JP2018099086A - 防草材及びそれの使用方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】硬化時間が短く、初期強度発現性が高く、凍結融解抵抗性を著しく改善し、環境負荷の低い、防草の持続性と環境保全に好適な防草材及びその使用方法を提供する。【解決手段】(1)カルシウムアルミネート、石膏、中空体及び土壌を含有してなる防草材、(2)中空体の密度が0.02〜0.2g/cm3である(1)の防草材、(3)カルシウムアルミネートのCaO/Al2O3モル比が1.0〜3.0、不純物含有量15質量%以下である(1)又は(2)の防草材、(4)さらに、カルシウムシリケートを含有してなる(1)〜(3)いずれかの防草材、(5)(1)〜(4)のいずれかの防草材を地面に敷き詰めてその上に散水して被覆する防草材の使用方法、(6)(1)〜(4)のいずれかの防草材を水で練混ぜて地面に敷き詰めて被覆する防草材の使用方法である。【選択図】なし

Description

本発明は、河川の土手、田畑の畦畔、あるいは、鉄道、道路等の盛土ののり面などの雑草の生育を抑制する寒冷地での使用も可能な防草材及びその使用方法に関する。
河川の土手、鉄道、道路等の盛土ののり面や田畑の畦畔等では雑草が繁茂し、頻繁な草刈りや除草剤散布が必要であった。草の刈取りには多大の労力を必要とするため、一般的には除草剤を散布する方法が行われている。
しかしながら、除草剤の散布は、草を枯らすだけで、頻繁に散布する必要があり、抜本的な対策とはならない。また、セメントを含有する防草材を振り撒いて散水して地面を被覆する方法も提案されているが、硬化までに時間を有し、雨など降ると施工ができず、さらに硬化前に流れてしまうという課題や、凍結融解によりスケーリングやひび割れが生じるという課題があった。また、セメントはアルカリ性が高く、六価クロムを含有することから、環境面での課題があった。
さらに、セメントを含まない酸化マグネシウム系固化材を散布、又は土に混合し、散水して固化させて抑草する抑草材とその方法が提案されている。(特許文献1〜4)
特許文献1は、酸化マグネシウムと高炉スラグを主成分する雑草繁殖防止材を地表面の土と混合して転圧して押し固めて、その上に散水するため、施工に労力を必要とし、初期強度発現性が低いため、施工後の降雨で流失し易く、さらに凍結融解を受け寒冷地での使用が難しいという課題がある。
特許文献2と3も特許文献1と同様の酸化マグネシウム系固化材であるため、初期強度発現性が低く、繁茂期の雑草を抑草する効果が低下し易い。さらに、これら酸化マグネシウム系抑草材全般に関する課題は、硬化時間が長いため傾斜の強い法面では、施工時の散水や降雨時に流されたりして一定の厚さにできない場合があり、水溜りがある場所では硬化しない場合があった。また、凍結融解を受けるため寒冷地での使用が難しいという課題がある。
特許文献4は、焼却灰、スラグ、及び石炭灰の骨材を敷き詰め、その上にクロロプレン系ラテックス、エチレン酢酸ビニル共重合体系エマルジョン、及びアクリル系エマルジョン固化材を散布して固着することを特徴とする防草工法であり、セメントや塩基性物質を使わないため環境にやさしい防草材である。しかしながら、人力や重機で3〜20cmの厚さに敷き詰め、その上に均一にラテックスやエマルジョンを散布する必要があるため、多大な労力がかかった。
特開2003−47388号公報 特開2007−330114号公報 特開2014−51849号公報 特開2014−234655号公報
本発明は、硬化時間が短く、初期強度発現性が高く、凍結融解抵抗性を著しく改善し、環境負荷が低く、草刈の労力を軽減でき、防草の持続性と環境保全に好適な防草材及びその使用方法を提供する。
即ち、本発明は、(1)カルシウムアルミネート、石膏、中空体及び土壌を含有してなる防草材、(2)中空体の密度が0.02〜0.2g/cmである(1)の防草材、(3)カルシウムアルミネートが、CaO/Alモル比1.0〜3.0、不純物含有量15質量%以下である(1)又は(2)の防草材、(4)さらに、カルシウムシリケートを含有してなる(1)〜(3)のいずれかの防草材、(5)(1)〜(4)のいずれかの防草材を地面に敷き詰めてその上に散水して被覆する防草材の使用方法、(6)(1)〜(4)のいずれかの防草材を水で練混ぜて地面に敷き詰めて被覆する防草材の使用方法である。
本発明の防草材は、硬化時間が短く、初期強度発現性が高く、凍結融解抵抗性を著しく改善し、環境負荷が低く十分な防草効果を有する。本発明の防草材は環境にやさしく、草刈の労力を軽減でき、防草の持続性が確保できるなどの効果を奏する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に使用するカルシウムアルミネートは、カルシア原料とアルミナ原料などを混合して、キルンで焼成し、あるいは、電気炉で溶融し冷却して得られるCaOとAlとを主成分とする水和活性を有する物質の総称であり、硬化時間が早く、初期強度発現性が高い材料であり、結晶性のものでも非結晶のものでも使用可能である。カルシウムアルミネートの代表的なものとしてはアルミナセメントが挙げられ、通常市販されているものが使用できる。例えば、アルミナセメント1号、アルミナセメント2号などが使用できる。アルミナセメントよりも短時間で硬化し、その後の初期強度発現性が高い点から、溶融後に急冷した非晶質カルシウムアルミネートが好ましく、CaOとAlとのモル比CaO/Alモル比は1.0〜3.0が好ましく、1.7〜2.5がより好ましい。CaO/Alモル比が1.0〜1.7の場合、セメントや消石灰及び生石灰を配合する事で硬化時間をより短縮して初期強度発現性を高めることが可能である。
さらに、本発明では、カルシウムアルミネート中に含まれるCaOやAl以外の不純物含有量が15質量%以下であることが初期強度発現性の観点から好ましく、10質量%以下であることがさらに好ましい。不純物含有量が15%を超えると硬化に時間を費やし、低温時には固まらない場合がある。不純物の代表例として酸化ケイ素や酸化マグネシウムがあり、その他、アルカリ金属酸化物、アルカリ土類金属酸化物、酸化チタン、酸化鉄、アルカリ金属ハロゲン化物、アルカリ土類金属ハロゲン化物、アルカリ金属硫酸塩、及びアルカリ土類金属硫酸塩等がCaOやAlの一部に置換、固溶したものがあるが、特に限定されるものでない。
カルシウムアルミネートのガラス化率は、反応活性の面で70%以上が好ましく、90%以上がより好ましい。70%未満であると初期強度発現性が低下する場合がある。ガラス化率は加熱前のサンプルについて、粉末X線回折法により結晶鉱物のメインピーク面積Sを予め測定し、その後1000℃で2時間加熱後、1℃/分の冷却速度で徐冷し、粉末X線回折法による加熱後の結晶鉱物のメインピーク面積Sを求め、これらのS及びSの値を用い、次の式を用いてガラス化率χを算出する。
ガラス化率χ(%)=100×(1−S/S
カルシウムアルミネートの粒度は、初期強度発現性の面で、ブレーン比表面積値3000cm/g以上が好ましく、5000cm/g以上がより好ましい。3000cm/g未満であると硬化時間が長くなり、初期強度発現性が低下する場合がある。
本発明に使用する中空体は、アクリロニトリル、フェノール、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、塩化ビニリデン、ポリフェノール、及び籾殻などがあり、特に限定されるものではないが、アクリロニトリル共重合体が好ましい。中でも、籾殻は産業副産物を有効利用できる観点から最も好ましい。
中空体の密度は、0.02〜0.2g/cmが好ましい。0.02g/cm未満では、散水もしくは水に練り混ぜた場合に破損したりする場合がある。一方、0.2g/cmを超えると、中空体の膜が厚くなり、凍結融解抵抗性が得られない場合がある。
中空体の配合割合は、特に限定されるものではないが、通常、カルシウムアルミネート100質量部中、0.5〜10質量部が好ましく、1.5〜9質量部がより好ましい。前記範囲外の場合、凍結融解抵抗性が得られない場合がある。
本発明では、強度を増進させる目的でカルシウムシリケートを使用できる。
カルシウムシリケートは、3CaO・SiO、3CaO・2SiO、2CaO・SiOやCaO・SiOである。これらのあらゆる結晶相のものが使用でき、2種以上混合していてもよい。特に限定されるものではないが、γ−2CaO・SiOが大気中の二酸化炭素を吸収して生じる炭酸化収縮を低減させるため、ひび割れ抵抗性があがり最も好ましい。
γ−2CaO・SiOは、2CaO・SiOで表される化合物の中で、低温相として知られるものであり、高温相であるα−2CaO・SiOやβ−2CaO・SiOとは異なるものである。これらの化合物はいずれも2CaO・SiOで同じ化学組成を有するが、結晶構造は異なっている。セメントクリンカ中に存在する2CaO・SiOはβ−2CaO・SiOである。β−2CaO・SiOは水硬性を有するが、本発明におけるγ−2CaO・SiOは水硬性を持たず、大気中の二酸化炭素を吸収して硬化する特性がある。
カルシウムシリケートの粒度は、特に制限されないが、ブレーン比表面積値で3000cm/g以上が好ましく、4,000〜8,000cm/gがより好ましい。ブレーン比表面積値が3,000cm/g未満では、ひび割れ抵抗性が充分に得られない場合がある。一方、8,000cm/gを超えても更なる効果の増進が期待できない。
カルシウムシリケートの使用量は、特に限定されるものではないが、カルシウムアルミネートと石膏の合計100質量部に対して、10〜60質量部が好ましい。10質量部未満では、ひび割れの抑制効果が低い場合がある。一方、60質量部を超えると更なる効果の増進が期待できない。
本発明で使用する土壌は、砂利、砂、礫、粘土のいずれか1種又は2種以上を含むもので、特に限定されるものではない。山砂、川砂、海砂等のサンド質土壌やシルト質土壌、クレイ質土壌、工事から発生する残土、軽量骨材や再生骨材や防草処理を行う箇所の土をそのまま用いることなどいずれも使用できる。一般には、天然土である真砂土、赤玉土、鹿沼土及び乾燥砂は、品質が安定していてより好ましい。
本発明の防草材において、土壌の使用量は特に限定されるものではないが、カルシウムアルミネート100質量部に対して、通常、100〜1000質量部が好ましく、200〜700質量部がより好ましい。土壌が100質量部より少ないと、強度発現性は高いが経済的に好ましくない。一方、1000質量部より多いと、強度が低く、初期凍害性に劣り、凹んでしまう可能性がある。
本発明に使用する石膏は、半水石膏と無水石膏が使用できる。強度発現性の点から無水石膏が好ましく、弗酸副生無水石膏や天然無水石膏が使用できる。石膏を水に浸漬させたときのpHは、pH8以下の弱アルカリから酸性のものが好ましい。pHが高い場合、石膏成分の溶解度が高くなり、初期の強度発現性を阻害する場合がある。ここでいうpHとは、希釈スラリー(石膏/イオン交換水=1/100)の20℃におけるpHを、イオン交換電極等を用いて測定したものである。
石膏の粒度は、ブレーン比表面積値で3000cm/g以上が好ましく、5000cm/g以上が初期強度発現性と、適正な作業時間が得られる点から好ましい。
石膏の使用量は、特に限定されるものではないが、カルシウムアルミネート100質量部に対して、50〜200質量部が好ましい。50質量部未満では、作業時間が取れなくなり、強度発現性が低下する場合がある。一方、200質量部を超えると作業時間は十分に取れるが、十分な初期強度が得られない場合がある。
水の配合量は、本発明の防草材の合計100質量部に対して5〜100質量部が好ましい。5質量部未満では混合が困難となる場合があり、一方、100質量部を超えると十分な強度が得られない場合がある。
本発明では、凝結調整剤を本発明の差し支えない範囲で使用することが可能である。凝結調整剤はセメントの凝結を促進、遅延するものであれば特に限定されるものではない。具体的には、水酸化アルカリ、アルカリ金属塩化物塩、アルカリ金属炭酸塩、オキシカルボン酸又はその塩、リン酸又はその塩、デキストリン、ショ糖、ポリアクリル酸又はその塩、減水剤、高性能減水剤などを1種又は2種以上、本発明の目的を実質的に阻害しない範囲で使用することが可能である。
本発明では、酸化マグネシウムなどの低pHの固化材、ウッドチップなどの嵩をあげる増量材、各種ポルトランドセメント、水酸化カルシウム、塩化カルシウム、石灰石微粉末、フライアッシュ、カオリン、シラス、珪藻土及びシリカフュームなどの混和材料、発泡剤、消泡剤、増粘剤、防錆剤、防凍剤、減水剤、流動化剤、ポリマー、ベントナイトなどの粘土鉱物、ハイドロタルサイトなどのアニオン交換体、着色剤などを1種又は2種以上、本発明の目的を実質的に阻害しない範囲で使用することが可能である
本発明において、各材料の混合方法は、特に限定されるものではなく、それぞれの材料を施工時に混合しても良く、あらかじめ一部を、あるいは全部を混合しておいても差し支えないが、事前に混合し、現場で水を混合するほうが、品質面で好ましい。事前に混合する場合、土壌は乾燥状態であることが好ましい。
混合装置としては、既存のいかなる装置も使用可能であり、例えば、傾胴ミキサ、オムニミキサ、ヘンシェルミキサ、V型ミキサ、及びナウタミキサなどの使用が可能である。
本発明では、地面の雑草を草刈機等で1cm以下程度に草刈し、刈り取った雑草を取り除いた上に防草材を敷き詰めて散水して被覆する方法や、水と練混ぜた防草材を吹き付けて被覆する方法などがある。草刈後に除草剤を散布してから被覆するとより好ましい。
防草材を草刈した地面に敷き詰めて、その上に散水して表面を固化させて被覆する場合は、地面に防草材を敷き詰めてならし、その上にジョウロ等で散水する方法が好ましい。敷き詰める厚さは特に限定されるものではなく、地面の凸部で1〜3cmの厚さが好ましい。1cm以下であると全体に被覆することができにくくなるため、防草効果が低くなる場合があり、一方、3cm以上では防草効果は高いが材料費が高くなり、多大な労力がかかるため好ましくない。
本発明の防草材、または、本発明の防草材の土壌を除いたものを草刈した地面に敷設し、地面の土壌と混合攪拌させて被覆する場合は、バックホウやスタビライザーなどを用いて混合攪拌させることが可能である。さらに転圧をすることで硬い地盤とすることも可能である。
以下、本発明の実験例に基づいて説明する。
「実験例1」
表1に示すように、カルシウムアルミネート100質量部に対して、石膏、中空体及び土壌の添加量を変え、さらにカルシウムアルミネートと石膏と土の合計100質量部に対して凝結調整剤としてクエン酸ナトリウムを0.3質量部加えて防草材を調製した。
この防草材を型枠に敷設後、防草材100質量部に対して水を15質量部散水して試験体を作製し、圧縮強度と凍結融解抵抗性の測定を行った。
また、比較として、普通セメントを用いたモルタルとマグネシア系防草材を使用した。モルタルの配合は、砂とセメントの質量比を3/1としたドライモルタルを型枠に敷設し、水セメント比が50%となるように水を散水した。マグネシア系防草材は、マグネシア系固化材100質量部に対して、土を500質量部混合したものを型枠に敷設し、水を15質量部散水して防草材を調製した。
結果を表1に示す。
<使用材料>
カルシウムアルミネート:CaO/Alモル比2.2、ガラス化率97%、ブレーン比表面積5000cm
中空体A:アクリロニトリル共重合体、松本油脂製薬社製「マイクロスフェア‐F‐80SDE」、
密度0.02g/cm
中空体B: アクリロニトリル共重合体、松本油脂製薬社製「マイクロスフェア‐F‐80SDE」、
密度0.05g/cm
中空体C:アクリロニトリル共重合体、松本油脂製薬社製「マイクロスフェア‐F‐80SDE」、
密度0.1g/cm
中空体D:新潟県糸魚川産籾殻、密度0.08g/cm
中空体E:新潟県糸魚川産籾殻、密度0.1g/cm
中空体F:新潟県糸魚川産籾殻、密度0.12g/cm
石膏:天然無水石膏、ブレーン比表面積値5000cm/g
土壌:愛知県産真砂土、5mm篩下
凝結調整剤:無水クエン酸ナトリウム、磐田化学工業社製
セメント:普通ポルトランドセメント、市販品
砂:(一社)セメント協会製標準砂
マグネシア系固化材:中国産マグネシウムを焼成した市販の酸化マグネシウム
水:水道水
<測定方法>
圧縮強度:20℃・相対湿度60%の環境下で、JIS R 5201に準じて4×4×16cm供試体を作製し、気乾養生して材齢6時間と28日の一軸圧縮強度を測定した。
凍結融解抵抗性:20℃・相対湿度60%の環境下で、JIS R 5201に準じて4×4×16cm供試体を作製し、材齢1日後に脱型し、JIS A 1148「コンクリートの凍結融解試験方法」A法により凍結融解試験を実施し、所定のサイクル毎に試験体を取り出し、質量減少率を測定した。
Figure 2018099086
表1から、本発明の防草材は、初期強度発現性が高く、凍結融解抵抗性に優れることが分かる。
「実験例2」
実験例1の実験No.1-6の配合において、カルシウムアルミネートのCaO/Alモル比とガラス化率を変えたこと以外は実験例1と同様に行い、硬化時間、圧縮強度、六価クロム溶出量及び凍結融解抵抗性を測定した。
また、比較として、実験例1で使用した普通ポルトランドセメントを用いたモルタル(実験No.1-30)及びマグネシア系固化材(実験No.1-31)についても同様の試験を行った。
結果を表2に示す。
<使用材料>
カルシウムアルミネート:炭酸カルシウムと酸化アルミニウムのCaO/Alモル比を変え、1650℃で溶融して急冷した。ガラス化率を97%、ブレーン比表面積を5000cmに調整した。
<測定方法>
硬化時間:練混ぜた防草材を指で押してもへこまない時間を測定した。
六価クロム溶出量:圧縮強度と同様な方法で20℃・相対湿度60%の環境下で供試体を作製し、材齢7日時点で環境庁告示46号法に基づき測定した。
Figure 2018099086
表2から、本発明の防草材は、硬化時間が短く、初期強度発現性が高く、凍結融解抵抗性に優れ、さらに六価クロム溶出量が低いことが分かる。
「実験例3」
実験例1の実験No.1-6の防草材について、表3に示すように、カルシウムアルミネートと石膏の合計100質量部に対して、カルシウムシリケートを混合し、防草試験及び凍結融解抵抗性試験を行った。水は、防草材100質量部に対して15質量部散水した。
また、比較として、実験例1で使用した普通ポルトランドセメントを用いたモルタル(実験No.1-30)及びマグネシア系固化材(実験No.1-31)についても同様の試験を行った。
結果を表3に示す。
<使用材料>
カルシウムシリケート イ:3CaO・SiO。試薬の炭酸カルシウム3モル及び二酸化ケイ素1モルを混合粉砕した後、電気炉で焼成し合成した。ブレーン比表面積1800cm/g。
カルシウムシリケート ロ:β−2CaO・SiO。試薬の炭酸カルシウム2モル及び二酸化ケイ素1モルを混合粉砕した後、電気炉で焼成し合成した。ブレーン比表面積1800cm/g。
カルシウムシリケート ハ:γ−2CaO・SiO。試薬の炭酸カルシウム2モル及び二酸化ケイ素1モルを混合粉砕した後、電気炉を用い1500℃で焼成しダスティングした粗粉をブレーン比表面積1800cm/gに調整した。
<測定方法>
防草試験:田畑に生い茂った雑草を予め長さ0.5cm以下に草刈機で草刈して、耕運機で田畑を耕し、その上に、芝生の種であるトールフェスク、ケンタッキーブルーグラス、ペレニアルライグラスの混合品を40g/m撒き、足で踏みならし転圧した。その上に、防草材を均一に厚み3cmで、5mの面積に敷設した後、防草材100質量部に対して水を15質量部散水し、180日後の防草材表面から生えた芝の本数を測定した。
Figure 2018099086
表3から、本発明の防草材は防草効果に優れ、カルシウムシリケートを使用するとさらに効果が増進することが分かる。
「実験例4」
実験例3の実験No.3-7、3-8、3-9の各防草材について、水を散水ではなく、オムニミキサに加えて練り混ぜたこと以外は実験例3と同様に行った。
また、比較として、実験例1で使用した普通ポルトランドセメントを用いたモルタル(実験No.1-30)及びマグネシア系固化材(実験No.1-31)についても同様の試験を行った。
結果を表4に示す。
Figure 2018099086
表4から、本発明の防草材は、練り混ぜたものを敷設しても、芝が少なく防草効果に優れることが分かる。
本発明は、硬化時間が短く、初期強度発現性が高く、凍結融解抵抗性を著しく改善し、環境負荷が低く、草刈の労力を軽減でき、防草の持続性と環境保全に好適な防草材及びその使用方法を提供するので、土木建設分野などで広範に使用される。

Claims (6)

  1. カルシウムアルミネート、石膏、中空体及び土壌を含有してなる防草材。
  2. 中空体の密度が0.02〜0.2g/cmである請求項1記載の防草材。
  3. カルシウムアルミネートが、CaO/Alモル比1.0〜3.0、不純物含有量15質量%以下である請求項1又は2記載の防草材。
  4. さらに、カルシウムシリケートを含有してなる請求項1〜3のいずれか1項記載の防草材。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載の防草材を地面に敷き詰めて、その上に散水して被覆することを特徴とする防草材の使用方法。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項記載の防草材を水で練混ぜて、地面に敷き詰めて被覆することを特徴とする防草材の使用方法。
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