JP2018122763A - ラジエータの冷却構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラジエータファンに対する排気管の熱の影響を抑制すること。【解決手段】本発明は、車両用のエンジン(3)の前方に配置されるラジエータ(8)と、エンジンとラジエータとの間で当該ラジエータの車幅方向中央に配置されるラジエータファン(80)と、ラジエータファンの後方を覆うシュラウド(81)と、エンジンの排気ポートに接続されるエキゾーストパイプ(6)と、を備える。ラジエータ及びラジエータファンは、エキゾーストパイプの上方に位置する。シュラウドは、ラジエータファンとエキゾーストパイプとを仕切るように延びる延長部(81c)を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、ラジエータの冷却構造に関する。
水冷式のエンジンを備える自動二輪車においては、エンジンの前方にラジエータが設けられる(例えば、特許文献1参照)。具体的に特許文献1では、車両の走行風を受けるように、ラジエータがシリンダヘッドの前面に配置されている。エンジンによって暖められた冷却水は、ラジエータ内を通過する際に、ラジエータが車両の走行風等を受けることで熱交換される。
また、ラジエータとエンジンとの間には、ラジエータに対して強制的に風を通過させるための電動ファン(ラジエータファン)が設けられている。当該電動ファンの後方は、シュラウドによって覆われる。シュラウドは、下方が開口されており、電度ファンによってラジエータに送り込まれた風や走行風の一部は、シュラウドの下方から排出される。
特開2013−136273号公報
ところで、エンジンの前面側の排気ポートには、排気管が設けられる。当該排気管は、ラジエータの下方に配置されたり、ラジエータとエンジンとの間に挟まれるように配置されることがある。この場合、ラジエータ及びラジエータファンと排気管とが近接することで、ラジエータ及びラジエータファンが排気管の熱の影響を受けるおそれがある。特に、ラジエータファンの下方に排気管が位置する場合、排気管の熱がラジエータファンの周辺でこもり易くなってしまう。
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、排気管の熱の影響を抑制することができるラジエータの冷却構造を提供することを目的の1つとする。
本発明の一態様のラジエータの冷却構造は、車両用のエンジンの前方に配置されるラジエータと、前記エンジンと前記ラジエータとの間で当該ラジエータの車幅方向中央に配置されるラジエータファンと、前記ラジエータファンの後方を覆うシュラウドと、前記エンジンの排気ポートに接続される排気管と、を備え、前記ラジエータ及び前記ラジエータファンは、前記排気管の上方に位置し、前記シュラウドは、前記ラジエータファンと前記排気管とを仕切るように延びる延長部を有することを特徴とする。
本発明によれば、ラジエータファンに対する排気管の熱の影響を抑制することができる。
本実施の形態に係る自動二輪車の概略構成を示す左側面図である。 本実施の形態に係るエンジンを示す左側面図である。 本実施の形態に係るラジエータの周辺構成を示す後面図である。 本実施の形態に係るラジエータの周辺構成を下方から見た平面図である。 本実施の形態に係るラジエータの冷却構造における排風流れを示す図である。 本実施の形態に係るラジエータの正面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、本発明に係るラジエータの冷却構造をスポーツタイプの自動二輪車に適用した例について説明するが、適用対象はこれに限定されることなく変更可能である。例えば、本発明に係るラジエータの冷却構造を、他のタイプの自動二輪車や、バギータイプの自動三輪車、自動四輪車等に適用してもよい。また、方向について、車両前方を矢印FR、車両後方を矢印RE、車両左方を矢印L、車両右方を矢印Rでそれぞれ示す。また、以下の各図では、説明の便宜上、一部の構成を省略している。
図1及び図2を参照して、本実施の形態に係るラジエータの冷却構造が適用される自動二輪車の概略構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る自動二輪車の概略構成を示す左側面図である。図2は、本実施の形態に係るエンジンを示す左側面図である。
図1及び図2に示すように、自動二輪車1は、パワーユニット、電装系等の各部を搭載する車体フレーム2にエンジン3を懸架して構成される。エンジン3は、例えば、水冷式の並列2気筒エンジンで構成される。エンジン3は、クランクシャフト(不図示)等が収容されるクランクケース30の上部に、シリンダ31、シリンダヘッド32及びシリンダヘッドカバー33を取り付けて構成される。シリンダ31の軸線は、鉛直方向に対して前側に僅かに傾いている。クランクケース30の下部には、オイルパン34が設けられる。
車体フレーム2は、例えばダイヤモンドフレームであり、上記のようにエンジン3を懸架することで、車体全体として剛性が得られるように構成される。車体フレーム2は、全体として、前方から後方に向かって延在し、後端側で下方に向かって湾曲した形状を有している。
具体的に車体フレーム2は、ヘッドパイプ20から後下方に向かって左右に2本ずつ延びるヘッドフレーム21と、ヘッドフレーム21の後端から下方に延びるボディフレーム22とを備えている。図1に示すように、左側に2本設けられるヘッドフレーム21は、上下に並んで配置されている(右側の2本も同様)。下側のヘッドフレーム21には、下方に向かって延びるブラケット部23が設けられており、当該ブラケット部23でエンジン3の前側(例えばシリンダヘッド32)を支持する。また、下側のヘッドフレーム21の下面及びブラケット部23の前面には、補強プレート24(図5及び図6参照)が溶接されている。
ボディフレーム22は、上下端部でエンジン3の後部を支持する。また、ボディフレーム22の鉛直方向の略中央部分には、スイングアーム11を揺動可能に支持するスイングアームピボット25が形成されている。ボディフレーム22の上端には、後上方に向かって延びるシートレール26及びバックステー27が設けられている。
ヘッドパイプ20には、ステアリングシャフト(不図示)を介して左右一対のフロントフォーク50が操舵可能に支持される。フロントフォーク50の下部には前輪51が回転可能に支持されており、前輪51の上方はフロントフェンダ52によって覆われる。
スイングアーム11は、スイングアームピボット25から後方に向かって延びている。スイングアーム11とボディフレーム22の間には、リヤサスペンション53が設けられている。リヤサスペンション53は、一端がボディフレーム22の上端側に支持され、他端がリヤサスペンションリンク54を介してスイングアーム11の前側下方に支持される。スイングアーム11の後端には後輪55が回転可能に支持されている。
また、シリンダヘッド32の各排気ポートには、排気システムとして、エキゾーストパイプ6、及びマフラ7が接続される。排気ポートはエンジン3の前側に設けられている。エキゾーストパイプ6は、各排気ポートから下方に向かって複数本(本実施の形態では2本)延び、エンジン3の前下方で後方に屈曲した後、1本にまとめられる。説明の便宜上、左側の排気ポートから延びるエキゾーストパイプをエキゾーストパイプ6aとし、右側の排気ポートから延びるエキゾーストパイプをエキゾーストパイプ6bとする。
また、エンジン3の前方には、エンジン3によって暖められた冷却水を冷却するラジエータ8が配置されている。ラジエータ8は、車両の走行風を受けるように正面視矩形状に形成され、シリンダヘッド32及びシリンダヘッドカバー33の前方に設けられている。また、ラジエータ8は、シリンダ31の軸線と平行になるように、鉛直方向に対して前側に僅かに傾けられている。
ラジエータ8の背面には、ラジエータ8に風を通過させる(引き込む)ためのラジエータファン80が取り付けられている。ラジエータ8及びラジエータファン80は、エキゾーストパイプ6の上方に位置している。ラジエータファン80の周囲(特に後方)は、シュラウド81(ファンカバー又はヒートシールドと呼ばれてもよい)によって覆われている。シュラウド81により、ラジエータファン80の排風を制御すると共に、エンジン3からの熱を遮蔽することが可能となっている。詳細は後述するが、シュラウド81の下方が開放されており、当該開放部分から排風が可能となっている。
ラジエータファン80はシュラウド81に取り付けられ、シュラウド81は、ラジエータ8に取り付けられる。ラジエータ8は、上部が車体フレーム2に固定される一方、下部がシリンダヘッド32に固定されることで取り付けられる。
ところで、水冷式エンジンが採用される自動二輪車においては、エンジンの前側に排気ポートが設けられており、当該排気ポートを挟んでエンジンの前面にラジエータが設けられる。特にラジエータの本体とエンジンとの間には、ラジエータファンが設けられる。この場合、排気管とラジエータファンが近接しており、樹脂材料で形成されることが多いラジエータファンは、排気管やエンジンから発せられる熱の影響を受けるおそれがある。
特に、昨今の自動二輪車にあっては、車両のホイールベースを小さくして軽快な乗り心地を得るものが流行となっている。操縦性(旋回性)向上のためにホイールベースを短くしたことで、ラジエータファンと排気管が更に近づく結果、ラジエータファン(又はモータ)に対する更なる熱害の悪化が問題となる。また、ラジエータファンの後方は、ラジエータファンの排風がエンジンやライダーの手に流れないように、シュラウドで覆われている。シュラウドは、例えば下方が開放されており、これによってラジエータファンの排風が下に向かうように制御される。このため、排気管の熱がラジエータファン周辺でこもり易くなっている。
また、可能な限り前輪をエンジン側に近づけるため、フロントフェンダの後端部分が短く形成される場合がある。例えば、図1に示す自動二輪車1は、フロントフェンダ52の後端部分が、ラジエータ8の下端と略同一高さであるか、それよりも高く位置付けられている。また、ラジエータファン80はラジエータ8の中央に取り付けられ、当該ラジエータファン80は、フロントフェンダ52の延長線上である走行ラインに重なっている。この結果、走行中に前輪が巻き上げた水や小石等が、ラジエータ8やラジエータファン80に衝突する可能性が高くなるおそれがある。このように、車両のホイールベースを優先した結果、前輪が巻き上げる泥や飛石から周辺構成を保護するというフロントフェンダ52の本来機能が十分に発揮されないおそれがある。
そこで、本件発明者は、ラジエータファン80を覆うシュラウド81に着目して本発明に想到した。すなわち、本発明の骨子は、ラジエータファン80とエキゾーストパイプ6との間を、シュラウド81の一部で仕切ることにより、エキゾーストパイプ6の近傍を流れて暖められた空気がラジエータファン80側に流れ込むのを抑制することである。
具体的に本実施の形態では、シュラウド81下方の開放部分の一部を、車幅方向に延びる延長部81cで塞ぎ、エキゾーストパイプ6の上方を覆う形状とした。これにより、ラジエータ8側に流れ込む走行風と、ラジエータ8より下方のエキゾーストパイプ6側に流れ込む走行風とを分けることができる。
よって、エキゾーストパイプ6の熱がラジエータファン80に伝わり難くなると共に、エキゾーストパイプ6を冷却して暖められた後の空気がラジエータファン80側に流れ込むのを抑制することができる。この結果、ラジエータファン80は、エキゾーストパイプ6の熱の影響を受け難くなる。
また、ラジエータファン80の下方に延長部81cが位置することで、飛石等の異物からラジエータファン80を保護することができる。また、延長部81cの大部分は、エキゾーストパイプ6で隠されるため、外観意匠性に影響を与えることがない。
次に、図3から図6を参照して、ラジエータ及びその周辺構成、更にラジエータの冷却構造について詳細に説明する。図3は、本実施の形態に係るラジエータの周辺構成を示す後面図である。図4は、本実施の形態に係るラジエータの周辺構成を下方から見た平面図である。図5は、本実施の形態に係るラジエータの冷却構造における排風流れを示す図である。図6は、本実施の形態に係るラジエータの正面図である。
図3に示すように、ラジエータ8は、アッパタンク82とロアタンク83を車幅方向に対向させ、アッパタンク82及びロアタンク83をラジエータコア84で連結して構成される。ラジエータコア84は、扁平形状のウォータチューブ(不図示)と冷却フィン(不図示)とを交互に複数積層して構成される。アッパタンク82の上端には、ラジエータキャップ82aが設けられている。ラジエータ8内の冷却水は、ラジエータコア84を走行風が通過することで、冷却される。
ラジエータコア84の上面には、ラジエータ8を車体フレーム2に固定するための一対の取付部84aが設けられている。取付部84aは、後面視L字状に折り曲げられた板金部品で形成される。取付部84aは、図6に示す上側ブラケット85を介して車体フレーム2(図6に示す補強プレート24)に固定される。
同様に、ラジエータコア84の下面には、ラジエータ8をシリンダヘッド32に固定するための取付部84bが設けられている。取付部84bは、後面視L字状に折り曲げられた板金部品で形成される。取付部84bは、図6に示す下側ブラケット86を介してシリンダヘッド32(図6参照)の前面に固定される。また、ラジエータ8の下方であって、ラジエータ8の車幅方向中央には、2本のエキゾーストパイプ6a、bが位置している。
ラジエータファン80は、エンジン3(図2参照)とラジエータ8との間でラジエータ8の車幅方向中央に配置されている。ラジエータファン80は、ポリプロピレン等の合成樹脂で形成され、ラジエータコア84の上下幅より僅かに小さい外径を有する。また、ラジエータファン80は、中央に駆動源となるモータ80aを有している。モータ80aによってラジエータファン80が回転されることで、ラジエータ8に風を通過させることが可能である。このように、強制的にラジエータ8(ラジエータコア84)に風を通過させることで、例えば車両停止中であっても、冷却水の冷却効果を高めることができる。
シュラウド81は、主にラジエータファン80の背面及び側面を覆うように形成される。シュラウド81は、ポリプロピレン等の合成樹脂で形成され、後方から見てラジエータコア84の左右幅より小さい略矩形状を有する。シュラウド81の上側両角部は、ラジエータファン80の形状に合わせたR形状を有しており、各角部に、シュラウド81をラジエータ8に固定するための固定部81aが形成されている。シュラウド81の背面中央には、モータ80aの外径より小さい円形穴81bが形成されている。当該円形穴81bの周囲を3箇所ボルト締めすることで、モータ80aがシュラウド81の背面に固定される。
また、シュラウド81の下方は開放されており、シュラウド81内に流れ込む風を下方から排出することが可能になっている。特に図3に示すように、後面視において、シュラウド81の背面の下端部中央は、左右両側に比べて下方に延出しており、ラジエータコア84の下端まで延びている。更に、当該延出部分の下端は、前方に向かって屈曲しており、モータ80aの下方を覆い隠すようにラジエータコア84まで延びている(図4及び図5参照)。このように、モータ80aの下方を覆い隠す部分が、ラジエータファン80とエキゾーストパイプ6とを仕切るように延びる延長部81cを構成する。
また、延長部81cの左側先端部分は、更に下方へ略直角に屈曲されており(図5参照)、シュラウド81をラジエータ8に固定するための固定部81dを構成する。延長部81cは、図3及び図4に示すように車幅方向に所定幅を有している。具体的に当該所定幅は、モータ80aの幅と略同一又は以上に設定される。このように、シュラウド81に延長部81cが形成されることで、シュラウド81の下方の開放部分が局所的に塞がれ、延長部81cの両側に2つの開放口が形成される。これら2つの開放口は、ラジエータファン80の排風口87を構成する。排風口87は、2つのエキゾーストパイプ6a、bに対向するように配置されている。また、排風口87の下端は、延長部81cよりも上方に位置している。
また、図4に示すように、シュラウド81の背面側の左右両端は、前方に向かって窪んでいる。当該窪み部分には、車体フレーム2のブラケット部23が上下に沿うように配置されている。すなわち、一対のブラケット部23は、モータ80aを収容可能な間隔で配置されている。具体的に一対のブラケット部23は、モータ80aの外径より大きい間隔を空けて対向しており、モータ80aを左右で挟むように配置されている。これらにより、ラジエータ8全体を車体フレーム2側に近づけつつも、排風口87を確保することが可能となっている。
このように構成されたラジエータ8においては、ラジエータファン80が回転されることにより、ラジエータ8の前方から後方に向かう風の流れが発生する。当該風は、ラジエータコア84を通過した後、シュラウド81の内面に沿って下方に流され、左右の排風口87から外に排出される(図3及び図5の矢印F1参照)。排風口87から排出された風は、エキゾーストパイプ6に向かうため、エキゾーストパイプ6を冷却することが可能である。
また、上記したように、延長部81cによってエキゾーストパイプ6の上方が覆われ、ラジエータファン80とエキゾーストパイプ6とが仕切られている。このため、例えば停車時に、エキゾーストパイプ6で暖められた空気がシュラウド81内に入り込むことがなく、シュラウド81内(ラジエータファン80周辺)でエキゾーストパイプ6の熱がこもり難くなっている。
すなわち、ラジエータファン80に対するエキゾーストパイプ6の熱を遮蔽する遮蔽部材として延長部81cを用いることが可能である。また、延長部81cの左右幅がモータ80aの外径と略同一又はそれ以上であることにより、比較的熱に弱いモータ80aに対して、エキゾーストパイプ6からの熱を遮蔽することが可能である。さらには、排風口87の下端が延長部81cよりも上方に位置することで、排風口87の開口部分を大きくとることができる。よって、熱がこもり難く、排風性が向上される。
また、図4に示すように、ラジエータファン80(モータ80a)、及び延長部81cが車両の中心軸線C上(フロントフェンダ52の延長線上)に位置している。このため、走行中にフロントフェンダ52の後端を越えて異物が巻き上げられたとしても、延長部81cで保護することができる。よって、ラジエータファン80内に異物が入り込むのを防止することが可能である。すなわち、ホイールベースの縮小に伴ってフロントフェンダ52の後側が短くなったとしても、延長部81cが保護部材としての役割を補うことができる。
また、車両走行中においては、図5に示すように、延長部81cはシリンダ31の軸線Lに対して略垂直に配置される。この場合、延長部81cより上方の空間では、走行風がラジエータ8及びラジエータファン80に向かって流れ易くなっている。これにより、ラジエータ8の冷却効果が高められると共に、ラジエータファン80も冷却することができる。
一方、延長部81cより下方の空間では、走行風が延長部81cの下面に沿ってエンジン3に向かって流れた後、下方に誘導される(図5の矢印F2参照)。これにより、ラジエータ8下方のエキゾーストパイプ6を冷却することが可能である。また、矢印F1に沿ってシュラウド81内を流れて排風口87から排出される空気と、延長部81cとにより、エキゾーストパイプ6によって暖められた空気を遮ることができる。これにより、エキゾーストパイプ6によって暖められた空気が、ラジエータファン80側(例えばシュラウド81内)に向かうのを防止することができる。
また、図6に示すように、車体フレーム2(ヘッドフレーム21及びブラケット部23)の前方に設けられる補強プレート24とラジエータ8上部との間には、隙間Sが形成されている。従来では、当該隙間Sから水や塵等がエンジン3の上部に入り込み、シリンダヘッドカバー33(図5参照)に付着して堆積するおそれがある。この場合、例えば、点火プラグを交換するためにプラグキャップを外した際、プラグ孔に上記した水や塵が入り込んでしまう可能性がある。
そこで、本実施の形態では、シュラウド81の上部に、上記隙間Sを塞ぐ遮蔽部81eを設ける構成とした。具体的に遮蔽部81eは、シュラウド81の上部中央から上方に向かって正面視三角形状に突出した形状を有する。当該遮蔽部81eによって隙間Sが隠されることにより、シリンダヘッドカバー33側への異物混入が抑制される。特に、シュラウド81の一部で上記隙間Sを塞いだことにより、既存構成を有効利用して構成が簡略化されている。なお、遮蔽部81eで完全に覆うことができない隙間Sの一部をスポンジやゴム等のクッションで塞いでもよい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、シュラウド81の一部を延長してラジエータファン80とエキゾーストパイプ6とを仕切ったことにより、ラジエータファン80に対するエキゾーストパイプ6の熱害防止と、異物混入防止の2つの効果を実現することができる。特にこれら2つの効果を、既存の構成であるシュラウド81の一部を変更するだけで実現することができるため、追加部品が不要となり構成が簡略化される。また、延長部81cをシュラウド81の固定部81dとしても用いたことにより、構成の簡略化だけでなく、シュラウド81を安定的にラジエータ8へ固定することが可能となっている。
なお、上記実施の形態では、並列2気筒のエンジン3を例にして説明したが、この構成に限定されない。例えば、エンジン3は、単気筒や3気筒以上のエンジンで構成されてもよく、各気筒の配置も並列に限らず適宜変更が可能である。
また、上記実施の形態では、車体フレーム2をダイヤモンドフレームで構成したが、この構成に限定されない。車体フレーム2は、例えばツインスパータイプのフレームであってもよい。
また、上記実施の形態において、エキゾーストパイプ6がラジエータ8及びラジエータファン80の下方に配置される構成としたが、この構成に限定されない。エキゾーストパイプ6は、例えば、ラジエータファン80とエンジン3との間に挟まれる位置に設けられてもよい。
また、上記実施の形態において、延長部81cの左右幅がモータ80aの外径と同一又はそれ以上である構成としたが、この構成に限定されない。延長部81cの左右幅はモータ80aの外径より小さくてもよく、例えば、エキゾーストパイプ6a、bの間を埋める幅であってもよい。
また、本実施の形態及び変形例を説明したが、本発明の他の実施の形態として、上記実施の形態及び変形例を全体的又は部分的に組み合わせたものでもよい。
また、本発明の実施の形態は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。更には、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施形態をカバーしている。
以上説明したように、本発明は、排気管の熱の影響を抑制することができるという効果を有し、特に、自動二輪車に適用可能なラジエータの冷却構造に有用である。
1 自動二輪車
2 車体フレーム
21 ヘッドフレーム(車体フレーム)
23 ブラケット部(車体フレーム)
24 補強プレート(車体フレーム)
3 エンジン
31 シリンダ
6、6a、6b エキゾーストパイプ(排気管)
8 ラジエータ
80 ラジエータファン
80a モータ
81 シュラウド
81c 延長部
81e 遮蔽部
87 排風口
L シリンダの軸線

Claims (7)

  1. 車両用のエンジンの前方に配置されるラジエータと、
    前記エンジンと前記ラジエータとの間で当該ラジエータの車幅方向中央に配置されるラジエータファンと、
    前記ラジエータファンの後方を覆うシュラウドと、
    前記エンジンの排気ポートに接続される排気管と、を備え、
    前記ラジエータ及び前記ラジエータファンは、前記排気管の上方に位置し、
    前記シュラウドは、前記ラジエータファンと前記排気管とを仕切るように延びる延長部を有することを特徴とするラジエータの冷却構造。
  2. 前記延長部は、車幅方向に所定幅を有し、当該所定幅は、前記ラジエータファンを構成するモータの幅と略同一又はそれ以上であることを特徴とする請求項1に記載のラジエータの冷却構造。
  3. 前記ラジエータファンは、前記シュラウドに取り付けられ、
    前記延長部は、前記ラジエータに取り付けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のラジエータの冷却構造。
  4. 車両側面視において、前記延長部は、前記エンジンのシリンダの軸線に対して略垂直に配置されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のラジエータの冷却構造。
  5. 前記シュラウドは、前記延長部の両側に排風口を有し、
    前記排気管は複数設けられ、複数の前記排気管は、前記ラジエータファンの下方に位置しており、
    前記延長部は、前記複数の排気管の上方を覆うように設けられ、
    前記排風口は、前記複数の排気管に対向するように設けられることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のラジエータの冷却構造。
  6. 前記排風口の下端は、前記延長部よりも上方に位置することを特徴とする請求項5に記載のラジエータの冷却構造。
  7. 前記シュラウドは、前記ラジエータと車体フレームとの隙間を塞ぐ遮蔽部を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のラジエータの冷却構造。
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