JP2018103402A - 食品包装用多層フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】熱処理してもカールの発生を抑制できる食品包装用多層フィルムを提供する。【解決手段】無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを含む最外層と、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを含む中間層と、無延伸オレフィン系樹脂フィルムを含むシーラント層とをこの順で組み合わせて、多層フィルムを調製する。前記中間層は、さらに有機系バリア膜(特に、塩化ビニリデン系樹脂膜)を含んでいてもよい。前記シーラント層に含まれる無延伸オレフィン系樹脂フィルムは、直鎖状低密度ポリエチレンを含んでいてもよい。前記層間には接着層(特に二液硬化型ポリエーテルウレタン系樹脂を含む接着層)が介在していてもよい。前記中間層の平均厚みは、最外層の平均厚みに対して0.7倍以上であってもよい。前記シーラント層の平均厚みは、最外層の平均厚みに対して0.9倍以下であってもよい。前記食品包装用多層フィルムは、真空深絞り成形包装の蓋材であってもよい。【選択図】なし

Description

本発明は、ハム、ソーセージ、ベーコンなどの食品を包装するのに利用される食品包装用多層フィルムに関する。
ハム、ソーセージ、ベーコン、焼豚、チキンなどの畜肉加工品の包装には、蓋材と底材とがヒートシールされた真空深絞り成形包装が汎用されている。真空深絞り成形包装において、底材は熱成形加工が必要なため、一般的に共押出で製造された無延伸多層フィルムが底材として使用される。一方、蓋材は、印刷加工が必要となり、層間に印刷層を介在させる場合が多いため、各フィルムをラミネートした多層フィルムが蓋材として使用される。
さらに、底材の材質としては、比較的剛性があり、熱収縮の小さいポリエチレンテレフタレート(PET)を最外層に用いるのが一般的である。しかし、畜肉加工品の真空深絞り成形包装では、包装後にボイルして調理される商品もあり、このような商品ではPET層は白濁するため、最外層としてポリプロピレン(PP)が一般的に使用される。そこで、このようなボイル調理される用途では、蓋材も、底材の最外層とバランスを取るために、最外層に無延伸ポリプロピレン(CPP)層を備えた多層フィルムが利用される。具体的には、最外層にCPPを備えた多層フィルムとしては、CPP層、PET層、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)層をこの順序で積層した多層フィルムが使用されている。さらに、畜肉加工品には酸素ガスバリア性も要求されるため、PET層としては、アルミナやシリカなどで形成されて透明な無機酸化物の蒸着膜を有する二軸延伸PET(VMPET)層が汎用されている。
しかし、蓋材単体で見ると、このような構成は、比較的剛性があり、熱収縮の小さいPET層を中間層とするため、印刷適正も優れるものの、熱収縮の大きいLLDPE層との熱収縮バランスが取れないため、熱成形された底材とヒートシールした後、LLDPE層側(底材側)へのカールが大きく、コンベアラインでの引っかかりや印字、ラベルなどでトラブルが発生し、生産性を低下させる場合がある。また、包装した製品を店頭で展示すると、カールの大きさから外観(見栄え)が低下して商品価値を損なう場合もある。
真空深絞り成形包装の蓋材に関し、特開2002−205769号公報(特許文献1)には、スライスハムやスライスベーコンを収容するためのブリスター包装体の蓋材として、寸法安定性の優れた外面層とガスバリア性の優れた中間層と易剥離性の内面層とからなる積層体が開示されている。前記中間層としては、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、VMPET、塩化ビニリデンコートセロファン(KM)が記載されている。具体的な蓋材の構成としては、PET/印刷/ドライラミネーション(DL)/エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)/EVOH/EVA(共押出フィルム)、塩化ビニリデンコート二軸延伸ポリプロピレン(KOP)/印刷/DL/PET/EVA、CPP/DL/VMPET/印刷/LLDPE、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)/DL/VMPET/印刷/EVA、CPP/DL/KM/印刷/EVA、OPP/DL/KM/印刷/EVAが記載されている。
しかし、この蓋材でも、ヒートシール後やボイル調理後のカールを抑制できない。
なお、医薬品や食品などの包装袋に関し、特開2015−48094号公報(特許文献2)には、重ね合わせた積層フィルムの三方がシールされ、開口から内容物を充填した後、開口をシールして封止する遮光包装袋において、前記積層フィルムが、最外層に二軸延伸ポリプロピレンフィルム、中間層にバリアフィルムと二軸延伸白色ナイロンフィルムとを貼りあわせたフィルム、最内層に黒色ポリエチレンフィルムを配置し、最外層と中間層及び中間層と最内層は、ポリオレフィン樹脂を用いた押出ラミネート方式によって貼り合わせられた遮光包装袋が開示されている。この文献には、中間層のバリアフィルムとして、エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリルなどのフィルム;シリカ、アルミナなどの無機酸化物の透明蒸着層やポリ塩化ビニリデンの塗膜層を設けた二軸延伸ナイロンフィルム、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(OPET)フィルム、OPPフィルムが例示されている。
また、写真感光材料の包装材料に関し、特開2004−233517号公報(特許文献3)には、最外層と、防湿性機能を有する層と遮光性機能を有する層とで形成された中間層と、最内層とを有する多層構造の包装材料が開示されている。前記最外層としては、熱可塑性樹脂フィルムとして、エチレンテトラフルオロエチル共重合体、高密度ポリエチレン(HDPE)、OPP、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、二軸延伸ナイロン6、PET、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリエーテルスチレンが記載され、実施例では、OPPが使用されている。前記防湿性機能を有する層としては、金属や無機酸化物の無機蒸着膜、熱可塑性樹脂フィルムの積層体などが記載され、実施例では、無機蒸着膜が使用されている。前記最内層としては、各種のポリオレフィンフィルムが例示され、実施例では、LLDPEが使用されている。
しかし、特許文献2及び3には、真空深絞り成形包装成形の蓋材について記載されていない。さらに、特許文献2及び3の包装材料を前記蓋材として利用しても、カールを抑制できない。
特開2002−205769号公報(段落[0002][0018][0019]) 特開2015−48094号公報(請求項1、段落[0017]、実施例) 特開2004−233517号公報(段落[0036][0050][0053][0057][0059]、実施例、図1)
従って、本発明の目的は、底材とのヒートシール後や熱処理してもカールの発生を抑制できる食品包装用多層フィルムを提供することにある。
本発明の他の目的は、酸素ガスバリア性に優れ、包装工程や移送時のダメージでバリア層にクラックが入ることによる酸素ガスバリア性の低下や、湿気や水分よる酸素ガスバリア性の低下も抑制できる食品包装用多層フィルムを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、真空深絞り成形包装成形の蓋材として、底材と密封後にボイルしても、酸素ガスバリア性に優れ、フランジ部のカールも抑制できる食品包装用多層フィルムを提供することにある。
本発明の別の目的は、透明で内容物を確認でき、印刷性も優れる上に、層間の剥離も抑制できる食品包装用多層フィルムを提供することにある。
本発明者らは、前記課題を達成するため鋭意検討した結果、無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを含む最外層と、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを含む中間層と、無延伸オレフィン系樹脂フィルムを含むシーラント層とをこの順で組み合わせることにより、熱処理してもカールの発生を抑制できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明の多層フィルムは、無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを含む最外層と、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを含む中間層と、無延伸オレフィン系樹脂フィルムを含むシーラント層とをこの順で含む。前記中間層は、さらに有機系バリア膜(特に、塩化ビニリデン系樹脂膜)を含んでいてもよい。前記シーラント層に含まれる無延伸オレフィン系樹脂フィルムは、直鎖状低密度ポリエチレンを含んでいてもよい。前記最外層と前記中間層との間に第1の接着層が介在してもよい。さらに、前記中間層と前記シーラント層との間に第2の接着層が介在してもよい。前記第1及び第2の接着層が二液硬化型ポリエーテルウレタン系樹脂を含んでいてもよい。前記中間層の平均厚みは、最外層の平均厚みに対して0.7倍以上であってもよい。前記シーラント層の平均厚みは、最外層の平均厚みに対して0.9倍以下であってもよい。本発明の多層フィルムは、食品包装用多層フィルム(特に、真空深絞り成形包装の蓋材)であってもよい。
本発明では、無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを含む最外層と、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを含む中間層と、無延伸オレフィン系樹脂フィルムを含むシーラント層とがこの順で組み合わされているため、底材とのヒートシール後や熱処理してもカールの発生を抑制できる。また、中間層が有機系バリア膜をさらに含むと、酸素ガスバリア性を向上でき、包装や移送時のダメージでバリア層にクラックが入ることによる酸素ガスバリア性の低下も抑制できる上に、前記有機系バリア膜として、塩化ビニリデン系樹脂膜を用いると、湿気や水分よる酸素ガスバリア性の低下も抑制できる。そのため、このような多層フィルムを真空深絞り成形包装成形の蓋材として用い、底材と密封後にボイルしても、酸素ガスバリア性を維持でき、フランジ部のカールも抑制できる。さらに、透明で内容物を確認でき、層間に接着層(特にエーテル系接着剤を含む接着層)を介在させると、層間の剥離も抑制できる。
[最外層]
本発明の多層フィルムは、最外層を含み、この最外層は、無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを含む。本発明では、最外層に無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを含む層を配置することにより、視認側から見た中間層の裏面に印刷(グラビア印刷など)することが可能となり、鮮明がな印刷画像(例えば、多色印刷画像など)を形成できる。
無延伸ポリプロピレン系樹脂を構成するポリプロピレン系樹脂は、プロピレンホモポリマー(プロピレン単独重合体)であってもよく、プロピレンコポリマー(プロピレン系共重合体)であってもよい。
コポリマーにおいて、プロピレンと共重合可能なモノマー(共重合性モノマー)としては、例えば、α−オレフィン(エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、2−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、3−エチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ヘキセン、3−エチル−1−ヘキセン、4−エチル−1−ヘキセン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセンなどのα−C2−20オレフィン)、アルカジエン(1,4−ヘキサジエン、1,7−オクタジエン、4−メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエンなどの非共役アルカジエン、ブタジエン、イソプレンなどの共役アルカジエンなど)、エチレン系不飽和カルボン酸及びその酸無水物[(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、メサコン酸、アンゲリカ酸など]、(メタ)アクリル酸エステル[(メタ)アクリル酸アルキルエステル、グリシジル(メタ)アクリレートなど]、カルボン酸ビニルエステル(酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどの飽和カルボン酸ビニルエステルなど)などが挙げられる。これらのモノマーは、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。これらのモノマーうち、エチレンや1−ブテンなどのα−C2−6オレフィンが汎用される。
共重合体の形態としては、ブロック共重合、ランダム共重合、交互共重合、グラフト共重合などが挙げられる。これらのうち、通常、ランダム共重合、交互共重合である。
ポリプロピレン系樹脂において、プロピレン(プロピレン単位)と共重合性モノマー(共重合性モノマー単位)との割合(モル比)は、プロピレン/共重合性モノマー=90/10〜100/0、好ましくは95/5〜100/0、さらに好ましくは99/1〜100/0程度である。
ポリプロピレン系樹脂は、アタクチック重合体であってもよいが、耐熱性を向上できる点から、アイソタクチック、シンジオタクチックなどの立体規則性を有する構造が好ましく、アイソタクチック重合体が特に好ましい。
さらに、ポリプロピレン系樹脂は、チーグラー触媒などを用いた重合体であってもよいが、低分子量のタック成分が少なくかつ分子量分布の狭い重合体が得られる点から、メタロセン触媒を用いたメタロセン系樹脂が好ましい。
ポリプロピレン系樹脂の数平均分子量は、例えば10,000〜500,000、好ましくは15,000〜300,000、さらに好ましくは20,000〜100,000程度である。なお、本明細書及び特許請求の範囲では、ポリプロピレン系樹脂の数平均分子量は、GPC法において、測定温度140℃で、溶媒としてオルトジクロロベンゼン、及びカラム(Shodex GPC AD−806MS)を用いて、ポリスチレンを基準とするユニバーサルキャリブレーションにより測定した値である。
ポリプロピレン系樹脂の融点(又は軟化点)は、シーラント層に含まれるオレフィン系樹脂の融点よりも高い融点が好ましく、例えば120〜180℃、好ましくは130〜175℃、さらに好ましくは150〜173℃(特に160〜170℃)程度である。なお、本明細書及び特許請求の範囲では、ポリプロピレン系樹脂の融点は、示差走査熱量計DSCでの融解ピーク温度に基づいて測定できる。
無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムは、ポリプロピレン系樹脂以外に、他の熱可塑性樹脂(ポリエチレン系樹脂などのオレフィン系樹脂、塩素含有樹脂、スチレン系樹脂、石油樹脂など)、慣用の添加剤(例えば、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤などの安定剤、防腐剤、殺菌剤、可塑剤、滑剤、着色剤、粘度調整剤、レベリング剤、界面活性剤、帯電防止剤など)などを含んでいてもよい。他の熱可塑性樹脂及び添加剤の合計割合は、ポリプロピレン系樹脂100重量部に対して50重量部以下、好ましくは30重量部以下(例えば0.01〜30重量部)、さらに好ましくは10重量部以下(例えば0.1〜10重量部)程度である。
無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの引張強度は、JIS K7161に準拠した方法で、例えば100MPa未満、好ましくは10〜90MPa、さらに好ましくは20〜80MPa(特に30〜70MPa)程度である。
最外層は、前記無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムに加えて、他の樹脂フィルムを含んでいてもよいが、通常、無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルム単独で形成されている。
最外層の平均厚みは、例えば15〜50μm、好ましくは20〜40μm、さらに好ましくは25〜35μm程度である。最外層の平均厚みが厚すぎると、熱収縮バランスが悪くなり、蓋材側(蓋材最外層側)にカールが発生する虞があり、また、経済性が低下する虞があり、薄すぎると、カール抑制効果が低下する虞がある。
なお、本明細書及び特許請求の範囲では、平均厚みは、ダイヤルゲージを用い、JIS K7130(1992年)A−2法に準じて、フィルムの任意の10ヶ所について厚さを5枚分測定し、5枚分の平均値を10で除する方法で算出できる。
[中間層]
本発明の多層フィルムは、さらに中間層を含み、この中間層は、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを含む。本発明では、中間層が二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを含むことにより、熱処理によるカールを抑制し、多層フィルムに腰感も付与できる。
(二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルム)
二軸延伸ポリプロピレン系樹脂を構成するポリプロピレン系樹脂としては、最外層の無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを構成するポリプロピレン系樹脂と同様のポリプロピレン系樹脂を利用できる。
二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムも、ポリプロピレン系樹脂以外に、無軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの項で例示された他の熱可塑性樹脂及び慣用の添加剤などを含んでいてもよい。他の熱可塑性樹脂及び添加剤の合計割合も、無軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムと同様である。
二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの引張強度は、JIS K7161に準拠した方法で、例えば100MPa以上、好ましくは100〜500MPa、さらに好ましくは110〜400MPa(特に120〜300MPa)程度である。
二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムにおいて、フィルム引取方向(MD方向)の延伸倍率は、例えば2〜10倍、好ましくは3〜9倍、さらに好ましくは4〜8倍程度である。また、フィルム幅方向(TD方向)の延伸倍率は、例えば5〜20倍、好ましくは6〜15倍、さらに好ましくは7〜13倍程度である。延伸倍率が大きすぎると、延伸フィルム自体の製造が困難となる虞があり、小さすぎると、フィルムの腰感が低下する虞がある。
二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルム(特に、有機系バリア膜と接触しない側の面)は、表面処理(例えば、コロナ放電処理、火炎処理、プラズマ処理、オゾンや紫外線照射処理など)されていてもよく、易接着層を有していてもよい。
(有機系バリア膜)
中間層は、前記二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムに加えて、有機系バリア膜をさらに含んでいてもよい。本発明では、有機系バリア膜を含むことにより、バリア膜の高い柔軟性により、酸素ガスバリア性の向上だけでなく、包装や移送時のダメージでバリア層にクラックが入ることによる酸素ガスバリア性の低下も抑制できる。
有機系バリア膜を構成する有機系バリア性樹脂としては、例えば、塩化ビニリデン系樹脂、ビニルアルコール系樹脂(ポリビニルアルコールやエチレン−ビニルアルコール共重合体など)、水溶性多糖類(水溶性セルロース誘導体、水溶性澱粉、キトサンなど)などが挙げられる。これらの有機系バリア性樹脂は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。これらの有機系バリア性樹脂のうち、湿気や水分よる酸素ガスバリア性の低下も抑制できる点から、塩化ビニリデン系樹脂が好ましい。
塩化ビニリデン系樹脂は、塩化ビニリデンホモポリマー(塩化ビニリデン単独重合体)であってもよく、塩化ビニリデンコポリマー(塩化ビニリデン系共重合体)であってもよい。
コポリマーにおいて、塩化ビニリデンと共重合可能なモノマー(共重合性モノマー)としては、例えば、塩化ビニルなどの塩化ビニリデン以外の塩素含有モノマー;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル系モノマー;ブタジエン、イソプレンなどのジエン系モノマー;(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、メサコン酸、アンゲリカ酸などのエチレン系不飽和カルボン酸;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチルなど(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル、グリシジル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリロニトリルなどのシアン化ビニル系モノマーなどが挙げられる。これらの共重合性モノマーは単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。前記共重合性モノマーのうち、塩化ビニル、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル、グリシジル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロニトリルなどが汎用され、塩化ビニルが好ましい。
共重合体の形態としては、ブロック共重合、ランダム共重合、交互共重合、グラフト共重合などが挙げられる。これらのうち、通常、ランダム共重合、交互共重合である。
塩化ビニリデン系樹脂において、塩化ビニリデン(塩化ビニリデン単位)と共重合性モノマー(共重合性モノマー単位)との割合(モル比)は、塩化ビニリデン/共重合性モノマー(特に、塩化ビニル)=99/1〜5/95、好ましくは97/3〜10/90、さらに好ましくは95/5〜50/50程度である。塩化ビニリデンの割合が少なすぎると、取り扱い性(溶媒溶解性)が低下する虞があり、多すぎると、酸素ガスバリア性が低下する虞がある。
塩化ビニリデン系樹脂の数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)において、ポリスチレン換算で、例えば10,000〜500,000、好ましくは20,000〜250,000、さらに好ましくは25,000〜100,000程度であってもよい。
有機系バリア膜は、有機系バリア性樹脂(特に、塩化ビニリデン系樹脂)に加えて、反応性接着成分[イソシアネート系化合物(トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネートなどの芳香族イソシアネート及びこれらの誘導体など)、イミノ基含有ポリマー(ポリエチレンイミンなど)など]を含んでいてもよい。
反応性接着成分の割合は、塩化ビニリデン系樹脂100重量部に対して30重量部以下(例えば0.1〜30重量部)、好ましくは0.5〜20重量部、さらに好ましくは1〜10重量部程度であってもよい。
有機系バリア膜は、塩素ビニリデン系樹脂及び反応性接着成分以外に、他の熱可塑性樹脂(ポリエチレン系樹脂などのオレフィン系樹脂、他の塩素含有樹脂、スチレン系樹脂、石油樹脂など)、無軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの項で例示された慣用の添加剤などを含んでいてもよい。他の熱可塑性樹脂及び添加剤の合計割合は、塩化ビニリデン系樹脂100重量部に対して50重量部以下、好ましくは30重量部以下(例えば0.01〜30重量部)、さらに好ましくは10重量部以下(例えば0.1〜10重量部)程度である。
(中間層の特性)
中間層は、前記二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルム及び有機系バリア膜に加えて、他の樹脂フィルムを含んでいてもよいが、通常、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルム単独か、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムと有機系バリア膜との組み合わせである。
二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムと有機系バリア膜とを組み合わせる場合、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの両面に有機系バリア膜を積層してもよく、有機系バリア膜の両面に二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを積層してもよいが、通常、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの一方の面に有機系バリア膜が積層される。二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの一方の面に有機系バリア膜が積層される場合、有機系バリア膜は、最外層側に積層してもよく、シーラント層側に積層してもよい。
二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムと有機系バリア膜との間には、接着層を介在させてもよいが、有機系バリア膜が反応接着成分を含む場合、接着層を介在させてなくてもよい。接着層を介在させない二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムと有機系バリア膜との積層フィルムは、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの少なくとも一方の面に有機系バリア膜をコートした積層フィルム(有機系バリア膜がコート膜である積層フィルム)であってもよい。有機系バリア膜がコート膜である積層フィルムは市販品としても入手できる。
中間層の平均厚みは、例えば10〜45μm、好ましくは15〜40μm、さらに好ましくは18〜35μm程度である。中間層の平均厚みが厚すぎると、柔軟性及び経済性が低下する虞があり、薄すぎると、腰感が低下する虞がある。
中間層の平均厚みは、最外層の平均厚みに対して0.5倍以上(特に0.7倍以上)であってもよく、例えば0.5〜2倍、好ましくは0.7〜1.5倍、さらに好ましくは0.8〜1.2倍(特に0.9〜1.1倍)程度である。最外層に対する中間層の厚みが薄すぎると、カールが発生する虞がある。
中間層が、二軸ポリプロピレン系樹脂フィルムと有機系バリア膜とで形成されている場合、両者の平均厚み比(各層が複数層の場合、合計の平均厚み比)は、例えば、二軸ポリプロピレン系樹脂フィルム/有機系バリア膜=70/1〜5/1、好ましくは60/1〜10/1、さらに好ましくは50/1〜15/1(特に40/1〜20/1)程度である。二軸ポリプロピレン系樹脂フィルムに対する有機系バリア膜の厚みが薄すぎると、酸素ガスバリア性が低下する虞があり、厚すぎると、カールが発生する虞がある。
[シーラント層]
本発明の多層フィルムは、さらにシーラント層を含み、このシーラント層は、無延伸オレフィン系樹脂フィルムを含む。本発明では、シーラント層が無延伸オレフィン系樹脂フィルムを含むことにより、ヒートシール性を有しており、多層フィルム自身をヒートシールして袋体を形成したり、他のフィルムや容器(底材など)とヒートシールすることができる。
無延伸オレフィン系樹脂フィルムを構成するオレフィン系樹脂は、前記無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムに含まれるポリプロピレン系樹脂よりも低い融点を有するオレフィン系樹脂が好ましく、ポリプロピレン系樹脂であってもよいが、ポリエチレン系樹脂を含むのが好ましい。
ポリエチレン系樹脂は、エチレンホモポリマー(エチレン単独重合体)であってもよく、エチレンコポリマー(エチレン系共重合体)であってもよい。
コポリマーにおいて、エチレンと共重合可能なモノマー(共重合性モノマー)としては、例えば、プロピレン、最外層に含まれる無延伸ポリプロピレンの共重合性モノマーとして例示されたα−オレフィン(エチレンを除く)、アルカジエン、エチレン系不飽和カルボン酸及びその酸無水物、(メタ)アクリル酸エステル並びにカルボン酸ビニルエステルなどが挙げられる。これらの共重合性モノマーは、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。これらのモノマーのうち、1−ブテン、1−ヘキサン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテンなどのα−C3−10オレフィンが汎用され、1−ブテンなどのα−C4−8オレフィンが好ましい。
共重合体の形態としては、ブロック共重合、ランダム共重合、交互共重合、グラフト共重合などが挙げられる。これらのうち、通常、ランダム共重合、交互共重合である。
ポリエチレン系樹脂において、エチレン(エチレン単位)と共重合性モノマー(共重合性モノマー単位)との割合(モル比)は、エチレン/共重合性モノマー=50/50〜100/0、好ましくは60/40〜99/1、さらに好ましくは65/35〜95/5(特に70/30〜90/10)程度である。エチレンの割合が少なすぎると、成形性などが低下する虞がある。
ポリエチレン系樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン(LLDPE)などが挙げられる。これらのうち、ヒートシール性などの点から、LLDPEが好ましく、LLDPE単独であってもよく、融点(ヒートシール性)を調整する観点から、LLDPEと他のポリオレフィン系樹脂(特に他のポリエチレン系樹脂)との組み合わせであってもよい。
ポリオレフィン系樹脂がLLDPEを含む場合、LLDPEの重量割合は、ポリエチレン系樹脂全体に対して、例えば50重量%以上、好ましくは80〜100重量%、さらに好ましくは90〜100重量%以上である。
オレフィン系樹脂(特にポリエチレン系樹脂)の数平均分子量は、例えば10,000〜300,000、好ましくは15,000〜200,000、さらに好ましくは20,000〜100,000程度であってもよい。なお、本明細書及び特許請求の範囲では、ポリオレフィン系樹脂の数平均分子量は、最外層に含まれるポリプロピレン系樹脂の数平均分子量の測定方法と同じ条件で測定した値である。
オレフィン系樹脂(特にポリエチレン系樹脂)の融点(又は軟化点)は、最外層に含まれるポリプロピレン系樹脂の融点よりも低い融点が好ましく、例えば80〜150℃、好ましくは90〜140℃、さらに好ましくは100〜130℃(特に110〜125℃)程度である。なお、本明細書及び特許請求の範囲では、オレフィン系樹脂の融点は、示差走査熱量計DSCでの融解ピーク温度に基づいて測定できる。
無延伸オレフィン系樹脂フィルムの引張強度は、JIS K7161に準拠した方法で、例えば100MPa未満、好ましくは10〜90MPa、さらに好ましくは20〜80MPa(特に30〜70MPa)程度である。
シーラント層は、オレフィン系樹脂以外に、他の熱可塑性樹脂(塩素含有樹脂、スチレン系樹脂、石油樹脂など)、最外層に含まれる無軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの項で例示された慣用の添加剤などを含んでいてもよい。他の熱可塑性樹脂及び添加剤の合計割合は、オレフィン系樹脂100重量部に対して50重量部以下、好ましくは30重量部以下(例えば0.01〜30重量部)、さらに好ましくは10重量部以下(例えば0.1〜10重量部)程度である。
シーラント層は、前記無延伸オレフィン系樹脂フィルムに加えて、他の樹脂フィルムを含んでいてもよいが、通常、無延伸オレフィン系樹脂フィルム単独で形成されている。
シーラント層の平均厚みは、例えば20〜70μm、好ましくは22〜50μm、さらに好ましくは23〜40μm(特に25〜30μm)程度である。シーラント層の平均厚みが厚すぎると、カールが発生し、経済性が低下する虞があり、薄すぎると、物理的特性(耐衝撃性、突き刺し強度など)やヒートシール性が低下する虞がある。
シーラント層の平均厚みは、最外層の平均厚みに対して3倍以下(特に0.9倍以下)であってもよく、例えば0.3〜2倍、好ましくは0.4〜1倍、さらに好ましくは0.5〜0.9倍(特に0.65〜0.85倍)程度である。最外層に対するシーラント層の厚みが厚すぎると、カールが発生する虞がある。
[接着層]
本発明の多層フィルムは、最外層と中間層との間に第1の接着層が介在し、かつ中間層とシーラント層との間に第2の接着層が介在していてもよい。
第1及び第2の接着層に含まれる接着成分としては、慣用の接着剤又は粘着剤を利用できる。接着剤としては、例えば、ビニル系接着剤、ポリオレフィン系接着剤、ポリアミド系接着剤、ポリエステル系接着剤、ウレタン系接着剤(熱可塑性ポリウレタン系接着剤、二液硬化型ポリウレタン系樹脂など)、セルロース系接着剤、ゴム系接着剤などが例示できる。粘着剤としては、例えば、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、オレフィン系粘着剤(変性オレフィン系粘着剤など)などが挙げられる。
これらの接着成分のうち、高い接着性と柔軟性とを備える点から、ウレタン系接着剤が好ましく、層間の剥離を高度に抑制できる点から、二液硬化型ポリエーテルウレタン系樹脂が特に好ましい。
二液硬化型ポリエーテルウレタン系樹脂は、末端にヒドロキシル基を有するポリエーテルウレタンと硬化剤との組み合わせであってもよい。
末端にヒドロキシル基を有するポリエーテルウレタンは、ポリエーテルポリオールとポリイソシアネートとの反応物であってもよい。
ポリエーテルポリオールとしては、例えば、オキシラン化合物(例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、テトラヒドロフランなどのC2−6アルキレンオキシドなど)の単独又は共重合体[例えば、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリプロピレングリコール(PPG)、ポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMG)など]などが挙げられる。これらのポリエーテルポリオールは、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。これらのうち、ポリプロピレングリコールなどのポリC2−4アルキレングリコールが好ましい。
ポリイソシアネートとしては、分子中に2個以上のイソシアネート基を有する限り特に制限されず、例えば、脂肪族ポリイソシアネート、脂環族ポリイソシアネート、芳香脂肪族ポリイソシアネート、芳香族ポリイソシアネート、複素環式ポリイソシアネート、これらのポリイソシアネートの誘導体(前記ポリイソシアネートのダイマー、トリマー、ビウレット、アロファネート、炭酸ガスと上記ポリイソシアネート単量体との重合物である2,4,6−オキサジアジントリオン環を有するポリイソシアネート、カルボジイミド、ウレットジオンなど)などが挙げられる。これらのポリイソシアネートは、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。これらのポリイソシアネートのうち、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)などの脂肪族ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、水添キシリレンジイソシアネート(水添XDI)などの脂環族ジイソシアネート、XDIなどの芳香脂肪族ジイソシアネート、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、1,5−ナフチレンジイソシアネート(NDI)などの芳香族ジイソシアネートなどが汎用される。
硬化剤としては、慣用の硬化剤を利用できる。慣用の硬化剤は、前記ポリイソシアネートであってもよく、末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーであってもよい。
第1の接着層に含まれる接着成分と第2の接着層に含まれる接着成分とは、異なる接着成分であってもよいが、通常、同一の接着成分である。
第1及び第2の接着層は、それぞれ接着成分以外に、最外層に含まれる無軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの項で例示された慣用の添加剤などを含んでいてもよい。添加剤の割合は、接着成分100重量部に対して50重量部以下、好ましくは30重量部以下(例えば0.01〜30重量部)、さらに好ましくは10重量部以下(例えば0.1〜10重量部)程度である。
第1及び第2の接着層の平均厚みは、それぞれ0.5〜7μm、好ましくは1〜5μm、さらに好ましくは1.4〜4.2μm程度である。第1及び第2の接着層の平均厚みが厚すぎると、経済性が低下する虞があり、薄すぎると、層間の接着性が低下する虞がある。
[印刷層]
本発明の多層フィルムは、中間層のいずれか一方の表面に印刷層が印刷されていてもよい。印刷層は、中間層のシーラント層側に印刷されていてもよいが、視認性などの点から、最外層側に印刷するのが好ましい。また、中間層が二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムと有機系バリア膜との組み合わせの場合、印刷層は、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの表面に印刷されていてもよく、有機機バリア膜の表面に印刷されていてもよい。印刷層としては、顔料を含む慣用のインキ組成物を利用できる。印刷方法としては、例えば、スクリーン印刷法、インクジェット印刷法、凹版印刷法(例えば、グラビア印刷法など)、オフセット印刷法、凹版オフセット印刷法、フレキソ印刷法などが挙げられる。これらの方法のうち、グラビア印刷法が好ましい。印刷層の平均厚みは、それぞれ0.1〜3μm、好ましくは0.3〜2μm、さらに好ましくは0.5〜1.5μm程度である。
[多層フィルム]
本発明の多層フィルムは、酸素ガスバリア性を有していてもよい。中間層として有機系バリア膜を含む場合、JIS K7126に準拠し、測定条件20℃、80%RHにおける酸素ガス透過度が、例えば5〜200ml/m・d・MPa、好ましくは10〜180ml/m・d・MPa、さらに好ましくは15〜150ml/m・d・MPa程度である。
本発明の多層フィルムの平均厚みは、例えば40〜100μm、好ましくは50〜90μm、さらに好ましくは60〜80μm程度である。多層フィルムの平均厚みが薄すぎると、腰感が低下する虞があり、厚すぎると、柔軟性が低下し、経済性が低下する虞がある。
本発明の多層フィルムは、ヒートシールして食品を密封するための包装用フィルムとして利用するのが好ましく、畜肉加工品の真空深絞り成形包装の蓋材として利用するのが特に好ましい。真空深絞り成形包装の蓋材と組み合わせる底材としては、最外層と中間層とシーラント層とで積層された慣用の底材を利用できるが、カールを抑制できる点から、無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを含む最外層を備えた底材が好ましい。底材は、通常、内容物を収容するための凹部を有しており、凹部の周囲のフランジ部において、蓋材とヒートシールされる。
本発明の多層フィルムは、慣用の方法、例えば、例えば、共押出成形法、ラミネート法(溶融押出ラミネート法、熱ラミネート法又は無溶剤ラミネート法、ドライラミネート法など)などにより製造できる。これらの方法のうち、層間の接着性が高く、特に、耐熱性にすぐれ、熱処理(特にボイル処理)しても、層間の接着性が高い点から、ドライラミネート法、もしくは無溶剤ラミネート法が好ましい。ドライラミネート法では、接着層としてドライラミネート用接着剤を介在させることにより、最外層と中間層とシーラント層とを一体化できる。無溶剤ラミネート法では、接着層として無溶剤ラミネート用接着剤を介在させることにより、最外層と中間層とシーラント層とを一体化できる。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。実施例及び比較例で得られた多層フィルムの特性は、以下の方法で評価した。
[使用した原料]
(最外層)
無延伸ポリプロピレンフィルムA(CPP30):東洋紡(株)製「パイレンフィルム−CT P1111」、平均厚み30μm
無延伸ポリプロピレンフィルムB(CPP40):東洋紡(株)製「パイレンフィルム−CT P1111」、平均厚み40μm
(中間層)
有機バリアコート二軸延伸ポリプロピレンフィルムA(KOP20):ダイセルバリューコーティング(株)製「セネシKOP 6050」、平均厚み20μm
バリアコート二軸延伸ポリプロピレンフィルムB(KOP30):ダイセルバリューコーティング(株)製「セネシKOP 6050」、平均厚み30μm
二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP):東洋紡(株)製「パイレンフィルム−OT P2161」、平均厚み20μm
透明蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム(VMPET):東レフィルム加工(株)製「HGMCR」、平均厚み12μm
有機バリアコートポリエチレンテレフタレートフィルム(KET):ダイセルバリューコーティング(株)製「セネシKET 6000」、平均厚み12μm
ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET):フタムラ化学(株)製「FE2001」、平均厚み12μm。
(シーラント層)
直鎖状低密度ポリエチレンフィルムA(LLDPE25):三井化学東セロ(株)製「T.U.X TCS」、平均厚み25μm
直鎖状低密度ポリエチレンフィルムB(LLDPE30):三井化学東セロ(株)製「T.U.X TCS」、平均厚み30μm
直鎖状低密度ポリエチレンフィルムC(LLDPE50):三井化学東セロ(株)製「T.U.X TCS」、平均厚み50μm。
(接着層)
ポリエーテルウレタン接着剤(ドライラミネート用):東洋モートン(株)製「TM−314/CAT−14B」、二液硬化型ドライラミネート用接着剤
ポリエステルウレタン接着剤(ドライラミネート用):東洋モートン(株)製「TM−570/CAT−RT37」、二液硬化型ドライラミネート用接着剤
ポリエーテルウレタン接着剤(無溶剤ラミネート用):東洋モートン(株)製「EA−N373 A/B」、二液硬化型無溶剤ラミネート用接着剤。
(底材)
食品包装用多層共押出多層フィルム:住友ベークライト(株)製「スミライト CEL−4571A」。
(カール性)
実施例及び比較例で得られた多層フィルム、底材である食品包装用多層共押出多層フィルムとを用いて、50×50mmサイズにカットしたフィルムサンプルをシーラント層同士が接触するように重なり合わせ、130℃、1MPa、1秒の条件で加圧した。加圧後シールされたサンプルは全て底材側にカールした。加圧後すぐサンプルを水平な台の上に置き、4隅それぞれの水平位置からの高さ(mm)を測定し、平均高さを算出した。以下の基準でカール性を評価した。
◎:1.0mm未満
○:1.0mm以上2.5mm未満
△:2.5mm以上3.8mm未満
×:3.8mm以上5mm未満
××:5mm以上。
(酸素バリア性)
実施例及び比較例で得られた多層フィルムについてJIS K7126に準拠し、20℃、80%RHの条件で酸素ガス透過度(A)を測定した。また、酸素ガス透過度が150ml/m・d・MPa未満であったフィルムは、下記に示すゲルボフレックステストを実施した後、酸素ガス透過度を測定した。
ゲルボフレックステストは、ゲルボフレックステスター(理化学工業(株)製)を使用して試験を行った。まず、得られたフィルムサンプルを直径8.89cm(3.5インチ)の固定ヘッドと、固定ヘッドから17.78cm(7インチ)離れて平行に配置されている同径の可動ヘッドとに円筒状に取り付けた。可動ヘッドの真ん中に取り付けたシャフトで、可動ヘッドの動きをコントロールする。最初、可動ヘッドを440度ひねりながら固定ヘッドに8.89cm(3.5インチ)近づけ、次に水平運動で固定ヘッドに更に6.35cm(2.5インチ)近づけた後、正反対の動きで元の状態に戻した。このサイクルを1回として、23℃、60%RHで40回/分の速さで50回行った。ゲルボフレックステスト試験後のサンプルについても酸素ガス透過度(B)を測定した。
以上の試験を行った後、以下の基準で酸素バリア性を評価した。
○:ゲルボフレックステスト未実施のサンプルの酸素ガス透過度(A)が150ml/m・d・MPa未満であり、かつゲルボフレックステスト実施後の酸素ガス透過度(B)との関係が、透過度(B)/透過度(A)=1.5未満である
×:ゲルボフレックステスト未実施のサンプルの酸素ガス透過度(A)が150ml/m・d・MPa以上、またはゲルボフレックステスト実施後の酸素ガス透過度(B)との関係が、透過度(B)/、透過度(A)=1.5以上である。
(ラミネート強度)
実施例及び比較例で得られた多層フィルムについて、15mm幅の短冊状に裁断して試験片を作製し、この試験片を使用して、JIS K7127に準じて、テンシロン(オリエンテック社製「RTM―00」)を用いて、300mm/分の引張速度において剥離強度(ラミネート強度)測定した(最外層と中間層との間の強度、中間層とシーラント層との間の強度)。得られた測定値について、以下の基準でラミネート強度を評価した。
○:最外層と中間層、中間層とシーラント層の剥離強度が共に1N/15mm以上
×:最外層と中間層、中間層とシーラント層の剥離強度がの一方または共に1N/15mm未満。
実施例1
最外層として無延伸ポリプロピレンフィルムA(CPP30)、中間層として有機バリアコート二軸延伸ポリプロピレンフィルムA(KOP20)、シーラント層として直鎖状低密度ポリエチレンフィルムB(LLDPE30)の3枚のフィルムを、ドライラミネート機(岡崎機械工業(株)製「2DL−110TAW」)を用いて、ラインスピード150m/min、乾燥温度 第1ゾーン:55℃、第2ゾーン:65℃、第3ゾーン:75℃の条件でドライラミネートし、多層フィルムを製造した。なお、中間層の有機バリア膜とシーラントとを対向させ、各層の間には、第1の接着層及び第2の接着層として、ポリエーテルウレタン接着剤(ドライラミネート用)を乾燥厚みが3.8μmとなる塗布量で塗布した。
実施例2
中間層として、有機バリアコート二軸延伸ポリプロピレンフィルムA(KOP20)の代わりに、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)を用いる以外は実施例1と同一の方法で多層フィルムを製造した。
実施例3
中間層として、有機バリアコート二軸延伸ポリプロピレンフィルムA(KOP20)の代わりに、バリアコート二軸延伸ポリプロピレンフィルムB(KOP30)を用いる以外は実施例1と同一の方法で多層フィルムを製造した。
実施例4
シーラント層として、直鎖状低密度ポリエチレンフィルムB(LLDPE30)の代わりに、直鎖状低密度ポリエチレンフィルムC(LLDPE50)を用いる以外は実施例1と同一の方法で多層フィルムを製造した。
実施例5
シーラント層として、直鎖状低密度ポリエチレンフィルムB(LLDPE30)の代わりに、直鎖状低密度ポリエチレンフィルムA(LLDPE25)を用いる以外は実施例1と同一の方法で多層フィルムを製造した。
実施例6
中間層の有機バリア膜と最外層とを対向させる(中間層を反転させる)以外は実施例1と同一の方法で多層フィルムを製造した。
実施例7
第1の接着層及び第2の接着層として、ポリエーテルウレタン接着剤(ドライラミネート用)の代わりに、ポリエステルウレタン接着剤(ドライラミネート用)を用いる以外は実施例1と同一の方法で多層フィルムを製造した。
実施例8
最外層として無延伸ポリプロピレンフィルムA(CPP30)、中間層として有機バリアコート二軸延伸ポリプロピレンフィルムA(KOP20)、シーラント層として直鎖状低密度ポリエチレンフィルムB(LLDPE30)の3枚のフィルムを、無溶剤ラミネート機(富士機械工業(株)製「L5−105」)を用いて、ラインスピード180m/minの条件で無溶剤ラミネートし、多層フィルムを製造した。なお、中間層の有機バリア膜とシーラントとを対向させ、各層の間には、第1の接着層及び第2の接着層として、ポリエーテルウレタン接着剤(無溶剤ラミネート用)を乾燥厚みが1.9μmとなる塗布量で塗布した。
比較例1
最外層として無延伸ポリプロピレンフィルムB(CPP40)、中間層として透明蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム(VMPET)、シーラント層として直鎖状低密度ポリエチレンフィルムC(LLDPE50)の3枚のフィルムを、ドライラミネート機(岡崎機械工業(株)製「2DL-110TAW」)を用いて、ラインスピード150m/min、乾燥温度 第1ゾーン:55℃、第2ゾーン:75℃、第3ゾーン:85℃の条件でドライラミネートし、多層フィルムを製造した。なお、中間層の蒸着膜と最外層とを対向させ、各層の間には、第1の接着層及び第2の接着層として、ポリエステルウレタン接着剤(ドライラミネート用)を乾燥厚みが3.8μmとなる塗布量で塗布した。
比較例2
最外層として無延伸ポリプロピレンフィルムA(CPP30)を用い、シーラント層として、直鎖状低密度ポリエチレンフィルムC(LLDPE50)の代わりに、直鎖状低密度ポリエチレンフィルムB(LLDPE30)を用い、中間層の蒸着膜とシーラント層とを対向させる以外は比較例1と同一の方法で多層フィルムを製造した。
比較例3
中間層として、透明蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム(VMPET)の代わりに、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)を用いる以外は比較例2と同一の方法で多層フィルムを製造した。
比較例4
中間層として、透明蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム(VMPET)の代わりに、有機バリアコートポリエチレンテレフタレートフィルム(KET)を用い、中間層の有機バリア膜とシーラント層とを対向させる以外は比較例2と同一の方法で多層フィルムを製造した。
実施例及び比較例で得られた多層フィルムの評価結果を表1に示す。
Figure 2018103402
表1の結果から明らかなように、実施例の多層フィルムは、カールが抑制され、印刷性が優れていた。特に、実施例1、3〜6及び8の多層フィルムは、酸素バリア性も高く、ラミネート強度も高かった。これに対して、比較例の多層フィルムでは、カールが発生し、比較例1〜3の多層フィルムでは、酸素バリア性も低かった。特に、比較例1及び2の多層フィルムでは、クラックも発生した。
本発明の多層フィルムは、ヒートシールして食品を密封するための包装用フィルムとして利用でき、ハム、ソーセージ、ベーコン、焼豚、チキンなどの畜肉加工品の真空深絞り成形包装の蓋材に好適であり、密封後にボイル調理されるソーセージなどの真空深絞り成形包装の蓋材に特に好適である。

Claims (10)

  1. 無延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを含む最外層と、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムを含む中間層と、無延伸オレフィン系樹脂フィルムを含むシーラント層とをこの順で含む多層フィルム。
  2. 中間層が、さらに有機系バリア膜を含む請求項1記載の多層フィルム。
  3. 有機系バリア膜が、塩化ビニリデン系樹脂膜である請求項2記載の多層フィルム。
  4. シーラント層に含まれる無延伸オレフィン系樹脂フィルムが、直鎖状低密度ポリエチレンを含む請求項1〜3のいずれかに記載の多層フィルム。
  5. 最外層と中間層との間に第1の接着層が介在し、かつ中間層とシーラント層との間に第2の接着層が介在する請求項1〜4のいずれかに記載の多層フィルム。
  6. 第1及び第2の接着層が二液硬化型ポリエーテルウレタン系樹脂を含む請求項5記載の多層フィルム。
  7. 中間層の平均厚みが、最外層の平均厚みに対して0.7倍以上である請求項1〜6のいずれかに記載の多層フィルム。
  8. シーラント層の平均厚みが、最外層の平均厚みに対して0.9倍以下である請求項1〜7のいずれかに記載の多層フィルム。
  9. 食品包装用多層フィルムである請求項1〜8のいずれかに記載の多層フィルム。
  10. 真空深絞り成形包装の蓋材である請求項1〜9のいずれかに記載の多層フィルム。
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