JP2009178388A - 重量物固定用壁 - Google Patents

重量物固定用壁 Download PDF

Info

Publication number
JP2009178388A
JP2009178388A JP2008020870A JP2008020870A JP2009178388A JP 2009178388 A JP2009178388 A JP 2009178388A JP 2008020870 A JP2008020870 A JP 2008020870A JP 2008020870 A JP2008020870 A JP 2008020870A JP 2009178388 A JP2009178388 A JP 2009178388A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decorative plate
frame
attached
upper decorative
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008020870A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5175114B2 (ja
Inventor
Yoshihiro Yamada
佳弘 山田
Shinichi Inoue
真一 井上
Yasuhiro Kishida
康弘 岸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiken Corp
Original Assignee
Daiken Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiken Corp filed Critical Daiken Corp
Priority to JP2008020870A priority Critical patent/JP5175114B2/ja
Publication of JP2009178388A publication Critical patent/JP2009178388A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5175114B2 publication Critical patent/JP5175114B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Finishing Walls (AREA)
  • Mirrors, Picture Frames, Photograph Stands, And Related Fastening Devices (AREA)
  • Supports Or Holders For Household Use (AREA)

Abstract

【課題】既存の天井面や床面から離間した状態で保持され、施工性が良く、化粧板に薄い板材を使用することができ、仕上りの見栄えがよい重量物固定用壁を提供する。
【解決手段】上記課題を解決する重量物固定用壁10は、既存の柱Dによって支持される横桟28を有する枠体12と、重量物取付板14と、枠体12の表面における最上段に取り付けられた上部化粧板16と、上部化粧板16の下端に隣接して取り付けられた下部化粧板18と、枠体12の縦枠24から突設された被取付部材44および上部化粧板16の裏面に取り付けられ、上方に開口して被取付部材44が嵌め込まれる取付凹所48を有する取付部材42を備える上部化粧板取付具20とで構成されており、上部化粧板16および下部化粧板18の対向する面の一方には凸状部材70が設けられ、他方の面には、凸状部材70が嵌合する嵌合穴72が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、大画面テレビや絵画などの重量物を固定するための重量物固定用壁に関する。
近年、液晶やプラズマなどの大画面テレビが低価格になり、これら大画面テレビの販売台数が急激に増加している。液晶やプラズマなどの大画面テレビは、従来のブラウン管テレビに比べて薄型であることから、大画面テレビを従来のように床からテレビ台などによって支持するだけでなく、壁掛け式にして部屋をすっきりとさせることも提案されている。
しかし、薄型とはいえ大画面テレビの重量は大きいことから、既存の壁面であればどこにでも掛けることができるものではなく、大きな重量を支えることができる柱(大柱だけでなく間柱も含む)に固定しなければならないが、希望する位置に柱がない場合も多いことから、大画面テレビを既存の壁面に直接固定するのではなく、当該既存の壁面における希望する位置に重量物固定用壁を取り付け、この重量物固定用壁に大画面テレビ(以下、大画面テレビや絵画その他の壁に掛けて使用される物すべてを包含する概念として「重量物」という語を用いる。)を取り付ける技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1の重量物固定用壁1を、図17を用いて簡単に説明すると、重量物固定用壁1は、既存の壁面Aの表面側に配置され、上端が既存の天井面Bにネジ2で固定されるとともに下端が既存の床面Cに固定された枠体3と、横方向で枠体3に架設された複数の横桟4と、横桟4の間に架設され、重量物Xの荷重の大部分を受ける重量物取付板5と、重量物取付板5を覆うようにして枠体3の表面に上下に取り付けられた複数の化粧板6と、横桟4の前端面に取り付けられた基部7a、基部7aから突設された突片7b、突片7bの前端部から上下方向に突設され、化粧板6の横幅とほぼ同じ長さで左右方向に延びる上係合片7cおよび下係合片7dで一体に形成された取付具7とで構成されている。そして、化粧板6の上端面および下端面には、取付具7の上係合片7cあるいは下係合片7dが係合される係合溝8が設けられており、複数の化粧板6は、取付具7を介して枠体3の表面に取り付けられている。
この重量物固定用壁1によれば、金具によって化粧板6を介して重量物取付板5に固定された重量物Xは、枠体3を介して既存の天井面Bおよび床面Cによって支えられるので、既存の柱Dの位置に関係なく、希望する位置に重量物Xを固定することができる。
特開2007−224619号公報
しかし、上記特許文献1の重量物固定用壁1によれば、以下のような問題があった。すなわち、重量物固定用壁1の枠体3は、既存の壁面Aの前面側において、その取付方法から必然的に既存の天井面Bから床面Cまでを占めることになるから、例えば、大画面テレビの上部に吊戸を取り付けたい場合には、必ず重量物固定用壁1の前に取り付けなければならず、重量物固定用壁1の厚さだけ当該吊戸が手前に出てきてしまい、スペースのロスが発生するし、見栄えも悪いという問題があった。
また、複数の化粧板6を枠体3に取り付ける際には、該化粧板6の下端面に設けられた係合溝8に取付具7の上係合片7cを嵌め込んだ後、該化粧板6を枠体3の表面に沿わせた状態を保持しつつ該化粧板6の上端面に設けられた係合溝8に別の取付具7の下係合片7dを嵌め込み、その状態で該別の取付具7を横桟4の表面に釘9a等で固定しなければならず、化粧板6の施工性が悪いという問題があった。さらにいえば、最上段に取り付けられる化粧板6の上端面は、取付具7で固定できないことから、該最上段の化粧板6の上端部は、釘9b等で枠体3に固定せざるを得ず、釘9b等の頭が露出することとなり、見栄えが悪いという問題もあった。
加えて、化粧板6の端面に係合溝8を設けると、係合溝8の周囲における化粧板6の肉厚が必然的に薄くなり、当該端面の強度が不足して搬送中や組立中に破損するという問題があった。このことは、特に無機板(ケイ酸カルシウム板や火山性ガラス質複層板等)を化粧板6として用いる場合において顕著であった。また、係合溝8を設けるために、化粧板6に薄い板材を使用することができないという問題があった。また、化粧板6の厚さに応じて、突片7bの長さが異なる取付具7を用意しなければならず、取付具7の種類が多くなるという問題もあった。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みて開発されたものである。それゆえに本発明の主たる課題は、上述したような問題を解決することのできる重量物固定用壁を提供することにある。
請求項1に記載した発明は、「左右一対の縦枠24と、上下一対の横枠26と、前記一対の縦枠24の間に架設され、既存の柱Dに固定される横桟28と、前記一対の横枠26の間に架設され、前記横桟28に固定された複数の縦桟30とで構成され、背面が既存の壁面Aに取り付けられる枠体12、
前記複数の縦桟30の間に架設され、重量物Xが固定される重量物取付板14、
前記重量物取付板14の前面側にて、前記枠体12の表面の最上部分に取り付けられた上部化粧板16、
前記上部化粧板16の下端に隣接して取り付けられた下部化粧板18、
前記上部化粧板16を前記枠体12に取り付けるための上部化粧板取付具20、および
前記下部化粧板18を前記枠体12に取り付けるための下部化粧板取付具22を備える重量物固定用壁10であって、
前記上部化粧板16を取り付けるための前記上部化粧板取付具20は、
前記一対の縦枠24のそれぞれ一方から他方の縦枠24に向けて突設された被取付部材44、および
前記上部化粧板16の裏面に取り付けられ、当該上部化粧板16の裏面側において上方に開口して前記被取付部材44が嵌め込まれる取付凹所48を有する取付部材42で構成されており、
前記下部化粧板18を取り付けるための前記下部化粧板取付具22は、
前記一対の縦枠24のそれぞれ一方から他方の縦枠24に向けて突設された被取付部材44、および
前記下部化粧板18の裏面に取り付けられ、当該下部化粧板18の裏面側において下方に開口して前記被取付部材44が嵌め込まれる取付凹所48を有する取付部材42で構成されており、
前記上部化粧板16および前記下部化粧板18の互いに対向する面の一方には、他方の面に向けて延びる凸状部材70が設けられており、他方の面の前記凸状部材70に対応する位置には、前記凸状部材70が嵌合する嵌合穴72が設けられている」ことを特徴とする重量物固定用壁10である。
本発明によれば、枠体12は横桟28を介して既存の柱Dによって支持されるので、重量物固定用壁10を既存の天井面Bや床面Cから離間した状態で保持することができる。
また、上部化粧板16および下部化粧板18(化粧板の枚数は3枚以上であってもよく、その場合、3枚目以降の化粧板は下部化粧板18の下側に順に取り付けられる。)を枠体12に取り付ける際には、まず、下部化粧板取付具22を介して下部化粧板18を枠体12に取り付け、次に、上部化粧板取付具20および上部化粧板16を枠体12に取り付ける。より詳細に説明すると、下部化粧板18を取り付け予定位置よりもやや高い位置から枠体12の表面に沿わせつつ、該取り付け予定位置まで下げていく。このとき、下方に開口する取付部材42の取付凹所48が、枠体12の縦枠24のそれぞれから他方の縦枠24に向けて突設された被取付部材44を下方から受け入れることにより被取付部材44が取付部材42に係合し、その結果、下部化粧板18が枠体12の表面に固定される。
次に、上部化粧板16をやや斜めにして、上方に開口する取付部材42の取付凹所48に被取付部材44を嵌め込み、該被取付部材44を中心軸として上部化粧板16の下端部を枠体12に向けて回動させて上部化粧板16を枠体12の表面に沿わせた後、上部化粧板16を下部化粧板18に向けて下方に移動させ、前記凸状部材70を前記嵌合穴72に嵌め込むことにより、上部化粧板16および下部化粧板18が枠体12の所定の位置に取り付けられる。このように、上部化粧板16および下部化粧板18の互いに対向する端面には、凸状部材70あるいは嵌合穴72を設けるだけでよく、従来技術のように係合溝を設ける必要がない。
また、上部化粧板16および下部化粧板18は、上述したように、一方の設けられた凸状部材70が他方に設けられた嵌合穴72に嵌り込むことによって互い直接接合されており、従来技術のように、枠体に取り付けられた取付具のような金具を使用する必要がない。
本発明によれば、大画面テレビなどの重量物を、既存の柱の位置に関係なく、希望する位置に固定することができるのは当然として、さらに、重量物固定用壁を既存の天井面や床面から離間した状態で保持することができるので、例えば、大画面テレビの上部に吊戸を取り付けたい場合でもスペースのロスが発生せず、見栄え良く取り付けることができる。また、床面にDVDレコーダーなどを収容するAVラックなどを配置する場合でも、同様に、スペースのロスが発生せず、見栄え良く配置することができる。
また、上部化粧板および下部化粧板は、上述したように、ハンマーやドライバーなどの工具を用いることなく枠体に取り付けることができるので、化粧板(上部化粧板および下部化粧板)の施工性を著しく向上させることができる。同時に、化粧板の表面には、釘やボルト等の頭が露出することもないので、化粧板の表面を見栄え良く仕上げることができる。
さらに、上部化粧板および下部化粧板の端面に係合溝を設ける必要がないので、化粧板の肉厚が薄くなり端面の強度が不足して破損することがないとともに、化粧板に薄い板材を使用することができる。また、化粧板を互いに直接接合することができるので、化粧板の厚さに応じて複数種類の金具を用意する必要がない。
本発明を適用した重量物固定用壁10は、大画面テレビや絵画などの重量物Xを固定するために用いられるものであり、図1〜3に示すように、枠体12と、重量物取付板14と、上部化粧板16と、下部化粧板18と(本実施例では、2枚の化粧板を用いる場合について説明するが、化粧板の枚数は3枚以上であってもよく、その場合、3枚目以降の化粧板は下部化粧板18の下側に順に取り付けられる。)、上部化粧板16を枠体12の表面に取り付けるための上部化粧板取付具20と、下部化粧板18を枠体12の表面に取り付けるための下部化粧板取付具22とを備えている。
枠体12は、左右一対の縦枠24と、上下一対の横枠26と、必須の構成要素ではない天板27を枠組みし、また、一対の縦枠24の間に3本の横桟28を架設し、さらに、角柱状の2本の縦桟30をL型金具32で各横桟28の表面に固定することによって一対の横枠26の間に架設して構成されている。このようにL型金具32を使用することにより、縦桟30の前表面に不所望に金具が出っ張らず、重量物取付板14を縦桟30の前表面の所望の位置に固定することができる。
また、下側の横枠26、天板27(上側の横枠26が予め接合されている)および横桟28の長手方向の両端面には、図9に示すように、長手方向に延びる2本のピン(ダボ)80が突設されているとともに、縦枠24における横枠26、天板27および横桟28の接合位置には、当該ピン80を受け入れる穴(ダボ穴)82が設けられている。なお、天板27を設けない場合は、上側の横枠26にピン80が突設されることになる。
また、上側の横枠26は、縦桟30よりも枠体12の裏面側に取り付けられ、縦枠24の後表面と面一になっており、枠体12が既存の壁面Aに取り付けられたときに壁面Aと接するようになっている。一方、下側の横枠26は、縦桟30よりも枠体12の表面側に取り付けられている。これにより、重量物固定用壁10を既存の壁面Aに取り付けたとき、下側の横枠26と該壁面Aとの間に空間を形成することができ、重量物Xとしての大画面テレビなどの配線コードが挿通し易くなる。
また、図3に示すように、縦枠24の幅t1は、横桟28の厚みt2と縦桟30の厚みt3と重量物取付板14(後述)の厚みt4との合計寸法と同じに設定され、重量物取付板14の表面と縦枠24の端面とが面一になっており、枠体12の表面に取り付けられた上部化粧板16および下部化粧板18の裏面と重量物取付板14の表面とが互いに接するようになっている。
また、縦枠24の互いに対向する内面(=内側面)には、上部化粧板取付具20および下部化粧板取付具22を構成する被取付部材44(後述)が2つ一組で互いに対向する位置に取り付けられている(本実施例のように化粧板が2枚のときは、6つの被取付部材44が使用されている)。
なお、横桟28の本数は、枠体12の寸法、固定する重量物Xの重量および既存の柱の位置に応じて適宜選択されるものであり、1本でもよいし、2本以上であってもよい。また、縦桟30も同様に枠体12の寸法および固定する重量物Xの重量に応じて適宜選択されるが、後述するように、重量物Xの重量が直接掛けられる重量物取付板14を架設するため、少なくとも2本の縦桟30が必要である。また、縦枠24、横枠26、横桟28および縦桟30の形状は、角柱状、円柱状あるいは表面に装飾が施されたものなどを適宜選択することができる。
重量物取付板14は、重量物Xが固定される矩形状の板材であり、図4に示すように、ネジ34によって両縦桟30に架設されている。また、重量物取付板14の略中心部には、大画面テレビのような配線コードを備える重量物Xを取り付けるときに該配線コードを挿通するための挿通孔36が設けられている(配線の必要がない絵画などの重量物Xを取り付ける場合には、この挿通孔36を設ける必要はない)。また、下部化粧板18の略中央下端部に設けられた挿通孔40(後述)に対応する位置には、挿通孔40から枠体12の内側を見たときの見栄えをよくするため、配線化粧板37がネジ34で取り付けられている。
上部化粧板16および下部化粧板18は、重量物取付板14を覆うようにして枠体12の表面の上下に取り付けられた矩形状の板材であり、図1に示すように、上部化粧板16の下端面と下部化粧板18の上端面とを当接させた状態で、枠体12の表面全体を隙間なく覆うように形成されている(もちろん、枠体12の表面の一部を覆うものでもよく、また、枠体12の表面よりも広くてもよい)。
また、上部化粧板16には、上述した重量物取付板14と同様に、重量物Xである大画面テレビ等の配線コードを挿通するための挿通孔38が重量物取付板14の挿通孔36に対応する位置に設けられている。もちろん、重量物Xに配線コードがない場合には、この挿通孔38を設ける必要もない。さらに、上部化粧板16および下部化粧板18は、それぞれ必要に応じて4本のネジ39によって枠体12に固定されている(ネジ39は、ネジ39の頭が露出して重量物固定用壁10の見栄えが悪くならないように、ワッシャー39aおよび化粧キャップ39bでネジ39の頭をカバーするようになっている。)が、ネジ39は、上部化粧板16および下部化粧板18をより強固に枠体12に固定する必要がある場合に用いられるものであり、本発明に必須の構成要素ではない。また、下部化粧板18の略中央下端部には、外部スピーカー(図示せず)などの配線を挿通するための挿通孔40が設けられており、該挿通孔40は着脱可能な配線カバー41で塞がれている。
さらに、上部化粧板16の裏面の上隅部には、図5に示すように、上部化粧板取付具20を構成する取付部材42(後述)が2つ一組で取り付けられており、下部化粧板18の裏面の四隅部には、図6に示すように、下部化粧板取付具22を構成する取付部材42(後述)が4つ取り付けられている。
また、下部化粧板18の上端面には、対向する上部化粧板16の下端面に向けて延びる凸状部材70としてのピン(ダボ)70が設けられている(図6)。これに対して、上部化粧板16の下端面のピン70に対応する位置には、ピン70が嵌合する嵌合穴(ダボ穴)72が設けられている(図5)。また、ピン70の高さt5は、後述する上部化粧板取付具20の取付部材42における取付凹所48の深さt6よりも短く設定されている。なお、凸状部材70の形状はピンに限られず、嵌合穴72の形状も凸状部材70に対応するものであればよい。また、凸状部材70を上部化粧板16の下端面に設け、嵌合穴72を下部化粧板18の上端面に形成してもよい。
上部化粧板取付具20および下部化粧板取付具22は、図7に示すように、上部化粧板16あるいは下部化粧板18の裏面に取り付けられた取付部材42と、枠体12の縦枠24に取り付けられた被取付部材44とを一組として構成されている。上部化粧板取付具20(図7(a))と下部化粧板取付具22(図7(b))との違いは、後述するように、単に取付部材42の取付方向が相違するだけであるから、以下、最初に取付部材42および被取付部材44の形状についてそれぞれ説明し、その後、これらがどのような位置および向きで取り付けられているかについて説明する。
取付部材42は、断面が略Z字状の板材であり、上部化粧板16あるいは下部化粧板18の裏面に取り付けられる基部46と、基部46と一体的に形成され、上部化粧板16あるいは下部化粧板18の裏面側において、被取付部材44の被係止部56(後述)が嵌り込む取付凹所48を形成する取付凹所形成部50とを有している。また、基部46には、2つのネジ止め孔52が取付部材42の長手方向に所定の間隔で設けられている。
被取付部材44は、枠体12の縦枠24に取り付けられる矩形板状の基部54と、基部54から突設され、上述した取付凹所48に嵌め込まれる被係止部56とを有しており、被係止部56の一の面は、基部54の一の側面と面一に形成されている。また、基部54には、2つのネジ止め孔58が基部54の長手方向に所定の間隔で設けられている。
被取付部材44は、上述したように、他の被取付部材と対向するようにして枠体12の縦枠24にネジ60で取り付けられている。つまり、一方の縦枠24に取り付けられた被取付部材44の被係止部56が他方の縦枠24に向けて突設されている。また、被係止部56の一の面が枠体12の表面と面一になるように被取付部材44の取付位置が設定されている。
取付部材42は、上述したように、上部化粧板16の裏面の上隅部および下部化粧板18の裏面の四隅にネジ62で取り付けられており、それぞれ対応する被取付部材44と嵌合したときに上部化粧板16あるいは下部化粧板18を所定の場所に位置決めできるように設定されている。また、上部化粧板16に取り付けられた取付部材42は、対応する被取付部材44の被係止部56を上方から受け入れるように、すなわち、取付凹所48が上方に開口するように取り付けられている(図7(a))。一方、下部化粧板18に取り付けられた取付部材42は、対応する被取付部材44の被係止部56を下方から受け入れるように、すなわち、取付凹所48下方に開口するように取り付けられている(図7(b))。
なお、取付部材42の形状は、上述したものに限られず、例えば、図8に示すように、基部46の略中央部から断面がL字状の取付凹所形成部50が一体的に突設され、基部46の先端部と取付凹所形成部50との間に取付凹所48が形成されたものであってもよい。
本発明を適用した重量物固定用壁10を用いて重量物Xを固定する手順について、最初に重量物固定用壁10を既存の壁面Aに取り付ける手順について説明し、その後、重量物Xである大画面テレビを固定する場合を例に説明する。
図9に示すように、ピン80を穴82に嵌合させることによって、横枠26および横桟28を縦枠24に接合する。なお、横枠26および横桟28と縦枠24との接合には、必要に応じて接着剤84を用いてもよい。
そして、図10に示すように、各横桟28の表面にL型金具32をネジ86で固定し、このL型金具32に対してネジ86で縦桟30を固定して枠体12を形成する。枠体12を形成した後で上部化粧板取付具20および下部化粧板取付具22の各被取付部材44をネジ62で縦枠24に取り付ける。もちろん、予め被取付部材44が取り付けられた縦枠24を用いて枠体12を形成してもよい。
次に、図11に示すように、枠体12を既存の壁面Aにおける所望位置に保持した状態で、ネジ64で上側の横枠26および各横桟28を既存の柱D(大柱でも間柱でもよい)に固定する。その際、水準器Eを用いて枠体12の垂直および水平を確認すべきことはいうまでもない。また、配線がし易いように、枠体12が既存の壁面Aに設置された既存の電源コンセントやテレビアンテナ端子Fに干渉しないように注意する。本実施例では、9本のネジ64を用いて3本の横桟28を3本の既存の柱Dに固定しているが、ネジ64や横桟28の本数は、この限りではなく、重量物Xの重量や柱の数あるいは位置に応じて最適な数が選択される。
枠体12を既存の壁面Aに固定した後、図12に示すように、重量物取付板14および配線化粧板37を枠体12の縦桟30に対してネジ34で固定する。
そして、裏面に取付部材42を予め取り付けておいた上部化粧板16および下部化粧板18を以下の手順で取り付ける。すなわち、図13に示すように、下部化粧板18を取り付け予定位置よりもやや高い位置から、枠体12の表面に沿わせつつ、該取り付け予定位置まで下げていく。このとき、下部化粧板18の裏面に形成された取付凹所48が、枠体12の縦枠24に取り付けられた被取付部材44の被係止部56を下方から受け入れることにより、下部化粧板18が枠体12の表面に固定される。
下部化粧板18を枠体12の表面に固定した後、図14に示すように、上部化粧板16をやや斜めにして、上方に開口する取付部材42の取付凹所48に被取付部材44を嵌め込み、該被取付部材44を中心軸として上部化粧板16の下端部を枠体12に向けて回動させて上部化粧板16を枠体12の表面に沿わせる。その後、上部化粧板16を下部化粧板18に向けて下方に移動させ、下部化粧板18の上端面に設けられたピン70を上部化粧板16の下端面に穿設された嵌合穴72に嵌め込むことにより、上部化粧板16および下部化粧板18が枠体12の所望の位置に取り付けられる。さらに、ネジ39で上部化粧板16および下部化粧板18を枠体12に固定する。以上の手順により、重量物固定用壁10の既存の壁面Aへの取付が完了する。
重量物固定用壁10への大画面テレビXの固定は、図1に示すように、固定したい大画面テレビ毎にメーカーから提供される専用の取付金具Yを挿通孔38、40を避けるようにして重量物固定用壁10へ取り付け、大画面テレビXからの配線コード等を挿通孔36、38に挿通した後、当該取付金具Yに大画面テレビXを固定する。その際、取付金具Yは、必ずネジなどにより上部化粧板16および/または下部化粧板18を介して、背面にある重量物取付板14に固定する。以上、重量物固定用壁10に重量物Xとして大画面テレビを固定する場合について説明したが、他に絵画などを固定する場合も基本的にこれと同じ手順である。
なお、本発明に係る重量物固定用壁10は、重量物Xを壁掛けにする場合だけでなく、据え置きにする場合にも当然に対応できる。例えば、図15に示すように、大画面テレビXを上述したAVラックGなどの天面から支持台Zなどを用いて支持する場合、大画面テレビXが地震によって転倒するのを防止するために重量物固定用壁10を使用することができる。すなわち、図16に示すように、重量物固定用壁10の上部化粧板16、下部化粧板18あるいは重量物取付板14に貫通孔90を設け(重量物取付板14に貫通孔90を設ける場合は、上部化粧板16あるいは下部化粧板18の対応する位置にも貫通孔90を設ける。)、その裏面から予め複数の鬼目ナット92(本実施例では2つ)を嵌め込んでおく。そして、重量物固定用壁10の表面から、これら貫通孔90にアイボルト94を挿入して鬼目ナット92に螺合させ、アイボルト94を重量物固定用壁10に固定する。最後に、大画面テレビXに取り付けた転倒防止用ワイヤー96の両端をそれぞれアイボルト94に結びつける。
これにより、地震によって大画面テレビXが揺れても、大画面テレビXは、転倒防止用ワイヤー96およびアイボルト94を介して重量物固定用壁10に繋止されているので転倒することがない。
本発明に係る重量物固定用壁を示す斜視図である。 枠体が既存の壁面に取り付けられた状態を示す図である。 図1のIII−III矢視による断面図である。 枠体に重量物取付板を固定した状態を示す図である。 上部化粧板の裏面を表す図である。 下部化粧板の裏面を表す図である。 上部化粧板取付具(a)および下部化粧板取付具(b)を示す図である。 取付部材の他の実施例を示す図である。 枠体の組立手順を示す図である。 枠体の組立手順を示す図である。 枠体を既存の壁面に取り付ける手順を示す図である。 重量物取付板を枠体に固定する手順を示す図である。 上部化粧板および下部化粧板を枠体に取り付ける手順を示す図である。 上部化粧板を枠体に取り付ける手順を示す図である。 重量物(大画面テレビ)を据え置きにした場合を示す図である。 重量物(大画面テレビ)の転倒防止構造を示す図である。 従来技術を示す図である。
符号の説明
10…重量物固定用壁
12…枠体
14…重量物取付板
16…上部化粧板
18…下部化粧板
20…上部化粧板取付具
22…下部化粧板取付具
24…縦枠
26…横枠
27…天板
28…横桟
30…縦桟
32…L型金具
34…ネジ
36…挿通孔
37…配線化粧板
38…挿通孔
39…ネジ
40…挿通孔
41…配線カバー
42…取付部材
44…被取付部材
46…基部
48…取付凹所
50…取付凹所形成部
52…ネジ止め孔
54…基部
56…被係止部
58…ネジ止め孔
60…ネジ
62…ネジ
64…ネジ
70…凸状部材(ピン)
72…嵌合穴
80…ピン
82…穴
84…接着剤
86…ネジ
90…貫通孔
92…鬼目ナット
94…アイボルト
96…転倒防止用ワイヤー

A …既存の壁面
B …既存の天井面
C …既存の床面
D …既存の柱
E …水準器
F …既存の電源コンセントやテレビアンテナ端子
G …AVラック
X …重量物(大画面テレビ)
Y …取付金具
Z …支持台

Claims (1)

  1. 左右一対の縦枠と、上下一対の横枠と、前記一対の縦枠の間に架設され、既存の柱に固定される横桟と、前記一対の横枠の間に架設され、前記横桟に固定された複数の縦桟とで構成され、背面が既存の壁面に取り付けられる枠体、
    前記複数の縦桟の間に架設され、重量物が固定される重量物取付板、
    前記重量物取付板の前面側にて、前記枠体の表面の最上部分に取り付けられた上部化粧板、
    前記上部化粧板の下端に隣接して取り付けられた下部化粧板、
    前記上部化粧板を前記枠体に取り付けるための上部化粧板取付具、および
    前記下部化粧板を前記枠体に取り付けるための下部化粧板取付具を備える重量物固定用壁であって、
    前記上部化粧板を取り付けるための前記上部化粧板取付具は、
    前記一対の縦枠のそれぞれ一方から他方の縦枠に向けて突設された被取付部材、および
    前記上部化粧板の裏面に取り付けられ、当該上部化粧板の裏面側において上方に開口して前記被取付部材が嵌め込まれる取付凹所を有する取付部材で構成されており、
    前記下部化粧板を取り付けるための前記下部化粧板取付具は、
    前記一対の縦枠のそれぞれ一方から他方の縦枠に向けて突設された被取付部材、および
    前記下部化粧板の裏面に取り付けられ、当該下部化粧板の裏面側において下方に開口して前記被取付部材が嵌め込まれる取付凹所を有する取付部材で構成されており、
    前記上部化粧板および前記下部化粧板の互いに対向する面の一方には、他方の面に向けて延びる凸状部材が設けられており、他方の面の前記凸状部材に対応する位置には、前記凸状部材が嵌合する嵌合穴が設けられていることを特徴とする重量物固定用壁。
JP2008020870A 2008-01-31 2008-01-31 重量物固定用壁 Active JP5175114B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008020870A JP5175114B2 (ja) 2008-01-31 2008-01-31 重量物固定用壁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008020870A JP5175114B2 (ja) 2008-01-31 2008-01-31 重量物固定用壁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009178388A true JP2009178388A (ja) 2009-08-13
JP5175114B2 JP5175114B2 (ja) 2013-04-03

Family

ID=41032826

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008020870A Active JP5175114B2 (ja) 2008-01-31 2008-01-31 重量物固定用壁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5175114B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6291653B1 (ja) * 2016-11-04 2018-03-14 株式会社テクノテック 転倒防止器具

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104499671B (zh) * 2015-01-04 2017-05-17 中山市吉尔科研技术服务有限公司 一种电视背景墙

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006060754A (ja) * 2004-08-18 2006-03-02 Higa-Arts & Metal Inc 薄型テレビ装着用壁面ユニット
JP2007184667A (ja) * 2005-12-29 2007-07-19 Sumitomo Forestry Co Ltd Av機器設置用装置
JP2007224619A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Matsushita Electric Works Ltd テレビ固定用補助壁体の取付け構造
JP2008050879A (ja) * 2006-08-25 2008-03-06 Telehang:Kk 平面状掛物のブラケット
JP2008071711A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Toto Ltd 燃料電池セル構造部及びそれを含む燃料電池
JP2008190153A (ja) * 2007-02-01 2008-08-21 Dainippon Printing Co Ltd 壁面構造

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006060754A (ja) * 2004-08-18 2006-03-02 Higa-Arts & Metal Inc 薄型テレビ装着用壁面ユニット
JP2007184667A (ja) * 2005-12-29 2007-07-19 Sumitomo Forestry Co Ltd Av機器設置用装置
JP2007224619A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Matsushita Electric Works Ltd テレビ固定用補助壁体の取付け構造
JP2008050879A (ja) * 2006-08-25 2008-03-06 Telehang:Kk 平面状掛物のブラケット
JP2008071711A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Toto Ltd 燃料電池セル構造部及びそれを含む燃料電池
JP2008190153A (ja) * 2007-02-01 2008-08-21 Dainippon Printing Co Ltd 壁面構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6291653B1 (ja) * 2016-11-04 2018-03-14 株式会社テクノテック 転倒防止器具
JP2018079303A (ja) * 2016-11-04 2018-05-24 株式会社テクノテック 転倒防止器具

Also Published As

Publication number Publication date
JP5175114B2 (ja) 2013-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI381085B (zh) Space structure
US20160251850A1 (en) Construction panel assembly and construction method using same
KR101200388B1 (ko) 목재 조립구조 및 이를 포함하는 목재 제품
JP2006060754A (ja) 薄型テレビ装着用壁面ユニット
JP2006287562A (ja) テレビ壁掛け用ラック
JP4535001B2 (ja) テレビ固定用補助壁体の取付け構造
JP5175114B2 (ja) 重量物固定用壁
JP6190566B1 (ja) 収納体の壁面固定方法
KR102306772B1 (ko) 상품 전시용 벽 구조체 및 그의 설치 방법
JP2021143560A (ja) 間仕切壁装置及び間仕切壁施工方法
KR101068472B1 (ko) 벽체용 패널 이음 장치 및 그 시공방법
JP2009161939A (ja) 間仕切り装置
JP6711593B2 (ja) 間仕切パネル装置
JP2014068834A (ja) 家具固定具及び家具の壁面固定構造
JP2006263380A (ja) 洗面化粧台の壁面への取付け方法
JP2012077574A (ja) 手摺壁および手摺壁の施工方法
JP2006296899A (ja) 柱取り巻き型ディスプレー用筒状構造体
WO2021182112A1 (ja) 間仕切壁装置及び間仕切壁施工方法
JP6890534B2 (ja) 壁下地装置
JP3112989U (ja) 柱取り巻き型ディスプレー用筒状構造体
JP6713857B2 (ja) カプセルベッド
JP4239857B2 (ja) 配線ダクト
JP6708818B2 (ja) 家具転倒防止免震金具
JP2005307497A (ja) 間柱の取付構造
JP2007332716A (ja) テレビ固定用補助壁体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130104

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5175114

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150