JP2018079303A - 転倒防止器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】固定部材と防水パンの周囲の構造物(壁や物置等)とが干渉することなく、防水パンに載置する洗濯機の転倒を防止することができ、かつ、容易に設置することができる転倒防止器具を提供する。【解決手段】転倒防止器具100は、洗濯機20を載置する防水パン10を貫通しつつ防水パン10が設置される床30に対してネジ留めして固定する固定部材(ボルト110)と、ボルト110と洗濯機20とを連結する連結部材(バンド120)と、を有する。ボルト110は、床30にネジ留めして固定されるネジ留部113を設けた固定部110Mと、固定部110Mに着脱自在および回転自在に接続され、バンド120を取り付ける孔115aを設けた取付部110Nと、を備えた。【選択図】図3

Description

本発明は、転倒防止器具に関する。
昨今の大地震では、洗濯機の転倒および転倒時の給水ホース破損による漏水事故等の発生が報告されており、洗濯機の転倒を防止する器具の必要性が高まっている。従来から、床に固定する固定部材(床面取付金具)と部材(家具)を連結部材(ベルト)によって連結することによって、地震等の際に、部材(家具)の転倒を防止する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−314735号公報
特許文献1に記載の技術を、防水パンに載置される洗濯機の転倒防止に適用する場合、固定部材は、防水パンとの干渉を避けるために、防水パンの周囲の床に固定する必要がある。したがって、固定部材と防水パンの周囲の構造物(壁や物置等)とが干渉する場合には、適用することができない。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、固定部材と防水パンの周囲の構造物(壁や物置等)とが干渉することなく、防水パンに載置する洗濯機の転倒を防止することができ、かつ、容易に設置することができる転倒防止器具の提供を目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る転倒防止器具は、洗濯機を載置する防水パンを貫通しつつ前記防水パンが設置される床に対してネジ留めして固定する固定部材と、前記固定部材と前記洗濯機とを連結する連結部材と、を有し、前記固定部材は、前記床にネジ留めして固定されるネジ留部を設けた固定部と、前記固定部に着脱自在および回転自在に接続され、前記連結部材を取り付ける孔を設けた取付部と、を備えた。
上記のように構成した転倒防止器具によれば、固定部材と防水パンの周囲の構造物(壁や物置等)とが干渉することなく、防水パンに載置する洗濯機の転倒を防止することができ、かつ、容易に設置することができる。
第1実施形態の転倒防止器具の使用方法を模式的に示す斜視図である。 図1の転倒防止器具のボルトとパッキンを示す斜視図である。 図2の転倒防止器具のボルトを分解して示す斜視図である。 第2実施形態の転倒防止器具およびその使用方法の要部を模式的に示す斜視図である。 第3実施形態の一の転倒防止器具およびその使用方法の要部を模式的に示す斜視図である。 第3実施形態の他の転倒防止器具およびその使用方法の要部を模式的に示す斜視図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態(第1実施形態〜第3実施形態)を説明する。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図面における各部材の大きさや比率は、説明の都合上誇張され実際の大きさや比率とは異なる場合がある。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の転倒防止器具100の使用方法を模式的に示す斜視図である。図2は、図1の転倒防止器具100のボルト110とパッキン140を示す斜視図である。図3は、図2の転倒防止器具100のボルト110を分解して示す斜視図である。
転倒防止器具100は、概説すれば、図1〜3に示すように、洗濯機20を載置する防水パン10を貫通しつつ防水パン10が設置される床30に対してネジ留めして固定する固定部材(ボルト110)と、ボルト110と洗濯機20とを連結する連結部材(バンド120)と、を有する。ボルト110は、床30にネジ留めして固定されるネジ留部113を設けた固定部110Mと、固定部110Mに着脱自在および回転自在に接続され、バンド120を取り付ける孔115aを設けた取付部110Nと、を備えた。さらに、転倒防止器具100は、バンド120を洗濯機20に取り付けるアンカープレート130と、防水パン10の挿入部13とボルト110の隙間を封止する封止部材(パッキン140)と、を有している。以下、転倒防止器具100の構成について説明する。
図1〜図3を参照しながら、転倒防止器具100の構成について説明する。
ボルト110は、図1に示すように、洗濯機を載置する防水パン10を貫通しつつ、防水パン10が設置される床30に固定する。ボルト110は、図2および図3に示すように、床30に固定する固定部110Mと、固定部110Mに接続され孔115aを備えた取付部110Nを備えている。取付部110Nは、固定部110Mと、分離自在に接続されている。
ボルト110の固定部110Mは、取付部110Nと接続される接続部111、接続部111と同軸上で隣り合い防水パン10の挿入部13に固定される中央部112、および中央部112と同軸上で隣り合い床30にネジ留めして固定されるネジ留部113を含んでいる。接続部111、中央部112、およびネジ留部113は、一体に成形され、硬質の金属からなる。
固定部110Mにおいて、接続部111は、円柱形状からなり、ネジ山が形成されている。接続部111の端面には、プラスドライバを差し込むための十字状の溝111aが形成されている。中央部112は、円柱形状からなり、接続部111よりも径大であって、防水パン10の挿入部13の上部の孔径よりも若干小さい。ネジ留部113は、円柱形状からなり、中央部112よりも長尺に形成されている。ネジ留部113は、中央部112よりも相当径小であって、先端にネジ山が形成されている。
ボルト110の取付部110Nは、固定部110Mと接続される基端部114、およびバンド120を取り付ける先端部115を含んでいる。基端部114および先端部115は、一体に成形され、硬質の金属からなる。
取付部110Nにおいて、基端部114は、円筒形状からなり、固定部110Mの接続部111と接続されるネジ溝が内周面に形成されている。先端部115は、四隅が丸められた長尺の板状に形成され、バンド120を取り付ける孔115aを備えている。
バンド120は、図1に示すように、ボルト110と洗濯機20とを連結する。バンド120は、帯状からなり長尺に形成されている。バンド120は、十分な強度を備えたポリエステル等からなる。バンド120は、その端部をボルト110の孔115aに通して締結する。バンド120は、その端部に鉤を接合し、その鉤をボルト110の孔115aに引っ掛けて締結する構成としてもよい。バンド120は、その全長を調整するためにバックル121を備えている。
アンカープレート130は、図1に示すように、バンド120を洗濯機20に取り付けるためのものである。アンカープレート130は、一例として、洗濯機20の給水ホース22の一端の接続口に設けられる。アンカープレート130は、リング形状に形成され給水ホース22の外周に挿入される本体部131、バンド120を挿入するための長尺状の挿入孔132aを備えた挿入部132、および本体部131と挿入部132を連結する連結部133を含んでいる。アンカープレート130は、1枚の金属板からなる。締結には吸盤、両面テープ、マグネットもしくは洗濯機20の上部に設けた別のバンドを用いてもよい。
パッキン140は、図1〜図3に示すように、防水パン10の挿入部13とボルト110の隙間を封止する。パッキン140は、平たいリング状に形成されている。パッキン140は、耐久性を備えたニトリルゴム(NBR)等からなる。パッキン140は、ボルト110の固定部110Mの基端側(床30にネジ留めしない側)に挿入される。
図1を参照しながら、転倒防止器具100の使用方法について説明する。
洗濯機20が載置される防水パン10は、洗濯機20等から漏れた排水を排水管に排出するものである。なお、防水パン10は、いわゆる、洗濯機パン、洗濯パン、洗濯機載置台、または洗濯機置台とも称され、それらを含む。
洗濯機20は、防水パン10の四隅に備えられた載置部12に載置される。載置部12は、防水パン10の中央の排水部11に対してかさ上げされている。防水パン10は、各々の載置部12の外縁に近い部分に、床30まで貫通した挿入部13が備えられている。挿入部13は、段違いの孔を備え、上部の孔径に対して下部の孔径の方が小さい。アンカーボルト40は、挿入部13の上部の孔の部分に接触して保持される。通常、防水パン10は、四隅の備えられた各々の挿入部13にアンカーボルト40を挿入して保持された状態において、そのアンカーボルト40の先端が床30に固定される。
転倒防止器具100のボルト110は、アンカーボルト40に換えて用いる。ボルト110は、一対からなり、防水パン10に載置する洗濯機20の後方の両側に位置する各々の挿入部13に挿入して床30に固定する。その際に、一対のボルト110は、防水パン10の挿入部13に挿入して防水パン10を床30に固定する。すななち、一対のボルト110は、アンカーボルト40としての機能も有する。なお、防水パン10に載置する洗濯機20の前方の両側に位置する各々の挿入部13には、従来通り、アンカーボルト40が挿入されて床30に固定される。
転倒防止器具100のアンカープレート130は、洗濯機20の本体21の上部に取り付けられた給水ホース22の接続口に締結されている。
転倒防止器具100のバンド120は、アンカープレート130の挿入孔132aに挿入された状態において、その両端が床30に固定された一対のボルト110の孔115aに取り付けられている。バンド120は、アンカープレート130を用いることなく、洗濯機20の給水ホース22に巻き付けた状態において、その両端が床30に固定された一対のボルト110の孔115aに取り付けてもよい。バンド120は、給水ホース22に巻き付けることなく、洗濯機20の本体21の任意の部分に取り付けてもよい。いずれにしても、バンド120は、運転中の洗濯機20の振動に対応するために、若干緩やかに取り付けられる。
以上説明した第1実施形態の作用効果を説明する。
転倒防止器具100は、洗濯機20を載置する防水パン10を貫通しつつ防水パン10が設置される床30に対してネジ留めして固定するボルト110(固定部材)と、ボルト110と洗濯機20とを連結するバンド120(連結部材)と、を有する。ボルト110は、床30にネジ留めして固定されるネジ留部113を設けた固定部110Mと、固定部110Mに着脱自在および回転自在に接続され、バンド120を取り付ける孔115aを設けた取付部110Nと、を備えた。
かかる転倒防止器具100によれば、ボルト110を防水パン10に貫通させて床30にネジ留めして固定することから、ボルト110と防水パン10の周囲の構造物(壁や物置等)とが干渉することなく、防水パン10に載置する洗濯機20の転倒を防止することができる。さらに、かかる転倒防止器具100によれば、先ず固定部110Mを床30に固定して、次にその固定部110Mに取付部110Nを回転させながら接続することができることから、ボルト110を床30に対して容易に設置することができ、防水パン10に載置する洗濯機20の転倒を防止することができる。
すなわち、床30に対して容易に設置できる転倒防止器具100によって、防水パン10に載置する洗濯機20が地震等の際に転倒することを防止して、洗濯機20が床30や通路を遮蔽して人の通行や避難を阻害したり、洗濯機20が人やペット等に接触したり、洗濯機20の中の洗濯水等が床30等に漏れたり、洗濯機20に取り付けられた給水ホースが外れて水道水が漏れ続けたりする等の問題を回避することができる。
さらに、転倒防止器具100によれば、それ自体が振動源となり剛体による転倒防止は難しい洗濯機20をバンド120によって拘束することから、その洗濯機20の振動がアンカーであるボルト110に直接的に伝搬することを防止できる。したがって、転倒防止器具100は、防水パン10に貫通させて床30にネジ留めして固定するボルト110を十分に保護して、ボルト110が床30から抜けることを防止できる。
さらに、転倒防止器具100において、ボルト110は、取付部110Nの孔115aの向きを、バンド120を取り付ける洗濯機20の位置に合わせて調整することができる。この結果、バンド120は、捩れや撓みを生じさせることなく、ボルト110と洗濯機20を連結することができる。したがって、転倒防止器具100は、地震等によって揺れが発生したとしても、防水パン10に載置する洗濯機20の転倒を十分に防止することができる。
また、転倒防止器具100において、最初に固定部110Mを床30に固定した後、その固定部110Mに取付部110Nを接続するボルト110は、その拡張性が高い。具体的には、例えば、固定部110Mに十字状の溝111aを形成すれば、最初にプラスドライバによって固定部110Mを床30に容易にネジ込みながら固定することができる。
また、転倒防止器具100において、ボルト110は、固定部110Mと取付部110Nとが分離自在であることから、固定部110Mと取付部110Nを一体に製造する場合と比較して、廉価かつ精度良く製造することができる。したがって、転倒防止器具100は、地震等によって揺れが発生したとしても、廉価かつ高精度なボルト110を用いて、防水パン10に載置する洗濯機20の転倒を防止することができる。また、転倒防止器具100は、要求される仕様(強度や使い易さ)に合わせて、複数種類の固定部110Mと取付部110Nを任意に組み合わせて構成することができる。かかるボルト110によれば、既設された防水パン10の後方2カ所の通常のアンカーボルト40を置き換えることで転倒防止機能を付与することが可能となる。
転倒防止器具100は、防水パン10の周囲に全くスペースがない場合においても用いることができる。
さらに、かかる転倒防止器具100によれば、防水パン10に貫通させた状態のボルト110に取り付けたバンド120によって、洗濯機20を防水パン10の側に向かうように床30に対して十分に押さえ付けて保持することができる。したがって、転倒防止器具100は、地震等によって揺れが発生したとしても、防水パン10に載置する洗濯機20の転倒を防止することができる。
特に、このような構成の転倒防止器具100によれば、載置部12が排水部11に対してかさ上げされたタイプの防水パン10を用いる場合に好適である。すなわち、載置部12が排水部11に対してかさ上げされたタイプの防水パン10は、洗濯機20が位置ずれした場合、洗濯機20の脚が載置部12の外縁からはみ出して転倒し易い。転倒防止器具100は、上記のようなタイプの防水パン10を用いる場合であっても、地震等によって揺れが発生した場合に、防水パン10に載置する洗濯機20の転倒を防止することができる。
また、転倒防止器具100において、ボルト110は、バンド120を取り付ける孔115aを備えていることから、孔115aを用いて、バンド120を強固に取り付けることができる。すなわち、バンド120をボルト110の孔115aに通して締結することによって、バンド120がボルト110から離脱することを防止できる。したがって、転倒防止器具100は、地震等によって揺れが発生したとしても、防水パン10に載置する洗濯機20の転倒を十分に防止することができる。
さらに、転倒防止器具100において、ボルト110は、防水パン10の例えば挿入部13に挿入しつつ貫通し防水パン10を床30に固定していることから、バンド120を介して洗濯機20を防水パン10に固定すると共に、洗濯機20を載置する防水パン10自体を床30に強固に固定することができる。すなわち、ボルト110は、防水パン10の位置が床30に対してずれることを防止できる。したがって、転倒防止器具100は、地震等によって揺れが発生したとしても、防水パン10に載置する洗濯機20の転倒を十分に防止することができる。
取付部110Nは、伸縮自在なパッキン140(封止部材)を介して固定部110Mにネジ留めされることが好ましい。
かかる転倒防止器具100によれば、取付部110Nを固定部110Mに対して回転させつつ、取付部110Nの孔115aの向きを洗濯機20の位置に合わせて調整するときに、取付部110Nと固定部110Mとが、パッキン140によって弾発力が発生した状態で十分に接続される。すなわち、取付部110Nは、伸縮自在なパッキン140を圧縮させた状態で固定部110Mに接続することによって、固定部110Mに接続後に、固定部110Mに対して空回りするようなことを防止できる。
また、パッキン140によって、防水パン10とボルト110との隙間を封止すれば、洗濯機20から漏れた排水が、防水パン10とボルト110の隙間から床30に向かって漏れ出すことを防止できる。この結果、ボルト110を固定した床30が、排水によって腐食することを防止できる。すなわち、ボルト110は、床30に十分に固定された状態を維持することができる。したがって、転倒防止器具100は、地震等によって揺れが発生したとしても、防水パン10に載置する洗濯機20の転倒を十分に防止することができる。
ボルト110は、取付部110Nが固定部110Mに接続された状態において、ネジ留部113から孔115aまで直線状に構成していることが好ましい。
かかるボルト110によれば、ネジ留部113から孔115aまで直線状に形成されていることから、防水パン10に取り付けるとき、および防水パン10に取り付けた後において、防水パン10の周囲の構造物(壁や物置等)や防水パン10に載置する洗濯機20との干渉を十分に避けることができる。
ボルト110は、防水パン10に備えられた挿入部13に挿入して防水パン10を床30に固定するアンカーボルト40に換えて用いることが好ましい。
かかるボルト110によれば、防水パン10に備えられたアンカーボルト40用の挿入部13を用いて、床30に固定することができる。したがって、転倒防止器具100は、防水パン10にボルト110専用の孔を備える等の余計な手間や費用を掛けることなく、地震等によって揺れが発生したとしても、防水パン10に載置する洗濯機20の転倒を防止することができる。
ボルト110は、防水パン10に載置する洗濯機20の後方に位置する挿入部13を介して床30に固定することが好ましい。
かかるボルト110によれば、洗濯機20が防水パン10の前方に向かって転倒することを防止できる。この結果、洗濯機20が、防水パン10の前方の床30や通路に転倒して、床30や通路を遮蔽したり、人やペット等に接触したりすることを防止できる。このように、転倒防止器具100は、地震等によって揺れが発生したとしても、防水パン10に載置する洗濯機20の転倒を効果的に防止することができる。さらに、転倒防止器具100によれば、ボルト110に取り付けたバンド120と、洗濯機20における洗濯物の開閉扉(取出口)の干渉を回避できる。例えば、開閉扉(取出口)が前方に備えられたドラム式の洗濯機20において、洗濯機20の前方に位置する開閉扉(取出口)と、洗濯機20の後方に位置するバンド120の干渉を効果的に回避できる。
ここで、洗濯機20の後方に壁が無い場合には、防水パン10に載置する洗濯機20の前方に位置する挿入部13を介して、ボルト110を床30に固定してもよい。かかるボルト110によれば、洗濯機20が防水パン10の後方に向かって転倒することを効果的に防止できる。同様に、洗濯機20の一側面の側に壁が無い場合には、防水パン10に載置する洗濯機20の他側面(一側面と対向する側面)の側に位置する挿入部13を介して、ボルト110を床30に固定してもよい。かかるボルト110によれば、洗濯機20が防水パン10の一側面の側に向かって転倒することを防止できる。さらに、防水パン10の四隅の挿入部13の全てにボルト110を挿入して、各々のボルト110を床30に固定することによって、洗濯機20の全方位への転倒を防止してもよい。
ボルト110は、一対からなり、防水パン10に載置する洗濯機20の後方の両側に位置する各々の挿入部13を介して床30に固定することが好ましい。
かかる転倒防止器具100によれば、洗濯機20を後方の両側(2方向)から支持することができることから、地震等に伴う強い横揺れのように、洗濯機20に対して左右方向に大きな力が掛かった場合にも、洗濯機20を十分に固定することができる。したがって、転倒防止器具100は、地震等によって強い横揺れが発生したとしても、防水パン10に載置する洗濯機20の転倒を十分に防止することができる。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態の転倒防止器具200およびその使用方法の要部を模式的に示す斜視図である。
第2実施形態に係る転倒防止器具200は、ボルト110に換えて、防水パン50に備えた保持部210を用いる点において、上述した転倒防止器具100と相違する。
第2実施形態に係る転倒防止器具200では、上述した第1実施形態の構成とは異なる保持部210の構成について説明する。
図4を参照して、保持部210は、例えば、防水パン10の四隅に備えられた4つの載置部12のうち、防水パン10に載置する洗濯機20の後方の両側に位置する2つの載置部12の部分に相当する。各々の載置部12の側面には、U字形状の孔211が備えられている。孔211は、一対の横長の開口を有し、載置部12の側面において上下に並んで開口している。バンド120は、孔211の一対の開口に挿通され、その孔211の一対の開口の間の部分に引っ掛けるようにして、防水パン50に取り付けられる。
以上説明した第2実施形態の作用効果を説明する。
転倒防止器具200は、洗濯機20を載置する防水パン50を貫通する孔211を備えた保持部210と、孔211に挿入し保持部210と洗濯機20とを連結するバンド120と、を有する。
かかる転倒防止器具200によれば、防水パン50を貫通する孔211を備えた構成からなる保持部210によって、保持部210と防水パン50の周囲の構造物(壁や物置等)とが干渉することなく、防水パン50に載置する洗濯機20の転倒を防止することができる。
(第3実施形態)
図5は、第3実施形態の一の転倒防止器具300およびその使用方法の要部を模式的に示す斜視図である。図6は、第3実施形態の他の転倒防止器具400およびその使用方法の要部を模式的に示す斜視図である。
第3実施形態に係る転倒防止器具300および400は、バンド320および420を、洗濯機20の両側の側面20aに接合している点において、上述した転倒防止器具100および200と相違する。
第1および第2実施形態に係る転倒防止器具100および200では、上述した第1および第2実施形態の構成とは異なる構成について説明する。
図5において、転倒防止器具300のバンド320(連結部材)とボルト110を用いて、洗濯機20を固定している状態を図示している。

図5に示すように、少なくとも、一対のバンド320によって、それぞれ、一対のボルト110と、洗濯機20の両側の側面20aとを連結する。バンド320は、長尺な帯状に形成されている。バンド320の一端320aと洗濯機20の側面20aとは、いわゆる面ファスナーを介して連結したり、接着剤を用いて連結したりする。
図6において、転倒防止器具400のバンド420(連結部材)を用いて、洗濯機20を固定している状態を図示している。
図6に示すように、バンド420によって、洗濯機20を載置する防水パン10の脚部10aと、洗濯機20の両側の側面20aの下端とを連結する。図6では、一例として、洗濯機20の1つの脚部10aに2つのバンド420を連結しているが、少なくとも1つのバンド420を連結すればよい。また、図6では、転倒防止器具400と共に、転倒防止器具300を併用した構成を図示しているが、転倒防止器具400のみ使用する構成としてもよい。複数のバンド420によって、それぞれ、洗濯機20を載置する防水パン10の4隅の脚部10aと、洗濯機20の両側の側面20aの下端とを連結してもよい。バンド420は、短尺な帯状に形成されている。バンド420は、伸縮性を備えた構成としてもよい。バンド420の一端420aと洗濯機20の側面20aの下端、およびバンド420の他端420bと防水パン10の脚部10aの側面とは、いわゆる面ファスナーを介して連結したり、接着剤を用いて連結したりする。バンド420は、長尺な帯状に形成し、その一端420aを図6に示す洗濯機20の側面20aの中央まで伸長させて連結しても良い。
以上説明した第3実施形態の作用効果を説明する。
転倒防止器具300は、洗濯機20を載置する防水パン10を貫通しつつ防水パン10が設置される床30に対してネジ留めして固定するボルト110(固定部材)と、ボルト110と洗濯機20の両側の側面20aとを連結するバンド320(連結部材)と、を有する。ボルト110は、床30にネジ留めして固定されるネジ留部113を設けた固定部110Mと、固定部110Mに着脱自在および回転自在に接続され、バンド320を取り付ける孔115aを設けた取付部110Nと、を備えた。
転倒防止器具400は、洗濯機20を載置する防水パン10の脚部10aと洗濯機20の両側の側面20aとを連結するバンド420(連結部材)を有する。
かかる転倒防止器具300および400によれば、非常に簡便な構成によって容易に設置しつつ、洗濯機20の両側の側面20aに接合して十分に保持することができ、防水パン10の周囲の構造物(壁や物置等)と干渉することなく、防水パン10に載置する洗濯機20の転倒を防止することができる。
以上、本発明における好適な実施形態を説明したが、これらは本発明を説明するための例示であり、本発明の範囲をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態とは異なる種々の態様で実施することができる。すなわち、本発明は、特許請求の範囲に記載された構成に基づき様々な改変が可能であり、それらについても本発明の範疇である。
また、例えば第1実施形態では、一本(同一)のバンド120を、2つのボルト110の各々の孔115aに挿入して取り付ける構成として説明したが、このような構成に限定されることはない。一例として、バンド120を一対用意して、1つのボルト110の孔115a毎に一本のバンド120を挿入して取り付ける構成としてもよい。
また、例えば第1実施形態では、バンド120をボルト110の孔115aに通してボルト110と洗濯機20とを連結する構成として説明したが、このような構成に限定されることはない。一例として、ボルト110の頭部をコブ状に膨らませて形成して、コブ状の部分の根元にバンド120を巻き付けてボルト110と洗濯機20とを連結する構成としてもよい。
特に、転倒防止器具100は、防水パン10に固定せずに貫通させただけの状態のボルト110であっても、床30にネジ留めしたボルト110に接続したバンド120と、防水パン10に載置した洗濯機20と、によって防水パン10を挟み込んで張力を掛けた状態において保持できることから、防水パン10の移動を制限することができる。したがって、転倒防止器具100は、防水パン10が床30にネジ留め等によって固定されていないような場合において、地震等によって揺れが発生したとしても、防水パン10に載置する洗濯機20の転倒を防止することができる。
10,50 防水パン、
10a 脚部、
11 排水部、
12 載置部、
13 挿入部、
20 洗濯機、
20a 側面、
21 本体、
22 給水ホース、
30 床、
40 アンカーボルト、
100,200,300,400 転倒防止器具、
110 ボルト(固定部材)、
110M 固定部、
110N 取付部、
111 接続部、
111a 溝、
112 中央部、
113 ネジ留部、
114 基端部、
115 先端部、
115a 孔、
120,320,420 バンド(連結部材)、
320a,420a 一端、
420b 他端、
121 バックル、
130 アンカープレート、
131 本体部、
132 挿入部、
132a 挿入孔、
133 連結部、
140 パッキン(封止部材)、
210 保持部、
211 孔。

Claims (4)

  1. 洗濯機を載置する防水パンを貫通しつつ前記防水パンが設置される床に対してネジ留めして固定する固定部材と、
    前記固定部材と前記洗濯機とを連結する連結部材と、を有し、
    前記固定部材は、
    前記床にネジ留めして固定されるネジ留部を設けた固定部と、
    前記固定部に着脱自在および回転自在に接続され、前記連結部材を取り付ける孔を設けた取付部と、を備えた、転倒防止器具。
  2. 前記取付部は、伸縮自在な封止部材を介して前記固定部に回転自在にネジ留めされる、請求項1に記載の転倒防止器具。
  3. 前記固定部材は、前記取付部が前記固定部に接続された状態において、前記ネジ留部から前記孔まで直線状に構成している、請求項1または2に記載の転倒防止器具。
  4. 前記固定部材は、前記防水パンに備えられた挿入部に挿入して前記防水パンを前記床に固定するアンカーボルトに換えて用いる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の転倒防止器具。
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