JP2018119709A - 加熱調理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】調理容器に投入された麺の種類が多岐にわたり、加熱中における調理容器内の収納湯水の粘度や泡立ち易さに差異が生じるような場合にも、吹き零れを抑制しながら、良好に麺を茹でることが可能な加熱調理システムを提供する。【解決手段】調理容器を加熱する加熱手段(コンロバーナ)1と、加熱手段の加熱力を変更調節する加熱力調節手段と、麺茹でモードを指令する麺茹でモード指令手段と、加熱手段の作動を制御する制御部とを具備する加熱調理システムであって、麺茹でモードにおいて用いられる調理容器70と、調理容器の内側を撮影するカメラBと、カメラにより撮影された画像により、吹き零れの生じ易さの程度を判定する吹き零れ程度判定部とを備え、制御部が、吹き零れ程度判定部の判定結果に応じて加熱力を制御する、吹き零れ判定加熱制御を実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、ガスコンロ、電気コンロ、IHコンロなどの加熱調理器を用いる加熱調理システムに関し、詳しくは、麺を茹でる調理に関する加熱調理システムに関する。
加熱調理器の中には、素麺、冷や麦、パスタ、生うどんなどの麺を茹でる際に、麺茹でモードを指令することによって、吹き零れを抑制しながら、良好に麺を茹でることができるようにした加熱調理器がある。
そのような加熱調理器として、特許文献1には、麺茹でモードで、吹き零れを抑制しながら、麺を茹でることができるように構成したガスコンロが開示されている。
特許文献1のガスコンロは、麺茹でモードにおいて、まず、沸騰状態が判別されるまで初期加熱力にて加熱手段が加熱作動され、沸騰状態が検出されると、初期加熱力よりも小さな待機加熱力にて加熱手段を加熱作動させる待機加熱制御が実行され、その時点において、調理容器への麺の投入が促されるように構成されている。すなわち、沸騰状態が検出されると、麺の投入を促す報知が行われる。
そして、待機加熱制御の実行中の所定の時点で麺が投入された後は、麺投入による温度低下を迅速に回復させるため、待機加熱力よりも大きな復帰加熱力にて加熱手段を所定の時間(復帰加熱実行時間)に亘って加熱を行う復帰加熱制御が実行されるように構成されている。
その後、吹き零れを抑制するように加熱手段の加熱力を制御する抑制加熱制御が実行される。
抑制加熱制御としては、設定高加熱力にて高加熱力用設定時間が経過するまで加熱手段を加熱作動させる高加熱力加熱状態と、設定高加熱力よりも小さい設定小加熱力にて小加熱力用設定時間が経過するまで加熱手段を加熱作動させる小加熱力加熱状態とを繰り返す制御が実行されるように構成されている。
そして、復帰加熱制御における復帰加熱力は、待機加熱力よりも大きな一定の火力に設定される。また、復帰加熱制御における復帰加熱実行時間は、麺を茹でる調理容器に収納された湯水の量を示す収納湯水量と調理容器に投入された麺の量を示す麺投入負荷変数とに基づいて、収納湯水量が多いほど長くかつ投入された麺の量が多いほど長くする形態で定められるように構成されている。
特許文献1のガスコンロは、上述の麺茹でモードを指令することによって、吹き零れを抑制しながら、良好に麺を茹でることができるため、有意義である。
特開2013−134049号公報
しかしながら、特許文献1のガスコンロでは、復帰加熱制御における復帰加熱実行時間が、麺を茹でる調理容器に収納された湯水の量を示す収納湯水量と調理容器に投入された麺の量を示す麺投入負荷変数とに基づいて、収納湯水量が多いほど長くかつ投入された麺の量が多いほど長くする形態で定められており、調理容器に投入された麺の種類は考慮されていないため、麺の種類により麺茹で調理時の吹き零れ易さに差がある場合、吹き零れが発生する可能性がないわけではない。
つまり、調理容器に投入された麺の種類が、素麺、冷や麦、パスタ、生うどん、蕎麦、ラーメンなどと異なることにより、加熱中における調理容器内の収納湯水の粘度や泡立ち易さに差異が生じ、特定の種類の面を茹でる場合に、吹き零れが発生する可能性があり、吹き零れをより確実に防止するためには改善の余地があるのが実情である。
本発明は、上記課題を解決するものであり、調理容器に投入された麺の種類が、素麺、冷や麦、パスタ、生うどん、蕎麦、ラーメンなど、多岐にわたり、加熱中における調理容器内の収納湯水の粘度や泡立ち易さに差異が生じるような場合にも、吹き零れを抑制しながら、良好に麺を茹でることが可能な加熱調理システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の加熱調理システムは、
調理容器を加熱する加熱手段と、
前記加熱手段の加熱力を変更調節する加熱力調節手段と、
麺茹でモードを指令する麺茹でモード指令手段と、
前記加熱手段の作動を制御する制御部とを具備する加熱調理システムであって、
前記麺茹でモードにおいて用いられる調理容器と、
前記調理容器の内側を撮影するカメラと、
前記カメラにより撮影された画像により、吹き零れの生じ易さの程度を判定する吹き零れ程度判定部とを備え、
前記制御部が、前記吹き零れ程度判定部の判定結果に応じて前記加熱力を制御する、吹き零れ判定加熱制御を実行すること
を特徴としている。
本発明の加熱調理システムにおいては、
複数種類の標章が、前記調理容器の内側に、かつ、前記調理容器の深さ方向に沿って配設されており、
前記吹き零れ程度判定部が、前記カメラにより撮影された前記画像に含まれる、認識可能な標章の種類によって、前記吹き零れの生じ易さの程度を判定するように構成されていること
が好ましい。
また、前記標章は、前記調理容器の内部に、刻印または印刷によって前記調理容器と一体に形成された構成としてもよい。
また、前記標章は、前記調理容器の内部に、前記調理容器と別体として形成された、複数種類の標章を備えた標章表示部材を、貼付または係止することによって配設されている構成としてもよい。
また、本発明は、加熱調理を行うことにより発生する調理排気を排出する換気装置を備え、前記カメラが前記換気装置に配設されている構成とすることが望ましい。
また、前記吹き零れ程度判定部が、前記吹き零れの生じ易さの程度を、最も吹き零れが生じ易い最高レベルと、最も吹き零れが生じにくい最低レベルとを含む複数段階のレベルで認識し、認識されたレベルに応じて前記吹き零れの生じ易さの程度を判定するように構成されていることが望ましい。
前記麺茹でモード指令手段によって前記麺茹でモードが指令された時点において前記レベルが所定のレベル以上のとき、前記吹き零れ判定加熱制御を実行せず、前記レベルが所定のレベル以上であることを報知するように構成されていることが好ましい。
上述のように、本発明の加熱調理システムは、麺茹でモードにおいて用いられる調理容器と、調理容器の内側を撮影するカメラと、カメラにより撮影された画像により、吹き零れの生じ易さの程度を判定する吹き零れ程度判定部とを備え、制御部が、吹き零れ程度判定部の判定結果に応じて加熱力を制御する、吹き零れ判定加熱制御を実行するように構成されているので、麺茹で調理時に吹き零れを抑制しながら、良好に麺を茹でることができる加熱調理システムを提供することができる。
すなわち、カメラにより撮影された調理容器の内側の画像により判定された吹き零れ程度判定部の判定結果に応じて、制御部が加熱力を制御するので、調理容器に投入された麺の種類が、素麺、冷や麦、パスタ、生うどん、蕎麦、ラーメンなどと多岐にわたり、加熱中における調理容器内の収納湯水の粘度や泡立ち易さに差異が生じるような場合にも、吹き零れを抑制しながら、良好に麺を茹でることができる。
本発明においては、カメラにより撮影された、調理容器内の収納湯水の液面(高さ(位置)(泡立っている場合には泡を含む収納湯水の液面の位置)を認識することにより、吹き零れの生じ易さの程度を判定することが可能であるが、収納湯水の液面の位置を的確に認識することは容易でない場合がある。
これに対し、複数種類の標章が、調理容器の内側に、かつ、調理容器の深さ方向に沿って配設され、吹き零れ程度判定部が、カメラにより撮影された画像に含まれる、認識可能な標章の種類によって、吹き零れの生じ易さの程度を判定するようにした場合、吹き零れの生じ易さを精度よく判定することができる吹き零れ程度判定部を容易に構成することが可能になり、本発明をさらに実効あらしめることができる。
なお、本発明における「標章」とは、文字、図形、記号などや、それらの組み合わせたものなどであり、立体的なものであってもよい。
また、標章が、調理容器の内部に、刻印、印刷の方法で、調理容器と一体に形成された構成とした場合、所定の標章が確実に所定の位置に配設された調理容器を用いて調理を行うことが可能になり、より確実に吹き零れを抑制しながら、良好に麺を茹でることが可能になる。
また、標章が、調理容器の内部に、調理容器と別体として形成された、複数種類の標章を備えた標章表示部材を貼付または係止することにってり設けられている構成としてもよく、その場合には、汎用の調理容器を用いて本発明の加熱調理システムを構成することが可能になり、発明の実施の態様の自由度を向上させることが可能になる。
また、加熱調理を行うことにより発生する調理排気を排出する換気装置を備え、カメラが換気装置に配設されている構成とした場合、カメラを換気装置に取り付けることで、カメラの配設個所を別段に設けることが不要になり、低コストで、吹き零れを抑制しながら、良好に麺を茹でることが可能な加熱調理システムを構成することが可能になる。
すなわち、ガスコンロなどの加熱手段で調理容器を加熱して調理を行う場合、その環境(例えば台所など)には、換気装置が備えられているのが一般的であり、この換気装置にカメラを配設することで、カメラの設置個所を別段に設けることが不要になり、コストを抑えることが可能になり、好都合である。
また、吹き零れ程度判定部が、吹き零れの生じ易さを、最も吹き零れが生じ易い最高レベルと、最も吹き零れが生じにくい最低レベルとを含む複数段階のレベルで認識し、認識されたレベルに応じて吹き零れの生じ易さの程度を判定するように構成した場合、制御部が、認識されたレベルに応じて、種々の制御を実行することができ、使い勝手の良好な加熱調理システムを実現することが可能になる。
麺茹でモード指令手段によって麺茹でモードが指令された時点においてレベルが所定のレベル以上のとき、吹き零れ判定加熱制御を実行せず、レベルが所定のレベル以上であることを報知するように構成することにより、調理の失敗を未然に防止することができる。
すなわち、麺茹でモードが指令された時点において、上記レベルが所定のレベル以上のときは、適正に麺茹でモードが実行できない場合があることが考えられる(例えば、上記レベルが所定のレベル以上のとき、麺茹でモードを実行すると、それが吹き零れ判定加熱制御の実行であっても直ちに吹き零れが生じてしまう場合があり、そのような場合には、吹き零れを生じさせることなく麺茹でモードを実施することができない)が、上述のような場合に吹き零れ判定加熱制御を実行せずに報知を行うようにした場合、吹き零れが発生すること(調理の失敗)を未然に防止することが可能になる。
本発明の実施形態にかかる加熱調理システムを備えたガス調理器(グリル付きガスコンロ)および該グリル付きガスコンロとともに用いられるレンジフードを示す側面図である。 本発明の加熱調理システムに用いられる調理容器が空の状態において、カメラにより撮影される画像を例示する図である。 カメラにより撮影された調理容器の画像を示す図であって、吹き零れの生じ易さが、最も吹き零れの生じにくいレベル(最低レベル)であるレベル1における画像を例示する図である。 カメラにより撮影された調理容器の画像を示す図であって、吹き零れの生じ易さが、最も吹き零れの生じにくいレベル(最低レベル)と、最も吹き零れの生じ易い(最高レベル)の間のレベルであるレベル3における画像を例示する図である。 カメラにより撮影された調理容器の画像を示す図であって、吹き零れの生じ易さが、最も吹き零れの生じ易いレベル(最高レベル)であるレベル6よりも、吹き零れの生じ易さのレベルが1つ下のレベル5における画像を例示する図である。 カメラにより撮影された調理容器の画像を示す図であって、吹き零れの生じ易さが、最も吹き零れの生じ易いレベル(最高レベル)であるレベル6における画像を例示する図である。 本発明の実施形態にかかる加熱調理システムを備えたガス調理器(グリル付きガスコンロ)を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を示して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
[実施形態]
図1は、本発明の実施形態にかかる加熱調理システムを備えたガス調理器(グリル付きガスコンロ)および該グリル付きガスコンロとともに用いられるレンジフードを示す側面図である。
このグリル付きガスコンロAは、キッチンカウンタ50(図1)に形成したコンロ装着口に上方から挿入して組付ける、いわゆるビルトインタイプとして構成されている。
そして、このグリル付きガスコンロ(以下単に「ガスコンロ」ともいう)Aは、図7に示すように、コンロ本体Hの上面部に、左右一対のコンロバーナ1および五徳4を備え、コンロ本体Hの内部にグリルGを備えている。
コンロ本体Hの上部に装備した天板2の手前側箇所には、左右のコンロバーナ1のそれぞれに対する左右一対のコンロ用操作具5が、上方に離脱させることができるように設けられており、コンロ本体Hの前面部の右側箇所には、グリルGに対するグリル用設定操作部6が、下方側を支点にした前後揺動により開閉することができるように設けられている。なお、図7は、グリル用設定操作部6が開いた状態を示している。
また、コンロ本体Hの前面部の中央にはグリル扉8が設けられている。
また、天板2の奥側には、グリルGの調理排気を排出するためのグリル排気口3が形成されている。
コンロ本体Hの前面部の左側箇所には、コンロバーナ1に対するコンロ用設定操作部7が、下方側を支点にした前後揺動により開閉することができるように設けられている。なお、図7は、コンロ用設定操作部7が閉じた状態を示している。
ちなみに、一対のコンロ用操作具5のそれぞれは、前後や左右のスライド操作および左右の回転操作により、点火および消火の指令、目標火力の指令、目標温度に維持する自動温度調理の指令など、各種の指令情報を指令するように構成されている。
コンロ用設定操作部は、複数の指令スイッチを備えており、それらの複数の指令スイッチの操作により、加熱調理用のコンロ加熱手段としてのコンロバーナ1に対する点火および消火の指令、目標火力の指令、調理モードの指令など、各種の指令情報を指令するように構成されている。ただし、その詳細については、本発明と直接に関連するものでないことから省略する。
次に本実施形態にかかる加熱調理システムの特徴的構成について説明する。
<特徴的構成>
このガスコンロAが設置されている部屋(台所)には、図1に示すように、換気装置として、レンジフード60が設置されている。このレンジフード60は、吸い込み部61を有する排気用ファン62と、排気用ファン62を駆動するモータ(図示せず)と、排気用ファン62を収容するケーシング63とフード部64とを備えている。
また、レンジフード60のフード部64には、カメラBが配設されている。
コンロ用設定操作部7(図7)には、麺茹でモードを指令する麺茹でモード指令手段としての麺茹でスイッチ(図示せず)が配設されている。
このガスコンロAの内部には、コンロバーナ1の火力(加熱力)を変更調節するガス量調節モータバルブ(加熱力調節手段)(図示せず)が配設されている。
また、このガスコンロAの内部には、コンロバーナ1の作動を制御する制御部(図示せず)が備えられている。
そして、上述のように構成されたガスコンロAと、上記カメラBとが、本発明の加熱調理システムを構成している。
このガスコンロAの取扱説明書には、麺茹でモードを指令して麺茹でモードを実行する際には、麺茹でモード用調理容器(以下、単に「調理容器」ともいう)70を使用するように記載されており、使用者は、麺茹でモードを指令して麺茹でモードを実行する際には、麺茹でモード用調理容器70を使用することになる。
また、上述のカメラBは、調理容器70の内部を撮影することができるように、フード部64の奥側(台所の壁側)の位置に設置されている。
本実施形態の場合、カメラBは、上述のようにレンジフード60のフード部64に備えられているが、ガスコンロなどの加熱手段で調理容器を加熱して調理を行う場合、その環境(例えば台所など)には、換気装置が備えられているのが一般的であり、この換気装置にカメラを配設することで、カメラを配設する設置個所を別段に設ける必要がなく、低コストで、本発明の加熱調理システムを構成することができて好都合である。
さらに、本発明の実施形態にかかる加熱調理システムについて、具体的に説明を加える。本実施形態で用いられている麺茹でモード用調理容器70の内部には、種類の異なる複数の標章(本実施形態では、種類の異なる複数の文字(具体的には、1から5までの数字))Xが、調理容器70の内側に、かつ、その深さ方向に沿って配列表示されている(図2)。
麺茹でモード用調理容器70の内部に、複数種類の標章(本実施形態では、1から5までの数字)を調理容器70の内側に、深さ方向に沿って配列表示するに当たっては、例えば、
(1)調理容器の内部に直接、刻印や印刷などによって複数種類の標章(文字等)を、調理容器と一体に形成する方法、あるいは、
(2)調理容器の内部に、調理容器と別体として形成された、複数種類の標章を備えた標章表示部材を貼付または係止する方法など
により表示することができる。
本実施形態では、標章として、1から5までの数字が、その内側に、深さ方向に沿って印刷された調理容器70が用いられている。
レンジフード60のフード部64に配設されたカメラBは、麺茹でモード用調理容器70の内部に配列された上記複数種類の標章(本実施形態では、1から5までの数字)を撮影することができるように設置されている。
そして、上述のカメラBで撮影された画像は、例えば電波や赤外線などを用いた無線通信、また、有線通信によって、ガスコンロAの内部に配設された制御部(図示せず)に送信されるように構成されている。
制御部は、カメラBにより撮影された画像により、吹き零れの生じ易さの程度を判定する吹き零れ程度判定部を備えている。
そして、制御部が、吹き零れ程度判定部の判定結果に応じて、コンロバーナ1の火力(加熱力)を制御する、吹き零れ判定加熱制御を実行するように構成されている。
このように、カメラBにより撮影された麺茹でモード用調理容器70の内側の画像により判定された吹き零れ程度判定部の判定結果に応じて、制御部がコンロバーナ1の火力(加熱力)を制御することにより、調理容器70に投入された麺の種類が異なること(例えば、素麺、冷や麦、パスタ、生うどん、蕎麦、ラーメンなどと異なること)によって、加熱中における調理容器70内に収納された湯水の粘度や泡立ち易さが異なる状態となったと場合にも、吹き零れを抑制しながら、良好に麺を茹でることが可能になる。
また、本実施形態では、吹き零れ程度判定部が、麺茹でモード用調理容器70の内側に深さ方向に配列された文字(具体的には数字)のうち、画像に含まれる認識可能な文字の種類によって、吹き零れの生じ易さの程度を判定するように構成されているので、高価な機器を用いたり複雑な構造を必要としたりすることなく、吹き零れの生じ易さの程度を確実に判定することが可能な吹き零れ程度判定部を容易に構成することが可能になる。
次に、この実施形態にかかる加熱調理システムにおいて、吹き零れ易さを判定する方法について詳しく説明する。
例えば、コンロバーナ1の点火前、または、コンロバーナ1への点火直後の茹で汁の上端位置Pが図3に示す位置にあるとき、カメラ70により撮影された画像に含まれる認識可能な文字は、「1」「2」「3」「4」「5」となる。そして、このとき、吹き零れ程度判定部は、吹き零れの生じ易さの程度を、最も吹き零れが生じにくい最低レベル(レベル1)であると認識し、最も吹き零れが生じにくい状態であると判定する。
そして、本実施形態では、吹き零れ程度判定部が最も吹き零れが生じにくい状態であると判定したとき、制御部は、コンロバーナ1の火力(加熱力)が最大となるように調節するように、ガス量調節モータバルブ(加熱力調節手段)(図示せず)を制御する。
点火後、時間が経過して、麺茹でモード用調理容器70に収容された茹で汁の温度が上昇して沸騰を開始し、茹で汁の上端位置Pが図4に示す位置、すなわち、カメラ70により撮影された画像に含まれる認識可能な文字が「3」「4」「5」となる位置に達したとき、吹き零れ程度判定部は、吹き零れの生じ易さの程度を、最も吹き零れが生じにくい最低レベル(レベル1)よりも、2段階吹き零れが生じ易いレベル(レベル3)ではあるが、まだ、直ちには吹き零れが生じない状態、つまり、吹き零れが生じにくい状態であると判定する。
本実施形態では、吹き零れの生じ易さの程度が上述のレベル3であると認識し、吹き零れ程度判定部がまだ、吹き零れが生じにくい状態であると判定したとき、制御部は、コンロバーナ1の火力(加熱力)が最大となる状態を維持するように、ガス量調節モータバルブ(加熱力調節手段)(図示せず)を制御する。
点火後、さらに時間が経過して、麺茹でモード用調理容器70に収容された茹で汁の沸騰が盛んになり、茹で汁の上端位置Pが図5に示す位置、すなわち、カメラ70により撮影された画像に含まれる認識可能な文字が「5」となる位置に達すると、吹き零れ程度判定部は、吹き零れの生じ易さの程度を、最も吹き零れが生じ易い最高レベル(レベル6)より一段下のレベル5であると認識し、吹き零れが生じ易い状態であると判定する。
本実施形態では、吹き零れの生じ易さの程度がレベル5であると認識し、吹き零れ程度判定部が吹き零れが生じ易い状態であると判定したとき、制御部は、コンロバーナ1の火力(加熱力)が最大の2分の1となるように、ガス量調節モータバルブ(加熱力調節手段)(図示せず)を制御する。
さらに時間が経過して、麺茹でモード用調理容器に収容された茹で汁の沸騰が激しくなり、茹で汁の上端位置Pが図6に示す位置に達し、カメラ70により撮影された画像に含まれる認識可能な文字のない状態に至ると、吹き零れ程度判定部は、吹き零れの生じ易さの程度を、最も吹き零れが生じ易い最高レベル(レベル6)であると認識し、極めて吹き零れが生じ易い状態であると判定する。
本実施形態では、吹き零れの生じ易さの程度が最高レベル(レベル6)であると認識し、吹き零れ程度判定部が極めて吹き零れが生じ易い状態であると判定したとき、制御部は、コンロバーナ1の火力(加熱力)が最小となる状態に調節するように、ガス量調節モータバルブ(加熱力調節手段)(図示せず)を制御する。
本実施形態にかかる加熱調理システムは上述のように構成されているので、制御部が、認識された吹き零れの生じ易さのレベルに応じて、種々の制御を実行し、麺の種類にかかわらず、麺茹で調理における吹き零れの発生を防止して、良好な麺茹でを確実に行うことが可能で、使い勝手の良好な加熱調理システムを実現することができる。
なお、本発明の加熱調理システムにおいて、例えば、麺茹でモード指令手段によって麺茹でモードが指令された時点において、吹き零れの生じ易さのレベルが所定のレベル(例えば、レベル5)以上のとき、吹き零れ判定加熱制御を実行せず、ブザーの鳴動やLEDの点灯(または点滅)などにより、吹き零れの生じ易い状態であることを報知するように構成することができる。このように構成することにより、さらに信頼性を高め、使い勝手を向上させることが可能になる。
つまり、麺茹でモードが指令された時点において、レベルが所定のレベル(例えば、レベル5)以上のときには、すぐに吹き零れが生じる蓋然性が高く、適正に麺茹でモードが実行できない場合が多いと考えられるが、そのような場合に、吹き零れ判定加熱制御を実行せず、吹き零れの生じ易い状態であることを報知するようにした場合、調理の失敗を未然に防止することが可能になるとともに、吹き零れ判定加熱制御が実行されないような制御が行われることを使用者に知らせることが可能になり、使い勝手のより良好な加熱調理システムを実現することが可能になる。
なお、上記実施形態では、標章として、1から5までの数字が、その内側に、深さ方向に沿って印刷された調理容器70を用いるようにした場合を例にとって説明したが、標章は、数字以外の文字であってもよい.また、標章は、文字以外の、図形、記号、それらの組み合わせ等であってもよい。
また、標章は上記実施形態のように印刷することにより調理容器70に配設されていてもよいが、他の方法(刻印などの方法)で調理容器70と一体に形成されていてもよく、また、調理容器70と別体として形成された、複数種類の標章を備えた標章表示部材を調理容器70に貼付または係止する方法で配設するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、加熱手段としてコンロバーナを用いるガスコンロAを例示したが、本発明は、IHコンロや電気コンロにも適用することが可能であり、その場合も上記実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
また、吹き零れの生じ易さのレベルと、コンロバーナ1の火力(加熱力)の制御の態様、すなわち、ガス量調節モータバルブ(加熱力調節手段)によるガス量の制御の態様についても、上記実施形態に示した態様に限られるものではなく、種々の態様とすることが可能である。
本発明は、さらにその他の点において上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において種々の変形を加えることが可能である。
1 左右一対のコンロバーナ
2 天板
3 グリル排気口
4 五徳
5 一対のコンロ用操作具
6 グリル用設定操作部
7 コンロ用設定操作部
8 グリル扉
50 キッチンカウンタ
60 レンジフード
61 吸い込み部
62 排気用ファン
63 ケーシング
64 フード部
70 麺茹でモード用調理容器(調理容器)
A ガスコンロ
B カメラ
G グリル
H コンロ本体
X 標章(本実施形態では数字)

Claims (7)

  1. 調理容器を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段の加熱力を変更調節する加熱力調節手段と、
    麺茹でモードを指令する麺茹でモード指令手段と、
    前記加熱手段の作動を制御する制御部とを具備する加熱調理システムであって、
    前記麺茹でモードにおいて用いられる調理容器と、
    前記調理容器の内側を撮影するカメラと、
    前記カメラにより撮影された画像により、吹き零れの生じ易さの程度を判定する吹き零れ程度判定部とを備え、
    前記制御部が、前記吹き零れ程度判定部の判定結果に応じて前記加熱力を制御する、吹き零れ判定加熱制御を実行すること
    を特徴とする加熱調理システム。
  2. 複数種類の標章が、前記調理容器の内側に、かつ、前記調理容器の深さ方向に沿って配設されており、
    前記吹き零れ程度判定部が、前記カメラにより撮影された前記画像に含まれる、認識可能な標章の種類によって、前記吹き零れの生じ易さの程度を判定するように構成されていること
    を特徴とする請求項1記載の加熱調理システム。
  3. 前記標章は、前記調理容器の内部に、刻印または印刷によって前記調理容器と一体に形成されていることを特徴とする請求項2記載の加熱調理システム。
  4. 前記標章は、前記調理容器の内部に、前記調理容器と別体として形成された、複数種類の標章を備えた標章表示部材を、貼付または係止することによって配設されていることを特徴とする請求項2記載の加熱調理システム。
  5. 加熱調理を行うことにより発生する調理排気を排出する換気装置を備え、
    前記カメラが前記換気装置に配設されていること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の加熱調理システム。
  6. 前記吹き零れ程度判定部が、前記吹き零れの生じ易さの程度を、最も吹き零れが生じ易い最高レベルと、最も吹き零れが生じにくい最低レベルとを含む複数段階のレベルで認識し、認識されたレベルに応じて前記吹き零れの生じ易さの程度を判定するように構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の加熱調理システム。
  7. 前記麺茹でモード指令手段によって前記麺茹でモードが指令された時点において前記レベルが所定のレベル以上のとき、前記吹き零れ判定加熱制御を実行せず、前記レベルが所定のレベル以上であることを報知するように構成されていることを特徴とする請求項6記載の加熱調理システム。
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