JP2015066211A - 物品間の連結緊張装置、連結緊張装置の連結及び緊張方法、及び物品間の連結緊張システム - Google Patents

物品間の連結緊張装置、連結緊張装置の連結及び緊張方法、及び物品間の連結緊張システム Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構成の連結具及び連結方法であり、家具や陳列棚などの物品への取付け、取外しが自在であり、取付け場所や取付け位置に対して汎用性の高い物品間の連結緊張装置、連結緊張装置の連結及び緊張方法、及び物品間の連結緊張システムを提供する。
【解決手段】連結緊張装置1は、緊張材3と、締結具2の軸部5の首下部6に緊張材3が貫通可能な貫通穴6が設けられた、少なくとも2個の貫通穴付き締結具2と、を備え、始点となる貫通穴付き締結具2A、及び終点となる貫通穴付き締結具2Bの貫通穴6にそれぞれ緊張材3を貫通させて双方の締結具2同士を連結させ、貫通穴付き締結具2A,2Bを回転させて貫通穴付き締結具2A,2Bの首下部6に緊張材3を巻き付けて固定し、締結具2A,2Bの締結とともに緊張材3に張力を導入する。
【選択図】図1

Description

本発明は、物品間の連結緊張装置、連結緊張装置の連結及び緊張方法、及び物品間の連結緊張システムに係り、特に、物品相互を緊張材で連結して緊張材に張力を導入する物品間の連結緊張装置、前記連結緊張装置により物品相互を連結して緊張する連結及び緊張方法、及び前記連結緊張装置を用いて物品相互を連結して緊張する連結緊張システムに関する。
物品を引き寄せる装置としてはウインチが知られている。このウインチは、物品に取り付けられたワイヤロープ等をドラムに巻き付けることで物品の移動等を行う装置である。また、物品相互を連結して緊張する装置としては、ターンバックル付きのブレース材が知られている。ブレース材は、引き寄せる2点を連結し、ターンバックルを回転させることでブレース材に張力が導入される。
本発明は、物品間の連結緊張装置、連結緊張装置の連結及び緊張方法、及び物品間の連結緊張システムとして、例えば地震時や台風時等の災害時において、室内の家具やコンビニエンス・ストアなどの陳列棚、或いは、室内の本棚やコンビニエンス・ストアなどの陳列棚に配置された配置物等の物品の転倒を防止する連結緊張装置等について説明する。しかし、本発明である、物品間の連結緊張装置、連結緊張装置の連結及び緊張方法、及び物品間の連結緊張システムは、この用途に限らず、物品相互を連結して緊張させる用途であれば全ての用途に適用される。
例えば地震時や台風時等の災害時において、室内の家具やコンビニエンス・ストアなどの陳列棚、或いは、室内の本棚やコンビニエンス・ストアなどの陳列棚に配置された配置物などが転倒や落下し、災害時における人身事故や器物破損等の事故が発生する虞がある。このような災害時の事故を未然に防止する各種の器具や方法が提案されている。
なお、本明細書において「災害」とは、地震時や台風時などの自然災害に限らず、火災、交通事故、爆発なども含まれる。また、本明細書で「物品」とは、緊張材により連結されて相互に緊張されるものが全て含まれる。そのなかで「転倒防止」に関しては室内の家具やコンビニエンス・ストアなどの陳列棚、或いは、室内の本棚やコンビニエンス・ストアなどの陳列棚に配置された配置物に限らず、災害時に「転倒」や「落下」するあらゆる物品が含まれる。
特許文献1には、床に配置した家具や装置等の配置物が地震の際に転倒しないような配置物の転倒防止装置が開示されている。ここでは、床に配置した配置物の上部に係止部を設け、天井から吊り下げた支持ワイヤをその係止部に係止して引張状態で支持することが記載されている。この支持ワイヤの両端には係止部に係止するフック又はリング等の係止具が取り付けられており、ターンバックル等の緊張具が設けられている。
特許文献2には、二つの並列棚の高さが異なる場合、棚の位置がずれている場合であっても使用できる並列棚の転倒防止具が開示されている。ここでは、転倒防止具は、両棚の支柱に取り付けられ枢結部を有する一対の支持部材と、両支持部材の間の長さを調節可能に連結する連結部材とからなるので、転倒防止具を二つの棚の支柱に取り付けると、転倒防止具を介して二つの棚が相互に支え合うことにより、比較的簡単な構成で並列棚の転倒防止を図れることが記載されている。また、支持部材により支柱に枢結し、回動可能に構成することにより、転倒防止具の方向(角度)を調節することができ、支柱が通路に対して斜め方向の場合にも、転倒防止具を取り付けることができ、また、連結部材を伸縮させることで、棚と棚が前後左右方向で平行に配置されていない場合でも転倒防止具を取り付けられることが記載されている。
特開平10-323250号公報 特開2003-310372号公報
従来、物品間の連結緊張装置として用いられているウインチは、原則として動力を使用して重量物を移動させる機器であり、簡易な構成とはいえず、また、使用範囲が限定されて汎用性に欠けるという問題がある。また、ターンバックル付きのブレース材についても、主として建物の構造体の補強に使用され、簡易な構成とはいえず、また、使用範囲が限定されて汎用性に欠けるという問題がある。
一方、従来の物品の転倒を防止する装置は、物品への固定方法、或いはワイヤなどの緊張方法が複雑であり、実際に設置するのに労力や手間がかかるという問題があった。例えば、特許文献1では、固定方法として天井にフックやリングを取り付けなければならない。この固定方法は、地震時や台風時に発生する応力に耐えなければならないため、より頑強な部品が採用されることになり、簡易な構成とは言えない。
また、従来の物品の転倒を防止する装置は、上述したように簡易な構成ではないため、家具や陳列棚などへの取付け、取外しが自在とは言えない。すなわち、家具や陳列棚などはレイアウトの変更などで設置位置が変わる場合がある。また、新たに追加で設置される場合もある。しかし、構成が複雑な場合には自在に対応できないという問題がある。とくに、陳列棚の配置された商品の落下を防止する器具又は装置の場合は、取り外しが自在でなければ商品の変更に対応できないという問題がある。
また、従来の物品の転倒を防止する装置は、特許文献2に代表されるように、特定の物品の転倒防止に用いられる器具や装置であり、取り付け場所や位置に対して汎用性が高いとは言えない。すなわち、転倒或いは落下する虞のある物品に対して全てに適用されるものではないという問題がある。また、陳列棚の配置された商品の落下を防止する器具又は装置に対して適用できないという問題がある。
さらに、市販の物品の転倒を防止する器具や装置には、家具と天井との間に差し込む、簡易な「突っ張り棒」タイプのものがある。しかし、この物品の転倒防止具は、地震時などに天井板を突き破ってしまい、その機能が発揮されないという問題がある。
本願の目的は、かかる課題を解決し、簡易な構成の連結具及び連結方法であり、家具や陳列棚などの物品への取付け、取外しが自在であり、取付け場所や取付け位置に対して汎用性の高い物品間の連結緊張装置、連結緊張装置の連結及び緊張方法、及び物品間の連結緊張システムを提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る物品間の連結緊張装置は、緊張材と、締結具の軸部の首下部に緊張材が貫通可能な貫通穴が設けられた、少なくとも2個の貫通穴付き締結具と、を備え、始点となる貫通穴付き締結具、及び終点となる貫通穴付き締結具の貫通穴にそれぞれ緊張材を貫通させて双方の締結具同士を連結させ、貫通穴付き締結具を回転させて貫通穴付き締結具の首下部に緊張材を巻き付けて固定し、締結具の締結とともに緊張材に張力を導入することを特徴とする。
上記構成により、物品間の連結緊張装置は、一般的に用いられる締結具に貫通穴を設けた穴付き締結具と、緊張材とにより構成される。この穴付き締結具は、通常用いられる締結方法がそのまま適用され、特殊な技術や機器を必要としないため、簡易な構成の連結具である。また、緊張材が貫通穴を貫通した状態で穴付き締結具を回転させ、穴付き締結具の頭部により緊張材を押し付けることで、簡易に緊張材に張力を導入できる。
また、家具や陳列棚などの物品への取付け、取外しは、通常の締結具を締め込むこと、或いは緩めることで自在にでき、特殊な工具や技術を必要としない。また、取付け場所や取付け位置に対しても制約が少なく、汎用性の高い連結緊張装置である。
また、物品間の連結緊張装置は、始点となる貫通穴付き締結具と終点となる貫通穴付き締結具との間に中間の締結具が設けられることが好ましい。これにより、連結具による物品間の連結方法の自由度が増し、より効果的な連結緊張装置とすることができる。
また、物品間の連結緊張装置は、緊張材が、中間の締結具の軸部に掛止され、中間の締結具により中間の締結具に隣接する2個の締結具への緊張材の方向を相互に異ならせることが好ましい。これにより、締結具を連結する緊張材を自由に張り巡らせることができる。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る連結緊張装置の連結及び緊張方法は、上述した連結緊張装置を用い、貫通穴付き締結具を最終の締付け回転数に対して所定の回転数を残した状態で締結具の締付けを留めるステップと、貫通穴付き締結具の貫通穴に緊張材を貫通させて締結具相互を連結するステップと、貫通穴付き締結具を最終の締付け回転数まで締め付けるステップと、を備え、締結具に緊張材を巻き付けて固定し、緊張材に張力を導入することを特徴とする。これにより、締結具の締付けとともに緊張材に容易に張力を導入できる。また、この張力は、特殊な器具や技術が不要であり、締結具の締付けにより効果的に導入できる。
また、物品間の連結緊張システムは、上述した連結緊張装置を用い、物品の側面の2箇所に貫通穴付き締結具を設けて始点と終点とを形成し、建屋に中間の締結具を設け、緊張材により各締結具相互を連結することで物品の移動及び回転を防止することで物品の移動及び回転を防止することが好ましい。これにより、連結緊張装置を用いて物品間で連結して緊張させるシステムとして簡易に実施できる。
また、物品間の連結緊張システムは、上述した連結緊張装置を用い、並置された2台の物品の一方の側面の2箇所に貫通穴付き締結具を設け、他方の側面の1箇所に中間の締結具を設け、緊張材により各締結具相互を連結することで物品の移動及び回転を防止することが好ましい。これにより、連結緊張装置を用いて物品間で連結して緊張するシステムとして簡易に実施できる。
さらに、物品間の連結緊張システムは、上述した連結緊張装置を用い、陳列棚の前面の少なくとも2箇所に貫通穴付き締結具を設け、緊張材により各締結具相互を連結して配置物の柵を設けることで陳列棚の配置物が落下するのを防止することが好ましい。これにより、陳列棚に設置された商品の落下を簡易な構成で防止し、商品の変更に対応して自在に取付け、取外しが可能となる。
以上のように、本発明に係る連結緊張装置によれば、簡易な構成の連結具及び連結方法であり、家具や陳列棚などの物品への取付け、取外しが自在であり、取付け場所や取付け位置に対して汎用性の高い物品間の連結緊張装置、連結緊張装置の連結及び緊張方法、及び物品間の連結緊張システムを提供することができる。
本発明に係る物品間の連結緊張装置の1つの実施形態の概略構成を示す側面から見た説明図である。 本発明に係る物品間の連結緊張システムの1つの実施形態の概略構成を示す側面から見た説明図である。 穴付き締結具とワイヤとの関係を示す斜視図である。 物品間の連結緊張装置の締結方法を示す説明図である。 物品間の連結緊張装置の締結方法を示すフロー図である。 物品間の連結緊張システムを2台の家具又は陳列棚の転倒防止に適用した連結緊張システムの一つの実施形態の概略構成を示す側面から見た説明図である。 物品間の連結緊張装置を陳列棚内の物品の転倒防止に適用した連結緊張システムの一つの実施形態の概略構成を示す側面から見た説明図である。
以下に、図面を用いて本発明に係る物品間の連結緊張装置1の実施形態につき、詳細に説明する。図1に、本発明に係る連結緊張装置1の1つの実施形態の概略構成を側面から見た説明図で示す。また、図2に、本発明に係る物品間の連結緊張システム20の1つの実施形態の概略構成を側面から見た説明図で示す。さらに、図3に、穴付き締結具2とワイヤ3との関係を斜視図で示す。ここで、「物品」とは、緊張材3により連結されて緊張されるものが全て含まれる。特に、「転倒防止」に関しては、室内の家具やコンビニエンス・ストアなどの陳列棚、或いは、室内の本棚やコンビニエンス・ストアなどの陳列棚に配置された配置物に限らず、災害時に「転倒」や「落下」するあらゆる物品が含まれる。
図1に示すように、連結緊張装置1は、緊張材3、及び軸部5の首下部6に緊張材3が貫通可能な貫通穴8が設けられた、少なくとも2個の貫通穴付き締結具2から構成される。図1(a)及び図1(b)は、それぞれ異なる種類の締結具に貫通穴8を設けた貫通穴付き締結具2を示す。本実施形態では、貫通穴付き締結具2は、いわゆる「木ネジ」の軸部5の首下部6に貫通穴8を設けたもので説明をするが、木ネジに限らず、他の種類のネジ、ボルト、又はスクリューであっても良い。この木ネジは、主に木材の締結に使用される。そして、この木ネジは、頭部4及び軸部5から構成され、軸部5はネジが切られていない首下部6、及びネジが切られているネジ部7から構成されるのが一般的である。そして、ネジ部7の先端が尖っており、ナットや雌ネジを必要とせずに木材などに使用される。また、この木ネジの頭部4の形状は、丸頭、皿頭、丸皿頭などがあり、頭部4の穴には十字穴が使用されるのが一般的である。
緊張材3は、本実施形態では、ステンレス鋼、アルミニウム、チタンなどの金属製の線材が用いられるが、炭素繊維、プラスチック(合成樹脂)、繊維など物品の転倒を防止できる剛性を有する線状のものであれば、これらに限らない。また、貫通穴付き締結具2に設けられる貫通穴8は、この緊張材3が貫通可能でなければならない。
図2には、貫通穴付き締結具2を用いた物品10の連結緊張システム20の一つの実施例を示す。ここでは、物品(家具或いは陳列棚)10の側面に貫通穴付き締結具2を用いた物品の連結緊張システム20を示す。この物品10は、建屋の床12に設置され、壁11に沿って配置されている。従って、災害時には図中に示すように、X方向への移動、及びZ方向への回転が想定される。なお、図2では、物品10の片側のみを示すが、両側の側面に同じ物品の連結緊張システム20が設けられるのが好ましい。図2の連結緊張システム20では、始点となる貫通穴付き締結具2A、及び終点となる貫通穴付き締結具2Bのそれぞれの貫通穴8に緊張材3を貫通させて連結する。また、始点となる貫通穴付き締結具2A、及び終点となる貫通穴付き締結具2Bとの間に中間の締結具2Cが床12に固定される。なお、始点となる貫通穴付き締結具2A、及び終点となる貫通穴付き締結具2Bは、それぞれ図2に示す位置に限らず、逆の位置、すなわち始点となる貫通穴付き締結具2B、及び終点となる貫通穴付き締結具2Aであっても良い。
図2に示す連結緊張システム20では、貫通穴付き締結具2Aと締結具2Cとを連結する緊張材3によりZ方向への回転が阻止される。また、貫通穴付き締結具2Bと締結具2Cとを連結する緊張材3によりX方向への移動が阻止される。すなわち、本連結緊張システム20により、災害時において簡易に物品10の転倒防止を図ることができる。このように、物品10に設けられた貫通穴付き締結具2A及び貫通穴付き締結部2Bと、建屋に設けられた中間の締結具2Cにより、物品10の一方向の移動(X)と一方向の回転(Z)とを阻止できる。なお、一つの連結緊張システム20において、中間の締結具2Cは複数設けられても良い。
図3(a)には、貫通穴付き締結具2A及び貫通穴付き締結具2Bについて、に示すように、又、図3(b)には、中間の締結具2Cでの緊張材3と中間の締結具2Cとの関係を示す。本実施形態では、中間の締結具2Cにおいて、緊張材3は貫通穴8を貫通しない。これは、貫通穴8に緊張材3を貫通させると、貫通穴8の向きによって緊張材3の動きが制約を受けるからである。従って、中間の締結具2Cは貫通穴8が設けられている締結具2であっても、貫通穴8が設けられていない締結具2であっても良い。このように、中間の締結具2Cにおいて、緊張材3を軸部5に掛止させることで、中間の締結具2Cにおいて、隣接する2個の貫通穴付き締結具2A,2Bへの緊張材3の方向を相互に異ならせることができる。
図4に、物品間の連結緊張装置1の締結方法を説明図で示す。また、図5に、物品間の連結緊張装置1の締結方法をフロー図で示す。この締結方法は、図3の貫通穴付き締結具2A及び貫通穴付き締結具2Bについての締結方法である。図4(a)に示すように、貫通穴付き締結具2を最終の締付け回転数に対して所定の回転数を残した状態で締結具2の締付けを留める(S1)。これは、貫通穴9に緊張材3を貫通させて締め付けるだけのスペースを確保するためである。次に、図4(b)に示すように、貫通穴付き締結具2の貫通穴9に緊張材3を貫通させて締結具2相互を連結する(S2)。このように、双方の貫通穴付き締結具2の貫通穴9に緊張材3をそれぞれ貫通させることで締結具2A,2B同士が連結される。そして、図4(c)に示すように、貫通穴付き締結具2を最終の締付け回転数まで締め付ける(S3)。これらのステップにより貫通穴付き締結具2A及び貫通穴付き締結具2Bが緊張材3により連結され、同時に、緊張材3に初期張力が導入される。
図6に、家具又は陳列棚等の物品10の転倒防止に適用した連結緊張システム30を示す。並置された家具又は陳列棚等の一方の物品10aの側面の2箇所に貫通穴付き締結具2A,2Bを設け、他方の物品10bの側面の1箇所に中間の締結具2Cを設ける。そして、緊張材3aにより一組の締結具2A,2B,2Cを相互に連結し、同様に緊張材3bにより他の組の締結具2A,2B,2Cを相互に連結することで、並置された2台の家具又は陳列棚等の物品10の倒壊を相互に連携して防止する。
本連結緊張システム30において、物品10a及び物品10bの下部で貫通穴付き締結具2B及び中間の締結具2Cを緊張材3a,3bにより相互に連結することで、災害時において物品10a及び物品10bの横移動を阻止することができる。また、物品10a及び物品10bの上部の貫通穴付き締結具2Aと、下部の中間の締結具2Cを緊張材3a,3bにより相互に連結することで、災害時において物品10a及び物品10bの回転、及び物品10a及び物品10b間の「せり合い」を防止することができる。なお、物品10a及び物品10bの上面において貫通穴付き締結具2A及び貫通穴付き締結具2Bを連結させることで、災害時において物品10a及び物品10bの横移動及び回転をより強固の阻止することができる。
図7に、陳列棚内の配置物9の転倒防止に適用した連結緊張システム40を示す。ここでは、陳列棚の前面の4箇所に締結具2A,2B,2Cを設け、緊張材3により各締結具2A,2B,2C相互を連結して配置品9の柵を設けることで陳列棚の配置品9が転倒して落下するのを防止する。
本連結緊張システム40では、連結緊張システム40の始点となる貫通穴付き締結具2Aと、終点となる貫通穴付き締結具2Bとを一端に設け、連結緊張システム40の中間となる2個の締結具2Cを他端に設け、上下2段に緊張材3を設けるが、始点となる貫通穴付き締結具2Aを一端に設け、終点となる貫通穴付き締結具2Bと他端に設け、緊張材3を一段としても良い。
1 物品間の連結緊張装置、2 穴付き締結具,2A 始点の穴付き締結具,2B 終点の穴付き締結具,2C 中間の穴付き締結具、3,3a,3b ワイヤ、緊張材、4 頭部、5 軸部、6 首下部、7 ネジ部、8 貫通穴、9 配置物(商品)、10,10a,10b 物品(家具又は陳列棚)、11 壁、12 床、13 巻取り部、14 引掛け部、15 十字穴、20,30,40 物品間の連結緊張システム。

Claims (7)

  1. 緊張材と、締結具の軸部の首下部に緊張材が貫通可能な貫通穴が設けられた、少なくとも2個の貫通穴付き締結具と、を備え、
    始点となる貫通穴付き締結具、及び終点となる貫通穴付き締結具の貫通穴にそれぞれ緊張材を貫通させて双方の締結具同士を連結させ、貫通穴付き締結具を回転させて貫通穴付き締結具の首下部に緊張材を巻き付けて固定し、締結具の締結とともに緊張材に張力を導入することを特徴とする物品間の連結緊張装置。
  2. 請求項1に記載の物品間の連結緊張装置であって、始点となる貫通穴付き締結具と終点となる貫通穴付き締結具との間に中間の締結具が設けられることを特徴とする物品間の連結緊張装置。
  3. 請求項2に記載の物品間の連結緊張装置であって、緊張材は、中間の締結具の軸部に掛止され、中間の締結具により、中間の締結具に隣接する2個の締結具への緊張材の方向を相互に異ならせることを特徴とする物品間の連結緊張装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の物品間の連結緊張装置を用い、
    貫通穴付き締結具を最終の締付け回転数に対して所定の回転数を残した状態で締結具の締付けを留めるステップと、
    貫通穴付き締結具の貫通穴に緊張材を貫通させて締結具相互を連結するステップと、
    貫通穴付き締結具を最終の締付け回転数まで締め付けるステップと、
    を備え、締結具に緊張材を巻き付けて固定し、緊張材に張力を導入することを特徴とする連結緊張装置の連結及び緊張方法。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の物品間の連結緊張装置を用い、
    物品の側面の2箇所に貫通穴付き締結具を設けて始点と終点とを形成し、建屋に中間の締結具を設け、緊張材により各締結具相互を連結することで物品の移動及び回転を防止することを特徴とする物品間の連結緊張システム。
  6. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の物品間の連結緊張装置を用い、
    並置された2台の物品の一方の側面の2箇所に貫通穴付き締結具を設け、他方の側面の1箇所に中間の締結具を設け、緊張材により各締結具相互を連結することで物品の移動及び回転を防止することを特徴とする物品間の連結緊張システム。
  7. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の物品間の連結緊張装置を用い、
    陳列棚の前面の少なくとも2箇所に貫通穴付き締結具を設け、緊張材により各締結具相互を連結して配置物の柵を設けることで陳列棚の配置物が落下するのを防止することを特徴とする物品間の連結緊張システム。
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JP2018117996A (ja) * 2017-01-27 2018-08-02 株式会社防震製作所 転倒防止装置

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