JP2014174419A - 映像投影装置 - Google Patents

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Nobuyuki Kondo
信幸 近藤
Takeshi Masutani
健 増谷
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Abstract

【課題】本開示は、投影光学系とプリズムとの間の長さを比較的短く抑えつつ、高解像度の映像を投影できる映像投影装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本開示にかかる映像投影装置は、映像を表示する映像表示部と、映像表示部により表示された映像を所定の光路に沿って出力し、所定の投影面上に投影する投影光学系と、光路上の何れかの位置に設けられ、投影光学系の光路を変更させる光路変更部と、を備える。光路変更部は、光学素子と、光学素子を移動させる駆動部と、駆動部を制御する制御部と、を有する。駆動部は、光学素子を移動させる第1駆動素子および第2駆動素子を有する。光学素子は、第1駆動素子および第2駆動素子により、投影光学系の光軸に実質的に垂直な面上を移動可能に構成される。
を備える。
【選択図】図4

Description

本開示は、映像を投影する映像投影装置に関する。
特許文献1は、映像投影装置を開示する。この映像投影装置は、投影光学系と色合成プリズムとの間に、互いに略垂直な方向に偏芯可能な2つの偏芯レンズを備える。この映像投影装置は、この2つの偏芯レンズをそれぞれ光軸に対して垂直な方向に往復駆動する。
これにより、この映像投影装置は、ライトバルブが表示する映像の解像度よりも高い解像度の映像を、質の低下を伴うことなく提供できる。
特開2005−84581号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されている映像投影装置は、投影光学系と色合成プリズムとの間に、2つの偏芯レンズを備える。従って、投影光学系と色合成プリズムとの間の距離が長くなってしまう。その結果、ライトバルブと投影光学系との間の長さが長くなってしまう。そして、映像投影装置が大型化してしまう。
本開示は、投影光学系とプリズムとの間の長さを比較的短く抑えつつ、高解像度の映像を投影できる映像投影装置を提供する。
本開示にかかる映像投影装置は、映像を表示する映像表示部と、映像表示部により表示された映像を所定の光路に沿って出力し、所定の投影面上に投影する投影光学系と、光路上の何れかの位置に設けられ、投影光学系の光路を変更させる光路変更部と、を備える。光路変更部は、光学素子と、光学素子を移動させる駆動部と、駆動部を制御する制御部と、を有する。駆動部は、光学素子を移動させる第1駆動素子および第2駆動素子を有する。光学素子は、第1駆動素子および第2駆動素子により、投影光学系の光軸に実質的に垂直な面上を移動可能に構成される。
本開示によれば、投影光学系とプリズムとの間の長さを比較的短く抑えつつ、高解像度の映像を投影できる映像投影装置を提供できる。
実施の形態1にかかるプロジェクタの外観斜視図 実施の形態1にかかるプロジェクタの構成を示す模式図 実施の形態1にかかるプロジェクタにおける投影光学系とプリズムとの間に設けられた光学系の概要を説明するための模式図 実施の形態1にかかるプロジェクタにおける投影光学系とプリズムとの間に設けられた光学系の詳細を説明するための模式図 レンズを移動することで光の進行方向が変化する原理を説明するための模式図 実施の形態1にかかるプロジェクタのレンズユニット駆動説明図 実施の形態1にかかるプロジェクタが映像を出力する手順を説明するための模式図 実施の形態1にかかるプロジェクタが映像を出力する手順を説明するための模式図 実施の形態2にかかるプロジェクタにおける投影光学系とプリズムとの間に設けられた光学系の詳細を説明するための模式図 他の実施の形態にかかるプロジェクタにおける投影光学系とプリズムとの間に設けられた光学系の概要を説明するための模式図 他の実施の形態にかかるプロジェクタにおける投影光学系とプリズムとの間に設けられた光学系の概要を説明するための模式図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、出願人は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
1.実施の形態1
1−1.概要
プロジェクタ100の概要について図1を用いて説明する。図1は、プロジェクタ100の外観斜視図である。プロジェクタ100は、光源と、デジタルマイクロミラーデバイス(以下、DMDと称する)と、投影光学系とを備える。プロジェクタ100は、光源装置で発光した光をDMDで反射することで映像を生成する。プロジェクタ100は、生成した映像を投影光学系を介してスクリーンに投影する。
プロジェクタ100は、投影光学系の光軸に垂直な面内において少なくとも2つ以上の方向に移動可能なレンズを備える。プロジェクタ100は、このレンズを移動させることでDMDにより生成される映像を構成する画素のスクリーン105上での表示位置をずらす。これにより、プロジェクタ100は高解像度の映像を投影できる。
また、プロジェクタ100が有するレンズは、投影光学系の光軸に垂直な面内において少なくとも2つ以上の方向に移動可能である。従って、プロジェクタ100は、互いに略垂直な方向に偏芯可能な2つの偏芯レンズを有する場合よりも、投影光学系とプリズムとの間の長さを短く抑えられる。以下、プロジェクタ100の詳細について説明する。
1−2.構成
1−2−1.全体構成
プロジェクタ100の全体構成について図2を用いて説明する。図2は、プロジェクタ100の構成を示す模式図である。プロジェクタ100は、発光管110を発光させる。発光管110で発光した光は、各種光学系を介し、プリズム221及びプリズム231で赤色の光、緑色の光、青色の光に分光される。分光された各光は、DMD240、DMD250及びDMD260に入射する。DMD240、DMD250及びDMD260で反射した光は、それぞれ合成されることで映像を生成する。生成された映像は、投影光学系300を介し、スクリーンに投影される。以下、プロジェクタ100の詳細構成について説明する。
光源130は、発光管110とリフレクタ120とを有する。発光管110は、互いに波長域が異なる赤色の光、緑色の光、及び青色の光を含む光束を射出する。発光管110は、例えば、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプで構成される。リフレクタ120は、発光管110から射出された光束を反射させ、射出方向を揃える。
コンデンサレンズ160は、光源130から射出された光束をロッド170に集光するレンズである。
ロッド170は、内部で光を全反射させる光学部品である。コンデンサレンズ160を介して入射した光束は、ロッド170内で複数回反射する。これにより、ロッド170を介した光束の光強度分布は実質的に均一になる。
リレーレンズ180は、ロッド170を介した光束の断面の大きさをDMD240、DMD250及びDMD260の大きさに合わせるレンズである。反射ミラー190は、リレーレンズ180を介した光束を反射する。反射した光束は、フィールドレンズ200に入射する。フィールドレンズ200は、入射した光の進行方向を略平行にするレンズである。フィールドレンズ200を介した光束は、全反射プリズムに入射する。
全反射プリズムは、プリズム270とプリズム280とで構成される。プリズム270とプリズム280との近接面には空気層210が存在する。空気層210は薄い空気層である。空気層210は、臨界角以上の角度で入射する光束を全反射する。全反射した光束は、カラープリズムに入射する。
カラープリズムは、プリズム221、プリズム231、及びプリズム290で構成される。プリズム221とプリズム231との近接面には青色の光を反射するダイクロイックミラー220が設けられている。また、プリズム231とプリズム290との近接面には赤色の光を反射するダイクロイックミラー230が設けられている。
DMD240、DMD250及びDMD260は、1920×1080個のマイクロミラーを有する。DMD240、DMD250及びDMD260は、映像信号に応じて、各マイクロミラーを偏向させる。これにより、DMD240、DMD250、及びDMD260は、投影光学系300に入射させる光と、投影光学系300の有効範囲外へ反射する光とに分ける。なお、DMD240には、緑色の光が入射する。DMD250には、赤色の光が入射する。DMD260には、青色の光が入射する。DMD240、DMD250、及びDMD260で反射された光束のうち投影光学系300に入射する光束は、カラープリズムにて合成される。合成された光束は、全反射プリズムに入射する。全反射プリズムに入射した光束は、空気層210に臨界角以下で入射する。従って、この光束は空気層210を透過して投影光学系300に入射する。
投影光学系300は、入射した光束を拡大するための光学系である。投影光学系300は、フォーカス調整機能やズーム機能を有するレンズである。
次に、全反射プリズムと投影光学系300との間の構成について詳細に説明する。
1−2−2.プリズムと投影光学系との間の構成
全反射プリズム及びカラープリズムからなるプリズムと、投影光学系300との間の構成について図3を用いて説明する。図3は、投影光学系とプリズムとの間に設けられた光学系の概要を説明するための模式図である。
投影光学系300とプリズム280との間には、レンズ310とレンズ320とが設けられている。レンズ310は、プリズム側に配置されている。また、レンズ320は、投影光学系300側に配置されている。
レンズ310は、プリズム280側が平坦でレンズ320側が凹レンズの平凹レンズである。レンズ310の平らな面は、プリズム280に接している。レンズ320は、レンズ310側が凸レンズで投影光学系300側が平坦な平凸レンズである。レンズ320は、レンズ310と投影光学系300との間に設けられている。レンズ320とレンズ310との間には、所定の間隔があけられている。また、レンズ320と投影光学系300との間には、所定の間隔があけられている。なお、図3においては、レンズ320のみがレンズ310と投影光学系300との間に設けられているように示されているが、実際にはレンズ320には後述する圧電素子台A357および圧電素子台B358等が設けられている。つまり、レンズ310と投影光学系300との間には、レンズ320を含むレンズユニット324が設けられている。
1−2−3.移動可能な凸レンズの構成
投影光学系300の光軸に垂直な面内で移動可能なレンズ320を含むレンズユニット324の構成について図4を用いて説明する。図4は、投影光学系300とプリズム280との間に設けられたレンズユニット324の詳細を説明するための模式図である。図4は、画素ずらし素子360をプリズム280側から見た状態を示している。図4(A)は、レンズユニット324の全体模式図を示している。図4(B)は、レンズユニット324の部分模式図を示している。
図4(A)に示すように、画素ずらし素子360は、レンズユニット324と、保持枠340と、コントロールユニット354とを有している。
レンズユニット324は、レンズ320と、レンズ保持枠325とを有している。レンズ保持枠325は、平板状であって、硬質の樹脂等により構成されている。レンズ保持枠325の内部には、孔が設けられている。レンズ保持枠325の孔には、レンズ320が嵌め込まれている。レンズ保持枠325の孔の直径は、レンズ320が隙間なく挿入可能な直径である。レンズ保持枠325は、レンズ320を保持している。
レンズユニット324の外周には、弾性ヒンジ359と、バネ361とが接着されて設けられている。
保持枠340は、枠体であって、アルミ等により構成されている。保持枠340の内部には、レンズユニット324が配置されている。保持枠340の内周には、圧電素子台A357と、圧電素子台B358とが設けられている。
圧電素子A330、圧電素子B331は、電圧を印加することで長さが変動する素子である。圧電素子A330、圧電素子B331は、レンズ保持枠325に対して接するように設けられている。圧電素子A330は、圧電素子台A357に固定されている。圧電素子A330は、圧電素子台A357によって、保持枠340に固定されている。圧電素子B331は、圧電素子台B358と固定されている。圧電素子B331は、圧電素子台B358によって、保持枠340に固定されている。圧電素子A330に電圧を印加させると、圧電素子A330は、図4に示す第1軸上において、長さが伸縮するように動作する。圧電素子B331に電圧を印加させると、圧電素子B331は、図4に示す第2軸上において、長さが伸縮するように動作する。第1軸と第2軸とは、実質的に平行になるように設けられている。
コントロールユニット354は、電源回路A355と、電源回路B356とを有している。コントロールユニット354は、圧電素子A330および圧電素子B331に接続されている。コントロールユニット354は、圧電素子A330、及び圧電素子B331に対して個別に電圧を加えることができる。電源回路A355から電圧を加えられると、圧電素子A330は伸長する。電源回路A355および電源回路B356は、外部から信号を受信して、圧電素子A330および圧電素子B331に電圧を印加する。電源回路A355は、圧電素子A330に接続されている。電源回路B356は、圧電素子B331に接続されている。電源回路A355と、電源回路B356とは、各々独立しており、圧電素子A330と、圧電素子B331とは、独立した動作を行うことが可能である。
弾性ヒンジ359は、ゴムなどの弾性体で構成されている。弾性ヒンジ359は、レンズ保持枠325および保持枠340に固定されている。これにより、レンズ保持枠325は、弾性ヒンジ359により、保持枠340と固定される。弾性ヒンジ359は、保持枠340上で、レンズユニット324を保持する機能を有する。また、弾性ヒンジ359は、軸受けの要素を兼ねている。このようにして、レンズユニット324は、保持枠340に対して、移動可能に保持されている。
このような構成により、レンズ320は、投影光学系300の光軸に垂直な面上を移動可能に設けられている。
バネ361は、両端がそれぞれ保持枠340、及びレンズ保持枠325に固定されている。バネ361は、レンズ保持枠325と、保持枠340とが、互いに引き合うように力を加えている。圧電素子A330が伸長し、レンズ保持枠325を押すことで、レンズ保持枠325は、保持枠340に対して圧電素子A330の伸縮方向に移動する。圧電素子B331が伸長し、レンズ保持枠325を押すことで、レンズ保持枠325は、保持枠340に対して圧電素子A330の伸縮方向に移動する。
ここで、圧電素子A330および圧電素子B331の動作と、レンズ保持枠325との動作について説明する。圧電素子A330に電圧がかかっていない初期状態から、電圧が印加されて圧電素子A330が伸張した状態に遷移すると、レンズ保持枠325が保持枠340に対して圧電素子A330が伸びる方向に移動する。
電圧が印加されて圧電素子A330が伸張した状態から、圧電素子A330に電圧がかかっていない初期状態に遷移すると、バネ361の力により、レンズ保持枠325は、保持枠340に対して圧電素子A330の縮む方向に移動する。
また、圧電素子B331に電圧がかかっていない初期状態から、電圧が印加されて圧電素子B331が伸張した状態に遷移すると、レンズ保持枠325は、保持枠340に対して圧電素子A330が伸びる方向に移動する。
電圧が印加されて圧電素子B331が伸張した状態から、圧電素子B331に電圧がかかっていない初期状態に遷移すると、バネ361の力により、レンズ保持枠325は、保持枠340に対して圧電素子B331の縮む方向に移動する。電源回路A355から圧電素子A330へ、電源回路B356から圧電素子B331へ、各々異なった制御信号を送信することにより、投影光学系300の光軸に垂直な面内において多様な方向に移動できる。
画素ずらし素子360の移動について、図4(B)を用いて説明する。
図4(B)に示すdは、圧電素子A330に対して、圧電素子B331が伸張した長さを示している。
図4(B)に示すDは、圧電素子A330と、圧電素子B331との間の長さを示している。
図4(B)に示すsは、中心位置の水平方向の移動量を示す。図4にて説明する水平方向とは、図4に示す左右方向を示す。図4にて説明する垂直方向とは、図4に示す上下方向を示す。具体的には、図4(A)の中心位置aは、圧電素子B331が伸張することにより、図4(B)の中心位置bへ移動する。sは、中心位置がaからbへ移動した際の、水平方向の移動量を示す。
図4(B)に示すLは、中心位置bのレンズ保持枠325の端面までの垂直距離を示している。
このように構成された画素ずらし素子360において、図4(B)中に示す、θ1と、θ2とが同じであるため、s:L=d:Dの関係が成立する。これにより、sは、以下の式により求めることができる。
s=L×d/D
ここで、図5を用いてレンズを透過した光について説明する。図5は、レンズを移動することで光の進行方向が変化する原理を説明するために光軸上での断面を示した模式図である。図5(A)は、レンズ同士の光軸がずれていない場合を示す模式図である。図5(B)は、レンズ同士の光軸がずれた場合を示す模式図である。
まず、プリズム280を出射した光は、レンズ310とレンズ320とを透過する。レンズ310とレンズ320とを透過した光は、投影光学系300に入射する。図5(A)のように、レンズ310とレンズ320とは、互いにレンズ効果を打ち消しあう特性を持つ。レンズ320が移動していない状態では、レンズ310の光軸311とレンズ320の光軸321は一致している。この場合には、レンズ310とレンズ320とが合わさって1枚のガラス板と同様に作用する。つまり、プリズム280を出射した光は、ガラス板を透過して投影光学系300に入射するのとほぼ同一な状態である。次に、レンズ320が移動すると、図5(B)のように、レンズ310の光軸311とレンズ320の光軸321との間にずれ322が生じる。その結果、光の進行方向が変化する。以上の作用により、投影光学系300を介して表示される、投影面上の映像を構成する画素の位置が移動する。
このように構成された画素ずらし素子360について、電圧を印加した場合の駆動について図6を用いて説明する。
図6は、実施の形態1にかかるプロジェクタのレンズユニット駆動説明図である。
図6(A)は、圧電素子A330、圧電素子B331の2つの圧電素子に電圧が印加されていない初期状態である。圧電素子A330、圧電素子B331の長さは、?である。レンズ保持枠325の中心位置はaである。
次に、圧電素子B331にのみ電圧を印加する。図6(B)は、圧電素子A330に電圧が印加されておらず、圧電素子B331に電圧が印加されている状態である。圧電素子A330の長さは、?で、圧電素子B331の長さは、伸張した状態である長さ?'に遷移する。レンズ保持枠325の中心位置はbである。この状態において、図6(A)に対して図6(B)では、図正面から見て左側へ傾きが生じている。
次に、圧電素子A330にも電圧を印加する。図6(C)は、圧電素子A330と、圧電素子B331に電圧が印加されている状態である。圧電素子A330および圧電素子B331の長さは、伸張した状態である長さ?'に遷移する。レンズ保持枠325の中心位置はcである。このように、圧電素子A330に電圧を印加すると、レンズ保持枠325の中心軸が、図面正面から見て右側へ傾く。
次に、圧電素子B331に更に電圧を印加する。図6(D)は、圧電素子A330と、圧電素子B331に電圧が印加されている状態である。圧電素子B331には、圧電素子A330より大きい電圧が印加されている。圧電素子A330の長さは、長さ?'であり、圧電素子B331の長さは、長さ?''である。レンズ保持枠325の中心位置はdである。このように、圧電素子B331に更に電圧を印加すると、レンズ保持枠325の中心軸が、図面正面から見て左側へ傾く。
前記の如く、圧電素子A330と圧電素子B331に電圧を印加する場合と、印加しない場合とを組み合わせることにより、レンズ310の中心位置を移動させることが可能である。レンズ310の中心位置は、画素ずらしに必要な値だけ移動させる。
レンズ310の中心位置を移動させることにより、画素ずらしを行うことができる。画素ずらしについては、1−3にて説明する。
1−3.映像の出力動作
プロジェクタ100の映像の出力動作について図7、図8を用いて説明する。図7は、入力する映像の例を示す模式図である。図8は、プロジェクタ100が映像を出力する手順を説明するための模式図である。
1−3−1.入力する映像の一例
プロジェクタ100に入力する映像の一例について図7を用いて説明する。なお、プロジェクタ100は、外部に接続される不図示のパソコン等から映像の入力を受け付ける。例えば、図6に示す映像は、水平方向3840画素×垂直方向2160画素で構成される。図6に示す映像は、所謂4K2Kの解像度を有する映像である。なお、プロジェクタ100は、4K2Kの映像の入力を受け付けても、水平方向1920画素×垂直方向1080画素の映像しか同時に出力できない。つまり、入力する映像の水平画素数及び垂直画素数は、出力する映像の水平画素数及び垂直画素数に対して何れも2倍となる。合計画素としては4倍となる。そこで、プロジェクタ100は、3840×2160個の画素を4つのサブフレームにわけている。そして、プロジェクタ100は、4つのサブフレームを順次切り換えて出力することで、4K2Kの解像感をユーザに与える。
4K2Kの各画素が何れのサブフレームに属するかについて説明する。水平方向に0から数え何番目であるかを示す数値を2で除した余りが0であり、かつ、垂直方向に0から数え何番目であるかを示す数値を2で除した余りが0である場合には、その画素は、第1サブフレームに属する。
水平方向に0から数え何番目であるかを示す数値を2で除した余りが1であり、かつ、垂直方向に0から数え何番目であるかを示す数値を2で除した余りが0である場合には、その画素は、第2サブフレームに属する。
水平方向に0から数え何番目であるかを示す数値を2で除した余りが1であり、かつ、垂直方向に0から数え何番目であるかを示す数値を2で除した余りが1である場合には、その画素は、第3サブフレームに属する。
水平方向に0から数え何番目であるかを示す数値を2で除した余りが0であり、かつ、垂直方向に0から数え何番目であるかを示す数値を2で除した余りが1である場合には、その画素は、第4サブフレームに属する。
次に、図7において各画素に割り振られている番号の意味を説明する。各画素に割り振られている3桁の数値のうち左から一桁目の数値は、上述した4つのサブフレームのうち各画素が何れのサブフレームに割り当てられているかを示す数値である。つまり、左から1桁目の数値としては、1〜4の何れかが割り当てられる。
3桁の数値のうち左から二桁目の数値は、その画素が水平方向に0から数え何番目であるかを示す数値を2で除した結果の商である。また、3桁の数値のうち左から3桁目の数値は、その画素が垂直方向に0から数え何番目であるかを示す数値を2で除した結果の商である。
例えば、水平方向3番目の画素であり、垂直方向3番目の画素の場合を考える。水平方向3番目の画素であり、垂直方向3番目の画素とは、つまり、水平方向に0から数え2番目であり、垂直方向に0から数え2番目の画素である。この画素は、水平方向の画素番号2を2で除した余りが0であり、かつ、垂直方向の画素番号2を2で除した余りが0である。つまり、この画素は、第1サブフレームに属することとなる。従って、この画素に割り当てられる数値のうち左から一桁目の数値は1となる。そして、水平方向の画素番号2を2で除した商が1である。従って、この画素に割り当てられる数値のうち左から2桁目の数値は1となる。また、垂直方向の画素番号2を2で除した商が1である。従って、この画素に割り当てられる数値のうち左から3桁目の数値は1となる。つまり、この画素に割り当てられる3桁の数値は、111となる。
1−3−2.映像の出力手順
プロジェクタ100における映像の出力手順について図8を用いて説明する。図7は、プロジェクタ100における映像を出力する手順を説明するための模式図である。上述した通り、第1サブフレーム〜第4サブフレームは、順次切り換えて出力される。第1サブフレームは、t=t0〜t1のサブフレーム期間に出力される。第2サブフレームは、t=t1〜t2のサブフレーム期間に出力される。第3サブフレームは、t=t2〜t3のサブフレーム期間に出力される。第4サブフレームは、t=t3〜t4のサブフレーム期間に出力される。
図7のように、プロジェクタ100は、第1サブフレーム期間に、第1サブフレームの画素群で構成されたサブフレーム画像を出力する。この時、プロジェクタ100は、圧電素子350に電圧を印加していない。その結果、レンズ320は、X軸の初期状態の位置にある。また、圧電素子A330には電圧が印加されていない。その結果、レンズ320は、Y軸の初期状態の位置にある。
次に、プロジェクタ100は、第2サブフレーム期間に、第2サブフレームの画素群で構成されたサブフレーム画像を出力する。この時、プロジェクタ100は、圧電素子350に所定の電圧を印加する。その結果、レンズ320はX軸マイナス方向に移動する。また、プロジェクタ100は、圧電素子A330には継続して電圧を印加しない。レンズ320は、継続してY軸の初期状態の位置にある。そして、画面上の画素は投影光学系により左右、上下が反転し、1/2画素X軸プラス方向にシフトする。
続いて、プロジェクタ100は、第3サブフレーム期間に、第3サブフレームの画素群で構成されたサブフレーム画像を出力する。この時、プロジェクタ100は、圧電素子350に印加する電圧を変化させない。その結果、レンズ320は、X軸マイナス方向に移動した状態が保たれる。また、プロジェクタ100は、圧電素子350に所定の電圧を印加する。その結果、レンズ320はY軸プラス方向に移動する。そして、画面上の画素は投影光学系により左右、上下が反転し、1/2画素Y軸マイナス方向にシフトする。
さらに、プロジェクタ100は、第4サブフレーム期間に、第4のサブフレームの画素群で構成されたサブフレーム画像を出力する。この時、プロジェクタ100は、圧電素子350に印加する電圧を下げる。その結果、レンズ320は、X軸プラス方向に移動する。また、プロジェクタ100は、圧電素子A330に印加する電圧を変化させない。その結果、レンズ320は、Y軸プラス方向に移動した状態が保たれる。そして、画面上の画素は投影光学系により左右、上下が反転し、1/2画素X軸マイナス方向にシフトする。以後、同様に第1サブフレームから第4サブフレームの出力を切り換える制御が繰り返される。
以上のように、プロジェクタ100は、第1サブフレーム期間から第4サブフレーム期間において、互いに画素の中心位置が重ならないように画素位置を移動させる。その結果、実質の画素数が水平3840画素、垂直2160画素になる。さらにプロジェクタ100は、それぞれのサブフレームに適切な画像を表示することで、高解像度な画像を表示できる。
1−4.凹レンズを固定し、凸レンズのみを動作させる理由
プロジェクタのような映像投影装置には、投影光学系を交換可能な交換レンズ式のプロジェクタも存在する。このような交換レンズ式のプロジェクタは、様々な交換レンズに対応する必要がある。逆に、交換レンズは、さまざまなプロジェクタに対応する必要がある。そのため、交換レンズ式のプロジェクタは、投影光学系とプリズムとの間の距離を予め決めている。各メーカは、プロジェクタをなるべく小型にするために、投影光学系とプリズムとの間の距離をかなり短く設定している。従って、このような交換レンズ式のプロジェクタにおいて、投影光学系とプリズムとの間に2つの偏芯レンズを備えることは困難である。
一方、プロジェクタ100のように、複数のレンズのうち、移動させるレンズを1つとすることで、レンズを移動させるために必要な空間を最小限にできる。つまり、レンズ320だけが移動するので、レンズ320の前後にのみ空間を設ければよい。従って、レンズ310とプリズム280との間隔を最小にすることができる。例えば、本実施の形態のように、レンズ310をプリズム280に接して配置することができる。
また、レンズ310の厚みが、単体では自重で反りを生じるような薄さであっても、プリズム280に接することで、形状を平坦に保つことができる。
1−5.用語の対応
DMD240、DMD250、DMD260等からなる構成は、映像表示部の一例である。投影光学系300は、投影光学系の一例である。画素ずらし素子360は、光路変更部の一例である。レンズ320は、光学素子の一例である。圧電素子A330、圧電素子B331、圧電素子B331、及びバネ361を有する構成は、駆動部の一例である。コントロールユニット354は、制御部の一例である。圧電素子A330は、第1駆動素子の一例である。圧電素子B331は、第2駆動素子の一例である。DMD240、DMD250、及びDMD260は、映像表示デバイスの一例である。プリズム270及びプリズム280からなる構成は、映像合成部の一例である。
1−6.まとめ
本実施の形態にかかるプロジェクタ100は、DMD240、DMD250、及びDMD260等からなる構成と、投影光学系300と、レンズ320と、圧電素子A330、圧電素子350、バネ361、及びコントロールユニット354からなる構成と、を備える。DMD240、DMD250、及びDMD260等からなる構成は、映像を表示する。投影光学系300は、表示された映像を所定の光路に沿って出力し、所定の投影面上に投影する。レンズ320は、所定の光路上の何れかの位置に設けられ、投影光学系300の光軸に実質的に垂直な面上内を移動可能に構成されている。圧電素子A330、圧電素子350、バネ361、及びDMD260からなる構成は、レンズ320を移動させる駆動部であって、レンズ320を移動させることでDMD240、DMD250、及びDMD260等からなる構成により表示される映像を構成する全部若しくは一部の画素の投影面上での表示位置をずらす。
1−3.効果
本実施の形態の画素ずらし素子360の圧電素子A330と、圧電素子B331とは、レンズ保持枠325の同一端面に、設けられている。圧電素子A330と、圧電素子B331とは、実質的に同一平面上に配置されている。
これにより、画素ずらし素子360の光軸に対して垂直面における部品配置面積を、小さくすることができる。さらに、画素ずらし素子360の光軸に対して平行面における部品配置面積も、小さくすることができる。画素ずらし素子360の光軸に対して平行面における部品配置面積は、従来方式の1/2程度薄くすることが可能となるため、小型、かつ、軽量化を図ることができる。
また、圧電素子A330が伸張する第1軸と圧電素子B331が伸張する第2軸とは、実質的に平行になるように設けられている。これにより、圧電素子A330が伸張する第1軸と圧電素子B331が伸張する第2軸とが、垂直の場合と比べ、レンズ保持枠364が動作する際に生じる平面方向の煽りを防止することができる。このため画素ずらし素子360は、安定して動作する。
上述の構成により、プロジェクタ100は、投影光学系300とプリズム280との間の長さを比較的短く抑えつつ、高解像度の映像を投影できる。
2.実施の形態2
2−1.概要
以下、図9を用いて、実施の形態2を説明する。
実施例の形態1では、レンズ保持枠325が弾性ヒンジ359によって保持枠340と接合され、保持されている場合について説明した。実施の形態3では、保持枠340の中で、レンズ保持枠325がフリーの方向で移動可能な保持方法について説明する。
図9は、実施の形態2にかかるプロジェクタにおける投影光学系とプリズムとの間に設けられた光学系の詳細を説明するための模式図である。図9(A)は、レンズユニットの全体模式図を示している。図9(B)は、レンズユニットの部分模式図を示している。
図9(A)に示すように、画素ずらし素子390は、保持枠340と、レンズユニット374と、連結部材365と、コントロールユニット354とを有している。
レンズユニット374の外周には、圧電素子A330と、圧電素子B331と、バネ361と、球型軸受け363とが接着されて設けられている。
連結部材365は、平板状であり、保持枠340に固定されている。連結部材365の上面には、軸受け部370が設けられている。
連結部材365と、レンズ保持枠364とは、軸受け部370を介して移動可能に設けられている。
図9(B)に示すように、軸受け部370は、球型コロ362と、球型軸受け363と、連結球型軸受け366とを有している。
球型軸受け363は、レンズ保持枠364の面上に設けられる。連結部材365は、保持枠340に接着されて固定されている。球型軸受け366は、連結部材365の面上に設けられる。球型軸受け366は、球型軸受け363に対応する位置に設けられている。球型コロ362は、球型軸受け366と、球型軸受け363との間により構成される丸型の溝に挟みこまれている。球型コロ362は、球型軸受け363と球型軸受け366で形成された丸型の溝の範囲の中を移動可能である。
球型軸受け363および球型軸受け366の直径は、球型コロ362が接する部分の直径より大きくする。仮に、レンズ保持枠364を±0.1mm動作させたい時は、接する部分の直径より半径で0.1mm大きくすると移動範囲を±0.1mmに制御することが可能である。
また、図9(A)に示すように、レンズ保持枠364は、軸受け部370を4つ有している。これにより、レンズユニット374は、自在に移動することができる。
2−2.効果
上述の構成により、プロジェクタ100は、投影光学系300とプリズム280との間の長さを比較的短く抑えつつ、高解像度の映像を投影できる。
また、圧電素子A330が伸張する第1軸と圧電素子B331が伸張する第2軸とは、実質的に平行になるように設けられている。これにより、圧電素子A330が伸張する第1軸と圧電素子B331が伸張する第2軸とが、垂直の場合と比べ、レンズ保持枠364が動作する際に生じる平面方向の煽りを防止することができる。このため画素ずらし素子360は、安定して動作する。
3.他の実施形態
以上のように、本開示における実装の例示として、実施の形態1および実施の形態2を説明した。しかしながら、本開示は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。
そこで、以下、他の実施の形態をまとめて説明する。
実施の形態1においては、投影光学系300と、プリズム280との間に、レンズ320が設けられる構成とした。しかしながら、必ずしもこのような例に限定されない。例えば、レンズ320は投影光学系300の内部に設けられていてもよい。要するに、レンズ320は、DMD240、DMD250、及びDMD260を出射した光の光路上であれば何れの位置であってもよい。
実施の形態1においては、光源として発光管110とリフレクタ120とからなる構成を用いた。しかしながら、必ずしもこのような例には限定されない。例えば、光源としてLEDやレーザを用いてもよい。要するに、光を発すればよい。
実施の形態1において説明を行ったレンズ310は、プリズム280側が平坦でレンズ320側が凹レンズの平凹レンズである。レンズ310の平らな面は、プリズム280に接している例について説明を行った。しかしながら、この構成に限定されず、レンズ310の平らな面は、プリズム280と所定の間隔を有して設けられていてもよい。
実施の形態1においては、図4に示すように、レンズ保持枠325に、圧電素子A330と、圧電素子B331と、弾性ヒンジ359と、バネ361が設けられている場合について説明を行った。しかしながら、バネ361は、省略することができる。レンズ保持枠325の動作は、圧電素子A330および圧電素子B331に規制されるためである。要するに、画素ずらし素子360は、レンズユニット324の動きを規制できる機構を有していればよい。
実施の形態1においては、図4に示すように、レンズ保持枠325の同一端面に、圧電素子A330と、圧電素子B331とが設けられている場合について説明を行った。この場合、圧電素子A330と、圧電素子B331とは、光軸と垂直面において実質的に同一平面状に設けられている。しかしながら、圧電素子A330と、圧電素子B331とは、光軸と垂直面において同一平面状でなくてもよい。必要な画素ずらし量に応じて、レンズユニット324を移動させることができればよいためである。
実施の形態1においては、図4に示すように、レンズ保持枠325の同一端面に、圧電素子A330と、圧電素子B331とが設けられている場合について説明を行った。しかしながら、圧電素子A330が設けられている端面と、圧電素子B331が設けられている端面とは、対向する面であってもよい。この構成であっても、光軸と垂直面において、図4(A)の左右方向の部品面積を減らすことができる。これにより、装置を小型化することができる。
実施の形態1においては、駆動手段の一部として圧電素子A330、及び圧電素子350を用いた。しかしながら、必ずしもこのような例には限定されない。例えば、第1駆動素子および第2駆動素子は、電磁的なコイルなどで構成されていてもよい。電圧等を印加されることにより駆動する機構を有していればよい。また、ピストンやカム機構を用いても良い。要するに、レンズを移動させることができればどのような構成であってもよい。
また、実施の形態1においては、画素数は、水平1920画素、垂直1080画素を用いて説明を行った。しかしながら、必ずしもこのような例に限定されない。例えば、画素数は、水平3840画素、垂直2160画素であってもよい。
また、実施の形態1においては、第1サブフレーム期間〜第4サブフレーム期間において水平方向、垂直方向に順次1/2画素ずらすこととした。しかしながら、必ずしもこのような例には限定されない。例えば、1/4画素ずらしてもよいし、1/8画素ずらしてもよい。要するに各サブフレーム期間において画素中心が重ならなければよい。
また、実施の形態1においては、第1サブフレーム期間〜第4サブフレーム期間にかけて各画素の投影面上での投影位置を時計回りに移動させることとした。しかしながら、必ずしもこのような構成には限定されない。例えば、第1サブフレーム期間〜第4サブフレーム期間にかけて各画素の投影面上での投影位置を反時計回りに移動させてもよいし、第1サブフレーム、第3サブフレーム、第2サブフレーム、第4サブフレームの順に移動させてもよい。要するに、各サブフレーム期間で各画素の投影面上での投影位置を移動させればよい。
また、実施の形態1においては、レンズ310とプリズム280とが接するように配置した。しかしながら、必ずしもこのような構成に限定されない。例えば、図10に示すように、プリズムに平凹レンズが一体成型されたようなプリズム430をレンズ310の代わりに用いてもよい。要するに、プリズムに、投影光学系300の光軸に垂直な面内で移動可能なレンズとは異なる種類のレンズと同様の機能を有する部分を設けても良い。この時、プリズムのサイズを変更せずに、表面に凹部を形成することで、厚みを増やすことなくレンズ1枚を形成することができ、映像表示部と投射光学系との間の距離を短くすることができる。また、図11に示すように、プリズムに平凸レンズが一体成型されたようなプリズム460をレンズ310の代わりに用い、レンズ320の代わりにレンズ470のような平凹レンズを設けても良い。要するに、プリズムに、投影光学系300の光軸に垂直な面内で移動可能なレンズとは異なる種類のレンズと同様の機能を有する部分を設けても良い。この時、プリズムのサイズを変更せずに、表面に凸部を形成することで、厚みをほとんど増やすことなくレンズ1枚を形成することができる。その結果、映像表示部と投射光学系との間の距離を短くすることができる。
また、実施の形態1では、レンズ310の平坦な面がプリズムと接するように配置した。しかしながら、必ずしもこのような例に限定されない。例えば、レンズ310の平坦な面をプリズム280に接着剤で接着してもよい。この時、プリズム280、接着剤、レンズ310の屈折率を同程度とすることで、境界面での反射を防ぎ、光量の低下を防ぐことができる。これにより、レンズ310の平坦度はさらに高い精度で保たれる。
また、実施の形態1では、映像表示部にDMDを用いた。しかしながら、必ずしもこのような例に限定されない。例えば、透過型液晶パネルや反射型液晶パネルなど、他の映像表示部を用いてもよい。
また、実施の形態1では、平凸レンズと平凹レンズの組み合わせの例を示したが、全体でレンズ効果が打ち消し合う構成であれば、レンズの形状や枚数は自由であり、制限を与えるものではない。
また、レンズ320はレンズ保持枠364に固定されている例を示したが、レンズ保持枠364がガラス基板であり、レンズ320がレンズ保持枠364であるガラス基板上に形成されていてもよい。また、レンズ保持枠364であるガラス基板がレンズの一部であってもよい。
また、保持枠340とレンズ保持枠325とが互いに引き合うように、バネ361および弾性ヒンジ359を用いる例を示したが、保持枠340とレンズ保持枠325とが互いに近づくように力が加われば手段は何でもよく、例えば保持枠340とレンズ保持枠325とに磁石を固定して、互いに引き合うようにしてもよい。一方が磁石で、他方が鉄など磁石に引き寄せられる性質の材質であってもよい。
以上のように、添付図面および詳細な説明によって、ベストモードと考える実施の形態と他の実施の形態とを提供した。これらは、特定の実施の形態を参照することにより、当業者に対して、特許請求の範囲に記載の主題を例証するために提供されるものである。したがって、特許請求の範囲またはその均等の範囲において、上述の実施の形態に対して、種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、プロジェクタ等の映像投影装置に適用できる。
100 プロジェクタ
110 発光管
120 リフレクタ
130 光源
160 コンデンサレンズ
170 ロッド
180 リレーレンズ
190 反射ミラー
200 フィールドレンズ
210 空気層
220 ダイクロイックミラー
221 プリズム
230 ダイクロイックミラー
231 プリズム
240、250、260 DMD
270、280、290 プリズム
300 投影光学系
310、320 レンズ
311、321 光軸
322 ずれ
324、374 レンズユニット
325 レンズ保持枠
330 圧電素子A
331 圧電素子B
340 保持枠
354 コントロールユニット
355 電源回路A
356 電源回路B
357 圧電素子台A
358 圧電素子台B
359 弾性ヒンジ
360、390 画素ずらし素子
361 バネ
362 球型コロ
363 球型軸受け
364 レンズ保持枠
365 連結部材
366 球型軸受け
370 軸受け部
430、460 プリズム
470 レンズ

Claims (4)

  1. 映像を表示する映像表示部と、
    前記映像表示部により表示された映像を所定の光路に沿って出力し、所定の投影面上に投影する投影光学系と、
    前記光路上の何れかの位置に設けられ、前記投影光学系の光路を変更させる光路変更部と、を備え、
    前記光路変更部は、
    光学素子と、
    前記光学素子を移動させる駆動部と、
    前記駆動部を制御する制御部と、を有し、
    前記駆動部は、前記光学素子を移動させる第1駆動素子および第2駆動素子を有し、
    前記光学素子は、前記第1駆動素子および前記第2駆動素子により、前記投影光学系の光軸に実質的に垂直な面上を移動可能に構成される映像投影装置。
  2. 前記第1駆動素子は、第1軸上を動作し、
    前記第2駆動素子は、第2軸上を動作し、
    前記第1軸と前記第2軸とは実質的に平行である請求項1に記載の映像投影装置。
  3. 前記光学素子は、凸レンズ及び凹レンズの何れか一方の種類のレンズであって、
    前記映像表示部は、少なくとも映像を表示する複数の映像表示デバイスと、複数の前記映像表示デバイスが表示した映像を合成する映像合成部と、を備え、
    前記映像合成部には、凸レンズ及び凹レンズの何れか一方の種類のレンズであって、前記レンズとは異なる種類のレンズが取り付けられている、請求項1に記載の映像投影装置。
  4. 前記レンズは、凸レンズ及び凹レンズの何れか一方の種類のレンズであって、
    前記映像表示部は、少なくとも映像を表示する複数の映像表示デバイスと、複数の前記映像表示デバイスが表示した映像を合成する映像合成部とを備え、
    前記映像合成部は、凸レンズ及び凹レンズの何れか一方の種類のレンズであって、前記レンズとは異なる種類のレンズと同様の機能を有する部分を備える、請求項1に記載の映像投影装置。
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