JP2018122116A - 歯インプラント部のための治療要素及び当該治療要素を用いた治療システムおよび歯インプラント部の洗浄方法 - Google Patents

歯インプラント部のための治療要素及び当該治療要素を用いた治療システムおよび歯インプラント部の洗浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】初期のインプラント周囲炎に対処する、または、これをくい止めるための治療要素を提供する。【解決手段】本発明は、患者の顎骨に挿入された歯インプラント部2と共に使用するための治療要素30、30'この治療要素30、30'を備えた治療システムおよび治療要素30、30'を有利に使用可能な方法に関する。本発明によれば、歯インプラント部2との機械的な結合のための基体40が、これに適合した結合システムを有し、且つ、洗浄液用の少なくとも1つの媒体チャネル56を備えている。【選択図】図5

Description

本発明は治療要素、特に、患者の顎骨に挿入された歯インプラント部と共に使用するた
めの治療要素に関する。本発明はさらにこの種の治療要素を有する治療システム、および
、歯インプラント部の洗浄方法に関する。
歯の欠損を補償するための再生治療として歯インプラントを実施することができる。こ
れは通常は、抜歯された、または、抜けた歯の代わりに顎骨に差し込まれ、これによって
、約4ないし12週間の治癒経過後に、そこに、義歯としての人工部品すなわち歯冠を保
持することができる。このためにこの種の歯インプラントは通常、適切に成形された金属
体として形成され、これが顎骨の所定箇所にねじで差し込まれる。この場合、この歯イン
プラントは通常その尖端部に大抵はセルフタッピングねじを有し、これによって歯インプ
ラントは相応に準備されたインプラント埋め込み部に差し込まれる。
最近、人体、特に歯の分野における挿入されたインプラントがかなり多くなってきてい
ること、ならびに、その使用期間がかなり長いことに関連して、バイオフィルムに起因す
るインプラント周辺部の炎症が増加してきていることが確認された。組織と組織液で取り
囲まれたインプラントの固体表面に、細菌が繁殖したバイオフィルムが形成され、これが
最終的に、慢性で、再発性の感染を惹き起こす。この症状はインプラント周囲炎と呼ばれ
る。特に歯科分野では、歯周炎の場合と同様に、なおざりにされた口腔衛生、一般的に微
視的には凹凸の多い歯柱表面へのバイオフィルムの付着、ならびに他の要因の組合せがイ
ンプラント周囲炎の原因であり、その特徴は硬組織および軟組織の負担と破壊が次第に大
きくなることである。この場合、硬組織および軟組織が後退する部分は、通常はバイオフ
ィルムで覆われる。
治療済みであれ、未治療であれ、インプラント周囲炎の炎症が進行すると、インプラン
トを喪失し、挿入箇所領域の人体組織および骨組織の損傷が生じる。したがって、このよ
うな炎症があると判ったら、できるだけ早期に適切な処置を施すことが望ましい。これに
は、口腔衛生を適正化することから始まって、外科的治療、すなわち、冒されたインプラ
ントの摘出と交換インプラントを新たに差し込むことまで含まれる。しかし、後者の処置
は組織全体に対する負担が非常に大きく、しばしば挿入箇所の周りの大規模な組織切除を
伴う。そこで、すでに発症している、あるいは、初期のインプラント周囲炎に対処するた
めの代わりの対策が強く求められている。
そこで本発明の課題は、初期のインプラント周囲炎に対処する、または、これをくい止
めるための治療要素を提供することにあり、この治療要素は本来の治療処置の前段階で既
に使用可能であり、この本来の治療処置をせずにすむ可能性を有するものである。さらに
、このような治療要素を用いた治療システム、および、この治療要素を特に有効に使用で
きる方法が提案されている。
この治療要素に関する課題は、本発明により請求項1の特徴によって解決される。
本発明の有利な形態は従属請求項に記載されている。
本発明は以下の考察に基づく。すなわち、特に挿入された歯インプラント部の周辺にお
ける炎症の発症に対する有効で効果的な治療のために、インプラント部およびその周囲の
細菌の繁殖と早期に徹底的に闘うことにより、治療的な処置を避ける、あるいは、その範
囲を小さく抑えることができる、という考えに基づく。このことは特に、治療的な処置が
必要となる前に既に行われるべきである。細菌の病害とのこのような徹底的な闘いは、2
つの主たる手がかりで行われる。すなわち、第1は、細菌をできるだけ広い範囲で、確実
に殺菌することである。第2は、インプラント材料の確実で広範な洗浄であり、この洗浄
により、細菌の新たな繁殖に有利となる、付着している可能性のある有機物質残渣あるい
は同様な物質が広い範囲で除去される。
全く驚くべきことに次のことが明らかになった。すなわち、冒された空間領域に的確に
、且つ、局所的に、例えば、適切に選ばれた殺菌性の液体あるいは同様なものを利用して
、適切な洗浄液を供給することにより、これらの両方の目的を1つの共通のアプローチで
追求することができることが判った。そのことから、この治療要素の基体は1つの洗浄液
用の複数の媒体チャネルを備えている。
この場合、これらは好適に、挿入された歯インプラント部の洗浄すべき領域に正確に当
てることができるように案内され、位置決めされている。このために好適には、1つの、
または、それぞれの媒体チャネルは1つの出口開口を有し、この出口開口は、歯インプラ
ント部上に載置された基体において、歯インプラント部からの距離が10mm以内、好ま
しくは5mm以内、特に好ましくは3mm以内に位置決めされている。これに加えて、ま
たは、これに代わる有利な形態では、この1つの、または、複数の媒体チャネルは、1つ
の統合された構造で基体内に、または、基体上に直接配置されている。
さらに驚くべきことに次のことが明らかになった。すなわち、多数の異なる洗浄液を互
いに組み合わせて、または、順次相前後して供給することにより、挿入された歯インプラ
ント部での特に高い洗浄効果が得られることが判った。これを的確に、且つ、必要に応じ
て、可能とすべく、治療要素の基体内に、または、基体上に備えられた複数の媒体チャネ
ルは好適には1つのチャネルシステムを形成しており、このチャネルシステムは液体を噴
出可能な互いに独立した少なくとも2つの部分チャネルを備えている。別の有利な形態で
は、さらに、使用済みの洗浄液を挿入箇所領域から帰還または吸引するための少なくとも
1つの帰還チャネルが設けられている。
特に有利な補助装置においてはこれに加えて、細菌の殺菌、および/または、冒された
インプラント部の洗浄のための手段として電流を的確に使用する。特に、インプラント部
に電流を流すことによって、付着しているかもしれない有機物質の確実な除去が達成でき
る。治療的な手術を行わずに、すなわち、特に、挿入済みのインプラント部を外科的に摘
出せずに、これを可能とするために、まだインプラント部が挿入されている状態で、すな
わち、骨組織から事前に摘出することなく、冒されたインプラント部の直近に電流を流す
このために、挿入されたインプラント部に取り付けるように設計され、その結果、挿入
されたインプラント部に適切に適合する結合手段を有する好適な治療要素が供給される。
この場合、この治療要素は好適に、挿入されたインプラント部の洗浄のための電流を直近
の空間領域で的確に局所的に通電することができるように設計されている。ここで特にこ
の治療要素の設計原理として、電流を流すための手段が設けられており、この手段により
電流は挿入されたインプラント部に案内され、その挿入された領域、特に、骨組織中のね
じを備えた取り付け領域が電極として利用できる。対向極すなわち対向電極を形成するた
めに、さらに、直近に接触面、すなわち、電気接触ポイントが適切に位置決めされる。こ
の場合、上述の複数のコンポーネントは、治療目的または洗浄目的で印加された電流が、
挿入されたインプラント部の細菌に冒された表面ゾーンを通りぬけ、そこから、さらに直
接に、すなわち、他の人体組織もしくは同様な箇所を介して「バイパス」することなく、
前記接触面または接触ポイントに流れるように、位置決めされ、必要に応じて適切に電源
に接続されている。
このために、この治療要素は好適には適切に選ばれて位置決めされた複数の導体要素を
含み、これは適切に選ばれた電流源または電圧源に接続可能である。この場合、設計条件
として特に、1つの導体要素を介しての挿入されたインプラント部への電気接続が行われ
、その結果、挿入されたインプラント部を通る所望の電流を流すことができ、これが電極
の1つを形成することができる。
対向電極の形態で設けられ、電気を流すための他の接触面を形成する第2の導体要素は
、この場合有利には、空間的に、挿入されたインプラント部の直近に位置決めされている
。この場合、この電流が、挿入されたインプラント部の接触領域を通ってその周囲の骨組
織または軟組織へ、そして、そこからできるだけ直接に接触面に流れるようになされてい
る、すなわち、人体組織の広すぎる領域を経由して電流が流れることが無いようになされ
ている。このために、第2の導体要素は好適には、挿入箇所の近くの領域において広範に
局所化された「電気的に活性な」ゾーンが生じるような幾何学形状に、例えば、針または
ワイヤー状に形成されている。これに代わる、あるいは、これに加えた有利な形態では、
この第2の導体要素は、例えば電極体の形で、1つの統合された形態で、治療要素の基体
内に、または、基体に配置されている。
この場合、これらの導体要素は、「在来の」電極の形態で、適切に選ばれ、且つ、幾何
学的に構成された電極として、例えば、金属製ワイヤーまたはこれと同様な形態の金属で
作ることができる。この場合、第2の導体要素を形成する電極は好適には電気的絶縁を有
する形態で、例えば、プラスチック被覆ワイヤーで作り、接点または接触面を形成するた
めに、例えば、端部は純金属部とし、それ以上は絶縁部としないようにすることができる
。代案として、これらの導体要素の少なくとも1つ、好ましくは第2の導体要素を、液体
、例えば、塩またはこれと同等な物質の水溶液の導電性を利用して、作ることも可能であ
る。この場合には、各導体要素を治療要素内、または、治療要素上に適切に案内された複
数のチャネルによって形成することもでき、これらは使用時には適切に選ばれた導電性液
体を吹き付けられ、この液体は同様に適切に、例えば、適切に位置決めされた電極を介し
て電流源または電圧源と電気的に接続される。この電流のための接点または接触面は、こ
の場合、それぞれのチャネルの端部の出口面により形成され、これを介してチャネル内を
案内される液体はチャネルの周囲と電気的に接触することができる。すなわち、この出口
面は上述した意味において適切に、挿入されたインプラント部の近傍に位置決めされてい
る。
歯インプラントはいわゆる一体形のインプラントとして実施することができ、その基体
は基本的には一体構造となっている。しかし、患者の口の中へより容易に入れることがで
きるために、また、特に、患者の治療の準備段階、例えば、歯科技工ラボでインプラント
部に取り付ける際の元々の義歯の広範な準備を可能とするために、歯インプラントを複数
部分構成で行うことも可能である。この場合、特に、基本的に2つの部分での構成が実施
され、この歯インプラントシステムは、第1の、顎骨に取り付けるための、本来のインプ
ラントまたは柱部とも呼ばれるインプラント部と、これに加えて、これに付設される第2
の、上部構造部またはアバットメントとも呼ばれる第2のインプラント部とを含み、この
第2のインプラント部に義歯またはこれの同等物として備えられる義歯部を取り付けるこ
とができる。第1のインプラント部、すなわち、柱部の外側には通常はねじが設けられて
おり、これはセルフタッピングねじでもよいし、セルフタッピングねじでなくてもよい。
この場合、通常、骨または骨組織に食い込む部分は表面が粗くされ、あるいは、被膜が付
けられている。
この場合、上部構造部すなわちアバットメントは通常は、適切に選ばれた結合ボルトに
より、柱部にねじ留めされている。この場合、取り付けに際しては、結合ボルトのねじが
柱部に設けられた内側ねじにねじ込まれる。結合ボルトのボルトヘッドはねじ込み時に上
部構造部の端面の沈み込みにより柱部に押し付けられる。特に有利な形態では、この治療
要素はこのような2部分またはそれ以上の構成の歯インプラントに使用するために用いら
れる。そのために、この結合システムは2部分またはそれ以上の構成の歯インプラントの
柱部のボルト受け部に取り付けるための1つの結合ボルトを有しているのが目的に適って
いる。したがって、この実施形態ではこの治療要素は「治療用アバットメント」と呼ぶこ
とができ、多部分構成の歯インプラントシステムに元々設けられていたアバットメントの
代わりに、その柱部上に載置され、これと結合される。
このような構成において、挿入された柱部の挿入部、すなわち、特にその金属製基体へ
の特に信頼性があり有効な電気的なアクセスまたは接触を行うために、この治療要素は他
の有利な形態において、結合ボルトが第1の導体要素と導電的に接続されるように、構成
されている。
この治療要素の基体の、歯インプラント部への接触面は電気的に絶縁されている。これ
により確実に、電流または電位の供給を望ましい方法で、すなわち、歯インプラント部の
挿入部を的確に包み込んで、行なうことができる。この時、この基体自身は電気絶縁材料
、例えば、セラミック体またはプラスチック体、をベースにして作ることができ、この場
合、電極は適切に位置決めされた金属コンポーネントまたは適切に案内された媒体チャネ
ルで作ることができる。代案として、この基体を金属体、例えば、チタンで作ることもで
きる。この場合、歯インプラント部への絶縁作用は、適切な絶縁要素、例えば、独自のコ
ンポーネントまたは表面被覆を取り付けることにより達成することができる。
歯インプラント部の挿入箇所の空間的にすぐ近くへ必要とされる電流または電位の供給
を特に有利に行うために、他の有利な形態では、治療要素の第2の導体要素は長手方向に
おいて基体の中心軸に対してほぼ平行に、変位可能に基体に支承されている。この場合、
電極としての形態については、これは特に、例えば、細いワイヤーまたはこれと同様な形
状の針状の要素として作ることができ、このワイヤーは、治療要素を歯インプラント部に
取り付けた後で挿入領域へ向けて押し出すことができる。導電性の液体を案内するチャネ
ルとしての形態については、上記とは異なり、例えば、細いパイプ、カニューレ、または
、これと同様のものを使用することができ、これは、同様に治療要素を歯インプラント部
に取り付けた後で、その出口面が、挿入された歯インプラント部の治療を要する空間領域
の十分近くに位置決めされるように、挿入領域に向けて押し出すことができる。
これに代わるまたはこれに加えられる有利な形態では、この第2の導体要素は、その端
部に配置された接点が、横方向から見て、歯インプラント部の中心長手方向軸からの距離
が10mm以下、好ましくは5mm以下となるように基体に取り付けられており、付加的
な、すなわち、さらに有利な形態では、歯インプラント部の中心長手方向軸からの距離が
1mm以上、好ましくは1.5mm以上となるように位置決めされている。これにより、
歯インプラント部の挿入箇所のすぐ近くで必要とされる比較的高い電流密度の発生を、他
の人体組織への電流負担を低く抑えて、有利に得ることができる。
上述したように、これらの導体要素は「在来の」電極方式で、適切に選ばれ、且つ、幾
何学的に構成された電極として、例えば、金属で作ることができる。しかし、液体の電気
伝導度を利用することに基づくこの代案は特に有利とみなされる。というのは、電流また
は電位供給下において、チャネルの案内に際して比較的高い自由度が得られるからである
歯インプラント部用の治療システムに関しては、この課題は、その導体要素が電流源ま
たは電圧源と接続されている前述の方式の治療要素により解決される。
全く驚くべきことに次のことが明らかになった。すなわち、この場合、細菌に冒された
インプラント部に電流または電圧パルスを与えることが、特に殺菌後に未だ材料に付着し
ている有機物残渣の除去に関して、格別に高度に有効であることが判明した。したがって
、この治療システムの電流または電圧源は特に好適な形態において、導体要素に電流また
は電圧を必要に応じパルス的に与えるように設計されている。この場合、特に好適には電
極での作動電圧は30V以下である。
挿入された歯インプラント部の電気的治療と液体に基づく治療との特に有利と看做され
る組合せを可能とするために、この治療システムの治療要素に、1つの洗浄液または複数
の洗浄液の組合せのための導入システムが接続されていると好適である。この場合、特に
好適には、洗浄液として、少なくとも1つの酸、および/または、少なくとも1つの塩を
混ぜた水が使用される。ここで特に好適には、酸として、燐酸、クエン酸、蟻酸、酢酸、
乳酸、炭酸、もしくは、これらの組合せが使用される。この場合、特に好適にはこれに代
えてまたはこれに加えて、塩として、ナトリウム、カルシウム、アルミニウム、マグネシ
ウム、錫、もしくは、カリウムのヨウ化物、塩化物、硝酸塩、炭酸塩、もしくは、炭酸水
素塩、および/または、亜塩素酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、もしくは、ヨウ化ア
ンモニウム、または、これらの組合せが用いられる。
歯インプラント部の洗浄方法に関しては、この課題は、歯インプラント部に電圧が印加
されることにより、および、これが洗浄液で洗浄されることにより、解決される。好適に
は、この電圧はパルス的に印加される。この代わりにまたはこれに加えた有利な形態では
、洗浄液として前述したものが使用される。
本発明により得られる利点は特に、洗浄液を導入するために適切に案内された複数のチ
ャネルと特に有利に組合せられた複数の導体要素を備えた治療要素の形態により、患者の
口からの摘出、あるいは、他の治療的手術を要せずに、歯インプラント部に的確、且つ、
局所的に適切な電流または電圧パルスを与えることが可能なことにある。
本発明の実施例を図に基づいて詳細に説明する。
歯インプラントシステム 歯インプラントシステム インプラント部または歯インプラントシステムの柱部 インプラント部または歯インプラントシステムの柱部 患者の顎骨に挿入された歯インプラント部のための治療要素 図5の治療要素の代案の長手方向断面図 図5の治療要素の代案の長手方向断面図 治療要素のさらなる代案の斜視図 治療要素のさらなる代案の斜視図 図9の治療要素の長手方向断面図 この治療要素を使用するために設計された治療システムの系統図全ての図において同一部材には同一符号が付されている。
図1の歯インプラントシステム1は、抜歯された、または、抜けた歯の代わりに顎骨に
差し込むために設けられたもので、そこで義歯の役をする人工部品、すなわち、歯冠を保
持することができる。この歯インプラントシステム1は多数の部品で構成されており、い
わゆる柱部として使用される第1インプラント部2と、これに付設され、義歯部を取り付
けるために設けられた第2インプラント部4(これは上部構造部またはアバットメントと
も呼ばれる)とを含む。第1インプラント部2、すなわち、柱部は外部に外側ねじ6を有
し、これは特に尖端部8においてセルフタッピングねじとして形成されている。これによ
って、第1インプラント部2、すなわち、柱部を、ねじ込みにより顎骨の所定箇所に差し
込むことができる。
義歯、すなわち、人工歯を上部構造部、すなわち、第2インプラント部4に適切に取り
付けた後で、柱部、すなわち、第1インプラント部2に高い機械的安定度で挿入可能とす
るために、第2インプラント部4には結合ピン10が一体成形されており、この結合ピン
は第1インプラント部2内に付設された受け部12に押し込むことができる。結合ピン1
0を受け部12内に押し込むことによって、インプラント部2と4とが互いに機械的に結
合される。ここで機械的安定度を高くするために、結合ピン10の外部輪郭は受け部12
の内部輪郭とピッタリ合っており、両者は長手方向に見て円錐状に成形することができる
(図2の実施例)。さらに、特に図3の実施例のように、結合ピン10の外部輪郭とこれ
に対応して適合された受け部12の内部輪郭とを、断面が多角形の(この実施例では6角
形の)対称形に形成することができ、これにより、両方のコンポーネントを互いに組み合
わせる際に回転が阻止され、その結果、上部構造部の柱部に対する相対的な回転方向アラ
イメントを確実に調整することができる。図3、4の実施例では、インデックス化するた
めに、または、回転阻止を形成するために、結合ピン10の端部に多角対称形の断面を有
するインデックス要素14が設置され、このインデックス要素は組立てられた状態では、
これに対応して受け部12内に配置された受け部の終端部16に係合している。
この実施例では歯インプラントシステム1は、インプラント部2、4が互いにねじ結合
されている。このために結合ボルト18が設けられており、これがそれぞれ第1インプラ
ント部2の内部に設けられているねじ20に係合する。材料の選択に関しては、インプラ
ント部2、4は使用目的に合わせて適切に選ばれ、基本的には、例えば、酸化ジルコニウ
ムまたは酸化アルミニウムのようなセラミック材料、あるいは、チタンのような適切に選
ばれた金属で作られている。
一般的に、歯インプラントシステムでは、特に上述した方式の2要素で構成されたイン
プラントシステムでも、挿入箇所近傍の組織領域、特に顎に挿入された外側ねじ6の領域
への細菌または病原菌の侵入により、複数の炎症、すなわち、炎症群が生じることがある
。この種の、特に、いわゆるインプラント周囲炎の結果として生じる炎症は、これが長期
間に亘り進展し決定的になると、挿入箇所領域の組織と骨に重大な損傷をもたらすことに
なる。適切な処置を施さなければ、この損傷により、インプラントシステム全体、すなわ
ち、特に既に挿入された柱部または第2インプラント部4を、骨から再び摘出し、他の人
工物で置き換えねばならないことにもなる。インプラント周囲炎に起因する非常に望まし
くないこの結果は、こうして、このインプラントシステム全体を喪失することにつながり
、その結果、例えば、顎骨の当該領域の切除と新たなインプラントシステムを提供するこ
とが不可欠となる。このような除去により、さらに、骨の損失または他の組織の損失が本
質的に生じ、極端な場合には他のインプラントの提供がもはや全く不可能になることがあ
る。インプラント周囲炎に起因するこのような新たなインプラント提供の必要性は、イン
プラントシステムを最初に挿入してからかなり長い期間の後に、例えば、数年、またはそ
れどころか数十年という期間の後に現れることがある。
インプラント周囲炎と共に観察される細菌または病原菌は、この場合、基本的には柱部
2の内部に住みつくが、通常は主に、顎骨に挿入された柱部2の表面の周囲組織または骨
物質との接触領域、すなわち、特に外側ねじ6の領域に直接的に付着する。この領域では
、組織または骨の中への食い込みと根付きを特に有利にすべく、また、挿入後の治癒を助
長すべく、柱部2の表面はざらざらに、または、ざらざら相当にされている。しかし、こ
のような、インプラントシステムにとって本来有利と看做されている表面が粗らされた領
域において、細菌または病原菌の侵入と増殖が生じ、この粗さがそこに存在する細菌また
は病原菌の除去を困難にする。
そこで、初期の、または、既に生じているインプラント周囲炎の場合に、既に挿入され
ているインプラントシステム、すなわち、特に、既に挿入されている柱部2を維持しつつ
、炎症群に有効に対処し、侵入した細菌を殺菌し、それによって、引き続き、外側ねじ6
の周囲領域において健全な組織または骨物質を再び形成することができるようにするため
の、適切な対処策が緊急に求められている。さらに、当該領域において細菌または病原菌
を的確に殺菌することに加えて、引き続き当該領域が健全な組織または骨物質で再び満た
され、再び、柱部2の外側表面とこれを取り巻く組織または骨物質との間の内部結合が形
成されるように、その物質残渣および断片をこの当該の空間領域から確実に取り除くこと
が望まれる。このためには、殺菌された細菌の有機的な残渣を含む、細菌層で形成された
バイオフィルムを確実に除去しなければならない。
この目的のために、すなわち、柱部2の挿入領域における細菌または細菌の殺菌のため
、および、組織残渣と殺菌された細菌の残渣の排出のために、図5に斜視図で示されてい
る治療要素30、30’が設けられている。治療システム30の有利な第1の案は図6の
長手方向断面図に、治療システム30’の有利な第2の案は図7の長手方向断面図に示さ
れている。
ここで、この実施例における治療要素30、30’は、インプラントシステム1が2つ
の部分で構成されているので、治療用アバットメントの様式で実施され、図示された2部
分構成のインプラントシステム1の上述の治療を実施するために設けられており、治療用
アバットメント30、30’が元々のアバットメントすなわち第2インプラント部4の代
わりに柱部2の上に載置される。したがって、以下の詳細説明は、2つの部分で構成され
たインプラントシステム1の場合に関するが、当然ながらこれと同様な1体形インプラン
ト用の同等の使用時にも適用可能である。このためには、治療要素30、30’と、治療
中においても顎骨に残されているインプラントシステム部品との機械的結合を適切に行い
さえすればよく、例えば、義歯の代わりにこの治療要素30、30’を1つの適切な接触
面を介してインプラントのアバットメントに載置することができる。代案として、同様に
治療要素30、30’をインプラントシステム1の元々のアバットメント4の上部に載置
することもでき、これによって、元々のアバットメント4を取り外すことなく、細菌を殺
菌し、表面を洗浄することによって、例えば軟組織の炎症(粘膜炎)に対処することがで
きる。
この実施例で行われている2つの部分で構成されたインプラントシステム1では、以下
に詳細に説明する治療を行うために、先ず最初に、場合によっては、元々のアバットメン
ト、すなわち、第2インプラント部4に取り付けられた義歯を取り外した後で、第1イン
プラント部2と第2インプラント部4とのねじ結合が解放され、第2インプラント部4が
取り外される。この時、第1インプラント部すなわち柱部2は顎骨に残される。次に、治
療要素30、30’が元々のアバットメント4の代わりに柱部2に載置される。
図6、7に示された治療要素30、30’の案は構造的にほぼ同じであるが、、本来の
治療の間に柱部2にどのように固定するかという方法において、互いに異なっている。図
6の案ではねじ結合による固定が行われるのに対し、図7の案では柱部2に単にはめ込む
だけである。
こうして、図6に示された治療要素30が、柱部2に載置された後でねじ結合によりこ
れと固定されるのに対し、図7に示された治療要素30’は柱部2に載置する際にこの中
に差し込まれる。このために、両案においてこの治療要素30、30’はほぼ平坦な接触
面32を有し、この接触面により柱部2の端面エッジに載置することができる。この接触
面32は場合によってはシール面の機能も満たすことができ、それに応じた形状とするこ
とができる;このためにこれは円錐状に形成することができる。
治療要素30、30’はその形状と原理に関し、それぞれが独立な進歩性を有すると看
做される2つの基本コンセプトを有している:1つは、柱部2の挿入部に存在する細菌ま
たは病原菌を、殺菌性ではあるが人体にとっては無害な洗浄剤または消毒剤で的確に殺菌
するように構成されている。2つめは、場合によっては柱部の表面、特に外側ねじ6の領
域にまだ付着している細菌および/または細菌の残渣または断片をパルス的な噴流衝突に
よって柱部2の表面から剥がし、その結果、これが引き続き洗浄されるように構成されて
いる。
したがって、システム構成に関しても、この治療方法の所定の工程ステップに関しても
、独立に進歩性を有すると看做される第1の観点では、この治療要素30、30’が、構
造的にも機能的/コンセプト的にも、細菌または病原菌を殺菌するための、および/また
は、挿入されたインプラント部2を洗浄するための治療液を柱部2の挿入領域、特にその
外側ねじ6の領域に的確に噴射するように構成されている。ここで、治療液としては、特
に有利には、少なくとも1つの酸を、および/または、少なくとも1つの塩を混ぜた水が
用いられる。この場合、特に有利には酸として、燐酸、クエン酸、蟻酸、酢酸、乳酸、炭
酸、または、これらの組合せが用いられる。この代わりにまたはこれに加えて、特に有利
には、塩として、ナトリウム、カルシウム、アルミニウム、マグネシウム、錫、もしくは
、カリウムのヨウ化物、塩化物、硝酸塩、炭酸塩、もしくは、炭酸水素塩、および/また
は、亜塩素酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、もしくは、ヨウ化アンモニウム、または
、これらの組合せが用いられる。この場合、この洗浄液体の供給は治療要素30、30’
の近くで、当該の空間領域に直接隣接して、すなわち、柱部2の挿入領域で行われる。
同様に、システム構成に関しても、この治療方法の所定の工程ステップに関しても、独
立に進歩性を有する第2の観点では、この治療要素30、30’が、殺菌された細菌また
は病原菌ないしその残渣または断片を柱部2の外側表面から確実に剥がすように構成され
ており、その結果、引き続きこれらを洗い流すことができ、また、引き続いて、健全な組
織または骨物質が柱部2の表面に接触し、柱部が健全な組織または骨物質に再び完全に食
い込むことができる。殺菌された細菌または病原菌ないしその残渣または断片を外側表面
から剥がすために、外側表面にパルス的に電流を流しながら導電性液体を吹き付ける。全
く驚くべきことに以下のことが明らかになった。すなわち、柱部表面に凹凸があり、この
表面構造により有機物質がもともと非常に付着し易い場合であっても、パルス的に電流を
流すことが、細菌または細菌ないしその残渣または断片をその下に在る表面から確実に剥
がすのに有効に作用することが判った。
この驚くべき知見の根拠は、柱部2そのものの外側表面、すなわち、外側ねじ6の領域
にパルス的に電流を流すことにより、例えばチタンの柱材料自体の材料断片がその表面か
ら剥離される、ことにある。この場合、例えば、イオン成分、もしくは、酸成分を含む導
電性液体を適切に選定すると、電流を流すことによりTiO2領域が形成され、次いでこ
れがTi表面から剥離される。柱部2から表面構成成分が剥離されることによって、表面
に付着している病原菌または細菌の成分あるいは断片は一緒に剥離され、残部なしに除去
され、その結果、この領域に細菌が新たに侵出するための基盤および培養地は形成されな
くなる。細菌、病原菌、または、これらの成分または残渣が取り去られ、凹凸の在る、有
孔性の柱部2の表面が残されると、これは再生する骨組織内への今後の結合のための基盤
として有効に役立つことができる。この場合、この残置された表面は、表面を陽極化した
時にも生じるであろう酸化チタン層により形成することもできる。
表面の確実な洗浄という点において、挿入された柱部2から表面構成成分を望ましく剥
離することは、電流を流す際の特に適切で有利な方法によりさらに促進される。これは次
のように行われる。すなわち、電流を流した結果、挿入された表面の領域に電解性のガス
泡が生じる。この場合、柱部2は陽極に接続されるが、陰極でもよい。特に、柱部2を少
なくとも一時的に陰極に接続した場合には、電解的に誘導されてガス状の水素、酸素、窒
素、および/または、一酸化炭素が発生する。こうして形成されたガス泡は周囲の液体中
を上昇し、これにより持ち去り効果を生じさせ、これによって、上述の表面構成成分は一
緒に搬送され、外部へ排出される。例えば、次のような非常に驚くべきことが観察された
。すなわち、プラスイオンを含む溶液、例えば、水溶性の塩溶液を使用した場合に、柱部
2を陰極に接続した時に、これらのイオンが柱部に析出し、これによりガス泡の形成が著
しく増加する。例えば、柱部2を陰極に接続した時にNa+イオンを使用すると、Naが
直ちに酸化するので、大量のガス泡が形成される。
同様に、システム構成に関しても、この治療方法の所定の工程ステップに関しても、独
立に進歩性を有する第3の観点では、この治療要素30、30’が、前述した複数の観点
の特に簡単且つ有効と考えられる組合せのために構成されている。このコンセプトの根拠
は、前記洗浄液体の所定の供給も、前述した電流パルス使用による細菌ならびに病原菌の
残渣と断片の的確な剥離も、1つの共通のシステムに統合され、これにより、特に簡単に
保持された手段が得られることにある。
この設計目的を考慮して、この治療要素30、30’は、図5の斜視図および図6ない
し図7の長手方向断面図から分かるような構造的な構成を有している。ここでは治療要素
30、30’はそれぞれ、柱部2の上に取り付けられた状態で示されている。同様にここ
では、柱部2をその外側ねじ6の領域でリング状に取り巻いている空間領域36が顎骨3
8の中に示されており、この空間領域はインプラント周囲炎に冒されており、したがって
細菌が繁殖している。
治療要素30、30’はほぼ円筒外被体として形成された1つの基体40を有し、接触
面32を形成する基体の端面42が柱部2の上部端面すなわち端部エッジ34の上に載置
されている。機械的安定性を高めるべく、さらに、基体40に1つの結合ピン43が一体
形成されている。この結合ピンは輪郭と幾何学的パラメーターが柱部2の受け部12に合
わされており、これに差し込むことができるので、結合ピンを差し込んだ時に確実な位置
決めと一時的な固定が可能である。
基体40の内部空間において、これと同軸に、1つの中央の内部チャネル44が設けら
れている。図6の案による治療要素30は予定されている治療工程の間にねじ留めを使用
すべく設計されており、これに応じてこの案では内部チャネル44内に1本の結合ボルト
46が案内されている。この結合ボルト46はそのねじ48が、柱部2の内部に設けられ
たねじ20に係合している。元々のアバットメント4を柱部2と結合すべく設けられた結
合ボルト18とは異なり、この結合ボルト46は高い機械的負荷と実施されたねじ結合の
長寿命のために設計されてはおらず、むしろ、この結合ボルト46のためには異なる設計
基準が適用される。この場合、特に、後述する治療工程が考慮され、ここではこの結合ボ
ルト46と、これと共に柱部2は、電気パルス用の電極として使用される。その結果、こ
の結合ボルト46は導電性材料、特にチタンのような金属で作られている。
それ以外の点では構造的にほぼ同様な、図7による案では、治療要素30’は、前者と
は異なり、柱部2と差し込み結合すべく設計されている。この案ではこのために、内部チ
ャネル44内に1つの電気接触要素49が案内されており、好ましくはその長手方向に変
位可能に支承されている。この電気接触要素49の設計とその空間的な構成のために、同
様に後述する治療工程が考慮され、この場合、この電気接触要素49と、これと共に柱部
2は、電気パルス用の電極として使用される。その結果、この案では、この電気接触要素
49は適切な導電性材料、特に例えばチタンのような金属で作られ、これが内部チャネル
44の中に完全に差し込まれた状態において、その針状尖端部50が床部52または内部
チャネル44の他の部分と接触し、柱部2との確実な電気的接触が確保されるように内部
チャネル44内で支承され、案内されている。代案として、この電気接触要素49の端部
を、内部チャネル44の横側内面と確実な電気接触が行える、広げることができるばね要
素として設けることもできる。
治療要素30、30’は、特に、細菌または病原菌の殺菌をすることもできる洗浄液体
を供給するために前記空間領域36内に設けられる。このために、基体40には複数の媒
体チャネル56が備えられており、これらの入口側は治療液用の1つの供給システムない
し注入システムと接続されている。この実施例では、これらの媒体チャネル56は,基体
40を取り囲んでいる1つのリング体58の中に取り付けられている複数の溝59で形成
されている。このリング体58は基体40の上にスライドして載せられているので、これ
らの溝59は内側に向けて基体40の外被により閉じ込められており、こうして複数の媒
体チャネル56からなる1つのチャネルシステムが形成される。代案として、これらの媒
体チャネルを他の方法で基体40の中に直接取り付けることもできる。
基体40の端面42が柱部2の端部エッジ34と接触する領域の直近に、複数の媒体チ
ャネル56で形成されたチャネルシステムが複数の出口開口60を有している。見易くす
るために図6、7ではそれぞれこれらの内の2つだけが示されている。この実施例では各
媒体チャネル56は1つの出口開口60を備えている。しかし、これらの出口開口60の
断面と数は、個別の基準に適合させることもできる。例えば、端面42と端部エッジ34
との間で完全に周回する1つのリングギャップを形成する唯一の出口開口を設けることが
できる。代案として、特に、基体40の周囲方向に見て、その周囲に均等に配置されてい
る複数の出口開口60を備えることもできる。代案として、付設された単一の出口開口6
0を備えた唯一の媒体チャネル56を設けることもでき、これは有利に個別に位置決め可
能であり、それにより、治療液を局所的に取り出すために、限定された空間領域に備える
ことができる。
前記1個の、または複数の媒体チャネル56で形成されたチャネルシステムは、その出
口開口60が端面42のすぐ隣に開口する、すなわち、この空間領域36のすぐ上に開口
するので、これらの出口開口60から流出する媒体はいずれにしてもその下に在る空間領
域36に直接到達する。こうして、それ自体が発明的と看做される基体40のこの形態に
よって、治療要素30、30’は、治療液が的確、且つ、有効に治療を要する空間領域3
6に直接に届けられるチャネルシステムを形成する。
これに加えて、この治療要素30、30’はさらに電気システムとして特殊に形成され
ている。この場合、設計基本原理として特に、媒体チャネル56に導入される媒体、特に
その中に導入される食塩溶液へのパルス的な通電を電流パルスを用いて可能とするように
構成されている。ここで、治療要素30、30’は、インプラント部2の洗浄のために設
けられた液体流を、治療を要する空間領域36に的確に局所的にもたらすことができるよ
うに設計されている。この場合、この治療要素30、30’は、前記電流が、挿入された
インプラント部2に通電され、これを電極として利用できるという設計原理に基づいて構
成されている。このために、この治療要素30、30’は、1つの電流路を形成し、結合
ボルト46または電気接触要素49を介してインプラント部2と電気的に接続された第1
の導体要素62を含み、この導体要素は適切に選ばれた電流源または電圧源と接続可能で
ある。
対向極すなわち対向電極を形成するために、媒体チャネル56に案内される洗浄液体の
導電性が利用される。このために、媒体チャネル56の内側空間は、電流源または電圧源
の他方の極と電気的に接続されている。こうして、複数の媒体チャネル56の出口開口6
0は電気的に見て、1つの接点64すなわち1つの電気的接触点を形成し、これを介して
電流がインプラント部2へ、または、インプラント部2から流れる。治療を要する空間領
域36の直近に位置決めされた出口開口60を電気接点64として利用することにより、
治療目的または洗浄目的のために印加された電流が、挿入されたインプラント部2の細菌
に冒された表面ゾーンを通りぬけ、さらにそこから直接に、すなわち、他の人体組織など
を経由する「バイパス」なしに、接触面64ないし接触点へ流れることができる。こうし
て、その中を案内される導電性の洗浄液体とこれに対応する複数の接続要素とを含むこれ
らの媒体チャネル56は、この実施例では、端部側に配置された接点64への1つの電流
路を形成する第2の導体要素66を形成する。
しかし、代案として、この第2の導体要素は、「在来の」電極の様式で、すなわち、特
に、金属製の導電性針状要素として、構成することもできる。これは特に長手方向におい
て基体40の中心軸に対してほぼ平行に変位可能に、この基体に支承することができる。
この電極、または、必要に応じ追加設置される、例えば、例えば電界強度を高めるための
局所的な電界を発生させるために設けられる、第3の電極を形成するために、場合によっ
ては、適切に成形されたもう1つの金属体68を設けることもできる。この場合には、治
療要素30、30’は媒体チャネルなしに構成することもでき、前記対向、すなわち、第
2電流路は専ら前記金属体68を介して形成される。この場合、接点64はそれぞれの電
極体の端部側の自由面により形成される。
さらに、出口開口60、および/または、金属体68の端部側の接触面69の前記位置
決めにより、これらで形成された第2の導体要素66の接触面64を、横から見て、歯イ
ンプラント部2の中心長手方向軸から1mm以上で10mm以下の間隔内に位置決めする
ことが保証される。
治療要素30、30’の基体40は、例えば、セラミックまたはプラスチックのような
絶縁性材料で形成することもできる。しかし、この実施例では、基体40は金属、すなわ
ち、チタン製である。この場合、コンポーネント間の電気絶縁を確実に行うために、この
基体は、歯インプラント部2との接点を形成している端面42に絶縁層70を設けられて
おり、これにより電気絶縁が行われる。さらに、リング体58は、例えばセラミックのよ
うな絶縁材料で作られている。
詳細には説明しない他の代案実施形態では、柱部2の端面34上に基体40を載置する
時に、密着した結合を行わないことも可能である。これによって、治療過程で、予定され
ている治療液または洗浄液が柱部2の内部に侵入することが可能となり、その結果、これ
が場合によっては同様に洗浄を行うことが可能となる。
代案実施形態では、図8の斜視図に示されているように、治療要素30''がもう1つの
チャネルシステムを有しており、これを、例えば、洗浄液の還流チャネルとして、混合媒
体供給用の独立した導入路として、または、吸出しチャネルとしても設けることができる
。この実施例ではこのために、リング体58がもう1つのリング体71で取り囲まれてお
り、このもう1つのリング体の内側に、さらに複数の媒体チャネル72を形成すべく、内
側に同様に複数の溝74が設けられている。
上述した諸実施形態では、媒体チャネル56、および/または、導体要素60、66は
、基本的には一体化された構造で設けられ、基体40ないし、これと結合されたリング体
58、71の内側に案内されている。しかし、これに替えて、または、これに加えて、媒
体チャネル56、および/または、導体要素60、66の幾つか、または、全部を基体4
0の外側に配置し、適切な保持システムにより基体と結合することも可能である。この実
施形態は図9の斜視図および図10の長手方向断面図による実施例に示されている。ここ
に示されている治療要素30'''は、これまでに説明した複数のコンポーネントに加えて
、リング体58の外側に配置され、長手方向に変位可能な複数のチャネル要素80を備え
ている。これらは媒体チャネル56と同様にカニューレのような様式に設けられ、洗浄液
体を吹きつけることができ、さらに導体要素66として使用することができる。しかし、
代案として、これらは金属で電極として設けることもでき、電気的に電流源または電圧源
と適切に接続することができる。図9の実施例にさらにもう1つの案が示されており、こ
こでは、外側に配置された複数のチャネル要素80で形成された複数の媒体チャネルに加
えて、さらに、リング体58内の複数の溝59で形成された、一体化された複数の媒体チ
ャネル56が備えられている。
治療要素30、30’、30''、30'''は、図10に示すように、好ましくは治療シ
ステム90において使用される。この治療システム90は挿入された歯インプラント部す
なわち柱部2のために設けられたものであり、治療要素30、30’、30''、 30'''
、および、これに加えて、これと管パッケージ94との間の接続要素92、これと患者の
口の外側に配置された供給・制御ユニット98との間の差し込み接続部96を含む。この
供給・制御ユニット98は電源を含み、これは、柱部2における電極と、治療要素30、
30’、30''、30'''、差し込み接続部96、管パッケージ94、および/または、
供給・制御ユニット98の中に設置することができるもう1つの電極との間に電圧を印加
することができ、および/または、電流を流すことができる。この電極は媒体/電解質と
の導電性の接触箇所を有する。
この電圧または電流は、両方向の極性を有する直流電圧/電流として、または、交流電
圧として、両方の電極に印加することができる。交流電圧の場合には、これは、正弦波、
三角波、方形波、または、異なる周波数を有するこれらのあらゆる重畳とすることが可能
である。さらに、この交流電圧は直流電圧と重畳することが可能である。パルス状の直流
電圧を使用することも可能である。電界を発生するために、電気的に絶縁された第3の電
極を好ましくは治療要素30、30’、30''、 30'''内に設けることも可能である。
さらに、この供給・制御ユニット98は少なくとも2つの液体または電解質のための貯
蔵容器を含む。これら液体は、複数のポンプにより、また、1つまたは複数の弁または弁
ユニットを介して、同時に(混合されて)または相前後して、管パッケージ94を介して
治療要素30、30’、30''に搬送することができる。特に有利なケースでは、供給・
制御ユニット98が吸引器を含み、これは治療要素30、30’、30''、 30'''を介
して案内された液体または電解質を使用後に再び吸引することができる。この供給・制御
ユニット98は特に有利な形態においてさらに、水または他の液体/電解質のためのCO
2供給を含む。プロセス最適化のために、この供給・制御ユニット98に媒体の温度調節
を組み込むこともできる。
管パッケージ94と差し込み接続部96は、電流と媒体の流れを保証するように設計さ
れている。これはフル装備状態では、特に、3本の電気ケーブルと2本の液体/電解質の
導管とで構成される。
前記電極材料は柱部2と同一材料とすることができる。柱部2は有利にはチタンまたは
チタン合金で作られているので、他の1つまたは複数の電極は別の金属で作るのが好まし
い。チタンおよびチタンと同様な金属は陽極性の電流が流れると、大抵は保護性の酸化物
層を形成し、これが絶縁物として働く。柱部2に陰極性の電流を流した時に、この酸化物
層による電流制限を防ぐために、対向電極としては酸化物層を形成しないか殆ど形成しな
い金属を使用するのが有利である。特に有利な場合、この電極は、媒体/電解質との接触
時にも、電圧または電流を印加した時にも、腐食しない。好ましくはこの電極は金、プラ
チナ、パラジウムで構成される。
挿入されたインプラント部/柱部2の内部も汚染され、したがって洗浄しなければなら
ない時には、この内部を別途に、または、一緒に媒体で洗浄し、電流を印加することがで
きる。
前記導体要素はフレキシブルなメンブランの形でも固体メンブランの形でも構成するこ
とができ、これは液体は通過させず、電解質中のイオンだけ通過させる。このような構成
の場合、好ましくは電流路の1つが柱部2の内部に通じ、さらに、この場合、全く密閉さ
れていないか部分的にしか密閉されていない接触面32を経由して柱部2の外側表面に通
じている。
この方法を実施するための治療液は特に有利な形態では、前述の観点を考慮して適切に
選ばれ、組み合わされる。この場合、治療液の基本成分の選択と組合せは、特に意図され
ている作用方法、すなわち、治療を要する表面の空間領域における電流の導入を考慮して
行われ、この際に、この目的のために十分に高い電気伝導度をこの治療液が有することが
、特に守られる。これは特に、治療液中における十分に高く選ばれたイオン濃度により確
保されねばならない。このために、治療液の基本成分として、好ましくは水溶液状の、金
属塩が使用される。これは電流輸送のためのイオンを供給し、さらに、その都度の電極反
応で生じる置換生成物もなお適切な生物化学的作用を有することができる。十分に高い電
気伝導度を的確に選ぶことにより、挿入されたインプラント部で本洗浄方法を実施する際
に、この電流は治療液を通って、そしてその結果、治療を要する部分を通って流れるが、
患者の人体組織を通っては流れないことが確実に行われなければならず、これによって、
軟組織、骨、血液、および/または、他の人体物質を通る望ましくない電流により患者を
危険に曝すことを最小限にとどめることができる。この場合、治療液の電気伝導度は、血
液、骨、軟組織、脂組織または他の人体物質の電気伝導度の可能な限り何倍も高い値を有
するべきである。
その結果、治療液用の基本成分の選択と組合せに際して、以下の電導度が考慮される(
電気伝導度σは通常の単位mS/cmで表示されている)。

皮膚: 0.03〜0.1mS/cm
骨: 0.06〜0.2mS/cm
脂組織: 0.20〜1.0mS/cm
筋肉組織: 0.80〜2.5mS/cm
血液: 約6.7mS/cm
その他の体液: 約15mS/cm
したがって、患者の危険ポテンシャルを適切に低く抑えるために、また、電流を所定の
領域に限定するためには、この電気伝導度はその他の体液の電導度の少なくとも2倍、好
ましくは5倍、特に好ましくは10倍とする必要がある。そこで、治療液の電気伝導度は
少なくとも30mS/cm、好ましくは少なくとも75mS/cm、特に好ましくは少な
くとも150mS/cmの値を有するべきである。これは血液と比較すると、治療液の電
気伝導度は血液の電導度の少なくとも約5倍、好ましくは少なくとも約10倍、特に好ま
しくは少なくとも約20倍であることを意味する。測定の結果、このように選ばれた治療
液を使用した場合に、人体組織、血液、体液などに掛かる電圧は6V以下、好ましくは3
V以下、特に好ましい場合には1.5V以下であることが判った。こうして、患者への害
を、電圧が低く抑えられたので、確実に除外することができる。このような電導度を維持
するために特に、治療液中の、および、これを形成している基本成分中のイオン濃度は十
分に高く選ばれている;このために、複数のアルカリ液、酸、塩、および/または、複数
の他のイオン形成物質あるいは物質化合物を使用することが可能である。
治療液の基本成分の選択と組合せに際して特に考慮すべきは、汚染されたインプラント
部表面の電解的な治療の洗浄効果またはバイオフィルム剥離効果は、多くの要因の組合せ
に拠り、これらをできるだけ互いに補い合って利用可能としなければならない、というこ
とである。その1つとして、特に電極領域にある電解質を通って電流が流れると、ガスま
たはガス泡が発生し、これらはバイオフィルムに対して(機械的な)剥ぎ取り効果を有す
る。これらのガスの発生は電極として機能するインプラント部表面の直近で、すなわち、
この表面とバイオフィルムとの間で生じる。この時発生する複数のガス泡の成長速度とそ
の最大寸法とが剥離プロセスに影響を及ぼす。
電解プロセスのインプラント部を洗浄する効果またはバイオフィルムを剥離する効果に
対する第2の要因として、インプラント部表面のバイオフィルムの元々の付着、すなわち
、張り付きメカニズムまたは固着メカニズムに対する、電解的に発生する物質または物質
化合物の分解・破壊・剥離効果を挙げることができる。
電解プロセスの洗浄効果または剥離効果に対する第3の要因は、インプラント部材料の
材料を剥離する効果に基づくものであり、インプラント部の表面領域における元々のイン
プラント部の構成成分すなわち粒子がそこから剥離される。
電解プロセスの洗浄効果または剥離効果に対する第4の要因は、金属製インプラントの
酸化物層形成に基づくものであり、これにより効果が生じる。この場合、金属製母材の金
属原子が、印加されている電圧により、場合によっては既にできている酸化物層に浸透し
、電解質の物質と反応する(殆どの場合、酸素⇒金属酸化物形成)。酸化物層を形成しな
い、ないし、機械的に安定な酸化物層を形成しない金属では、非酸化物の物質化合物が生
じ(大抵は塩)、これは溶解する。
治療液を形成するために用意される基本成分は、その効果を考慮して適切に選ばれ、組
み合わされる。さらに、基本的な設計目的として、治療液を、挿入された歯インプラント
部、すなわち、患者の口内で使用するのにも適するように、毒性の、または患者にを危険
を及ぼす、または、患者に不快を与える作用が生じてはならない、ことが考慮される。こ
の実施例では、基本成分として、一方では少なくとも1つの塩、他方では少なくとも1つ
の酸が、好ましくは水で希釈されて用いられ、その選択と組成は特に上述した基準に沿っ
ている。この場合、特に好適には、酸として、燐酸、クエン酸、リンゴ酸、酢酸、乳酸、
炭酸、または、これらの組合せが用いられる。この代わりにまたはこれに加えて、特に好
適には、塩として、ナトリウム、カルシウム、アルミニウム、マグネシウム、もしくは、
カリウムのヨウ化物、塩化物、硝酸塩、炭酸塩もしくは炭酸水素塩、および/または、亜
塩素酸アンモニウム、硝酸アンモニウムもしくはヨウ化アンモニウム、または、これらの
組合せが用いられる。
この時にさらに、予定されている電解プロセスは選択的に、柱部を陽極接続しても、陰
極接続してもよいことが考慮される。これにより、以降では、陽極反応と陰極反応に分け
て記載する。
陽極反応では、すなわち、柱部2を陽極接続した場合には、陽極で、治療液に含まれて
いる陰イオンが一般的に電子を奪われて酸化される。この時、その材料との直接反応が生
じ、特に、酸化物層、および/または、インプラント部材料との塩が形成される。骨のイ
ンプラント部、および、これに従い柱部2も大抵はチタン、ジルコニウム、タンタル、も
しくは、これらの金属の合金で作られている。さらに、その他の金属も合金に追加される
。これらの金属および金属合金は殆どが高い酸化物層形成度を有する。この酸化物層形成
は表面に不動態作用をもたらす。その結果、これらの金属または金属化合物の陽極反応が
阻止されるか、少なくとも強く制限される。バイオフィルム中では通常は酸素との化合物
質が存在しているので、この不動態化の阻止は通常は不可能である。したがって、柱部が
陽極接続されると、剥離、洗浄効果は通常は前記酸化物層形成によって限定される。運転
電圧を例えば10V以上に高めると、広範な実験の結果、材料剥離プロセスが可能ではあ
るが、これには高い温度上昇が伴うことが判った。この温度上昇は好ましくない骨の壊死
につながる。さらに、これに伴って生じる材料剥離がやはり好ましくない方法で元々のイ
ンプラント部表面の特性を変化させる。
驚くべきことにこの例外として、柱部2の母材に、合金成分としてアルミニウムが存在
している場合には(例えば、約6%のアルミニウム成分と約4%のバナジウム成分を含む
5級チタンの場合)、酸化物層の形成によりこのプロセスが著しく損なわれることなしに
、柱部2に陽極電流を流すことが可能であることが判った。これにより、治療液の組成に
応じて、塩素ガスもしくはヨウ素ガスが、または、CO2も柱部2の表面に直接発生する
ことができ、その結果、目的とするバイオフィルムの剥離に直接的に利用可能となる。こ
のような方法実施形態のために、治療要素30が、例えば、DLC(ダイヤモンド状の炭
素)、金属、導電性プラスチックまたは導電性セラミックからなる導電性の表面層を有し
ていると特に有利である。
柱部の母材が4級チタンまたは5級チタンの場合、治療液にCO2を添加することによ
り、陽極電流を流した際に酸化物層が形成されるにもかかわらず、CO2形成、塩素形成
、および/または、ヨウ素形成が可能となり、これにより電流のより長時間の通電が可能
となることが判った。
前述の理由から、治療液を使う治療において、柱部2は一般的には陰極に接続されると
好適である。この場合、プラスに帯電したイオン(カチオン)は柱部2の表面へ移動する
。これは、例えばイオンを含む液体からの、特に、H+イオン、金属イオン、または、長
鎖の炭化水素イオンである。この場合、治療液の基本成分として用いられる塩は、前述の
プロセスを助長し、あるいは、そもそも可能とする、陽イオンの特性を考慮して特に的確
に選ばれる。できるだけ高い電気伝導度を生じさせるためには、特に小さいイオン(H+
イオン、または、金属イオン)が適しており、これらはこのために、さらに特に有効な方
法で、場合により存在しているバイオフィルムに比較的容易に侵入することができる。H
+イオンは、柱部2により形成されている陰極において、水素元素Hに還元される。これ
により気泡が発生する。もう1つの陰極反応は、金属元素の析出である。しかし、殆どの
金属は表面を覆う金属析出として析出するであろう。これは、この層が不利な付着特性と
不利な化学的(電気化学的、および、生物化学的)特性を有するので、望ましくない作用
を有する。
前述の理由から、インプラント部表面の陰極反応に対して、その陽イオンが患者に生物
学的な危険ポテンシャルを示さず、且つ、元素状態において電解質中で水とできるだけ強
い化学反応を示す金属が用いられると好適である。アルカリ金属、貴金属、および/また
は、アルミニウムは、陰極で電解質的な還元を伴って直接的に周囲の水と反応して、元素
状の水素と、前記金属の金属陽イオンおよびOH-イオンを発生する。これは、水素の泡
と、使用された金属イオンの水酸化物が形成されることを意味する。こうして、これらの
コンポーネントの組合せにより、発生した水素の剥離作用に加えて、金属の水酸化物が抗
細菌作用を有し、バイオフィルム、ないし、その付着メカニズムを弱めるあるいは溶かす
作用をする。
人体組織との不適合性を避けるべく、金属陽イオンとしては特に、元々人体に存在する
イオン(例えば、カリウムイオン、および/または、ナトリウムイオン)が特に好適であ
る。さらに、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、および/または、アルミニウムイ
オンも適している。したがって、治療液の基本成分として用いられる塩としては、特に好
適にはこれらの金属の塩を、特にこれらの金属陽イオンがもともと塩の形でのみ例えば水
に溶けているので、使用することができる。
これらの金属塩は、上記金属の適切な塩形成剤、例えば、硫黄、燐、窒素、フッ素、ヨ
ウ素、臭素、炭化水素、酸素、ホウ素、あるいは他の非金属との化合物とすることができ
る。この場合、この塩形成剤は「陰イオンが大きければ大きいほど、電気伝導度は小さく
なる」という原則と、基本的には高い電気伝導度が求められていることを考慮して適切に
選ぶのが有利である。このために、陰イオンとしては、健康にもインプラント部周辺の組
織にも影響を及ぼさない材料のみを選ぶのが好適である。さらに、不快な臭いや味の化合
物が望ましくないことも考慮すべきである。これらの理由から、硫黄陰イオン、または、
酸素または他の元素と結合した硫黄を含むイオンはむしろ不適切と看做される。このこと
は、フッ素イオン、窒素イオン、ホウ素イオンについても、場合によっては、他の元素と
結合したこれらのイオンについても当てはまる。
それに対して、燐酸塩、燐酸塩イオンおよび燐酸水素イオンは大抵は全くあるいは殆ど
有害作用を起こさない。塩素イオン、または、塩素含有イオンは大抵は抗細菌作用を有す
る。しかし、塩素イオンが電解的に酸化され、水中に元素として存在すると、塩酸と次亜
塩素酸が形成される。これは陰極に発生する水酸化物と結合して中和されるが、実験の結
果、インプラント部(陽極)に対する対向電極で発生する塩素はガスとして電解質から大
量に逃げることが判った。この塩素を治療の際に完全に吸引することができなければ、肺
、および/または、粘膜に強い腐食が起こる。この場合、これを使用することが、患者の
ためになるか患者をより危険に曝すかについて熟考すべきである。
アルミニウム、カリウム、ナトリウム、カルシウム、もしくは、マグネシウムの燐酸塩
についてはさらに、水への可溶性が小さいので、電解質の十分な電気伝導度が保証されな
いことに留意すべきである(尤も、これらの燐酸塩はpH値を緩和するための電解質の添
加物としては非常に適している)。上に挙げた金属の塩化物は、水への十分な可溶性を有
し、また、バイオフィルムに対する良好な洗浄作用と剥離作用を有するが、最適な物質と
看做すことはできないであろう。硝酸塩、および/または、亜硝酸塩の場合には、NOX
ガス形成による患者の危険が予期される。この理由から、亜硝酸塩または硝酸塩の使用は
思いとどまるべきである。
上述した設計目的を考慮し、特に、患者に対して特に支障を生じないために、有利な実
施例では塩形成剤としてヨウ素が用いられる。この場合、特に有利なのは、カリウムとナ
トリウムのヨウ素塩が人体内においても生まれつき存在することである。陽極でヨウ素イ
オンが酸化すると、先ずヨウ素元素が発生し、これがヨウ化ナトリウム溶液/ヨウ化カリ
ウム溶液に溶けることができる。この時、ヨウ素‐ヨウ化カリウム溶液ないしヨウ素‐ヨ
ウ化ナトリウム溶液ができる。両方の溶液は、人間の医療で実証済みの強い消毒剤である
しかし、純粋なヨウ化ナトリウム溶液またはヨウ化カリウム溶液、あるいは、両者の混
合液の欠点として、水酸化ナトリウム、および/または、水酸化カリウムを形成し、その
結果としてpH値が高くなるということがある。すなわち、上述した金属の水酸化物の形
成時には、全く一般的に、水酸化金属が電解質のpH値を高めることが問題であるとされ
る。このように高められたpH値、および、形成される、溶解した水酸化金属のアルカリ
液もしくは塩基が、患者の口内の周辺組織と特に骨に好ましくない影響を及ぼすであろう
。周辺の歯も損傷を受けるであろう。さらに、水酸化物の形成により、その水溶性が非常
に小さいので、この水酸化物が柱部2または一般的に治療を要する部品上に沈積し、その
結果、それ以降の電気の流れとこれによるこのプロセスを全体的に阻害することが生じる
であろう。万一、治療液にカルシウム塩を使用する場合には、生成される水酸化カルシウ
ムが、これは骨物質の構成成分であるので、骨に一体化されることになろう;したがって
、カルシウムは塩の特に好ましい成分である。前記の好ましくない影響を補償するために
、この治療液は他の基本成分として、pH緩衝剤すなわちpH低下剤の形で、酸を有する
この場合、この酸は設計基準として、この酸ができるだけ患者またはインプラント部周
辺組織に危険を与えず、一つには水酸化物を中和し(また、pH値を可能な限り7以上に
高めない)、二つには生成物質がインプラント体の洗浄とバイオフィルムの剥離という本
来の目的に資するように、的確に選ばれる。このために無機酸として好適には燐酸、およ
び/または、フォスフェート酸が考慮の対象になる。これらの濃度は、健康を害する、お
よび/または、骨および組織を害する理由から、最大で30%、もしくは、好ましくは1
0から20%の間に制限されるべきである。これに対して、無機酸とも看做され、殺菌と
洗浄という全体目的に対して特に有効な効果を有する特に好適な酸は炭酸である。しかし
、この使用可能な量は、水への可溶性が比較的小さいので、限定されている。
これに対して有機酸は、無機酸と同様にpH値を低減し、水酸化物を中和するH+イオ
ンを供給する。さらに、これら有機酸は組織における損傷を全く、あるいは、ごく僅かし
か起こさず、ないし、患者に全体として惹き起こさないので、この種の有機酸は治療液用
の基本成分として特に好適である。有機酸としては、例えば、アルカン酸、フルーツ酸、
カルボン酸ならびにヒドロキシカルボン酸がある。特に適した酸はα‐ヒドロキシカルボ
ン酸であることが判った。特に、特に好適な酸である乳酸、クエン酸、およびリンゴ酸は
患者に対して全体的に、あるいは、インプラント部周辺組織に対して健康を損なう作用を
全く示さなかった。バイオフィルムが強く付着して汚染されており、歯石も形成されてい
るインプラント部の場合には特に、比較的僅かな酢酸の添加だけで良好な洗浄効果が得ら
れた。洗浄効果ならびに細菌殺菌効果を有するが、健康上の理由から問題なしとはしない
他の酸は、フマル酸、グルコン酸、グリコール酸、サリチル酸、マンデル酸、酒石酸、シ
ュウ酸および蟻酸であろう。
水酸化イオンOH-を酸のこれに対応するH+イオンで中和する際に、これに対応して使
用された金属水酸化物の酸の金属塩が付加的に生成する。すなわち、この酸の予定された
使用は、pH値の緩和に有利なだけでなく、その上にさらに、比較的水に溶けにくい水酸
化物を比較的水に溶け易い塩に変換するのに役立ち、その結果、治療を要する部分への、
好ましくなく、且つ、当該プロセスを阻害する沈積を妨げる。上に挙げられた複数の塩は
、特に前述の好適な諸材料を組合わせて、とりわけ、医療においても使用される。カリウ
ム、ナトリウム、および/または、カルシウムの水酸化物を乳酸で中和する際に、(広範
な抗微生物作用を有する)乳酸カリウム、乳酸ナトリウムないし乳酸カルシウムが生成さ
れる。これに対して、生成される水酸化物をクエン酸で中和すると、カリウム、ナトリウ
ム、ないしカルシウムのクエン酸塩が生成される。これは特にクエン酸ナトリウムにとっ
ては、これが血液凝固を妨げるので、特に好適である。血液凝固は、このプロセスの間に
出血し、インプラント部の表面に凝固する血液が、インプラント部表面へのイオン移動を
阻害し、その結果、この治療プロセスの継続そのものを妨げることになるので、特に好適
である。
これに対して、水酸化物をリンゴ酸で中和する場合には、それぞれの陽イオンのリンゴ
酸塩が生成され、これらは同様にこのプロセスに対して有利な作用を有する。水酸化物を
酢酸で中和する場合には、カリウム、ナトリウム、および/または、カルシウムの酢酸塩
が生成され、これらは同様にこのプロセスに対して有利な作用を有する。
カリウム、ナトリウム、および/または、カルシウムの乳酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸
塩、および/または、酢酸塩はすべて、酸調節作用を有し、食料品添加物に対する現在の
EU基準によれば、これらを使用しても量的規制を受けないほどに、体に差し障りがない
電解質中に酸を、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、アルミニウム、および/また
は、カルシウムのヨウ化物、および/または、塩化物と組み合わせて使用すると、この電
解質の利用において驚くべきことに次の効果があることが判った。すなわち、H+イオン
の直接的な減少により、泡の形成にプラスの影響が与えられ、それによりバイオフィルム
が著しく速く、且つ、良好に剥離される、と言う事が判った。この場合、高い発生率で比
較的小さい泡が多数発生し、これらの直径が比較的小さいので、バイオフィルムを全体と
して、局所的にだけでなく、その下の表面から剥離することができる。こうして、バイオ
フィルムは、好ましいことに全体として、または、多数のより小さな断片としてではなく
、複数の比較的大きな繋がった塊りとして、除去され、このことは著しく改善された洗浄
効果を惹き起こす。
金属陽イオンの代りにアンモニウム陽イオンを使用することもできる。しかし、この場
合には、電解プロセスにおいて他のアンモニウム化合物(例えば、アンモニア)が形成さ
れる危険がある。これは患者に危険を与え、不快な味と匂いも生じる。
実験中に、バイオフィルムが部分的に非常に小さな複数の断片で、あるいは、より大き
な繋がった複数の部分の形状で剥離されることが観察された。後者は、比較的大きな面積
で非常に有利な洗浄効果が得られるので、好適である。調査の結果さらに、剥離されたバ
イオフィルム、および/または、その断片の搬出が
インプラント部表面における泡の形成により有利に行われることが判った。特に殺菌と剥
離を行う、上述した金属塩、酸および水からなる電解質を使用した後に、陰極領域におい
て補足的に泡形成作用を有する第2の電解質を使用すると、有利であることが判った。こ
の泡形成は、その電解質に、少なくなくとも3つのCH2鎖、または、少なくなくとも1
つのCH2鎖と少なくなくとも1つの炭素環、を有する物質を付加的に添加することによ
り得られる。この場合、例えば、油、および/または、クロルヘキシジンを使用すること
ができる。さらに、好適には、I-イオン、Cl-イオン、および/または、OH-イオン
を有するイオン化された液体を使用することも可能である。イオン化された液体の有機陽
イオン成分が場合によってはインプラント部表面で還元され、そこに留まるので、特に有
利な実施例では、骨の成長要素にこの陽イオン成分が加わることが可能である。
塩化物とヨウ化物を適正な割合で混合すると、有害な塩素ガスの形成を防ぐことができ
る。
陽極で、
2J+5Cl+6H2O→10HCl+2HIO3
という反応が生じる。
これは、陽極で塩酸とヨウ素酸が生じることを意味する。これらは確実に強い抗微生物
作用を有し、陰極で生じる水酸化物と出会って再び中和される。
研究室での実験で特に有利な洗浄特性を示した治療液の特に好適な成分は、ヨウ化ナト
リウム(NaI)またはヨウ化カリウム(KI)の水溶液を含み、その混合割合は30m
lの溶液中に少なくなくとも5g、好適には少なくなくとも10g、特に好適には少なく
なくとも20gであり(すなわち、場合によってはCO2を豊富に含ませた水、H2O)、
乳酸を添加してpH値を約2.7から2.9の間に低下してある。
このプロセス実施に際しては、柱部2ないし治療を要する部分での平均電流密度が少な
くなくとも50mA/cm2、好ましくは少なくなくとも100mA/cm2、特に好まし
くは少なくなくとも250mA/cm2とされるが、ここで、この電流密度は柱部2の外
側表面積に基づく(すなわち、例えば、表面粗さや表面構造のような表面積を大きくする
特性を考慮しないで)。バイオフィルム剥離のためには、平均電流密度が50mA/cm
2から300mA/cm2、好適には100mA/cm2から200mA/cm2であること
が特に有利であることが判った。バイオフィルム搬出のためには、平均電流密度を好適に
は300mA/cm2から5,000mA/cm2、または、特に好適には1,000mA
/cm2、から2,000mA/cm2に高めるべきである。
H2O2を添加することによって、陰極での噴き出し作用を強く低減する、または、阻止
することができる。これによりH2Oが非常に多く形成され、これを表面のすすぎに利用
できる。
1 歯インプラントシステム
2 第1インプラント部/柱部
4 第2インプラント部
6 外側ねじ
8 尖端部
10 結合ピン
12 受け部
14 インデックス要素
16 受け部の終端部
18 結合ボルト
20 ねじ
30、30'、30''、30''' 治療要素/治療用アバットメント
32 接触面
34 端面エッジ
36 空間領域
40 基体
42 端面の表面
43 結合ピン
44 内部チャネル
45 スペーサー
46 結合ボルト
48 ねじ
49 電気接触要素
50 針の先端
52 底部
56 チャネル/媒体チャネル
58 リング部
59 溝
60 出口開口
62 導体要素
64 接点
66 導体要素
70 絶縁層
71 リング体
72 媒体チャネル
74 溝
90 治療システム
92 接続要素
94 管パッケージ
98 供給・制御ユニット








Claims (13)

  1. 患者の顎骨に挿入された歯インプラント部(2)と共に使用するための、1つの基体(40)を備えた治療要素(30、30'、30''、30''')であって、前記基体が前記歯インプラント部(2)と機械的に結合可能であり、且つ、洗浄液用の少なくとも1つの媒体チャネル(56)を備えている治療要素において、前記基体(40)が、1つの電流路を形成して前記歯インプラント部(2)と接続可能な第1の導体要素(62)と、前記基体の端部側に配置された接点(64)への電流路を形成する第2の導体要素(66)とを備え、この第2の導体要素は前記第1の導体要素(62)とは電気的に絶縁されており、前記接点(64)が前記歯インプラント部(2)の近くの空間領域内、即ち、前記歯インプラント部(2)の周方向の領域であって、当該歯インプラント部(2)をリング状に取り巻いている領域内に位置決めされていることを特徴とする治療要素。
  2. 前記1つまたはそれぞれの媒体チャネル(56)が1つの出口開口(60)を有し、この出口開口が、前記歯インプラント部(2)に載置された前記基体(40)において前記歯インプラント部(2)の中心長手方向軸から10mm以内の距離に位置決めされている請求項1に記載の治療要素。
  3. 前記第2の導体要素(66)が1つまたは幾つかの媒体チャネル(56)で形成されている請求項1または2に記載の治療要素。
  4. 前記第2の導体要素(66)が電極またはチャネル要素(80)として設けられ、この電極またはチャネル要素は長手方向において前記基体(40)の中心軸に対してほぼ平行に、かつ、前記基体の長手方向に変位可能にこれに支承されている請求項1から3のいずれか1つに記載の治療要素。
  5. 前記第2の導体要素(66)が、その端部側に配置された接点(64)が横方向から見て前記歯インプラント部(2)の中心長手方向軸から最大で10mm、好ましくは最大で
    5mmの距離以内に位置決め可能なように前記基体(40)に取り付けられている請求項1から4のいずれか1つに記載の治療要素。
  6. 前記基体(40)が前記歯インプラント部(2)に対して電気的に絶縁されている請求項1から5のいずれか1つに記載の治療要素。
  7. 2つまたはそれ以上の部分で構成された歯インプラントシステム(1)の柱部(2)のねじチャネルに取り付けるために、前記結合システムが1つの結合ボルト(46)を含んでいる請求項1から6のいずれか1つに記載の治療要素。
  8. 前記結合ボルト(46)が前記第1の導体要素(62)に対して導電的に接続されている請求項7に記載の治療要素。
  9. 請求項1から8のいずれか1つに記載の治療要素(30、30’、30'')を用いた歯インプラント部(2)のための治療システム(90)であって、前記導体要素(62、66)が電流源または電圧源と電気的に接続されている治療システム。
  10. 前記電流源または電圧源が、電極に必要に応じパルス的に電流または電圧を印加するように設計されている請求項9に記載の治療システム。
  11. 電極での作動電圧が30V以下に設計されている請求項9または10に記載の治療システム。
  12. 前記治療要素(30、30’、30'')に洗浄液用の導通システムが接続されている請求項9から11のいずれか1つに記載の治療システム。
  13. 洗浄液として、少なくとも1つの酸、および/または、少なくとも1つの塩を混ぜられた水が用いられる請求項12に記載の治療システム。















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