JP6107028B2 - カップ部を有する衣類 - Google Patents

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Description

本発明は、本発明は、ブラジャーなどのカップ部を有する衣類に関する。
ブラジャーを始めとするカップ部を有する衣類においては、カップ部のバストに対するフィット性が求められている。このようなニーズに対し、肩ストラップ部による引き上げ効果を利用してカップ部のバストに対するフィット性を向上させることができるブラジャーが開示されている。例えば、特許文献1〜3には、バストを覆う裏カップ部と裏カップ部の前面側を覆うように設けられた表カップ部とを備え、裏カップ部及び表カップ部が肩ストラップ部によって引き上げられるブラジャーが開示されている。
特許文献1に記載のブラジャーでは、肩ストラップ部が、裏カップ部及び表カップ部に2か所で縫着されている。1つは、肩ストラップ部の先端部における縫着部であり、ここでは肩ストラップ部が表カップ部及び裏カップ部の両方に縫着されている。もう一つは、着用時において上記縫着部よりも上方部分における縫着部であり、ここでは肩ストラップ部が表カップ部にのみ縫着されている(特許文献1の図5参照)。
特許文献2に記載のブラジャーは、肩ストラップ部の先端が二つに分かれている。二つに分かれた一方の肩ストラップ部は、裏カップ部及び表カップ部の脇側部分に沿って連続的に縫着されている。他方の肩ストラップ部は、一方の肩ストラップ部の縫着位置よりも前中心寄りの位置で、その先端が裏カップ部の上縁部分に縫着されている(特許文献2の図5参照)。
特許文献3に記載のブラジャーは、特許文献2に記載のブラジャーと同様に肩ストラップ部の先端が二つに分かれており、二つに分かれた一方の肩ストラップ部が裏カップ部及び表カップ部の脇側部分に沿って連続的に縫着され、他方の肩ストラップ部がこの縫着位置よりも前中心寄りの位置で裏カップ部及び表カップ部の両方の上縁部分に縫着されている(特許文献3の図2参照)。
特開2012−7271号公報 特開2009−102769号公報 特開2005−320659号公報
本願発明者らは、カップ部のバストに対するフィット性の中でも、着用者の動きに起因して着崩れを生じやすくさせてしまう、カップ部上縁部分のバストに対するフィット性について、特にニーズが高いという調査結果を得た。
そこで、本発明の主な目的は、バストに対するカップ部の上縁部分の浮きをより効果的に抑制することが可能な、カップ部を有する衣類を提供することにある。
本発明のカップ部を有する衣類は、バストを覆う裏カップ部と、裏カップ部の表側を覆う表カップ部と、裏カップ部及び表カップ部に連結され、着用時における肩ストラップ部の引き上げと連動して裏カップ部及び表カップ部を引き上げる部分である引き上げ部と、を備える。引き上げ部は、第1連結部と第2連結部とにおいて裏カップ部及び表カップ部に連結されている。第1連結部は、表カップ部の上縁部分に連結されるが裏カップ部には連結されない。第2連結部は、裏カップ部の上縁部分に連結されるが表カップ部には連結されない。
このカップ部を有する衣類では、肩ストラップ部の一部として形成されたり、肩ストラップ部に直接又は間接的に連結されたりする引き上げ部が、着用時における肩ストラップ部の引き上げに連動して裏カップ部及び表カップ部を引き上げる。このとき、引き上げ部は、第1連結部と第2連結部とを有することにより本願特有の作用を生じる。すなわち、第2連結部では、引き上げ部は、裏カップ部の上縁部分に連結され、表カップ部には連結されていない。このため、引き上げ部の引き上げにより、第2連結部では、裏カップ部のみが肌側上方に引っ張られ、裏カップ部の上縁部分が肌側に引き寄せられる。また、第1連結部では、引き上げ部は、表カップ部の上縁部分に連結され、裏カップ部には連結されていない。このため、引き上げ部の引き上げにより、第1連結部では、表カップ部のみが肌側上方に引っ張られる。裏カップ部及び表カップ部が、引き上げ部の引き上げによりそれぞれ独立して引っ張られるので、例えば、表カップ部の伸縮性を裏カップ部よりも高いものとしたり、表カップ部を、裏カップ部の上縁部分の位置よりも上下方向において上方の位置まで覆うように設けたりすることにより、表カップ部は、裏カップ部の上縁部分を完全に覆い、裏カップ部を肌側に向かって押圧する。
このように、引き上げ部の引き上げにより単に裏カップ部の上縁部分が肌側に引き寄せられるだけではなく、表カップ部による肌側方向への押圧により裏カップ部の上縁部分が肌側に押さえつけられるので、バストに対するカップ部の上縁部分の浮きを、より効果的に抑制することが可能となる。
また、表カップ部が裏カップ部の上縁部分を覆うので、目隠し的な効果も発揮する。
また、本発明のカップ部を有する衣類では、表カップ部は、上下方向において、少なくとも一部が、裏カップ部の上縁部分の位置よりも上方の部分まで覆うように設けられており、第2連結部は、上下方向において第1連結部よりも下方に位置し、引き上げ部における第1連結部と第2連結部との間には、裏カップ部及び表カップ部のいずれにも連結されない自由部分が形成されてもよい。
このカップ部を有する衣類によれば、肩ストラップ部の引き上げに連動して肌側上方に引っ張られた表カップ部は、裏カップ部の上縁部分をより広く覆うので、裏カップ部を肌側方向により効率的に押圧する。
また、本発明のカップ部を有する衣類では、引き上げ部は、テープ状の部材であってもよいし、布状の部材であってもよい。
また、本発明のカップ部を有する衣類では、引き上げ部は、肩ストラップ部の一部として形成されてもよいし、直接又は留め具を介して肩ストラップ部に連結されてもよい。
本発明によれば、バストに対するカップ部の上縁部分の浮きを、より効果的に抑制することが可能となる。
本発明に係るカップ部を有する衣類の第1実施形態であるブラジャーの正面図である。 図1のカップ部の上縁部分を拡大して示す裏面図である。 図2のカップ部の上縁部分を示す断面図である。 本実施形態の連結構造を有するブラジャーの着用状態を斜め上方前から見た図と、従来の連結構造を有するブラジャーの着用状態を斜め上方前から見た図とである。 本発明に係るカップ部を有する衣類の第2実施形態であるブラジャーについて、カップ部の上縁部分を拡大して示す裏面図である。 本発明に係るカップ部を有する衣類の第3実施形態であるブラジャーについて、カップ部の上縁部分を拡大して示す裏面図である。 本発明に係るカップ部を有する衣類の第4実施形態であるブラジャーについて、カップ部の上縁部分を拡大して示す裏面図である。 本発明に係るカップ部を有する衣類の第5実施形態であるブラジャーについて、カップ部の上縁部分を拡大して示す裏面図である。 本発明に係るカップ部を有する衣類の第6実施形態であるブラジャーについて、カップ部の上縁部分を拡大して示す裏面図である。 図9のカップ部の上縁部分を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。図面の説明において、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。また、「上」、「下」、「左」、「右」などの方向を示す語は、着用時の状態を基準とする便宜的な語である。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係るカップ部を有する衣類の第1実施形態を示す正面図である。図1に示すように、カップを有する衣類の一例としてのブラジャー1は、左右略対称であるので、以下では左右のうち一方のみを説明する。
ブラジャー1は、図1に示すように、カップ部10と、肩ストラップ部30と、土台部40と、バック部50と、を備えている。
カップ部10は、バストを覆う裏カップ部11と、裏カップ部11の表側を覆う表カップ部15と、を有する。ここでいう表側とは、肌側(裏側)とは反対側をいう。裏カップ部11は、難伸縮性又は非伸縮性の布材により形成される。難伸縮性又は非伸縮性の布材としては、例えば、不織布、ポリウレタンフォーム、ダブルラッセルが用いられる。表カップ部15は、裏カップ部11よりも高い伸縮性を有する布材により形成される。高い伸縮性を有する布材としては、例えば、合成繊維や天然繊維の織布、編布(レースを含む)などが用いられる。また、表カップ部15には装飾が施されることにより、美観の向上が図られてもよい。
裏カップ部11の上縁部分11aは、上方に向かって凸状に緩やかに湾曲し、上縁部分11aの前中心側端部が、下縁部分11bの前中心側端部近傍に繋がっている。一方、下縁部分11bは、バストのバージスラインに沿うように緩やかに湾曲し、下縁部分11bの脇側端部が、裏カップ部11の脇側部分11cの下端部に繋がっている。裏カップ部11の脇側部分11cは、上縁部分11aの脇側端部と下縁部分11bの脇側端部とを繋ぐ部分である。脇側部分11cの表側には表カップ部15の脇側部分15cが縫着され、裏側には伸縮性を有するテープ部材12が縫着されている。
表カップ部15の上縁部分15aは、裏カップ部11の上縁部分11aと同様に、上方に向かって凸状に緩やかに湾曲し、上縁部分15aの前中心側端部が、下縁部分15bの前中心側端部近傍と繋がっている。表カップ部15は、上下方向において、その上縁部分15aが裏カップ部11の上縁部分11aの位置よりも上方の部分まで覆うように設けられている。言い換えれば、表カップ部15は、裏カップ部11の上縁部分11aを完全に覆われるようなサイズに形成されている。また、下縁部分15bも、裏カップ部11の下縁部分11bと同様に、バストのバージスラインに沿うように緩やかに湾曲し、下縁部分15bの脇側端部が、表カップ部15の脇側部分15cの下端部に繋がっている。脇側部分15cは、上縁部分15aの脇側端部と下縁部分15bの脇側端部とを繋ぐ部分である。脇側部分15cの裏側には、裏カップ部11の脇側部分11c及びテープ部材12が縫着されている。
裏カップ部11及び表カップ部15の下縁部分11b,15bには、土台部40が縫着されている。土台部40は、少なくとも前中心部は非伸縮性、難伸縮性の織布や編布などの素材により形成されている。土台部40の上縁部分40aは、下縁部分11b,15bの形状に沿って湾曲している。土台部40の下縁部分40bは、左右方向に延在しており、その延在方向に沿って、伸縮性の高いテープ部材47が縫着されている。土台部40の左右方向における両端には、背側に向かって延びるバック部50がそれぞれ縫着されている。
バック部50は、例えば伸縮性の繊維素材から形成され、バック部50における背側の端部には、ホック51が設けられている。左右のバック部50は、このホック51により互いに係脱自在となっている。
さらに、カップ部10(裏カップ部11及び表カップ部15)と土台部40との境界、すなわちバージスラインに沿ったカップ部10の裏側には厚手の布材からなるテープ部材43が縫着されており、その中にワイヤ45が装着されている。
裏カップ部11及び表カップ部15の上縁部分11a,15aには肩ストラップ部30が連結されている。肩ストラップ部30は、例えば伸縮性の生地を紐状(テープ状)に成形・縫製して形成され、カップ部10とバック部50の上縁部分とを繋ぐように設けられている。肩ストラップ部30の中間部分には、長さ調節具71が取付けられており、着用者が肩ストラップ部30の長さを適宜調節できるようになっている。
次に、肩ストラップ部30と裏カップ部11及び表カップ部15との連結構造について、図2及び図3を用いて詳細に説明する。図2は、図1のカップ部の上縁部分を拡大して示す裏面図である。図3は、図2のカップ部の上縁部分を示す断面図である。
肩ストラップ部30は、図2及び図3に示すように、裏カップ部11及び表カップ部15に連結されており、肩ストラップ部30の一部は、着用時における肩ストラップ部30の引き上げと連動して裏カップ部11及び表カップ部15を引き上げる部分である引き上げ部(図2に示すハッチング部分)を形成する。以後、この肩ストラップ部30の一部を「引き上げ部31」とも称す。
引き上げ部31は、第1連結部33及び第2連結部35においてカップ部10(裏カップ部11及び表カップ部15)に縫着(連結)されている。第1連結部33は、表カップ部15の上縁部分15aに縫着され、裏カップ部11には縫着されていない。第2連結部35は、裏カップ部11の上縁部分11aに縫着され、表カップ部15には縫着されていない。
また、第2連結部35は、上下方向において第1連結部33よりも下方に位置する。言い換えれば、表カップ部15は、少なくとも引き上げ部31が縫着された部分(第1連結部33)が、上下方向において裏カップ部11の上縁部分11aの位置よりも上方の部分まで覆うように設けられている。そして、引き上げ部31における第1連結部33と第2連結部35との間には、裏カップ部11及び表カップ部15のいずれにも縫着(連結)されない自由部分37が形成されている。このとき、裏カップ部11の上縁部分11aと表カップ部15の上縁部分15aとの上下方向における距離、すなわち自由部分37の上下方向における長さを、例えば、2cm〜4cmに設定することができる。引き上げ部31(肩ストラップ部30)の伸縮性は、裏カップ部11及び表カップ部15よりも高くしている。また、引き上げ部31の伸度(伸縮性)は、表カップ部15の伸度の1.3倍以上とすることが好ましい。
次に、上記構成を有するブラジャー1の作用及び効果について説明する。ブラジャー1が人体に着用されると、肩ストラップ部30が引き上げられ、肩ストラップ部30の一部として形成される引き上げ部31も上方に引き上げられる。この引き上げ部31の引き上げ力によって、カップ部10(裏カップ部11及び表カップ部15)が引き上げられる。このとき、引き上げ部31は、第1連結部33と第2連結部35とを有することにより本実施形態のブラジャー1特有の作用を生じる。
すなわち、第2連結部35では、引き上げ部31は、裏カップ部11の上縁部分11aに縫着され、表カップ部15には縫着されていない。このため、引き上げ部31の引き上げにより、第2連結部35では、裏カップ部11のみが肌側上方に引っ張られる。これにより、裏カップ部11の上縁部分11aが肌側に引き寄せられる。また、第1連結部33では、引き上げ部31は、表カップ部15の上縁部分15aに連結され、裏カップ部11には連結されていない。このため、引き上げ部31の引き上げに連動して、第1連結部33では、表カップ部15のみが肌側上方に引っ張られる。ここで、表カップ部15の伸縮性が裏カップ部11よりも高く、かつ表カップ部15が裏カップ部11の上縁部分11aの位置よりも上方の位置まで覆うように設けられており、裏カップ部11及び表カップ部15は、引き上げ部31の引き上げによりそれぞれ独立して引っ張られるので、表カップ部15は、裏カップ部11の上縁部分を完全に覆い、裏カップ部11を肌側に向かって押圧する。
このように、引き上げ部31の引き上げにより単に裏カップ部11の上縁部分11aが肌側に引き寄せられるだけではなく、表カップ部15による肌側方向への押圧により、裏カップ部11の上縁部分11aが肌側に押さえつけられる。この結果、バストに対するカップ部10(裏カップ部11及び表カップ部15)の上縁部分11a,15aの浮きを、より効果的に抑制することが可能となる。
また、表カップ部15は、裏カップ部11よりも高い伸縮性を有する布材により形成されるので、引き上げ部20により引っ張られた際に肌側上方により伸びる。これにより、裏カップ部11の上縁部分11aをより広く覆うことができ、目隠し的な効果も発揮する。
なお、引き上げ部31によって引き上げられた際に表カップ部15の上縁部分15aが裏カップ部11の上縁部分11aより上方に位置するようにすることは、表カップ部15、裏カップ部11、引き上げ部31のそれぞれの伸度(伸縮性)を適宜選択することにより調整可能である。
次に、本実施形態のブラジャー1と、肩ストラップ部130に対するカップ部110の従来の連結構造を有するブラジャー101と、をそれぞれモニタに着用してもらい、その着用状態を比較した。ここでは、従来の連結構造を有するブラジャー101の一例として、以下のものを準備した。すなわち、図4(b)に示すように、ブラジャー101の肩ストラップ部130は、裏カップ部111及び表カップ部115の上縁部分111a,115aの両方に縫着されており、裏カップ部111に縫着されるが表カップ部115には縫着されない連結部(上記実施形態のブラジャー1でいう第2連結部35)を有していないものであった。
それぞれの着用状態を、図4(a)及び図4(b)に示した。図4(a)は、本実施形態の連結構造を有するブラジャーの着用状態を斜め上方前から見た図であり、図4(b)は、従来の連結構造を有するブラジャーの着用状態を斜め上方前から見た図である。図4(a)に示すように、本実施形態の連結構造を有するブラジャー1を着用した場合には、図4(b)に示す従来の連結構造を有するブラジャー101を着用した場合と比べて、バストに対するカップ部10(裏カップ部11及び表カップ部15)の上縁部分11a,15aの浮きが目立たなかった。これにより、本実施形態の連結構造を有するブラジャー1では、バストに対するカップ部10の上縁部分11a,15aの浮きが、より効果的に抑制されることが分かる。
(実施例)
次に、本実施形態のブラジャー1を実施例として製作し、以下の表1に示す10代後半〜40代前半のモニタ23名による着用感の評価を行った。この評価では、上記実施例と、従来の肩ストラップ部とカップ部との連結構造を有するブラジャー(比較例)との対比評価を行った。
まず、評価モニタ23名の内訳は、年齢別、バストボリューム別にグループ化すると以下に示す表1のとおりとなる。
Figure 0006107028
比較例とするブラジャーとして、他社の従来の製品であり、表カップ部及び裏カップ部からなるカップ部において、表カップ部と裏カップ部と肩ストラップ部とが留め具によって連結されたブラジャーを準備した。
評価は、それぞれ、上記実施例と比較例とを対比して、どちらが優れていると感じたかを項目別に問うた。評価項目は、「カップ部上縁部分のバストに対するフィット感の優劣」及び「どちらを着用したいか」という2項目であった。
Figure 0006107028
評価の比較結果によると、フィット感の優劣、すなわち、バストに対するカップ部10の上縁部分11a,15aの浮きが、従来品のブラジャーを着用した場合に比べ小さくなったと感じる人数が多かった。また、従来品よりも上記実施例を着用したいと感じる人数の方が多かった。
また、上段にて、本願発明者らは、カップ部のバストに対するフィット性の中でも、着用者の動きに起因して着崩れを生じやすくさせてしまう、カップ部上縁部分のバストに対するフィット性について、特にニーズが高いという調査結果を得たことを説明した。更に、調査を行った結果、どの年代であっても、カップ部上縁部分のバストに対するフィット性のニーズが高いことが分かった。
しかしながら、年代ごとにバストの形や柔らかさなどの特徴があり、バストに対するカップ部の上縁部分の浮きが発生するメカニズムが異なる。例えば、10代後半〜20代前半の女性に多くみられるバストであって、丸い形状で硬く、ボリュームの移動が困難であるバストにおいては、カップ部がバストの上に乗ることによりカップ部の上縁部分が浮きやすくなる。また、20代後半〜30代前半の女性に多くみられるバストであって、上胸のボリュームが落ちるバストにおいては、上胸部分が削げることによりカップ部の上縁部分が浮きやすくなる。また、30代後半〜40代前半の女性に多くみられるバストであって、年齢を重ねるに従って柔らかくなり、下垂したバストにおいては、柔らかい脂肪にブラジャーの力が吸収されることによりカップ部の上縁部分が浮きやすくなる。
上記実施例では、表1に示すように、10代後半〜20代前半、20代後半〜30代前半、及び30代後半〜40代前半のモニタ23名による評価であり、上記表2に示すような評価結果を得ていることから、どのような世代のバストであっても、本実施形態のブラジャー1による効果を得られることが分かった。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について、主に図5を参照して説明する。図5は、本発明に係るカップ部を有する衣類の第2実施形態であるブラジャーについて、カップ部の上縁部分を拡大して示す裏面図である。第2実施形態のブラジャー1Aが、上記第1実施形態のブラジャー1と異なる点は、引き上げ部31Aが肩ストラップ部30Aの一部として形成されているのではなく、別部材として形成されている点である。その他の部分(カップ部10、土台部40及びバック部50など)は、上記第1実施形態と同一である。ここでは、引き上げ部31Aの配置及び形状について詳細に説明し、上記第1実施形態と同一部分については、説明を省略する。
上述したとおり、着用時における肩ストラップ部30Aの引き上げと連動して裏カップ部11及び表カップ部15を引き上げる部分である引き上げ部31Aは、肩ストラップ部30Aとは別部材(図5に示すハッチング部分)として形成され、肩ストラップ部30Aの下端部に縫着されている。引き上げ部31Aは、伸縮性生地を成形して形成される布状部材であり、伸縮性生地としては、例えば、パワーネット、ツーウェイラッセルなどが用いられる。
引き上げ部31Aは、第1連結部33A及び第2連結部35Aにおいてカップ部10(裏カップ部11及び表カップ部15)に縫着(連結)されている。第1連結部33Aは、表カップ部15の上縁部分15aに縫着され、裏カップ部11には縫着されていない。第2連結部35Aは、裏カップ部11の上縁部分11aに縫着され、表カップ部15には縫着されていない。
また、第2連結部35Aは、上下方向において第1連結部33Aよりも下方に位置する。言い換えれば、表カップ部15は、上下方向において、引き上げ部31Aが縫着された部分(第1連結部33A)が、裏カップ部11の上縁部分11aの位置よりも上方の部分まで覆うように設けられている。そして、引き上げ部31Aにおける第1連結部33Aと第2連結部35Aとの間には、裏カップ部11及び表カップ部15のいずれにも縫着(連結)されない自由部分37Aが形成されている。引き上げ部31Aの脇側端部は、表カップ部15の脇側部分15cに、テープ部材12と共に縫着されている。なお、引き上げ部31Aの脇側端部は、脇側部分15cに縫着されていなくてもよい。
このような構成のブラジャー1Aが人体に着用されると、肩ストラップ部30Aが引き上げられ、肩ストラップ部30Aに縫着された引き上げ部31Aも連動して引き上げられる。この引き上げ部31Aの引き上げ力によって、カップ部10(裏カップ部11及び表カップ部15)が上方へ引き上げられる。引き上げ部31Aは、第1連結部33A及び第2連結部35Aでカップ部10に縫着されているので、第1実施形態のブラジャー1と同様に、単に裏カップ部11の上縁部分11aが肌側に引き寄せられるだけではなく、表カップ部15による肌側方向への押圧により裏カップ部11の上縁部分11aが肌側に押さえつけられる。これにより、バストに対するカップ部10の上縁部分11a,15aの浮きを、より効果的に抑制することが可能となる。また、第1実施形態のブラジャー1と同様に、裏カップ部11の上縁部分11aをより広く覆うことができ、目隠し的な効果も発揮する。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について、主に図6を参照して説明する。図6は、本発明に係るカップ部を有する衣類の第3実施形態であるブラジャーについて、カップ部の上縁部分を拡大して示す裏面図である。第3実施形態のブラジャー1Bが、上記第1実施形態のブラジャー1と異なる点は、引き上げ部31Bが肩ストラップ部30Bの一部として形成されているのではなく、別部材として形成されている点である。その他の部分は、上記第1実施形態と同一である。ここでは、引き上げ部31Bの配置及び形状について詳細に説明し、上記第1実施形態と同一部分については、説明を省略する。なお、図6では、便宜的に、肩ストラップ部30Bと引き上げ部31とを分離した状態を図示した。
上述したとおり、着用時における肩ストラップ部30Bの引き上げと連動して裏カップ部11及び表カップ部15を引き上げる部分である引き上げ部31Bは、肩ストラップ部30Bとは別部材(図6に示すハッチング部分)として形成される。また、引き上げ部31Bは、肩ストラップ部30Bの下端部に設けられた留め具38Bを介して肩ストラップ部30Bに連結される。留め具38Bは、引き上げ部31Bの上端の連結部39Bに固定される。引き上げ部31Bは、肩ストラップ部と同様の伸縮性のあるテープ部材が用いられ、例えばニードルテープ、ラッセルテープなどが用いられる。
引き上げ部31Bのカップ部10への連結構造は、上記第1実施形態のブラジャー1の引き上げ部31と同じである。したがって、このような引き上げ部31Bを有するブラジャー1Bが人体に着用された場合も、第1実施形態のブラジャー1と同様の作用により、同様の効果を得ることができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について、主に図7を参照して説明する。図7は、本発明に係るカップ部を有する衣類の第4実施形態であるブラジャーについて、カップ部の上縁部分を拡大して示す裏面図である。第4実施形態のブラジャー1Cが、上記第1実施形態のブラジャー1と異なる点は、肩ストラップ部30Cの一部である引き上げ部31の先端が二つに分かれている点である。その他の部分は、上記第1実施形態と同一である。ここでは、上記第1実施形態と同一部分については、説明を省略する。
上述したとおり、着用時における肩ストラップ部30Cの引き上げと連動して裏カップ部11及び表カップ部15を引き上げる部分である引き上げ部31C(図7に示すハッチング部分)は、第1連結部33Cよりも下方の位置で二つに分かれている。第1連結部33Cは、表カップ部15の上縁部分15aに縫着され、裏カップ部11には縫着されていない部分である。二つに分かれた一方の部位は、裏カップ部11及び表カップ部15の脇側端部11c,15cに沿って配置され、その下端は、裏カップ部11の上縁部分11aに縫着される(第2連結部35C)。また、二つに分かれた他方の部位の下端は、上記一方の部位よりも前中心寄りにおいて、裏カップ部11の上縁部分11aに縫着される(第2連結部35C)。第2連結部35Cでは、表カップ部15には縫着されない。
また、いずれの第2連結部35Cも、上下方向において第1連結部33Cよりも下方に位置する。言い換えれば、表カップ部15は、上下方向において、引き上げ部31が縫着された部分(第1連結部33C)が、裏カップ部11の上縁部分11aの位置よりも上方の部分まで覆うように設けられている。そして、引き上げ部31Cにおける第1連結部33Cと両方の第2連結部35Cとのそれぞれの間には、裏カップ部11及び表カップ部15のいずれにも縫着(連結)されない自由部分37Cがそれぞれ形成されている。
引き上げ部31Cにおける二つの部位のカップ部10への連結構造は、上記第1実施形態のブラジャー1の引き上げ部31と同じである。したがって、このような引き上げ部31Cを有するブラジャー1Cが人体に着用された場合も、第1実施形態のブラジャー1と同様の作用により、同様の効果を得ることができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について、主に図8を参照して説明する。図8は、本発明に係るカップ部を有する衣類の第5実施形態であるブラジャーについて、カップ部の上縁部分を拡大して示す裏面図である。第5実施形態のブラジャー1Dが、上記第1実施形態のブラジャー1と異なる点は、上記第4実施形態のブラジャー1Cと同様に、肩ストラップ部30Dの一部である引き上げ部31Dの先端が二つに分かれている点である。その他の部分は、上記第1実施形態と同一である。ここでは、引き上げ部31Dの配置及び形状について詳細に説明し、上記第1実施形態と同一部分については、説明を省略する。
上述したとおり、着用時における肩ストラップ部30Dの引き上げと連動して裏カップ部11及び表カップ部15を引き上げる部分である引き上げ部31D(図8に示すハッチング部分)は、表カップ部15の上縁部分15aに縫着され、裏カップ部11には縫着されてない第1連結部33Dよりも上方の位置で二つに分かれている。以下、便宜的に、引き上げ部31Dのうち、二つに分かれた一方の部位を「第1引き上げ部32D」と称し、他方の部位を「第2引き上げ部34D」と称す。
引き上げ部31Dは、第1連結部33D及び第2連結部35Dにおいてカップ部10(裏カップ部11及び表カップ部15)に縫着(連結)されている。詳細には、第1引き上げ部32Dは、第1連結部33Dにおいて、表カップ部15の上縁部分15aに縫着される。第1連結部33Dでは、第1引き上げ部32Dと裏カップ部11とは縫着されていない。また、第2引き上げ部34Dは、第2連結部35Dにおいて、裏カップ部11の上縁部分11aに縫着される。第2連結部35Dでは、第2引き上げ部34Dと表カップ部15とは縫着されていない。
ここで、肩ストラップ部30Dの引き上げにより、裏カップ部11及び表カップ部15を独立して引っ張ろうとすると、裏カップ部11(裏カップ部11が非伸縮性の場合には伸び量は0である)及び第2引き上げ部34Dのそれぞれの伸び量の和と、表カップ部15及び第1引き上げ部32Dのそれぞれの伸び量の和と、が略同一になる必要がある。なお、表カップ部15の上縁部分15aが裏カップ部11の上縁部分11aより上方に位置するようにすることは、表カップ部15、裏カップ部11、第1引き上げ部32D及び第2引き上げ部34Dのそれぞれの伸度(伸縮性)を適宜選択することにより調整可能である。
このような構成のブラジャー1Dが人体に着用されると、肩ストラップ部30Dが引き上げられ、肩ストラップ部30Dの一部である引き上げ部31Dも連動して引き上げられる。このとき、表カップ部15Dは第1引き上げ部32Dによって、また、裏カップ部11は第2引き上げ部34Dによって、それぞれ独立して上方に引っ張られる。ここで、表カップ部15の伸縮性が裏カップ部11よりも高く、かつ表カップ部15が裏カップ部11の上縁部分15aの位置よりも上方の位置まで覆うように設けられており、裏カップ部11及び表カップ部15は、第1引き上げ部32D及び第2引き上げ部34Dの引き上げによりそれぞれ独立して引っ張られるので、表カップ部15は、裏カップ部11の上縁部分11aを完全に覆うようになり、裏カップ部11を肌側に向かって押圧するようにもなる。この結果、第1実施形態のブラジャー1と同様の効果を得ることができる。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態について、主に図9及び図10を参照して説明する。図9は、本発明に係るカップ部を有する衣類の第6実施形態であるブラジャーについて、カップ部の上縁部分を拡大して示す裏面図である。図10は、図9のカップ部の上縁部分を示す断面図である。第6実施形態のブラジャー1Eが、上記第5実施形態のブラジャー1Dと異なる点は、図9及び図10に示すように、表カップ部15Eのサイズが裏カップ部11と同じである点である。言い換えれば、上下方向における表カップ部15E及び裏カップ部11の上縁部分11a,15aEの位置が同じである点である。その他の部分は、上記第5実施形態と同一である。ここでは、上記第5実施形態と同一部分については、説明を省略する。
ここで、肩ストラップ部30Eの引き上げにより、表カップ部15Eの上縁部分15aEが裏カップ部11の上縁部分11aより上方に位置するようにしようとすると、裏カップ部11に連結される第2引き上げ部34Eの伸縮性を第1引き上げ部32Eの伸縮性よりも高くする必要がある。なお、表カップ部15Eの上縁部分15aEが裏カップ部11の上縁部分11aより上方に位置するようにすることは、表カップ部15E、裏カップ部11、第1引き上げ部32E及び第2引き上げ部34Eのそれぞれの伸度(伸縮性)を適宜選択することにより調整可能である。
引き上げ部31E(図9に示すハッチング部分)における二つの部位のカップ部10への連結構造は、上記第5実施形態のブラジャー1Dの引き上げ部31Dと同じである。また、上下方向における表カップ部15E及び裏カップ部11の上縁部分11a,15aEの位置が同じであっても、表カップ部15E及び裏カップ部11は、第1引き上げ部32E及び第2引き上げ部34Eによって、それぞれ独立して上方に引っ張られるので、裏カップ部11よりも伸縮性の高い表カップ部15Eは、裏カップ部11よりも長く伸びる。これにより、裏カップ部11の上縁部分11aは、表カップ部15Eで覆われる。したがって、このような引き上げ部31Eを有するブラジャー1Eが人体に着用された場合も、第5実施形態のブラジャー1Dと同様の作用により、同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の第1実施形態〜第6実施形態及び実施例について説明したが、本発明は上記実施形態及び実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
第1実施形態〜第6実施形態及び実施例では、裏カップ部11よりも高い伸縮性を有する表カップ部15の例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図2及び図3のように、第2連結部35が、上下方向において第1連結部33よりも下方に位置する場合、言い換えれば、表カップ部15が、上下方向において裏カップ部11の上縁部分11aの位置よりも上方の部分まで覆うように設けられている場合には、表カップ部15の伸縮性は、裏カップ部11と同等としてもよい。
裏カップ部11、表カップ部15,15E及び引き上げ部31,31A〜31E(第1引き上げ部32D,32E、第2引き上げ部34D、34E)の相互の伸度(伸縮性)の関係は、第1実施形態〜第6実施形態及び実施例で示した関係に限定されることなく、第1実施形態〜第6実施形態及び実施例と同様の効果を得るために、その形態により適宜選択され得る。
第1実施形態〜第6実施形態及び実施例では、引き上げ部31,31A〜31Eがカップ部10の脇側端部近傍に連結される例を挙げて説明したがこれに限定されるものではなく、前中心側に寄った位置に連結されてもよい。
また、第1実施形態及び第4〜6実施形態では、引き上げ部31,31C〜31Eが肩ストラップ部30,30C〜Eの一部として形成される例を挙げて説明したが、引き上げ部が別部材として形成され、肩ストラップ部に直接的又は間接的に連結される構成としてもよい。
また、第4〜6実施形態のように引き上げ部31C〜Eの先端が二つに分かれる場合には、二つに分かれた少なくとも一方の部位を別部材として形成し、他方の部位と互いに連結されるような構成としてもよい。更に、第4〜6実施形態では、二つに分かれた部位を左右方向にずらして配置される例を挙げて説明したが、前後方向にずらして配置してもよい。
また、第2実施形態では、肩ストラップ部30Aと引き上げ部31Aとが縫着によって連結される例を挙げて説明したが、例えば、肩ストラップ部30Aと引き上げ部31Aとは、留め具を介して連結されてもよいし、接着、溶着、融着などによって連結されてもよい。
第3実施形態のブラジャー1Bでは、肩ストラップ部30Bと引き上げ部31Bとが留め具を介して連結された例を挙げて説明したが、例えば、肩ストラップ部30Bと引き上げ部31Bとを縫着、接着、溶着、融着するなどして直接連結してもよい。
上記第1〜第5実施形態のブラジャー1,1A〜Dでは、表カップ部15及び裏カップ部11について一つの形状を例に挙げて説明したが、本発明はこの形状に限定されるものではない。また、裏カップ部は、一つの部材により構成されるものであってもよいし、複数の部材により構成されるものであってもよい。更に、ワイヤ45及びテープ部材12,43,47、土台部40の有無も任意である。
また、例えば、ブラジャー着用時のバストの造形性を高めるために、上記実施例で説明した年代ごとのバストの特徴に合わせて、所定の機能を発揮するようにカップ部の形状などが構成される場合がある。このような形状のブラジャーに本実施形態のカップ部に対する肩ストラップ部(引き上げ部)の連結構造を組み合わせれば、所定の機能に加えて、カップ部上縁部分のバストに対するフィット性を高めることができる場合がある。
上記第1〜第6実施形態では、引き上げ部31,31A〜Eが裏カップ部11の表側に縫着される例を挙げて説明したが、裏カップ部11の裏側に縫着されてもよいし、端部同士が縫着されてもよい。また、引き上げ部31,31A〜Eが表カップ部15の裏側に縫着される例を挙げて説明したが、表カップ部15の表側に縫着されてもよいし、端部同士が縫着されてもよい。
上記第1〜第6実施形態及び実施例では、バック部50の両端をホック51で掛け留めするタイプのブラジャーを例示したが、前中心において土台部40の左右を分離して、ホック等で掛け留めするフロントホックタイプのブラジャーにも適用が可能である。
また、上記第1〜第6実施形態及び実施例の特徴部分は、フルカップブラジャー、3/4カップブラジャー及び1/2カップブラジャーなどの全てのタイプのブラジャーに適用が可能である。
また、上記第1〜第6実施形態及び実施例の特徴部分は、ブラジャー以外でも、ブラスリップ、ブラキャミソール、カップ付きテディ、ボディスーツ及び水着などのような、カップ部を備える衣類にも適用が可能である。
1,1A〜1E…ブラジャー(カップ部を有する衣類)、10…カップ部、11…裏カップ部、11a…裏カップ部の上縁部分、15,15E…表カップ部、15a,15aE…表カップ部の上縁部分、30,30A〜30E…肩ストラップ部、31,31A〜31E…引き上げ部、32D,32E…第1引き上げ部、33,33A〜33E…第1連結部、34D,34E…第2引き上げ部、35,35A〜35E…第2連結部、37,37A〜37C…自由部分、38B…留め具、40…土台部、50…バック部。

Claims (6)

  1. バストを覆う裏カップ部と、
    前記裏カップ部の表側を覆う表カップ部と、
    前記裏カップ部及び前記表カップ部に連結され、着用時における肩ストラップ部の引き上げと連動して前記裏カップ部及び前記表カップ部を引き上げる部分である引き上げ部と、を備え、
    前記引き上げ部は、前記表カップ部の上縁部分に連結され、前記裏カップ部には連結されない第1連結部と、前記裏カップ部の上縁部分に連結され、前記表カップ部には連結されない第2連結部とにおいて、前記裏カップ部及び前記表カップ部に連結されており、
    前記表カップ部の少なくとも一部が、上下方向において、前記裏カップ部の上縁部分の位置よりも上方の部分まで覆うように設けられており、
    前記第2連結部は、上下方向において前記第1連結部よりも下方に位置している、カップ部を有する衣類。
  2. バストを覆う裏カップ部と、
    前記裏カップ部の表側を覆う表カップ部と、
    前記裏カップ部及び前記表カップ部に連結され、着用時における肩ストラップ部の引き上げと連動して前記裏カップ部及び前記表カップ部を引き上げる部分である引き上げ部と、を備え、
    前記引き上げ部は、前記表カップ部の上縁部分に連結され、前記裏カップ部には連結されない第1連結部と、前記裏カップ部の上縁部分に連結され、前記表カップ部には連結されない第2連結部とにおいて、前記裏カップ部及び前記表カップ部に連結されており、
    前記表カップ部の伸縮性が、前記裏カップ部の伸縮性よりも高い、カップ部を有する衣類。
  3. 前記引き上げ部は、前記第2連結部から前記第1連結部を経て前記肩ストラップに延びる一本のテープ状の部材であり、前記第1連結部と前記第2連結部との間には、前記裏カップ部及び前記表カップ部のいずれにも連結されない自由部分が形成されている、請求項1又は2に記載のカップ部を有する衣類。
  4. 前記引き上げ部は、前記第2連結部から前記第1連結部を経て前記肩ストラップに接続される布状の部材であり、前記第1連結部と前記第2連結部との間には、前記裏カップ部及び前記表カップ部のいずれにも連結されない自由部分が形成されている、請求項1又は2に記載のカップ部を有する衣類。
  5. 前記引き上げ部は、前記肩ストラップ部の一部として形成される、請求項1〜4の何れか一項に記載のカップ部を有する衣類。
  6. 前記引き上げ部は、直接又は留め具を介して前記肩ストラップ部に連結される、請求項1〜4の何れか一項に記載のカップ部を有する衣類。
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