JP2018102150A - 作業車 - Google Patents

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Abstract

【課題】状況に応じて車速上限値の変更先を切り替えることが可能な作業車を提供する。【解決手段】作業装置を備える作業車であって、動力源から伝達された駆動力を変速して走行装置に伝達する変速機構を備え、変速機構は、変速機構における変速比を無段階に変更可能な無段変速装置と、変速機構における変速状態を低速状態と高速状態との間で変更可能な副変速装置と、を有しており、車速が設定された車速上限値以下となるように、車速上限値を示す値である制限指示値に応じて無段変速装置を制御する変速制御装置を備え、変速状態が低速状態である場合の制限指示値は変更可能であり、変速状態が低速状態から高速状態に変更されたとき、制限指示値は、第1制限値x及び第2制限値Aのうちの何れか一つに設定される。【選択図】図4

Description

本発明は、作業装置を備える作業車に関する。
上記のような作業車として、例えば、特許文献1及び2に記載のものが既に知られている。特許文献1に記載の作業車は、動力源(特許文献1では「エンジン」)から伝達された駆動力を変速して走行装置に伝達する変速機構を備えている。
この作業車の変速機構は、変速機構における変速比を無段階に変更可能な無段変速装置(特許文献1では「走行用静油圧式無段変速装置」)と、変速機構における変速状態を低速状態と高速状態との間で変更可能な副変速装置(特許文献1では「油圧モータ」)と、を有している。
そして、この作業車は、最高車速設定ダイヤルによって、車速上限値を設定できるように構成されている。また、最高車速設定ダイヤルによって設定された車速上限値は、変速機構における変速状態が低速状態に切り替えられた状態でのみ有効であり、低速状態から高速状態へ切り替えられた場合には無効となるように構成されている。
また、特許文献2に記載の作業車は、動力源(特許文献2では「駆動源」)から伝達された駆動力を変速して走行装置(特許文献2では「走行部材」)に伝達する変速機構を備えている。
この作業車の変速機構は、変速機構における変速比を無段階に変更可能な無段変速装置(特許文献2では「走行系油圧式無段変速装置」)と、変速機構における変速状態を低速状態と高速状態との間で変更可能な副変速装置(特許文献2では「油圧モータ」)と、を有している。
そして、この作業車は、最高速設定部材によって、車速上限値を設定できるように構成されている。また、最高速設定部材による車速上限値の設定可能な範囲は、低速状態では第1速度範囲であり、高速状態では第1速度範囲とは異なる第2速度範囲である。
特開2011−110020号公報 特開2015−152059号公報
上記特許文献1に記載の作業車においては、変速状態が低速状態から高速状態に変更されたとき、最高車速設定ダイヤルによって設定された車速上限値が単に無効となるのみであり、別途設定された車速上限値に状況に応じて切り替わるような構成ではない。
また、上記特許文献2に記載の作業車においては、変速状態が低速状態から高速状態に変更されたとき、車速上限値は、単に、高速状態用に設定された値に切り替わるのみであり、別途設定された車速上限値に状況に応じて切り替わるような構成ではない。
即ち、上記特許文献1及び特許文献2に記載の作業車においては、何れも、変速状態が低速状態から高速状態に変更されたときにおける車速上限値の変更先が1通りしか存在しない。そのため、状況に応じて車速上限値の変更先を切り替えることはできない。
本発明の目的は、状況に応じて車速上限値の変更先を切り替えることが可能な作業車を提供することである。
本発明の特徴は、
作業装置を備える作業車であって、
動力源から伝達された駆動力を変速して走行装置に伝達する変速機構を備え、
前記変速機構は、
前記変速機構における変速比を無段階に変更可能な無段変速装置と、
前記変速機構における変速状態を低速状態と高速状態との間で変更可能な副変速装置と、を有しており、
車速が設定された車速上限値以下となるように、車速上限値を示す値である制限指示値に応じて前記無段変速装置を制御する変速制御装置を備え、
前記変速状態が前記低速状態である場合の前記制限指示値は変更可能であり、
前記変速状態が前記低速状態から前記高速状態に変更されたとき、前記制限指示値は、第1制限値及び第2制限値のうちの何れか一つに設定されることにある。
本発明であれば、変速状態が低速状態から高速状態に変更されたとき、制限指示値は、第1制限値及び第2制限値のうちの何れか一つに設定される。従って、状況に応じて車速上限値の変更先を切り替えることが可能な構成とすることができる。
さらに、本発明において、
前記第1制限値は、制限値変更操作具の操作に伴って変化し、
前記第2制限値は、前記制限値変更操作具の操作に伴って変化しない所定値であると好適である。
第1制限値と第2制限値とのそれぞれに対応して、制限値変更操作具を2つ備える場合、オペレータは、2つの制限値変更操作具を適切に操作しなければならず、操作が煩雑になりがちである。
ここで、上記の構成によれば、第1制限値が制限値変更操作具の操作に伴って変化し、第2制限値は制限値変更操作具の操作に伴って変化しない所定値である。そのため、オペレータは、1つの制限値変更操作具を操作するだけで良く、操作がシンプルで容易なものとなりやすい。
さらに、本発明において、
記憶操作具と、
消去操作具と、
前記変速状態が前記高速状態であるときにおいて、前記記憶操作具が操作された時点での前記第1制限値を、前記第2制限値として記憶する第2制限値記憶装置と、を備え、
前記変速状態が前記高速状態であるときにおいて、前記消去操作具が操作された場合、前記第2制限値は前記第2制限値記憶装置から消去され、
前記第2制限値記憶装置に前記第2制限値が記憶されている場合において、前記変速状態が前記低速状態から前記高速状態に変更されたとき、前記制限指示値は前記第2制限値に設定され、
前記第2制限値記憶装置に前記第2制限値が記憶されていない場合において、前記変速状態が前記低速状態から前記高速状態に変更されたとき、前記制限指示値は前記第1制限値に設定されると好適である。
この構成によれば、オペレータは、第2制限値記憶装置に第2制限値を記憶させることも、第2制限値記憶装置から第2制限値を消去することも可能となる。そして、第2制限値記憶装置に第2制限値を記憶させていない場合は、制限値変更操作具を操作することによって、低速状態から高速状態に変更されたときに設定される制限指示値を任意に変更することが可能である。また、第2制限値記憶装置に第2制限値を記憶させている場合は、制限値変更操作具の操作にかかわらず、低速状態から高速状態に変更されたときに、制限指示値が常に第2制限値に設定される状態とすることが可能である。
従って、オペレータは、変速状態を低速状態から高速状態に変更する際に、第1制限値と、第1制限値の記憶値である第2制限値と、を状況に応じて任意に使い分けることが可能となる。
さらに、本発明において、
前記変速状態が前記低速状態である場合の前記制限指示値が第3制限値及び第4制限値のうちの何れか一つに設定されるように構成されており、
前記第3制限値は、前記制限値変更操作具の操作に伴って変化し、
前記変速状態が前記低速状態であるときにおいて、前記記憶操作具が操作された時点での前記第3制限値を、前記第4制限値として記憶する第4制限値記憶装置を備え、
前記変速状態が前記低速状態であるときにおいて、前記消去操作具が操作された場合、前記第4制限値は前記第4制限値記憶装置から消去され、
前記第4制限値記憶装置に前記第4制限値が記憶されている場合において、前記変速状態が前記高速状態から前記低速状態に変更されたとき、前記制限指示値は前記第4制限値に設定され、
前記第4制限値記憶装置に前記第4制限値が記憶されていない場合において、前記変速状態が前記高速状態から前記低速状態に変更されたとき、前記制限指示値は前記第3制限値に設定されると好適である。
この構成によれば、オペレータは、変速状態を高速状態から低速状態に変更する際に、第3制限値と、第3制限値の記憶値である第4制限値と、を状況に応じて任意に使い分けることが可能となる。
さらに、本発明において、
前記第4制限値記憶装置に前記第4制限値が記憶されており、且つ、前記第2制限値記憶装置に前記第2制限値が記憶されている場合において、前記変速状態が前記低速状態から前記高速状態に変更されたとき、前記制限指示値は前記第4制限値から前記第2制限値に変更され、
前記第4制限値記憶装置に前記第4制限値が記憶されており、且つ、前記第2制限値記憶装置に前記第2制限値が記憶されていない場合において、前記変速状態が前記低速状態から前記高速状態に変更されたとき、前記制限指示値は前記第4制限値から前記第1制限値に変更されると好適である。
この構成によれば、制限指示値が第4制限値に設定されている場合において、オペレータは、変速状態を低速状態から高速状態に変更する際に、第1制限値と、第1制限値の記憶値である第2制限値と、を状況に応じて任意に使い分けることが可能となる。
さらに、本発明において、
前記第1制限値の設定可能な範囲と、前記第3制限値の設定可能な範囲と、が同一であると好適である。
第1制限値と第3制限値との設定可能な範囲がそれぞれ異なる場合、オペレータは、それぞれの設定可能な範囲に応じて、制限値変更操作具を適切に操作しなければならず、操作が煩雑になりがちである。
ここで、上記の構成によれば、第1制限値の設定可能な範囲と、第3制限値の設定可能な範囲と、が同一である。そのため、制限値変更操作具の操作がシンプルで容易なものとなりやすい。
さらに、発明において、
前記作業装置が作業状態であるか否かを判定する作業状態判定部を備え、
前記変速状態が前記低速状態であり、且つ、前記作業状態判定部により前記作業装置が作業状態であると判定されている場合のみ、前記制限指示値が有効であり、
前記変速状態が前記高速状態である場合、及び、前記作業状態判定部により前記作業装置が作業状態でないと判定されている場合は、何れも、前記制限指示値が無効であると好適である。
変速状態を低速状態として走行している場合であっても、作業装置により作業を行っておらず、単に走行しているときには、車速は制限されないことが望ましい。
ここで、上記の構成によれば、変速状態が高速状態である場合、及び、作業状態判定部により作業装置が作業状態でないと判定されている場合は、何れも、制限指示値が無効となる。そのため、変速状態を低速状態として走行している場合であっても、作業装置により作業を行っておらず、単に走行しているときには、車速が制限されない構成を実現できる。
コンバインの一部破断側面図である。 主変速レバー、ECU、静油圧式無段変速装置などの関係を示す模式図である。 最高車速設定部の構成を示す図である。 各状況におけるレバー角と斜板傾斜率との関係を示す図である。 目標の斜板角を0度からy度に変更したときの、経過時間に対する斜板角の変化を示す図である。
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。尚、以下の説明においては、特段の説明がない限り、前後の方向について以下のように記載している。即ち、機体の作業走行時における前進側の進行方向が「前」であり、後進側の進行方向が「後」である。
〔コンバインの全体構成〕
図1に示すように、自脱型のコンバイン(本発明に係る「作業車」に相当)の機体前部には、刈取部1(本発明に係る「作業装置」に相当)が設けられている。刈取部1は、圃場の穀稈を刈り取る。即ち、このコンバインは、刈取部1を備えるコンバインである。
刈取部1の後方には、運転部8が設けられている。運転部8には、オペレータが搭乗可能である。また、運転部8の後方には、脱穀装置2及びグレンタンク3が設けられている。脱穀装置2及びグレンタンク3の上方には、アンローダ4が設けられている。また、機体下部には、走行装置5が設けられている。運転部8の下方には、エンジンE(本発明に係る「駆動源」に相当する)が設けられている。
刈取部1によって刈り取られた穀稈は、脱穀装置2に搬送される。脱穀装置2において、穀稈は脱穀処理される。脱穀処理により得られた穀粒は、グレンタンク3に貯留される。グレンタンク3に貯留された穀粒は、必要に応じて、アンローダ4によって機外に排出される。
また、コンバインは、走行装置5によって自走可能である。
図1に示すように、コンバインには、変速機構Hが備えられている。変速機構Hは、静油圧式無段変速装置6(本発明に係る「無段変速装置」に相当)及びトランスミッション7を含んでいる。静油圧式無段変速装置6は、変速機構Hにおける変速比を無段階に変更可能である。そして、静油圧式無段変速装置6は、油圧ポンプ6A及び油圧モータ6B(本発明に係る「副変速装置」に相当)を有している。エンジンEの駆動力は、変速機構Hを介して変速され、走行装置5へ伝達される。
このように、コンバインは、エンジンEから伝達された駆動力を変速して走行装置5に伝達する変速機構Hを備えている。また、変速機構Hは、変速機構Hにおける変速比を無段階に変更可能な静油圧式無段変速装置6を有している。
〔主変速レバー及び副変速スイッチについて〕
図1及び図2に示すように、運転部8には、主変速レバー11が設けられている。主変速レバー11は、前後に揺動操作可能な状態で設けられている。主変速レバー11の揺動軸芯には、ポテンショメータ12が取り付けられている。また、主変速レバー11の持ち手部分には、副変速スイッチ13が設けられている。
また、図1及び図2に示すように、コンバインには、ECU9が設けられている。図2に示すように、ECU9は、変速制御装置91、第2制限値記憶装置92、第4制限値記憶装置93、作業状態判定部94を有している。
作業状態判定部94は、刈取部1が作業状態であるか否かを判定する。
ECU9には、刈取部1、ポテンショメータ12、副変速スイッチ13から各種の信号が入力される。そして、ECU9は、入力された各種の信号に基づいて、油圧ポンプ6A及び油圧モータ6Bへ所定の信号を出力する。
図2に示すように、主変速レバー11は、前端位置Fmaxから後端位置Rmaxの間で前後に揺動操作可能である。そして、前端位置Fmaxと後端位置Rmaxとの中間には、中立位置Nが位置している。
主変速レバー11の揺動角度は、ポテンショメータ12によって検知される。そして、検知された主変速レバー11の揺動角度に応じた信号が、ポテンショメータ12からECU9へ送信される。ECU9は、この信号に応じて、ポンプ斜板61の傾斜角度を無段階に制御する。
ポンプ斜板61は、油圧ポンプ6Aに設けられている。ポンプ斜板61の傾斜角度が変更されると、油圧ポンプ6Aから油圧モータ6Bへの送油量が変化する。これにより、静油圧式無段変速装置6における変速比が無段階に変化する。
即ち、主変速レバー11を揺動操作することによって、静油圧式無段変速装置6における変速比が無段階に変化する。
図2に示すように、主変速レバー11を中立位置Nから前方に揺動操作すると、斜板傾斜率はXとなる。ここで、Xのとりうる値の範囲は、0%から100%である。主変速レバー11の揺動位置を中立位置Nに操作すると、ポンプ斜板61の傾斜率である斜板傾斜率は0%となる。また、主変速レバー11を中立位置Nから前方に揺動操作していくと、斜板傾斜率は大きくなっていく。そして、主変速レバー11を前端位置Fmaxに操作すると、斜板傾斜率は100%となる。尚、斜板傾斜率とは、ポンプ斜板61の最大傾斜角度に対する実際の傾斜角度の比を百分率で表した値である。
また、主変速レバー11を中立位置Nよりも前方に揺動操作すると、ポンプ斜板61は、コンバインが前進する方向に傾斜していく。一方で、主変速レバー11を中立位置Nよりも後方に揺動操作すると、ポンプ斜板61は、コンバインが後進する方向に傾斜していく。
図2に示すように、主変速レバー11の中立位置Nからの角度がθmaxとなったとき、主変速レバー11の揺動位置は前端位置Fmaxとなる。
副変速スイッチ13が押下されると、副変速スイッチ13からECU9へ所定の信号が送信される。ECU9は、この信号に応じて、油圧モータ6Bの変速状態を低速状態と高速状態との間で切り替える。
具体的には、副変速スイッチ13が押下される度に、油圧モータ6Bの変速状態が、低速状態と高速状態とで交互に切り替わる。
このように、コンバインは、変速機構Hにおける変速状態を低速状態と高速状態との間で変更可能な油圧モータ6Bを有している。
〔最高車速設定部について〕
図1に示すように、運転部8には、最高車速設定部14が設けられている。図3に示すように、最高車速設定部14は、モード設定スイッチ14a、モード設定表示ランプ14b、最高車速設定ダイヤル14c(本発明に係る「制限値変更操作具」に相当)、記憶スイッチ14d(本発明に係る「記憶操作具」及び「消去操作具」に相当)、記憶表示ランプ14eを有している。
このように、コンバインは、記憶スイッチ14dを備えている。
図3及び図4に示すように、オペレータがモード設定スイッチ14aを押下すると、最高車速設定モードがON状態とOFF状態との間で切り替わる。最高車速設定モードがON状態である場合、モード設定表示ランプ14bが点灯状態となる。一方で、最高車速設定モードがOFF状態である場合、モード設定表示ランプ14bが消灯状態となる。
また、最高車速設定モードがON状態である場合、斜板傾斜率の上限値を100%より小さな値に制限することが可能となっている。一方で、最高車速設定モードがOFF状態である場合は、斜板傾斜率の上限値は制限されず、100%が上限となる。
尚、最高車速設定モードがON状態である場合、及び、最高車速設定モードがOFF状態である場合の何れにおいても、斜板傾斜率は、主変速レバー11のレバー角に比例する。ここで、主変速レバー11のレバー角とは、主変速レバー11の中立位置Nからの角度である。
変速制御装置91(図2参照)は、最高車速設定モードがON状態である場合において、車速が設定された車速上限値以下となるように、制限指示値に応じて斜板傾斜率を制御する。
本実施形態において、制限指示値は、主変速レバー11のレバー角が100%であるときの斜板傾斜率に等しい。言い換えれば、制限指示値は、斜板傾斜率の上限値である。そして、本実施形態において、制限指示値は、50%から100%の間で設定される。
例えば、最高車速設定モードがON状態であり、制限指示値が50%に設定されているときには、斜板傾斜率の上限値は50%となる。従って、このとき、主変速レバー11のレバー角をθmaxとすると、斜板傾斜率は、変速制御装置91によって50%に制御される。
この構成によれば、制限指示値を設定することによって、斜板傾斜率の上限値が設定される。これにより、車速上限値が設定されることとなる。即ち、制限指示値は、車速上限値を示す値である。
このように、コンバインは、車速が設定された車速上限値以下となるように、車速上限値を示す値である制限指示値に応じて静油圧式無段変速装置6を制御する変速制御装置91を備えている。
以下では、図3及び図4を用いて、最高車速設定モードがON状態である場合における制限指示値の設定について説明する。
〔第1制限値及び第2制限値について〕
図3に示すように、最高車速設定ダイヤル14cには、50%から100%の目盛が付されている。油圧モータ6Bの変速状態が高速状態であるとき、最高車速設定ダイヤル14cを操作すると、その操作に伴って、50%から100%の間で第1制限値が変化する。
また、油圧モータ6Bの変速状態が高速状態であるときにおいて、記憶スイッチ14dを押下すると、その時点での第1制限値が、第2制限値として第2制限値記憶装置92に記憶される。このとき、記憶表示ランプ14eは点灯状態となる。
そして、油圧モータ6Bの変速状態が高速状態であるときにおいて、記憶スイッチ14dを長押しすると、記憶されていた第2制限値は、第2制限値記憶装置92から消去される。このとき、記憶表示ランプ14eは消灯状態となる。
このように、コンバインは、変速状態が高速状態であるときにおいて、記憶スイッチ14dが押下された時点での第1制限値を、第2制限値として記憶する第2制限値記憶装置92を備えている。また、変速状態が高速状態であるときにおいて、記憶スイッチ14dが長押し操作された場合、第2制限値は第2制限値記憶装置92から消去される。
また、このように、第1制限値は、最高車速設定ダイヤル14cの操作に伴って変化する。また、第2制限値は、最高車速設定ダイヤル14cの操作に伴って変化しない所定値である。
〔第3制限値及び第4制限値について〕
油圧モータ6Bの変速状態が低速状態であるとき、最高車速設定ダイヤル14cを操作すると、その操作に伴って、50%から100%の間で第3制限値が変化する。
また、油圧モータ6Bの変速状態が低速状態であるときにおいて、記憶スイッチ14dを押下すると、その時点での第3制限値が、第4制限値として第4制限値記憶装置93に記憶される。このとき、記憶表示ランプ14eは点灯状態となる。
そして、油圧モータ6Bの変速状態が低速状態であるときにおいて、記憶スイッチ14dを長押しすると、記憶されていた第4制限値は、第4制限値記憶装置93から消去される。このとき、記憶表示ランプ14eは消灯状態となる。
このように、コンバインは、変速状態が低速状態であるときにおいて、記憶スイッチ14dが押下された時点での第3制限値を、第4制限値として記憶する第4制限値記憶装置93を備えている。また、変速状態が低速状態であるときにおいて、記憶スイッチ14dが長押し操作された場合、第4制限値は第4制限値記憶装置93から消去される。
また、このように、第3制限値は、最高車速設定ダイヤル14cの操作に伴って変化する。
〔変速状態が低速状態である場合について〕
油圧モータ6Bの変速状態が低速状態であるとき、第4制限値記憶装置93に第4制限値が記憶されている場合は、制限指示値は第4制限値に設定される。また、油圧モータ6Bの変速状態が低速状態であるとき、第4制限値記憶装置93に第4制限値が記憶されていない場合は、制限指示値は第3制限値に設定される。
即ち、油圧モータ6Bの変速状態が低速状態であるとき、第4制限値記憶装置93に第4制限値が記憶されていない場合は、最高車速設定ダイヤル14cを操作すると、その操作に伴って、斜板傾斜率の上限値が変化することとなる。
図4において、油圧モータ6Bの変速状態が低速状態であり(図4において「低速」)、第4制限値記憶装置93に第4制限値が記憶されていない(図4において「記憶値なし」)場合の斜板傾斜率の上限値を第3制限値xとして示している。図4に示すように、第3制限値xは、最高車速設定ダイヤル14cにおける設定値xに対応している。そして、第3制限値xは、最高車速設定ダイヤル14cの操作に伴って、50%から100%の間で変更可能である。
このように、変速状態が低速状態である場合の制限指示値は変更可能である。
また、このとき、最高車速設定ダイヤル14cの操作に伴って、主変速レバー11のレバー角と斜板傾斜率との関係が変化する。具体的には、レバー角を所定量増加させたときの斜板傾斜率の増加幅が変化する。
そして、コンバインの走行中に、主変速レバー11のレバー角を一定にした状態で、最高車速設定ダイヤル14cを操作すると、斜板傾斜率が変化することとなる。これにより、車速が変化する。
図5は、目標の斜板角を0度からy度に変更したときの、経過時間に対する斜板角の変化を示す図である。図5では、主変速レバー11の操作によって目標の斜板角を0度からy度に変更した場合を「レバー操作時」として示している。また、最高車速設定ダイヤル14cの操作によって目標の斜板角を0度からy度に変更した場合を「ダイヤル操作時」として示している。
図5に示すように、「ダイヤル操作時」における斜板角の変化速度は、「レバー操作時」における斜板角の変化速度よりも遅くなるように設定されている。これにより、コンバインの走行中に最高車速設定ダイヤル14cを誤って大きく回してしまった場合でも、車速の変化は比較的緩やかとなるため、コンバインが急激に加減速してしまう事態を防止できる。
また、油圧モータ6Bの変速状態が低速状態であり(図4において「低速」)、第4制限値記憶装置93に第4制限値が記憶されている場合(図4において「記憶値あり」)は、最高車速設定ダイヤル14cを操作しても、斜板傾斜率の上限値は変化せず、常に第4制限値である。図4において、この場合の斜板傾斜率の上限値を第4制限値Bとして示している。
このように、コンバインは、変速状態が低速状態である場合の制限指示値が第3制限値x及び第4制限値Bのうちの何れか一つに設定されるように構成されている。
また、図4に示すように、油圧モータ6Bの変速状態が低速状態であり、且つ、制限指示値が第3制限値xに設定されているとき、記憶スイッチ14dが押下されると、その時点での第3制限値xが第4制限値Bとして第4制限値記憶装置93に記憶されると共に、制限指示値は第4制限値Bになる。
また、図4に示すように、油圧モータ6Bの変速状態が低速状態であり、且つ、制限指示値が第4制限値Bに設定されているとき、記憶スイッチ14dが長押し操作されると、第4制限値Bが第4制限値記憶装置93から消去されると共に、制限指示値は第3制限値xになる。
〔変速状態が高速状態である場合について〕
油圧モータ6Bの変速状態が高速状態であるとき、第2制限値記憶装置92に第2制限値が記憶されている場合は、制限指示値は第2制限値に設定される。また、油圧モータ6Bの変速状態が高速状態であるとき、第2制限値記憶装置92に第2制限値が記憶されていない場合は、制限指示値は第1制限値に設定される。
即ち、油圧モータ6Bの変速状態が高速状態であるとき、第2制限値記憶装置92に第2制限値が記憶されていない場合は、最高車速設定ダイヤル14cを操作すると、その操作に伴って、斜板傾斜率の上限値が変化することとなる。
図4において、油圧モータ6Bの変速状態が高速状態であり(図4において「高速」)、第2制限値記憶装置92に第2制限値が記憶されていない(図4において「記憶値なし」)場合の斜板傾斜率の上限値を第1制限値xとして示している。図4に示すように、第1制限値xは、最高車速設定ダイヤル14cにおける設定値xに対応している。そして、第1制限値xは、最高車速設定ダイヤル14cの操作に伴って、50%から100%の間で変更可能である。
尚、本実施形態において、第1制限値xと第3制限値xとは、何れも、最高車速設定ダイヤル14cにおける設定値xに対応した値となるため、同じ符号を付している。
このように、第1制限値の設定可能な範囲と、第3制限値の設定可能な範囲と、が同一である。
また、このとき、最高車速設定ダイヤル14cの操作に伴って、主変速レバー11のレバー角と斜板傾斜率との関係が変化する。具体的には、レバー角を所定量増加させたときの斜板傾斜率の増加幅が変化する。
そして、コンバインの走行中に、主変速レバー11のレバー角を一定にした状態で、最高車速設定ダイヤル14cを操作すると、斜板傾斜率が変化することとなる。これにより、車速が変化する。
尚、図5に示すように、「ダイヤル操作時」における斜板角の変化速度が、「レバー操作時」における斜板角の変化速度よりも遅くなるように設定されている点については、上述した通りである。
また、油圧モータ6Bの変速状態が高速状態であり(図4において「高速」)、第2制限値記憶装置92に第2制限値が記憶されている場合(図4において「記憶値あり」)は、最高車速設定ダイヤル14cを操作しても、斜板傾斜率の上限値は変化せず、常に第2制限値である。図4において、この場合の斜板傾斜率の上限値を第2制限値Aとして示している。
また、図4に示すように、油圧モータ6Bの変速状態が高速状態であり、且つ、制限指示値が第1制限値xに設定されているとき、記憶スイッチ14dが押下されると、その時点での第1制限値xが第2制限値Aとして第2制限値記憶装置92に記憶されると共に、制限指示値は第2制限値Aになる。
また、図4に示すように、油圧モータ6Bの変速状態が高速状態であり、且つ、制限指示値が第2制限値Aに設定されているとき、記憶スイッチ14dが長押し操作されると、第2制限値Aが第2制限値記憶装置92から消去されると共に、制限指示値は第1制限値xになる。
〔変速状態が低速状態から高速状態に変更された場合について〕
図4に示すように、第4制限値記憶装置93に第4制限値Bが記憶されている場合、変速状態が低速状態から高速状態に変更されたときには、制限指示値は、第4制限値Bから第1制限値x及び第2制限値Aのうちの何れか一方に変更されることとなる。このとき、第2制限値記憶装置92に第2制限値Aが記憶されているか否かに応じて、第1制限値x及び第2制限値Aのうちの何れに変更されるかが決定される。
第4制限値記憶装置93に第4制限値Bが記憶されており、且つ、第2制限値記憶装置92に第2制限値Aが記憶されている場合において、変速状態が低速状態から高速状態に変更されたとき、制限指示値は第4制限値Bから第2制限値Aに変更される。このとき、図4に示すように、レバー角と斜板傾斜率との対応関係は、「低速」且つ「記憶値あり」における対応関係から、「高速」且つ「記憶値あり」における対応関係に変化する。
また、第4制限値記憶装置93に第4制限値Bが記憶されており、且つ、第2制限値記憶装置92に第2制限値Aが記憶されていない場合において、変速状態が低速状態から高速状態に変更されたとき、制限指示値は第4制限値Bから第1制限値xに変更される。このとき、図4に示すように、レバー角と斜板傾斜率との対応関係は、「低速」且つ「記憶値あり」における対応関係から、「高速」且つ「記憶値なし」における対応関係に変化する。
また、図4に示すように、第4制限値記憶装置93に第4制限値Bが記憶されていない場合、変速状態が低速状態から高速状態に変更されたときには、制限指示値は、第3制限値xから第1制限値x及び第2制限値Aのうちの何れか一方に変更されることとなる。このとき、第2制限値記憶装置92に第2制限値Aが記憶されているか否かに応じて、第1制限値x及び第2制限値Aのうちの何れに変更されるかが決定される。
第4制限値記憶装置93に第4制限値Bが記憶されておらず、且つ、第2制限値記憶装置92に第2制限値Aが記憶されている場合において、変速状態が低速状態から高速状態に変更されたとき、制限指示値は第3制限値xから第2制限値Aに変更される。このとき、図4に示すように、レバー角と斜板傾斜率との対応関係は、「低速」且つ「記憶値なし」における対応関係から、「高速」且つ「記憶値あり」における対応関係に変化する。
また、第4制限値記憶装置93に第4制限値Bが記憶されておらず、且つ、第2制限値記憶装置92に第2制限値Aが記憶されていない場合において、変速状態が低速状態から高速状態に変更されたとき、制限指示値は第3制限値xから第1制限値xに変更される。このとき、図4に示すように、レバー角と斜板傾斜率との対応関係は、「低速」且つ「記憶値なし」における対応関係から、「高速」且つ「記憶値なし」における対応関係に変化する。
このように、変速状態が低速状態から高速状態に変更されたとき、制限指示値は、第1制限値x及び第2制限値Aのうちの何れか一つに設定される。
また、第2制限値記憶装置92に第2制限値Aが記憶されている場合において、変速状態が低速状態から高速状態に変更されたとき、制限指示値は第2制限値Aに設定される。一方で、第2制限値記憶装置92に第2制限値Aが記憶されていない場合において、変速状態が低速状態から高速状態に変更されたとき、制限指示値は第1制限値xに設定される。
〔変速状態が高速状態から低速状態に変更された場合について〕
図4に示すように、第2制限値記憶装置92に第2制限値Aが記憶されている場合、変速状態が高速状態から低速状態に変更されたときには、制限指示値は、第2制限値Aから第3制限値x及び第4制限値Bのうちの何れか一方に変更されることとなる。このとき、第2制限値記憶装置92に第2制限値Aが記憶されているか否かに応じて、第3制限値x及び第4制限値Bのうちの何れに変更されるかが決定される。
第2制限値記憶装置92に第2制限値Aが記憶されており、且つ、第4制限値記憶装置93に第4制限値Bが記憶されている場合において、変速状態が高速状態から低速状態に変更されたとき、制限指示値は第2制限値Aから第4制限値Bに変更される。このとき、図4に示すように、レバー角と斜板傾斜率との対応関係は、「高速」且つ「記憶値あり」における対応関係から、「低速」且つ「記憶値あり」における対応関係に変化する。
また、第2制限値記憶装置92に第2制限値Aが記憶されており、且つ、第4制限値記憶装置93に第4制限値Bが記憶されていない場合において、変速状態が高速状態から低速状態に変更されたとき、制限指示値は第2制限値Aから第3制限値xに変更される。このとき、図4に示すように、レバー角と斜板傾斜率との対応関係は、「高速」且つ「記憶値あり」における対応関係から、「低速」且つ「記憶値なし」における対応関係に変化する。
また、図4に示すように、第2制限値記憶装置92に第2制限値Aが記憶されていない場合、変速状態が高速状態から低速状態に変更されたときには、制限指示値は、第1制限値xから第3制限値x及び第4制限値Bのうちの何れか一方に変更されることとなる。このとき、第4制限値記憶装置93に第4制限値Bが記憶されているか否かに応じて、第3制限値x及び第4制限値Bのうちの何れに変更されるかが決定される。
第2制限値記憶装置92に第2制限値Aが記憶されておらず、且つ、第4制限値記憶装置93に第4制限値Bが記憶されている場合において、変速状態が高速状態から低速状態に変更されたとき、制限指示値は第1制限値xから第4制限値Bに変更される。このとき、図4に示すように、レバー角と斜板傾斜率との対応関係は、「高速」且つ「記憶値なし」における対応関係から、「低速」且つ「記憶値あり」における対応関係に変化する。
また、第2制限値記憶装置92に第2制限値Aが記憶されておらず、且つ、第4制限値記憶装置93に第4制限値Bが記憶されていない場合において、変速状態が高速状態から低速状態に変更されたとき、制限指示値は第1制限値xから第3制限値xに変更される。このとき、図4に示すように、レバー角と斜板傾斜率との対応関係は、「高速」且つ「記憶値なし」における対応関係から、「低速」且つ「記憶値なし」における対応関係に変化する。
このように、第4制限値記憶装置93に第4制限値Bが記憶されている場合において、変速状態が高速状態から低速状態に変更されたとき、制限指示値は第4制限値Bに設定される。一方で、第4制限値記憶装置93に第4制限値Bが記憶されていない場合において、変速状態が高速状態から低速状態に変更されたとき、制限指示値は第3制限値xに設定される。
〔最高車速設定モードのON状態及びOFF状態について〕
図4に示す通り、以上で説明した制限指示値は、最高車速設定モードがON状態のときのみ有効となっている。最高車速設定モードがOFF状態のときは、制限指示値は無効となる。即ち、最高車速設定モードがOFF状態のときは、斜板傾斜率の上限値は、変速状態及び記憶値(第2制限値A、第4制限値B)の有無にかかわらず、常に100%に設定される。
制限指示値が第1制限値x、第2制限値A、第3制限値x、第4制限値Bの何れに設定されている場合であっても、最高車速設定モードがON状態からOFF状態へ切り替えられると、斜板傾斜率の上限値は100%に設定される。また、最高車速設定モードがOFF状態からON状態へ切り替えられると、斜板傾斜率の上限値は、変速状態及び記憶値(第2制限値A、第4制限値B)の有無に応じて上述の通り設定されることとなる。
以上で説明した構成によれば、変速状態が低速状態から高速状態に変更されたとき、制限指示値は、第1制限値x及び第2制限値Aのうちの何れか一つに設定される。従って、状況に応じて車速上限値の変更先を切り替えることが可能な構成とすることができる。
〔第1別実施形態〕
上記実施形態では、オペレータがモード設定スイッチ14aを押下すると、最高車速設定モードがON状態とOFF状態との間で切り替わるように構成されている。
しかしながら、本発明はこれに限定されない。以下では、本発明に係る第1別実施形態について、上記実施形態とは異なる点を中心に説明する。以下で説明している部分以外の構成は、上記実施形態と同様である。また、上記実施形態と同様の構成については、同じ符号を付している。
第1別実施形態では、モード設定スイッチ14aが設けられていない。そして、副変速スイッチ13を長押しすることによって、最高車速設定モードがON状態とOFF状態との間で切り替わるように構成されている。
制限指示値が第1制限値x、第2制限値A、第3制限値x、第4制限値Bの何れに設定されている場合であっても、副変速スイッチ13を長押しすると、最高車速設定モードがON状態からOFF状態へ切り替えられ、斜板傾斜率の上限値は100%に設定される。また、最高車速設定モードがOFF状態のとき、副変速スイッチ13を長押しすると、最高車速設定モードはOFF状態からON状態へ切り替えられ、斜板傾斜率の上限値は、変速状態及び記憶値(第2制限値A、第4制限値B)の有無に応じて上述の通り設定されることとなる。
〔第2別実施形態〕
上記実施形態では、オペレータがモード設定スイッチ14aを押下すると、最高車速設定モードがON状態とOFF状態との間で切り替わるように構成されている。
しかしながら、本発明はこれに限定されない。以下では、本発明に係る第2別実施形態について、上記実施形態とは異なる点を中心に説明する。以下で説明している部分以外の構成は、上記実施形態と同様である。また、上記実施形態と同様の構成については、同じ符号を付している。
第2別実施形態では、モード設定スイッチ14aが設けられていない。そして、上記実施形態と同様に、作業状態判定部94は、刈取部1が作業状態であるか否かを判定する。
第2別実施形態では、変速状態が低速状態であり、且つ、作業状態判定部94により刈取部1が作業状態であると判定されている場合のみ、最高車速設定モードがON状態となる。また、変速状態が高速状態である場合、及び、作業状態判定部94により刈取部1が作業状態でないと判定されている場合は、何れも、最高車速設定モードがOFF状態となる。
そして、最高車速設定モードがON状態のときのみ制限指示値が有効であり、最高車速設定モードがOFF状態のときは制限指示値が無効となる点は、上記実施形態と同様である。
このように、第2別実施形態では、刈取部1が作業状態であるか否かを判定する作業状態判定部94を備えている。そして、変速状態が低速状態であり、且つ、作業状態判定部94により刈取部1が作業状態であると判定されている場合のみ、制限指示値が有効である。また、変速状態が高速状態である場合、及び、作業状態判定部94により刈取部1が作業状態でないと判定されている場合は、何れも、制限指示値が無効である。
〔第3別実施形態〕
上記実施形態では、コンバインの走行中に、主変速レバー11のレバー角を一定にした状態で、最高車速設定ダイヤル14cを操作すると、斜板傾斜率が変化するように構成されている。
そして、図5に示すように、「ダイヤル操作時」における斜板角の変化速度は、「レバー操作時」における斜板角の変化速度よりも遅くなるように設定されている。
しかしながら、本発明はこれに限定されない。以下では、本発明に係る第3別実施形態について、上記実施形態とは異なる点を中心に説明する。以下で説明している部分以外の構成は、上記実施形態と同様である。また、上記実施形態と同様の構成については、同じ符号を付している。
第3別実施形態では、「ダイヤル操作時」における斜板角の変化速度は、「レバー操作時」における斜板角の変化速度と同じ速度に設定されている。そして、最高車速設定ダイヤル14cを操作しても、その操作は、斜板傾斜率及び斜板傾斜率の上限値の変化へ、すぐには反映されないように構成されている。
第3別実施形態では、最高車速設定ダイヤル14cを操作した後、主変速レバー11を中立位置Nに移動操作した時点で、最高車速設定ダイヤル14cの操作が斜板傾斜率及び斜板傾斜率の上限値の変化へ反映されるように構成されている。即ち、主変速レバー11の操作位置を一定としたままで最高車速設定ダイヤル14cを操作した場合、主変速レバー11を移動操作しない限り、斜板傾斜率は変化しない。これにより、主変速レバー11の操作位置を一定としたままで最高車速設定ダイヤル14cを操作した場合、主変速レバー11を移動操作しない限り、車速は変化しないこととなる。
この構成によれば、コンバインの走行中に最高車速設定ダイヤル14cを誤って大きく回してしまった場合でも、主変速レバー11を移動操作しない限り、車速は変化しないため、コンバインが急激に加減速してしまう事態を防止できる。
〔その他の実施形態〕
(1)本発明に係る「無段変速装置」に相当する部材として、静油圧式無段変速装置6に代えて、CVTが備えられると共に、トランスミッション7においてギヤ式の変速装置が設けられ、このギヤ式の変速装置が、変速機構Hにおける変速状態を低速状態と高速状態との間で変更可能な副変速装置として構成されていても良い。その場合、副変速スイッチ13が押下される度に、ギヤ式の変速装置の変速状態が、低速状態と高速状態とで交互に切り替わるように構成することができる。
(2)本発明に係る「記憶操作具」と「消去操作具」とに相当する部材は、それぞれ別の部材として備えられていても良い。例えば、「記憶操作具」として記憶スイッチ14dを備えると共に、「消去操作具」として、記憶スイッチ14dとは別の消去スイッチを備える構成であっても良い。
(3)第1制限値の設定可能な範囲と、第3制限値の設定可能な範囲と、が同一でなくても良い。
(4)本発明に係る「作業装置」は、刈取部1に限定されない。例えば、本発明をトラクタに適用した場合、「作業装置」として、機体後部に耕耘装置を備える構成が可能である。
(5)第2制限値記憶装置92は、設けられていなくても良い。その場合、例えば、第2制限値は、第1制限値の記憶値ではなく、予め決められた所定の値であっても良い。
(6)第4制限値記憶装置93は、設けられていなくても良い。その場合、例えば、第4制限値は、第3制限値の記憶値ではなく、予め決められた所定の値であっても良い。
(7)作業状態判定部94は、設けられていなくても良い。
(8)上記実施形態において、制限指示値は、斜板傾斜率の上限値である。しかしながら、本発明はこれに限定されない。制限指示値は、車速上限値を示す値であれば、斜板傾斜率の上限値以外の値であっても良い。例えば、制限指示値は、車速上限値そのものであっても良いし、走行装置5を駆動する駆動軸の回転速度の上限値であっても良い。また、第1制限値、第2制限値、第3制限値、第4制限値についても同様に、車速上限値そのものであっても良いし、走行装置5を駆動する駆動軸の回転速度の上限値であっても良い。
(9)上記実施形態では、図5に示すように、「ダイヤル操作時」における斜板角の変化速度が、「レバー操作時」における斜板角の変化速度よりも遅くなるように設定されている。この点について、主変速レバー11の操作位置が中立位置Nであるときには、「ダイヤル操作時」における斜板角の変化速度が、「レバー操作時」における斜板角の変化速度と同じ速度に設定され、主変速レバー11の操作位置が中立位置N以外の位置であるときには、「ダイヤル操作時」における斜板角の変化速度が、「レバー操作時」における斜板角の変化速度よりも遅くなるように設定されていても良い。
(10)副変速スイッチ13に代えて、副変速レバーが設けられていても良い。
本発明は、自脱型コンバインの他、普通型コンバイン、トウモロコシ収穫機、田植機、トラクタ等にも利用可能である。
1 刈取部(作業装置)
5 走行装置
6 静油圧式無段変速装置(無段変速装置)
6B 油圧モータ(副変速装置)
14c 最高車速設定ダイヤル(制限値変更操作具)
14d 記憶スイッチ(記憶操作具、消去操作具)
91 変速制御装置
92 第2制限値記憶装置
93 第4制限値記憶装置
94 作業状態判定部
x 第1制限値
A 第2制限値
x 第3制限値
B 第4制限値
E エンジン(駆動源)
H 変速機構

Claims (7)

  1. 作業装置を備える作業車であって、
    動力源から伝達された駆動力を変速して走行装置に伝達する変速機構を備え、
    前記変速機構は、
    前記変速機構における変速比を無段階に変更可能な無段変速装置と、
    前記変速機構における変速状態を低速状態と高速状態との間で変更可能な副変速装置と、を有しており、
    車速が設定された車速上限値以下となるように、車速上限値を示す値である制限指示値に応じて前記無段変速装置を制御する変速制御装置を備え、
    前記変速状態が前記低速状態である場合の前記制限指示値は変更可能であり、
    前記変速状態が前記低速状態から前記高速状態に変更されたとき、前記制限指示値は、第1制限値及び第2制限値のうちの何れか一つに設定される作業車。
  2. 前記第1制限値は、制限値変更操作具の操作に伴って変化し、
    前記第2制限値は、前記制限値変更操作具の操作に伴って変化しない所定値である請求項1に記載の作業車。
  3. 記憶操作具と、
    消去操作具と、
    前記変速状態が前記高速状態であるときにおいて、前記記憶操作具が操作された時点での前記第1制限値を、前記第2制限値として記憶する第2制限値記憶装置と、を備え、
    前記変速状態が前記高速状態であるときにおいて、前記消去操作具が操作された場合、前記第2制限値は前記第2制限値記憶装置から消去され、
    前記第2制限値記憶装置に前記第2制限値が記憶されている場合において、前記変速状態が前記低速状態から前記高速状態に変更されたとき、前記制限指示値は前記第2制限値に設定され、
    前記第2制限値記憶装置に前記第2制限値が記憶されていない場合において、前記変速状態が前記低速状態から前記高速状態に変更されたとき、前記制限指示値は前記第1制限値に設定される請求項2に記載の作業車。
  4. 前記変速状態が前記低速状態である場合の前記制限指示値が第3制限値及び第4制限値のうちの何れか一つに設定されるように構成されており、
    前記第3制限値は、前記制限値変更操作具の操作に伴って変化し、
    前記変速状態が前記低速状態であるときにおいて、前記記憶操作具が操作された時点での前記第3制限値を、前記第4制限値として記憶する第4制限値記憶装置を備え、
    前記変速状態が前記低速状態であるときにおいて、前記消去操作具が操作された場合、前記第4制限値は前記第4制限値記憶装置から消去され、
    前記第4制限値記憶装置に前記第4制限値が記憶されている場合において、前記変速状態が前記高速状態から前記低速状態に変更されたとき、前記制限指示値は前記第4制限値に設定され、
    前記第4制限値記憶装置に前記第4制限値が記憶されていない場合において、前記変速状態が前記高速状態から前記低速状態に変更されたとき、前記制限指示値は前記第3制限値に設定される請求項3に記載の作業車。
  5. 前記第4制限値記憶装置に前記第4制限値が記憶されており、且つ、前記第2制限値記憶装置に前記第2制限値が記憶されている場合において、前記変速状態が前記低速状態から前記高速状態に変更されたとき、前記制限指示値は前記第4制限値から前記第2制限値に変更され、
    前記第4制限値記憶装置に前記第4制限値が記憶されており、且つ、前記第2制限値記憶装置に前記第2制限値が記憶されていない場合において、前記変速状態が前記低速状態から前記高速状態に変更されたとき、前記制限指示値は前記第4制限値から前記第1制限値に変更される請求項4に記載の作業車。
  6. 前記第1制限値の設定可能な範囲と、前記第3制限値の設定可能な範囲と、が同一である請求項4または5に記載の作業車。
  7. 前記作業装置が作業状態であるか否かを判定する作業状態判定部を備え、
    前記変速状態が前記低速状態であり、且つ、前記作業状態判定部により前記作業装置が作業状態であると判定されている場合のみ、前記制限指示値が有効であり、
    前記変速状態が前記高速状態である場合、及び、前記作業状態判定部により前記作業装置が作業状態でないと判定されている場合は、何れも、前記制限指示値が無効である請求項1から6の何れか一項に記載の作業車。
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