JP2018095173A - ドアミラー - Google Patents
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Abstract
Description
即ち、本発明に係るドアミラーは、鏡体の外側を覆うミラーハウジング(例えば、実施形態のミラーハウジング14)と、前記ミラーハウジングを保持するミラーベース(例えば、実施形態のミラーベース15)と、を備え、前記ミラーベースは、ドア側パネル(例えば、実施形態のドア上部パネル11)に締結される締結部(例えば、実施形態のねじ軸22)と、前記締結部が前記ドア側パネルに締結固定される前の前記ドア側パネルに対する仮保持部を兼ねる抜け規制部(例えば、実施形態のクリップ21)と、を有し、前記抜け規制部は、前記ミラーベースのいずれかの角部(例えば、実施形態の前上角部C2)の近傍に配置されているとともに、前記ミラーベースが前記ドア側パネルに締結された状態で、前記ドア側パネルの係止部(例えば、実施形態の係止孔25)に抜け規制可能に係止されることを特徴とする。
また、ミラーベースの締結部がドア側パネルに締結固定された後には、ミラーベースの抜け規制部がドア側パネルに係止されることにより、ミラーベースの角部がドア側パネルから離間して浮き上がるのを規制することができる。
また、クリップを保持する保持溝が、アウタベースではなくインナベースに設けられているため、アウタベースに保持溝を設ける場合のように、製造時にアウタベースの外面にヒケが発生する不具合や、クリップからの荷重入力によってアウタベースに歪みが生じる不具合を無くすことができる。
また、アウタベースに規制壁が設けられているため、ミラーベースをドア側パネルに仮保持させているときに、クリップがインナベースの保持溝から抜けるのをアウタベースの規制壁によって防止することができる。したがって、この構成を採用した場合には、ミラーベースを安定してドア側パネルに仮保持させることができる。
また、ミラーベースがドア上部パネルに締結固定された後には、ドアミラーの自重を受けてドア側パネルの外側面から離間し易くなるインナベースの上方側の角部の浮き上がりをクリップによって防止することができる。
また、ドアウェザーストリップの風進入規制壁がミラーシールの外側延出部の前面に隣接して配置されるため、車両の走行時に走行風を受けて後方側に倒れ込もうとする風進入規制壁をミラーシールの外側延出部によって規制することができる。したがって、風進入規制壁のバタつきを抑制することが可能になる。
さらに、凹部がアウタベースの前側の周壁とミラーシールによって形成されているため、凹部がミラーシールの単体によって形成される場合に比較して、凹部を容易に形成することができる。
車両1は、車体2の前部側の側面にドア開口部3が形成され、そのドア開口部3に、前端部側を回動支点としてドア4が開閉可能に取り付けられている。
ドア4は、ドア本体5と、ドア本体5の上部に一体に取り付けられて昇降ガラス6の外縁部を保持するドアサッシュ7と、を備えている。ドアサッシュ7の前縁部は、車体形状に沿うように前方に傾斜しており、ドア本体5の前部側の上辺とドアサッシュ7とに挟まれた台形状の領域にはドアミラー10が取り付けられている。
ドア本体5は、図2に示すドアパネル8の車外側に、図1に示すドアスキン9の外周縁部が結合されている。ドアパネル8とドアスキン9の間に設けられた空間内には、昇降ガラス6のガイド機構等が内蔵されている。ドアサッシュ7の前部側の下端領域はドアパネル8に結合されている。ドアパネル8の前部側の上辺とドアサッシュ7に挟まれた領域には、図2に示すように、下端がドアパネル8に結合された金属製のドア上部パネル11(ドア側パネル)が配置されている。ドア上部パネル11は、上辺が斜め前方に下方傾斜する略台形状に形成され、前縁部と上縁部とがドアサッシュ7と一体化されている。ドア上部パネル11は、ドアサッシュ7と一体に形成しても、別体部品として形成してドアサッシュ7に結合するようにしても良い。
ドアミラー10は、ドア上部パネル11の車外側面に取り付けられている。
ドアミラー10は、鏡体12を保持する鏡体保持部13(図6参照)と、鏡体保持部13の外側を覆うミラーハウジング14と、鏡体保持部13とミラーハウジング14を保持しその状態でドア上部パネル11の外側面に取り付けられるミラーベース15と、を備えている。鏡体保持部13とミラーハウジング14は、ミラーベース15に対して図示しない電動式の回動機構を介して保持されている。回動機構は、鏡体保持部13とミラーハウジング14とを使用位置と格納位置のいずれかに切り換えるための機構である。使用位置では鏡体12が車体後方側に向き、格納位置では鏡体12が車室内側に向く。また、鏡体保持部13には鏡体12の姿勢を調整するための図示しない電動式の姿勢調整機構が保持されている。回動機構や姿勢調整機構には電気ケーブル16が接続されており、この電気ケーブル16はミラーベース15の車内側の端面部分から引き出されている。ドア上部パネル11には、電気ケーブル16をドア4内に引き入れるための挿通孔17(図2参照)が形成されている。
本実施形態の場合、インナベース19の取付部のうちの前下角部C1、後上角部C3、後下角部C4の各近傍部に締結部であるねじ軸22が突設されている。各ねじ軸22は、ドア上部パネル11方向に突出し、ドア上部パネル11の対応する位置に形成された挿通孔23(図2参照)に挿入されるようになっている。各挿通孔23を突出したねじ軸22には、図示しないナットが締め込まれる。ミラーベース15は、これによってドア上部パネル11に締結固定される。
同図にも示すように、インナベース19の取付部のうちの前上角部C2の近傍部には、インナベース19の上端部から下方に向かって延出する保持溝24が形成されている。この保持溝24には抜け規制部であるクリップ21が保持されている。クリップ21は、前下角部C1のねじ軸22の突設位置のほぼ直上位置に保持されている。
なお、ミラーシール30の外側延出部30bと前側延出部30cは、インナベース19の前縁部の側壁29の前方側に配置されており、アウタベース18の前側の周壁18aとインナベース19の側壁29とは、ドアウェザーストリップ35の風進入規制壁39が挿入される受容溝45を構成している。
風進入規制壁39は、凹部31内に挿入される結果、アウタベース18の前側の周壁18aとインナベース19の側壁29によって形成される受容溝45内にも挿入される。
ドアミラー10は、ミラーシール30を含む構成部品を予め組み付けておく。このとき、ミラーシール30からは、抜け規制部であるクリップ21の挿入係合部26と、締結部であるねじ軸22が突出している。
また、ドア本体5とドアサッシュ7の外周域には、この後にドアウェザーストリップ35が取り付けられるが、このときドアウェザーストリップ35に延設された風進入規制壁39は、ドア上部パネル11の前方を横切って、ミラーベース15の前縁部の凹部31(受容溝45)内に挿入される。
したがって、本実施形態に係るドアミラー10を採用した場合には、ドア上部パネル11に対するミラーベース15の組み付け作業性を高めることができることができるうえ、締結部品の部品点数を増加することなく、ドア上部パネル11に対するミラーベース15のガタ付きを防止することができる。
さらに、本実施形態の場合、凹部31がアウタベース18の前側の周壁18aとミラーシール30によって形成されているため、凹部31がミラーシール30の単体によって形成される場合に比較して、凹部31を容易に形成することができる。
また、上記の実施形態においては、抜け規制部であるクリップ21がインナベース19の前上角部C2に配置されているが、抜き規制部はミラーベース15の前上角部C2以外の角部に配置するようにしても良い。
7…ドアサッシュ
10…ドアミラー
11…ドア上部パネル(ドア側パネル)
14…ミラーハウジング
15…ミラーベース
18…アウタベース
18a…周壁
19…インナベース
19f…前縁部
19l…下縁部
19u…上縁部
20…ベース本体部
21…クリップ(抜け規制部)
22…ねじ軸(締結部)
24…保持溝
25…係止孔(係止部)
26…挿入係合部
27…頭部
28…規制壁
29…側壁
30…ミラーシール
30a…シール本体部
30b…外側延出部
30c…前側延出部
31…凹部
35…ドアウェザーストリップ
39…風進入規制壁
45…受容溝
C1…前下角部(下方側の角部)
C2…前上角部(上方側の角部)
Claims (6)
- 鏡体の外側を覆うミラーハウジングと、
前記ミラーハウジングを保持するミラーベースと、を備え、
前記ミラーベースは、
ドア側パネルに締結される締結部と、
前記締結部が前記ドア側パネルに締結固定される前の前記ドア側パネルに対する仮保持部を兼ねる抜け規制部と、を有し、
前記抜け規制部は、前記ミラーベースのいずれかの角部の近傍に配置されているとともに、前記ミラーベースが前記ドア側パネルに締結された状態で、前記ドア側パネルの係止部に抜け規制可能に係止されることを特徴とするドアミラー。 - 前記抜け規制部は、前記ミラーベースのベース本体部と別体のクリップによって構成され、
前記ベース本体部は、前記ドア側パネルの外側面に対峙するインナベースと、前記インナベースの外側に取り付けられるアウタベースと、を備え、
前記クリップは、前記ドア側パネルに挿入係合可能な挿入係合部と、前記挿入係合部に連設された頭部と、を有し、
前記インナベースは、前記クリップの頭部が挿入されて保持される保持溝を有し、
前記アウタベースは、前記インナベースに取り付けられた状態で、前記クリップの前記頭部の前記保持溝からの抜け変位を規制する規制壁を有していることを特徴とする請求項1に記載のドアミラー。 - 前記ドア側パネルは、ドア本体の上辺と、前記ドア本体の前部から上方に延出した後に後方に延びるドアサッシュと、に一部を囲まれて配置され、
前記インナベースは、前記ドア本体の上辺に略沿う下縁部と、前記ドアサッシュの前記上方に延出する領域に略沿う前縁部と、前記ドアサッシュの前記後方に延出する領域に略沿う上縁部と、を有し、
前記締結部の少なくとも一つは、前記インナベースの前記前縁部と前記下縁部とに挟まれた下方側の角部の近傍に設けられ、
前記クリップが係止される前記保持溝は、前記インナベースの前記前縁部と前記上縁部とに挟まれた上方側の角部の近傍に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のドアミラー。 - 前記保持溝は、前記インナベースに前記前縁部に沿って延出するように形成され、
前記インナベースの前記前縁部には、車外側に向かって屈曲する側壁が延設されていることを特徴とする請求項3に記載のドアミラー。 - 前記ドア本体と前記ドアサッシュには、ドアと車体のドア開口部との間を密閉するドアウェザーストリップが取り付けられ、
前記インナベースの前記側壁と前記アウタベースの前側の周壁とは、前記ドアウェザーストリップに前記ドア側パネルの前方を横切るように延設された風進入規制壁が挿入される受容溝を構成していることを特徴とする請求項4に記載のドアミラー。 - 前記ミラーベースの前記ドア側パネルに対する取付面に取り付けられ、前記ミラーベースと前記ドア側パネルの間に配置されるミラーシールをさらに備え、
前記ミラーシールは、
前記ミラーベースの前記取付面に沿って延在するシール本体部と、
前記シール本体部の前端部から車外側に延出する外側延出部と、
前記外側延出部の車外側の端部から前方側に延出して、前端部が前記アウタベースの前側の周壁に当接する前側延出部と、を有し、
前記アウタベースの前側の周壁と、前記ミラーシールの前記外側延出部と前記前側延出部とは、前記ドアウェザーストリップの前記風進入規制壁が挿入される凹部を構成していることを特徴とする請求5に記載のドアミラー。
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