JP6051618B2 - カップ部を有する衣類 - Google Patents

カップ部を有する衣類 Download PDF

Info

Publication number
JP6051618B2
JP6051618B2 JP2012146512A JP2012146512A JP6051618B2 JP 6051618 B2 JP6051618 B2 JP 6051618B2 JP 2012146512 A JP2012146512 A JP 2012146512A JP 2012146512 A JP2012146512 A JP 2012146512A JP 6051618 B2 JP6051618 B2 JP 6051618B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cup
pad
brassiere
bust
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012146512A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014009417A (ja
Inventor
克子 堀井
克子 堀井
圭子 石井
圭子 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wacoal Corp
Original Assignee
Wacoal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Wacoal Corp filed Critical Wacoal Corp
Priority to JP2012146512A priority Critical patent/JP6051618B2/ja
Publication of JP2014009417A publication Critical patent/JP2014009417A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6051618B2 publication Critical patent/JP6051618B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Corsets Or Brassieres (AREA)

Description

本発明は、カップ部を有する衣類に関する。
従来、カップ部を有する衣類、例えば、ブラジャーでは、バストの位置を上方に持ち上げ、バストを豊かに盛り上げるために、カップ部内にパッドを挿入したブラジャーが多く用いられている。前記ブラジャーとして、例えば、カップの裏面に下部から外側部に亘って伸縮し難いリフトアップ片を重ね、該リフトアップ片にパッドを一体に設け、前記リフトアップ片の上端をストラップに固定し、前記リフトアップ片の下側外周を前記カップの周縁に固定し、前記リフトアップ片とカップ裏面との間に、前記リフトアップ片の上側外周で開口するパッド収納ポケットを形成する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2008−50735号公報
しかし、前記技術では、パッドが、着用時にバストに押され、パッドの厚みの分だけカップ部を押し出したり、押し下げたりしていた。その結果、カップ部上辺がバストから浮き、カップ部上辺とバストとの間にすきまができていた。カップ部上辺が浮くと、着用時のシルエットが悪くなり、また、特にバストが小さい人の場合、例えば、屈んだ時にカップ部の上方からバストが見えてしまうという問題がある。また、前記技術では、パッドの目的はバストを押し上げることであるにもかかわらず、パッドの力がカップ部にも及んでいることから、パッドがバストを押し上げる効果が弱まっていた。
また、前記技術では、カップ部及びパッドを前からバストに押しつけるようにしてバストを盛り上げていたが、この方法では、バストが小さい人の場合、バストのボリュームが少ないため、バストを効果的に盛り上げることができなかった。さらに、前記技術のようにカップ部及びパッドを前から押しつける方法では、バストが丸く突出したきれいなシルエットにならなかった。
そこで、本発明は、カップ部上辺の浮きを防いでバストにフィットさせ、かつ、効果的に、きれいなシルエットでバストをボリュームアップすることができる、カップ部を有する衣類を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のカップ部を有する衣類は、
カップ部を有する衣類であって、
一対のカップ部、カップ支持部、バック部および肩ストラップを含み、
前記カップ支持部は、前記一対のカップ部の下縁に取り付けられ、
前記バック部は、前記カップ支持部の脇側に取り付けられ、
前記肩ストラップは、前記一対のカップ部の上部に取り付けられ、
さらに、一対のパッドを含み、
前記パッドは、前記一対のカップ部の肌側に配置され、
前記パッドは、前記一対のカップ部から分離しており、
前記パッドの下縁部は、少なくとも前記カップ支持部の前中心側に連結され、
前記パッドの脇側上部は、前記肩ストラップに連結されていることを特徴とする。
本発明のカップ部を有する衣類によれば、カップ部上辺の浮きを防いでバストにフィットさせ、かつ、効果的に、きれいなシルエットでバストをボリュームアップすることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るブラジャー100を示す斜視図である。 図2は、前記第1の実施形態に係るブラジャー100のカップ部付近を背面側から見た図である。 図3は、本発明の第2の実施形態に係るブラジャー200のカップ部付近を背面側から見た図である。 図4は、本発明の第3の実施形態に係るブラジャー300のカップ部付近を背面側から見た図である。 図5は、本発明の第4の実施形態に係るブラジャー400のカップ部付近を背面側から見た図である。 図6(a)は、本発明の第5の実施形態に係るブラジャー500のカップ部付近を背面側から見た図である。図6(b)は、前記第5の実施形態に係るブラジャー500の変形例を示す図である。 図7(a)(b)(c)は、着用評価におけるバストの形状を示す図である。 図8(a)(b)は、本発明のカップ部を有する衣類のその他の例である、ブラキャミソールを示す斜視図である。 図9は、従来のパッド付きブラジャーと、前記第1の本実施形態に係るブラジャー100とで、パッドの力の働き方を比較する図である。
本発明のカップ部を有する衣類について、例をあげて説明する。ただし、本発明は、以下の例に限定および制限されない。
(第1の実施形態)
図1および図2に、本発明のカップ部を有する衣類の第1の実施形態に係るブラジャー100を示す。図1は、ブラジャー100の斜視図であり、図2は、バック部103を開いた状態の、ブラジャー100のカップ部付近の背面図である。
本実施形態のブラジャー100は、一対のカップ部101、一対のカップ支持部102、一対のバック部103および一対の肩ストラップ104を備えた、いわゆる3/4カップタイプのブラジャーである。カップ支持部102は、一対のカップ部101の下縁に取り付けられ、バック部103は、カップ支持部102の脇側に取り付けられ、肩ストラップ104は、一対のカップ部101の上部に取り付けられている。本実施形態において、カップ部支持部102には、ワイヤー(図示せず)が設けられている。また、本実施形態において、カップ支持部102の下縁には、土台部110が設けられている。そして、本実施形態のブラジャー100は、さらに、一対のカップ部101の肌側に、一対のパッド105が配置されている。
本実施形態において、パッド105は、一対のカップ部101から分離している。そして、パッド105の下縁部は、少なくともカップ支持部102の前中心側に連結されており、パッド105の脇側上部は、肩ストラップ104に連結されている。このように、本発明では、パッド105を、従来のようにカップ部101に挿入するのではなく、カップ部101から分離させ、肩ストラップ104とカップ支持部102とで斜めに吊り上げるようにして配置している。
本実施形態のブラジャー100を着用した際の、パッド105のバストに対する作用の仕方について説明する。本実施形態では、前述のとおり、パッド105がカップ部101から分離しており、かつ、カップ支持部102の前中心側と肩ストラップ104とに連結されているため、着用すると、肩ストラップ104の引き上げ力によって、パッド105が脇側上方に引き上げられる(図2における白抜き矢印の方向)。そして、この肩ストラップ104の引き上げ力により、パッド105がバストに密着し、かつ、パッド105がバストを脇側下方から前中心側上方に向かって(図1及び図2における黒矢印で示す方向)すくい上げるようにして、バストを押し上げる。従来のブラジャーでは、パッドはカップ部に挿入されていたため、パッドがバストに密着することはなく、パッドによって直接バストを持ち上げることはできなかった。これに対し、本発明では、前述のとおりパッド105はカップ部101から分離している。そのため、本発明では、パッド105は、バストに合わせて動くことが可能であり、バストに密着して効果的に持ち上げる力を及ぼすことができる。
本発明において、パッドの下縁部は、前述のとおり、少なくともカップ支持部の前中心側に連結されていればよい。ここで、「前中心側」とは、特に制限されず、着用時に、肩ストラップの引き上げ力によって、パッドがバストを脇側下方から前中心側上方に向かって押し上げることができる位置であればよい。例えば、本発明において、「前中心側」とは、カップ支持部における、バージスラインの最下点に該当する位置近傍よりも体の中心側の領域をいう。具体的には、例えば、カップ支持部のバージスラインの最下点に該当する位置から0cm〜5cmの範囲が好ましく、より好ましくは、0cm〜3cmの範囲である。ただし、バージスラインの最下点に該当する位置を含まなくても良い。
図9に、従来のパッド付きブラジャーと、本実施形態に係るブラジャー100とで、パッドの力の働き方を比較する図を示す。まず、図9(a)は、従来のパッド付きブラジャーの着用時に、バスト及びブラジャーを横方向から見た断面図である。図9(a)のブラジャーは、従来一般的に用いられている、パッド105Aがカップ部101A肌側のポケットPに挿入されている態様のブラジャーである。図9(a)に示すように、従来のパッド付きブラジャーでは、パッド105Aは、バストVを押し上げる(図9(a)における白抜き矢印の方向)と同時に、バストVに押されることによってカップ部を弾いてしまい(図9(a)における黒矢印の方向)、カップ部を押し出したり押し下げたりしていた。そのため、カップ部101Aを肩ストラップ104Aで引き上げても、カップ部101A上辺がバストVにフィットせず、カップ部101A上辺とバストVとの間にすきまQが生じていた。また、パッド105Aの力がカップ部101Aに対しても及ぶため、バストVを押し上げる力が弱まっていた。
これに対し、図9(b)に、本実施形態に係るブラジャー100の着用時に、バスト及びブラジャーを横方向から見た断面図を示す。図9(b)に示すように、着用時において、パッド105は、肩ストラップ104の引き上げ力によってバストVに密着する。そして、バストVに密着したパッド105が、肩ストラップ104の引き上げ力によりバストVを持ち上げる(図9(b)中の白抜き矢印の方向)。このように、本発明では、パッド105がカップ部101から分離しているため、パッド105はバストにフィットするように動くことが可能であり、肩ストラップの引き上げ力によって、パッド105がバストに密着し、効果的にバストVを持ち上げることができる。また、本発明では、パッド105はカップ部101から分離しているため、パッド105の力がカップ部101には及ばず、パッド105がカップ部101を押し出したり押し下げたりすることがない。これにより、本発明によれば、カップ部101上辺とバストVとの間にすきまが生じるのを防ぐことができる。
本発明によれば、前述のように、パッド105がバストに密着し、かつ、バストを脇側下方から前中心側上方に向かってすくい上げるようにして、バストを押し上げることができる。したがって、従来のようにパッドを前からバストに押しつけるようにしてバストをボリュームアップさせる場合と異なり、丸く突出した、きれいなバストシルエットを実現することができる。また、従来のようにパッドを前からバストに押しつける方法では、バストが小さい人の場合、バストのボリュームが少ないため、バストを効果的に盛り上げることができなかったが、本発明によれば、前述のようにバストをすくい上げるようにして押し上げるため、バストが小さい人であっても、バストを効果的に盛り上げることができる。さらに、本発明によれば、大きなパッドを用いてバストを押さえつけることなく、バストをボリュームアップさせることができるため、着け心地が軽い。
図1及び図2に示すように、本実施形態において、パッド105の下縁部は、カップ支持部102の前中心側端部近傍からバージスラインの最下点に該当する位置Tにかけて(図中にSで示す領域)、カップ支持部102に連結されている。このように、パッド105の下縁部が、バージスラインの最下点に該当する位置Tを含んでカップ支持部102に連結されていると、パッド105の位置が安定するため、好ましい。しかし、前述のように、本発明において、パッドの下縁部は、少なくともカップ支持部の前中心側に連結されていればよい。
また、本実施形態では、パッド105の下縁部とカップ支持部102とが、カップ支持部102の前中心側端部近傍からバージスラインの最下点に該当する位置Tにかけての領域S全てで連結されているが、本発明はこれに限られず、前記領域S内で一定の間隔を空けて連結されていてもよい。また、本発明において、パッドとカップ支持部との連結箇所の脇側端点は、カップ支持部のバージスラインの最下点に該当する位置よりも少し脇側であってもよい。
本実施形態において、パッド105の下縁部の脇側は、カップ支持部102に連結されていない。このように、パッド105の下縁部の脇側がカップ支持部102に連結されていないことによって、パッド105は、カップ部101に制限されることなく、肩ストラップ104の引き上げ力によって自在に動くことができるため、好ましい。ただし、本発明はこれに限られず、パッドのバストを押し上げる動きを制限しない範囲で、パッドの下縁部の脇側は、カップ支持部に連結されていてもよい。例えば、パッドの動きを制限しないように、たるみを持たせた介在布等によって、パッド下縁部の脇側をカップ支持部に連結してもよい。
本実施形態において、パッド105の脇側上部は、カップ部101と肩ストラップ104との連結部と同じ位置で、肩ストラップ104に連結されている。ただし、本発明はこれに限られず、後述のとおり、カップ部と肩ストラップとの連結部と、パッドと肩ストラップとの連結部は、位置が異なっていてもよい。
本実施形態において、パッド105は、前中心側下部Wが、他の部分よりも厚みを有している。これにより、前中心側においてバストを押し上げる力が大きくなるため、バストをボリュームアップさせる効果がより高くなり、好ましい。特に、パッド105をこのように設計することにより、バストが小さい人でも、自分の胸で谷間を作りやすくなる。ただし、本発明において、パッドの厚みの設計は、特に制限されない。本発明では、パッドの厚みを適宜設計することによって、バストサイズ及び実現したいバストの形状に応じて、最も適したバストの押し上げを可能にする。
本発明において、パッドに使用する素材は、特に制限されず、例えば、不織布、ダブルラッセル、ウレタン等、公知のものを使用することができる。また、本発明において、パッドは、成型タイプであっても、カットソータイプであってもよい。
本発明において、パッドは、直接バストに接して持ち上げることが可能となるように、最も肌側に設けられていることが好ましい。ただし、パッドの動きを阻害しない態様であれば、パッドの肌側に布等が設けられていてもよい。
本実施形態のブラジャーでは、バック部103の連結係止部として、ホック(例えば、フック・アンド・アイ(鈎ホック))を使用することができるが、他の種類の係止具を使用してもよい。また、バック部103が連結係止部を有していなくてもよい。例えば、連結係止部を前中心に設けてフロントホックタイプとしてもよい。また、連結係止部がないタイプ、バック部を結んで係止するタイプであってもよい。
前記連結係止部としては、ホック(例えば、フック・アンド・アイ(鈎ホック))、グリッパー、ボタン、紐、面ファスナーなどを、デザインや用途に応じて適宜選択して使用することができる。なお、上記のフック・アンド・アイやグリッパー、ボタンを用いる場合には、複数の留め位置を予め設けておくことにより、締め付け具合を微調整できるようにしておくことも好ましい。なお、上記以外の他の種類の係止具を使用してもよい。
本実施形態においては、肩ストラップ104の一端はカップ部101に取り付けられ、他端はバック部103の上辺部に取り付けられた円環、Z環、エイト環などの係止具108Aを通って反転し、エイト環からなる長さ調節具108Bに導入されることによって、肩ストラップ104の長さ調整が可能な状態で、肩ストラップ104の他端側が、バック部103の上辺部に取り付けられている。また、肩ストラップ104の一端は、バック部103の上辺部に直接固着されても良い。肩ストラップ104の態様はこれに限定されず、例えば、前記一対のカップ部101の上部同士を互いに繋ぐように取り付けられている、いわゆる「ホルターネック」タイプであってもよい。肩ストラップ104の取り付け位置は、カップ部101の形状やブラジャーのデザインによって決定することができる。肩ストラップ104は、カップ部101を肩から吊り下げるものであればよい。紐や布テープであってもよいし、タンクトップのような幅の広い、いわゆるラウンドタイプのストラップであってもよい。肩ストラップ104の態様は、一対のカップ部101に対応して一対の肩ストラップ104をそれぞれカップ部101上部とバック部103に取り付ける態様に限定されず、例えば、スポーツタイプのブラジャーの肩ストラップのように、背中側で2本の肩ストラップ104が一体となりバック部103に取り付けられる態様であってもよい。
なお、本実施形態では、ブラジャー100は、土台部110を介して、左右のカップ支持部102が連結されるとともに、カップ支持部102とバック部103とが連結されている例を挙げて説明した。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、土台部110を備えない、いわゆるメガネタイプのブラジャーとしてもよい。より具体的には、バック部103がカップ支持部102に直接連結されるように前方へ延び、左右のカップ支持部102の前中心側部分同士を連結する連結部材を別途備える態様とすることができる。また、本実施形態では、ブラジャー100は、カップ支持部102にワイヤーを有しているが、本発明は、カップ支持部にワイヤーを有しないノンワイヤータイプの衣類にも適用できる。
以上、第1の実施形態としては、3/4カップのブラジャーを例示して説明したが、本発明は、フルカップや1/2カップのブラジャー等にも適用することができる。ただし、1/2カップのブラジャーの場合、肩ストラップの引き上げ力が弱いため、3/4カップ、フルカップのブラジャーがより好ましい。また、本発明において、カップ部のデザインは、特に制限されず、例えば、上カップ部と下カップ部を接ぎ合わせて形成されたものでも良いし、接ぎ目のないモールドタイプのものであってもよい。さらに、本発明は、カップ部からカップ支持部まで一体で成型されている態様であってもよく、その場合、パッドは、カップ支持部に該当する位置に連結される。また、本発明では、パッドをカップ部に挿入しないため、例えば、レース素材でできた繊細な構造のブラジャーにも、好適に適用できる。
(第2の実施形態)
図3に、本発明のカップ部を有する衣類の第2の実施形態に係るブラジャー200を示す。図3は、バック部103を開いた状態の、ブラジャー200のカップ部付近の背面図である。図3において、図1および図2と同一の部分には同一の符号を付している。
本実施形態において、パッド205は、介在部材206を介してカップ支持部102に連結されている。本実施形態のその他の態様は、前記第1の実施形態と同様である。
本実施形態において、介在部材206に使用できる素材は、例えば、トリコット、天竺等があげられる。本実施形態において、介在部材206は、伸縮性を有する素材であることが好ましい。前記伸縮性を有する素材としては、例えば、パワーネット、ツーウェイトリコット、ベア天竺、マーキゼット等があげられる。パッド205が、伸縮性を有する介在部材206を介してカップ支持部102に連結されることにより、肩ストラップ104の引き上げ力によるパッド205の動きがさらに良くなるため、バストを押し上げる効果が高くなり、好ましい。
(第3の実施形態)
図4に、本発明のカップ部を有する衣類の第3の実施形態に係るブラジャー300を示す。図4は、バック部103を開いた状態の、ブラジャー300のカップ部付近の背面図である。
本実施形態において、パッド305は、カップ支持部の前中心側の領域に、部分的に配置された介在部材306を介してカップ支持部102に連結されている。本実施形態において、介在部材306に使用できる素材は、前記第2の実施形態で挙げたものの他、ストレッチテープ、パイピングテープ、細幅の編物、織物等が挙げられる。本実施形態のその他の態様は、前記第2の実施形態と同様である。
このように、本発明において、パッドの下縁部は、カップ支持部の前中心側の領域に、部分的に複数配置された介在部材を介して、カップ支持部に連結されていてもよい。介在部材の態様は、実現したいパッドの動き、及びデザインに応じて、決定することができる。
(第4の実施形態)
図5に、本発明のカップ部を有する衣類の第4の実施形態に係るブラジャー400を示す。図5は、バック部103を開いた状態の、ブラジャー400のカップ部付近の背面図である。
本実施形態において、パッド405の脇側上部は、カップ部101と肩ストラップ104との連結部Xよりも下側の位置Yで、肩ストラップ104に連結されている。本実施形態のその他の態様は、前記第2の実施形態と同様である。
このように、本発明では、パッドと肩ストラップとの連結位置は、カップ部と肩ストラップとの連結位置よりも下側であってもよい。これにより、パッドの大きさをカップ部の大きさに合わせる必要がないため、様々な大きさのカップ部に、同一の設計のパッドを使用することができ、製造効率の観点から好ましい。
(第5の実施形態)
図6(a)に、本発明のカップ部を有する衣類の第5の実施形態に係るブラジャー500を示す。図6(a)は、バック部103を開いた状態の、ブラジャー500のカップ部付近の背面図である。
本実施形態において、パッド505の脇側上部は、肩ストラップ504とは別のテープ材504Aに連結され、テープ材504Aが、肩ストラップ504に連結されている。本実施形態のその他の態様は、前記第2の実施形態と同様である。このように、本発明において、パッドは、別部材を介して肩ストラップに連結されていてもよい。
また、図6(b)に、前記ブラジャー500の変形例を示す。図6(b)に示すように、本発明は、カップ部101の上部及びパッド505の脇側上部に連結されたテープ材504Bに、例えば丸環等の連結部材Mを通し、連結部材Mを介してテープ材504Bと肩ストラップ504とが連結されている態様とすることもできる。
このように、本発明は、パッドに肩ストラップの引き上げ力を及ぼすことができればよいため、パッドと肩ストラップの連結の態様は、デザインに応じて様々に設計することができる。
(着用客観評価)
図3に示すタイプの本発明の実施形態2に係るブラジャー200を作製し、着用評価を行った。前記ブラジャー200は、図1及び図2に示す本発明の実施形態1に係るブラジャー100と同様、パッド205の前中心側下部が、他の部分よりも厚みを有しているタイプとした。図7は、前記ブラジャー200、並びに、従来品のブラジャーA及びブラジャーBについて、それぞれ、バストサイズA70の同一のモニターが着用し、挙手3回、上体ひねり6回及びジャンプ5回の運動をした後の状態で写真撮影し、モアレ干渉縞による立体的な造型性を等高線で示した結果の図である。前記ブラジャーAは、カップ部下部が二重になっているタイプのブラジャー、前記ブラジャーBは、カップ部とほぼ同じ大きさである大きなパッドを有するブラジャーであり、いずれもバストを盛り上げる効果を有するブラジャーとして用いられていたものである。図7において、(a)が本発明のブラジャー200、(b)が従来品のブラジャーA、(c)が従来品のブラジャーBでの結果であり、それぞれ、上段は正面から撮影した結果、中段は側方向から撮影した結果、下段は上方向から撮影した結果の図である。図7中段の2本の二点鎖線は、バストトップ位置及びブラジャーの付き位置の比較のために付加している。また、図7下段の二点鎖線は、バストの突出を比較するために付加している。
図7の上段について比較すると、本発明に係るブラジャー200着用時の方が、従来品のブラジャーA及びB着用時と比べ、谷間がくっきりとできていることがわかる。また、カップ部上辺がバストから浮いていない場合は、バストトップから外側に向けてほぼ同心円状の等高線となり、カップ部上辺が浮いている場合には、バストトップ上方の等高線が直線状となって円にひずみが生じるところ、図7の上段において点線で囲んだ部分について比較すると、本発明に係るブラジャー200着用時には、ほぼ同心円状の等高線となっているのに対し、従来品のブラジャーA及びB着用時には、直線状の等高線となっている。これにより、本発明に係るブラジャー200着用時には、カップ部上辺が浮かずバストにフィットしていることがわかる。次に、図7の中段について比較すると、ブラジャー200着用時の方が、ブラジャーA及びB着用時と比べ、ブラジャーの付き位置が高いことがわかる。また、ブラジャー200着用時では、ブラジャーA及びB着用時と比べ、丸いシルエットになっていることがわかる。次に、図7の下段について比較すると、ブラジャー200着用時の方が、ブラジャーA及びB着用時と比べ、バストが身体の前方向に突出していることがわかる。これにより、本発明に係るブラジャーは、バストサイズが小さい人であっても、カップ部上辺がバストから浮かず、効果的にバストをボリュームアップでき、かつ、丸く突出したきれいなシルエットを実現できることがわかった。
(着用主観評価)
図3に示すタイプの本発明の実施形態2に係るブラジャー200を作製し、着用評価を行った。前記ブラジャー200は、図1及び図2に示す本発明の実施形態1に係るブラジャー100と同様、パッド205の前中心側下部が、他の部分よりも厚みを有しているタイプとした。モニターは、バストサイズがA70の6名とした。また、比較例として、同じモニター6名に、前記ブラジャーA及びブラジャーBを着用してもらった。
その結果、ブラジャーAと比較した場合は6名中5名が、ブラジャーBと比較した場合は6名中4名が、本発明に係るブラジャー200の方が動いてもカップがバストにフィットしていると回答した。また、ブラジャーAと比較した場合、及び、ブラジャーBと比較した場合ともに、6名中4名が、本発明に係るブラジャー200の方が好きであると回答した。また、本発明に係るブラジャー200が好きである理由について、モニターにコメントを求めたところ、「自分の胸で谷間ができて寄せ感がある」、「カップの中全体の密着感がある」、「従来品よりも谷間ができて着崩れない」、「着け心地が軽い」、「すっきりしたシルエットでボリューム感もある」という回答が得られた。これにより、本発明にかかるブラジャーは、バストにフィットし、効果的にボリュームアップできるとともに、軽い着用感であることが確認できた。
(第6の実施形態)
図8(a)に、本発明のカップ部を有する衣類のその他の例として、ブラキャミソール600の斜視図を示す。
このブラキャミソール600のブラジャー相当部分は、図1で説明したブラジャー100とほぼ同一の概念のもとに設計されている。本実施形態においては、ブラキャミソール600が、土台部110の下側に、身頃601を有している。本実施形態では、身頃601が本発明におけるバック部を兼ねているが、バック部を別途設けてその下に身頃601を取りつけてもよい。その他の態様は図1に示したブラジャー100と実質上同一であり、同一部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略している。ここでは、第1の実施形態に係るブラジャー100とほぼ同一概念のもとに設計されたブラジャー相当部分を有するブラキャミソールについて説明したが、本発明はこれに限定されず、他の実施形態に係るブラジャー相当部分を有するブラキャミソールとすることもできる。
(第7の実施形態)
図8(b)に、本発明のカップ部を有する衣類のその他の例として、ブラキャミソール700の斜視図を示す。このブラキャミソール700は、キャミソールの身頃内側にブラジャー相当部分が設けられており、前記ブラジャー相当部分は、図1で説明したブラジャー100とほぼ同一の概念のもとに設計されている。本実施形態においては、ブラキャミソール700は、ブラジャー相当部分を覆うように身頃701を有している。また、バック部103は連結係止部を有しておらず、連結係止部の操作をすることなく着脱ができる態様である。その他の態様は図1に示したブラジャー100と実質上同一であり、同一部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略している。ここでは、第1の実施形態に係るブラジャー100とほぼ同一概念のもとに設計されたブラジャー相当部分を有するブラキャミソールについて説明したが、本発明はこれに限定されず、他の実施形態に係るブラジャー相当部分を有するブラキャミソールとすることもできる。本実施形態の構成にすることにより、カップ部101のデザインにかかわらず、着用時の外観のバリエーションを多様にすることができる。また、カップ部101を、よりアウターにひびかなくすることもできる。
以上、実施の形態の具体例として、ブラジャー、およびブラキャミソールをあげて本発明を説明したが、本発明のカップ部を有する衣類は、これらの具体例で記載されたもののみに限定されるものではなく、種々の態様が可能である。例えば、上記の実施形態のようなファンデーション衣類以外にも、ボディスーツ、ブラスリップ、水着、レオタード、カップ付きタンクトップ、その他各種のカップ部を有する衣類に適用できる。また、前中心を係脱自在のホックで連結するフロントホックタイプの衣類にも適用できる。
本発明によれば、カップ部上辺の浮きを防いでバストにフィットさせ、かつ、効果的に、きれいなシルエットでバストをボリュームアップすることができる、カップ部を有する衣類を提供することができる。したがって、本発明は、体型を補整するための衣類において、有効に利用することができるが、その用途は限定されず、広い分野で使用することができる。
100、200、300、400、500 ブラジャー(カップ部を有する衣類)
101、101A カップ部
102 カップ支持部
103 バック部
104、104A、504 肩ストラップ
504A、504B テープ材
105、105A、205、305、405、505 パッド
206、306 介在部材
108A (円環)係止具
108B 長さ調節具
110 土台部
600、700 ブラキャミソール
601、701 身頃

T バージスラインの最下点に該当する位置
S 領域
W パッドの前中心側下部
X カップ部と肩ストラップの連結部
Y パッドと肩ストラップの連結部
M 連結部材(丸環)
P ポケット
Q すきま
V バスト




Claims (5)

  1. カップ部を有する衣類であって、
    一対のカップ部、カップ支持部、バック部および肩ストラップを含み、
    前記カップ支持部は、前記一対のカップ部の下縁に取り付けられ、
    前記バック部は、前記カップ支持部の脇側に取り付けられ、
    前記肩ストラップは、前記一対のカップ部の上部に取り付けられ、
    さらに、一対のパッドを含み、
    前記パッドは、前記一対のカップ部の肌側に配置され、
    前記パッドは、前記一対のカップ部から分離しており、
    前記パッドの下縁部は、バージスラインの最下点に該当する位置を含んで前記カップ支持部の前中心側に上下方向に連結され、且つ、前記カップ支持部の脇側に連結されておらず、
    前記パッドの脇側上部は、前記肩ストラップに連結されていることを特徴とする、
    カップ部を有する衣類。
  2. 前記パッドが、介在部材を介して前記カップ支持部に連結されていることを特徴とする、請求項1記載のカップ部を有する衣類。
  3. 前記介在部材が、伸縮性を有する素材であることを特徴とする、請求項記載のカップ部を有する衣類。
  4. 前記パッドの前中心側下部が、前記パッドの他の部分よりも厚みを有することを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載のカップ部を有する衣類。
  5. 前記衣類が、ブラジャーである、請求項1からのいずれか一項に記載のカップ部を有する衣類。
JP2012146512A 2012-06-29 2012-06-29 カップ部を有する衣類 Active JP6051618B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012146512A JP6051618B2 (ja) 2012-06-29 2012-06-29 カップ部を有する衣類

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012146512A JP6051618B2 (ja) 2012-06-29 2012-06-29 カップ部を有する衣類

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014009417A JP2014009417A (ja) 2014-01-20
JP6051618B2 true JP6051618B2 (ja) 2016-12-27

Family

ID=50106373

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012146512A Active JP6051618B2 (ja) 2012-06-29 2012-06-29 カップ部を有する衣類

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6051618B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10897934B2 (en) 2017-09-14 2021-01-26 Gold Flag Ltd. Woman's undergarment

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017130311A1 (ja) * 2016-01-27 2017-08-03 株式会社ワコール カップ部を有する衣類

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3049858B2 (ja) * 1991-07-23 2000-06-05 株式会社ニコン 画面サイズ可変カメラ
US6165047A (en) * 1999-08-27 2000-12-26 Scott; Hester B. Two-in-one brassiere for breast enhancement and support
US7452260B2 (en) * 2004-06-14 2008-11-18 Ronald Redenius Adjustable lifting bra
US7074108B2 (en) * 2004-09-15 2006-07-11 Knox Heather M Multi-layer uplift bra
JP2007254921A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Wacoal Corp パッド及びカップ付き女性用衣類
WO2010062164A1 (en) * 2008-11-28 2010-06-03 Lipatech B.V. Brassiere with improved breast-lifting system
JP5645055B2 (ja) * 2010-05-10 2014-12-24 株式会社ワコール カップ部を有する衣類
JP5807735B2 (ja) * 2010-11-08 2015-11-10 株式会社ワコール カップ部を有する衣類

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10897934B2 (en) 2017-09-14 2021-01-26 Gold Flag Ltd. Woman's undergarment

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014009417A (ja) 2014-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5517008B2 (ja) カップ部を有する衣類
JP5072128B2 (ja) カップ部を有する衣類
JP6171491B2 (ja) カップ部を有する衣類
JP6156684B2 (ja) カップ部を有する衣類
KR20120040204A (ko) 컵부를 갖는 의류
WO2015128934A1 (ja) カップ部付き衣類
WO2013076873A1 (ja) カップ部を有する衣類
JP6427943B2 (ja) カップ部を有する衣類
JP5945858B2 (ja) カップ部を有する衣類
JP5545444B2 (ja) カップ部を有する衣類
JP6051618B2 (ja) カップ部を有する衣類
JP5645055B2 (ja) カップ部を有する衣類
JP5096077B2 (ja) カップ部を有する衣類
JP3188983U (ja) バストパッド及びバストカップ
JP5945859B2 (ja) カップ部を有する衣類
JP6364935B2 (ja) カップ部を有する衣類
JP6107028B2 (ja) カップ部を有する衣類
JP5807735B2 (ja) カップ部を有する衣類
JP5787146B2 (ja) カップ部を有する衣類
JP2012233287A (ja) カップ部を有する衣類
JP5998462B2 (ja) パッド、及び、カップ部を有する衣類
JP2013023797A (ja) カップ部を有する衣類
JP2015021207A (ja) 衣服
JP5904977B2 (ja) カップ部を有する衣類
JP2019031760A (ja) カップ付き衣類

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6051618

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250