JP2013124142A - エレベータのタイブラケット装置 - Google Patents

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Takuma Sasai
拓真 笹井
Seiji Watanabe
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Abstract

【課題】おもり側ガイドレールに対する取り付け作業を容易にすることができ、コストの低減を図ることができるエレベータのタイブラケット装置を得る。
【解決手段】エレベータのタイブラケット装置8は、タイブラケット9と、タイブラケット9に設けられた一対の挿入部材10とを有している。タイブラケット9は、互いに離して配置された一対の受け部材9aと、各受け部材9a間を繋ぐ繋ぎ部材9bとを有している。また、タイブラケット9は、釣合おもりを案内する一対のおもり側ガイドレール2のうち、一方のおもり側ガイドレール2の背面に一方の受け部材9aを対向させ、他方のおもり側ガイドレール2の背面に他方の受け部材9aを対向させて配置される。各挿入部材10は、各おもり側ガイドレール2の背面にそれぞれ設けられたレール背面溝(開口部)7にそれぞれ挿入される。
【選択図】図2

Description

この発明は、釣合おもりを案内する一対のおもり側ガイドレールに取り付けられるエレベータのタイブラケット装置に関するものである。
従来、釣合おもりを案内する一対のおもり側ガイドレールを支持するために、上下方向へ間隔を置いて固定された複数のブラケットに各おもり側ガイドレールを取り付けたエレベータが知られている。このような従来のエレベータでは、上下方向についての各ブラケット間の距離が長くなると、例えば地震や強風等により建物が揺れた場合に、各ブラケット間でガイドレールが大きくたわみやすくなり、一対のおもり側ガイドレール間から釣合おもりが外れてしまうおそれがある。
従来、おもり側ガイドレールが大きくたわむことを防止するために、各ブラケットの支持位置間のほぼ中央位置で一対のおもり側ガイドレールをタイブラケットにより連結する構造が提案されている。タイブラケットは、おもり側ガイドレールの一方のレールフランジにタイブラケットの当接体を接触させた状態で、おもり側ガイドレールの他方のレールフランジにレールクリップで固定することにより、ガイドレールに取り付けられている。このような従来の構造では、レールクリップによるタイブラケットの固定がレールフランジの片側だけで済むので、両側のレールフランジにレールクリップを設ける構造に比べて、コスト削減効果が大きくなる(例えば特許文献1参照)。
実公平7−26304号公報
しかし、おもり側ガイドレールに対するタイブラケットの取り付けのためにレールクリップが依然として用いられているので、おもり側ガイドレールに対するタイブラケットの取り付け作業に手間がかかってしまうだけでなく、部品点数も多くなりコストも増大してしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、おもり側ガイドレールに対する取り付け作業を容易にすることができ、コストの低減を図ることができるエレベータのタイブラケット装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータのタイブラケット装置は、互いに離して配置された一対の受け部材と、各受け部材間を繋ぐ繋ぎ部材とを有し、釣合おもりを案内する一対のおもり側ガイドレールのうち、一方のおもり側ガイドレールの背面に一方の受け部材を対向させ、他方のおもり側ガイドレールの背面に他方の受け部材を対向させて配置されるタイブラケット、及び各おもり側ガイドレールの背面にそれぞれ設けられた開口部に挿入され、各受け部材にそれぞれ設けられた一対の挿入部材を備えている。
この発明に係るエレベータのタイブラケット装置では、おもり側ガイドレールの背面にそれぞれ対向する一対の受け部材に挿入部材がそれぞれ設けられ、挿入部材が各おもり側ガイドレールの開口部にそれぞれ挿入されるので、開口部に挿入部材を挿入するだけで、タイブラケット装置を一対のおもり側ガイドレールから外れにくい状態にすることができる。これにより、レールクリップを用いずにタイブラケット装置を一対のおもり側ガイドレールに取り付けることができ、おもり側ガイドレールに対するタイブラケット装置の取り付け作業を容易にすることができる。また、レールクリップや、レールクリップを締結するボルト及びナット等をなくすことができるので、部品点数を削減することができ、コストの低減を図ることもできる。
この発明の実施の形態1によるエレベータのタイブラケット装置が一対のおもり側ガイドレールに取り付けられている状態を示す正面図である。 図1のII-II線に沿った断面図である。 図2のタイブラケット装置を示す上面図である。 図3のタイブラケット装置の要部を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータのタイブラケット装置の要部を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3によるタイブラケット装置を示す斜視図である。 図6のタイブラケット装置を示す分解斜視図である。 この発明の実施の形態4によるエレベータのタイブラケット装置を示す上面図である。 この発明の実施の形態5によるエレベータのタイブラケット装置を示す上面図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータのタイブラケット装置が一対のおもり側ガイドレールに取り付けられている状態を示す正面図である。また、図2は、図1のII-II線に沿った断面図である。図において、昇降路1内には、一対のかご側ガイドレール(図示せず)及び一対のおもり側ガイドレール2が設置されている。一対のおもり側ガイドレール2は、水平方向について互いに対向した状態で上下方向に沿って配置されている。一対のかご側ガイドレールも、図示していないが、水平方向について互いに対向した状態で上下方向に沿って配置されている。
一対のかご側ガイドレール間にはかご(図示せず)が配置され、一対のおもり側ガイドレール2間には釣合おもり3(図2)が配置されている。かご及び釣合おもり3は、駆動装置である巻上機の駆動綱車に巻き掛けられた主索(例えばベルトやロープ等)により吊り下げられている。かご及び釣合おもり3は、駆動綱車の回転により昇降路1内を昇降される。
かごには、かご側ガイドレールに案内されるかごガイド装置(図示せず)が設けられている。釣合おもり3には、図2に示すように、おもり側ガイドレール2に案内されるおもりガイド装置4が設けられている。かごは、かごガイド装置を介してかご側ガイドレールに案内されながら、昇降路1内を上下方向へ昇降される。釣合おもり3は、おもりガイド装置4を介しておもり側ガイドレール2に案内されながら、昇降路1内を上下方向へ昇降される。
各おもり側ガイドレール2は、図1に示すように、昇降路1の内壁1aに対して固定された複数の支持ブラケット5に支持されている。複数の支持ブラケット5は、上下方向へ所定の間隔を置いて配置されている。各支持ブラケット5には、おもり側ガイドレール2を支持ブラケット5に取り付けるためのレールクリップ6、ボルト及びナット(図示せず)が設けられている。おもり側ガイドレール2は、レールクリップ6と支持ブラケット5との間におもり側ガイドレール2のレールフランジ部を挟んだ状態でレールクリップ6をボルト及びナットで締め付けることにより、各支持ブラケット5に取り付けられている。
各おもり側ガイドレール2は、図2に示すように、同一平面上に並んだ一対のレールフランジ部2aと、レールフランジ部2aに垂直な方向へ一対のレールフランジ部2a間から突出する断面略U字状のレール突出部2bとを有している。各おもり側ガイドレール2は、一対のレールフランジ部2aを背面にし、レール突出部2bを互いに向き合わせて配置されている。釣合おもり3は、レール突出部2bがおもりガイド装置4に嵌った状態で、おもり側ガイドレール2により上下方向へ案内される。各おもり側ガイドレール2の背面には、断面略U字状のレール突出部2bの裏面で形成されたレール背面溝(開口部)7がおもり側ガイドレール2の長さ方向に沿って設けられている。
各レールフランジ部2a及びレール突出部2bは、一枚の板材(例えば金属板等)を曲げることにより一体に成形されている。即ち、各おもり側ガイドレール2は、一枚の板材を曲げて全体として中空の断面略T字状に成形されたフォーミングレールとされている。
一対のおもり側ガイドレール2間には、例えば地震や強風等により建物が揺れたときに各おもり側ガイドレール2のたわみ量を抑制するタイブラケット装置8が連結されている。タイブラケット装置8は、図1に示すように、おもり側ガイドレール2の長さ方向について各支持ブラケット5の支持位置間のほぼ中央位置に配置されている。
例えば地震や強風等により建物が揺れたときに釣合おもり3が水平方向の加振力を受けると、各おもり側ガイドレール2は、おもりガイド装置4を介して、釣合おもり3の慣性力を左右方向の力として受ける。このとき、タイブラケット装置8が一対のおもり側ガイドレール2間に連結されていることから、各おもり側ガイドレール2間の距離が広がる方向へのおもり側ガイドレール2のたわみが防止され、釣合おもり3が一対のおもり側ガイドレール2間から外れること(釣合おもり3の脱レール)が防止される。また、タイブラケット装置8が一対のおもり側ガイドレール2間に連結されていることから、一方のおもり側ガイドレール2が水平方向へたわもうとすると、他方のおもり側ガイドレール2がたわみを抑制する効果がある。このため、各おもり側ガイドレール2の水平方向への曲げ剛性が等価的に大きくなり、レールサイズの増大や、支持ブラケット5の上下方向への設置間隔の短縮等が不要になる。
図3は、図2のタイブラケット装置8を示す上面図である。また、図4は、図3のタイブラケット装置8の要部を示す斜視図である。タイブラケット装置8は、一対のおもり側ガイドレール2間に渡される鋼製のタイブラケット9と、タイブラケット9にそれぞれ設けられ、各おもり側ガイドレール2のレール背面溝7に挿入される一対の挿入部材10とを有している。
タイブラケット9は、所定の距離だけ互いに離して配置された一対の受け部材9aと、各受け部材9a間を繋ぐ繋ぎ部材9bとを有している。この例では、各受け部材9a及び繋ぎ部材9bのそれぞれが断面L字状のアングル部材とされている。各受け部材9a及び繋ぎ部材9bの断面形状は、L字状に限定されず、例えばH形状や矩形状等であってもよい。
各受け部材9aは、図2に示すように、釣合おもり3からみて、各おもり側ガイドレール2よりも外側にそれぞれ配置されている。即ち、一対の受け部材9a間に各おもり側ガイドレール2がまとめて配置されている。また、タイブラケット9は、一方のおもり側ガイドレール2の背面に一方の受け部材9aを対向させ、他方のおもり側ガイドレール2の背面に他方の受け部材9aを対向させて配置されている。この例では、各受け部材9aは一対のおもり側ガイドレール2の幅方向に沿って水平に配置されている。
繋ぎ部材9bは、各おもり側ガイドレール2を避けて各受け部材9aを繋いでいる。また、繋ぎ部材9bの一端部には一方の受け部材9aが、繋ぎ部材9bの他端部には他方の受け部材9aが、例えば溶接やボルト等によりそれぞれ固定されている。さらに、この例では、一対のおもり側ガイドレール2が互いに対向する方向に沿って繋ぎ部材9bが水平に配置されている。
一対の挿入部材10のうち、一方の挿入部材10は一方の受け部材9aに固定され、他方の挿入部材10は他方の受け部材9aに固定されている。各挿入部材10は、例えば溶接やボルト等により各受け部材9aにそれぞれ固定されている。また、各挿入部材10は、受け部材9aに並べて固定された一対の板状の固定部10aと、各固定部10aに垂直な方向へ一対の固定部10a間から突出し、レール背面溝7に挿入される挿入部10bとを有している。
挿入部10bは、突出方向先端部から固定部10a側の根元部に向けて幅寸法が連続的に広がる形状とされている。この例では、挿入部10bの断面形状が略U字状とされている。挿入部10bの断面形状は、U字状に限定されず、例えば楕円弧状や台形状、V形状等であってもよい。
挿入部10bの裏面と受け部材9aとの間には、挿入部10bの弾性変形を許容するための空間が形成されている。挿入部10bの突出寸法(高さ寸法)は、図2に示すように、レール背面溝7の深さ寸法よりも短くなっている。挿入部10bの幅寸法は、レール背面溝7の幅寸法に合わせて決められている。挿入部10bがレール背面溝7に挿入されている状態では、挿入部10bの両側面がレール背面溝7の内面に接触し、各固定部10aが各レールフランジ部2aに接触している。挿入部10bは、レール背面溝7の内面に接触して弾性変形しながらレール背面溝7に挿入されている。従って、タイブラケット装置8は、挿入部10bの弾性復元力によって挿入部10bがレール背面溝7内で突っ張ることにより、おもり側ガイドレール2に摩擦保持されて取り付けられている。
各固定部10a及び挿入部10bは、一枚の板材(例えば金属板等)を曲げることにより一体に成形されている。即ち、各挿入部材10は、一枚の板材を曲げて全体として中空の断面略T字状に成形されている。
次に、タイブラケット装置8を一対のおもり側ガイドレール2に取り付けるときの手順について説明する。タイブラケット装置8をおもり側ガイドレール2に取り付けるときには、まず各おもり側ガイドレール2の少なくともいずれか一方を弾性変形させながら曲げてレール間距離を狭くした状態で、各おもり側ガイドレール2が一対の受け部材9a間に配置されるようにタイブラケット装置8を配置する。
この後、おもり側ガイドレール2の弾性変形を元に戻す。このとき、各レール背面溝7に挿入部材10の挿入部10bをそれぞれ挿入して、挿入部10bをレール背面溝7に摩擦保持させる。このようにして、タイブラケット装置8を各おもり側ガイドレール2に取り付ける。
なお、一対のおもり側ガイドレール2を弾性変形させずに、タイブラケット9を弾性変形させながら曲げて一対の受け部材9a間の距離を広げた状態で、各おもり側ガイドレール2が一対の受け部材9a間に配置されるようにタイブラケット装置8を配置し、タイブラケット9の弾性変形を元に戻すことにより、挿入部10bをレール背面溝7に挿入するようにしてもよい。
タイブラケット装置8を一対のおもり側ガイドレール2から取り外すときには、上記と逆の手順を行うことにより、タイブラケット装置8を一対のおもり側ガイドレール2から取り外す。
このようなエレベータのタイブラケット装置8では、おもり側ガイドレール2の背面にそれぞれ対向する一対の受け部材9aに挿入部材10がそれぞれ設けられ、挿入部材10が各レール背面溝7にそれぞれ挿入されるので、レール背面溝7に挿入部材10を挿入するだけで、タイブラケット装置8を一対のおもり側ガイドレール2から外れにくい状態にすることができる。これにより、レールクリップを用いずにタイブラケット装置8を一対のおもり側ガイドレール2に取り付けることができ、おもり側ガイドレール2に対するタイブラケット装置8の取り付け作業を容易にすることができる。また、レールクリップや、レールクリップを締結するボルト及びナット等をなくすことができるので、部品点数を削減することができ、コストの低減を図ることもできる。
また、レール背面溝7の内面に接触した状態で挿入部材10がレール背面溝7に挿入されることにより、タイブラケット装置8がおもり側ガイドレール2に摩擦保持されるので、タイブラケット装置8を支持する部材を別個に設ける必要がなくなり、おもり側ガイドレール2に対するタイブラケット装置8の取り付け作業をさらに容易にすることができる。
また、おもり側ガイドレール2が一枚の板材を曲げて成形されたフォーミングレールであるので、おもり側ガイドレール2を軽量で安価なレールとすることができる。
なお、上記の例では、レール背面溝7に挿入される挿入部10bの弾性変形を許容するための空間が、挿入部10bの裏面と受け部材9aとの間に形成されているが、挿入部10bと受け部材9aとの間に空間はなくてもよい。このようにしても、レール背面溝7の内面に接触させながら挿入部10bをレール背面溝7に挿入することにより、タイブラケット装置8をおもり側ガイドレール2に摩擦保持させることができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、受け部材9aと別個に作製された挿入部材10が受け部材9aに固定されているが、挿入部材10を受け部材9aと一体に成形するようにしてもよい。
即ち、図5は、この発明の実施の形態2によるエレベータのタイブラケット装置の要部を示す斜視図である。実施の形態2では、一方の受け部材9a及び一方の挿入部材10が一枚の板材(例えば金属板等)を曲げることにより一体に成形され、他方の受け部材9a及び他方の挿入部材10が一枚の板材(例えば金属板等)を曲げることにより一体に成形されている。従って、実施の形態2では、板材の一部が断面略U字状に曲げられて挿入部材10として成形され、板材の残りの部分が挿入部材10の両側に配置される平板状の受け部材9aとして成形されている。一方の受け部材9aは繋ぎ部材9bの一端部に、他方の受け部材9aは繋ぎ部材9bの他端部に、例えば溶接やボルト等により固定されている。他の構成は実施の形態1と同様である。
このようなエレベータのタイブラケット装置8では、受け部材9a及び挿入部材10が一枚の板材を曲げることにより一体に成形されているので、タイブラケット装置8の製造を容易にすることができる。また、タイブラケット装置8の軽量化も図ることができるので、一対のおもり側ガイドレール2に対するタイブラケット装置8の取り付け作業をさらに容易にすることができ、取り付け作業にかかる時間の短縮化をさらに図ることができる。
なお、上記の例では、一対の受け部材9aがいずれも挿入部材10と一体に成形されるようになっているが、一対の受け部材9aのうち一方のみが挿入部材10と一体に成形されていてもよい。
実施の形態3.
図6は、この発明の実施の形態3によるタイブラケット装置を示す斜視図である。また、図7は、図6のタイブラケット装置を示す分解斜視図である。一対の受け部材9aのうち、一方の受け部材9aはボルト31及びナット32により繋ぎ部材9bの一端部に固定され、他方の受け部材9aは溶接により繋ぎ部材9bの他端部に固定されている。
繋ぎ部材9bの一端部には、ボルト31が通される長穴33が繋ぎ部材9bの長さ方向に沿って設けられている。一方の受け部材9aには、ボルト31が通される丸穴34が設けられている。一方の受け部材9aは、長穴33及び丸穴34の順に通されたボルト31にナット32が螺合されてボルト31及びナット32が締め付けられることにより、繋ぎ部材9bの一端部に着脱可能に固定されている。他の構成は実施の形態1と同様である。
タイブラケット装置8を一対のおもり側ガイドレール2に取り付けるときには、まずボルト31及びナット32の締め付けを緩めた後、一方の受け部材9aを繋ぎ部材9bに対して変位させ、一対の受け部材9a間の距離を広げる。この後、各受け部材9a間の距離を広げた状態で、一対のおもり側ガイドレール2の外側に各受け部材9aを配置する。この後、繋ぎ部材9bに対して固定された他方の挿入部材10を他方のレール背面溝7に挿入した後、一方の受け部材9aを繋ぎ部材9bに対して変位させながら一方の挿入部材10を一方のレール背面溝7に挿入する。この後、ボルト31及びナット32を締め付けることにより、一方の受け部材9aを繋ぎ部材9bに固定する。このようにして、タイブラケット装置8が一対のおもり側ガイドレール2に取り付けられる。
このようなエレベータのタイブラケット装置8では、一方の受け部材9aが繋ぎ部材9bにボルト31を用いて固定されているので、ボルト31を緩めることにより、繋ぎ部材9bに対して一方の受け部材9aを変位させながら一対の受け部材9a間の距離を変化させることができる。これにより、タイブラケット9やおもり側ガイドレール2を弾性変形させることなく各挿入部材10を各レール背面溝7に挿入することができ、一対のおもり側ガイドレール2に対するタイブラケット装置8の取り付け作業をさらに容易にすることができる。
また、繋ぎ部材9bには、ボルト31が通される長穴33が繋ぎ部材9bの長さ方向に沿って設けられているので、繋ぎ部材9bに対する受け部材9aの位置を繋ぎ部材9bの長さ方向について調整することができ、各受け部材9a間の距離を容易に調整することができる。
なお、上記の例では、一対の受け部材9aのうち、一方の受け部材9aのみがボルト21及びナット32により繋ぎ部材9bに固定されているが、一方及び他方の受け部材9aがいずれもボルト31及びナット32により繋ぎ部材9bに固定されていてもよい。即ち、一対の受け部材9aの少なくともいずれか一方が繋ぎ部材9bにボルト31及びナット32により固定されていればよい。
また、上記の例では、ボルト31を用いて繋ぎ部材9bに固定される受け部材9aに、ボルト31が通される丸穴34が設けられているが、受け部材9aには、丸穴34ではなく、ボルト31が螺合されるねじ穴を設けてもよい。このようにすれば、ナット32をなくすことができ、部品点数の削減を図ることができる。
実施の形態4.
図8は、この発明の実施の形態4によるエレベータのタイブラケット装置を示す上面図である。図において、タイブラケット9は、繋ぎ部材9bから一方の受け部材9aの位置よりもさらに外側へ延長された延長部41を有している。
延長部41は、かごを案内する一対のかご側ガイドレールのうち、一方のかご側ガイドレール42の背面に対向している。かご側ガイドレール42は、昇降路1の内壁1aに対して固定された複数の支持ブラケット(図示せず)に支持されている。また、かご側ガイドレール42は、一枚の板材を曲げて成形されたフォーミングレールではなく、例えば切削加工や押出加工等により成形された断面T字状の鋼製中実レールとされている。
延長部41には、タイブラケット9をかご側ガイドレール42に取り付けるためのレールクリップ43、ボルト44及びナット45が設けられている。タイブラケット9は、レールクリップ43と延長部41との間にかご側ガイドレール42のレールフランジ部を挟んだ状態でレールクリップ43をボルト44及びナット45で締め付けることにより、かご側ガイドレール42に取り付けられている。他の構成は実施の形態1と同様である。
このようなエレベータのタイブラケット装置8では、タイブラケット9がかご側ガイドレール42に取り付けられているので、地震等によりおもり側ガイドレール2が釣合おもり3から左右方向の力を受ける場合、一対のおもり側ガイドレール2だけでなくかご側ガイドレール42にも左右方向の力を分散させることができ、各おもり側ガイドレール2の曲げ変形をさらに抑制することができる。これにより、釣合おもり3の重量が大きくなる場合であっても、おもり側ガイドレール2のサイズを大きくすることなく、おもり側ガイドレール2の強度を確保することができ、釣合おもり3の脱レールをより確実に防止することができる。
なお、上記の例では、おもり側ガイドレール2に対する挿入部材10の摩擦力のみによってタイブラケット装置8が保持されるようになっているが、かご側ガイドレール42でタイブラケット装置8の重量の一部を支持するようにすれば、おもり側ガイドレール2に対する挿入部材10の摩擦力の大きさを小さくすることができる。これにより、レール背面溝7に挿入部材10を弱い力でも容易に挿入することができるようになり、一対のおもり側ガイドレール2に対するタイブラケット装置8の取り付け作業をさらに容易にすることができる。
また、かご側ガイドレール42に対するタイブラケット9の取り付け力を十分強くして、タイブラケット装置8の重量のすべてをかご側ガイドレール42に負担させるようにすれば、レール背面溝7の内面と挿入部材10との間に隙間を介在させることもできる。この場合、レール背面溝7の内面と挿入部材10との間の隙間寸法は、釣合おもり3が一対のおもり側ガイドレール2間から外れない程度の寸法とされる。
実施の形態5.
図9は、この発明の実施の形態5によるエレベータのタイブラケット装置を示す上面図である。図において、タイブラケット9は、一方の受け部材9aから繋ぎ部材9bの位置よりもさらに延長された延長部51と、延長部51に固定され、一方のかご側ガイドレール42の背面に対向するレール取付用ブラケット52とを有している。かご側ガイドレール42の構成は実施の形態4と同様である。
レール取付用ブラケット52は、例えば溶接やボルト等により延長部51に固定されている。また、レール取付用ブラケット52は、繋ぎ部材9bに沿った直線と平行に配置されている。レール取付用ブラケット52には、タイブラケット9をかご側ガイドレール42に取り付けるためのレールクリップ43、ボルト44及びナット45が設けられている。タイブラケット9は、レールクリップ43とレール取付用ブラケット52との間にかご側ガイドレール42のレールフランジ部を挟んだ状態でレールクリップ43をボルト44及びナット45で締め付けることにより、かご側ガイドレール42に取り付けられている。他の構成は実施の形態1と同様である。
このようにしても、一対のおもり側ガイドレール2に連結されたタイブラケット9がかご側ガイドレール42に取り付けられているので、一対のおもり側ガイドレール2が釣合おもり3から受ける左右方向の力をかご側ガイドレール42にも分散させることができる。これにより、釣合おもり3の重量が大きくなる場合であっても、おもり側ガイドレール2のサイズを大きくすることなく、おもり側ガイドレール2の強度を確保することができ、釣合おもり3の脱レールをより確実に防止することができる。
なお、上記実施の形態2の受け部材9a及び挿入部材10の構成(図5)を実施の形態3〜5のいずれかに適用してもよい。また、上記実施の形態3のタイブラケット9の構成を実施の形態4又は5に適用してもよい。
2 おもり側ガイドレール、3 釣合おもり、7 レール背面溝(開口部)、8 タイブラケット装置、9 タイブラケット、9a 受け部材、9b 繋ぎ部材、10 挿入部材、31 ボルト、42 かご側ガイドレール。

Claims (4)

  1. 互いに離して配置された一対の受け部材と、各上記受け部材間を繋ぐ繋ぎ部材とを有し、釣合おもりを案内する一対のおもり側ガイドレールのうち、一方の上記おもり側ガイドレールの背面に一方の上記受け部材を対向させ、他方の上記おもり側ガイドレールの背面に他方の上記受け部材を対向させて配置されるタイブラケット、及び
    各上記おもり側ガイドレールの背面にそれぞれ設けられた開口部に挿入され、各上記受け部材にそれぞれ設けられた一対の挿入部材
    を備えていることを特徴とするエレベータのタイブラケット装置。
  2. 上記受け部材と、この受け部材に設けられた上記挿入部材とは、一枚の板材を曲げることにより一体に成形されていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのタイブラケット装置。
  3. 各上記受け部材の少なくともいずれか一方は、上記繋ぎ部材にボルトにより取り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータのタイブラケット装置。
  4. 上記タイブラケットは、かごを案内するかご側ガイドレールに取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のエレベータのタイブラケット装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112014006866B4 (de) * 2014-08-13 2021-06-17 Mitsubishi Electric Corporation Maschinensockel-Anbringungsvorrichtung für eine Aufzugshubmaschine
CN113277401A (zh) * 2021-06-18 2021-08-20 杭州优迈科技有限公司 电梯导轨以及电梯导向机构

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