JP2023158882A - ガード構造 - Google Patents

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正記 西口
Masaki Nishiguchi
圭嗣 橋本
Keiji Hashimoto
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Abstract

【課題】ラジエータからの排風による各種部品に対する熱害を抑えることができる。【解決手段】鞍乗型車両(1)のエンジン(20)の前方にラジエータ(40)が配置されている。鞍乗型車両のガード構造(50)には、エンジンを前方から囲んで保護するガード部材(51)と、エンジンの前方から下方を覆うアンダーカバー(71)と、が設けられている。ガード部材がラジエータの下方で車幅方向に延びるブリッジ(54)を有し、当該ブリッジにはラジエータとアンダーカバーの間を仕切る遮風板(56)が設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、鞍乗型車両のガード構造に関する。
一般に、自動二輪車のような鞍乗型車両には、エンジンの前方にラジエータが配置されている。この種のラジエータのラジエータファンとして後方にファンシュラウドが設けられたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のラジエータファンの上半部がファンシュラウドに覆われており、ファンシュラウドによってラジエータファンの排風が下方に向けられている。ラジエータを通過した排風がファンシュラウドから車両下方に吹き出すことで、ラジエータファンからの排風によるライダー等への熱害が防止されている。
特許第6803167号公報
ところで、鞍乗型車両にはガードフレーム等を介してエンジンの下方にアンダーカバーが取り付けられる場合がある。このような場合には、ファンシュラウドから車両下方に吹き出した排風がアンダーカバーによって車両後方に導かれて、電装部品やリヤサスペンション等の各種部品に対する熱害が問題になる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、ラジエータからの排風による各種部品に対する熱害を抑えることができる鞍乗型車両のガード構造を提供することを目的とする。
本発明の一態様のガード構造は、エンジンの前方にラジエータが配置された鞍乗型車両のガード構造であって、前記エンジンを前方から囲んで保護するガード部材と、前記エンジンの前方から下方を覆うアンダーカバーと、を備え、前記ガード部材が前記ラジエータの下方で車幅方向に延びるブリッジを有し、当該ブリッジには前記ラジエータと前記アンダーカバーの間を仕切る遮風板が設けられていることで上記課題を解決する。
本発明の一態様のガード構造によれば、ラジエータからアンダーカバーに向かう排風が遮風板によって遮られ、アンダーカバーを伝って車両後方に排風が向かい難くなる。よって、ラジエータからの排風による各種部品に対する熱害を抑えることができる。また、ラジエータの近辺に遮風板が設けられることで、ラジエータからの排風が遮風板によって集中的に遮られて、遮風板の大きさを最小限に抑えることができる。
本実施例の鞍乗型車両の左側面図である。 本実施例のガード構造の斜視図である。 本実施例のエンジンの前面図である。 図3のエンジンをA-A線に沿って切断した断面図である。 図3のエンジンをB-B線に沿って切断した断面図である。 本実施例のラジエータ及びガード構造の後面図である。
本発明の一態様の鞍乗型車両は、エンジンの前方にラジエータが配置されている。この鞍乗型車両のガード構造は、ガード部材にエンジンが前方から囲まれて保護され、アンダーカバーにエンジンの前方から下方が覆われている。ガード部材にはラジエータの下方で車幅方向に延びるブリッジが設けられている。ブリッジにはラジエータとアンダーカバーの間を仕切る遮風板が設けられている。ラジエータからアンダーカバーに向かう排風が遮風板によって遮られ、アンダーカバーを伝って車両後方に排風が向かい難くなる。よって、ラジエータからの排風による各種部品に対する熱害を抑えることができる。また、ラジエータの近辺に遮風板が設けられることで、ラジエータからの排風が遮風板によって集中的に遮られて、遮風板の大きさを最小限に抑えることができる。
以下、添付図面を参照して、本実施例のガード構造が適用された鞍乗型車両について説明する。図1は本実施例の鞍乗型車両の左側面図である。また、以下の図では、矢印FRは車両前方、矢印REは車両後方、矢印Lは車両左方、矢印Rは車両右方をそれぞれ示している。
図1に示すように、鞍乗型車両1は、ツインスパー型の車体フレーム10にエンジン20や電装系等の各種部品を搭載して構成されている。車体フレーム10は、ヘッドパイプ11から左右に分岐して後方に延びる一対のメインフレーム12と、一対のメインフレーム12の前部から下方に延びる一対のダウンフレーム13と、を有している。一対のメインフレーム12は、エンジン20の上方を通ってエンジン20の後方に回り込むように湾曲している。一対のメインフレーム12によってエンジン20の上側及び後側が懸架され、一対のダウンフレーム13によってエンジン20の前側が懸架されている。
メインフレーム12の前側部分はタンクレールになっており、タンクレール上には燃料タンク15が配置されている。メインフレーム12の後側部分はボディフレームになっており、ボディフレームの上下方向の中間位置にはスイングアーム18が揺動可能に支持されている。ヘッドパイプ11にはステアリングシャフト(不図示)を介してフロントフォーク16が操舵可能に支持されている。フロントフォーク16の下部には前輪17が回転可能に支持されている。スイングアーム18はボディフレームから後方に延びており、スイングアーム18の後端には後輪19が回転可能に支持されている。
エンジン20は、クランクケース21上に前後のシリンダアッセンブリをV字状に配置したV型2気筒エンジンである。クランクケース21に対して前傾姿勢及び後傾姿勢のシリンダ22、23が取り付けられ、前後のシリンダ22、23上にシリンダヘッド24及びシリンダヘッドカバー25(後側のシリンダヘッド及びシリンダヘッドカバーは不図示)が積層されている。前後のシリンダヘッド24から下方に排気管31、32が延びており、エンジン20の後方で排気管31、32が途中で1つの配管にまとめられてマフラ35に接続されている。エンジン20からの排気ガスがマフラ35を通じて外部に排出される。
エンジン20の前方には、エンジン20の冷却水を放熱するラジエータ40が配置されている。ラジエータ40の後面には、車両の停止時等にラジエータ40の熱気を吸い込む冷却ファン41が取り付けられている。冷却ファン41はファンシュラウド42に後側から覆われており、ファンシュラウド42の下面が開口している。また、車体フレーム10にはガード部材51が取り付けられており、エンジン20が前方からガード部材51に囲まれて保護されている。ガード部材51にはアンダーカバー71が取り付けられており、エンジン20の下部が前方から下方に亘ってアンダーカバー71に覆われている。
このような鞍乗型車両1では、ラジエータ40を通過した排風がファンシュラウド42から車両下方に吹き出している。ラジエータ40の下方にはアンダーカバー71が配置されており、アンダーカバー71によってラジエータ40の排風が車両後方に導かれると、エンジン20の後側のリヤサスペンション14が排風によって加熱される。リヤサスペンション14の油温が上がると作動性が悪化する恐れがある。そこで、本実施例の鞍乗型車両1のガード部材51には、ラジエータ40からアンダーカバー71に向かう排風を遮る遮風板56(図2参照)が設けられて、リヤサスペンション14に対する熱害が抑えられている。
以下、図2を参照して、本実施例の鞍乗型車両のガード構造について説明する。図2は、本実施例のガード構造の斜視図である。
図2に示すように、鞍乗型車両1のガード構造50は、ラジエータ40(図1参照)の下方でエンジン20を保護するガード部材51と、ガード部材51を外側から覆うアンダーカバー71とを備えている。ガード部材51は、金属ブラケットや金属パイプ等から成り、エンジン20の前方で車体の骨格を形成している。ガード部材51の上部のアッパーパイプ52は車幅方向に延びており、エンジン20の前方でアッパーパイプ52から下方に左右一対のサイドパイプ53が延出している。一対のサイドパイプ53はエンジン20の下方で後方に屈曲してエンジン20の後側まで延びている。
アッパーパイプ52の車幅方向の中央部分は、一対のサイドパイプ53の上部を連結する直線状のアッパブリッジ(ブリッジ)54になっている。一対のサイドパイプ53の屈曲部付近は、ロアブリッジ55によって連結されている。一対のサイドパイプ53、アッパブリッジ54、ロアブリッジ55によってエンジン20の前側を保護するフロントガードが形成されている。アッパブリッジ54はラジエータ40の下方で車幅方向に延びており、アッパブリッジ54にはラジエータ40からの排風を遮る遮風板56が設けられている。遮風板56はアッパブリッジ54の左寄りに配置されている。
アッパーパイプ52の車幅方向の両端側は、各サイドパイプ53の上部から屈曲部付近に向かうように側面視U字状に折り返した一対の湾曲パイプ57になっている。各湾曲パイプ57の上側部分と下側部分は前面視U字状の湾曲ブリッジ58によって連結されている。一対の湾曲パイプ57及び一対の湾曲ブリッジ58によってエンジン20の左右両側を保護する一対のサイドガードが形成されている。一対の湾曲パイプ57の折り返し部分には一対のブラケット61が設けられており、一対のブラケット61を介して車体フレーム10(図1参照)にガード部材51が取り付けられている。
ロアブリッジ55及び一対のサイドパイプ53の下部にはカバー固定部62、63が設けられており、カバー固定部62、63を介してガード部材51にアンダーカバー71が取り付けられている。アンダーカバー71はエンジン20の下部を前側から後側に亘って覆っている。アンダーカバー71の内側には排気管31(図1参照)が通っており、アンダーカバー71によって小石などの飛来物からエンジン20及び排気管31が保護される。アンダーカバー71には開口73が形成されており、開口73を通じてエンジン20の下部のドレンボルト(不図示)を着脱してエンジンオイルの交換が可能になっている。
図3から図6を参照して、ラジエータの排風に対する遮風構造について説明する。図3は本実施例のエンジンの前面図である。図4は図3のエンジンをA-A線に沿って切断した断面図である。図5は図3のエンジンをB-B線に沿って切断した断面図である。図6は本実施例のラジエータ及びガード構造の後面図である。なお、図3では車体フレームを省略して記載している。
図3及び図4に示すように、ラジエータ40はシリンダヘッドカバー25の上方に位置している。ラジエータ40の上部はアッパブラケット43を介して車体フレーム10に取り付けられ、ラジエータ40の下部はロアブラケット44を介してシリンダヘッドカバー25に取り付けられている。ラジエータ40の背面にはファンシュラウド42を介して冷却ファン41が取り付けられている。ファンシュラウド42は冷却ファン41の後側を覆っており、ファンシュラウド42の下面が開口してラジエータ40の排風が下方に向けられている。詳細は後述するが、冷却ファン41はラジエータ40の左寄りに配置されている。
ラジエータ40の下方にはアンダーカバー71の前端72が位置しており、ラジエータ40とアンダーカバー71の前端72の間をガード部材51のアッパブリッジ54が車幅方向に横切っている。アッパブリッジ54から遮風板56が後斜め上方に突き出しており、遮風板56によってラジエータ40とアンダーカバー71の間が仕切られている。車両側面視にて、アッパブリッジ54の前端64がアンダーカバー71の前端72よりも前方に位置し、遮風板56の後端66がアンダーカバー71の前端72よりも後方に位置している。アッパブリッジ54と遮風板56によってラジエータ40からアンダーカバー71に向かう排風が効果的に遮られる。
図3及び図5に示すように、シリンダヘッド24の前面から排気管31が前斜め下方に延出しており、アッパブリッジ54の下方で排気管31が後向きに湾曲している。車両側面視にて、アッパブリッジ54の前端64が排気管31の前端33よりも前方に位置し、遮風板56が排気管31の上方に位置している。遮風板56は排気管31の直径よりも車幅方向に長く形成されている。アッパブリッジ54及び遮風板56が排気管31の熱気に対する遮熱板として機能して、排気管31からの熱気がアッパブリッジ54及び遮風板56に遮られてラジエータ40の排風温度の上昇が抑えられている。
車両中心線Lで切断した縦断面では、車両側面視にて、ラジエータ40とアッパブリッジ54の間にはシリンダヘッド24及びシリンダヘッドカバー25が介在している。シリンダヘッド24の下方に遮風板56が位置している。遮風板56はアッパブリッジ54からシリンダヘッド24に向けて突き出しており、シリンダヘッド24と遮風板56によってラジエータ40とアンダーカバー71の間が仕切られている。遮風板56とシリンダヘッド24によってラジエータ40からの排風が遮られて、遮風板56と共にシリンダヘッド24も遮風構造として機能して、遮風板56の前後幅を小さく形成することができる。
図3に示すように、シリンダヘッド24は、車両上下に延びる車両中心線Lに対して右側にオフセットされている。シリンダヘッド24及びシリンダヘッドカバー25の右端部(車幅方向の一端部)26にはカムチェーン室(不図示)が形成されている。シリンダヘッド24の右端部26がカムチェーン室によってアッパブリッジ54に向けて膨出している。車両前面視にて、アッパブリッジ54にはシリンダヘッド24の右端部26の対向箇所65を避けて遮風板56が設けられており、この対向箇所65の左隣から遮風板56がシリンダヘッド24の左端部(車幅方向の他端部)27よりも外側まで延びている。
このように、シリンダヘッド24の右端部26よりも左側に遮風板56が配置され、車幅方向の中央から左側に亘って遮風板56が延在している。これにより、シリンダヘッド24の右端部26と遮風板56によって車幅方向に亘ってラジエータ40からの排風が遮られる。シリンダヘッド24の右端部26が遮風構造として機能することで、遮風板56の車幅方向の全長を小さく形成することができる。また、シリンダヘッド24の右端部26と遮風板56の干渉が抑えられるため、アッパブリッジ54がシリンダヘッド24に近づけられて車両のコンパクト化が図られている。
図3及び図6に示すように、車両後面視にて、冷却ファン41及びファンシュラウド42はラジエータ40の左側(車幅方向の他方側)に配置されている。シリンダヘッド24の左端部27から外側に冷却ファン41及びファンシュラウド42がはみ出している。上記したように、遮風板56がアッパブリッジ54の左寄りに配置されており、冷却ファン41及びファンシュラウド42の真下に遮風板56が位置付けられている。このとき、シリンダヘッド24の左端部27から車幅方向の外側にはみ出した遮風板56の前後幅W1が、当該左端部の車幅方向の内側にある遮風板56の前後幅W2よりも僅かに大きく形成されている。
よって、シリンダヘッド24の左端部27よりも車幅方向の内側では、シリンダヘッド24と遮風板56によってラジエータ40の排風が効果的に遮られる。シリンダヘッド24の左端部27よりも車幅方向の外側では、シリンダヘッド24によってラジエータ40の排風が遮られないが、前後幅の大きな遮風板56によってラジエータ40の排風が効果的に遮られる。このように、冷却ファン41及びファンシュラウド42がシリンダヘッド24から車幅方向にはみ出していても、シリンダヘッド24から左側にはみ出した遮風板56によってラジエータ40の排風を遮ることができる。
以上、本実施例の鞍乗型車両1のガード構造50によれば、ラジエータ40からアンダーカバー71に向かう排風が遮風板56によって遮られ、アンダーカバー71を伝って車両後方に排風が向かい難くなる。よって、ラジエータ40からの排風によるリヤサスペンション14に対する熱害を抑えることができる。また、ラジエータ40の近辺に遮風板56が設けられることで、ラジエータ40からの排風が遮風板56によって集中的に遮られて、遮風板56の大きさを最小限に抑えることができる。
なお、本実施例では、ガード部材がフロントガード及びサイドガードを有するように形成されたが、ガード部材は少なくともラジエータの下方で車幅方向に延びるブリッジを有していればよい。
また、本実施例では、遮風板がアッパブリッジの左寄りに配置されているが、遮風板はラジエータとアンダーカバーの間を仕切るように配置されていればよく、アッパブリッジの全長に亘って配置されていてもよい。
また、本実施例では、ラジエータとブリッジの間にシリンダヘッド及びシリンダヘッドカバーが介在されているが、ラジエータとブリッジの間にはシリンダヘッドやシリンダヘッドカバー以外のエンジンの一部が介在されていてもよい。また、ラジエータとブリッジの間にはエンジンの一部が介在されていなくてもよい。
また、本実施例では、シリンダヘッドの車幅方向の他端部から外側に冷却ファンがはみ出しているが、シリンダヘッドと冷却ファンの位置関係は特に限定されない。同様に、アッパブリッジにはシリンダヘッドの右端部の対向箇所を避けて遮風板が設けられているが、シリンダヘッドと遮風板の位置関係は特に限定されない。
また、本実施例では、リヤサスペンションに対する熱害を防止する構成について説明したが、本実施例のガード構造を採用することで、ABS(Anti-lock Brake System)ユニットや慣性センサ等の熱に弱い他の電装部品を車両後方に配置することができる。
また、本実施例のガード構造は上記の鞍乗型車両のエンジンに限らず、他の乗り物のエンジンに採用されてもよい。また、鞍乗型車両は自動二輪車に限定されず、エンジンが搭載された乗り物であればよい。なお、鞍乗型車両とは、運転者がシートに跨った姿勢で乗車する車両全般に限定されず、運転者がシートに跨らずに乗車するスクータタイプの車両も含んでいる。
以上の通り、ガード構造(50)は、エンジン(20)の前方にラジエータ(40)が配置された鞍乗型車両(1)のガード構造であって、エンジンを前方から囲んで保護するガード部材(51)と、エンジンの前方から下方を覆うアンダーカバー(71)と、を備え、ガード部材がラジエータの下方で車幅方向に延びるブリッジ(アッパブリッジ54)を有し、当該ブリッジにはラジエータとアンダーカバーの間を仕切る遮風板(56)が設けられている。この構成によれば、ラジエータからアンダーカバーに向かう排風が遮風板によって遮られ、アンダーカバーを伝って車両後方に排風が向かい難くなる。よって、ラジエータからの排風による各種部品に対する熱害を抑えることができる。また、ラジエータの近辺に遮風板が設けられることで、ラジエータからの排風が遮風板によって集中的に遮られて、遮風板の大きさを最小限に抑えることができる。
ガード構造において、ブリッジから後方に遮風板が突き出しており、車両側面視にて、ブリッジの前端(64)がアンダーカバーの前端(72)よりも前方に位置し、遮風板の後端(66)がアンダーカバーの前端よりも後方に位置している。この構成によれば、ブリッジと遮風板によってラジエータからアンダーカバーに向かう排風を効果的に遮ることができる。
ガード構造において、エンジンの前面から排気管(31)が延出しており、車両側面視にて、ブリッジの前端が排気管の前端(33)よりも前方に位置し、遮風板が排気管の上方に位置している。この構成によれば、ブリッジ及び遮風板が排気管の熱気に対する遮熱板として機能して、排気管からの熱気によるラジエータの排風温度の上昇を抑えることができる。
ガード構造において、車両側面視にて、ラジエータとブリッジの間にはエンジンの一部が介在しており、当該エンジンの一部の下方に遮風板が位置している。この構成によれば、エンジンの一部と遮風板によってラジエータからの排風をより遮ることができる。エンジンの一部を遮風構造として機能させることで、遮風板の前後幅を小さく形成することができる。
ガード構造において、エンジンは、車幅方向の一端部(右端部26)にカムチェーン室が形成されたシリンダヘッド(24)及びシリンダヘッドカバー(25)を有し、カムチェーン室によってシリンダヘッドの一端部がブリッジに向けて膨出しており、車両前面視にて、ブリッジにはシリンダヘッドの一端部の対向箇所(65)を避けて遮風板が設けられており、当該遮風板が対向箇所の隣からシリンダヘッドの車幅方向の他端部(左端部27)よりも外側まで延びている。この構成によれば、シリンダヘッドの一端部と遮風板によって車幅方向に亘ってラジエータからの排風を遮ることができる。よって、シリンダヘッドの一端部を遮風構造として機能させることで、遮風板の車幅方向の全長を小さく形成することができる。
ガード構造において、ラジエータの後面には冷却ファン(41)が取り付けられており、車両後面視にて、冷却ファンはラジエータの車幅方向の他方側に配置されて、シリンダヘッドの車幅方向の他端部から外側にはみ出している。この構成によれば、冷却ファンがシリンダヘッドからはみ出しても、遮風板によってラジエータの排風を遮ることができる。
ガード構造において、シリンダヘッドの車幅方向の他端部から外側にはみ出した遮風板の前後幅(W1)が、当該他端部の内側にある遮風板の前後幅(W2)よりも大きく形成されている。この構成によれば、シリンダヘッドに遮られない排風については、前後幅の大きな遮風板によって効果的に遮ることができる。
なお、本実施例を説明したが、他の実施例として、上記実施例及び変形例を全体的又は部分的に組み合わせたものでもよい。
また、本発明の技術は上記の実施例に限定されるものではなく、技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
1 :鞍乗型車両
14 :リヤサスペンション
20 :エンジン
24 :シリンダヘッド
25 :シリンダヘッドカバー
26 :シリンダヘッドの右端部
27 :シリンダヘッドの左端部
31 :排気管
33 :排気管の前端
40 :ラジエータ
41 :冷却ファン
42 :ファンシュラウド
50 :ガード構造
51 :ガード部材
54 :アッパブリッジ
56 :遮風板
64 :アッパブリッジ前端
65 :対向箇所
66 :遮風板の後端
71 :アンダーカバー
72 :アンダーカバーの前端

Claims (7)

  1. エンジンの前方にラジエータが配置された鞍乗型車両のガード構造であって、
    前記エンジンを前方から囲んで保護するガード部材と、
    前記エンジンの前方から下方を覆うアンダーカバーと、を備え、
    前記ガード部材が前記ラジエータの下方で車幅方向に延びるブリッジを有し、当該ブリッジには前記ラジエータと前記アンダーカバーの間を仕切る遮風板が設けられていることを特徴とするガード構造。
  2. 前記ブリッジから後方に前記遮風板が突き出しており、
    車両側面視にて、前記ブリッジの前端が前記アンダーカバーの前端よりも前方に位置し、前記遮風板の後端が前記アンダーカバーの前端よりも後方に位置していることを特徴とする請求項1に記載のガード構造。
  3. 前記エンジンの前面から排気管が延出しており、
    車両側面視にて、前記ブリッジの前端が前記排気管の前端よりも前方に位置し、前記遮風板が前記排気管の上方に位置していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガード構造。
  4. 車両側面視にて、前記ラジエータと前記ブリッジの間には前記エンジンの一部が介在しており、当該エンジンの一部の下方に前記遮風板が位置していることを特徴とする請求項1に記載のガード構造。
  5. 前記エンジンは、車幅方向の一端部にカムチェーン室が形成されたシリンダヘッド及びシリンダヘッドカバーを有し、前記カムチェーン室によって前記シリンダヘッドの一端部が前記ブリッジに向けて膨出しており、
    車両前面視にて、前記ブリッジには前記シリンダヘッドの一端部の対向箇所を避けて前記遮風板が設けられており、当該遮風板が前記対向箇所の隣から前記シリンダヘッドの車幅方向の他端部よりも外側まで延びていることを特徴とする請求項1に記載のガード構造。
  6. 前記ラジエータの後面には冷却ファンが取り付けられており、
    車両後面視にて、前記冷却ファンは前記ラジエータの車幅方向の他方側に配置されて、前記シリンダヘッドの車幅方向の他端部から外側にはみ出していることを特徴とする請求項5に記載のガード構造。
  7. 前記シリンダヘッドの車幅方向の他端部から外側にはみ出した前記遮風板の前後幅が、当該他端部の内側にある前記遮風板の前後幅よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項6に記載のガード構造。
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