JP2006170360A - 対象物支持機構 - Google Patents

対象物支持機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2006170360A
JP2006170360A JP2004365878A JP2004365878A JP2006170360A JP 2006170360 A JP2006170360 A JP 2006170360A JP 2004365878 A JP2004365878 A JP 2004365878A JP 2004365878 A JP2004365878 A JP 2004365878A JP 2006170360 A JP2006170360 A JP 2006170360A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moving member
support mechanism
force
guide portion
spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004365878A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4515243B2 (ja
Inventor
Yutaka Nishimoto
豊 西本
Masamitsu Hayakawa
政光 早川
Makoto Kojima
誠 小島
Satoshi Akaishizawa
智 赤石沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Advanced System Co Ltd
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Advanced System Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Advanced System Co Ltd filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2004365878A priority Critical patent/JP4515243B2/ja
Publication of JP2006170360A publication Critical patent/JP2006170360A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4515243B2 publication Critical patent/JP4515243B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

【課題】 簡単な構造で対象物を設置して地震等の場合に転倒を防止することのできる対象物支持機構を提供しようとする。
【解決手段】
従来の本発明に係る正面を前方に向けた対象物を設置場所に設置するための対象物支持機構にかわって、対象物を支持する上架台と、前記上架台を下側から支持し設置場所に設けられる下架台と、前記上架台に付勢力を作用させる付勢機構と、を備え、前記上架台または前記下架台のうちの少なくとも一方が前記上架台を前後方向に往復移動自在に案内する往復案内部と前記上架台が前記往復案内部を越えて移動すると前記上架台の前後の一方を下方に案内する下方案内部とを設けられ、前記付勢力が前記上架台を前記往復案内部に案内させる際の前記上架台の前記下架台に対する所定の相対位置からずれると元に戻そうとする前後方向の力である、ものとした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、正面を前方に向けた対象物を設置場所に設置するための対象物支持機構に係る。特に、地震等によって設置場所が水平に揺れた際の対象物の支持構造に特徴のある対象物支持機構に関する。
地震が発生すると、構造物や自動販売機や家具や棚が水平、垂直に揺すられる。また、移動体の中に設けられた構造物や自動販売機や家具や棚が、移動体の移動中に、水平、垂直に揺すられる。
地震等による水平加速度が大きかったり、水平に揺すられる時間が長いと、構造物や自動販売機や家具や棚が転倒したり、棚に並べられたものが棚から落ちてくることがある。
構造物等が転倒したり、棚からものが落ちてくると、周辺にいる人が危害を被ったり、通路を塞いで通行を不能にするといった二次被害を発生させることがある。
また、棚が地震により揺すられて、棚に積んでいる積層された鉄板等が荷崩れすることがある。
従来、この様な事態を防止するために、構造物や自動販売機や家具や棚を設置場所にアンカーボルトで固定したり、十分に踏ん張れるように下部構造の水平長さを長くしたりする。また、防護柵を棚の前面に設ける。
特開2003−79468号
しかし、設置場所の事情により、十分な対策が取とりにくいことがある。例えば、設置場所の基礎強度が低く、アンカーボルトで固定しても基礎が破壊することが予測される。また、通路に面していて通路側へ下部構造を伸ばすことができない場合もある。また、棚から鉄板等をとりだす際に、防護柵を取り外し、取り付ける手間がかかった。
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、簡単な構造で対象物を設置して地震等の場合に転倒を防止することのできる対象物支持機構を提供しようとする。
上記目的を達成するため、本発明に係る正面を前方に向けた対象物を設置場所に設置するための対象物支持機構を、対象物を支持する上架台と、前記上架台を下側から支持し設置場所に設けられる下架台と、前記上架台に前記上架台の前記下架台に対する相対位置を特定相対位置に戻そうとする前後方向の付勢力を作用させる付勢機構と、を備え、前記上架台または前記下架台のうちの少なくとも一方が前記上架台を前後方向に往復移動自在に案内する往復案内部と前記上架台が前記往復案内部を越えて移動すると前記上架台の前後の一方を下方に案内する下方案内部とを設けられ、前記特定相対位置が前記上架台を前記往復案内部に案内させる際の前記上架台の前記下架台に対する所定の相対位置である、ものとした。
上記本発明の構成により、上架台が対象物を支持し、設置場所に設けられる下架台が前記上架台を下側から支持し、付勢機構が前記上架台に前記上架台の前記下架台に対する相対位置を特定相対位置に戻そうとする前後方向の付勢力を作用させ、往復案内部が前記上架台を前後方向に往復移動自在に案内し、下方案内部が前記上架台が前記往復案内部を越えて移動すると前記上架台の前後の一方を下方に案内するので、対象物に作用する外力が付勢力より小さいときは、前記上架台が前記往復案内部に案内され、対象物に大きな外力が作用したときは、前記上架台が下方案内部に案内されて対象物を支持する上架台が傾く。
さらに、本発明に実施形態に係る対象物支持機構は、前記付勢機構が前記上架台と前記下架台とに前後方向に連結する第一ばねと第二ばねとを有し、前記付勢力が前記上架台に前後方向に作用する前記第一ばねと前記第二ばねとの圧縮力または引っ張り力の合力である。
上記本発明の構成により、第一ばねと第二ばねとが前記上架台と前記下架台とに前後反対方向に連結し、前記上架台に前後方向に作用する前記第一ばねと前記第二ばねとの圧縮力または引っ張り力の合力が付勢力として作用するので、第一ばねと第二ばねとの諸元を選定することで所望の付勢力を得ることができる。
さらに、本発明に実施形態に係る対象物支持機構は、前記付勢機構が前記上架台と前記下架台とに上下方向に連結する棒状弾性体を有し、前記付勢力が前記上架台に前後方向に作用する前記棒状弾性体の剪断力である。
上記本発明の構成により、棒状弾性体が前記上架台と前記下架台とに上下方向に連結し、前記上架台に前後方向に作用する前記棒状弾性体の剪断力が付勢力として作用するので、前記棒状弾性体の諸元を選定することで所望の付勢力を得ることができる。
上記目的を達成するため、本発明に係る正面を前方に向けた対象物を設置場所に設置するための対象物支持機構を、対象物の重心より前方の位置を前後方向に移動自在に支持する前部支持機構と、対象物の重心より後方に配され長手方向を左右に向けた部材である後部移動部材と前記後部移動部材に支持され対象物を支持する後部上架台と前記後部移動部材に当接する下部案内部を設けられ設置場所に設けられる後部下架台とを有する後部支持機構と、前記後部上架台に前記後部上架台の前記後部下架台に対する相対位置を特定相対位置に戻そうとする前後方向の付勢力を作用させる付勢機構と、を備え、前記下部案内部が、前記後部移動部材に下側から当接する接触面である下部往復案内部と、前記下部往復案内部の端部に継ぎ目無く繋がり下方に傾斜し前記後部移動部材に下側から当接する接触面である下部下方案内部を持ち、前記特定相対位置が前記下部往復案内部を前記後部移動部材に当接させる際の前記後部上架台の前記後部下架台に対する所定の相対位置である、ものとした。
上記本発明の構成により、前部支持機構が対象物の重心より前方の位置を前後方向に移動自在に支持し、長手方向を左右に向けた部材である後部移動部材が対象物の重心より後方に配され、前記後部移動部材に支持される後部上架台が対象物を支持し、設置場所に設けられる後部下架台が前記後部移動部材に当接する下部案内部を設けられ、付勢機構が前記後部上架台に前記後部上架台の前記後部下架台に対する相対位置を特定相対位置に戻そうとする前後方向の付勢力を作用させ、下部往復案内部が前記後部移動部材に下側から当接し、下部下方案内部が前記下部往復案内部の端部に継ぎ目無く繋がり下方に傾斜し前記後部移動部材に下側から当接するので、対象物に作用する外力が付勢力より小さいときは、前記後部上架台が前記後部移動部材を介して前記下部往復案内部に案内されており、対象物に大きな外力が作用したときは、前記後部上架台が前記下部往復案内部と前記下部下方案内部とに案内されて下方に下がるので、対象物が前方より後方を下にして傾く。
上記目的を達成するため、本発明に係る正面を前方に向けた対象物を設置場所に設置するための対象物支持機構を、対象物の重心より前方の位置を前後方向に移動自在に支持する前部支持機構と、対象物の重心より後方に配され長手方向を左右に向けた部材である後部移動部材と前記後部移動部材に当接する上部案内部を設けられ対象物を支持する後部上架台と前記後部移動部材を支持し設置場所に設けられる後部下架台とを有する後部支持機構と、前記後部上架台に前記後部上架台の前記後部下架台に対する相対位置を特定相対位置に戻そうとする前後方向の付勢力を作用させる付勢機構と、を備え、前記上部案内部が、前記後部移動部材に上側から当接する接触面である上部往復案内部と、前記上部往復案内部の端部に継ぎ目無く繋がり上方に傾斜し前記後部移動部材に上側から当接する接触面である上部下方案内部とを持ち、前記特定相対位置が前記下部往復案内部を前記後部移動部材に当接させる際の前記後部上架台の前記後部下架台に対する所定の相対位置である、ものとした。
上記本発明の構成により、前部支持機構が対象物の重心より前方の位置を前後方向に移動自在に支持し、長手方向を左右に向けた部材である後部移動部材が対象物の重心より後方に配され、前記後部移動部材に当接する上部案内部を設けられる後部上架台が対象物を支持し、設置場所に設けられる後部下架台が前記後部移動部材を支持し、付勢機構が前記後部上架台に前記後部上架台の前記後部下架台に対する相対位置を特定相対位置に戻そうとする前後方向の付勢力を作用させ、上部往復案内部が前記後部移動部材に上側から当接し、上部下方案内部が前記上部往復案内部の端部に継ぎ目無く繋がり上方に傾斜し前記後部移動部材に上側から当接するので、対象物に作用する外力が付勢力より小さいときは、前記後部上架台が前記上部往復案内部を介して前記後部移動部材に案内され、対象物に大きな外力が作用したときは、前記後部上架台が前記上部往復案内部と前記上部下方案内部とに当接する前記後部移動部材に案内されて下方に下がるので、対象物が前方より後方を下にして傾く。
さらに、本発明に実施形態に係る対象物支持機構は、前記付勢機構が前記後部上架台と前記後部下架台とに前後方向に連結する第一ばねと第二ばねとを有し、前記付勢力が前記後部上架台に前後方向に作用する前記第一ばねと前記第二ばねとの圧縮力または引っ張り力の合力である。
上記本発明の構成により、第一ばねと第二ばねとが前記後部上架台と前記後部下架台とに前後方向に連結し、前記後部上架台に前後方向に作用する前記第一ばねと前記第二ばねとの圧縮力または引っ張り力の合力が付勢力として作用するので、第一ばねと第二ばねとの諸元を選定することで所望の付勢力を得ることができる。
さらに、本発明に実施形態に係る対象物支持機構は、前記付勢機構が前記後部上架台と前記後部下架台とに上下方向に連結する棒状弾性体を有し、前記付勢力が前記後部上架台に前後方向に作用する前記棒状弾性体の剪断力である。
上記本発明の構成により、棒状弾性体が前記後部上架台と前記後部下架台とに上下方向に連結し、前記後部上架台に前後方向に作用する前記棒状弾性体の剪断力を付勢力として作用するので、前記棒状弾性体の諸元を選定することで所望の付勢力を得ることができる。
さらに、本発明に実施形態に係る対象物支持機構は、前記下部案内部が前記下部往復案内部の上方に位置し上に凹んで前記後部移動部材に上側から当接可能な接触面である下部復元案内部を持ち、前記付勢機構が前記後部移動部材を前記下部復元案内部に押し付ける向きに付勢する第三ばねを有し、前記付勢力が前記第三ばねの押し付け力により生ずる前後方向の力である。
上記本発明の構成により、下部復元案内部が前記下部往復案内部の上方に位置し上に凹んで前記後部移動部材に上側から当接可能な接触面であり、第三ばねが前記後部移動部材を前記下部復元案内部に押し付ける向きに付勢し、前記第三ばねの押し付け力により生ずる前後方向の力が付勢力として作用するので、前記下部復元案内部の形状と前記ばねの諸元を選定することで所望の付勢力を得ることができる。
さらに、本発明に実施形態に係る対象物支持機構は、前記上部案内部が前記上部往復案内部の下方に位置し下に凹んで前記後部移動部材に下側から当接可能な接触面である上部復元案内部を持ち、前記付勢機構が前記後部移動部材を前記上部復元案内部に押し付ける向きに付勢する第三ばねを有し、前記付勢力が前記第三ばねの押し付け力により生ずる前後方向の力である。
上記本発明の構成により、上部復元案内部が前記上部往復案内部の下方に位置し上に凹んで前記後部移動部材に下側から当接可能な接触面であり、第三ばねが前記後部移動部材を前記上部復元案内部に押し付ける向きに付勢し、前記第三ばねの押し付け力により生ずる前後方向の力が付勢力として作用するので、前記上部復元案内部の形状と前記ばねの諸元を選定することで所望の付勢力を得ることができる。
さらに、本発明に実施形態に係る対象物支持機構は、前記下部往復案内部が下に凹んでいる。
上記本発明の構成により、前記下部往復案内部が下に凹んでいるので、前記後部移動部材を下部往復案内部の凹んだ箇所へに戻そうとする復元力が発生する。
さらに、本発明に実施形態に係る対象物支持機構は、前記上部往復案内部が上に凹んでいる。
上記本発明の構成により、前記上部往復案内部が上に凹んでいるので、前記後部移動部材を上部往復案内部の凹んだ箇所へに戻そうとする復元力が発生する。
さらに、本発明に実施形態に係る対象物支持機構は、前記後部移動部材が、左右に分離した1対の部材である。
上記本発明の構成により、前記後部移動部材が、左右に分離した1対の部材であるので、左右の部材が互いに拘束されづに移動し、対象物がスムーズに前後移動する。
以上説明したように本発明に係る 対象物支持機構は、その手順と構成により、以下の効果を有する。
対象物を乗せた上架台が設置場所に設置された下架台の往復案内部の上で前後方向に移動し、往復案内部を越えて移動すると上架台の前後の一方を下方に下げる構造とし、上架台が往復案内部に案内される様に付勢力を作用させたので、対象物に作用する外力が付勢力より小さいときは、前記上架台が前記往復案内部に案内され、対象物に大きな外力が作用したときは、前記上架台が下方案内部に案内されて対象物を支持する上架台が傾く。
また、上架台と下架台との間に設けられた第一ばねと第二ばねとの前後反対方向に作用する合力を付勢力として作用させたので、第一ばねと第二ばねとの諸元を選定することで所望の付勢力を得ることができる。
また、上架台と下架台との間に設けられた棒状弾性体の剪断力を付勢力として作用させたので、前記棒状弾性体の諸元を選定することで所望の付勢力を得ることができる。
対象物を支持する後部上架台を支持する後部移動部材が、設置場所に設置された後部下架台の下部往復案内部に案内され前後方向に移動し、下部往復案内部を超えて移動すると下方に下がる構造とし、前記後部移動部材が下部往復案内部に案内される様に付勢力を作用させたので、対象物に作用する外力が付勢力より小さいときは、前記後部上架台が前記後部移動部材を介して前記下部往復案内部に案内されており、対象物に大きな外力が作用したときは、前記後部上架台が前記下部往復案内部と前記下部下方案内部とに案内されるので、対象物が前方より後方を下にして傾く。
対象物を支持する後部上架台の上部往復案内部が、設置場所に設置された後部下架台の支持する後部移動部材に案内され前後方向に移動し、後部移動部材が上部往復案内部を越えて移動すると下方に下がる構造とし、前記後部移動部材が下部往復案内部に案内される様に付勢力を作用させたので、対象物に作用する外力が付勢力より小さいときは、前記後部上架台が前記上部往復案内部を介して前記後部移動部材に案内されており、対象物に大きな外力が作用したときは、前記後部上架台が前記上部往復案内部と前記上部下方案内部とに当接する前記後部移動部材に案内されるので、対象物が前方より後方を下にして傾く。
また、後部上架台と後部下架台との間に仕込んだ第一ばねと第二ばねとの合力を付勢力として作用させたので、第一ばねと第二ばねとの諸元を選定することで所望の付勢力を得ることができる。
また、後部上架台と後部下架台との間に仕込んだ棒状弾性体の剪断力を付勢力として作用させたので、前記棒状弾性体の諸元を選定することで所望の付勢力を得ることができる。
また、前記下部往復案内部の上方に上に凹んだ接触面である下部復元案内部を備え、第三ばねで前記後部移動部材を前記下部復元案内部に押し付ける様にしたので、前記下部復元案内部の形状と前記第三ばねの諸元を選定することで所望の付勢力を得ることができる。
また、前記上部往復案内部の下方に下に凹んだ接触面である上部復元案内部を備え、第三ばねで前記後部移動部材を前記上部復元案内部に押し付ける様にしたので、前記上部復元案内部の形状と前記ばねの諸元を選定することで所望の付勢力を得ることができる。
また、前記下部往復案内部が下に凹んでいるので、
前記後部上架台を下部往復案内部の凹んだ箇所へに戻そうとする復元力が発生する。
また、前記上部往復案内部が上に凹んでいるので、前記後部上架台を上部往復案内部の凹んだ箇所へに戻そうとする復元力が発生する。
また、前記後部移動部材が、左右に分離した1対の部材であるので、左右の部材が別々に移動し、対象物がスムーズに前後移動する。
従って、簡単な構造で対象物を設置して地震等の場合に転倒を防止することのできる対象物支持機構を提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
最初に、本発明の第一の実施形態に係る対象物支持機構を説明する
図1は、本発明の第一の実施形態に係る対象物支持機構の側面図である。図2は、本発明の第一の実施形態に係る対象物支持機構のA−A断面図である。図3は、本発明の第一の実施形態に係る対象物支持機構のB−B断面図である。図4は、本発明の第一の実施形態に係る対象物支持機構の部分詳細図である。図5は、本発明の第一の実施形態に係る対象物支持機構のC−C断面図である。
対象物支持機構3は、正面を前方に向けた対象物1を設置場所に設置するための機構である。例えば、対象物1は、積層した鉄板である。対象物の正面とは、人が対象物を使用するのに通常にアクセスする側の面である。
対象物支持機構3は、前部支持機構3fと後部支持機構3rと背面支持構造体30と付勢機構60とで構成される。
前部支持機構3fと後部支持機構3rとは、上架台20と下架台40とで形成される。
上架台20は、対象物を支持する支持面4をもつ架台である。
上架台20は、一体となった後述する前部上架台20fと後部上架台20rとで構成される。例えば、上架台20は、開放部を下方に向けた溝型構材でできている。
下架台40は、設置場所に設けられ前記上架台を下側から支持する架台である。
下架台40は、一体となった後述する前部下架台40fと後部下架台40rとで構成される。例えば、下架台40は、開放部を上方に向けた溝型構材でできており、上架台20の下側の設置場所に固定される。
上架台20または下架台40のうちの少なくとも一方が、案内部を備える。
以下では、下架台が案内部を備える場合を例に説明する。
案内部は、往復案内部と下方案内部とを持つ。
往復案内部は、上架台20を前後方向に往復移動自在に案内する。下方案内部は、上架台20が往復案内部を越えて移動すると上架台20の後部を下方に案内する。
また、上架台20が往復案内部を越えて前方へ移動すると、下方案内部が上架台20の後方を下方に案内してもよい。
また、往復案内部が、上架台20を前後移動の中間に戻そうとする復元力を発生させてもよい。
また、往復案内部が、上架台20が往復案内部の間で前後に往復すると滑り摩擦力を発生させてもよい。
背面支持構造体30は、支持面に支持された対象物の背面を支える様に上架台20に設けられた構造体である。
例えば、背面支持構造体30は、支持面4に支持された対象物1の背面を支える様に後部上架台20rに設けられる。
例えば、背面支持構造体30は、対象物1の背面に接する面を支持面4に垂直にした鋼材である。
付勢機構は、上架台20に上架台20の下架台40に対する相対位置を特定相対位置に戻そうとする前後方向の付勢力を作用させる機構である。
ここで、特定相対位置は、上架台20を往復案内部に案内させる際の上架台20の下架台に対する所定の相対位置である。
例えば、付勢機構は、下架台40を基礎として上架台20に付勢力を作用させる。
付勢力が上架台20に作用すると、上架台20の下架台40に対する相対位置と特定相対位置との差をゼロになる様に、上架台が移動しようとする。
例えば、上架台20の下架台に対する相対位置が特定相対位置よりも前方に位置する場合は、上架台20と下架台40との間に作用する付勢力は、上架台20を後方に移動させようとする。
また例えば、上架台20の下架台に対する相対位置が特定相対位置よりも後方に位置する場合は、上架台20と下架台40との間に作用する付勢力は、上架台20を前方に移動させようとする。
上架台20の下架台に対する相対位置と特定相対位置が一致する場合は、上架台20と下架台40との間に作用する付勢力はゼロとなる。
上架台に作用する外力がゼロまたは極めて小さい場合は、上架台20の位置が特定相対位置に一致し、上架台20は往復案内部に案内される。
以下に、前部支持機構3fと後部支持機構3rの構造をより具体的に説明する。
前部支持機構3fは、対象物の重心より前方の位置を前後方向に移動自在に支持する機構であり、前部移動部材10fと前部上架台20fと前部下架台40fとで構成される。
前部移動部材10fは、対象物1の重心より前方に配され長手方向を左右に向けた部材である。前部移動部材10fは、左右に分離した1対の部材であてもよい。
前部上架台20fは、対象物1を支持し、前部移動部材10fに支持される架台である。例えば、前部上架台20fは、対象物1をその重心の下側から支持し、前記移動部材10fに支持される。
前部下架台40fは、設置場所に設けられ、下部案内部50fを設けられる。
下部案内部50fは、下部往復案内部51fを持つ。
下部往復案内部51fは、前部移動部材10fを前後方向に往復移動自在に案内する。
下部往復案内部51fは、下に凹んでいてもよい。
後部支持機構3rは、対象物1の重心より後方の位置を支持する機構であり、後部移動部材10rと後部上架台20rと後部下架台40rとで構成される。
後部移動部材10rは、対象物1の重心より後方に配され長手方向を左右に向けた部材である。後部移動部材10rは、左右に分離した1対の部材であってもよい。
後部上架台20rは、対象物を支持し、後部移動部材10rに支持される架台である。例えば、後部上架台20rは、対象物をその重心の下側から支持する。
後部下架台40rは、設置場所に設けられ、後部移動部材10rに下側から当接する下部案内部50rを設けられる。
下部案内部50rが、下部往復案内部51rと下部下方案内部52rとを持つ。
下部往復案内部51rは、後部移動部材10rを前後方向に往復移動自在に案内する。
下部下方案内部52rは、後部移動部材10rが下部往復案内部51rを越えて移動すると、後部移動部材10rを下方に案内する。
後部移動部材10rが下部往復案内部51r越えて前方へ移動すると、下部下方案内部52rが後部移動部材10rを下方に案内してもよい。
付勢機構60は、後部上架台20rに後部上架台20rの後部下架台40rに対する相対位置を特定相対位置に戻そうとする前後方向の付勢力を作用させる機構であって、第一ばね61と第二ばね62と1対の下部ばね座63と上部ばね座64とで構成される。
ここで、特定相対位置は、下部往復案内部51rを後部移動部材11rに当接させる際の後部上架台20rの後部下架台40rに対する所定の相対位置である、
上部ばね座64が、上架台40に設けられる。
1対の下部ばね座63が、下架台40の上部ばね座64を挟む位置に、所定の間隔を前後方向に隔てて設けられる。
第一ばね61が、予め圧縮されて、前方の下部ばね座63と上部ばね座64との間に設置される。
第二ばね62が、予め圧縮されて、上部ばね座64と後方の下部ばね座63との間に設置される。
第一ばね61の予圧縮力と第二ばね62の予圧縮力とがつり合うときに、下部往復案内部51rが後部移動部材10rに当接する様に調整される。この場合の上架台20の下架台40に対する相対位置が特定相対位置である。
以下に、下部案内部と後部移動部材の構造を、図を基に、説明する。
図4は、後部移動部材10rの支持構造の構造を示す。図4の手前側が、対象物の正面の側である。
前部移動部材10fと後部移動部材10rの構造は同じであるので、代表して後部移動部材10rの構造を説明する。
後部移動部材10rは、固定軸11と1対の車輪12と車輪カラー13と4枚の平座金14と1対の滑り部材15と1対のスラスト軸受16と1対の取付プレート17とで構成される。
固定軸11が1対の車輪12と車輪カラー13と4枚の平座金14と1対の滑り部材15と1対のスラスト軸受16とを貫通する。
車輪カラー13が1対の車輪12の間に挟まる。滑り部材15が固定軸11と車輪12との間に挿入される。スラスト軸受16を挟んだ1対の平座金14が固定軸11の両端に配される。
取付プレート17により後部上架台フレーム21が固定軸の両端に固定される。
車輪12は、鍔付き車輪であり、後部下架台40rの下部案内部50rに当接され、転がる。
後部移動部材10rが下部案内部50rに案内されて接触面に沿って移動すると、固定軸11と滑り部材15との間に摩擦力が発生する。
前部移動部材10fが、両端を取付プレート17により前部上架台20fに固定される。
下部案内部50fが、前部下架台40fに設けられる。
下部案内部50fは、前部移動部材10fを前後方向に案内する。
例えば、下部案内部50fは、前部移動部材10fに下側から当接する接触面である下部往復案内部51fを持つ。
例えば、下部往復案内部51fが、下に凹み前部移動部材10fに下側から当接する接触面である。
例えば、下部案内部50fは、前部移動部材10fの直径より僅かに大きな寸法の間隔で離れた上側の接触面と下側の接触面とで囲われた長穴である。下側の接触面が、下部往復案内部51fを形成する。下部往復案内部51fは、前部移動部材10fの車輪に下側から当接する。
従って、前部移動部材10fは、下部往復案内部51fに案内されて前後方向に往復移動自在である。前部移動部材10fが前後方向に往復移動すると、滑り摩擦力が前部移動部材10fに発生する。
後部移動部材10rは、両端を取付プレート17により後部上架台20rに固定される。
下部案内部50rが、後部下架台40rに設けられる。
下部案内部50rは、下部往復案内部51rと下部下方案内部52rとで構成される。
下部往復案内部51rは、後部移動部材10rに下側から当接する接触面である。下部往復案内部51rは、下に凹んでいてもよい。
下部下方案内部52rは、下部往復案内部51rの端に継ぎ目無く繋がり下方に傾斜し後部移動部材10rに下側から当接する接触面である、
例えば、1対の下部下方案内部52rが、下部往復案内部51rの前方の端部と後方の端部に各々繋がる。
前方の下部下方案内部52rが、下部往復案内部51rの前方の端部に繋がる。後方の下部下方案内部52rが、下部往復案内部51rの後方の端部に繋がる。
後部移動部材10rは、下部往復案内部51rに前後方向に往復移動自在に案内される。
後部移動部材10rが前後方向に往復移動すると、滑り摩擦力が後部移動部材10rに発生する。
後部移動部材10rが、下部往復案内部51rを越えて前方へ移動すると、前方の下部下方案内部52rに案内されて下方へ移動する。また、後部移動部材10rが、下部往復案内部51rを越えて後方へ移動すると、後方の下部下方案内部52rに案内されて下方へ移動する。
後部移動部材10rが下方へ移動すると、後部上架台20rの垂直位置が下がり、上架台20に支持された対象物1が後方へ傾斜する。
次に、本発明の第一の実施形態に係る対象物支持機構の作用を、図を基に、説明する。
図6は、本発明の第一の実施形態に係る対象物支持機構の作用図その1である。図7は、本発明の第一の実施形態に係る対象物支持機構の作用図その2である。
地震が発生し対象物が水平に揺すられると、下架台40が前後・左右方向に揺すられ、対象物に加速度が作用する。上架台20が下架台40を基礎として前後方向にのみ往復移動する。
前部移動部材10fと後部移動部材10rが、下部案内部50f、50fに案内されて前後に往復移動する。
前部移動部材10fと後部移動部材10rが下部案内部50f、50rの前後方向に案内されて往復移動する際に、前部移動部材10f、後部移動部材10rの車輪12が下部往復案内部51f、51fで転がる。車輪12が転がると、固定軸11と滑り部材15の間で摩擦力が発生し、地震により加振された積層した鉄板等の対象物の横振動が減衰される。
また、下部往復案内部51f、51rが下に凹んでいる場合は、凹んだ最も低い箇所に向かって復元力が発生し、前部移動部材10fと後部移動部材10rが下部往復案内部51rの上で前後方向に往復移動する。
後部移動部材10rが下部往復案内部51rの前方の端部を越えて前進すると、後部移動部材10rが前方の下部下方案内部52rに案内されて下方に移動する。また、後部移動部材10rが下部往復案内部51rの後方の端部を越えて前進すると、後部移動部材10rが後方の下部下方案内部52rに案内されて下方に移動する。
上架台20の後方が前方より下がって傾く。
積層した鉄板1が、背面を背面支持構造体30に支えられる。
下部往復案内部51rの形状を適当に選定することで、地震が発生した際の横振動の減衰特性を調整できる。
一般に、水平力は、重力による分力と滑り摩擦力との合算された力、または重力による分力と転がり摩擦力との合算された力である。
下部往復案内部51rが、中央部から前後方向に向かって直線状に上に傾斜し、中央部の前後を円弧形状とした接触面である場合には、後部移動部材が中央部を移動する際に水平力は、一定値となり、後部移動部材が中央部の前後を移動する際に、水平力は前方または後方へ移動するに従って大きくなる。
下部往復案内部51rが、中央部を下に向いた円弧形状とした接触面である場合は、後部移動部材が、前方または後方へ移動するに従って水平力の値が大きくなる。
下部往復案内部51rが、中央部から前後方向に向かって直線状に上に傾斜した接触面である場合は、後部移動部材が移動する時に、水平力の値は一定である。
下部往復案内部51rが、中央部を下に向いた円弧形状とし、中央部の前後を直線状に傾斜した接触面である場合は、後部移動部材が中央部を移動する際に水平力は前方または後方へ移動するに従って大きくなり、中央部の前方または後方を移動する際は、水平力の値は一定である。
地震が持続すると、加速度によるエネルギーが対象物に継続的に蓄積される。蓄積された振動エネルギーは水平力の仕事により消耗される。従って、対象物の前後方向の振動の振幅が増幅されにくい。
大きな地震が発生すると、対象物が後方に傾くので、対象物が前方へ倒れる恐れが少なくなる。
また、対象物が、後方に傾き、背面を背面支持部材に支えられるので、安定する。
図6は、地震による揺れがおさまった際の、対象物支持機構の様子を示している。
地震の揺れがおさまった後で、対象物1を上架台20から取り除く。
例えば、フォークリフトのフォーク爪を対象物の下に挿入し、フォーク爪を持ち上げる。
フォーク爪を持ち上げると、第一ばねと第二ばねの合力が付勢力として上架台20に作用する。上架台20が動いて特定相対位置に移動する。
対象物1を上架台20に乗せると、後部移動部材10rが下部往復案内部51rに当接する。従って、上架台の支持面が元に復元する。
次に、第二の実施形態に係る対象物支持機構の構成を、図を基に、説明する。
図8は、本発明の第二の実施形態に係る対象物支持機構のB−B断面図である。
対象物支持機構3は、正面を前方に向けた対象物1を設置場所に設置するための機構であり、前部支持機構3fと後部支持機構3rと背面支持構造体30と付勢機構60とで構成される。
対象物支持機構3の構成は、付勢機構60を除いて、第一の実施形態に係る対象物支持機構のものと同じであるので、異なる点のみを説明する。
付勢機構60は、後部上架台20rに後部上架台20rの後部下架台40rに対する相対位置を特定相対位置に戻そうとする前後方向の付勢力を作用させる機構であって、棒状弾性部材65で構成される。
ここで、特定相対位置は、下部往復案内部51rを後部移動部材11rに当接させる際の後部上架台20rの後部下架台40rに対する所定の相対位置である、
前記後部上架台と前記後部下架台との間に前後方向に作用する棒状弾性体の剪断力が、付勢力として作用する。
例えば、棒状弾性部材は、上下に取付座の設けられたゴム製の円柱体である。
上側の取付座が、上架台20の下面に設けられる。
下側の取付座が、下架台40の上面に設けられる。
棒状弾性部材が変形しない状態で、下部往復案内部51rが後部移動部材10rに当接する様に調整される。この場合の上架台20の下架台40に対する位置が特定相対位置である。
上架台20の下架台40に対する位置が特定相対位置から前方に移動すると、棒状弾性部材が変形し、剪断力が棒状弾性部材に生ずる。剪断力が、上架台を後方へ押す。
上架台20の下架台40に対する位置が特定相対位置から後方に移動すると、棒状弾性部材が変形し、剪断力が棒状弾性部材に生ずる。剪断力が、上架台を前方へ押す。
次に、第二の実施形態に係る対象物支持機構の作用を、図を基に、説明する。
図9は、本発明の第二の実施形態に係る対象物支持機構の作用図その1である。
地震が発生し対象物が水平に揺すられると、下架台40が前後方向に揺すられ、上架台20が下架台40を基礎として前後方向に往復移動する。
前部移動部材10fと後部移動部材10rが、下部案内部50fに案内される様子は、第一の実施形態に係る対象物支持機構の様子と同じなので、説明を省略する。
図9は、地震による揺れがおさまった際の、対象物支持機構の様子を示している。
地震の揺れがおさまった後で、対象物1を上架台20から取り除く。
例えば、フォークリフトのフォーク爪を対象物の下に挿入し、フォーク爪を持ち上げる。
フォーク爪を持ち上げると、棒状弾性体65の剪断力が付勢力として上架台20に作用して、上架台20が特定相対位置に移動する。
フォーク爪を下げると、後部移動部材10rが下部往復案内部51rに当接する。従って、上架台の支持面が元に復元する。
次に、第三の実施形態に係る対象物支持機構の構成を、図を基に、説明する。
図10は、本発明の第三の実施形態に係る対象物支持機構のB−B断面図である。
対象物支持機構3は、正面を前方に向けた対象物1を設置場所に設置するための機構であり、前部支持機構3fと後部支持機構3rと背面支持構造体30と付勢機構60で構成される。
対象物支持機構3の構成は、付勢機構60と下部案内部50rとを除いて、第一の実施形態に係る対象物支持機構のものと同じであるので、異なる点のみを説明する。
下部案内部50rが、下部往復案内部51rと下部下方案内部52rと下部復元案内部53rとを持つ。
下部往復案内部51rと下部下方案内部52rとの構成は、第一の実施形態に係る対象物支持機構のものと同じなので、説明を省略する。
下部復元案内部53rは、下部往復案内部51rの上方に位置し後部移動部材10rを上側から当接して前後方向に案内する。
例えば、下部復元案内部53rは、下部往復案内部51rの上方に位置し、上に凹んで後部移動部材10rに上側から当接可能な接触面である。下部復元案内部53rの両端が、1対の下部下方案内部52rの端部に継ぎ目無く繋がる。図12中で、時計回りに、下部往復案内部51rと前方の下部下方案内部52rと下部復元案内部53rと後方の下部下方案内部52rとが継ぎ目無く繋がり、下部案内部50rを形成する。
付勢機構60は、後部上架台20rに後部上架台20rの後部下架台40rに対する相対位置を特定相対位置に戻そうとする前後方向の付勢力を作用させる機構であって、第三ばね66と押し付け部材67とガイド68とで構成される。
ここで、特定相対位置は、下部往復案内部51rを後部移動部材11rに当接させる際の後部上架台20rの後部下架台40rに対する所定の相対位置である、
第三ばね66の押し付け力により生ずる前後方向の力が、付勢力として作用する。
押し付け部材67は、後部移動部材10rを下側から上方に押し付ける部材である。押し付け部材67の押し付け面の形状は、下部案内部50rの下部往復案内部51rと下部下方案内部52rの形状と同じである。
ガイド68は、押し付け部材67を上下方向に移動自在に案内するガイド棒である。
第三ばね66は、押し付け部材67を上方へ押し付ける。
対象物1が対象物支持機構に乗っていない状態では、第三ばね66に押された押し付け部材67が後部移動部材10rを上方に付勢する。
後部移動部材10rが下部復元案内部53rに押し付ける。
対象物1が対象物支持機構に乗った状態では、後部移動部材10rが下部往復案内部51rに当接する。
下部往復案内部51rが後部移動部材10rに当接する場合の上架台20の下架台40に対する位置が特定相対位置である。
次に、第三の実施形態に係る対象物支持機構の作用を、図を基に、説明する。
図11は、本発明の第三の実施形態に係る対象物支持機構の作用図その1である。図12は、本発明の第三の実施形態に係る対象物支持機構の作用図その2である。
地震が発生し対象物が水平に揺すられると、下架台40が前後方向に揺すられ、上架台20が下架台40を基礎として前後方向に往復移動する。
前部移動部材10fと後部移動部材10rとが、下部案内部50fに案内される様子は、第一の実施形態に係る対象物支持機構の様子と同じなので、説明を省略する。
図11は、地震による揺れがおさまった際の、対象物支持機構の様子を示している。
図12は、押し付け部材67が後部移動部材10rを下部復元案内部53rに押し付ける様子を示している。
地震が納まった後で、対象物1を上架台20から取り除く。
例えば、フォークリフトのフォーク爪を対象物の下に挿入し、フォーク爪を持ち上げる。
フォーク爪を持ち上げると、押し付け部材67が後部移動部材10rを下部復元案内部53rに押し付ける。
第三ばねの押し付け力により、後部移動部材10rが下部復元案内部53rに案内され、下部復元案内部53rの上に凹んだ最も高い位置に移動する。
フォーク爪を下げ、対象物1を上架台20に乗せると、後部移動部材10rが下部往復案内部51rに当接する。従って、上架台の支持面が元に復元する。
上述の第一乃至第三の実施形態に係る対象物支持機構を用いれば、以下の効果を発揮する。
対象物を支持する対象物支持機構に、対象物の背面を支持する背面支持構造体を設け、対象物に作用する地震による加速度が所定の大きさを越えると、支持構造体を後方に傾ける様にしたので、大きな地震があると対象物が背面支持部材にもたれて、対象物が安定する。
また、支持構造体を上架台と下架台とで構成し、上架台が下架台に対して前後方向に案内する往復案内部と往復案内部を超えて移動すると上架台を下方に案内する下方案内部を設けたので、地震等の加速度があると、上架台が往復案内部に案内されて前後移動し、加速度による前後移動が大きくなると、上架台の後方が下方に下がって、対象物が安定する。
また、上架台の前部を前部支持機構で支持し、上架台の後部を後部支持機構で支持し、後部支持機構を後部移動部材と後部上架台と後部下架台で構成し、下部上架台に設けた下部案内部で後部上架台を支持する後部移動部材を案内し、下部往復案内部が後部移動部材を前後方向に案内し、後部移動部材の前後移動が大きくなると、下部下方案内部で後部移動部材を下方に案内するので、加速度による前後移動が大きくなると、上架台の後方が下方に下がって、対象物が安定する
また、下部往復案内部を後部移動部材に下側から当接する接触面とし、下部下方案内部を後部往復案内部に継ぎ目無く繋がり下方に傾く接触面としたので、加速度による前後移動が大きくなると、上架台の後方がスムーズに下方に下がって、対象物が安定する。
また、下部往復案内部を下に凹んだ接触面としたので、後部移動部材が下部往復案内部に前後移動を案内されると、凹んだ最も低い箇所に向かう復元力が発生し、後部移動部材が下部往復案内部の上で前後移動する。
また、後部移動部材を固定軸に滑り部材を介して車輪をはめ、車輪を下部案内部に転がす様にしたので、上架台が前後移動すると、滑り部材に摩擦力が発生し、地震等による加速度を減衰させる。
上述の第一の実施形態に係る対象物支持機構を用いれば、さらに以下の効果を有する。
第一ばねと第二ばねとを上架台と下架台とに設け、後部移動部材が下部往復案内部に当接する様に第一ばねと第二ばねとの合力を上架台に作用させたので、対象物が上架台に乗っていないときには、後部移動部材が下部往復案内部に当接している。
従って、地震等により対象物が傾いた後での復帰を容易に行なうことが出来る。
上述の第二の実施形態に係る対象物支持機構を用いれば、さらに以下の効果を有する。
棒状弾性体を上架台と下架台とに設け、後部移動部材が下部往復案内部に当接する様に棒状弾性体の剪断力を上架台に作用させたので、対象物が上架台に乗っていないときには、後部移動部材が下部往復案内部に当接している。
従って、地震等により対象物が傾いた後での復帰を容易に行なうことが出来る。
上述の第三の実施形態に係る対象物支持機構を用いれば、さらに以下の効果を有する。
下部往復案内部の上に上に凹んだ接触面である下部復元案内部を設け、第三ばねで後部移動部材を下部復元案内部に押し付ける様にしたので、対象物が上架台に乗っていないときには、後部移動部材が下部復元案内部に当接する。対象物を上架台に乗せると、後部移動部材が下部往復案内部に当接する。
従って、地震等により対象物が傾いた後での復帰を容易に行なうことが出来る。
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
上架台を後部移動部材で支持し、後部移動部材を案内する下部案内部を下架台に設ける構造を例に説明したが、これに限定されず、例えば、上架台に上部案内部を設け、下架台に支持された後部移動部材で上部案内部を案内する構造としてもよい。
また、上架台を後部移動部材で支持するのに、後部移動部材の両端を上架台に取付プレートで固定したが、これに限定されず、例えば、上架台に上部案内部を設け、後部移動部材で上部案内部を前後方向移動自在に支持してもよい。
本発明の第一の実施形態に係る対象物支持機構の側面図である。 本発明の第一の実施形態に係る対象物支持機構のA−A断面図である。 本発明の第一の実施形態に係る対象物支持機構のB−B断面図である。 本発明の第一の実施形態に係る対象物支持機構の部分詳細図である。 本発明の第一の実施形態に係る対象物支持機構のC−C断面図である。 本発明の第一の実施形態に係る対象物支持機構の作用図その1である。 本発明の第一の実施形態に係る対象物支持機構の作用図その2である。 本発明の第二の実施形態に係る対象物支持機構のB−B断面図である。 本発明の第二の実施形態に係る対象物支持機構の作用図である。 本発明の第三の実施形態に係る対象物支持機構のB−B断面図である。 本発明の第三の実施形態に係る対象物支持機構の作用図その1である。 本発明の第三の実施形態に係る対象物支持機構の作用図その2である。
符号の説明
1 対象物
2 設置場所
3 対象物支持機構
3f 前部支持機構
3r 後部支持機構
4 支持面
10f 前部移動部材
10r 後部移動部材
11 固定軸
12 車輪
13 車輪カラー
14 平座金
15 滑り部材
16 スラスト軸受
17 取付プレート
20 上架台
20f 前部上架台
20r 後部上架台
30 背面支持構造体
40 下架台
40f 前部下架台
40r 後部下架台
50f 下部案内部
50r 下部案内部
51f 下部往復案内部
51r 下部往復案内部
52r 下部下方案内部
53r 下部復元案内部
60 付勢機構
61 第一ばね
62 第二ばね
63 下部ばね座
64 上部ばね座
65 棒状弾性体
66 第三ばね
67 押し付け部材
78 ガイド

Claims (12)

  1. 正面を前方に向けた対象物を設置場所に設置するための対象物支持機構であって、
    対象物を支持する上架台と、
    前記上架台を下側から支持し設置場所に設けられる下架台と、
    前記上架台に前記上架台の前記下架台に対する相対位置を特定相対位置に戻そうとする前後方向の付勢力を作用させる付勢機構と、
    を備え、
    前記上架台または前記下架台のうちの少なくとも一方が前記上架台を前後方向に往復移動自在に案内する往復案内部と前記上架台が前記往復案内部を越えて移動すると前記上架台の前後の一方を下方に案内する下方案内部とを設けられ、
    前記特定相対位置が前記上架台を前記往復案内部に案内させる際の前記上架台の前記下架台に対する所定の相対位置である、
    ことを特徴とする対象物支持機構。
  2. 前記付勢機構が前記上架台と前記下架台とに前後方向に連結する第一ばねと第二ばねとを有し、
    前記付勢力が前記上架台に前後方向に作用する前記第一ばねと前記第二ばねとの圧縮力または引っ張り力の合力である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の対象物支持機構。
  3. 前記付勢機構が前記上架台と前記下架台とに上下方向に連結する棒状弾性体を有し、
    前記付勢力が前記上架台に前後方向に作用する前記棒状弾性体の剪断力である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の対象物支持機構。
  4. 正面を前方に向けた対象物を設置場所に設置するための対象物支持機構であって、
    対象物の重心より前方の位置を前後方向に移動自在に支持する前部支持機構と、
    対象物の重心より後方に配され長手方向を左右に向けた部材である後部移動部材と前記後部移動部材に支持され対象物を支持する後部上架台と前記後部移動部材に当接する下部案内部を設けられ設置場所に設けられる後部下架台とを有する後部支持機構と、
    前記後部上架台に前記後部上架台の前記後部下架台に対する相対位置を特定相対位置に戻そうとする前後方向の付勢力を作用させる付勢機構と、
    を備え、
    前記下部案内部が、前記後部移動部材に下側から当接する接触面である下部往復案内部と、前記下部往復案内部の端部に継ぎ目無く繋がり下方に傾斜し前記後部移動部材に下側から当接する接触面である下部下方案内部を持ち、
    前記特定相対位置が前記下部往復案内部を前記後部移動部材に当接させる際の前記後部上架台の前記後部下架台に対する所定の相対位置である、
    ことを特徴とする対象物支持機構。
  5. 正面を前方に向けた対象物を設置場所に設置するための対象物支持機構であって、
    対象物の重心より前方の位置を前後方向に移動自在に支持する前部支持機構と、
    対象物の重心より後方に配され長手方向を左右に向けた部材である後部移動部材と前記後部移動部材に当接する上部案内部を設けられ対象物を支持する後部上架台と前記後部移動部材を支持し設置場所に設けられる後部下架台とを有する後部支持機構と、
    前記後部上架台に前記後部上架台の前記後部下架台に対する相対位置を特定相対位置に戻そうとする前後方向の付勢力を作用させる付勢機構と、
    を備え、
    前記上部案内部が、前記後部移動部材に上側から当接する接触面である上部往復案内部と、前記上部往復案内部の端部に継ぎ目無く繋がり上方に傾斜し前記後部移動部材に上側から当接する接触面である上部下方案内部とを持ち、
    前記特定相対位置が前記下部往復案内部を前記後部移動部材に当接させる際の前記後部上架台の前記後部下架台に対する所定の相対位置である、
    ことを特徴とする対象物支持機構。
  6. 前記付勢機構が前記後部上架台と前記後部下架台とに前後方向に連結する第一ばねと第二ばねとを有し、
    前記付勢力が前記後部上架台に前後方向に作用する前記第一ばねと前記第二ばねとの圧縮力または引っ張り力の合力である、
    ことを特徴とする請求項4または請求項5のうちのひとつに記載の対象物支持機構。
  7. 前記付勢機構が前記後部上架台と前記後部下架台とに上下方向に連結する棒状弾性体を有し、
    前記付勢力が前記後部上架台に前後方向に作用する前記棒状弾性体の剪断力である、
    ことを特徴とする請求項4または請求項5のうちのひとつに記載の対象物支持機構。
  8. 前記下部案内部が前記下部往復案内部の上方に位置し上に凹んで前記後部移動部材に上側から当接可能な接触面である下部復元案内部を持ち、
    前記付勢機構が前記後部移動部材を前記下部復元案内部に押し付ける向きに付勢する第三ばねを有し、
    前記付勢力が前記第三バネの押し付け力により生ずる前後方向の力である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の対象物支持機構。
  9. 前記上部案内部が前記上部往復案内部の下方に位置し下に凹んで前記後部移動部材に下側から当接可能な接触面である上部復元案内部を持ち、
    前記付勢機構が前記後部移動部材を前記上部復元案内部に押し付ける向きに付勢する第三バネを有し、
    前記付勢力が前記第三バネの押し付け力により生ずる前後方向の力である、
    ことを特徴とする請求項5に記載の対象物支持機構。
  10. 前記下部往復案内部が下に凹んでいる、
    ことを特徴とする請求項4に記載の対象物支持機構。
  11. 前記上部往復案内部が上に凹んでいる、
    ことを特徴とする請求項5に記載の対象物支持機構。
  12. 前記後部移動部材が、左右に分離した1対の部材である、
    ことを特徴とする請求項4または請求項5のうちのひとつに記載の対象物支持機構。
JP2004365878A 2004-12-17 2004-12-17 対象物支持機構 Active JP4515243B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004365878A JP4515243B2 (ja) 2004-12-17 2004-12-17 対象物支持機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004365878A JP4515243B2 (ja) 2004-12-17 2004-12-17 対象物支持機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006170360A true JP2006170360A (ja) 2006-06-29
JP4515243B2 JP4515243B2 (ja) 2010-07-28

Family

ID=36671331

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004365878A Active JP4515243B2 (ja) 2004-12-17 2004-12-17 対象物支持機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4515243B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008017885A (ja) * 2006-07-10 2008-01-31 Advanced System Co Ltd 対象物設置機構
JPWO2013021730A1 (ja) * 2011-08-10 2015-03-05 村田機械株式会社 自動倉庫のラック
JP2018117996A (ja) * 2017-01-27 2018-08-02 株式会社防震製作所 転倒防止装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60102541U (ja) * 1983-12-20 1985-07-12 トキコ株式会社 免震台
JPH0996339A (ja) * 1995-09-29 1997-04-08 Sanko Eng:Kk 免震方法及び装置
JPH11141609A (ja) * 1997-11-12 1999-05-25 Okamura Corp 棚の免震装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60102541U (ja) * 1983-12-20 1985-07-12 トキコ株式会社 免震台
JPH0996339A (ja) * 1995-09-29 1997-04-08 Sanko Eng:Kk 免震方法及び装置
JPH11141609A (ja) * 1997-11-12 1999-05-25 Okamura Corp 棚の免震装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008017885A (ja) * 2006-07-10 2008-01-31 Advanced System Co Ltd 対象物設置機構
JPWO2013021730A1 (ja) * 2011-08-10 2015-03-05 村田機械株式会社 自動倉庫のラック
JP2018117996A (ja) * 2017-01-27 2018-08-02 株式会社防震製作所 転倒防止装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4515243B2 (ja) 2010-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4349649B2 (ja) 対象物設置機構
CA2591504C (en) Cantilever pallet cart
JP2015224482A (ja) 免震構造
JP4919719B2 (ja) 対象物設置機構
JP4515243B2 (ja) 対象物支持機構
TWI516426B (zh) Items shelves
US5716037A (en) Seismic isolator
JPH10281217A (ja) 物品展示用免震台
JP3729316B2 (ja) 物品収納棚
JP5037721B1 (ja) 軌条走行機械の転倒防止装置
JP4489574B2 (ja) 対象物支持機構
JP4717851B2 (ja) 免震作用体験装置
JP4494185B2 (ja) 対象物設置機構
JP2011027251A (ja) 免震球支承装置
JP6753072B2 (ja) 免震装置
JP2008032173A (ja) 転倒防止装置
JP4849232B2 (ja) 荷保管用ラックの荷支持装置
KR101267134B1 (ko) 면진 장치
JP6690223B2 (ja) 免震構造
JPH09215529A (ja) 移動棚免震装置
JP6508069B2 (ja) 固定装置
JP3253850B2 (ja) 免震台および免震台を備えた展示ケース
KR102321028B1 (ko) 전기설비의 진동 제어를 위한 면진장치
JP5424776B2 (ja) ジブクレーンの上部フレーム免震支持構造
JP2000279252A (ja) 収納什器等の免震装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070430

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090421

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100316

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100420

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100512

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4515243

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140521

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250