JP2009161939A - 間仕切り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フレームを用いた間仕切り装置において、内部の配線の自由度を高めることを課題とする。
【解決手段】床面に対して略垂直に設けられた複数の支柱3と、該複数の支柱3を接続する複数の横板6、7とによって、複数の矩形枠を形成するフレーム2と、フレーム2によって形成された前記複数の矩形枠に対して、該矩形枠の前面および後面の両面から設置されるパネル8と、を備え、フレーム2は、前記複数の矩形枠およびパネル8によって形成された、配線可能な複数の内部空間のうち、フレーム2を挟んで隣接する内部空間同士を繋げる配線用孔部63、73を有する、間仕切り装置1とした。
【選択図】図9

Description

本発明は、フレームと、フレームによって形成された矩形枠に設置されるパネルと、を備える間仕切り装置に関する。
従来、キャビネット等の本体ケースの背面に連結した中空の背面パネル装置と、その側面に連設された間仕切りパネル装置からなり、内部に配線通路を形成したパネル装置がある(特許文献1を参照)。また、矩形枠の前後両面に、外枠材の前後方向の外側端部に形成した保持部にパネル基材の外周角縁部を噛み込み保持させて形成した一対のパネルを取り付けた間仕切りパネルがあり(特許文献2を参照)、天井と床面の間に立設した支柱間にパネルを装着してなる間仕切りパネルがある(特許文献3を参照)。
特許第3706299号公報 特開2004−316192号公報 特開2004−211392号公報
従来、空間、特にオフィス等の室内空間を仕切るための間仕切り装置がある。また、このような間仕切り装置として、電子機器等の設置時に配線類を隠して外観を保つために、その内部に配線用の空間を有する間仕切り装置が提供されている。
しかし、このような間仕切り装置は、例えば床面から天井まで届く間仕切り装置とする等、そのサイズを大きくする場合、所要の強度を確保するために、強度確保のためのフレームを用いる必要がある。このため、間仕切り装置内部の配線空間がフレームによって分断されてしまい、自由な配線が困難となる、配線の一部を間仕切り装置の外部に出すこととなり、外観が損なわれる、等の問題があった。
本発明は、上記した問題に鑑み、フレームを用いた間仕切り装置において、内部の配線の自由度を高めることを課題とする。
本発明は、上記した課題を解決するために、フレームに配線用孔部を設けることで、間仕切り装置内部の配線の自由度を高めることを可能にした。
詳細には、本発明は、床面に対して略垂直に設けられた複数の縦フレームと、該複数の縦フレームを接続する複数の横フレームとによって、複数の矩形枠を形成するフレームと、前記フレームによって形成された前記複数の矩形枠に対して、該矩形枠の前面および後面の両面から設置されるパネルと、を備え、前記フレームは、前記複数の矩形枠および前記パネルによって形成された、配線可能な複数の内部空間のうち、該フレームを挟んで隣接する内部空間同士を繋げる配線用孔部を有する、間仕切り装置である。
本発明に係る間仕切り装置は、フレームを用いた間仕切り装置であり、配線空間として使用される複数の内部空間は、縦フレーム(支柱等)または横フレーム(パネル取り付け用の横板等)によって区切られている。ここで、本発明に係る間仕切り装置は、フレームに配線用孔部を設けることで、フレームによって仕切られた複数の内部空間に亘って配線を行うことを可能としている。また、複数の内部空間を繋ぐために、配線用孔部は、フレーム上の、矩形枠とパネルとによって形成される内部空間に面した位置に設けられる。
なお、従来の間仕切り装置は、パネルの脱落を防止するために、配線空間を確保するための前後のパネルが、ネジやボルト等の固定具を用いて固定されている。このため、レイアウト変更の際には、間仕切り装置内部の配線にアクセスするために、固定具を除去する等の煩雑な作業が必要となることが一般的であった。
このため、本発明に係る間仕切り装置において、前記パネルは、該パネルの上端近傍に設けられた係止部と、該パネルの下端近傍に設けられた嵌合部とを有し、前記横フレームは、前記複数の矩形枠のうちの該横フレームが上辺を形成する矩形枠に対して前記パネルが設置されたときに、該パネルの手前方向への取り外しを禁止し、奥または下方向への取り外しを許可する方向に前記係止部を係止させる被係止部と、前記複数の矩形枠のうちの該横フレームが下辺を形成する矩形枠に対して前記パネルが設置されたときに、該パネルの手前方向への取り外しを許可する方向に前記嵌合部を嵌合させる被嵌合部と、を有してもよい。
ここで、係止部および被係止部によって提供される係止構造は、奥または下方向への取り外しを許可し、嵌合部および被嵌合部によって提供される嵌合構造は、手前方向への取り外しを許可する。このため、本発明に係る間仕切り装置においてパネルを取り外す場合、パネルを単一の方向に動かすのみではパネルは取り外されず、例えば、はじめに手前方向へ引いて嵌合を解除し、次に下方向へ引いて係止を解除する等の、2段階の取り外し手順を踏んでパネルを取り外すこととなる。
即ち、本発明に係る間仕切り装置によれば、単一の方向に動かすのみでパネル取り外し可能な取り付け構造の間仕切り装置と異なり、ネジやボルト等の固定具を用いずに脱落を防止することが可能である。
また、ネジやボルト等の固定具が不要であることで、前記パネルは、該パネルが有する係止部および嵌合部と、前記フレームが有する被係止部および被嵌合部と、による着脱構造のみによって、前記矩形枠に対して着脱自在に設置されてもよい。これによって、間仕切り装置内部の配線を変更する必要等が生じた場合にも、固定具を除去する手間をかけずに、内部の配線類に簡易にアクセスすることが可能な間仕切り装置を提供することが可能となる。
本発明によって、フレームを用いた間仕切り装置において、内部の配線の自由度を高めることが可能となる。
本発明に係る間仕切り装置の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る間仕切り装置1の全体の構成を示す図である。また、図2は本実施形態における、パネル8を取り除いた状態の間仕切り装置1の構成を示す図である。間仕切り装置1は、支柱3、ビーム4、基部5、第一横板6、第二横板7、および横板取付金具9(図8を参照)、等を用いて構成されたフレーム2と、フレーム2によって形成された矩形枠に前後から取り付けられたパネル8と、を備える。
支柱3は、床面から天井に配置されたビーム4に届く長さを有し、床面に配置された基部5および天井に配置されたビーム4と接続されることで、安定して立設される。即ち、本実施形態に係る間仕切り装置1は、床面から天井までの高さを有することで、高さ方向においてほぼ隙間なく室内空間を仕切る間仕切り装置である。但し、間仕切り装置1の高
さは、床面から天井まで届かない高さであってもよく、実施の態様に応じて適宜決定されることが好ましい。
また、支柱3の間には第二横板7および第一横板6が接続されることで、間仕切り装置1全体の強度を向上させている。ここで、第一横板6は、ビーム4および基部5からは離れた位置に取り付けられる横板であり、第二横板7は、ビーム4の下面に接触する位置または基部5の上面に接触する位置に取り付けられる横板である。
図3は、本実施形態に係る横板6、7が支柱3に取り付けられた状態の、取り付け部分付近を示す拡大図である。また、図4は、本実施形態に係る第一横板6の上面図および断面図である。第一横板6は、長手方向に沿って、その外縁部付近にパネル8を取り付けるための被係止部61および被嵌合部62を有する。被係止部61は、横板外縁部の下面に、長手方向に延在し、その端が外縁側から中心側に向けて、即ちフレーム2に設置された状態における奥方向に向けて曲げられた形状を有する。
また、被嵌合部62は、横板外縁付近の上面に立設され、長手方向に延在する壁状の部材62aと、部材62aから外縁側に向けて延びた2枚の対向する側壁62bとを有する。即ち、被嵌合部62は、壁状の部材62aをもって底となし、側壁62bをもって内壁となした溝状に形成される。また、被嵌合部62の内壁には、後述する嵌合部82の爪状部材82bを押して弾性変形させるための突起62cが設けられている。
図5は、本実施形態に係る第二横板7の上面図および断面図である。第二横板7は、第一横板6と同様、長手方向に沿って、その外縁部付近にパネル8を取り付けるための被係止部71および被嵌合部72を有する。但し、第二横板7は、被係止部71および被嵌合部72が同一面側に設けられる点で、被係止部61および被嵌合部62が反対面に設けられる第一横板6と異なる。
第一横板6と同様、被係止部71は、横板外縁部に、長手方向に延在する部材であって、その端が外縁側から中心側に向けて、即ちフレーム2に設置された状態における奥方向に向けて曲げられた形状を有する。また、被嵌合部72は、横板外縁付近に立設され、長手方向に延在する壁状の部材72aをもって底となし、外縁側に向けて延びた2枚の対向する側壁72bをもって内壁となした溝状に形成される。また、被嵌合部72の内壁には、後述する嵌合部82の爪状部材82bを押して弾性変形させるための突起72cが設けられている。
第二横板7は、ビーム4側に設けられる場合と、基部5側に設けられる場合とで、上下が逆に設置される。第二横板7がビーム4側に設けられる場合、被係止部71および被嵌合部72が設けられた面が下面として用いられ、被嵌合部72は使用されない。第二横板7が基部5側に設けられる場合、被係止部71および被嵌合部72が設けられた面が上面として使用され、被係止部71は使用されない。
また、第一横板6は、長手方向の端部近傍且つ短手方向の中心付近に、配線用孔部63を有する(図4を参照)。また、第二横板7は、長手方向の端部近傍であって短手方向の中心と重ならない位置に、配線用孔部73を有する(図5を参照)。これは、第二横板7はビーム4または基部5に接する位置に取り付けられるために、仮にその短手方向の中心と重なる位置に孔部を設けた場合、ビーム4または基部5によって孔部が塞がれてしまうためである。なお、配線用孔部63および73は、パネル8が設置された状態で、間仕切り装置1内部の配線空間に面する位置に設けられる。
横板6、7がこのような配線用孔部63、73を有することによって、横板6、7によ
って区切られた矩形枠内部の配線空間同士を繋げ、横板6、7によって分割された矩形枠に制限されない配線が可能となる。即ち、本実施形態に係る間仕切り装置1によれば、横板6、7によって区切られた複数の配線空間に亘る配線を行うことが可能である。これによって、複数の矩形枠が必要な大きな間仕切り装置1を設置した場合にも、配線を一旦外に引き出したりすることなく、間仕切り装置1の内部のみで配線を行うことが可能となり、外観を良好な状態に保つことが出来る。
図6は、本実施形態における横板取付金具9の構成を示す図である。横板取付金具9は、支柱3にボルト固着されるボルト孔93を有する支柱側取付部91と、支柱側取付部91に対して直角をなし、横板6、7にボルト固着されるボルト孔94を有する横板支持部92と、を有する。即ち、横板取付金具9は、全体としてL字状に形成されている。ここで、支柱側取付部91は、支柱3の側面長手方向に延在する取付溝の任意の位置にボルト固着されることで、横板取付金具9を、立設された支柱3に任意の高さに固定する。また、横板支持部92は、その上面に横板6、7を載置してボルト固着されることで、横板6、7を支持する。
図7は、本実施形態に係るパネル8を背面側から見た斜視図である。パネル8は、フレーム2に設置された状態で外から見えない部分に、係止部81および嵌合部82を有する。係止部81は、パネル8上端面のパネル8背面近傍に設けられ、パネル8の幅方向に延在する部材(本実施形態では、曲げ加工された金属板)である。そして、係止部81は、その端がパネル8前面方向、即ちフレーム2に設置された状態における手前方向に向かって曲げられた形状を有する。
また、嵌合部82は、パネル8背面のパネル8下端近傍に設けられた複数の突起状の部材である。そして、嵌合部82は、横板6、7の被嵌合部62、72に挿入されて弾性変形することで被嵌合部62、72の内壁62b、72bの夫々を押す爪状部材82bを有する(図10を参照)。パネル8から延びた爪状部材82bの外側には、被嵌合部62、72の内壁に設けられた突起62c、72cに押されることで爪状部材82bを弾性変形させるための突起82cが設けられている。爪状部材82bは、突起82cが突起62c、72cを乗り越えることで弾性変形から復帰し(但し、完全に復帰しなくてもよい)、突起82cを突起62c、72cよりも奥に収めることで、嵌合を完了させる。
次に、本実施形態に係る間仕切り装置1の組み立て手順を説明する。図8は、本実施形態におけるフレーム2の組み立て方法を示す図である。本実施形態では、はじめに、室内の床面と天井との間に支柱3、ビーム4および基部5が設置される。そして、支柱3における横板6、7の設置高さが位置決めされ、その後ボルトと横板取付金具9を用いて支柱3に横板6、7が取付けられることで、フレーム2が完成する(図2を参照)。
組み立てられたフレーム2には、パネル8が設置される。図9は、本実施形態に係る間仕切り装置1のパネル取付け方法を示す斜視図である。また、図10は、本実施形態に係る間仕切り装置1のパネル取付け方法を示す断面図である。はじめに、作業者は、パネル8の横幅方向と横板6、7(図中では第一横板6)の長手方向(即ち、フレーム2の横幅方向)とを平行にし、パネルの下部が手前に来るようにパネル8を傾ける。そして、この状態で、パネル8の上端を横板6、7の下面に向かわせて、係止部81と被係止部61、71とを係合させる。係止部81は端が手前側に曲げられた形状を有し、被係止部61、71は端が奥側に向けて曲げられた形状を有するため、係止部81と被係止部61、71とが係合した状態で、パネル8の上端は手前方向に向かって外れない。
続いて、作業者は、係止部81と被係止部61、71との係合を維持したまま、パネル8の上端長手方向に延在する係止部81を軸として、パネル8を回転させるように、パネ
ル8下端を横板6、7へ向かわせる。そして、嵌合部82を被嵌合部62、72に挿入する。このとき、爪状部材82bの突起82cが、被嵌合部62、72に設けられた突起62c、72cによって押されることで、爪状部材82bが弾性変形する。爪状部材82bが弾性変形した状態から、更に嵌合部82が被嵌合部62、72に押し込まれることで、突起82cが突起62c、72cを乗り越えて爪状部材82bが弾性変形から復帰する。
これによって嵌合部82と被嵌合部62、72との嵌合が完了し、パネル8がフレーム2に取付けられる。嵌合が完了した状態で、爪状部材82bの突起82cは被嵌合部62、72に設けられた突起62c、72cよりも奥に収まっているため、突起82cが突起62cを乗り越えることが出来る所定以上の力で引っ張られない限り、嵌合部82は被嵌合部62、72から抜かれない。即ち、所定以上の力で引っ張られない限り、パネル8が脱落することはない。作業者は、フレーム2に設けられるパネル8の数だけ同様の作業を繰り返すことで、間仕切り装置1を完成させる(図1を参照)。
図11は、本実施形態における、フレーム2にパネル8が取付けられた状態の、第一横板6とパネル8との関係を示す断面図である。パネル8上部は、係止部81が被係止部61、71に係止することによって、手前方向に脱落が防止されている。また、パネル8下部は、嵌合部82が被嵌合部62、72に嵌合することによって、所定以上の力で手前方向に引っ張られない限り、取り外されない。
図12は、本実施形態における、フレーム2にパネル8が取付けられた状態の、第二横板7とパネル8との関係を示す断面図である。図12の上側に示された図は、ビーム4側に設けられた第二横板7とパネル8との関係を示し、図12の下側に示された図は、基部5側に設けられた第二横板7とパネル8との関係を示している。第二横板7は、ビーム4側に設けられる場合と基部5側に設けられる場合とで上下逆に設置される。そして、ビーム4側に設けられた場合には被係止部71のみが、基部5側に設けられた場合には被嵌合部72のみが使用される。
なお、上記手順で取付けられたパネル8は、組み立て手順と逆の手順を踏むことで容易に取り外しが可能である。即ち、作業者は、パネル8下部を手前に引くことで嵌合部82を被嵌合部62、72から引き抜き(図10を参照)、次にパネル8上部を下方向または奥方向に移動させることで係止部81を被係止部61、71から外す。この際、パネル8下部を手前に引きやすくするために、作業時にパネル8下部に吸盤等によって固着される持ち手が取付けられてもよいし、予めパネル8下部の何れかの部位に何らかの持ち手部分が設けられていてもよい。
上記係止機構と嵌合機構からなる着脱構造を備えることによって、明示的な取り外し操作が行われない限りパネル8の脱落を防止することが可能であり、且つパネル8を取り外したい場合には、ネジやボルト等の固定具を除去する必要なく簡易に取り外しをすることが可能である。即ち、本実施形態に係る間仕切り装置1によれば、間仕切り装置1の所要の強度を達成しつつ、装置内部の配線に簡易にアクセスすることが出来る。更に、本実施形態に係る間仕切り装置1では、前後両面から着脱容易なパネル8が設けられるため、必要に応じて、間仕切り装置1の表または裏から、内部の配線にアクセスすることが出来る。
次に、外観を良好な状態に保ったまま配線を行うための、配線用のトレイ10について説明する。図13は、本実施形態に係るトレイ10の構成を示す図である。トレイ10は、間仕切り装置1のビーム4に取付けられる部材であり、配線を載置する溝の底部101と、底部101の前端および後端に、底部101に対して略垂直に設けられた壁部102、103と、を有する。この底部101と壁部102、103とによって、ビーム4に取
付けられた状態で、下から配線類が見えないように配線することが可能である。更に、トレイ10は、壁部103に設けられたフック104およびボルト孔105を有する。フック104は、ビーム4の側面長手方向に設けられた溝41(図12を参照)に掛けられることで、トレイ10をビーム4に係止する。
図14は、本実施形態において、トレイ10をビーム4に固定する方法を示す断面図である。作業者は、ビーム4の溝41にフック104を掛けた状態で、予め溝41内部に配置された固定具106のボルト孔とトレイ10のボルト孔105との位置を合わせて、ボルトを用いて締結することで、ビーム4の所定の位置にトレイ10を固定する。
また、本実施形態に係る間仕切り装置1は、支柱3を介して横方向に2面以上設置することが可能である。図15は、本実施形態における、支柱3を超えてビーム4にトレイ10bが取付けられる様子を示す図である。トレイ10bは、基本的に、配線が載置される底部101と、底部101の前端および後端に設けられた壁部102、103とを有する溝状の形状を有するが、図15に示すように、トレイ10bを取付ける上で障害となる構成(図15の例では支柱3)がある場合、この障害となる構成の形状に対応する切り欠きを設けることで、障害となる構成を超えて配線することを可能としてもよい。本実施形態では、断面十字状の支柱3を用いるため、トレイ10bには、支柱3の断面における凸形状に対応する切り欠き107が設けられる。
更に、本実施形態に係る間仕切り装置1は、2面以上設置する際に、四方にビーム4の接続部を有する支柱3を用いて、2面が直角をなすように設置することも可能である。図16は、本実施形態におけるトレイ10cを、直角に設置した2面がなすコーナーの内側に設置する様子を示す図であり、図17は、本実施形態におけるトレイ10dを、直角に設置した2面がなすコーナーの外側に設置する様子を示す図である。
コーナー内側に設置する場合には、ビーム4に面する壁部103がビーム4に面しない壁部102より長くなるように角を切り落とした形状を有するトレイ10cを用い、コーナー外側に設置する場合には、ビーム4に面する壁部103がビーム4に面しない壁部102より短くなるように角を切り落とした形状を有するトレイ10dを用いる。但し、本実施形態における間仕切り装置1の場合、支柱3が断面十字状であるため、コーナー外側に設置されるトレイ10dは、支柱3の形状に対応する切り欠き108を更に有する必要がある。なお、コーナー内側または外側にトレイを設ける場合、予めコーナーの角度に合わせたL字状のトレイを用いることとしてもよい。
本実施形態によれば、トレイ10、10b、10c、10dと、間仕切り装置内部の配線空間と、横板6、7の配線用孔部63、73とを用いることで、間仕切り装置1内において、前後左右の任意の方向に、自在に配線を行うことが可能である。また、本実施形態において使用される支柱3およびビーム4には、長手方向に設けられた溝を用いてフラットパネルディスプレイ等の電子機器を設置することが可能であるが、支柱3またはビーム4に電子機器を設置する場合にも、該電子機器からの配線を一切外に出さずに、間仕切り装置1を用いたプレゼンテーション空間等を作ることが出来る。更に、本実施形態では、支柱3を超えて横方向へ配線を行う場合に、ビーム4に設置されたトレイ10b、10c、10dを用いることとしているが、支柱3に配線用孔を設けることで、横方向への配線を可能としてもよい。
実施形態に係る間仕切り装置の全体の構成を示す図である。 実施形態における、パネルを取り除いた状態の間仕切り装置の構成を示す図である。 実施形態に係る横板が支柱に取り付けられた状態の、取り付け部分付近を示す拡大図である。 実施形態に係る第一横板の上面図および断面図である。 実施形態に係る第二横板の上面図および断面図である。 実施形態における横板取付金具の構成を示す図である。 実施形態に係るパネルを背面側から見た斜視図である。 実施形態におけるフレームの組み立て方法を示す図である。 実施形態に係る間仕切り装置のパネル取付け方法を示す斜視図である。 実施形態に係る間仕切り装置のパネル取付け方法を示す断面図である。 実施形態における、フレームにパネルが取付けられた状態の、第一横板とパネルとの関係を示す断面図である。 実施形態における、フレームにパネルが取付けられた状態の、第二横板とパネルとの関係を示す断面図である。 実施形態に係るトレイの構成を示す図である。 実施形態において、トレイをビームに固定する方法を示す断面図である。 実施形態における、支柱を超えてビームにトレイが取付けられる様子を示す図である。 実施形態におけるトレイを、直角に設置した2面がなすコーナーの内側に設置する様子を示す図である。 実施形態におけるトレイを、直角に設置した2面がなすコーナーの外側に設置する様子を示す図である。
符号の説明
1 間仕切り装置
2 フレーム
3 支柱
4 ビーム
5 基部
6 第一横板
7 第二横板
8 パネル
10、10b、10c、10d トレイ
61 被係止部
62 被嵌合部
63 配線用孔部
71 被係止部
72 被嵌合部
73 配線用孔部
81 係止部
82 嵌合部

Claims (3)

  1. 床面に対して略垂直に設けられた複数の縦フレームと、該複数の縦フレームを接続する複数の横フレームとによって、複数の矩形枠を形成するフレームと、
    前記フレームによって形成された前記複数の矩形枠に対して、該矩形枠の前面および後面の両面から設置されるパネルと、を備え、
    前記フレームは、前記複数の矩形枠および前記パネルによって形成された、配線可能な複数の内部空間のうち、該フレームを挟んで隣接する内部空間同士を繋げる配線用孔部を有する、
    間仕切り装置。
  2. 前記パネルは、該パネルの上端近傍に設けられた係止部と、該パネルの下端近傍に設けられた嵌合部とを有し、
    前記横フレームは、
    前記複数の矩形枠のうちの該横フレームが上辺を形成する矩形枠に対して前記パネルが設置されたときに、該パネルの手前方向への取り外しを禁止し、奥または下方向への取り外しを許可する方向に前記係止部を係止させる被係止部と、
    前記複数の矩形枠のうちの該横フレームが下辺を形成する矩形枠に対して前記パネルが設置されたときに、該パネルの手前方向への取り外しを許可する方向に前記嵌合部を嵌合させる被嵌合部と、を有する、
    請求項1に記載の間仕切り装置。
  3. 前記パネルは、該パネルが有する係止部および嵌合部と、前記フレームが有する被係止部および被嵌合部と、による着脱構造のみによって、前記矩形枠に対して着脱自在に設置される、
    請求項2に記載の間仕切り装置。
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