JP2018118606A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤ質量の増加を抑制しつつ、耐久性能を向上する。【解決手段】カーカスプライからなるカーカス6、及び、カーカス6の折返し部6bの外側に配され、かつ、補強コード12を具えたビード補強層9を含む空気入りタイヤ1である。ビード補強層9の補強コード12は、カーカスコード11と異なる角度で配されている。ビード補強層9は、タイヤ半径方向において、内端9aから外端9bまで延びている。内端9aは、ビードコア5のタイヤ半径方向の外面5Aよりもタイヤ半径方向内側に位置している。補強コード12のタイヤ放射方向に対する角度θは、内端9a側から外端9b側に向かって大きくなっている。【選択図】 図3

Description

本発明は、空気入りタイヤに関し、詳しくは、タイヤ質量の増加を抑制しつつ、良好な耐久性能を有する空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤのビード部は、走行時、リムフランジに強く押し付けられるとともに、リムフランジを支点としてタイヤ軸方向外側に曲げられる。その際、例えば、カーカスと、そのタイヤ軸方向外側に配されたゴムとの間にせん断歪みが生じる。このようなせん断歪は、前記カーカスのカーカスコードがゴムから剥離するコードルースを招く原因と考えられている。また、カーカスプライのタイヤ最大幅付近では、圧縮歪が生じ、これによりカーカスコードが破断(コード切れ)する場合があった。
これらの損傷を抑制するために、補強コードを有するビード補強層をカーカスのタイヤ軸方向外側に設けることが知られている(下記特許文献1参照)。
上述のカーカスとその外側のゴムとの間のせん断歪を効果的に低減させるためには、補強コードのタイヤ放射方向に対する角度が相対的に小さいプライを用いることが望ましい。逆に、上述のカーカスコードの圧縮歪を効果的に低減するためには、補強コードの角度が相対的に大きいプライを用いることが望ましい。
従って、上述のせん断歪及び圧縮歪をともに低減させるために、例えば、前記角度が相対的に小さな補強コードの補強プライと、前記角度が相対的に大きな補強コードの補強プライとからなるビード補強層を設ける必要があり、プライ枚数が増加し、タイヤ質量が大きくなるという問題があった。
特開2015−51690号公報
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、タイヤ質量の増加を抑制しつつ、優れた耐久性能を有する空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至る本体部と、前記ビードコアの回りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返される折返し部とを含むカーカスコードを具えたカーカスプライからなるカーカス、及び、前記折返し部のタイヤ軸方向外側に配され、かつ、補強コードを具えたビード補強層を含む空気入りタイヤであって、前記ビード補強層の前記補強コードは、タイヤ放射方向に対して、前記カーカスコードと異なる角度で配され、前記ビード補強層は、タイヤ半径方向において、内端から外端まで延びており、前記内端は、前記ビードコアのタイヤ半径方向の外面よりもタイヤ半径方向内側に位置し、前記補強コードの前記角度は、前記内端側から前記外端側に向かって大きくなっている。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記ビード補強層が、前記ビードコアの前記外面よりもタイヤ半径方向内側の内側部と、前記内側部よりもタイヤ半径方向外側の外側部とを含み、前記外側部の前記補強コードの前記角度は、前記内側部の前記補強コードの前記角度よりも10度以上大きいのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記補強コードの前記角度が、30〜60度の範囲であるのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記ビード補強層の前記外端のビードベースラインからのタイヤ半径方向高さが、ビードベースラインとタイヤ最大幅位置とのタイヤ半径方向の長さの80%以上であるのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記補強コードのヤング率が、前記カーカスコードのヤング率よりも小さいのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記カーカスコードの前記角度が、0〜5度であるのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記ビード補強層の前記内端が、前記ビードコアのタイヤ軸方向の外側面よりもタイヤ軸方向外側に位置するのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記ビード補強層が、前記ビードコアの前記外面よりもタイヤ半径方向内側の内側部を含み、前記内側部は、前記ビードコアのタイヤ半径方向の内面に沿ってのびるのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤは、トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至る本体部と、前記ビードコアの回りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返される折返し部とを含むカーカスコードを具えたカーカスプライからなるカーカス、及び、 前記折返し部のタイヤ軸方向外側に配され、かつ、補強コードを具えたビード補強層を含んでいる。前記ビード補強層は、タイヤ半径方向において、内端から外端まで延びている。
前記ビード補強層の前記補強コードは、タイヤ放射方向に関して、前記カーカスコードと異なる角度で配されている。これにより、ビード補強層は、タイヤ走行時に、カーカスプライに生じる歪を低減することができる。
前記ビード補強層の前記内端は、前記ビードコアのタイヤ半径方向の外面よりもタイヤ半径方向内側に位置している。即ち、ビード補強層は、せん断歪が生じるビードコア高さ位置付近のカーカスのタイヤ軸方向外側に配される。また、前記補強コードの前記角度は、前記内端側から前記外端側に向かって大きくなっている。従って、ビード補強層は、そのタイヤ半径方向内側の部分によってカーカスに作用するせん断歪を低減するため、コードルースの発生が抑制される。
また、ビード補強層のタイヤ半径方向外側の部分は、カーカスコードの圧縮歪を低減し、コード切れを抑制する。従って、本発明の空気入りタイヤは、ビード補強層のプライ枚数の増加を抑えて、タイヤ質量の増加を抑制しつつ、優れた耐久性能を発揮する。
本発明の空気入りタイヤの一実施形態を示すタイヤ子午線断面図である。 本実施形態のビード補強層を説明する側面図である。 他の実施形態の補強コードを説明する側面図である。 図1のビード部の拡大図である。 他の本実施形態の空気入りタイヤのタイヤ子午線断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本発明の一実施形態を示す空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある。)1の正規状態におけるタイヤ子午線断面図である。本発明は、例えば、乗用車用のタイヤ、小型トラック用のタイヤに好適に用いられる。
「正規状態」とは、タイヤ1が正規リム(以下、単に「リム」ということがある)Rにリム組みされかつ正規内圧が充填された無負荷の状態である。以下、特に言及されない場合、タイヤ1の各部の寸法等はこの正規状態で測定された値である。
「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITSAT VARIOUSCOLD INFLATION PRESSURES"に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。タイヤが乗用車用である場合、正規内圧は、180kPaである。
図1に示されるように、本実施形態のリムRは、ビード部4の底面4aを受けるリムシートRsと、リムシートRsのタイヤ軸方向の外端からタイヤ半径方向外側に突出するリムフランジRfとを含んでいる。
本実施形態のタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るラジアル構造のカーカス6と、カーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内部に配されたベルト層7とを具えている。ベルト層7は、ベルトコード(図示省略)をトッピングゴムで被覆した2枚のベルトプライ7A、7Bで構成されている。
ビードコア5は、本実施形態では、タイヤ子午線断面において、矩形状で形成されている。ビードコア5は、本実施形態では、タイヤ半径方向の外面5A、内面5B、外面5Aと内面5Bとをタイヤ軸方向外側で継ぐ外側面5C、及び、外面5Aと内面5Bとをタイヤ軸方向内側で継ぐ内側面5Dで形成されている。なお、ビードコア5は、このような断面形状に限定されるものではなく、例えば、六角形状や円形状でも構わない。
カーカス6は、本実施形態では、内側及び外側のカーカスプライ6A、6Bで構成されている。
内側のカーカスプライ6Aは、本実施形態では、本体部6aと折返し部6bとを有する。本体部6aは、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至る。折返し部6bは、ビードコア5の回りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返されている。折返し部6bは、本実施形態では、タイヤ最大幅位置Mよりもタイヤ半径方向外側で終端している。これにより、サイドウォール部3の曲げ剛性が高められる。前記「タイヤ最大幅位置M」は、本明細書では、本体部6aが最もタイヤ軸方向外側となる位置である。
本体部6aと折返し部6bとの間には、ビードコア5からタイヤ半径方向外側に先細状でのびるビードエーペックス8が設けられている。本実施形態のビードエーペックス8は、タイヤ最大幅位置Mよりもタイヤ半径方向外側で終端する外端8eを有している。
本実施形態の外側のカーカスプライ6Bは、本体部6cのみで構成されている。外側のカーカスプライ6Bは、本実施形態では、ビードコア5の外面5Aと内面5Bとの間で終端している。
図2に示されるように、カーカスプライ6A、6Bは、平行に配列されたカーカスコード11をトッピングゴムにて被覆して形成されている。
カーカスコード11は、例えば、タイヤ放射方向に対する角度αが、0〜5度で配されている。
折返し部6bのタイヤ軸方向外側には、ビード補強層9が配されている。ビード補強層9は、本実施形態では、外側のカーカスプライ6Bのタイヤ軸方向の外側面と接触している。ビード補強層9のタイヤ軸方向外側には、例えば、剛性の大きいクリンチゴム10(図1に示す)が設けられている。
ビード補強層9は、本実施形態では、平行に引き揃えた補強コード12(図2に示す)をトッピングゴムで被覆した1枚の補強プライ13で形成されている。なお、ビード補強層9のプライ枚数は、1枚に限定されるものではなく、複数枚でも構わない。
ビード補強層9の補強コード12は、カーカスコード11と異なる角度で配されている。これにより、ビード補強層9は、走行時、カーカスプライ6A、6Bに生じる歪を低減する。
ビード補強層9は、本実施形態では、タイヤ半径方向において内端9aから外端9bまでのびている。ビード補強層9の内端9aは、本実施形態では、ビードコア5のタイヤ半径方向の外面5Aよりもタイヤ半径方向内側に位置している。即ち、ビード補強層9は、せん断歪が生じるビードコア5高さ位置付近のカーカス6のタイヤ軸方向外側に配される。
また、補強コード12のタイヤ放射方向に対する角度θは、内端9a側から外端9b側に向かって大きくなっている。従って、ビード補強層9は、そのタイヤ半径方向内側の部分によってカーカス6に作用するせん断歪を低減するため、コードルースの発生が抑制される。
また、ビード補強層9のタイヤ半径方向外側の部分は、カーカスコード11の圧縮歪を低減し、コード切れを抑制する。従って、本実施形態のタイヤ1は、ビード補強層9のプライ枚数の増加を抑えて、タイヤ質量の増加を抑制しつつ、優れた耐久性能を発揮する。
補強コード12のタイヤ放射方向に対する角度θは、30〜60度の範囲であるのが望ましい。補強コード12の前記角度θが30度未満の場合、カーカス6へのせん断歪が効果的に低減されず、コードルースによる損傷を抑制できないおそれがある。補強コード12の前記角度θが60度を超える場合、カーカスコード11への圧縮歪が効果的に低減されず、コード切れによる損傷を抑制できないおそれがある。
本実施形態では、ビード補強層9は、ビードコア5の外面5Aよりもタイヤ半径方向内側の内側部15と、内側部15よりもタイヤ半径方向外側の外側部16とに区分される。内側部15は、本実施形態では、ビードコア5の外面5Aと内端9aとの間で形成される。外側部16は、本実施形態では、外面5Aと外端9bとの間で形成されている。
外側部16の補強コード12の前記角度θ2は、内側部15の補強コード12の前記角度θ1よりも10度以上大きいのが望ましい。これにより、外側部16は、外側部16とタイヤ軸方向に隣り合うカーカス6に生じる圧縮歪を、一層大きく低減できるので、コード切れが効果的に抑制される。また、内側部15は、カーカス6のトッピングゴムのゴム流れを抑制するとともに、内側部15とタイヤ軸方向で隣り合うカーカス6に生じるせん断歪を、一層大きく低減できるので、コードルースを効果的に抑制できる。
本実施形態の外側部16は、さらに、タイヤ半径方向において、第1外側部17と第2外側部18とに区分される。第1外側部17は、タイヤ1とリムフランジRfとが接触するタイヤ半径方向の外側端Raよりもタイヤ半径方向内側の部分である。第2外側部18は、第1外側部17よりもタイヤ半径方向外側の部分である。
第1外側部17とタイヤ軸方向で隣り合うカーカス6には、第2外側部18とタイヤ軸方向で隣り合うカーカス6に比して、上述のせん断歪は大きく、上述の圧縮歪は小さく生じる。このため、内側部15の補強コード12の前記角度θ1は、32〜44度が望ましい。第1外側部17の補強コード12の前記角度θ2aは、40〜50度が望ましい。第2外側部18の補強コード12の前記角度θ2bは、45〜55度であるのが望ましい。
補強コード12は、本実施形態では、内端9aから外端9bに向かって漸増している。なお、補強コード12は、このような態様に限定されるものではない。図3に示されるように、補強コード12は、例えば、内側部15の前記角度θ1、第1外側部17の前記角度θ2a、第2外側部18の前記角度θ2bが、それぞれ一定の角度でのびるものでも構わない。
図4は、図1のビード部4の拡大図である。図4に示されるように、ビード補強層9の内端9aは、本実施形態では、ビードコア5のタイヤ軸方向の外側面5Cよりもタイヤ軸方向外側に位置している。このようなビード補強層9は、タイヤ質量の増加を効果的に抑制しうる。
ビード補強層9の外端9bのビードベースラインBLからのタイヤ半径方向の高さHaは、ビードベースラインBLとタイヤ最大幅位置Mとのタイヤ半径方向の長さH1の80%以上であるのが望ましい。タイヤ半径方向の高さHaが、タイヤ半径方向の長さL1の80%未満の場合、走行中のタイヤ1において、とりわけ大きな圧縮歪が発生し易いカーカス6のタイヤ軸方向外側に、ビード補強層9を配することができず、コード切れを抑制できないおそれがある。
ビード補強層9の外端9bは、本実施形態では、ビードエーペックス8のタイヤ半径方向の外端8eよりもタイヤ半径方向内側に位置している。これにより、タイヤ質量の過度の増加が抑制される。
補強コード12のヤング率Eaは、カーカスコード11のヤング率Ebよりも小さいのが望ましい。このような補強コード12を有するビード補強層9は、カーカスプライ6A、6Bに作用する歪を効果的に吸収して低減しうる。このような観点より、補強コード12のヤング率Eaは、例えば、1000〜2600MPaが望ましい。カーカスコード11のヤング率Ebは、例えば、2100〜4200MPaが望ましい。補強コード12としては、ナイロン繊維が好適であるが、例えば、ポリエステル、レーヨン、芳香族ポリアミドなどの有機繊維が用いられてもよい。カーカスコード11としては、ポリエステル繊維が好適であるが、例えば、ナイロン、レーヨン、芳香族ポリアミドなどの有機繊維が用いられても良い。
図5は、他の実施形態のタイヤ1のタイヤ子午線断面図である。本実施形態のタイヤ1と同じ構成については、同じ符号が付されてその説明が省略される。この実施形態のタイヤ1は、ビード補強層9Aの内側部15が、ビードコア5のタイヤ半径方向の内面5Bに沿ってのびている。このようなビード補強層9は、ビードコア5の内面5Bよりもタイヤ半径方向内側に位置するカーカス6と、このカーカス6とタイヤ半径方向に隣り合うゴム(図では、クリンチゴム10)との間に作用するせん断歪を低減しうる。
ビード補強層9Aの内側部15は、本実施形態では、内側のカーカスプライ6Aの本体部6aに沿ってのび、その内端9eが、外面5Aよりもタイヤ半径方向内側に位置している。これにより、上述の作用とタイヤ質量の増加抑制効果とが、バランス良く発揮される。
以上、本発明の特に好ましい実施形態が詳細に説明されたが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施される。
図1の基本構造をなす空気入りタイヤが、表1の仕様に基づき試作され、耐久性能及びタイヤ質量がテストされた。各タイヤの共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
タイヤサイズ:205/65R16
補強コードの材料:ナイロン66
補強コードのエンズ(補強プライの幅5cm当りの補強コードの打ち込み本数):35本
カーカスコードのタイヤ放射方向に対する角度:0度
カーカスコードの材料:ポリエチレンテレフタレート
<耐久性能>
ドラム試験機を用い、各試供タイヤが、下記の条件で走行され、カーカスプライにコードルース又はコード切れによる損傷が発生するまでの走行時間が測定された。結果は、比較例1の走行時間を100とする指数で表示されている。数値が大きいほど良好である。
内圧:230kPa
速度:100km/h
荷重:正規荷重の120%
表1の「A」は、コードルースによる損傷を、「B」は、コード切れによる損傷を表す。
<タイヤ質量>
試供タイヤ1本当たりの質量が測定された。結果は、測定値の逆数を用い、比較例1の値を100とする指数で表示されている。数値が大きいほど良好である。
テスト結果が表1に示される。
Figure 2018118606
表1から明らかなように、実施例の空気入りタイヤは、比較例に比べてタイヤ質量の増加が抑制されるとともに、耐久性能が向上していることが確認できた。
1 空気入りタイヤ
5 ビードコア
5A 外面
6 カーカス
6b 折返し部
9 ビード補強層
9a 内端
9b 外端
11 カーカスコード
12 補強コード

Claims (8)

  1. トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至る本体部と、前記ビードコアの回りをタイヤ軸方向内側から外側に折り返される折返し部とを含むカーカスコードを具えたカーカスプライからなるカーカス、及び、
    前記折返し部のタイヤ軸方向外側に配され、かつ、補強コードを具えたビード補強層を含む空気入りタイヤであって、
    前記ビード補強層の前記補強コードは、タイヤ放射方向に対して、前記カーカスコードと異なる角度で配され、
    前記ビード補強層は、タイヤ半径方向において、内端から外端まで延びており、
    前記内端は、前記ビードコアのタイヤ半径方向の外面よりもタイヤ半径方向内側に位置し、
    前記補強コードの前記角度は、前記内端側から前記外端側に向かって大きくなっている空気入りタイヤ。
  2. 前記ビード補強層は、前記ビードコアの前記外面よりもタイヤ半径方向内側の内側部と、前記内側部よりもタイヤ半径方向外側の外側部とを含み、
    前記外側部の前記補強コードの前記角度は、前記内側部の前記補強コードの前記角度よりも10度以上大きい請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記補強コードの前記角度は、30〜60度の範囲である請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記ビード補強層の前記外端のビードベースラインからのタイヤ半径方向高さは、ビードベースラインとタイヤ最大幅位置とのタイヤ半径方向の長さの80%以上である請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記補強コードのヤング率は、前記カーカスコードのヤング率よりも小さい請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記カーカスコードの前記角度は、0〜5度である請求項1乃至5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記ビード補強層の前記内端は、前記ビードコアのタイヤ軸方向の外側面よりもタイヤ軸方向外側に位置する請求項1乃至6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記ビード補強層は、前記ビードコアの前記外面よりもタイヤ半径方向内側の内側部を含み、
    前記内側部は、前記ビードコアのタイヤ半径方向の内面に沿ってのびる請求項1乃至6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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