JP2018114094A - 組立式ディスプレイケース - Google Patents

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則忠 鈴木
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Abstract

【課題】従来のディスプレイケースは、形状によって収納時にもスペースが必要であったり、製造加工が難しかったり、展示物設置に手間がかかる高価なものであるという問題点があった。【解決手段】形状に特徴を有する工作機械が対応する台座とカバー面および留め具の組み合わせによって、簡便に組み立て分解が可能で、展示物の設置と出し入れがしやすいディスプレイケースを構成した。これにより、低コストで機能性の高く、収納時にコンパクトなディスプレイケースが提供できる。【選択図】図15

Description

本発明は、展示物を収納するディスプレイケースに関する。
従来の鑑賞用ディスプレイケースは特許文献1に示すような立体的なカバーを備えたものがある。また特許文献2に示すようなコの字型カバーの組み合わせで立体的なディスプレイケースを構成するものも知られている。これらのディスプレイケースの形状は金型を用いた射出成型加工により製造されるもの、また異なる透明板材を接着剤によって接着し製造されるもの、あるいは加熱による折り曲げ加工によって製造されるものが知られている。
さらに、特許文献3に示すように板材からなるカバーを各辺ではめ込む方式や、特許文献4に示すような接着剤やネジなどの係止材を使わずにI字型、L字型、T字型の係合突起を利用して差し込み式で組み立てられる方法が知られている。
特開2006−61186号 公報 特開2004−329805号 公報 実登3133301号 公報 特開2004−168330号 公報
(請求項1)
第1の課題は、以上に述べた従来の立体的なカバーを備えたケースでは、収納時や店頭陳列時にスペースを占有してしまう問題点がある。
第2の課題は、以上に述べた従来の金型を使用した成型では、金型製作のコストがかかり、金型コスト回収のために生産ロットが大きくなる問題点がある。
第3の課題は、台座を除いた5面が一体成型のカバーでは、取り外す際に内部の展示物の高さとカバーの高さの和が必要で、上部空間に余裕がない場所での設置時は展示物を収納した状態でケースごと移動させる必要が生じるという問題点がある。
第4の課題は、以上に特許文献3で示した従来のカバーを凹凸である辺のはめ込みだけで固定する場合、カバーが分離しやすくなり、意図せぬカバー部の分離によって内部の展示物が破損するリスクが問題点として存在する。
第5の課題は、以上に述べた従来のカバー面の板材において接着剤を用いて接着したり、折り曲げによって加工されるものは、熟練した技術が必要であり、人為的ミスによる接着不良や曲げ不良を完全に排除することはできず、歩留まりの悪化がコスト上昇要因となる問題点がある。
第6の課題は、以上で述べた従来技術である接着剤やネジなどの係止材を用いないI字型、L字型、T字型の係合突起を利用して組み立てる方法では、その突起や留め具の形状に起因する強度不足により、突起が折れやすい問題点がある。とりわけ、ディスプレイケース全体としてのコスト低減を検討する際には、カバーを構成する板材の板厚を薄く抑えることが非常に効果的であるため、I字型、L字型、T字型の係合突起形状では強度がさらに低下する。
第7の課題は、従来の特許文献4に示す差し込み式ディスプレイケースの組み立て方法では、展示物を載せたまま台座を移動させないでカバーの組み立てと取り外しができないため、ディスプレイケース内部で展示物が移動してしまう問題点がある。
第8の課題は、従来の差し込み式ディスプレイケースでは、台座を持ち上げて組み立て分解を行ったり、同時に2面以上のカバー面を保持したまま組み立てたり分解したりする必要があり、組み立てが簡便ではないという問題点がある。
(請求項2)
請求項2の課題は、従来のディスプレイケースではカバーの素材そのままで展示利用されるため、展示物の外見が単調であるという問題点がある。
(請求項3)
請求項3の課題は、従来のディスプレイケースでは不安定な展示物の場合に台座の上に展示物の固定具を必要とするため、展示物の外見が損なわれてしまうという問題点がある。
そこで、本発明は上記課題を解決すべく、低コストで機能性と外見に付加価値を高めた組み立て式ディスプレイケースを提供することを目的とするものである。
本発明は上記目的を達成するために、請求項に記載の以下のような構成を有する。
なお、図面番号及び括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた番号及び符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は上記目的を達成するために、第1の課題解決手段として組み立て式のディスプレイケース構造を採用した。
第2の課題解決手段として、レーザー加工切断機もしくはCNC(コンピュータ数値制御)工作機械による製造方法を採用した。
第3の課題解決手段として、前面だけでも取り外し可能で内部にアクセス可能な組み立て方法を採用した。
第4の課題解決手段として、カバー面の差し込み突起に留め具を利用して固定する組み立て構造を採用した。
第5の課題解決手段として、レーザー加工切断機もしくはCNC(コンピュータ数値制御)工作機械を利用する安定した製造方法を採用した。
第6の課題解決手段として、カバー面の突起部分の長さを短くし、かつ留め具の突起幅を広くとった形状とした。
第7の課題解決手段として、台座(1)に展示物を乗せた状態で移動させずに5面のカバー(2〜6)を差し込み式で組み立てや分解ができる構造とした。
第8の課題解決手段として、5面のカバーをそれぞれ1枚ずつ両手で順番に差し込んで組み立てや分解が行える構造とした。
上記第1の課題解決手段による作用は次の通りである。分解組み立て構造により収納時や店頭陳列時にコンパクトに収納することが可能となった。
第2の課題解決手段による作用は、1枚の板材料から製造を行うことが可能となり、金型が不要のため低コストで小ロットから製造が可能となった。
第3の課題解決手段による作用は、上部空間に余裕がないようなディスプレイケースの設置環境下においても、前面カバーのみ取り外して内部の展示物にアクセス可能となった。
第4の課題解決手段による作用は、カバー面を組み立てた状態の構造強度が増し、カバー面の意図せぬ分解による内部展示物の破損リスクが軽減した。
第5の課題解決手段による作用は、コンピューターを使用した材料の直接加工を行うことが可能となり、人為的なミスを防いで安定した製造を行うことができるようになり、歩留まりが向上してコスト低減が実現した。
第6の課題解決手段による作用は、図13に示すような構造により、カバー面突起ならびに留め具(7)の強度が確保され、さらに従来技術を用いた場合と比較して、より板厚が薄いカバー面材料を使用することができ、コスト低減が可能となった。
第7の課題解決手段による作用は、台座(1)を移動させることなくカバー面の組み立てと取り外しが可能となったため、台座上の展示物も移動させてしまうことなく破損のリスクが軽減した。
第8の課題解決手段による作用は、台座を固定させたままカバー面を1枚ずつ順番に取り付けたり取り外したりすることが可能となり、両手を使ってより簡単に確実な組み立てと分解作業が行えるようになった。
(請求項2)
請求項2に記載の発明においては、カバー面や台座上に設置する情景や柄を模したシートを「情景シート」と定義し、請求項2の課題解決手段として、請求項1記載のディスプレイケース台座やカバー面上に磁性を有する金属部品を取り付け、情景シートを挟んだ上から磁石により、情景シートを設置固定できる構造とした。
上記の請求項2に関する課題解決手段による作用は、展示物の外見に臨場感やデザイン性などの付加価値を生じさせることができ、また情景シートを簡単に交換できることによって、さまざまな展示物に応じた情景や、好みに応じた情景を再現することができるようになった。
(請求項3)
請求項3の課題解決手段として、カバー面や台座上に磁性のある金属部品を取り付けることにより、展示物に取り付けた磁石によって固定することが可能となった。
上記請求項3に関連する課題解決手段による作用は、不安定な展示物の場合であってもしっかりと固定させることが可能となった。また、ディスプレイケース内で露見された展示物の固定補助具が不要となり、外見上の美観も向上した。
(請求項1)
上述したように、本発明のディスプレイケースは収納時にコンパクトで、利用時に設置場所を選ばず簡便に組み立て分解が可能で、利便性が向上した低コストのディスプレイケースを提供することができる。
(請求項2)
上述したように、本発明のディスプレイケースは、内部に設置される展示物の趣向に合った展示が可能となり、展示物の表現方法の幅を広げることが可能となる。
(請求項3)
上述したように、本発明のディスプレイケースは、内部に設置される不安定な展示物であってもしっかりと固定することが可能となり、地震などによる展示物の破損リスクが低減され、展示物の固定具を省略することにより、外見上の美観も向上する。
本発明の実施の形態であって、ディスプレイケースの部品一覧図である。 同ディスプレイケース台座(1)の水平断面図 同ディスプレイケースの組み立て手順1 同ディスプレイケースの組み立て手順2 同ディスプレイケースの組み立て手順3 同ディスプレイケースの組み立て手順4 同ディスプレイケースの組み立て手順5 同ディスプレイケースの組み立て手順6 同ディスプレイケースの組み立て手順7 同ディスプレイケースの組み立て手順8 同ディスプレイケースの組み立て手順9 同ディスプレイケースへの留め具使用図 同ディスプレイケースへの留め具使用詳細図 同ディスプレイケースへの留め具使用状態図 同ディスプレイケースの外観図 同ディスプレイケースの板材料からの加工例図 同ディスプレイケースへ請求項2に示す固定具の取り付け図 同ディスプレイケースの請求項2に示す使用例図 同ディスプレイケースへ請求項3に示す固定具の取り付け図1 同ディスプレイケースへ請求項3に示す固定具の取り付け図2 同ディスプレイケースの請求項3に示す使用例図
(請求項1)
以下、本発明の請求項1に関する実施の形態を図1〜図16に基づいて説明する。
図においては、1は台座で、2は最初に台座に垂直に差し込むカバー面で、3と4は2のカバー面の左右に接続されるカバー面で、5は2〜4のカバー面に対して上部に被さるカバー面で、6は台座に対して前面となるカバー面である。7は3、4、5の側面突起に挿入してカバー面を固定するための留め具である。Aは台座1に設けられた差し込み穴で、BはAに差し込まれるカバー面2の突起であり、Cは台座1に設けられたカバー面3、4、6が挿入される溝である。Dはカバー面3、4、5の側面にある突起であり、Eは固定具7の突起が挿入される穴で、Fはカバー面3,4,5の側面突起Dが差し込まれる穴である。7(1)〜7(4)は固定具7の突起が挿入される穴Eに対して、E内側の側面に接する部分を表し、7(1)〜7(4)に接する側のE内側において、それぞれを対応する順にD(1)〜D(4)とする。Gはカバー面2〜6及び固定具7が切り出される一例の規格板材料であり、Hは台座を切削加工で切削を行う一例の規格板材料である。
以下、上記請求項1に関する構成の動作を説明する。まず図16に示すような加工データを作成し、必要となる図1に示すような板材料をレーザー切断加工、CNC(コンピュータ数値制御)工作機械による加工方法などを利用して用意しておく。板材料に関しては、工作機械が対応するものであればいかなる素材も利用可能である。特に、規格化された板材料であればコスト低減に寄与する。
台座1はカバー面2が差し込まれる差し込み穴Aとカバー面3、4、6の下辺が挿入される溝Cを有する面が台座1の上面となるため、その面を上に向けて安定した水平面に、差し込み穴Aがある辺を奥側にして設置する。この際、台座の上に設置する展示物の有無は問わない。
まず、図3に示す要領でカバー面2を台座1に垂直に差し込む。
次にカバー面3を図4に示す要領で突起の無い辺を下にして台座1上にある縦方向の溝Cの手前に合わせて、溝Cに台座面に対して垂直に挿入する。
そして図5に示すようにカバー面3の奥側突起Dをカバー面2の突起Dが挿入される穴Fに合わせて差し込む。
同様の手順で図6〜図7に示すように、カバー面4の突起Dもカバー面2の穴Fに合わせて差し込む。
次に図8に示すようにカバー面5をカバー面2の上部の穴Fに対して少し斜め上からカバー面3、4の上端突起Dに触れない角度を維持しながら差し込む。この際、カバー面2の上部の穴Fの垂直方向の穴の高さは、差し込まれるカバー面5の板厚より大きくとり、カバー面5が曲げられることなく斜めに挿入されるクリアランスを予め確保して設計しておく必要がある。
そして図9に示すようにカバー面5の突起Dをカバー面2上部の差し込み穴Fに最後まで突き当てた後にカバー面5の左右差し込み穴Fにカバー面3、4の上端突起Dを合わせて押し下げる。
次に図10に示すようにカバー面6の上部を台座とは反対側に少し引いた斜めの状態で台座1の手前の溝に合わせて差し込む。この時、左右のカバー面3,4の一番下にある手前側の突起と接触しない角度が必要となるため、台座1上の溝Cの幅はカバー面5の板厚より大きくクリアランスを確保しておく。なお、本ディスプレイケース内に展示物を設置していない場合は、カバー面6を取り付ける前に展示物を設置しておく必要がある。
そして図11に示すように、カバー面6の上部差し込み穴Fにカバー面5の突起Dが合うようにしてカバー面6の上部を奥に押し込んでいく。この時にディスプレイケースのサイズが大きい場合には、上部に被さるカバー面5の自重によりたわみが生じるため、カバー面5の手前側両隅部分を少し指で押し下げると手前の辺の中央部分が少し浮き上がるので、それに合わせてカバー面6の上部差し込み穴にカバー面5の手前側中央寄り突起を差し込むと良い。この状態で全5面の各差し込み穴Fと各突起Dの状態を確認してバランスを取り、台座1の溝にカバー面2,3,4,6の下辺がしっかり収まって接していることを確認する。
そして図12に示すように、各留め具7をそれぞれ各カバー面の突起Dに設けられた固定具差し込み穴Eに合わせて差し込んでいく。図13に示すように、各留め具7の突起側面7(1)〜7(4)は差し込まれる側のカバー面突起Dに設けられた各穴Eの内面と接触しながら差し込まれるため、固定具7の両端をしっかりと指で保持して水平かつ突起面Dに対して垂直に力を加えて挿入していく。
留め具7が各カバーの突起部Dに差し込まれた状態を図14に示す。
図15はディスプレイケースが組み立てられた状態の外観図である。
本ディスプレイケースの分解方法は、上記組み立て手順を逆にすることで分解が可能である。また、カバー面6はその上部と左右の留め具7を取り外すことにより図10〜11に示す手順の逆でカバー面6だけを取り外すことができ、内部の展示物にアクセス可能である。さらに、全5面の各2〜6のカバー面が全て留め具7によって固定された状態でカバー部全体を垂直に上に持ち上げることにより、カバー全体を一体成型カバーのように同時に取り外すことができる。さらに、カバー面2の上部左右の留め具7のみを外すことにより、カバー面3〜6の4面の状態で同時に取り外すことも可能である。この場合は、カバー面6の手前下側(カバー面6の下辺)を少し浮かせながらカバー面4面全体を手前に引くことで、4面のカバーを取り外すことが可能である。以上のように、本実施形態によれば省スペースかつ低コストで、低ロットからさまざまなバリエーションのディスプレイケースを製造することが可能で、設置場所の自由度も高く、組み立てた状態のカバー面の強度も確保でき、歩留まり向上とより安価な薄い板材料を利用できることによるコスト低減を実現した、展示物をより安定して展示でき、簡便で確実に組み立てと分解が可能なディスプレイケースが実現できるものである。
(請求項1の変形例1)
上記台座1に設けられた差し込み穴Aに関し、台座1の上面から底面まで貫通していなければならない必要はない。カバー面2を挿すだけでしっかり固定されれば十分である。
(請求項2)
以下、本発明の請求項2に関する実施の形態を図17〜図18に基づいて説明する。
図17、図18において、8は磁性を有するタップビスであり、必要に応じてタップビスを固定する場所にJのような下穴加工を設けておくとよい。カバー面に関して、9は頭部の低い磁性を有するネジであり、10は9に対応するナットである。ネジ9を設置する場所にネジの径に応じたKの貫通穴を設けておく。11は磁性のあるタップビス8および磁性を有するネジ9に接着固定する磁石であり、12は情景シートである。13は展示物例の置物であり、本発明に関係はない。
図18のように台座1や各カバー面に磁石を利用した情景シートの固定を行う場合には、まず情景シートの4隅に対応した箇所に磁性を有する金属固定具を設置する必要があるため、台座やカバー面の切断、切削加工時に必要とされる場所に穴あけ加工や切削加工を行っておく。少なくとも各々の情景シート12の4隅に任意の金属固定具8〜11を設け、情景シートのサイズによって必要な場合は設置個所を増やす。
展示物の設置後のカバー面取り付け方法及び取り外し方法は、図3〜図15に準ずる。以上のように、本実施形態によれば、様々な展示物に応じた情景シートに活用によって展示物の外見に臨場感や趣向性を高める効果が実現できるものである。
(請求項2の変形例)
情景シート12の設置対象は、台座1とカバー面2に限らず、その他のカバー面においても同様に設置利用可能である。また、貫通穴Kを設けずにカバー面の両側を磁石11で挟んで固定しても良い。
(請求項3)
以下、本発明の請求項3に関する実施の形態を図19〜図21に基づいて説明する。
図において、14は磁性を有する金属固定具であり、図19の例では板状の形状を有する。15は厚さの薄い磁石である。16は展示物例の置物であり、本発明には関係ない。
図19のように、磁性のある金属固定具14の形状に応じて、台座1に設置する場合は必要に応じてその14の形状に合わせて切削しておく。またカバー面に金属性固定具14を設置する場合も同様である。いずれの場合も容易に外れることのないように両面テープや接着剤を用いて台座1や各カバー面(2〜6)にしっかり固定しておく。
次に、図20に示すように展示物と金属製固定具14が接する面に、薄い形状の磁石部品15を両面テープなどで固定しておく。その際、展示物の形状や重量に応じて15は複数個所取り付けたり、磁力の大きなより厚い磁石15を必要に応じて使用することが望ましい。
図21に示すように、金属製固定具14に接する範囲において、展示物16を設置固定する。
展示物設置後のカバー面取り付け方法及び取り外し方法は、図3〜図15に準ずる。以上のように、本実施形態によれば、展示物の形状に応じて安定した固定が行える他、不安定な展示物を展示する際に必要となる固定補助具が不要となり、外見上の向上や臨場感を演出する効果が実現できるものである。
(請求項3の変形例)
磁性を有する金属固定具14および磁石15の設置は、台座1だけに限らず、その他のカバー面においても同様に設置利用可能である。また複合的に設置利用することも可能である。さらに、請求項2と請求項3は同時に利用しても構わない。
1 台座 A 差し込み穴
2 カバー面 B 差し込み突起
3 カバー面 C カバー面挿入溝
4 カバー面 D 差し込み突起
5 カバー面 E 留め具差し込み穴
6 カバー面 F 差し込み穴
7 留め具 G 板材料
8 磁性を有するタップビス H 板材料
9 磁性を有するネジ J タップビス用下穴
10 ナット K ネジ用の貫通穴
11 情景シート固定用磁石
12 情景シート
13 展示物例の置物
14 磁性を有する金属固定具
15 磁石
16 展示物例の置物
本発明は、展示物を収納するディスプレイケースに関する。
従来の鑑賞用ディスプレイケースは特許文献1に示すような立体的なカバーを備えたものがある。また特許文献2に示すようなコの字型カバーの組み合わせで立体的なディスプレイケースを構成するものも知られている。これらのディスプレイケースの形状は金型を用いた射出成型加工により製造されるもの、また異なる透明板材を接着剤によって接着し製造されるもの、あるいは加熱による折り曲げ加工によって製造されるものが知られている。
さらに、特許文献3に示すように板材からなるカバーを各辺ではめ込む方式や、特許文献4に示すような接着剤やネジなどの係止材を使わずにI字型、L字型、T字型の係合突起を利用して差し込み式で組み立てられる方法が知られている。
特開2006−61186号 公報 特開2004−329805号 公報 実登3133301号 公報 特開2004−168330号 公報
第1の課題は、以上に述べた従来の立体的なカバーを備えたケースでは、収納時や店頭陳列時にスペースを占有してしまう問題点がある。
第2の課題は、以上に述べた従来の金型を使用した成型では、金型製作のコストがかかり、金型コスト回収のために生産ロットが大きくなる問題点がある。
第3の課題は、台座を除いた5面が一体成型のカバーでは、取り外す際に内部の展示物の高さとカバーの高さの和が必要で、上部空間に余裕がない場所での設置時は展示物を収納した状態でケースごと移動させる必要が生じるという問題点がある。
第4の課題は、以上に特許文献3で示した従来のカバーを凹凸である辺のはめ込みだけで固定する場合、カバーが分離しやすくなり、意図せぬカバー部の分離によって内部の展示物が破損するリスクが問題点として存在する。
第5の課題は、以上に述べた従来のカバー面の板材において接着剤を用いて接着したり、折り曲げによって加工されるものは、熟練した技術が必要であり、人為的ミスによる接着不良や曲げ不良を完全に排除することはできず、歩留まりの悪化がコスト上昇要因となる問題点がある。
第6の課題は、以上で述べた従来技術である接着剤やネジなどの係止材を用いないI字型、L字型、T字型の係合突起を利用して組み立てる方法では、その突起や留め具の形状に起因する強度不足により、突起が折れやすい問題点がある。とりわけ、ディスプレイケース全体としてのコスト低減を検討する際には、カバーを構成する板材の板厚を薄く抑えることが非常に効果的であるため、I字型、L字型、T字型の係合突起形状では強度がさらに低下する。
第7の課題は、従来の特許文献4に示す差し込み式ディスプレイケースの組み立て方法では、展示物を載せたまま台座を移動させないでカバーの組み立てと取り外しができないため、ディスプレイケース内部で展示物が移動してしまう問題点がある。
第8の課題は、従来の差し込み式ディスプレイケースでは、台座を持ち上げて組み立て分解を行ったり、同時に2面以上のカバー面を保持したまま組み立てたり分解したりする必要があり、組み立てが簡便ではないという問題点がある。
そこで、本発明は上記課題を解決すべく、低コストで機能性と外見に付加価値を高めた組み立て式ディスプレイケースを提供することを目的とするものである。
本発明は上記目的を達成するために、請求項に記載の以下のような構成を有する。
なお、図面番号及び括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた番号及び符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
請求項1記載の発明は上記目的を達成するために、第1の課題解決手段として組み立て式のディスプレイケース構造を採用した。
第2の課題解決手段として、レーザー加工切断機もしくはCNC(コンピュータ数値制御)工作機械による製造方法を採用した。
第3の課題解決手段として、前面だけでも取り外し可能で内部にアクセス可能な組み立て方法を採用した。
第4の課題解決手段として、カバー面の差し込み突起に留め具を利用して固定する組み立て構造を採用した。
第5の課題解決手段として、レーザー加工切断機もしくはCNC(コンピュータ数値制御)工作機械を利用する安定した製造方法を採用した。
第6の課題解決手段として、カバー面の突起部分の長さを短くし、かつ留め具の突起幅を広くとった形状とした。
第7の課題解決手段として、台座(1)に展示物を乗せた状態で移動させずに5面のカバー(2〜6)を差し込み式で組み立てや分解ができる構造とした。
第8の課題解決手段として、5面のカバーをそれぞれ1枚ずつ両手で順番に差し込んで組み立てや分解が行える構造とした。
上記第1の課題解決手段による作用は次の通りである。分解組み立て構造により収納時や店頭陳列時にコンパクトに収納することが可能となった。
第2の課題解決手段による作用は、1枚の板材料から製造を行うことが可能となり、金型が不要のため低コストで小ロットから製造が可能となった。
第3の課題解決手段による作用は、上部空間に余裕がないようなディスプレイケースの設置環境下においても、前面カバーのみ取り外して内部の展示物にアクセス可能となった。
第4の課題解決手段による作用は、カバー面を組み立てた状態の構造強度が増し、カバー面の意図せぬ分解による内部展示物の破損リスクが軽減した。
第5の課題解決手段による作用は、コンピューターを使用した材料の直接加工を行うことが可能となり、人為的なミスを防いで安定した製造を行うことができるようになり、歩留まりが向上してコスト低減が実現した。
第6の課題解決手段による作用は、図13に示すような構造により、カバー面突起ならびに留め具(7)の強度が確保され、さらに従来技術を用いた場合と比較して、より板厚が薄いカバー面材料を使用することができ、コスト低減が可能となった。
第7の課題解決手段による作用は、台座(1)を移動させることなくカバー面の組み立てと取り外しが可能となったため、台座上の展示物も移動させてしまうことなく破損のリスクが軽減した。
第8の課題解決手段による作用は、台座を固定させたままカバー面を1枚ずつ順番に取り付けたり取り外したりすることが可能となり、両手を使ってより簡単に確実な組み立てと分解作業が行えるようになった。
上述したように、本発明のディスプレイケースは収納時にコンパクトで、利用時に設置場所を選ばず簡便に組み立て分解が可能で、利便性が向上した低コストのディスプレイケースを提供することができる。
本発明の実施の形態であって、ディスプレイケースの部品一覧図である。 同ディスプレイケース台座(1)の水平断面図 同ディスプレイケースの組み立て手順1 同ディスプレイケースの組み立て手順2 同ディスプレイケースの組み立て手順3 同ディスプレイケースの組み立て手順4 同ディスプレイケースの組み立て手順5 同ディスプレイケースの組み立て手順6 同ディスプレイケースの組み立て手順7 同ディスプレイケースの組み立て手順8 同ディスプレイケースの組み立て手順9 同ディスプレイケースへの留め具使用図 同ディスプレイケースへの留め具使用詳細図 同ディスプレイケースへの留め具使用状態図 同ディスプレイケースの外観図 同ディスプレイケースの板材料からの加工例図
以下、本発明の請求項1に関する実施の形態を図1〜図16に基づいて説明する。
図においては、1は台座で、2は最初に台座に垂直に差し込むカバー面で、3と4は2のカバー面の左右に接続されるカバー面で、5は2〜4のカバー面に対して上部に被さるカバー面で、6は台座に対して前面となるカバー面である。7は3、4、5の側面突起に挿入してカバー面を固定するための留め具である。Aは台座1に設けられた差し込み穴で、BはAに差し込まれるカバー面2の突起であり、Cは台座1に設けられたカバー面3、4、6が挿入される溝である。Dはカバー面3、4、5の側面にある突起であり、Eは固定具7の突起が挿入される穴で、Fはカバー面3,4,5の側面突起Dが差し込まれる穴である。7(1)〜7(4)は固定具7の突起が挿入される穴Eに対して、E内側の側面に接する部分を表し、7(1)〜7(4)に接する側のE内側において、それぞれを対応する順にD(1)〜D(4)とする。Gはカバー面2〜6及び固定具7が切り出される一例の規格アクリル製板材料であり、Hは台座を切削加工で切削を行う一例の規格木製板材料である。
以下、上記請求項1に関する構成の動作を説明する。まず図16に示すような加工データを作成し、必要となる図1に示すような板材料をレーザー切断加工、CNC(コンピュータ数値制御)工作機械による加工方法を利用して用意しておく。
台座1はカバー面2が差し込まれる差し込み穴Aとカバー面3、4、6の下辺が挿入される溝Cを有する面が台座1の上面となるため、その面を上に向けて安定した水平面に、差し込み穴Aがある辺を奥側にして設置する。この際、台座の上に設置する展示物の有無は問わない。
まず、図3に示す要領でカバー面2を台座1に垂直に差し込む。
次にカバー面3を図4に示す要領で突起の無い辺を下にして台座1上にある縦方向の溝Cの手前に合わせて、溝Cに台座面に対して垂直に挿入する。
そして図5に示すようにカバー面3の奥側突起Dをカバー面2の突起Dが挿入される穴Fに合わせて差し込む。
同様の手順で図6〜図7に示すように、カバー面4の突起Dもカバー面2の穴Fに合わせて差し込む。
次に図8に示すようにカバー面5をカバー面2の上部の穴Fに対して少し斜め上からカバー面3、4の上端突起Dに触れない角度を維持しながら差し込む。この際、カバー面2の上部の穴Fの垂直方向の穴の高さは、差し込まれるカバー面5の板厚より大きくとり、カバー面5が曲げられることなく斜めに挿入されるクリアランスを予め確保して設計しておく必要がある。
そして図9に示すようにカバー面5の突起Dをカバー面2上部の差し込み穴Fに最後まで突き当てた後にカバー面5の左右差し込み穴Fにカバー面3、4の上端突起Dを合わせて押し下げる。
次に図10に示すようにカバー面6の上部を台座とは反対側に少し引いた斜めの状態で台座1の手前の溝に合わせて差し込む。この時、左右のカバー面3,4の一番下にある手前側の突起と接触しない角度が必要となるため、台座1上の溝Cの幅はカバー面5の板厚より大きくクリアランスを確保しておく。なお、本ディスプレイケース内に展示物を設置していない場合は、カバー面6を取り付ける前に展示物を設置しておく必要がある。
そして図11に示すように、カバー面6の上部差し込み穴Fにカバー面5の突起Dが合うようにしてカバー面6の上部を奥に押し込んでいく。この時にディスプレイケースのサイズが大きい場合には、上部に被さるカバー面5の自重によりたわみが生じるため、カバー面5の手前側両隅部分を少し指で押し下げると手前の辺の中央部分が少し浮き上がるので、それに合わせてカバー面6の上部差し込み穴にカバー面5の手前側中央寄り突起を差し込むと良い。この状態で全5面の各差し込み穴Fと各突起Dの状態を確認してバランスを取り、台座1の溝にカバー面2,3,4,6の下辺がしっかり収まって接していることを確認する。
そして図12に示すように、各留め具7をそれぞれ各カバー面の突起Dに設けられた固定具差し込み穴Eに合わせて差し込んでいく。図13に示すように、各留め具7の突起側面7(1)〜7(4)は差し込まれる側のカバー面突起Dに設けられた各穴Eの内面と接触しながら差し込まれるため、固定具7の両端をしっかりと指で保持して水平かつ突起面Dに対して垂直に力を加えて挿入していく。
留め具7が各カバーの突起部Dに差し込まれた状態を図14に示す。
図15はディスプレイケースが組み立てられた状態の外観図である。
本ディスプレイケースの分解方法は、上記組み立て手順を逆にすることで分解が可能である。また、カバー面6はその上部と左右の留め具7を取り外すことにより図10〜11に示す手順の逆でカバー面6だけを取り外すことができ、内部の展示物にアクセス可能である。さらに、全5面の各2〜6のカバー面が全て留め具7によって固定された状態でカバー部全体を垂直に上に持ち上げることにより、カバー全体を一体成型カバーのように同時に取り外すことができる。さらに、カバー面2の上部左右の留め具7のみを外すことにより、カバー面3〜6の4面の状態で同時に取り外すことも可能である。この場合は、カバー面6の手前下側(カバー面6の下辺)を少し浮かせながらカバー面4面全体を手前に引くことで、4面のカバーを取り外すことが可能である。以上のように、本実施形態によれば省スペースかつ低コストで、低ロットからさまざまなバリエーションのディスプレイケースを製造することが可能で、設置場所の自由度も高く、組み立てた状態のカバー面の強度も確保でき、歩留まり向上とより安価な薄い板材料を利用できることによるコスト低減を実現した、展示物をより安定して展示でき、簡便で確実に組み立てと分解が可能なディスプレイケースが実現できるものである。
(請求項1の変形例1)
上記台座1に設けられた差し込み穴Aに関し、台座1の上面から底面まで貫通していなければならない必要はない。カバー面2を挿すだけでしっかり固定されれば十分である。
1 台座
2 カバー面
3 カバー面
4 カバー面
5 カバー面
6 カバー面
7 留め具
A 差し込み穴
B 差し込み突起
C カバー面挿入溝
D 差し込み突起
E 留め具差し込み穴
F 差し込み穴
G 板材料
H 板材料
本発明は、展示物を収納するディスプレイケースに関する。
従来の鑑賞用ディスプレイケースは特許文献1に示すような立体的なカバーを備えたものがある。また特許文献2に示すようなコの字型カバーの組み合わせで立体的なディスプレイケースを構成するものも知られている。これらのディスプレイケースの形状は金型を用いた射出成型加工により製造されるもの、また異なる透明板材を接着剤によって接着し製造されるもの、あるいは加熱による折り曲げ加工によって製造されるものが知られている。
さらに、特許文献3に示すように板材からなるカバーを各辺ではめ込む方式や、特許文献4に示すような接着剤やネジなどの係止材を使わずにI字型、L字型、T字型の係合突起を利用して差し込み式で組み立てられる方法が知られている。
特開2006−61186号 公報 特開2004−329805号 公報 実登3133301号 公報 特開2004−168330号 公報
第1の課題は、以上に述べた従来の立体的なカバーを備えたケースでは、収納時や店頭陳列時にスペースを占有してしまう問題点がある。
第2の課題は、以上に述べた従来の金型を使用した成型では、金型製作のコストがかかり、金型コスト回収のために生産ロットが大きくなる問題点がある。
第3の課題は、台座を除いた5面が一体成型のカバーでは、取り外す際に内部の展示物の高さとカバーの高さの和が必要で、上部空間に余裕がない場所での設置時は展示物を収納した状態でケースごと移動させる必要が生じるという問題点がある。
第4の課題は、以上に特許文献3で示した従来のカバーを凹凸である辺のはめ込みだけで固定する場合、カバーが分離しやすくなり、意図せぬカバー部の分離によって内部の展示物が破損するリスクが問題点として存在する。
第5の課題は、以上に述べた従来のカバー面の板材において接着剤を用いて接着したり、折り曲げによって加工されるものは、熟練した技術が必要であり、人為的ミスによる接着不良や曲げ不良を完全に排除することはできず、歩留まりの悪化がコスト上昇要因となる問題点がある。
第6の課題は、以上で述べた従来技術である接着剤やネジなどの係止材を用いないI字型、L字型、T字型の係合突起を利用して組み立てる方法では、その突起や留め具の形状に起因する強度不足により、突起が折れやすい問題点がある。とりわけ、ディスプレイケース全体としてのコスト低減を検討する際には、カバーを構成する板材の板厚を薄く抑えることが非常に効果的であるため、I字型、L字型、T字型の係合突起形状では強度がさらに低下する。
第7の課題は、従来の特許文献4に示す差し込み式ディスプレイケースの組み立て方法では、展示物を載せたまま台座を移動させないでカバーの組み立てと取り外しができないため、ディスプレイケース内部で展示物が移動してしまう問題点がある。
第8の課題は、従来の差し込み式ディスプレイケースでは、台座を持ち上げて組み立て分解を行ったり、同時に2面以上のカバー面を保持したまま組み立てたり分解したりする必要があり、組み立てが簡便ではないという問題点がある。
そこで、本発明は上記課題を解決すべく、低コストで機能性と外見に付加価値を高めた組み立て式ディスプレイケースを提供することを目的とするものである。
本発明は上記目的を達成するために、請求項に記載の以下のような構成を有する。
なお、図面番号及び括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた番号及び符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
請求項1記載の発明は上記目的を達成するために、第1の課題解決手段として組み立て式のディスプレイケース構造を採用した。
第2の課題解決手段として、レーザー加工切断機もしくはCNC(コンピュータ数値制御)工作機械による製造方法を採用した。
第3の課題解決手段として、前面だけでも取り外し可能で内部にアクセス可能な組み立て方法を採用した。
第4の課題解決手段として、カバー面の差し込み突起に留め具を利用して固定する組み立て構造を採用した。
第5の課題解決手段として、レーザー加工切断機もしくはCNC(コンピュータ数値制御)工作機械を利用する安定した製造方法を採用した。
第6の課題解決手段として、カバー面の突起部分の長さを短くし、かつ留め具の突起幅を広くとった形状とした。
第7の課題解決手段として、台座(1)に展示物を乗せた状態で移動させずに5面のカバー(2〜6)を差し込み式で組み立てや分解ができる構造とした。
第8の課題解決手段として、5面のカバーをそれぞれ1枚ずつ両手で順番に差し込んで組み立てや分解が行える構造とした。
上記第1の課題解決手段による作用は次の通りである。分解組み立て構造により収納時や店頭陳列時にコンパクトに収納することが可能となった。
第2の課題解決手段による作用は、1枚の板材料から製造を行うことが可能となり、金型が不要のため低コストで小ロットから製造が可能となった。
第3の課題解決手段による作用は、上部空間に余裕がないようなディスプレイケースの設置環境下においても、前面カバーのみ取り外して内部の展示物にアクセス可能となった。
第4の課題解決手段による作用は、カバー面を組み立てた状態の構造強度が増し、カバー面の意図せぬ分解による内部展示物の破損リスクが軽減した。
第5の課題解決手段による作用は、コンピューターを使用した材料の直接加工を行うことが可能となり、人為的なミスを防いで安定した製造を行うことができるようになり、歩留まりが向上してコスト低減が実現した。
第6の課題解決手段による作用は、図13に示すような構造により、カバー面突起ならびに留め具(7)の強度が確保され、さらに従来技術を用いた場合と比較して、より板厚が薄いカバー面材料を使用することができ、コスト低減が可能となった。
第7の課題解決手段による作用は、台座(1)を移動させることなくカバー面の組み立てと取り外しが可能となったため、台座上の展示物も移動させてしまうことなく破損のリスクが軽減した。
第8の課題解決手段による作用は、台座を固定させたままカバー面を1枚ずつ順番に取り付けたり取り外したりすることが可能となり、両手を使ってより簡単に確実な組み立てと分解作業が行えるようになった。
上述したように、本発明のディスプレイケースは収納時にコンパクトで、利用時に設置場所を選ばず簡便に組み立て分解が可能で、利便性が向上した低コストのディスプレイケースを提供することができる。
本発明の実施の形態であって、ディスプレイケースの部品一覧図である。 同ディスプレイケース台座(1)の水平断面図 同ディスプレイケースの組み立て手順1 同ディスプレイケースの組み立て手順2 同ディスプレイケースの組み立て手順3 同ディスプレイケースの組み立て手順4 同ディスプレイケースの組み立て手順5 同ディスプレイケースの組み立て手順6 同ディスプレイケースの組み立て手順7 同ディスプレイケースの組み立て手順8 同ディスプレイケースの組み立て手順9 同ディスプレイケースへの留め具使用図 同ディスプレイケースへの留め具使用詳細図 同ディスプレイケースへの留め具使用状態図 同ディスプレイケースの外観図 同ディスプレイケースの板材料からの加工例図
以下、本発明の請求項1に関する実施の形態を図1〜図16に基づいて説明する。
図においては、1は台座で、2は最初に台座に垂直に差し込むカバー面で、3と4は2のカバー面の左右に接続されるカバー面で、5は2〜4のカバー面に対して上部に被さるカバー面で、6は台座に対して前面となるカバー面である。7は3、4、5の側面突起に挿入してカバー面を固定するための留め具である。Aは台座1に設けられた差し込み穴で、BはAに差し込まれるカバー面2の突起であり、Cは台座1に設けられたカバー面3、4、6が挿入される溝である。Dはカバー面3、4、5の側面にある突起であり、Eは固定具7の突起が挿入される穴で、Fはカバー面3,4,5の側面突起Dが差し込まれる穴である。7(1)〜7(4)は固定具7の突起が挿入される穴Eに対して、E内側の側面に接する部分を表し、7(1)〜7(4)に接する側のE内側において、それぞれを対応する順にD(1)〜D(4)とする。Gはカバー面2〜6及び固定具7が切り出される一例の規格板材料であり、Hは台座を切削加工で切削を行う一例の規格板材料である。
以下、上記請求項1に関する構成の動作を説明する。まず図16に示すような加工データを作成し、必要となる図1に示すような板材料をレーザー切断加工、CNC(コンピュータ数値制御)工作機械による加工方法を利用して用意しておく。板材料に関しては、工作機械が対応するものであればいかなる素材も利用可能である。特に、規格化された板材料であればコスト低減に寄与する。
台座1はカバー面2が差し込まれる差し込み穴Aとカバー面3、4、6の下辺が挿入される溝Cを有する面が台座1の上面となるため、その面を上に向けて安定した水平面に、差し込み穴Aがある辺を奥側にして設置する。この際、台座の上に設置する展示物の有無は問わない。
まず、図3に示す要領でカバー面2を台座1に垂直に差し込む。
次にカバー面3を図4に示す要領で突起の無い辺を下にして台座1上にある縦方向の溝Cの手前に合わせて、溝Cに台座面に対して垂直に挿入する。
そして図5に示すようにカバー面3の奥側突起Dをカバー面2の突起Dが挿入される穴Fに合わせて差し込む。
同様の手順で図6〜図7に示すように、カバー面4の突起Dもカバー面2の穴Fに合わせて差し込む。
次に図8に示すようにカバー面5をカバー面2の上部の穴Fに対して少し斜め上からカバー面3、4の上端突起Dに触れない角度を維持しながら差し込む。この際、カバー面2の上部の穴Fの垂直方向の穴の高さは、差し込まれるカバー面5の板厚より大きくとり、カバー面5が曲げられることなく斜めに挿入されるクリアランスを予め確保して設計しておく必要がある。
そして図9に示すようにカバー面5の突起Dをカバー面2上部の差し込み穴Fに最後まで突き当てた後にカバー面5の左右差し込み穴Fにカバー面3、4の上端突起Dを合わせて押し下げる。
次に図10に示すようにカバー面6の上部を台座とは反対側に少し引いた斜めの状態で台座1の手前の溝に合わせて差し込む。この時、左右のカバー面3,4の一番下にある手前側の突起と接触しない角度が必要となるため、台座1上の溝Cの幅はカバー面5の板厚より大きくクリアランスを確保しておく。なお、本ディスプレイケース内に展示物を設置していない場合は、カバー面6を取り付ける前に展示物を設置しておく必要がある。
そして図11に示すように、カバー面6の上部差し込み穴Fにカバー面5の突起Dが合うようにしてカバー面6の上部を奥に押し込んでいく。この時にディスプレイケースのサイズが大きい場合には、上部に被さるカバー面5の自重によりたわみが生じるため、カバー面5の手前側両隅部分を少し指で押し下げると手前の辺の中央部分が少し浮き上がるので、それに合わせてカバー面6の上部差し込み穴にカバー面5の手前側中央寄り突起を差し込むと良い。この状態で全5面の各差し込み穴Fと各突起Dの状態を確認してバランスを取り、台座1の溝にカバー面2,3,4,6の下辺がしっかり収まって接していることを確認する。
そして図12に示すように、各留め具7をそれぞれ各カバー面の突起Dに設けられた固定具差し込み穴Eに合わせて差し込んでいく。図13に示すように、各留め具7の突起側面7(1)〜7(4)は差し込まれる側のカバー面突起Dに設けられた各穴Eの内面と接触しながら差し込まれるため、固定具7の両端をしっかりと指で保持して水平かつ突起面Dに対して垂直に力を加えて挿入していく。
留め具7が各カバーの突起部Dに差し込まれた状態を図14に示す。
図15はディスプレイケースが組み立てられた状態の外観図である。
本ディスプレイケースの分解方法は、上記組み立て手順を逆にすることで分解が可能である。また、カバー面6はその上部と左右の留め具7を取り外すことにより図10〜11に示す手順の逆でカバー面6だけを取り外すことができ、内部の展示物にアクセス可能である。さらに、全5面の各2〜6のカバー面が全て留め具7によって固定された状態でカバー部全体を垂直に上に持ち上げることにより、カバー全体を一体成型カバーのように同時に取り外すことができる。さらに、カバー面2の上部左右の留め具7のみを外すことにより、カバー面3〜6の4面の状態で同時に取り外すことも可能である。この場合は、カバー面6の手前下側(カバー面6の下辺)を少し浮かせながらカバー面4面全体を手前に引くことで、4面のカバーを取り外すことが可能である。以上のように、本実施形態によれば省スペースかつ低コストで、低ロットからさまざまなバリエーションのディスプレイケースを製造することが可能で、設置場所の自由度も高く、組み立てた状態のカバー面の強度も確保でき、歩留まり向上とより安価な薄い板材料を利用できることによるコスト低減を実現した、展示物をより安定して展示でき、簡便で確実に組み立てと分解が可能なディスプレイケースが実現できるものである。
(請求項1の変形例1)
上記台座1に設けられた差し込み穴Aに関し、台座1の上面から底面まで貫通していなければならない必要はない。カバー面2を挿すだけでしっかり固定されれば十分である。
1 台座
2 カバー面
3 カバー面
4 カバー面
5 カバー面
6 カバー面
7 留め具
A 差し込み穴
B 差し込み突起
C カバー面挿入溝
D 差し込み突起
E 留め具差し込み穴
F 差し込み穴
G 板材料
H 板材料

Claims (3)

  1. 差し込み穴と溝を有する台座と、
    カバー面からなる箱型のディスプレイケースであって、
    前記カバー面は、カバー面同士の接続において留め具を用いた差し込み式の組み立て構造であり、
    前記カバー面は、前記台座に展示物を設置したまま移動させずに1枚ずつ順番に組み立てと分解が可能であり、
    前記カバー面は、前記台座以外の全部もしくは一部を同時に取り外すことで内部へのアクセスが可能であり、
    従来のものと比較して低コストで製造が可能であることを特徴とするディスプレイケース。
  2. 請求項1記載のディスプレイケースにおいて、さらに磁石を利用して情景シートを固定する機能を備えたことを特徴とするディスプレイケース。
  3. 請求項1記載のディスプレイケースにおいて、さらに磁石を利用して展示物を固定する機能を備えたことを特徴とするディスプレイケース。
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