JP2016169492A - フェイルセーフ天井構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】天井材の加工や天井裏での作業が不要であって、天井材の落下を防ぐためのフレキシブルな面材を簡単に設置することができるフェイルセーフ天井構造を提供する。【解決手段】建造物の両側壁面5a,5bに複数のワイヤー9の両端を取付け、ワイヤー9でネット(フレキシブルな面材)8を支持する。ワイヤー9とネット8は、天井の下方に配置する。ワイヤー9の端部に設けたターンバックル12でワイヤー9を緊張させ、ターンバックル12に備えたダンパーでワイヤー9に加わる外力の変動を吸収する。【選択図】図3

Description

本発明は、天井裏の構造体から吊り下げた天井材の下方にフレキシブルな面材(可撓性のある面材)を張って、天井材の落下を防ぐフェイルセーフ天井構造に関する。
建造物の吊天井は、天井裏に配置された梁等の構造体から吊り具を吊り下げ、天井板の上面に取り付けた棒材を吊り具で支持して構成される。このような吊天井では、大きな地震が発生すると、天井板が棒材と共に吊り具から外れて落下し、場合によっては死亡事故さえ起る心配がある。
そこで、従来、天井板の下方にネット等の防護材を張り、吊り具から外れた天井材を防護材で受け止めて、天井材の落下を防ぐ技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、天井裏の梁に支持された吊り具を天井材よりも下方へ延ばし、束材の下端間に受材を架設し、受材にネット、ワイヤー、鉄骨材等の防護材を取り付けた吊天井構造が記載されている。
また、特許文献2には、天井裏に吊り具の上端を固定し、天井材に形成された貫通部に吊り具を通し、ネットを保持する枠部に吊り具の下端を固定して、ネットを天井材の下方に設置した吊天井構造が開示されている。
特開2014−1536号公報 特開2014−185507号公報
しかし、上記従来の天井構造では、既存の構造物にネット等の防護材を張る場合に、吊り具を梁等に固定する作業を狭い天井裏で行わなければならない。また、作業者が天井材に体重を預けたり、天井材上に載って作業することになり、危険である。さらに、天井材に吊り具を通すための貫通孔をあける必要があって、施工が面倒であった。
本発明が解決しようとする課題は、天井材の加工や天井裏での作業が不要であって、天井材の落下を防ぐためのフレキシブルな面材を簡単に設置することができるフェイルセーフ天井構造を提供することにある。
本発明は、天井裏の構造体から天井材を吊り下げ、天井材の下方にネット等のフレキシブルな面材を張ったフェイルセーフ天井構造に関し、梁方向または桁方向に間隔をあけて複数のワイヤーを配置し、これらの両端をそれぞれ前記天井材の下方において建造物の両側の壁面に沿って取り付け、前記両側の壁面にのみ支持させたこれら複数のワイヤーによって前記フレキシブルな面材を支持したことを特徴とする。
建造物壁面に沿ったワイヤーの固定には、ワイヤーを緊張させるためのターンバックルと、ワイヤーに加わる外力の変動を吸収するダンパーを介することが好ましい。
なお、フェイルセーフとは、天井材を吊り下げた構造に十分な安全を見込んではいるが、それでも万一、天井材が落下する可能性を想定し、その際に発生する被害を最小限に抑えるとの意味である。
また、建造物壁面に沿って取り付けるとは、建造物の壁面に取り付けることはもちろん、鉄骨造の場合などでは胴縁や柱の表面に取り付ける場合をも含める内容である。
この発明は、前記のように天井材の下面側に配置するネット等のフレキシブルな面材を、建造物の壁面間に張設したワイヤーで支持することを特徴とするものであるから、ワイヤー両端の取付けは、建造物の壁面へ打ち込んだアイボルトやフックボルト等のアンカー金物へ取り付ける直接方式や、あるいは、前記両側の壁面にあらかじめ固定した長尺の取付け部材へ取り付ける間接方式のいずれでもよい。しかし、フレキシブルな面材の重量とワイヤーの張力に耐えられるものでなくてはならない。長尺の取付け部材はアングル型材やリブ付き溝型材(レール部材)等である。
レール部材を用いる時は、レール部材に沿って移動と固定が可能な駒部材を利用し、駒部材にワイヤーの端部を取り付けることがある。
前記フレキシブルな面材はネットに限らず、織物や厚手の樹脂フイルムシート等であり、それぞれに天井が破壊された時に想定される天井材の落下による衝撃や重量及び被害を及ぼす可能性がある天井材破片の大きさ(素材により異なる)を受け止めることができるものでなくてはならない。
本発明によれば、天井材の下方にフレキシブルな面材を張る際に、狭い天井裏空間での作業が不要であり、天井材を加工する必要もないので、施工が容易である。
前記の建造物両側の壁面にワイヤーの端部を取り付ける時に、ターンバックルを利用すると、ターンバックルによってワイヤーを緊張させることができるので、フレキシブルな面材を大きく弛むことのないよう張ることができて美観に優れる。また、ダンパーを介在させると、ワイヤーに加わる外力の変動を吸収するので、地震によるフレキシブルな面材の振動や落下物によるフレキシブルな面材からの衝撃によってワイヤーやフレキシブルな面材が破断してしまうのを防止できる。
前記のように、ワイヤー両端の取付けは、建造物の壁面へ打ち込んだアンカー金物へ取り付ける直接方式とレール部材を利用する間接方式があるが、レール部材を利用する間接方式では、ワイヤーの位置やワイヤー間隔の調整が簡単である。
一部を破断して示す建造物Aの斜視図。 模式的に示した建造物の要部断面図。 ネットを張設した状態を示す平面図(実施例1)。 第1レール部材とネットとの取付け状態を示した斜視図。 ワイヤーとターンバックルとの結合構造及びターンバックルの構造を示した一部断面図(長さ調整後)。 ターンバックルを分解して示した正面図(一部断面)。 ワイヤーとターンバックルとの結合構造及びターンバックルの構造を示した一部断面図(長さ調整前)。 第1レール部材に対する駒部材の固定状態を示す正面図であり、〔イ〕は挿入時、(ロ)は固定時。 〔イ〕は、駒部材にターンバックルを係合させた状態の斜視図、〔ロ〕は他の例を示した参考斜視図。 ネット張設作業の工程を示し、〔イ〕は第1工程、〔ロ〕は第2工程、〔ハ〕第3工程。 第2レール部材とネットとの取付け状態を示した斜視図、〔イ〕はネット係合前、〔ロ〕はネット係合後。 ネットを一方へ引き寄せた状態を示した平面図。 ネットを張設した状態を示す平面図(実施例2)。 アンカー部分を示した斜視図。 作業用の開口部を示した斜視図(実施例3)。 開口部を備えたネットを、張設した状態で示す平面図。 ネットを張設した状態で示す一部の平面図(実施例4)。 ワイヤーとターンバックルとの結合構造及びターンバックルの構造を示した一部断面図(長さ調整前)(実施例5)。 ターンバックルの他の例を示した一部断面図。 ターンバックルの他の例の要部を示した正面図。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
実施例1は、体育館のようなスパンが大きな柱・梁構造の建造物Aに採用されたフェイルセーフ天井構造(図1、図2)である。なお、本発明のフェイルセーフ天井構造はこのような大面積の天井ばかりでなく、吊り天井構造を採用しているいわゆるオフィスビルの天井や商店、集会場、通路あるいは一般家庭の天井のように、中規模、小規模の天井などにも採用されるものである。
建造物Aは、左右の柱1間に梁2を架け渡し、前後の柱1間に桁3を架け渡し、さらに桁3間に屋根トラス4を架け渡して躯体が構成され、出入り口と窓などの開口箇所を除いて左右の壁面5a,5bと前後の壁面5c,5dとで四周が壁面5とされている。壁面5は少なくとも建造物A内部の天井6に近い上方部分及び下方部分では前後、左右の壁面5a〜5dが連続している。
天井6は、上端を梁2に固定した吊り具7の下端に天井材を取り付けて構成された吊り天井である(図2)。
なお、実施例1の建造物Aは、左右の柱間隔(スパン)が約15m、前後の柱間隔20mmであり、天井高さは約6mの体育館を想定したものである。
天井6のやや下方に、天井材の落下を防ぐためのネット8をワイヤー9で支持し、張設してある(図1,2,3)。
ネット8はフレキシブルな面材の一つであり、この実施例では、ステンレスの細線を編んで網としたものである。ステンレス細線の網は強度が大きい上、張設後の外観が優美で比較的目立たない素材である。ネット8の網目は40mm〜60mm角である。
ワイヤー9はステンレス製で、実施例1において直径6mmであり、梁方向に張設され、桁方向に複数本が750mm〜900mmの間隔で配置される。ワイヤー9は左右の柱1の間隔より僅かに短く、その両端はそれぞれ建造物Aの左右両側の壁面5a,5bに固定される。複数本のワイヤー9の間隔は、ほぼ前記のとおりであるが、状況に応じて増減することがある。要するに建造物の両側の壁にのみ支持させた複数本のワイヤー9によってフレキシブルな面材を支持する。そのためフレキシブルな面材が垂れ下がるような場合は、複数本のワイヤー9の数をまし、ワイヤー9間のピッチを小さくしたりする。
実施例1では、前記の壁面5a,5bにレール部材10a,10b(図2,3)(第1レール部材10a,10bという)を対向して固定し、駒部材11とワイヤー9の端部に取付けたターンバックル12を用いて、ワイヤー9を壁面5a,5bに固定している(図4)。
ネット8とワイヤー9は、ネット8の網目にワイヤー9を上下方向でジグザグに刺通してネット8をワイヤー9に係合させてある(図4)。
ターンバックル12(図5〜7)は、ケース部材13、フック部材14、ネジ軸部材15、カバー部材16、ゴムダンパー(緩衝部材)17及び栓体18を備える(図5,6)。
ケース部材13は、金属または丈夫な合成樹脂で形成された筒状で、一端に雄ネジ部19を、他端に雌ネジ部20を備え、長さ方向中央部に、筒状の直径方向に貫通させた工具挿通孔21を穿設してある。前記雄ネジ部19の内面にはケース雌ネジ22が形成されている。
フック部材14は、直部23とその一端を折り返してほぼ平行とした比較的長いフック部24とを有している。直部23の一端(図で右端)は雄ネジに形成され、ここに抜け止めナット25が螺合され、他端は、フック部24につながっている。
ネジ軸部材15は、ネジ棒部26、工具掛け部27及びカシメ部28を一体に備え、ネジ棒部26には止めナット29が螺合される。ネジ棒部26は、前記の雄ネジ部19における内面のケース雌ネジ22に螺合することができる。また、カシメ部28は端面が開口した筒状とされており、ワイヤー9の端部を差し込めるようになっている。
カバー部材16は、ケース部材13と同じ外形を有する筒状で、前記ネジ軸部材15とほぼ等しい長さを有し、一端はワイヤー9を通すための通孔30を有して閉鎖されている。カバー部材16の他端は内面にカバー側雌ネジ31が形成されている。カバー部材16は、前記のカバー側雌ネジ31をケース部材13の雄ネジ部19に螺合させてケース部材13へ一体に取り付けることができる。
ダンパー17は、実施例1において、ケース部材13の内径よりも僅かに小さな外径のゴムリングを複数個重ねたものであり、フック部材14の直部23に挿し通して利用する。
栓体18は、中央に前記フック部材14の直部23を通す貫通孔32を有するとともに外周に栓体雄ネジ33が形成されている。
ワイヤー9にその端からカバー部材16を嵌め込み、ついでワイヤー9の端部をネジ軸部材15のカシメ部28に差し込んでカシメ付ける。そして、ネジ軸部材15のネジ棒部26に止めナット29を螺合させてから、ネジ軸部材15をケース部材13のケース雌ネジ22に螺合させておく。
フック部材14の直部23に栓体18、ダンパー17をこの順序ではめ込んだ後、前記直部23先端の雄ネジに抜け止めナット25を螺合しておく。
そして、前記の抜け止めナット25とダンパー17をケース部材13の中空部へはめ込んだ後、栓体18の栓体雄ネジ33をケース部材13他端の雌ネジ部20に螺合させてフック部材14とケース部材13を組み付ける。
これにより、ワイヤー9とフック部24は、ネジ軸部材15とケース部材13及びフック部材14によるターンバックル機構(ターンバックル12)で結合される(図7)。この機構において、ネジ棒部26とケース部材13との螺合長さはケース部材13を回転させることで調整が可能であり、フック部材14の直部23は栓体18の貫通孔32を通って、ケース部材13の軸方向への移動とその軸周りでの回転が可能である。
前記の第1レール部材10a,10bは上下のフランジの先端にリップが対向して形成されているリップ付き溝型材であって上下リップ間のスリット34を室内側に向け、対向させた状態で壁面5a,5bに固定してあり(図4)、その内側空間に駒部材11が取り付けられている(図8)。駒部材11は、図9に示すように、前記レール部材が対向する方向から見るそれぞれの正面視が長方形が基本となる基本的に直方体であり、前記長方形の短辺aの寸法は、第1前記レール部材10a,10bにおけるスリットの幅寸法よりも小さく、長辺bの寸法は前記第1レール部材10a,10bの上下フランジの内法寸法よりもわずかに大きい。また、前記直方体の奥行き方向の寸法は前記第1レール部材10a,10bの内側空間の奥行寸法よりも小さい。さらに、前記直方体の奥行方向に伸びる4つの角部(角稜と呼ぶ)の内、少なくとも1つの角稜が角取されている。
なお、駒部材11の室内側面には、門形の係止部35が一体に形成されている。
前記の駒部材11は、その長辺bを水平にした横に回転させた姿勢で第1レール部材10a,10bのスリット34から第1レール部材10a,10bの内側空間へ嵌め込み(図8〔イ〕)、レール部材の長手方向に位置を調整した後、所定の箇所で前記の角取りした側を先にして90°回転させると、すなわち、前記対向する方向に沿った軸を中心に回転させると、駒部材11の短辺a側の面が第1レール部材10a,10bを僅かに押し上げ、この内面に圧接されてその位置に固定される(図8〔ロ〕)。
駒部材11の前記係止部35は、駒部材11が第1レール部材10a,10bに固定された状態において、フック部材14との係合箇所が水平となるように配置される(図9〔イ〕)。
前記の図9〔イ〕のように、係合箇所が水平であると、地震等でワイヤー9が上下に揺れても、フック部材14のフック部24は係止部35との係合箇所を中心として上下に回動するだけで駒部材33に大きな外力が加わらない。これに対して、図9〔ロ〕のように、フック部24との係合箇所が垂直であったりすると、フック部24が係合箇所を挟んだまま回転したときのモーメントで、係止部35に対してフック部材14の基部が捻られて、この基部が破損しやすくなる。
ネット8は、次のようにして張設される。
端部にターンバックル12を取り付けたワイヤー9をネット8の網目へジグザグにくぐらせる。
ついで、ネット8を床に広げる(図10〔イ〕)。
ワイヤー9は、実施例1において、第1レール部材10a,10bを設置した両側の壁面5a,5b間に亘る方向(梁方向)へ、あらかじめ求められた必要本数を平行に配置する。
両端のターンバックル12のフック部24に補助の曳き綱36を取付ける。
次に、作業台や昇降可能な機器を利用し、一方のターンバックル12の曳き綱36を引き、引き上げたターンバックル12のフック部24を一方の壁面5aに固定されている第1レール部材10aの駒部材11に係合する。これにより、ワイヤー9の一端を第1レール部材10aに取り付ける。このとき、ターンバックル12のフック部24は、駒部材11の係止部35に係合させる。係合態様は、前記のように、水平な係止部35にフック部24が係合箇所を中心に垂直な面で回転できる態様である(図9〔イ〕)。
なお、駒部材11は、第1レール部材10bのスリット34から差し込まれ、あらかじめ目印を付けておいた箇所において90°回転されてその箇所に固定されている(図8〔イ〕、同〔ロ〕)。
これを繰り返して各ワイヤー9の一方のターンバックル12を全て一方の壁面5aに取り付ける(図10〔ロ〕)。
同様にして、ワイヤー9の他端も曳き綱36を利用して引き上げ、他方の壁面5bに取り付ける(図10〔ハ〕)。
なお、以上の作業において、ワイヤー9にはネット8の重量が加わっており、場合によっては図10〔ロ〕のように、ワイヤー9の一端部でさえ、第1レール部材5aの位置まで引き上げることが困難なことがある。この時は、ワイヤー9に沿ってネット8を反対側へ手繰り寄せておき、ワイヤー9の一端側を軽くして第1のレール部材5aに係合させ、後にネット8をもとに戻すことで巻き上げの労力を軽減できる。反対側の場合も同様に行い、最後に中央に集まっているネット8を両側へ広げるようにしてもとにもどす。
また、前記の場合も含め、作業員一人でワイヤー9の端部を持ち上げるのは困難なときは、別の作業員がさすまた(先端が二股となった支持道具)等を用いてワイヤー9の中間部を下方から押し上げることが望ましい。
また、ワイヤー9の一端や他端を第1レール部材10a,10bの位置まで引き上げるのに滑車具や簡単な巻揚げ具を利用すると、作業時間を短縮し、労力を軽減することができる。
さらに、前記では、ワイヤー9の端部へターンバックル12を完全に取り付けてからネット8の網目をくぐらせているが、網目に対してターンバックル12が大きく、くぐらせにくいときは、ワイヤー9に前記のカバー部材16を差し込んでおいてから次に前記ネジ軸部材15のカシメ部28にワイヤー9の端部をカシメ付け、そのままの状態で網目をくぐらせる。そして、くぐらせた後に、他のケース部材13やフック部材14を装着する。
加えて、図19のように、カバー部材16を先端が閉鎖されていない筒型にすると、このカバー部材16も、ネジ軸部材15を取り付けただけのワイヤー9を網目にくぐらせた後に装着することができ、ネット8にワイヤー9をくぐらせる作業をよりスムーズに行え、作業時間を短縮することができる。
ついで、ターンバックル12のケース部材13に設けた工具挿通孔21(図7)ヘドライバー等を差し込んでケース部材13を回転させ、各ワイヤー9をそれぞれに緊張させる。これによって、ワイヤー9及びネット8の弛みを解消する。この時、ネジ軸部材15の工具掛け部27をスパナ等で回転止めしてネジ軸部材15とケース部材13との共回りを規制する。そして、ワイヤー9の張力が適切となったところで、すなわち、ターンバックル12が適切な長さとなったところで、止めナット29をケース部材13の端面に接するまで移動させてネジ軸部材15の軸方向位置を固定する。
ワイヤー9の緊張に伴って、フック部材14がケース部材13から抜け出るので、フック部材14の直部23にはめ込まれたダンパー17は、栓体18と抜け止めナット25との間に挟まれた状態で圧縮される。
このとき、図20のように、ケース部材13にダンパー17における弾性材もしくは付勢手段の縮み量を観察できる小窓57を設けるとともに標準の縮み量(ワイヤー9の張力が適正な状態となる量)を示す目印58を設けてあると複数本のワイヤー9の張力を一定なものに整え、また、ワイヤー9間の張力を均等に維持しやすい。さらに、これにより、ワイヤー9の張力が低すぎてネット8が緩んだ状態となって美感を損ねたり、逆にワイヤー9の張力が高すぎて振動や落下物による衝撃でワイヤー9やネット8が破断してしまったりするなどの事態を避けることができる。すなわち、小窓57と目印58を設けることで、ワイヤー9が緩んでしまった場合の調整が容易であり、ワイヤー9を所定の張力に維持しやすい。
このようにして、ワイヤー9によりネット8が天井6の下方に張設される。また、ワイヤー9はターンバックル12により緊張され、かつ、ダンパー17により緊張状態が維持される。これに伴いネット8もほぼ平坦に張設されるので、フェイルセーフ構造の天井であっても見栄えがよい。なお、前記したが、ワイヤー9間のピッチを小さくして数多くのワイヤー9でネット8bの垂れ下がりを支持させるとワイヤー9を緊張させる程度が緩和されワイヤー9の伸びを抑制できる。
さらに、地震の揺れでワイヤー9が振動したり、天井材がネット8上に落下してワイヤー9に衝撃が加わったりしても、ターンバックル12に内蔵したダンパー17がワイヤー9に加わる外力の変動を吸収するため、ワイヤー9及びネット8の破断や、ワイヤー9両端と第1レール部材10a,10bとの連結部分が破損して外れてしまうのを防止できる。この時も、ワイヤー9間のピッチを小さくして天井材が落下した衝撃を間近の複数のダンパー17で緩和させ、ダンパー17個々の負担を小さくすることができる。
なお、ネット8の耐力は、安全性を高めるために、基準の3倍以上である66kg/m2程度とするのが望ましい。
次いで、カバー部材16をケース部材13に接近させてネジ軸材15を被覆し、カバー側雌ネジ部31をカバー部材13の雄ネジ部19に螺合してケース部材13とカバー部材16を結合する(図5)。
張設したネット8の梁方向両側の縁37a,37bと桁方向両側の縁38a,38bは、適宜な手段により左右の壁面5a,5b及び前後の壁面5c,5dに固定される(図3)。
実施例1では、左右の壁面5a,5bの第1レール部材10a,10bに梁側スライド部材39a(39b)(図4)を前記のスリット34とその上下のリップを利用してスライド可能に取り付け、これに設けたフック40にネット8の梁方向両側の縁37a,bを引っ掛けている。
スライド部材39a,39bは、ワイヤー9を取り付けるための駒部材11の間に位置しており、第1レール10a,10bに対してワイヤー用の駒部材11と同様、適宜位置で90°回転させて位置固定できる構造であっても良いし、駒の高さ寸法をわずかに小さくしてスライド可能なままとしてもよい。スライド可能なままでも、ネット8の張力でスライド部材39a、39bの位置はおおよそ定まり、また、位置固定されている2つのワイヤー用駒部材11間の範囲でしか移動できない。スライド部材39a,39bのフック40は上方に向いており、ネット8の縁37a(37b)を引き寄せて網目の角をフック40に掛けることで取り付ける。
これにより、張設したネット8の梁方向両側の縁37a,37bと左右の壁面5a,5bとの間にネット8が存在しない無ネット領域が解消され、フェイルセーフ構造天井による安全性が向上する。
また、実施例1では、前後の壁面5c,5dに第2レール部材41a,41bを取付けこれに装着したスライド部材39c、39d利用してネット8の桁方向両側の縁38a,38bを取り付けている(図3)。第2レール部材41a,41bは、第1レール部材10a,10bと同様なリップ付き溝型材であり、第1レール部材10a,10bと同じ高さに固定してある。第2レール部材41a,41bには、第1レール部材10a,10bと同様に、内部空間にスライド部材39c,39dが長手方向でスライド可能に装着されている。スライド部材39c,39dはフック40を有し、第2レール部材41a,41bのリップ間スリットから突出させている。スライド部材39c,39dは、前記同様、第2レール部材41a,41bに対して適宜位置で90°回転させて位置固定できる構造であっても良いし、駒の高さ寸法をわずかに小さくしてスライド可能なままとしてもよい。
いずれにしても、これにより、張設したネット8の桁方向両側の縁38a,38bと前後の壁面5c,5dとの間にネット8が存在しない無ネット領域が解消され、フェイルセーフ構造天井による安全性がさらに向上する。
前記において、ネット8の梁方向両側の縁37a,37bと左右のスライド部材39a、39bとの連結、及び桁方向両側の縁38a,38bと前後のスライド部材39c,39dとの連結は、ネット8における結節部分で行われる。すなわち、ネット8の張り方は、網目の結節部が梁方向、桁方向に並んだひし形となる。このように、網目をひし形にすると網目の結節部をスライド部材39のフック40に掛けるので、丈夫であるし、隣接するネットを接合する必要があるときに結節部どうしで結合することができる。さらに、ワイヤー9をくぐらせるとき、刺し込み方向が網目の対角線方向と長くなるので、作業をしやすい。
なお、第2レール部材41a,41bに対してスライド部材39c,39dをスライド可能なままにすると、桁方向の第1レール部材10aあるいは10bの前記スライド部材39aあるいは同39bとネット8との係合を解いて、ネット8をワイヤー9に沿って梁方向に滑らせ、ネット8をカーテンのように梁方向の一方へ片寄せることができる(図12)。
この構造は、天井6に取り付けてある照明や空調機器などのメインテナンスの際、ネット8を必要な位置まで引き寄せればよいので、労力を要するワイヤー9やネット8の取り外し取付けを必要とせず、メインテナンス作業が容易となる。
このように、ネット8を梁方向の一方へ片寄せるためには、ワイヤー9の中間部を天井6から吊り下げるなどのことをせず、ワイヤー9を両端部のみで支持する必要がある。
また、ワイヤー9は、図12のように短辺方向に張設することが好ましい。
図13は、第2の実施例を示し、建造物Bは建造物Aと異なり、鉄骨コンクリート造りのような、天井6の近くでも室内側に柱が大きく張り出している構造である。
このような建造物Bでは、壁面5の同じ高さ位置に、壁面5の凹凸に沿って複数のアンカー42(例えば、図14)を打ち込み、その係止部35にワイヤー9の端部を係合させてワイヤー9を壁面5a,5b間へ固定する(直接方式)。ワイヤー9の長さは壁面5の凹凸によって異なってくるが、実施例1と同様にワイヤー9の端部にフック部24とダンパー17を備えたターンバックル12を利用できる。
実施例2の構造でも、ネット8と壁面5a〜5d間に生じる無ネット領域を縮小するために、実施例1のスライド部材39に相当するアンカー(図示していない)を打ち込み、これにネット9の辺縁を係合させる(図13)。
実施例1のような間接方式は、壁面5(5a〜5d)に凹凸が少ない建造物Aの場合に適合するが、実施例2のような直接方式は、大きな無ネット領域の発生を抑制する点から、壁面5(5a〜5d)に凹凸がある建造物Bの場合に適合すると言える。
なお、ワイヤー9の張設方向は、桁と平行とすることもあり、また、梁や桁に対して斜行することもある。ワイヤー9どうしは必ずしも平行でなくても良く、天井6の形態などの状況に応じて選択することができる。
図15は実施例3であり、前記直接方式で張設されたネット9に作業用の開口部43を設けた構造である。作業用の開口部43は、ネット9における矩形部分44(図16)の三方が切り離されて、残った一辺を蝶番部として前記の矩形部分44が下方へ垂れ下がることにより、ネット8の一部が開口する。矩形部分44は、天井6に配置されている照明器具45や換気器具の直下に配置され、前記の三方の切欠きはジッパー46で連結される。即ち、あらかじめ閉じた状態のジッパー46を開口部43として予定する箇所の三方に固定(接着、縫い付けなど)し、次いで、ジッパー46を開き、ジッパー46の噛み合い歯の間に位置するネット8をジッパーに沿って三辺とも線状に切断する。ジッパー46を閉じれば切断された両側のネット8は連結され、開口部43が閉じる。
直接方式の場合、ネット8の張設が固定的となりやすく、天井6に配置された照明器具45や換気器具の保守管理を行いにくい面がある。しかし、実施例3の構造によれば、天井6に配置されている機器の直下に設けてある開口部43のジッパー46を開いてネット8をその部分だけで開口できるので、目的の機器に対する点検等の作業能率が格段に向上する。
図17は、実施例4を示し、建造物Bにおいて直接方式で張設されるネット8を、この実施例では、2本のワイヤー9ごとに分割した分割ネット8aを連続させて張設してある。この構造では、張設が固定的となりやすい直接方式において、天井6に配置されている照明器具45や換気器具の位置に対応した分割ネット8aだけを取り外せばよいので、保守管理作業が軽減される。また、ネット8の張設を小分けして行えるので、大きなネット8を扱う場合に比べてフェイルセーフのためのネット張設労力が軽減される。さらに、ネット8全体の張設状態をこまめに調整することができる。
なお、ネット8の張設に際して、分割ネット8aのワイヤー9を重ねるようにする必要はなく、天井材の直接落下を防止できる間隙であれば、分割ネット8a間に間隙を設けることは許容される。しかし、分割ネット8aのワイヤー9が隣の分割ネット8aのワイヤー9とその間隔が大きくなる場合は、隣り合うワイヤー9どうしをリングキャッチやカラビナで結合してこれらワイヤー9を引き寄せておく。
図18は、実施例5を示し、実施例1とターンバックル12の構成が異なる。実施例4のターンバックル12は、実施例1のターンバックル12におけるネジ軸部分15がチャック構造47となっており、ワイヤー9の端部を挿し通したのち、ワイヤー9に張力が発生するとターンバックル12にワイヤー9の端部が楔効果によって固定される。
以下、実施例1と共通する部品については同じ符号を用いて説明する。
実施例5のネジ軸部分15(図18〔ロ〕)は、チャック雄ネジ48を外周面に設けた筒部材49、リリース部材50、楔部材51、バネ52、ストッパー部材53を備える。 筒部材49は外周面のチャック雄ネジ48でケース部材13のケース雌ネジ22に螺合できる。筒状部材49は、先端側(ワイヤー9が挿し込まれてくる側)の内面が先端側へすぼまる円錐面とされ、その頂点部に開口54が形成されている。
筒状部材49の内部に、前端側から前記のリリース部材50、楔部材51、バネ52、ストッパー部材53をこの順で装着する。
リリース部材50は、図18〔ロ〕に示すように、内部をワイヤー9が貫通できる筒部の後端にフランジを設けた構造であり、前記の筒部材49に後方から挿し込んでフランジ部を筒状部材49の先端部内側に係合させると共に筒部を筒状部材49の外部へ突出させてある。
楔部材51は周方向で分割され、分割片の間にワイヤー9を挟み込める空間が形成される。楔部材51の先端は前記リリース部材50のフランジの後面に当たり、楔部材51の後端面には、バネ52の先端面が当接している。
ストッパー部材53は筒状部材49の後端部に固定されており、中央に前記のワイヤー9を挿通させる挿通孔55が形成されている。
前記のバネ52は、ストッパー部材53と楔部材51の間に圧縮状態で装着されている。
楔部材51の前記分割片は、バネ52によって前方へ押されると、筒状部材49の先端部内面の円錐面により内側へ寄せられた状態となり、リリース部材50が後方へ押し込まれると楔部材51は後退して内側へ寄せられていた状態から外側へ向かって拡散できる状態となる。
その他、ダンパー17やフック部材14等の他の構成は実施例1と同様である。
ワイヤー9は、前記リリース部材50の先端側から筒部に通し、リリース部材50を後方へ押し込みながら楔部材51を通過させ、さらにバネ52、ストッパー部材53の挿通孔55を通して、ケース部材13に到達させる。次いでその先端部をケース部材13の通過孔56に通して、ターンバックル12の外部へ導出しておく。そして、前記のリリース部材50の押込みを解除すると楔部材51によりワイヤー9がターンバックル12に固定される。この状態のワイヤー9は、後方へ引き出すことができるので、ワイヤー9の張力を大きくすることができるが、前方への引き出しはリリース部材50を操作しない限り楔部材51の楔効果によってできないから、ワイヤー9の前記調整された張力は維持される。
実施例5の構造は、ワイヤー9を引いてワイヤー9の張力を予め調整でき、ターンバックル機能だけの場合よりも調整可能量が大きいので、ワイヤー9の切断長さを慎重に定めねばならないわずらわしさがなくなる。
以上は実施例である。
ターンバックル12はワイヤー9の一端部のみに取り付けても良い。
ターンバックルに内蔵したダンパーはゴム以外の、例えば、コイルバネなどであっても良い。
第1レール10にワイヤー9の端部を連結する手段は、前記の駒部材11の利用に限らず、例えば、ネジを緩めてスライドさせ、ネジを締め付けてスライド位置を固定するような部材に係止部35を設けたものなど、種々の手段を採用できる。
ネット8とワイヤー9は、ネット8を編成するときに同時にワイヤー9を編み込んだ構成としておいてもよい。
ネット8における桁方向の縁38a,38bや梁方向の縁37a,37bを前後の壁面5c,5dや左右の壁面5a,5bへ取り付けるのに、これらの縁それぞれに沿ってロープを取付け、これらのロープを利用して前後の壁面5c,5dや左右壁面5a,5bに取り付けることもある。ネット8の端縁がほつれず、また、取付け強度を高くできる。
レール部材10やレール部材41、及び駒部材11やスライド部材39は、アルミ合金や鋼材あるいは合成樹脂を素材とできる。
建造物が鉄骨構造であり、内部壁面に露出したH型鋼材等がある場合は、これにワイヤー9の端部やネット8の縁を係合できる係合部材を、溶接やネジ止めで固定して利用したり、あるいはH型鋼材等へ直接に貫通孔を設け、これにワイヤー9両端のフック部24を係合させたりして利用することもある。
ワイヤー9の張設方向は梁方向、桁方向のいずれでもよい。特に直接方式では梁方向、桁方向に限らない。さらに、ワイヤー9間が平行に張設される場合に限らない。ワイヤー9を交差させて張設することもある。
A 建造物
B 建造物
1 柱
2 梁
3 桁
4 屋根トラス
5 壁面
5a 左壁面
5b 右壁面
5c 前壁面
5d 後壁面
6 天井
7 吊り具
8 ネット
9 ワイヤー
10 レール部材(第1レール部材)
10a 第1レール部材(左)
10b 第1レール部材(右)
11 駒部材
11a 駒部材(左)
11b 駒部材(右)
12 ターンバックル
13 ケース部材
14 フック部材
15 ネジ軸部材
16 カバー部材
17 ダンパー
18 栓体
19 雄ネジ部
20 雌ネジ部
21 工具挿通孔
22 ケース雌ネジ
23 直部
24 フック部
25 抜け止めナット
26 ネジ棒部
27 工具掛け部
28 カシメ部
29 止めナット
30 通孔
31 カバー側雌ネジ
32 貫通孔
33 栓体雄ネジ
34 スリット
35 係止部
36 曳き綱
37 梁方向の縁
37a 梁方向の縁(左)
37b 梁方向の縁(右)
38 桁方向の縁
38a 桁方向の縁(前)
38b 桁方向の縁(後)
39 スライド部材
39a 左スライド部材
39b 右スライド部材
39c 前スライド部材
39d 後スライド部材
40 フック
41 第2レール部材
41a 第2レール部材(前)
41b 第2レール部材(後)
42 アンカー
43 作業用の開口部
44 矩形部分
45 照明器具
46 ジッパー
47 チャック構造
48 チャック雄ネジ
49 筒部材
50 リリース部材
51 楔部材
52 バネ
53 ストッパー部材
54 開口
55 挿通孔
56 通過孔
57 小窓
58 目印

Claims (6)

  1. 天井裏の構造体から天井材を吊り下げ、天井の下方にフレキシブルな面材を張ったフェイルセーフ天井構造であって、間隔をあけて配置した複数のワイヤーの両端を天井の両側下方において壁面に沿って取り付け、前記両側の壁面にのみ支持させたこれらのワイヤーで前記フレキシブルな面材を支持してあることを特徴としたフェイルセーフ天井構造。
  2. 前記ワイヤーは、ターンバックルと、ワイヤーに加わる外力の変動を吸収する弾性体もしくは付勢部材を有するダンパーを介して壁面に取り付けてあることを特徴とした請求項1に記載のフェイルセーフ天井構造。
  3. 前記ワイヤーの両端は、壁面に建造物の梁方向に対向して固定された、または、桁方向に対向して固定された長尺のレール部材に装着された駒部材に取り付けられており、
    レール部材は、リップ付き溝型材であって上下リップの間のスリットを室内側に向けて取付けられており、
    前記の駒部材は、前記レール部材が対向する方向から見るそれぞれの正面視が長方形が基本となる基本的に直方体であり、前記長方形の短辺の寸法は、前記レール部材におけるスリットの幅寸法よりも小さく、長辺の寸法は前記レール部材の上下フランジの内法寸法よりもわずかに大きく、前記直方体の奥行き方向の寸法は前記レール部材の内側空間の奥行寸法よりも小さく、さらに、前記直方体の奥行方向に伸びる4つの角稜の内、少なくとも1つの角稜が角取されており、
    前記の駒部材は、その長辺を水平にして前記のレール部材のスリットからレール部材の内側空間に嵌め、レール部材の長手方向に位置を調整した後、所定の箇所で前記対向する方向に沿った軸を中心に回転させてレール部材の内側に固定されるものである、
    ことを特徴とした請求項1又は2に記載のフェイルセーフ天井構造。
  4. 前記フレキシブルな面材はネットであることを特徴とした請求項1〜3のいずれか一つ記載のフェイルセーフ天井構造。
  5. 前記のネットは、ステンレス細線を編成したものであり、前記張設用のワイヤーを編み込んであることを特徴とした請求項4に記載のフェイルセーフ天井構造。
  6. 前記ダンパーに弾性材もしくは付勢手段の縮み量を観察する小窓と標準の縮み量を示す目印を設けてあることを特徴とした請求項2に記載のフェイルセーフ構造。
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