JP3170876U - 陳列用多面構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】嵩張らない状態で搬入出が可能であり、使用場所で組み立てて使用することのできる陳列用多面構造体を提供する。運送するときなどに欠損が発生しても、欠損による損害を最少限度に抑えることのできる陳列用多面構造体を提供する。【解決手段】4枚の側板20〜50を連結して一体化するための第1連結具70及び第2連結具とを有する。第1連結具70は、4枚の側板20〜50によって形成された四角筒形の胴体部の一方側端部に端板60を連結するための端板装着部を有する。側板20〜50は、第1連結具70や第2連結具80に備わっている溝部71,72に嵌着されている。端板60は第1連結具70に備わっている端板装着部に嵌着されている。第1及び第2連結具70,80の突起が側板20〜50の窪み部に係合して側板20〜50を抜け止めしている。【選択図】図15

Description

本考案は、陳列用多面構造体、詳しくは、デパート、商店、一般家庭などにおいて、商品ないし装飾品の陳列効果や光源による照明効果を高める作用を発揮する陳列用多面構造体に関する。
この種の多面構造体の従来例を図16〜図19に斜視図で例示してある。図16に示した多面構造体1は四角筒形に形成された4面構造体でなる。図17に示した多面構造体1は六角筒形に形成された6面構造体でなる。図18に示した多面構造体1は凸部と凹部が交互に並んだ山形の多面構造体でなる。また、図19には、図16に示した多面構造体1の複数個をハニカム形状に積み上げることによって形作られた複合体2を正面図で示してある。
図16〜図19に示した多面構造体1はいずれも、アクリル樹脂でなる透明な平板材を所定の形状に折り曲げることによって形成された一体物でなる。そのうち、図16や図17に示した筒形の多面構造体1や図19に示した複合体2にあっては、それらの内部空間やそれらの上に商品を配置することによって陳列した商品や装飾品の品格を高めることが多々行われている。また、それらの内部空間に光源を配置することによって光学的装飾性を高めることも行われている。
一方、商品陳列棚としての先行例が知られている(たとえば、特許文献1参照)。この商品陳列棚は、展示する商品や店舗のイメージに合わせた外観をつくり出すことを意図している。また、この商品陳列棚では、ポリプロピレンのシート(プラスチックダンボール)を筒形に折り曲げることによって形成した胴板の表裏両面にバナー布と化粧樹脂板とをそれぞれ積層してある。そして、胴板の筒形形状を保持するために枠体や連結材を用いている。
実用新案登録第3141794号公報
上記したように、図16〜図19の多面構造体1は、アクリル樹脂でなる透明な平板材を所定の形状に折り曲げることによって形成されていた。そのため、たとえば、製作場所や保管場所からデパートや商店、一般家庭などの使用場所に運び込むときや、使用場所から回収するときなどには多面構造体1が嵩張り、運送コストが高くつくという問題があった。また、多くの立体的な多面構造体1を搬送車の荷台に積み上げて運送すると、多面構造体1が衝撃により欠けたり割れたりすることもあり、少しの欠損であっても、欠けたり割れたりした多面構造体1は使用することができなくなるために大きな損害が発生するという問題があった。
本考案は以上の問題に鑑みてなされたものであり、製作場所や保管場所から使用場所に運び込むときや、使用場所から回収するときなどには嵩張らない状態で取り扱うことができ、使用場所では、搬入後に組み立てて使用することのできる陳列用多面構造体を提供することを目的とする。
また、本考案は、搬送車の荷台に積み上げて運送するときなどに欠損が発生しにくく、仮に欠損を生じたとしても、その欠損による損害を最少限度に抑えることのできる陳列用多面構造体を提供することを目的とする。
本考案に係る陳列用多面構造体は、複数枚の矩形の側板を組み合わせることによって形成される多角筒形の胴体部と、この胴体部の端部開口を塞ぐ多角形の端板と、を備えている。そして、上記胴体部の一方側端部に配備されて、相隣接する2枚の上記側板を連結して一体化するための第1連結具と、上記胴体部の他方側端部に配備されて、相隣接する2枚の上記側板を連結して一体化するための第2連結具とを有していると共に、これらの第1及び第2の各連結具が、相隣接する2枚の上記側板のうちの一方側側板の長手方向端縁部に嵌着可能な一方側溝部とこの一方側溝部に対する交差方向に延び出て他方側側板の長手方向端縁部に嵌着可能な他方側溝部とを有している。また、第1及び第2の上記連結具のうちの少なくとも一方の連結具に、上記端板のコーナ部を嵌着可能な溝部でなる端板装着部が形成されている。なお、ここでいう「嵌着」とは、第1又は第2の連結具における一方側又は他方側の溝部と側板の長手方向端縁部とが、容易に離脱しない状態で嵌合していることを意味している。そのための具体的な構成としては、一方側又は他方側の溝部と側板の長手方向端縁部とががたつきなく嵌合している状態や、一方側又は他方側の溝部に対して側板の長手方向端縁部が軽圧入状態になっている状態を挙げることができる。端板のコーナ部と端板装着部との嵌着についても同様の意味である。
この考案によると、製作場所や保管場所から使用場所に運び込むときや、使用場所から回収するときなどには、複数枚の側板や端板をその厚さ方向に積み重ねて搬入出することができ、さらには第1及び第2の連結具をまとめて搬入出することができるため、そうすることによって嵩張らない状態での運送が可能になり、それだけ運送コストを低減することが可能になる。
また、使用場所では、第1及び第2の連結具を用いて複数枚の矩形の側板で多角筒形の胴体部を形作ったり、端板装着部を備えた第1連結具又は第2連結具を用いて胴体部の一方側又は他方側の端部に端板を装着して一体化したりする、という組立作業を行うだけで、当該多面構造体を組み立てて陳列用として使用に供することが可能である。また、その組み立ては、第1及び第2の連結具に備わっている一方側及び他方側の各溝部に相隣接する2枚の側板の長手方向端縁部を嵌着させたり、端板装着部を備えた連結具の上記端板装着部を形成している溝部に端板のコーナ部を嵌着させたりするといった簡単かつ容易な作業を行うだけで済む。そのため、ビスやその他の止め具、接着剤といった余分な部品や材料を用いずに多面構造体を組み立てることのできる利便性がある。そして、使用後には多面構造体を複数枚の側板や端板、第1及び第2の連結具に分解して回収することによって、次回の使用に備えることができるという利点もある。
さらに、運送時に一部の側板に欠損が発生したとしても、その側板を新たな側板に置き換えるだけで対処することができるため、多面構造体の全体が使用できなくなって大きな損害が発生するという事態に陥らない。端板や連結具が欠損した場合も同様である。
本考案では、上記一方側溝部及び上記他方側溝部の溝壁内面に溝内に向けて突出する突起が形成され、これらの突起が、上記一方側溝部及び上記他方側溝部に各別に嵌着された一方側側板及び他方側側板の上記各長手方向端縁部に形成された窪み部に各別に嵌合状に係合可能である、という構成を採用することが可能である。この構成によれば、側板とその側板が嵌着された第1又は第2の上記溝部とが、側板側の窪み部と溝部側の突起との係合によって互いに離脱しないように結合される。そのため、組み立てられた陳列用多面構造体が、振動によって形崩れしたり、人が触れることによって形崩れしたりする、という事態が容易に起こり得ない。
本考案では、上記一方側及び他方側の各溝部がL字形に折れ曲がった形態で連続して形成されていることが望ましい。この構成を採用しておくと、長さが同一の複数枚の側板を多角筒状に組み立てることが可能である。
本考案では、上記端板装着部と一方側及び他方側の上記各溝部とが仕切り壁によって区画され、相隣接する2枚の上記側板のそれぞれの長手方向端縁部に上記仕切り壁を受け入れる盗み凹所が形成されていて、一方側及び他方側の上記各溝部に各別に嵌着された2枚の上記側板の長手方向端面が、上記端板装着部に嵌着された上記端板の板面に重なり合うように構成されている、という構成を採用することが可能である。この考案によると、第1及び第2の溝部と端板装着部を形成している溝部との間に仕切り壁が存在しているにもかかわらず、その仕切り壁が側板の長手方向端縁部に形成されている盗み凹所に受け入れられて端板の板面と側板の長手方向端面との間に隙間が生じなくなる、という利点がある。
本考案では、上記端板、側板及び第1及び第2の連結具が透光性を発揮する樹脂で製作されていて、上記胴体部が4枚の同一形状の矩形の側板を組み合わせることによって形成され、上記端板が方形であって、第1及び第2の上記連結具のうちの第1連結具だけに上記端板装着部が形成されている、という構成を採用することが可能である。この構成を備えた多面構造体はその形状が中空の直方体ないし立方体になり、端板、側板及び第1及び第2の連結具が透光性を発揮する樹脂で製作されているために、端板の上に商品や装飾品を置いて陳列したり、当該多面構造体の内部に配備した光源の光で端板の上に置いた商品や装飾品を照明したりすることが可能になるので、陳列効果や光源による照明効果を高めやすくなる。特に、多面構造体の形状が直方体ないし立方体になることにより、多面構造体の相互間にデッドスペースを発生させずにそれらを横に並べたり縦に積み上げたりすることが容易に可能になり、そのことが整然とした商品陳列を実現させることに役立つ。なお、「透光性を発揮する樹脂」には、透明や半透明の樹脂が含まれる。
以上のように、本考案に係る陳列用多面構造体によれば、製作場所や保管場所から使用場所に運び込むときや、使用場所から回収するときなどに、その構成部品である端板、側板、第1及び第2の連結具などを嵩張らない状態で取り扱うことができ、使用場所では、搬入後にそれらを組み立てて使用することのできるようになる。そのため、運送コストを低減させる上で有益である。また、搬送車の荷台に積み上げて運送するときなどに欠損が発生したとしても、欠損した部品だけを取り替えることが可能になることにより、欠損による損害を最少限度に抑えることができるという経済性や利便性を備えている。
本考案の実施形態に係る多面構造体の概略斜視図である。 図1の多面構造体に用いられる部品としての端板の平面図である。 同部品としての所定の側板の正面図である。 第1連結具の斜視図である。 第1連結具の底面図である。 第2連結具の斜視図である。 第2連結具の平面図である。 第1連結具と端板との組付け手順説明図である。 第1連結具と側板との組付け手順説明図である。 第1連結具と2枚の側板との嵌着部分の構造を示した水平断面図である。 図10のXI−XI線に沿う部分の垂直断面図である。 第2連結具と側板との連結構造を示した斜視図である。 相隣接する側板同士の突合せ部分の構成を示した平面図である。 図13のXIV部拡大図である。 多面構造体の組立手順を例示した説明図である。 従来例の多面構造体の斜視図である。 他の従来例の多面構造体の斜視図である。 さらに他の従来例の多面構造体の斜視図である。 さらに他の従来例の多面構造体の斜視図である。
図1は本考案の実施形態に係る多面構造体Aの概略斜視図である。図1に示した多面構造体Aは、四角筒形の中空の胴体部10と、この胴体部10の一方側の端部開口と同一形状でその端部開口を塞ぐ多角形の端板60と、を備えている。胴体部10は、4枚の矩形の側板20,30,40,50(分解斜視図を示した図15参照)を筒形に組み合わせることによって形成されている。また、胴体部10の一方側端部には、その4つのコーナ部のそれぞれに第1連結具70が配備されていて、これらの第1連結具70を介して、1枚の端板60と4枚の側板20〜50とが結合されている。さらに、胴体部10の他方側端部には、その4つのコーナ部のそれぞれに第2連結具80が配備されていて、これらの第2連結具80を介して4枚の側板20〜50が結合されている。
上記した1枚の端板60や4枚の側板20〜50、第1連結具70、第2連結具80は、透明性の高いアクリル樹脂やポリカーボネート樹脂などで製作されている。そのため、図1のように組み立てられた多面構造体Aでは、端板60の上に商品や装飾品(不図示)を置いて陳列したり、多面構造体Aの内部に配備した光源の光によって、端板60の上に置いた商品や装飾品を照明したりすることが可能である。また、図1のように組み立てられた多面構造体Aは、その形状が立方体又は直方体であるので、隙間を開けずに、横に並べたり縦に積み上げたり、さらには階段状に配置することが可能であるので、多面構造体Aの相互間にデッドスペースを発生させずにそれらを並べて陳列することが容易に可能になり、そのことが整然とした商品陳列を実現させる上で有益である。
図2は図1の多面構造体Aに用いられる部品としての端板60の平面図、図3は同部品としての所定の側板20の正面図である。
図2のように端板60は平面視方形に形作られている。また、4枚の側板20〜50も同一形状及び同一サイズの同一形状及び同一サイズの矩形又は方形に形作られていて、図3にはそのうちの所定の側板20を例示している。同図のように、この側板20の長手方向Y1の上下の端縁部には、その4つのコーナ部の近傍箇所のそれぞれに円形の小孔でなる窪み部21…が形成されている。また、側板20の下端縁部には、その2つのコーナ部の近傍箇所のそれぞれに切欠状の盗み凹所22,22が形成されている。他の側板30,40,50についても同様の構成が備わっている。
図4は多面構造体Aに用いられる部品としての第1連結具70の斜視図、図5は同第1連結具70の底面図である。
図4又は図5のように、第1連結具70は、直角に交差する2条の同一長さのまっすぐな一方側溝部71と他方側溝部72とを有し、それらの一方側溝部71及び他方側溝部72とは、L字形に折れ曲がった形態で連続して形成されている。また、一方側溝部71及び他方側溝部72のそれぞれの溝壁面には1箇所に円形膨出状に形成された突起73,74が備わっている。図例の第1連結具70において、一方側溝部71及び他方側溝部72の相互の開き角度θ1は90度に定められている。さらに、この第1連結具70には、溝部でなる端板装着部75が形成されている。この端板装着部75と上記の一方側溝部71及び他方側溝部72とは仕切り壁76によって区画されていて、端板装着部75と一方側溝部71及び他方側溝部72とは、仕切り壁76を挟んで一方側溝部71及び他方側溝部72の溝深さ方向(端板装着部75の溝幅方向に一致する)に並んでいる。しかも、端板装着部75を形成している溝部の深さ方向と一方側溝部71及び他方側溝部72の深さ方向とが互いに直交している。また、図例の第1連結具70では、仕切り壁76が略三角形の平面視形状を有していて、その仕切り壁76が一方側溝部71及び他方側溝部72によって形成されている入隅部77を覆っている。第1連結具70の必要数は4個であり、その4個のすべてが同一の構成になっている。
図6は多面構造体Aに用いられる部品としての第2連結具80の斜視図、図7は図6の第2連結具80の平面図である。
図6又は図7のように、第2連結具80は、直角に交差する2条の同一長さのまっすぐな一方側溝部81と他方側溝部82とを有し、それらの一方側溝部81と他方側溝部82とは、L字形に折れ曲がった形態で連続して形成されている。また、一方側溝部81及び他方側溝部82のそれぞれの溝壁面には1箇所に円形膨出状に形成された突起83,84が備わっている。図例の第2連結具80において、一方側溝部81及び他方側溝部82の相互の開き角度は90度(直角)に定められている。なお、この第2連結具80の構成は、図4及び図5に示した第1連結具70の端板装着部75を省略することによって形成される構成に相当している。第2連結具80の必要数は4個であり、その4個のすべてが同一の構成になっている。
図8は第1連結具70と端板60との組付け手順の一例を示した説明図である。同図のように、端板60はそのコーナ部61が第1連結具70の端板装着部75に嵌着される。同図には1つの第1連結具70の端板装着部75を端板60の1つのコーナ部61に矢印Xのように差し込んで嵌着する状態を示してあるけれども、他の3個の第1連結具70についても同様に、端板60の他の3つのコーナ部に各別に嵌着される。第1連結具70において、端板装着部75を形成している溝部の溝幅寸法は、端板60の厚さを勘案してそれと同一又は略同一の厚さ寸法に定められている。そのため、端板装着部75を端板60のコーナ部61に嵌着させた状態では、両者の嵌合箇所に大きながたつきが生じないようになっている。なお、実施形態では、端板60の厚さ寸法と端板装着部75を形成している溝部の溝幅寸法とが共に1mmに定められている。
図9は第1連結具70と側板20との組付け手順説明図、図10は第1連結具70と相相隣接する2枚の側板20,50との嵌着部分の構造を示した水平断面図、図11は図10のXI−XI線に沿う部分の垂直断面図である。
図9のように、第1連結具70の一方側溝部71に、側板20の長手方向Y1の一端縁部45が矢印Yのように嵌着される。そして、第1連結具70の一方側溝部71に側板20の一端縁部45を嵌着した状態では、側板20の一端縁部45に形成されている片側の盗み凹所22(図3参照)が第1連結部70の仕切り壁76を受け入れる。これに対し、側板20に隣接する他の側板50も、図10のように第1連結具70の他方側溝部72に嵌着される。この場合に、図10のように、他方側溝部72に嵌着された他の側板50の幅方向X1の端面51は、一方側溝部71に嵌着された側板20の内側の板面23に突き合わされる。また、他の側板50の長手方向Y1の一端縁部に形成されている盗み凹所(不図示)が第1連結部70の仕切り壁76を受け入れる。こうして第1連結具70の一方側及び他方側の各溝部71,72に相隣接する2枚の側板20,50の一端縁部を各別に嵌着した状態では、側板20,50の窪み部21が一方側及び他方側の溝部71,72の溝壁に形成されている突起73,74に嵌合状に係合することによって、第1連結具70から側板20,40が抜け出して脱落するという事態が阻止される。
ここで、図3に示した側板20の一端縁部に形成されている片側の盗み凹所22の長さL1及び深さD1の各寸法は、第1連結具70の仕切り壁76の長さ(一方側溝部71の長手方向での長さ)及び厚さの各寸法を勘案して、それらと同一又は略同一の寸法に定められている。これに対し、同図の側板20の一端縁部に形成されている他方側の盗み凹所22の長さL2は、一方側の盗み凹所22の長さL1よりも側板20の厚さ分だけ寸法が短くなっている。他方側の盗み凹所22の深さD2の寸法は、一方側の盗み凹所22の深さ寸法D1と同一である。他の側板30,40,50についても同様である。この実施形態において、端板60や4枚の側板20〜50の厚さは1mmに定められている。また、仕切り壁76の厚さも1mmに定められている。したがって、上記深さ寸法D1,D2も1mmである。
図12は第2連結具80と側板20〜50との連結構造を示した斜視図である。同図のように、第2連結具80は、多面構造体Aの胴体部10の他方側端部の4つのコーナ部に装着されている。すなわち、1つの第2連結具80の一方側溝部81と他方側溝部82とに、相隣接する2枚の側板20,50の長手方向Y1の他端縁部が嵌着されている。そして、それら2枚の側板20,50の相互間では、一方側の側板20の幅方向X1の端面が他方側の側板50の内側の板面に突き合わされている。さらに、それぞれの第2連結具80の一方側溝部81及び他方側溝部82と側板20〜50との嵌着箇所では、各側板20〜50の窪み部21が一方側溝部81又は他方側溝部82の溝壁に形成されている突起83,84に嵌合状に係合することによって、第2連結具80から側板20,40が抜け出して脱落するという事態が阻止される。
図13は相隣接する側板同士の突合せ部分の構成を示した平面図、図14は図13のXV部拡大図である。図13又は図14のように、多面構造体Aの胴体部10を形成している4枚の側板20〜50のうち、胴体部10の4つの各コーナ部において隣接している2枚の側板同士は、一方側の側板の内側の板面に他方側の側板の幅方向X1の端面が突き合わされている。図13によって判るように、一方側の側板の内側の板面に他方側の側板の幅方向X1の端面が突き合わされているとした場合、相隣接する2枚の側板20,30の相互間では、側板30が一方側の側板に、側板20が他方側の側板に相当する。同様に、2枚の側板30,40の相互間では、側板40が一方側の側板に、側板20が他方側の側板に相当し、2枚の側板40,50の相互間では、側板50が一方側の側板に、側板40が他方側の側板に相当し、2枚の側板50,20の相互間では、側板20が一方側の側板に、側板50が他方側の側板に相当する。図14には側板50の内側の板面に、それに隣接する側板40の端面が突き合わされている状態を示している。
図15は多面構造体Aの組立手順を例示した説明図である。同図の手順では、端板60の4つのコーナ部に第1連結具70をそれぞれ装着した後、それらの第1連結部70の一方側溝部71や他方側溝部72に、図9〜図11を参照して説明した手順で側板20〜50の長手方向Y1の一端縁部を嵌着して四角筒形の胴体部10を形成し、その後、図12のように胴体部10の他方側端部の4つのコーナ部に第2連結具80を嵌着させている。
図1の多面構造体Aは、四角筒形に形成されていて、胴体部10が平坦な4面を有し、その胴体部10の一方側端部に端板60を有している。また、この多面構造体Aでは、第1連結具70の一方側溝部71や他方側溝部72と、第1連結具70の端板装着部75との位置関係を適切に定めることによって、胴体部10を形成して相隣接している2枚の側板(20,30)(30,40)(40,50)(50,20)の相互間では、一方の側板の内側の板面に他方の側板の幅方向X1の端面が隙間を開けずに突き合わされ、かつ、一方側の側板の外側の板面と他方側の側板の幅方向X1の端面とが面一に並ぶようになっている。併せて、端板60の板面に4枚の側板20〜50の長手方向Y1の端面が隙間を開けずに突き合わされ、かつ、各側板20〜50の外側の板面と端板60の端面とが面一に並ぶようになっている。したがって、多面構造体Aに存在する出張り箇所が、第1連結具70や第2連結具80の外側の溝壁だけに限定されることになり、そのことが、すっきりとした外観を作り出すことに役立っている。しかも、端板60や側板20〜50、第1及び第2の連結具70,80が、すべて高度の透明性を発揮するアクリル樹脂やポリカーボネート樹脂で作られているために、多面構造体A自体がクリスタルな装飾性を発揮する。したがって、多面構造体Aの上に商品を置いて陳列イメージの品格を高めたり、多面構造体Aの内部に光源を配置して照明の品格を高めたりすることが容易に可能になる。
また、多面構造体Aを製作場所や保管場所から使用場所に運び込むときや、使用場所から回収するときなどには、端板60や側板20〜50、第1及び第2の連結具70,80をコンパクトに重ねて運送することができるため、そうすることによって嵩張らない状態で多数の多面構造体Aを運送することが可能になり、それだけ運送コストが低減される。また、使用場所では、搬入した端板60や側板20〜50を第1及び第2の連結具70,80を用いて多面構造体Aに組み立てるだけで済む。そして、多面構造体Aの組み立てには、ビスやその他の止め具、接着剤といった余分な部品や材料を使用する必要がないので、組み立てに熟練を必要とせず、組立てに長時間を必要としないという利点を有している。さらに、運送時に一部の部品(端板60や側板20〜50、第1及び第2の連結具70,80)に欠損が発生したとしても、その部品を新たな部品に置き換えるだけで、多面構造体Aを組み立てることができるようになる。したがって、多面構造体Aの全体が使用できなくなって大きな損害が発生するという事態に陥らない。
以上説明した実施形態では、中空立方体の箱形を形成する多面構造体Aを説明したけれども、本考案では、他の多面構造体を形成することも可能である。たとえば、第1連結具や第2連結具の一方側溝部や他方側溝部の開き角度を120度に定めておくことによって、六角形の胴体部を備えた多面構造体を形成することが可能になる。
また、上記実施形態では、第1連結具70の一方側及び他方側の溝部71,72と端板装着部75とが、仕切り壁76を挟んで溝部71,72の溝深さ方向に並んで形成されているという構成を採用することによって、図11にように、端板60の板面62に4枚の側板20〜50の長手方向Y1の端面46が隙間を開けずに突き合わされるように構成してある。しかし、この点は、第1連結具70の一方側及び他方側の溝部71,72と端板装着部75とが、仕切り壁を挟んで溝部71,72の溝幅方向に並んで形成されているという構成を採用することも可能であり、この構成を採用しておくと、端板60の端面を4枚の側板20〜50の板面に隙間を開けずに突き合わせることが可能になる。ただし、この場合には、側板20〜50に盗み凹所22を形成しておくことに代えて、端板60に、仕切り壁を受け入れる盗み凹所を形成しておくことが必要である。
さらに、第2連結具80に、第1連結具70と同様の構成を具備させておくと、胴体部10の長手方向Y1の両側の端部に端板が配備された多面構造体を得ることも可能である。
A 陳列用多面構造体
10 胴体部
20,30,40,50 側板
21 窪み部
22 盗み凹所
60 端板
70 第1連結具
71,81 一方側溝部
72,82 他方側溝部
73,74,83,84 突起
75 端板装着部
76 仕切り壁
80 第2連結具

Claims (5)

  1. 複数枚の矩形の側板を組み合わせることによって形成される多角筒形の胴体部と、この胴体部の端部開口を塞ぐ多角形の端板と、を備える陳列用多面構造体であって、
    上記胴体部の一方側端部に配備されて、相隣接する2枚の上記側板を連結して一体化するための第1連結具と、上記胴体部の他方側端部に配備されて、相隣接する2枚の上記側板を連結して一体化するための第2連結具とを有していると共に、これらの第1及び第2の各連結具が、相隣接する2枚の上記側板のうちの一方側側板の長手方向端縁部に嵌着可能な一方側溝部とこの一方側溝部に対する交差方向に延び出て他方側側板の長手方向端縁部に嵌着可能な他方側溝部とを有し、
    第1及び第2の上記連結具のうちの少なくとも一方の連結具に、上記端板のコーナ部を嵌着可能な溝部でなる端板装着部が形成されていることを特徴とする陳列用多面構造体。
  2. 上記一方側溝部及び上記他方側溝部の溝壁内面に溝内に向けて突出する突起が形成され、これらの突起が、上記一方側溝部及び上記他方側溝部に各別に嵌着された一方側側板及び他方側側板の上記各長手方向端縁部に形成された窪み部に各別に嵌合状に係合可能である請求項1に記載した陳列用多面構造体。
  3. 上記一方側及び他方側の各溝部がL字形に折れ曲がった形態で連続して形成されている請求項1又は請求項2に記載した陳列用多面構造体。
  4. 上記端板装着部と一方側及び他方側の上記各溝部とが仕切り壁によって区画され、相隣接する2枚の上記側板のそれぞれの長手方向端縁部に上記仕切り壁を受け入れる盗み凹所が形成されていて、一方側及び他方側の上記各溝部に各別に嵌着された2枚の上記側板の長手方向端面が、上記端板装着部に嵌着された上記端板の板面に重なり合うように構成されている請求項3に記載した陳列用多面構造体。
  5. 上記端板、側板及び第1及び第2の連結具が透光性を発揮する樹脂で製作されていて、上記胴体部が4枚の同一形状の矩形の側板を組み合わせることによって形成され、上記端板が方形であって、第1及び第2の上記連結具のうちの第1連結具だけに上記端板装着部が形成されている請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載した陳列用多面構造体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018114094A (ja) * 2017-01-18 2018-07-26 オートメディア出版株式会社 組立式ディスプレイケース
JP2022065230A (ja) * 2020-10-15 2022-04-27 オートメディア出版株式会社 組立式透明樹脂製ディスプレイケース

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