JP2018113576A - 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 任意動画を再生中にカバーが開けられた場合に、カバークローズ画面を表示するか否かを適切に制御することを目的とする。
【解決手段】 画像処理装置は、メンテナンスイベントの発生を検出していない状態でメンテナンス方法の表示指示を受け付けると、前記メンテナンス方法を示す画像を含むメンテナンス画面であって、カバーを開ける指示を含むメンテナンス画面を表示する。そして、画像処理装置は、前記メンテナンス画面を表示中に前記カバーが開状態になったことを検知した場合、実行中又は実行待ちのジョブが存在すれば、前記カバーを閉じるようユーザに促すためのカバークローズ画面を表示し、実行中又は実行待ちのジョブが存在しなければ、前記カバークローズ画面を表示しないように制御する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、メンテナンス方法を示す動画を表示する画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びプログラムに関する。
画像形成装置には、用紙の搬送部を露出させるためのカバーが開閉可能に設けられている。ジャムが発生していないときに当該カバーが開けられると、カバーを閉じることをユーザに促すためのカバークローズ画面が表示される。カバーが開いた状態では、印刷ジョブが実行できないためである。
また、用紙の搬送路においてジャムが発生した場合、ジャム紙を除去するために必要な一連の作業内容を動画により提示する画像形成装置が提案されている(特許文献1参照)。例えば、搬送部を露出させるためのカバーを開ける作業の動画、カバーを開けた後に搬送部のジャム紙を除去する作業の動画、ジャム紙を除去した後にカバーを閉める作業の動画の順に複数の動画が再生される。ユーザは、該動画を確認しながら、カバーを開け、ジャム紙を除去し、最後にカバーを閉じる作業を行う。
このように、従来は、ジャムが発生していないときに上述のカバーが開けられると、カバークローズ画面が表示される。一方、ジャムが発生し、ジャムを解除するための作業を示す動画の表示中は、当該ジャムの解除を優先して行う必要があるため、カバークローズ画面が表示されないようになっていた。
特開2015−82706号公報
最近では、ジャムの発生時に必要な作業内容を確認・習熟することを目的として、ジャムが発生していない状態であっても当該作業内容を示す動画を表示する機能(以下、任意再生動画の表示機能)が求められている。例えば、画像形成装置の設置担当者が顧客に対してジャムの解消作業を説明する場合等にこの機能が使用される。
このとき、設置担当者は、当該動画を顧客に見せると共に、動画の内容に従って実際にカバーを開け、作業箇所を直接見せながら説明する、といったユースケースが想定される。
このようなユースケースを想定すると、任意再生動画を表示中にカバーが開けられた場合には、カバークローズ画面を表示しないようにするのが望ましい。その一方で、カバークローズ画面を一切表示しないようにすると、任意再生動画を表示中に他のユーザから印刷ジョブが投入されたとしても、カバーが開いている間は当該印刷ジョブが実行されなくなってしまう。
本発明は、メンテナンス方法を示す画像を示すメンテナンス画面を表示中にカバーが開けられた場合に、カバークローズ画面を表示するか否かを適切に制御することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、画像処理装置であって、メンテナンスイベントの発生を検出する第1の検出手段と、ユーザから前記メンテナンスイベントに対応するメンテナンス方法の表示指示を受け付ける受付手段と、前記第1の検出手段によりメンテナンスイベントの発生を検出したことに従って、前記メンテナンス方法を示す画像を含む第1のメンテナンス画面であって、当該メンテナンスイベントが発生した箇所を露出するためのカバーを開ける指示を含む第1のメンテナンス画面を表示し、前記第1の検出手段によりメンテナンスイベントの発生を検出していない状態で前記受付手段により前記メンテナンス方法の表示指示を受け付けたことに従って、前記メンテナンス方法を示す画像を含む第2のメンテナンス画面であって、前記カバーを開ける指示を含む第2のメンテナンス画面を表示する表示制御手段と、前記カバーの開閉状態を検知する検知手段と、前記表示制御手段は、前記第2のメンテナンス画面を表示中に前記検知手段により前記カバーが開状態になったことを検知した場合、実行中又は実行待ちのジョブが存在すれば、前記カバーを閉じるようユーザに促すためのカバークローズ画面を表示し、実行中又は実行待ちのジョブが存在しなければ、前記カバークローズ画面を表示しないように制御することを特徴とする。
本発明によれば、メンテナンス方法を示す画像を示すメンテナンス画面を表示中にカバーが開けられた場合に、カバークローズ画面を表示するか否かを適切に制御することができる。
本発明の実施形態における画像形成装置の概略構成を示すブロック図 本発明の実施形態における画像形成装置の外観を示す外観図 本発明の実施形態における画像形成装置の内部構造を示す断面図 本発明の実施形態におけるメンテナンスイベントと動画の関係を定義したデータ構成図 本発明の実施形態における表示デバイス115の画面例を示す図 本発明の実施形態における表示デバイス115の画面例を示す図 本発明の実施形態における表示デバイス115の画面例を示す図 第1の実施形態に係るメンテナンス方法を示す動画の表示処理を示すフローチャート 第1の実施形態に係るメンテナンス方法を示す動画の表示処理を示すフローチャート 第1の実施形態に係るメンテナンス方法を示す動画の表示処理を示すフローチャート図 本発明の実施形態における表示デバイス115の画面例を示す図 第2の実施形態に係るメンテナンス方法を示す動画の表示処理を示すフローチャート
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
<画像形成装置100の構成>
図1は、本実施例における画像形成装置100の概略構成を示すブロック図である。
図1において、画像形成装置100は、CPU101、ROM102、RAM104、プリンタ制御部105、画像読取制御部107、ストレージ制御部110、入力制御部112、及び表示制御部114を備える。これらはバス103で接続されており、コントローラ116を構成する。また、画像形成装置100は、ストレージ111、プリンタデバイス106、スキャナデバイス108、原稿搬送デバイス109、入力デバイス113、及び表示デバイス115を備えている。
CPU101は、この画像形成装置100全体を制御する。CPU101はROM102に格納されているブートプログラムにより、OS(オペレーティングシステム)を起動する。そして、CPU101は、このOSの上でストレージ111に記憶されているプログラムを実行する。
RAM104は、CPU101の主メモリやワークエリア等の一時記憶領域として使用される。プログラムをCPU101が実行する際には、当該プログラムをストレージ111から読み出してRAM104に記憶する。
プリンタ制御部105は、プリンタデバイス106を制御して画像データを紙などの用紙に印刷させる。プリンタデバイス106は画像データを用紙上に印刷する。
画像読取制御部107は、スキャナデバイス108を制御して原稿上の画像を読み取り、画像データを生成する。また、ADF(オート・ドキュメント・フィーダ)などの原稿搬送デバイス109を制御し、原稿搬送デバイス109の原稿台に載置された原稿を1枚ずつスキャナデバイス108に搬送し、画像データを生成させる。スキャナデバイス108はCCDなどの光学読取装置を用いて原稿の走査を行い、原稿の画像情報を電気信号データに変換する。
ストレージ111は、HDDなどの読み書き可能な不揮発性記憶装置である。このストレージ111には、画像形成装置100全体を制御するためのプログラムや各種アプリケーションプログラム、及び、メンテナンスイベントを解消するために必要な一連の作業内容を示す動画など様々なデータが記憶される。そして、それらの各プログラムはCPU101により実行される。ストレージ制御部110はストレージ111を制御する。
入力制御部112は、タッチパネルやハードキーなどの入力デバイス113からユーザの操作指示を受け付ける。表示制御部114はLCDやCRTなどの表示デバイス115を制御して、操作画面や動画をユーザに対して表示させる。
<画像形成装置100の外観図>
図2は、画像形成装置100の外観を示す外観図である。
図2において、画像形成装置100に設けられた右カバー201及び前カバー202が示されている。右カバー201は、ジャム紙を除去するために、用紙の搬送路を露出させるためのものである。前カバー202は、トナー容器や回収トナー容器を交換する際に、それらの装着箇所を露出させるためのものである。上述した右カバー201及び前カバー202の開閉状態を検知するセンサを画像形成装置100は備えている。
<画像形成装置100の内部構造を示す断面図>
図3は、画像形成装置100の内部構造を示す断面図である。
図3における内部構造は、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのフルカラーの画像形成装置での一例を示している。また、画像形成装置は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー画像をそれぞれ担持する像担持体としての感光ドラム6を、中間転写体としての中間転写ベルト7の走行方向に4つ並べた、所謂タンデム型である。このような画像形成装置は、スキャナデバイス108と原稿搬送デバイス109とプリンタデバイス106とを有する。
まず、スキャナデバイス108によって行われる読取動作について説明する。
原稿台に原稿をセットして読取動作を行う場合、ユーザは、原稿台307に原稿をセットして原稿搬送デバイス109を閉じる。原稿搬送デバイス109が閉じられたことを開閉センサが検知すると、スキャナデバイス108の筐体内にある反射式の原稿サイズ検知センサが、原稿台にセットされた原稿サイズを検知する。原稿サイズが検知されたら、光源310は原稿を照射し、照射された光が、反射板311、レンズ312を介してCCD343に入射する。CCD343は、入射された光をデジタル信号に変換し、スキャナデバイス108のコントローラに送る。コントローラは、送られてきたデジタル信号に、所望の画像処理を行ってレーザ記録信号に変換し、画像データとしてメモリに格納する。
原稿搬送デバイス上に原稿をセットして読取動作を行う場合、ユーザは、原稿搬送デバイス109の原稿セット部303のトレイ上に原稿をフェイスアップで載置する。原稿が載置されると、原稿有無検知センサは、原稿がセットされたことを検知する。コントローラは、原稿有無検知センサによって原稿がセットされたことを検知すると、原稿給紙ローラと搬送ベルトを回転させて、原稿を原稿台307上の所定の読取位置まで搬送する。原稿を所定の読取位置まで搬送すると、コントローラは原稿の読取動作を行い、原稿の読取動作によって生成された画像データをメモリに格納する。そして、読取動作が完了した原稿を、搬送ローラを経由して原稿排紙トレイ309へ排紙する。
原稿搬送デバイス109上にセットされた原稿が複数枚存在する場合、コントローラは、読取動作が完了した原稿を排紙すると同時に、給紙ローラを用いて次の原稿を給紙し、次の原稿の読取動作を行う。このようにして、複数枚の原稿の読取動作を行う。
次に、プリンタデバイス106によって行われる印刷動作について説明する。
プリンタデバイス106は、各色のプロセスカートリッジ3と、各感光ドラム6にレーザ光を照射する不図示の露光ユニット、中間転写ベルト7、1次転写手段としての1次転写ローラ5、2次転写手段としての2次転写ローラ8、定着器55などを有する。
各プロセスカートリッジ3は、それぞれが感光ドラム6と、感光ドラム6の周囲に配置される不図示の帯電器、現像器、クリーナとを有する。中間転写ベルト7は、複数の張架ローラにより張架されて、各プロセスカートリッジ3に隣接して配置され、各感光ドラム6と接触する。このような中間転写ベルト7は、不図示のモータに接続された複数の張架ローラの何れかのローラ(駆動ローラ)が回転駆動されることで、図3の矢印方向に走行する。中間転写ベルト7を挟んで各感光ドラム6と対向する位置には、1次転写ローラ5が配置されている。また、中間転写ベルト7の走行方向に関し、各プロセスカートリッジ3の下流には、2次転写ローラ8が中間転写ベルト7と接触するように配置され、2次転写ローラ8と中間転写ベルト7とで2次転写部T2を形成している。不図示の露光ユニットは、各プロセスカートリッジ3の中間転写ベルト7とは反対側に配置されており、スキャナデバイス108により読み取った情報、或いは、外部から送られた情報に基づいて、各感光ドラム6にレーザ光を照射する。
また、本実施形態の場合、各プロセスカートリッジ3の現像器にそれぞれ各色のトナーを補給するためのトナー容器12を有する。定着器55は、2次転写部T2の下流に配置され、トナー画像を担持した記録材を加熱、加圧して、トナー画像を記録材に定着させる。また、プリンタデバイス106は、用紙を収納している複数のカセット356を有し、カセット356から用紙をピックアップして、2次転写部T2、定着器55に用紙を搬送し、定着後の用紙を排紙313に排出する。また、プリンタデバイス106は、両面印刷を行うために用紙を反転して搬送する反転搬送機構も有する。
このように構成される画像形成装置の画像形成プロセスは以下の通りである。
まず、各色の感光ドラム6の表面を帯電器により帯電し、不図示の露光ユニットにより露光して、感光ドラム6に潜像を形成する。それぞれの潜像は現像器により現像され、感光ドラム6上にトナー画像が形成される。感光ドラム6に形成されたトナー画像は、感光ドラム6と中間転写ベルト7とが当接する1次転写部T1に到来する。そして、1次転写部T1において、1次転写ローラ5に1次転写バイアスが印加されることで、感光ドラム6上のトナー画像が、中間転写ベルト7へ順次転写され、中間転写ベルト7上にフルカラーのトナー画像が形成される。このトナー画像は、中間転写ベルト7が走行することで、2次転写部T2に搬送される。
一方、カセット356から供給された用紙は、2次転写部T2に向けて搬送される。即ち、用紙は、カセット356からピックアップローラ10により1枚毎に送り出され、レジストローラ9で中間転写ベルト7上のトナー画像とタイミングを合わせた後、2次転写部T2に搬送される。そして、2次転写部T2において、2次転写ローラ8に2次転写バイアスが印加されることで、中間転写ベルト7上のトナー画像が用紙に2次転写される。その後、トナー画像が転写された用紙は定着器55に搬送され、そこで熱及び圧力を受けることによりトナーが溶融混色して、トナー画像が用紙にプリント画像として定着される。画像が定着された用紙は、定着器55の下流に設けられた排出ローラ18によって、用紙の印刷面が下向きの状態で排紙口313に排出される。
また、転写工程後に感光ドラム6の表面に残留したトナー(転写残トナー)は、クリーニング手段としてのクリーニング装置によって感光ドラム6の表面から除去されて回収される。クリーニング装置は、感光ドラム6に当接して配置されたクリーニング部材としての不図示のクリーニングブレード、クリーニングブレードによって回転する感光ドラム6の表面から掻き取られた転写残トナーを収容する回収トナー容器2を有する。回収トナー容器2は不図示のセンサにより回収したトナー量を検知することができる。
次に、両面印刷を行う場合には、定着後の用紙を印刷面が下向きの状態で排紙口313まで排出し、その内部構造を利用してスイッチバック搬送した後、反転搬送ローラ17により両面印刷用の搬送路57まで搬送し、再度、2次転写部T2に供給する。そして、2次転写部T2で用紙に画像が転写され、画像が転写された用紙は、定着器55を通って、排出ローラ18によって排紙口313に排出される。
排紙センサ315、両面搬送センサ316、レジ前センサ317は、印刷用紙の滞留有無を検知するものである。これらのセンサによりジャムの発生を検知する。これらのセンサは、メカ・フラグを用いたものでもよいし、光学的な素子を用いたものでもよい。
<動画ファイル>
図4は、図1におけるストレージ111に記憶された動画リストテーブル400、動画テーブル410を示す図である。本実施形態では、トナー無し、回収トナーフル、ジャム等のメンテナンスイベントの発生を検出した際に表示される一連の作業内容を示す動画を「イベント発生時動画」と呼ぶことにする。また、メンテナンスイベントが発生していない状況で、ユーザからメンテナンス方法の表示指示を受付けた際に表示される一連の作業内容を示す動画を「任意再生動画」と呼ぶことにする。
図4(a)は、動画リストテーブル400を示す図である。動画リストテーブル400は、トナー無し、回収トナーフル、ジャム等のメンテナンスイベントと、該当のメンテナンスイベントの発生を検出した際に再生すべき動画との関連を定義するテーブルである。動画リストテーブル400には、メンテナンスID401と動画リスト402とが対応づけて記憶されている。メンテナンスIDは、画像形成装置100において発生したメンテナンスイベントを識別するための識別情報である。
図4(a)において、メンテナンスID001は回収トナーフルであり、プリンタデバイス106により検知される。
メンテナンスID002はブラックのトナー無し、メンテナンスID003はイエローのトナー無し、メンテナンスID004はマゼンタのトナー無し、メンテナンスID005はシアンのトナー無しであり、これらもプリンタデバイス106により検知される。
また、メンテナンスID006〜011は2色分のトナー無し、メンテナンスID012〜015は3色分のトナー無し、メンテナンスID016は全色分のトナー無しであり、これらもプリンタデバイス106により検知される。なお、「トナー無し」とは、トナーが全て無くなった場合に限られるものではなく、残りのトナー量が所定の閾値未満になった場合を含むものである。
一方、メンテナンスID017は搬送部ジャムであり、排紙センサ315もしくはレジ前センサ317により検知される。メンテナンスID018は、両面搬送部ジャムであり、両面搬送センサ316により検知される。メンテナンスID019は、搬送部と両面搬送部の複合ジャムであり、排紙センサ315もしくはレジ前センサ317の何れかと両面搬送センサ316により検知される。
動画リスト402は、各メンテナンスイベントが発生した際に再生すべき動画のリストを示している。メンテナンスイベントの発生を検出した場合、該当のメンテナンスイベントを解消するために必要な一連の作業内容(メンテナンス方法)をユーザに示す必要がある。一連の作業内容は、例えばカバーを開ける作業、ジャム紙を除去する作業、カバーを閉じる作業など、複数の作業内容から構成されている。以下の説明では、該当する作業内容毎の動画を「部分動画」と呼ぶことにする。動画リスト402には、複数の部分動画の組み合わせと、各部分動画の再生順とがメンテナンスID401と対応づけて記憶されている。部分動画の組み合わせとは、例えば回収トナーフルの場合は、それに対応する動画リスト402に示される部分動画A1、A2、A3である。また、再生順は、記載されている順番であり、回収トナーフルの場合はA1、A2、A3の順に部分動画が再生されることになる。同様に、トナー無しやジャムの場合には、発生したメンテナンスイベントに対応する複数の部分動画が動画リスト402に記載されている順番に再生されることになる。
なお、本実施形態では、トナー無し、回収トナーフル、ジャム等のメンテナンスイベントが発生していない状況であっても、トナー容器の交換、回収トナー容器の交換、ジャム解除等の作業内容をユーザが任意に確認できるものとする。動画リストテーブル400は、メンテナンスイベントが発生していない状況でユーザからメンテナンス方法の表示指示を受付けた場合に表示すべき動画を示すテーブルとしても使用される。
例えば、ユーザから回収トナー容器の交換作業の表示指示があった場合は、メンテナンスID001に対応するA1、A2、A3の部分動画が順に再生される。また、ユーザからトナー容器の交換作業の表示指示があった場合は、メンテナンスID016に対応するB1、B2、B3、B4、B5、B6、B7、B8、B9、B10の部分動画が順に再生される。さらに、ユーザからジャム解除作業の表示指示があった場合は、メンテナンスID019に対応するC1、C2、C3、C4の部分動画が順に再生される。
本実施形態では、任意再生動画として、以下の特徴がある。回収トナー容器の交換の場合には、任意再生動画は、メンテナンスイベント(回収トナーフル)発生時に再生される動画と一致する(メンテナンスIDが001)。一方、トナー容器の交換の場合には、メンテナンスID016に該当する動画が任意再生動画として再生されるように、メンテナンスID002〜016の中から、メンテナンスID016が一意に選ばれる。同様に、ジャム解除の場合には、メンテナンスID019に該当する動画が任意再生動画として再生されるように、メンテナンスID017〜019の中からメンテナンスID019が一意に選ばれる。
図4(b)は、動画テーブル410を示す図である。動画テーブル410は、動画ID411と、動画ファイル412と、再生時間413と、カバー開閉フラグ414と、メッセージ415とを対応付けるテーブルである。
動画ID411は、部分動画を識別するためのIDであり、上述した動画リストテーブル400における動画リストでも用いられる。動画ファイル412は、再生する部分動画のファイル名とストレージ111における部分動画ファイルの位置とを示している。なお、ここでは部分動画ファイルがストレージ111内に記憶されているものとするが、ネットワークを介して接続されたサーバーや、USBケーブルを介して接続された記憶デバイス等の外部装置に記憶しておき、必要な時に読み出す構成にしてもよい。
再生時間413は、その部分動画を再生してから終了するまでの再生時間を示している。
カバー開閉フラグ414は、画像形成装置100のカバーが開けられる前の作業を示す部分動画であるか、開けられた後の作業を示す部分動画であるかを示している。カバー開閉フラグ414が0の場合、カバーが開けられる前の作業を示す部分動画であることを示し、カバー開閉フラグ414が1の場合、カバーが開けられた後の作業を示す部分動画であることを示す。
メッセージ415は、対応する部分動画を再生中に表示するメッセージを示している。
各部分動画ファイルに示される作業内容は、以下の通りである。
部分動画A1には、前カバー202を開ける作業内容が示されている。部分動画A2には、回収トナー容器2を取り出す作業内容が示されている。部分動画A3には、新しい回収トナー容器を装着し、前カバー202を閉める作業内容が示されている。
部分動画B1には、前カバー202を開ける作業内容が示されている。部分動画B2には、空のブラックのトナー容器を取り出す作業内容、部分動画B3には、新しいブラックのトナー容器を装着する作業内容が示されている。
部分動画B4には、空のイエローのトナー容器を取り出す作業内容、部分動画B5には、新しいイエローのトナー容器を装着する作業内容が示されている。
部分動画B6には、空のマゼンタのトナー容器を取り出す作業内容、部分動画B7には、新しいマゼンタのトナー容器を装着する作業内容が示されている。
部分動画B8には、空のシアンのトナー容器を取り出す作業内容、部分動画B9には、新しいシアンのトナー容器を装着する作業内容が示されている。部分動画B10には、前カバー202を閉める作業内容が示されている。
部分動画C1には、右カバー201を開ける作業内容が示されている。部分動画C2には、排紙センサ315付近のジャム紙とレジ前センサ317付近のジャム紙を除去する作業内容が示されている。部分動画C3には、両面搬送センサ316付近のジャム紙を除去する作業内容が示されている。部分動画C4には、右カバー201を閉める作業内容が示されている。
図4(a)の動画リスト402の説明に戻る。例えば、搬送部ジャムが発生した場合(メンテナンスIDが017)、最初に右カバー201を開ける作業を示す部分動画C1が再生される。そして、続いて排紙センサ315付近のジャム紙とレジ前センサ317付近のジャム紙を除去する作業を示す部分動画C2、右カバー201を閉める作業を示す部分動画C4の順に再生される。ここで、メンテナンスイベントである搬送部ジャムを解消するための作業を示しているのは部分動画C2であり、部分動画C1はその準備のための作業内容を示していると言える。以下の説明では、メンテナンスイベントを実際に解消する作業の前に実施すべき作業内容を示す部分動画を「事前準備動画」と呼ぶことにする。また、メンテナンスイベントを解消するための作業、言い換えると、事前準備動画で示される作業を実施した後に行う作業を示す部分動画を「本編動画」と呼ぶことにする。例えば、メンテナンスIDが001の場合、部分動画A1が事前準備動画、部分動画A2とA3が本編動画となり、メンテナンスIDが002の場合、部分動画B1が事前準備動画、部分動画B2、B3、B10が本編動画となる。また、メンテナンスIDが017の場合、部分動画C1が事前準備動画、部分動画C2とC4が本編動画となる。本実施形態では、カバー開閉フラグ414が0の部分動画が事前準備動画となり、カバー開閉フラグ414が1の部分動画が本編動画となる。
図5〜図7は、本実施例における表示デバイス115に表示される画面例を示す図である。以下、図5〜図7を用いて、本実施形態における表示画面の遷移の全体像について説明する。なお、図5〜図7における画面は、CPU101がストレージ111に記憶されているプログラムを実行することで表示データを生成し、表示制御部114を介して表示デバイス115に表示される。
<イベント発生時動画の表示例>
図5(a)は、メンテナンスイベントの発生を検知した際に最初に表示されるメンテナンス画面の例である。ここでは、ブラックのトナー無しの発生を検知した場合(メンテナンスIDが002)を例として説明する。メンテナンスIDが002の場合、動画リストテーブル400によれば、動画IDがB1、B2、B3、B10の部分動画が順に再生されることになる。図5(a)では、事前準備動画である部分動画B1の先頭で停止された状態の画面が表示されている。
メンテナンス画面500には、動画表示領域501、再生ボタン502、再生マーク503、再生時間表示ラベル504、バー505、スライダ506、チャプタ507、メッセージ領域508、閉じるボタン509が表示されている。また、メンテナンス画面500には、ステータス表示領域520、タイトル表示領域521が表示されている。
動画表示領域501は、イベント発生時動画を表示するための領域である。再生ボタン502は、動画の再生を指示するためのボタンである。再生マーク503は、再生ボタン502と同じく、動画の再生を指示するためのマークである。再生ボタン502又は再生マーク503が押下(タッチ)されると、CPU101は動画の再生を開始する。
再生時間表示ラベル504は、再生する複数の部分動画の再生時間の総和(「総再生時間」と呼称する)と、これに対する現在の再生位置に対応する時間を示すものである。
バー505およびスライダ506は、動画全体における再生位置を示すとともに再生位置の移動を指示するためのシークバーを構成する。バー505は、総再生時間を模式的に示している。スライダ506は現在の再生位置を示すと共に再生位置の移動を指示するために使用される。スライダ506は、動画の再生状態に応じてバー505の範囲内で移動する。また、スライダ506をドラッグ(移動)することで、再生位置を任意の位置に移動させることができる。また、バー505の任意の位置が押下されると、その位置まで動画の再生を進めることができ、スライダ506もその再生位置に付随して移動する。チャプタ507は、動画の区切り位置を示す。
再生時間表示ラベル504、チャプタ507について具体的に説明する。メンテナンスIDが002の場合、動画リストテーブル400によれば、部分動画B1、B2、B3、B10が順に再生されることとなる。これらの部分動画の再生時間は、動画テーブル410によればそれぞれ13秒(00:13)、10秒(00:10)、30秒(00:30)、17秒(00:17)である。総再生時間は、再生する部分動画の再生時間の総和であるため、この場合は1分10秒(01:10)となる。一方、再生時間は、総再生時間に対する現在の再生位置を示す。例えば、1番目に再生する部分動画B1の先頭から5秒(00:05)経過したシーンを表示しているとする。この場合には、そのまま5秒が再生時間となる。また、2番目に再生する部分動画B2の先頭から10秒が経過したシーンを表示しているとする。この場合には、部分動画B1の再生を終えているので、B1の再生時間13秒と、B2の再生済みの時間10秒を加算して23秒(00:23)が再生時間となる。再生時間表示ラベル504は、このようにして計算した再生時間と総再生時間とが、スラッシュ(/)で連結した文字列として表示される。
また、チャプタ507は一連の作業内容のうち、区切りとなる位置に表示される。チャプタ507は、部分動画の再生が切り替わる位置(B1とB2、B2とB3、B3とB10)の3箇所に表示される。また、動画全体の先頭と末尾の2箇所にもチャプタ507を表示してもよい。図5(a)では、5箇所にチャプタ507を表示した場合の例を示している。
メッセージ領域508には、再生中の部分動画の内容を補足するメッセージが表示される。具体的には、部分動画B1が再生されているときは、動画テーブル410内のメッセージ415に基づいて、“新しいトナー容器を用意して前カバーを開けてください。”が表示される。尚、メッセージ領域508は、対応する部分動画の再生を開始してから一定時間後に非表示にしても良いし、対応する部分動画が表示されている間は表示し続けても良い。閉じるボタン509は、表示中のメンテナンス画面500を非表示にするためのボタンである。
ステータス表示領域520は、画像形成装置100で発生しているメンテナンスイベントに対応するメッセージを表示するための領域である。複数のメンテナンスイベントが発生している場合には、メンテナンスイベントに対応するメッセージが交互にステータス表示領域520に表示されることになる。図5(a)では、ブラックのトナー無しに対応するメッセージ“トナー(ブラック)がありません。交換してください。”が表示されている。タイトル表示領域521は、表示中のメンテナンス方法のタイトルを表示するための領域である。
図5(a)の画面において、再生ボタン502又は再生マーク503が押下されると、動画の再生が開始される。メンテナンスIDが002の場合、CPU101は事前準備動画である部分動画B1の再生を開始する。図5(b)は、部分動画B1の再生が開始されてから9秒後の画面例を示している。動画の再生開始に応じて、再生ボタン502及び再生マーク503が非表示となり、再生ボタン502に代わって同位置に一時停止ボタン510が表示される。
図5(c)は、再生位置が部分動画B1の末尾まで到達した時の画面例を示した図である。部分動画B1の再生が終了した時点、すなわちチャプタ511の位置で動画の再生が自動的に一時停止される。そして、再生マーク512と共にリプレイマーク513が表示される。また、一時停止ボタン510は非表示となり、同表示位置に再生ボタン514が表示される。リプレイマーク513は、現在停止されている部分動画の先頭からの再生を指示するためのマークである。具体的には、チャプタ511の位置で停止中に、リプレイマーク513が押下されると、CPU101は部分動画B1の先頭に移動して動画の再生を再開する。
図5(d)は、部分動画B1の再生途中に前カバー202が開けられたことを検知した場合に表示される画面例を示した図である。前カバー202が開けられたことを検知した場合、CPU101は部分動画B1の再生を自動的に終了し、本編動画の最初の部分動画であるB2の先頭(チャプタ515)で停止された状態の画面を表示する。この場合、再生マーク516のみ表示される。再生マーク516のみを表示することにより、次にユーザがすべき作業の動画を見るように促すことができる。メッセージ領域508には、部分動画B2に対応するメッセージ“ブラックのトナー容器を取り出してください。”が表示される。なお、既に前カバー202が開けられた場合には、部分動画B1を改めて再生する必要がないため、リプレイマークは表示されない。
このように、イベント発生時動画の表示処理では、事前準備動画で示される作業が完了した場合には、自動的に本編動画に進む(スキップする)ので、ユーザは安心して次の作業に進むことができる。
図5(c)又は図5(d)の画面において、再生マーク512、516又は再生ボタン514が押下されると、部分動画B2の再生が開始される。図5(e)は、部分動画B2の再生が開始されてから5秒後の画面例を示した図である。
図5(f)は、部分動画B3の再生が開始されてから3秒後の画面例を示した図である。図5(f)の画面において、メッセージ領域508には、部分動画B3に対応するメッセージ“新しいブラックのトナー容器を奥までセットしてください。”が表示される。
図5(g)は、部分動画B10の再生が開始されてから3秒後の画面例を示した図である。図5(g)の画面において、メッセージ領域508には、部分動画B10に対応するメッセージ“前カバーを閉めてください。”が表示される。
図5(h)は、再生位置が動画全体の末尾(メンテナンスIDが002の場合、部分動画B10の末尾)まで到達した時の画面例を示した図である。この場合、次に表示される部分動画は存在しないので、リプレイマーク517のみ表示され、再生マークは表示されない。また、再生ボタン518は、操作不可能であることを示すためにグレーアウト表示される。
このように、発生したメンテナンスイベントに対応する複数の部分動画の最後まで再生が終了した際には、途中で一時停止した場合と異なる画面が表示されるので、ユーザは動画が最後まで再生されたことを認識することができる。
図6(a)は、搬送部と両面搬送部の複合ジャムの発生が検知され(メンテナンスIDは019)、対応する動画を再生している途中の画面を示した図である。
アイコン601は、画像形成装置100においてジャムが発生している箇所を示す。具体的には、メンテナンスIDが019の場合、搬送部と両面搬送部の複合ジャムが発生しているため、アイコン601では、搬送部と両面搬送部にジャムが発生していることが示されている。メンテナンスIDが019の場合、動画リストテーブル400によれば、動画IDがC1、C2、C3、C4の部分動画が順に再生されることになる。また、動画の先頭、末尾、及び各部分動画の切替え位置にチャプタ602が表示されている。なお、図6(a)では、排紙センサ315付近のジャム紙とレジ前センサ317付近のジャム紙を除去する作業を示す部分動画C2の再生は終了している。そして、両面搬送センサ316付近のジャム紙を除去する作業を示す部分動画C3の再生途中の画面例が示されている。また、ユーザは部分動画C2で示される内容に従って、排紙センサ315付近のジャム紙もしくはレジ前センサ317付近のジャム紙の除去を完了しているものとする。
図6(b)は、図6(a)の画面を表示している時に、右カバー201が閉じられたことを検知した場合に表示される画面例を示した図である。この場合、搬送部ジャムは解消されている一方で、両面搬送部ジャムは未だ解消されていないため、CPU101はメンテナンスIDを更新し、両面搬送部ジャム(メンテナンスIDは018)に対応する動画の再生に切り替える。具体的には、メンテナンスIDが018の場合、動画リストテーブル400によれば、動画IDがC1、C3、C4の部分動画が順に再生されることになる。よって、CPU101は、部分動画C1の先頭で停止された状態の画面を表示する。また、アイコン603、チャプタ604の表示も更新される。
このように、イベント発生時動画を表示中は、カバーが閉じられたことを検知した時点で、画像形成装置100に発生しているメンテナンスイベントが再確認され、それに伴い、再生される動画も更新される。よって、搬送部ジャムと両面搬送部ジャム等、複数のメンテナンスイベントが発生し、それらを解消するための作業を行う場合にユーザはカバーを閉じることにより、作業がどこまで無事完了したかを確認することができる。
<任意再生動画の表示例>
図7は、メンテナンスイベントが発生していない状況で、ユーザがメンテナンスイベントを解消するために必要な一連の作業内容を動画で確認する場合に表示される画面例である。ここでは、トナー無し、回収トナーフル、ジャム等のメンテナンスイベントが発生していない状況で、ユーザがトナー容器の交換、回収トナー容器の交換、ジャム解除等の作業内容を確認する指示を行った場合を例として説明する。
まず、ユーザは入力デバイス113を操作して、表示デバイス115にメンテナンス方法の確認画面700を表示させる。メンテナンス方法の確認画面700は複数種類のメンテナンスイベント夫々に対応するメンテナンス方法の中から、確認したいメンテナンス方法を選択するための選択画面である。
図7(a)で、「トナー容器の交換」メニュー701が選択されると、図7(b)に示すように、トナー容器の交換に該当する作業内容を示す動画を含むメンテナンス画面710が表示される。
メンテナンス画面710には、動画表示領域711、再生ボタン712、再生マーク713、再生時間表示ラベル714、バー715、スライダ716が表示されている。また、メンテナンス画面710には、チャプタ717、メッセージ領域718、閉じるボタン719、ステータス表示領域740が表示されている。動画表示領域711は、任意再生動画を表示するための領域である。なお、図7(b)に示すように、メンテナンスイベントが発生していない状況では、ステータス表示領域740にはメンテナンスイベントに対応するメッセージが表示されていない。
図5で説明したイベント発生時動画と同様に、再生ボタン712又は再生マーク713が押下されると、動画の再生が開始され、再生ボタン712及び再生マーク713が非表示となり、再生ボタン712に代わって同位置に一時停止ボタンが表示される。そして、部分動画の末尾まで再生されると、動画の再生が一時停止され、再生マークとともにリプレイマークが表示される。
ここで、図5(a)に示すメンテナンス画面500と図7(b)に示すメンテナンス画面710とを比較すると、メンテナンス画面500のタイトル表示領域521と、メンテナンス画面710のタイトル表示領域741の色が異なる。メンテナンス画面500のタイトル表示領域521は注意喚起の強いオレンジ色で表現されているのに対し、メンテナンス画面710はタイトル表示領域741が注意喚起の弱いグレー色で表現されている。なお、図面上では異なる斜線を用いることにより、色が異なることを示している。
このように、動画表示領域501に再生される動画と動画表示領域711に再生される動画が同じ動画であったとしても、タイトル表示領域521と741が異なる色で表示される。これにより、ユーザはイベント発生時動画を表示中か任意再生動画を表示中かを区別することができる。なお、イベント発生時動画と任意再生動画を区別できるような表示形態であれば、他の方法を用いても構わない。例えば、タイトル表示領域521、741に表示される文字の色を異なるようにしてもよいし、動画表示領域501、711の背景の色を異なる色としてもよい。これらの方法を適宜組み合わせるようにしてもよい。
トナー容器の交換の場合(メンテナンスIDが016)、動画リストテーブル400によれば、動画IDがB1、B2、B3、B4、B5、B6、B7、B8、B9、B10の部分動画が順に再生されることになる。図7(b)では、事前準備動画である部分動画B1の先頭で停止された状態の画面が表示されている。図7(b)の画面において、閉じるボタン719が押下されると、メンテナンス画面710は非表示になる。
また、図7(a)で、「回収トナー容器の交換」メニュー702が選択されると、図7(c)に示すように、回収トナー容器の交換に該当する作業内容を示す動画を示すメンテナンス画面750が表示される。回収トナー容器の交換の場合(メンテナンスIDが001)、動画リストテーブル400によれば、動画IDがA1、A2、A3の部分動画が順に再生されることになる。図7(c)では、事前準備動画である部分動画A1の先頭で停止された状態の画面が表示されている。図7(c)の画面において、閉じるボタン751が押下されると、メンテナンス画面750は非表示になる。
さらに、図7(a)で、「紙づまりの処理」メニュー703が選択されると、図7(d)に示すように、ジャム解除に該当する作業内容を示す動画を含むメンテナンス画面760が表示される。ジャム解除の場合(メンテナンスIDが019)、動画リストテーブル400によれば、動画IDがC1、C2、C3、C4の部分動画が順に再生されることになる。図7(d)では、事前準備動画である部分動画C1の先頭で停止された状態の画面が表示されている。図7(d)の画面において、閉じるボタン761が押下されると、メンテナンス画面760が非表示になる。このように、メンテナンスイベントが発生していない状況でも、ユーザがトナー容器の交換、回収トナー容器の交換、ジャム解除等の作業内容を任意に動画により確認することができる。
なお、任意再生動画を表示中に右カバー201又は前カバー202が開けられた場合、実行中又は待機中のジョブがあれば、当該カバーを閉じることをユーザに促すためのカバークローズ画面が優先表示される。なお、ここでのジョブとは、プリントジョブやコピージョブなど、プリンタデバイス106による印刷が行われるジョブである。一方、実行中又は待機中のジョブがなければ、カバークローズ画面は表示されない。図11は、前カバー202が開けられたことを検知した場合に表示されるカバークローズ画面1100の例を示した図である。カバークローズ画面1100には、カバークローズメッセージ領域1101、ステータス表示領域1102が表示されている。図11では、カバークローズメッセージ領域1101には“前カバーを閉めてください。”が表示されており、ステータス表示領域1102には“カバーが開いています。”が表示されている。また、カバークローズ画面1100ではタイトル表示領域1103が注意喚起の強いオレンジ色で表現されている。
このように、任意再生動画を表示中に該当するカバー(トナー容器の交換の場合、前カバー202)が開けられた場合、実行中又は実行待ちのジョブが存在するか否かに応じて、カバークローズ画面を表示するか否かが切り替わる。実行中又は実行待ちのジョブが存在する場合は、カバークローズ画面が表示され、カバーを閉じるようユーザに促すため、当該ジョブの実行が妨げられるのを防ぐことができる。一方、実行中又は実行待ちのジョブが存在しない場合、すなわちジョブの実行を妨げる可能性がない場合は、カバークローズ画面は表示されず、任意再生動画が継続して表示される。よって、ユーザは実際に操作する箇所を確認しながら、一連の作業内容を任意に確認することができる。このように、任意再生動画中に該当するカバーが開けられた場合は、イベント発生時動画を表示中に行っていた本編動画への自動切り替えは行われない。任意再生動画は、メンテナンス作業の全体像をユーザに示すために表示するものであり、ユーザの作業に連動して次の作業を示す動画に切り替える必要はないためである。
<メンテナンス方法を示す動画の表示処理>
次に、図8を参照して、メンテナンス方法を示す動画の表示処理について説明する。CPU101は、ストレージ111に格納されたプログラムを実行することによって、図8のフローチャートに示す各ステップを実行する。
図8は、本実施形態に係るメンテナンス方法を示す動画の表示処理を示すフローチャートである。このフローチャートで示す処理は、CPU101がストレージ111に格納されたプログラムを実行することにより実現される。
まず、S801において、CPU101は、トナー無し、回収トナーフル、ジャム等のメンテナンスイベントが発生したかどうかを判定する。なお、トナー無しや回収トナーフルはプリンタデバイス106により検知され、ジャムは排紙センサ315、両面搬送センサ316、レジ前センサ317により検知される。そして、CPU101は、検知されたメンテナンスイベントを識別するためのメンテナンスIDを特定する。例えば、ブラックのトナー無しが発生していれば、CPU101はメンテナンスIDを002と特定する。
S801で、何れかのメンテナンスイベントが発生していると判定した場合、CPU101は、S802に処理を進める。
S802において、CPU101は、イベント発生時動画の表示フラグをオンに設定する。一方、S801で何れのメンテナンスイベントも発生していないと判定した場合、CPU101は、S803に処理を進める。
S803において、CPU101は、トナー容器の交換、回収トナー容器の交換、ジャム解除等の作業内容の表示指示があったかどうかを判定する。例えば、CPU101は、図7(a)に示すメンテナンス方法の確認画面700で「トナー容器の交換」メニュー701、「回収トナー容器の交換」メニュー702、「紙づまりの処理」メニュー703の何れかが選択されたかどうかを判定する。CPU101は、選択されたメニューに対応するメンテナンスIDを特定する。例えば、「トナー容器の交換」メニュー701が選択された場合は、CPU101はメンテナンスIDを016と特定する。
S803で、何れかの作業内容の表示指示があったと判定した場合、CPU101は、S804に処理を進める。
S804において、CPU101は、任意再生動画の表示フラグをオンに設定する。一方、S803で何れの表示する指示もない場合、S801に戻る。
次に、S805において、CPU101は、動画リストテーブル400を参照し、S801又はS803にて特定されたメンテナンスIDに対応する部分動画のリストを取得する。例えば、特定したメンテナンスIDが002の場合、再生する部分動画はB1、B2、B3、B10となる。CPU101は、特定した複数の部分動画をその再生順で、例えば配列情報としてRAM104に一時的に記憶しておく。
そして、S806において、CPU101は、先頭の動画IDに該当する部分動画をRAM104に読み込み、停止状態で表示デバイス115に出力する。この際、CPU101は、S802又はS804で設定した表示フラグの内容に基づき、イベント発生時動画として表示するか、任意再生動画として表示するかを制御する。上述した通り、イベント発生時動画と任意再生動画とでは、タイトル表示領域の色が異なる。例えば、メンテナンスIDが002であり、イベント発生時動画表示フラグがオンの場合、CPU101は、事前準備動画である部分動画B1をRAM104に読み込み、停止状態で表示デバイス115に出力する。このようにして、表示デバイス115には、図5(a)に示す画面が表示される。一方、メンテナンスIDが016であり、任意再生動画表示フラグがONの場合、CPU101は、事前準備動画である部分動画B1をRAM104に読み込み、停止状態で表示デバイス115に出力する。このようにして、表示デバイス115には、図7(b)に示す画面が表示される。その後は、図5〜図7で説明した通り、ユーザによる再生開始の操作に従って、動画の再生が開示される。
S807において、CPU101は、右カバー201又は前カバー202が開けられたか、当該カバーが閉められたか、又は「閉じる」ボタンが押下されたかを判定する。
S807において、右カバー201及び前カバー202のセンサの検知結果に基づいて、少なくともいずれか一方のカバーが開けられた(閉状態から開状態に切り替わった)と判定された場合、S808の処理に進む。S808の詳細については図9を用いて後述する。
S808において、右カバー201及び前カバー202のセンサの検知結果に基づいて、現在開いているカバーが閉じられた(開状態から閉状態に切り替わった)と判定された場合、S809の処理に進む。S809の詳細については図10を用いて後述する。
S807において、「閉じる」ボタンが押下されたと判定した場合、それまで表示していた動画を非表示にする(S810)。また、イベント発生時動画を表示していた場合はイベント発生時動画表示フラグをオフにし、任意再生動画を表示していた場合は任意再生動画表示フラグをオフに設定する。こうして、動画の表示処理が終了する。
図9は、図8のS807において、いずれかのカバーが開けられたと判定された場合に行われるS808の処理を示すフローチャートである。
まず、S901において、CPU101は動画を表示中か否かを判定する。動画を表示中であれば、CPU101は、S802又はS804で設定した表示フラグの内容に基づき、イベント発生時動画を表示中か、任意再生動画を表示中かを判定する(S902)。
任意再生動画を表示中の場合、CPU101は、実行中又は待機中のジョブがあるか否かを判定する(S903)。具体的にはプリンタ制御部105に対し実行中あるいは待機中のジョブが存在するか問い合わせることで、上記判定を行う。
実行中又は待機中のジョブが存在する場合、CPU101は、任意再生動画を非表示にする(S904)。なお、このとき任意再生動画は一時的に非表示になっているだけであるため、任意再生動画表示フラグをオフにはしない。そして、CPU101はカバークローズ画面1100を表示し、カバーを閉めるようユーザに促す(S905)。実行中又は待機中のジョブが存在する場合、任意再生動画の表示を維持する。
このように、任意再生動画を表示中にカバーが開けられた場合も、ジョブの実行を妨げる可能性がない場合は、任意再生動画を継続して表示することができる。つまり、画像形成装置100のジョブの実行を妨げることなく、ユーザは実際に操作する箇所を確認しながら、一連の作業内容を任意に確認することができる。
S902において、イベント発生時動画を表示中の場合、CPU101は、開けられたカバーが表示中の動画に対応するカバーであるか否かを判定する(S906)。例えば、ブラックのトナー無し(メンテナンスIDが002)が発生した場合、前カバー202を開ける作業内容を示す部分動画B1が含まれている。よって、CPU101は、前カバー202のセンサの検知結果に基づいて、開けられたカバーが前カバー202であるか否かを判定する。開けられたカバーが表示中の動画に対応するカバーであると判定された場合、CPU101は、動画テーブル410のカバー開閉フラグ414に基づき、カバーが開けられた後の作業内容を示す最初の部分動画をRAM104に読み込む。そして、CPU101は、読み込んだ部分動画を停止状態で表示デバイス115に出力することで本編動画の先頭に表示を切り替える(S907)。例えば、メンテナンスIDが002の場合、本編動画の先頭、すなわちカバー開閉フラグ414が1となる最初の部分動画はB2である。このようにして、表示デバイス115には、図5(d)に示す画面が表示される。開けられたカバーが表示中の動画に対応するカバーでない場合、表示切替えは行わない。
このように、イベント発生時動画を表示中にカバーが開けられた場合は、ジョブの有無にかかわらず、カバークローズ画面1100が表示されることはなく、イベント発生時動画の表示が継続される。メンテナンスイベントが発生した時は、ジョブの実行よりもそのイベントを解消することを優先すべきだからである。
S901において、動画表示中でない場合、S905に進み、CPU101は、カバークローズ画面1100を表示する。
図10は、図8のS807において、開いていたカバーが閉じられたと判定された場合に行われるS809の処理を示すフローチャートである。
まず、S1001において、CPU101は動画を表示中か否かを判定する。動画を表示中でなければ、図9のS905で表示したカバークローズ画面1100を非表示とし(S1002)、処理を終了する。
動画を表示中であれば、CPU101は、S802又はS804で設定した表示フラグの内容に基づき、イベント発生時動画を表示中か、任意再生動画を表示中かを判定する(S1002)。
任意再生動画を表示中であると判定された場合、CPU101は、カバークローズ画面1100を非表示にする(S1103)。そして、CPU101はカバークローズ画面1100が表示される前に表示されていた任意再生動画を再表示し(S1004)、図8のS807の処理に戻る。
S1002において、イベント発生時動画を表示中であると判定された場合、CPU101は、全てのメンテナンスイベントが解消されたかどうかを判定する(S1005)。例えば、搬送部と両面搬送部の複合ジャムが発生し、これに対応する動画を再生中に、右カバー201が閉じられた場合、CPU101は、排紙センサ315、両面搬送センサ316、レジ前センサ317により複合ジャムが解消されたかどうかを判定する。
S1005において、全てのメンテナンスイベントが解消されたと判定した場合、CPU101は、イベント発生時動画を非表示にすると共に、イベント発生時動画表示フラグをオフに設定する(S1006)。こうして、イベント発生時動画の表示処理を終了する。
一方、S1005で、全てのメンテナンスイベントが解消されていないと判定された場合、CPU101は、S1007に処理を進め、発生しているメンテナンスイベントに変化があったかどうかを判定する。例えば、搬送部と両面搬送部の複合ジャムが発生していた場合、CPU101は、排紙センサ315、両面搬送センサ316、レジ前センサ317により、搬送部ジャムと両面搬送部ジャムの何れか一方が解消されたかどうかを判定する。
S1007において、発生しているメンテナンスイベントに変化があったと判定された場合、CPU101は、S1008に処理を進め、イベント発生時動画を非表示にし、図8のS805の処理に戻る。例えば、複合ジャムが発生し、部分動画を再生中に、排紙センサ315付近のジャム紙とレジ前センサ317付近のジャム紙を除去した後、右カバー201が閉じられたとする。このとき、CPU101は、両面搬送部ジャムにイベントが変化したと判定し、メンテナンスIDを018と特定する。特定したメンテナンスIDが018の場合、再生する部分動画はC1、C3、C4となる。そして、CPU101は、事前準備動画である部分動画C1をRAM104に読み込み、停止状態で表示デバイス115に出力する(S806)。このようにして、図6(a)の画面から図6(b)の画面に表示が切り替わる。
一方、S1007において、発生しているメンテナンスイベントに変化がなかったと判定した場合、CPU101は、S1009に処理を進め、事前準備動画の先頭に表示を切り替え、図8のS807の処理に戻る。
以上のように、本実施形態によれば、任意再生動画を表示中にいずれかのカバーが開けられた場合、実行中又は待機中のジョブがあるか否かに応じて、カバークローズ画面を表示するか否かを切り替える。実行中又は待機中のジョブが存在する場合は、カバークローズ画面が表示されるため、当該ジョブの実行が妨げられるのを防ぐことができる。また、実行中又は待機中のジョブが存在しない場合はカバークローズ画面が表示されないので、ユーザは表示される動画の内容に従って、実際の作業箇所を確認することができる。よって例えば、画像形成装置の設置担当者が顧客に対してメンテナンス方法を事前に説明するユースケースにも適切に対応することが可能となる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、任意再生動画を表示中にいずれかのカバーが開けられた際に、実行中又は待機中のジョブが存在するか否かを確認し、その結果に応じてカバークローズ画面を表示するか否かを切り替えていた。ここで、カバーが開けられた時点では実行中又は待機中のジョブが存在しなくても、カバーが開けられている間に新たに別のユーザからジョブが投入される場合もありうる。この場合、任意再生動画の表示を継続していると、当該ジョブの実行を妨げることになる。そこで、本実施形態では、このような課題を解決するための方法について説明する。
図12は、任意再生動画を表示中に行われる処理を示すフローチャートである。CPU101は、任意再生動画を表示中は、図8の処理と並行して、図12に示す処理を行う。CPU101は、ストレージ111に格納されたプログラムを実行することによって、図12のフローチャートに示す各ステップを実行する。
CPU101は、ジョブが発生したか否かを判定する(S1201)。具体的には、CPU101はプリンタ制御部105から印刷ジョブの発生通知を受信したか否かを確認することで、上記判定を行う。
ジョブが発生したと判定された場合、CPU101は、右カバー201及び前カバー202のセンサの検知結果に基づき、開けられた状態のカバーがあるか否かを判定する(S1202)。
開けられた状態のカバーがある場合、CPU101はカバークローズ画面1100を表示する(S1293)。一方、いずれのカバーも開けられていない場合、図12の処理を終了する。
以上のように、本実施形態によれば、カバーが開けられた時点では実行中又は待機中のジョブが存在しなくても、カバーが開けられている間に新たに別のユーザからジョブが投入された場合は、カバークローズ画面が表示される。これにより、ユーザは外部から投入されたジョブの実行を妨げてしまう問題を速やかに解消することができる。
(その他の実施形態)
上述した実施形態では、トナー無し、回収トナーフル、ジャム等のメンテナンスイベントについて説明したが、針無しやドラム寿命の到達等のメンテナンスイベントを検知できる構成であってもよいし、それらに限られるものではない。
また、上記実施形態ではコピー機能、スキャナ機能等の複数の機能を有する画像形成装置を例として説明したが、このうち一部の機能のみを有する画像処理装置にも本発明は適用可能である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。この場合、そのコンピュータプログラム、及び該コンピュータプログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。

Claims (16)

  1. 画像処理装置であって、
    メンテナンスイベントの発生を検出する第1の検出手段と、
    ユーザから前記メンテナンスイベントに対応するメンテナンス方法の表示指示を受け付ける受付手段と、
    前記第1の検出手段によりメンテナンスイベントの発生を検出したことに従って、前記メンテナンス方法を示す画像を含む第1のメンテナンス画面であって、当該メンテナンスイベントが発生した箇所を露出するためのカバーを開ける指示を含む第1のメンテナンス画面を表示し、前記第1の検出手段によりメンテナンスイベントの発生を検出していない状態で前記受付手段により前記メンテナンス方法の表示指示を受け付けたことに従って、前記メンテナンス方法を示す画像を含む第2のメンテナンス画面であって、前記カバーを開ける指示を含む第2のメンテナンス画面を表示する表示制御手段と、
    前記カバーの開閉状態を検知する検知手段と、
    前記表示制御手段は、前記第2のメンテナンス画面を表示中に前記検知手段により前記カバーが開状態になったことを検知した場合、実行中又は実行待ちのジョブが存在すれば、前記カバーを閉じるようユーザに促すためのカバークローズ画面を表示し、実行中又は実行待ちのジョブが存在しなければ、前記カバークローズ画面を表示しないように制御することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記表示制御手段は、前記第1のメンテナンス画面を表示中に前記検知手段により前記カバーが開状態になったことを検知した場合、実行中又は実行待ちのジョブが存在するか否かに拘わらず、前記カバークローズ画面を表示しないよう制御することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記表示制御手段は、前記第1のメンテナンス画面を表示中に前記検知手段により前記カバーが開状態になったことを検知した場合、前記カバーを開けた後に行う作業を示す画像の表示に切り替えることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記表示制御手段は、前記カバークローズ画面を表示した後に前記検知手段により前記カバーが閉状態になったことを検知した場合、前記第2のメンテナンス画面を再表示することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. ジョブの発生を検出する第2の検出手段を有し、
    前記表示制御手段は、前記第2のメンテナンス画面を表示中に前記検出手段によりジョブの発生を検出した場合、前記カバークローズ画面を表示することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1のメンテナンス画面を表示中に前記検知手段により前記カバーが閉状態になったことを検知した場合、前記メンテナンスイベントが解消されたか否かを判定する判定手段を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記表示制御手段は、前記判定手段により前記メンテナンスイベントが解消されたと判定された場合、前記第1のメンテナンス画面の表示を終了することを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  8. 画像データに基づいて用紙上に画像を印刷する印刷手段を有し、
    前記ジョブは、前記印刷手段による印刷を行う印刷ジョブであることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記表示制御手段は、複数の種類のメンテナンス方法から表示すべきメンテナンス方法を選択するための選択画面を表示し、
    前記受付手段は、前記選択画面を介して、ユーザによるメンテナンス方法の表示指示を受け付けることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記表示制御手段は、前記第1のメンテナンス画面と前記第2のメンテナンス画面とを異なる表示形態で表現するよう制御することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  11. 前記表示制御手段は、前記第1のメンテナンス画面における所定の領域の色と、前記第2のメンテナンス画面における前記所定の領域の色と、を異なる色で表現するよう制御することを特徴とする請求項10記載の画像処理装置。
  12. 前記所定の領域は、前記メンテナンス方法のタイトルを表示するための領域であることを特徴とする請求項11記載の画像処理装置。
  13. 前記第1の検出手段により検出されるメンテナンスイベントは、トナー無しを含み、
    前記トナー無しに対応するメンテナンス方法は、トナー容器を交換する方法であることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  14. 前記検出手段により検出されるメンテナンスイベントは、用紙のジャムを含み、
    前記ジャムに対応するメンテナンス方法は、ジャム紙を除去する方法であることを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  15. 画像処理装置であって、
    メンテナンスイベントの発生を検出する検出工程と、
    ユーザから前記メンテナンスイベントに対応するメンテナンス方法の表示指示を受け付ける受付工程と、
    前記検出工程においてメンテナンスイベントの発生を検出したことに従って、前記メンテナンス方法を示す画像を含む第1のメンテナンス画面であって、当該メンテナンスイベントが発生した箇所を露出するためのカバーを開ける指示を含む第1のメンテナンス画面を表示し、メンテナンスイベントの発生を検出していない状態で前記受付手段により前記メンテナンス方法の表示指示を受け付けたことに従って、前記メンテナンス方法を示す画像を含む第2のメンテナンス画面であって、前記カバーを開ける指示を含む第2のメンテナンス画面を表示する表示制御工程と、
    前記カバーの開閉状態を検知する検知工程と、を有し、
    前記表示制御工程では、前記第2のメンテナンス画面を表示中に前記カバーが開状態になったことを検知した場合、実行中又は実行待ちのジョブが存在すれば、前記カバーを閉じるようユーザに促すためのカバークローズ画面を表示し、実行中又は実行待ちのジョブが存在しなければ、前記カバークローズ画面を表示しないように制御することを特徴とする制御方法。
  16. コンピュータを、請求項1から14のいずれか1項に記載の画像処理装置として動作させるためのコンピュータプログラム。
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