JP2018095061A - 車載電池パック冷却システム - Google Patents

車載電池パック冷却システム Download PDF

Info

Publication number
JP2018095061A
JP2018095061A JP2016240970A JP2016240970A JP2018095061A JP 2018095061 A JP2018095061 A JP 2018095061A JP 2016240970 A JP2016240970 A JP 2016240970A JP 2016240970 A JP2016240970 A JP 2016240970A JP 2018095061 A JP2018095061 A JP 2018095061A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling fan
air
battery pack
temperature
intake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016240970A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6631493B2 (ja
Inventor
中村 公人
Kimito Nakamura
公人 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2016240970A priority Critical patent/JP6631493B2/ja
Publication of JP2018095061A publication Critical patent/JP2018095061A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6631493B2 publication Critical patent/JP6631493B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/7072Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02T90/10Technologies relating to charging of electric vehicles
    • Y02T90/14Plug-in electric vehicles

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】冷却ファンの騒音による不快感を抑制させつつ迅速に冷却流路内の滞留空気を送出させ、早期の吸気温度チェックを可能にする。【解決手段】冷却ファン駆動制御部22Aは、車両速度に応じて定められる冷却ファン18の最大許容回転数以下の範囲で、電池パック10の温度T_Batに応じて冷却ファン18の回転数を変化させる可変制御を行う。風量積算部22Cは、冷却ファン18の起動時から起算して、冷却ファン18の回転数に基づいた冷却ファン18の風量を積算して、送出空気体積Vaを求める。冷却ファン駆動判定部22Eは、送出空気体積Vaが、吸気流路20における空気の取り込み口30から吸気温度センサ46に至るまでの体積V_th以上になったときに吸気温度センサ46から吸気温度T_Airを取得し、吸気温度T_Airが電池パック10の温度T_Bat以上であるときに冷却ファン18の駆動停止指令を出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、車載電池パック冷却システムに関する。
回転電機を駆動源とするハイブリッド車両や電気自動車には、電源となる電池パック(二次電池)と、その冷却システムが搭載されている。冷却システムには、車室内の空気を冷却空気として取り込んでこれを電池パックに送り込む冷却ファンが設けられる。
例えば特許文献1では、冷却ファンの駆動に伴って電池パックに供給される空気の総量に基づいて、冷却空気の取り込み口に設けられたフィルタの詰まりの有無を推定している。また特許文献2では、車速、エンジンノイズ、空調ノイズ等の暗騒音に対して冷却ファンの動作音が相対的に小さくなるように冷却ファンの動作を制御している。
特開2014−072182号公報 特開2007−331737号公報
ところで、電池パックへの冷却効率等を制御するために、吸気の温度チェックが行われる。例えば車室内から取り込んだ吸気の温度が電池パックの温度以上である場合には冷却ファンを停止させる。冷却ファンを停止状態から起動させる場合には、取り込んだ吸気の温度チェック前に、吸気流路内の滞留空気を送り出す(吐き出す)送出プロセスが実行される。吸気流路は、車室内空気の取り込み口から冷却ファンを経て電池パックに至るまでの流路(ダクト等)を指す。
温度チェック前の滞留空気の送出プロセスについて、従来は車両が停車中である等、車室内が静粛環境にある場合を考慮して、冷却ファンを所定の低回転数(例えば最低回転数)にて一定回転駆動させ、騒音を極力抑えつつ、滞留空気を送出している。加えてその低回転数一定駆動は、滞留空気が吸気流路から送出され、その後、吸気流路内に車室内空気が十分に導入されたと見込まれる時間まで継続される。
このように、吸気流路内の滞留空気の送出に当たり、従来は冷却ファンを低回転数一定回転駆動させ、かつ、その駆動期間も滞留空気が吸気流路から送出された後まで、言い換えると冷却ファンによる送出空気体積が吸気流路の体積(容積)を超過するまで続く場合がある。その結果、滞留空気の送出プロセスに長時間費やすことになり、吸気温度チェックや更にその後の電池パックの冷却に至るまでの待機時間が長期化し、電池パックの冷却が遅延するおそれがある。そこで本発明は、冷却ファンの駆動に伴う騒音による乗員への不快感を抑制させつつ従来よりも迅速に冷却流路内の滞留空気を送出させ、早期の吸気温度チェックを可能にする、車載電池パック冷却システムを提供することを目的とする。
本発明に係る車載電池パック冷却システムは、車室内の空気を取り込んで電池パックに送り込む冷却ファン、車室内の空気の取り込み口から冷却ファンを経て電池パックに至るまでの吸気流路に設けられた吸気温度センサ、車両速度に応じて定められる冷却ファンの最大許容回転数以下の範囲で、電池パックの温度に応じて冷却ファンの回転数を変化させる可変制御を行う冷却ファン制御部、冷却ファンの起動時から起算して、冷却ファンの回転数に基づいた冷却ファンの風量を積算して、冷却ファンによる送出空気体積を求める風量積算部、及び、冷却ファン駆動判定部を備える。冷却ファン駆動判定部は、送出空気体積が、吸気流路における空気の取り込み口から吸気温度センサに至るまでの体積以上になったときに吸気温度センサから吸気温度を取得し、吸気温度が電池パックの温度以上であるときに冷却ファン制御部に対して冷却ファンの駆動停止指令を出力する。
本発明によれば、冷却ファンを可変制御することで、最低回転数の一定制御を実行していた従来よりも風量を稼ぐことが可能となり、したがって吸気流路内の滞留空気の送出を従来より早期に行うことができる。この可変制御に当たり、冷却ファンの回転数は車両速度に応じて定められる最大許容回転数以下に制限される。すなわち冷却ファンの駆動騒音はいわゆるロードノイズにマスキングされる。これにより冷却ファンの駆動騒音に伴う乗員の不快感を抑制可能となる。加えて本発明では、冷却ファンによる送出空気体積を計測し、これが吸気流路における空気の取り込み口から吸気温度センサに至るまでの体積(容積)以上となったときに吸気温度チェックを実行する。このように、冷却ファンの起動から温度チェックまでに要する送出空気体積を必要最小限に絞ることで、速やかな吸気温度チェックが可能となる。
本実施形態に係る電池パック冷却システム及びこれを搭載した車両の要部を例示するブロック図である。 電池パック及びその冷却システムの車内レイアウトを例示する図である。 車速−最大許容回転数マップを例示する図である。 本実施形態に係る冷却ファン駆動判定フローを例示するフローチャートである。 回転数−風量換算マップを例示する図である。 冷却ファンの可変制御について説明する図である。
図1に、本実施形態に係る電池パック冷却システム及びこれが搭載された車両の構成を例示する。なお、図示を簡略化するために、図1では、本実施形態に係るバッテリ冷却システムとの関連性の低い構成については適宜図示を省略している。また、図1の矢印線は信号線を表している。
図1に示す車両は、内燃機関及び回転電機を駆動源とするハイブリッド車両である。しかしながら、本実施形態に係る電池パック冷却システムが搭載される車両はこれに限らない。要するに回転電機を駆動源とし、これに電力を供給する大容量の電池パックを備えた車両であればよく、例えば電気自動車や燃料電池車に、本実施形態に係る冷却システムを搭載してもよい。
図1に示す車両(ハイブリッド車両)では、電池パック10から出力された直流電力が、図示しない昇降圧DC/DCコンバータにより昇圧され、さらにインバータにて直交変換され、回転電機等の負荷に供給される。
また図1に示す車両には、電池パック10と負荷とを繋ぐ電路(高電圧電路)から分岐して、降圧DC/DCコンバータ12に接続される分岐電路が設けられる。降圧DC/DCコンバータ12によって降圧された直流電力はファン用インバータ14にて直交変換される。変換後の交流電力はファンモータ16に供給される。ファンモータ16により冷却ファン18が回転駆動させられ、これに伴い冷却空気が取り込まれる。
<電池パック冷却システムの構成>
本実施形態に係る電池パック冷却システムは、電池パック10、冷却ファン18、吸気流路20、ファンモータ16、ファン用インバータ14、及び制御部22を備える。電池パック冷却システムのうち、少なくとも制御部22を除く各構成は、例えば図2に示すように、車両の後部座席23下に配置される。
電池パック10は、ニッケル水素やリチウムイオン電池等の二次電池から構成される。例えば電池パック10は、1〜5V程度の電池セル(単電池)が複数積層されたスタック(積層体)から構成される。また、電池パック10はカバー24に収容される。カバー24には冷却空気の供給口26及び排出口28が形成されている。後述するように、冷却ファン18から送られた吸気(冷却空気)が供給口26からカバー24内部に取り込まれて電池パック10が空冷される。冷却後の空気は排出口28から排出される。
吸気流路20は、車室内の空気の取り込み口30から冷却ファン18を経て電池パック10の供給口26に至るまでの吸気の流路である。吸気流路20は、取り込みダクト32、冷却ファン18のケーシング35、及び接続ダクト34を備える。取り込みダクト32は、車室内の空気の取り込み口30から冷却ファン18のケーシング35に設けられた吸気口36までを接続する。取り込みダクト32の取り込み口30には塵埃除去のフィルタ38が設けられていてよい。図2に例示されるように、取り込み口30及びフィルタ38は車両の後部座席23下部を覆うカバー39の側方に設けられる。図1に戻り、接続ダクト34は冷却ファン18の送出口40から電池パック10のカバー24の供給口26までを接続する。
冷却ファン18は、冷却空気を電池パック10に送り込む送風機である。冷却ファン18は例えばシロッコファン(多翼送風機)から構成される。冷却ファン18は取り込みダクト32を介して車室内の空気を取り込み、接続ダクト34を介して取り込んだ空気(吸気)を電池パック10に送り込む。
ファンモータ16は冷却ファン18を回転駆動させる。ファンモータ16は例えば定格電圧が14[V]の3相ブラシレスモータから構成される。ファンモータ16にはファン用インバータ14から駆動電圧(3相電圧)が印加され、これによりファンモータ16が回転駆動される。ファンモータ16のロータ位置は位置センサ42により検知され、後述するフィードバック制御に用いられる。なお、以下では、理解を容易にするため、ファンモータ16の回転数[rpm]と冷却ファン18の回転数[rpm]は同一であるとする。
ファン用インバータ14は、電池パック10から降圧DC/DCコンバータ12を介して供給された直流電力、または、図示しないサブバッテリから直接供給された直流電力を交流電力に変換してこれをファンモータ16に供給する。ファン用インバータ14は複数のスイッチング素子を備えており、制御部22の冷却ファン駆動制御部22Aから送られたPWM制御信号に基づいて、これらのスイッチング素子のオン/オフ動作が制御される。
制御部22は、電池パック冷却システムを含む車両内の機器を制御する。制御部22は例えばコンピュータから構成され、演算回路であるCPU及び記憶装置であるメモリを備える。メモリはSRAM等の揮発性メモリ及びROMやハードディスク等の不揮発性メモリを含んで構成される。
メモリには冷却ファン18を制御する制御プログラムや後述する吸気温度検出フローを実行するためのプログラム等が記憶されている。このプログラムをCPUが実行することで、制御部22には複数の機能部が構成される。具体的には制御部22は、冷却ファン駆動制御部22A、回転数/風量換算部22B、風量積算部22C、風量積算値比較部22D、及び、冷却ファン駆動判定部22Eを備える。これらの詳細な機能については後述する。
制御部22は車両に搭載された各種センサから検出値を受信する。本実施形態に係る電池パック冷却システムに関連の高いセンサを例示すると、電池パック温度センサ44、吸気温度センサ46、位置センサ42、及び車速センサ48から検出値を受信する。
電池パック温度センサ44は例えば電池パック10の表面に取り付けられる。複数の温度センサを電池パック10の表面に取り付け、温度分布を求めてもよい。この場合において、複数の温度センサの検出温度の平均をもとに後述する冷却ファン18の可変制御を行ってもよいし、複数の温度センサの検出温度のうち最高温度に基づいて冷却ファン18の可変制御を行ってもよい。電池パック温度センサ44の検出値である電池温度T_Batは冷却ファン駆動制御部22A及び冷却ファン駆動判定部22Eに送信される。
吸気温度センサ46は吸気流路20に設けられ、少なくともその感温素子は吸気流路20内に配置(露出)される。吸気流路20内における温度変化等を考慮して、例えば吸気温度センサ46は吸気流路20のうち最も電池パック10寄りに設けられる。例えば、接続ダクト34の末端である、カバー24の供給口26との接続口に吸気温度センサ46が設けられる。吸気温度センサ46の検出値である吸気温度T_Airは冷却ファン駆動制御部22A及び冷却ファン駆動判定部22Eに送信される。
なお後述するように、冷却ファン駆動判定部22Eによる吸気温度T_Airの取得は、風量積算値比較部22Dの許可指令の受信に伴って実行され、図4の冷却ファン駆動判定フロー開始時点から当該許可指令の受信時点までは、吸気温度T_Airの取得が留保される。
位置センサ42はファンモータ16のロータ位置θを受信する。ロータ位置θを微分することでロータの回転速度[rpm]及び冷却ファン18の回転速度[rpm]が求められる。上述したように簡単のため以下の説明ではロータの回転速度と冷却ファン18の回転速度は等しいものとする。位置センサ42の検出値であるロータ位置θは冷却ファン駆動制御部22A及び回転数/風量換算部22Bに送信される。また、車速センサ48の検出値である車速(車両速度)も冷却ファン駆動制御部22Aに送信される。
冷却ファン駆動制御部22Aは、ファンモータ16への回転数可変制御を介して、冷却ファン18に対して回転数可変制御を行う。回転数可変制御は基本的に電池パック10の温度T_Batに基づいて行われる。例えば電池パック温度T_Batが高いほど指令回転数は高くなる。また、吸気温度T_Airに基づいた係数を指令回転数に掛けてもよい。例えば吸気温度T_Airが低いほど係数は低くなる(最終的な指令回転数は低くなる)。
さらに本実施形態では、冷却ファン18の回転数可変制御に当たり、騒音抑制の観点から、車速(車両速度)に基づいて最大許容回転数に制限を掛けている。吸気流路の取り込み口30が車室に露出していることから、冷却ファン18の駆動音は車室内に漏れ易くなっており、この駆動音が乗員の不快感に繋がるおそれがある。そこで本実施形態では車両の駆動に応じて発生するロードノイズで冷却ファン18の駆動音をマスキングさせ、乗員の不快感を抑制させている。
具体的には図3に示すような車速−最大許容回転数マップを用いて、冷却ファン18に対する最大許容回転数を制限している。このグラフは、横軸が車速を表し、縦軸が最大許容回転数を表している。車速とそれに伴うロードノイズの大きさは予め騒音試験や官能試験等によって取得される。また冷却ファン18の回転数に対応する駆動音の大きさも予め騒音試験や官能試験等によって取得される。この取得したデータをもとに、車速に応じた冷却ファン18の最大許容回転数が定められる。
冷却ファン18の回転数可変制御に当たり、冷却ファン駆動制御部22Aは、車両速度に応じて定められる冷却ファンの最大許容回転数以下の範囲で、電池パック10の温度T_Batに応じて冷却ファン18の回転数を変化させる。例えば冷却ファン駆動制御部22Aは、電池パック10の温度T_Batに基づいて初期指令回転数を設定する。次に冷却ファン駆動制御部22Aは車速−最大許容回転数マップを参照して、現在の車速に対応する最大許容回転数を求める。初期指令回転数が最大許容回転数以下であれば、冷却ファン駆動制御部22Aは、初期指令回転数に基づいたPWM制御信号を生成してファン用インバータ14を制御する。一方、初期指令回転数が最大許容回転数を超過する場合、冷却ファン駆動制御部22Aは、そのときの最大許容回転数を指令回転数として再設定し、これに基づいたPWM制御信号を生成してファン用インバータ14を制御する。
また、本実施形態では、冷却ファン駆動制御部22Aは、停止状態の冷却ファン18を起動させる起動時から回転数可変制御を実行する。この結果、最低回転数で起動させていた従来と比較して、後述する滞留空気の送出を速やかに行うことができる。
冷却ファン駆動判定部22Eは、冷却ファン18の駆動制御に当たり、電池パック温度T_Bat及び吸気温度T_Airに基づいて冷却ファン18の駆動可否を判定している。例えば車室内から取り込んだ空気(吸気)の温度T_Airが電池パック温度T_Bat以上である場合、電池パック10の冷却ができなくなるか、または吸気の送り込みよって電池パック10が加熱されるおそれがある。そこでこのような場合に備え、冷却ファン駆動判定部22Eは、冷却ファン駆動制御部22Aに対して冷却ファン18の駆動を停止させる駆動停止指令を出力可能となっている。
上記のような冷却ファン駆動判定に当たり、判定基準となる吸気温度T_Airが車室内の吸気である必要がある。例えば冷却ファン18の停止中に、吸気流路20の滞留空気が温められて車室内空気よりも高温となるような場合があり、このような場合に、滞留空気の温度を吸気温度T_Airとして取り込むと冷却ファン18を停止させる誤判定に繋がるおそれがある。そこで本実施形態では冷却ファン18が停止状態から起動される際に、予め吸気流路20内の滞留空気を送出させて(吐き出して)から、吸気温度T_Airを検出している。
図4には、本実施形態に係る冷却ファン駆動判定フローが例示されている。電池パック温度T_Batが所定の閾値温度T_thを超過すると冷却ファン18が起動され、本フローが実行される。初期設定として、冷却ファン駆動判定部22Eによる吸気温度T_Airの取得は留保された状態となっている。後述するように、この留保状態は風量積算値比較部22Dから送られる許可指令によって解除される。
冷却ファン駆動制御部22Aは、電池パック温度T_Bat及び車速に応じて冷却ファン18を回転数可変制御する(S10)。例えば上述したように車速に応じて最大許容回転数を求め、電池パック温度T_Batから求めた初期指令回転数がこの最大許容回転数以下であるか否かに応じて指令回転数を調整する。なおこのとき、吸気温度T_Airを取り込んで可変制御に反映させてもよい。
冷却ファン18の起動に伴い、位置センサ42からロータ位置θが回転数/風量換算部22Bに送信される。回転数/風量換算部22Bではロータ位置θに基づいて冷却ファン18の回転数[rpm]を求める。さらに回転数/風量換算部22Bは、冷却ファン18の回転数を滞留空気の送出風量Q[cm/sec]に換算する(S12)。例えば図5に示す回転数−風量換算マップを用いる。このマップは横軸が冷却ファン18の回転数[rpm]を表し、縦軸が冷却ファン18の風量[cm/sec]を表している。両者の対応関係は冷却ファン18の仕様や実験等で予め求められる。
風量積算部22Cは、冷却ファン18の起動時を起点にして、回転数/風量換算部22Bから冷却ファン18の送出風量Q[cm/sec]を取得しこれを積算する(S14)。例えば風量積算部22Cは回転数/風量換算部22Bから送出風量Qを毎秒取得する。送出風量Qを積算することで冷却ファン18による送出空気体積Va(=ΣQ)が求められる。
送出空気体積Vaは風量積算値比較部22Dに送られる。風量積算値比較部22Dは、風量積算値すなわち送出空気体積Vaが体積閾値V_th以上であるか否かを判定する(S16)。例えば体積閾値V_thは、吸気流路20の取り込み口30から吸気温度センサ46に至るまでの吸気流路20における体積(容積)である。
送出空気体積Vaが体積閾値V_th以上であれば(典型的には送出空気体積Vaが体積閾値V_thに到達(Va=V_th)すれば)、吸気温度センサ46の感温素子に接触する空気は車室内の空気となる。このとき、風量積算値比較部22Dは冷却ファン駆動判定部22Eに対して、吸気温度センサ46から吸気温度T_Airの取得を許可する許可指令を送信する(S18)。送出空気体積Vaが体積閾値V_th未満である場合には、ステップS10まで戻る。
ステップS18後、冷却ファン駆動判定部22Eは吸気温度T_Airを取得する。またこれと並行して冷却ファン駆動判定部22Eは、電池パック温度T_Batを取得する。次に冷却ファン駆動判定部22Eは、吸気温度T_Airが電池パック温度T_Bat以上であるか否かを判定する(S20)。吸気温度T_Airが電池パック温度T_Bat以上である場合には冷却ファン駆動判定部22Eは冷却ファン駆動制御部22Aに対して冷却ファン18の駆動停止指令を出力する(S22)。これを受けて冷却ファン駆動制御部22Aは停止動作を実行する。例えばファン用インバータ14へのPWM制御信号を強制的に遮断して(デューティ比0にして)、ファン用インバータ14のスイッチング素子の駆動を停止させる。
吸気温度T_Airが電池パック温度T_Bat未満である場合には、冷却ファン駆動判定部22Eは駆動停止指令を出力しない。これにより、冷却ファン駆動制御部22Aによる冷却ファン18への回転数可変制御が引き続き継続される(S24)。
図6には本実施形態に係る冷却ファン駆動制御を行った例(曲線A)と、従来技術に係る冷却ファン駆動制御を行った例(曲線B)が示されている。横軸は時間、縦軸は冷却ファン18の回転数が表されている。時刻t2、t3はともに吸気温度チェックが実行された時刻を表している。この例に示されているように、冷却ファン18の起動時t1から回転数可変制御を実行することで、起動時に冷却ファン18を最低回転数制御していた従来技術と比較して、速やかに車室内空気の温度チェックが実行可能となる。
10 電池パック、14 ファン用インバータ、16 ファンモータ、18 冷却ファン、20 吸気流路、22 制御部、22A 冷却ファン駆動制御部、22B 回転数/風量換算部、22C 風量積算部、22D 風量積算値比較部、22E 冷却ファン駆動判定部、30 取り込み口、32 取り込みダクト、34 接続ダクト、35 冷却ファンのケーシング、38 フィルタ、42 位置センサ、44 電池パック温度センサ、46 吸気温度センサ、48 車速センサ。

Claims (1)

  1. 車室内の空気を取り込んで電池パックに送り込む冷却ファンと、
    前記車室内の空気の取り込み口から前記冷却ファンを経て前記電池パックに至るまでの吸気流路に設けられた吸気温度センサと、
    車両速度に応じて定められる前記冷却ファンの最大許容回転数以下の範囲で、前記電池パックの温度に応じて前記冷却ファンの回転数を変化させる可変制御を行う冷却ファン制御部と、
    前記冷却ファンの起動時から起算して、前記冷却ファンの回転数に基づいた前記冷却ファンの風量を積算して、前記冷却ファンによる送出空気体積を求める風量積算部と、
    前記送出空気体積が、前記吸気流路における前記空気の取り込み口から前記吸気温度センサに至るまでの体積以上になったときに前記吸気温度センサから吸気温度を取得し、前記吸気温度が前記電池パックの温度以上であるときに前記冷却ファン制御部に対して前記冷却ファンの駆動停止指令を出力する、冷却ファン駆動判定部と、
    を備えることを特徴とする、車載電池パック冷却システム。
JP2016240970A 2016-12-13 2016-12-13 車載電池パック冷却システム Expired - Fee Related JP6631493B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016240970A JP6631493B2 (ja) 2016-12-13 2016-12-13 車載電池パック冷却システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016240970A JP6631493B2 (ja) 2016-12-13 2016-12-13 車載電池パック冷却システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018095061A true JP2018095061A (ja) 2018-06-21
JP6631493B2 JP6631493B2 (ja) 2020-01-15

Family

ID=62632115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016240970A Expired - Fee Related JP6631493B2 (ja) 2016-12-13 2016-12-13 車載電池パック冷却システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6631493B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021088346A (ja) * 2019-11-27 2021-06-10 株式会社Subaru バッテリ冷却システム
CN113840750A (zh) * 2019-06-24 2021-12-24 株式会社久保田 电动作业车辆
CN114347861A (zh) * 2021-12-31 2022-04-15 湖北亿纬动力有限公司 一种冷却风扇开启时刻确定方法及冷却风扇开启方法
US11518274B2 (en) 2019-11-27 2022-12-06 Subaru Corporation Battery cooling system
WO2023037557A1 (ja) * 2021-09-13 2023-03-16 株式会社Subaru 車両
JP2023042048A (ja) * 2021-09-14 2023-03-27 プライムアースEvエナジー株式会社 モーター騒音軽減装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10306722A (ja) * 1997-03-05 1998-11-17 Toyota Motor Corp 車両用電池冷却システム
JP2013103598A (ja) * 2011-11-14 2013-05-30 Honda Motor Co Ltd 電動車両用バッテリパック
JP2013158128A (ja) * 2012-01-30 2013-08-15 Toyota Motor Corp 車両
JP2014072182A (ja) * 2012-10-02 2014-04-21 Toyota Motor Corp 温度調節システムおよび異物詰まり量の推定方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10306722A (ja) * 1997-03-05 1998-11-17 Toyota Motor Corp 車両用電池冷却システム
JP2013103598A (ja) * 2011-11-14 2013-05-30 Honda Motor Co Ltd 電動車両用バッテリパック
JP2013158128A (ja) * 2012-01-30 2013-08-15 Toyota Motor Corp 車両
JP2014072182A (ja) * 2012-10-02 2014-04-21 Toyota Motor Corp 温度調節システムおよび異物詰まり量の推定方法

Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
原潤一郎: "ハイブリッド車用バッテリ冷却システム", エネルギーデバイス, vol. 1, no. 3, JPN6019042782, 7 May 2014 (2014-05-07), JP, pages 9 - 12, ISSN: 0004147646 *
吉川卓爾,畑中弦太朗,川口誠司: "SUBARU XV HYBRID用バッテリ冷却システム開発", スバル技報, JPN6019042785, 24 June 2013 (2013-06-24), JP, pages 37 - 40, ISSN: 0004147647 *
山谷栄次,浦山且行,平瀬貴之: "ハイブリッド車用バッテリ冷却システムの紹介", CALSONIC KANSEI TECHNICAL REVIEW, vol. 7, JPN6019041601, 1 February 2011 (2011-02-01), JP, pages 11 - 14, ISSN: 0004147648 *

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113840750A (zh) * 2019-06-24 2021-12-24 株式会社久保田 电动作业车辆
JP2021088346A (ja) * 2019-11-27 2021-06-10 株式会社Subaru バッテリ冷却システム
US11518274B2 (en) 2019-11-27 2022-12-06 Subaru Corporation Battery cooling system
WO2023037557A1 (ja) * 2021-09-13 2023-03-16 株式会社Subaru 車両
JP7538969B2 (ja) 2021-09-13 2024-08-22 株式会社Subaru 車両
JP2023042048A (ja) * 2021-09-14 2023-03-27 プライムアースEvエナジー株式会社 モーター騒音軽減装置
CN114347861A (zh) * 2021-12-31 2022-04-15 湖北亿纬动力有限公司 一种冷却风扇开启时刻确定方法及冷却风扇开启方法
CN114347861B (zh) * 2021-12-31 2023-05-30 湖北亿纬动力有限公司 一种冷却风扇开启时刻确定方法及冷却风扇开启方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6631493B2 (ja) 2020-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6631493B2 (ja) 車載電池パック冷却システム
JP6222159B2 (ja) 車載二次電池の冷却システム
JP6113455B2 (ja) 車載用電力制御装置の冷却システム及びその異常診断方法
JP6628699B2 (ja) 給電制御装置および給電制御システム
US10403942B2 (en) Cooling system for vehicle-mounted secondary battery
US10170807B2 (en) Secondary battery cooling system
JP6303986B2 (ja) 車載用電動圧縮機の制御装置
JP2012044813A (ja) 車両用電源装置
JP6969396B2 (ja) 電動車両
JP6364043B2 (ja) 燃料電池システム
JP2002325373A (ja) バッテリ容量制御装置
JP2019214309A (ja) 車両の発電制御装置
JP6756277B2 (ja) 回転電機ユニット
JP6369429B2 (ja) 電池の冷却制御方法
JP5580867B2 (ja) 車両の発電制御装置
JP2015049999A (ja) 冷却装置及び電源装置
JP6790729B2 (ja) 車載バッテリ冷却システム
JP6658153B2 (ja) 車載バッテリ冷却システム
JP2018027713A (ja) 車両システム
JP6717025B2 (ja) 車載バッテリ冷却システム
JP6458679B2 (ja) 交流電圧シャント装置及び電力調整システムの制御方法
KR101988980B1 (ko) 쿨링팬 모터의 제어방법
JP7452164B2 (ja) 車両用制御装置、プログラム、車両用制御方法
JP2022185738A (ja) 蓄電装置の冷却システム
JP4918814B2 (ja) 内燃機関の空気量制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191125

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6631493

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees