JP2018115521A - 床材の敷設方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】多様な形状の床材を用いた場合でも、壁際を簡便かつ好適に仕上げられるような敷設方法を提供する。【解決手段】敷設方法は、点対称かつ線対称かつ各内角が180°未満であり、線対称軸上に第1の頂点を有する六角形床材を、第1の壁面を有する床に敷設する方法であり、複数の六角形床材を第1の壁面に向けて敷設するステップと、第1の壁面のすぐ近くの敷設位置が六角形床材よりも小さい場合に、六角形床材に外接する長方形の壁際仕上げボードを作成するステップと、床材を切断する第1の切断ステップを有し、第1の切断ステップは、第1の頂点が、2つの敷設済み床材同士が接する線分のうち第1の壁面に近い端点と重なるように設置するサブステップと、壁際仕上げボードを所定の辺が第1の壁面に接するように床材に重ねるサブステップと、別の辺に沿った切断位置で床材を切断するサブステップとを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、床材の敷設方法に関し、特に、六角形の床材を壁際において切断および敷設するために好適な壁際仕上げボードを用いる方法に関する。
建築物の室内のフロアや、公共空間などの広場の床を施工する際に、多数の一定の大きさの床材を所定の規則に従って敷き詰めて、美感を向上させたり、強度などの構造的な性能を満足させたりすることが行われている。このような一定形状の床材として例えば、様々な材質のフロアタイルやフローリング材が存在する。
特許文献1(特開2003−213916号公報)には、床材の敷き込み形状決定方法およびそのシステムが開示されている。特許文献1のシステムは、部屋の形状データを元に、正方形の床材を敷き詰めた状態をシミュレートする機能を有する。さらに、壁際からはみ出る部分を持つ床材に関してはその切断位置を決定し、自動的に切断する機構を有する。特許文献1では図3に示すように、正方形床材を想定してシミュレーションおよび切断を行っている。
特許文献2(特開2004−011146号公報)には、戸建て住宅や集合住宅のフロアの施工に用いられる、連結や交換が容易に行えるような構造のフローリング材が開示されている。特許文献2にはフローリング材として、正方形または長方形のものが開示されている。
また、四角形以外にも、例えば正六角形の床材が存在する。
特開2003−213916号公報 特開2004−011146号公報
近年、ユーザーの意識が高まり個性ある建築物が求められるようになっている。その結果、美感を高めたりアクセントを付けたりする目的などから、正方形、長方形および正六角形だけでなく、それらをも含めた様々な形状の床材が求められている。
またそれに伴い、多様な形状の床材ごとの好適な敷設方法が求められている。特に、一定形状の床材を敷き詰める場合、壁際においては敷設対象となる床の広さより床材が大きい場合がある。そこで、床材を適切な大きさに切断して仕上げを行う手法が必要とされている。
一般的な四角形の床材を、敷設済みタイルと壁際との隙間に合わせて切断する方法について述べる。作業者は、切断対象の床材を、敷設済みの床材の上に、全ての辺が一致するように重ね置きしてから、他のタイルを定規として使って切断位置を決定する。しかし、異形の床材(例えば、正六角形ではない六角形のような、サイズの数値が特定しにくい床材)にはどのようなサイズ・形状の定規が適しているのか定かではない。特に、床材が敷設される施工現場において、当該床材専用の定規を簡易に作成することは難しい。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、多様な形状の床材を用いた場合でも、壁際を簡便かつ好適に仕上げられるような敷設方法を提供することにある。
本発明は、以下の構成を採用する。すなわち、
点対称かつ線対称かつ各内角が180°未満であり、線対称軸上に第1の頂点と第2の頂点を有する複数の六角形床材を、第1の壁面を有する床に敷設する方法であって、
前記複数の六角形床材のそれぞれを、前記線対称軸が前記第1の壁面に直交するように方向が揃い、かつ、敷設済み床材の辺に新規敷設床材の辺が接合するように敷設するステップと、
前記第1の壁面のすぐ近くの前記敷設済み床材に隣接するように前記六角形床材を敷設しようとするときに、前記第1の壁面と前記敷設済み床材との間にある壁際敷設予定位置のサイズが前記六角形床材よりも小さい場合に、前記六角形床材の形状に応じて、当該六角形床材に外接する長方形の形状を持つ壁際仕上げボードを作成するステップと、
前記壁際仕上げボードを用いて、前記新規敷設床材を前記壁際敷設予定位置のサイズに切断する第1の切断ステップと、
を有することを特徴とする敷設方法であって、
前記第1の切断ステップは、
前記新規敷設床材を、前記新規敷設床材の前記第1の頂点が、前記第1の壁面と平行な方向において隣り合って接する2つの前記敷設済み床材同士が接する線分の端点のうち、前記第1の壁面に近い側の端点と重なるように設置するサブステップと、
前記壁際仕上げボードの、前記六角形床材の前記線対称軸と平行な二辺の間の幅と同じ長さを有する二辺のうち一方が前記第1の壁面に接するように、前記壁際仕上げボードを前記新規敷設床材に重ねるサブステップと、
前記壁際仕上げボードの、前記六角形床材の前記線対称軸と平行な二辺の間の幅と同じ長さを有する二辺のうち、前記第1の壁面に接していない辺に沿った切断位置で前記新規敷設床材を切断するサブステップと、
を有することを特徴とする敷設方法である。
本発明はまた、以下の構成を採用する。すなわち、
点対称かつ線対称かつ各内角が180°未満であり、線対称軸上に第1の頂点と第2の頂点を有する複数の六角形床材を、第1の壁面を有する床に敷設する方法であって、
前記複数の六角形床材のそれぞれを、前記線対称軸が前記第1の壁面に直交するように方向が揃い、かつ、敷設済み床材の辺に新規敷設床材の辺が接合するように敷設するステップと、
前記第1の壁面のすぐ近くの前記敷設済み床材に隣接するように前記六角形床材を敷設しようとするときに、前記第1の壁面と前記敷設済み床材との間にある壁際敷設予定位置のサイズが前記六角形床材よりも小さい場合に、前記六角形床材の形状に応じて、当該六角形床材に外接する長方形の形状を持つ壁際仕上げボードを作成するステップと、
前記壁際仕上げボードを用いて、前記新規敷設床材を前記壁際敷設予定位置のサイズに切断する第1の切断ステップと、
を有することを特徴とする敷設方法であって、
前記第1の切断ステップは、
前記新規敷設床材を、前記新規敷設床材の前記第2の頂点の隣にある2つの頂点がそれぞれ、前記壁際敷設予定位置に隣接する2つの前記敷設済み床材に共に接する前記敷設済み床材の、前記第1の頂点に隣り合う2つの頂点と重なるように設置するサブステップと、
前記壁際仕上げボードの、前記六角形床材の前記線対称軸と平行な二辺の間の幅と同じ長さを有する二辺のうち一方が前記第1の壁面に接するように、前記壁際仕上げボード
を前記新規敷設床材に重ねるサブステップと、
前記壁際仕上げボードの、前記六角形床材の前記線対称軸と平行な二辺の間の幅と同じ長さを有する二辺のうち、前記第1の壁面に接していない辺に沿った切断位置で前記新規敷設床材を切断するサブステップと、
を有することを特徴とする敷設方法である。
これらの敷設方法によれば、対称性に基づいて規定される新規な六角形形状の床材を提供して美感を向上させることができる。また、第1の壁面のすぐ近くの敷設済み床材に隣接するように、六角形床材を敷設するときに、従来の工法では壁際の部分における切断位置の決定に特殊なサイズの専用定規が必要であり、現場での定規作成が困難であった。しかし上記の敷設方法によれば、ボードは六角形床材に外接する単純な形状であるため、ボードの作成は容易である。そして、当該ボードを用いて床材を簡便かつ正確に切断して敷設できる。
上記の敷設方法中、前記六角形床材に外接する長方形は、当該長方形の二組の平行な二辺のうち、一方の組に属する辺は、前記六角形床材の前記第1の頂点と前記第2の頂点の間の距離と同じ第1の長さを有し、他方の組に属する辺は、前記六角形床材の前記線対称軸と平行な二辺の間の幅と同じ第2の長さを有する長方形であっても良い。
このように、六角形床材に外接するサイズの壁際仕上げボードで、上記いずれかの敷設方法に従って施工を行うことにより、壁際敷設予定位置に適した形状の切断片を簡易かつ正確に取得できる。
上記の敷設方法において、以下の構成を採用しても良い。すなわち、前記複数の六角形床材を、第2の壁面を有する床に敷設する方法であって、前記複数の六角形床材のそれぞれを、前記線対称軸に直交する方向が前記第2の壁面に直交するように方向が揃い、かつ、前記敷設済み床材の辺に前記新規敷設床材の辺が接合するように敷設するステップと、前記第2の壁面と前記敷設済み床材との間にある第2の壁際敷設予定位置のサイズが前記六角形床材よりも小さい場合に、前記壁際仕上げボードを用いて、前記新規敷設床材を前記第2の壁際敷設予定位置のサイズに切断する第2の切断ステップと、をさらに有する敷設方法である。
また上記の第2の壁際仕上げにおいて、上記の壁際仕上げボードを使用しつつ、前記第2の切断ステップは、前記新規敷設床材を前記敷設済み床材と重なるように設置するサブステップと、前記壁際仕上げボードの前記第1の長さを有する二辺のうち一方が前記第2の壁面に接するように、前記壁際仕上げボードを前記新規敷設床材に重ねるサブステップと、前記壁際仕上げボードの前記第1の長さを有する二辺のうち、前記第2の壁面に接していない辺に沿った切断位置で前記新規敷設床材を切断するサブステップと、を有する構成としてもよい。
上記の第2の切断ステップによれば、直交する壁面を有する空間に床材を敷設する際に、いずれの方向においても簡易かつ正確な敷設処理が実現できる。
本発明によれば、多様な形状の床材を用いた場合でも、壁際を簡便かつ好適に仕上げられるような敷設方法を提供することができる。
図1(a)は、床材敷設の全体のフローチャートである。図1(b)は、Y方向における敷設方法を説明するフローチャートである。図1(c)は、X方向における敷設方法を説明するフローチャートである。 図2(a)、(b)は、床材および壁際仕上げボードを示す図である。 図3Aは、Y方向における敷設の様子を説明する図である。 図3Bは、Y方向における敷設の様子を説明する別の図である。 図3Cは、Y方向における敷設の様子を説明する別の図である。 図4Aは、X方向における敷設の様子を説明する図である。 図4Bは、X方向における敷設の様子を説明する別の図である。 図4Cは、X方向における敷設の様子を説明する別の図である。 図5(a)−(c)は、壁際仕上げボードの作成を説明する図である。 図6(a)−(c)は、展開例を説明するための図である。 図7(a)−(c)は、展開例を説明するための別の図である。 図8(a)−(c)は、展開例を説明するための別の図である。 図9は、実施形態3を説明するための図である。
以下に図面を参照しつつ、本発明の好適な実施の形態について説明する。ただし、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状およびそれらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。よって、この発明の範囲を以下の記載に限定する趣旨のものではない。
[実施形態1]
(本発明の好適な床材形状)
出願人は、ユーザーの多様化する要求に応えるべく、床材形状のバリエーションを鋭意検討した。その結果、図2(a)、(b)に示すような六角形の床材を着想するに至った。かかる床材に用いられる六角形は、典型的には以下のように説明できる。すなわち、中心に対称点を持つ点対称な六角形であり、かつ、図中のY方向の頂点を結ぶ線を対称軸とする線対称な六角形である。また、いずれの内角も180°未満とする。図2に示されるように、本発明の定義にかかる六角形は、正六角形も含むもののそれに限定されず、辺の長さ、縦横比、頂点の角度などに関して様々なバリエーションを提供できるものである。
このような六角形床材には、次のような利点がある。まず、六角形床材を用いた場合、正方形または長方形からなる四角形床材を用いた場合と比べて視覚的な変化に富み、デザイン上のアクセントを付けられる。六角形は四角形と比べて延伸方向が多く、見る者に広がりのある印象を与えるため、公共施設のホールなどある程度の広さを持つ空間に特に好適である。そして、屋内でありながら欧風の屋外の様な解放感あるデザインの床面を演出可能とする。また、小規模の店舗においても、六角形床材の配列によって斜めの導線が形成されるので、心理的な作用により訪れた客が店舗内を自由に動き回るようになる。その結果、販売を促進させる効果がある。
また図3Aに示すように、六角形床材のX方向に形成された各列を1/2個ずつずらして敷き詰めることで、いわゆるハニカム構造を形成できる。その結果、六角形床材を用いた場合でも正方形または長方形の床材と同様に隙間なく床面を充填できるので、床材同士の目地を埋める必要がほとんどなく、かつ美感の点でも好ましい。なお、実際には床材の加工精度などにより多少のサイズ・形状のばらつきがあり得るが、施工が可能な限りにおいて、本発明はこれを除外するものではない。さらに、正六角形以外の六角形を用いた場合、縦方向と横方向で変化が生じるため、上述の六角形床材のメリットを享受しつつ、利用者を飽きさせないような外観上の変化を実現できる。
これ以降、便宜上、図3AのX方向に延伸する壁(X壁101)に向かって突出した六角形床材の頂点を「向壁頂点」と呼ぶことがある。またY方向に延伸する壁(Y壁102
)に対向する辺を「向壁辺」と呼ぶことがある。例えば図3Aの床材103dにおいては、向壁頂点は符号WA、向壁辺は符号WSでそれぞれ示される。また図2Aに示すように、X壁に突出した頂点から右回りに頂点(1)〜(6)と呼ぶことがある。また頂点(1)と(2)の間の辺を辺(12)と呼ぶことがある。向壁頂点は本発明の第1の頂点に相当し、点対称中心を挟んで向壁頂点に対向する頂点は第2の頂点に相当する。X壁は本発明の第1の壁面に相当し、Y壁は本発明の第2の壁面に相当する。
(壁際の仕上げ方法に関する検討)
かかる六角形床材を壁面のある室内などに敷設する場合、壁際の仕上げ方法が問題となる。例えば図3Aにおいて室内の中央部から順に床材を敷設していったとすると、壁にかからない限りにおいては、隣接する床材と辺を合わせることにより順次施工ができる。しかし、壁のすぐ近くの敷設済み床材(符号103a〜103c)に隣接するように床材を敷設しようとすると、壁の形状に合わせて床材の切断位置を決定する必要がある。このとき、美観上の問題から、壁と床材との隙間を可及的に小さくできるような切断方法が求められる。
なお本明細書でいう「壁面」とは、建物の構造体としての壁には限定されない。ここで言う壁面とは、床材の敷設にあたって障害となり得る程度の垂直方向の高さを有する面状の構造物を指す。例えば、階段やブロック等の段差や、移動できない家具や什器等の部材の垂直面も、本発明の適用対象となる。
床材施工に係る当業者によるこのような六角形床材の壁際仕上げ方法を検討すると、まず通常の定規を用いた施工が考えられる。従来から、壁際の床材を切断する際に巾定規と呼ばれる長方形の器具を用いる方法がある。巾定規には短手方向の巾と長手方向の長さがあり、広く入手可能という利点がある。巾定規を用いる場合まず、壁からの既設の床材までの距離に基づき大まかな切断位置を決定し、必要があれば敷設位置のサイズより少し大きいサイズに粗切りする。そして、巾定規の長手方向の一辺に沿って、床材に目印として線を記入したりケガキを入れたりする。最後に目印にそってカッター等により床材を切断する。
上記の方法では、汎用的なサイズの巾定規が用いられる。そのため、床材自体のサイズに短手方向の長さを加味して切断位置を決定する必要があり、特に図中Y方向における手順が複雑になるおそれがある。また床材の硬度などによっては事前に粗切りを行う必要があり、敷設に要する時間が長くなる可能性がある。
そこで出願人が鋭意検討した結果、上記の六角形床材に応じた形状・サイズの壁際仕上げボードを作成し、それを用いた壁際を施工することを着想するに至った。この壁際仕上げボードは長方形の、六角形床材に外接する形状を持つ。六角形床材の向壁辺およびそれと対向する辺は、長方形の向かい合う二辺と重なる。また六角形床材の向壁頂点およびそれと対向する頂点は、長方形の他の向い合う二辺それぞれの中心に位置する。具体的には本発明の壁際仕上げボードは、図2(a)、(b)の下側に示される形状である。便宜上、各頂点を頂点A〜頂点Dと名付け、頂点を結ぶ各辺を辺ABのように名付ける場合がある。
別の言い方をすると、長方形の二組の平行な二辺のうち、一方の組に属する辺は、六角形床材の第1の頂点と第2の頂点の間の距離と同じ第1の長さを有し、他方の組に属する辺は、六角形床材の線対称軸と平行な二辺の間の幅と同じ第2の長さを有する。例えば図2(a)では、第1の長さはy1であり、線分(14)と同じ長さである。第2の長さはx1であり、線分(26)または線分(35)と同じ長さである。本明細書では、所望の六角形床材に対してこのような関係にある長方形を、その所望の六角形床材に外接する長
方形と呼ぶ。
上述の壁際仕上げボードは、六角形床材にちょうど外接するように作成されるため、床材に適切なサイズだと言える。その結果、ボードに用いる材料コストも抑えられる。
また別の言い方をすると、点対称かつ線対称かつ各内角が180°未満の六角形床材に長方形の壁際仕上げボードを重ねたとき、壁際仕上げボードの二組の対向する二辺のうち一方が、六角形床材の線対称軸を挟んで対向する二辺をそれぞれ包含し、二組の対向する二辺のうちもう一方が、六角形床材の線対称軸上に位置する2つの頂点を包含する。なお、床材と同様に、壁際仕上げボードにも加工の際などにサイズ変動が生じる可能性があるが、施工が可能な限りにおいて、本発明はこれを除外するものではない。
図5を参照して、壁際仕上げボードを簡易に作成する手順の一例を説明する。図5(a)において、基準六角形床材501は、敷設しようとする床材のうちから選ばれた任意の1つである。壁際仕上げボード母材502は、壁際仕上げボードを作成する元となる部材である。作業者は、壁際仕上げボード母材502の上に基準六角形床材501を置いた状態で、直線定規503を、基準六角形床材501の線対称軸に平行な辺に沿わせる。そして、直線定規503に沿った第1の切断線504において壁際仕上げボード母材502を切断する。作業者は、同様の作業を第1の切断線504と反対側の辺についても行う。
図5(b)は、図5(a)で切断した辺に接続される辺を切断する様子を示す。作業者は、直線定規503の辺が、第1の切断線504と直角であり、かつ、基準六角形床材501の頂点を通る線を描くように、直線定規503を置く。そして、第2の切断線505において壁際仕上げボード母材502を切断する。作業者は、同様の作業を第2の切断線505と反対側の辺についても行う。
作業者による切断が可能であれば、壁際仕上げボード母材502の材質は問わない。床材を敷設する施工現場においける作業容易性を高めるという観点からは、カッターによる切断が可能な木製または樹脂製の板材が好適である。また、基準六角形床材501よりもサイズが大きい、他の床材を用いてもよい。
図5に示したような壁際仕上げボード作成方法によれば、六角形床材のサイズや形状に応じて簡易かつ精度良く壁際仕上げボードを作成できる。また直線と直角を規定する工具さえあれば良いので、敷設作業の現場で作業者が簡易に壁際仕上げボードを作成できる。
(敷設のフロー)
以下、図1を参照して、床材の敷設施工のフローを説明する。図1(a)は施工の全体像、図1(b)はY方向敷設のフロー、図1(c)はX方向敷設のフローである。図1(a)のステップS001において、作業者は、例えば図5に示したような方法で壁際仕上げボード105を作成する。続いてステップS002において、図1(b)に示すY方向敷設が行われ、ステップS003において図1(c)に示すX方向敷設が行われる。
続いて、図1(b)のフローチャートおよび図3A〜図3Cを用いて、Y方向における施工を説明する。さらに続いて、図1(c)のフローチャートおよび図4A〜図4Cを用いて、Y方向における施工を説明する。これらのフローでは図2(a)に示した形状の六角形床材を用いるが、図2(b)の床材の場合でも同様に施工可能である。
各図において、符号101はX方向に延伸する壁(X壁)、符号102はY方向に延伸する壁(Y壁)を表す。符号103a〜103cは、敷設済み床材のうち壁面に近いものを表す。また符号104は仕上げ対象床材である。仕上げ対象床材104には便宜上色を
つけているが、実際には他の床材と同種のものである。符号105は壁際仕上げボードである。符号106は、壁際における床材の敷設予定位置であり、このサイズが床材のサイズよりも小さいために、床材の切断が必要になるような領域を表す。
<X壁際でのY方向への敷設>
図1(b)のフローは、室内の中心部から順に六角形床材の敷設を行う時点から開始する。ステップS101にて、壁に重ならない部分の敷設が終わる。ここまでの施工は、最初に設置した床材を基準として、辺同士、または頂点同士が接するように連続的に新規敷設床材を設置および固定していくことにより、順次実施できる。これにより、図3Aの敷設済み床材103a〜103cが設置される。なお、部屋の中心部から敷設を行わない場合でも、いずれかの壁際において本発明の敷設方法は適用され得る。
図3Aにおいて床材を順次敷設するとは、床材の線対称軸がX壁に直交するように方向が揃い、かつ、敷設済み床材の辺に新規敷設床材の辺が接合するように敷設することを意味する。敷設済み床材の斜め方向に新規敷設床材を配置する場合は図1(b)のフローが適用され、X壁面と平行な方向において隣り合って接する2つの敷設済み床材(たとえば103aと103b)の図中上方の辺に新規敷設床材の下方の辺が接合するように配置される。この場合は壁際敷設予定位置106のサイズが床材より狭いため、新規敷設床材が切断処理の対象、すなわち以下に述べる仕上げ対象床材となる。
なお、上では床材同士の辺が接合するように順次敷設すると記載したが、頂点同士を合わせて敷設しても同様の結果が得られる。特に、床材の個体差や敷設時の位置ずれにより辺同士が完全には接合しない場合でも、頂点を目印にして敷設することが可能である。また、本明細書の記載において直交という文言は、必ずしも数学的な厳密さを要求しない。敷設現場の構造、床材の加工精度、作業者の能力などによる多少のばらつきを許容する範囲で直交していれば良い。
S101をより具体的に述べる。まず、各六角形床材の六辺を、向壁頂点またはそれに対向する頂点をいずれかの端点として持つ4種の線分(辺(12)、辺(34)、辺(45)、辺(61))と、向壁頂点およびそれに対向する頂点を通過する線対称軸と平行な2種の線分(辺(23)、辺(56))とに分ける。するとY方向への敷設においては、新規敷設床材の辺(34)を、下列右側の敷設済み床材の辺(61)に接合し、新規敷設床材の辺(45)を下列左側の敷設済み床材の辺(12)に接合する。一方、後述する図1(c)のS201で説明するX方向への敷設においては、新規敷設床材の辺(23)を同列右側の敷設済み床材の辺(56)に接合するか、新規敷設床材の辺(56)を同列左側の敷設済み床材の辺(23)に接合する。
続いて、壁際敷設予定位置106の施工が開始される。ステップS102にて、仕上げ対象床材104が図3Aに示すような所定の位置に設置される。すなわち、仕上げ対象床材104のX壁101に近い向壁頂点(頂点104(1))が、敷設済み床材103aと103bとが接する線分の端点のうち、X方向壁面により近い点(頂点103a(2)、かつ頂点103b(6))と重なるような配置を行う。
このとき、仕上げ対象床材104の上記向壁頂点から1個おいた位置にある2つの頂点のうち一方(頂点104(5))は、敷設済み床材103aの向壁頂点に対向する頂点103a(4)と重なる。またもう一方(頂点104(3))は、敷設済み床材103bの向壁頂点に対向する頂点(頂点103b(4))と重なる。なお便宜上、各敷設済み床材の辺を透視して点線で示す。これらの頂点はそれぞれ、敷設済み床材103cの頂点103c(6)、頂点103c(2)でもある。
このような頂点の位置関係を言い換えると、仕上げ対象床材104の第2の頂点の隣にある2つの頂点(頂点104(3)、頂点104(5))はそれぞれ、壁際敷設予定位置106に隣接する2つ敷設済み床材10a,103bに共に接する敷設済み床材103cの、向壁頂点に隣り合う2つの頂点(頂点103c(2)、頂点103c(6))に重なる。このように線分の端点ではなく敷設済み床材の頂点を目印にすることにより、床材のサイズ変動や敷設時のズレにより辺同士が完全には接合しない場合でも、床材設置の精度が向上する。
ステップS103にて、図3Bに示すように、壁際仕上げボード105を、床材と同じX方向長さを持つ辺の一方(辺DA)がX壁に接し、辺DAの隣の二辺(辺AB、辺CD)がそれぞれ仕上げ対象床材104の二辺(辺104(23)、辺104(56)の一部に重なるように設置する。このステップにおいては、まず壁際仕上げボード105を、仕上げ対象床材104を覆うように重ねた後、壁の方にずらしても良い。なお便宜上、仕上げ対象床材104の辺を透視して一点鎖線で示す。
ステップS104にて、壁際仕上げボード105の壁に接する辺DAに対向する辺(辺BC)に沿って、仕上げ対象床材104の上に、筆記具やケガキ棒などで目印(線A−A’)を引く。そして、目印に沿ってカッター等により切断する。あるいは壁際仕上げボードの辺にそって直接カッターを用いて切断してもよい。これは本発明の第1の切断ステップに相当する。
ステップS105にて、切断した仕上げ対象床材104を、図3Cのように敷設する。
上記の処理を繰り返すことにより、X壁の壁際に床材を敷設できる。
<Y壁際でのX方向への敷設>
図1(c)のフローは、室内の中心部から順に六角形床材の敷設を行う時点から開始する。ステップS201にて、壁に重ならない部分の敷設が終わる。これは、図4Aの敷設済み床材103a〜103cに相当する(図中、敷設済み床材103cは仕上げ対象床材104の下に隠れている)。
図1(c)のフローにおいて床材を順次敷設するとは、床材の線対称軸がX壁に直交するように方向が揃い、かつ、敷設済み床材の辺のうち線対称軸に平行な辺に、新規敷設床材の辺のうち線対称軸に平行な辺が接合するように敷設することを意味する。言い換えると図1(c)は、床材の線対称軸に直交する軸がY壁に直交するような方向に、新規敷設床材を順次設置する際のフローである。図4Aの場合は敷設済み床材103cに隣接する壁際敷設予定位置106のサイズが床材より狭いため、新規敷設床材が切断処理の対象、すなわち以下に述べる仕上げ対象床材となる。この場合符号106は、本発明の第2の壁際敷設予定位置に相当する。
続いて、壁際敷設予定位置106の施工が開始される。ステップS202にて、仕上げ対象床材104が図4Aに示すような所定の位置に設置される。すなわち、仕上げ対象床材104が、敷設済み床材103cの上に重なるような配置を行う。
ステップS203にて、図4Bに示すように、壁際仕上げボード105を、一つの辺(辺CD)が壁に接し、それに対向する辺ABが仕上げ対象床材104の上に重なるように設置する。このステップにおいては、まず壁際仕上げボード105を、仕上げ対象床材104を覆うように重ねた後、壁の方にずらしても良い。なお便宜上、各敷設済み床材の辺を透視して点線で示し、仕上げ対象床材104の辺を透視して一点鎖線で示す。
ステップS204にて、壁際仕上げボード105の壁に接していない側の短辺(辺AB)に沿って仕上げ対象床材104の上に目印(線B−B’)を設けたのち、切断する。あ
るいは辺ABに沿って直接カッターを用いてもよい。この処理は本発明における第2の切断ステップに相当する。
ステップS205にて、切断した仕上げ対象床材104を、図4Cのように敷設する。
上記の処理を繰り返すことにより、Y壁の壁際に床材を敷設できる。なお、X方向とY方向の敷設は、どのような順で行ってもよい。例えば列ごとまたは行ごとにまとめて敷設しても良いし、X方向とY方向を交互に敷設していっても良い。
(具体的な構成)
続いて、本発明の敷設方法が適用され得る具体的な構成について説明する。本発明は図2に示すような同一形状の床材を壁面を有する空間に多数敷設する構成であれば、適用可能である。また本発明の敷設方法に用いられる壁際仕上げボードは、床材のサイズとの関係が所定の基準を満たしてあれば構わない。従って以下に挙げるのは、本発明の理解を助けるための例示に過ぎない。
まず床材としては、樹脂、陶器、カーペット、絨毯、木材、ブロック、石材、畳などが挙げられる。樹脂製の床材としてはPVC(ポリ塩化ビニール)などがあり、加工のしやすさや強度、水や油への耐久性などの点で好適である。また、表面に印刷加工やシート加工をすることにより様々な意匠を表現できる。またその他様々な床材も、空間の使用目的、嗜好、費用や入手容易性などの観点から、ユーザーが任意に選択して良い。
次に、六角形床材に外接するサイズの壁際仕上げボードは、床材と同じ材質でも良いし、異なっていても良い。図2の壁際仕上げボードと床材を重ねたときに、ボードの辺AB、辺CDに床材の辺(23)、辺(56)がそれぞれ含まれ、ボードの辺BC、辺DAの中央に床材の頂点(4)、頂点(1)がそれぞれ重なるようなサイズであれば構わない。
なお、壁際仕上げボードは、その辺に沿って切断の目印線を引いたり、その辺にカッター等を当てて床材を切断したりする場合がある。そのため、少なくともフチの部分は、ある程度の硬度を持っていることが好ましい。典型的には樹脂、金属、ガラス、木材、硬質の紙材などが用いられる。特に、施工現場で壁際仕上げボードを作成する場合、カッター等で切断できる材質が好ましい。現場にあることが多い、木や樹脂などの板材を適宜利用可能である。また、六角形床材よりも大きいサイズの他の床材も利用できる。巾定規などの既存の定規に用いられる材質でも良い。また透明度の高い材質を用いれば、敷設済み床材や仕上げ対象床材を透視しながら施工できるので、作業が容易になる。
さらに、壁際仕上げボードは、床面を上から見たときのサイズが規定を満たす必要があるものの、持ち運びやずらし操作が可能な範囲であれば、高さは問わない。また、ボードの中央部付近に空気を抜くための穴を設けたり、ボードを操作しやすくするための把持部(取っ手、突起など)を設けたりしてもよい。
次に、カッターに関しては、床材の材質に応じたものを用いれば良い。例えばPVC等の樹脂製床材であれば、汎用的なカッターでも良いし、床の切断に特化したカッターでもよい。また切断前に目印を付けるかどうかや、目印の付け方(例えば筆記具による記入やケガキ処理)についても、材質に応じた手法を採用できる。
床材を床に固定する方法についても、床材と床面の材質、コスト、施工に掛けられる時間、美観などに基づいて任意の手法を採用できる。例えば接着剤やセメントを用いた固定、両面テープを用いた接着、床材自身の重量による固定などが考えられる。また、床材同士を辺が接するように連続的に敷設する際にも、辺同士を接着、はめ込み、目地埋め材を用いた充填などにより固定しても良い。
上記図1(b)のフローにおいては、六角形床材の向壁頂点とそれに対向する頂点を結ぶ軸(線対称軸)がX壁に直交し、図1(c)のフローにおいては、前記線対称軸と直交する別の線対称軸がY壁に直交していた。そして図1(b)および(c)を連続して説明していた。しかし本発明は、いずれか一方の方向の敷設のみに適用されても効果を得られる。
(効果)
本発明の敷設方法によれば、仕上げ対象床材104を所定の位置に設置する工程と、当該床材の形状に合わせて作成された壁際仕上げボード105を用いて切断位置を決定する工程と、当該切断位置において床材を切断する工程のみで適切なサイズの床材を得ることができる。ここで所定の位置は、フローを用いて説明したように、敷設済み床材の頂点や辺を基準として規定される。そのため、器具や定規を別途用意することなく頂点や辺を合わせるだけで、仕上げ対象床材104を所定の位置に配置可能である。また、図3A、図4Aに示すように所定の位置は壁面から近いので、切断位置を精度よく決定できる。
所定の位置が壁面から近いことの効果について、より詳細に説明する。床材が工業的に生産される際に、やむを得ずある程度のサイズの誤差が生じる。また、床材の材質によっては、室温等に応じて膨張や収縮が発生することがある。このような誤差の一つ一つは小さいものであっても、積み重なると大きな位置ズレを招く可能性がある。しかし、切断位置が壁面から近いということは、壁面と切断位置の間に介在する床材の数(すなわち、床材間の境界の数)が少ないということを意味するので、位置ズレを可及的に抑制できる。その結果、切断位置を精度良く決定できるようになる。
また、切断位置の特定に用いる壁際仕上げボード105も、施工の現場で、直線を規定する工具と直角を規定する工具のみを用いて簡易に作成できるので、予め用意されたボードが破損した場合でも、現場にある材料で直ちにボードを作成できる。また、床材のセットに付属するボードの数が少ない場合(例えば、床材セットに一つだけボードが付属する場合)、複数人数で同時並行的に壁際仕上げを行うことができない。しかし、本発明のボードは簡易に作成できるため、そのような場合でも直ちにボードを作成し、複数人数で同時並行的に壁際仕上げを実施できる。
また壁際仕上げボード105の位置決めについても、所定の位置に配置された仕上げ対象床材104と、壁との位置関係に基づいて決定できる。特に、壁際仕上げボード105を仕上げ対象床材104に重ねたあとで壁に突き当てるようにずらすという簡明な手法を採用できる。その結果、多様な形状を持つ床材であっても、巾定規などを用いた従来の手法と比べて、床材を切断する目印を正確かつ簡便に設けることができるので、壁際の仕上げを美感よくかつ簡便に実施できる。
[実施形態2]
図2(a)、(b)に示した六角形床材は、線対称軸に平行な辺がそれ以外の辺より短い、図では横長に表される形状か、線対称軸に平行な辺がそれ以外の辺より長い、図では縦長に表される形状であった。しかし本発明は、正六角形の床材に対しても適用可能である。これは、正六角形も中心に対称点を持つ点対称な六角形であり、かつ、対向する頂点を結ぶ線を対称軸とする線対称な六角形だからである。また、いずれの内角も180°未満である。この場合でも壁際仕上げボードは、六角形床材に外接する形状である。すなわち長方形の二組の平行な二辺のうち、一方の組に属する辺は、六角形床材の第1の頂点と第2の頂点の間の距離と同じ第1の長さを有し、他方の組に属する辺は、六角形床材の線対称軸と平行な二辺の間の幅と同じ第2の長さを有する。そして、図1に示したフローと同様の処理によって壁際を施工できる。
本実施形態によれば、図2(a)、(b)とは異なる美感を持った床材を提供可能である。そして本発明の敷設方法によって得られる、少ない工程で簡便に床材を切断して壁際を好適に処理するという利益はそのまま享受できる。
[本発明に係る敷設方法の展開例]
上述のように、本発明は、点対称かつ線対称かつ各内角が180°未満であり、線対称軸上に第1の頂点と第2の頂点を有する複数の六角形床材を床に敷設する方法である。しかし、本発明と同等な方法を用いることにより、より対称性の低い六角形床材をも簡便かつ正確に敷設することができる。以下では、床材に外接する長方形の形状を持つ壁際仕上げボードを用いて、より対称性の低い六角形床材の敷設方法に展開した例を説明する。
図6(a)は、本例に係る六角形床材601を示す。この六角形床材は、線対称軸602に関して線対称ではあるものの、y8≠y7であるため、点対称ではない。また、線対称軸602と平行な、一対の対向する辺603を有する。つまり六角形床材601は、「点対称かつ線対称かつ各内角が180°未満」ではなく、「線対称かつ、線対称軸に平行な二辺を有し、各内角が180°未満」なものだと言える。
図6(b)は、六角形床材601に適した壁際仕上げボード604である。ボードのサイズは、x7=x6、かつ、y9=y6である。すなわち本図においても、壁際仕上げボード604は六角形床材601に外接する。
図6(c)は、六角形床材601を、X壁101(第1の壁面)と敷設済み床材の隙間に合うサイズに切断する様子を示す。本図において、線対称軸上に第1の頂点、第2の頂点を設定すると、第1の頂点がある側同士、第2の頂点がある側同士が接合するように敷設する必要がある。したがって、本図のように、壁際敷設予定位置において、敷設済み床材のうち第2の頂点が突出している場合、切断対象床材601aは、第2の頂点が壁から遠い側に来るように、敷設済み床材の上に配置される。
そのときの配置位置は、X壁と平行な方向に隣り合って接する2つの敷設済み床材同士が接する線分の端点のうち、X壁に近い側の端点(すなわち、点605)に、切断対象床材601aの第1の頂点が重なるようになる。このとき、配置位置は、切断対象床材601aの第2の頂点の隣にある2つの頂点がそれぞれ、壁際敷設予定位置に隣接する2つの敷設済み床材に共に接する敷設済み床材(符号607)の、第1の頂点に隣り合う2つの頂点(すなわち、点606a、606b)に重なるようになる。
このように切断対象床材601aを配置し、図示したように壁際仕上げボード604を壁に突き当てるように配置し、壁と反対側の辺に沿って切断位置を決定する。決定した切断位置に沿って切断対象床材601aを切断することで、壁際敷設予定位置に適した形状の床材が得られる。
図7は、図6ともまた異なる六角形床材に本発明を展開した例である。図7(a)は、本例に係る六角形床材701を示す。この六角形床材は、線対称軸702に関して線対称ではあるものの、y13≠y12であるため、点対称ではない。また、線対称軸702と平行な、一対の対向する辺703を有する。つまり六角形床材701は、「点対称かつ線対称かつ各内角が180°未満」ではなく、「線対称かつ、線対称軸に平行な二辺を有する」と言える。
図7(b)は、六角形床材701に適した壁際仕上げボード704である。ボードのサイズは、x12=x11、かつ、y14=y11である。このように、六角形に含まれる6つの内角の中に180°以上の角度のものが存在する場合、図7(b)のようなサイズを持つ長方形のことを、「六角形床材701に外接する」と呼ぶ。言い換えると、本図に
おける、線対称軸の上にある第1および第2の頂点は、「外接する長方形」の辺の上には存在しない。「外接する長方形」の辺の上に存在するのは、第1の頂点に隣接する2つの頂点と、第2の頂点に隣接する2つの頂点である。
図7(c)は、六角形床材701を、X壁101(第1の壁面)と敷設済み床材の隙間に合うサイズに切断する様子を示す。本図において、線対称軸上に第1の頂点、第2の頂点を設定すると、第1の頂点がある側同士、第2の頂点がある側同士が接合するように敷設する必要がある。したがって、本図のように、壁際敷設予定位置において、敷設済み床材のうち第2の頂点がX壁と向かい合っている場合、切断対象床材701aは、第2の頂点が壁から遠い側に来るように、敷設済み床材の上に配置される。
そのときの配置位置は、切断対象床材701aの第1の頂点に隣接する2つの頂点が、X壁と平行な方向に隣り合って接する2つの敷設済み床材それぞれの第2の頂点(すなわち、点705aおよび705b)に重なるようになる。このとき、配置位置は、切断対象床材701aの第2の頂点が、壁際敷設予定位置に隣接する2つの敷設済み床材に共に接する敷設済み床材(符号707)の、第1の頂点(すなわち、点706)に重なるようにする。
その後は、上の例と同様に切断位置を決定して床材を切断する。
図8は、図6,図7ともまた異なる六角形床材に本発明を展開した例である。図8(a)は、本例に係る六角形床材801を示す。この六角形床材は、線対称軸802に関して線対称ではあるものの、y17≠y16であるため、点対称ではない。さらに、六角形床材801のうち、平行な2辺(符号803a,803b)は、線対称軸802とは平行ではなく、線対称軸802と垂直である。つまり六角形床材801は、「点対称かつ線対称かつ各内角が180°未満」ではなく、「線対称かつ、線対称軸に垂直な二辺を有する」と言える。
図8(b)は、六角形床材801に適した壁際仕上げボード804である。ボードのサイズは、x16=x15、かつ、y18=y15である。このように、六角形に含まれる6つの内角の中に180°以上の角度のものが存在する場合、図8(b)のようなサイズを持つ長方形のことを、「六角形床材801に外接する」と呼ぶ。言い換えると、本図における第1の頂点および第2の頂点は、「外接する長方形」の辺の上には存在しない。「外接する長方形」の辺の上に存在するのは、第1の頂点に隣接する2つの頂点と、第2の頂点に隣接する2つの頂点である。
図8(c)は、六角形床材801を、X壁101(第1の壁面)と敷設済み床材の隙間に合うサイズに切断する様子を示す。この床材を床に敷き詰めるためには、図示したように、床材の平行な辺同士が接する方向においては、床材の向きを揃える。また、平行でない辺同士が接する方向においては、床材の向きを互い違いにする。したがって、本図のように、壁際敷設予定位置において、敷設済み床材のうち第2の頂点がX壁と向かい合っている場合、切断対象床材801aは、第2の頂点が壁から遠い側に来るように、敷設済み床材の上に配置される。
そのときの配置位置は、切断対象床材801aの第1の頂点に隣接する2つの頂点が、X壁と平行な方向に隣り合って接する2つの敷設済み床材それぞれの第2の頂点(すなわち、点805および806)に重なるようになる。このとき、配置位置は、切断対象床材801aの第2の頂点が、壁際敷設予定位置に隣接する2つの敷設済み床材に共に接する敷設済み床材(符号807)の、第1の頂点(すなわち、点808)に重なるようにする。
その後は、上の例と同様に切断位置を決定して床材を切断する。
[実施形態3]
本実施形態では、壁際仕上げボードに用いる部材・材質の一例を説明する。同一形状の床材を敷き詰める場合、施工場所まで多量の床材を安全に運搬する必要がある。ここで床材は通常、床に敷き詰める方向(XY平面)に広がっているのに対して、垂直方向(Z方向)での厚みは著しく少ない。そのため、複数の床材を重ねて束ねることで運搬が容易になる。
図8は、このような床材の運搬時の様子である。ここに示すように、運搬中の衝突やこすれによる破損を防ぐために、向きを揃えて重ねた床材の上部または下部、もしくはその両方に、長方形の緩衝ボードを配置して梱包することがある。緩衝ボードはハードボードとも呼ばれ、床材が他の物品と衝突することによる傷の発生や、結束材によって跡が付くことを防止する働きがある。
ここで緩衝ボードに求められる要件について検討する。まず破損防止の観点からは、ある程度の硬度や衝撃吸収性が必要である。したがって緩衝ボードの材質としては、樹脂、木材、金属、硬質の紙材などが好適だと言える。またサイズの点では、最低限、床材の全体を覆う程度の大きさが必要である。
以上の要件を考えると、緩衝ボードのサイズを、ちょうど床材に重なるサイズの長方形とすることにより、壁際仕上げボードに転用可能であることが分かる。すなわち、緩衝ボードのサイズは、六角形床材に外接するような長方形とする。つまり緩衝ボードの対向する二辺は、六角形床材の線対称軸を挟んで対向する二辺を包含し、かつ線対称軸上の2つの頂点は、緩衝ボードの別の二辺上に位置する。
上記の要件を満たすように緩衝ボードの材質とサイズを決定すれば、そのまま壁際仕上げボードへの転用が可能になる。その結果、少ない工程で簡便に、床材を好適な形状に切断できるという本発明の効果を、低コストで享受することが可能になる。またユーザーにとっては、梱包を解いて緩衝ボードを取り出せばすぐに施工を始められるので、別途仕上げボードを作成等する必要がなく、作業時間の短縮が可能になる。
なお、床材の隅の部分の破損を防ぐために、緩衝ボードを床材よりもやや大きいサイズにする場合がある。あるいは製造精度の問題で、床材に外接するサイズとは僅かに異なるサイズの緩衝ボードが用いられる場合がある。それらの場合でも、図5に示したような方法で、緩衝ボードをサイズ精度の良い壁際仕上げボードとして利用することができる。
上記の各実施形態では、出願人らが美感や敷設のしやすさを考慮して設計した所定の形状を持つ六角形床材を、床材に外接する壁際仕上げボードまたは緩衝ボードを用いて、壁を有する空間に敷設する敷設方法について説明した。本発明は、上記の敷設方法に適した壁際仕上げボードとして捉えることもできる。また、所定の形状の床材があるときに、それに適した壁際仕上げボードを作成する方法として捉えることもできる。その他本発明の目的を損なわない範囲において様々に変形して用いることができる。
本発明の目的は、あくまでも、多様な形状の床材を用いた場合でも、壁際を簡便かつ好適に仕上げられるような敷設方法を、広く提供することにある。
101:X方向に延伸する壁(第1の壁面)
102:Y方向に延伸する壁(第2の壁面)
103a〜103d:敷設済み床材
104:仕上げ対象床材(新規敷設床材)
105:壁際仕上げボード
106:壁際敷設予定位置

Claims (5)

  1. 点対称かつ線対称かつ各内角が180°未満であり、線対称軸上に第1の頂点と第2の頂点を有する複数の六角形床材を、第1の壁面を有する床に敷設する方法であって、
    前記複数の六角形床材のそれぞれを、前記線対称軸が前記第1の壁面に直交するように方向が揃い、かつ、敷設済み床材の辺に新規敷設床材の辺が接合するように敷設するステップと、
    前記第1の壁面のすぐ近くの前記敷設済み床材に隣接するように前記六角形床材を敷設しようとするときに、前記第1の壁面と前記敷設済み床材との間にある壁際敷設予定位置のサイズが前記六角形床材よりも小さい場合に、前記六角形床材の形状に応じて、当該六角形床材に外接する長方形の形状を持つ壁際仕上げボードを作成するステップと、
    前記壁際仕上げボードを用いて、前記新規敷設床材を前記壁際敷設予定位置のサイズに切断する第1の切断ステップと、
    を有することを特徴とする敷設方法であって、
    前記第1の切断ステップは、
    前記新規敷設床材を、前記新規敷設床材の前記第1の頂点が、前記第1の壁面と平行な方向において隣り合って接する2つの前記敷設済み床材同士が接する線分の端点のうち、前記第1の壁面に近い側の端点と重なるように設置するサブステップと、
    前記壁際仕上げボードの、前記六角形床材の前記線対称軸と平行な二辺の間の幅と同じ長さを有する二辺のうち一方が前記第1の壁面に接するように、前記壁際仕上げボードを前記新規敷設床材に重ねるサブステップと、
    前記壁際仕上げボードの、前記六角形床材の前記線対称軸と平行な二辺の間の幅と同じ長さを有する二辺のうち、前記第1の壁面に接していない辺に沿った切断位置で前記新規敷設床材を切断するサブステップと、
    を有することを特徴とする敷設方法。
  2. 点対称かつ線対称かつ各内角が180°未満であり、線対称軸上に第1の頂点と第2の頂点を有する複数の六角形床材を、第1の壁面を有する床に敷設する方法であって、
    前記複数の六角形床材のそれぞれを、前記線対称軸が前記第1の壁面に直交するように方向が揃い、かつ、敷設済み床材の辺に新規敷設床材の辺が接合するように敷設するステップと、
    前記第1の壁面のすぐ近くの前記敷設済み床材に隣接するように前記六角形床材を敷設しようとするときに、前記第1の壁面と前記敷設済み床材との間にある壁際敷設予定位置のサイズが前記六角形床材よりも小さい場合に、前記六角形床材の形状に応じて、当該六角形床材に外接する長方形の形状を持つ壁際仕上げボードを作成するステップと、
    前記壁際仕上げボードを用いて、前記新規敷設床材を前記壁際敷設予定位置のサイズに切断する第1の切断ステップと、
    を有することを特徴とする敷設方法であって、
    前記第1の切断ステップは、
    前記新規敷設床材を、前記新規敷設床材の前記第2の頂点の隣にある2つの頂点がそれぞれ、前記壁際敷設予定位置に隣接する2つの前記敷設済み床材に共に接する前記敷設済み床材の、前記第1の頂点に隣り合う2つの頂点と重なるように設置するサブステップと、
    前記壁際仕上げボードの、前記六角形床材の前記線対称軸と平行な二辺の間の幅と同じ長さを有する二辺のうち一方が前記第1の壁面に接するように、前記壁際仕上げボードを前記新規敷設床材に重ねるサブステップと、
    前記壁際仕上げボードの、前記六角形床材の前記線対称軸と平行な二辺の間の幅と同じ長さを有する二辺のうち、前記第1の壁面に接していない辺に沿った切断位置で前記新規敷設床材を切断するサブステップと、
    を有することを特徴とする敷設方法。
  3. 前記六角形床材に外接する長方形は、当該長方形の二組の平行な二辺のうち、一方の組に属する辺は、前記六角形床材の前記第1の頂点と前記第2の頂点の間の距離と同じ第1の長さを有し、他方の組に属する辺は、前記六角形床材の前記線対称軸と平行な二辺の間の幅と同じ第2の長さを有する長方形である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の敷設方法。
  4. 前記複数の六角形床材を、第2の壁面を有する床に敷設する方法であって、
    前記複数の六角形床材のそれぞれを、前記線対称軸に直交する方向が前記第2の壁面に直交するように方向が揃い、かつ、前記敷設済み床材の辺に前記新規敷設床材の辺が接合するように敷設するステップと、
    前記第2の壁面と前記敷設済み床材との間にある第2の壁際敷設予定位置のサイズが前記六角形床材よりも小さい場合に、前記壁際仕上げボードを用いて、前記新規敷設床材を前記第2の壁際敷設予定位置のサイズに切断する第2の切断ステップと、
    をさらに有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の敷設方法。
  5. 前記六角形床材に外接する長方形は、当該長方形の二組の平行な二辺のうち、一方の組に属する辺は、前記六角形床材の前記第1の頂点と前記第2の頂点の間の距離と同じ第1の長さを有し、他方の組に属する辺は、前記六角形床材の前記線対称軸と平行な二辺の間の幅と同じ第2の長さを有する長方形であり、
    前記第2の切断ステップは、
    前記新規敷設床材を前記敷設済み床材と重なるように設置するサブステップと、
    前記壁際仕上げボードの前記第1の長さを有する二辺のうち一方が前記第2の壁面に接するように、前記壁際仕上げボードを前記新規敷設床材に重ねるサブステップと、
    前記壁際仕上げボードの前記第1の長さを有する二辺のうち、前記第2の壁面に接していない辺に沿った切断位置で前記新規敷設床材を切断するサブステップと、
    を有することを特徴とする請求項4に記載の敷設方法。
JP2017008730A 2017-01-20 2017-01-20 床材の敷設方法 Active JP6958961B2 (ja)

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