JP2018103554A - 印刷装置及び印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数色に発色可能な印刷媒体に対して印刷が行われた場合において、白スジが発生したり、重複部分が他の部分と異なる色に発色したりすることを抑制できる印刷装置、及び印刷方法を提供する。
【解決手段】印刷装置は、印加される単位面積当たりの熱エネルギーの量が第1量以上第2量以下のときに赤色に発色し、第2量よりも大きい第3量以上のときに黒色に発色する印刷媒体に印刷を行う。印刷装置は、印刷媒体を搬送する(S17、S29)。印刷装置は、印刷媒体のうち第1領域に単位面積当たり第4量Q4の熱エネルギーを印加する(S211)。印刷装置は、印刷媒体のうち第1領域と少なくとも一部が重複する第2領域に、単位面積当たり第5量Q5の熱エネルギーを印加する(S31)。第4量Q4及び第5量Q5は、何れも、第1量よりも大きく且つ第2量よりも小さい値となり、且つ、第4量Q4と第5量Q5とを加算した値が、第3量よりも小さい。
【選択図】図7

Description

本発明は、印刷装置及び印刷方法に関する。
感熱性の印刷媒体を搬送しながらサーマルヘッドによって印刷を行う印刷装置が知られている。このような印刷装置において、印刷動作中に印刷媒体の搬送が一旦停止され、その後、印刷媒体の搬送が再開される場合、印刷媒体の搬送停止前と搬送再開後とのそれぞれの印刷イメージの間に白スジ(ホワイトライン)が発生し、印刷品質が低下する場合がある。このため、白スジの発生を抑制する為の様々な技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。この技術の1つとして、搬送再開時、印刷時の搬送方向(以下、「順方向」という。)と反対方向(以下、「逆方向」という。)に印刷媒体を一旦搬送した後、印刷媒体を順方向に切り換え、順方向に印刷媒体を搬送しながらサーマルヘッドによって印刷を行う方法が知られている。
特開平3−155957号公報
上記の方法により印刷が行われる場合、印刷媒体のうち、搬送停止前にサーマルヘッドによって加熱される部分と搬送再開後にサーマルヘッドによって加熱される部分とが重複する場合がある。この場合、印刷媒体のうち加熱が重複する重複部分に印加される熱エネルギーが他の部分に印加される熱エネルギーよりも大きくなるので、双方で発色の状態が相違する可能性がある。特に、熱エネルギーの量に応じて複数色に発色可能な印刷媒体が用いられる場合、重複部分と他の部分とで異なる色に発色する可能性がある。この場合、単色に発色する印刷媒体が用いられる場合と比べて、印刷品質は大きく低下する。
本発明は、複数色に発色可能な印刷媒体に対して印刷が行われた場合において、白スジが発生したり、重複部分が他の部分と異なる色に発色したりすることを抑制できる印刷装置、及び印刷方法を提供することである。
本発明の第1態様に係る印刷装置は、印加される単位面積当たりの熱エネルギーの量が第1量以上第2量以下のときに第1色に発色し、前記第2量よりも大きい第3量以上のときに第2色に発色する印刷媒体に印刷を行う印刷装置であって、印刷媒体の搬送方向と直交する方向に並んだ複数の発熱体を有し、前記複数の発熱体に対して選択的に通電することによって前記印刷媒体に熱エネルギーを印加するサーマルヘッドと、前記印刷媒体を、搬送方向に沿って搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって前記印刷媒体が搬送される過程で、前記サーマルヘッドによって、前記印刷媒体のうち第1領域に単位面積当たり第4量の熱エネルギーを印加する第1制御手段と、前記搬送手段によって前記印刷媒体が搬送される過程で、前記サーマルヘッドによって、前記印刷媒体のうち前記搬送方向において前記第1領域と少なくとも一部が重複する第2領域に、単位面積当たり第5量の熱エネルギーを印加する第2制御手段とを備え、前記第4量及び前記第5量は、何れも、前記第1量よりも大きく且つ前記第2量よりも小さい値となり、且つ、前記第4量と前記第5量とを加算した値が、前記第3量よりも小さいことを特徴とする。
第1態様によれば、印刷装置は、印刷媒体の第1領域に単位面積当たり第4量の熱エネルギーを印加し、印刷媒体の第2領域に単位面積当たり第5量の熱エネルギーを印加することによって、印刷媒体の第1領域及び第2領域を第1色に発色させる印刷を行う。なお、第1領域と第2領域とで少なくとも一部が重複する。これに対し、印刷装置では、第4量と第5量とを加算した値が第3量よりも小さくなるように、熱エネルギーが調整される。このため、第1領域と第2領域とで重複する重複領域に印加される熱エネルギーの合計は、第3量以上とならない。この場合、重複領域は第2色に発色しない。従って、印刷装置は、重複領域が第2色に発色することによって印刷品質が低下することを抑制できる。
本発明の第2態様に係る印刷方法は、印加される単位面積当たりの熱エネルギーの量が第1量以上第2量以下のときに第1色に発色し、前記第2量よりも大きい第3量以上のときに第2色に発色する印刷媒体に印刷を行うための印刷方法であって、前記印刷媒体を、搬送方向に沿って搬送する搬送ステップと、前記搬送ステップによって前記印刷媒体が搬送される過程で、サーマルヘッドによって、前記印刷媒体のうち第1領域に単位面積当たり第4量の熱エネルギーを印加する第1制御ステップと、前記搬送ステップによって前記印刷媒体が搬送される過程で、前記サーマルヘッドによって、前記印刷媒体のうち前記搬送方向において前記第1領域と少なくとも一部が重複する第2領域に、単位面積当たり第5量の熱エネルギーを印加する第2制御ステップとを備え、前記第4量及び前記第5量は、何れも、前記第1量よりも大きく且つ前記第2量よりも小さい値となり、且つ、前記第4量と前記第5量とを加算した値が、前記第3量よりも小さいことを特徴とする。第2態様によれば、第1態様と同様の効果を奏することができる。
印刷装置1の斜視図である。 印刷装置1の断面図である。 印刷装置1の電気的構成を示すブロック図である。 熱エネルギー及び印加回数とOD値との関係を示すグラフである。 パルス印刷時にずれ現象が発生した場合の複数のラインLを示す図である。 パルス印刷時に繋ぎ処理が実行された場合の複数のラインLを示す図である。 第1印刷処理のフローチャートである。 パルス印刷時に繋ぎ処理が実行された場合の複数のラインLを示す図である。 タイマ印刷時に繋ぎ処理が実行された場合の複数のラインLを示す図である。 第2印刷処理のフローチャートである。 タイマ印刷時に繋ぎ処理が実行された場合の複数のラインLを示す図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照して説明する。参照する図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。図示されている装置の構成、各種処理のフローチャートなどは、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。以下の説明において、図1の右下側、左上側、右上側、左下側、上側、下側を、それぞれ、印刷装置1の右側、左側、後側、前側、上側、下側と定義する。
<印刷装置1の概要>
図1及び図2に示すように、印刷装置1は、サーマルヘッド31の複数の発熱素子32(図2参照)によって印刷媒体3Aに印加される単位面積当たりの熱エネルギーの量を制御することによって、印刷媒体3Aにドット単位で2色を発色させる2色刷り印刷を行う。印刷媒体3Aは、基材上に感熱発色層が積層されることによって形成される。感熱発色層は、色毎に1層ずつ積層されてもよいし、1つの感熱発色層が2色に発色してもよい。印刷装置1は、印刷媒体3Aをロール状に巻回したロールシート3を筐体2内に収容し、印刷媒体3Aを引き出して印刷する。
印刷装置1は、USB(Universal Serial Bus)ケーブルを介して外部端末(図示略)に接続可能である。外部端末は、例えば、汎用のパーソナルコンピュータ(PC)、携帯端末、タブレット端末等である。外部端末のCPU(図示略)は、インストールされたドライバソフト(図示略)を実行し、画像データから第1印刷データを作成する。第1印刷データは、画像データを構成する各画素を印刷媒体上で複数のドットによって表現するため、画像データを複数のドットデータに分解して対応させたデータである。
印刷装置1は、上部が開放する箱形態の筐体2を備える。筐体2は、正面視及び平面視略矩形状であり、前後方向に長い。筐体2上部の開放部分は、カバー5に覆われる。カバー5は、筐体2の後端部に回動可能に支持される。カバー5は、左右方向に延びる回転軸を支点に前端側を上下に揺動し、筐体2を開閉する。筐体2は、前面に、左右方向に移動可能なカットレバー9を備える。カットレバー9はカッターユニット8(図2参照)に連結する。カットレバー9が左右方向に移動すると、カッターユニット8が左右に移動し、印刷後の印刷媒体3Aが切断される。筐体2の前端部の上面には、電源スイッチを含む入力キー7が設けられる。入力キー7の後側には、透明樹脂製で板状のトレー6が立設される。トレー6の後側には、左右方向に長い排出口21(図2参照)が設けられる。排出口21は、カバー5の前端部と筐体2とによって形成される。トレー6は、排出口21から排出される印刷後の印刷媒体3Aを受ける。筐体2の背面下部には、電源コード10(図2参照)を接続するコネクタ(図示略)が設けられる。背面下部には、外部端末等と接続するUSBケーブル(図示略)を接続するコネクタ(図示略)が設けられる。
図2に示すように、筐体2内の後部には、シート収納部4が設けられる。シート収納部4は、側面視、下方へ向けて凹む円弧状に形成される。シート収納部4にはロールシート3が収納される。ロールシート3は、印刷が行われる面を内側にして巻回され、テープスプール42に保持される。テープスプール42は、シート収納部4の左右に立設された支持部41(図1参照)に係合し、シート収納部4内でロールシート3を回転可能に支持する。カバー5が開いた場合、テープスプール42は、支持部41に着脱可能である。シート収納部4の下方には、制御基板12が配置される。制御基板12は、印刷装置1の全体を制御するCPU51等(図3参照)を実装する。
シート収納部4の左前方には、レバー11(図1参照)が設けられる。レバー11の右側には、左右方向に延びるローラホルダ25が設けられる。ローラホルダ25は、プラテンローラ26を回転可能に保持する。レバー11は、巻きばね(図示略)によって、常に上方に付勢される。カバー5が閉じられると、レバー11は、カバー5によって下方に押圧される。レバー11は、ローラホルダ25に接続する。ローラホルダ25は、レバー11の上下方向への回動に連動し、後端の支点を中心に上下方向に移動する。レバー11が下方に回動すると、ローラホルダ25は下方に移動する。プラテンローラ26は、ロールシート3から引き出された印刷媒体3Aを、サーマルヘッド31に向けて押圧する。この場合、印刷装置1は印刷可能な状態になる。カバー5が開かれると、レバー11は上方に回動し、ローラホルダ25を上方に移動させる。ローラホルダ25に保持されたプラテンローラ26は、サーマルヘッド31及び印刷媒体3Aから離間する。この場合、印刷装置1は、印刷不能な状態になる。
筐体2は、シート収納部4の前側から前方斜め下方向へ向けて、ロールシート3から引き出された印刷媒体3Aを搬送する搬送路22を有する。搬送路22は、プラテンローラ26とサーマルヘッド31との間を通り、排出口21に接続する。印刷装置1は、印刷媒体3Aをシート収納部4から排出口21に搬送しながら印刷媒体3Aに印刷を行う。以下の説明において、印刷媒体3Aが搬送路22内で流通する方向を搬送方向という。搬送方向のうち、ロールシート3から排出口21に向かう方向を「順方向」といい、排出口21からロールシート3に向かう方向を「逆方向」という。
プラテンローラ26とサーマルヘッド31は、搬送路22の略中央に配置される。サーマルヘッド31は、印刷媒体3Aを加熱することによって印刷媒体3Aに含まれる色素を発色させ、ドットを形成することができる印刷ヘッドである。サーマルヘッド31は板形状であり、上側の表面に、印刷媒体3Aの搬送方向に直交する主走査方向(左右方向)に一列に並ぶ複数の発熱素子32を備える。サーマルヘッド31は、例えば360個の発熱素子32を一列に配列する。サーマルヘッド31が設けられた位置において、複数の発熱素子32が配列された主走査方向に直交する方向を、副走査方向という。副走査方向は、複数の発熱素子32付近において搬送方向と一致する。サーマルヘッド31には、サーマルヘッド31の温度を検出するサーミスタ33(図3参照)が設けられる。
プラテンローラ26は、ローラホルダ25に回転可能に軸支され、サーマルヘッド31の上方に配置される。プラテンローラ26は、複数の発熱素子32の列と平行な主走査方向に軸方向を揃えて配置され、複数の発熱素子32と対向する。プラテンローラ26は、ローラホルダ25によってサーマルヘッド31へ向けて付勢される。プラテンローラ26は、ギア(図示略)を介して搬送モータ60(図3参照)に接続され、搬送モータ60によって回転する。プラテンローラ26は、サーマルヘッド31との間に印刷媒体3Aを挟み、回転駆動する。これによって、印刷媒体3Aは搬送方向に沿って搬送される。
<印刷装置1の電気的構成>
図3を参照し、印刷装置1の電気的構成について説明する。印刷装置1は、印刷装置1の制御を司るCPU51を備える。CPU51には、ROM52、RAM53、及び、フラッシュメモリ54が接続される。ROM52には、CPU51が実行するプログラムが記憶される。ROM52には、後述する第1量Q1、第2量Q2、第3量Q3、第4量Q4、第5量Q5、及び、重複回数Dmが記憶される。RAM53には、種々の一時データが記憶される。フラッシュメモリ54には、外部端末から受信された第1印刷データが記憶される。
CPU51には、入出力インタフェイス56を介し、入力キー7、駆動回路57,58、温度検出回路61,62、通信インタフェイス59が接続される。印刷装置1の上面に設けられた入力キー7は、ユーザによる操作の入力を受け付ける。駆動回路57は、サーマルヘッド31に設けられた複数の発熱素子32のそれぞれに通電することによって熱エネルギーを印加する。CPU51は、複数の発熱素子32に対する通電を、駆動回路57を介して制御する。駆動回路58は、搬送モータ60を駆動する。搬送モータ60はパルスモータである。CPU51は、駆動回路58を介して搬送モータ60にパルス信号を出力し、プラテンローラ26を回転させる。これによって、印刷媒体3Aを所定の速度でドット列の1ライン分ずつ搬送する。
温度検出回路61は、サーマルヘッド31に設けられたサーミスタ33によってサーマルヘッド31の温度を検出する。温度検出回路62は、CPU51を含む電子回路を搭載する制御基板12に設けられたサーミスタ63によって、制御基板12の温度を検出する。通信インタフェイス59は、USBケーブル(図示略)を介して外部端末と通信するインタフェイス素子である。印刷装置1はUSBケーブルを介して外部端末から第1印刷データを受信する。なお、通信インタフェイス59は、Bluetooth(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)等の無線接続によって外部端末と通信するインタフェイスであってもよい。
<印刷動作の概要>
印刷装置1のCPU51は、サーマルヘッド31の複数の発熱素子32に選択的に通電する。印刷媒体3Aのうち通電された複数の発熱素子32に接触する部分に、熱エネルギーが印加される。これによってCPU51は、複数の発熱素子32の配列に対応して1列に並ぶドット列を複数形成させる。ドット列を、「ライン」という。
CPU51は、搬送モータ60によりプラテンローラ26を回転させて印刷媒体3Aを順方向に搬送させながら、複数の発熱素子32に対する通電を間欠的に複数回行う。これによって、順方向に搬送される印刷媒体3Aに対する熱エネルギーの印加が、間欠的に複数回行われる。その結果、印刷媒体3Aに対し、1ラインにおけるドットの並びの方向と直交する方向に並列して配置された複数のラインが形成される。複数のラインは、各ドットの形成の有無によって印刷媒体3A上で濃淡を構成し、文字、画像等の印刷イメージを形成する。以上の動作を「印刷動作」という。印刷動作によって印刷媒体3Aに形成される1ラインにおけるドットの並びの方向を、便宜上、主走査方向(図5等参照)とする。また、印刷媒体3Aに形成される複数のラインが並列する方向を、便宜上、副走査方向(図5等参照)とする。
<パルス印刷の概要>
印刷動作が実行される場合において、CPU51は、複数の発熱素子32に対する間欠的な通電を、駆動回路58から搬送モータ60に出力されるパルス信号に同期させて行う場合がある。なお、駆動回路58から搬送モータ60に出力されるパルス信号に応じて、搬送モータ60は回転し、プラテンローラ26は回転する。又、複数の発熱素子32に対する間欠的な通電に応じて、複数の発熱素子32から印刷媒体3Aに対して熱エネルギーが間欠的に印加される。つまり、プラテンローラ26の回転によって印刷媒体3Aが搬送されることに同期して、複数の発熱素子32から印刷媒体3Aに対して熱エネルギーが間欠的に印加される。このような印刷動作を、「パルス印刷」という。なお、印刷媒体3Aに対する熱エネルギーの間欠的な印加によって形成される複数のラインは、互いに重なってもよいし、重ならなくてもよい。何れの場合も、複数のラインは一定間隔で形成されるので、色味は均一となる。なお、CPU51は、パルス印刷の他に後述するタイマ印刷を実行する場合もある。タイマ印刷の詳細については、後述する第2実施形態で説明する。
<印刷媒体3Aの特性>
サーマルヘッド31の複数の発熱素子32によって印刷媒体3Aに熱エネルギーが印加された場合、印刷媒体3Aのうち熱エネルギーが印加された部分の温度は上昇し、発色する。発色部分の色は、複数の発熱素子32に印加される熱エネルギーの量、即ち、印刷媒体3Aに印加される熱エネルギーの単位面積当たりの量に応じて、赤色又は黒色となる。
図4(a)は、サーマルヘッド31の複数の発熱素子32のそれぞれに印加される熱エネルギーの量と、印刷媒体3Aの発色部分の赤色又は黒色の光学濃度(OD値)との関係を示すグラフである。印刷媒体3Aは、複数の発熱素子32のそれぞれに印加される熱エネルギーの量が相対的に小さい場合、赤色に発色する。一方、印刷媒体3Aは、複数の発熱素子32のそれぞれに印加される熱エネルギーの量が相対的に大きい場合、黒色に発色する。具体的には次の通りである。印刷媒体3Aは、複数の発熱素子32のそれぞれに印加される熱エネルギーの量がq1以上q2以下(但し、q1<q2)の場合、印刷媒体3Aのうち複数の発熱素子32との接触部分は、赤色に発色する。一方、印刷媒体3Aは、サーマルヘッド31に印加される熱エネルギーの量がq3(但し、q2<q3)よりも大きい場合、印刷媒体3Aのうち複数の発熱素子32との接触部分は、黒色に発色する。なお上記において、「q1<q2<q3」の関係が成立する。
ここで、印刷媒体3Aに対して印加される熱エネルギーの量Qtは、複数の発熱素子32のそれぞれに印加される熱エネルギーの量qを用い、次の式(1−1)によって示される。
Qt=q−E ・・・(1−1)
但し、Eは、複数の発熱素子32のそれぞれに印加される熱エネルギーのうち、印刷媒体3Aに印加されず外部に放出される熱エネルギーの量を示す。又、印刷媒体3Aのうち各発熱素子32に接触する部分に印加される単位面積当たりの熱エネルギーの量Qsは、次の式(1−2)によって示される。
Qs=Qt/S=(q−E)/S ・・・(1−2)
但し、Sは、1画素の画像の専有面積を示す。このため、複数の発熱素子32のそれぞれに印加される熱エネルギーの量がq1、q2、q3の場合、印刷媒体3Aのうち各発熱素子32に接触する部分に印加される熱エネルギーの単位面積当たりの量は、それぞれ、Q1(=(q1−E)/S)、Q2(=(q2−E)/S)、Q3(=(q3−E)/S)のように示すことができる。
つまり、印刷媒体3Aは、各発熱素子32と接触する部分において印加される熱エネルギーの単位面積当たりの量がQ1以上Q2以下(但し、Q1<Q2)の場合、赤色に発色する。一方、印刷媒体3Aは、印加される熱エネルギーの単位面積当たりの量がQ3(但し、Q2<Q3)よりも大きい場合、黒色に発色する。なお上記において、「Q1<Q2<Q3」の関係が成立する。以下、Q1、Q2、Q3をそれぞれ、「第1量」「第2量」「第3量」という。印刷媒体3Aのうち各発熱素子32と接触する部分において印加される熱エネルギーの単位面積当たりの量を、単に「印刷媒体3Aに印加される単位面積当たりの熱エネルギー」という。
図4(b)は、複数の発熱素子32のそれぞれに所定の熱エネルギー(約139μJ)が印加される回数(印加回数)と、赤色又は黒色のOD値との関係を示すグラフである。このグラフで示される関係は、言い換えれば、印刷媒体3Aに対する熱エネルギーの印加回数とOD値との関係に対応する。OD値は、印加回数の増加に伴って概ね線形で増加する。このため、印刷媒体3Aに対して熱エネルギーが複数回印加された場合、この部分は、印加された熱エネルギーの量の単位面積当たりの合計値に応じた色に発色する。
<パルス印刷の一時停止、再開>
CPU51は、パルス印刷の途中で印刷媒体3Aの搬送を一時的に停止させる場合がある。搬送が一時的に停止される場合の具体例の一つとして、サーマルヘッド31の温度が所定温度以上となった場合が挙げられる。この場合、CPU51は、複数の発熱素子32に対する熱エネルギーの印加を一時的に停止させてサーマルヘッド31の温度を所定温度以下まで冷却させるため、搬送モータ60の回転を一時的に停止させてプラテンローラ26の回転を一時的に停止させる。これによって、印刷媒体3Aの搬送は一時的に停止され、同時に、印刷媒体3Aに対する間欠的な熱エネルギーの印加も停止される。CPU51は、サーマルヘッド31の温度が所定温度以下まで冷却された後、搬送モータ60の回転を再開させてプラテンローラ26の回転を再開させ、同時に、複数の発熱素子32に対する間欠的な熱エネルギーの印加も再開させる。これによって、印刷媒体3Aの搬送は再開され、同時に、印刷媒体3Aに対する間欠的な熱エネルギーの印加も再開される。
上記において、印刷媒体3Aの搬送の停止時及び再開時、プラテンローラ26の回転加速度は変動する。加速度の変動に応じ、プラテンローラ26に対して印刷媒体3Aがスリップする場合がある。この場合、プラテンローラ26に対する印刷媒体3Aの位置がずれる。以下、この現象を「ずれ現象」という。。ずれ現象が発生した場合、印刷媒体3Aは、プラテンローラ26及び搬送モータ60の回転停止後も余分に搬送され、その後停止する。なお、ずれ現象の発生の要因は、上記に限定されない。例えば、印刷媒体3Aの搬送の停止時に印刷媒体3Aが切断されたことに応じて、上記のずれが発生する場合もある。
図5、図6を参照し、パルス印刷の途中でずれ現象が発生した場合に印刷媒体3Aに形成される複数のラインLを説明する。なお、CPU51は、パルス印刷を実行する場合において、間欠的に熱エネルギーが複数回印加されることにより印刷媒体3Aに形成されるそれぞれのラインの副走査方向の位置が、互いに相違するように、印刷媒体3Aに対する熱エネルギーの印加のタイミングを制御するものとする。具体的には、例えば、M(Mは1以上の整数)回目と「M+1」回目とのそれぞれのタイミングで熱エネルギーが印加されることにより印刷媒体3Aに形成される2つのラインの副走査方向の位置が、互いに相違するように、熱エネルギーの印加のタイミングが制御される。従って、印刷媒体3Aに対する熱エネルギーの印加によって形成される複数のラインは、副走査方向において互いに重ならない。
図5、図6では、単位面積当たり第1量Q1以上第2量Q2以下の熱エネルギー(以下、印加量Qrという。)が印刷媒体3Aに対して間欠的に印加されたことを前提とする(図5、図6(b)(c)のそれぞれの上段のグラフ参照)。なお、図5、図6、及び、後述する図8、図9、図11では、理解を容易とするため、印刷媒体3Aに対してサーマルヘッド31が相対移動したことを示す矢印によって、印刷媒体3Aとサーマルヘッド31との相対的な位置関係の変化を示している。この場合、印刷媒体3Aのうち単位面積当たり印加量Qrの熱エネルギーが印加された部分、即ち、それぞれの発熱素子32と接触する部分は、赤色に発色する。印刷媒体3Aに形成される複数のラインLのそれぞれには、複数の赤色のドットdが含まれる。以下、各ラインLのそれぞれに含まれる複数のドットdの色を、「ラインLの色」と言い換える。
図5は、パルス印刷の途中で印刷媒体3Aの順方向への搬送が一時的に停止されたときにずれ現象が発生し(a−1)、その後、印刷媒体3Aの順方向への搬送が再開された場合(a−2)を示す。パルス印刷時、印刷媒体3Aに対する熱エネルギーの間欠的な印加は、搬送モータ60に出力されるパルス信号に同期して実行される。搬送モータ60に対するパルス信号の出力が停止されて搬送モータ60の回転が停止されるタイミングt11で、印刷媒体3Aに対する熱エネルギーの間欠的な印加も停止される。ここで、ずれ現象の発生に応じ、印刷媒体3Aは、サーマルヘッド31に対する熱エネルギーの印加が停止されたタイミングt11の後も、プラテンローラ26に対して一定期間継続して余分に搬送され、その後、タイミングt12で停止する(a−1)。このため、印刷媒体3Aのうち、搬送モータ60に対するパルス信号の出力が一旦停止される前に熱エネルギーが印加された領域と、搬送モータ60に対するパルス信号の出力が再開された後に熱エネルギーが印加された領域との間は、副走査方向に離隔する(a−2)。
以下、搬送モータ60に対するパルス信号の出力が一旦停止される前に熱エネルギーが印加された印刷媒体3Aの領域を、「前領域Rs」という。搬送モータ60に対するパルス信号の出力が再開された後で熱エネルギーが印加された印刷媒体3Aの領域を、「後領域Rt」という。印刷媒体3Aのうち前領域Rsと後領域Rtとの間の領域を、「空白領域Rp」という。印刷媒体3Aのうち前領域Rs及び後領域Rtには、それぞれ、熱エネルギーが間欠的に印加されることによって赤色の複数のラインLが形成される。一方、印刷媒体3Aのうち熱エネルギーが印加されない空白領域Rpは発色せず、ラインLは形成されない。このため空白領域Rpは、印刷媒体3Aに形成される赤色の印刷イメージに白スジとなって現れ、印刷品質を低下させる。
<繋ぎ処理の概要>
繋ぎ処理は、上記の空白領域Rpの発生を抑制する為の処理である。繋ぎ処理では、印刷媒体3Aの順方向への搬送が一旦停止された後、印刷媒体3Aの順方向への搬送が再開される前に、印刷媒体3Aを逆方向に搬送させる。
図6は、ずれ現象の発生時に繋ぎ処理が実行された場合において、印刷媒体3Aに形成された複数のラインLを示す。図6(b)は、印刷媒体3Aへの順方向への搬送が一旦停止され(b−1)、前領域Rsに隣接する位置にサーマルヘッド31が配置されるまで印刷媒体3Aが逆方向に搬送され(b−2)、その後、印刷媒体3Aの順方向への搬送が再開された場合(b−3)を示す。この場合、図5と異なり、前領域Rsと後領域Rtとは隣接し、間に空白領域Rpは形成されない。このため、印刷媒体3Aに形成される赤色の印刷イメージに白スジは現れず、印刷品質は維持される。
しかし、印刷媒体3Aの逆方向への搬送の開始時及び停止時にも、ずれ現象は発生する可能性がある。このため印刷媒体3Aは、プラテンローラ26及び搬送モータ60の回転停止後も逆方向に余分に搬送され、その後停止する場合がある。従って、図6(b)に示すように、前領域Rsに隣接する位置にサーマルヘッド31が正確に配置されるように印刷媒体3Aを逆方向に搬送できない可能性がある。なお、前領域Rsにサーマルヘッド31が到達する前に印刷媒体3Aの逆方向への搬送が停止した場合、空白領域Rpは残存し、印刷イメージに白スジが現れる。従って、ずれ現象の程度が変動しても、空白領域Rpの形成が確実に抑制できるように、通常、前領域Rsにサーマルヘッド31が重複するまで、印刷媒体3Aは逆方向に搬送される。
図6(c)は、印刷媒体3Aへの順方向への搬送が一旦停止され(c−1)、前領域Rsと重複する位置にサーマルヘッド31が配置されるまで印刷媒体3Aが逆方向に搬送され(c−2)、その後、印刷媒体3Aの順方向への搬送が再開された場合(c−3)を示す。前領域Rsと後領域Rtとのそれぞれの一部は重複する。以下、前領域Rsと後領域Rtとのそれぞれの重複する領域を、「重複領域Rm」という。印刷媒体3Aの重複領域Rmには、搬送モータ60に対するパルス信号の出力が一旦停止される前に単位面積当たり印加量Qrの熱エネルギーが印加され、次いで、搬送モータ60に対するパルス信号の出力が再開された後で単位面積当たり印加量Qrの熱エネルギーが印加される。つまり、印刷媒体3Aの重複領域Rmには、単位面積当たり印加量Qrの熱エネルギーが2回印加される。
ここで図4(b)を参照して説明したように、印刷媒体3Aに熱エネルギーが複数回印加された場合、この部分は、印刷媒体3Aに印加された熱エネルギーの単位面積当たりの合計値に応じた色に発色する。このため(c−2)の重複領域Rmに形成される複数のラインLは、印加量Qrの2回分の合計値Qr×2に応じた色に発色する。ここで、合計値Qr×2が第3量Q3以上の場合、印刷媒体3Aは黒色に発色する。この場合、前領域Rs及び後領域Rtのうち重複領域Rmを除く領域に形成される複数のラインLの色(赤色)と、重複領域Rmに形成される複数のラインLの色(黒色)とが相違する。このため重複領域Rmは、印刷媒体3Aに形成される赤色の印刷イメージに黒色のスジとなって現れ、印刷品質を低下させる。
<第1印刷処理>
CPU51は、上記のように赤色の印刷イメージに黒色のスジが現れることによる印刷品質の低下を抑制するため、第1印刷処理(図7参照)を実行する。図7を参照し、第1印刷処理について説明する。CPU51は、印刷動作を開始させるための指示が入力キー7を介して入力された場合、フラッシュメモリ54に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、第1印刷処理を開始する。
CPU51は、フラッシュメモリ54に記憶された第1印刷データを取得する(S11)。CPU51は、第1印刷データに基づいて第2印刷データを生成する(S13)。図8に示すように、第1印刷データは、画像データG全体を複数のドットデータに分解して対応させたデータである。一方、第2印刷データは、画像データGのうち重複領域Rmに対応する領域Gmを複数のドットデータに分解して対応させたデータである。言い換えれば、第1印刷データは、印刷媒体3Aの前領域Rs、及び、印刷媒体3Aの後領域Rtのうち重複領域Rmを除く領域に熱エネルギーを印加して複数のラインLを形成させるための印刷データに対応する。第2印刷データは、印刷媒体3Aの重複領域Rmに熱エネルギーを印加して複数のラインLを形成させるための印刷データに対応する。
CPU51は、前領域Rsの一部の領域であって重複領域Rmを少なくとも含む第1領域R1を定義する。CPU51は、後領域Rtの一部の領域であって重複領域Rmを少なくとも含む第2領域R2を定義する。CPU51は、第2領域R2のうち重複領域Rmを除く第3領域R3を定義する。図8では、理解を容易とするために、画像データGのうち第1領域R1、第2領域R2、及び、第3領域R3のそれぞれに対応する部分が示されている。なお、画像データGのうち第1領域R1及び第3領域R3に対応する部分を印刷媒体3Aに印刷するための印刷データとして、S11の処理によって取得された第1印刷データが使用される。画像データGのうち重複領域Rmに対応する部分を印刷媒体3Aに印刷するための印刷データとして、S13の処理によって生成された第2印刷データが使用される。
図7に示すように、CPU51は、ROM52に記憶された第4量Q4及び第5量Q5を取得する(S151)。第4量Q4及び第5量Q5は、何れも、印刷媒体3Aに印加される熱エネルギーの単位面積当たりの量を示す。
第4量Q4及び第5量Q5は、何れも、第1量Q1よりも大きく第2量Q2よりも小さい値となる(式(2−1)参照)。第4量Q4及び第5量Q5は同値である(式(2−2)参照)。第4量Q4及び第5量Q5は、第3量Q3を2で除算した値よりも小さい(式(2−3)参照)。第4量Q4及び第5量Q5を加算した値は、第3量Q3よりも小さい(式(2−4)参照)。詳細には、第4量Q4及び第5量Q5を加算した値は、第2量Q2以下となる(式(2−5)参照)。つまり、第4量Q4及び第5量Q5は、次の式(2−1)〜(2−5)に示す関係を満たす。
Q1<Q4<Q2、Q1<Q5<Q2 ・・・(2−1)
Q4=Q5 ・・・(2−2)
Q4<Q3/2、Q5<Q3/2 ・・・(2−3)
(Q4+Q5)<Q3 ・・・(2−4)
(Q4+Q5)≦Q2 ・・・(2−5)
CPU51は、駆動回路58を制御して搬送モータ60に対するパルス信号の出力を開始させる。駆動回路58は、印刷媒体3Aが搬送方向に沿って順方向に搬送される向きにプラテンローラ26が回転するように、搬送モータ60にパルス信号を出力する。搬送モータ60はプラテンローラ26の回転を開始させ、印刷媒体3Aの順方向への搬送が開始される(S17)。
CPU51は、印刷媒体3Aが順方向に搬送される過程で、S11の処理によって取得された第1印刷データに基づいて次のS19、S211の処理を行う。CPU51は、印刷媒体3Aの前領域Rsのうち第1領域R1(図8参照)を除く領域に対するパルス印刷を実行する(S19)。このとき、CPU51は、単位面積当たり印加量Qrの熱エネルギーが印刷媒体3Aに印加されるように、サーマルヘッド31の複数の発熱素子32に対する通電量を制御する。印刷媒体3Aの前領域Rsのうち第1領域R1を除く領域に、赤色の複数のラインが形成される(図8(d−1)参照)。
CPU51は、印刷媒体3Aの前領域Rsのうち第1領域R1を除く領域に対するパルス印刷の終了後、印刷媒体3Aの第1領域R1に対するパルス印刷を実行する(S211)。このとき、CPU51は、単位面積当たり第4量Q4の熱エネルギーが印刷媒体3Aに印加されるように、サーマルヘッド31の複数の発熱素子32に対する通電量を制御する。第4量Q4は、式(2−1)の関係を満たす。このため、印刷媒体3Aの第1領域R1に、赤色の複数のラインLが形成される(図8(d−1)参照)。
CPU51は、印刷媒体3Aの第1領域R1に対するパルス印刷の終了後、駆動回路58から搬送モータ60に対するパルス信号の出力を停止させ、搬送モータ60の回転を停止させる。同時に、CPU51は、印刷媒体3Aに対する間欠的な熱エネルギーの印加も停止させる。又、搬送モータ60の回転停止に応じてプラテンローラ26の回転が停止され、印刷媒体3Aの順方向への搬送は停止される(S23)。なお、ずれ現象が発生した場合、搬送モータ60及びプラテンローラ26の回転停止のタイミングに対し、印刷媒体3Aは余分に搬送されて停止する。このため、図8(d−1)に示すように、サーマルヘッド31は、印刷媒体3Aの前領域Rsに対して副走査方向に離隔した位置に配置される。
CPU51は、駆動回路58を制御して搬送モータ60に対するパルス信号の出力を開始させる。駆動回路58は、印刷媒体3Aが搬送方向に沿って逆方向に搬送される向きにプラテンローラ26が回転するように、搬送モータ60にパルス信号を出力する。搬送モータ60はプラテンローラ26の回転を開始させ、印刷媒体3Aの逆方向への搬送が開始される(S25)。CPU51は、印刷媒体3Aが逆方向に所定長さ分搬送された後、駆動回路58から搬送モータ60に対するパルス信号の出力を停止させ、搬送モータ60の回転を停止させる。搬送モータ60の回転停止に応じてプラテンローラ26の回転が停止され、印刷媒体3Aの逆方向への搬送は停止される(S27)。このとき、前領域Rsにサーマルヘッド31が重複するまで、印刷媒体3Aは逆方向に搬送される(図8(d−2)参照)。
CPU51は、駆動回路58を制御して搬送モータ60に対するパルス信号の出力を開始させる。駆動回路58は、印刷媒体3Aが搬送方向に沿って順方向に搬送される向きにプラテンローラ26が回転するように、搬送モータ60にパルス信号を出力する。搬送モータ60はプラテンローラ26の回転を開始させ、印刷媒体3Aの順方向への搬送が開始される(S29)。
CPU51は、印刷媒体3Aが順方向に搬送される過程で、印刷媒体3Aの第2領域R2に対するパルス印刷を実行する(S31)。詳細は次の通りである。はじめにCPU51は、S13の処理によって生成された第2印刷データに基づいて、第2領域R2のうち重複領域Rmに対するパルス印刷を実行する。次いでCPU51は、S11の処理によって取得された第1印刷データに基づいて、第2領域R2のうち第3領域R3に対するパルス印刷を実行する。これらのとき、CPU51は、単位面積当たり第5量Q5の熱エネルギーが印刷媒体3Aに印加されるように、サーマルヘッド31の複数の発熱素子32に対する通電量を制御する。
ここで、印刷媒体3Aの重複領域Rmには、S211の処理によって、単位面積当たり第4量Q4の熱エネルギーが印加されている。つまり、重複領域Rmには、S211、S31の2つの処理によって、熱エネルギーが2回印加されている。重複領域Rmは、印加された熱エネルギーの単位面積当たりの合計値「Q4+Q5」に応じた色に発色する。なお、第4量Q4及び第5量Q5を加算した値は、式(2−4)、式(2−5)の関係を満たす。このため、印刷媒体3Aの重複領域Rmに、赤色の複数のラインLが形成される(図8(d−3)参照)。
CPU51は、印刷媒体3Aの第2領域R2に対するパルス印刷の終了後、S11の処理によって取得された第1印刷データに基づいて、印刷媒体3Aの後領域Rtのうち第2領域R2を除く領域に対するパルス印刷を実行する(S33)。このとき、CPU51は、単位面積当たり印加量Qrの熱エネルギーが印刷媒体3Aに印加されるように、サーマルヘッド31の複数の発熱素子32に対する通電量を制御する。印刷媒体3Aの後領域Rtのうち第2領域R2を除く領域に、赤色の含まれる複数のラインLが形成される(図8(d−3)参照)。
CPU51は、印刷媒体3Aの後領域Rtのうち第2領域R2を除く領域に対する印刷の終了後、駆動回路58から搬送モータ60に対するパルス信号の出力を停止させ、搬送モータ60の回転を停止させる。同時に、CPU51は、印刷媒体3Aに対する間欠的な熱エネルギーの印加も停止させる。又、搬送モータ60の回転停止に応じてプラテンローラ26の回転が停止され、印刷媒体3Aの順方向への搬送は停止される(S35)。CPU51は第1印刷処理を終了させる。
<第1実施形態の作用、効果>
以上のように、印刷装置1のCPU51は、印刷媒体3Aの第1領域R1に単位面積当たり第4量Q4の熱エネルギーを印加し、印刷媒体3Aの第2領域R2に単位面積当たり第5量Q5の熱エネルギーを印加することによって、印刷媒体3Aの第1領域R1及び第2領域R2に赤色の複数のラインを形成させる。なお、第1領域R1と第2領域R2とは、重複領域Rmで重複する。これに対し、CPU51は、第4量Q4と第5量Q5とを加算した値「Q4+Q5」が第3量Q3よりも小さくなるように、それぞれの熱エネルギーの量が調整される(式(2−4)参照)。このため、重複領域Rmに印加される熱エネルギーの合計「Q4+Q5」は、第3量Q3以上とならない。この場合、重複領域Rmに形成される複数のラインは黒色とならない。従って、CPU51は、重複領域Rmが黒色に発色することによって、赤色の印刷イメージの印刷品質が低下することを抑制できる。
CPU51は繋ぎ処理を実行する。繋ぎ処理では、印刷媒体3Aを順方向に搬送させて第1領域R1に赤色の複数のラインを形成させるパルス印刷(S17、S19、S211)が行われた後、印刷媒体3Aの搬送が停止される(S23)。次いで、印刷媒体3Aは逆方向に一旦搬送される(S25)。次いで、印刷媒体3Aは順方向に搬送され(S25)、第2領域R2に赤色の複数のラインを形成させるパルス印刷(S31、S33)が実行される。この場合、第1領域R1と第2領域R2とで少なくとも一部が重複し、空白領域Rpは発生しない。このため、CPU51は、第1領域R1と第2領域R2との間に空白領域Rpが形成されることによって印刷イメージに白スジが発生することを抑制できる。
パルス印刷の場合、CPU51は、複数の発熱素子32に対する間欠的な通電を、駆動回路58から搬送モータ60に出力されるパルス信号に同期させて行う。プラテンローラ26の回転によって印刷媒体3Aが搬送されることに同期して、複数の発熱素子32から印刷媒体3Aに対して熱エネルギーが間欠的に印加される。間欠的に熱エネルギーが複数回印加されることにより印刷媒体3Aに形成されるそれぞれのラインの副走査方向の位置が、互いに相違するように、印刷媒体3Aに対する熱エネルギーの印加のタイミングが制御される場合がある。この場合、印刷媒体3Aに対する熱エネルギーの印加によって形成される複数のラインは、副走査方向において互いに重ならない。このため、CPU51は、第4量Q4と第5量Q5との和が第3量Q3よりも小さくなるように熱エネルギーを調整する(式(2−4)参照)ことによって、重複領域Rmに第3量Q3以上の熱エネルギーが印加されることを適切に抑制できる。従って、CPU51は、黒色の複数のラインが重複領域Rmに形成されることによって印刷品質が低下することを、効果的に抑制できる。
パルス印刷において、複数のラインが互いに重ならない場合、重複領域Rmに対する熱エネルギーの印加は2回実行される。1回目の熱エネルギーの量は第4量Q4であり、2回目の熱エネルギーの量は第5量Q5である。これに対しCPU51は、第4量Q4及び第5量Q5がそれぞれ第3量Q3を2で除算した値よりも小さくなるように、それぞれの熱エネルギーの量が調整される(式(2−3)参照)。この場合、第4量Q4と第5量Q5とを加算した「Q4+Q5」値は、第3量よりも常に小さくなる(式(2−4)参照)。従って、CPU51は、重複領域Rmに印加される熱エネルギーの合計値「Q4+Q5」が第3量Q3よりも大きくなることを防止できるので、黒色の複数のラインが重複領域Rmに形成されることによって印刷品質が低下することを抑制できる。
繋ぎ処理が実行されない場合、CPU51は、第1印刷データに基づいて印刷媒体3Aに対する熱エネルギーの印加が実行される。一方、繋ぎ処理が実行される場合、重複領域Rmに対する熱エネルギーの印加が、繋ぎ処理が実行されない場合に対して余分に実行されることになる。しかし、重複領域Rmに対する熱エネルギーの印加を行なうための印刷データは、第1印刷データに含まれない。これに対し、CPU51は、第1印刷データに基づいて第2印刷データを生成する(S13)。CPU51は、印刷媒体3Aの第1領域R1及び第3領域R3に熱エネルギーを印加して複数のラインを形成させるための印刷データとして、第1印刷データを使用する。CPU51は、印刷媒体3Aの重複領域Rmに熱エネルギーを印加して複数のラインLを形成させるための印刷データとして、生成された第2印刷データを使用する。このため、CPU51は、第1領域R1、重複領域Rm、及び、第3領域R3に対する熱エネルギーの印加を適切に実行できる。
CPU51は、印刷媒体3Aの重複領域Rmに印加される熱エネルギーの量である第3量Q3及び第4量Q4を、同値とする(式(2−2)参照)。これによって、CPU51は、第1領域R1に対して印加する熱エネルギーの量(第4量Q4)と、第2領域R2に対して印加する熱エネルギーの量(第5量)とを共通化できる。従って、CPU51は、第1領域R1及び第2領域R2に対する熱エネルギーの印加制御を容易に実行できる。
CPU51は、印刷媒体3Aの重複領域Rmに印加される熱エネルギーの量である第3量Q3及び第4量Q4を加算した合計値「Q4+Q5」を、第2量Q2以下とする(式(2−5)参照)。この場合、CPU51は、重複領域Rmに赤色の複数のラインを適切に形成させることができるので、第1領域R1及び第2領域R2の全域に赤色の複数のラインを形成させることができる。従って、印刷装置は、印刷品質を良好に維持できる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態について説明する。印刷装置1の概要及び電気的構成、並びに、印刷媒体3Aの特性は、第1実施形態と同一である。第2実施形態では、パルス印刷に加えてタイマ印刷が実行される。なお、以下のパルス印刷時においても、印刷媒体3Aに形成される複数のラインの位置がが互いに相違するように制御されることを前提とする。
<タイマ印刷の概要>
タイマ印刷では、複数の発熱素子32に対する間欠的な通電を所定周期で行う。タイマ印刷は、搬送モータ60に対するパルス信号の出力が停止されて搬送モータ60の回転が停止してから所定時間実行される。このため、ずれ現象が発生する場合、搬送モータ60及びプラテンローラ26の回転停止から、印刷媒体3Aの搬送が停止するまでの間、タイマ印刷が実行される。
例えば図9(e−1)に示すように、パルス印刷の実行中のタイミングt21で、搬送モータ60に対するパルス信号の出力が停止されて搬送モータ60の回転が停止し、プラテンローラ26の回転も停止したとする。又、ずれ現象の発生により、印刷媒体3Aが減速しながら余分に移動し、タイミングt22で停止したとする。この場合、CPU51は、タイミングt21〜t22の間、タイマ印刷を実行する。この間、複数の発熱素子32から印刷媒体3Aに対して熱エネルギーが所定周期で間欠的に印加される。なお、タイマ印刷により印刷媒体3Aに周期的に印加される単位面積当たりの熱エネルギーは、印加量Qrであるとする。
タイマ印刷が実行されている間、それぞれのラインの副走査方向の一部は互いに重複する。具体的には、例えば、M(Mは1以上の整数)回目と「M+1」回目とのそれぞれのタイミングで熱エネルギーが印加されることにより印刷媒体3Aに形成される2つのラインのそれぞれの副走査方向の一部どうしは、互いに重複する。又、印刷媒体3Aの搬送速度が一定レベルよりも低下する程、それぞれのラインの副走査方向の一部は互いに密に重複する。
タイマ印刷により形成される複数のラインLのそれぞれの重複部分には、単位面積当たり印加量Qrの熱エネルギーが重複して印加される。以下、重複する回数を、「重複回数D」という。複数のラインLのうち最も密に重複する部分における重複回数Dを「重複回数Dm」という。前述のように、印刷媒体3Aに熱エネルギーが複数回印加された場合、この部分は、印刷媒体3Aに印加された熱エネルギーの単位面積当たりの合計値に応じた色に発色する。このため(e−1)に示すように、複数のラインの重複部分は、印加量Qrの重複回数D分の合計値Qr×Dに応じた色に発色する。ここで、合計値Qr×Dが第3量Q3以上となった場合、印刷媒体3Aは黒色に発色する。
パルス印刷及びタイマ印刷の実行時に繋ぎ処理が実行される場合、印刷媒体3Aへの順方向への搬送が一旦停止され(e−1)、印刷媒体3Aが逆方向に搬送され(e−2)、その後、印刷媒体3Aの順方向への搬送が再開される(e−3)。印刷媒体3Aの順方向への搬送が再開された後、CPU51はパルス印刷を実行する(e−3)。
印刷媒体3Aの順方向への搬送が再開される前の時点(e−2)で、印刷媒体3Aの重複領域Rmには、最大で単位面積当たりQr×Dmの熱エネルギーが既に重複して印加されている。印刷媒体3Aの順方向への搬送が再開されてパルス印刷が実行されることによって、重複領域Rmに単位面積当たり印加量Qrの熱エネルギーが更に印加される。つまり、印刷媒体3Aの重複領域Rmには、最大で単位面積当たり「Qr×(Dm+1)」の熱エネルギーが重複して印加される。重複領域Rmに形成される複数のラインは、単位面積当たり「Qr×(Dm+1)」の量の熱エネルギーに応じた色に発色する。ここで、「Qr×(Dm+1)」が第3量Q3以上の場合、印刷媒体3Aは黒色に発色する。この場合、重複領域Rmの少なくとも一部は、印刷媒体3Aに形成される赤色の印刷イメージに黒色のスジとなって現れ、印刷品質を低下させる。
<第2印刷処理>
CPU51は、上記のように黒色のスジが赤色の印刷イメージに現れることによる印刷品質の低下を抑制するため、第2印刷処理(図10参照)を実行する。図10を参照し、第2印刷処理について説明する。第1印刷処理と同一の処理については、同一符号を付し、説明を簡略化する。CPU51は、印刷動作を開始させるための指示が入力キー7を介して入力された場合、フラッシュメモリ54に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、第2印刷処理を開始する。
CPU51は、フラッシュメモリ54に記憶された第1印刷データを取得し(S11)、第1印刷データに基づいて第2印刷データを生成する(S13)。図11に示すように、CPU51は、前領域Rsの一部の領域であって重複領域Rmを少なくとも含む第1領域R1を定義する。CPU51は、後領域Rtの一部の領域であって重複領域Rmを少なくとも含む第2領域R2を定義する。CPU51は、第2領域R2のうち重複領域Rmを除く第3領域R3を定義する。
図10に示すように、CPU51は、ROM52に記憶された重複回数Dmを取得する(S14)。CPU51は、取得された重複回数Dmに1加算した値「Dm+1」で第3量Q3を除算した値「Q3/(Dm+1)」よりも小さい値を、第4量Q4及び第5量Q5として算出する(S152)。第4量Q4及び第5量Q5は、何れも、印刷媒体3Aに印加される熱エネルギーの単位面積当たりの量を示す。つまり、第4量Q4及び第5量Q5は、次の式(2−6)に示す関係を満たす。
Q4<Q3/(Dm+1)、Q5<Q3/(Dm+1) ・・・(2−6)
又、第4量Q4及び第5量Q5は、式(2−1)〜(2−5)に示す関係も満たす。
CPU51は、プラテンローラ26の回転を開始させ、印刷媒体3Aの順方向への搬送を開始させる(S17)。CPU51は、S11の処理によって取得された第1印刷データに基づいて、印刷媒体3Aの前領域Rsのうち第1領域R1(図11参照)を除く領域に対するパルス印刷を実行する(S19)。このとき、CPU51は、単位面積当たり印加量Qrの熱エネルギーが印刷媒体3Aに印加されるように、サーマルヘッド31の複数の発熱素子32に対する通電量を制御する。印刷媒体3Aの前領域Rsのうち第1領域R1を除く領域に、赤色の複数のラインLが形成される(図11(f−1)参照)。
CPU51は、印刷媒体3Aの前領域Rsのうち第1領域R1を除く領域に対する印刷の終了後、駆動回路58から搬送モータ60に対するパルス信号の出力を停止させ、搬送モータ60の回転を停止させる。ずれ現象の発生により、印刷媒体3Aは搬送モータ60及びプラテンローラ26の回転停止後も継続して順方向に搬送される。CPU51は、S11の処理によって取得された第1印刷データに基づいて、印刷媒体3Aの第1領域R1に対するタイマ印刷を実行する(S212)。このとき、CPU51は、単位面積当たり第4量Q4の熱エネルギーが印刷媒体3Aに印加されるように、サーマルヘッド31の複数の発熱素子32に対する通電量を制御する。その後、印刷媒体3Aの順方向への搬送は停止される(S23)。CPU51はタイマ印刷を停止させる。
CPU51は、搬送モータ60及びプラテンローラ26の回転を開始させ、印刷媒体3Aの逆方向への搬送を開始させる(S25)。CPU51は、印刷媒体3Aが逆方向に所定長さ分搬送された後、搬送モータ60及びプラテンローラ26の回転を停止させ、印刷媒体3Aの逆方向への搬送を停止させる(S27)(図11(f−2)参照)。
CPU51は、プラテンローラ26の回転を開始させ、印刷媒体3Aの順方向への搬送を開始させる(S29)。CPU51は、印刷媒体3Aの第2領域R2に対するパルス印刷を実行する(S31)。詳細は次の通りである。はじめにCPU51は、S13の処理によって生成された第2印刷データに基づいて、第2領域R2のうち重複領域Rmに対するパルス印刷を実行する。次いでCPU51は、S11の処理によって取得された第1印刷データに基づいて、第2領域R2のうち第3領域R3に対するパルス印刷を実行する。これらのとき、CPU51は、単位面積当たり第5量Q5の熱エネルギーが印刷媒体3Aに印加されるように、サーマルヘッド31の複数の発熱素子32に対する通電量を制御する。
ここで、重複領域Rmには、S212の処理によって、最大で単位面積当たり「Q4×Dm」の熱エネルギーが既に重複して印加されている。S31の処理が実行されることによって、重複領域Rmには、最大で単位面積当たり「Q4×Dm+Q5」の熱エネルギーが重複して印加される。なお、第4量Q4と第5量Q5は同値であるので、重複領域Rmには、最大で単位面積当たり「Q4×(Dm+1)」の熱エネルギーが重複して印加されることになる。これに対し、第4量Q4及び第5量Q5は何れも、式(2−6)の関係を満たす。このため、「Q4×(Dm+1)」は第3量Q3よりも小さくなる。従って、印刷媒体3Aの重複領域Rmには、赤色の複数のラインが形成される(図11(f−3)参照)。
CPU51は、印刷媒体3Aの第2領域R2に対する印刷の終了後、S11の処理によって取得された第1印刷データに基づいて、印刷媒体3Aの後領域Rtのうち第2領域R2(図11参照)を除く領域に対するパルス印刷を実行する(S33)。このとき、CPU51は、単位面積当たり印加量Qrの熱エネルギーが印刷媒体3Aに印加されるように、サーマルヘッド31の複数の発熱素子32に対する通電量を制御する。印刷媒体3Aの後領域Rtのうち第2領域R2を除く領域には、赤色の複数のラインが形成される。CPU51は、プラテンローラ26の回転を停止させ、印刷媒体3Aの順方向への搬送を停止させる(S35)。CPU51は、パルス印刷を停止させる。CPU51は、第2印刷処理を終了させる。
<第2実施形態の作用、効果>
CPU51は、搬送モータ60に対するパルス信号の出力が停止されてから、プラテンローラ26が停止されるまでの間、タイマ印刷を実行する。パルス印刷及びタイマ印刷の実行時に繋ぎ処理が実行される場合、印刷媒体3Aへの順方向への搬送が一旦停止された時点で前領域Rsにサーマルヘッド31が隣接するので(図9(e−1)参照)、印刷媒体3Aが逆方向に搬送された場合(図9(e−2)参照)、常に前領域Rsと重複する位置にサーマルヘッド31が配置される。なお、タイマ印刷の場合、CPU51は、複数の発熱素子32に対する間欠的な通電を所定周期で行う。このため、パルス印刷と異なり、プラテンローラ26の回転に応じた印刷媒体3Aの搬送とは独立して、複数の発熱素子32から印刷媒体3Aに対する熱エネルギーの印加が間欠的に実行される。タイマ印刷の実行中に印刷媒体3Aの搬送速度が減速した場合、印刷媒体3Aに形成されるそれぞれのラインLの副走査方向の間隔は、次第に小さくなる。印刷媒体3Aの搬送速度が一定レベル以下になった場合、それぞれのラインの副走査方向の一部は互いに重複する。従って、CPU51は、印刷媒体3Aに形成される複数のラインの位置を密集させることができるので、印刷品質を向上させることができる。
重複領域Rmには、タイマ印刷によって最大で単位面積当たり「Q4×Dm」の熱エネルギーが既に重複して印加される(S212)。更に、重複領域Rmには、パルス印刷が実行されることによって、単位面積当たり第5量Q5の熱エネルギーが印加される。このため、重複領域Rmには、最大で単位面積当たり「Q4×Dm+Q5=Q4×(Dm+1)」の熱エネルギーが重複して印加される。これに対し、第4量Q4及び第5量Q5は何れも、式(2−6)の関係を満たす。このため、「Q4×(Dm+1)」は第3量Q3よりも小さくなる。従って、印刷媒体3Aの重複領域Rmには、赤色の複数のラインが形成される。このように、CPU51は、重複領域Rmに印加される熱エネルギーの合計が第3量Q3よりも大きくなることを防止できるので、重複領域Rmが黒色に発色することによって印刷品質が低下することを抑制できる。
CPU51は、ROM52に記憶された重複回数Dmを取得する(S14)。CPU51は、取得された重複回数Dmに1加算した値「Dm+1」で第3量Q3を除算した値「Q3/(Dm+1)」よりも小さい値を、第4量Q4及び第5量Q5として算出する。このため、CPU51は、重複回数Dmを容易に特定して第4量Q4及び第5量Q5を特定できる。
<変形例>
本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。上記説明において、パルス印刷時、印刷媒体3Aに印刷される複数のラインが互いに重ならないように制御されることを前提とした。これに対し、パルス印刷時に複数のラインが互いに重なるように制御されてもよい。上記の熱エネルギーの印加制御は、繋ぎ処理が実行されることを前提とした。繋ぎ処理は実行されなくてもよい。つまり、CPU51は、印刷媒体3Aを順方向に搬送して印刷動作を行い、次いで印刷媒体3Aの搬送を停止させた場合、印刷媒体3Aの逆方向への搬送を実行せず、印刷媒体3Aを順方向に搬送して印刷動作を行ってもよい。ここで、印刷媒体3Aの搬送の停止前にタイマ印刷が実行される場合、CPU51は、式(2−6)を満たす第4量Q4の熱エネルギーを印刷媒体3Aに印加してもよい。
式(2−4)を満たす範囲で、第4量Q4及び第5量Q5の一方を、第3量Q3を2で除算した値よりも大きくしてもよい。つまり、第4量Q4及び第5量Q5は、式(2−4)が満たされる場合、式(2−3)を満たさなくてもよい。式(2−4)を満たす範囲で、第4量Q4及び第5量Q5を相違させてもよい。つまり、第4量Q4及び第5量Q5は、式(2−4)が満たされる場合、式(2−2)を満たさなくてもよい。式(2−4)を満たす範囲で、第4量Q4及び第5量Q5の加算値を第2量Q2より大きくしてもよい。つまり、第4量Q4及び第5量Q5は、式(2−4)が満たされる場合、式(2−5)を満たさなくてもよい。
第2実施形態において、CPU51は、重複回数Dmにn(nは2以上の整数)を加算した値「Dm+n」で第3量Q3を除算した値「Q3/(Dm+n)」よりも小さい値を、第4量Q4及び第5量Q5として算出してもよい。ROM52には、「Q3/(Dm+1)」又は「Q3/(Dm+n)」によって算出された第4量Q4及び第5量Q5が予め記憶されていてもよい。この場合、CPU51は、上記の算出処理を実行しなくてもよい。
フラッシュメモリ54には、第1印刷データに加えて第2印刷データが予め記憶されていてもよい。CPU51は、S31の処理によって印刷媒体3Aの重複領域Rmに熱エネルギーを印加する処理を、フラッシュメモリ54に記憶された第2データに基づいて実行してもよい。この場合、CPU51は、第1印刷データに基づいて第2印刷データを生成しなくてもよい。CPU51は、S31の処理によって印刷媒体3Aの重複領域Rmに熱エネルギーを印加する処理を、第1印刷データに基づいて実行してもよい。この場合、印刷媒体3Aに印刷される印刷イメージは、重複領域Rm分小さくなる。
印刷媒体3Aにおいて、単位面積当たり第1量Q1以上第2量Q2以下の熱エネルギーが印加された場合に発色する色は、赤色に限定されず、他の色でもよい。印刷媒体3Aにおいて、第3量Q3よりも大きい熱エネルギーが印加された場合に発色する色は、黒色に限定されず、他の色でもよい。例えば、印刷媒体3Aにおいて、単位面積当たり第1量Q1以上第2量Q2以下の熱エネルギーが印加された場合に発色する色を青色、第3量Q3よりも大きい熱エネルギーが印加された場合に発色する色を赤色とする。その場合、青色の繋ぎ印刷において、白スジが発生したり、青色の印刷イメージに赤色のスジが発生したりすることを抑えることができる。
プラテンローラ26を駆動するための搬送モータ60として、パルスモータの代わりにDCモータが使用されてもよい。この場合、搬送モータ60にエンコーダが設けられていてもよい。CPU51は、エンコーダから出力される信号に応じて、搬送モータ60の回転量を特定してもよい。CPU51は、パルス印刷を実行する場合、特定された回転量に基づいて、印刷媒体3Aに対する熱エネルギーの印加のタイミングを制御してもよい。
<その他>
S17、S25、S29の処理を行うCPU51は、本発明の「搬送手段」の一例である。S211の処理を行うCPU51は、本発明の「第1制御手段」の一例である。S31の処理を行うCPU51は、本発明の「第2制御手段」の一例である。S17の処理を行うCPU51は、本発明の「第1搬送手段」の一例である。S25の処理を行うCPU51は、本発明の「第2搬送手段」の一例である。S29の処理を行うCPU51は、本発明の「第3搬送手段」の一例である。重複回数Dmを記憶するROM52は、本発明の「第1記憶部」の一例である。第1印刷データを記憶するフラッシュメモリ54は、本発明の「第2記憶部」の一例である。S13の処理を行うCPU51は、本発明の「生成手段」の一例である。S17、S25、S29の処理は、本発明の「搬送ステップ」の一例である。S211の処理は、本発明の「第1制御ステップ」の一例である。S31の処理は、本発明の「第2制御ステップ」の一例である。
1 :印刷装置
3A :印刷媒体
31 :サーマルヘッド
32 :発熱素子
51 :CPU
52 :ROM
Dm :重複回数
R1 :第1領域
R2 :第2領域
R3 :第3領域
Rm :重複領域

Claims (12)

  1. 印加される単位面積当たりの熱エネルギーの量が第1量以上第2量以下のときに第1色に発色し、前記第2量よりも大きい第3量以上のときに第2色に発色する印刷媒体に印刷を行う印刷装置であって、
    印刷媒体の搬送方向と直交する方向に並んだ複数の発熱体を有し、前記複数の発熱体に対して選択的に通電することによって前記印刷媒体に熱エネルギーを印加するサーマルヘッドと、
    前記印刷媒体を、搬送方向に沿って搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって前記印刷媒体が搬送される過程で、前記サーマルヘッドによって、前記印刷媒体のうち第1領域に単位面積当たり第4量の熱エネルギーを印加する第1制御手段と、
    前記搬送手段によって前記印刷媒体が搬送される過程で、前記サーマルヘッドによって、前記印刷媒体のうち前記搬送方向において前記第1領域と少なくとも一部が重複する第2領域に、単位面積当たり第5量の熱エネルギーを印加する第2制御手段と
    を備え、
    前記第4量及び前記第5量は、何れも、前記第1量よりも大きく且つ前記第2量よりも小さい値となり、且つ、前記第4量と前記第5量とを加算した値が、前記第3量よりも小さいことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記搬送手段は、
    前記印刷媒体を順方向に搬送する第1搬送手段と、
    前記第1搬送手段によって前記印刷媒体が前記順方向に搬送された後、前記印刷媒体を、前記順方向と反対の逆方向に搬送する第2搬送手段と、
    前記第2搬送手段によって前記逆方向に前記印刷媒体が搬送された後、前記印刷媒体を前記順方向に搬送する第3搬送手段と
    を備え、
    前記第1制御手段は、
    前記第1搬送手段によって前記印刷媒体が前記順方向に搬送される過程で、前記第1領域に単位面積当たり前記第4量の熱エネルギーを印加し、
    前記第2制御手段は、
    前記第3搬送手段によって前記印刷媒体が前記順方向に搬送される過程で、前記第2領域に単位面積当たり前記第5量の熱エネルギーを印加することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記第1制御手段、及び、前記第2制御手段は、それぞれ、
    前記サーマルヘッドによって間欠的に熱エネルギーを複数回印加し、且つ、
    前記印刷媒体のうち、M(Mは1以上の整数)回目に熱エネルギーが印加される領域と、M+1回目に熱エネルギーが印加される領域とが相違するように熱エネルギーを前記印刷媒体に印加することを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記第1制御手段は、前記第3量を2で除算した値よりも小さい前記第4量の熱エネルギーを、前記印刷媒体の単位面積当たりに対して印加し、
    前記第2制御手段は、前記第3量を2で除算した値よりも小さい前記第5量の熱エネルギーを、前記印刷媒体の単位面積当たりに対して印加することを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記第1制御手段は、
    前記サーマルヘッドによって間欠的に熱エネルギーを複数回印加し、且つ、
    前記印刷媒体のうち、M(Mは1以上の整数)回目に熱エネルギーが印加される領域の一部と、M+1回目に熱エネルギーが印加される領域の一部とが重複するように熱エネルギーを印加し、
    前記第2制御手段は、
    前記サーマルヘッドによって間欠的に熱エネルギーを複数回印加し、且つ、
    前記印刷媒体のうち、M回目に熱エネルギーが印加される領域と、M+1回目に熱エネルギーが印加される領域とが相違するように熱エネルギーを印加する
    ことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  6. 前記第1制御手段は、前記第1領域に熱エネルギーが重複して印加される場合の重複回数に1加算した値で前記第3量を除算した値よりも小さい前記第4量の熱エネルギーを、前記印刷媒体の単位面積当たりに対して印加し、
    前記第2制御手段は、前記重複回数に1加算した値で前記第3量を除算した値よりも小さい前記第5量の熱エネルギーを、前記印刷媒体の単位面積当たりに対して印加することを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
  7. 前記重複回数を記憶する第1記憶部を備え、
    前記第1制御手段は、前記第1記憶部に記憶された前記重複回数に1加算した値で前記第3量を除算した値よりも小さい前記第4量の熱エネルギーを、前記印刷媒体の単位面積当たりに対して印加し、
    前記第2制御手段は、前記第1記憶部に記憶された前記重複回数に1加算した値で前記第3量を除算した値よりも小さい前記第5量の熱エネルギーを、前記印刷媒体の単位面積当たりに対して印加することを特徴とする請求項6に記載の印刷装置。
  8. 前記第1領域、及び、前記第2領域のうち前記第1領域と重複しない第3領域に前記サーマルヘッドによって熱エネルギーを印加するための第1印刷データを記憶する第2記憶部と、
    前記第1領域と前記第2領域とで重複する重複領域に前記サーマルヘッドによって熱エネルギーを印加するための第2印刷データを生成する生成手段と
    を備え、
    前記第1制御手段は、前記第1印刷データに基づいて前記第1領域に熱エネルギーを印加し、
    前記第2制御手段は、
    前記第2印刷データに基づいて前記重複領域に熱エネルギーを印加し、前記第1印刷データに基づいて前記第3領域に熱エネルギーを印加することを特徴とする請求項1から7の何れかに記載の印刷装置。
  9. 前記第4量と前記第5量とが同一であることを特徴とする請求項1から8の何れかに記載の印刷装置。
  10. 前記第4量と前記第5量とを加算した値が、前記第2量以下であることを特徴とする請求項1から9の何れかに記載の印刷装置。
  11. 前記第1色は赤色であり、前記第2色は黒色であることを特徴とする請求項1から10の何れかに記載の印刷装置。
  12. 印加される単位面積当たりの熱エネルギーの量が第1量以上第2量以下のときに第1色に発色し、前記第2量よりも大きい第3量以上のときに第2色に発色する印刷媒体に印刷を行うための印刷方法であって、
    前記印刷媒体を、搬送方向に沿って搬送する搬送ステップと、
    前記搬送ステップによって前記印刷媒体が搬送される過程で、サーマルヘッドによって、前記印刷媒体のうち第1領域に単位面積当たり第4量の熱エネルギーを印加する第1制御ステップと、
    前記搬送ステップによって前記印刷媒体が搬送される過程で、前記サーマルヘッドによって、前記印刷媒体のうち前記搬送方向において前記第1領域と少なくとも一部が重複する第2領域に、単位面積当たり第5量の熱エネルギーを印加する第2制御ステップと
    を備え、
    前記第4量及び前記第5量は、何れも、前記第1量よりも大きく且つ前記第2量よりも小さい値となり、且つ、前記第4量と前記第5量とを加算した値が、前記第3量よりも小さいことを特徴とする印刷方法。
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