JP2008281815A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が単純であって小型化が容易な表示装置を提供する。
【解決手段】レーザ光源と、前記レーザ光源から照射されるレーザ光を屈折させる屈折手段と、前記屈折手段を駆動することで屈折後の前記レーザ光を走査する走査手段と、を有することを特徴とする表示装置。
【選択図】図7

Description

本発明は、レーザ光源から照射されるレーザ光を走査して表示動作を行う表示装置に関する。
画像を表示するための表示装置には、例えば従来から用いられてきたブラウン管(CRT)タイプのものに替わって、近年は、LCD(液晶表示装置)、やPDP(プラズマディスプレイパネル)が用いられる場面が多くなってきている。しかし、LCDやPDPは小型化に限界があるため、携帯が可能な程度に小型化が容易である、プロジェクタータイプの表示装置がモバイル対応の表示装置として着目されている。プロジェクターとは、所定の画像をスクリーンに拡大して投映する機能を持った表示装置であり、プロジェクター本体にはスクリーンを含まない構造であるため、小型化・軽量化が容易であるというメリットがある。
プロジェクタータイプの表示装置の概略は、図1に示すように、光源1から照射されるレーザ光を、X方向とY方向の走査に対応するポリゴンミラー2,3等で走査してスクリーン6に投影する構造になっている。また、ポリゴンミラーに替えて、ガルバノミラーが用いられる場合もある。
特開平2−221995号公報
しかし、ポリゴンミラーやガルバノミラーを用いる場合には、2つのミラーを、走査する直交する2方向(X方向、Y方向)に対応して正確に配置する必要があり、表示装置の構造が複雑になって製造コストが高くなる問題があった。また、駆動する2つのミラーを搭載する必要があるために、プロジェクターを小型化する上での問題となっていた。
そこで、本発明では、上記の問題を解決した、新規で有用な表示装置を提供することを統括的課題としている。
本発明の具体的な課題は、構造が単純であって小型化が容易な表示装置を提供することである。
本発明は、上記の課題を、レーザ光源と、前記レーザ光源から照射されるレーザ光を屈折させる屈折手段と、前記屈折手段を駆動することで屈折後の前記レーザ光を走査する走査手段と、を有することを特徴とする表示装置により、解決する。
本発明によれば、構造が単純であって小型化が容易な表示装置を提供することが可能となる。
以下に、本発明の実施の形態について、図面に基づき説明する。
図2A〜図2Cは、本発明によるプロジェクタータイプの表示装置の動作の概要の一例を模式的に示した図である。図2A〜図2Cを参照するに、本図に示す表示装置10は、レーザ光を照射するための、例えばレーザダイオードよりなるレーザ光源11と、レーザ光源11から照射されるレーザ光Lを屈折させてスクリーンSに結像させるための、例えば光学レンズよりなる屈折手段12とを有している。
上記の表示装置10においては、走査手段13によって屈折手段12を駆動することで、スクリーンSに到達するレーザ光(結像光)Lの走査を行っていることが特徴である。
例えば、上記の走査手段13は、電圧の印加によって収縮の制御をすることが可能なピエゾ素子よりなり、電圧の印加の制御によって、レーザ光源11に対する屈折手段12の位置を変化させ、レーザ光Lが屈折手段(光学レンズ)12に入射する曲面の位置を変化させる。上記の制御によって、図2A〜図2Cに示す状態を連続的に繰り返し、レーザ光Lの走査を行うことができる。
また、図2A〜2Cでは図示の都合上1次元走査を示すが、上記の走査手段13によって屈折手段12が移動する方向と直交する方向に対しても屈折手段12が移動するように走査手段を設けて、互いに直交する2方向(水平方向、垂直方向)に対してレーザ光Lの走査を行うことで、スクリーンSに画像を表示するための走査を行うことができる。
例えば、上記の屈折手段12を透過した後のレーザ光の傾きは、レーザ光源11の光軸に対して、−45度乃至+45度程度の範囲となるように、走査を行う。また、レーザ光源11の光軸に対して、レーザ光が入射する点での屈折手段12(光学レンズ)の法線の傾きが−90度乃至+90度となるようにする。また、屈折手段12の屈折率は、1.1以上3.0以下とすればよい。
また、一例として、640×480VGA画面を表示する場合、1画面走査スピードを1/60秒とすると、水平方向の走査は、14.4kHz以上、垂直方向の走査は、60kHz以上とすればよい。
上記の表示装置10は、例えばポリゴンミラーやガルバノミラーを用いてレーザ光を走査する従来の表示装置にくらべて構造が単純であり、ミラー位置の微細の調整が不要となるため、表示装置の組み立てのコストを低減することが可能となる。
また、上記の表示装置10では、ガルバノミラーやポリゴンミラーなど、可動式のミラーを内蔵する必要がないため、表示装置の小型化・軽量化が可能となる。更に、ガルバノミラーやポリゴンミラーを用いる場合、レーザ光源から出た光線を平行光にするための平行光学系が必要となるが、本実施例に係る表示装置10では従来必要とされた前記平行光学系を必要としないため、より小型、且つ簡素化された表示装置を実現することができる。
また、上記の図2A〜図2Cに示す表示装置10を、例えば以下に示すように変形・変更してもよい。図3、図4は、それぞれ、表示装置10の変形例である表示装置10A,10Bの概略を示す図である。ただし、先に説明した部分には同一の符号を付し、説明を省略する(以下の図面、実施例についても同様)。
図3を参照するに、本図に示す表示装置10Aでは、屈折手段12によって屈折されたレーザ光Lをさらに屈折させる屈折手段14が、屈折手段12とスクリーンSとの間に設置されていることが特徴である。上記の屈折手段14は、例えば広角レンズよりなり、表示装置によって走査することが可能となる領域を大きくすることができるため、スクリーンSに投影される表示画面を大きくすることができる。このように、屈折手段(光学レンズ)は、仕様(画面の大きさなど)に合わせて複数のものを組み合わせて使用するように構成してもよい。
また、図4を参照するに、本図に示す表示装置10Bでは、レーザ光源を3つ(レーザ光源11A,11B,11C)有していることが特徴である。また、上記のレーザ光源11A,11B,11Cから照射されるレーザ光は、例えばプリズムよりなる合成手段Pによって合成されて屈折手段12に入射される構成となっている。
このため、上記の表示装置10Bでは、様々なレーザ光源の発色を組み合わせて、所望の色のレーザ光を投影することが可能となる。
また、レーザ光を走査する走査手段は、上記の図2A〜2C,図3〜図4の例に限定されず、例えば、以下の図5A〜5Bに示すように、屈折手段に入射するレーザ光の角度が変化するように屈折手段を駆動するように構成してもよい。
図5A〜図5Bは、本発明による表示装置の別の構成例である表示装置20の動作を模式的に示した図である。
図5A〜図5Bを参照するに、表示装置20は、先に説明したレーザ光源11に相当するレーザ光源21と、屈折手段12に相当する屈折手段22とを有しており、表示装置10の場合と同様に、走査手段23によってレーザ光Lを走査する構成になっている。本図に示す場合表示装置20の場合には、屈折手段22に入射するレーザ光Lの角度が変化するように、走査手段23が屈折手段22を駆動する。
図6には、上記の走査手段23を、レーザ光源21の側から平面視した図を示す。図6を参照するに、走査手段23は、屈折手段22が保持される第1保持部23Aが、トーションバー24によって、第2保持部23Bに保持され、さらに第2保持部23Bにはトーションバー25が接続された構造となっている。
上記の構成において、第1保持部23Aは、トーションバー24によって回転角度が制御される。また、第2保持部23Bは、トーションバー25によって回転角度が制御される。このようにして、屈折手段22の第1の回転軸に対する第1の回転角度と、屈折手段22の当該第1の回転角度に直交する第2の回転軸に対する第2の回転角度とが制御される。したがって、先に説明した表示装置10と同様に、互いに直交する2方向(水平方向、垂直方向)に対してレーザ光Lの走査を行って、スクリーンSに画像を表示するための走査を行うことができる。
次に、上記の表示装置のさらに具体的な例について、図面に基づき以下に説明する。
図7は、本発明の実施例1による表示装置100を模式的に示した斜視図である。図7を参照するに、本実施例による表示装置100は、レーザ光を照射するための、レーザダイオードよりなるレーザ光源101と、レーザ光源101から照射されるレーザ光Lを屈折させてスクリーンSに結像させるための、光学レンズよりなる屈折手段102とを有している。
上記の表示装置100においては、走査手段103A,103Bによって屈折手段102を駆動することで、スクリーンSに到達するレーザ光(結像光)Lの走査を行う構造になっている。
上記のレーザ光源101は、波長635nm、出力10mWの赤色レーザよりなる。また、上記の走査手段103A,103Bは、それぞれ電圧の印加によって収縮の制御をすることが可能なピエゾ素子よりなる。上記のピエゾ素子103A,103Bは、互いに直交する2つの方向に沿って屈折手段102の位置を変化させ、レーザ光Lが屈折手段(光学レンズ)102に入射する位置を変化させてレーザ光Lを走査する。
上記のピエゾ素子103Aは、共振周波数14kHz、ストローク長50μm、動作電圧−30V〜+150Vのものを用いる。また、素子103Bは、共振周波数110Hz、ストローク長150μm、動作電圧0乃至+150Vのものを用いる。
上記の表示装置100によって、屈折手段102から50cm離れた位置に、約10インチの投影画像を形成することができる。
また、上記の表示装置100では、1つの屈折手段102に対して、互いに直交する方向に屈折手段102を駆動する2つの走査手段103A,103Bが設置されていたが、走査手段はこのような構成に限定されず、以下に説明するように、様々に構成することができる。
図8は、本発明の実施例2による表示装置100Aを模式的に示した斜視図である。但し、特に説明しない部分は実施例1の場合と同様の構造であるものとする。
図8を参照するに、本実施例による表示装置100Aでは、レーザ光源101から照射されるレーザ光Lを屈折するための屈折手段を複数(屈折手段102A,102B)有していることが特徴である。また、屈折手段102A,102Bには、それぞれ走査手段103A,103Bが設置されている。屈折手段102Aには、先に説明した走査手段103Aが、屈折手段102Bには、先に説明した屈折手段103Bが設置されており、屈折手段102Aと屈折手段102Bとが、互いに直交する方向に沿って駆動されるように構成されている。本実施例においても実施例1の場合と同様に、スクリーンSに到達するレーザ光(結像光)Lの走査を行うことが可能となる。
このように、屈折手段や当該屈折手段を駆動する走査手段は、様々に構成することが可能である。
図9は、本発明の実施例3による表示装置200を模式的に示した斜視図である。図9を参照するに、本実施例による表示装置200は、表示装置100,100Aと同様に、レーザ光源201と、屈折手段202とを有している。
上記の表示装置200においては、走査手段203によって、屈折手段202に入射するレーザ光Lの角度が変化するように屈折手段202が駆動されることによって、スクリーンSに到達するレーザ光(結像光)Lの走査が行われる構造になっている。
上記の走査手段203は、トーションバー204によって屈折手段202の第1の回転軸に対する第1の回転角度が、さらに、トーションバー205によって屈折手段202の当該第1の回転角度に直交する第2の回転軸に対する第2の回転角度が、それぞれ制御される。
この結果、先に説明した表示装置100,100Aと同様に、互いに直交する2方向(水平方向、垂直方向)に対してレーザ光Lの走査を行うことで、スクリーンSに画像を表示するための走査を行うことができる。
また、図10は、上記の屈折手段(光学レンズ)202を模式的に示した図である。屈折手段202の、レーザ光源101側の面の半径D1は0.72mm、レーザ光源201側の反対側の面の曲率半径D2は、1.25mmとなっている。
また、下記の表は、トーションバー204,205の仕様を示すものである。表中、「内側」がトーションバー204に、「外側」が、トーションバー205にそれぞれ対応している。
Figure 2008281815
上記の構成を有する表示装置200によって、屈折手段202から50cm離れた位置に、約10インチの投影画像を形成することができる。
以上、本発明を好ましい実施例について説明したが、本発明は上記の特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨内において様々な変形・変更が可能である。
例えば、実施例1または2の構成で用いた走査手段(ピエゾ素子)に、実施例3の構成で用いた走査手段(トーションバー)を組みあせてもよい。また、実施例1〜3の構成に、先に図3で示した別の屈折手段(広角レンズ)や、または、先に図4で示した複数のレーザ光源と合成手段などを組み合わせてもよい。
本発明によれば、構造が単純であって小型化が容易な表示装置を提供することが可能となる。
従来の表示装置の一例を示す図である。 本発明による表示装置の動作を示す図(その1)である。 本発明による表示装置の動作を示す図(その2)である。 本発明による表示装置の動作を示す図(その3)である。 表示装置の変形例を示す図である。 表示装置の別の変形例を示す図である。 本発明による表示装置の別の動作を示す図(その1)である。 本発明による表示装置の別の動作を示す図(その2)である。 表示装置の走査手段の概略を示す図である。 実施例1による表示装置を示す図である。 実施例2による表示装置を示す図である。 実施例3による表示装置を示す図である。 図9の表示装置に用いられる屈折手段を示す図である。
符号の説明
10,20,10A,10B,100,100A,200 表示装置
11,11A,11B,11C,21,101,201 レーザ光源
12,14,102,202 屈折手段
13,23,103,203 走査手段
S スクリーン
L レーザ光
P 合成手段

Claims (8)

  1. レーザ光源と、
    前記レーザ光源から照射されるレーザ光を屈折させる屈折手段と、
    前記屈折手段を駆動することで屈折後の前記レーザ光を走査する走査手段と、を有することを特徴とする表示装置。
  2. 前記走査手段は、互いに直交する2つの方向に沿って前記レーザ光源に対する前記屈折手段の位置を変化させる、第1の走査手段と第2の走査手段を含むことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 前記屈折手段は、前記第1の走査手段によって駆動される第1の屈折手段と、前記第2の走査手段によって駆動される第2の屈折手段とを含むことを特徴とする請求項2記載の表示装置。
  4. 前記走査手段は、前記屈折手段に入射する前記レーザ光の角度が変化するように当該屈折手段を駆動することを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  5. 前記走査手段は、前記屈折手段の第1の回転軸に対する第1の回転角度と、当該屈折手段の当該第1の回転角度に直交する第2の回転軸に対する第2の回転角度とを変化させることを特徴とする請求項4記載の表示装置。
  6. 前記屈折手段は光学レンズよりなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の表示装置。
  7. 前記屈折手段によって屈折された前記レーザ光をさらに屈折させる別の屈折手段を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の表示装置。
  8. 複数の前記レーザ光源と、該複数のレーザ光源から照射されるレーザ光を合成して前記屈折手段に入射させる合成手段と、を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の表示装置。
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