JP2010084782A - 刈取作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】副変速装置を作業状況に応じた適切な変速状態に切り換えて作業能率の向上を図ることが可能となる刈取作業機を提供する。
【解決手段】刈取部にて搬送される刈取穀稈の存否を検出する穀稈存否検出手段にて刈取穀稈の存在が検出され且つ刈取部が刈取穀稈を搬送すべく駆動されている駆動状態であるか非駆動状態であるかを検出する刈取駆動状態検出手段にて駆動状態であることが検出される刈取作業判別条件が成立すると刈取作業状態であると判別し、刈取作業判別条件が成立していないと非刈取作業状態であると判別するように構成され、副変速装置40を高速変速状態に切り換えている場合に前記非刈取作業状態であると判別する状態から前記刈取作業状態であると判別する状態に切り換わると、副変速装置40を高速変速状態から標準変速状態に切り換えるように変速操作手段の作動を制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、駆動状態と非駆動状態とに切り換え自在な刈取部を備えた走行機体の走行用変速状態を刈取作業用の標準変速状態とそれよりも高速の高速変速状態とに切り換え自在な副変速装置と、前記副変速装置の変速状態の切り換えを指令する人為操作式の切換指令手段と、前記副変速装置の変速状態を切り換え操作する変速操作手段と、前記切換指令手段の指令に基づいて前記変速操作手段の作動を制御する制御手段とが設けられている刈取作業機に関する。
上記刈取作業機として、従来では、走行装置を駆動する静油圧式無段変速装置の油圧ポンプの斜板角を電動モータにより無段階に変更操作することにより走行装置の主変速操作を行うようにしながら、静油圧式無段変速装置の油圧モータの斜板角を電動モータにより複数段階に変更操作する構成とすることにより、前記刈取作業用の標準変速状態と前記高速変速状態とに切り換え自在な副変速装置が構成され、この副変速装置の変速状態の切り換えは特に制約の無い状態で行えるようにしたものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−265052号公報
刈取作業機にて圃場内で作業を行う場合、走行しながら植立穀稈を刈り取る刈取作業を行うときは、前記副変速装置を前記標準変速状態に切り換えて刈取作業に適した車速で走行し、1つの作業行程での刈取作業が終了したのち次回の作業行程に向けて圃場内の枕地を移動走行するときには、前記副変速装置を前記高速変速状態に切り換えて刈取作業に適した車速よりも高速の車速で走行するのが一般的である。
そして、上記従来構成では、副変速装置の変速状態の切り換えは特に制約の無い状態で行えるように構成されているから、刈取作業を開始する際に操縦者が前記標準変速状態への切り換えを指令すると、副変速装置を標準変速状態に切り換えて作業を行うことができ、1つの作業行程での刈取作業が終了したのちに、操縦者が前記高速変速状態への切り換えを指令すると、副変速装置を高速変速状態に切り換えて枕地を移動走行することができる。しかしながら、例えば、枕地を移動走行したのち次回の作業行程での刈取作業を行うときに、操縦者が前記標準変速状態への切り換えを指令することを忘れてしまうと、前記高速変速状態にて誤って刈取作業を行うことがある。
ちなみに、刈取作業機の一例であるコンバインであれば、副変速装置を高速変速状態に切り換えて刈取作業を行うと、刈取穀稈の単位時間当たりの搬送量が過剰になってしまい、搬送経路途中で搬送詰まりが発生したり、又、刈取穀稈の単位時間当たりの搬送量が過剰になることや搬送詰まり等に起因してエンジン負荷が大となり、エンジン回転速度が低下して脱穀部における選別処理性能が低下する等の不利がある。
そこで、このような不利を回避させるために、枕地走行状態から刈取作業状態に切り換わったことを検出して、副変速装置を高速変速状態から標準変速状態に切り換える構成とすることが考えられるが、従来より、刈取作業状態であるか否かを判別する構成としては、刈取部にて搬送される刈取穀稈の存否を検出する穀稈存否検出手段にて刈取穀稈の存在が検出されると刈取作業状態であると判別する構成が一般的であり、このように穀稈存否検出手段にて刈取穀稈の存在が検出されると刈取作業状態であると判別する構成では、次のような不利な面がある。
刈取作業機の一例であるコンバインでは、1つの作業行程での刈取作業が終了してから次回の作業行程に向けて枕地を走行するときには、地面との接触を回避すべく高い位置にまで刈取部を上昇させ且つ非駆動状態に切り換えることになるが、そのとき刈取部の搬送経路中に刈取穀稈が存在している状態で駆動状態から非駆動状態に切り換えられることがあり、その結果、枕地を走行している状態であるにもかかわらず、穀稈存否検出手段にて刈取穀稈の存在が検出されて誤って刈取作業状態であると判別され、1つの作業行程での刈取作業が終了してから次回の作業行程に至るまでの間、副変速装置が標準変速状態に切り換えられている状態で走行しなければならず、高速で走行させることができないものとなって、作業能率が低下するおそれがある。
そこで、このような不利を回避すべく、上述したような穀稈存否検出手段に代えて、前記刈取部が前記駆動状態であるか否かを検出するための駆動状態検出手段を設けて、刈取部が駆動状態に切り換わると、刈取作業状態であると判断して副変速装置を高速変速状態から標準変速状態に切り換える構成とすることも考えられる。しかし、このような構成では、例えば、枕地を走行しているときに1つの作業行程での刈取作業が終了してから次回の作業行程に至るまでの間は高速で走行したいにもかかわらず、低速で走行する状態となって作業能率が低下するおそれがある。
説明を加えると、例えば、回り刈り形態で刈取作業を行う場合に枕地で走行するときは、1つの作業行程での刈取作業が終了してから枕地内を所定距離直進走行したのちに、車体をほぼ直角方向に旋回してから直進走行し、次回の作業行程に対応する箇所まで走行すると、刈取部が次回の作業行程の作業開始位置に向かう姿勢になるように車体を旋回させてからその次回の作業行程の作業開始位置に向けて走行することになる。
そして、刈取部が次回の作業行程の作業開始位置に向かう姿勢になってから、次回の作業行程の作業開始位置に向けて走行するときに、その途中で刈取作業に備えて刈取部を下降させ且つ駆動状態にさせることがあるが、刈取部が駆動状態に切り換わったことにより刈取作業状態であると判断されて副変速装置が高速変速状態から標準変速状態に切り換えられて走行速度が遅くなり、作業開始位置に至るまで高速で走行したいにもかかわらず、刈取部が駆動状態に切り換わった位置から作業開始位置に至るまでの間は低速で走行することになり、それだけ作業能率が低下するおそれがある。
本発明の目的は、枕地走行を低速で行うことによる作業能率の低下や高速変速状態にて誤って刈取作業を行うことを回避させることが可能となる刈取作業機を提供する点にある。
本発明に係る刈取作業機は、刈取部を備えた走行機体の走行用変速状態を刈取作業用の標準変速状態とそれよりも高速の高速変速状態とに切り換え自在な副変速装置と、前記副変速装置の変速状態の切り換えを指令する人為操作式の切換指令手段と、前記副変速装置の変速状態を切り換え操作する変速操作手段と、前記切換指令手段の指令に基づいて前記変速操作手段の作動を制御する制御手段とが設けられているものであって、
その第1特徴構成は、
前記刈取部にて搬送される刈取穀稈の存否を検出する穀稈存否検出手段と、前記刈取部が前記駆動状態であるか前記非駆動状態であるかを検出する刈取駆動状態検出手段とが備えられ、
前記制御手段が、
前記穀稈存否検出手段にて刈取穀稈の存在が検出され且つ前記刈取駆動状態検出手段にて前記駆動状態であることが検出される刈取作業判別条件が成立すると刈取作業状態であると判別し、前記刈取作業判別条件が成立していないと非刈取作業状態であると判別するように構成され、且つ、
前記副変速装置を前記高速変速状態に切り換えている場合に前記刈取作業状態であると判別すると、前記副変速装置を前記高速変速状態から前記標準変速状態に切り換えるように前記変速操作手段の作動を制御する高速作業牽制処理を実行するように構成されている点にある。
すなわち、前記制御手段が、前記穀稈存否検出手段にて刈取穀稈の存在が検出され且つ前記刈取駆動状態検出手段にて前記駆動状態であることが検出される刈取作業判別条件が成立すると刈取作業状態であると判別し、前記刈取作業判別条件が成立していないと非刈取作業状態であると判別するように構成されているから、穀稈存否検出手段にて刈取穀稈の存在が検出されていない状態であって且つ刈取部が駆動状態でない場合は勿論、穀稈存否検出手段にて刈取穀稈の存在が検出されているが刈取部が駆動状態でない場合や刈取部が駆動状態であるが穀稈存否検出手段にて刈取穀稈の存在が検出されていない場合においても非刈取作業状態と判別することになる。
そして、前記制御手段が、前記副変速装置を前記高速変速状態に切り換えている場合に前記非刈取作業状態であると判別する状態から前記刈取作業状態であると判別する状態に切り換わると、前記副変速装置を前記高速変速状態から前記標準変速状態に切り換えるように前記変速操作手段の作動を制御するから、切換指令の操作忘れ等により副変速装置を前記高速変速状態に切り換えたまま刈取作業を開始することがあっても、前記副変速装置を前記高速変速状態から前記標準変速状態に切り換えるので高速変速状態のまま刈取作業を継続することはなく、刈取作業状態であるときに副変速装置が高速変速状態になることを回避させることが可能となる。
その結果、例えば、1つの作業行程での刈取作業が終了したときに、刈取部の搬送経路中に刈取穀稈が存在している状態で刈取部が駆動状態から非駆動状態に切り換えられることがあっても、刈取部が駆動状態に切り換えられるまでの間は非刈取作業状態と判別するので、1つの作業行程での刈取作業が終了してから次回の作業行程に近づいて刈取部が駆動状態になるまでの間は、副変速装置を前記高速変速状態に切り換えて高速で移動走行することができる。
ところで、このように刈取部の搬送経路中に刈取穀稈が存在している状態であれば、次回の作業行程に至るまでの間の枕地走行中に刈取部が駆動状態になると副変速装置が低速変速状態に切り換わることになるが、上述したような刈取部の搬送経路中に刈取穀稈が存在している状態になることはそれほど多い頻度で起こることは無く、多くの場合は、作業行程での刈取作業が終了すると、刈取部の搬送経路中に刈取穀稈が存在していない状態で枕地を走行することになるのであり、例えば回り刈り形態で刈取作業を行うときに、次回の作業行程の作業開始位置に向けて走行するときに刈取部を駆動状態にさせることがあっても、刈取作業を開始するまでの間は、副変速装置を前記高速変速状態に切り換えた状態で高速で枕地を走行することができる。
従って、第1特徴構成によれば、枕地走行を低速で行うことによる作業能率の低下や高速変速状態にて誤って刈取作業を行うことを回避させることが可能となる刈取作業機を提供できるに至った。
本発明の第2特徴構成は、前記制御手段が、前記刈取作業状態であると判別する状態においては、前記切換指令手段の指令により前記副変速装置を切り換えることを行わないように構成されている点にある。
すなわち、前記刈取作業状態であるときには、前記切換指令手段にて例えば前記標準変速状態から前記高速変速状態への切り換えが指令されても、前記制御手段は前記副変速装置を切り換えることがないので、刈取作業中に操縦者が誤って切換指令手段を指令操作することがあっても副変速装置が高速変速状態に切り換えられることがない。
従って、第2特徴構成によれば、刈取作業中に切換指令手段を操作することがあっても、副変速装置が高速変速状態に切り換えられた状態で刈取作業を行うことを回避できる。
本発明の第3特徴構成は、高速作業牽制モードを指令する状態と報知処理モードを指令する状態とに切り換え自在なモード切換手段が設けられ、
前記制御手段が、前記モード切換手段にて前記高速作業牽制モードが指令されると、前記副変速装置を前記高速変速状態に切り換えている場合に前記刈取非作業状態であると判別する状態から前記刈取作業状態であると判別する状態に切り換わると、前記高速作業牽制処理を実行するように構成され、且つ、前記モード切換手段にて前記報知処理モードが指令されると、前記副変速装置を前記高速変速状態に切り換えている場合に前記刈取非作業状態であると判別する状態から前記刈取作業状態であると判別する状態に切り換わると、前記副変速装置を前記高速変速状態に維持し且つ前記副変速装置が前記高速変速状態であることを報知手段にて報知する報知処理を実行するように構成されている点にある。
すなわち、前記モード切換手段にて前記高速作業牽制モードが指令されていれば、前記制御手段は、前記副変速装置を前記高速変速状態に切り換えている場合に前記刈取非作業状態であると判別する状態から前記刈取作業状態であると判別する状態に切り換わると、前記高速作業牽制処理を実行するので、刈取作業状態であるときに副変速装置が高速変速状態になることを回避させることが可能となる。
又、前記モード切換手段にて前記報知処理モードが指令されていれば、前記制御手段は、前記副変速装置を前記高速変速状態に切り換えている場合に前記刈取非作業状態であると判別する状態から前記刈取作業状態であると判別する状態に切り換わると、前記副変速装置を前記高速変速状態に維持し且つ前記副変速装置が前記高速変速状態であることを報知手段にて報知する報知処理を実行するので、操縦者は、副変速装置が高速変速状態であることを認識でき、例えば操作誤りであることが判ると標準変速状態への切換を指令することで対応できる。又、例えば乾燥している麦を刈り取る場合等、作業負荷が比較的軽い場合のように副変速装置を高速変速状態に切り換えた状態で刈取作業を続行することが可能な作業状況であれば、操縦者が高速変速状態であることを認識しながら作業を続行することができる。
つまり、作業負荷が大である作業状況等であれば、前記高速作業牽制モードを指令することで副変速装置が高速変速状態に切り換わることを回避することができ、一方、作業負荷が小である作業状況等であれば、前記報知処理モードを指令することで、副変速装置が高速変速状態である場合には操縦者がそのことを認識することができる状態で副変速装置を高速変速状態に維持したまま刈取作業を行うことが可能となる。
従って、第3特徴構成によれば、前記モード切換手段にて前記高速作業牽制モード及び前記報知処理モードのうちで適切なモードを指令することで、作業負荷が異なる複数の作業状況に応じて副変速装置を適切な変速状態に切り換えることが可能となる刈取作業機を提供できるに至った。
本発明の第4特徴構成は、第3特徴構成に加えて、前記制御手段が、前記モード切換手段にて前記報知処理モードが指令されると、前記刈取作業状態であると判別する状態において前記切換指令手段にて前記標準変速状態から前記高速変速状態への切り換えが指令されると、前記副変速装置を前記高速変速状態に切り換え且つ前記副変速装置の変速状態が前記高速変速状態であることを報知手段にて報知する報知処理を実行するように構成されている点にある。
すなわち、前記モード切換手段にて前記報知処理モードが指令されると、前記制御手段は、前記刈取作業状態であると判別する状態において前記切換指令手段にて前記標準変速状態から前記高速変速状態への切り換えが指令されると、前記副変速装置を前記高速変速状態に切り換えることになり、それに併せて副変速装置の変速状態が高速変速状態であることを報知手段にて報知するのである。
従って、第4特徴構成によれば、例えば乾燥している麦を刈り取る場合等、作業負荷が比較的軽い場合のように副変速装置を高速変速状態に切り換えた状態で刈取作業を続行することが可能な状況において、刈取作業中に前記切換指令手段にて前記標準変速状態から前記高速変速状態への切り換えを指令したときには、前記副変速装置を前記高速変速状態に切り換えて能率よく刈取作業を行うことができ、しかも、報知手段の報知処理により高速変速状態に切り換わったことを認識している状態で作業を行うことができる。
本発明の第5特徴構成は、第1特徴構成〜第4特徴構成のいずれかに加えて、前記刈取部が手動操作式の昇降指令手段の指令に基づいて駆動昇降自在に設けられ、
前記刈取部への動力伝達を断続自在な刈取クラッチを前記刈取部が設定高さより下降すると入り状態に切り換えることにより前記駆動状態に切り換え、且つ、前記刈取部を前記設定高さより上昇すると前記刈取クラッチを切り状態に切り換えることにより前記非駆動状態に切り換えるように、前記刈取部の昇降操作に伴って入切操作するクラッチ切り換え手段が設けられている点にある。
すなわち、1つの作業行程での刈取作業が終了したとき、旋回走行の際に刈取部が地面に接当する等の不利を回避させるために、操縦者が手動操作式の昇降指令手段にて刈取部の上昇を指令すると刈取部が上昇する。そして、刈取部が前記設定高さより上昇すると、クラッチ切り換え手段が刈取クラッチを切り状態に切り換えて刈取部が非駆動状態に切り換えられることになる。又、刈取部を設定高さより下降させると、クラッチ切り換え手段が刈取クラッチを入り状態に切り換えて刈取部が駆動状態に切り換えられることになる。
このように刈取作業が終了したとき刈取クラッチを切り状態に切り換えられると、刈取穀稈が刈取部の搬送経路中にて停止したままで保持されて穀稈存否検出手段にて刈取穀稈の存在が検出されていても、前記刈取駆動状態検出手段により前記非駆動状態であることが検出されるから、制御手段は非刈取作業状態であると判別するので、刈取クラッチが切り状態になったのちは、切換指令手段にて前記高速変速状態への切り換えを指令すると、副変速装置を前記高速変速状態への切り換えることができる。
従って、第5特徴構成によれば、刈取作業が終了したときには、刈取部を上昇させて刈取クラッチが切り状態になって刈取部の搬送経路中に刈取穀稈が残存していても、副変速装置を高速変速状態へ切り換えて枕地を高速で移動走行させることができる。
以下、本発明に係る刈取作業機の実施形態をコンバインに適用した場合について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、左右のクローラ走行装置1、1で支持された走行機体の前部に横軸芯P1周りに昇降自在に刈取部4が支持され、走行機体の前部の右側に運転部5が備えられ、運転部5の運転座席6の下側にエンジン7が備えられ、走行機体の後部の左側に脱穀装置8が備えられ、走行機体の後部の右側にグレンタンク9が備えられて、刈取作業機としてのコンバインが構成されている。
前記刈取部4は、刈取条数分の刈取対象条の植立穀稈を振り分け分草する複数の分草具12、植立穀稈を立姿勢に引起す引起し装置13、引起された穀稈の株元側を切断するバリカン型刈取装置14、刈取られた穀稈を徐々に横倒れ姿勢に姿勢変更させながら後方に搬送する縦搬送装置15等を備えて構成され、走行機体に備えられる図示しない支持フレームに横向きの軸芯P1まわりで回動自在に支持されて昇降用油圧シリンダC1により駆動昇降自在に構成されている。そして、前記軸芯P1の位置に対応させて、走行機体に対する刈取部4の高さを検出する対機体高さ検出手段としてのポテンショメータからなる対機体高さセンサS1が設けられている。
図2に示すように、エンジン7の動力が伝動ベルト19、入力プーリー17、入力軸16を介して、走行変速用の静油圧式無段変速装置11(以下、走行用変速装置という)の入力軸に伝達され、走行用変速装置11の変速出力がミッションケース10内の伝動機構を介して左右の走行装置1,1に伝達される。一方、エンジン7の動力が刈取部4への動力伝達を断続自在なベルトテンション式の刈取クラッチ20及び刈取変速用の静油圧式無段変速装置21を介して刈取部4に伝達される構成となっている。そして、前記刈取クラッチ20は、クラッチ操作用電動モータM(以下、クラッチ操作モータという)によりクラッチ入り切り操作自在に構成されている。尚、図示は省略しているが、エンジン7の動力は脱穀クラッチを介して脱穀装置8にも伝達される構成となっている。
前記刈取部4には、引起し装置13、刈取装置14、縦搬送装置15等を駆動するための駆動用伝動軸(図示せず)の回転速度を検出するための刈取駆動状態検出手段としての刈取回転速度センサS2が設けられ、又、前記縦搬送装置15の搬送経路途中には、刈り取られて搬送される刈取穀稈の株元に作用して刈取穀稈が存在するとオンし、刈取穀稈が存在しないとオフする穀稈存否検出手段としての株元センサS3が設けられている。
又、詳述はしないが、ミッションケース10内には、一方の走行装置1を他方の走行装置1より低速で駆動する緩旋回状態、一方の走行装置1を停止状態にするブレーキ旋回状態、一方の走行装置1を他方の走行装置1と逆向き状態に駆動する逆転旋回状態の夫々に切り換えるための複数の油圧クラッチを備えた周知構成の旋回状態切換機構が備えられ、図3に示すように、各油圧クラッチに対する圧油状態を切り換えるための複数の油圧制御弁を備えた旋回操作用の油圧操作部22が備えられている。
次に、前記走行用変速装置11の操作について説明する。
図3に示すように、走行用変速装置11の油圧ポンプ11Pの斜板を操作する主変速用の油圧シリンダC2と、その主変速用の油圧シリンダC2に作動油を給排操作する制御弁31とが備えられ、運転部5に備えられた変速レバー32と制御弁31とが機械的に連係されて、変速レバー32を中立位置Nに操作すると、油圧ポンプ11Pの斜板が中立用変速位置に操作され、変速レバー32を中立位置Nから前進F側に操作すると、油圧ポンプ11Pの斜板が前進高速側の変速位置に操作され、変速レバー32を中立位置Nから後進R側に操作すると、油圧ポンプ11Pの斜板が後進高速側の変速位置に操作されるように構成されている。従って、変速レバー32を中立位置から前進側並びに後進側に操作することにより、走行用変速装置11の出力が前進方向並びに後進方向に無段変速自在に構成されている。従って、前記油圧ポンプ11Pの斜板の位置を変更することにより走行用変速装置11の出力を変速する構成が、変速レバー32の操作に基づいて車速を前進方向並びに後進方向に無段変速自在な主変速装置に対応する。
そして、走行用変速装置11の油圧モータ11Mの斜板を操作する副変速用の油圧シリンダC3と、その副変速用の油圧シリンダC3に作動油を給排操作する電磁操作式の制御弁34が備えられており、副変速用の油圧シリンダC3を操作することで油圧モータ11Mの斜板を高速位置及び低速位置に切り換え操作自在であり、この油圧モータ11Mの斜板の操作により走行用変速装置11の出力が標準変速状態と高速変速状態とに高低2段に変速自在に構成されている。
電磁操作式の制御弁34の切り換え操作は、変速レバー32の握り部に指で押し操作自在に設けられた副変速スイッチ35の操作指令に基づいて、制御手段としてのマイクロコンピュータを備えた制御装置Hにより行われるように構成されている。つまり、副変速スイッチ35を押し操作することで油圧モータ11Mの斜板を高速位置に操作する状態と低速位置に操作する状態とに交互に切り換わるように構成されている。
従って、走行用変速装置11の油圧モータ11Mの斜板の位置を高速位置に操作する状態と低速位置に操作する状態とに切り換え自在な構成が、走行機体の走行用変速状態を標準変速状態とそれよりも高速の高速変速状態とに切り換え自在な副変速装置40に対応し、副変速スイッチ35が副変速装置40の変速状態の切り換えを指令する人為操作式の切換指令手段に対応し、副変速用の油圧シリンダC3が副変速装置40の変速状態を切り換え操作する変速操作手段に対応する。
前記運転部5には、前記変速レバー32及び前記副変速スイッチ35の他、手動操作に基づいて刈取部2を昇降操作させるための昇降レバー36、この昇降レバー36を中立位置から上昇位置に操作するとオンする上昇スイッチSW1、昇降レバー34を中立位置から下降位置に操作するとオンする下降スイッチSW2、高速作業牽制モードを指令する状態と報知処理モードを指令する状態とに切り換え自在なモード切換手段としての手動操作式のモード切換スイッチ37、液晶表示素子を利用して各種の文字表示を表示可能に構成された表示パネル部38、及び、警報音を発生するブザー38等が備えられている。前記表示パネル部38及び前記ブザー39は、運転者に種々の情報を報知するための報知手段100を構成する。
図3に示すように、マイクロコンピュータを備えて各部の制御を実行する制御装置Hが備えられ、対機体高さセンサS1、刈取回転速度センサS2、株元センサS3、上昇スイッチSW1、下降スイッチSW2、モード切換スイッチ37、前記副変速スイッチ35の夫々の検出情報が入力されており、それらの入力情報に基づいて、制御装置Hが、クラッチ操作モータM、副変速用の油圧シリンダC2を操作するための制御弁34、昇降用油圧シリンダC1、油圧操作部22、表示パネル部38、ブザー39等を制御するように構成されている。
すなわち、前記制御装置Hは、昇降レバー36が上昇位置に操作されて上昇スイッチSW1がオンすると、それがオンしている間刈取部4を上昇させ、昇降レバー36が下降位置に操作されて下降スイッチSW2がオンすると、それがオンしている間刈取部4を下降させるように、、刈取昇降シリンダC1の作動を制御するように構成されている。従って、上昇スイッチSW1及び下降スイッチSW2により手動操作式の昇降指令手段が構成されている。
又、前記制御装置Hは、前記対機体高さセンサS1の検出情報に基づいて刈取部4が設定高さより下降すると刈取クラッチ20が入り状態に切り換わり且つ刈取部4が前記設定高さより上昇すると刈取クラッチ20が切り状態に切り換わるように前記クラッチ操作モータMの作動を制御するように構成されている。従って、制御装置Hを利用してクラッチ操作モータMの作動を制御するモータ制御手段101が構成され、モータ制御手段101とクラッチ操作モータMとにより前記クラッチ切り換え手段CKが構成されている。
前記制御装置Hは、前記株元センサS3にて刈取穀稈の存在が検出され、且つ、前記刈取回転速度センサS2にて刈取部4の駆動軸の回転速度が設定速度以上であることすなわち前記駆動状態であることが検出される刈取作業判別条件が成立していれば、刈取作業状態であると判別し、前記刈取作業判別条件が成立していないと非刈取作業状態であると判別するように構成されている。このようにして、走行機体を走行させながら刈取部4にて刈取作業を行っているときに的確に刈取作業状態であると判別することができるようになっている。
そして、制御装置Hは、前記モード切換スイッチ37にて前記高速作業牽制モードが指令されると、副変速装置40を高速変速状態に切り換えている場合に刈取非作業状態であると判別する状態から刈取作業状態であると判別する状態に切り換わると、副変速装置40を高速変速状態から標準変速状態に切り換えるように副変速用の油圧シリンダC3の作動を制御する高速作業牽制処理を実行するように構成されている。
又、前記モード切換スイッチ37にて前記報知処理モードが指令されると、副変速装置40を高速変速状態に切り換えている場合に刈取非作業状態であると判別する状態から刈取作業状態であると判別する状態に切り換わると、副変速装置40を高速変速状態に維持し且つ副変速装置40が高速変速状態であることを報知手段100にて報知する報知処理を実行するように構成されている。又、この報知処理モードが指令されているときは、前記刈取作業状態であると判別する状態において副変速スイッチ35にて標準変速状態から高速変速状態への切り換えが指令されると、副変速装置40を高速変速状態に切り換え且つ副変速装置40の変速状態が高速変速状態であることを報知手段100にて報知する報知処理を実行するように構成されている。
前記モード切換スイッチ37による制御モードの切り換えについて説明を加えると、例えば、稲等の刈取作業負荷が大きい刈取作物を刈り取るときは、前記高速作業牽制モードに切り換えておくと、刈取作業中に例えば操作誤りにより副変速装置40を高速変速状態に切り換えたまま作業を行って過負荷状態になることを防止することができ、一方、麦等の刈取作業負荷が比較的小さい刈取作物を刈り取るときは、前記報知処理モードに切り換えておくことで、刈取作業中であっても副変速装置40を高速変速状態に切り換えることができ、しかも、副変速装置40が高速変速状態であることを操縦者に認識させることができるようになっている。
以下、図4及び図5に示すフローチャートを参照しながら、制御装置Hによる副変速装置40の切換制御の内容について説明する。
先ず、モード切換スイッチ37にて前記高速作業牽制モードが指令されているか前記報知処理モードが指令されているかを判断する(ステップ1)。前記高速作業牽制モードが指令されていれば、株元センサS3にて刈取穀稈の存在が検出されていない場合、あるいは、株元センサS3にて刈取穀稈の存在が検出されているが刈取回転速度センサS2にて刈取部4の駆動軸の回転速度が設定速度以上であって刈取部が回転中であると判別していない場合には、刈取作業判別条件が成立していないので、非刈取作業状態であると判別して(ステップ2,3)、副変速スイッチ35による切り換え指令に従って副変速装置40の変速状態を切り換える。つまり、副変速装置40の変速状態が高速変速状態であるときに副変速スイッチ35による切り換え指令があれば副変速装置40の変速状態を標準変速状態に切り換え、副変速装置40の変速状態が標準変速状態であるときに副変速スイッチ35による切り換え指令があれば副変速装置40の変速状態を高速変速状態に切り換える(ステップ4〜7)。
そして、株元センサS3にて刈取穀稈の存在が検出されており、且つ、刈取回転速度センサS2にて刈取部4の駆動軸の回転速度が設定速度以上であって刈取部が駆動回転中であると判別した場合には、刈取作業判別条件が成立しているので刈取作業状態であると判別して(ステップ2,3)、このように刈取作業状態であると判別した場合には、そのとき、副変速装置40の変速状態が高速変速状態であれば、副変速装置40の変速状態を標準変速状態に切り換える(ステップ8,9)。そして、刈取作業状態であると判別した場合には、副変速スイッチ35による切り換え指令の有無については検出しないので、刈取作業中に操縦者が誤って副変速スイッチ35を操作することがあっても副変速装置40の変速状態が高速変速状態に切り換わることはない。つまり、このことにより、前記刈取作業状態であると判別する状態においては、前記切換指令手段としての副変速スイッチ35の指令により副変速装置40を切り換えることを行わない構成となっている。
そして、モード切換スイッチ37にて前記報知処理モードが指令されていれば、株元センサS3にて刈取穀稈の存在が検出されていない場合、あるいは、株元センサS3にて刈取穀稈の存在が検出されているが刈取回転速度センサS2にて刈取部4の駆動軸の回転速度が設定速度以上であって刈取部が回転中であると判別していない場合には、刈取作業判別条件が成立していないので、非刈取作業状態であると判別して(ステップ10,11)、高速作業牽制モードの場合と同様に、副変速スイッチ35による切り換え指令に従って副変速装置40の変速状態を切り換える。つまり、副変速装置40の変速状態が高速変速状態であるときに副変速スイッチ35による切り換え指令があれば副変速装置40の変速状態を標準変速状態に切り換え、副変速装置40の変速状態が標準変速状態であるときに副変速スイッチ35による切り換え指令があれば副変速装置40の変速状態を高速変速状態に切り換える(ステップ12〜15)。
そして、株元センサS3にて刈取穀稈の存在が検出されており、且つ、刈取回転速度センサS2にて刈取部4の駆動軸の回転速度が設定速度以上であって刈取部が駆動回転中であると判別した場合には、刈取作業判別条件が成立しているので刈取作業状態であると判別して(ステップ10,11)、このように刈取作業状態であると判別した場合には、そのとき、副変速装置40の変速状態が高速変速状態であれば、副変速装置40を高速変速状態に維持し且つ副変速装置40が高速変速状態であることを報知手段にて報知する報知処理を実行する(ステップ16,17)。この報知処理について説明を加えると、表示パネル38に「副変速装置40が高速になっています」という文字情報を表示し、併せて、ブザー39を鳴動させて、操縦者に副変速装置40が高速変速状態に切り換わっていることを認識させるように報知を行うのである。
そして、副変速スイッチ35による切り換え指令があれば、その切り換え指令に従って副変速装置40の変速状態を切り換える。つまり、副変速装置40の変速状態が高速変速状態であるときに副変速スイッチ35による切り換え指令があれば副変速装置40の変速状態を標準変速状態に切り換える(ステップ18,19,20)。又、副変速装置40の変速状態が標準変速状態であるときに副変速スイッチ35による切り換え指令があれば副変速装置40の変速状態を高速変速状態に切り換え(ステップ19,21)、それに併せて報知処理を実行する(ステップ22)。この報知処理はステップ17の処理と同じである。つまり、この場合もステップ17と同様に、操縦者に副変速装置40が高速変速状態に切り換わっていることを認識させるように報知を行うことになる。
〔別実施形態〕
以下、別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態では、前記高速作業牽制モードと前記報知処理モードとが設けられ、操縦者がモード切り換えスイッチを操作することで、いずれかのモードを指令する構成としたが、このような構成に代えて、例えば、前記制御装置が常に前記高速作業牽制モードを実行する構成とするものでもよい。
(2)上記実施形態では、前記制御装置が、前記報知処理モードが指令されると、前記刈取作業状態であると判別する状態において前記副変速スイッチ35にて前記標準変速状態から前記高速変速状態への切り換えが指令されると、前記副変速装置40を前記高速変速状態に切り換え且つ前記副変速装置40の変速状態が前記高速変速状態であることを報知手段にて報知する報知処理を実行するように構成したが、このような場合には、報知処理を実行しないようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、前記制御装置が、前記高速作業牽制モードが指令されると、前記刈取作業状態であると判別する状態において前記副変速スイッチ35にて前記標準変速状態から前記高速変速状態への切り換えが指令された場合には、その指令にかかわらず前記副変速装置40を前記高速変速状態へ切り換えないように構成したが、このような場合には、前記副変速装置40を前記高速変速状態へ切り換えるように構成するものでもよい。
(4)上記実施形態では、前記刈取部が設定高さより下降すると刈取クラッチを入り状態に切り換え且つ前記刈取部が設定高さより上昇すると刈取クラッチを切り状態に切り換えるクラッチ切り換え手段が設けられる構成としたが、このようなクラッチ切り換え手段を設ける構成に代えて、手動操作による切り換え指令に基づいて刈取クラッチを入り切りさせる構成としてもよい。
(5)上記実施形態では、前記刈取駆動状態検出手段として刈取回転速度センサを設ける構成としたが、このような構成に代えて、前記刈取駆動状態検出手段として、前記刈取クラッチが入り状態であるか切り状態であるかを検出するクラッチ入切状態検出センサを設ける構成としてもよい。
(6)上記実施形態では、副変速装置として、走行変速用の静油圧式無段変速装置11の油圧モータ11Mの斜板の位置を高速位置に操作する高速変速状態と低速位置に操作する標準変速状態とに切り換える構成を用いるようにしたが、このような構成に代えて、高速変速状態と標準変速状態以外に倒伏茎稈に対応するような極低速で作業する倒伏用変速状態にも切り換え可能な構成としてもよく、又、走行変速用の静油圧式無段変速装置11とは別に、その走行変速用の静油圧式無段変速装置11の変速後の出力を変速自在な副変速用の無段変速装置を備えて、その副変速用の無段変速装置を変速操作する構成とする等、種々の伝動構成を用いることができる。
(7)上記実施形態では、前記モード切換手段がスイッチにて構成されるものを例示したが、このような構成に代えて、例えば、表示パネル部を用いて各種の制御用条件を設定することが可能な構成として、この表示パネル部を用いて制御モードの切り換えを設定する等、別の構成を用いるようにしてもよい。
(8)上記実施形態では、刈取作業機としてコンバインを示したが、本発明はコンバイン以外のイグサ収穫機等の他の刈取作業機にも適用することができる。
全体側面図 伝動構成を示す図 制御ブロック図 制御動作のフローチャート 制御動作のフローチャート
符号の説明
4 刈取部
20 刈取クラッチ
35 切換指令手段
37 モード切換手段
40 副変速装置
100 報知手段
C3 変速操作手段
CK クラッチ切り換え手段
H 制御手段
S2 刈取駆動状態検出手段
S3 穀稈存否検出手段
SW1,SW2 昇降指令手段

Claims (5)

  1. 駆動状態と非駆動状態とに切り換え自在な刈取部を備えた走行機体の走行用変速状態を刈取作業用の標準変速状態とそれよりも高速の高速変速状態とに切り換え自在な副変速装置と、前記副変速装置の変速状態の切り換えを指令する人為操作式の切換指令手段と、前記副変速装置の変速状態を切り換え操作する変速操作手段と、前記切換指令手段の指令に基づいて前記変速操作手段の作動を制御する制御手段とが設けられている刈取作業機であって、
    前記刈取部にて搬送される刈取穀稈の存否を検出する穀稈存否検出手段と、前記刈取部が前記駆動状態であるか否かを検出する刈取駆動状態検出手段とが備えられ、
    前記制御手段が、
    前記穀稈存否検出手段にて刈取穀稈の存在が検出され且つ前記刈取駆動状態検出手段にて前記駆動状態であることが検出される刈取作業判別条件が成立すると刈取作業状態であると判別し、前記刈取作業判別条件が成立していないと非刈取作業状態であると判別するように構成され、且つ、
    前記副変速装置を前記高速変速状態に切り換えている場合に前記刈取作業状態であると判別すると、前記副変速装置を前記高速変速状態から前記標準変速状態に切り換えるように前記変速操作手段の作動を制御する高速作業牽制処理を実行するように構成されている刈取作業機。
  2. 前記制御手段が、前記刈取作業状態であると判別する状態においては、前記切換指令手段の指令により前記副変速装置を切り換えることを行わないように構成されている請求項1記載の刈取作業機。
  3. 高速作業牽制モードを指令する状態と報知処理モードを指令する状態とに切り換え自在なモード切換手段が設けられ、
    前記制御手段が、
    前記モード切換手段にて前記高速作業牽制モードが指令されると、前記副変速装置を前記高速変速状態に切り換えている場合に前記刈取非作業状態であると判別する状態から前記刈取作業状態であると判別する状態に切り換わると、前記高速作業牽制処理を実行するように構成され、且つ、
    前記モード切換手段にて前記報知処理モードが指令されると、前記副変速装置を前記高速変速状態に切り換えている場合に前記刈取非作業状態であると判別する状態から前記刈取作業状態であると判別する状態に切り換わると、前記副変速装置を前記高速変速状態に維持し且つ前記副変速装置が前記高速変速状態であることを報知手段にて報知する報知処理を実行するように構成されている請求項1又は2記載の刈取作業機。
  4. 前記制御手段が、
    前記モード切換手段にて前記報知処理モードが指令されると、前記刈取作業状態であると判別する状態において前記切換指令手段にて前記標準変速状態から前記高速変速状態への切り換えが指令されると、前記副変速装置を前記高速変速状態に切り換え且つ前記副変速装置の変速状態が前記高速変速状態であることを報知手段にて報知する報知処理を実行するように構成されている請求項3記載の刈取作業機。
  5. 前記刈取部が手動操作式の昇降指令手段の指令に基づいて駆動昇降自在に設けられ、
    前記刈取部への動力伝達を断続自在な刈取クラッチを前記刈取部が設定高さより下降すると入り状態に切り換えることにより前記駆動状態に切り換え、且つ、前記刈取部が前記設定高さより上昇すると前記刈取クラッチを切り状態に切り換えることにより前記非駆動状態に切り換えるように、前記刈取部の昇降操作に伴って入切操作するクラッチ切り換え手段が設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の刈取作業機。
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