JP2018117996A - 転倒防止装置 - Google Patents

転倒防止装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018117996A
JP2018117996A JP2017013489A JP2017013489A JP2018117996A JP 2018117996 A JP2018117996 A JP 2018117996A JP 2017013489 A JP2017013489 A JP 2017013489A JP 2017013489 A JP2017013489 A JP 2017013489A JP 2018117996 A JP2018117996 A JP 2018117996A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
furniture
prevention device
upper pedestal
restriction
fall prevention
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017013489A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6868266B2 (ja
Inventor
由樹 南
Yoshiki Minami
由樹 南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Boshin Factory Co Ltd
Original Assignee
Boshin Factory Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Boshin Factory Co Ltd filed Critical Boshin Factory Co Ltd
Priority to JP2017013489A priority Critical patent/JP6868266B2/ja
Publication of JP2018117996A publication Critical patent/JP2018117996A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6868266B2 publication Critical patent/JP6868266B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

【課題】 地震発生時に家具を吊持することにより家具の重心バランスをとりつつ、震動の大きさに応じた家具の段階的な傾斜を可能とし、家具の前倒防止を図れる転倒防止装置を提供することである。【解決手段】 本発明の転倒防止装置は、家具を後方向に傾斜させて当該家具の前方向への転倒を防止する転倒防止装置であって、壁面または天井に設けられた滑車を支点として、前記家具の天面に配置された第1点と第2点とで前記家具を吊持する吊持部と、床に配置された下架台部と、前記家具の底面に配置され、前記下架台部上を傾斜しながら前方向に摺動する上架台部と、を備え、前記上架台部は後方向への揺り戻しを規制する第1の規制部を有し、前記下架台部は前記第1の規制部に係合する第1の規制面を前後方向に複数有し、前記吊持部は前記上架台部の傾斜に応じて、前記滑車から前記第1点までの距離と、前記滑車から前記第2点までの距離との比率を変化させる。【選択図】 図1

Description

本発明は、家具の転倒防止装置に関し、より特定的には、家具の前方向への転倒を防止することを目的とする転倒防止装置に関する。
従来、地震の発生により家具が前方に倒れることを防止する方法として、家具と壁面等とを金具で固定する方法や、家具と壁面等の間に突っ張り棒を介在させる方法等が採用されている。
しかし、金具で固定する方法では、工事が大掛かりなものとなり、工事に要する費用が嵩むという難点がある。また、家具の材質によっては、固定が困難な場合もある。
他方で、突っ張り棒等を介在させる方法では、固定する力が弱く、大きな震動に耐えられないという難点がある。また、天井や壁の強度が弱い場合は、採用することができない。
そこで、家具の下に架台を設置し、震動時に家具を後傾させることによって、家具の材質や壁の強度にかかわらず、家具の転倒を防止しようとする方法がある(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2002−265014号公報 登録実用新案第3017616号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載のような転倒防止装置では、家具の前倒自体は防止できるものの、段階的に傾斜角度を調整することができない。地震と言っても大小様々な地震が存在するが、これらの装置では「家具を後傾させるか、させないか」の二択しか存在しないため、小さな地震であっても、家具が大きく傾くことになってしまう。そうすると、強い衝撃を受けて家具や家具の中身が破損したり飛び出したりするおそれが生じる。
それ故に、本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的の1つは、地震発生時に家具を吊持することにより家具の重心バランスをとりつつ、震動の大きさに応じた家具の段階的な傾斜を可能とし、家具の前倒防止を図れる転倒防止装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、少なくとも以下のような構成を備え、もしくは手順を実行する。なお、以下の説明において、本発明の理解を容易にするために図面に示されている符号等を付記する場合があるが、本発明の各構成要素は、図面に示されているものに限定されるものではなく、当業者が技術的に理解しうる範囲にまで広く解釈されるべきものである。
本発明にかかる転倒防止装置は、家具を後方向に傾斜させて当該家具の前方向への転倒を防止する転倒防止装置であって、壁面または天井に設けられた滑車を支点として、前記家具の天面に配置された第1点と、その第1点より後方向に配置された第2点とで前記家具を吊持する吊持部と、床に配置された下架台部と、前記家具の底面に配置され、前記下架台部上を傾斜しながら前方向に摺動する上架台部と、を備え、前記上架台部は、前記上架台部の後方向への揺り戻しを規制する第1の規制部を有し、前記下架台部は、前記第1の規制部に係合する第1の規制面を前後方向に複数有し、前記吊持部は、前記上架台部の傾斜に応じて、前記滑車から前記第1点までの距離と、前記滑車から前記第2点までの距離との比率を変化させることを特徴とする。
かかる構成により、本発明に係る転倒防止装置は、地震発生時に家具を吊持することにより家具の重心バランスをとりつつ、震動の大きさに応じた家具の段階的な傾斜を可能とし、家具の前倒防止を図ることが可能となる。
また、好ましくは、前記上架台部は、当該上架台部が前方向に摺動する際に可動する第1の摺動体を有し、当該上架台部が後方向に揺り戻しをしようとする際には当該第1の摺動体の一部が前記複数の第1の規制面のいずれかに係合することを特徴とする。
かかる構成により、本発明に係る転倒防止装置は、家具の下部を前方向に摺動させつつ、複数の第1の規制面のうちのいずれかに第1の摺動体の一部が係合するため、段階的に揺り戻しを防止することができる。その結果、震動の大きさに応じた家具の段階的な傾斜を可能とする。
また、好ましくは、前記上架台部は、前記家具の前方向への飛び出しを規制するための第2の規制部をさらに備え、前記下架台部は、前記第2の規制部と係合する第2の規制面をさらに備えることを特徴とする。
かかる構成により、本発明に係る転倒防止装置は、家具の前方向への飛び出しを防止することが可能となる。
また、好ましくは、前記上架台部は、当該上架台部が前方向に摺動する際に可動する第2の摺動体を有し、当該第2の摺動体の一部が前記第2の規制面に係合することを特徴とする。
かかる構成により、本発明に係る転倒防止装置は、より確実に、家具の下部を前方向に摺動させつつ、家具の前方向への飛び出しを防止することが可能となる。
また、好ましくは、少なくとも前記上架台部または前記下架台部は、前記上架台部が初期位置より前方向に摺動した場合に、前記第1の規制部と前記第1の規制面との係合を解除可能とする解除機構を備えることを特徴とする。
ここで、初期位置とは、例えば、地震等による震動が発生する前であって、家具が略鉛直に起立している状態での位置をいう。
かかる構成により、本発明に係る転倒防止装置は、震動によって家具が前方向に摺動した場合にも、容易に初期位置に復帰可能となる。
また、好ましくは、前記上架台部と前記下架台部とを連結するとともに、当該上架台部が前方向に摺動した場合に当該上架台部を後方向に張引する力を有する連結部材を、さらに備えることを特徴とする。
かかる構成により、本発明に係る転倒防止装置は、震動によって家具が前方向に摺動した場合にも、連結部材によって上架台部と下架台部とが分離することなく、さらには、上架台部を後方向に張引しているため、上架台部が傾斜していても、その状態を安定させることができる。
また、好ましくは、少なくとも前記第1の摺動体の一部は、金属製であることを特徴とする。
かかる構成により、強い衝撃が発生した場合にも、第1の摺動体の損壊を防ぐことが可能になる。
なお、同様に、少なくとも第2の摺動体の一部は金属製であることがより好ましく、この場合、強い衝撃が発生した場合にも、第2の摺動体の損壊を防ぐことが可能になる。
また、好ましくは、少なくとも前記第1の規制部または前記第1の規制面の一部は、弾性部材であることを特徴とする。
かかる構成により、本発明に係る転倒防止装置は、家具の後方向への揺り戻しを防止する際に、衝撃を軽減することが可能となる。
なお、同様に、少なくとも前記第2の規制部または前記第2の規制面の一部は、弾性部材であることがより好ましく、家具の前方向への飛び出しを防止する際に、衝撃を軽減することが可能となる。
以上のように、本発明によれば、地震発生時に家具を吊持することにより家具の重心バランスをとりつつ、震動の大きさに応じた家具の段階的な傾斜を可能とし、家具の前倒防止を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る転倒防止装置100の初期位置を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る転倒防止装置100において上架台部120が前方向に摺動した状態を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る転倒防止装置100において上架台部120が下架台部130上を前方向に摺動する様子を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る転倒防止装置100における上架台部120を示す底面図である。 本発明の一実施形態に係る転倒防止装置100における上架台部120と下架台部130とを連結する連結部材140を示す図である。 本発明の一実施形態に係る転倒防止装置100における上架台部120の変形例を示す断面図である。
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施形態は、あくまで、本発明を実施するための具体的な一例を挙げるものであって、本発明を限定的に解釈させるものではない。
<一実施形態>
図1は、本発明の一実施形態に係る転倒防止装置100の初期位置を示す側面図である。図1において、転倒防止装置100は、吊持部110と、上架台部120と、下架台部130とを備える。さらに、吊持部110は、壁面10に設けられた滑車(支点)111と、家具20の天面に設けられた滑車(第1点)112と、滑車(第1点)112より後方向に設けられた滑車(第2点)113と、ワイヤー114とを備える。
上架台部120は、家具20の底面に配置され、下架台部130は、床に配置される。上架台部120は、中央部から端部に向かって緩やかにカーブを描く舟形形状を有しており、下架台部130は、上架台部120の舟形形状に対応する逆舟形形状を有している。両架台部がこのような形状を有することにより、地震が発生した場合に、上架台部120が下架台部130上を傾斜しながら前方向に摺動する。つまり、上架台部120及び上架台部120に載置された家具20は両架台部のカーブに沿って前方向にスライド移動することになる。
図2は、本発明の一実施形態に係る転倒防止装置100において上架台部120が前方向に摺動した状態を示す側面図である。上架台部120が前方向に摺動する際に、吊持部110によって家具20の重心の調整が行われる。図2において、滑車(支点)111をA点、滑車(第1点)112をB点、滑車(第2点)113をC点として説明すると、震動の発生により家具20の下端が前面上方向にスライドした際に、C点は初期位置より下方向に下がることになる。そして、図1における状態と比べて、AC間のワイヤーは長くなり、AB間のワイヤーは短くなる。このように、滑車(支点)111を利用して、AB間のワイヤーの長さと、AC間のワイヤーの長さの比率が変えることによって、家具20の重心を調整しているのである。
なお、図1および図2において、滑車(支点)111は、壁面10に設置されているが、これに限定されるものではなく、例えば、天井やその他固定可能な箇所に設置しても構わない。
また、ここでは、3つの滑車111〜113を用いていたが、必ずしも3つの滑車を用いる必要はなく、例えば、第1点および第2点では滑車を用いずに単に家具20の天面にワイヤー114の両端をそれぞれ接続するようにしても構わない。さらに、地震が発生した場合に、その震動による衝撃(影響)を緩和するために、ワイヤー114は、若干の伸縮性または弾力性を有する部材を用いることが好ましい。
図3は、本発明の一実施形態に係る転倒防止装置100において上架台部120が下架台部130上を前方向に摺動する様子を示す断面図である。上架台部120は、上架台本体121と、第1の摺動体122と、第2の摺動体123とを備える。下架台部130は、下架台本体131と、複数の第1の規制面132と、第2の規制面133とを備える。
上架台本体121は、中央部から端部に向かって緩やかにカーブを描く舟形形状を有しており、家具20の底面に設置されている。上架台本体121は、下架台部130を摺動するが、下架台部130との接触面側の一部が凹部形状となっており、その内部に、第1の摺動体122及び第2の摺動体123を有している。
下架台本体131は、上架台本体121の舟形形状に対応する逆舟形形状を有しており、床に配置されている。下架台本体131は、その上面を、家具20が載置された上架台部120が摺動するが、上架台部120の後方向への揺り戻しを防止するために、上架台部120の摺動方向(前後方向)に複数の凹部を有し、当該複数の凹部それぞれに第1の規制面132を構成している。また、下架台本体131は、上架台部120の前方向への飛び出しを防止するために、第2の規制面133を構成している。
より具体的には、第1の摺動体122は、上架台部120及び上架台部120に載置された家具20が前方向に摺動する際には可動する。一方、上架台部120及び家具20が後方向に揺り戻しをしようとする際には、第1の摺動体122の一部が第1の規制部として複数の第1の規制面132のいずれかに係合する。これにより、上架台部120及び家具20の後方向への揺り戻しを防止している。
また、第2の摺動体123も、上架台部120及び上架台部120に載置された家具20が前方向に摺動する際に、所定距離までは可動するが、上架台部120及び家具20が所定距離以上摺動しないように、第2の摺動体123の一部が第2の規制部として第2の規制面133に係合する。これにより、上架台部120及び家具20の前方向への飛び出しを防止している。
震動が発生した場合、上架台部120が下架台部130上を前方向に摺動するが、震動の大きさに応じて、上架台部120が摺動する距離も異なってくる。震動が小さい場合、上架台部120は少しだけ前方向に摺動する。その際、上架台部120の後方向への揺り戻しは、一番後方に設けられた第1の規制面132と第1の摺動体122とが係合することによって防止される(図3(b))。
震動が大きい場合であれば、上架台部120は、さらに前方向に摺動する。その際、上架台部120の後方向への揺り戻しは、後方から2番目又は3番目の第1の規制面132と第1の摺動体122とが係合することによって防止される(図3(c)(d))。
さらに震動が大きい場合には、第2の摺動体123が第2の規制面133と係合して、上架台本体121(及び上架台部120に載置された家具20)の前方向への飛び出しを規制する(図3(e))。
このように、下架台部130には前後方向に複数の第1の規制面132が構成されているため、上架台部120における第1の摺動体122が第1の規制部として、震動の大きさに応じて複数の第1の規制面132のいずれかと段階的に係合する。その結果、震動の大小に応じた段階的な家具20の傾斜を実現することが可能となっている。
また、強い震動が発生し、上架台部120と家具20が前方向に移動する際には、第2の摺動体123が第2の規制部として、第2の規制面133に係合し、上架台部120がそれ以上前方向に移動することを防止できる。
なお、図3に示すように、上架台部120の端部それぞれには、上架台凸部124及び上架台凹部125を備え、下架台部130の端部それぞれには、下架台凸部134と及び下架台凹部135を備えていても構わない。上架台部120及び下架台部130それぞれに凸部と凹部とを設けることにより、両者を組合せることができる。このような構成を採用することにより、初期位置(図3(a))における上架台部120及び下架台部130の安定性を確保し、さらには、上架台部120と下架台部130とを組合せて持ち運ぶことが容易となり、かつ見た目の一体感も得られるようになる。
また、ここでは、上架台部120と下架台部130とが上下方向にずれないように、凸部と凹部とを設けているが、これに限定されるものではなく、例えば、横方向にずれないように、凸部と凹部とを設ける構成であっても構わない。地震の発生による縦揺れを考慮すれば、上下方向にずれるような構成が好ましい。
なお、下架台本体131は、床に固定されていても構わないが、地震による震動の大きさによっては床上を滑るように、床に載置されているだけの構成であっても構わない。下架台本体131が床に固定されていれば、家具20が設定されている際には安定するが、大きな震動を受けた時には、床および下架台本体131が破壊されるおそれがある。下架台本体131を床に載置するだけにするか、床に固定するかは、家具20を設置する場所、家具20の大きさ及び重量等、様々な状況に応じて、適宜、選択すればよい。
図4は、本発明の一実施形態に係る転倒防止装置100における上架台部120を示す底面図である。上架台部120における底面とは、下架台部130と接触する面であり、第1の摺動体122と第2の摺動体123は、上架台本体121内に設けられた空洞内に配置され、それらの一部は、当該底面から露出するように構成されている。各摺動体には貫通孔が設けられており、上架台本体121を横断して設けられた軸が、その貫通孔を通るように構成されている。
第1の摺動体122及び第2の摺動体123は、基本的にはどのような材料で形成されても構わないが、少なくとも自重によって下方向に下がっている必要があるため、ある程度の重量が必要である。また、震動が生じて上架台部120が前方向に摺動し、第1の摺動体122及び第2の摺動体123の一部が第1の規制部及び第2の規制部として、第1の規制面132及び第2の規制面133と係合した場合に、少なくとも毀損しない程度の強度が必要である。以上の理由から、第1の摺動体122及び第2の摺動体123には、鉄その他の金属を用いることが望ましい。
また、下架台部130における複数の第1の規制面132及び第2の規制面133も、基本的にはどのような材料で形成されても構わないが、第1の摺動体122及び第2の摺動体123の一部が第1の規制部及び第2の規制部として衝突する場合があるため、衝撃に対する吸収効率が高い弾性体を採用しておくことが望ましい。また、複数の第1の規制面132及び第2の規制面133には、下架台本体131とは別部材として構成しても構わない。
次に、地震の発生により上架台部120及び家具20が前方向に摺動して傾いた状態から、元の位置に戻す場合について説明する。例えば、図3(b)〜(d)に示す状態である場合、そのままでは上架台部120を元の位置(図3(a))に戻すことができない。上架台部120における第1の摺動体122は、第1の規制部として下架台部130における第1の規制面132に係合しているためである。
当該上架台部120における第1の摺動体122と下架台部130における第1の規制面132との係合を解除するためには、自重によって下方向に下がっている第1の摺動体122を上方向に持ち上げるようにすればよい。第1の摺動体122を上方向に持ち上げる機構としては、例えば、上架台本体121と第1の摺動体122とを通る糸を配置し、外側から当該糸を引くと第1の摺動体122が上方向に持ち上がるような仕組みを有していればよい。これにより、第1の摺動体122を上方向に持ち上げて、第1の規制面132との係合を解除しながら、上架台部120及び家具20を初期位置(元の位置図3(a))に戻すことが可能となる。
なお、第1の摺動体122を上方向に持ち上げる機構としては、糸を用いて外側から引く仕組みに限定されるものではなく、その他ボタン押下や切り替え等で実現しても構わない。
図5は、本発明の一実施形態に係る転倒防止装置100における上架台部120と下架台部130とを連結する連結部材140を示す図である。図5において、上架台部120と下架台部130とは、板バネを有する連結部材140で連結されており、当該連結部材140は、上架台部120を後方向に張引している。
上架台部120が前方向に摺動した場合、連結部材140は伸張するが、常に上架台部120には後方向に張引する力が働いている。これにより、震動によって家具20が前方向に摺動した場合にも、連結部材140によって上架台部120と下架台部130とが分離することなく、上架台部120が傾斜していても、その状態を安定させることができる。
なお、連結部材140は、板バネに限定されるものではなく、例えば、コイルバネであってもよく、その場合も同様の効果が得られることは言うまでもない。また、連結部材140は、架台部の片側の側面のみに設けられていてもよいが、架台部の両側面に設けられていても構わない。さらに、連結部材140は、定荷重バネとしての機能を有するものであってもよい。
<その他の変形例>
図6は、本発明の一実施形態に係る転倒防止装置100における上架台部120の変形例を示す断面図である。本図が示す通り、第1の摺動体122と第2の摺動体123とは、1つの部材に一体となって設けられていてもよい。
以上のように、本発明の一実施形態に係る転倒防止装置100によれば、地震発生時に家具20を吊持することにより家具20の重心バランスをとりつつ、震動の大きさに応じた家具20の段階的な傾斜を可能とし、家具20の前倒防止を図ることができる。
以上、本発明の各実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明は、あくまで一実施形態としての説明であって、本発明の範囲はこの一実施形態に留まらず、当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。
本発明は家具の転倒防止装置に利用可能であって、より特定的には、家具の前方向への転倒を防止することを目的とする家具転倒防止装置に利用可能である。
10 壁面
20 家具
100 転倒防止装置
110 吊持部
111 滑車(支点)
112 滑車(第1点)
113 滑車(第2点)
114 ワイヤー
120 上架台部
121 上架台本体
122 第1の摺動体
123 第2の摺動体
124 上架台凸部
125 上架台凹部
130 下架台部
131 下架台本体
132 第1の規制面
133 第2の規制面
134 下架台凸部
135 下架台凹部
140 連結部材

Claims (8)

  1. 家具を後方向に傾斜させて当該家具の前方向への転倒を防止する転倒防止装置であって、
    壁面または天井に設けられた滑車を支点として、前記家具の天面に配置された第1点と、その第1点より後方向に配置された第2点とで前記家具を吊持する吊持部と、
    床に配置された下架台部と、
    前記家具の底面に配置され、前記下架台部上を傾斜しながら前方向に摺動する上架台部と、を備え、
    前記上架台部は、前記上架台部の後方向への揺り戻しを規制する第1の規制部を有し、
    前記下架台部は、前記第1の規制部に係合する第1の規制面を前後方向に複数有し、
    前記吊持部は、前記上架台部の傾斜に応じて、前記滑車から前記第1点までの距離と、前記滑車から前記第2点までの距離との比率を変化させることを特徴とする、転倒防止装置。
  2. 前記上架台部は、当該上架台部が前方向に摺動する際に可動する第1の摺動体を有し、当該上架台部が後方向に揺り戻しをしようとする際には当該第1の摺動体の一部が前記複数の第1の規制面のいずれかに係合することを特徴とする、請求項1に記載の転倒防止装置。
  3. 前記上架台部は、前記家具の前方向への飛び出しを規制するための第2の規制部をさらに備え、
    前記下架台部は、前記第2の規制部と係合する第2の規制面をさらに備えることを特徴とする、請求項1または2に記載の転倒防止装置。
  4. 前記上架台部は、当該上架台部が前方向に摺動する際に可動する第2の摺動体を有し、当該第2の摺動体の一部が前記第2の規制面に係合することを特徴とする、請求項3に記載の転倒防止装置。
  5. 少なくとも前記上架台部または前記下架台部は、前記上架台部が初期位置より前方向に摺動した場合に、前記第1の規制部と前記第1の規制面との係合を解除可能とする解除機構を備えることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の転倒防止装置。
  6. 前記上架台部と前記下架台部とを連結するとともに、当該上架台部が前方向に摺動した場合に当該上架台部を後方向に張引する力を有する連結部材を、さらに備えることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の転倒防止装置。
  7. 少なくとも前記第1の摺動体の一部は、金属製であることを特徴とする、請求項2に記載の転倒防止装置。
  8. 少なくとも前記第1の規制部または前記第1の規制面の一部は、弾性部材であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の転倒防止装置。

JP2017013489A 2017-01-27 2017-01-27 転倒防止装置 Active JP6868266B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017013489A JP6868266B2 (ja) 2017-01-27 2017-01-27 転倒防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017013489A JP6868266B2 (ja) 2017-01-27 2017-01-27 転倒防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018117996A true JP2018117996A (ja) 2018-08-02
JP6868266B2 JP6868266B2 (ja) 2021-05-12

Family

ID=63044593

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017013489A Active JP6868266B2 (ja) 2017-01-27 2017-01-27 転倒防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6868266B2 (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5874842U (ja) * 1981-11-14 1983-05-20 松下電工株式会社 家具転倒防止装置
JPH0226542U (ja) * 1988-08-10 1990-02-21
JP3017616U (ja) * 1995-05-01 1995-10-31 良夫 萬木 地震に安全な家具載置器具
JP2000083751A (ja) * 1998-09-14 2000-03-28 Yamanashi Prefecture 家具転倒防止装置及び転倒防止家具
JP2006170360A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Advanced System Co Ltd 対象物支持機構
JP2009301575A (ja) * 2006-02-09 2009-12-24 Osaka Prefecture 転倒防止装置およびこれを備えた自動販売機
JP3174106U (ja) * 2011-09-15 2012-03-08 株式会社金澤製作所 筺体倒壊防止減震装置
JP2015066211A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 勝郎 林 物品間の連結緊張装置、連結緊張装置の連結及び緊張方法、及び物品間の連結緊張システム
CN204722639U (zh) * 2015-06-17 2015-10-28 那希宁 家具升降系统

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5874842U (ja) * 1981-11-14 1983-05-20 松下電工株式会社 家具転倒防止装置
JPH0226542U (ja) * 1988-08-10 1990-02-21
JP3017616U (ja) * 1995-05-01 1995-10-31 良夫 萬木 地震に安全な家具載置器具
JP2000083751A (ja) * 1998-09-14 2000-03-28 Yamanashi Prefecture 家具転倒防止装置及び転倒防止家具
JP2006170360A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Advanced System Co Ltd 対象物支持機構
JP2009301575A (ja) * 2006-02-09 2009-12-24 Osaka Prefecture 転倒防止装置およびこれを備えた自動販売機
JP3174106U (ja) * 2011-09-15 2012-03-08 株式会社金澤製作所 筺体倒壊防止減震装置
JP2015066211A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 勝郎 林 物品間の連結緊張装置、連結緊張装置の連結及び緊張方法、及び物品間の連結緊張システム
CN204722639U (zh) * 2015-06-17 2015-10-28 那希宁 家具升降系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP6868266B2 (ja) 2021-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018525086A (ja) 昇降作業台
JP2014004673A (ja) 交叉リンク昇降台
JP5126863B2 (ja) 収納棚
JP2018117996A (ja) 転倒防止装置
JP2013241227A (ja) エスカレータ
JP2011255063A (ja) テーブル付椅子
JP4220463B2 (ja) スライド式ブロック
US11440772B2 (en) Elevator pit ladder apparatus
JP5597445B2 (ja) 収納棚
JP2007279567A (ja) 表示装置用スタンド
JP4418921B2 (ja) 転倒防止装置およびこれを備えた自動販売機
JP5370654B2 (ja) 荷支持用免震装置
JP5940894B2 (ja) 転倒防止装置
JP6309560B2 (ja) 昇降棚
JP2009196748A (ja) 載置台
JP2010009409A (ja) 転倒防止具
CN205773102U (zh) 一种动感平台
JP2008050123A (ja) 荷保管用ラックの荷支持装置
JP2008222348A (ja) 昇降装置
JP7245551B1 (ja) テーブル及びハンガー兼用免震装置
JP2019118638A (ja) 転倒防止方法
JP5949636B2 (ja) 物品収納棚
JP2008032173A (ja) 転倒防止装置
TWM529101U (zh) 簡易型升降支撐座
JP6978909B2 (ja) 引出用ラッチ装置及び家具

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20180912

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201027

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20201223

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210317

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210405

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6868266

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250