JP2018112675A - 電子写真感光体 - Google Patents

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JP2018112675A JP2017003316A JP2017003316A JP2018112675A JP 2018112675 A JP2018112675 A JP 2018112675A JP 2017003316 A JP2017003316 A JP 2017003316A JP 2017003316 A JP2017003316 A JP 2017003316A JP 2018112675 A JP2018112675 A JP 2018112675A
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友子 崎村
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正則 弓田
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Abstract

【課題】感光体に塗布するための滑剤の使用の如何に関わらず、保護層が減耗しても十分なクリーニング性の維持と耐画像ボケを有する電子写真感光体を提供する。【解決手段】本発明における電子写真感光体は、保護層が多官能ラジカル重合性モノマーと、ラジカル重合性官能基を有する金属酸化物粒子と、ラジカル重合性官能基を有するパーフルオロポリエーテル化合物と、を含有するラジカル重合性組成物のラジカル反応による重合物である。多官能ラジカル重合性モノマーは、アルキレンオキサイドで変性された第1多官能ラジカル重合性モノマーと、第1多官能ラジカル重合性モノマー以外の第2多官能ラジカル重合性モノマーとを含む。【選択図】なし

Description

本発明は、電子写真感光体に関する。
近年、電子写真方式の画像形成装置では、高精細、高画質の画像への要求の高まりから、小粒径のトナーを用いることが主流になっている。小粒径のトナーは、電子写真感光体(以下、「感光体」とも言う)の表面への付着力が大きい。このため、高いクリーニング性を実現するために、感光体には、その使用時において滑剤が塗布される。しかしながら、滑剤の塗布は、高画質が求められるプロダクションプリンタ市場において、画質低下を引き起こすことがある。また、近年、高精細、高画質への要求の高まり、高いクリーニング性とHH環境(高温多湿)下における画像ボケなどの画像品質への要求が非常に高くなっている。
高いクリーニング性を実現するために、保護層がパーフルオロポリエーテル部位を含むウレタンアクリレートと、トリメチロールプロパンアクリレートなどの3価以上のラジカル重合性モノマーと、電荷輸送構造を有するラジカル重合性化合物との重合物である感光体が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−128324号公報
しかしながら、特許文献1に記載の感光体のように、ラジカル重合性モノマーが比較的分子量が小さい場合、ラジカル重合が進行すると反応性が低下することがある。これにより、保護層中に未反応の(メタ)アクリル基が残存してしまう。保護層中に(メタ)アクリル基が残存した感光体を用いて、電子写真方式の画像形成を行うと、帯電などによって、(メタ)アクリル基が極性基であるカルボニル基になり、形成された画像が画像ボケしまうおそれがある。このように、従来の感光体は、高いクリーニング性の持続性と、HH環境下における画像ボケの観点から検討の余地が残されている。
本発明は、感光体に塗布するための滑剤の使用の如何に関わらず、高いクリーニング性の持続性と耐画像ボケとを両立させた電子写真方式による画像の形成を実現することを課題とする。
本発明は、上記の課題を解決するための一態様として、最表面に保護層を有する電子写真感光体であって、前記保護層は、多官能ラジカル重合性モノマーと、ラジカル重合性官能基を有する金属酸化物粒子と、ラジカル重合性官能基を有するパーフルオロポリエーテル化合物と、を含有するラジカル重合性組成物のラジカル反応による重合物であり、前記多官能ラジカル重合性モノマーは、アルキレンオキサイドで変性された第1多官能ラジカル重合性モノマーと、前記第1多官能ラジカル重合性モノマー以外の第2多官能ラジカル重合性モノマーとを含む。
本発明によれば、感光体に塗布するための滑剤の使用の如何に関わらず高いクリーニング性の持続性と耐画像ボケ性とを両立させた電子写真方式による画像の形成を実現できる。
以下、本発明の一実施の形態について説明する。
[感光体の構成]
電子写真感光体(以下、単に「感光体」とも言う)は、導電性支持体と、導電性支持体上に配置される感光層と、感光層上に配置される保護層とを有する。
感光体は、その表面を構成する保護層以外は、公知の有機感光体と同様に構成できる。感光体は、例えば、特開2012−078620号公報に記載の感光体における保護層以外の部分と同じに構成できる。また、保護層も、材料が異なる以外は、特開2012−078620号公報に記載されているように構成できる。
また、感光体は、本実施の形態に係る効果が得られる範囲において、導電性支持体、感光層および保護層以外の他の構成をさらに含んでいてもよい。他の構成の例には、中間層が含まれる。中間層は、例えば、導電性支持体と感光層との間に配置される、バリア機能と接着機能とを有する層である。
導電性支持体は、感光層を支持可能で、かつ導電性を有する部材である。導電性支持体の例には、金属製のドラムまたはシート、ラミネートされた金属箔を有するプラスチックフィルム、蒸着された導電性物質の膜を有するプラスチックフィルム、導電性物質またはそれとバインダー樹脂とからなる塗料を塗布してなる導電層を有する金属部材やプラスチックフィルム、紙が含まれる。金属の例には、アルミニウム、銅、クロム、ニッケル、亜鉛およびステンレス鋼が含まれ、導電性物質の例には、前述した金属、酸化インジウムおよび酸化スズが含まれる。
感光層は、露光により所期の画像の静電潜像を感光体の表面に形成するための層である。感光層は、単層でもよいし、積層された複数の層で構成されていてもよい。感光層の例には、電荷輸送化合物と電荷発生化合物とを含有する単層、および、電荷輸送化合物を含有する電荷輸送層と、電荷発生化合物を含有する電荷発生層との積層物が含まれる。
保護層は、感光層の上に配置されるとともに感光体の表面を構成し、感光層を保護するための層である。保護層は、多官能ラジカル重合性モノマーと、ラジカル重合性官能基を有する金属酸化物粒子(以下、単に「ラジカル重合性金属酸化物粒子」ともいう)と、ラジカル重合性官能基を有するパーフルオロポリエーテル化合物(以下、単に「ラジカル重合性PFPE」ともいう)とを含有するラジカル重合性組成物の重合物である。すなわち、保護層は、多官能ラジカル重合性モノマーのラジカル重合による一体的な重合体で構成され、保護層中に分散されているラジカル重合性金属酸化物粒子およびラジカル重合性PFPEを含有する。ラジカル重合性金属酸化物粒子およびラジカル重合性PEPEは、重合物とラジカル重合による共有結合によって結合している。
保護層は、前述したように、ラジカル重合性組成物の重合物である。また、ラジカル重合性組成物は、多官能ラジカル重合性モノマーと、ラジカル重合性金属酸化物粒子と、ラジカル重合性PFPEとを含有する。これらは、いずれも単独で使用してもよいし、二種以上を併用してもよい。
(多官能ラジカル重合性モノマー)
多官能ラジカル重合性モノマーは、ラジカル重合性官能基を有し、紫外線や可視光線、電子線などの活性線の照射あるいは加熱などのエネルギーの付加により、ラジカル重合(硬化)して、一般に感光体のバインダー樹脂として用いられる樹脂となる化合物である。多官能ラジカル重合性モノマーの例には、スチレン系モノマー、アクリル系モノマー、メタクリル系モノマー、ビニルトルエン系モノマー、酢酸ビニル系モノマーおよびN−ビニルピロリドン系モノマーが含まれる。また、バインダー樹脂の例には、ポリスチレンおよびポリアクリレートが含まれる。
ラジカル重合性官能基は、例えば、炭素−炭素二重結合を有し、ラジカル重合可能な基である。ラジカル重合性官能基は、少ない光量または短い時間での硬化が可能であることから、アクリロイルオキシ基(CH=CHCOO−)またはメタクリロイルオキシ基(CH=C(CH)COO−)であることが特に好ましい。
多官能ラジカル重合性モノマーは、第1多官能ラジカル重合性モノマーと、第2多官能ラジカル重合性モノマーとを含む。
第1多官能ラジカル重合性モノマーは、アルキレンオキサイドで変性された多官能ラジカル重合性モノマーである。ここで「アルキレンオキサイドで変性された」とは、多価アルコールと(メタ)アクリル酸とのエステル構造を有し、多価アルコールと(メタ)アクリル酸との間に、アルキレンオキサイドが介在した構造を有することを意味する。多価アルコールの例には、トリペンタエリストール、ジペンタエリストールが含まれる。アルキレンオキサイドの例には、−CHCHO−、−CHCH(CH)O−、−CHCHCHCHO−、−CHCH(C)O−が含まれる。すなわち、第1多官能ラジカル重合性モノマーは、多価アルコールと、アクリロイル基またはメタクリロイル基とが、アルキレンオキサイド構造を介して結合した構造である。第1多官能ラジカル重合性モノマーは、エトキシ変性された多官能ラジカル重合性モノマーまたはプロポキシ変性された多官能ラジカル重合性モノマーであることが好ましい。エトキシ変性された多官能ラジカル重合性モノマーより分子量の小さいメトキシ変性された多官能ラジカル重合性モノマーでは、ラジカル重合反応を促進させるほどの効果が得られないおそれがある。一方、プロポキシ変性された多官能ラジカル重合性モノマーより分子量が大きくなるように変性させた多官能ラジカル重合性モノマーでは、未反応点は減少するが、架橋密度が低下して膜強度が低下するおそれがある。
また、「多官能」とは、第1ラジカル重合性モノマー一分子中にラジカル重合性官能基を2以上有することを意味する。さらに「多価」とは、アルコール一分子中にヒドロキシル基を2以上有することを意味する。
第1多官能ラジカル重合性モノマーの例には、サートマー社製のエトキシ変性トリメチロールプロパンアクリレート(SR415)、エトキシ変性(3)トリメチロールプロパンアクリレート(SR454)、プロポキシ変性(3)トリメチロールプロパンアクリレート(SR492)、エトキシ変性(6)トリメチロールプロパンアクリレート(SR499)、エトキシ変性(4)ペンタエリスリトールテトラアクリレート(SR494)、プロポキシ変性(9)トリメチロールプロパンアクリレート(CD501)、エトキシ変性(9)トリメチロールプロパンアクリレート(SR502)やエトキシ変性(15)トリメチロールプロパンアクリレート(SR9035)や、日本化薬社製のKAYARADシリーズのTHE−330、TPA−330、RP−1040が含まれる。「KAYARAD」は、日本化薬株式会社の登録商標である。
第1多官能ラジカル重合性モノマーのラジカル樹脂組成物における含有量は、電子写真感光体が本実施の形態の効果がえられる範囲で適宜調整できる。ラジカル重合性組成物における第1多官能ラジカル重合性モノマーの含有量は、第1多官能ラジカル重合性モノマーの効果を発揮する観点から、第2多官能ラジカル重合性モノマー100質量部に対して、3質量部以上であることが好ましく、30質量部以上であることがより好ましい。また、ラジカル重合性組成物における第1多官能ラジカル重合性モノマーの含有量は、架橋密度の低下を抑制し、膜強度を維持する観点から、第2多官能ラジカル重合性モノマー100質量部に対して、100質量部以下であることが好ましい。
また、第1多官能ラジカル重合性モノマー一分子当たりのアルキレンオキサイド基数の平均値は、2以上であることが好ましく、3〜6であることがより好ましい。第1多官能ラジカル重合性モノマー一分子当たりのアルキレンオキサイド基数の平均値が3〜6であれば、モノマーの分子量が大きくなりすぎず、ラジカル重合性が向上しても、保護層が軟化せずに、膜強度が低下しない。
第2多官能ラジカル重合性モノマーは、第1多官能ラジカル重合性モノマー以外の多官能ラジカル重合性モノマーである。第2多官能ラジカル重合性モノマーは、第1多官能ラジカル重合性モノマー以外の多官能ラジカル重合性モノマーの中から適宜選択できる。第2多官能ラジカル重合性モノマーの例には、以下の化合物M1〜M10のように、多価アルコールに(メタ)アクリル酸が脱水縮合により付加した構造を有する化合物が含まれる。下記式中、Rはアクリロイルオキシ基を表し、R’はメタクリロイルオキシ基を表す。
Figure 2018112675
第2多官能ラジカル重合性モノマーは、公知であり、また市販品としても入手することができる。第2多官能ラジカル重合性モノマーは、架橋密度の高い高硬度の保護層を形成する観点から、ラジカル重合性官能基が3個以上有する化合物であることが好ましい。
第1多官能ラジカル重合性モノマーおよび第2多官能ラジカル重合性モノマーは、熱分解GC−MS、核磁気共鳴(NMR)、フーリエ変換赤外分光光度計(FT−IR)、元素分析などの公知の機器分析技術による重合物の分析によって確認できる。
(ラジカル重合性PFPE)
ラジカル重合性PFPEは、下記式(1)で表される。
Figure 2018112675
ラジカル重合性PFPEにおけるパーフルオロポリエーテル部(以下、単に「PFPE」とも言う)は、上記式(1)で表される化合物からAおよびBを除いた部分である。
PFPEは、パーフルオロアルキレンエーテルを繰り返し単位として有するオリゴマーまたはポリマーである。パーフルオロアルキレンエーテルの繰り返し単位の構造の例には、パーフルオロメチレンエーテル、パーフルオロエチレンエーテル、および、パーフルオロプロピレンエーテルの繰り返し単位の構造が含まれる。その中でも、パーフルオロポリエーテルが下記式(a)で示される繰り返し構造単位1、または、下記式(b)で示される繰り返し構造単位2を有していることが好ましい。
Figure 2018112675
PFPEが繰り返し構造単位1または繰り返し構造単位2を有する場合、繰り返し構造単位1の繰り返し数mおよび繰り返し構造単位2の繰り返し数nは、それぞれ0以上の整数であり、かつ、m+n≧1である。mは、4〜20であることが好ましく、7〜15であることがより好ましい。また、nは、20〜4であることが好ましく、4〜7であることがより好ましい。
また、PFPEが繰り返し構造単位1および繰り返し構造単位2の両方を有する場合、繰り返し構造単位1と繰り返し構造単位2とは、ブロック共重合体構造を形成していてもよいし、ランダム共重合体構造を形成していてもよい。
PFPEの重量平均分子量Mwは、100以上8000以下であることが好ましく、より好ましくは、500以上5000以下である。Mwは、例えば、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を利用する公知の方法によって求めることができる。
式(1)中、Aは、独立して、その分子量が100以上400以下の連結基を表す。上記Aの分子量が100以上400以下であることによって、ラジカル重合性PFPEがラジカル重合性モノマーに対して十分な相溶性を有し、その結果、ラジカル重合性組成物中においてラジカル重合性PFPEが良好に分散し、よって、保護層全体にフッ素化合物(PFPE)を含有させることができる。
Aの分子量が100未満であると、相溶性が不十分となって塗料の膜弾きが生じてしまい、塗料による層状の塗膜が得られなくなることがある。また、Aの分子量が400より大きいと、ラジカル重合性PFPEにおいてPFPEが占める割合が小さくなり、その結果、保護層中のフッ素含有量が不十分になり、よって保護層の潤滑性の維持が不十分になることがある。また、Aの分子量が400より大きいと、ラジカル重合性PFPEにおいて連結部(上記A)の占める割合が大きくなり、その結果、保護層の強度が低下することがある。
Aの分子量は、例えば、ラジカル重合性PFPEのGPCによる分子量の測定や、燃焼イオンクロマトグラフなどの公知の分析技術を利用する公知の方法によって求めることができる。
たとえば、まずGPCにてラジカル重合性PFPEの分子量を測定する。次いで、このラジカル重合性PFPEを燃焼イオンクロマトにてフッ素を定量し、そこからPFPE部分の分子量を算出する。そして、GPCにて測定した分子量からPFPE部分の分子量を引き、求められた分子量の差を官能基数で割り、さらに、求められた商から(メタ)アクリロイル基の分子量を引くことによって、連結基Aの分子量を求めることができる。
Aは、上記の分子量を有する有機基であればよく、例えば、エーテル結合またはウレタン結合を含む三価以上の有機基である。この場合、Aの価数は、独立して三価以上であればよい。
上記の式(1)中のBは、独立してラジカル重合性官能基を表す。当該ラジカル重合性官能基は、多官能ラジカル重合性モノマーのそれと同じく、例えば、炭素−炭素二重結合を有しラジカル重合可能な基である。ラジカル重合性官能基は、多官能ラジカル重合性モノマーまたはラジカル重合性PFPEのそれと同じく、例えば炭素−炭素二重結合を有しラジカル重合可能な基であり、その例には、ビニル基、アクリロイルオキシ基およびメタクリロイルオキシ基が含まれる。
式(1)中のlは、独立して2以上の整数を表す。すなわち、ラジカル重合性PFPEが有するラジカル重合性官能基の数は、4以上である。ラジカル重合性官能基の数が4以上であれば、保護層の十分な膜強度が得られる。また、ラジカル重合性PFPEの分子構造が対称な構造であることは、ラジカル重合性PFPEの合成を容易にする観点から好ましい。よって、ラジカル重合性官能基の数は、偶数であることが好ましい。たとえば、膜強度の向上の観点およびラジカル重合性PFPEを容易に合成する観点から、ラジカル重合性官能基の数は、6以上であることがより好ましい。
ラジカル重合性基であるアクリロイル基、メタクリロイル基を有するラジカル重合性PFPEの例には、ソルベイソレクシス社のFluorolink AD1700、MD500、MD700、MT70、5101X、5113X、ダイキン工業株式会社のオプツールDAC、DIC株式会社のRS−78、RS−90、信越化学工業社のKY−1203が含まれる。「オプツール」は、ダイキン工業株式会社の登録商標であり、「FLUOROLINK」はソルヴェイ社の登録商標である。
また、ラジカル重合性PFPEは、末端に水酸基やカルボキシル基を有するPFPEを原料として、これらの置換基の置換またはこれらの置換基からの誘導によって適宜に合成できる。ラジカル重合性PFPEの合成方法の例には、以下の方法が含まれる。
(1)末端に水酸基を有するPFPEに対して、(メタ)アクリル酸クロライドを脱塩酸によりエステル化反応させる方法。
(2)末端に水酸基を有するPFPEに対して、(メタ)アクリロイル基を有するイソシアネート化合物をウレタン化反応させる方法。
(3)末端にカルボキシル基を有するPFPEを常法により酸ハロゲン化物とし、この酸ハロゲン化物に対して、(メタ)アクリロイル基と水酸基を有する化合物をエステル化反応させる方法。
末端に水酸基を有するPFPEの例には、ソルベイスペシャルティポリマーズ社のFomblin D2、Fluorolink D4000、Fluorolink E10H、5158X、5147X、Fomblin Z−tet−raol、および、ダイキン工業株式会社のDemnum−SAが含まれる。末端にカルボキシル基を有するPFPEの例には、ソルベイスペシャルティポリマーズ社のFomblin ZDIZAC4000、および、ダイキン工業株式会社のDemnum−SHが含まれる。「FOMBLIN」はソルベイスペシャルティポリマーズ社の登録商標であり、「DEMNUM」はダイキン工業株式会社の登録商標である。
ラジカル重合性組成物におけるラジカル重合性PFPEの含有量は、少なすぎると感光体のクリーニング性が不十分となり、多すぎると感光体の耐摩耗性および耐傷性が不十分となることがある。クリーニング性を十分に発現させる観点から、ラジカル重合性組成物におけるラジカル重合性PFPEの含有量は、多官能ラジカル重合性モノマー100質量部に対して、10質量部以上であることが好ましく、15質量部以上であることがより好ましい。また、耐摩耗性および耐傷性を十分に発現させる観点から、100質量部以下であることが好ましく、60質量部以下であることがより好ましい。
ラジカル重合性PFPEには、以下のP1〜P8の化合物が含まれる。下記式において、例えばXがアクリロイル基であるP−1の化合物を「P−1A」と標記し、Xがメタクリロイル基である可P−1の化合物を「P−1M」と標記する。
Figure 2018112675
(ラジカル重合性金属酸化物粒子)
ラジカル重合性金属酸化物粒子は、ラジカル重合性官能基を含む被担持体を表面に担持した金属酸化物粒子である。金属酸化物粒子の表面へのラジカル重合性官能基を含む被担持体の担持は、物理的な担持であってもよいし、化学的な結合によってもよい。ラジカル重合性官能基は、一種でもそれ以上でもよく、同じであっても異なっていてもよい。
ラジカル重合性金属酸化物粒子は、例えば、金属酸化物粒子と、その表面に化学結合している表面処理剤残基とを含む。また、表面処理剤残基は、ラジカル重合性官能基を含む。保護層中において、ラジカル重合性金属酸化物粒子は、金属酸化物粒子が、その表面に有する表面処理剤残基を介して、保護層を構成している一体的な重合物と化学結合した状態で存在する。なお、表面処理剤残基とは、例えば、金属酸化物粒子の表面に化学結合している分子構造であって表面処理剤由来の部分である。
金属酸化物粒子における金属は、遷移金属も含む。金属酸化物粒子も、一種でもそれ以上でもよく、同じであっても異なっていてもよい。金属酸化物粒子における金属酸化物の例には、シリカ(酸化ケイ素)、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化鉛、アルミナ(酸化アルミニウム)、酸化スズ、酸化タンタル、酸化インジウム、酸化ビスマス、酸化イットリウム、酸化コバルト、酸化銅、酸化マンガン、酸化セレン、酸化鉄、酸化ジルコニウム、酸化ゲルマニウム、酸化錫、二酸化チタン、酸化ニオブ、酸化モリブデン、酸化バナジウムおよび銅アルミ酸化物が含まれる。中でも、アルミナ(Al)、酸化スズ(SnO)、二酸化チタン(TiO)、銅アルミ複合酸化物(CuAlO)であることが好ましい。
金属酸化物粒子の数平均一次粒径は、1〜300nmの範囲が好ましく、い。3〜100nmの範囲がより好ましい。金属酸化物粒子の個数平均一次粒径は、カタログ値でもよく、あるいは以下のようにして求めることができる。すなわち、走査型電子顕微鏡(日本電子株式会社)により撮影された10000倍の拡大写真をスキャナーに取り込み、得られた写真画像から、凝集粒子を除く300個の粒子像を、ランダムに自動画像処理解析システム「ルーゼックス AP;株式会社ニレコ、「LUZEX」は同社の登録商標、ソフトウエアVer.1.32)を使用して2値化処理して当該粒子像のそれぞれの水平方向フェレ径を算出し、その平均値を算出して個数平均一次粒径とする。ここで、水平方向フェレ径とは、上記粒子像を2値化処理したときの外接長方形の、x軸に平行な辺の長さをいう。
ラジカル重合性官能基を含む成分の金属酸化物粒子の表面への担持は、金属酸化物粒子の公知の表面処理技術によって行うことが可能である。たとえば、当該担持は、特開2012−078620号公報に記載されているような金属酸化物粒子の表面処理剤による公知の表面処理方法によって行うことができる。
表面処理剤は、ラジカル重合性官能基および表面処理基を有する。表面処理剤は、一種でもそれ以上でもよい。表面処理基は、金属酸化物粒子の表面に存在する水酸基などの極性基への反応性を有する官能基である。ラジカル重合性官能基は、多官能ラジカル重合性モノマーまたはラジカル重合性PFPEのそれと同じく、例えば炭素−炭素二重結合を有しラジカル重合可能な基であり、その例には、ビニル基、アクリロイルオキシ基およびメタクリロイルオキシ基が含まれる。
表面処理剤は、ラジカル重合性官能基を有するシランカップリング剤が好ましく、その例には、以下の化合物S−1〜S−31が含まれる。
S−1:CH=CHSi(CH)(OCH
S−2:CH=CHSi(OCH
S−3:CH=CHSiCl
S−4:CH=CHCOO(CHSi(CH)(OCH
S−5:CH=CHCOO(CHSi(OCH
S−6:CH=CHCOO(CHSi(OC)(OCH
S−7:CH=CHCOO(CHSi(OCH
S−8:CH=CHCOO(CHSi(CH)Cl
S−9:CH=CHCOO(CHSiCl
S−10:CH=CHCOO(CHSi(CH)Cl
S−11:CH=CHCOO(CHSiCl
S−12:CH=C(CH)COO(CHSi(CH)(OCH
S−13:CH=C(CH)COO(CHSi(OCH
S−14:CH=C(CH)COO(CHSi(CH)(OCH
S−15:CH=C(CH)COO(CHSi(OCH
S−16:CH=C(CH)COO(CHSi(CH)Cl
S−17:CH=C(CH)COO(CHSiCl
S−18:CH=C(CH)COO(CHSi(CH)Cl
S−19:CH=C(CH)COO(CHSiCl
S−20:CH=CHSi(C)(OCH
S−21:CH=C(CH)Si(OCH
S−22:CH=C(CH)Si(OC
S−23:CH=CHSi(OCH
S−24:CH=C(CH)Si(CH)(OCH
S−25:CH=CHSi(CH)Cl
S−26:CH=CHCOOSi(OCH
S−27:CH=CHCOOSi(OC
S−28:CH=C(CH)COOSi(OCH
S−29:CH=C(CH)COOSi(OC
S−30:CH=C(CH)COO(CHSi(OC
S−31:CH=CHCOO(CHSi(CH(OCH
ラジカル重合性組成物におけるラジカル重合性金属酸化物粒子の含有量は、少なすぎると感光体の耐摩耗性および耐傷性が不十分となることがある。また、含有量が多すぎると、保護層中のPFPEの含有量が相対的に低くなり、その結果、感光体のクリーニング性が不十分となることがある。保護層の機械的強度を十分に発現させ、また適切な電気抵抗を実現する観点から、ラジカル重合性組成物におけるラジカル重合性金属酸化物粒子の含有量は、多官能ラジカル重合性モノマーとラジカル重合性PFPEとの合計100質量部に対して、30質量部以上であることが好ましい。また、クリーニング性を十分に発現させる観点から、ラジカル重合性組成物におけるラジカル重合性金属酸化物粒子の上記含有量は、100質量部以下であることが好ましい。
ラジカル重合性組成物は、本実施の形態の効果が得られる範囲において、ラジカル重合性組成物以外の他の成分をさらに含んでいてもよい。他の成分の例には、溶剤および重合開始剤が含まれる。
溶剤の例には、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、t−ブタノール、sec−ブタノール、ベンジルアルコール、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、シクロヘキサン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキサン、1,3−ジオキソラン、ピリジンおよびジエチルアミンが含まれる。溶剤は、単独で使用してもよいし、二種以上を併用してもよい。
重合開始剤は、保護層の製造工程に応じて公知の重合開始剤から適宜に決めることができる。重合開始剤の例には、光重合開始剤、熱重合開始剤、および、光、熱の両方で重合開始可能な重合開始剤が含まれる。重合開始剤は、単独で使用してもよいし、二種以上を併用してもよい。
重合開始剤の例には、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルアゾビスバレロニリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)などのアゾ化合物、および、過酸化ベンゾイル(BPO)、ジ−tert−ブチルヒドロペルオキシド、tert−ブチルヒドロペルオキシド、過酸化クロロベンゾイル、過酸化ジクロロベンゾイル、過酸化ブロモメチルベンゾイル、過酸化ラウロイルなどの過酸化物が含まれる。
また、重合開始剤の例には、アセトフェノン系またはケタール系光重合開始剤が含まれ、その例には、ジエトキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)ブタノン−1(イルガキュア369;BASFジャパン社、「イルガキュア」はBASF社の登録商標)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2−メチル−2−モルフォリノ(4−メチルチオフェニル)プロパン−1−オン、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシムが含まれる。
また、重合開始剤の例には、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテルなどのベンゾインエーテル系光重合開始剤、および、ベンゾフェノン、4−ヒドロキシベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、2−ベンゾイルナフタレン、4−ベンゾイルビフェニル、4−ベンゾイルフェニールエーテル、アクリル化ベンゾフェノン、1,4−ベンゾイルベンゼンなどのベンゾフェノン系光重合開始剤が含まれる。
また、重合開始剤の例には、2−イソプロピルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントンなどのチオキサントン系光重合開始剤が含まれる。
また、重合開始剤の例には、エチルアントラキノン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルエトキシホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,4−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイド、メチルフェニルグリオキシエステル、9,10−フェナントレン、アクリジン系化合物、トリアジン系化合物、および、イミダゾール系化合物が含まれる。
また、光重合開始剤には、光重合促進効果を有する光重合促進剤を併用してもよい。光重合促進剤の例には、トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、安息香酸(2−ジメチルアミノ)エチルおよび4,4’−ジメチルアミノベンゾフェノンが含まれる。
重合開始剤は、光重合開始剤であることが好ましく、例えば、アルキルフェノン系化合物、フォスフィンオキサイド系化合物が好ましく、さらに好ましくはα−ヒドロキシアセトフェノン構造を有する重合開始剤、あるいはアシルフォスフィンオキサイド構造を有する重合開始剤である。
感光体は、保護層用の塗料としてラジカル重合性組成物を用いる以外は、公知の感光体の製造方法によって製造できる。たとえば、感光体は、導電性支持体上に形成された感光層の表面に、ラジカル重合性組成物を含有する保護層用塗料を塗布する工程と、塗布された保護層用塗料に活性線を照射して、あるいは塗布された保護層用塗料を加熱して、保護層用塗料中のラジカル重合性官能基のラジカル重合させる工程と、を含む方法によって製造できる。
ラジカル重合性組成物中における重合開始剤の含有量は、多官能ラジカル重合性モノマー100質量部に対して0.1〜40質量部であることが好ましく、0.5〜20質量部であることがより好ましい。
本実施の形態に係る感光体では、保護層が多官能ラジカル重合性モノマー、ラジカル重合性金属酸化物粒子、ラジカル重合性PFPEを含有するラジカル重合性組成物のラジカル反応による重合物であるため、保護層全体にフッ素化合物を含有させ、更に膜強度を十分に確保でき、滑剤塗布を最小限にするかまたは使用せずともクリーニングが成り立ち、減耗しても潤滑性を維持できる。
また、多官能ラジカル重合性モノマーは、分子量が比較的小さいため、ラジカル重合中に反応性が低下し未反応の(メタ)アクリル基が残存して残ってしまう。この未反応の(メタ)アクリル基は、帯電などによりカルボン酸などの極性基となり、特にHH環境における画像ボケの原因となっている。
この画像ボケを防止するために、本実施の形態では、多官能ラジカル重合性モノマーとして、アルキレンオキサイド変性した第1多官能ラジカル重合性モノマーと、第1多官能ラジカル重合性モノマー以外の第2多官能ラジカル重合性モノマーとを使用している。これにより、多官能ラジカル重合性モノマーにおける多価アルコールと、ラジカル重合性基との間隔が長くなる。よって、多官能ラジカル重合性モノマーの反応の低下が抑制され、未反応の(メタ)アクリル基が減少することで、帯電などによる未反応(メタ)アクリル基への攻撃でカルボン酸などの極性基の生成が減少し、画像ボケが防止される。
以上の説明から明らかなように、本実施の形態に係る電子写真感光体は、最表面に保護層を有する電子写真感光体であって、保護層は、多官能ラジカル重合性モノマーと、ラジカル重合性官能基を有するパーフルオロポリエーテル化合物と、ラジカル重合性官能基を有する金属酸化物粒子と、を含有するラジカル重合性組成物のラジカル反応による重合物であり、多官能ラジカル重合性モノマーは、アルキレンオキサイドで変性された第1多官能ラジカル重合性モノマーと、第1多官能ラジカル重合性モノマー以外の第2多官能ラジカル重合性モノマーとを含む。よって、電子写真感光体は、十分なクリーニング性を維持しつつ、耐画像ボケを発揮できる。
また、第1多官能ラジカル重合性モノマーが、エトキシ変性された多官能ラジカル重合性モノマーまたはプロポキシ変性された多官能ラジカル重合性モノマーであることは、ラジカル重合反応を促進させるとともに、架橋密度の低下を抑制し、膜強度を維持する観点からより一層効果的である。
また、ラジカル重合性組成物中における第1多官能ラジカル重合性モノマーの含有量が、第2多官能ラジカル重合性モノマー100質量部に対し、3〜100質量部であることは、本実施の形態の効果および膜強度を維持する観点からより一層効果的である。
また、第1多官能ラジカル重合性モノマー一分子当たりのアルキレンオキサイド基数の平均値は、3〜6であることは、保護層の硬度および強度を維持する観点からより一層効果的である。
1.ラジカル重合性金属酸化物粒子の作製
(1)ラジカル重合性金属酸化物粒子1の作製
金属酸化物粒子として個数平均一次粒径20nmの酸化スズ粒子(CIKナノテック社)を用い、ラジカル重合性反応基を有する表面処理剤として例示化合物(S−15)を用い、以下に示すように、ラジカル重合性反応基を有する表面処理剤による表面処理を行った。
まず、酸化スズ粒子100質量部、例示化合物(S−15)30質量部、トルエン/イソプロピルアルコール=1/1(質量比)の混合溶媒300質量部の混合液を、ジルコニアビーズとともにサンドミルに入れ約40℃で、回転速度1500rpmで撹拌し、酸化スズ粒子のラジカル重合性反応基を有する化合物による表面処理を行った。さらに、上記処理混合物を取り出し、ヘンシェルミキサーに投入して回転速度1500rpmで15分間撹拌した後、120℃で3時間乾燥することによって、ラジカル重合性反応基を有する化合物による酸化スズ粒子の表面処理を終了し、ラジカル重合性金属酸化物粒子1を作製した。上記のラジカル重合性反応基を有する化合物による表面処理により、酸化スズ粒子の表面はS−15の化合物により被覆されていた。
(2)ラジカル重合性金属酸化物粒子2の作製
金属酸化物粒子として個数平均一次粒径30nmのアルミナ粒子を用い、表面処理剤の処理量を6質量%とした以外は、表面処理金属酸化物粒子1と同様にしてラジカル重合性金属酸化物粒子2を作製した。
(3)ラジカル重合性金属酸化物粒子3の作製
金属酸化物粒子として個数平均一次粒径6nmの酸化チタン粒子を用い、表面処理剤の処理量を20質量%としたこと以外は、表面処理金属酸化物粒子1と同様にして、ラジカル重合性金属酸化物粒子3を作製した。
(4)ラジカル重合性金属酸化物粒子4の作製
金属酸化物粒子として個数平均一次粒径50nmのシリカ粒子を用い、表面処理剤の処理量を3.5質量%としたこと以外は、表面処理金属酸化物粒子1と同様にして、ラジカル重合性金属酸化物粒子4を作製した。
ラジカル重合性金属酸化物粒子1〜4の作製に使用した金属酸化物粒子、粒径、表面処理剤および処理量を表1に示す。
Figure 2018112675
2.感光体の作製
(1)感光体1の作製
A.導電性支持体の準備
円筒形アルミニウム支持体の表面を切削加工し、導電性支持体を準備した。
B.中間層の作製
ポリアミド樹脂 10質量部
酸化チタン粒子 11質量部
エタノール 200質量部
上記中間層用材料を混合し、分散機としてサンドミルを用いて、バッチ式で10時間の分散を行い、中間層用の塗布液を調製した。当該塗布液を浸漬塗布法によって導電性支持体の表面に塗布し、110℃で20分間乾燥し、膜厚2μmの中間層を導電性支持体上に形成した。なお、ポリアミド樹脂としてX1010(ダイセルデグサ株式会社)を使用した。また、酸化チタン粒子としてSMT500SAS(テイカ株式会社)を使用した。
C.電荷発生層の作製
電荷発生物質 24質量部
ポリビニルブチラール樹脂 12質量部
混合液 400質量部
上記電荷発生層用材料を混合し、循環式超音波ホモジナイザー(RUS−600TCVP;株式会社日本精機製作所)を19.5kHz、600Wにて循環流量40L/時間で0.5時間に亘って分散することにより、電荷発生層用の塗布液を調製した。当該塗布液を浸漬塗布法によって上記中間層の表面に塗布し、乾燥させて、膜厚0.3μmの電荷発生層を中間層上に形成した。なお、電荷発生物質は、Cu−Kα特性X線回折スペクトル測定で8.3°、24.7°、25.1°、26.5°に明確なピークを有するチタニルフタロシアニンおよび(2R,3R)−2,3−ブタンジオールの1:1付加体と、未付加のチタニルフタロシアニンの混晶を使用した。また、ポリビニルブチラール樹脂としてエスレックBL−1(積水化学工業株式会社、「エスレック」は同社の登録商標)を使用した。また、混合液は4体積部の3−メチル−2−ブタノンに対して1体積部のシクロヘキサノンを混合した溶液である。
D.電荷輸送層の作製
下記構造式(2)で表される電荷輸送物質 60質量部
ポリカーボネート樹脂 100質量部
酸化防止剤 4質量部
トルエン/テトラヒドロフラン 800質量部
シリコーンオイル 1質量部
上記電荷輸送層用材料を混合、溶解させることにより電荷輸送層用の塗布液を調製した。当該塗布液を浸漬塗布法によって電荷発生層の表面に塗布し、120℃で70分間乾燥することにより、膜厚24μmの電荷輸送層を電荷輸送層上に形成した。なお、トルエン/テトラヒドロフランは、9体積部のTHFに対して1体積部のトルエンを混合した混合溶媒である。ポリカーボネート樹脂としてZ300(三菱ガス化学株式会社)を使用した。酸化防止剤としてIRGANOX1010(BASF社、「IRGANOX」は同社の登録商標)を使用した。酸化防止剤(IRGANOX1010;BASF社)また、シリコーンオイルとしてKF−54(信越化学工業株式会社)を使用した。
Figure 2018112675
E.保護層の作製
第1多官能ラジカル重合性モノマー 20質量部
第2多官能ラジカル重合性モノマー 100質量部
ラジカル重合性PFPE 40質量部
ラジカル重合性金属酸化物粒子1 100質量部
重合開始剤 10質量部
2−ブタノール 400質量部
上記保護層用材料を溶解、分散し、保護層用の塗布液を調製した。当該塗布液を電荷輸送層の表面に、円形スライドホッパー塗布機を用いて塗布した。なお、第1多官能ラジカル重合性モノマーとしてSR415(サートマージャパン株式会社)を使用した。第2多官能ラジカル重合性モノマーとして前述のM2を使用した。重合開始剤は、イルガキュア819(BASFジャパン社)を使用した。
次いで、塗布された上記塗布液の膜に、メタルハライドランプから紫外線を1分間照射して当該膜を硬化させることにより、膜厚3.0μmの保護層を電荷輸送層上に形成した。以上の工程により、感光体1を作製した。
(2)感光体2の作製
第1多官能ラジカル重合性モノマーをSR415からSR454(サートマージャパン株式会社)に変更し、第2ラジカル重合性モノマーをM2からM1に変更した以外は、感光体1の作成と同様にして感光体2を作製した。
(3)感光体3の作製
第1多官能ラジカル重合性モノマーをSR415からSR454に変更し、第1多官能ラジカル重合性モノマーの添加量を20質量部から36質量部に変更し、第2多官能ラジカル重合性モノマーの添加量を100質量部から120質量部に変更し、ラジカル重合性PFPEをP−6MからP−5Aに変更し、ラジカル重合性PFPEの添加量を40質量部から37質量部に変更したこと以外は、感光体1の作製と同様にして感光体3を作製した。
(4)感光体4の作製
第1多官能ラジカル重合性モノマーをSR415からSR492(サートマージャパン株式会社)に変更し、第1多官能ラジカル重合性モノマーの添加量を20質量部から8質量部に変更し、第2多官能ラジカル重合性モノマーをM2からM6に変更し、第2多官能ラジカル重合性モノマーの添加量を100質量部から110質量部に変更し、ラジカル重合性PFPEをP−6MからP−3Aに変更し、ラジカル重合性PFPEの添加量を40質量部から30質量部に変更し、ラジカル重合性金属酸化物粒子をラジカル重合性金属酸化物粒子1からラジカル重合性金属酸化物粒子2に変更し、ラジカル重合性金属酸化物粒子の添加量を100質量部から120質量部に変更した以外は感光体1の作製と同様にして、感光体4を作製した。
(5)感光体5の作製
第1多官能ラジカル重合性モノマーをSR415からSR499(サートマージャパン株式会社)に変更し、第1多官能ラジカル重合性モノマーの添加量を20質量部から24質量部に変更し、第2多官能ラジカル重合性モノマーをM2からM6に変更し、第2多官能ラジカル重合性モノマーの添加量を100質量部から120質量部に変更しラジカル重合性PFPEを化合物P−6Mから化合物P−4Mに変更し、ラジカル重合性PFPEの量を40質量部から36質量部に変更した以外は感光体1の作製と同様にして、感光体5を作製した。
(6)感光体6の作製
第1多官能ラジカル重合性モノマーをSR415からSR494(サートマージャパン株式会社)に変更し、第1多官能ラジカル重合性モノマーの添加量を20質量部から18質量部に変更し、第2多官能ラジカル重合性モノマーの量を100質量部から90質量部に変更し、ラジカル重合性PFPEの添加量を40質量部から27質量部に変更した以外は感光体1の作製と同様にして、感光体6を作製した。
(7)感光体7の作製
第1多官能ラジカル重合性モノマーをSR415からSR454に変更し、第1多官能ラジカル重合性モノマーの添加量を20質量部から10質量部に変更し、第2多官能ラジカル重合性モノマーをM2からM6に変更し、ラジカル重合性PFPEを化合物P−6Mから化合物P−4Aに変更し、ラジカル重合性金属酸化物粒子の量を100質量部から120質量部に変更した以外は感光体1の作製と同様にして、感光体7を作製した。
(8)感光体8の作製
第1多官能ラジカル重合性モノマーをSR415からRP−1040(日本化薬株式会社)に変更し、ラジカル重合性PFPEの添加量を40質量部から45質量部に変更し、ラジカル重合性金属酸化物粒子をラジカル重合性金属酸化物粒子1からラジカル重合性金属酸化物粒子3に変更し、ラジカル重合性金属酸化物粒子の添加量を100質量部から120質量部に変更した以外は感光体1の作製と同様にして、感光体8を作製した。
(9)感光体9の作製
第1多官能ラジカル重合性モノマーをSR415からKAYARAD TPA−330(日本化薬株式会社)に変更し、第2多官能ラジカル重合性モノマーをM2からM1に変更し、ラジカル重合性PFPEを化合物P−6Mから化合物P−7Mに変更し、ラジカル重合性PFPEの添加量を40質量部から30質量部に変更し、ラジカル重合性金属酸化物粒子をラジカル重合性金属酸化物粒子1からラジカル重合性金属酸化物粒子2に変更した以外は感光体1の作製と同様にして、感光体9を作製した。
(10)感光体10の作製
第1多官能ラジカル重合性モノマーをSR415からSR454に変更し、第1多官能ラジカル重合性モノマーの添加量20質量部から22質量部に変更し、第2多官能ラジカル重合性モノマーの添加量を100質量部から110質量部に変更し、ラジカル重合性PFPEの添加量を40質量部から50質量部に変更し、ラジカル重合性金属酸化物粒子をラジカル重合性金属酸化物粒子1からラジカル重合性金属酸化物粒子2に変更した以外は感光体1の作製と同様にして、感光体10を作製した。
(11)感光体11の作製
第1多官能ラジカル重合性モノマーをSR415からSR492に変更し、ラジカル重合性PFPEを化合物P−6MからP−5Mに変更し、ラジカル重合性PFPEの添加量を40質量部から30質量部に変更した以外は感光体1の作製と同様にして、感光体10を作製した。
(12)感光体12の作製
第1多官能ラジカル重合性モノマーをSR415からKAYARAD RP−1040に変更し、第1多官能ラジカル重合性モノマーの添加量を20質量部から10質量部に変更し、第2多官能ラジカル重合性モノマーをM2からM1に変更し、ラジカル重合性PFPEを化合物P−6Mから化合物P−5Mに変更し、ラジカル重合性PFPEの添加量を40質量部から27質量部に変更した以外は感光体1の作製と同様にして、感光体12を作製した。
(13)感光体13の作製
第1多官能ラジカル重合性モノマーをSR415からSR454に変更し、第1多官能ラジカル重合性モノマーの添加量を20質量部から90質量部に変更し、第2多官能ラジカル重合性モノマーをM2からM1に変更し、ラジカル重合性PFPEを化合物P−6Mから化合物P−2Mに変更し、ラジカル重合性PFPEの添加量を40質量部から50質量部に変更し、ラジカル重合性金属酸化物粒子をラジカル重合性金属酸化物粒子1からラジカル重合性金属酸化物粒子4に変更した以外は感光体1の作製と同様にして、感光体13を作製した。
(14)感光体14の作製
第1多官能ラジカル重合性モノマーをSR415からSR502(サートマージャパン株式会社)に変更した以外は感光体1の作製と同様にして、感光体14を作製した。
(15)感光体15の作製
第1多官能ラジカル重合性モノマーをSR415からSR9035(サートマージャパン株式会社)に変更し、第1多官能ラジカル重合性モノマーの添加量を20質量部から10質量部に変更し、第2多官能ラジカル重合性モノマーをM2からM1に変更し、第2多官能ラジカル重合性モノマーの添加量を100質量部から120質量部に変更し、ラジカル重合性金属酸化物粒子の添加量を100質量部から120質量部に変更した以外は感光体1の作製と同様にして、感光体15を作製した。
(16)感光体16の作製
第1多官能ラジカル重合性モノマーの添加量を20質量部から120質量部に変更し、第2多官能ラジカル重合性モノマーをM2からM1に変更し、ラジカル重合性金属酸化物粒子の添加量を100質量部から120質量部に変更した以外は感光体1の作製と同様にして、感光体16を作製した。
(17)感光体17の作製
第1多官能ラジカル重合性モノマーを添加しなかった以外は感光体1の作製と同様にして、感光体17を作製した。
(18)感光体18の作製
第1多官能ラジカル重合性モノマーを添加せず、第2多官能ラジカル重合性モノマーをM2からM6に変更した以外は感光体1の作製と同様にして、感光体18を作製した。
感光体1〜18の材料を表2に示す。
Figure 2018112675
3.評価
感光体1〜18のそれぞれを、フルカラー複写機(bizhub PRO C6501;コニカミノルタ株式会社、「bizhub」は同社の登録商標)に搭載し、30℃、85%RHの高温高湿環境(HH環境)で、感光体に滑剤を塗布することなく、画像比率6%の文字画像をA4横送りの向きで70万枚連続してプリントする耐久試験を実施した。
(1)耐摩耗性
上記耐久試験前後における感光体の均一膜厚部分(感光体の両端は膜厚が不均一になりやすいので、少なくとも両端3cmを除く)を、渦電流方式の膜厚測定器(EDDY560C;HELMUT FISCHER GMBTE CO社)を用いてランダムに10か所測定し、その平均値を求め、感光体上の層の厚さとした。そして、上記耐久試験前後の上記層の厚さの差を減耗量とした。また、下記の基準により感光体の耐摩耗性を評価した。
◎:減耗量が、0.7μm以下(極めて良好)
○:減耗量が、0.7μmより大きく、1.6μm以下(良好)
△:減耗量が、1.6μmより大きく、2.0μm以下(実用上問題なし)
×:減耗量が、2.0μmより大きい(実用上問題あり)
(2)クリーニング性
上記耐久試験中および耐久試験後に、感光体の表面を目視で観察し、下記の基準により感光体のクリーニング性を評価した。
◎:70万枚までトナーのすり抜けがなく、全く問題ないレベル。
○:70万枚までの時点で感光体上にトナーのすり抜けが一部見られるが、出力画像は良好であり、実用上問題ないレベル。
△:70万枚以前にトナーのすり抜けにより、出力画像上にスジ状の軽微な画像不良が発生したが、実用上問題ないレベル。
×:70万枚以前にトナーのすり抜けにより、出力画像上にスジ状の明らかな画像不良の発生が認められる(実用上問題あり)。
(3)耐画像ボケ性
上記耐久試験直後にフルカラー複写機の主電源を停止した。停止してから12時間後に電源を入れ画像出し可能状態になった後、直ちにA3中性紙全面にハーフトーン画像(マクベス濃度計で相対反射濃度0.4)とA3全面の6dot格子画像を印字した。また、以下の基準により、耐画像ボケ性を評価した。
◎:ハーフトーン、格子画像とも画像ボケ発生なし(良好)
○:ハーフトーン画像のみに感光体長軸方向の薄い帯状濃度低下が認められる(実用上問題なし)
△:ハーフトーン画像に感光体長軸方向の薄い帯状濃度低下と格子画像の線幅に若干の細りが発生(実用上問題なし)
×:画像ボケによる格子画像の欠損若しくは線幅の細りが発生(実用上問題あり)
各感光体における評価結果を表3に示す。
Figure 2018112675
表3に示されるように、第1多官能ラジカル重合性モノマーと、第2多官能ラジカル重合性モノマーと、ラジカル重合性PFPEと、ラジカル重合性金属酸化物粒子とを含むラジカル重合性組成物のラジカル重合による重合物である保護層を有するNo.1〜16の感光体では、耐摩耗性、クリーニング性および耐画像ボケ性に優れていた。
一方、第1多官能ラジカル重合性モノマーを含まない組成物のラジカル重合による重合物である保護層を有するNo.17、18の感光体では、耐画像ボケ性が劣っていた。これは、保護層が第1多官能ラジカル重合性モノマーを含まない組成物の重合物であるため、画像形成において、アクリル基がカルボニル基になり、画像ボケが生じてしまったと考えられる。なお、No.17、18の感光体は、第2多官能ラジカル重合性モノマーと、ラジカル重合性PFPEと、ラジカル重合性金属酸化物粒子とを含む組成物のラジカル重合による重合物である保護層を有すため、耐摩耗性およびクリーニング性に優れていた。
本発明によれば、電子写真方式の画像形成において、クリーニング性および耐画像ボケ性を高めることができる。よって、本発明によれば、電子写真方式の画像形成におけるさらなる高性能化、高耐久化および普及が期待される。

Claims (4)

  1. 最表面に保護層を有する電子写真感光体であって、
    前記保護層は、多官能ラジカル重合性モノマーと、ラジカル重合性官能基を有するパーフルオロポリエーテル化合物と、ラジカル重合性官能基を有する金属酸化物粒子と、を含有するラジカル重合性組成物のラジカル反応による重合物であり、
    前記多官能ラジカル重合性モノマーは、アルキレンオキサイドで変性された第1多官能ラジカル重合性モノマーと、前記第1多官能ラジカル重合性モノマー以外の第2多官能ラジカル重合性モノマーとを含む、
    電子写真感光体。
  2. 前記第1多官能ラジカル重合性モノマーは、エトキシ変性された多官能ラジカル重合性モノマーまたはプロポキシ変性された多官能ラジカル重合性モノマーである、請求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 前記ラジカル重合性組成物中における前記第1多官能ラジカル重合性モノマーの含有量は、前記第2多官能ラジカル重合性モノマー100質量部に対し、3〜100質量部である、請求項1または請求項2に記載の電子写真感光体。
  4. 前記第1多官能ラジカル重合性モノマー一分子当たりのアルキレンオキサイド基数の平均値は、3〜6である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子写真感光体。
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