JP2018120176A - 光学部材駆動装置、投写型映像表示装置 - Google Patents

光学部材駆動装置、投写型映像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】長期間使用時の信頼性を向上させた光学部材駆動装置及び投写型映像表示装置を提供する。
【解決手段】アクチュエータ501は、レンズフレーム502の対応する腕部502bの先端に連結される可動部508と、可動部508をガラスレンズの光軸に略平行に往復動可能に支持する固定部509と、を備える。腕部502bの先端に、球状部506aが設けられている。可動部508に、球受け部508aが設けられている。球状部506aと球受け部508aとが嵌合することで、腕部502bの先端と可動部508とが連結される。
【選択図】図5

Description

本開示は、光学部材駆動装置及び投写型映像表示装置に関する。
特許文献1は、映像投影装置を開示する。この映像投影装置は、投影光学系と映像生成部の間に、画素シフトユニットを備える。画素シフトユニットは、平板ガラスを備えており、複数のアクチュエータにより平板ガラスの角度を傾けることで、映像の倍密度化を実現している。
特開2015−194772号公報
本開示は、長期使用時の信頼性を向上させた光学部材駆動装置及び投写型映像表示装置を提供する。
本開示の光学部材駆動装置は、光学部材の周縁部を保持する枠状の基部と、基部から光学部材の光軸に垂直な方向に放射状に延びる複数の腕部とを備えるフレームと、複数の腕部の各々に対応させて設けられた複数のアクチュエータと、を備える。
各アクチュエータは、フレームの対応する腕部の先端に連結される可動部と、可動部を光学部材の光軸に略平行に往復動可能に支持する固定部と、を備える。
各腕部の先端に、球状の球状部と球状部が嵌る球状の内面を有する球受け部とのうちのいずれか一方からなる第1連結部が設けられている。
各可動部に、球状部と球受け部とのうちの他方からなる第2連結部が設けられている。
第1連結部と第2連結部とが嵌合することで、腕部の先端と可動部とが連結される。
本開示の投写型映像表示装置は、光学部材と、本開示の光学部材駆動装置と、映像光を生成して光学部材に導く映像光学系と、光学部材を透過した映像光をスクリーンに投影する投影光学系と、を有する。
本開示によれば、光学部材駆動装置の長期使用時の信頼性を向上できる。
実施の形態1におけるプロジェクタの外観斜視図 プロジェクタの全体構成を模式的に示した図 画素シフトユニットの構造を示す斜視図 光学部材駆動装置のアクチュエータ部分の拡大斜視図 アクチュエータ部分の断面を模式的に示した図 レンズフレームの腕部の先端側の構造を示す図 アクチュエータの可動部とレンズフレームの継手部材との連結部分を分解して示した分解斜視図 光学部材駆動装置の作用を説明する図 比較例における画素シフトユニットの構造を示す斜視図 比較例の画素シフトユニットにおける光学部材駆動装置のアクチュエータ部分の拡大斜視図 実施の形態2におけるレンズフレームの腕部の先端側の構造を示す図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、出願人は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施の形態1)
1.構成
1−1.概要
プロジェクタ100の概要について図1を用いて説明する。図1は、プロジェクタ100の外観斜視図である。プロジェクタ100は、映像を生成し、生成した映像をスクリーン102に投影する。
1−2.全体構成
図2は、プロジェクタ100の全体構成を模式的に示した図である。プロジェクタ100は、光源130と、映像光学系200と、画素シフトユニット500と、投影光学系350と、コントロールユニット400とを有する。映像光学系200は、コンデンサレンズ210と、ロッド220と、リレーレンズ230と、反射ミラー240と、フィールドレンズ310と、プリズム300と、デジタルマイクロミラーデバイス341、342,343(以下、DMD341、342,343と称する)とを有する。光源130は、発光管110と、リフレクタ120とを有する。画素シフトユニット500は、ガラスレンズ503と、光学部材駆動装置550とを有する。
光源130の発光管110から出射された光は、リフレクタ120で反射され、映像光学系200のコンデンサレンズ210、ロッド220、リレーレンズ230、反射ミラー240、及びフィールドレンズ310を介してプリズム300に入射する。プリズム300では、赤色の光、緑色の光、青色の光に分光され、分光された光はDMD341、342、343に入射し、映像変調されて、反射される。DMD341、342、343で反射した光はプリズム300で合成されることで、映像光となる。生成された映像光は、画素シフトユニット500及び投影光学系350を介してスクリーンに投影される。映像光が画素シフトユニット500を透過する際、コントロールユニット400から出力される制御信号に基づいて光学部材駆動装置550が動作する。光学部材駆動装置550は、例えばガラスレンズ503の光軸を周期的に微小量傾け、映像光の進路を周期的に微小量変化させる。これにより、投影画像の画素シフトが行われ、投影画像が倍密度化される。
プロジェクタ100の各構成要素についてより詳しく説明する。光源130は、発光管110とリフレクタ120とを有する。発光管110は、互いに波長域が異なる赤色の光、緑色の光、及び青色の光を含む光束を射出する。発光管110は、例えば、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ、レーザで構成される。リフレクタ120は、発光管110から射出された光束を反射させ、射出方向を揃える。
コンデンサレンズ210は、光源130から射出された光束をロッド220に集光するレンズである。
ロッド220は、内部で光を全反射させる光学部材である。コンデンサレンズ210を介して入射した光束は、ロッド220内で複数回反射する。これにより、ロッド220を介した光束の光強度分布は実質的に均一になる。
リレーレンズ230は、ロッド220を介した光束の断面の大きさをDMD341、342、343の大きさに合わせるレンズである。反射ミラー240は、リレーレンズ230を介した光束を反射する。反射した光束は、フィールドレンズ310に入射する。フィールドレンズ310は、入射した光の進行方向を略平行にするレンズである。フィールドレンズ310を介した光束は、プリズム300に入射する。
プリズム300は、複数のプリズムを含み、入射した光束を、緑色の光、赤色の光、及び青色の光に分光し、DMD341、342、343にそれぞれ導く。
DMD341、342、343はそれぞれ、1920×1080個のマイクロミラーを有する。DMD341、342、343はそれぞれ、映像信号に応じて、各マイクロミラーを偏向させる。これにより、DMD341、342、343は、投影光学系350に入射させる光と、投影光学系350の有効範囲外へ反射する光とに分ける。なお、DMD341には、緑色の光が入射する。DMD342には、赤色の光が入射する。DMD343には、青色の光が入射する。DMD341、342、343で反射された光束のうち投影光学系350に向けて反射した光束は、プリズム300にて合成され、画素シフトユニット500に入射する。
画素シフトユニット500は、光学部材であるガラスレンズ503と、光学部材駆動装置550とを有する。光学部材駆動装置550は、ガラスレンズ503の光軸を周期的に微小量傾けることで、入射した光束の出射方向を変更して投影画像の画素をずらし、当該画像を倍密度化する。画素シフトユニット500から出射した光束は、投影光学系350に入射する。
投影光学系350は、入射した光束を拡大して投写するための光学系である。投影光学系350は、フォーカス調整機能やズーム機能を有するレンズである。
1−3.画素シフトユニットの構成
図3を参照して本実施の形態における画素シフトユニット500の構成を説明する。図3は、実施の形態1における画素シフトユニット500の構造を示す斜視図である。画素シフトユニット500は、前述したように、ガラスレンズ503と、光学部材駆動装置550とを有する。光学部材駆動装置550は、ガラスレンズ503を保持するレンズフレーム502と、4個のアクチュエータ501−a,501−b,501−c,501−dと、を有する。また、これらの501−a,501−b,501−c,501−dがそれぞれ固定される同数の固定台504と、これらの固定台504が固定されるユニットベース505とを有する。
アクチュエータ501−a,501−b,501−c,501−dの各々は、画素シフトに必要な範囲で図3のZ軸方向において独立した連続往復動作が可能である。Z軸は、光学部材駆動装置550が駆動していないときのガラスレンズ503の光軸に平行に設定されている。画素シフトユニット500は、Z軸に直交する2軸(X軸及びY軸)を中心としてガラスレンズ503を傾けるように、独立した連続往復動作を行う。本例では、X軸の方向は、アクチュエータ501−aと501−cとを結んだ方向であり、Y軸の方向は、アクチュエータ501−bと501−cとを結んだ方向である。なお、アクチュエータ501−a,501−b、501−c,501−dは互いに同一の構成を有するため、以後では区別することなく適宜アクチュエータ501という。
図4、図5を参照して光学部材駆動装置550の構成をより具体的に説明する。図4は、光学部材駆動装置550のアクチュエータ501(501−a)部分の拡大斜視図である。図5は、アクチュエータ501部分の断面を模式的に示した図である。アクチュエータ501は、固定台504に固定される固定部509と、固定部509によりZ軸方向に相対移動可能に支持される可動部508と、固定部509と可動部508との間に介設されたベアリング515と、可動部508を固定部509側に引っ張るコイルバネ512とを有する。また、アクチュエータ501は、固定部509のブラケット部509aに固定された電磁石517と、可動部508に取り付けられた磁石板518とを備える。電磁石517への通電が、コントロールユニット400により制御されることで、電磁石517と磁石板518との間に生じる力を変化させて、可動部508を図6の矢印X方向に往復動させることができる。
図5に示されるように、レンズフレーム502の腕部502bの先端には、球状部506aが設けられている。また、可動部508に、球受け部508aが設けられている。そして、球状部506aと球受け部508aとが嵌合することで、腕部502bの先端と可動部508とが連結される。以下、この連結構造について詳しく説明する。なお、4本の腕部502bのそれぞれについて同様の連結構造が設けられているため、以下では一の腕部502bを例示して説明する。
図6は、レンズフレーム502の一の腕部502bの先端側の構造を示す図である。なお、本図での上下は説明便宜上のものであり、これらのものがこのような方向で配置されることを要求するものではない。レンズフレーム502は、レンズフレーム502の腕部502bの先端側を構成する継手部材506と、それ以外の部分を構成するフレーム本体502Aとで構成されている。継手部材506は、球状部506aと、軸部506bと、固定部506cとを備えている。継手部材506は、球状部506aの良好な転動性や耐摩耗性を確保可能な素材であればどのようなものでもよいが、例えばステンレス等の金属素材から形成されてもよい。
フレーム本体502Aにおける腕部502b構成部分の下面には凹部502cが設けられており、当該凹部502cに固定部506cが圧入嵌合される。これにより、フレーム本体502Aに継手部材506が固定される。
図7は、アクチュエータ501の可動部508とレンズフレーム502の継手部材506との連結部分を分解して示した分解斜視図である。可動部508は、可動板530と蓋510とで構成される。可動板530は球面窪み部530aを有し、蓋510は球面窪み部510aを有する。球面窪み部530a及び球面窪み部510aは、互いに対向させて組み合わせられることで球受け部508aを構成する。球受け部508aは、球状部506aが脱落しないように、球受け部508aを半球よりも広い範囲で包み込む。蓋510及び可動板530は、球状部506aの良好な転動性や耐摩耗性を確保可能な素材であればどのようなものでもよいが、例えばステンレス等の金属素材から形成されてもよい。また、蓋510は、球面窪み部510aの内周面のみを上記のような金属素材により形成し、その他の部分は樹脂で形成されてもよい。
上記連結部分は以下のように組み立てられる。すなわち、可動部508の球面窪み部530aに、継手部材506の球状部506aを配置する。次に蓋510を被せる。その際、蓋510の球面窪み部510aに継手部材506の球状部506aが嵌まり、かつ位置決め孔510bに可動板530の位置決めピン530bが嵌るようにする。可動板530に蓋510を被せた状態で、蓋510のネジ挿通孔510cを介して固定用ネジ507を可動板530のネジ孔530cにねじ込んで固定する。可動板530及び蓋510の球面窪み部530a,510aで構成される球受け部508aの直径は、継手部材506の球状部506aの直径よりも微小量大きく設定されており、球受け部508aと球状部506aとの間に微小な隙間が形成される。これは、球状部506aが、球受け部508aを構成する球面窪み部530a,510aで強く挟み付けられて回転できなくならないようにするためである。隙間の寸法は例えば0.03mm〜0.1mmである。球受け部508a及び球状部506aは、前述したように、良好な転動性及び耐摩耗性が得られれば、どのような素材で構成されてもよい。また、球受け部508a及び球状部506aの両方を金属で構成し、隙間に潤滑グリスを注入しても良い。
図8は、本実施の形態の光学部材駆動装置550の作用を説明する図である。図8(a)は、可動部508が停止位置(基準位置)にある状態を示し、図8(b)は、可動部508が上昇位置(上端位置)にある状態を示し、図8(c)は、可動部508が降下位置(下端位置)にある状態を示す。なお、ここではZ軸方向を上下方向と対応付けているが、これは、説明便宜上のものであり、これらのものを上下方向で配置して動作させることを要求するものではない。光学部材駆動装置550の停止時、図8(a)に示すように、可動部508はコイルバネ512の付勢力により停止位置(基準位置)に保持される。一方、光学部材駆動装置550の動作時、可動部508は、電磁石517と磁石板518との間の吸引力の周期的変化に応じて、図8(b)に示す上昇位置(上端位置)と図8(c)に示す状態位置との間で連続的に往復動する。ここで、4個のアクチュエータ501は独立して駆動される。つまり、これらのアクチュエータ501の各可動部508は異なるタイミングで往復動される。例えば、一の可動部508が、図8(a)に示す停止位置から図8(b)に示すように上昇するように制御されるとき、当該一の可動部508に対してレンズ中心をはさんで対向する可動部508は、図8(c)に示すように下降するように制御される。そのため、レンズフレーム502に保持されたガラスレンズ503の光軸は、図8(a)の停止位置(基準位置)にあるときに対して傾くこととなる。
ここで、可動部508が上端側や下端側に移動したとき、レンズフレーム502は、X軸やY軸(図3参照)を中心として回動するため、球状部506aの移動軌跡は、X軸やY軸(図3参照)を中心とする円弧状軌跡となる。そのため、図8(a)に示す停止位置から図8(b)に示すように上昇するとき、可動部508は、上端の球受け部508a側がレンズ中心側に接近した状態で傾斜する。また、図8(a)の停止位置から図8(c)に示すように可動部508が下降するとき、可動部508は、上端の球受け部508a側がレンズ中心側から離れた状態で傾斜する。なお、可動部508はコイルバネ512により固定部509側に引っ張られている。そのため、可動部508が傾斜しても、ベアリング515は可動部508と固定部509とで挟まれた状態で維持され、脱落することはない。
1−4.比較例
図9、図10を参照して比較例における画素シフトユニット600の構成を説明する。図9は、比較例における画素シフトユニット600の構造を示す斜視図である。図10は、比較例の画素シフトユニット600におけるアクチュエータ601(601−a)部分の拡大斜視図である。図9、図10に示すように、比較例では、実施の形態1同様にレンズフレーム602は、ガラスレンズ603を保持する基部602aと、4本の腕部602bとを有しているが、アクチュエータ601とレンズフレーム602の腕部602bとは接続板606を介して連結される。接続板606の一端はアクチュエータ601の可動部608に固着され、接続板606の他端は固定用ネジ607によりレンズフレーム602の腕部602bの先端側に締結される。これにより、アクチュエータ601の可動部608の往復動は、接続板606を介してレンズフレーム602に伝達される。それ以外の構成は、実施の形態1の画素シフトユニット500と同様の構成を有する。
ここで、2軸(X軸及びY軸)制御の画素シフトユニット600において、アクチュエータ601−a,601−b、601−c,601−dを異なるタイミングで往復動させると、接続板606には、当該接続板606が連結されたアクチュエータ601の可動部608の往復動に伴うZ軸方向の圧縮力と、他のアクチュエータ601の可動部608が異なるタイミングで往復動することに伴う、レンズフレーム602の2軸(X軸及びY軸)を中心とした傾きによるねじり力が作用する。つまり、接続板606には圧縮力やねじり力などが複雑に絡み合った力が加わる。その結果、画素シフトユニット600の長期使用時における接続板606の耐久性に関し課題があった。
1−5.実施の形態1と比較例の比較
本実施の形態の光学部材駆動装置550では、レンズフレーム502の腕部502bの先端に球状部506aを設けるとともに、可動部508に球受け部508aを設ける。そして、球状部506aと球受け部508aとを嵌合させることで、腕部502bと可動部508とが連結される。そのため、上述したような複雑な力を球状部506aが球受け部508a内で転動することで無理なく吸収できる。また、アクチュエータ501とレンズフレーム502の連結に、比較例のような接続板606は不要である。そのため、比較例で説明した接続板606の耐久性に関する問題は生じない。したがって、画素シフトユニット500の寿命を延ばすことが可能となる。
2.効果等
本実施の形態の光学部材駆動装置550は、周縁部を把持する円環状(枠状の一例)の基部502aと、基部502aからガラスレンズ503の光軸に垂直な方向に放射状に延びる複数の腕部502bとを備えるレンズフレーム502(フレーム)と、複数の腕部502bの各々に対応させて設けられた複数のアクチュエータ501と、を備える。
各アクチュエータ501は、レンズフレーム502の対応する腕部502bの先端に連結される可動部508と、可動部508をガラスレンズ503の光軸に略平行に往復動可能に支持する固定部509と、を備える。
各腕部502bの先端に、球状部506a(球状の球状部と球状部が嵌る球状の内面を有する球受け部とのうちのいずれか一方からなる第1連結部)が設けられている。
各可動部508に、球受け部508a(球状部と球受け部とのうちの他方からなる第2連結部)が設けられている。
球状部506a(第1連結部)と球受け部508a(第2連結部)とが嵌合することで、腕部502bの先端と可動部508とが連結される。
これにより、光学部材駆動装置550の長期使用時の信頼性を向上できる。
また、腕部502bの先端側は継手部材506により構成され、球状部506aは、継手部材506に形成されている。これにより、可動部508の球受け部508a内で繰り返し転動する球状部506aを例えば滑動性や耐摩耗性に優れた素材を利用して構成できる。
複数の腕部として、基部502aから十字状に延びる4本の腕部502bを設けてもよい。これにより、2軸制御が可能となる。
本実施の形態のプロジェクタ100(投写型映像表示装置の一例)は、ガラスレンズ503と、本実施の形態の光学部材駆動装置550と、映像光を生成してガラスレンズ503に導く映像光学系200と、ガラスレンズ503を透過した映像光をスクリーンに投影する投影光学系350と、を有する。これにより、プロジェクタ100の長期使用時の信頼性を向上できる。
(実施の形態2)
実施の形態2の光学部材駆動装置について説明する。まず、実施の形態2の課題について説明する。プロジェクタでは例えば10000〜20000ルーメン程度の出力光度への高光度化が要求されている。高光度化のためにはレンズ(光学部材)やレンズフレーム等を大型化する必要があるが、これらを大型化すると、実施の形態1の構成では、可動部508を上端側や下端側に移動させたときに、レンズフレーム502のX軸やY軸(図3参照)を中心とした回動時の球状部506aの円弧状軌跡での変位量が増大する。つまり、アクチュエータ501のコイルバネ512の伸縮だけでは変位を吸収することが困難となる可能性がある。つまり、連結構造を構成するのが難しい。これに対処するため、本実施の形態では、図11に示す構成を採用している。
図11は、実施の形態2におけるレンズフレーム502の腕部502bの構造を示す図である。なお、本図での上下は、説明便宜上のものであり、これらのものがこのような方向で配置されることを要求するものではない。また、実施の形態1ど同一または類似の構成要素には同一の符号を付している。本実施の形態の継手部材506は、球状部506aと軸部506bとを備える。レンズフレーム502のフレーム本体502Aにおける腕部502b構成部分の先端には、レンズフレーム502の腕部502bの延設方向に延びる軸挿通穴502dが設けられ、継手部材506は腕部502bの延設方向に移動可能である。また、軸挿通穴502dの底面と継手部材506の軸部506bの端部との間にコイルバネ521が介装されており、球状部506aが球受け部508aに連結された状態において、継手部材506がコイルバネ521により上記延設方向で突出方向に付勢されるように構成されている。つまり、腕部502bが伸縮して球状部506aが変位可能に構成されている。この構成によれば、可動部508が上端側や下端側に移動したときに、腕部502b自体が追従して伸びる。そのため、プロジェクタの高光度化のために、レンズやレンズフレームを大型化した場合でも、レンズフレーム502と可動部508とを適切に連結できる。
以上説明したように、実施の形態2の光学部材駆動装置の継手部材506は、腕部502bの延設方向に移動可能に構成されているとともに、継手部材506を前記延設方向において突出方向に付勢するコイルバネ521(付勢部材)が設けられている。これにより、プロジェクタの高光度化(大型化)に適切に対応可能となる。なお、本実施の形態の構成は、大型化したプロジェクタにおいて特に効果が発揮されるが、大型化していないプロジェクタにも適用可能であることは言うまでもない。
(その他の実施の形態)
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を説明する。
(1)前記実施の形態では、各腕部502bの先端に、球状の球状部506a(第1連結部の一例)が設けられ、各可動部508に、球受け部508a(第2連結部の一例)が設けられている場合を例示した。しかし、本開示において、各腕部の先端に、球状部が嵌る球状の内面を有する球受け部からなる第1連結部が設けられ、各可動部に、球状部からなる第2連結部が設けられてもよい。
(2)前記実施の形態では、複数の腕部として、基部502aから十字状に延びる4本の腕部502bが設けられている場合を例示した。しかし、本開示において、腕部の数は3本あるいは5本以上であってもよい。また、アクチュエータ501として、2軸制御を行うための4個のアクチュエータが備えられている場合を例示した。しかし、2軸制御を行う場合、アクチュエータは3個でもよい。
(3)前記実施の形態では、光学部材がガラスレンズ503である場合を例示した。しかし、本開示において、光学部材は平板ガラスであってもよい。平板ガラスを傾けることで、レンズの場合同様に画素シフトを行うことが可能である。また、光学部材は、ガラス製でなく、樹脂や、ガラスと樹脂とのハイブリッド素材で構成されていてもよい。
(4)前記実施の形態では、フレームの基部が円環状である場合を例示した。しかし、本開示において、フレームの基部は円環状でなく、光学部材の周縁部を保持可能な形状であれは四角や三角その他の形状であってもよい。
(5)前記実施の形態1では、継手部材506は、固定部506cがフレーム本体502Aの凹部502cに圧入嵌合されることで、フレーム本体502Aに固定される。しかし、継手部材506は、フレーム本体502Aにネジ等で固定されてもよい。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、光学部材を駆動する光学部材駆動装置や投写型映像表示装置において広く利用できる。
100 プロジェクタ
102 スクリーン
110 発光管
120 リフレクタ
130 光源
200 映像光学系
210 コンデンサレンズ
220 ロッド
230 リレーレンズ
240 反射ミラー
300 プリズム
310 フィールドレンズ
341、342,343 DMD
350 投影光学系
400 コントロールユニット
500 画素シフトユニット
501 アクチュエータ
502 レンズフレーム
502A フレーム本体
502a 基部
502b 腕部
502c 凹部
502d 軸挿通穴
503 ガラスレンズ
504 固定台
505 ユニットベース
506 継手部材
506a 球状部
506b 軸部
506c 固定部
507 固定用ネジ
508 可動部
508a 球受け部
509 固定部
509a ブラケット部
510 蓋
510a 球面窪み部
510b 位置決め孔
510c ネジ挿通孔
512 コイルバネ
515 ベアリング
517 電磁石
518 磁石板
521 コイルバネ
530 可動板
530a 球面窪み部
530b 位置決めピン
530c ネジ孔
550 光学部材駆動装置

Claims (5)

  1. 光学部材の周縁部を保持する枠状の基部と、前記基部から前記光学部材の光軸に垂直な方向に放射状に延びる複数の腕部とを備えるフレームと、
    前記複数の腕部の各々に対応させて設けられた複数のアクチュエータと、を備え、
    各アクチュエータは、前記フレームの対応する腕部の先端に連結される可動部と、前記可動部を前記光学部材の光軸に略平行に往復動可能に支持する固定部と、を備え、
    各腕部の先端に、球状の球状部と前記球状部が嵌る球状の内面を有する球受け部とのうちのいずれか一方からなる第1連結部が設けられ、
    各可動部に、前記球状部と前記球受け部とのうちの他方からなる第2連結部が設けられ、
    前記第1連結部と前記第2連結部とが嵌合することで、前記腕部の先端と前記可動部とが連結される、
    光学部材駆動装置。
  2. 前記腕部の先端側は継手部材により構成され、
    前記球状部は、前記継手部材の先端に形成されている、
    請求項1に記載の光学部材駆動装置。
  3. 前記継手部材は、前記腕部の延設方向に移動可能に構成されているとともに、
    前記継手部材を前記延設方向において突出方向に付勢する付勢部材が設けられている、
    請求項2に記載の光学部材駆動装置。
  4. 前記複数の腕部として、前記基部から十字状に延びる4本の腕部が設けられている、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光学部材駆動装置。
  5. 光学部材と、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の光学部材駆動装置と、
    映像光を生成して前記光学部材に導く映像光学系と、
    前記光学部材を透過した映像光をスクリーンに投影する投影光学系と、を有する、
    投写型映像表示装置。
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CN109557746A (zh) * 2018-12-05 2019-04-02 青岛海信激光显示股份有限公司 投影设备

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