JP2018119222A - 水着 - Google Patents

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晴美 中塚
Harumi Nakatsuka
晴美 中塚
朗子 辻
Akiko Tsuji
朗子 辻
奈央美 石平
Naomi Ishihira
奈央美 石平
順子 山口
Junko Yamaguchi
順子 山口
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Abstract

【課題】バストの造形性の高い水着を提供する。【解決手段】水着1は、本体部2と、本体部2よりも肌側に配設され、バストを被覆する一対のカップ部3と、一対のカップ部3の前中心側から上方にかけて接続するとともに、本体部2の前中心上端21から肩ストラップ22に接続する上裏打部4と、一対のカップ部3の脇側と、本体部2の前身頃の脇側とを接続する脇裏打部5と、一対のカップ部3の下辺と、上裏打部4の前中心の下辺と、本体部2の前身頃の左右端とを接続する下裏打部6とを備える。上裏打部4、脇裏打部5および下裏打部6は、緊締力を有し、一対のカップ部3、上裏打部4、脇裏打部5および下裏打部6は、それぞれ異なる部材で構成され、互いに接続して一体に形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、カップ部を有する水着に関する。
近年、水着についてもバストの造形性を求める声があり、水着本体のバスト部の内側に、水着本体とは独立に構成したブラジャーを配設する水着がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の水着の内部に設けられたブラジャーは、水着本体から自由に相対移動が可能に形成されている。また、特許文献1において、水着に用いられるブラジャーの土台布は、伸縮性を有するので、バストアップ補整効果が得られることが言及されている。
特開2000−303219号公報
一般的な水着は、バストを被覆するカップ部が設けられているものの、充分なバストの造形性が得られない場合がある。特許文献1に記載の水着は、ブラジャーを内包し、カップの周りの土台布が伸縮性を有するものの、カップ周辺において十分な造形性を得られない場合がある。
従って本発明の目的は、バストの造形性の高い水着を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の特徴は、本体部と、本体部よりも肌側に配設され、バストを被覆する一対のカップ部と、一対のカップ部の前中心側から上方にかけて接続するとともに、本体部の前中心上端から肩ストラップに接続する上裏打部と、一対のカップ部の脇側と、本体部の前身頃の脇側とを接続する脇裏打部と、一対のカップ部の下辺と、上裏打部の前中心の下辺と、本体部の前身頃の左右端とを接続する下裏打部とを備える。上裏打部、脇裏打部および下裏打部は、緊締力を有し、一対のカップ部、上裏打部、脇裏打部および下裏打部は、それぞれ異なる部材で構成され、互いに接続して一体に形成される水着である。
下裏打部の緊締力は、上裏打部および脇裏打部の緊締力よりも高くても良い。
上裏打部は、一対のカップ部を接続する前中心の下辺近傍に、下裏打部よりも緊締力が高い強緊締部を備え、強緊締部は、カップ部に接続して引き寄せても良い。
強緊締部は、バストトップよりも低い高さ位置から、一対のカップ部の下端の高さ位置の間に、配設されても良い。
一対のカップ部は、前中心線を挟んで対抗する辺の下方が略平行に形成され、下辺の前中心側が略水平に形成されても良い。
下裏打部の下辺と、本体部の前身頃の左右端とを接続する下辺テープを備え、下辺テープの緊締力は、下裏打部の緊締力よりも高くても良い。
本体部の後身頃の左右両端を接続し、アンダーバストの高さ位置の近傍に形成される後裏打部と、本体部の後身頃の肩ストラップに接続し、後裏打部の上側に接続する後上裏打部を備え、後裏打部は、後上裏打部よりも緊締力が高くても良い。
本発明によれば、バストの造形性の高い水着を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る水着を着用した状態の水着内部を説明する図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る水着を着用した正面の肌側の状態を説明する図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る水着の前身頃の肌側を表にして、平置きにした図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る水着を、バストの小さい着用者とバストの大きい着用者がそれぞれ着用したバストトップ位置近傍の水平面の断面を重ねた図である。 図5は、本発明の実施の形態に係る水着を着用した状態の背面の肌側の状態を説明する図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る水着の後身頃の肌側を表にして、平置きにした図である。 図7は、本発明の実施の形態に係る水着の後中心近傍の着用部分の断面を模式的に示した図である。 図8は、本発明の実施の形態に係る水着と、従来の水着を、それぞれ着用した状態を横から観察した図である。 図9は、本発明の実施の形態に係る水着と、従来の水着を、それぞれ着用した状態を正面から観察した図である。 図10は、本発明の実施の形態に係る水着と、従来の水着を、それぞれ着用した状態を上から観察した図である。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付している。
(実施の形態)
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る水着1を説明する。本発明の実施の形態に係る水着1は、上半身用と下半身用にわかれるセパレートタイプの上半身用の水着である場合を説明するが、これに限られない。本発明の実施の形態に係る上半身用の水着1に、下半身用の水着を一体形成して、ワンピースタイプに適用することができる。また本発明の実施の形態に係る上半身用の水着1において、アンダーバスト近辺までの長さに短くすることで、ビキニタイプまたはハーフトップタイプに適用することができる。
図1において、水着1の内部を説明するために、本体部2が一点鎖線で示され、本体部2以外が実線で示される。なお図1において点線は、継ぎ目を示し、異なる部材が縫着、接着等により接続されたことを示す。
本発明の実施の形態に係る水着1は、本体部2、一対のカップ部3、上裏打部4、脇裏打部5、下裏打部6、下辺テープ8、後上裏打部11(図5参照)、後裏打部12および後下裏打部13を備える。カップ部3、上裏打部4、脇裏打部5、下裏打部6および下辺テープ8は、前身頃側に設けられ、後上裏打部11、後裏打部12および後下裏打部13は、後身頃側に設けられる。
本体部2は、前身頃および後身頃を備え、脇下の左右両端および肩の稜線で、前身頃および後身頃が接続する。本体部2は、スパンデックス糸交編編物やツーウェイトリコットなどの伸縮する部材で形成される。着用者が本体部2を着用することで、着用者の体の幅や胴の長さにあわせて上下および左右方向に伸長して、体にフィットする。
上裏打部4、脇裏打部5、下裏打部6、後上裏打部11、後裏打部12および後下裏打部13は、パワーネットなどのしなやかに伸縮して緊締力を有する部材で形成される。上裏打部4、脇裏打部5、下裏打部6、後上裏打部11、後裏打部12および後下裏打部13は、伸長して着用者にフィットし、それぞれの緊締力を発揮して、バストまわりおよび背面の造形性を実現する。
下辺テープ8は、伸縮性を有するテープ状部材で形成され、着用者のアンダーバスト近傍において着用者に沿いながら安定して配設される。
上裏打部4、脇裏打部5、下裏打部6、下辺テープ8、後上裏打部11、後裏打部12、後下裏打部13は、実際の着用面と比べて小さい部材で形成され、着用時に、着用者に伸長してフィットすることで、緊締力を発揮できるように形成される。
(前身頃)
図1ないし図3に示すように、前身頃側に、一対のカップ部3、上裏打部4、脇裏打部5および下裏打部6が配設される。一対のカップ部3、上裏打部4、脇裏打部5および下裏打部6は、それぞれ異なる部材で構成され、互いに接続して一体に形成される。一対のカップ部3の前身頃側の間および上方に上裏打部4が配設され、一対のカップ部3の脇側に脇裏打部5が配設され、一対のカップ部の下方に下裏打部6が配設される。また上裏打部4と脇裏打部5は、左右の脇の上方で接続する。上裏打部4と下裏打部6は、前中心下方で接続する。脇裏打部5と下裏打部6は、左右の脇の下方で接続する。本体部2に内包してバストの造形性を実現する前身頃を、複数の部材を接続して構成することにより、前身頃をバスト等の起伏や着用者の動きに追随するように立体的に構成し、造形性を向上することができる。
カップ部3は、本体部2よりも肌側に配設され、バストを被覆し左右一対に設けられる。カップ部3は、それぞれ左右のバストを立体的に被覆し、側面視および上面視において釣鐘形状を有する。
本発明の実施の形態においてカップ部3は、複数のカップサイズに適用できるように形成される。水着は、洋服と同様に、S/M/L、または7号/9号/11号等の限られたサイズで販売されることが一般的であるので、一つの水着で、幅広いカップサイズに対応することが好ましい。
そこでカップ部3は、図2および図3に示すように前中心線を挟んで対抗する辺の下方が略平行に形成され、下辺の前中心側が略水平に形成される。一般的なカップ部の下辺は、バージスラインに沿うように半円形状をしており、カップ部の前中心下側において弧を描くように形成される。これに対し本発明の実施の形態に係るカップ部3は、左右のカップ部3の前中心線を挟んで対抗する辺の、バストトップの高さ位置から下端の間が、略平行をなすように形成される。さらに、左右のカップ部3の前中心線を挟んで対抗する辺の、バストトップの高さ位置から下端の間は、左右のカップ部3の各下辺と約90度をなし、左右のカップ部3の各下辺は略水平に形成される。このように、カップ部3は、前中心下側において、敢えてバージスラインに沿わない形状を形成することにより、幅広いカップサイズに適用することができる。
また本発明の実施の形態に係るカップ部3は、バストの造形性を担保できる造形性の高いカップであることが好ましい。カップ部3は、水着1の購買層の年代の体型に合う形状が採用される。例えば、40代から50代の年代には、乳頭近傍とカップ下部分を肉厚に形成して、バストを押し上げ、年齢による胸のそげに対応できるカップが用いられる。
上裏打部4は、一対のカップ部3の前中心側から上方にかけて接続するとともに、本体部2の前中心上端21から肩ストラップ22に接続する。上裏打部4は、カップ部3の上端と本体部2の上方とを接続することにより、カップ部3を引き上げてバストアップを実現する。
脇裏打部5は、一対のカップ部3の脇側と、本体部2の前身頃の脇側とを接続する。前身頃の脇側は、アームホールの前身頃側であって、脇下から肩ストラップに接続する部分である。脇裏打部5は、一対のカップ部3の脇側と本体部2の脇側とを接続することにより、カップ部3を脇側に引っ張り、バストの揺れを吸収することができる。
従って、一対のカップ部3は、上裏打部4により上方に引き上げられ、脇裏打部5により左右脇側に引っ張られる。これにより一対のカップ部3は、動きによってバストが揺れる場合でも、脇裏打部5の左右脇側からの引っ張りによりバストの脇流れを防ぎ、また上裏打部4によりバストが引き上げられるので、静止時および動作時においてバストの造形性を実現することができる。また、上裏打部4および脇裏打部5により、カップ部3を上側および左右脇側から引くので、腕を大きく動かした場合でもカップ部3のアームホール側(脇側)において変形が起こりにくく、カップ部3の立体形状を維持することができる。さらに脇裏打部5は、カップ部3の脇側の脇肉を抑えることができるので、脇近傍の輪郭をスムーズにし、造形性を向上させることができる。
ここで、上裏打部4の前中心において、一対のカップ部3を引き寄せるために、上裏打部4は、一対のカップ部3を接続する前中心の下辺近傍に、緊締力が高い強緊締部7を有する。強緊締部7は、上裏打部4、脇裏打部5および下裏打部6よりも緊締力が高くなるように形成される。強緊締部7は、一対のカップ部3に接続して引き寄せて、バストの造形性を実現する。強緊締部7は、バストトップよりも低い高さ位置から、一対のカップ部3の下端の高さ位置の間に、配設される。
図4は、バストトップ位置近傍の水平面の断面を観察した図であって、着用者のバストが小さい場合のカップ部3aおよび上裏打部4aと、バストが大きい場合のカップ部3bおよび上裏打部4bとを重ねた図である。バストが小さい場合のカップ部3aは、バストが大きい場合のカップ部3bと比べて左右方向に寄って配設され、バストが小さい場合の上裏打部4aは、バストが大きい場合の上裏打部4bと比べて、伸びが少ない。本発明の実施の形態においては、バストの大小に関わらず、上裏打部4の前中心部分が伸縮することで、カップ部3のトップをバストトップに対応させ、複数のカップサイズに対応することを許容している。
また、上裏打部4の下側に、緊締力の高い強緊締部7を有することで、バストトップに対応した一対のカップ部3が離れすぎないように引き寄せて、バストの造形性を実現する。ここで、強緊締部7がバストトップよりも上側に配設されると、ワイヤーが配設されたように前中心近傍が固定され、バストのボリュームを許容できない場合がある。また、バストのボリュームの多いバストトップの高さ位置近傍を押さえつけるので、バストの造形性を損なう場合がある。一方、本発明の実施の形態に係る強緊締部7は、バストトップよりも低い高さ位置に設けられるので、上裏打部4によるバストのボリュームの許容を阻害しない。また強緊締部7が、バストのボリュームの多いバストトップの高さ位置近傍を押さえつけることなく、バストを引き寄せるので、バストの造形性を実現することができる。
下裏打部6は、一対のカップ部3の下辺と、上裏打部4の前中心の下辺と、本体部2の前身頃の左右端とを接続する。前身頃の左右端は、前身頃と後身頃とが脇下で接続する部分である。下裏打部6の緊締力は、上裏打部4および脇裏打部5の緊締力よりも高くなるように形成される。これにより、下裏打部6を着用者のアンダーバストにしっかり沿わせて、安定して配設することが可能になる。従って、上裏打部4および脇裏打部5によって上側および左右脇方向に引っ張られるパワーに対応して、着用者のアンダーバスト位置において下裏打部6がずれることなくフィットするので、カップ部3を上下左右方向に引いてバストを被覆させることが可能になる。
下辺テープ8は、下裏打部6の下辺と、本体部2の前身頃の左右端とを接続する。下辺テープ8の緊締力は、下裏打部6の緊締力よりも高くなるように形成される。下辺テープ8は、本体部2の前身頃の左右端に接続するので、水着1の着用時に本体部2の伸長に伴って伸長し、着用者のアンダーバストにおいて密接にフィットするので、動きに追従しにくい。特に手の上げ下げの運動で、上半身の前側の皮膚は大きく動く。下辺テープ8は、着用者に密着してフィットするので、下辺テープ8に接続する下裏打部6もずれることなくアンダーバストをサポートするので、動作時においても、カップ部3のずれを回避し、造形性を実現することができる。
このように、一対のカップ部3、上裏打部4、脇裏打部5、下裏打部6および下辺テープ8は、それぞれ異なる部材で形成されて接続されるので、バスト回りの形状にフィットさせて一体に形成することができる。ここで、上裏打部4、脇裏打部5、下裏打部6および下辺テープ8は、本体部2に対して小さく形成され、本体部2の肩、脇および左右端に接続する。本体部2が体のサイズにあわせて伸長して固定されるのに伴い、上裏打部4、脇裏打部5、下裏打部6および下辺テープ8も本体部2に引かれて伸長することで、適切な緊締力を発揮することができる。これにより、カップ部3を持ち上げ、高い位置で維持することができ、また揺れも抑えることができるので、カップ部3近傍の高い造形性を実現することができる。
また、一対のカップ部3、上裏打部4、脇裏打部5、下裏打部6および下辺テープ8が、本体部2とは独立して配設されるので、水着本体のデザインや素材に依存することなく、バストの造形性を実現することができる。
バストトップ近傍の高さ位置における前中心近傍において、伸びの良い上裏打部4が配設されるので、様々なバストのボリューム、体型、サイズを許容することができる。また、バストトップより低くアンダーバストよりも高い高さ位置における前中心近傍において、強緊締部7が左右一対のカップ部3を引き寄せるので、カップ部3を前中心側に引き寄せてバストを前方に持ち出すので、バスト回りの造形性が向上する。
(後身頃)
図5および図6に示すように、後身頃側に、後上裏打部11、後裏打部12および後下裏打部13が配設される。後上裏打部11、後裏打部12および後下裏打部13は、互いに接続されて、一体に形成される。
後裏打部12は、本体部2の後身頃の左右両端を接続し、アンダーバストの高さ位置の近傍に形成される。後裏打部12は、前身頃の下裏打部6と左右端で接続し、周方向に一周するように形成される。後上裏打部11は、本体部2の後身頃の後中心上端23から肩ストラップ24に接続し、後裏打部12上側に接続する。後下裏打部13は、本体部2の後身頃の左右両端を接続し、後裏打部12の下側に接続する。
後裏打部12は、後上裏打部11および後下裏打部13よりも緊締力が高くなるように形成される。後上裏打部11および後下裏打部13は、1枚の生地を重ね、後裏打部12は、2枚の生地を重ねて形成されても良い。このとき、図6に示すように、後上裏打部11および後裏打部12をあわせた大きさの第1の生地(右上から右下の斜線部分)と、後裏打部12および後下裏打部13をあわせた大きさの第2の生地(左上から左下の斜線部分)とを重ねることによって、後裏打部12が二重に形成されるようにしても良い。なお、他の実施例において、後上裏打部11、後裏打部12および後下裏打部13をあわせた大きさの生地に、後裏打部12の大きさの生地を重ねることによって、後裏打部12が二重に形成されるようにしても良い。
この場合、後中心近傍の断面は、図7に示すように、上端で、本体部2と第1の生地が、後中心上端23で接続部C11により接続される。また後裏打部12の上端位置に第2の生地の上端を重ね、接続部C12により接続される。さらに、後裏打部12の下端位置が、接続部C13により接続される。これにより、後裏打部12において、後上裏打部11および後下裏打部13よりも緊締力が高くなるように形成することができる。
このように、前身頃側の下裏打部6と後身頃側の後裏打部12において緊締力を高くすることにより、下裏打部6と後裏打部12とが互いに引き合い、アンダーバストの周方向において緊締力が強くなるように形成される。これにより、ブラジャーのアンダーバストの緊締部と同様に緊締力を発揮して、下裏打部6および後裏打部12が、着用者に密接にフィットし、アンダーバスト近傍において、安定して配設されることが可能になる。
また、後裏打部12の上下に、後裏打部12よりも緊締力の低い後上裏打部11および後下裏打部13が形成されるので、背面側のスムージングを実現する。
本発明の実施の形態において、後身頃側に下辺テープは設けられないことにより、背面側のスムージングに寄与する。また、後身頃側に下辺テープが設けられない場合でも、前身頃側に比べて運動による皮膚の動きは限定的であるので、後裏打部12の緊締力に及ぼす影響は少ない。なお、他の実施例において、後身頃側に下辺テープを設け、前身頃側の下辺テープ8と互いに引き合うことにより、アンダーバストの安定性をさらに向上させても良い。
(本体部に用いられる部材)
本体部2は、スパンデックス糸交編編物やツーウェイトリコットなどの伸縮する部材で形成される。
本体部2は、上下方向の伸び率が、80%から190%程度で、左右方向の伸び率が、160%から280%程度の素材が好ましい。本体部2は、上下方向の伸長回復力が、40cNから85cN程度で、左右方向の伸長回復力が、45cNから105cN程度の素材が好ましい。
本発明の実施の形態において、伸び率および伸長回復力は、160mm×25mmの試験片を、上部つかみ25mm、下部つかみ35mmおよびつかみ間隔100mmで、定速伸長形引張試験機に取り付けて、測定される。生地の経方向および緯方向がそれぞれ長手方向(160mm側)になるように裁断された複数の試験片が、用いられる。
伸び率は、試験片を定速伸長形引張試験機に取り付け、試験片を左右方向および上下方向にそれぞれ荷重22.1Nをかけて測定されたものである。伸長回復力は、試験片を定速伸長形引張試験機に取り付け、300mm/分程度の速度で伸長回復を複数回繰り返し、30%伸長した際の伸長力(cN)と、30%に回復した際の回復力(cN)の平均により算出される。
(上裏打部等に用いられる部材)
上裏打部4、脇裏打部5、下裏打部6、後上裏打部11、後裏打部12および後下裏打部13は、スパンデックス糸挿入編物、パワーネット等のしなやかに伸縮して緊締力を有する部材で形成される。上裏打部4、脇裏打部5、下裏打部6、後上裏打部11、後裏打部12および後下裏打部13は、各部に要求される緊締力を発揮するために、生地を複数枚重ねることにより形成されても良い。例えば、下裏打部および後裏打部12は、上裏打部4、脇裏打部5、後上裏打部11、および後下裏打部13よりも緊締力が大きいので、上裏打部4、脇裏打部5、後上裏打部11、および後下裏打部13は、生地を1枚重ね、下裏打部および後裏打部12は、生地を2枚重ねて形成されても良い。
上裏打部4、脇裏打部5、後上裏打部11、および後下裏打部13は、生地の経方向の伸び率が、150%から250%程度で、緯方向の伸び率が、120%から200%程度の素材が好ましい。上裏打部4、脇裏打部5、後上裏打部11、および後下裏打部13は、生地の経方向の伸長回復力が、70cNから130cN程度で、緯方向の伸長回復力が、20cNから55cN程度の素材が好ましい。なお、上裏打部4、後上裏打部11および後下裏打部13は、上下方向が、生地の経方向に対応する。また脇裏打部5は、カップ部3と脇裏打部5とが接続する辺の方向が、生地の経方向に対応する。
下裏打部6および後裏打部12は、生地の経方向の伸び率が、120%から220%程度で、緯方向の伸び率が、100%から200%程度の素材が好ましい。下裏打部6および後裏打部12は、生地の経方向の伸長回復力が、170cNから280cN程度で、緯方向の伸長回復力が、50cNから120cN程度の素材が好ましい。なお、下裏打部6は、左右方向が、生地の経方向に対応し、後裏打部12は、上下方向が、生地の経方向に対応する。
(強緊締部に用いられる部材)
強緊締部7は、上裏打部4の一部であるが、例えば、上裏打部4を形成する1枚の生地に、さらに2枚の生地を重ね、合計3枚の生地を重ねて形成される。強緊締部7は、生地の経方向の伸び率が、105%から175%程度で、緯方向の伸び率が、95%から165%程度の素材が好ましい。強緊締部7は、生地の経方向の伸長回復力が、300cNから390cN程度で、緯方向の伸長回復力が、100cNから160cN程度の素材が好ましい。なお、強緊締部7は、上下方向が、生地の経方向に対応する。
(下辺テープに用いられる部材)
下辺テープ8は、ポリウレタン糸などを混入させた伸縮性を有するテープ状部材で形成される。下辺テープ8は、長さ方向の伸び率が、70%から140%程度で、長さ方向の伸長回復力が、250cNから480cN程度の素材が好ましい。なお、下辺テープの試験片は、160mm×全幅の大きさである。
(評価)
図8ないし図10を参照して、ある着用者が、本発明の実施の形態に係る水着1と、従来の水着を着用した状態を比較して説明する。図8ないし図10において、各(a)図は、本発明の実施の形態に係る水着1を着用した状態を説明する図で、各(b)図は、従来の水着を着用した状態を説明する図である。
図8は、水着を着用した状態を横から観察した図であって、図9は、水着を着用した状態をそれぞれ正面から観察した図である。図9においては、前頭面からの高さを等高線で表しており、バストの起伏を表現している。なお、図9においては、バスト近傍以外の等高線は省略されている。
図8および図9において、各(a)および(b)にまたがって配設される横線L1は、本発明の実施の形態に係る水着1を着用した場合のバストトップの垂直方向の位置(高さ)を示し、各(b)にのみ配設される横線L2は、従来の水着を着用した場合のバストトップの垂直方向の位置を示す。図8および図9が示すように、本発明の実施の形態に係る水着1を着用することにより、バストトップが高くなり、バストの造形性が実現されることがわかる。
図10は、本発明の実施の形態に係る水着1と従来の水着を着用した状態をそれぞれ上方から観察し、着用者の輪郭線を施した図である。図10の下方は前面を示し、上方は背面を示す。図10(a)および(b)において上下方向に施された線L3aおよびL3bは、左右のバストトップ位置を示す。図10(a)および(b)において上下方向に施された矢印L4は、本発明の実施の形態に係る水着1を着用した場合の着用者の前後方向のバストトップ位置、すなわちバストが前方向へせり出した造形性を示す。左右方向に施された矢印L5は、本発明の実施の形態に係る水着1を着用した場合の左右方向のバストトップ位置、すなわちバストが前中心方向へ寄った造形性を示す。図10が示すように、本発明の実施の形態に係る水着1を着用することにより、バストトップが、前方向にせり出し、また、前中心方向に寄るので、バストが横に広がらず、バストの造形性が実現されることがわかる。
図8ないし図10が示すように、本発明の実施の形態に係る水着1を着用することにより、バストトップ位置が高くなり、また、前方向かつ前中心方向に位置するので、バストの造形性が実現されることがわかる。
(第1の変形例)
本発明の実施の形態においては、生地を重ねることで、上裏打部4、脇裏打部5、下裏打部6、後上裏打部11、後裏打部12および後下裏打部13の緊締力を発揮する場合を説明したが、これに限られない。例えば、生地の編み構造を変化させたり、樹脂プリントを施したりすることによって、各部位に所望の緊締力を実現しても良い。また、生地を重ねるのではなく、上裏打部4、脇裏打部5、下裏打部6、後上裏打部11、後裏打部12および後下裏打部13の各部分において、所望の緊締力を発揮する一枚の生地が用いられても良い。さらに、同じ種類の生地を重ねるのではなく、緊締力等の異なる複数種類の生地を重ねて、各部分の所望の緊締力を実現しても良い。
(第2の変形例)
本発明の実施の形態に係る水着1は、上半身用と下半身用にわかれるセパレートタイプの上半身用の水着である場合を説明したが、第2の変形例において、水着の本体部の下端が、アンダーバスト近傍からウエスト位置近傍の間に設けられたハーフトップタイプである場合を説明する。
第2の変形例に係る下辺テープは、前身頃のみならず後身頃にも設けられ、アンダーバストからウエストまでの高さ位置において、着用者の胴体の周方向に配設され、水着の本体部の下端と下辺テープとが接続するように形成される。第2の変形例に係る水着は、ハーフトップタイプであるところ、水着の下端の周方向に下辺テープを配設し、水着の下端を着用者の胴体の周囲に沿わせることで、水着のずりあがりを防止する。
下辺テープは、ポリウレタン糸などを混入させた伸縮性を有するテープ状部材で形成される。下辺テープは、長さ方向の伸び率が、140%から240%程度で、長さ方向の伸長回復力が、180cNから280cN程度の素材が好ましい。なお、下辺テープの試験片は、160mm×全幅の大きさである。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明の実施の形態と第1および第2の変形例によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなる。
例えば、本発明の実施の形態に係る水着1は、上半身用と下半身用にわかれるセパレートタイプの上半身用の水着であるが、本発明の実施の形態に係る上半身用の水着1と下半身用の水着を一体形成して、ワンピースタイプとしても良いし、上半身用の水着の下端がアンダーバスト近傍までのビキニタイプとしても良い。本発明の実施の形態に係る水着1をビキニタイプに適用する場合、第2の変形例と同様に、下辺テープが、着用者の胴体の周方向に配設され、本発明の実施の形態に係る水着1を構成する各部は、ビキニタイプの本体部の形状にあわせて適宜変更または取り外しされても良い。
なお、本発明の実施の形態および変形例で説明した各部の伸び率および伸長回復力は、一例であって、適宜変更されても良い。
本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1 水着
2 本体部
3 カップ部
4 上裏打部
5 脇裏打部
6 下裏打部
7 強緊締部
8 下辺テープ
11 後上裏打部
12 後裏打部
13 後下裏打部
21 前中心上端
22、24 肩ストラップ
23 後中心上端

Claims (7)

  1. 本体部と、
    前記本体部よりも肌側に配設され、バストを被覆する一対のカップ部と、
    前記一対のカップ部の前中心側から上方にかけて接続するとともに、前記本体部の前中心上端から肩ストラップに接続する上裏打部と、
    前記一対のカップ部の脇側と、前記本体部の前身頃の脇側とを接続する脇裏打部と、
    前記一対のカップ部の下辺と、前記上裏打部の前中心の下辺と、前記本体部の前身頃の左右端とを接続する下裏打部とを備え、
    前記上裏打部、前記脇裏打部および前記下裏打部は、緊締力を有し、
    前記一対のカップ部、前記上裏打部、前記脇裏打部および前記下裏打部は、それぞれ異なる部材で構成され、互いに接続して一体に形成される
    ことを特徴とする水着。
  2. 前記下裏打部の緊締力は、前記上裏打部および脇裏打部の緊締力よりも高い
    ことを特徴とする請求項1に記載の水着。
  3. 前記上裏打部は、前記一対のカップ部を接続する前中心の下辺近傍に、前記下裏打部よりも緊締力が高い強緊締部を備え、
    前記強緊締部は、前記カップ部に接続して引き寄せる
    ことを特徴とする請求項2に記載の水着。
  4. 前記強緊締部は、バストトップよりも低い高さ位置から、前記一対のカップ部の下端の高さ位置の間に、配設される
    ことを特徴とする請求項3に記載の水着。
  5. 前記一対のカップ部は、前中心線を挟んで対抗する辺の下方が略平行に形成され、下辺の前中心側が略水平に形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の水着。
  6. 前記下裏打部の下辺と、前記本体部の前身頃の左右端とを接続する下辺テープを備え、
    前記下辺テープの緊締力は、前記下裏打部の緊締力よりも高い
    ことを特徴とする請求項1に記載の水着。
  7. 前記本体部の後身頃の左右両端を接続し、アンダーバストの高さ位置の近傍に形成される後裏打部と、
    前記本体部の後身頃の肩ストラップに接続し、前記後裏打部の上側に接続する後上裏打部を備え、
    前記後裏打部は、前記後上裏打部よりも緊締力が高い
    ことを特徴とする請求項1に記載の水着。
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