JP2005307497A - 間柱の取付構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】建物ユニット1の柱2,2間に配置された間柱7の上下端部のうち少なくとも一方の端部を、梁3,4にその長手方向にスライド可能に取り付ける。したがって、建物ユニット1が横方向に揺れながら側面視略平行四辺形状態に変形すると、それに伴って間柱7の端部が梁3,4上をこの梁3,4の長手方向に沿ってスライドすることによって、間柱7が傾斜するのを防止して、該間柱7を鉛直方向に向けた状態に維持できる。したがって、間柱7に取り付けられている窓枠や面材(外装面材8、内装面材16)等の部材の変形、破損を防止できる。
【選択図】図5
Description
このような建物ユニットの側面に窓サッシ等を組み付ける場合、骨組みに間柱を設けるようにしている。
例えば、特許文献1には、間柱間に矩形状の枠組を取り付け、この枠組に窓サッシの窓枠を取り付ける技術が開示されている。
前記間柱7の上下端部のうち少なくとも一方の端部が、前記梁3,4にその長手方向にスライド可能に取り付けられていることを特徴とする。
前記間柱7が複数平行に配置され、これら複数の間柱7に少なくとも前記外装面材8が予め取り付けられることによって、パネル状部材6が形成され、
このパネル状部材6の間柱7の上下端部のうち少なくとも一方の端部が、前記梁3,4にその長手方向にスライド可能に取り付けられていることを特徴とする。
前記外装面材8は、その上下端部が前記間柱7の上下端よりそれぞれ突出するようにして該間柱7に取り付けられており、
前記間柱7の上下端よりそれぞれ突出している外装面材8の上下端部が、それぞれ前記建物ユニット1の上下の梁3,3の前面を覆っていることを特徴とする。
図1は本発明に係る間柱の取付構造を備えるべき建物ユニットの一例を示すものである。この図に示す建物ユニット1は、4本の柱2と、これら4本の柱2の上端間を連結する上梁3と、4本柱2の下端間を連結する下梁4とを含む骨組み5を備えている。なお、前記柱2は四角筒状の鉄骨、上梁3、下梁4は断面コ字状の鉄骨によって形成されている。
また、骨組み5には、床材20(図2参照)や、天井材等が組み付けられるようになっている。
すなわち、パネル状部材6は、4本の間柱7と外装面材8とを備えている。間柱7は四角筒状の鉄骨で形成されたものであり、互いに所定間隔で平行に配置されている。これら4本の間柱7は、外装面材8の裏面に固定されている。この固定は例えば外装面材8からビス等を間柱7にねじ込むことによって行われている。
また、前記間柱7の長さは、前記建物ユニット1の上梁3と下梁4との間の距離より所定長さだけ短くなっている。つまり、地震等の際に、建物ユニット1に横方向の力が作用して、該建物ユニット1が側面視略平行四辺形状態に変形した場合における、上梁3と下梁4との間の距離より若干短くなるように、間柱7の長さが設定されている。
また、外装面材8は、その横方向の長さが隣り合う柱2,2間の長辺側の距離とほぼ等しくなっており、縦方向の長さは上梁3の上面と下梁4の下面との間とほぼ等しくなっている。
前記第1プレート10aには縦長の長穴10cが形成されている。一方、間柱7の上端部の側面にはボルト挿通用の穴が形成されており、間柱7の内面にはこの穴に対向してナット11bが溶接等によって固定されている。そして、第1プレート10aは、それを間柱7の上端部側面に当接したうえで、長穴10cにボルト11aを挿通し、このボルト11aを前記ボルト挿通用の穴に挿通しナット11bに螺合して所定の力で締め込むことによって、間柱7の上端部側面に取り付けられている。したがって、第1プレート10aは長穴10cの長さの分、上下にスライド可能となる。逆から見れば、間柱7は長穴10cの長さの分、上下にスライド可能となる。なお、間柱7の上端部側面に当接する第1プレート10aの表面に、例えばテフロン(登録商標)シート等の摩擦係数を低減できる薄いシートを貼り付けて、第1プレート10aと間柱7とを滑り易くすることによって、これらを相対的に上下方向にスライドし易くなるように構成してもよい。
また、前記各間柱7の下端部には、上端部と同様にして取付金具10が取り付けられている。
すなわちまず、骨組み5の側面のうち、建物の外側を向く面を構成する側面開口に、パネル状部材6がその間柱7を内側に向けてはめ込まれている。
各間柱7の上端部に取り付けられている取付金具10の第2プレート10bを上梁3の下フランジ部に当接したうえで、この第2プレート10bを下フランジ部に取り付ける。この場合、上梁3の下フランジには、ボルト挿通用の穴が所定間隔で、つまり、前記間柱7の配置間隔と等しい間隔で形成されており、下フランジ部の上面にはこの穴に対向してナット15bが溶接等によって固定されている。そして、第2プレート10bは、それを上梁3の下フランジ部の下面に当接したうえで、長穴10dにボルト15aを挿通し、このボルト15aを前記ボルト挿通用の穴に挿通しナット15bに螺合して所定の力で締め込むことによって、下フランジ部の下面に取り付けられている。
なお、上梁3の下フランジ部の下面に当接する第2プレート10bの表面に、例えばテフロン(登録商標)シート等の摩擦係数を低減できる薄いシートを貼り付けて、第2プレート10bと下フランジ部とを滑り易くすることによって、これらを相対的に左右方向にスライドし易くなるように構成してもよい。
なお、下梁4の上フランジ部の上面に当接する第2プレート10bの表面に、例えばテフロン(登録商標)シート等の摩擦係数を低減できる薄いシートを貼り付けて、第2プレート10bと下フランジ部とを滑り易くすることによって、これらを相対的に左右方向にスライドし易くなるように構成してもよい。
したがって、上下の梁3,4の前面に別途外装面材を取り付ける必要がなく、その分外装面材の施工が簡単となる。
また、パネル状部材6の間柱7には、図2に示すように、石膏ボード等の内装面材16が取り付けられている。この内装面材16の取り付けは、パネル状部材6を上記のようにして建物ユニット1の骨組5に取り付けた後行う。
間柱7には、外装面材8、内装面材16等の面材の他に、例えば、窓枠等の枠部材等が取り付けられる。
図6(a)に示すように、骨組5には複数(4本)の間柱7が取付金具10によって鉛直に取り付けられている。
ここで、例えば地震等の際に建物ユニット1に横方向の力が作用して、該建物ユニット1が横方向に揺れながら側面視略平行四辺形状態に変形した状態を図6(b)に示す。
建物ユニット11が側面視平行四辺形状に変形すると、上下の梁3,4が水平方向に互いに逆に移動し、それに伴って、間柱7の上下端部にそれぞれ取り付けられている取付金具10,10が上下の梁3,4の長手方向に互いに逆方向に相対的にスライドする。これによって、間柱7の上下端部はそれぞれ上下の梁3,4に長手方向に沿って相対的にスライドするので、間柱7が傾斜するのを防止して、該間柱7を鉛直方向に向けた状態に維持できる。
また、上下の梁3,4が水平方向に互いに逆に移動すると、これら上下の梁3,4の間隔が短くなる。上下の梁3,4の間隔が短くなると、間柱7の上下端部に取り付けられている取付金具10が間柱7の側面に沿って互いに近付くようにして鉛直方向にスライドする。したがって、上下の梁3,4の間隔が短くなっても間柱7が座屈することもない。
このように、本実施の形態では、建物ユニット1が横方向に揺れながら側面視略平行四辺形状態に変形しても、間柱7は鉛直方向に向けた状態で維持されるとともに、座屈が生じることもないので、間柱7に取り付けられている窓枠や面材(外装面材8、内装面材16)等の部材の変形、破損を防止できる。
また、本実施の形態では、予め外装面材8に間柱7を取り付けてなるパネル状部材6を建物ユニット1に組み込んで、間柱7を梁3,4に取り付けたが、これに限ることなく、現場で間柱7を梁3,4に取り付けた後、間柱7に外装面材8を取り付けてもよい。
2 柱
3 上梁
4 下梁
6 パネル状部材
7 間柱
8 外装面材
10 取付金具
16 内装面材
Claims (5)
- 構造躯体が柱および梁で構成される略直方体状をなす建物ユニットの柱間に配置された間柱を、前記建物ユニットの上下の梁に取り付ける間柱の取付構造であって、
前記間柱の上下端部のうち少なくとも一方の端部が、前記梁にその長手方向にスライド可能に取り付けられていることを特徴とする間柱の取付構造。 - 請求項1に記載の間柱の取付構造において、
前記間柱に外装面材が取り付けられていることを特徴とする間柱の取付構造。 - 請求項1または2に記載の間柱の取付構造において、
前記間柱に内装面材が取り付けられていることを特徴とする間柱の取付構造。 - 請求項2または3に記載の間柱の取付構造において、
前記間柱が複数平行に配置され、これら複数の間柱に少なくとも前記外装面材が予め取り付けられることによって、パネル状部材が形成され、
このパネル部状部材の間柱の上下端部のうち少なくとも一方の端部が、前記梁にその長手方向にスライド可能に取り付けられていることを特徴とする間柱の取付構造。 - 請求項4に記載の間柱の取付構造において、
前記外装面材は、その上下端部が前記間柱の上下端よりそれぞれ突出するようにして該間柱に取り付けられており、
前記間柱の上下端よりそれぞれ突出している外装面材の上下端部が、それぞれ前記建物ユニットの上下の梁の前面を覆っていることを特徴とする間柱の取付構造。
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