JP2021003307A - 親綱支柱 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、垂直フランジの上縁に係合する固定フックに対して、垂直フランジの下縁に係合する移動フックを2つ配置し、2つの移動フックをそれぞれ昇降するジャッキネジ棒を上下一対の支持材で支持して、縦向きH型鋼に強固にかつ安定的に固定しておくことのできる親綱支柱を提供することを目的とする。
第1に、縦向きH型鋼Hの垂直フランジHfに沿って上下方向に配置される支柱本体3と、この支柱本体3の上部に設けられていて親綱Pが挿通される掛合部材4と、支柱本体3の中途部に設けられていて垂直フランジHfの上縁に係合する固定フック5と、この固定フック5の下側で支柱本体3に固定されていて垂直フランジHfの上縁に沿って配置された上支持材6と、この上支持材6の下方でかつ平行に支柱本体3に固定された下支持材7と、前記固定フック5を挟む両側で前記上下支持材6、7を上下に貫通するジャッキネジ棒8と、前記下支持材7の下方で各ジャッキネジ棒8に螺合されていて垂直フランジHfの下縁に係脱自在に係合する移動フック9とを有することを特徴とする。
前記支柱本体3の下部と各移動フック9との間に、移動フック9の上下移動を許容しながらジャッキネジ棒8廻りの廻り止めをする廻り止め手段12を設けていることを特徴とする。
第3に、前記移動フック9は、垂直フランジHfの下縁に係合する下係合部9aを形成したフック板9bと、このフック板9bの側面に添接されかつジャッキネジ棒8と直行する方向の角穴を有する角筒材9cと、この角筒材9c内に配置されていてジャッキネジ棒8と螺合するナット材9dとを設けていることを特徴とする。
前記上下各支持材6、7は支柱本体3の前面3aに面接しかつ垂直フランジHfと面接する角筒材6a、7aで形成されていることを特徴とする。
即ち、請求項1に係る発明は、固定フック5を挟む両側で上下支持材6、7を上下に貫通するジャッキネジ棒8を設け、各ジャッキネジ棒8で各移動フック9を垂直フランジHfの下縁に係合させているので、親綱支柱1を縦向きH型鋼Hに強固にかつ安定的に立設しておくことができる。
請求項4に係る発明は、上下各支持材6、7は支柱本体3の前面3aに面接しかつ垂直フランジHfと面接する角筒材6a、7aで形成されているので、親綱支柱1を垂直フランジHfに密接して、垂直フランジHfと直交する方向の倒れを阻止しながら、強固に固定しておくことができる。
土木、建設作業現場においては、鉄骨のH型鋼の上に仮設の通路を形成し、その通路上に作業員の安全帯を係合する親綱Pが張架される。この親綱Pを張架するために、H型鋼に親綱支柱1が装着される。
鉄骨のH型鋼には、ウェブが垂直でフランジが水平な横向きH型鋼と、ウェブが水平でフランジが垂直な縦向きH型鋼とがあり、実施形態の親綱支柱1は、縦向きH型鋼装着用であり、図1〜4には大縦向きH型鋼(垂直フランジHfの上下寸法が大)に装着した状態を示し、図5、6には小縦向きH型鋼(垂直フランジHfの上下寸法が小)に装着した状態を示している。
前記掛合部材4は、左右方向中心から一側方へ偏位したL字状掛け部4aを有していて、一対を対向配置して支柱本体3の上端に挿入してボルト等の締結具で固定しており、一対の掛合部材4はL字状掛け部4aが左右にずれて配置され、親綱Pを縫うようにL字状掛け部4a内に挿入することにより、親綱Pを掛合部材4に掛合できる。
上支持材6は、支柱本体3の前面3aと直交する水平方向に長くかつ垂直フランジHfの上縁に沿って配置される四角形の角筒材6aを有し、角筒材6aの上面が固定フック5の下側に近接され、背面が支柱本体3の前面3aに面接して固定され、前面が垂直フランジHfと面接可能になっている。
上支持材6の一対の上パイプ材6dは、支柱本体3の左右両側で支柱本体3から略等距離の位置にあり、ジャッキネジ棒8の挿通孔を形成している。
下支持材7は、前記上支持材6と実質的に同一構造であり、角筒材7aの両端面を端面板7cで閉鎖し、左右2箇所に下パイプ材7dを上下貫通配置しており、上支持材6と平行であって、背面が支柱本体3の前面3aに直交状に固着され、前面が垂直フランジHfと面接可能になっている。
前記移動フック9は、垂直フランジHfの下縁に係合する下係合部9aを形成したフック板9bと、このフック板9bの側面に添接されかつジャッキネジ棒8と直行する方向の角穴を有する角筒材9cと、この角筒材9c内に配置されていてジャッキネジ棒8と螺合するナット材9dとを有する。
移動フック9にはナット材9dの後方にボルトで形成された係合ピン19が水平に貫通して固定されており、この係合ピン19の先端は支柱本体3の下部に形成した上下方向の長孔20に係合しており、移動フック9の上下移動を許容しながらジャッキネジ棒8廻りの廻り止めをする廻り止め手段12が構成されている。
ジャッキネジ棒8は上端の頭部8aを上方からスパナ等の工具で回動可能であって、回動することにより、移動フック9を上下移動することができる。
親綱支柱1は垂直フランジHfに装着した状態において、垂直フランジHfの上縁に固定フック5が係合し、固定フック5を挟む両側の下方で一対の移動フック9が垂直フランジHfの下縁に係合し、ひとつの固定フック5と2つの移動フック9とで垂直フランジHfを挟持することになり、2つの移動フック9が垂直フランジHfに沿った左右方向の離れた位置でかつ固定フック5から略等距離の位置で垂直フランジHfの下縁と係合することにより、垂直フランジHfに沿う方向の傾きを強固に阻止し、上下支持材6、7が垂直フランジHfに当接し、ジャッキネジ棒8が上下パイプ材6d、7dを介して上下支持材6、7によって支持される。
例えば、固定フック5は、ジャッキネジ棒8に略対応する位置(2箇所)にそれぞれ配置してもよく、フック板5bとスペーサ5cとを一体物で形成してもよい。また、固定フック5は、スペーサ5cを割愛してもよい。
親綱Pとしては、一般的にはワイヤロープが使用されるが、代わりに単管製手摺が装着される場合もあり、掛合部材4は単管に係脱自在に係合する構造にしてもよい。
3 支柱本体
3a 前面
4 掛合部材
4a L字状掛け部
5 固定フック
5a 上係合部
5b フック板
5c スペーサ
6 上支持材
7 下支持材
8 ジャッキネジ棒
9 移動フック
9a 下係合部
9b フック板
12 廻り止め手段
19 係合ピン
20 長孔
H 縦向きH形鋼
Hf 垂直フランジ
P 親綱
Claims (4)
- 縦向きH型鋼(H)の垂直フランジ(Hf)に沿って上下方向に配置される支柱本体(3)と、この支柱本体(3)の上部に設けられていて親綱(P)が挿通される掛合部材(4)と、支柱本体(3)の中途部に設けられていて垂直フランジ(Hf)の上縁に係合する固定フック(5)と、この固定フック(5)の下側で支柱本体(3)に固定されていて垂直フランジ(Hf)の上縁に沿って配置された上支持材(6)と、この上支持材(6)の下方でかつ平行に支柱本体(3)に固定された下支持材(7)と、前記固定フック(5)を挟む両側で前記上下支持材(6、7)を上下に貫通するジャッキネジ棒(8)と、前記下支持材(7)の下方で各ジャッキネジ棒(8)に螺合されていて垂直フランジ(Hf)の下縁に係脱自在に係合する移動フック(9)とを有することを特徴とする親綱支柱。
- 前記2つの移動フック(9)は固定フック(5)から略等距離に位置しており、
前記支柱本体(3)の下部と各移動フック(9)との間に、移動フック(9)の上下移動を許容しながらジャッキネジ棒(8)廻りの廻り止めをする廻り止め手段(12)を設けていることを特徴とする請求項1に記載の親綱支柱。 - 前記移動フック(9)は、垂直フランジ(Hf)の下縁に係合する下係合部(9a)を形成したフック板(9b)と、このフック板(9b)の側面に添接されかつジャッキネジ棒(8)と直行する方向の角穴を有する角筒材(9c)と、この角筒材(9c)内に配置されていてジャッキネジ棒(8)と螺合するナット材(9d)とを設けていることを特徴とする請求項1又は2に記載の親綱支柱。
- 前記支柱本体(3)は垂直フランジ(Hf)に対向する前面(3a)を有する角筒材で形成されており、
前記上下各支持材(6、7)は支柱本体(3)の前面(3a)に面接しかつ垂直フランジ(Hf)と面接する角筒材(6a、7a)で形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の親綱支柱。
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JP2019118428A JP7158027B2 (ja) | 2019-06-26 | 2019-06-26 | 親綱支柱 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113503053A (zh) * | 2021-08-30 | 2021-10-15 | 中冶建工集团重庆钢结构有限公司 | 一种在钢梁上张拉安全绳的方法 |
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