JP2018116186A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プリンタの動作に必要な電流を供給可能な最大電流以下に抑えつつ生産性が高い画像形成装置を提供すること。【解決手段】ヒータ100を有する定着器30と、ヒータ100に必要と想定される電力Pfsrを求める必要電力算出部319と、必要電力算出部319により求められた必要電力と供給可能電力との差分に基づいて、通常モードで印刷を開始するか、通常モードよりもヒータ100に供給される電力を低減させた省電力モードで印刷を開始するかを選択する画像形成装置において、省電力モードは複数のモードがあり、CPU32は、省電力モードを選択した場合、差分に基づいて、複数の省電力モードの中から1つ又はその組合せを選択する(S120〜S126)。【選択図】図7

Description

本発明は、未定着のトナー像を定着させるための定着器を備えた、例えば、複写機、プリンタ等の画像形成装置に関する。
近年の画像形成装置の高速化に伴い画像形成装置が消費する電力は増加している。特に複数のトナー像の画像形成を同時に行う必要のある高速のカラーレーザプリンタは、モータ等をはじめとした駆動装置が消費する電流も大きい。標準的な交流電源電圧、周囲温度、負荷等の条件下で定着処理に必要な電力を定着器に供給できるように画像形成装置は設計されているが、消費電力の大きな画像形成装置は、交流電源の供給可能な最大電流に対し余裕の少ない設計となりつつある。そのため、交流電源の入力電圧が低い、室温が低い、老朽化により負荷の消費電力が大きい、等の要因が重なり、定着処理に必要な電力を定着器に供給できない状態が生じることもある。
そこで、室温等の環境条件や定着器の温度状態、プリンタの負荷の状態を検知し、これらの検知結果に基づきプリンタの動作に必要な電流が交流電源の供給可能な最大電流を超えるか否かを予測する提案がある(例えば、特許文献1参照)。超過すると判断した場合には、印刷初期の記録紙の搬送間隔を広げることにより単位時間あたりの印刷枚数であるスループットを下げている。これにより、プリンタの動作に必要な電流を供給可能な最大電流以下に抑えつつ、良好な定着性を確保するのに必要な電力を定着器に供給できない事態を回避している。
特開2015−099180号公報
搬送間隔を広げることで消費電力を抑え、必要電流を最大電流以下に抑える印刷方法は、例えば、継続される連続印刷中に定着器が温まり、定着器の必要電力が低下する状態に変化した場合、搬送間隔を狭めてスループットを回復させることが容易である。しかしながら、定着処理に必要な電力を大幅に低減させようとすると、印刷の初期に、搬送間隔を大きく広げなければならなくなる。その結果、印刷ジョブが1枚又は2枚程度の印刷であった場合には、指定された印刷ジョブを完了するのに要する時間が長くなってしまうこともある。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、プリンタの動作に必要な電流を供給可能な最大電流以下に抑えつつ生産性が高い画像形成装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)記録材に未定着のトナー像を形成する画像形成手段と、ヒータを有し、前記画像形成手段により形成された未定着のトナー像を前記ヒータの熱によって記録材に定着させる定着手段と、前記ヒータに供給可能な供給可能電力を取得する供給可能電力取得手段と、未定着のトナー像を記録材に定着させるために前記ヒータに必要と想定される必要電力を取得する必要電力取得手段と、を有し、前記必要電力と前記供給可能電力との差分に基づいて、第1のモードで印刷を開始するか、前記第1のモードよりも前記ヒータに供給される電力を低減させた第2のモードで印刷を開始するかを選択する画像形成装置において、前記第2のモードは複数のモードがあり、前記装置は、前記第2のモードを選択した場合、前記差分に基づいて、複数の前記第2のモードの中から1つ又はその組合せを選択することを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、プリンタの動作に必要な電流を供給可能な最大電流以下に抑えつつ生産性が高い画像形成装置を提供することができる。
実施例1、2の画像形成装置の断面図 実施例1、2の定着器の断面図 実施例1、2に適用される回路を説明する図 実施例1、2の画像形成装置のシステム構成を示すブロック図 実施例1、2の電力供給可否の判断処理を示すフローチャート 実施例1の印字率を判断する際の範囲を説明する図 実施例1の省電力モードの選択処理を示すフローチャート 実施例1の印刷開始後のスループットの変更要否の判断処理を示すフローチャート 実施例1の印刷開始後のスループットの変更要否の判断処理を示す図 実施例1の印刷開始後の印刷速度の変更判断処理を示すフローチャート 実施例2の各省電力モードの印刷所要時間を説明する図 実施例2の省電力モードの選択処理を示すフローチャート
以下、本発明を実施するための形態を、実施例により図面を参照しながら詳しく説明する。なお、以下の実施例はあくまで例示であり、本発明はこれらの構成に限定されるものではない。
[画像形成装置]
図1は電子写真プロセスを用いたタンデム方式のカラー画像形成装置の断面図である。図1を用い、画像形成装置90の構成と画像形成動作を説明する。タンデム方式のカラー画像形成装置は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナーを重ねあわせることでフルカラー画像を出力できるように構成されている。以下、色を表す符号の末尾の記号Y、M、C、Kは、必要な場合を除き省略する。
各色の画像形成のために、レーザスキャナ11とカートリッジ12とが備えられている。カートリッジ12は、図中矢印の方向に回転する感光体である感光ドラム13と、感光ドラム13に接するように設けられたドラムクリーナ14、帯電ローラ15、及び現像ローラ16を有した現像器から構成されている。更に、各色の感光ドラム13には、中間転写ベルト19が接しており、中間転写ベルト19を挟んで感光ドラム13と対向するように一次転写ローラ18が設置されている。
記録材である用紙21を格納するカセット22の、用紙21の搬送方向における下流側(以下、搬送方向下流側という)には、給紙ローラ25、分離ローラ26a、26b、レジストレーションローラ(以下、レジストローラという)27が設けられている。レジストローラ27の搬送方向下流側の近傍には、搬送センサ28が設けられている。更に、搬送路の搬送方向下流側には、中間転写ベルト19と接するように二次転写ローラ29が設けられ、二次転写ローラ29の搬送方向下流側には定着手段である定着器30が配設されている。また、エンジン制御部302はレーザプリンタの制御部である。エンジン制御部302は、ROM32a、RAM32b、タイマ32c等を具備したCPU(中央演算処理装置)32、及び各種の入出力用の制御回路(不図示)等で構成されている。用紙21上(記録材上)に未定着のトナー像を形成する部材は、画像形成手段として機能する。
次に電子写真プロセスについて簡単に説明する。カートリッジ12内の暗所にて、感光ドラム13表面を帯電ローラ15により均一に帯電させる。次にレーザスキャナ11により画像データ(画像情報)に応じて変調したレーザ光を感光ドラム13表面に照射する。これにより、感光ドラム13上におけるレーザ光が照射された部分の帯電電荷が除去されることで、感光ドラム13表面に静電潜像が形成される。現像器では一定量のトナー層が保持された現像ローラ16から現像電圧によりトナーが感光ドラム13上の静電潜像に付着する。これにより、各色のトナー像が各感光ドラム13表面に形成される。
感光ドラム13表面上に形成されたトナー像は、感光ドラム13と中間転写ベルト19とのニップ部において、一次転写ローラ18に印加された転写電圧により中間転写ベルト19に転写される。更に、CPU32が中間転写ベルト19の搬送速度に応じたタイミングにより、各カートリッジ12における画像形成のタイミングを制御する。CPU32は、各感光ドラム13上に形成された各色のトナー像を、中間転写ベルト19上に順次転写させる。これにより、最終的に中間転写ベルト19上にフルカラー画像が形成される。
一方、カセット22内の用紙21は給紙ローラ25により搬送され、分離ローラ26a、26bにより用紙21が一枚だけ分離され、分離された用紙21はレジストローラ27を通過し、二次転写ローラ29へ搬送される。その後、レジストローラ27の搬送方向下流側にある二次転写ローラ29と中間転写ベルト19とのニップ部において、中間転写ベルト19上のトナー像は用紙21に転写される。未定着のトナー像が転写された用紙21は、定着器30へと搬送され、用紙21上のトナー像が定着器30によって定着処理される。定着処理が施された用紙21は、画像形成装置90外に排出される。画像形成装置90は装置内の温度を測定する温度センサ40を備えており、CPU32は、温度センサ40によって測定された温度に応じた画像形成の設定を行うことが可能となっている。画像形成装置90には、オプションの装置として、給紙できる用紙の量を増やすための給紙ユニット91、排出できる用紙の量を増やすための排出ユニット92、原稿の画像を読み取るイメージスキャナ(イメージリーダ)93が接続されている。なお、画像形成装置90に接続するオプションの組合せは図1の構成に限定されない。
[定着器]
定着器30の構成を図2を用いて説明する。図2は、定着器30の断面図である。定着器30は、例えばエンドレスフィルム(筒状フィルム)を用いた、加圧ローラを駆動してフィルムを従動回転させるタイプのフィルム加熱方式の加熱装置である。定着器30は、ヒータ100、ヒータホルダ101、耐熱フィルム(以下、定着フィルムという)102、加圧ローラ103、保護素子104、サーミスタ54(図3参照)を備えている。ヒータ100はセラミック製の基板上に発熱体111を印刷したセラミックヒータである。ヒータホルダ101は、ヒータ100の発熱体111が印刷された面と接するようにヒータ100を保持している。その材質はPPS(Polyphenylenesulfide)であり耐熱性及び剛性が優れている。定着フィルム102は、ヒータ100を取付けたヒータホルダ101にルーズに外嵌されている。加圧ローラ103は、定着フィルム102を挟んでヒータ100と相互に圧接して定着ニップ部Nを形成している。本例の保護素子104はサーモスイッチであり、ヒータ100の面上にサーモスイッチの感熱面が当接する。温度検出素子であるサーミスタ54は、ヒータ100の長手方向(図2の紙面に直交する方向)において、保護素子104と同一直線上に並んで配置されている。
加圧ローラ103はモータ(不図示)により矢印の方向に駆動される。加圧ローラ103が回転すると摩擦力で定着フィルム102が従動して回転する。定着フィルム102はその内面がヒータ100に密着して摺動しながらヒータホルダ101の外回りを矢印で示される時計回り方向に回転する。
ヒータ100は、定着処理中、所定の温度を維持するように制御される。ヒータ100が所定の温度に制御された状態において、定着ニップ部Nに未定着のトナー像Tを担持した用紙21が搬送されてくる。定着ニップ部Nにおいて、用紙21上の未定着のトナー像Tが加熱及び加圧されて溶融し、トナー像Tは用紙21に定着される。
図2に示すような構成の定着器30は、定着フィルム102の熱容量が小さく、短い時間で所定の温度まで上昇させることができるという特徴を有している。その一方で、定着フィルム102以外の構造物は定着フィルム102に比べ熱容量が大きい。このため、印刷指示と同時にヒータ100へ電力を供給開始しても、定着ニップ部Nに印刷ジョブ中の1枚目(最初)の用紙21が到達した段階では、定着フィルム102以外の構造物は十分に温まっていない。そのため、画像形成が開始された初期の定着器30に必要となる電力は定着器30内部の構造物を温めるために必要な電力もあるので大きく、定着器30が徐々に温まってくるとともに必要な電力は低くなる。なお、本例の定着器は、印刷指示を待つスタンバイ中、ヒータ100へ電力を一切供給しない。
[回路構成]
続いて、実施例1に関わる主な回路構成を図3の回路図を用いて説明する。画像形成装置90は商用の交流電源50に接続されている。交流電源50は、ACフィルタ51を介してスイッチング電源(以下、電源とする)64と定着器30のヒータ100とに接続されている。CPU32は、ヒータ100の駆動制御をはじめとした、画像形成装置90の各制御を実行する制御手段であり、各入出力ポートとROM32a及びRAM32b等から構成される。更に、交流電源50はACフィルタ51を介してゼロクロス信号を生成する生成回路52に接続されている。生成回路52は、交流電源50の電圧が、0V近辺にある閾値電圧未満又は閾値電圧以上で、出力信号であるゼロクロス信号が反転する構成になっている。ゼロクロス信号はヒータ100の駆動のタイミングの制御に利用される。生成回路52の出力信号は、CPU32のPA1ポートに入力される。ヒータ100は、双方向サイリスタ(以下、トライアックという)71とトライアックカプラ72を中心に構成されたヒータ100の駆動回路70によって、ゼロクロスタイミングを基準として駆動される。駆動回路70は、ヒータ100に供給する電力を制御する。
ヒータ100は、電力が供給されることにより発熱する。ヒータ100の温度はヒータ100の裏面に配置された温度検出素子であるサーミスタ54により検知される。サーミスタ54と固定抵抗55とにより分圧された電圧は、CPU32のアナログ入力ポートAN0(以下、AN0ポートという)に入力される。サーミスタ54は高温になると抵抗値が低下する特性を有しており、CPU32は、AN0ポートに入力された電圧をモニタすることにより、予め設定された電圧−温度変換テーブルを参照して、ヒータ100の現在の温度を検出する。CPU32は、電圧−温度変換テーブルにより検出した温度と制御目標温度との差分に基づき、駆動回路70を駆動するためのDrive信号をPA2ポートから駆動回路70に出力する。一方、電源64は、交流電圧を整流するためのダイオードブリッジ61と平滑コンデンサ62と、その後段にある直流電圧を生成するための電源部であるDC−DCコンバータ63とを有している。電源64にて生成された直流電圧は、画像形成装置90の制御部及び駆動部といった二次側の負荷65に供給される。
ACフィルタ51の下流側のラインは、交流電圧を検知する第1の検知手段である電圧検知回路66に接続されている。電圧検知回路66は、例えばトランスを用いて一次側と絶縁された出力ラインに、交流電源50の実効値電圧に対応した電圧値を出力する。電圧検知回路66からの電圧値はアナログ入力ポートAN1(以下、AN1ポートという)に入力される。CPU32は、入力した電圧値に基づき交流電源50の実効値電圧を検出する。交流電流を検知する第2の検知手段である電流検知回路67は、電源64と駆動回路70への分岐部よりも交流電源50の側に設けられている。電流検知回路67は、トランスを用いて一次側と絶縁された出力ラインに流れた交流電流の実効値、に対応した電圧値を出力する。電流検知回路67からの電圧値はアナログ入力ポートAN2(以下、AN2ポートという)に入力される。CPU32は、入力した電圧値に基づき、負荷としての電源64及び定着器30のヒータ100で消費される合算の電流値を検出することが可能となる。
一方、第3の検知手段である電流検知回路68は、電源64には流れずヒータ100に流れる電流値を検出できる位置に配置されている。電流検知回路68は、検知した電流値に対応した電圧値をCPU32に出力する。電流検知回路68からの電圧値はアナログ入力ポートAN3(以下、AN3ポートという)に入力される。CPU32は、入力した電圧値に基づき、ヒータ100に流れる電流を検出する。また、CPU32は、電圧検知回路66の検知結果と電流検知回路68の検知結果とに基づいて、ヒータ100によって消費された電力を検出する。
[プリンタのシステム構成]
次に、プリンタのシステム構成及びインタフェイスについて説明する。図4は、図1に示すプリンタ周辺のシステム構成を示すブロック図である。エンジン制御部302の動作は、CPU32内部のROM32aに予め書き込まれたプログラムに基づいて実現される。
エンジン制御部302は、用紙21の紙種に関する情報を検知する紙種検知部303、予めユーザ等により設定された用紙21の紙種に関する情報を取得する紙種取得部304、画像形成装置90内の温度を検知する温度センサ40から情報を受ける。また、エンジン制御部302は、電源64、駆動回路70を制御する。また、エンジン制御部302は、消費電力を測定する電力測定部308と、ヒータ100に供給可能な最大電力を算出する供給可能電力算出部(供給可能電力取得手段)309と、画像形成動作(画像形成プロセス)の画像形成速度(印刷速度)を制御する速度制御部310と、を有する。また、エンジン制御部302は、用紙21の搬送を行う搬送部311と、帯電工程から転写工程までの画像形成動作を実行する感光ドラム13等の部材である実行部312と、定着器30と、を制御する。また、エンジン制御部302は、ヒータ100の温度を制御する温度制御部314と、定着器30の暖まりの度合い(暖気状態)を算出する暖気状態算出部315と、を有する。また、エンジン制御部302は、用紙21の1面に印刷されるトナー像の印字率を画像情報に基づいて取得する印字率取得部316と、印字率取得部316により取得した印字率の平均の印字率を求める平均手段である印字率平均部317と、を有する。また、エンジン制御部302は、複数の用紙21の中から所定の印字率よりも高い印字率となっている用紙21を特定する枚数取得部318を有する。また、エンジン制御部302は、ヒータ100に必要と想定される電力を算出する必要電力算出部(必要電力取得手段)319と、消費電力の平均を求める電力平均部320と、を有する。コントローラ部301は、ホストコンピュータ300及びエンジン制御部302と相互に通信が可能となっている。なお、以下の説明において、高印字率とは所定の印字率よりも高い印字率を指し、低印字率とは所定の印字率以下の印字率を指す。
[印刷モードの選択処理]
続いて、実施例1の具体的な制御に関して、図5及び図7、図8のフローチャートを用いて説明する。なお、フローチャートに示す制御処理は、予めROM32aに格納されたプログラムに従って、エンジン制御部302が有するCPU32により実行される。実施例1の制御は、大きく次の3つにわかれる。
(1)ヒータに電力供給が可能か否か(以下、電力供給可否という)の判断処理
(2)省電力モードの選択処理
(3)印刷開始後にスループットの変更が必要か否か(以下、変更要否という)の判断処理
以降、各処理について、詳細に説明する。
(1)電力供給可否の判断処理
CPU32は、印刷ジョブが送信されてくると、供給可能電力算出部309により定着器30のヒータ100に供給可能な電力を算出し、必要電力算出部319により印刷ジョブの初期にヒータ100に必要と想定される電力を算出する。CPU32は、算出したヒータ100に供給可能な電力とヒータ100が必要とする電力とを比較する。CPU32は、比較結果に基づいて、ヒータ100に電力を供給することが可能か否かを判断する。そして、CPU32は、通常の画像形成を実行するか、消費電力を削減する省電力モードで画像形成を実行するかを判断する。図5のフローチャートを用いて、電力供給可否の判断処理について説明する。
ステップ(以下、Sとする)101でCPU32は、供給可能電力算出部309によりヒータ100に供給可能な電力Plimitを算出するために、二次側の負荷65が消費する電源負荷電力である電力Ppsuを、以下の式(1)で算出する。
Ppsu=Pe+Pfeed+Pdeliv+Pis・・・(1)
ここで、電力Peは、ヒータ100で消費される電力を除いた画像形成装置90の負荷電力であり、電圧検知回路66及び電流検知回路67により検知された結果から求められた電力が用いられる。電力Peが取得されるタイミングは、ヒータ100に電力が投入されていないタイミングが望ましい。例えば、前回の画像形成終了時にヒータ100への電力の投入が終了した後のタイミング等で取得される。そのようなタイミングで取得され算出された電力Peは、例えばRAM32bに格納され、次の印刷ジョブ時の電力Ppsuを算出する際に使用される。電力Pfeedは、給紙ユニット91で消費される電力、電力Pdelivは、排出ユニット92で消費される電力、更に電力Pisは、イメージスキャナ93で消費される電力である。
電力Pfeedは、給紙ユニット91がプリンタに装着された状態にあり、かつ印刷ジョブにおいて給紙ユニット91からの給紙が指定されている場合に、Pfeed=60Wを一律に加算する。また、電力Pdelivは、排出ユニット92がプリンタに装着された状態にあり、かつ印刷ジョブにおいて排出ユニット92への排出が指定されている場合に、Pdeliv=80Wを一律に加算する。オプションの給紙ユニット91及び排出ユニット92の電力値は、各ユニットの必要電力を設計段階の検討によって求めたものであり、固定値として予めROM32aに格納された値である。なお、他の手段として、画像形成動作以外のタイミングでそれぞれ個別に動作させて、動作時の電力を実測する方法も可能である。
また、電力Pisはイメージスキャナ93により消費される電力である。イメージスキャナ93は、読み取った(スキャンした)画像を印刷する複写機能以外にも、スキャンしたデータをメールに添付して送信したり、FAXで送信したりする機能等、印刷ジョブとは関係なくユーザにより動作させることを想定する必要がある。このため、イメージスキャナ93がプリンタに装着されている場合には、Pis=80Wを一律に加える。給紙ユニット91及び排出ユニット92の場合と同様に、電力Pisについても固定値ではなく、個別に動作させて動作時の電力を実測して使用する方法も可能である。
S102でCPU32は、供給可能電力算出部309によりヒータ100に供給可能な電力Plimitを、以下の式(2)を用いて算出する。
Plimit=Ilimit×Vin×Kpf−Ppsu・・・(2)
ここで、電圧Vinは電圧検知回路66により検知された入力電圧値である。Kpfは装置全体で想定される力率である。力率は、例えば実施例1では、90(%)という固定値とする。これは、電源64の電流波形と駆動回路70の位相制御によるヒータ100に供給される電流波形とによって、おおむね決定されるものであり、設計時に求められた最悪値である。電流Ilimitは、供給源に対して制限しなければならない実効電流値である。例えば、100V〜127Vの地域向けの製品では、電流Ilimitとして12Armsが初期の設定値として予めROM32aに格納されている。220V〜240Vの地域向けの製品では、電流Ilimitとして6Armsが初期の設定値としてとして予めROM32aに格納されている。更に、電流Ilimitは、ユーザが画像形成装置90が有する操作部(不図示)を用いて設定することも可能である。例えば、20Aブレーカに対応しているユーザや、個別の都合により低い電流に制限しなければならないユーザに対しても、適切に対応することが可能なものとなっている。CPU32は、ROM32aに格納された上述したパラメータ等を用いてヒータ100に供給可能な電力Plimitを算出する。
続いて、CPU32は、必要電力算出部319によりヒータ100に必要と想定される電力Pfsrを算出する。電力Pfsrは、以下の3つのパラメータと表1のテーブルの情報とに基づいて算出される。表1は、ヒータ100に必要と想定される電力Pfsrを決定するための情報を含んだテーブルである。
・現在の環境温度
温度センサ40により検知される。
・定着器30の暖気レベル
定着器30の蓄熱の度合いを算出する暖気状態算出部315により決定される。
・印刷初期の平均印字率情報
印字率取得部316により取得され、印字率平均部317により平均の印字率が求められる。
必要電力算出部319は、温度センサ40により検知された装置内の温度と、暖気状態算出部315により算出された定着器30の蓄熱の度合いと、印字率取得部316により取得された印字率と、に基づいて、必要電力Pfsrを求める。ここで、印字率取得部316により取得された所定の枚数の用紙21のそれぞれの印字率は、更に印字率平均部317により平均の印字率として求められ、平均の印字率に基づいて、電力Pfsrが求められる。
Figure 2018116186
表1の値は、定着器30の性能のばらつきを考慮して検討により得られた設計値であり、予めCPU32のROM32aに格納されるテーブルとなる。表1では、平均印字率情報、環境温度レベル及び暖気レベルDxに応じて、ヒータ100に必要と想定される電力(W)が決定される。3つのパラメータの算出方法に関して次に説明する。なお、3つのパラメータはそれぞれ並行して算出されるものとし、図5に示すようにS102に続く処理を分岐させた流れとして記載する。
(環境温度レベル)
表1の横軸にある環境温度レベル(11℃〜15℃等)は外気の温度である。温度センサ40は、外気の温度と略等しい温度を検知することができるような、画像形成装置90の中の位置に配置されている。S103でCPU32は、温度センサ40により検知した温度を環境温度レベルとして検知する。
(暖気レベルDx)
表1の縦軸にある定着器30の暖気レベルDxは、暖気状態算出部315により、加圧ローラ103の予測される温度(以下、予測温度という)Dと印刷開始時のサーミスタ54により検知されたヒータの温度とから算出される。まず、加圧ローラ103の予測温度Dは、以下の式(3)により算出される。
D=D0+画像形成の準備動作中の回転回数×Δm−連続印刷済枚数×Δtp
−印刷停止時間×Δtw・・・(3)
ここで、D0は加圧ローラ103の初期温度であり、加圧ローラ103が冷えた状態から印刷動作を開始する場合には、加圧ローラ103の初期温度は、略室温となる。また、加圧ローラ103が温かい状態で印刷動作を開始する場合には、印刷動作を開始する時点で算出された加圧ローラ103の予測温度Dが用いられる。Δmは、画像形成の準備動作中において、加圧ローラ103が1回転するごとに加圧ローラ103が上昇する温度(以下、上昇温度という)である。Δtpは、加圧ローラ103が1枚印刷するごとに用紙21に奪われる温度である。Δtwは、印刷停止時の加圧ローラ103が単位時間当たりに冷却される温度(以下、冷却温度という)である。
S104でCPU32は、式(3)から、加圧ローラ103の予測温度Dを算出する。加圧ローラ103の予測温度Dは、画像形成の準備動作中に加圧ローラ103が回転する回数と、連続して印刷された用紙21の枚数と、印刷が停止されていた時間と、に基づいて算出される。
実施例1では、画像形成の準備動作中に、加圧ローラ103が1回転するごとの加圧ローラ103の上昇温度Δmは、例えば40℃とする。また、1枚印刷するごとに加圧ローラ103が用紙21から奪われる温度Δtpは、例えば5℃とする。更に、印刷停止時の単位時間当たりの冷却温度Δtwは、例えば1℃とする。Δm、Δtp、Δtwは、それぞれ固定値としている。例えば、図1で説明した実施例1の画像形成装置90が、初期温度25℃の状態で3枚連続印刷を5秒おきに3回繰り返した場合、印刷終了後の加圧ローラ103の予測温度Dは、式(3)を用いて、
25℃+3回×40℃−(3枚×3回)×5℃−(5秒×2回)×1℃=90℃
と算出される。
Δm、Δtp、Δtwは、固定値に限られるものではない。例えば、より精度を必要とする場合には、環境温度やサーミスタ温度、暖気状態、連続して搬送される枚数(以下、通紙枚数という)等によって可変としてもよい。
続いて、S105でCPU32は、サーミスタ54によりヒータ100の温度を検知する。S106でCPU32は、定着器30の暖気レベルDxを、S104で算出した加圧ローラ103の予測温度Dと、S105で検出したヒータ100の温度とに基づいて、表2を参照して求める。
Figure 2018116186
表2は定着器30の暖気レベルDxを求めるためのテーブルであり、加圧ローラ103の予測温度Dとヒータ100の温度とから暖気レベルDxが求められる。例えば、加圧ローラ103の予測温度Dが100℃、ヒータ100の温度が90℃である場合、定着器30の暖気レベルDxは2と求められる。
なお、加圧ローラ103の予測温度Dが高い程、加圧ローラ103の蓄熱量は多く、より少ない電力で定着することができる。同様に、ヒータ100の温度が高ければ高いほど定着フィルム102の蓄熱量は多く、より少ない電力で定着することができる。そのため、表2の暖気レベルDxは、ヒータ100の温度及び加圧ローラ103の予測温度Dの値が高い程、高い数値(高いレベル)になっている。
(平均印字率情報)
図6は、用紙の印字率について説明する図である。サーミスタ54が配置されている位置に対応する用紙21上の仮想の位置psを中心として幅方向に所定の幅を有し、搬送方向については用紙21の先端から後端までの長さを有する領域を、領域Rとする。なお、幅方向とは、搬送方向に直交する方向である。表1の横軸にある印字率の情報は、用紙21の領域Rに転写されるトナー像の印字率である。具体的には、図6に示す画像部分の1枚中の平均印字率の情報である。ここでいう平均印字率とは、各色の濃度パーセンテージの合計値である。例えば、図6で示す領域Rが、マゼンタ色が100%、シアン色が100%の画像(以下、2次色べた画像という)である場合には、平均印字率は200%(=100%+100%)ということになる。例えば、その2次色べた画像が領域Rの半分にある場合には、平均印字率は100%(=200%÷2)となる。1枚中の領域Rにおける平均印字率の情報(以下、平均印字率情報ともいう)は、印字率取得部316による印字率情報の取得、及び印字率平均部317による印字率の平均化によって算出される。
定着器30のヒータ100の温度制御は、サーミスタ54の検知結果に基づいて行われている。サーミスタ54の位置における印字率が高いと、サーミスタ54の位置において温度が低下しやすくなる。このため、CPU32は、ヒータ100の温度制御としては、電力を多く投入してサーミスタ54の位置における温度を下げないように制御する。一方、サーミスタ54の位置における印字率が低いと、上述した制御とは逆で、投入される電力が少なくなるようなフィードバック制御となる。
まず、S107でCPU32は、印字率取得部316及び印字率平均部317によって印刷ジョブ中の1枚目から所定の枚数、例えば印刷ジョブの初期の3枚分(所定の枚数分)の平均印字率情報をそれぞれ取得する。S108でCPU32は、3枚分の平均印字率情報について、平均印字率情報が70%以上のものを高印字率、70%未満のものを低印字率とし、枚数取得部318により3枚中1枚でも高印字率の印刷があるか否かを判断する。なお、3枚という枚数は一例であり、3枚に限定されるものではない。実施例1では以下の理由により3枚としている。後述するように、印刷開始後の電力の判断結果に応じて、用紙21の搬送間隔を短くしたり長くしたりという再調整が行われる場合がある。この場合、画像形成装置90の中に既に搬送されてしまった用紙21が存在したり、用紙21に転写されるべく感光ドラム13上にトナー像の形成が既に行われていたりする。これらの既に搬送されている用紙間の搬送間隔を変更することができない。例えば、実施例1の画像形成装置90では、再調整が行われる場合、搬送間隔を変更することができない用紙21の枚数を3枚としている。この枚数は3枚に限定するものではなく、個々の画像形成装置によって決定される枚数である。搬送間隔の切り替え制御が実際に実行されるのは、装置内に既に搬送されている3枚の用紙を排出した後になってしまうので、最短でも搬送間隔の切り替えを決定した後の3イメージ以降からとなる。
S108でCPU32は、3枚の中に1枚でも高印字率の用紙があると判断した場合、処理をS109に進める。S109でCPU32は、ヒータ100に必要と想定される電力Pfsrを求める際のパラメータとして、印字率モードを高印字率モードとする。S108でCPU32は、3枚の中に1枚も高印字率の用紙がなかったと判断した場合、処理をS110に進める。S110でCPU32は、ヒータ100に必要と想定される電力Pfsrを求める際のパラメータとして、印字率モードを低印字率モードとする。
以上のように、ヒータ100に必要と想定される電力Pfsrを求めるために必要な3つのパラメータ、即ち、環境温度レベル、暖気レベルDx、及び印字率情報が求められる。
S111でCPU32は、環境温度レベル、暖気レベルDx、及び印字率モード(平均印字率情報)の3つのパラメータと、表1のテーブルとに基づいて、必要電力算出部319によりヒータ100に必要と想定される電力Pfsrを求める。例えば、環境温度レベルが18℃、暖気レベルDxが2、印字率モードが低印字率モードである場合、CPU32は、表1からヒータ100に必要と想定される電力Pfsrを750Wと求める。S112でCPU32は、S102で算出したヒータ100に供給可能な電力PlimitとS111で求めたヒータ100に必要と想定される電力Pfsrとを用いて、電力の差分(以下、差分電力という)ΔPiniを以下の式(4)により算出する。
ΔPini=Plimit−Pfsr・・・(4)
S113でCPU32は、S112で算出した差分電力ΔPiniが0W以上か否かを判断する。S113でCPU32は、差分電力ΔPiniが0W以上であると判断した場合は、処理をS114に進める。S114でCPU32は、通常モード(第1のモード)の印刷を実行する。通常モードとは、後述する省電力モード(第2のモード)のような電力削減のための動作を行わない印刷モードである。S113でCPU32は、差分電力ΔPiniが0W未満であると判断した場合は、処理をS115に進める。S115でCPU32は、省電力モードでの印刷を実行する。
(2)省電力モードの選択処理
続いて、図5の判断処理で、省電力モードで印刷を実行すると判断された場合に、図5のS112で算出した差分電力ΔPiniに基づいて、どの省電力モードで印刷を開始するかを確定する。実施例1における画像形成装置90は、ヒータ100に必要な電力を低減させる第1〜第3の制御を有している。第1の制御は、1枚目の画像形成開始を遅延させ(印刷開始前のヒータの発熱期間を延長する)、定着処理を実行する前に定着器全体をより温める制御である。実施例1では、画像形成の準備動作の時間を延長することにより1枚目の画像形成の開始を遅延させる。熱容量の大きい加圧ローラ103に予め多くの熱を蓄えることにより、用紙が定着ニップ部Nを通過している期間で必要となる電力を低減させる効果がある。しかしながら、1枚目の用紙21の排出が完了するまでのファーストプリントアウトタイム(以下、FPOTとする)が長くなってしまうという課題がある。以降、第1の制御をFPOT延長制御ともいう。
第2の制御は、用紙21の搬送間隔を広げる制御である。用紙21の搬送間隔を広げるとは、先行して搬送されている用紙21の後端と、続いて搬送される用紙21の先端との間隔(以下、紙間という)を広げることである。用紙21を1枚定着させることにより、定着フィルム102も加圧ローラ103も用紙21に熱を奪われる。用紙21に奪われた熱量を、広げた紙間の期間で補うことにより、平均的な電力が低減される。紙間を広げて開始された印刷ジョブは、容易に紙間を小さくすることができる。このため、後に記述する印刷中のスループットの変更に対応しやすくなる。一方で、後述する第3の制御のように印刷速度を下げて電力を削減する場合に比べて電力の削減量は少ない。このため、電力の削減量を多くしようとすると、印刷の初期においてある程度大きな紙間を設ける必要が生じてしまう。
第3の制御は、画像形成速度(即ち、印刷速度)を通常モード時の画像形成速度よりも遅くする(感光ドラムや搬送ローラ等の回転速度を遅くする)制御である。印刷速度を遅くすることで、定着処理中の単位時間当たりに必要な電力が低減する。印刷速度を遅くする制御は、必要な電力を低減させる制御としては最も効果的である。一方で、印刷を開始した後に余剰の電力が生じ、印刷速度を通常モード時の速度に戻すことによりスループットを通常モード時と同じ状態に戻そうとした場合には、画像形成動作を一旦停止して、装置全体の動作速度を変更する必要がある。このため、スループットを戻す際には、数秒のタイムロスを生じるという制御的な課題を有する。
このように、第1の制御〜第3の制御は、それぞれ長所、短所を有しており、画像形成装置90の状態や印刷ジョブに応じてどの制御が最適であるかが異なる。実施例1では、3つの制御の特徴を鑑みて、差分電力ΔPiniに応じて表3に示すテーブルに従い、印刷開始前のヒータの発熱期間を延長する時間(以下、延長時間(印刷開始前)という)(s)と印刷初期の紙間の延長時間(以下、延長時間(紙間)という)(s)、更に、画像形成の速度(印刷速度)を決定する。延長時間(紙間)(s)は、通常モード時の紙間(s)に対して追加する時間である。
Figure 2018116186
例えば、図5のS112で算出された差分電力ΔPiniが−50Wだった場合、表3から、画像形成の準備動作の延長時間(印刷開始前)を3s、延長時間(紙間)を0s、印刷速度を通常速度、とする省電力モードで印刷が実行される。
(省電力モードの選択処理)
図5のS115で省電力モードで印刷が実行される場合の制御を図7のフローチャートを用いて説明する。図5のS113の判断の結果、S115で省電力モードによる印刷が選択された場合、S120以降の処理が実行される。S120でCPU32は、差分電力ΔPiniが−100W以上であるか否かを判断する。S120でCPU32は、差分電力Piniが−100W以上であると判断した場合、S122でFPOTの延長を行うと判断し、その後、通常の印刷動作(延長時間(紙間)0s、印刷速度は通常速度)が実行される。S123でCPU32は、差分電力Piniと表3とに基づいて、FPOTの延長、即ち画像形成の準備動作の延長時間を決定し、S127で省電力モードによる印刷を開始する。
S120でCPU32は、差分電力ΔPiniが−100W未満であると判断した場合、処理をS121に進める。S121でCPU32は、差分電力ΔPiniが−200W以上であるか否かを判断する。S121でCPU32は、差分電力Piniが−200W以上であると判断した場合、処理をS124に進める。S124でCPU32は、FPOTの延長及び紙間の延長を行うと判断し、省電力モードで印刷を実行する。S125でCPU32は、差分電力ΔPiniと表3とに基づいて、FPOTの延長、即ち画像形成の準備動作の延長時間を決定する。また、CPU32は、印刷開始時の紙間延長時間を差分電力Piniと表3とに基づき決定し、S127で省電力モードによる印刷を開始する。
S121でCPU32は、差分電力ΔPiniが−200Wよりも小さい(即ち、電力が大きく不足している)と判断した場合、処理をS126に進める。S126でCPU32は、表3に示すように、より少ない消費電力での省電力モードとなる、低速での画像形成動作を実行する。この場合、CPU32は、画像形成の準備動作の延長時間を0秒、紙間の延長時間を0秒とし、速度制御部310により印刷速度を通常速度よりも遅い低速とし、S127で省電力モードによる印刷を開始する。
(3)印刷開始後のスループットの変更要否の判断処理
続いて、紙間を延長した省電力モードで印刷を開始した場合(図7のS125、S127)のその後の動作を説明する。差分電力ΔPini及び表3に基づいて、初期の判断で決定した紙間延長時間(s)で印刷を開始した場合、印刷中も継続して次の紙間延長時間を決定する制御が行われる。その制御を図8のフローチャートを用いて説明する。紙間を延長する省電力モードでの印刷が開始されると、S140以下の処理が実行される。S140で印刷枚数をカウントするための変数Nを1とする。S141でCPU32は、印刷枚数の変数Nが3未満か否かを判断する。S141でCPU32は、印刷枚数の変数Nが3未満であると判断した場合、S142の処理に進む。S142でCPU32は、印刷動作を実行し、S143でN枚目の印刷動作で実際に消費された電力(以下、消費電力という)を、電力測定部308により測定する。電力測定部308は、電圧検知回路66により検知された交流電源50の入力電圧と、電流検知回路68により検知されたヒータ100に流れる電流と、に基づいて、N枚目の印刷動作で実際にヒータ100が消費した電力を測定する。なお、CPU32は、測定した消費電力を例えばRAM32bに記憶しておく。CPU32は、印刷枚数Nが3枚となるまで印刷動作を継続しつつ、それぞれの1枚の印刷動作でヒータ100が消費した実際の消費電力を測定する。なお、S141で3枚を判断の基準としているが、上述したように、この値は個々の画像形成装置90に応じて決定される値である。
S144でCPU32は、印刷が終了したか否かを判断し、印刷が終了したと判断した場合、処理を終了する。例えば、1枚又は2枚で終了する印刷ジョブである場合には、1枚又は2枚の印刷が終了した時点で印刷が終了となる。一方、S144でCPU32は、印刷が終了していないと判断した場合、S145で印刷枚数の変数Nに1を加算し(N=N+1)、S141の処理に戻る。例えば、印刷が3枚以上継続された場合には、印刷枚数の変数Nは3となり、S141の判断において、S146以降のヒータ100に必要と想定される電力を予測する処理(S146〜S155)に移行する。
S141でCPU32は、印刷枚数Nが3以上であると判断した場合、処理をS146に進める。S146でCPU32は、ヒータ100に必要と想定される電力を予測する計算を行うために、過去の3枚分のヒータの実際の消費電力の平均値を算出する。ここで、S143で測定したN枚目の消費電力をP、N−1枚目の消費電力をPN−1、N−2枚目の消費電力をPN−2とし、CPU32は、電力平均部320により消費電力P、PN−1、PN−2の平均値を算出する。S147でCPU32は、N枚目、N−1枚目、N−2枚目の過去3枚の印字率情報に基づいて、枚数取得部318により3枚のうち高印字率である用紙の枚数をMとしてRAM32bに格納しておく。S148でCPU32は、画像情報に基づいて印字率取得部316により、次(今後)の3枚(N+1枚目、N+2枚目、N+3枚目)の平均印字率情報を取得する。なお、平均印字率情報は、図6で説明したものである。
S149でCPU32は、枚数取得部318により、S148で取得したN+1枚目、N+2枚目、N+3枚目の平均印字率情報の中に、1枚でも高印字率の用紙があるか否かを判断する。S149でCPU32は、1枚でも高印字率の用紙があると判断した場合には、処理をS150に進める。S150でCPU32は、今後3枚分の印刷のモードを高印字率モードとする。以降、今後3枚分の印刷においてヒータ100に必要と想定される電力を、予測必要電力PNEXTという。S151でCPU32は、高印字率モード時に必要な予測必要電力PNEXTを、以下の式(5)により求め、処理をS154に進める。
NEXT={(P+PN−1+PN−2)+PH−L×(3−M)}/3・・・(5)
ここで、Mは前述した過去3枚の中の高印字率である用紙の枚数である。また、PH−Lは、高印字率時と低印字率時の電力差であり、実施例1においては検討によって予め得られている固定値、例えば80Wが用いられる。このように、CPU32は、過去の所定の枚数分の用紙21を定着処理した際に実測した所定枚数分の電力の平均値と、これから印刷される所定の枚数分のトナー像の印字率と、に基づいて、これからヒータ100に必要と想定されるPNEXTを算出する。
S149でCPU32は、1枚も高印字率の用紙がないと判断した場合には、処理をS152に進める。S152でCPU32は、今後3枚分の印刷のモードを低印字率モードとする。S153でCPU32は、低印字率モード時に必要な予測必要電力PNEXTを、以下の式(6)により求め、処理をS154に進める。
NEXT={(P+PN−1+PN−2)−PH−L×M}/3・・・(6)
ここで、M、PH−Lは式(5)と同様であり、説明を省略する。
(予測必要電力PNEXTの算出の具体例)
予測必要電力PNEXTの算出の具体例を図9を用いて説明する。図9はPの時点が現在であり、N−2枚目が3枚前の用紙21、N−1枚目が2枚前の用紙21、N枚目が1枚前の用紙21を表している。各用紙21には、印字率情報(一枚平均)(低印字率、高印字率等)と、電力測定部308により測定された消費電力(一枚平均)が記載されている。また、N+1枚目〜N+3枚目には、今後印刷される予定である3枚の印字率情報が記載されている。
図9(a)に示すケースAの場合、今後3枚の印字率情報の中に高印字率情報が存在する(N+2枚目)。このため、図8のS151で予測必要電力PNEXTとして、高印字率モード時の予測必要電力PNEXTが式(5)を用いて算出される。過去3枚の印字率情報(M=0)及び電力の測定結果より、以降に必要となる予測必要電力PNEXTは、以下のように算出される。
NEXT={(980+990+1000)+80×(3−0)}/3=1070(W)
図9(b)に示すケースBの場合、今後3枚の印字率情報の中に高印字率情報が1枚も存在しない。このため、図8のS153で予測必要電力PNEXTとして、低印字率モード時の予測必要電力PNEXTが式(6)を用いて算出される。過去3枚の印字率情報(M=2)及び電力の測定結果より、以降に必要となる予測必要電力PNEXTは、以下のように算出される。
NEXT={(960+1025+1040)−80×2}/3=955(W)
実施例1では、今後3枚の印字率情報が高印字率か否かによって予測必要電力PNEXTの計算式を使い分けるような構成を説明した。しかし、今後3枚の印字率情報[%]に基づいて予測必要電力PNEXTを算出するような構成であってもよい。例えば、過去3枚の印字率情報I、IN−1、IN−2と電力の測定結果、及び今後3枚の印字率情報IN+1、IN+2、IN+3に基づいて、必要となる予測必要電力PNEXTは、以下の式(7)により算出される。
NEXT=(P+PN−1+PN−2)/3+PINK×{(I+IN−1+IN−2
−(IN+1+IN+2+IN+3)}/3・・・(7)
ここで、PINKは印字率情報が1%変化したときの電力差である。
図8のフローチャートの説明に戻る。S154でCPU32は、図5のS102で算出したヒータ100に供給可能な電力Plimitと、S151又はS153で算出した予測必要電力PNEXTとに基づいて、差分電力ΔPN+1を算出する。差分電力ΔPN+1は、以下の式(8)により求められる。
ΔPN+1=Plimit−PNEXT・・・(8)
S155でCPU32は、差分電力ΔPN+1の値に応じて、紙間(s)の短縮又は延長を決定する。紙間の短縮又は延長の決定に用いられるテーブルは表4に示されるテーブルであり、予めCPU32内のROM32aに格納されている。
Figure 2018116186
例えば、S154で算出された差分電力ΔPN+1が、−160Wである場合、CPU32は、表4から紙間の延長を1.25秒と決定する。
[低速で印刷を開始した場合]
前述の説明においては、紙間を延長した省電力モードで印刷を開始した場合のその後の動作を説明した。続いて、低速での省電力モード(図7のS126、S127)で印刷を開始した場合のその後の動作に関して図10のフローチャートを用いて説明する。図10において図8と同じ処理には同じステップ番号を付し、説明を省略する。図8と異なるS160〜S164の処理を説明する。電力を算出する過程は紙間を延長した省電力モード時と同じである。低速での省電力モードの場合は、印刷の途中で電力が十分に足りると判断したときに、印刷ジョブの紙間で画像形成装置90の駆動を一旦停止し、再度、今よりも速い印刷速度で画像形成を再開させることとなる。これにはある程度の時間が必要となり、この処理を頻繁に実行すると生産性を低下させてしまう結果となる。そのため、低速の省電力モードから通常速度の省電力モード、又は通常モードへ移行させる場合には、十分に電力に余裕があると判断した場合に高速での印刷に切り替える判断を行うことが重要となる。
S160でCPU32は、その後の3枚の画像情報によらず、高印字率モードとなった場合の電力が必要と想定し、印字率モードを高印字率モードとする。予測必要電力PNEXT及び差分電力ΔPN+1の算出は、S151、S154と同様である。すなわち、CPU32は、高印字率モード時の式(5)を用いて、予測必要電力PNEXTを算出する。S161でCPU32は、S154で算出した差分電力ΔPN+1が300W以上であるか否か、即ち十分に電力に余裕があるか否かを判断する。S161でCPU32は、差分電力ΔPN+1が300W以上であると判断した場合、処理をS162に進める。S162でCPU32は、十分に電力に余裕があると判断し、速度制御部310により画像形成速度(印刷速度)を変更し、高速に切り替える(速度アップ)。ここで、S161の判断に用いられる300Wという値はあくまで一例であり、その数値に限られるものではない。
実施例1の画像形成装置は、表3のテーブルのように、電力が200W足りない時に、低速の省電力モードに設定する構成である。このことを鑑みて、200Wという数値に少しマージンを追加した電力値である300Wを速度変更の判断時の閾値としている。また、残りの印刷ジョブの枚数がわかっている構成の場合においては、残りの印刷枚数が少ない場合には、画像形成速度を切り替えないという制御を行う方が望ましい。即ち、予測必要電力PNEXTと印刷ジョブにおける残りの印刷枚数とに基づいて、印刷速度を切り替えるか否かを判断する構成としてもよい。
S163でCPU32は、S162で画像形成速度を変更した(速度アップした)後は印刷動作を継続する。S164でCPU32は、図8のフローチャートへ移行する。なお、図10のS164の処理では、念のため、その後も電力確認は行うこととし、必要に応じて紙間を調整するように図8のフローチャートへ移行する制御を行っている。しかし、電力について十分にマージンを確保して、画像形成速度の切り替えを行った後であるので、S164で図8のフローチャートに移行せずにその後の電力の確認は行わず、そのまま印刷動作を継続する構成としてもよい。
以上説明した制御を行った場合、交流電源50の電力の制限により、最大スループットよりも低いスループットで画像形成を開始する必要がある装置において、電力の不足量に応じた最適な省電力モードの選択が行われる。これにより、ユーザに対して可能な限り最大の生産性を提供することが可能となる。以上、実施例1によれば、電力条件や印刷条件に応じて最適な省電力モードを選択し、可能な範囲で生産性を向上させることができる。
実施例1では、差分電力ΔPiniのみに基づいて省電力モードの選択が行われた。実施例2では、差分電力ΔPini及び印刷ジョブの総印刷枚数に関する情報のパラメータを用いて省電力モードの選択を行う例を説明する。
[印刷枚数と印刷所要時間との関係]
図11に示すグラフは、横軸に連続印刷枚数(枚)、縦軸に印刷に必要とされる時間(印刷所要時間)(s)を示したグラフである。Aの実線で表されるプロットは、低速で印刷を開始した場合の印刷所要時間を表している。一方、点線Bは一例として差分電力ΔPiniが60WのときにFPOTを3秒延長した後、紙間を延長して印刷開始し、その後紙間を短縮していった場合の印刷所要時間の推移を表している。実線Aと点線Bでは、印刷枚数が少ない間は低速で印刷した実線Aのケースの方が紙間を延長した後に徐々に紙間を短縮した点線Bよりも印刷ジョブが早く完了している。一方、印刷枚数が多い場合には点線Bで示すような印刷動作をした方が、実線Aのケースよりも印刷ジョブが早く完了することがわかる。
同様に、一点鎖線Cは差分電力ΔPiniが120WのときにFPOTを5秒延長し、更に紙間を延長して印刷を開始した例、二点鎖線Dは差分電力ΔPiniが180WのときにFPOTを5秒延長し、更に紙間を延長して印刷を開始した例を表している。それぞれ差分電力ΔPiniの量に応じて実線Aと交わる点は異なるものの、印刷枚数が少ない場合には低速の省電力モードで印刷を開始した方が、ユーザに印刷後の完了物を早く提供できる。
[省電力モードの選択処理]
実施例2では、画像形成装置90の構成、(1)電力供給可否の判断処理、及び(3)印刷開始後のスループットの変更要否の判断処理は実施例1と同様であり、説明を省略する。実施例2において実施例1と異なる(2)省電力モードの選択処理に関して図12を用いて説明する。図5の電力供給可否の判断処理において、S115で省電力モードが必要とされると、図12のS201以降の処理が実行される。
S201でCPU32は、1つの印刷ジョブの総印刷枚数の情報を取得する。S202でCPU32は、図5のS112で算出された差分電力ΔPiniの値を取得する。S203でCPU32は、S202で取得した差分電力ΔPiniに基づき、表5のテーブルを用いて、省電力モードを確定する。
Figure 2018116186
表5は、差分電力ΔPiniと印刷ジョブの総印刷枚数とに基づいて、省電力モードを決定するための表である。例えば、算出した差分電力ΔPiniが−120Wで、印刷ジョブの総印刷枚数が20枚であった場合、CPU32は、FPOTを5秒延長し、かつ、紙間を延長する省電力モードを選択する。
表5の特徴として、差分電力ΔPiniが少ない場合(0W>ΔPini≧−40W)には、画像形成の準備動作を短時間(例えば2秒)延長することで、熱量の補充ができるため、FPOTの延長を行い、通常速度で印刷を行う。一方、差分電力ΔPiniが大きい場合(−200W>ΔPini)には、より低い電力で印刷を実行しなければならないため、印刷速度を通常速度よりも下げた低速での印刷(低速印刷)としている。また、差分電力ΔPiniがある程度の不足量である場合(−40W>ΔPini≧−200W)には、印刷ジョブの総印刷枚数に応じて、印刷ジョブが早く完了するような設定となっている。すなわち、図11で説明したように、総印刷枚数が少ない場合には低速で印刷を行い、総印刷枚数が多い場合にはFPOT及び紙間を延長して印刷を行う。S204でCPU32は、S203で決定した省電力モードで印刷を開始する。
以上説明した制御を行った場合、交流電源50の電力の制限により、最大スループットよりも低いスループットで画像形成を開始した装置において、電力の不足量及び印刷ジョブの総印刷枚数に応じた最適な省電力モードの選択が行われる。これにより、ユーザに対して可能な限り最大の生産性を提供することが可能となる。以上、実施例2によれば、電力条件や印刷条件に応じて最適な省電力モードを選択し、可能な範囲で生産性を向上させることができる。
30 定着器
32 CPU
100 ヒータ
309 供給可能電力算出部
319 必要電力算出部

Claims (5)

  1. 記録材に未定着のトナー像を形成する画像形成手段と、
    ヒータを有し、前記画像形成手段により形成された未定着のトナー像を前記ヒータの熱によって記録材に定着させる定着手段と、
    前記ヒータに供給可能な供給可能電力を取得する供給可能電力取得手段と、
    未定着のトナー像を記録材に定着させるために前記ヒータに必要と想定される必要電力を取得する必要電力取得手段と、
    を有し、
    前記必要電力と前記供給可能電力との差分に基づいて、第1のモードで印刷を開始するか、前記第1のモードよりも前記ヒータに供給される電力を低減させた第2のモードで印刷を開始するかを選択する画像形成装置において、
    前記第2のモードは複数のモードがあり、
    前記装置は、前記第2のモードを選択した場合、前記差分に基づいて、複数の前記第2のモードの中から1つ又はその組合せを選択することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記装置は更に、印刷ジョブの枚数に基づいて、複数の前記第2のモードの中から1つ又はその組合せを選択することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記装置は更に、
    交流電源の電圧を検知する第1の検知手段と、
    前記交流電源の電流を検知する第2の検知手段と、
    を備え、
    前記供給可能電力取得手段は、前記第1の検知手段により検知された電圧と、前記第2の検知手段により検知された電流と、に基づいて、前記供給可能電力を算出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 複数の前記第2のモードは、画像形成の準備動作を延長させる第1の制御、先行して搬送される記録材の後端と続いて搬送される記録材の先端との間である紙間を広げる第2の制御、及び画像形成速度を前記第1のモードのときの画像形成速度よりも遅くする第3の制御、のいずれかを実行する、又は組み合わせて実行するモードであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記装置は更に、前記ヒータに流れる電流を検知する第3の検知手段を有し、
    前記装置は、複数の前記第2のモードの中から前記第2の制御を含むモードが選択した場合に、過去の所定の枚数分の記録材に前記定着手段により定着処理が行われたときに前記第3の検知手段の検知結果に基づき測定された前記所定の枚数分の電力の平均値と、これから印刷される前記所定の枚数分のトナー像の第1の印字率と、に基づいて、これから前記ヒータに必要と想定される必要電力を算出し、算出した前記必要電力に基づいて前記紙間の延長時間を判断することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
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