JP2018103272A - 打ち込み工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮エアを動力源とする釘打ち機において、打ち込み部位周辺の木屑等を吹き飛ばすためのエアダスタ装置を備えたものが提供されていた。従来のエアダスタ装置は、ハンドル部の先端(インレット部)に組み込まれていたため、構成が複雑になるばかりでなく、組み立て性やメンテナンス性が低下する問題があった。本発明は、エアダスタ装置の構成の簡略化を図って、その組み立て性やメンテナンス性を高めることを目的とする。
【解決手段】エアダスタ装置30は、ハンドル部3を把持した手で操作可能な部位に配置されている。エアダスタ装置30は、蓄圧室から打撃ピストンに至るエア通路の途中を開閉するダスタバルブと、ダスタバルブから吹き出される圧縮エアを吹き出し部位まで導くダスタパイプを備えている。ダスタバルブのバルブステムの移動方向はハンドル部3の幅方向に設定されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、圧縮エア駆動式の釘打ち機等の打ち込み工具に関する。
例えば、下記の特許文献には、工具本体部に供給する圧縮エアを利用して、打ち込み部周辺の木屑や粉塵等を吹き飛ばすためのエアダスタの機能を付加したものが開示されている。特許文献1に開示されたエアダスタは、工具本体部の上部後面に設けた押しボタンを押し操作すると、工具本体部の上部からハンドル内部の蓄圧室に供給された圧縮エアが吹き出される構成となっている。特許文献2に開示されたエアダスタは、ハンドルの先端部に設定されたエアホース接続部(インレット部)にエアダスタ用のダスタバルブが配置されており、このダスタバルブにより蓄圧室手前で分流された圧縮エアが専用のパイプを経てドライバガイドの射出口付近で吹き出される構成となっている。
特許第3385875号公報 特許第5578251号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されたエアダスタによれば、圧縮エアが工具本体部の上部から吹き出される構成であったため、打ち込み部位周辺に圧縮エアを吹き付けるためには工具本体部を上下反転させる必要があり、この点でエアダスタ装置としての使い勝手がよくなかった。また、特許文献2に開示されたエアダスタによれば、ハンドル部のインレット部にダスタバルブが配置され、ダスタバルブから射出口付近に至る長い経路について専用のパイプを配管する必要があるため、構成が複雑化してコスト高を招くばかりか、組み立て性及びメンテナンス性が悪くなる問題があった。
本発明は、係る従来の問題を解消するためになされたもので、エアダスタの構成の簡略化を図ってその組み付け性及びメンテナンス性をよくしつつ、使い勝手をもよくすることを目的とする。
上記の課題は、以下の各発明により解決される。第1の発明は、圧縮エアを駆動源として往復動する打撃ピストンを内装した工具本体部と、使用者が把持するハンドル部を備えた打ち込み工具である。第1の発明に係る打ち込み工具では、ハンドル部に設けた蓄圧室から打撃ピストンに圧縮エアが供給される。第1の発明に係る打ち込み工具では、工具本体部の打撃動作とは独立して圧縮エアを吹き出すためのエアダスタ装置を備えている。エアダスタ装置は、ハンドル部を把持した手で操作可能な部位に配置されて、蓄圧室を開閉するダスタバルブと、ダスタバルブが開かれることにより吹き出される圧縮エアを工具本体部に沿って吹き出し部位まで導くダスタパイプを備えている。第1の発明では、ダスタバルブのバルブステムの移動方向はハンドル部の幅方向に設定されている。
第1の発明によれば、ダスタバルブがハンドル部を把持した手で操作できる部位に配置されて蓄圧室の圧縮エアを利用する構成であることから、従来よりもハンドル部の先端部(インレット部)の構成の簡略化を図ることができ、この点で当該エアダスタ装置の組み付け性、メンテナンス性を高め、またコストの低減を図ることができる。
また、ハンドル部を把持した手で操作できる部位であって、例えばハンドル部の基部にダスタバルブが配置されていることから、従来ハンドル部の先端(インレット部)に配置された場合に比してダスタパイプの配管経路をより短くすることができ、この点でも当該エアダスタ装置の構成の簡略化及び低コスト化を図ることができる。
さらに、第1の発明によれば、ダスタバルブのバルブステムの移動方向がハンドル部の幅方向に設定されていることにより、当該ダスタバルブがハンドル部にコンパクトに組み込まれ、これにより当該エアダスタ装置の構成の簡略化を図ってその組み付け性及びメンテナンス性をよくすることができる。
第2の発明は、第1の発明において、ダスタバルブは、ハンドル部の基部と打撃ピストンを収容するシリンダとの間に配置された打ち込み工具である。
第2の発明によれば、ハンドル部を把持した手で操作しやすい部位にダスタバルブが配置されて当該エアダスタ装置の構成の簡略化を図ることができる。
第3の発明は、第2の発明において、工具本体部の打ち込み動作を起動操作するためのトリガを備えており、トリガはハンドル部を把持した手の指先で操作可能であり、トリガの打ち込み方向後側にダスタバルブを配置した打ち込み工具である。
第3の発明によれば、ハンドル部を把持した手でトリガを操作できるとともに、トリガの打ち込み方向後側であってより操作しやすい部位にダスタバルブが配置されている。このため、ダスタバルブの操作性が一層よくなる。
第4の発明は、第1〜第3の何れか一つの発明において、ダスタバルブの吹き出し口が、ハンドル部が延びる前後方向の位置について、ハンドル部の基部と打撃ピストンを収容するシリンダとの間に配置された打ち込み工具である。
第4の発明によれば、ダスタバルブからの圧縮エアの吹き出し口が概ねトリガの打ち込み方向下方となる位置に配置されて、打ち込み操作時と同じ手持ち姿勢のままで当該エアダスタ装置を利用することができ、この点で当該エアダスタ装置の操作性を高めることができる。
第5の発明は、第1〜第4の何れか一つの発明において、工具本体部の起動操作の有効、無効を切り替えるためのコンタクトアームを覆うコンタクトアームカバーと、工具本体部の排気口を覆う排気カバーとを備えており、コンタクトアームカバーと排気カバーにより、ダスタパイプを工具本体部の側部に沿って保持した打ち込み工具である。
第5の発明によれば、主としてダスタパイプの保持手段について構成の簡略化を図ることができ、これにより当該エアダスタ装置の組み付け性及びメンテナンス性をよくすることができる。
本実施形態に係る打ち込み工具の全体側面図である。本図は、使用者から見て左側面を示している。 本実施形態に係る打ち込み工具の縦断面図である。 本実施形態に係る打ち込み工具の全体側面図である。本図は、使用者から見て右側面を示している。本図は、コンタクトアームカバーと排気カバーが取り外されて、ダスタパイプが露出された状態が示されている。 本実施形態に係る打ち込み工具の全体側面図である。本図は、使用者から見て右側面を示している。本図は、コンタクトアームカバーと排気カバーが取り付けられてダスタパイプが保持された状態が示されている。 図4の(V)-(V)線断面矢視図であって、ダスタバルブ及びその周辺の縦断面図である。本図は、ダスタバルブのオフ状態を示している。 図4の(VI)-(VI)線断面矢視図であって、ダスタバルブの縦断面図である。本図は、ダスタバルブのオン状態を示している。 図1の(VII)-(VII)線断面矢視図である。本図は、排気孔を通る断面矢視図である。 図1の(VIII)-(VIII)線断面矢視図である。本図は、トップキャップの固定ボルトの中心を通る断面矢視図である。 本体ハウジングに対する排気カバーの取り付け状態を示す分解斜視図である。 図1の(X)-(X)線断面矢視図であって、工具本体部の横断面図である。本図では、プロテクタに対する排気カバー及びフィルタの取り付け状態が示されている。 図4の(XI)-(XI)線断面矢視図である。本図では、工具本体部の右側面側において、ダスタパイプが排気カバーで覆われた状態が縦断面で示されている。 図4の(XII)-(XII)線断面矢視図である。本図では、工具本体部の右側面側において、ダスタパイプがコンタクトカバーで覆われた状態が縦断面で示されている。
次に、本発明の実施形態を図1〜図12に基づいて説明する。図示するように本実施形態では、打ち込み工具1の一例として圧縮エア駆動式の釘打ち機を例示する。本実施形態の打ち込み工具1は、圧縮エアを吹き出させるエアダスタ装置30を備えている。本実施形態は、エアダスタ装置30及び排気カバー40の取り付け構造について従来にない特徴を備えており、打ち込み工具1の基本的な構成については特に変更を要しないので詳細な説明は省略する。この明細書では、各部材あるいは構成の方向について、図示するように打ち込み具が打ち込まれる方向を下側とし、使用者側を後側とする。
この打ち込み工具1は、圧縮エアを駆動源として作動するエア駆動式の釘打ち機であって、工具本体部2とハンドル部3とマガジン4を備えている。工具本体部2の下部には、ドライバガイド5が下方へ突き出す状態に設けられている。このドライバガイド5の下端部が、打ち込み具が打ち出される射出口5aとなっている。
図2に示すように工具本体部2は、円筒形の本体ハウジング15に同じく円筒形のシリンダ12を内装し、このシリンダ12に円板形のピストン10を上下に往復動可能に内装した構成を備えている。ピストン10の下面中心には、打撃用のドライバ11が取り付けられている。ドライバ11は、下方に長く伸びており、その先端部はドライバガイド5の打ち込み通路5b内に至っている。ピストン10の上室に圧縮エアが供給されると、ピストン10がシリンダ12内を下動して打撃用のドライバ11が打ち込み通路5b内を下動する。打ち込み通路5b内には、工具本体部2の打ち込み動作に連動してマガジン4から打ち込み具nが1本ずつ供給される。このため、ドライバ11が下動すると1本の打ち込み具nがこのドライバ11で打撃されてドライバガイド5の射出口5aから打ち出される。ドライバ11で打撃された1本の打ち込み具nは、射出口5aから打ち出されて被打ち込み材Wに打ち込まれる。
ハンドル部3は、工具本体部2の側部から側方へ突き出す状態に設けられている。このハンドル部3の内部が、工具本体部2に供給するための圧縮エアを貯留しておくための蓄圧室(アキュムレータ)8とされている。ハンドル部3の先端にはエアホースを接続するためのホース接続口9が設けられている。このホース接続口9に接続したエアホースを介して圧縮エア源(エアコンプレッサ)から蓄圧室8に圧縮エアが供給される。
ハンドル部3の基部付近に、トリガ形式のスイッチレバー6とトリガバルブ7が配置されている。工具本体部2側においてシリンダ12の上部外周側に、ピストン10の上室を蓄圧室8に対して開閉するためのヘッドバルブ13が上下動可能に配置されている。ヘッドバルブ13は、圧縮ばね13aにより上方の閉じ位置側に付勢されている。図2では、ヘッドバルブ13が閉じ位置に位置する状態が示されている。蓄圧室8に供給された圧縮エアは、ヘッドバルブ13の上面側及び下面側の双方に作用し、双方に作用させた初期状態では、上面側と下面側の受圧面積差及び圧縮ばね13aの付勢力によりヘッドバルブ13はピストン10の上室を閉じた位置に保持される。図1に示すようにハンドル部3を把持した手の指先(人差し指F1)でスイッチレバー6を引き操作するとトリガバルブ7がオンする。トリガバルブ7がオンすると、ヘッドバルブ13の下面側が大気開放されてエア圧が作用しない状態に切り替わるため、ヘッドバルブ13が上面側に作用するエア圧により下動してピストン10の上室が蓄圧室8に対して開かれる。ヘッドバルブ13が下動して開かれると、蓄圧室8からピストン10の上室へ圧縮エアが供給されてピストン10が下動する。上記したようにピストン10の下動により、1本の打ち込み具nの打ち込み動作がなされる。
図では示されていないが、ピストン10が下動端に至って打ち込み動作が完了する段階では、ピストン10の上室に流入した圧縮エアの一部が、逆止弁14aを経てリターンエア室14内に流入し、これが通気孔14bを経てピストン10の下面側に作用する。一方、打ち込み動作後に、スイッチレバー6の引き操作を解除するとトリガバルブ7がオフされる。トリガバルブ7がオフされると、ヘッドバルブ13の下面側に再び蓄圧室8の圧縮エアが作用する状態に切り替わって、当該ヘッドバルブ13がエア圧及び圧縮ばね13aの付勢力により上動する。図2に示すようにヘッドバルブ13が上動すると、ピストン10の上室が蓄圧室8に対して閉じられる一方、大気開放される。ピストン10の上室の圧縮エアは、本体ハウジング15に設けた排気孔16を経て外部に排気される。本体ハウジング15の側部には、排気孔16を覆う状態で排気カバー40が取り付けられている。本実施形態は、排気カバー40の取り付け構造について従来にない特徴を備えている。その詳細については後述する。
マガジン4は、多数の打ち込み具を一定の間隔をおいて並列に結合した連結打ち込み具を装填するもので、この連結打ち込み具を渦巻き状態で収容する筒形箱体形状をなす収容部4aと、これを閉止する蓋部4bを備えている。マガジン4とドライバガイド5との間には、工具本体部2の打ち込み動作に連動して連結打ち込み具をドライバガイド5の打ち込み通路内にピッチ送りする送り機構4cが設けられている。送り機構4cが工具本体部2の打ち込み動作に連動して動作することにより、マガジン4に装填した連結打ち込み部がピッチ送りされて、ドライバガイド5の打ち込み通路5b内に打ち込み具nが1本ずつ供給される。
ドライバガイド5には、スイッチレバー6の引き操作の有効、無効を切り替えるためのコンタクトアーム20が設けられている。図3に示すようにコンタクトアーム20は、細径の棒材を折り曲げて形成したもので、ドライバガイド5の主として右側部に沿って上下に変位可能に支持されている。コンタクトアーム20の下部には、コンタクトトップ21が取り付けられている。コンタクトトップ21は概ね円筒形を有する金属製部材で、ドライバガイド5の下部に同軸に位置している。コンタクトトップ21の先端開口が射出口5aとなる。
図示するようにコンタクトトップ21を被打ち込み材Wに当接させた状態で当該打ち込み工具1を打ち込み方向へ押し下げ操作することにより、当該コンタクトトップ21がドライバガイド5に対して相対的に上動する。コンタクトアーム20がコンタクトトップ21の押し付け操作によりドライバガイド5に対して相対的に上動することにより、スイッチレバー6の引き操作が有効になる。このため、コンタクトトップ21を被打ち込み材Wに当接させて当該打ち込み工具1を押し下げ操作し、これによりコンタクトアーム20を相対的に上動させた状態でのみ、スイッチレバー6の引き操作が有効になって打ち込み動作がなされる。コンタクトアーム20を相対的に上動させていない状態では、スイッチレバー6をオン側に引き操作してもトリガバルブ7がオンしないため、工具本体部2において打ち込み動作はなされない。
コンタクトトップ21は、打ち込み具nに合わせて長さ等が異なる別のコンタクトトップに交換することができる。予備のコンタクトトップはマガジン4の後部側に設けた収容部22にガタつきなく収容しておくことができる。
本実施形態の打ち込み工具1は、工具本体部2における一連の打ち込み動作とは別に、使用者の操作により圧縮エアを吹き出させるエアダスタ装置30を備えている。エアダスタ装置30で、打ち込み部位周辺の木屑や粉塵等に圧縮エアを吹き付けて吹き飛ばすことにより、打ち込み部位周辺の視認性をよくすることができ、これにより正確な打ち込み作業を迅速に行うことができる。本実施形態のエアダスタ装置30は、従来のようにハンドル部3の先端側ではなく、工具本体部2の側部であってハンドル部3の延びる前後方向の位置についてハンドル部3の基部とシリンダ12との間に設けられている。このため、図1に示すように本実施形態のエアダスタ装置30は、打ち込み操作時のハンドル部3に対する手の握りを持ち替えることなく例えば親指F2によりダスタボタン36を操作してエアダスタ装置30を利用することができる。
エアダスタ装置30の詳細が図5及び図6に示されている。このエアダスタ装置30は、ダスタバルブ31とダスタパイプ32を備えている。ダスタバルブ31は、本体ハウジング15の後側の側部であってシリンダ12とトリガバルブ7との間に配置されている。ダスタバルブ31は、本体ハウジング15に設けたバルブ凹部15a内に1本のバルブステム38を気密に収容した構成を備えている。バルブ凹部15aの右端部は、抜き孔15bを経て大気に連通されている。抜き孔15bにより、バルブ凹部15a内における負圧の発生が回避されてバルブステム38のスムーズな移動動作が確保される。バルブステム38には、第1及び第2シールリング33,34が装着されている。第1及び第2シールリング33,34がバルブ凹部15aの内壁面に気密に摺接されている。バルブ凹部15aの内壁面には、第3シールリング35が装着されている。第3シールリング35は、第1シールリング33と第2シールリング34との間において、バルブステム38の切り替え大径部38aの外周面に気密に摺接されている。
バルブステム38の左端部側はバルブ凹部15a内から左方へ突き出されている。バルブステム38の左端部には、使用者が操作時に指先をあてがう円板形のダスタボタン36が取り付けられている。ダスタボタン36とバルブ凹部15aの口元との間には圧縮ばね37が介装されている。この圧縮ばね37により、バルブステム38は図5及び図6において左側(オフ側)へ付勢されている。図5はダスタバルブ31のオフ状態を示し、図6はダスタバルブ31のオン状態を示している。
図5に示すオフ状態では、第3シールリング35がバルブステム38の切り替え大径部38aに摺接された状態となる。このため、このオフ状態では、第1シールリング33と第3シールリング35との間と、第2シールリング34と第3シールリング35との間でバルブ凹部15a内が左右2室に気密に区画された状態となる。第1シールリング33と第3シールリング35との間の右室には、ダスタパイプ32が接続されている。第2シールリング34と第3シールリング35との間の左室には、蓄圧室8からの通気孔8aが開口されている。図5に示すオフ状態では、ダスタパイプ32と通気孔8aとの間が第3シールリング35によって気密にシールされることにより、ダスタパイプ32に圧縮エアが供給されない状態となっている。
図6に示すようにダスタボタン36を圧縮ばね37の付勢力に抗して右側(オン側)へ押し込み操作すると、バルブステム38の切り替え大径部38aが第3シールリング35の内周側から外れた状態となる。このオン状態では、第1シールリング33と第3シールリング35との間の右室と、第2シールリング34と第3シールリング35との間の左室が第3シールリング35の内周側を経て連通された状態となる。このため、通気孔8aを経て蓄圧室8からダスタパイプ32に圧縮エアが供給された状態となる。
図3に示すようにダスタパイプ32は、ハンドル部3の基部付近から工具本体部2の右側部に沿ってドライバガイド5側に至る経路で配管されている。図5及び図6に示すようにダスタパイプ32の上流側端部は、本体ハウジング15に設けた接続孔15cに差し込んで気密に接続されている。ダスタパイプ32の下端部(吹き出し口32a)は、ドライバガイド5より後方で、打ち込み具の送り機構4cの裏面(右側方)に位置されている。図6に示すようにダスタバルブ31がオン操作されると、吹き出し口32aから打ち込み具nの打ち込み方向と同じ方向(下方)へ向けて圧縮エアが吹き出される。吹き出し口32aから吹き出された圧縮エアにより被打ち込み材W上の木屑や粉塵等が吹き飛ばされた視認性が高められる。
使用者がダスタボタン36の押し込み操作を解除すると、バルブステム38が圧縮ばね37の付勢力により図5に示すオフ位置側に戻される。バルブステム38がオフ位置に戻されると、その切り替え大径部38aが第3シールリング35の内周側に戻されて、ダスタパイプ32が蓄圧室8側から気密に遮断された状態となり、従って吹き出し口32aからの圧縮エアの吹き出しが停止される。
図4、図11及び図12に示すようにダスタパイプ32は、工具本体部2の右側部に沿って取り付けたコンタクトアームカバー23と排気カバー40により覆われるとともに一体の位置に保持されている。特に、図12に示すようにダスタパイプ32の先端部(吹き出し口32a)は、コンタクトアームカバー23の保持孔23aに差し込まれて一定の位置に保持されている。コンタクトアームカバー23により、コンタクトアーム20の右方が覆われている。図4では、コンタクトアーム20とダスタパイプ32がコンタクトアームカバー23と排気カバー40によりほぼ全体が覆われて見えない状態となっている。
コンタクトアームカバー23は、打ち込み具nの送り機構4cに対して1箇所で固定ねじ23bによりねじ止めされて取り付けられている。一方、排気カバー40は、従来にない新規な構造により本体ハウジング15に取り付けられている。工具本体部2の本体ハウジング15の下部に、ドライバガイド5が4本の固定ねじ41により結合されている。工具本体部2の本体ハウジング15の上部に、トップキャップ17が4本の固定ねじ42により結合されている。図2に示すようにトップキャップ17により本体ハウジング15の上部が気密に塞がれている。トップキャップ17の内面に、上死点用のダンパ18が取り付けられている。トップキャップ17に衝撃吸収用のゴム層17aが被覆されている。また、本体ハウジング15の下部に結合したドライバガイド5に、下死点用のダンパ19が取り付けられている。
本実施形態に係る排気カバー40は、本体ハウジング15に対するドライバガイド5の結合手段(固定ねじ41)と、本体ハウジング15に対するトップキャップ17の結合手段(固定ねじ42)を利用して取り付けられている。ドライバガイド5及びトップキャップ17を取り外した状態の本体ハウジング15が図9に示されている。なお、図9では、固定ねじ41、42がそれぞれ2本だけ示されているが、上記したようにそれぞれ4本の固定ねじ41、42によりドライバガイド5とトップキャップ17が本体ハウジング15に対して結合される。
固定ねじ41、42の先端には、係合ピン部41a,42aが同軸かつ一体に設けられている。係合ピン部41a,42aはねじ径よりも小径に形成されている。本体ハウジング15の下部と上部には、それぞれ矩形平板形の結合フランジ部43、44が側方へ張り出す状態に設けられている。上下の結合フランジ部43、44の四隅に、それぞれねじ孔43a,44aが設けられている。下側の結合フランジ部43にドライバガイド5を突き合わせて4本の固定ねじ41をねじ孔43aに締め込むことにより、当該ドライバガイド5が本体ハウジング15の下部に結合されている。また、上側の結合フランジ部44にトップキャップ17を突き合わせて4本の固定ねじ42をねじ孔44aに締め込むことにより、当該トップキャップ17が本体ハウジング15の上部に結合されている。
図8に示すように本体ハウジング15に対してドライバガイド5とトップキャップ17を結合するために、合計8本の固定ねじ41,42をそれぞれねじ孔43a,44aに締め込むと、各固定ねじ41、42の係合ピン部41a,42aがねじ孔43a,44aから突き出された状態となる。排気カバー40は、排気用のスリット40cを有する樹脂製部品で、その下部2箇所に下部係合凹部40aが設けられ、上部2箇所に上部係合凹部40bが設けられている。固定ねじ41、42のねじ孔43a,44aから突き出された係合ピン部41a,42aが、それぞれ排気カバー40の下部係合凹部40aと上部係合凹部40bに挿入されて、当該排気カバー40が本体ハウジング15の左右両側部に沿って取り付けられている。
排気カバー40の内面側であってスリット40cの内面側には、消音用のフィルタ45が取り付けられている。また、本実施形態の排気カバー40は、スリット40cの下側に各種の情報を表示するための表示部40dが設けられている。さらに、本体ハウジング15の外面には、衝撃吸収用のプロテクタ47(エラストマ樹脂層)が被覆されている。図7及び図10に示すようにプロテクタ47の端縁が排気カバー40で押さえ付けられて固定されている。排気カバー40には、プロテクタ47の固定手段としての機能が併せ持たされている。
以上のように構成した本実施形態の打ち込み工具1によれば、エアダスタ装置30のダスタバルブ31が、ハンドル部3の基部側に配置されている。このため、当該ダスタバルブを従来ハンドル部3の先端部(いわゆるインレット部であってエア導入部)に配置した構成に比して当該インレット部の構成の簡略化を図ることができる。ハンドル部3のインレット部を簡略化することにより当該ハンドル部3を例えば約13mm程度短くすることができ、この点で当該打ち込み工具1の取り回し性を向上させることができる。
また、ダスタバルブ31のバルブステム38の移動方向がハンドル部3の幅方向(左右方向)に設定されていることにより、当該ダスタバルブ31がハンドル部3にコンパクトに組み込まれ、これにより当該エアダスタ装置30の構成の簡略化を図ってその組み付け性及びメンテナンス性をよくすることができる。
さらに、ダスタバルブ31が、ハンドル部3の基部とピストン10を収容するシリンダ12との間に配置されていることから、ハンドル部3を把持した手で操作しやすい部位にダスタバルブ31が配置されて当該エアダスタ装置30の構成の簡略化を図ることができる。特に、ダスタバルブ31は、起動操作用のスイッチレバー6に対して打ち込み方向後側に配置されていることにより、ハンドル部3を把持した手の指先(例えば人差し指F1)でスイッチレバー6を引き操作し、親指F2でダスタバルブ31の双方を操作することができ、この点でエアダスタ装置30の操作性が一層高められている。
また、コンタクトアーム20を覆うコンタクトアームカバー23と、工具本体部2の排気口16を覆う排気カバー40とを備えており、コンタクトアームカバー23と排気カバー40により、ダスタパイプ32を工具本体部2の側部に沿って保持する構成となっている。このため、主としてダスタパイプ32の保持手段について構成の簡略化を図ることができ、これにより当該エアダスタ装置30の組み付け性及びメンテナンス性をよくすることができる。
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、ダスタボタン36を工具本体部2の左側に配置した構成を例示したが、右側に配置した構成であってもよい。また、ダスタボタンをバルブステムの両側に取り付けて、工具本体部の左側又は右側の何れの側からでもオンオフ操作できる構成としてもよい。
また、エアダスタ装置30において、バルブステム38を左右方向に移動操作する構成を例示したが、当該バルブステムの操作方向を例えば前後方向あるいは上下斜め方向とするダスタバルブを用いる構成としてもよい。
1…打ち込み工具、n…打ち込み具、W…被打ち込み材
2…工具本体部
3…ハンドル部、F1…人差し指、F2…親指
4…マガジン
4a…収容部、4b…蓋部、4c…送り機構
5…ドライバガイド、5a…射出口、5b…打ち込み通路
6…スイッチレバー
7…トリガバルブ
8…蓄圧室、8a…通気孔
9…ホース接続口
10…ピストン
11…ドライバ
12…シリンダ
13…ヘッドバルブ、13a…圧縮ばね
14…リターンエア室
14a…逆止弁、14b…通気孔
15…本体ハウジング
15a…バルブ凹部、15b…抜き孔
16…排気孔
17…トップキャップ
20…コンタクトアーム
21…コンタクトトップ
22…収容部
23…コンタクトアームカバー、23a…保持孔、23b…固定ねじ
30…エアダスタ装置
31…ダスタバルブ
32…ダスタパイプ、32a…吹き出し口
33…第1シールリング
34…第2シールリング
35…第3シールリング
36…ダスタボタン
37…圧縮ばね
38…バルブステム、38a…切り替え大径部
40…排気カバー
40…下部係合凹部、40b…上部係合凹部、40c…スリット、40d…表示部
41…固定ねじ(ドライバガイド固定用)、41a…係合ピン部
42…固定ねじ(トップキャップ固定用)、42a…係合ピン部
43、44…結合フランジ部、43a,44a…ねじ孔
45…消音用のフィルタ
47…プロテクタ

Claims (5)

  1. 圧縮エアを駆動源として往復動する打撃ピストンを内装した工具本体部と、使用者が把持するハンドル部を備え、該ハンドル部に設けた蓄圧室から前記打撃ピストンに圧縮エアが供給される打ち込み工具であって、
    前記工具本体部の動作とは独立して前記圧縮エアを吹き出すためのエアダスタ装置を備えており、
    該エアダスタ装置は、前記ハンドル部を把持した手で操作可能な部位に配置されて、前記蓄圧室を開閉するダスタバルブと、該ダスタバルブが開かれて吹き出される圧縮エアを前記工具本体部に沿って吹き出し部位まで導くダスタパイプを備えており、
    前記ダスタバルブのバルブステムの移動方向は前記ハンドル部の幅方向に設定された打ち込み工具。
  2. 請求項1記載の打ち込み工具であって、前記ダスタバルブは、前記ハンドル部の基部と前記打撃ピストンを収容するシリンダとの間に配置された打ち込み工具。
  3. 請求項1又は2記載の打ち込み工具であって、前記工具本体部の打ち込み動作を起動操作するためのトリガを備えており、該トリガは前記ハンドル部を把持した手の指先で操作可能であり、該トリガの打ち込み方向後側に前記ダスタバルブを配置した打ち込み工具。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載した打ち込み工具であって、前記ダスタバルブの吹き出し口が、前記ハンドル部が延びる前後方向の位置について、前記ハンドル部の基部と前記打撃ピストンを収容するシリンダとの間に配置された打ち込み工具。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載した打ち込み工具であって、前記工具本体部の起動操作の有効、無効を切り替えるためのコンタクトアームを覆うコンタクトアームカバーと、前記工具本体部の排気口を覆う排気カバーとを備えており、
    前記コンタクトアームカバーと前記排気カバーにより、前記ダスタパイプを前記工具本体部の側部に沿って保持した打ち込み工具。
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