JP2018112433A - 圧力センサー、電子機器および移動体 - Google Patents

圧力センサー、電子機器および移動体 Download PDF

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Junichi Takeuchi
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Abstract

【課題】慣性および動圧の両方の影響を低減でき、より精度よく圧力を検出することのできる圧力センサー、電子機器および移動体を提供する。
【解決手段】圧力センサーは、柱状の基部と、前記基部の周方向にずれて配置され、前記基部の外側から受ける圧力により撓み変形する複数のダイアフラムと、各前記ダイアフラムに配置されているピエゾ抵抗素子と、を有し、異なる前記ダイアフラムに配置されている前記ピエゾ抵抗素子が電気的に直列に接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧力センサー、電子機器および移動体に関するものである。
従来から、圧力センサーとして、例えば、特許文献1に記載の構成が知られている。特許文献1の圧力センサーは、受圧により撓み変形するダイアフラムを備えた圧力センサー素子を対向させて2つ配置することで、慣性の影響を低減するように構成されている。
特開2016−161508号公報
ここで、圧力センサーの検出精度に影響を与える要素として、慣性の他にも動圧(例えば風)が挙げられるが、特許文献1の圧力センサーでは、動圧の影響を低減することができない。そのため、例えば、圧力センサーをウェアラブル端末に内蔵する場合等、動圧の影響を受け易い環境では精度よく圧力を検出することが難しい。
本発明の目的は、慣性および動圧の両方の影響を低減でき、より精度よく圧力を検出することのできる圧力センサー、電子機器および移動体を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の圧力センサーは、柱状の基部と、
前記基部の周方向にずれて配置され、前記基部の外側から受ける圧力により撓み変形する複数のダイアフラムと、
各前記ダイアフラムに配置されているピエゾ抵抗素子と、を有し、
異なる前記ダイアフラムに配置されている前記ピエゾ抵抗素子が電気的に直列に接続されていることを特徴とする。
これにより、圧力センサーに慣性や動圧が作用したときに生じる各ダイアフラムからの出力の変動分を互いに相殺または緩和することができる。そのため、慣性および動圧の影響を低減して高精度に圧力を検出することができる圧力センサーが得られる。
本発明の圧力センサーでは、前記基部は、円柱状であることが好ましい。
これにより、基部が風を受けている場合に、基部の周囲で風をスムーズに流すことができ、乱流の発生を抑制することができる。したがって、風の影響をより受け難い圧力センサーとなる。
本発明の圧力センサーでは、前記ピエゾ抵抗素子を含んで構成されているブリッジ回路を備えていることが好ましい。
これにより、慣性および動圧の影響を低減した信号を圧力センサーから出力することができる。
本発明の圧力センサーでは、前記基部は、内部空間を有し、
前記内部空間に前記ダイアフラムが収納されていることが好ましい。
これにより、ダイアフラムを保護することができる。
本発明の圧力センサーでは、前記基部は、前記内部空間と前記基部の外側とを連通する複数の貫通孔を有し、
各前記ダイアフラムは、前記貫通孔と対向して配置され、前記貫通孔を介して前記基部の外側からの圧力を受けることが好ましい。
これにより、各ダイアフラムを基部内に収納しつつ、簡単な構成で、ダイアフラムの受圧面に基部の外側からの圧力を伝達することができる。
本発明の圧力センサーでは、複数の前記ピエゾ抵抗素子を電気的に接続する配線を備え、少なくとも一部が可撓性を有する配線基板を有していることが好ましい。
これにより、簡単な構成で、複数のピエゾ抵抗素子を電気的に接続することができる。
本発明の圧力センサーでは、前記内部空間内に設けられ、前記ダイアフラムを支持する支持部を有していることが好ましい。
これにより、各ダイアフラムを簡単に所定の向きにすることができる。また、圧力センサーの組み立てが容易となる。
本発明の圧力センサーでは、前記複数のダイアフラムは、前記基部の周方向に等間隔に離間して配置されていることが好ましい。
これにより、各ダイアフラムで基部の周囲の圧力を偏りなく検出することができる。したがって、加速度および風の影響をより受け難い圧力センサーとなる。
本発明の圧力センサーでは、前記ダイアフラムの数は、4つであることが好ましい。
これにより、慣性および動圧の影響を低減して高精度に圧力を検出するのに十分な数のダイアフラムとなる。また、ダイアフラムの数をなるべく少なく抑えることができ、圧力センサーの小型化や低コスト化を図ることもできる。
本発明の電子機器は、本発明の圧力センサーを有することを特徴とする。
これにより、圧力センサーの効果を享受でき、信頼性の高い電子機器が得られる。
本発明の電子機器では、前記圧力センサーと、
前記圧力センサーを収納している収納空間を有する筐体と、
前記筐体の外面に設けられた第1開口を有し、前記筐体の外部と前記収納空間とを繋ぐ第1流路と、
前記筐体の外面に設けられた第2開口を有し、前記筐体の外部と前記収納空間とを繋ぐ第2流路と、を有し、
前記第1開口と前記第2開口とは、前記筐体の中心を介して反対側に設けられていることが好ましい。
これにより、動圧の影響をより低減することができ、より高精度に圧力を検出することができる電子機器が得られる。
本発明の移動体は、本発明の圧力センサーを有することを特徴とする。
これにより、圧力センサーの効果を享受でき、信頼性の高い移動体が得られる。
本発明の第1実施形態に係る圧力センサーの縦断面図である。 図1に示す圧力センサーが有する圧力センサー素子の断面図である。 図2に示す圧力センサー素子が有するセンサー部の平面図である。 図1に示す圧力センサーが有する配線基板の展開図である。 配線基板と圧力センサー素子との接合状態を示す断面図である。 各圧力センサー素子のセンサー部を含むブリッジ回路を示す図である。 各圧力センサー素子のセンサー部同士の電気的な接続状態を示す図である。 図1に示す圧力センサーの横断面図である。 図1に示す圧力センサーに風が作用している状態を示す横断面図である。 図9に示す風が作用している場合の筐体の周囲の圧力分布を示すグラフである。 5m/sの風を受けた場合の検出圧力値の実際の圧力からのずれ量を示すグラフである。 40m/sの風を受けた場合の検出圧力値の実際の圧力からのずれ量を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る圧力センサーが有する圧力センサー素子の断面図である。 配線基板と圧力センサー素子との接合状態を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る圧力センサーの横断面図である。 本発明の第4実施形態に係る電子機器としての高度計を示す斜視図である。 図16に示す高度計の断面図である。 図16に示す高度計が有する内側空間を示す平面図である。 図16に示す高度計が有する収納空間および圧力センサーを示す断面図である。 本発明の第5実施形態に係る電子機器としてのナビゲーションシステムを示す正面図である。 本発明の第6実施形態に係る移動体としての自動車を示す斜視図である。
以下、本発明の圧力センサー、電子機器および移動体を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態に係る圧力センサーについて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る圧力センサーの縦断面図である。図2は、図1に示す圧力センサーが有する圧力センサー素子の断面図である。図3は、図2に示す圧力センサー素子が有するセンサー部の平面図である。図4は、図1に示す圧力センサーが有する配線基板の展開図である。図5は、配線基板と圧力センサー素子との接合状態を示す断面図である。図6は、各圧力センサー素子のセンサー部を含むブリッジ回路を示す図である。図7は、各圧力センサー素子のセンサー部同士の電気的な接続状態を示す図である。図8は、図1に示す圧力センサーの横断面図である。図9は、図1に示す圧力センサーに風が作用している状態を示す横断面図である。図10は、図9に示す風が作用している場合の筐体の周囲の圧力分布を示すグラフである。図11は、5m/sの風を受けた場合の検出圧力値の実際の圧力からのずれ量を示すグラフである。図12は、40m/sの風を受けた場合の検出圧力値の実際の圧力からのずれ量を示すグラフである。なお、以下の説明では、図1中の上側を「先端」、下側を「基端」とも言う。また、図3中の上側を「上」、下側を「下」とも言う。
図1に示すように、圧力センサー1は、基部2と、基部2内に配置された4つの圧力センサー素子3および回路素子6と、各圧力センサー素子3および回路素子6と電気的に接続された配線基板4と、基部2内で各圧力センサー素子3を支持する支持部5と、を有している。以下、これら各部について順に説明する。
[圧力センサー素子]
まず、圧力センサー素子3について説明する。図2に示すように、圧力センサー素子3は、基板31と、基板31に形成されたセンサー部32と、基板31との間に圧力基準室Sを形成する周囲構造体33と、を有している。
基板31は、SOI基板(すなわち、第1シリコン層31a、酸化シリコン層31bおよび第2シリコン層31cがこの順で積層されている基板)である。ただし、基板31としては、SOI基板に替えて、例えば、単層のシリコン基板を用いてもよい。また、シリコン基板以外の半導体基板を用いてもよい。
また、基板31には、周囲の部分よりも薄肉であり、受圧によって撓み変形するダイアフラム311が設けられている。基板31には、下方に開放する有底の凹部312が形成されており、この凹部312の上側(凹部312によって基板31が薄くなっている部分)がダイアフラム311となっている。そして、ダイアフラム311の下面が受圧面311aとなっている。凹部312は、ダイアフラム311の受圧面とは反対側に形成される後述の圧力基準室Sを形成するための空間(空洞部)である。
以上のような基板31の上面には、シリコン酸化膜391(SiO膜)と、シリコン窒化膜392(SiN膜)と、が成膜されている。シリコン酸化膜391によって、センサー部32が有する後述するピエゾ抵抗素子321、322、323、324の界面準位を低減してノイズの発生を抑制することができる。また、シリコン窒化膜392によって、センサー部32を水分や埃から保護することができる。
ダイアフラム311には、ダイアフラム311に作用する圧力を検出し得るセンサー部32が設けられている。図3に示すように、センサー部32は、ダイアフラム311に設けられた4つのピエゾ抵抗素子321、322、323、324と、各ピエゾ抵抗素子321、322、323、324と電気的に接続された配線325と、を有している。そして、ダイアフラム311の撓みに基づくピエゾ抵抗素子321、322、323、324の抵抗値変化に基づいて、ダイアフラム311が受けた圧力を検出するように構成されている。なお、詳しい検出方法については、後に説明する。
ピエゾ抵抗素子321、322、323、324は、それぞれ、例えば、基板31の第2シリコン層31cにリン、ボロン等の不純物をドープ(拡散または注入)することで構成されている。また、配線325は、例えば、基板31の第2シリコン層31cに、ピエゾ抵抗素子321、322、323、324よりも高濃度でリン、ボロン等の不純物をドープ(拡散または注入)することで構成されている。
周囲構造体33は、基板31との間に圧力基準室Sを形成している。周囲構造体33は、基板31上に配置された層間絶縁膜331と、層間絶縁膜331上に配置された配線層332と、配線層332および層間絶縁膜331上に配置された層間絶縁膜333と、層間絶縁膜333上に配置された配線層334と、配線層334および層間絶縁膜333上に配置された表面保護膜335と、配線層334および表面保護膜335上に配置された封止層336および端子337と、を有している。
配線層332は、圧力基準室Sを囲んで配置されている枠状のガードリング3321と、センサー部32と電気的に接続されている配線部3329と、を有している。また、配線層334は、圧力基準室Sを囲んで配置されている枠状のガードリング3341と、センサー部32と電気的に接続されている配線部3349と、を有している。
また、配線層334は、圧力基準室Sの天井部分に位置する被覆層3342を有している。また、被覆層3342には圧力基準室Sの内外を連通する複数の貫通孔3343が形成されている。被覆層3342は、ガードリング3341と一体形成されており、圧力基準室Sを挟んでダイアフラム311と対向配置されている。なお、複数の貫通孔3343は、製造途中まで圧力基準室Sを埋めている犠牲層を除去する際のリリースエッチング用の孔である。被覆層3342上には封止層336が配置されており、この封止層336によって貫通孔3343が封止されている。
表面保護膜335は、周囲構造体33を水分、ゴミ、傷などから保護する機能を有している。このような表面保護膜335は、被覆層3342の貫通孔3343を塞がないように、層間絶縁膜333および配線層334上に配置されている。
端子337は、表面保護膜335上に配置されており、配線層334の配線部3349と電気的に接続されている。これにより、配線部3329、3349および端子337によって、センサー部32を周囲構造体33の上面に引き出すことができ、外部との電気的接続を容易に行うことができる。
このような周囲構造体33のうち、層間絶縁膜331、333としては、例えば、シリコン酸化膜(SiO膜)等の絶縁膜を用いることができる。また、配線層332、334としては、例えば、アルミニウム膜等の金属膜を用いることができる。また、封止層336としては、例えば、Al、Cu、W、Ti、TiN等の金属膜、シリコン酸化膜等を用いることができる。また、表面保護膜335としては、例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、ポリイミド膜、エポキシ樹脂膜などを用いることができる。
圧力基準室Sは、密閉された空間であり、圧力基準室S内の圧力が、圧力センサー素子3が検出する圧力の基準値となる。圧力基準室Sは、真空状態(例えば10Pa以下)であることが好ましい。これにより、圧力センサー素子3を、真空を基準として圧力を検出する「絶対圧センサー」として用いることができ、利便性の高い圧力センサー素子3となる。ただし、圧力基準室Sは、実質的に一定の圧力に保たれていれば、真空状態でなくてもよく、例えば、大気圧であってもよいし、大気圧よりも気圧が低い減圧状態であってもよいし、大気圧よりも気圧が高い加圧状態であってもよい。また、圧力基準室Sには、窒素ガス、希ガス等の不活性ガスが封入されていてもよい。
以上、圧力センサー素子3について説明した。なお、圧力センサー素子3としては、圧力を検出することができれば、特に限定されない。また、本実施形態では、各圧力センサー素子3が同様の構成となっているが、少なくとも1つの圧力センサー素子3が他の圧力センサー素子3と異なる構成となっていてもよい。
[配線基板]
次に、4つの圧力センサー素子3を電気的に接続するための配線基板4について説明する。図4は、配線基板4の展開図である。同図に示すように、配線基板4は、可撓性を有するシート材41と、シート材41に配置された配線421、422、423、424、425および電極端子431、432、433、434、435と、を有している。このような配線基板4としては、特に限定されず、例えば、各種フレキシブルプリント配線基板を用いることができる。
シート材41は、各圧力センサー素子3が配置された基部411と、基部411から延出し、回路素子6が配置された帯状の延出部412と、を有している。基部411は、支持部5に巻き付けられて基部2内に収納される部分であり、延出部412は、基部2の外側へ引き出される部分である。なお、図示しないが、各圧力センサー素子3は、図4中の上側にピエゾ抵抗素子323が位置し、下側にピエゾ抵抗素子324が位置し、右側にピエゾ抵抗素子321が位置し、左側にピエゾ抵抗素子322が位置するように設けられている。
図5に示すように、各圧力センサー素子3は、端子337を基部411に向けた状態で基部411に設けられている。また、各圧力センサー素子3は、導電性の接合部材Qを介して基部411に接合されていると共に、配線421、422、423、424と電気的に接続されている。なお、接合部材Qとしては、特に限定されず、例えば、半田、金属ろう材、導電性接着剤等を用いることができる。
各圧力センサー素子3が有するピエゾ抵抗素子321、322、323、324は、配線421、422、423、424を介して電気的に接続されており、図6に示すようなブリッジ回路320(ホイートストンブリッジ回路)を構成している。具体的には、図7に示すように、各圧力センサー素子3のピエゾ抵抗素子321は、配線421によって電極端子431、434の間で直列に電気的に接続されている。また、各圧力センサー素子3のピエゾ抵抗素子322は、配線422によって電極端子432、433の間で直列に電気的に接続されている。また、各圧力センサー素子3のピエゾ抵抗素子323は、配線423によって電極端子433、434の間で直列に電気的に接続されている。また、各圧力センサー素子3のピエゾ抵抗素子324は、配線424によって電極端子431、432の間で直列に電気的に接続されている。以上のようにして1つのブリッジ回路320が構成されている。
ブリッジ回路320には、電極端子431、433間に駆動電圧AVDCを供給する駆動回路(図示せず)が接続されている。このようなブリッジ回路320では、電極端子432、434間の電位差がピエゾ抵抗素子321、322、323、324の抵抗値に応じた信号(電圧)として出力される。そのため、ブリッジ回路320から出力された信号に基づいて、圧力センサー1に加わる圧力を検出することができる。
ここで、複数のピエゾ抵抗素子を電気的に直列に接続する際には、例えば、圧力(静圧)を受けたときに、抵抗値が増加するもの同士、または減少するもの同士のピエゾ抵抗素子を選択すればよい。つまり、ピエゾ抵抗素子それぞれからの出力信号である電圧が、増加するもの同士、または減少するもの同士を選択して直列に接続すればよい。また、抵抗値が増加するもの同士、または減少するもの同士をそれぞれ2組以上接続してブリッジ回路320を構成すればよい。
4つの圧力センサー素子3は、等間隔に離間して、かつ、一列に並んで基部411に接合されている。そのため、図8に示すように、基部411を支持部5の側面に巻き付けることで、4つの圧力センサー素子3を支持部5の中心軸Jまわりに等間隔に離間させて配置することができる。
以上、配線基板4について説明した。配線基板4の構成としては、特に限定されず、例えば、基部411を、リジッド基板とフレキシブル基板とを組み合わせた構成としてもよい。すなわち、一部が可撓性を有する構成としてもよい。この場合、基部411は、例えば、それぞれ1つの圧力センサー素子3が設けられた4つのリジッド基板と、隣り合うリジッド基板同士を接続する3つのフレキシブル基板と、を有する構成とすることができる。このような構成によれば、フレキシブル基板の部分で基部411を折り曲げることができ、簡単に、4つの圧力センサー素子3をそれぞれ本実施形態と同様の配置とすることができる。
[回路素子]
次に、回路素子6について説明する。図4に示すように、回路素子6は、配線基板4の延出部412に設けられている。また、回路素子6は、ボンディングワイヤーを介して各配線421、422、423、424、425と電気的に接続されている。このような回路素子6は、例えば、ブリッジ回路320に電圧を供給するための駆動回路、ブリッジ回路320からの出力を温度補償するための温度補償回路、温度補償回路からの出力から受けた圧力を求める圧力検出回路、圧力検出回路からの出力を所定の出力形式(CMOS、LV−PECL、LVDS等)に変換して出力する出力回路等を有している。
なお、回路素子6は、基部2の外側に位置していてもよい。また、回路素子6は、省略してもよい。
[支持部]
次に、各圧力センサー素子3を支持する支持部5について説明する。図1に示すように、支持部5は、柱状をなしている。そして、図8に示すように、支持部5の側面に基部411が巻き付けられ、さらに、図示しない接着剤等によって固定されている。これにより、支持部5に各圧力センサー素子3が支持された状態となっている。このような支持部5を設けることで、圧力センサー素子3を所望の姿勢に簡単に固定することができる。また、例えば、圧力センサー素子3が固定された支持部5を基部2に挿入することで、圧力センサー1を組み立てることができるため、圧力センサー1の組み立てが容易となる。
また、図8に示すように、支持部5は、略正方形(具体的には、各角部が丸み付けされた正方形)の横断面形状を有している。そして、4つの側面にそれぞれ1つの圧力センサー素子3が位置するように、支持部5に基部411が巻き付けられている。そのため、各圧力センサー素子3は、その受圧面311aが支持部5の中心軸Jと反対側を向いた姿勢で、支持部5に支持されている。そのため、所定の圧力センサー素子3(3A)の受圧面311aが向く方向を前方としたとき、それに対向する圧力センサー素子3(3C)の受圧面311aは、後方を向き、残りの2つの圧力センサー素子3(3B、3D)の受圧面311aは、左側と右側とを向いている。
このような支持部5の構成材料としては、特に限定されないが、絶縁性材料であることが好ましい。これにより、支持部5を介した配線基板4のショートを防止することができる。このような絶縁性材料としては、特に限定されず、例えば、アルミナ、シリカ、チタニア、ジルコニア等の酸化物セラミックス、窒化珪素、窒化アルミニウム、窒化チタン等の窒化物セラミックスのような各種セラミックスや、ポリエチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、アクリル系樹脂、ABS樹脂、エポキシ樹脂のような各種樹脂材料が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
以上、支持部5について説明した。なお、このような支持部5の構成としては、圧力センサー素子3を支持することができれば、特に限定されず、例えば、横断面形状が正方形以外の形状(例えば、円形、楕円形、正八角形等)であってもよい。また、支持部5は、省略してもよい。支持部5を省略すれば、圧力センサー1の小型化を図ることができる。支持部5を省略した場合、各圧力センサー素子3を基部2に固定すればよい。
[基部2]
次に、圧力センサー素子3および回路素子6を収納する基部2について説明する。図1に示すように、基部2は、柱状をなしており、その内部に内部空間S1を有している。そして、この内部空間S1に、圧力センサー素子3および回路素子6が収納されている。これにより、基部2によって、圧力センサー素子3および回路素子6を保護することができる。
また、基部2は、円柱状の先端部21と、円柱状をなし外径が先端部21よりも大きい基端部22と、を有している。そして、先端部21に各圧力センサー素子3が収納されており、基端部22に回路素子6が収納されている。また、先端部21および基端部22は、同軸的に設けられており、これらの間には、段差部23が形成されている。段差部23は、例えば、圧力センサー1を所定箇所に配置する際の係合部として機能する(図19参照)。
なお、先端部21の外径としては、特に限定されないが、例えば、3mm以上10mm以下であることが好ましい。これにより、十分に小型な圧力センサー1となる。
また、図8に示すように、各圧力センサー素子3は、受圧面311aが先端部21の内周面と対向するように設けられている。ここで、圧力センサー素子3では、ダイアフラム311の端子337とは反対側の面(図3中の下面)が受圧面311aとなっているため、前述したように、端子337を配線基板4側に向けて配置することで、自然と、受圧面311aを先端部21の内周面と対向させることができる。また、各圧力センサー素子3は、シール部材7を介して先端部21の内周面と当接しており、凹部312内の空間S2(受圧面311aが臨む空間)が内部空間S1に対して気密的に分離されている。
また、先端部21には、基部2の外部と各空間S2とを連通する複数の貫通孔211が形成されている。これにより、各ダイアフラム311の受圧面311aで、基部2の外部からの圧力を受けることができる。なお、本実施形態では、1つの空間S2に対して1つの貫通孔211が形成されているが、1つの空間S2に対して形成される貫通孔211の数としては、特に限定されず、2つ以上であってもよい。
また、空間S2および貫通孔211には液状またはゲル状の充填材8が充填されている。これにより、各圧力センサー素子3を水分から効果的に保護することができる。すなわち、圧力センサー1に防水性を付与することができる。この場合、基部2の外側の圧力は、充填材8を介して受圧面311aへ伝達される。特に、本実施形態では、前述したように、空間S2がシール部材7によって内部空間S1に対して気密的に分離されているため、充填材8の内部空間S1への漏れ出し等を防止することができ、空間S2に効果的に充填材8を留めておくことができる。なお、充填材8としては、特に限定されず、例えば、シリコーンオイル、フッ素系オイル、シリコーンゲル等を用いることができる。
また、配線基板4の延出部412は、基部2の外側へ引き出されており、基部2の外側に電極端子435が位置している(図示せず)。これにより、圧力センサー1と外部装置との電気的な接続が容易となる。
また、基部2は、支持部5の先端部が挿入された凹部212と、支持部5の基端部が挿入された凹部222と、を有している。このように、凹部212、222に支持部5を挿入することで、支持部5が基部2に対して同軸的に位置決めされる。これにより、基部2に対する圧力センサー素子3の位置決めを容易に行うことができる。そのため、圧力センサー1の組み立てが容易となる。
また、基部2は、先端側の部分(先端部21の全部と基端部22の一部)を構成する第1分割片2Aと、基端側の部分(基端部22の一部)を構成する第2分割片2Bと、を有している。そして、第1分割片2Aと第2分割片2Bとを接着剤層27を介して接合することで、基部2が形成されている。基部2をこのような構成とすることで、基部2内への各部(圧力センサー素子3、回路素子6等)の収納を容易に行うことができ、圧力センサー1の組み立てが容易となる。
このような基部2の構成材料としては、特に限定されず、例えば、鉄、ニッケル、コバルト、マンガン、アルミニウム、マグネシウム、チタン等の各種金属材料またはこれらのうちの少なくとも1種を含む合金、アルミナ、チタニア、ジルコニア等の各種セラミックス、ポリエチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、アクリル系樹脂、ABS樹脂、エポキシ樹脂のような各種樹脂材料が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
以上、基部2について説明した。なお、基部2の構成としては、特に限定されず、例えば、基端部22を有していなくてもよい。すなわち、中軸方向の途中に段差部23を有していなくてもよい。また、先端部21および基端部22は、それぞれ、円柱状に限定されず、三角柱状、四角柱状、五角柱状等の多角形の柱状であってもよいし、異形の柱状であってもよい。また、先端部21が円柱状であるのに対して基端部22が四角柱状である等、先端部21および基端部22の平面視形状(横断面形状)が互いに異なっていてもよい。
以上、圧力センサー1について説明した。このような圧力センサー1によれば、慣性および動圧の両方の影響を低減でき、より精度よく圧力を検出することができる。以下、当該効果について詳細に説明する。
前述したように、圧力センサー1では、各圧力センサー素子3のダイアフラム311の受圧面311aが互いに異なる方向を向いて配置されている。これにより、圧力センサー1に重力加速度等の加速度(慣性)が作用したときに生じる各圧力センサー素子3の出力の変動分を互いに相殺または緩和することができる。そのため、重力加速度等の加速度(慣性)の影響を低減して高精度に圧力を検出することができる。
具体的に説明すると、図8に示すように、圧力センサー1に、加速度Gが加わっている場合、圧力センサー素子3(3A)のダイアフラム311の歪み量は、圧力のみによる歪み量よりも加速度Gに応じた分だけ大きくなり、圧力センサー素子3(3C)のダイアフラム311の歪み量は、圧力のみによる歪み量よりも加速度Gに応じた分だけ小さくなる。そのため、圧力センサー素子3Aでの検出圧力は、実際の圧力よりも高くなり、圧力センサー素子3Cでの検出圧力は、実際の圧力よりも低くなる。なお、圧力センサー素子3B、3Dは、加速度Gの影響を実質的に受けないため、圧力センサー素子3B、3Dでの検出圧力は、実際の圧力とほぼ等しい。このことから、圧力センサー1では、圧力センサー1に加速度G(慣性)が作用したときに生じる各圧力センサー素子3からの出力の変動分を互いに相殺または緩和することができる。そのため、重力加速度等の加速度(慣性)の影響を低減して高精度に圧力を検出することができる。
また、例えば、図9に示すように、圧力センサー1が、風W(動圧)を受けている場合、基部2の周囲の圧力は、例えば、風を受けていない場合の圧力に対して図10に示すように変化する。図10に示す場合、圧力センサー素子3Aでの検出圧力は、実際の圧力よりも高くなり、他の圧力センサー素子3B、3C、3Dでの検出圧力は、実際の圧力よりも低くなる。このことから、圧力センサー1では、圧力センサー1に風等による動圧が作用したときに生じる各圧力センサー素子3からの出力の変動分を互いに相殺または緩和することができる。そのため、風等による動圧の影響を低減して高精度に圧力を検出することができる。
しかも、本実施形態では、各圧力センサー素子3のピエゾ抵抗素子321、322、323、324がそれぞれ電気的に直列に接続されて1つのブリッジ回路320を構成している。そのため、前述したような慣性の影響および動圧の影響を低減した1つの信号を圧力センサー1から出力することができる。
ここで、図11は、5m/sの風を受けた場合の検出圧力値の実際の圧力からのずれ量を示すグラフであり、図12は、40m/sの風を受けた場合の検出圧力値の実際の圧力からのずれ量を示すグラフである。なお、図11および図12では、図9の矢印Aの方向を横軸の0°とし、そこから図9中の時計回り(反時計回りでも同様)に風の方向を回転させている。図11および図12から、検出圧力値の実際の圧力からのずれ量が5Pa程度に収まっており、前述した効果が十分に発揮されていることがわかる。
ここで、本実施形態では、基部2が円柱状をなしている。そのため、基部2が風を受けている場合に、基部2の周囲で風をスムーズに流すことができ、乱流の発生を抑制することができる。したがって、風の影響をより受け難い圧力センサー1となる。
また、本実施形態では、4つの圧力センサー素子3が基部2の周方向に等間隔に離間して配置されているため、各圧力センサー素子3で基部2の周囲の圧力を偏りなく検出することができる。そのため、加速度および風の影響をより受け難い圧力センサー1となる。ただし、圧力センサー素子3は、基部2の周方向に等間隔に離間して配置されていなくてもよい。すなわち、隣り合う圧力センサー素子3同士の離間距離がそれぞれ異なっていてもよい。
また、本実施形態では、4つの圧力センサー素子3が基部2の周方向に並んで配置されている。すなわち、4つの圧力センサー素子3が互いに同じ高さに配置されているため、各圧力センサー素子3が風の影響を同じように受ける。そのため、圧力センサー1に風等による動圧が作用したときに生じる各圧力センサー素子3からの出力の変動分をより効果的に相殺または緩和することができる。そのため、風等による動圧の影響をより効果的に低減し、より高精度に圧力を検出することができる。ただし、圧力センサー素子3の配置としては、特に限定されず、例えば、少なくとも1つの圧力センサー素子3が、他の圧力センサー素子3と異なる高さに配置されていてもよい。
また、本実施形態では、充填材8の表面が基部2の外周面と実質的に面一となっている。これにより、基部2が風を受けている場合に、基部2の周囲で風をスムーズに流すことができ、乱流の発生を抑制することができる。そのため、より風の影響を受け難い圧力センサー1となる。
なお、本実施形態では、基部2の全域が円柱状をなしているが、少なくとも貫通孔211を含む中心軸方向の一部の領域20(図1参照)が円柱状をなしていれば、本実施形態と同等の効果を発揮することができる。また、前記の「円柱状」とは、横断面形状が円形であり、外径が中心軸方向に沿って一定の形状以外にも、そこから若干ずれた形状も含む概念である。例えば、横断面形状は、楕円形、長円形、オーバル形等、真円から若干崩れた形状であってもよい。また、円の一部が欠損し、円周の一部が直線で形成されている形状や、円周の全域が短い直線で構成されている形状であってもよい。すなわち、製造上の誤差等を鑑みて実質的に円形と見做せる形状が全て含まれる。また、例えば、円錐台のように、外径が中心軸方向の一端から他端に向けて漸減する形状であってもよい。また、くびれ形状のように、外径が中心軸方向の中央から両端に向けて漸増する形状であってもよい。
以上のような構成の圧力センサー1は、前述したように、柱状の基部2と、基部2の周方向にずれて配置され、基部2の外側から受ける圧力により撓み変形する複数のダイアフラム311と、各ダイアフラム311に配置されているピエゾ抵抗素子321、322、323、324と、を有し、異なるダイアフラム311に配置されているピエゾ抵抗素子(ピエゾ抵抗素子321同士、ピエゾ抵抗素子322同士、ピエゾ抵抗素子323同士、ピエゾ抵抗素子324同士)が電気的に直列に接続されている。これにより、圧力センサー1に慣性や動圧が作用したときに生じる各ダイアフラム311(各圧力センサー素子3)からの出力の変動分を互いに相殺または緩和することができる。そのため、慣性および動圧の影響を低減して高精度に圧力を検出することができる。
また、前述したように、圧力センサー1では、基部2は、円柱状である。これにより、基部2が風を受けている場合に、基部2の周囲で風をスムーズに流すことができ、乱流の発生を抑制することができる。したがって、風の影響をより受け難い圧力センサー1となる。
また、前述したように、圧力センサー1は、ピエゾ抵抗素子321、322、323、324を含んで構成されているブリッジ回路320を備えている。これにより、慣性および動圧の影響を低減した信号を圧力センサー1から出力することができる。
また、前述したように、圧力センサー1では、基部2は、内部空間S1を有し、内部空間S1にダイアフラム311(圧力センサー素子3)が収納されている。これにより、ダイアフラム311を保護することができる。
また、前述したように、圧力センサー1では、基部2は、内部空間S1と基部2の外側とを連通する複数の貫通孔211を有し、各ダイアフラム311は、貫通孔211と対向して配置され、貫通孔211を介して基部2の外側からの圧力を受ける。これにより、各ダイアフラム311(圧力センサー素子3)を基部2内に収納しつつ、簡単な構成で、ダイアフラム311の受圧面311aに基部2の外側からの圧力を伝達することができる。
また、前述したように、圧力センサー1は、複数のピエゾ抵抗素子321、322、323、324を電気的に接続する配線421、422、423、424を備え、少なくとも一部が可撓性を有する配線基板4を有している。これにより、簡単な構成で、複数のピエゾ抵抗素子321、322、323、324を電気的に接続することができる。
また、前述したように、圧力センサー1は、内部空間S1内に設けられ、ダイアフラム311(圧力センサー素子3)を支持する支持部5を有している。これにより、各ダイアフラム311を簡単に所定の向きにすることができる。また、圧力センサー1の組み立てが容易となる。
また、前述したように、圧力センサー1では、複数のダイアフラム311(圧力センサー素子3)は、基部2の周方向に等間隔(90°間隔)に離間して配置されている。そのため、各圧力センサー素子3で基部2の周囲の圧力を偏りなく検出することができる。したがって、加速度および風の影響をより受け難い圧力センサー1となる。
また、前述したように、圧力センサー1では、ダイアフラム311(圧力センサー素子3)の数は、4つである。これにより、慣性および動圧の影響を低減して高精度に圧力を検出するのに十分な数のダイアフラム311となる。また、ダイアフラム311の数をなるべく少なく抑えることができ、圧力センサー1の小型化や低コスト化を図ることもできる。なお、圧力センサー1の数としては、複数であれば特に限定されず、2つであってもよいし、3つであってもよいし、5つ以上であってもよい。ただし、小型化を図りつつ、慣性および動圧の影響を低減して高精度に圧力を検出するには、ダイアフラム311の数は、3つ以上、5つ以下であることが好ましい。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る圧力センサーについて説明する。
図13は、本発明の第2実施形態に係る圧力センサーが有する圧力センサー素子の断面図である。図14は、配線基板と圧力センサー素子との接合状態を示す断面図である。
以下、第2実施形態の圧力センサーについて、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態に係る圧力センサーは、圧力センサー素子3の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態とほぼ同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には同一符号を付してある。
図13に示すように、本実施形態の圧力センサー素子3は、ダイアフラム311を有する基板31と、基板31に形成されたセンサー部32と、ダイアフラム311との間に圧力基準室Sを形成するベース基板34と、を有している。ベース基板34は、基板31の下面に接合されており、ベース基板34によって凹部312の開口が塞がれることで、凹部312の内部空間が圧力基準室Sとなる。このような構成では、ダイアフラム311の上面が受圧面311aとなる。なお、ベース基板34としては、特に限定されないが、例えば、シリコン基板を用いることができる。
また、圧力センサー素子3は、シリコン酸化膜391とシリコン窒化膜392との間に配置され、配線325と電気的に接続された配線351と、シリコン窒化膜392上に設けられ、配線351と電気的に接続された端子352と、を有している。このような構成の圧力センサー素子3では、ダイアフラム311の端子352側の面が受圧面311aとなっている。
また、図14に示すように、圧力センサー素子3は、ベース基板34側を配線基板4側に向けて基部411に接合されている。これにより、受圧面311aを先端部21の内周面(貫通孔211)と対向させることができる。なお、圧力センサー素子3は、ボンディングワイヤーBWを介して配線421、422、423、424と電気的に接続されている。ここで、本実施形態の圧力センサー素子3では、ダイアフラム311の端子352側の面(図13中の上面)が受圧面311aとなっているため、受圧面311aを先端部21の内周面に対向させようとすると、端子352も先端部21の内周面と対向する。そこで、本実施形態では、空間S2を内部空間S1に対して気密的に分離するためのシール部材7を、端子352と先端部21の内周面との間にボンディングワイヤーWBを配置するためのスペースを確保するギャップ材としても用いている。
このような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る圧力センサーについて説明する。
図15は、本発明の第3実施形態に係る圧力センサーの横断面図である。
以下、第3実施形態の圧力センサーについて、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第3実施形態に係る圧力センサーは、基部2が中実で、支持部および配線基板が省略されていること以外は、前述した第2実施形態とほぼ同様である。なお、前述した実施形態と同様の構成には同一符号を付してある。
図15に示すように、本実施形態の圧力センサー1では、基部2は、中実である。すなわち、前述した第1実施形態のような内部空間S1を有していない。また、先端部21の側面には、周方向に等間隔に離間して4つの凹部213が形成されており、各凹部213内に圧力センサー素子3が配置されている。なお、圧力センサー素子3は、前述した第2実施形態と同様の構成であり、受圧面311aを基部2の外側に向けて配置されている。そのため、端子352が基部2の外側に露出しており、圧力センサー素子3の電気的な接続が容易となる。図示しないが、本実施形態では、基部2の表面に配置された配線を介して各圧力センサー素子3が有するピエゾ抵抗素子321、322、323、324を電気的に接続してブリッジ回路320を構成している。
このような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。なお、本実施形態では、圧力センサー素子3として、前述した第2実施形態の構成を用いているが、これに限定されず、前述した第1実施形態の構成を用いてもよいし、前述した第1、第2実施形態と異なる構成を用いてもよい。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係る電子機器について説明する。
図16は、本発明の第4実施形態に係る電子機器としての高度計を示す斜視図である。図17は、図16に示す高度計の断面図である。図18は、図16に示す高度計が有する内側空間を示す平面図である。図19は、図16に示す高度計が有する収納空間および圧力センサーを示す断面図である。
図16に示す電子機器としての高度計1000は、腕時計のように手首に装着することができる。図17に示すように、高度計1000は、筐体1100と、筐体1100の内部に設けられ、筐体1100の外部から例えば空気(流体)が入る内部空間1200と、内部空間1200内に入った空気の圧力を検出する圧力センサー1と、を有している。また、内部空間1200は、空気が通る流路部1300と、流路部1300に連通し、圧力センサー1を収納している収納空間1400と、を有している。
このような電子機器の一例である高度計1000は、圧力センサー1を有している。そのため、高度計1000は、上述した圧力センサー1の効果(慣性および動圧の影響を受け難いという効果)を享受でき、高い信頼性を発揮することができる。以下、高度計1000について詳細に説明する。
図17に示すように、筐体1100は、その内部に部品収納空間S3を有している。そして、部品収納空間S3には、表示部1500が設けられている。この表示部1500には、高度情報、気圧情報の他、必要に応じて、時刻情報、外気温情報、方位情報、位置情報、斜度情報等の各種情報を表示することができる。また、筐体1100には、ガラス等で構成された光透過性のカバー部材1600が設けられており、このカバー部材1600によって表示部1500が保護されている。また、筐体1100には、複数のボタン1110が設けられており、これらボタン1110を操作することで、表示部1500に表示される情報を変更することができる。
なお、部品収納空間S3内には、表示部1500の他に、例えば、電池、制御部、記憶部、通信部、GPS受信部、音出力部、アンテナ、温度センサー、加速度センサー、ジャイロセンサーおよび磁気センサー等の各種部品が必要に応じて設けられている(図示せず)。
また、図18に示すように、筐体1100は、その長さ方向に沿う仮想面である第1平面A1を対称平面とした対称形状となっている。また、筐体1100は、その幅方向に沿う仮想面である第2平面A2を対称平面とした対称形状となっている。第1平面A1および第2平面A2は、それぞれ、中心O1を通り互いに交差(本実施形態では直交)している。ここで、前記「中心O1」とは、筐体1100の幾何学的な中心を意味しており、筐体1100の重さを加味しない筐体1100の形状における中心のことを言う。
内部空間1200は、筐体1100の外部から空気が導入される空間であり、筐体1100の裏蓋1120に形成されている。図18に示すように、内部空間1200は、平面視で、裏蓋1120の中央部に形成された凹部である収納空間1400と、収納空間1400に連通し、収納空間1400を中心とした十字状に形成された管状の流路部1300と、を有している。
また、図18に示すように、流路部1300は、平面視で直線状をなす管状の流路1310(第1流路)、流路1320(第2流路)、流路1330(第3流路)および流路1340(第4流路)と、流路1310、1320、1330、1340を接続している接続部1350と、を有している。また、接続部1350は、平面視で裏蓋1120の中央部に位置している。
流路1310、1320、1330、1340は、それぞれ、接続部1350から裏蓋1120の外周面に向かって延び、一端が接続部1350に開口し、他端が裏蓋1120の外周面に開口している。流路1310は、裏蓋1120の外周面に開口した開口1311(第1開口)を有し、流路1320は、裏蓋1120の外周面に開口した開口1321(第2開口)を有し、流路1330は、裏蓋1120の外周面に開口した開口1331(第3開口)を有し、流路1340は、裏蓋1120の外周面に開口した開口1341(第4開口)を有している。
また、流路1310、1320は、平面視で同一直線上に位置している。また、流路1330、1340は、平面視で同一直線上に位置している。そのため、流路部1300は、流路1310、1320で構成された1つの流路と、流路1330、1340で構成された1つの流路とが互いに直交するように交差し、交点に接続部1350が位置する構成であるとも言える。このような流路部1300は、第1平面A1を対称平面とした対称形状をなし、また、第2平面A2を対称平面とした対称形状をなしている。
また、流路1310、1320、1330、1340のそれぞれの長さは、互いに等しい。なお、前記「長さ」は、対応する開口1311、1321、1331、1341から接続部1350までの距離である。また、流路1310、1320、1330、1340は、それぞれ、一定の幅および等価直径で構成されており、互いに幅および管内(内側)の等価直径が等しい。そして、流路1310、1320、1330、1340は、互いに、同一流体(例えば空気)における圧力損失が等しい。言い換えれば、本実施形態では、流路1310、1320、1330、1340をそれぞれ同じ断面視形状、長さ、幅および等価直径とすることで、互いに同一流体における圧力損失を等しく構成している。なお、「圧力損失が等しい」とは、同一流体に対する圧力損失が実質的に等しいことを示し、圧力損失の若干の差は許容するものとする。具体的に「圧力損失が等しい」とは、例えば、両者の差が±10%以下程度のことを言う。
なお、流路1310、1320、1330、1340は、それぞれ、圧力損失が等しければ、互いの形状(長さ、断面視形状、断面積等)が異なっていてもよい。また、流路1310、1320、1330、1340は、それぞれ、圧力損失が等しくなくてもよい。
このような流路1310、1320、1330、1340は、それぞれ、第1平面A1および第2平面A2上には設けられておらず、第1平面A1および第2平面A2からずれた位置に設けられている。
また、流路1310、1320、1330、1340は、それぞれ、第1平面A1および第2平面A2で筐体1100を分割したとき、その分割されたそれぞれの領域1900に対応するように設けられている。開口1311、1321、1331、1341についても同様である。なお、以下では、図18中の左上側に位置し、流路1310および開口1311が設けられている領域1900を「第1領域1910」と言い、中心O1に対して第1領域1910に対向し、流路1320および開口1321が設けられている領域1900を「第2領域1920」と言い、図18中の左下側に位置し、流路1330および開口1331が設けられている領域1900を「第3領域1930」と言い、中心O1に対して第3領域1930に対向し、流路1340および開口1341が設けられている領域1900を「第4領域1940」とも言う。
また、開口1311と開口1321とは、中心O1を介して反対側に位置し、開口1331と開口1341とは、中心O1を介して反対側に位置している。特に、本実施形態では、開口1311と開口1321とは、中心O1に対して対向していて、開口1331と開口1341とは、中心O1に対して対向している。
以上のような構成の流路部1300では、開口1311、1321、1331、1341のいずれかの開口から流路部1300に入った風を、入ってきた開口とは異なる開口から筐体1100の外部へと通すことができる。
図19に示すように、収納空間1400は、接続部1350の下方(裏側)に設けられた凹部であり、接続部1350に連通している。そして、この収納空間1400に、圧力センサー1が収納されている。また、圧力センサー1は、先端部21(貫通孔211が形成されている部分)が収納空間1400から突出して接続部1350に位置している。これにより、流路部1300に入った風をより確実に各ダイアフラム311に作用させることができる。
以上のような電子機器としての高度計1000は、圧力センサー1と、圧力センサー1を収納している収納空間1400を有する筐体1100と、筐体1100の外面に設けられた第1開口としての開口1311を有し、筐体1100の外部と収納空間1400とを繋ぐ第1流路としての流路1310と、筐体1100の外面に設けられた第2開口としての開口1321を有し、筐体1100の外部と収納空間1400とを繋ぐ第2流路としての流路1320と、を有し、開口1311と開口1321とは、筐体1100の中心O1を介して反対側に設けられている。このような高度計1000によれば、例えば、開口1311付近に風が当たって開口1311付近の圧力が高くなり、開口1321付近の圧力が開口1311付近の圧力よりも低くなったとき、開口1311から流路1310および流路1320を通って開口1321に風を通すことができる。このようにして、筐体1100の内部に入った風を筐体1100の外部に通すことができ、空気の淀みを低減できるので、収納空間1400の圧力が風(動圧)の影響で変動することを抑制することができる。そのため、風の影響による圧力の変動を低減することができる。そのため、高度計1000によれば、より正確な気圧を測定することができ、よって、使用者は高度をより正確に知ることができる。
特に、高度計1000では、流路1330、1340を有しているため、開口1311と開口1321との間に風を通すことに加え、開口1331と開口1341との間に風を通すことができる。また、例えば、開口1311から入った風を、流路1310、1320、1330、1340を通って開口1321、1331、1341へと通すことができる。したがって、高度計1000に対して風が当たっても、開口1311、1321、1331、1341のいずれかから筐体1100の内部に入った風を開口1311、1321、1331、1341のいずれかから筐体1100の外部へと通すことができる。そのため、2つの流路1310、1320を有する構成に比べ、風の影響による圧力の変動をより効果的に低減することができる。なお、流路1330、1340は、それぞれ、省略してもよい。
加えて、高度計1000では、筐体1100の中心O1を通る第1平面A1と、筐体1100の中心O1を通り、第1平面A1と交差した第2平面A2とにより分割される4つの領域1900を規定したとき、開口1311、1321、1331、1341は、それぞれ、異なる領域1900内に設けられている。これにより、高度計1000に対して様々な方向から風が当たっても、開口1311、1321、1331、1341のいずれかの開口から筐体1100の内部に入った風を、入ってきた開口とは異なる開口から筐体1100の外部へと通すことができる。そのため、風の当たる方向によらず、風の影響による圧力の変動を効果的に低減することができる。
また、流路1310、1320、1330、1340は、それぞれ、同一流体に対する圧力損失が等しい。これにより、収納空間1400を、風の影響を特に受け難い領域とすることができる。すなわち、風が当たることで生じる圧力(動圧)の影響を除去または低減することができ、よって、風の影響による圧力の変動を効果的に低減することができる。すなわち、このような構成とすることで、動圧の影響を受け難い構造の筐体1100と、動圧の影響を受け難い構造の圧力センサー1と、を組み合わせることができ、ますます、動圧の影響を受け難い高度計1000となる。
以上、高度計1000について説明した。高度計1000等のウェアラブル端末は、使用者の腕に装着しても用いられ、使用者が腕を振ることにより風の影響を受け易い。そのため、本発明の電子機器を、風の影響を特に受けやすい高度計1000(ウェアラブル端末)として用いることは、より正確な圧力を測定する上で特に有効である。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態に係る電子機器について説明する。
図20は、本発明の第5実施形態に係る電子機器としてのナビゲーションシステムを示す正面図である。
図20に示すように、電子機器としてのナビゲーションシステム2000は、図示しない地図情報と、GPS(全地球測位システム:Global Positioning System)からの位置情報取得手段と、ジャイロセンサーおよび加速度センサーと車速データとによる自立航法手段と、圧力センサー1と、所定の位置情報または進路情報を表示する表示部2100とを備えている。
このナビゲーションシステム2000によれば、取得した位置情報に加えて高度情報を取得することができる。例えば、一般道路と位置情報上は略同一の位置を示す高架道路を走行する場合、高度情報を持たない場合には一般道路を走行しているのか高架道路を走行しているのかナビゲーションシステムでは判断できず、優先情報として一般道路の情報を使用者に提供してしまっていた。そこで、ナビゲーションシステム2000に圧力センサー1を搭載し、高度情報を圧力センサー1によって取得することで、一般道路から高架道路へ進入することによる高度変化を検出することができ、高架道路の走行状態におけるナビゲーション情報を使用者に提供することができる。
このような電子機器の一例としてのナビゲーションシステム2000は、圧力センサー1を有している。そのため、ナビゲーションシステム2000は、上述した圧力センサー1の効果を享受でき、高い信頼性を発揮することができる。
なお、本発明の電子機器は、前述の高度計およびナビゲーションシステムに限定されず、例えば、パーソナルコンピューター、デジタルスチールカメラ、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、時計(スマートウォッチを含む)、ドローン、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター等に適用することができる。
<第6実施形態>
次に、本発明の第6実施形態に係る移動体について説明する。
図21は、本発明の第6実施形態に係る移動体としての自動車を示す斜視図である。
図21に示すように、移動体としての自動車3000は、車体3100と、4つの車輪3200(タイヤ)と、を有しており、車体3100に設けられた図示しない動力源(エンジン)によって車輪3200を回転させるように構成されている。また、自動車3000は、車体3100に搭載されている電子制御ユニット(ECU:electronic control unit)3300を有しており、この電子制御ユニット3300に圧力センサー1が内蔵されている。電子制御ユニット3300は、圧力センサー1が車体3100の加速度や傾斜等を検出することにより、移動状態や姿勢等を把握し、車輪3200等の制御を的確に行うことができる。これにより、自動車3000は、安全で安定した移動をすることができる。なお、圧力センサー1は、自動車3000に備えられているナビゲーションシステム等に搭載されていてもよい。
このような移動体の一例としての自動車3000は、圧力センサー1を有している。そのため、自動車3000は、上述した圧力センサー1の効果を享受でき、高い信頼性を発揮することができる。
なお、本発明の移動体は、前述した自動車に限定されず、例えば、二輪車(原動機付き自転車を含む)、AGV(無人搬送車)、電車、飛行機、ドローン等に適用することができる。
以上、本発明の圧力センサー、電子機器および移動体を図示の各実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、他の任意の構成物や、工程が付加されていてもよい。また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
1…圧力センサー、2…基部、2A…第1分割片、2B…第2分割片、20…領域、21…先端部、211…貫通孔、212、213…凹部、22…基端部、222…凹部、23…段差部、27…接着剤層、3、3A、3B、3C、3D…圧力センサー素子、31…基板、31a…第1シリコン層、31b…酸化シリコン層、31c…第2シリコン層、311…ダイアフラム、311a…受圧面、312…凹部、32…センサー部、320…ブリッジ回路、321、322、323、324…ピエゾ抵抗素子、325…配線、33…周囲構造体、331、333…層間絶縁膜、332、334…配線層、3321、3341…ガードリング、3329、3349…配線部、3342…被覆層、3343…貫通孔、335…表面保護膜、336…封止層、337…端子、34…ベース基板、351…配線、352…端子、391…シリコン酸化膜、392…シリコン窒化膜、4…配線基板、41…シート材、411…基部、412…延出部、421、422、423、424、425…配線、431、432、433、434、435…電極端子、5…支持部、6…回路素子、7…シール部材、8…充填材、1000…高度計、1100…筐体、1110…ボタン、1120…裏蓋、1200…内部空間、1300…流路部、1310、1320、1330、1340…流路、1311、1321、1331、1341…開口、1350…接続部、1400…収納空間、1500…表示部、1600…カバー部材、1900…領域、1910…第1領域、1920…第2領域、1930…第3領域、1940…第4領域、2000…ナビゲーションシステム、2100…表示部、3000…自動車、3100…車体、3200…車輪、3300…電子制御ユニット、A…矢印、A1…第1平面、A2…第2平面、AVDC…駆動電圧、BW…ボンディングワイヤー、G…加速度、J…中心軸、O1…中心、Q…接合部材、S…圧力基準室、S1…内部空間、S2…空間、S3…部品収納空間、W…風、WB…ボンディングワイヤー

Claims (12)

  1. 柱状の基部と、
    前記基部の周方向にずれて配置され、前記基部の外側から受ける圧力により撓み変形する複数のダイアフラムと、
    各前記ダイアフラムに配置されているピエゾ抵抗素子と、を有し、
    異なる前記ダイアフラムに配置されている前記ピエゾ抵抗素子が電気的に直列に接続されていることを特徴とする圧力センサー。
  2. 前記基部は、円柱状である請求項1に記載の圧力センサー。
  3. 前記ピエゾ抵抗素子を含んで構成されているブリッジ回路を備えている請求項1または2に記載の圧力センサー。
  4. 前記基部は、内部空間を有し、
    前記内部空間に前記ダイアフラムが収納されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の圧力センサー。
  5. 前記基部は、前記内部空間と前記基部の外側とを連通する複数の貫通孔を有し、
    各前記ダイアフラムは、前記貫通孔と対向して配置され、前記貫通孔を介して前記基部の外側からの圧力を受ける請求項4に記載の圧力センサー。
  6. 複数の前記ピエゾ抵抗素子を電気的に接続する配線を備え、少なくとも一部が可撓性を有する配線基板を有している請求項1ないし5のいずれか1項に記載の圧力センサー。
  7. 前記内部空間内に設けられ、前記ダイアフラムを支持する支持部を有している請求項4ないし6のいずれか1項に記載の圧力センサー。
  8. 前記複数のダイアフラムは、前記基部の周方向に等間隔に離間して配置されている請求項1ないし7のいずれか1項に記載の圧力センサー。
  9. 前記ダイアフラムの数は、4つである請求項1ないし8のいずれか1項に記載の圧力センサー。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の圧力センサーを有することを特徴とする電子機器。
  11. 前記圧力センサーと、
    前記圧力センサーを収納している収納空間を有する筐体と、
    前記筐体の外面に設けられた第1開口を有し、前記筐体の外部と前記収納空間とを繋ぐ第1流路と、
    前記筐体の外面に設けられた第2開口を有し、前記筐体の外部と前記収納空間とを繋ぐ第2流路と、を有し、
    前記第1開口と前記第2開口とは、前記筐体の中心を介して反対側に設けられている請求項10に記載の電子機器。
  12. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の圧力センサーを有することを特徴とする移動体。
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