JPH11216620A - 放電加工用電源装置における障害検知方法、放電加工用電源装置の制御方法及び放電加工用電源装置 - Google Patents

放電加工用電源装置における障害検知方法、放電加工用電源装置の制御方法及び放電加工用電源装置

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JPH11216620A
JPH11216620A JP10035377A JP3537798A JPH11216620A JP H11216620 A JPH11216620 A JP H11216620A JP 10035377 A JP10035377 A JP 10035377A JP 3537798 A JP3537798 A JP 3537798A JP H11216620 A JPH11216620 A JP H11216620A
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switching
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discharge machining
machining
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    • B23H1/02Electric circuits specially adapted therefor, e.g. power supply, control, preventing short circuits or other abnormal discharges
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H7/00Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
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    • B23H7/20Electric circuits specially adapted therefor, e.g. power supply for programme-control, e.g. adaptive

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工間隙へ放電加工パルスを供給するための
スイッチング回路の良否判定を放電加工中であるか否か
に拘らず可能とすること。 【解決手段】 加工間隙4に放電加工用のパルス電流を
供給するため直流電源1と加工間隙4との間に直列接続
されゲートパルス信号Gateによってオン、オフ制御
されるトランジスタユニット31〜33の作動状態に不
具合が生じたか否かを検出するため、トランジスタユニ
ット31〜33の夫々に導通状態にあることを示す検出
信号DS1〜DS3を得るためのチェック用直流電圧を
印加しておき、ゲートパルス信号Gateがトランジス
タユニット31〜33をオフ制御する状態にあるときの
検出信号DS1〜DS3の状態からトランジスタユニッ
ト31〜33の良否を良否判断回路6によって判断す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電極とワークとの
間に形成される放電加工間隙に加工用電圧を印加するた
めの放電加工用電源装置に障害が生じたことを検知する
ための方法、これを用いた放電加工用電源装置の制御方
法及び放電加工用電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】放電加工間隙に加工用電圧を間歇的に印
加するように構成された従来の放電加工用電源装置は、
バイポーラ型のスイッチングトランジスタを多数並列接
続して成る半導体スイッチ回路を介して直流電圧を放電
加工間隙に印加しておき、半導体スイッチ回路を構成す
るスイッチングトランジスタを所望のオン、オフ時間で
駆動するようになっている。
【0003】したがって、何らかの理由によって半導体
スイッチ回路に過電流が流れると、これらのスイッチン
グトランジスタが過熱し、熱暴走を生じるという事故が
発生し、スイッチングトランジスタが破損する虞があ
る。このような熱暴走に有効な対策としてバイポーラ型
のスイッチングトランジスタに代えてMOS−FET型
のスイッチングトランジスタを採用する構成も公知であ
るが、放電加工間隙に過電流が流れたり、過電圧が印加
されたりした場合、また装置の設置環境が悪いため導電
性の微細な導電粉等がトランジスタ回路部分に付着して
絶縁を失った場合など、それらの破損を生じる虞があ
る。
【0004】このような問題を回避するため、特開昭6
1−111821号公報には、放電加工用電源装置にお
いて、並列接続されたスイッチング素子に流れる電流を
検出する過電流検出手段、これらスイッチング素子の開
閉を制御する制御回路の出力端に接続された過電圧検出
手段、および前記スイッチング素子の電流入出力端間の
状態を監視する監視手段のうちの少なくとも1つを設け
た構成が開示されている。すなわち、特開昭61−11
1821号公報の発明の構成では、過電流検出手段、過
電圧検出手段、スイッチング素子のD−S間の状態を監
視する監視手段のうち少なくとも1つを設け、異常の場
合電源を遮断するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来では、警報型フュ
ーズ、フューズ特性を有する抵抗あるいは過電流検出器
を回路中に設け、加工間隙に過電流がTr部分を通して
流れたときフューズが溶断することを利用して回路を遮
断している。
【0006】しかし、そのような対処方法では回路が作
動するまでの間に過電流が加工間隙に流れてしまうの
で、例えばワイヤカット放電加工装置ではワイヤ電極が
断線したり、形彫り放電では過電流によるアーク痕を残
すという別の問題を引き起こす恐れがある。しかも、前
記遮断手段の作動時間が長い場合にはかなりの過電流が
流れることになり、被加工物に大きな損傷を与えるばか
りでなく他の回路への影響も避けられない。
【0007】さらに、従来技術では、異常が発生した場
合には警報を発したり加工運転を中止するしかない。加
工途中で加工を中断すると、被加工物を別の装置に再度
取り付け直して加工作業を続けるか、製造メーカーに依
頼して装置を修理するなどの手間が生じ、生産計画を大
幅に狂わせることになる。
【0008】本発明の目的は、したがって、従来技術に
おける上述の問題点を解決することができる、放電加工
用電源装置における障害検知方法、及びこれを用いた放
電加工用電源装置の制御方法及び放電加工用電源装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明によれば、加工用電極と被加工物との間に形
成される加工間隙に直流電源から放電加工用のパルス電
流を供給するため前記直流電源と前記加工間隙との間に
直列接続されるようにして放電加工用電源装置に設けら
れゲートパルス信号によってオン、オフ制御される複数
のスイッチング素子の作動状態に不具合が生じたか否か
を検出するため、前記スイッチング素子の夫々に導通状
態にあることを示す電気的信号を得るためのチェック用
直流電圧を印加しておき、前記ゲートパルス信号が前記
スイッチング素子をオフ制御する状態にあるときの前記
電気的信号の状態から前記スイッチング素子の良否を判
定するようにした放電加工用電源装置における障害検知
方法が提案される。
【0010】スイッチング素子がゲートパルス信号によ
ってオフ制御されている場合、チェック用直流電圧の印
加により得られた電気的信号が導通状態を示した場合、
スイッチング素子が不良であると判定される。
【0011】本発明では、上記構成において、チェック
用直流電圧を複数のスイッチング素子の夫々に独立して
印加するように構成することもできる。また、複数のス
イッチング素子が複数組に分けられており、チェック用
直流電圧を複数組の夫々に独立して印加するように構成
することもできる。
【0012】本発明では、上記構成において、ゲートパ
ルス信号がスイッチング素子をオフ制御する状態にある
期間中において、電気的信号の有無を放電加工開始に先
立ってチェックを開始するように構成することもでき
る。
【0013】本発明では、上記構成において、ゲートパ
ルス信号がスイッチング素子をオン状態からオフ状態に
するためにレベル変化してから所定時間が経過するまで
は前記電気的信号による前記スイッチング素子の良否判
定を行わないように構成することもできる。
【0014】本発明では、上記構成において、ゲートパ
ルス信号がスイッチング素子をオン制御する状態にある
期間中、電気的信号の有無に基づいてスイッチング素子
がオンとならない障害が発生しているか否かをも判定す
るように構成することができる。
【0015】本発明によれば、直流電源と、複数のスイ
ッチング回路が並列に接続されて成り、加工用電極と被
加工物との間に形成される加工間隙と該直流電源との間
に直列接続されるスイッチングユニットと、前記加工間
隙に放電加工用のパルス電圧を間歇的に供給するため前
記複数のスイッチング回路にオン、オフ制御のためのゲ
ートパルス信号を与える制御ユニットとを備えて成る放
電加工用電源装置において、前記複数のスイッチング回
路の夫々の作動状態を示す検出信号を得るための検出回
路と、前記検出信号と前記ゲートパルス信号とに応答し
前記スイッチング回路がオフ制御状態にあるときの対応
する検出信号の状態から前記スイッチング回路の夫々の
良否を判定する良否判定回路と、該良否判定回路の出力
に応答して前記スイッチングユニットの不良部位に関す
る表示を行う表示部とを備えた放電加工用電源装置が提
案される。
【0016】ゲートパルス信号によってスイッチング回
路がオフ制御状態にある場合において検出回路から得ら
れた検出信号が良否判定回路においてチェックされ、該
検出信号がスイッチング回路のオン動作を示している場
合にはスイッチング回路が不良と判定される。この結果
に基づき、表示部においてこれらのスイッチング回路の
不良部位に関する表示が行われる。ここで、検出回路
を、複数のスイッチング回路の夫々に対応して1つづつ
設ける構成としてもよい。
【0017】本発明によれば、直流電源と、並列的に接
続される複数のスイッチング素子を含んで成り加工用電
極と被加工物との間に形成される加工間隙と該直流電源
との間に直列接続されるスイッチング回路と、前記加工
間隙に放電加工用のパルス電圧を間歇的に供給するため
前記スイッチング素子にオン、オフ制御のためのゲート
パルス信号を選択的に与えることができる制御ユニット
とを備えて成る放電加工用電源装置において、前記複数
のスイッチング素子の夫々の作動状態を示す検出信号を
得るための検出回路と、前記検出信号と前記ゲートパル
ス信号とに応答し前記スイッチング素子がオフ制御状態
にあるときの対応する検出信号の状態から前記スイッチ
ング素子の夫々の良否を判定する良否判定回路と、該良
否判定回路の出力に応答して前記複数のスイッチング素
子のそれぞれの良否に関する表示を行う表示部とを備え
た放電加工用電源装置が提案される。
【0018】本発明によれば、直流電源と、複数のスイ
ッチング回路が並列に接続されて成り加工用電極と被加
工物との間に形成される加工間隙と該直流電源との間に
直列に接続されるスイッチングユニットと、前記加工間
隙に放電加工用のパルス電圧を間歇的に供給するため前
記複数のスイッチング回路にオン、オフ制御のためのゲ
ートパルス信号を与える制御ユニットとを備えて成り、
前記複数のスイッチング回路が、それぞれ、並列的に接
続される複数の半導体スイッチ素子を含んで構成され、
前記複数の半導体スイッチを対応するスイッチング回路
から選択的に切り離すスイッチを設けた放電加工用電源
装置において、前記複数のスイッチング回路の夫々の作
動状態を示す検出信号を得るための検出回路と、前記検
出信号と前記ゲートパルス信号とに応答し前記スイッチ
ング回路がオフ制御状態にあるときの対応する検出信号
の状態から前記スイッチング回路の夫々の良否を判定す
る良否判定回路と、該良否判定回路の出力に応答して前
記スイッチング回路の不良部位に関する表示を行う表示
部とを備えた放電加工用電源装置が提案される。
【0019】本発明では、直流電源と、加工用電極と被
加工物との間に形成される加工間隙と該直流電源との間
に直列接続される複数のスイッチング素子と、前記加工
間隙に放電加工用のパルス電圧を間歇的に供給するため
前記スイッチング素子にオン、オフ制御のためのゲート
パルス信号を与える制御ユニットとを備えて成る放電加
工用電源装置において、前記複数スイッチング素子が、
複数スイッチング素子からなるスイッチング回路ユニッ
トを構成され、該夫々のスイッチング回路ユニットと前
記直流電源との間に直列接続された遮断スイッチ素子
と、前記スイッチング回路ユニットの夫々の作動状態を
示す検出信号を得るための検出回路と、前記検出信号と
前記ゲートパルス信号とに応答し前記スイッチング素子
がオフ制御状態にあるときの対応する検出信号の状態か
ら前記スイッチング回路ユニットの夫々の良否を判定す
る良否判定回路と、該良否判定回路に応答し不良と判定
されたスイッチング回路ユニットに接続されている前記
遮断スイッチ素子をオフとする遮断制御回路とを備えた
放電加工用電源装置が提案される。
【0020】遮断制御回路によって不良と判定されたス
イッチング回路ユニットが直流電源が切り離されるの
で、他の正常なスイッチング回路ユニットを用いて放電
加工を続けることが可能となる。
【0021】本発明では、直流電源と、加工用電極と被
加工物との間に形成される加工間隙と該直流電源との間
に直列接続される複数のスイッチング素子と、前記加工
間隙に放電加工用のパルス電圧を間歇的に供給するため
前記スイッチング素子にオン、オフ制御のためのゲート
パルス信号を与える制御ユニットとを備えて成る放電加
工用電源装置において、前記直流電源と前記夫々の複数
のスイッチング素子との間に直列接続された遮断スイッ
チ素子と、前記複数のスイッチング素子の夫々の作動状
態を示す検出信号を得るための検出回路と、前記検出信
号と前記ゲートパルス信号とに応答し前記スイッチング
素子がオフ制御状態にあるときの対応する検出信号の状
態から前記スイッチング素子の夫々の良否を判定する良
否判定回路と、該良否判定回路に応答し不良と判定され
たスイッチング素子に接続されている前記遮断スイッチ
素子をオフとする遮断制御回路とを備えた放電加工用電
源装置が提案される。
【0022】本発明では、加工用電極と被加工物との間
に形成される加工間隙に直流電源から放電加工用のパル
ス電流を供給するため前記直流電源と前記加工間隙との
間に直列接続されるようにして放電加工用電源装置に設
けられゲートパルス信号によってオン、オフ制御される
複数のスイッチング素子の作動状態に応じて前記放電加
工用電源装置を制御する方法であって、前記スイッチン
グ素子の夫々に導通状態にあることを示す電流信号を得
るためのチェック用直流電圧を印加しておき、前記ゲー
トパルス信号が前記スイッチング素子をオフ制御する状
態にあるときの前記電流信号の有無から前記スイッチン
グ素子の良否を判定し、動作不良と判定されたスイッチ
ング素子を示す情報を表示装置に出力し、不良スイッチ
ング素子の異常を表示するようにした放電加工用電源装
置の制御方法が提案される。
【0023】本発明では、加工用電極と被加工物との間
に形成される加工間隙に直流電源から放電加工用のパル
ス電流を供給するため前記直流電源と前記加工間隙との
間に直列接続されるようにして放電加工用電源装置に設
けられゲートパルス信号によってオン、オフ制御される
複数のスイッチング素子の作動状態に応じて前記放電加
工用電源装置を制御する方法であって、前記スイッチン
グ素子の夫々に導通状態にあることを示す電流信号を得
るためのチェック用直流電圧を印加しておき、前記ゲー
トパルス信号が前記スイッチング素子をオフ制御する状
態にあるときの前記電流信号の有無から前記スイッチン
グ素子の良否を判定し、動作不良と判定されたスイッチ
ング素子を前記直流電源から切り離すようにした放電加
工用電源装置の制御方法が提案される。
【0024】本発明では、加工用電極と被加工物との間
に形成される加工間隙に直流電源から放電加工用のパル
ス電流を供給するため前記直流電源と前記加工間隙との
間に直列接続されるようにして放電加工用電源装置に設
けられゲートパルス信号によってオン、オフ制御される
複数のスイッチング素子の作動状態に応じて前記放電加
工用電源装置を制御する方法であって、前記スイッチン
グ素子の夫々に導通状態にあることを示す電流信号を得
るためのチェック用直流電圧を印加しておき、前記ゲー
トパルス信号が前記スイッチング素子をオフ制御する状
態にあるときの前記電流信号の有無から前記スイッチン
グ素子の良否を判定し、動作不良と判定されたスイッチ
ング素子を前記直流電源から切り離すと共に、未使用状
態にあるスイッチング素子から加工電流の供給を行うよ
うにした放電加工用電源装置の制御方法が提案される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例につき詳細に説明する。
【0026】図1は、本発明による放電加工用電源装置
の実施の形態の一例を示す概略構成図である。
【0027】図1に示した放電加工用電源装置におい
て、1は電圧可変型の直流電源、4は被加工物Wと加工
用電極Eとによって形成される加工間隙、3は直流電源
1から加工間隙4に所要の放電加工用のパルス電流を供
給するため直流電源1と加工間隙4との間に直列に接続
されるようにして設けられた電源出力供給ユニットであ
る。
【0028】電源出力供給ユニット3は、並列的に設け
られた3つのトランジスタユニット31〜33を有して
いる。トランジスタユニット31〜33は対応する電流
制限用の抵抗器R1、R2、R3を介して遮断ユニット
2に接続されている。なお、これらの抵抗器R1、R
2、R3は、ワイヤカット放電加工機の場合には配線の
インピーダンスとすることができる。
【0029】遮断ユニット2は、トランジスタユニット
31〜33を直流電源1と加工間隙4との間から選択的
に切り離すためのリレーを用いて構成されたスイッチ回
路であり、トランジスタユニット31〜33に対応して
設けられたスイッチCD1〜CD3から成っている。し
たがって、スイッチCD1〜CD3が全てオンとなって
いると、トランジスタユニット31〜33は直流電源1
と加工間隙4との間に並列的に接続される。遮断ユニッ
ト2と直流電源1との間には加工時にオンとされる電磁
開閉器PSRが設けられている。
【0030】5は、トランジスタユニット31〜33の
導通状態を制御するためのゲート制御回路であり、ゲー
ト制御回路5からトランジスタユニット31〜33に出
力されるゲートパルス信号Gateに応答して、トラン
ジスタユニット31〜33の導通が制御される。
【0031】例えば、ゲートパルス信号Gateに応答
してトランジスタユニット31が導通状態とされると、
抵抗器R1の値に応じたレベルの放電加工用パルス電流
を直流電源1から加工間隙4に流すことができる。した
がって、トランジスタユニット31〜33の導通、非導
通の組み合わせを変えることにより最大で8通りの電流
制御状態を実現できる。トランジスタユニットの数を増
すことによりより多くの電流制御状態を実現できる。
【0032】10は、放電加工装置本体に設けられた数
値制御(NC)装置、9はブラウン管、LCD等の表示
装置であり、NC装置10は本発明による放電加工用電
源装置の制御回路7と接続されている。
【0033】制御回路7はマイクロコンピュータシステ
ムを含んで構成されており、制御回路7及びNC装置1
0は入出力ユニット(I/O)8を介してゲート制御回
路5、遮断ユニット2、電源出力供給ユニット3及び電
磁開閉器PSRと接続されている。なお、NC装置10
において設定された電気的加工条件は、入出力ユニット
8を介して遮断ユニット2及び電源出力供給ユニット3
の回路状態を変えることにより行われる。また、制御回
路7はNC装置10の機能の一部としてソフトウェアー
による制御とすることも可能である。
【0034】本実施の形態では、トランジスタユニット
31〜33のそれぞれは、後述するように加工間隙4に
放電加工エネルギーを供給するための複数のスイッチン
グ素子と、これらのスイッチング素子の作動状態を示す
検出信号を得るための検出回路とを有している。トラン
ジスタユニット31〜33の各ユニットの検出回路にお
いて得られた検出信号DS1〜DS3は、スイッチング
素子の破損を判断する機能を有する良否判断回路6に入
力されている。
【0035】良否判断回路6での判断結果を示す良否判
断信号NGSは入出力ユニット8を介して制御回路7に
取り込まれ、所定のプログラムに従ってソフト処理さ
れ、NC装置10を介して表示装置9でその良否判断結
果が表示される。すなわち、入出力ユニット8、制御回
路7、NC装置10、表示装置9は、良否判断回路6の
出力に応答してスイッチング素子の不良箇所などの表示
を行う表示部を構成している。
【0036】本装置は、良否判断回路6においてトラン
ジスタユニット31〜33のうちのいずれかが不良と判
断された場合、良否判断回路6の出力に基づいて不良と
判断されたトランジスタユニットを直流電源1と加工間
隙4との間から切り離すように遮断ユニット2の各スイ
ッチCD1〜CD3のオン、オフを制御する機能を具え
ている。この機能は制御回路7に予めセットされている
プログラムにより遂行される。
【0037】次に、図2を参照してトランジスタユニッ
ト31の構成について詳しく説明する。
【0038】トランジスタユニット31は、スイッチン
グ素子として使用されるトランジスタTr1〜Trnと
これらに対応するスイッチS1〜Snとが図示の如く接
続されて成るスイッチング回路311と、ゲート信号G
ateに応答してトランジスタTr1〜Trnをそれぞ
れオン、オフ制御するためのドライブ信号DV1〜DV
nを出力するドライブ回路312と、これらのトランジ
スタTr1〜Trnの作動状態を示す検出信号DS1を
得るための検出回路313とから成っている。
【0039】スイッチS1〜Snは、入出力ユニット8
から供給されるスイッチ制御信号I/OS1〜I/OS
2にそれぞれ応答してオン、オフされる。
【0040】検出回路313において、E2は検出信号
DS1を得るためにスイッチング回路311に印加する
直流電圧を出力するための直流電圧源であり、直流電圧
源E2からの電圧はフォトカップラPT内の発光ダイオ
ードPT1、抵抗器DR、逆流防止用のダイオードD1
を介してスイッチング回路311に図示の如く印加され
ている。
【0041】発光ダイオードPT1に電流が流れて発光
した場合、この発光信号は受光素子PT2により電気的
信号に変換され、検出信号DS1として取り出される。
【0042】以上、トランジスタユニット31の構成に
ついて説明したが、他のトランジスタユニット32、3
3も同様の構成となっている。
【0043】図3は良否判断回路6の回路図である。こ
こで、DFF1〜DFF6はD型フリップフロップ、T
FFはT型フリップフロップ、SRFFはR−Sフリッ
プフロップ、DELAYはゲート信号Gateを500
nS遅延させる遅延素子、INV1〜INV4はインバ
ータ、DIF1〜DIF3はフィルタ、OR1〜OR3
はオアゲート、CKはクロックパルス発生器である。こ
れらは図3に示すように接続されている。
【0044】良否判断回路6は検出信号DSを構成する
検出信号DS1〜DS2及びゲート信号Gateに応答
して以下のように動作し、良否判断信号NGSを構成す
る第1〜第3良否判断信号NGS1〜NGS3を出力す
る。
【0045】以下、図4に示した図3の各部の信号のタ
イムチャートを参照しながら、図3に示す良否判断回路
6の動作について説明する。
【0046】ここで、DGateは、ゲート信号Gat
eと500nSの時間差を有する遅延ゲート信号、SE
TはR−SフリップフロップSRFFのセット信号、R
ESETはR−SフリップフロップSRFFのリセット
信号、INHはR−SフリップフロップSRFFから出
力される禁止信号、CP1はT型フリップフロップTF
Fからのパルス出力信号、CP2はフィルタDIF1か
らのクロック信号、/DS1〜/DS3は検出信号DS
1〜DS3の各反転検出信号、Sourceは図2の端
子SOUに流れるソース電流である。なお、ソース電流
は、放電加工中の良否判定動作の場合に端子SOUから
加工間隙4に流れる電流波形を示している。
【0047】ゲート信号Gateは、ゲート制御回路5
から出力され、トランジスタTr1〜Trnを開閉制御
するための信号である。遅延ゲート信号DGateは、
ゲート信号Gateの発生から検出信号DS1〜DS3
が出力されるまでの回路上の検出遅れ時間を考慮したも
ので、その遅れ時間以上(この例では500nS)を設
定している。
【0048】セット信号SETは、ゲート信号Gate
の立ち上がりを微分した信号である。リセット信号RE
SETは、遅延ゲート信号DGateの立ち下がりを微
分した信号である。禁止信号INHは、R−Sフリップ
フロップSRFFをセット信号SETでセットし、リセ
ット信号RESETでリセットして得られたものであ
る。
【0049】パルス出力信号CP1は、禁止信号INH
のハイレベルでクリアーされるT型フリップフロップT
FFで作られ、各トランジスタTr1〜Trnの破損判
断をゲート信号Gateによるオフ時間中にチェックす
るためのパルスである。クロック信号CP2は遅延ゲー
ト信号DGateの立ち上がりを微分した信号で、各ト
ランジスタTr1〜Trnの破損判断をゲート信号Ga
teによるオン時間中にチェックするためのパルスであ
る。
【0050】検出信号DS1〜DS3の各レベルは、ト
ランジスタTr1〜Trnの導通状態でLとなる。
【0051】時点t1から時点t2において、禁止信号
INHが出力されるので、パルス出力信号CP1のクロ
ックは発生しない。時点t2から時点t3は、トランジ
スタTr1〜Trnの破損がない場合の波形で、良否判
断信号NGSはHレベルのままである。
【0052】時点t4でいずれかのトランジスタが破損
しているとすると、検出信号DSはこの時点でLレベル
を出力する。この時点では、パルス出力信号CP1がな
いので、次の時点t5において良否判断信号NGSがL
レベルに変化し、保持される。ここで、放電加工中の良
否判定動作では、Source電流に示されるように時
点t4でトランジスタが導通破壊したとすると、端子S
OUから電流が加工間隙4に流れ始めるが、直ちにスイ
ッチCDが開状態となり加工間隙に過電流が流れること
が防止される。
【0053】時点t6からは、ゲート信号GateがH
レベルにある期間中にトランジスタが非導通で破損した
場合を検出するタイムチャートである。時点t6で、ク
ロック信号CP2は、遅延ゲート信号DGateの立ち
上がりに同期して出力される信号である。この時点では
トランジスタは導通状態で正常に動作しているので、良
否判断信号NGSはHレベルのままである。次に、時点
t7では、トランジスタが非導通であるため、検出信号
DSはレベル変化せず、したがって、良否判断信号NG
SとしてLレベルが出力される。
【0054】通常、MOSFETは導通状態で破損する
ことが多いが、この状態で破損すると、大きな電流が間
隙に流れ込み、ワークを損傷してしまう。並列的に接続
してあるトランジスタTr1〜Trnのうちの1つでも
破損していれば検出可能であるため、検出回路は、トラ
ンジスタユニット31〜33にそれぞれ1つで十分であ
る。
【0055】また、非導通での破損は、一度導通状態で
破損の結果大電流が流れたことで起きる場合と、ゲート
信号Gateが出ないという場合が考えられる。前者の
場合、導通状態での異常を先に検出しているので、その
時点で処理されている。一方後者の場合は、ゲート信号
Gateが、並列的に接続されたトランジスタTr1〜
Trnすべて同じ信号を使っているため、すべてのトラ
ンジスタTr1〜Trnが非導通となるので、この場合
も検出回路は各ユニットに1つづつで十分である。
【0056】次に、破損が判断された後の処理について
説明する。第1〜第3良否判断信号NGS1〜NGS3
は、一度NC装置10に送られ、ここで、緊急時の割り
込み処理により、すぐに入出力ユニット8に信号を送
る。異常のあったトランジスタユニットに接続されてい
るスイッチはオフとされ、また、予備として使用してい
ないトランジスタユニットに接続してあるスイッチをオ
ンとする。この時点では、加工は継続しているが、アラ
ームを出し、作業者へ通知する構成となっている。スイ
ッチとしてはリレーでも良いが、遮断するまでの速度に
遅延を生じるので、サイリスタやIGBT等を使った方
が高速で動作し加工間隙に過電流が流れるのを防ぐこと
ができるので安全である。
【0057】図5は制御回路7の動作を説明するための
フローチャートである。
【0058】ステップST1では、NC装置10からの
加工開始指令があったか否かが判定される。NC装置1
0からの加工開始指令がなければ、ステップST1の結
果はNOとなり、制御回路7は待機状態にあることにな
る。
【0059】ステップST1で加工開始指令があれば、
判別結果はYESとなってステップST2に進み、制御
回路7にトランジスタの良否チェック指令を出力する。
制御回路7がトランジスタ良否チェック指令を受け取る
と、図4のタイミングチャートに示すチェックが行われ
る。すなわち、NC装置10は、作業者により指定され
た放電加工条件の設定信号を入出力ユニット8を通して
ゲート制御回路5に送り、ゲート制御回路5からはゲー
ト信号Gateを各トランジスタユニット31〜33に
送る。このゲート信号Gateによりトランジスタユニ
ット31〜33が、設定条件のオンオフ周期で導通非導
通状態となっている。なお、この時点では加工が開始さ
れていないので加工電流は流れない。制御回路7は、チ
ェック動作のためトランジスタユニット31〜33内の
スイッチS1からSnをすべて開放してからスイッチS
1、S2、・・・Snと順次1つづつスイッチを開閉
し、スイッチが閉じた状態のとき導通か非導通かのチェ
ックを検出回路で行う。
【0060】ステップST3では、このチェックにおい
てトランジスタの不良が検出されたか否かが判別され
る。ステップST3でトランジスタの不良が発見されな
かった場合は、ステップST3の結果はNOとなってス
テップST4に入る。ステップST4では、制御回路7
は、スイッチS1からSnをすべて閉じて、トランジス
タの不良が発見されなかったことを示す信号NOTをN
C装置10に出力する。このNOT信号に応答してNC
装置10は、設定された加工電流が出力できる数のトラ
ンジスタユニットあるいはトランジスタを、スイッチC
D1〜CD3を導通させて電源に接続し、電磁開閉器P
SRを閉じて、設定された加工条件で加工を開始する。
そしてステップST5へ進む。
【0061】ステップST3でトランジスタの不良があ
ると判別されると、結果はYESとなり、ステップST
7で不良部分の表示指令が出力される。ここで作業者
は、表示装置11上の警報表示から異常を知ることにな
るが、このステップST7の異常表示処理後NC装置1
0による運転を止め加工作業を中止して、他の装置に作
業を継続するか、装置の修理を行うか判断することがで
きる。作業の中止を決定した時は、制御回路7の処理は
ST7で終了する。図5のフローチャートでは、加工を
行うのに支障がないと判断し、加工を行う指令をNC装
置10に与えて加工を行う場合の動作を示している。
【0062】ステップST7で不良部分の表示指令を出
力した後、ステップST8では、設定加工条件に基づい
て、正常なトランジスタユニットを電源に接続し加工を
開始する。すなわち、不良となったトランジスタに接続
されたスイッチSm(トランジスタに接続されているス
イッチS1からSn中の不良トランジスタに接続されて
いるスイッチSm)を開放のままにしておき、他の正常
なトランジスタユニットを選択し設定された加工電流が
出力できる数のトランジスタユニットのスイッチCDを
選択して導通させて直流電源1に接続するかあるいは未
使用のトランジスタに設定をかえた後、電磁開閉器PS
Rを閉じて、設定された加工条件で加工を行う指令をN
C装置に送り加工が開始される。そして、ステップST
5の処理に進む。
【0063】ステップST5では、加工中にも図4のタ
イミングチャートに示すチェックが行われ、トランジス
タの不良が検出されたか否かが判別される。なお、この
処理では、ステップST2で説明したトランジスタに接
続されたスイッチS1からSnを順次開閉してのチェッ
クは行わずトランジスタの状態を監視する。ステップS
T5でトランジスタの不良が発見されないと、結果はN
Oとなり、ステップST6に進んで加工終了信号がNC
装置10から送られてきたか否かを判別する。加工終了
信号があればステップST6はYESとなり、処理は終
了するか、又は再びステップST1に戻る。加工終了信
号がなければステップST6はNOとなって再びステッ
プST5の処理を繰り返す。
【0064】ステップST5でトランジスタの不良が検
出されると、結果はYESとなり、ステップST9に進
む。ステップST9で、制御回路7は、不良検出された
トランジスタユニットに接続されているスイッチCDを
直ちに遮断する指令を出力し、不良部位を直流電源1か
ら切り離した後、ステップST10で不良となったトラ
ンジスタユニットの表示指令をNC装置10に出力する
処理が行われる。
【0065】ここで、次のステップST11に進む前
に、放電加工を一時停止してステップST2と同じチェ
ックを行い、不良のトランジスタを特定する処理をして
もよい。また、1ユニットのトランジスタの数を1個あ
るいは2個として構成している場合ではトランジスタユ
ニットの予備が十分あるのでそのままステップST11
に進むこともでき、回路設計上の選択となる。
【0066】ステップST11では、未使用のトランジ
スタユニットの有無があるか否かを調べ、なければ結果
はNOとなってステップST6に進む。なお、未使用ユ
ニットの数が十分でない場合は加工終了するようにして
も良い。未使用状態のトランジスタユニットがある場合
はステップST11はYESとなり、ステップST12
において未使用のトランジスタユニットを電源に接続し
た後、ステップST6に進む。
【0067】なお、上記の処理フローチャートでは、加
工開始指令を待って動作するようにしたが、装置に電源
を投入した時点でステップST2、3、及び7の処理を
行うようにすれば、段取り作業を始める前に装置の異常
を確認し他の装置を利用することも可能になるため、無
駄な時間をなくすことができる。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、加工を開始する前にス
イッチング素子あるいはトランジスタユニットをオンオ
フ制御した場合のスイッチング素子あるいはトランジス
タユニットの良否を判断することができ、加工中におい
てもスイッチング素子あるいはトランジスタユニットの
良否の判定が可能であり、加工中にスイッチング素子あ
るいはトランジスタユニットの破損が生じた場合、これ
を直ちに検知することができる。
【0069】また、スイッチング素子の非導通のチェッ
クも行うことができるので、スイッチング素子をドライ
ブするドライブ回路とゲート制御回路との間で何らかの
支障が生じても検知することが可能となる。
【0070】さらに、スイッチング素子の破損が検知さ
れた場合、不良となったスイッチング素子を切り離す構
成とすることにより、被加工物に損傷を与えるのを有効
に防止することができる。
【0071】また、スイッチング素子が破損した場合、
予備のものに切り換えるようにすれば、加工を中断する
ことがないので、目的の加工が計画通りにでき、サービ
スマンが修理に来るまで機械を使えないということがな
いので、生産性が確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による放電加工用電源装置の実施の形態
の一例を示す概略構成図。
【図2】図1に示したトランジスタユニットの回路図。
【図3】図1に示した良否判断回路の回路図。
【図4】図3に示した良否判断回路の動作を説明するた
めのタイムチャート。
【図5】図1に示した制御回路の動作を説明するための
フローチャート。
【符号の説明】
1 直流電源 2 遮断ユニット 3 電源出力供給ユニット 4 加工間隙 5 ゲート制御回路 6 良否判断回路 7 制御回路 9 表示装置 10 NC装置 31〜33 トランジスタユニット 311 スイッチング回路 313 検出回路 CD1〜CD3 スイッチ DS1〜DS3 検出信号 E 加工用電極 E2 直流電圧源 Gate ゲートパルス信号 NGS 良否判断信号 S1〜Sn スイッチ Tr1〜Trn トランジスタ W 被加工物

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工用電極と被加工物との間に形成され
    る加工間隙に直流電源から放電加工用のパルス電流を供
    給するため前記直流電源と前記加工間隙との間に直列接
    続されるようにして放電加工用電源装置に設けられゲー
    トパルス信号によってオン、オフ制御される複数のスイ
    ッチング素子の作動状態に不具合が生じたか否かを検出
    するための方法であって、 前記スイッチング素子の夫々に導通状態にあることを示
    す電気的信号を得るためのチェック用直流電圧を印加し
    ておき、前記ゲートパルス信号が前記スイッチング素子
    をオフ制御する状態にあるときの前記電気的信号の状態
    から前記スイッチング素子の良否を判定するようにした
    ことを特徴とする放電加工用電源装置における障害検知
    方法。
  2. 【請求項2】 前記チェック用直流電圧を前記複数のス
    イッチング素子の夫々に独立して印加するようにした請
    求項1記載の放電加工用電源装置における障害検知方
    法。
  3. 【請求項3】 前記複数のスイッチング素子が複数組に
    分けられており、前記チェック用直流電圧を前記複数組
    の夫々に独立して印加するようにした請求項1記載の放
    電加工用電源装置における障害検知方法。
  4. 【請求項4】 前記チェック用直流電圧が、逆流防止用
    ダイオードを介して前記スイッチング素子に印加される
    請求項1、2、又は3記載の放電加工用電源装置におけ
    る障害検知方法。
  5. 【請求項5】 前記ゲートパルス信号が前記スイッチン
    グ素子をオフ制御する状態にある期間中において、前記
    電気的信号の有無を放電加工開始に先立ってチェックを
    開始するようにした請求項1、2、3又は4記載の放電
    加工用電源装置における障害検知方法。
  6. 【請求項6】 前記ゲートパルス信号が前記スイッチン
    グ素子をオン状態からオフ状態にするためにレベル変化
    してから所定時間が経過するまでは前記電気的信号によ
    る前記スイッチング素子の良否判定を行わないようにし
    た請求項1、2、3、4又は5記載の放電加工用電源装
    置における障害検知方法。
  7. 【請求項7】 前記ゲートパルス信号が前記スイッチン
    グ素子をオン制御する状態にある期間中、前記電気的信
    号の有無に基づいて前記スイッチング素子がオンとなら
    ない障害が発生しているか否かをも判定するようにした
    請求項1、2、3、4、5又は6記載の放電加工用電源
    装置における障害検知方法。
  8. 【請求項8】 直流電源と、複数のスイッチング回路が
    並列に接続されて成り、加工用電極と被加工物との間に
    形成される加工間隙と該直流電源との間に直列接続され
    るスイッチングユニットと、前記加工間隙に放電加工用
    のパルス電圧を間歇的に供給するため前記複数のスイッ
    チング回路にオン、オフ制御のためのゲートパルス信号
    を与える制御ユニットとを備えて成る放電加工用電源装
    置において、 前記複数のスイッチング回路の夫々の作動状態を示す検
    出信号を得るための検出回路と、 前記検出信号と前記ゲートパルス信号とに応答し前記ス
    イッチング回路がオフ制御状態にあるときの対応する検
    出信号の状態から前記スイッチング回路の夫々の良否を
    判定する良否判定回路と、 該良否判定回路の出力に応答して前記スイッチングユニ
    ットの不良部位に関する表示を行う表示部とを備えたこ
    とを特徴とする放電加工用電源装置。
  9. 【請求項9】 前記検出回路が、前記複数のスイッチン
    グ回路の夫々に対応して1つづつ設けられている請求項
    8記載の放電加工用電源装置。
  10. 【請求項10】 前記検出信号を得るため直流電圧が逆
    流防止用のダイオードを介して前記スイッチング回路に
    印加される請求項9記載の放電加工用電源装置。
  11. 【請求項11】 直流電源と、並列的に接続される複数
    のスイッチング素子を含んで成り加工用電極と被加工物
    との間に形成される加工間隙と該直流電源との間に直列
    接続されるスイッチング回路と、前記加工間隙に放電加
    工用のパルス電圧を間歇的に供給するため前記スイッチ
    ング素子にオン、オフ制御のためのゲートパルス信号を
    選択的に与えることができる制御ユニットとを備えて成
    る放電加工用電源装置において、 前記複数のスイッチング素子の夫々の作動状態を示す検
    出信号を得るための検出回路と、 前記検出信号と前記ゲートパルス信号とに応答し前記ス
    イッチング素子がオフ制御状態にあるときの対応する検
    出信号の状態から前記スイッチング素子の夫々の良否を
    判定する良否判定回路と、 該良否判定回路の出力に応答して前記複数のスイッチン
    グ素子のそれぞれの良否に関する表示を行う表示部とを
    備えたことを特徴とする放電加工用電源装置。
  12. 【請求項12】 前記検出回路が、前記複数のスイッチ
    ング素子の夫々に対応して1つづつ設けられている請求
    項11記載の放電加工用電源装置。
  13. 【請求項13】 前記検出信号を得るため直流電圧が逆
    流防止用のダイオードを介して前記スイッチング素子に
    印加される請求項12記載の放電加工用電源装置。
  14. 【請求項14】 直流電源と、複数のスイッチング回路
    が並列に接続されて成り加工用電極と被加工物との間に
    形成される加工間隙と該直流電源との間に直列に接続さ
    れるスイッチングユニットと、前記加工間隙に放電加工
    用のパルス電圧を間歇的に供給するため前記複数のスイ
    ッチング回路にオン、オフ制御のためのゲートパルス信
    号を与える制御ユニットとを備えて成り、前記複数のス
    イッチング回路が、それぞれ、並列的に接続される複数
    の半導体スイッチ素子を含んで構成され、前記複数の半
    導体スイッチを対応するスイッチング回路から選択的に
    切り離すスイッチを設けた放電加工用電源装置におい
    て、 前記複数のスイッチング回路の夫々の作動状態を示す検
    出信号を得るための検出回路と、 前記検出信号と前記ゲートパルス信号とに応答し前記ス
    イッチング回路がオフ制御状態にあるときの対応する検
    出信号の状態から前記スイッチング回路の夫々の良否を
    判定する良否判定回路と、 該良否判定回路の出力に応答して前記スイッチング回路
    の不良部位に関する表示を行う表示部とを備えたことを
    特徴とする放電加工用電源装置。
  15. 【請求項15】 前記検出回路が、前記複数のスイッチ
    ング回路の夫々に対応して1つづつ設けられている請求
    項14記載の放電加工用電源装置。
  16. 【請求項16】 前記検出信号を得るため直流電圧が逆
    流防止用のダイオードを介して前記対応するスイッチン
    グ回路の半導体スイッチング素子に印加される請求項1
    4記載の放電加工用電源装置。
  17. 【請求項17】 直流電源と、加工用電極と被加工物と
    の間に形成される加工間隙と該直流電源との間に直列接
    続される複数のスイッチング素子と、前記加工間隙に放
    電加工用のパルス電圧を間歇的に供給するため前記スイ
    ッチング素子にオン、オフ制御のためのゲートパルス信
    号を与える制御ユニットとを備えて成る放電加工用電源
    装置において、 戦旗複数スイッチング素子が、複数スイッチング素子か
    らなるスイッチング回路ユニットを構成され、該夫々の
    スイッチング回路ユニットと前記直流電源との間に直列
    接続された遮断スイッチ素子と、 前記スイッチング回路ユニットの夫々の作動状態を示す
    検出信号を得るための検出回路と、 前記検出信号と前記ゲートパルス信号とに応答し前記ス
    イッチング素子がオフ制御状態にあるときの対応する検
    出信号の状態から前記スイッチング回路ユニットの夫々
    の良否を判定する良否判定回路と、 該良否判定回路に応答し不良と判定されたスイッチング
    回路ユニットに接続されている前記遮断スイッチ素子を
    オフとする遮断制御回路とを備えたことを特徴とする放
    電加工用電源装置。
  18. 【請求項18】 直流電源と、加工用電極と被加工物と
    の間に形成される加工間隙と該直流電源との間に直列接
    続される複数のスイッチング素子と、前記加工間隙に放
    電加工用のパルス電圧を間歇的に供給するため前記スイ
    ッチング素子にオン、オフ制御のためのゲートパルス信
    号を与える制御ユニットとを備えて成る放電加工用電源
    装置において、 前記直流電源と前記夫々の複数のスイッチング素子との
    間に直列接続された遮断スイッチ素子と、 前記複数のスイッチング素子の夫々の作動状態を示す検
    出信号を得るための検出回路と、 前記検出信号と前記ゲートパルス信号とに応答し前記ス
    イッチング素子がオフ制御状態にあるときの対応する検
    出信号の状態から前記スイッチング素子の夫々の良否を
    判定する良否判定回路と、 該良否判定回路に応答し不良と判定されたスイッチング
    素子に接続されている前記遮断スイッチ素子をオフとす
    る遮断制御回路とを備えたことを特徴とする放電加工用
    電源装置。
  19. 【請求項19】 前記遮断スイッチ素子をオフとする遮
    断制御回路が、前記良否判定回路に応答し不良回路を遮
    断すると共に他の未使用回路に切替制御することを特徴
    とする請求項17又は18記載の放電加工用電源装置。
  20. 【請求項20】 加工用電極と被加工物との間に形成さ
    れる加工間隙に直流電源から放電加工用のパルス電流を
    供給するため前記直流電源と前記加工間隙との間に直列
    接続されるようにして放電加工用電源装置に設けられゲ
    ートパルス信号によってオン、オフ制御される複数のス
    イッチング素子の作動状態に応じて前記放電加工用電源
    装置を制御する方法であって、 前記スイッチング素子の夫々に導通状態にあることを示
    す電流信号を得るためのチェック用直流電圧を印加して
    おき、前記ゲートパルス信号が前記スイッチング素子を
    オフ制御する状態にあるときの前記電流信号の有無から
    前記スイッチング素子の良否を判定し、動作不良と判定
    されたスイッチング素子を示す情報を表示装置に出力
    し、不良スイッチング素子の異常を表示するようにした
    ことを特徴とする放電加工用電源装置の制御方法。
  21. 【請求項21】 加工用電極と被加工物との間に形成さ
    れる加工間隙に直流電源から放電加工用のパルス電流を
    供給するため前記直流電源と前記加工間隙との間に直列
    接続されるようにして放電加工用電源装置に設けられゲ
    ートパルス信号によってオン、オフ制御される複数のス
    イッチング素子の作動状態に応じて前記放電加工用電源
    装置を制御する方法であって、 前記スイッチング素子の夫々に導通状態にあることを示
    す電流信号を得るためのチェック用直流電圧を印加して
    おき、前記ゲートパルス信号が前記スイッチング素子を
    オフ制御する状態にあるときの前記電流信号の有無から
    前記スイッチング素子の良否を判定し、動作不良と判定
    されたスイッチング素子を前記直流電源から切り離すよ
    うにしたことを特徴とする放電加工用電源装置の制御方
    法。
  22. 【請求項22】 加工用電極と被加工物との間に形成さ
    れる加工間隙に直流電源から放電加工用のパルス電流を
    供給するため前記直流電源と前記加工間隙との間に直列
    接続されるようにして放電加工用電源装置に設けられゲ
    ートパルス信号によってオン、オフ制御される複数のス
    イッチング素子の作動状態に応じて前記放電加工用電源
    装置を制御する方法であって、 前記スイッチング素子の夫々に導通状態にあることを示
    す電流信号を得るためのチェック用直流電圧を印加して
    おき、前記ゲートパルス信号が前記スイッチング素子を
    オフ制御する状態にあるときの前記電流信号の有無から
    前記スイッチング素子の良否を判定し、動作不良と判定
    されたスイッチング素子を前記直流電源から切り離すと
    共に、未使用状態にあるスイッチング素子から加工電流
    の供給を行うようにしたことを特徴とする放電加工用電
    源装置の制御方法。
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