JP2011098637A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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【課題】操縦安定性を高めつつ、耐久性を向上しうる。
【解決手段】トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2内方に配されたベルト層7とを具えた空気入りタイヤ1である。ベルト層7は、タイヤ赤道Cを跨ってトレッド幅方向にのびる主部11aと、該主部11aの両端でタイヤ赤道C側へ折り返された折返し部11bとを一体に具えるフォールドプライ11を含む。フォールドプライ11には、主部11aと折返し部11bとの間に、タイヤ周方向に連続しかつ硬質ゴムからなる補強ゴム13が配される。この補強ゴム13の複素弾性率E*1は、5〜15MPaである。
【選択図】図1

Description

本発明は、操縦安定性を高めつつ、耐久性を向上しうる空気入りタイヤに関する。
従来より、ベルト層が、1枚のカットプライと、そのタイヤ半径方向内側に配されたフォールドプライとで構成された空気入りタイヤが知られている(例えば、下記特許文献1参照)。このフォールドプライは、そのタイヤ軸方向の両側の端縁部が、カットプライを包む込むようにタイヤ赤道側に折り返された折返し部を具える。このようなフォールドプライは、その折返し部によって、トレッド部の両端部の剛性を高め、コーナリング時のトレッド部の接地性を向上させて、操縦安定性を高めうる。
特開2001−71710号公報
しかしながら、このような空気入りタイヤでは、ベルト層が繰り返し歪を受けることにより、カットプライ及びフォールドプライの両端で、ベルトコードが剥離する損傷等が生じ易く、耐久性が低下するという問題があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、フォールドプライの主部と折返し部との間に、タイヤ周方向に連続し、かつ一定範囲の複素弾性率を有する硬質ゴムからなる補強ゴムを配することを基本として、操縦安定性を高めつつ、耐久性を向上しうる空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るカーカスと、このカーカスのタイヤ半径方向外側かつトレッド部内方に配されたベルト層とを具えた空気入りタイヤであって、前記ベルト層は、タイヤ赤道を跨ってトレッド幅方向にのびる主部と、該主部の両端でタイヤ赤道側へ折り返された折返し部とを一体に具えるフォールドプライを含み、前記フォールドプライには、前記主部と前記折返し部との間に、タイヤ周方向に連続しかつ硬質ゴムからなる補強ゴムが配され、前記補強ゴムの複素弾性率E*1は、5〜15MPaであることを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、前記ベルト層は、両端部が前記フォールドプライの前記折返し部よりもタイヤ軸方向の内側で終端する補助ベルトプライが含まれる請求項1に記載の空気入りタイヤである。
また、請求項3記載の発明は、前記フォールドプライは、複数配列されたベルトコードと、該ベルトコードを被覆するトッピングゴムとからなり、前記トッピングゴムの複素弾性率E*2は、前記補強ゴムの前記複素弾性率E*1よりも小さい請求項1又は2に記載の空気入りタイヤである。
また、請求項4記載の発明は、前記補強ゴムは、厚さが0.5〜3.0mmである請求項1乃至3の何れかに記載の空気入りタイヤである。
また、請求項5記載の発明は、前記補強ゴムは、前記厚さがタイヤ軸方向外側に向かって漸増する請求項4に記載の空気入りタイヤである。
また、請求項6記載の発明は、前記トレッド部には、前記ベルト層のタイヤ半径方向の外側又は内側にタイヤ周方向に対して0〜5度の角度で配列されたバンドコードを有するバンド層が設けられ、前記バンド層の最大幅は、前記折返し部の内端間の幅よりも小である請求項1乃至5の何れかに記載の空気入りタイヤである。
また、請求項7記載の発明は、前記フォールドプライの前記折返し部は、前記主部のタイヤ半径方向内側に位置し、前記バンド層は、前記ベルト層のタイヤ半径方向の外側に配される請求項6に記載の空気入りタイヤである。
また、請求項8記載の発明は、前記補助ベルトプライは、前記フォールドプライのタイヤ半径方向の内側に配される請求項2乃至7の何れかに記載の空気入りタイヤである。
なお、本明細書では、上記各寸法等を含むタイヤの各部の寸法は、正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填された無負荷の正規状態において特定される値とする。
また、前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" とする。
さらに「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" とする。
また、本明細書において、前記複素弾性率はJIS−K6394の規定に準じ、次に示される条件で(株)岩本製作所製の粘弾性スペクトロメータを用いて測定した値である。
初期歪:10%
振幅:±1%
周波数:10Hz
変形モード:引張
測定温度:70°C
本発明の空気入りタイヤでは、タイヤ赤道を跨ってトレッド幅方向にのびる主部と、該主部の両端でタイヤ赤道側へ折り返された折返し部とを一体に具えるフォールドプライを含むベルト層を含む。このようなフォールドプライは、その折返し部によって、トレッド部の両端部の剛性を高めることができ、コーナリング時に、その接地性を発揮させて操縦安定性を向上しうる。
また、フォールドプライには、主部と折返し部との間に、タイヤ周方向に連続しかつ一定範囲の複素弾性率を有する硬質ゴムからなる補強ゴムが配される。このような補強ゴムは、トレッド部の両端部の剛性をより高めることができ、操縦安定性をさらに向上しうる。また、補強ゴムは、フォールドプライの主部と折返し部との間のせん断歪を吸収することができ、ベルトコードの剥離損傷の発生を抑制して耐久性を向上しうる。
本実施形態の空気入りタイヤを示す断面図である。 図1のトレッド部を拡大して示す断面図である。 図1の断面斜視図である。 本発明の他の実施形態におけるベルト層の外端部を拡大して示す断面図である。 他の実施形態の空気入りタイヤを示す断面図である。 比較例の空気入りタイヤを示す断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1に示されるように、本実施形態の空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内方に配されたベルト層7とを具えた乗用車用のラジアルタイヤが示される。
前記カーカス6は、1枚以上、本実施形態では1枚のカーカスプライ6Aにより構成される。カーカスプライ6Aは、図3に示されるように、タイヤ赤道Cに対して例えば80〜90度の角度θ1で配列されたカーカスコード6cの配列体をトッピングゴム6gにて被覆して形成される。カーカスコード6cとしては、例えばポリエステル、ナイロン、レーヨン、アラミドなどの有機繊維コードや必要によりスチールコードが採用される。
また、カーカスプライ6Aは、図1に示されるように、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至る本体部6aと、この本体部6aからのびてビードコア5の廻りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返された折返し部6bとを含む。また、カーカスプライ6Aの本体部6aと折返し部6bとの間には、ビードコア5からタイヤ半径方向外側にのびかつ硬質ゴムからなるビードエーペックス8が配され、ビード部4が適宜補強される。
本実施形態のベルト層7は、タイヤ半径方向に重ねられた2枚のベルトプライからなり、タイヤ半径方向の外側に配されるフォールドプライ11と、該フォールドプライ11のタイヤ半径方向の内側に配される補助ベルトプライ12とを含んで構成される。なお、タイヤ半径方向の内側、及び外側は、タイヤ赤道Cの位置で区別される。
前記フォールドプライ11は、タイヤ赤道Cを跨ってトレッド幅方向にのび、かつベルト層7の最大幅BWに等しい幅を有する主部11aと、該主部11aの両端でタイヤ赤道C側へ折り返された折返し部11bとを一体に具える。このようなフォールドプライ11は、その折返し部11bによって、トレッド部2の両端部の剛性を高めることができ、コーナリング時に、トレッド部2の接地性を発揮させて、操縦安定性を向上しうる。また、本実施形態の折返し部11bは、主部11aのタイヤ半径方向内側に折り返されている。これにより、折返し部11bは、主部11aに実質的に覆われる。なお、ベルト層7の最大幅BWは、トレッド接地幅TWの90〜105%程度が好適である。
また、フォールドプライ11は、図3に示されるように、タイヤ赤道Cに対して例えば17〜28度の角度θ2で配列されたベルトコード11cと、該ベルトコード11cの配列体を被覆するトッピングゴム11gとを含んで構成される。本実施形態のベルトコード11cとしては、スチールコードが採用されるが、アラミドや、レーヨン等の高弾性の有機繊維コードも必要に応じて用いることができる。
また、図2に示されるように、フォールドプライ11の外端11tと折返し部11bの内端11btとのタイヤ軸方向の幅W1については、適宜設定できるが、小さすぎると、トレッド部2の両端部の剛性を十分に高めることができず、逆に、大きすぎても、タイヤ質量が増加する。このような観点より、フォールドプライ11の外端11tと折返し部11bの内端11btとのタイヤ軸方向の幅W1は、フォールドプライ11の最大幅W2の、例えば10〜20%に設定されるのが望ましい。
前記補助ベルトプライ12は、図1、図2に示されるように、両端部12t、12tがそれぞれ、フォールドプライ11の折返し部11bの内端11btよりもタイヤ軸方向の内側で終端して設けられる。これにより、補助ベルトプライ12とフォールドプライ11との各端部が、走行中に互いに接触して損傷するのを抑制しうる。このような損傷を効果的に抑制するため、図2に示されるように、補助ベルトプライ12の端部12tと、折返し部11bの内端11btとのタイヤ軸方向の距離L1は、好ましくは1mm以上、より好ましくは2mm以上が望ましい。他方、前記距離L1が大きくなると、トレッド部2の剛性が低下するおそれがあるので、好ましくは5mm以下、より好ましくは4mm以下が望ましい。
また、補助ベルトプライ12は、図3に示されるように、フォールドプライ11のベルトコード11cと交差する向きに配列されたベルトコード12cと、該ベルトコード12cの配列体を被覆するトッピングゴム12gとを含んで構成される。このような補助ベルトプライ12は、フォールドプライ11とともに、カーカス6を強くタガ締めしてトレッド部2の剛性を増加させるのに役立つ。また、ベルトコード12cは、タイヤ周方向に対する角度θ3が、フォールドプライ11のベルトコード11cの角度θ2と同一であるのが好ましい。また、ベルトコード12cには、ベルトコード11cと同一のものが好ましい。
本実施形態の空気入りタイヤ1では、図1、図2に示されるように、フォールドプライ11の主部11aと折返し部11bとの間に、タイヤ周方向に連続する補強ゴム13が配される。
この補強ゴム13は、タイヤ軸方向の側面13o、タイヤ半径方向の外面13u及び内面13dが夫々フォールドプライ11のトッピングゴム11gと接着される。また、補強ゴム13は、複素弾性率E*1が5〜15MPaの硬質ゴムからなる。このような補強ゴム13は、トレッド部2の両端部の剛性をより高めることができ、さらに操縦安定性を向上させる。また、補強ゴム13は、走行中にフォールドプライ11の主部11aと折返し部11bとの間で生じるせん断歪を吸収でき、ベルトコードの剥離等の損傷を抑制して耐久性を向上しうる。
しかも、本実施形態では、フォールドプライ11の主部11aが、その折返し部11bを、タイヤ半径方向の外側で覆っているため、折返し部11bの動きを抑制して、内端11btを起点とするセパレーション(ベルト端剥離)等の損傷を抑制しうる。
また、本実施形態のフォールドプライ11は、主部11aと折返し部11bとに加え、高弾性の補強ゴム13を含むため、トレッド部2のタイヤ軸方向の両端部で、カーカス6をより強くタガ締めでき、転がり抵抗を低減することができる。
上記作用をより効果的に発揮させるために、補強ゴム13の複素弾性率E*1は、より好ましくは6MPa以上、さらに好ましくは7MPa以上が望ましく、また、より好ましくは12MPa以下、さらに好ましくは10MPa以下が望ましい。
また、フォールドプライ11のトッピングゴム11g(図3に示す)の複素弾性率E*2は、補強ゴム13の複素弾性率E*1よりも小さくするのが好ましい。これにより、トッピングゴム11gは、高弾性の補強ゴム13とベルトコードとの間の歪をより効果的に緩和し、さらに耐久性を向上させることができる。このような作用を効果的に発揮させるために、トッピングゴム11gの複素弾性率E*2は、補強ゴム13の複素弾性率E*1の、好ましくは0.80倍以上、さらに好ましくは0.85倍以上が望ましく、また、好ましくは0.95倍以下、さらに好ましくは0.90倍以下が望ましい。
補強ゴム13の厚さT1については、適宜設定できるが、小さすぎると、トレッド部2の両端部の剛性を十分に高めることができないおそれがある。逆に、大きすぎると、タイヤ重量の増大を招くおそれがある。このような観点より、補強ゴム13の厚さT1は、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは0.7mm以上、さらに好ましくは1.0mm以上が望ましく、また、好ましくは3.0mm以下、より好ましくは2.5mm以下、さらに好ましくは2.0mm以下が望ましい。本実施形態では、補強ゴム13の厚さT1が、実質的に一定の厚さで形成されている。
また、図4に拡大して示されるように、補強ゴム13の厚さT1は、タイヤ軸方向外側に向かって漸増させることもできる。これにより、フォールドプライ11の外端11tは、比較的大きな半径の円弧で折り曲げでき、その耐久性が増す。また、補強ゴム13は、タイヤ軸方向外側ほど大きくなる傾向にあるフォールドプライ11の歪を、好ましく吸収できる。
また、補強ゴム13のタイヤ軸方向の最大長さW3については、フォールドプライ11の外端11tと折返し部11bの内端11btとのタイヤ軸方向の幅W1と、同一に設定されているが、これよりも小さくすることもできる。この場合、補強ゴム13の最大長さW3は、フォールドプライ11の外端11tと折返し部11bの内端11btとの幅Wlの、好ましくは0.8倍以上、さらに好ましくは0.9倍以上が望ましい。
図1及び図2に示されるように、ベルト層7のタイヤ半径方向の外側に、タイヤ周方向に対して0〜5度の角度(図示省略)で配列されたバンドコード9cを有するバンド層9が設けられるのが好ましい。このようなバンド層9は、高速走行時のベルト層7の動きを抑制し、転がり抵抗をさらに小さくする。また、バンドコード9cには、例えばナイロン、アラミド又はPENなどの有機繊維コードが好ましく採用される。
本実施形態では、フォールドプライ11によってトレッド部2のタイヤ軸方向の両端部で、カーカス6を強くタガ締めできるので、バンド層の最大幅W4を、折返し部11bの内端11bt間の幅W5よりも小に設定できる。これにより、空気入りタイヤ1は、転がり抵抗を小さくしつつ、タイヤ質量の増大を抑制しうる。
上記作用を効果的に発揮させるために、バンド層9の最大幅W4は、フォールドプライ11の最大幅W2の、好ましくは0.2倍以上、さらに好ましくは0.3倍以上が望ましく、また、好ましくは0.5倍以下、さらに好ましくは0.4倍以下が望ましい。
本実施形態では、フォールドプライ11の折返し部11bが、主部11aのタイヤ半径方向内側に位置し、バンド層9は、ベルト層7のタイヤ半径方向の外側に配されるものが例示されたが、これに限定されるものではない。
例えば、図5に示されるように、フォールドプライ11は、折返し部11bを、主部11aのタイヤ半径方向外側に位置させてもよい。この場合、フォールドプライ11には、折返し部11bのタイヤ半径方向の外側を覆うエッジバンドプライ14が設けられてもよい。これにより、フォールドプライ11の耐久性をより向上させるのに役立つ。
また、バンド層9は、ベルト層7のタイヤ半径方向の内側に配されてもよい。このようなバンド層9は、タイヤ内腔側からトレッド部2の動きを抑制して、転がり抵抗を低減しうる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1の基本構造を有し、かつベルト層及び補強ゴムの構造を表1の仕様とした空気入りタイヤを試作するとともに、それらの性能がテストされた。また、比較のために、図6に示される2枚のカットプライ15a、15bからなるベルト層15を有する空気入りタイヤについても、同様のテストが行なわれた。
タイヤサイズ:195/65R15
リムサイズ :15×6JJ
フォールドプライの最大幅W2:160(mm)
フォールドプライのトッピングゴムの複素弾性率E*2:8.5MPa
テストの方法は次の通りである。
<操縦安定性>
各供試タイヤを上記リムにリム組みし、内圧230kPaを充填して、排気量1600ccの国産FF車の全輪に装着して、ドライアスファルト路面のテストコースをドライバー1名乗車で走行し、ハンドル応答性、剛性感及びグリップ等に関する特性をドライバーの官能評価により評価した。結果は、比較例1を100とする指数で表示している。数値が大きいほど良好である。
<耐久性>
各供試タイヤを上記リムにリム組みし、内圧230kPaを充填するとともに、ドラム試験機を用いてECE30により規定された荷重/速度性能テストに準拠して、ステップスピード方式により実施した。テストは、逐次走行速度を上昇させるとともに、タイヤが破壊したときの速度と時間を測定した。評価は、比較例1を100とした指数で評価した。数値が高いほど優れている。
<転がり抵抗>
各供試タイヤを上記リムにリム組みし、内圧230kPaを充填するとともに、転がり抵抗試験機を用いて、荷重4.4kN、時速80km/hでで転がり抵抗を測定した。評価は、比較例1を100とした指数で評価した。数値が小さいほど転がり抵抗が小さく良好である。
<タイヤ質量>
タイヤ1本当たりの質量を測定し、比較例1を100とする指数で表示した。数値が大きいほど軽量である。
テストの結果を表1に示す。
Figure 2011098637
Figure 2011098637
テストの結果、実施例の空気入りタイヤは、操縦安定性を高めつつ、耐久性を向上しうることが確認できた。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
7 ベルト層
11 フォールドプライ
13 補強ゴム

Claims (8)

  1. トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るカーカスと、このカーカスのタイヤ半径方向外側かつトレッド部内方に配されたベルト層とを具えた空気入りタイヤであって、
    前記ベルト層は、タイヤ赤道を跨ってトレッド幅方向にのびる主部と、該主部の両端でタイヤ赤道側へ折り返された折返し部とを一体に具えるフォールドプライを含み、
    前記フォールドプライには、前記主部と前記折返し部との間に、タイヤ周方向に連続しかつ硬質ゴムからなる補強ゴムが配され、
    前記補強ゴムの複素弾性率E*1は、5〜15MPaであることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記ベルト層は、両端部が前記フォールドプライの前記折返し部よりもタイヤ軸方向の内側で終端する補助ベルトプライが含まれる請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記フォールドプライは、複数配列されたベルトコードと、該ベルトコードを被覆するトッピングゴムとからなり、
    前記トッピングゴムの複素弾性率E*2は、前記補強ゴムの前記複素弾性率E*1よりも小さい請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記補強ゴムは、厚さが0.5〜3.0mmである請求項1乃至3の何れかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記補強ゴムは、前記厚さがタイヤ軸方向外側に向かって漸増する請求項4に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記トレッド部には、前記ベルト層のタイヤ半径方向の外側又は内側にタイヤ周方向に対して0〜5度の角度で配列されたバンドコードを有するバンド層が設けられ、
    前記バンド層の最大幅は、前記折返し部の内端間の幅よりも小である請求項1乃至5の何れかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記フォールドプライの前記折返し部は、前記主部のタイヤ半径方向内側に位置し、
    前記バンド層は、前記ベルト層のタイヤ半径方向の外側に配される請求項6に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記補助ベルトプライは、前記フォールドプライのタイヤ半径方向の内側に配される請求項2乃至7の何れかに記載の空気入りタイヤ。
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