JP2018100121A - キャップ本体、キャップ付きボトル缶体 - Google Patents

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鎌田 元彦
Motohiko Kamata
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Abstract

【課題】引っ掛かりなどによって予期せぬタイミングで開栓することがなく、かつ、易開封性を備えたキャップ本体、およびキャップ付きボトル缶体を提供する。【解決手段】天板部の一面に重ねて配され、天板部の外縁内側で周回するリング部、およびリング部の一部に形成され、リング部を記天板部に固着する固着部を有するプルタブと、を備え、前記天板部には、所定の間隔を開けて形成された2本の切込溝および該2本の切込溝どうしを繋ぐ接続溝で区画され、前記固着部から前記屈曲部を通り前記延長部に達する帯状の切裂部と、前記リング部の外方に形成され、前記リング部に沿って延び、前記天板部の一面から線状に突出する突条と、が形成され、突条は、切裂部以外の箇所に形成されてなることを特徴とする。【選択図】図4

Description

この発明は、ボトル缶体向けのキャップ本体、およびキャップ付きボトル缶体に関するものである。
飲料等の内容物が充填、密封される缶体として、缶胴(ウォール)と缶底(ボトム)とを有し、開口側が縮径されたネック部を有するボトル缶体が知られている。こうしたボトル缶体のネック部の先端には、開口を塞栓するキャップを取り付けるための口金部が形成される。ボトル缶体を塞栓するキャップとしては、口金部に形成したネジ溝に螺着されるネジキャップが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
しかしながら、ネジキャップ式のボトル缶体は、開栓にあたってネジキャップの縁部に形成されたブリッジ部と称される切断部分を破壊するようにネジキャップを回動させる必要がある。こうした回動動作が好まれない場合があり、ねじのないボトルが求められる場面がある。
一方、開栓が容易なボトル缶体のキャップとして、プルタブ式のキャップ(易開封性のキャップ)が知られている(例えば、特許文献2を参照)。このプルタブ式のキャップは、ボトル缶体の口金部の端部を外方にカールさせたカール部を形成し、このカール部の湾曲面に巻き付けるようにキャップの縁部を屈曲させることにより、ボトル缶体の口金部に取り付けられる。そして、開栓にあたってはボトル缶体に係合しているキャップの縁部を切り裂くようにプルタブを上方に引上げるだけで、容易に開栓することができる。
また、医療バイアル向けのプルタブ式のキャップも知られている(例えば、特許文献3を参照)。このプルタブ式のキャップ(バイアルの蓋)は、蓋の天面の中央に形成されたリベットによってプルタブリングが蓋に係止され、プルタブリングを上方に引上げるだけで、バイアルの蓋を切り開いて容易に開栓することができる。
特許第4908544号公報 特許第5323757号公報 特許第5956696号公報
しかしながら、特許文献2に記載されたようなプルタブ式のキャップは、開栓時の指掛かりとなるリング部分が容器の側面に露出しているために、輸送時などにおいてこれらキャップのリング部分どうしが当接するなどして、誤って開栓されてしまうという懸念があった。
一方、特許文献3に記載されたようなバイアルの蓋は、指掛かりとなるリング部分が蓋本体に形成された凹部に収容される構成となっているため、輸送時などにおいて蓋のリング部分どうしが当接する懸念は無い。しかしながら、蓋を開栓する際に、リング部分を指で引上げて、リング部分を収容していた凹部の周囲の突出部分を乗り越えるように蓋を切り開く必要がある。このため、蓋の開栓に大きな力を必要とし、蓋が完全に切り開かれる途中でリング部分だけが切り取られてしまい、蓋が開栓不能になってしまうという懸念があった。
この発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、引っ掛かりなどによって予期せぬタイミングで開栓することがなく、かつ、易開封性を備えたキャップ本体、およびキャップ付きボトル缶体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のキャップ本体は、円筒状に形成された胴部と、該胴部の一方を塞ぐ底部と、前記胴部の他方を縮径したネック部と、該ネック部から開口に向けて延びる口金部と、を有する金属製のボトル缶体の前記開口を閉塞するためのボトル缶体向けのキャップ本体であって、前記口金部の開口を覆う天板部、該天板部の外縁から延び、缶軸方向に向かって屈曲する屈曲部、該屈曲部から缶軸方向に沿って延びる延長部を有するキャップ基部と、前記天板部の一面に重ねて配され、前記天板部の外縁内側で周回するリング部、および該リング部の一部に形成され、前記リング部を前記天板部に固着する固着部を有するプルタブと、を備え、前記天板部には、所定の間隔を開けて形成された2本の切込溝および該2本の切込溝どうしを繋ぐ接続溝で区画され、前記固着部から前記屈曲部を通り前記延長部に達する帯状の切裂部と、前記リング部の外方に形成され、前記リング部に沿って延び、前記天板部の一面から線状に突出する突条と、が形成され、前記突条は、前記切裂部以外の箇所に形成されてなることを特徴とする。
本発明のキャップ本体によれば、リング部の外側を囲むように天板部の一面から突出する突条を備えることによって、プルタブが予期せずに切り裂かれて、ボトル缶体に係止されたキャップが開栓することを防止できる。
即ち、プルタブのリング部の周縁が天板部の一面から露呈した状態では、多数のキャップ付きボトル缶体の取り扱い時や搬送時に、リング部が外部の部材や作業者の衣服等に引っかかって開栓されてしまう懸念がある。しかし、本発明のキャップ本体では、リング部の外側を囲むように天板部の一面から突出する突条を形成することによって、リング部と天板部の一面との隙間がこの突条によって覆われる。これによって、リング部の引っ掛かりなどにより、予期せず切裂部が切り裂かれてキャップが開栓してしまうことを確実に防止できる。
そして、この突条は、切裂部と重なる部分を除いて形成しているので、開栓時には、操作者が指先をリング部と天板部の一面との隙間に入れやすく、プルタブの引き起こし操作を容易にすることができる。
また、突条を切裂部と重なる部分を除いて形成することにより、リング部を引っ張って切裂部を裂開させていく際に、突条を乗り越えて切裂部を切り裂く必要が無いので、切裂部が途中で切断されてキャップが開栓不能になってしまうといった不具合を防止することができる。
また、本発明のキャップ本体は、前記プルタブの前記固着部と前記キャップ本体の前記天板部とはリベットによって係止され、前記固着部には、前記リベットよりも外方に向けて突出する支持片が形成されていることを特徴とする。
また、本発明のキャップ本体は、前記切裂部を成す2本の切込溝のうち、一方の切込溝が前記延長部において周回方向に向けて屈曲していることを特徴とする。
また、本発明のキャップ本体は、前記突条は、前記接続溝から2本の前記切込溝の延長方向とは反対の方向に向けてそれぞれ延長した仮想線どうし間以外の領域に、前記リング部に沿って延びる2本の円弧状の突条からなることを特徴とする。
本発明のキャップ付きボトル缶体は、前記各項記載のキャップ本体を備えたキャップ付きボトル缶体であって、前記ボトル缶体の前記口金部は、前記開口の端部を外方に向かって巻回させたカール部と、前記ネック部に接続された首部と、前記カール部と前記首部との間を接続し、前記首部から前記カール部に向けて縮径したテーパー部と、を備え、前記ボトル缶体の前記口金部は、前記キャップ本体の前記延長部の縁部を、前記テーパー部と前記首部との接続部分に形成されるキャップ係止部または、前記カール部に巻締めた巻締め部を有するキャップによって閉塞されてなることを特徴とする。
また、本発明のキャップ付きボトル缶体は、前記キャップの内面と前記口金部との間には、キャップライナーが挟み込まれることを特徴とする。
本発明によれば、引っ掛かりなどによって予期せぬタイミングで開栓することがなく、かつ、易開封性を備えたキャップ本体、およびキャップ付きボトル缶体を提供することが可能になる。
本発明の第1実施形態のキャップ付きボトル缶体を示す外観斜視図である。 ボトル缶体の缶軸方向に沿った断面図である。 キャップ付きボトル缶体の口金部周辺を拡大した拡大断面図である。 キャップ本体を上側から見た時の要部拡大斜視図である。 第2実施形態のキャップ本体を示す外観斜視図である。 第3実施形態のキャップ本体を示す外観斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態のキャップ本体、およびこのキャップ本体をボトル缶体に巻締めてなるキャップを備えたキャップ付きボトル缶体について説明する。
なお、以下に示す各実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。また、以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(第1実施形態)
図1は、本発明のキャップ本体をボトル缶体に巻締めてなるキャップを備えたキャップ付きボトル缶体を示す外観斜視図である。また、図2は、ボトル缶体の缶軸方向に沿った断面図である。
キャップ付きボトル缶体10は、ボトル缶体11と、このボトル缶体11の開口Pを塞栓可能なプルタブ式のキャップ本体12をボトル缶体に巻締めてなるキャップ15とから構成されている。
ボトル缶体11は、全体が金属、例えばアルミニウム合金からなり、板厚0.230mm〜0.300mmのアルミニウム合金を、絞りしごき加工により、得られた円筒状の胴部から形成される。そして、円筒状に形成された胴部21、この胴部21の一方を塞ぐ底部22、胴部21の他方を縮径したネック部(ショルダー部)23、およびネック部23から開口Pに向けて延びる口金部24と、を有する。これら胴部21、底部22、ネック部23、および口金部24は、1枚のアルミニウム板から一体に形成される。
胴部21は、例えば断面円形の筒状に形成され、一方の開口側が底部22によって閉塞されている。底部22は、裾部分が縮径され、底面22aがボトル缶体11の内側に向けて湾曲している。こうした胴部21および底部22は、例えば、アルミニウム板材をカッピングプレスによってカッピング加工した後、絞り加工(DI加工)を行って成形される。
ネック部(ショルダー部)23は、胴部21の他方の開口側に繋がり、缶軸Oに沿って連続的に縮径され、滑らかに傾斜するようにくびれた形状に形成されている。ネック部23は、例えば、ダイ加工ツール(ネック形成金型)を備えたネッキングマシンによって、形成される。
図3は、キャップ付きボトル缶体の口金部周辺を拡大した拡大断面図である。また、図4は、キャップ本体を上側から見た時の要部拡大斜視図である。
ボトル缶体11の口金部24は、ネック部(ショルダー部)23の端部に繋がる部分であり、後述するプルタブ式のキャップ本体12が係合される。口金部24は、開口Pの端部を外方に向かって巻回させたカール部31と、ネック部23に接続され缶軸O(図2参照)に平行な首部32と、カール部31と首部32との間を接続し、首部32からカール部31に向けて縮径したテーパー部33と、を有する。
また、テーパー部33と首部32との接続部分には、キャップ本体12の縁部を巻締めた巻締め部44を有するキャップ15と係合するキャップ係止部34が形成される。
ストレート状の首部32は、一方がネック部23に接続された円筒形を成している。また、カール部31には、缶軸Oに平行なフラット部31fが形成されている。キャップ係止部34は、首部32のテーパー部33側の端部をテーパー部33の端部に向けて外方に広げた(テーパー部33の首部32側の端部をテーパー部33の端部に向けて縮径させた)段差部35から構成される。
キャップ本体12は、全体が金属、例えばアルミニウムから形成されている。
キャップ本体12は、キャップ基部13と、このキャップ基部13に固着されるプルタブ14とから構成されている。キャップ基部13は、口金部24の開口Pを覆う天板部41と、この天板部41の外縁から延び、ボトル缶体11のカール部31に接して屈曲する屈曲部42と、ボトル缶体11のテーパー部33の外側を覆うように、缶軸Oに平行に延びる延長部43とが一体に形成されてなる。また、キャップ本体12の天板部41と屈曲部42との間には、キャップ本体12の天板部41の外周を絞り込んだ、缶軸O方向に沿った段差を持つ段部45が形成されている。
また、こうしたキャップ本体12をボトル缶体11の口金部24に被せて、キャップ本体12の延長部43の縁部をボトル缶体11のキャップ係止部34に巻締めて巻締め部44を形成したものがキャップ15とされる。
プルタブ14は、開栓操作時の指掛かりとなるリング部51と、このリング部51の一端に形成され、キャップ基部13の天板部41に固着される固着部52とを備えている。
リング部51は、円形、ないし楕円形の開口を有する円形平板状の部材からなる。また、固着部52と天板部41とは、本実施形態においては、リング部51とキャップ基部13の天板部41とを貫通してカシメ止めするリベット53から構成されている。
なお、固着部52とキャップ基部13の天板部41とを固着するための構成は、リベット53以外にも、例えば、リング部51と天板部41とを融着したり、あるいは、接着剤等で接着することでも実現できる。
また、固着部52には、リベット53よりも外方に向けて突出する支持片54が一体に形成されている。この支持片54は、先端が鋭角を成す舌片状の部材であり、後述する切裂部48の一端に向けて突出する。
キャップ基部13には、所定の間隔を開けて形成された2本の切込溝(スコア)46a,46bと、切込溝46aの端部と切込溝46bの端部とを繋ぐ接続溝(スコア)46cによって区画された略帯状の切裂部48が形成されている。切裂部48は、リング部51の固着部52から貫通するリベット53の近傍から、天板部41の外縁に向けて延び、更に屈曲部42から延長部43に達する略帯状を成す、キャップ基部13に形成された一領域である。
切込溝46a,46bおよび接続溝46cは、本実施形態では、断面が略三角形を成す溝に形成されているが、これ以外にも、例えば、略半円形や略台形など、各種断面形状の溝から構成することができる。
2本の切込溝46a,46bのうち、一方の切込溝46aは、延長部43の途中で略直角に屈曲し、キャップ基部13の周回方向に沿って所定の長さだけ延びる。また、他方の切込溝46bは、延長部43から巻締め部44に向けて直線状に延びる。これにより、切裂部48の端部は略L字状に屈曲した形状となっている。
また、リベット53は、この切裂部48と、プルタブ14の固着部52とを固着している。
キャップ基部13の天板部41の一面(頂面)41aには、プルタブ14のリング部51の外方に形成され、リング部51に沿って延び、天板部41の一面41aから線状に突出する突条(ビード)47が、キャップ基部13に一体に形成されている。
本実施形態では、突条47は、断面が略三角形を成し、リング部51の外方でリング部51に対して所定の間隔を空けて、リング部51を取り巻くように延びる2つの円弧状の突条からなる。こうした突条47は、切裂部48を除いた箇所に形成されている。本実施形態では、突条47は、切裂部48とその両側の所定幅の範囲、および、プルタブ14の接続溝46cから2本の切込溝46a,46bの延長方向とは反対の方向に向けてそれぞれ延長した仮想線Gどうし間とその両側の所定幅の範囲をそれぞれ除いた部分に形成されている。
突条47は、天板部41の一面(頂面)41aからの突出高さが、例えば、リング部51の厚みと同じか、これよりも低くなるように形成されている。本実施形態では、突条47の稜線がリング部51の上面よりも低くなるように形成されている。
なお、突条47の断面形状は、略三角形以外にも、略半円形や略台形など、任意の形状に形成することができる。
キャップ基部13の内面とカール部31との間には、キャップライナー49が挟み込まれている。こうしたキャップライナー49は、キャップ本体12をボトル缶体11に巻締めてキャップ15とした際に、開口Pの周辺において口金部24とキャップ基部13との間を液密に保ち、ボトル缶体11に収容した液体の漏洩を防止するパッキンである。キャップライナー49は、例えば、樹脂シートからなる。こうしたキャップライナー49は、キャップ基部13の内面に熱融着や接着剤によって貼着される。
キャップ基部13は、天板部41の厚みが、それ以外の部分である屈曲部42、延長部43、および延長部43よりも薄くなるように形成されることが好ましい、特に、天板部41のうち、切裂部48となる部分を他の部分より厚みが薄くなるように形成することが好ましい。一例として、キャップ基部13の天板部41を除く部分の厚みは0.22mm〜0.30mm程度に形成され、天板部41は、これよりも薄く形成される。
キャップ本体15の巻締め部44は、ボトル缶体11の開口Pを塞栓する際に形成され、巻締め部44を形成する前のキャップ本体12をボトル缶体11の口金部24に被せた後、キャッピング装置を用いてキャップ本体12の縁部を段差部35(キャップ係止部34)に沿って巻締めることにより形成される。
なお、本実施形態では、キャップ本体12の縁部を巻締めて巻締め部を形成しているが、これ以外にも、例えば、テーパー部33を巻締めることによって巻締め部を形成することもできる。
以上のような構成のキャップ本体12およびこれをボトル缶体10に巻締めたキャップ15を備えたキャップ付きボトル缶体10の作用、効果を説明する。
キャップ15を操作して、ボトル缶体11を開栓する際には、操作者は、ボトル缶体11を把持しつつ、指先をプルタブ14のリング部51に引っ掛ける。そして、リベット53よりも外方に向けて突出する支持片54の先端を支点として、プルタブ14が天板部41の一面(頂面)41aに対して起立する方向にプルタブ14を引き起こす(回動させる)。
こうしたプルタブ14を引き起こし過程で、接続溝(スコア)46cが作用点となって、この接続溝(スコア)46cから2本の切込溝(スコア)46a,46bに向かって切裂部48が裂開する。
次に、操作者は、指先をプルタブ14のリング部51に引っ掛けた状態で、プルタブ14を2本の切込溝46a,46bに沿って切り裂くように手前に引っ張る。これにより、キャップ15は、2本の切込溝46a,46bに沿って切裂部48が帯状に切り裂かれていく。
そして、一方の切込溝46aが延長部43の途中でキャップ基部13の周回方向に向かって略直角に屈曲する位置まで達すると、切裂部48は、キャップ基部13の周回方向にも広がるように略L字状に切り裂かれる。こうした手順によって、キャップ本15は一部が帯状に切り裂かれて裂開し、巻締め部44によるボトル缶体11への係止が解除され、ボトル缶体11からキャップ15を取り除いて開栓させることができる。
なお、切裂部48は、一方の切込溝46aが延長部43の途中で略直角に屈曲することで略L字状に屈曲した形状に切り裂かれた後、端部がキャップ基部13の延長部43に繋がった状態にされる。これによって、開栓に伴ってキャップ基部13から切り離された新たな金属片の廃棄物が生じることを防止する。
こうした本発明のキャップ本体12は、リング部51の外側を囲むように天板部41の一面(頂面)41aから突出する突条47を備えることによって、プルタブ14が予期せずに切り裂かれてキャップ本体12が開栓することを防止できる。
即ち、プルタブ14のリング部51の周縁が天板部41の一面41aから露呈した状態では、多数のキャップ付きボトル缶体10の取り扱い時や搬送時に、リング部51が外部の部材や作業者の衣服等に引っかかって開栓されてしまう懸念がある。しかし、キャップ15は、リング部51の外側を囲むように天板部41の一面(頂面)41aから突出する突条47を形成することによって、リング部51と天板部41の一面41aとの隙間がこの突条47によって覆われる。これによって、リング部51の引っ掛かりなどにより、予期せず切裂部48が切り裂かれてキャップ15が開栓してしまうことを確実に防止できる。
そして、この突条47は、切裂部48と重なる部分を除いて形成しているので、開栓時には、操作者が指先をリング部51と天板部41の一面41aとの隙間に入れやすく、プルタブ14の引き起こし操作を容易にすることができる。
また、突条47を切裂部48と重なる部分を除いて形成することにより、リング部51を引っ張って切裂部48を裂開させて切り裂いていく際に、突条47を乗り越えて切裂部48を切り裂く必要が無いので、切裂部48が途中で切断されてキャップ15が開栓不能になってしまうといった不具合を防止することができる。
また、突条47を天板部41の一面41aから突出する形状にすることで、天板部41の内面側にフラットなキャップライナー49を貼着させることができる。これによって、ボトル缶体11にキャップ本体12を巻締めてキャップ15を形成する際に、キャップ本体12の外周に絞り形成を行うことが可能になり、ボトル缶体11とキャップ15との密封性をより一層向上させることが可能になる。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態のキャップを示す外観斜視図である。
なお、以下の説明では、第1実施形態と同様の部材には同一の番号を付し、その詳細な説明を省略する。
第2実施形態のキャップ本体62は、切裂部68がリベット53の貫通位置から、天板部41の一面41aの中心を通って反対側の縁部に延びるように形成されている。そして、この実施形態においても、突条47が切裂部68と重なる部分を除いて形成されている。
このような実施形態のキャップ62であっても、突条47を備えることによって、リング部51と天板部41の一面41aとの隙間がこの突条47によって覆われるので、リング部51の引っ掛かりなどにより、予期せず切裂部48が切り裂かれてキャップが開栓してしまうことを確実に防止できる。
(第3実施形態)
図6は、第3実施形態のキャップを示す外観斜視図である。
なお、以下の説明では、第1実施形態と同様の部材には同一の番号を付し、その詳細な説明を省略する。
第3実施形態のキャップ72は、突条77が切裂部48と重なる部分を除いて略C字状に形成され、リング部51の大部分を取り巻くように突条77が形成されている。
このような実施形態のキャップ72では、リング部51と天板部41の一面41aとの隙間がより広範囲に突条77によって覆われるので、より一層確実にリング部51の引っ掛かりによる予期せぬ開栓を防止することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…キャップ付きボトル缶体
11…ボトル缶体
12…キャップ本体
13…キャップ基部
14…プルタブ
15…キャップ
21…胴部
22…底部
23…ネック部(ショルダー部)
24…口金部
31…カール部
32…首部
33…テーパー部
34…キャップ係止部
35…段差部
41…天板部
43…延長部
44…巻締め部
45…段部
46a,46b…切込溝(スコア)
46c…接続溝(スコア)
47…突条(ビード)
48…切裂部
51…リング部
52…固着部
53…リベット
54…作用片

Claims (6)

  1. 円筒状に形成された胴部と、該胴部の一方を塞ぐ底部と、前記胴部の他方を縮径したネック部と、該ネック部から開口に向けて延びる口金部と、を有する金属製のボトル缶体の前記開口を閉塞するためのボトル缶体向けのキャップ本体であって、
    前記口金部の開口を覆う天板部、該天板部の外縁から延び、缶軸方向に向かって屈曲する屈曲部、該屈曲部から缶軸方向に沿って延びる延長部を有するキャップ基部と、
    前記天板部の一面に重ねて配され、前記天板部の外縁内側で周回するリング部、および該リング部の一部に形成され、前記リング部を前記天板部に固着する固着部を有するプルタブと、を備え、
    前記天板部には、所定の間隔を開けて形成された2本の切込溝および該2本の切込溝どうしを繋ぐ接続溝で区画され、前記固着部から前記屈曲部を通り前記延長部に達する帯状の切裂部と、前記リング部の外方に形成され、前記リング部に沿って延び、前記天板部の一面から線状に突出する突条と、が形成され、
    前記突条は、前記切裂部以外の箇所に形成されてなることを特徴とするキャップ本体。
  2. 前記プルタブの前記固着部と前記キャップ本体の前記天板部とはリベットによって係止され、前記固着部には、前記リベットよりも外方に向けて突出する支持片が形成されていることを特徴とする請求項1記載のキャップ本体。
  3. 前記切裂部を成す2本の切込溝のうち、一方の切込溝が前記延長部において周回方向に向けて屈曲していることを特徴とする請求項1または2記載のキャップ本体。
  4. 前記突条は、前記接続溝から2本の前記切込溝の延長方向とは反対の方向に向けてそれぞれ延長した仮想線どうし間以外の領域に、前記リング部に沿って延びる2本の円弧状の突条からなることを特徴とする請求項1ないし3いずれか一項記載のキャップ本体。
  5. 請求項1ないし4いずれか一項記載のキャップ本体を備えたキャップ付きボトル缶体であって、
    前記ボトル缶体の前記口金部は、前記開口の端部を外方に向かって巻回させたカール部と、前記ネック部に接続された首部と、前記カール部と前記首部との間を接続し、前記首部から前記カール部に向けて縮径したテーパー部と、を備え、
    前記ボトル缶体の前記口金部は、前記キャップ本体の前記延長部の縁部を、前記テーパー部と前記首部との接続部分に形成されるキャップ係止部または、前記カール部に巻締めた巻締め部を有するキャップによって閉塞されてなることを特徴とするキャップ付きボトル缶体。
  6. 前記キャップの内面と前記口金部との間には、キャップライナーが挟み込まれることを特徴とする請求項5記載のキャップ付きボトル缶体。
JP2016248177A 2016-12-21 2016-12-21 キャップ本体、キャップ付きボトル缶体 Pending JP2018100121A (ja)

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