JP2018118859A - エレベータのガイドレール固定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、昇降路壁1に固定される第1垂直部3a、及び第1垂直部3aに連設された第1水平部3bを有する壁側固定金具3と、壁側固定金具3の第1水平部3bに溶接される第2水平部、及び第2水平部に連設され、昇降体を案内するガイドレール6が取り付けられる第2垂直部を有するレール側固定金具とを備えたエレベータのガイドレール固定装置において、壁側固定金具3の第1水平部3bのガイドレール側端部に設けられ、ガイドレール6の背面部6aの幅寸法よりも大きな幅寸法を有し、ガイドレール6側に突出する突出部と、突出部に設けられ、ガイドレール6の背面部6aの挿入が可能な凹部3eとを備えた構成とする。
【選択図】図5
Description
降路壁に固定するエレベータのガイドレール固定装置に関する。
対応する平面図で、この図7に示すように従来技術は、昇降路壁10に固定される第1垂
直部12a、及びこの第1垂直部12aに連設された第1水平部12bを有する壁側固定
金具、すなわち壁側ブラケット12を備えている。また、この従来技術は、壁側ブラケッ
ト12の前述の第1水平部12bに溶接される第2水平部15a、及びこの第2水平部1
5aに連設され、乗かごや釣合おもり等の昇降体を案内する図示しないガイドレールが取
り付けられる第2垂直部15bを有するレール側固定金具、すなわちレール側ブラケット
15を備えている。
ール側ブラケット15に溶接部13が設けられる一対の溶接側端部15dが形成されてい
る。
15が壁側ブラケット12に溶接され、レール側ブラケット15に図示しないガイドレー
ルが取り付けられることにより、図示しないガイドレールは昇降路内において固定保持さ
れる。
を形成する溶接代を確保することができる。しかし、図示しないガイドレールの位置調整
のために、レール側ブラケット15を同図7の右方向に動かそうとすると、前述した溶接
代が短くなり、図示しないガイドレールの固定が不安定となる虞がある。
、壁側ブラケット12すなわち壁側固定金具とを溶接する溶接代と、図示しないガイドレ
ールの位置調整代とを同時に確保することが困難な問題があった。
固定金具と壁側固定金具との溶接代と、ガイドレールの位置調整代とを同時に容易に確保
することができるエレベータのガイドレール固定装置を提供することにある。
路壁に固定される第1垂直部、及び前記第1垂直部に連設された第1水平部を有する壁側
固定金具と、前記壁側固定金具の前記第1水平部に溶接された第2水平部、及び前記第2
水平部に連設され、昇降体を案内するガイドレールが取り付けられた第2垂直部を有する
レール側固定金具とを備えたエレベータのガイドレール固定装置であって、前記壁側固定
金具の前記第1水平部と前記レール側固定金具の前記第2水平部とは、連続形成された溶
接部を介して固定されており、前記第1水平部のガイドレール側端部に設けられてガイド
レール側に突出する第1突出部及び第2突出部と、前記第1突出部と前記第2突出部との
間に設けられ、前記ガイドレールの背面部の挿入が可能な凹部とを備えており、前記第1
突出部と前記第2突出部の互いに離れる側に位置する外側端部の間の寸法は、前記ガイド
レールの前記背面部の幅寸法よりも大きな寸法に設定されていることを特徴としている。
定金具との溶接代と、ガイドレールの位置調整代とを同時に容易に確保することができる
。これにより本発明は、ガイドレールを昇降路内に固定する固定作業の能率を従来に比べ
て向上させることができる。
説明する。
路壁1にアンカボルト2によって固定される第1垂直部3a、及び第1垂直部3aに連設
される第1水平部3bを有する壁側固定金具3を備えている。また本実施形態は、壁側固
定金具3の第1水平部3bに溶接される第2水平部7a、及び第2水平部7aに連設され
、昇降体を構成する乗かご、釣合おもり等を案内するガイドレール6がレールクリップ5
によって取り付けられる第2垂直部7bを有するレール側固定金具7を備えている。
ドレール6側端部に設けられ、乗かご8や昇降路内機器9と干渉しない範囲(図1参照)
でガイドレール6側に突出する第1突出部3d1と第2突出部d2を備えている。また、
この壁側固定金具3は、同図3に示すように、第1突出部3d1と第2突出部3d2との
間に形成されて、ガイドレール6の背面部6aの挿入が可能な凹部3eを備えている。図
1に示すように、第1突出部3d1と第2突出部3d2の互いに離れる側に位置する外側
端部の間の寸法は、ガイドレール6の背面部6aの幅寸法よりも大きな寸法に設定されて
いる。第1垂直部3aには、前述したアンカボルト2が挿入されるボルト穴3cを形成し
てある。
長さ寸法と、第2垂直部7bの長さ寸法を異ならせてある。例えば、第2水平部7aの長
さ寸法に比べて、第2垂直部7bの長さ寸法を長く設定してある。また、このレール側固
定金具7の第2垂直部7bには、前述したレールクリップ5が挿入可能な穴部7cを形成
してあり、第2水平部7aにも、前述したレールクリップ5が挿入可能な穴部7dを形成
してある。
あっては、レール側固定金具7の第2垂直部7bの穴部7cにレールクリップ5が挿入さ
れることによってガイドレール6がレール側固定金具7に固定されている。
レール6を昇降路壁1から最も離れた位置に固定した形態にあっては、図4に示したレー
ル側固定金具7の図1,2に示した第2水平部7aが、第3垂直部7fとして活用され、
図1,2に示したレール側固定金具7の第2垂直部7bが、第3水平部7eとして活用さ
れている。したがって、レール側固定金具7の第3垂直部7fの穴部7dに挿入されたレ
ールクリップ5によって、ガイドレール6は固定されている。
われる。
aのボルト穴3cにアンカボルト2を打ち込み、このアンカボルト2によって壁側固定金
具3を昇降路壁1に固定する。
プ5によってガイドレール6を把持させる。
において、前後方向及び左右方向に動かしてガイドレール6の位置を調整する。このとき
、ガイドレール6の背面部6aは壁側固定金具3の凹部3e内に挿入される。
側固定金具3の第1水平部3bとを溶接し、溶接部4を形成する。このようにしてガイド
レール6は昇降路壁1に固定される。
7の短尺となる第3垂直部7f(図1,2の第2水平部7a)にガイドレール6を取り付
けた状態で、壁側固定金具3の第1水平部3b上に載置した第3水平部7e(図1,2の
第2垂直部7b)を、水平面内の前後方向及び左右方向に動かしてガイドレール6の位置
を調整する。このときガイドレール6の背面部6aは、壁側固定金具3の凹部3eから離
脱した状態となる。
1,第2突出部3d2上に位置する第3水平部7eの部分の両側部を図5に示すように連
続形成された溶接部4を介して固定する。このようにしてガイドレール6は昇降路壁1に
固定される。
壁側固定金具3の第1水平部3b上、及びこの第1水平部3bのガイドレール6側端部に
位置する第1突出部3d1,第2突出部3d2上に、レール側固定金具7の第2水平部7
a、あるいは第3水平部7eを設置して、ガイドレール6の背面部6aが壁側固定金具3
の凹部3e内を移動させるようにして、あるいは凹部3eから離脱させるようにして、ガ
イドレール6の位置調整を行い、位置調整後に、レール側固定金具7の図1,2に示す第
2水平部7aと壁側固定金具3の第1水平部3bとを溶接し、あるいは図5,6に示す第
3水平部7eと第1水平部3b及び第1突出部3d1,第2突出部3d2とを溶接するよ
うにしてある。
レール6の位置調整代とを同時に容易に確保することができ、ガイドレール6を昇降路内
に固定する固定作業の能率を向上させることができる。
aの長さ寸法に比べて第2垂直部7bの長さ寸法を長く設定したことから、図1,2に示
すガイドレール6の固定状態とすることができるとともに、レール側固定金具7の配置形
態を変更することにより、図5,6に示すガイドレール6の固定状態とすることができ、
これによりガイドレール6の十分に長い位置調整代を確保することができる。
6aの幅寸法よりも大きな寸法を有していれば、その機能を果たすものである。即ち、凹
部3e内にガイドレール6の背面部6aを位置させることができるものであれば、レール
側固定金具7の幅寸法よりも第1突出部3d1,第2突出部3d2の外側端部間の寸法が
小さくても、レール側固定金具7の裏面側で第1突出部3d1,第2突出部3d2とレー
ル側固定金具7との間に溶接部4を形成できるためである。しかし、第1突出部3d1,
第2突出部3d2の外側端部間の寸法をレール側固定金具7の幅寸法よりも大きな寸法を
有するように形成すれば、レール側固定金具7の表面側で第1突出部3d1,第2突出部
3d2とレール側固定金具7との間に溶接部4を形成する作業を行うことができるため、
作業性が向上し、作業時間の短縮を図ることができ、以ってコストの低減が可能となる。
3 壁側固定金具
3a 第1垂直部
3b 第1水平部
3c ボルト穴
3d1 第1突出部
3d2 第2突出部
3e 凹部
4 溶接部
6 ガイドレール
6a 背面部
7 レール側固定金具
7a 第2水平部
7b 第2垂直部
7e 第3水平部
7f 第3垂直部
8 乗かご
9 昇降路内機器
Claims (2)
- 昇降路壁に固定される第1垂直部、及び前記第1垂直部に連設された第1水平部を有す
る壁側固定金具と、前記壁側固定金具の前記第1水平部に溶接された第2水平部、及び前
記第2水平部に連設され、昇降体を案内するガイドレールが取り付けられた第2垂直部を
有するレール側固定金具とを備えたエレベータのガイドレール固定装置であって、
前記壁側固定金具の前記第1水平部と前記レール側固定金具の前記第2水平部とは、連
続形成された溶接部を介して固定されており、
前記第1水平部のガイドレール側端部に設けられてガイドレール側に突出する第1突出
部及び第2突出部と、
前記第1突出部と前記第2突出部との間に設けられ、前記ガイドレールの背面部の挿入
が可能な凹部とを備えており、
前記第1突出部と前記第2突出部の互いに離れる側に位置する外側端部の間の寸法は、
前記ガイドレールの前記背面部の幅寸法よりも大きな寸法に設定されていることを特徴と
するエレベータのガイドレール固定装置。 - 請求項1に記載のエレベータのガイドレール固定装置において、
前記レール側固定金具の前記第2水平部の長さ寸法と前記第2垂直部の長さ寸法を異な
らせたことを特徴とするエレベータのガイドレール固定装置。
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