JP5043140B2 - 間仕切りユニット - Google Patents

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Description

本発明は、展示場などに設けられる組み立て式の間仕切りに関する。
従来、展示会場などで出展企業のブースを形成する場合に、組み立て式の間仕切りユニットが用いられている。例えば、特許文献1に示すように、柱部材にパネル部材を取り付けて壁面を形成するものが知られている。また、特許文献2には、ボード材の側部を、背面側にプラスチックファスナを設けた目地材により支柱に固定するようにした技術が開示されている。
特開2007−198041号公報 特開2005−207170号公報
しかし、従来の間仕切りやパーティションは、パネルの連結部位に応じて柱部材の形状が異なっている場合には、いったん間仕切りを組み立てててしまうと、追加のパネルを設置する場合に、柱部材をパネルの連結形状に合ったものに取り替えるため、分解しなくてはならなかった。また、壁面に棚などを設けたい場合には、パネルにビスなどで取り付け部材を取り付けていたため、パネルの再利用に支障があるといった問題点があった。
そこで本願発明は、いったん組み立てた間仕切りを分解することなく壁面パネルを追加設置することができるとともに、美的外観に優れ、再利用にも適した間仕切りユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項に記載の発明は以下のような構成を有する。
なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
請求項1記載の発明は、複数のパネル部材(1)を柱部材(固定柱2)により連結して間仕切りを形成する間仕切りユニットに係る。間仕切りユニットとしては、柱部材(2)を直立させるためのベース部材(5)や、連結したパネル部材(1)を固定するための固定金具(6)を備えていてもよい。
本発明におけるパネル部材(1)は、両側端部に高さ方向にわたる凹溝(12A)を備え、前記柱部材(2)は、前記凹溝(12A)に嵌め込み可能な凸条であるパネル固定部(31,41)と、パネル固定部(31,41)の突出方向と直交する方向に張り出し、前記パネル固定部(31,41)を挟んで相対向して配置されるとともに、張り出し方向側の面に複数のスリット(33,43)が形成されたスリット部(32,42)とを備えている。ここで、スリット(33,43)は、スリット部(32,42)のスリット形成面(32c,42c)の全長にわたって等間隔に設けるのが好ましい。
また、前記柱部材(2)として、両側端部に前記パネル固定部(31)を有する第一の柱部材(中間柱30)と、一方の側端部に前記パネル固定部(41)を有するとともにパネル固定部(41)と反対側の側端面(44)に前記スリット部(32,42)のスリット(33,43)と係合可能な複数の係止爪(45)を形成した第二の柱部材(連結柱40)とを少なくとも備えている。本発明に係る間仕切りユニットは、上記した第一の柱部材(30)及び第二の柱部材(40)の他に、例えば壁面の端部に位置するパネル部材(1)に設けられる端部柱(20)を備えていてもよい。
さらに、前記各柱部材(2)は、前記パネル固定部(31,41)を前記パネル部材(1)の凹溝(12A)に嵌め込んで前記パネル部材(1)を固定したときに、前記スリット部(32,42)のスリット形成面(32c,42c)と直交する面(32a,42a,42b)が前記パネル部材(1)の側端部に当接するとともに、前記スリット部(32,42)のスリット形成面(32c,42c)が前記パネル部材(1)の表面から突出しないように形成されている。すなわち、相対向するスリット形成面(32c,42c)の間の距離は、パネル部材(1)の厚さと等しいかそれよりも小さくなるように形成されている。好ましくは、スリット形成面(32c,42c)が前記パネル部材(1)の表面よりも奥側となっている(パネル部材の継ぎ目が溝状になっている)のがよい。
そして、前記第一の柱部材(30)の両側端部に前記パネル部材(2)を固定することにより、複数のパネル部材(1)が一直線状に連結され、前記第二の柱部材(40)の係止爪(45)を前記第一の柱部材(30)のスリット(33)に係合させることにより、前記第二の柱部材(40)と前記第一の柱部材(30)が固定され、前記第二の柱部材(40)に固定されたパネル部材(1)を、前記第一の柱部材(30)に固定されたパネル部材(1)と直交する方向に連結可能に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、完成した間仕切りの壁面には、パネル部材(1)の間に柱部材(2)のスリット形成面(32c,42c)のみが表出し、目地材のように見えて見栄えがよい。また、表出しているスリット(32,42)には、棚などを形成するための取り付け部材を引っ掛けて取り付けることができる。さらに、完成した間仕切りの壁面に新たな壁面を追加設置したい場合には、前記スリット(32,42)に第二の柱部材(40)を固定して、パネル部材(1)を取り付ければよい。
本発明は、以上のように構成されているので、いったん組み立てた間仕切りを分解することなく壁面パネルを追加設置することができるとともに、美的外観に優れ、再利用に適した間仕切りユニットを提供することができる。
本発明の実施の形態であって、間仕切りユニットを組み立てた状態を示す斜視図である。 間仕切りユニットを組み立てた他の例を示す斜視図である。 パネル部材の分解斜視図である。 端部柱の斜視図である。 端部柱の平面図及び正面図である。 中間柱の斜視図及び平面図及び正面図である。 連結柱の斜視図である。 連結柱の平面図及び正面図である。 ベース部材を示す図である。 固定金具を示す斜視図である。 パネル部材と端部柱及び補助柱の連結を示す図であって、端部に配置されるパネル部材の平面図である。 パネル部材と中間柱の連結を示す図であって、パネル部材を一直線に連結した平面図である。 パネル部材と中間柱及び連結柱の連結を示す図であって、パネル部材をT字型に連結した平面図である。 パネル部材と中間柱及び連結柱の連結を示す図であって、パネル部材を十字型に連結した平面図である。 パネル部材と端部柱及び補助柱の連結を示す図であって、パネル部材をL字型に連結した平面図である。 図1におけるA部の拡大斜視図である。 図1におけるB部の拡大斜視図である。 図1におけるC部の拡大斜視図である。 図2におけるD部の拡大斜視図である。 図2におけるE部の拡大斜視図である。
本発明の好適な実施の形態を、図面に基づき説明する。
本実施の形態における間仕切りユニットは、展示場などの床面に設置して出展企業のブースを作成するのに使用されるものであって、図1及び図2に示すように、大きく分けて、間仕切りの壁面を成すパネル部材1と、パネル部材1の両端部に固定され複数のパネル部材1を連結するための固定柱2と、固定柱2を床面に直立させるためのベース部材5とから構成されている。これに加えて、企業名などを表示するための幕板4と、パネル部材1と幕板4、又は幕板4どうしを連結可能な補助柱3と、連結したパネル部材1を固定するための固定金具6が設けられている。
(パネル部材1)
パネル部材1は、図3に示すように、スタイロフォーム11を充填した木枠10と、木枠10の周囲に嵌め込まれる金属枠12と、木枠10の表裏面を覆う表装材13と、金属枠12に取り付けられるマグネット14とから構成されている。
木枠10は、断面コ字型の横枠及び縦枠を、コ字型の開放部が外側になるように組み合わせて形成した方形の枠材であり、枠内には中桟により仕切られた3つの空間にそれぞれスタイロフォーム11が充填されている。また、金属枠12は、前記木枠10の開放部に埋め込まれる断面凹型の枠材から成り、縦枠及び横枠及びL字型のコーナー枠を、凹型の開放部が外側になるようにして、木枠10の周囲に取り付けたものである。そして、金属枠12の縦枠と、コーナー枠の垂直部によって、パネル部材1の側端部に凹溝12Aが形成され、金属枠12の上横枠と、上部コーナー枠の水平部によって、パネル部材1の上端部に凹溝12Bが形成されることとなる。凹溝12Aは、固定柱2に固定する際に使用し、凹溝12Bは、電気配線を敷設するスペースとして利用できる。
金属枠12を取り付けた木枠10には、プラスチックフィルムから成る表装材13が貼り付けられる。表装材13には、木目などの印刷を施してもよい。なお、木枠10の内部にはスタイロフォーム11を充填してあるので、パネル部材1の表面には画鋲やピンを打ち込むことが可能であるが、表装材13に特殊加工を施すことによって表装材13を剥がしやすくし、表装材13の張り替えを容易にすることができる。
さらに、前記凹溝12Aの内部には、複数のマグネット14が固定される。マグネット14は、以下に述べる固定柱2とパネル部材1とを磁力によって固定するためのものである。
(固定柱2)
固定柱2は、金属製の柱部材であって、パネル部材1の両端部を支持してパネル部材1を立設状態に保持するともに、複数のパネル部材1を連結するためのものである。本実施の形態においては、図1に示すように、固定柱2として、端部柱20、中間柱30、連結柱40が設けられている。ここで、端部柱20は、図1の丸囲いC、又は図2の丸囲いEに示すように、端部に設置されるパネル部材1の側端部に用いられるものである。また、中間柱30は、図1の丸囲いBに示すように、一直線状に配置される2枚のパネル部材1の連結に用いられるものである。そして、連結柱40は、図1の丸囲いB、又は図2の丸囲いDに示すように、パネル部材1に直交してパネル部材1を連結する際に用いられるものである。
(端部柱20)
端部柱20は、図4及び図5に示すように、断面略正方形の中空の角柱部であって、端部柱20の側方に突出する凸条を形成するパネル固定部21と、パネル固定部21を挟んで設けられる断面コ字型のスリット部22とから構成されている。パネル固定部21は、パネル部材1の凹溝12Aに嵌入可能な幅を有し(図11参照)、図5(A)に示すように、パネル部材1を固定する側の側面であるパネル固定面21aの反対側に、高さ方向にわたるくびれ部が形成されている。そしてこのくびれ部に、スリット部22が、コ字型の開放部を相対向させるようにして固定されている。
スリット部22は、図4及び図5(B)に示すように、パネル固定部21のパネル固定面21aと直交する面であるスリット形成面22cに、高さ方向のほぼ全長にわたり、複数の縦長のスリット23が等間隔に形成されている。また、スリット形成面22cと直交する面であってスリット部22のパネル固定側の側面であるパネル当接面22aの反対側の側面22bは、パネル固定面21aの反対側の側面21bと面一になっており、端部柱20の側端面24を形成している。
また、端部柱20の上端部は、図4に示すように、スリット部22がパネル固定部21よりも上方に突出するように形成されている。そして、端部柱20にパネル部材1を固定したとき、パネル部材1の上面が、スリット部22の上面と一致する高さになるとともに、パネル固定部21の上面が、パネル部材1の上部の凹溝12Bの凹底部と一致する高さになるように形成されている。このスリット部22とパネル固定部21の高さの違いは、後述する中間柱30、連結柱40においても同様である。
そして、端部柱20は、パネル部材1の凹溝12Aにパネル固定部21を嵌め込むと、図11に示すように、パネル固定面21aがパネル部材1の凹溝12Aに設けられたマグネット13に吸着され、パネル固定部21全体が凹溝12Aの内部に収納されるとともに、スリット部22のパネル当接面22aがパネル部材1の側端部に当接するようになっている。また、端部柱20の側端面24には、補助柱3が取り付けられるので、端部柱20のうち外部に露出する部分は、図18に示すように、スリット部22のスリット形成面22cのみとなる。スリット形成面22cは、パネル部材1の表面及び補助柱3の表面よりも奥側に位置しているので、パネル部材1と補助柱3の間の目地材のように見えるものとなる。
(中間柱30)
中間柱30は、図6に示すように、断面略長方形の角柱部であるパネル固定部31を備え、パネル固定部31の中央に形成された高さ方向にわたるくびれ部に、断面コ字型のスリット部32がコ字型の開放部を相対向させるようにして固定されているものである。すなわち、中間柱30のパネル固定部31は、スリット部32の両側に凸条部を形成しており、パネル固定部31の両端部がパネル固定面31a,31a'となっているものである。スリット部32の形状は、端部柱20と同様であるが、スリット形成面32cと直交する両側面が、パネル当接面32a,32a'となっている。
そして、中間柱30は、一のパネル部材1の凹溝12Aにパネル固定部21を嵌め込み(実際の作業ではパネル固定部21に凹溝12Aを嵌めあわせる)、もう一方のパネル固定部21を他のパネル部材1の凹溝12Aに嵌め込むと、図12に示すように、パネル固定部21の一方が一のパネル部材1の凹溝12Aに収納されるとともに、スリット部22の一方のパネル当接面22aが一のパネル部材1の側端部に当接し、パネル固定部21の他方が他のパネル部材1'の凹溝12Aに収納されるとともに、スリット部22の他方のパネル当接面22a'が他のパネル部材1'の側端部に当接するようになっている。このようにして、中間柱30は、2枚のパネル部材1、1'を一直線状に連結することができるものである(図1参照)。そして、このように連結された複数のパネル部材1の継ぎ目からは、スリット部32のスリット形成面32cのみが露出する。スリット形成面32cは、パネル部材1の表面よりも奥側に位置しているので、パネル部材1の間の目地材のように見えるものとなる。
(連結柱40)
連結柱40は、図7及び図8に示すように、端部柱20と同一の外形を有しているが、パネル固定部41のパネル固定面41aの反対側の側面41bには、端部柱20又は中間柱30のスリット22,32に係合可能な鉤型の係止爪45が複数個、設けられている。係止爪45は、係止爪45を端部柱20又は中間柱30のスリット部22,32の所定のスリット23,33(図4,図6参照)に差し込み、引っ掛けたときに、連結柱40の底面と端部柱20又は中間柱30の底面とを一致させることができる高さ位置に、所定の間隔を開けて2つずつ、設けられている。
そして、連結柱40は、図13又は図14に示すように、パネル固定部41にパネル部材1'を固定した状態で、中間柱30の一方又は双方のスリット部32のスリット33に係止爪45を係止させることにより、中間柱30によって一直線状に連結されたパネル部材1と直交する方向に、他のパネル部材1'を連結することができるものである(図1、図2参照)。このとき、パネル部材1と直交するパネル部材1'との継ぎ目からは、スリット部42のスリット形成面42cのみが露出し、パネル部材1、1'の間の目地材のように見えるものとなる。
さらに、連結柱40は、図15に示すように、パネル固定部41にパネル部材1'を固定した状態で、端部柱20の一方のスリット部22のスリット23に係止爪45を係止させることにより、端部に配置されたパネル部材1から、このパネル部材1と直交する方向に、他のパネル部材1'を連結することができるものである(図2参照)。このとき、補助柱3及びパネル部材1と直交するパネル部材1'との継ぎ目からは、スリット部42のスリット形成面42cのみが露出し、補助柱3とパネル部材1の間、パネル部材1、1'の間の目地材のように見えるものとなる。
(補助柱3)
補助柱3は、間仕切りユニットの角隅部に用いられる柱部材であり、端部に配置されるパネル部材1の側端部に露出する端部柱20を覆い隠すカバーとしての機能と、図1に示すように、幕板4を支持する支柱としての機能を備えているものである。補助柱3には、特に図示しないが、端部柱20又は幕板4を固定するための固定部、例えば突起やスリットが設けられており、端部柱20の側端部24に形成された孔(図4(B)参照)に補助柱3に形成された有頭突起を挿入したり(逆でもよい)、幕板4に設けられた係合爪(図示せず)を補助柱3に形成されたスリットに係止させたり(逆でもよい)することにより、端部柱20又は幕板4に固定されるようになっている。
(幕板4)
幕板4は、図1に示すように、横長のパネル材であって、パネル部材1を連結して形成した囲いの上部を繋いで、間仕切りのスペースを区画するものである。幕板4の基本的構成は、パネル部材1とほぼ同様である。幕板4の側端部には、補助柱3に固定するための係合突起や係合爪(図示せず)が設けられている。
(ベース部材5)
ベース部材5は、固定柱2を床面に立てるための土台であり、図9(A)(B)に示すように、薄板長方形状のベース板50と、ベース板50の中心部に立設された支柱51を有している。そして、支柱51は、固定柱2の中空部に差し込むことができるようになっている。
また、ベース部材5としては、支柱51の断面が、図9(C)に示すように、端部柱20のパネル固定部21の中空部に挿入可能な形状となっている端部用ベースと、図9(D)に示すように、中間柱30のパネル固定部31の中空部に挿入可能な形状となっている中間用ベースとが設けられている。
(固定金具6)
固定金具6は、隣接するパネル部材1どうし、又はパネル部材1と固定柱2とを固定するための金具であって、図10に示すように、パネル部材1の接続状態に応じた複数の固定金具6が設けられている。具体的には、図1における丸囲いAの部分に用いられる直線タイプ金具6A(図10(A)参照)、図1における丸囲いBの部分に用いられる三又タイプ金具6B(同(B)参照)、図1における丸囲いCの部分に用いられるエンドタイプ金具6C(同(C)参照)、図2における丸囲いDの部分に用いられる十字タイプ金具6D(同(D)参照)、及び図2における丸囲いEの部分に用いられるコーナータイプ金具6E(同(E)参照)が設けられている。
直線タイプ金具6Aは、平板状の固定板60から構成され、三又タイプ金具6B及び十字タイプ金具6D及びコーナータイプ金具6Eは、固定板60と、固定板60から立ち上がり水平に延設された乗越部61を備えている。エンドタイプ金具6Cは、固定板60と、固定板60から垂下する垂下片62を備えている。
そして、直線タイプ金具6Aは、図16に示すように、隣接する2枚のパネル部材1の凹溝12Bの内部に、中間柱30のパネル固定部31の上面に固定板60の中央部分が位置し、2枚のパネル部材1の凹溝12Bの凹底面に固定板60の両端部が位置するように配置され(図12参照)、固定板60に設けられた丸孔に、パネル部材1の金属枠12に設けられた突出ピン(図示せず)を嵌めることにより、パネル部材1に固定される。なお、直線タイプ金具6Aの中央部に形成されているピンは、着脱の際に使用するつまみである(エンドタイプ金具6Cのピンにおいて同じ)。
三又タイプ金具6Bは、図13及び図17に示すように、3枚のパネル部材1の凹溝12Bの内部に3つの固定板60がそれぞれ位置し、中間柱30のスリット部32及び連結柱40のスリット部42を乗越部61が跨ぐように配置され、上記と同様にパネル部材1に固定される。なお、三又タイプ金具6Bの着脱の際には、乗越部61をつまみとして利用できる(十字タイプ金具6D及びコーナータイプ金具6Eにおいて同じ)。
エンドタイプ金具6Cは、図11及び図18に示すように、パネル部材1の凹溝12Bの内部に固定板60が位置し、端部柱20のパネル固定部21の中空部に垂下片62が差し込まれるように配置され、上記と同様にパネル部材1に固定される。
十字タイプ金具6D及びコーナータイプ金具6Eは、図14及び図19、図15及び図20にそれぞれ示すように、三又タイプ金具6Bと同様に、乗越部61で固定柱2を跨ぐようにして、固定板60を各パネル部材1の凹溝12Bの凹底面に固定する。
(間仕切りの組み立て)
次に、上記構成を有する間仕切りユニットの組み立て手順を説明する。
まず、ベース部材5の端部用ベースに端部柱20を差し込み、中間用部ベースに中間柱30を差し込んで、固定柱2を立設する。次に、パネル部材1の一方の側端部の凹溝12Aに端部柱20のパネル固定部21を嵌め込む。この際、凹溝12Aに設けられたマグネット14がパネル固定部21を吸着するので、端部柱20とパネル部材1とを容易に固定することができる。同様にして、パネル部材1の他方の側端部の凹溝12Aに中間柱30のパネル固定部31を嵌め込む。パネル部材1は両側端部を固定柱2に支持されて床面に立設される。
立設されたパネル部材1に固定されている中間柱30のもう一方のパネル固定部31に、他のパネル部材1の一方の側端部を固定し、他のパネル部材1の他方の側端部に中間柱30を固定することにより、2枚のパネル部材1が一直線状に並んで立設される。これを繰り返せば、複数枚のパネル部材1を連結した一の壁面を形成することができる。前述したように、連結されたパネル部材1の間からは、中間柱30のスリット部32のスリット形成面32cが、目地のように表出する。端部柱20の側端部24には、補助柱3を取り付ける。なお、壁面を構成する各パネル部材1は、固定金具6によって固定していく。
また、複数枚のパネル部材1を連結した一の壁面と直交する壁面を形成する場合には、端部に配置されているパネル部材1に固定した中間柱30(図1参照)、又は端部に配置されているパネル部材1に固定した端部柱20(図2参照)に、連結柱40を固定する。具体的には、連結柱40に設けられている係止爪45を、壁面に表出している中間柱30のスリット形成面32cに設けられているスリット23、又は端部柱20のスリット形成面22cに設けられているスリット33に差し込んで引っ掛ける。そして、この連結柱40のパネル固定部41にパネル部材1を固定する。
そして、図1に示すように、幕板4を設ける場合には、端部柱20に固定した補助柱3に幕板4の一方の側端部を固定し、他方の側端部を単独で設置した補助柱3に支持させる。あるいは、特に図示しないが、図2における手前側の補助柱3の間に、幕板4を設けてもよい。この場合、幕板4の両端部に形成した係止爪を、端部柱20のスリット22に引っ掛けて固定するようにしてもよい。
さらに、壁面に表出しているスリット33には、図2に示すように、図示しない係止爪を備えたブラケット100を取り付け、棚板110を載置固定することにより、展示品等を陳列する棚を造ることができる。また、特に図示しないが、スリット33に幕板4の係止爪を引っ掛けて固定し、壁面により囲われた間仕切り空間の上部だけを幕板4で仕切るようにしたり、単一の壁面のみ形成し、幕板4によって、2小間、3小間続きの間仕切り空間や田の字型の間仕切り空間を形成するようにしてもよい。
以上のようにして、本実施の形態における間仕切りユニットでは、図1に示すような平面視L字型の壁面や、図2に示すような平面視コ字型の壁面を形成することができる。この他にも、特に図示しないが、平面視十字型の壁面や、平面視階段状の壁面など、自在に形成することができる。さらに、いったん組み立てた壁面をばらすことなく、壁面に表出している固定柱2(端部柱20又は中間柱30)のスリット23,33に連結柱40を取り付けることにより、壁面と直交する壁面を容易に形成することができる。
このように、本実施の形態によれば、端部柱20、中間柱30、連結柱40の3種類の固定柱2によって、パネル部材1を、一直線状にも、T字型にも、十字型にも、L字型にも連結することができる。また、連結柱2にスリット部22,32,42を設け、スリット形成面22c,32c,42cがパネル部材1の表面よりも奥側になるよう形成し、かつ隣接するパネル部材1又は補助柱3との間に、全長にわたってスリット23,33,43が形成されたスリット形成面22c,32c,42cのみが表出するようにしてあるので、表出部分はあたかも目地材を配したかのように見え、美的外観に優れている。さらに、表出しているスリット23,33,43を用いて、棚などのオプションを取り付けることができるだけでなく、新たなパネル部材1を簡単に追加設置することもできるのである。
なお、上記した実施の形態では、展示会場に用いられる間仕切りユニットを説明したが、本発明は、オフィスのパーティション等にも応用することができる。
1 パネル部材 2 固定柱(柱部材)
3 補助柱 4 幕板
5 ベース部材 6 固定金具
10 木枠 11 スタイロフォーム
12 金属枠 12A 凹溝
13 マグネット 14 表装材
20 端部柱 21 パネル固定部
22 スリット部 23 スリット
24 側端面
30 中間柱(第一の柱部材) 31 パネル固定部
32 スリット部 33 スリット
40 連結柱(第二の柱部材) 41 パネル固定部
42 スリット部 43 スリット
44 側端面 45 係止爪
50 ベース板 51 支柱
60 固定板 61 乗越部
62 垂下片

Claims (1)

  1. 複数のパネル部材を柱部材により連結して間仕切りを形成する間仕切りユニットにおいて、
    前記パネル部材は、両側端部に高さ方向にわたる凹溝を備え、
    前記柱部材は、前記凹溝に嵌め込み可能な凸条であるパネル固定部と、パネル固定部の突出方向と直交する方向に張り出し、前記パネル固定部を挟んで相対向して配置されるとともに、張り出し方向側の面に複数のスリットが形成されたスリット部とを備え、
    前記柱部材として、両側端部に前記パネル固定部を有する第一の柱部材と、一方の側端部に前記パネル固定部を有するとともにパネル固定部と反対側の側端面に前記スリット部のスリットと係合可能な複数の係止爪を形成した第二の柱部材とを少なくとも備え、
    前記各柱部材は、前記パネル固定部を前記パネル部材の凹溝に嵌め込んで前記パネル部材を固定したときに、前記スリット部のスリット形成面と直交する面が前記パネル部材の側端部に当接するとともに、前記スリット部のスリット形成面が前記パネル部材の表面から突出しないように形成され、
    前記第一の柱部材の両側端部に前記パネル部材を固定することにより、複数のパネル部材が一直線状に連結され、
    前記第二の柱部材の係止爪を前記第一の柱部材のスリットに係合させることにより、前記第二の柱部材と前記第一の柱部材が固定され、前記第二の柱部材に固定されたパネル部材を、前記第一の柱部材に固定されたパネル部材と直交する方向に連結可能に形成されていることを特徴とする間仕切りユニット。
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