JP2018114584A - ワイヤ放電加工機および加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】故障したスイッチング素子を切り離した場合であっても、継続して加工を行うことができるワイヤ放電加工機および加工方法を提供する。
【解決手段】ワイヤ放電加工機12は、極間EGに加工電流を供給して放電加工を行うために設けられ、互いに並列接続された複数のスイッチング素子SWE2と、複数のスイッチング素子SWE2の各々を切り離すために、複数のスイッチング素子SWE2と直列に接続された複数のスイッチSWと、複数のスイッチング素子SWE2の少なくとも1つが故障した場合には、故障したスイッチング素子SWE2をスイッチSWで切り離すとともに、故障したスイッチング素子SWE2の数に応じて加工条件を変更する制御装置16と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤ電極と加工対象物とで形成される極間に電圧を印加して加工対象物を加工するワイヤ放電加工機および加工方法に関する。
下記に示す特許文献1には、加工対象物と直流電源との間で、加工対象物と直流電源とに直列に接続され、且つ、互いに並列に接続された複数のスイッチング素子を有する放電加工用電源装置が開示されている。そして、動作不良(故障)と判定されたスイッチング素子を切り離すために、複数のスイッチング素子と直列に接続される複数のスイッチを設けることも開示されている。
特開平11−216620号公報
しかしながら、上記した特許文献1では、故障と判定されたスイッチング素子を切り離すだけなので、切り離されていない他のスイッチング素子に流れる電流が大きくなる。そのため、故障と判定されていないスイッチング素子までもが故障してしまい、加工を行うことができなくなる。
そこで、本発明は、故障したスイッチング素子を切り離した場合であっても、継続して加工を行うことができるワイヤ放電加工機および加工方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、ワイヤ電極と加工対象物との間で形成される極間に、加工用電源部を用いて、加工条件にしたがった加工電流を供給することで、前記加工対象物に対して放電加工を行うワイヤ放電加工機であって、前記極間に前記加工電流を供給して放電加工を行うために設けられ、互いに並列接続された複数のスイッチング素子と、前記複数のスイッチング素子の各々を切り離すために、前記複数のスイッチング素子と直列に接続された複数のスイッチと、前記複数のスイッチング素子の少なくとも1つが故障した場合には、故障した前記スイッチング素子を前記スイッチで切り離すとともに、故障した前記スイッチング素子の数に応じて前記加工条件を変更する制御装置と、を備える。
本発明の第2の態様は、ワイヤ電極と加工対象物との間で形成される極間に、加工用電源部を用いて、加工条件にしたがった加工電流を供給することで、前記加工対象物に対して放電加工を行うワイヤ放電加工機の加工方法であって、前記ワイヤ放電加工機は、前記極間に前記加工電流を供給するために設けられ、互いに並列接続された複数のスイッチング素子と、前記複数のスイッチング素子の各々を切り離すために、前記複数のスイッチング素子と直列に接続された複数のスイッチと、を備え、前記複数のスイッチング素子の少なくとも1つが故障した場合には、故障した前記スイッチング素子を前記スイッチで切り離すとともに、故障した前記スイッチング素子の数に応じて前記加工条件を変更する制御ステップを含む。
本発明によれば、スイッチング素子が故障した場合であっても、故障したスイッチング素子を切り離すので、継続して加工を行うことができる。また、故障したスイッチング素子の数に応じて加工条件を変更するので、故障していない正常なスイッチング素子が故障することを防止することができる。したがって、継続して加工を行うことができる。
実施の形態におけるワイヤ放電加工機の構成図である。 加工制御部によって制御されるスイッチング素子のオン/オフのタイムチャートを示す図である。 スイッチング素子が故障した場合の例を示す図である。 加工条件変更部のテーブルの内容を示す図である。
本発明に係るワイヤ放電加工機および加工方法について、好適な実施の形態を掲げ、添付の図面を参照しながら以下、詳細に説明する。
図1は、ワイヤ電極10と加工対象物(ワーク)Wとの間で形成される極間EGに、電圧を印加して加工電流(放電電流)を流すことで放電加工を行うワイヤ放電加工機12の構成図である。ワイヤ放電加工機12は、極間EGに電圧(誘起電圧)Vsを印加して放電を誘起させるための回路(以下、放電誘起回路と呼ぶ。)C1と、極間EGに電圧(加工電圧)Vmを印加して加工電流を流すための回路(以下、加工回路と呼ぶ。)C2と、極間EGの電圧(以下、極間電圧と呼ぶ。)Vgを検出する電圧検出部14と、制御装置16とを備える。
放電誘起回路C1は、電源部(以下、放電誘起用電源部と呼ぶ。)18と、FET等で構成されるスイッチング素子SWE1とを有する。放電誘起用電源部18は、直流電源を有する。本実施の形態では、放電誘起用電源部18は、正極性の電圧Vsを極間EGに印加するために、放電誘起用電源部18の正極(+極)が加工対象物Wに接続され、負極(−極)がワイヤ電極10に接続されている。なお、放電誘起用電源部18は、正極性の電圧Vsおよび負極性の電圧Vsのうちどちらか一方を選択的に極間EGに印加できるような構成を有してもよい。
スイッチング素子SWE1は、極間EGに放電を誘起させるために、極間EGに放電誘起用電源部18の電圧(誘起電圧)Vsを印加するためのものである。スイッチング素子SWE1は、放電誘起用電源部18と極間EGとの間で、放電誘起用電源部18および極間EGに直列に接続されている。このスイッチング素子SWE1がオンになると、放電誘起用電源部18の電圧(誘起電圧)Vsが極間EGに印加される。つまり、スイッチング素子SWE1のオン/オフによって、電圧Vsの極間EGへの印加がオン/オフになる。図1に示す例では、スイッチング素子SWE1を、放電誘起用電源部18の正極と加工対象物Wとの間、および、放電誘起用電源部18の負極とワイヤ電極10との間にそれぞれ設けたが、どちらか一方にのみ設けてもよい。
加工回路C2は、電源部(以下、加工用電源部と呼ぶ。)20と、複数のスイッチング素子SWE2とを有する。加工用電源部20は、直流電源を有する。本実施の形態では、加工用電源部20は、正極性の電圧Vmを極間EGに印加するために、加工用電源部20の正極(+極)が加工対象物Wに接続され、負極(−極)がワイヤ電極10に接続されている。なお、加工用電源部20は、正極性の電圧Vmおよび負極性の電圧Vmのうちどちらか一方を選択的に極間EGに印加できるような構成を有してもよい。
複数のスイッチング素子SWE2は、極間EGに加工電流を供給して放電加工を行うために設けられている。複数のスイッチング素子SWE2は、3つのグループに分かれ、同一のグループに属する複数のスイッチング素子SWE2は、互いに並列に接続されている。このスイッチング素子SWE2は、FET等によって構成されている。本実施の形態では、1つ目のグループに属する複数のスイッチング素子SWE2をSWE2aと呼び、2つ目のグループに属する複数のスイッチング素子SWE2をSWE2bと呼び、3つ目のグループに属する複数のスイッチング素子SWE2をSWE2cと呼ぶ場合がある。
複数のスイッチング素子(第1のスイッチング素子)SWE2a、SWE2bは、加工用電源部20からの加工電流を極間EGに供給するためのものである。複数のスイッチング素子SWE2a、SWE2bは、加工用電源部20と極間EGとの間で、加工用電源部20および極間EGに直列に接続され、且つ、互いに並列に接続されている。複数のスイッチング素子SWE2aは、加工用電源部20の正極と加工対象物Wとの間で、加工用電源部20および加工対象物Wに直列に接続され、且つ、互いに並列に接続されている。複数のスイッチング素子SWE2bは、加工用電源部20の負極とワイヤ電極10との間で、加工用電源部20およびワイヤ電極10に直列に接続され、且つ、互いに並列に接続されている。
この複数のスイッチング素子SWE2a、SWE2bは、全て同時にオン/オフする。複数のスイッチング素子SWE2a、SWE2bがオンになると、加工用電源部20の電圧(加工電圧)Vmが極間EGに印加される。つまり、複数のスイッチング素子SWE2a、SWE2bのオン/オフによって、加工電圧Vmの極間EGへの印加がオン/オフになる。極間EGに加工電圧Vmが印加されることで、極間EGに加工電流(放電電流)が流れる。
なお、図1に示す例では、複数のスイッチング素子SWE2aと複数のスイッチング素子SWE2bとの両方を設けたが、どちらか一方のみ(例えば、複数のスイッチング素子SWE2aのみ)を設けてもよい。
複数のスイッチング素子(第2のスイッチング素子)SWE2cは、極間EGに流れた加工電流を極間EGに還流するためのものである。複数のスイッチング素子SWE2cは、極間EGと並列に接続されている。このスイッチング素子SWE2cは、全て同時にオン/オフする。
加工回路C2は、複数のスイッチング素子SWE2と直列に接続された複数のスイッチSWを有する。スイッチSWは、自身と直列に接続されたスイッチング素子SWE2を加工回路C2から切り離すものである。ここで、スイッチング素子SWE2aに直列に接続されたスイッチSWをSWaと呼び、スイッチング素子SWE2bに直列に接続されたスイッチSWをSWbと呼び、スイッチング素子SWE2cに直列に接続されたスイッチSWをSWcと呼ぶ場合がある。スイッチ(第1のスイッチ)SWaは、自身と直列に接続されたスイッチング素子SWE2aを加工回路C2から切り離すためのものであり、スイッチ(第1のスイッチ)SWbは、自身と直列に接続されたスイッチング素子SWE2bを加工回路C2から切り離すためのものである。スイッチ(第2のスイッチ)SWcは、自身と直列に接続されたスイッチング素子SWE2cを加工回路C2から切り離すためのものである。このスイッチSWa、SWb、SWcは、通常時は閉となるノーマリーオンのスイッチである。
放電加工の際には、極間EGに誘起電圧Vsを印加してから加工電流を極間EGに供給するという動作を高速で繰り返し行うことから、スイッチング素子SWE2a、SWE2b、SWE2cの応答周波数(オン/オフの周波数)を高くする必要がある。応答周波数が高いスイッチング素子は、小電流しか流すことができないため、極間EGに流れる大電流の加工電流を分散するために、スイッチング素子SWE2a、SWE2b、SWE2cを複数設けてそれらを互いに並列に接続している。これに対して、スイッチSWa、SWb、SWcはノーマリーオンなので高い応答周波数である必要がないことから、応答周波数が低いスイッチであってもよい。つまり、スイッチSWa、SWb、SWcは、応答周波数がスイッチング素子SWE2、SWE2cより低くてもよい。なお、このスイッチSW(SWa、SWb、SWc)は、FET等のスイッチング素子であってもよい。
制御装置16は、CPU等のプロセッサとプログラムが記憶されたメモリとを有する。前記プロセッサが前記プログラムを実行することで、本実施の形態の制御装置16として機能する。制御装置16は、加工制御部30、故障検出部32、スイッチング素子切離部34、および、加工条件変更部36を有する。
加工制御部30は、加工条件にしたがって、スイッチング素子SWE1、SWE2a、SWE2b、SWE2cのオン/オフを制御することで、加工対象物Wに対して加工を施す。
故障検出部32は、複数のスイッチング素子SWE2a、SWE2b、SWE2cのうち、故障しているスイッチング素子SWE2a、SWE2b、SWE2cを検出する。故障検出部32は、検出した故障しているスイッチング素子SWE2a、SWE2b、SWE2cを特定する情報(例えば、位置を示す情報)をスイッチング素子切離部34に出力するとともに、故障しているスイッチング素子SWE2a、SWE2b、SWE2cの数を加工条件変更部36に出力する。
スイッチング素子切離部34は、スイッチSWを制御することで、故障しているスイッチング素子(以下、故障スイッチング素子と呼ぶ場合がある。)SWE2を加工回路C2から切り離す。スイッチング素子切離部34は、故障スイッチング素子SWE2と直列に接続されたスイッチSWをオフにすることで、故障スイッチング素子SWE2を加工回路C2から切り離す。例えば、故障しているスイッチング素子SWE2がSWE2aの場合は、故障スイッチング素子SWE2aと直列に接続されているスイッチSWaをオフにすることで、故障スイッチング素子SWE2aを加工回路C2から切り離す。加工条件変更部36は、故障スイッチング素子SWE2a、SWE2b、SWE2cの数に応じて加工条件を変更する。
図2を用いて、加工制御部30によるスイッチング素子SWE1、SWE2a、SWE2b、SWE2cの制御を説明する。図2は、加工制御部30によって制御されるスイッチング素子SWE1、SWE2a〜SWE2cのオン/オフのタイムチャートを示す図である。なお、最初は、全てのスイッチング素子SWE1、SWE2a〜SWE2cがオフ状態であるものとする。
制御装置16は、複数のスイッチング素子SWE1を全てオンにして、極間EGに放電誘起用電源部18の電圧(誘起電圧)Vsを印加する。制御装置16は、極間EGに放電が発生すると、複数のスイッチング素子SWE1を全てオフにして、複数のスイッチング素子SWE2a、SWE2bを全てオンにする。これにより、極間EGに加工用電源部20の電圧(加工電圧)Vmが印加されて加工電流が流れる。スイッチング素子SWE2a、SWE2bがオンにされると、時間の経過とともに極間EGに流れる加工電流は徐々に増加していく。なお、極間EGに放電が発生すると、極間電圧Vgは、アーク電圧まで低下するので、制御装置16は、電圧検出部14が検出した極間電圧Vgが低下すると、放電が発生したと判断する。
制御装置16は、スイッチング素子SWE2a、SWE2bをオンにしてから、加工条件によって決められた所定時間(第1の所定時間)T1が経過すると、複数のスイッチング素子SWE2a、SWE2bを全てオフにして、複数のスイッチング素子SWE2cを全てオンにする。スイッチング素子SWE2cがオンにされると、極間EGに流れる加工電流が極間EGに還流されるので、スイッチング素子SWE2cがオンしている間は、極間EGに流れる加工電流の量(大きさ)が維持される。
制御装置16は、スイッチング素子SWE2cをオンにしてから、加工条件によって決められた所定時間(第2の所定時間)T2が経過すると、スイッチング素子SWE2cを全てオフにする。これにより、極間EGへの加工電流の供給が終了する。そして、極間EGへの加工電流の供給を終了してから、加工条件によって決められた休止時間QTが経過すると、再び複数のスイッチング素子SWE1を全てオンにして誘起電圧Vsを極間EGに印加することで上記した動作を繰り返す。つまり、誘起電圧Vsの印加開始から休止時間QTの終了までを1サイクルとし、この1サイクルを繰り返し行うことで、加工対象物Wに対して加工を施す。
ここで、図3に示すように、複数のスイッチング素子SWE2a、SWE2b、SWE2cのうち、例えば、1つのスイッチング素子SWE2aと1つのスイッチング素子SWE2cが故障(ショート)した場合は、加工用電源部20からの加工電流は、故障スイッチング素子SWE2a、SWE2cを流れてしまうため、極間EGに加工電流が流れず、加工を行うことができなくなる。また、スイッチング素子SWE2が故障している場合は、極間EGに供給する加工電流を制御することができないため、適切な加工を行うことができない。そこで、本実施の形態では、故障検出部32によって故障スイッチング素子SWE2a、SWE2b、SWE2cを検出し、スイッチング素子切離部34によって、検出された故障スイッチング素子SWE2a、SWE2b、SWE2cを加工回路C2から切り離すことで、このような問題を解決する。
しかしながら、故障スイッチング素子SWE2a、SWE2b、SWE2cを加工回路C2から切り離しても、極間EGに流れる加工電流の量は変わらない。そのため、故障スイッチング素子SWE2の切り離しによって、故障スイッチング素子SWE2のグループに属する他の正常なスイッチング素子SWE2(故障スイッチング素子SWE2と並列に接続されている他の正常なスイッチング素子SWE2)に流れる加工電流が多くなる。例えば、図3のように、故障スイッチング素子がSWE2a、SWE2cの場合は、故障していない他の正常なスイッチング素子SWE2a、SWE2cに流れる加工電流が多くなる。これにより、正常なスイッチング素子SWE2が故障してしまう場合がある。また、同一のグループに属する複数のスイッチング素子SWE2(互いに並列接続されている複数のスイッチング素子SWE2)のうち、故障スイッチング素子SWEの数が大きい程、該グループに属する他の正常なスイッチング素子SWE2に流れる電流が多くなる。そこで、本実施の形態では、このような問題を解決するために、加工条件変更部36によって加工条件を変更している。
加工条件変更部36は、故障スイッチング素子SWE2aの数、故障スイッチング素子SWE2bの数、および、故障スイッチング素子SWE2cの数のうち、最も大きい数(以下、単に故障スイッチング素子SWE2の数という場合がある。)に応じて加工条件を変更する。一番故障が多いグループの故障スイッチング素子SWE2の数に合すことで、全ての正常なスイッチング素子SWE2a、SWE2b、SWE2cを保護することができる。例えば、図3に示す場合は、故障スイッチング素子SWE2aの数が1、故障スイッチング素子SWE2bの数が0、故障スイッチング素子SWE2cの数が1、となっているので、最も大きい数は1となり、この数(1)に応じて加工条件を変更することになる。
加工条件変更部36は、故障していない正常なスイッチング素子SWE2a、SWE2b、SWE2cに流れる所定期間PT当りの電流の平均値が所定値を超えないように、故障スイッチング素子SWE2の数に応じて加工条件を変更する。この所定値は、全ての複数のスイッチング素子SWE2a、SWE2b、SWE2cが故障していないときに、全ての複数のスイッチング素子SWE2a、SWE2b、SWE2cの各々に流れる所定期間PT当りの電流の平均値に基づいて決定される。また、所定期間PTは、少なくとも1サイクル以上の期間を含む期間(例えば、10サイクルの期間)である。加工条件変更部36は、故障前と故障後とで、故障していない正常なスイッチング素子SWE2a、SWE2b、SWE2cに流れる所定期間PT当りの電流の平均値が変わらないように加工条件を変更することが好ましい。
加工条件変更部36は、故障スイッチング素子SWE2の数に応じて休止時間QTを変更してもよい。加工条件変更部36は、故障スイッチング素子SWE2の数が大きい程、休止時間QTを長くしてもよい。休止時間QTが長くなることで、スイッチング素子SWE2a、SWE2b、SWE2cに流れる所定期間PT当りの電流の平均値が低くなるからである。加工制御部30は、加工条件変更部36が変更した休止時間QTに基づいて、スイッチング素子SWE1をオンにするタイミングを決定する。
また、加工用電源部20の電圧(加工電圧)Vmを可変とし、加工用電源部20の電圧Vmを加工条件に含めてもよい。この場合は、加工条件変更部36は、故障スイッチング素子SWE2の数に応じて、加工用電源部20の電圧Vmを変更してもよい。加工条件変更部36は、故障スイッチング素子SWE2の数が大きい程、加工用電源部20の電圧Vmを小さくしてもよい。加工用電源部20の電圧Vmが下がることで、スイッチング素子SWE2a、SWE2b、SWE2cに流れる所定期間PT当りの電流の平均値が低くなるからである。加工制御部30は、加工条件変更部36が変更した電圧Vmを加工用電源部20が出力するように、加工用電源部20を制御する。
本実施の形態では、加工条件変更部36は、故障スイッチング素子SWE2の数に応じて、休止条件と電圧Vmとを変更する。加工条件変更部36は、予め決められた休止時間QT(以下、QTd)に補正係数k1を乗算することで、休止時間QTを変更する。休止時間QTは、QT=QTd×k1、の関係式(数式1)で表され、故障スイッチング素子SWE2の数が0の場合は、補正係数k1は1となる。また、加工条件変更部36は、予め決められた電圧Vm(以下、Vmd)に補正係数k2を乗算することで電圧Vmを変更する。電圧Vmは、Vm=Vmd×k2、の関係式(数式2)で表され、故障スイッチング素子SWE2の数が0の場合は、補正係数k2は1となる。
加工条件変更部36は、故障スイッチング素子SWE2の数に応じた補正係数k1、k2を記憶したテーブル36a(図4参照)を有し、該テーブル36aを用いて休止時間QTおよび電圧Vmを変更する。図4に示す例では、故障スイッチング素子SWE2の数が1に場合は、補正係数k1が「1.1」、補正係数k2が「0.9」となり、故障スイッチング素子SWE2の数が2に場合は、補正係数k1が「1.2」、補正係数k2が「0.8」となる。このように、故障スイッチング素子SWE2の数が大きくなる程、補正係数k1の値が大きくなり、補正係数k2の値が小さくなる。したがって、故障スイッチング素子SWE2の数が大きくなる程、休止時間QTは長くなり、電圧Vmは小さくなる。なお、故障スイッチング素子SWE2の数に応じて、休止時間QTおよび電圧Vmを変更するようにしたが、休止時間QTおよび電圧Vmの一方を変更してもよい。
ここで、複数のスイッチSW(SWa、SWb、SWc)のオン/オフ状態を切り換えることで、加工回路C2の回路状態を切り換えることができる。故障検出部32は、複数のスイッチSW(SWa、SWb、SWc)をオン/オフすることによって加工回路C2の回路状態を切り換えたときに電圧検出部14が検出した極間電圧Vgに基づいて、故障スイッチング素子SWE2を検出する。故障検出部32は、各回路状態における電圧検出部14が検出した極間電圧Vgに基づいて故障スイッチング素子SWE2を検出する。
回路状態が正常の場合(その回路状態を構成するスイッチング素子SWE2が故障していない場合)は、極間電圧Vgは所定の正常範囲内となるが、その回路状態が異常の場合(その回路状態を構成するスイッチング素子SWE2が故障している場合)は、極間電圧Vgが所定の正常範囲外となる。したがって、極間電圧Vgをみることでその回路状態が正常であるか否かを判断することができる。また、故障したスイッチング素子SWE2(SWE2a、SWE2b、SWE2c)の箇所によって、各回路状態の正常・異常のパターンが異なる。したがって、故障検出部32は、各回路状態の正常・異常に応じて、故障スイッチング素子を特定することができる。
なお、故障検出部32は、先行技術文献として挙げた特許文献1(特開平11−216620号公報)に開示されているように、スイッチング素子SWE2a、SWE2b、SWE2cの作動状態(導通しているか否か)を検出する検出回路を設け、検出回路が検出した検出信号に基づいて、スイッチング素子SWE2a、SWE2b、SWE2cの故障を検出してもよい。また、それ以外の方法で、故障スイッチング素子SWE2を検出してもよい。
上記実施の形態では、複数のスイッチング素子SWE2a、複数のスイッチング素子SWE2b、および、複数のスイッチング素子SWE2cを設けるようにしたが、複数のスイッチング素子SWE2cを設けなくてもよい。また、スイッチング素子SWE2cに関しては1つだけ設けてもよい。さらに、スイッチング素子SWE2aおよびスイッチング素子SWE2bのうち一方のみを設けてもよい。また、スイッチング素子SWE2a、SWE2bを1つだけ設けてもよい。なお、スイッチング素子SWE2aとスイッチング素子SWE2bとの両方を設ける場合は、その数が同じであることが好ましい。
例えば、スイッチング素子SWE2bを設けずに、スイッチング素子SWE2aを複数設け、これらのスイッチング素子SWE2aを互いに並列に接続するとともに、スイッチング素子SWE2cの数を1つにしてもよい。この場合は、スイッチング素子SWE2b、SWE2cに直列に接続されるスイッチSWb、SWcを設けなくてもよい。
以上のように、上記実施の形態で説明したワイヤ放電加工機12は、ワイヤ電極10と加工対象物Wとの間で形成される極間EGに、加工用電源部20を用いて、加工条件にしたがった加工電流を供給することで、加工対象物Wに対して放電加工を行う。このワイヤ放電加工機12は、極間EGに加工電流を供給して放電加工を行うために設けられ、互いに並列接続された複数のスイッチング素子SWE2と、複数のスイッチング素子SWE2の各々を切り離すために、複数のスイッチング素子SWE2と直列に接続された複数のスイッチSWと、複数のスイッチング素子SWE2の少なくとも1つが故障した場合には、故障したスイッチング素子SWE2をスイッチSWで切り離すとともに、故障したスイッチング素子SWE2の数に応じて加工条件を変更する制御装置16と、を備える。
これにより、スイッチング素子SWE2が故障した場合であっても、故障したスイッチング素子SWE2を切り離すので、継続して加工を行うことができる。また、故障したスイッチング素子SWE2の数に応じて加工条件を変更するので、故障していない正常なスイッチング素子SWE2が故障することを防止することができる。したがって、継続して加工を行うことができる。
複数のスイッチング素子SWE2は、加工用電源部20からの加工電流を極間EGに供給するために、極間EGと加工用電源部20との間で極間EGおよび加工用電源部20と直列に接続され、且つ、互いに並列に接続された複数のスイッチング素子SWE2a(またはSWE2b)を含む。複数のスイッチSWは、複数のスイッチング素子SWE2a(またはSWE2b)の各々を切り離すために、複数のスイッチング素子SWE2a(またはSWE2b)と直列に接続された複数のスイッチSWa(またはSWb)を含む。制御装置16は、複数のスイッチング素子SWE2a(またはSWE2b)の少なくとも1つが故障した場合には、故障したスイッチング素子SWE2a(またはSWE2b)をスイッチSWa(またはSWb)で切り離すとともに、故障したスイッチング素子SWE2a(またはSWE2b)の数に応じて加工条件を変更する。
これにより、スイッチング素子SWE2a(またはSWE2b)が故障した場合であっても、故障したスイッチング素子SWE2a(またはSWE2b)を切り離すので、継続して加工を行うことができる。また、故障したスイッチング素子SWE2a(またはSWE2b)の数に応じて加工条件を変更するので、故障していない正常なスイッチング素子SWE2が故障することを防止することができる。したがって、継続して加工を行うことができる。
複数のスイッチング素子SWE2a、SWE2bおよび複数のスイッチSWa、SWbは、加工用電源部20と加工対象物Wとの間および加工用電源部20とワイヤ電極10との間にそれぞれ設けられている。制御装置16は、加工用電源部20と加工対象物Wとの間に設けられ且つ故障したスイッチング素子SWE2aの数と、加工用電源部20とワイヤ電極10との間に設けられ且つ故障したスイッチング素子SWE2bの数のうち、大きい方の数に応じて加工条件を変更する。
これにより、スイッチング素子SWE2a、SWE2bが故障した場合であっても、故障したスイッチング素子SWE2a、SWE2bを切り離すので、継続して加工を行うことができる。また、故障したスイッチング素子SWE2aの数と故障したスイッチング素子SWE2bの数のうち、大きい方の数に応じて加工条件を変更するので、故障していない正常なスイッチング素子SWE2が故障することを防止することができ、継続して加工を行うことできる。
複数のスイッチング素子SWE2は、加工用電源部20による極間EGへの加工電流の供給後に、極間EGに流れる加工電流を還流させるために、極間EGと並列に接続された複数のスイッチング素子SWE2cを含む。複数のスイッチSWは、複数のスイッチング素子SWE2cの各々を切り離すために、複数のスイッチング素子SWE2cに直列に接続された複数のスイッチSWcを含む。制御装置16は、複数のスイッチング素子SWE2cの少なくとも1つが故障した場合には、故障したスイッチング素子SWE2cをスイッチSWcで切り離すとともに、極間EGおよび加工用電源部20と直列接続され且つ故障した前記スイッチング素子SWE2a(またはSWE2b)の数と、極間EGと並列に接続され且つ故障したスイッチング素子SWE2cの数とのうち大きい方の数に応じて加工条件を変更する。
これにより、スイッチング素子SWE2cが故障した場合であっても、故障したスイッチング素子SWE2cを切り離すので、継続して加工を行うことができる。また、故障したスイッチング素子SWE2a(またはSWE2b)の数と、スイッチング素子SWE2cの数のうち、大きい方の数に応じて加工条件を変更するので、故障していない正常なスイッチング素子SWE2が故障することを防止することができ、継続して加工を行うことができる。
制御装置16は、故障していないスイッチング素子SWE2に流れる所定期間PT当りの電流の平均値が所定値を超えないように、故障したスイッチング素子SWE2の数に応じて加工条件を変更する。これにより、故障したスイッチング素子SWE2を切り離した場合であっても、故障していない正常なスイッチング素子SWE2が故障することを防止することができる。
所定値は、複数のスイッチング素子SWE2が故障していないときに、複数のスイッチング素子SWE2の各々に流れる所定期間PT当りの電流の平均値に基づいて決定される。これにより、故障したスイッチング素子SWE2を切り離した場合であっても、故障していない正常なスイッチング素子SWE2が故障することを防止することができる。
極間EGには、加工電流が供給される前に、放電を誘起させるための誘起電圧Vsが印加される。加工条件は、極間EGへの加工電流の供給が終了してから再び誘起電圧Vsが印加されるまでの休止時間QTを含む。制御装置16は、故障したスイッチング素子SWE2の数が大きい程、休止時間QTを長くする。これにより、故障したスイッチング素子SWE2を切り離した場合であっても、故障していない正常なスイッチング素子SWE2が故障することを防止することができる。
加工条件は、加工用電源部20の電圧を含む。制御装置16は、故障したスイッチング素子SWE2の数が大きい程、加工用電源部20の電圧を小さくする。これにより、故障したスイッチング素子SWE2を切り離した場合であっても、故障していない正常なスイッチング素子SWE2が故障することを防止することができる。
制御装置16は、故障しているスイッチング素子SWE2を検出する故障検出部32を備える。これにより、故障しているスイッチング素子SWE2を検出することができる。
ワイヤ放電加工機12は、極間EGの電圧を検出する電圧検出部14を備える。複数のスイッチSWのオン/オフの状態によって、加工用電源部20と極間EGとを接続する回路状態が切り換わる。故障検出部32は、複数のスイッチSWをオン/オフすることによって回路状態を切り換え、切り換えた各回路状態において電圧検出部14が検出した極間EGの電圧に基づいて、故障しているスイッチング素子SWE2を検出する。これにより、故障しているスイッチング素子SWE2を精度よく検出することができる。
10…ワイヤ電極 12…ワイヤ放電加工機
14…電圧検出部 16…制御装置
18…放電誘起用電源部(電源部) 20…加工用電源部(電源部)
30…加工制御部 32…故障検出部
34…スイッチング素子切離部 36…加工条件変更部
C1…放電誘起回路 C2…加工回路
EG…極間 SW、SWa〜SWc…スイッチ
SWE1、SWE2、SWE2a〜SWE2c…スイッチング素子
Vg…極間電圧(電圧) Vm…加工電圧(電圧)
Vs…誘起電圧(電圧) W…加工対象物

Claims (13)

  1. ワイヤ電極と加工対象物との間で形成される極間に、加工用電源部を用いて、加工条件にしたがった加工電流を供給することで、前記加工対象物に対して放電加工を行うワイヤ放電加工機であって、
    前記極間に前記加工電流を供給して放電加工を行うために設けられ、互いに並列接続された複数のスイッチング素子と、
    前記複数のスイッチング素子の各々を切り離すために、前記複数のスイッチング素子と直列に接続された複数のスイッチと、
    前記複数のスイッチング素子の少なくとも1つが故障した場合には、故障した前記スイッチング素子を前記スイッチで切り離すとともに、故障した前記スイッチング素子の数に応じて前記加工条件を変更する制御装置と、
    を備える、ワイヤ放電加工機。
  2. 請求項1に記載のワイヤ放電加工機であって、
    前記複数のスイッチング素子は、前記加工用電源部からの前記加工電流を前記極間に供給するために、前記極間と前記加工用電源部との間で前記極間および前記加工用電源部と直列に接続され、且つ、互いに並列に接続された複数の第1のスイッチング素子を含み、
    前記複数のスイッチは、前記複数の第1のスイッチング素子の各々を切り離すために、前記複数の第1のスイッチング素子と直列に接続された複数の第1のスイッチを含み、
    前記制御装置は、前記複数の第1のスイッチング素子の少なくとも1つが故障した場合には、故障した前記第1のスイッチング素子を前記第1のスイッチで切り離すとともに、故障した前記第1のスイッチング素子の数に応じて前記加工条件を変更する、ワイヤ放電加工機。
  3. 請求項2に記載のワイヤ放電加工機であって、
    前記複数の第1のスイッチング素子および前記複数の第1のスイッチは、前記加工用電源部と前記加工対象物との間および前記加工用電源部と前記ワイヤ電極との間にそれぞれ設けられ、
    前記制御装置は、前記加工用電源部と前記加工対象物との間に設けられ且つ故障した前記第1のスイッチング素子の数と、前記加工用電源部と前記ワイヤ電極との間に設けられ且つ故障した前記第1のスイッチング素子の数のうち、大きい方の数に応じて前記加工条件を変更する、ワイヤ放電加工機。
  4. 請求項2または3に記載のワイヤ放電加工機であって、
    前記複数のスイッチング素子は、前記加工用電源部による前記極間への前記加工電流の供給後に、前記極間に流れる前記加工電流を還流させるために、前記極間と並列に接続された複数の第2のスイッチング素子を含み、
    前記複数のスイッチは、前記複数の第2のスイッチング素子の各々を切り離すために、前記複数の第2のスイッチング素子と直列に接続された複数の第2のスイッチを含み、
    前記制御装置は、前記複数の第2のスイッチング素子の少なくとも1つが故障した場合には、故障した前記第2のスイッチング素子を前記第2のスイッチで切り離すとともに、前記極間および前記加工用電源部と直列接続され且つ故障した前記第1のスイッチング素子の数と、前記極間と並列に接続され且つ故障した前記第2のスイッチング素子の数とのうち大きい方の数に応じて前記加工条件を変更する、ワイヤ放電加工機。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のワイヤ放電加工機であって、
    前記制御装置は、故障していない前記スイッチング素子に流れる所定期間当りの電流の平均値が所定値を超えないように、故障した前記スイッチング素子の数に応じて前記加工条件を変更する、ワイヤ放電加工機。
  6. 請求項5に記載のワイヤ放電加工機であって、
    前記所定値は、前記複数のスイッチング素子が故障していないときに、前記複数のスイッチング素子の各々に流れる所定期間当りの電流の平均値に基づいて決定される、ワイヤ放電加工機。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のワイヤ放電加工機であって、
    前記極間には、前記加工電流が供給される前に、放電を誘起させるための誘起電圧が印加され、
    前記加工条件は、前記極間への前記加工電流の供給が終了してから再び前記誘起電圧が印加されるまでの休止時間を含み、
    前記制御装置は、故障した前記スイッチング素子の数が大きい程、前記休止時間を長くする、ワイヤ放電加工機。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のワイヤ放電加工機であって、
    前記加工条件は、前記加工用電源部の電圧を含み、
    前記制御装置は、故障した前記スイッチング素子の数が大きい程、前記加工用電源部の電圧を小さくする、ワイヤ放電加工機。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のワイヤ放電加工機であって、
    前記制御装置は、故障している前記スイッチング素子を検出する故障検出部を備える、ワイヤ放電加工機。
  10. 請求項9に記載のワイヤ放電加工機であって、
    前記極間の電圧を検出する電圧検出部を備え、
    複数の前記スイッチのオン/オフの状態によって、前記加工用電源部と前記極間とを接続する回路状態が切り換わり、
    前記故障検出部は、複数の前記スイッチをオン/オフすることによって前記回路状態を切り換え、切り換えた各回路状態において前記電圧検出部が検出した前記極間の電圧に基づいて、故障している前記スイッチング素子を検出する、ワイヤ放電加工機。
  11. ワイヤ電極と加工対象物との間で形成される極間に、加工用電源部を用いて、加工条件にしたがった加工電流を供給することで、前記加工対象物に対して放電加工を行うワイヤ放電加工機の加工方法であって、
    前記ワイヤ放電加工機は、
    前記極間に前記加工電流を供給するために設けられ、互いに並列接続された複数のスイッチング素子と、
    前記複数のスイッチング素子の各々を切り離すために、前記複数のスイッチング素子と直列に接続された複数のスイッチと、
    を備え、
    前記複数のスイッチング素子の少なくとも1つが故障した場合には、故障した前記スイッチング素子を前記スイッチで切り離すとともに、故障した前記スイッチング素子の数に応じて前記加工条件を変更する制御ステップを含む、加工方法。
  12. 請求項11に記載の加工方法であって、
    前記極間には、前記加工電流が供給される前に、放電を誘起させるための誘起電圧が印加され、
    前記加工条件は、前記極間への前記加工電流の供給が終了してから再び前記誘起電圧が印加されるまでの休止時間を含み、
    前記制御ステップは、故障した前記スイッチング素子の数が大きい程、前記休止時間を長くする、加工方法。
  13. 請求項11または12に記載の加工方法であって、
    前記加工条件は、前記加工用電源部の電圧を含み、
    前記制御ステップは、故障した前記スイッチング素子の数が大きい程、前記加工用電源部の電圧を小さくする、加工方法。
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