JP2018094883A - 転写シート、転写シートを用いた加飾成形品の製造方法、及び加飾成形品 - Google Patents

転写シート、転写シートを用いた加飾成形品の製造方法、及び加飾成形品 Download PDF

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Abstract

【課題】意匠性に優れ、歩留まりが良好な加飾成形品が得られる転写シートを提供する。【解決手段】離型シート10上に転写層40を有してなり、前記離型シート10の前記転写層40と接する側の面は、凹凸部を有する第1領域Xと、前記第1領域に隣接する第2領域Yとを有してなり、前記転写層40は、硬化性樹脂組成物の硬化物を含む保護層20と、前記保護層の前記離型シートとは反対側に位置する樹脂層30とを有してなり、前記樹脂層30は、バインダー樹脂31と、粒子32とを含有してなり、かつ、前記バインダー樹脂31の屈折率と前記粒子32の屈折率とが異なる、転写シート100。【選択図】図1

Description

本発明は、転写シート、転写シートを用いた加飾成形品の製造方法、及び加飾成形品に関する。
従来、家庭用電化製品、自動車内装品、及び雑貨品等の分野において、被転写物表面に、文字や絵柄などの装飾を施すことにより、高い機能性や意匠性を発現させてきた。被転写物表面を装飾する方法として、転写法がある。転写法とは、基材上に、剥離層、図柄層、接着層などからなる転写層を形成した転写シートを用い、加熱加圧して転写層を被転写物に密着させた後、基材を剥離して、被転写物表面に転写層のみを転写して装飾を行う方法である。
また、用途によっては、被転写物表面に、高級感、及び光沢調やマット調等の異なる風合といった優れた意匠性が求められる場合がある。
例えば、特許文献1には、基体シート上に全面的にマット剤を含有する離型層と、部分的に活性エネルギー線硬化性樹脂を含有するマスク層と、転写層として剥離層と図柄層とが形成されたことを特徴とする部分マット転写シートが開示されている。
特許5095598号公報
しかし、特許文献1の部分マット転写シートは、製造時や転写層を被転写物表面に転写する際に、転写層に傷、ひび割れ等の欠陥が生じた場合、該欠陥が目立ちやすいものであった。このため、特許文献1の部分マット転写シートは、被転写物の意匠性を十分に高めることができず、また、歩留まりを良好にできないものであった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、意匠性及び歩留まりに優れた加飾成形品が得られる転写シート、該転写シートを用いた加飾成形品の製造方法、及び加飾成形品を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、本発明は、以下の[1]〜[3]を提供する。
[1]離型シート上に転写層を有する転写シートであって、前記離型シートの前記転写層と接する側の面は、凹凸部を有する第1領域Xと、前記第1領域Xに隣接する第2領域Yとを有してなり、前記転写層は、硬化性樹脂組成物の硬化物を含む保護層と、前記保護層の前記離型シートとは反対側に位置する樹脂層とを有してなり、前記樹脂層は、バインダー樹脂と、粒子とを含有してなり、かつ、前記バインダー樹脂の屈折率nと前記粒子の屈折率nとが異なる、転写シート。
[2]上記[1]に記載の転写シートの転写層を被転写物に転写する工程と、前記転写シートの前記離型シートを剥離する工程とを有する、加飾成形品の製造方法。
[3]被転写物上に転写層を有する加飾成形品であって、前記転写層の前記被転写物とは反対側の面は、凹凸部を有する第1領域X’と、前記第1領域X’に隣接する第2領域Y’とを有してなり、前記転写層は、樹脂層と、前記樹脂層の前記被転写物とは反対側に位置する硬化性樹脂組成物の硬化物を含む保護層とを有してなり、前記樹脂層は、バインダー樹脂と粒子とを含有してなり、かつ、前記バインダー樹脂の屈折率nと前記粒子の屈折率nとが異なる、加飾成形品。
本発明によれば、意匠性に優れ、歩留まりが良好な加飾成形品が得られる転写シート、該転写シートを用いた加飾成形品の製造方法、及び加飾成形品を提供することができる。
本発明の転写シートの一実施形態を示す断面図である。 本発明の転写シートを構成する離型シートの一実施形態を示す平面図である。 本発明の転写シートを用いて得られる加飾成形品の一実施形態を示す断面図である。
[転写シート]
本発明の転写シートは、離型シート上に転写層を有してなり、前記離型シートの前記転写層と接する側の面は、凹凸部を有する第1領域Xと、前記第1領域Xに隣接する第2領域Yとを有してなり、前記転写層は、硬化性樹脂組成物の硬化物を含む保護層と、前記保護層の前記離型シートとは反対側に位置する樹脂層とを有してなり、前記樹脂層は、バインダー樹脂と、粒子とを含有してなり、かつ、前記バインダー樹脂の屈折率と前記粒子の屈折率とが異なるものである。
図1は、本発明の転写シートの一実施形態を示す断面図である。
図1の転写シート100は、離型シート10上に転写層40を有している。また、離型シート10は、支持体11及び部分凹凸層12からなり、離型シート10の転写層40と接する側の面は、凹凸部を有する第1領域Xと、第1領域Xに隣接する第2領域Yとを有している。また、転写層40は、硬化性樹脂組成物の硬化物を含む保護層20と、保護層20の離型シート10とは反対側に位置する樹脂層30とを有している。また、樹脂層30は、バインダー樹脂31と、粒子32とを含有している。
<離型シート>
離型シートは、転写層側の面に第1領域X及び第2領域Yを有し、第1領域Xが凹凸部を有する構成からなる。離型シートは、樹脂成形体等の被転写物に転写層を転写した後に剥離される。
離型シート10は、例えば、図1に示すように、支持体11及び部分凹凸層12から形成される。もちろん、離型シートは、支持体の単層もしくは部分凹凸層の単層でもよいし、支持体及び部分凹凸層以外の層を有する3層以上の構成であってもよい。
また、図示しないが、離型シートは、転写層側の面に離型層を有することが好ましい。
離型シートを構成する支持体としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体などのビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチルなどのアクリル系樹脂、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ナイロン6又はナイロン66などで代表されるポリアミド系樹脂などの樹脂からなるプラスチックフィルムが挙げられる。
これらのプラスチックフィルムの中では、耐熱性、寸法安定性に優れ、転写時の位置合わせの適性に優れる2軸延伸ポリエステルフィルムが好適である。
支持体の厚みは、成形性、形状追従性、取り扱いの観点から、12〜150μmであることが好ましく、25〜100μmであることがより好ましい。
また、支持体の表面には、樹脂層等との接着性を高めるために、コロナ放電処理、酸化処理等の物理的な処理や、アンカー剤又はプライマーと呼ばれる塗料の塗布を予め行ってもよい。
なお、本明細書において「AA〜BB」とは、「AA以上BB以下」のことをいう。以下、同様である。
<第1領域X及び第2領域Y>
離型シート10の転写層と接する側の面は、凹凸部を有する第1領域Xと、第1領域Xに隣接する第2領域Yとを有する。
第1領域X及び第2領域Yの配置は任意である。例えば、離型シート10の中心部に第1領域X、周辺部に第2領域Yを配置する構成(図2の構成);離型シート10の中心部に第2領域Y、周辺部に第1領域Xを配置する構成;第1領域Xと第2領域Yとを並列して配置する構成;離型シート10の中心付近に独立した複数の第1領域Xを配置し、該複数の第1領域Xの周囲に第2領域Yを配置する構成;離型シート10の中心付近に独立した複数の第2領域Yを配置し、該複数の第2領域Yの周囲に第1領域Xを配置する構成;等が挙げられる。
なお、離型シートは、転写層と接する側の面にさら別の領域を有していてもよい。
第1領域X上の凹凸部は、被転写物に転写層を転写した後に、被転写物の表面に形成される部分的な凹凸に対応するものとなる。すなわち、被転写物に転写層を転写した後に、第1領域X上の凹凸と相補的な形状の凹凸が被転写物の表面に形成される。このように、被転写物に部分的な凹凸が形成されることにより、被転写物の意匠性を向上したり、被転写物に部分的な防眩性を付与したりすることができる。
凹凸部により画定される第1領域Xの凹凸の程度は、目的(意匠性、防眩性等)に応じて異なるため特に限定されないが、JIS B0601:1994に準じて測定される、第1領域Xのカットオフ値0.8mmでの算術平均粗さRaが0.05〜2.00μmであることが好ましい。Raを前記範囲とすることにより、被転写物の意匠性及び防眩性のバランスを良好にしやすくできる。
Raは、0.07〜1.00μmであることがより好ましく、0.08〜0.50μmであることがさらに好ましく、0.10〜0.20μmであることがさらに好ましい。
本明細書において、Ra及び後述するRzは、20箇所測定した際の平均値とする。
また、第1領域Xは、JIS B0601:1994に準じて測定される、第1領域Xのカットオフ値0.8mmでの十点平均粗さRzが1.0〜3.5μmであることが好ましく、1.1〜3.3μmであることがより好ましく、1.2〜3.0μmであることがさらに好ましい。
Rzを1.0μm以上とすることにより、第1領域Xに傷等の欠陥が生じた場合に、該欠陥を目立ちにくくすることができ、歩留まりを向上できる。
また、Rzを3.5μm以下とすることにより、被転写物の意匠性の低下を抑制できる。また、Rzを3.5μm以下とすることにより、被転写物を液晶表示素子等の表示素子の前面に用いる場合、ギラツキを抑制できる。なお、「ギラツキ」とは、凹凸構造に起因して、映像光に微細な輝度のばらつきが見える現象のことをいう。
第2領域Yは、凹凸部を有さず略平滑であってもよいし、第1領域Xと同様に凹凸部を有していても良い。
また、第1領域Xと第2領域Yとのコントラストを明りょうにして意匠性を高める観点からは、JIS B0601:1994に準じて測定される、第2領域Yのカットオフ値0.8mmでの算術平均粗さRaは、前記Raよりも小さいことが好ましい。さらに、RaとRaとは、0.06μm≦Ra−Raの関係を満たすことが好ましく、0.06μm≦Ra−Ra<2.00μmの関係を満たすことがより好ましく、0.07μm≦Ra−Ra≦0.50μmの関係を満たすことがさらに好ましく、0.08μm≦Ra−Ra≦0.20μmの関係を満たすことがよりさらに好ましい。
また、Raは0.10μm未満であることが好ましく、0.07μm以下であることがより好ましく、0.05μm以下であることがさらに好ましい。
一般的に、任意の領域のRaが0.10μm未満の場合、該領域に傷等の欠陥が生じた際に該欠陥が目立ちやすくなり、歩留まりが低下する。本発明の転写シートは、後述する樹脂層に内部ヘイズ(内部拡散)を生じる粒子を含有するため、第2領域YのRaが0.10μm未満であっても、第2領域Yの欠陥を目立ちにくくすることができ、歩留まりを良好にすることができる。
<部分凹凸層>
離型シートを構成する部分凹凸層は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂組成物の硬化物、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物等の樹脂成分を主成分として含むことが好ましい。なお、主成分とは、部分凹凸層を構成する全固形分の50質量%以上を意味し、該割合は70質量%以上であることが好ましく、90質量%以上であることがより好ましい。
上記の樹脂成分の中でも、強度に優れるとともに、瞬時に硬化するため正確かつ精密な形状を付与できる電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物が好適である。また、電離放射線硬化性樹脂組成物による効果を得やすくする観点から、部分凹凸層を構成する全樹脂成分のうち、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物を70質量%以上含むことが好ましく、90質量%以上含むことがより好ましく、95質量%以上含むことがさらに好ましく、100質量%含むことがよりさらに好ましい。
部分凹凸層は、コーティングにより形成してもよいが、正確にかつ精密な形状を形成する観点から、第1領域X及び第2領域Yと相補的な形状を有する版を用いた印刷により形成することが好ましい。部分凹凸層がその他の領域を有する場合、該版は、さらに、その他の領域と相補的な形状を有することが好ましい。版を用いた部分凹凸層の形成方法の詳細は後述する。
熱硬化性樹脂組成物は、少なくとも熱硬化性樹脂を含む組成物であり、加熱により、硬化する樹脂組成物である。熱硬化性樹脂としては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、尿素メラミン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられる。熱硬化性樹脂組成物には、これら硬化性樹脂に、必要に応じて硬化剤が添加される。
電離放射線硬化性樹脂組成物は、電離放射線硬化性官能基を有する化合物(以下、「電離放射線硬化性化合物」ともいう)を含む組成物である。電離放射線硬化性官能基としては、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、アリル基等のエチレン性不飽和結合基、及びエポキシ基、オキセタニル基等が挙げられる。
電離放射線硬化性樹脂としては、エチレン性不飽和結合基を有する化合物が好ましい。また、転写シートを製造する過程で樹脂層が傷つくことを抑制する観点からは、電離放射線硬化性樹脂としては、エチレン性不飽和結合基を2つ以上有する化合物がより好ましく、中でも、エチレン性不飽和結合基を2つ以上有する、多官能性(メタ)アクリレート系化合物が更に好ましい。多官能性(メタ)アクリレート系化合物としては、モノマー及びオリゴマーのいずれも用いることができる。
なお、電離放射線とは、電磁波又は荷電粒子線のうち、分子を重合あるいは架橋し得るエネルギー量子を有するものを意味し、通常、紫外線(UV)又は電子線(EB)が用いられるが、その他、X線、γ線などの電磁波、α線、イオン線などの荷電粒子線も使用可能である。
多官能性(メタ)アクリレート系化合物のうち、2官能(メタ)アクリレート系モノマーとしては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAテトラエトキシジアクリレート、ビスフェノールAテトラプロポキシジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート等が挙げられる。
3官能以上の(メタ)アクリレート系モノマーとしては、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸変性トリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
また、上記(メタ)アクリレート系モノマーは、分子骨格の一部を変性しているものでもよく、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、カプロラクトン、イソシアヌル酸、アルキル、環状アルキル、芳香族、ビスフェノール等による変性がなされたものも使用することができる。
また、多官能性(メタ)アクリレート系オリゴマーとしては、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート等のアクリレート系重合体等が挙げられる。
ウレタン(メタ)アクリレートは、例えば、多価アルコール及び有機ジイソシアネートとヒドロキシ(メタ)アクリレートとの反応によって得られる。
また、好ましいエポキシ(メタ)アクリレートは、3官能以上の芳香族エポキシ樹脂、脂環族エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂等と(メタ)アクリル酸とを反応させて得られる(メタ)アクリレート、2官能以上の芳香族エポキシ樹脂、脂環族エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂等と多塩基酸と(メタ)アクリル酸とを反応させて得られる(メタ)アクリレート、及び2官能以上の芳香族エポキシ樹脂、脂環族エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂等とフェノール類と(メタ)アクリル酸とを反応させて得られる(メタ)アクリレートである。
上記電離放射線硬化性樹脂は1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
電離放射線硬化性樹脂が紫外線硬化性樹脂である場合には、部分凹凸層形成用インキは、光重合開始剤や光重合促進剤等の添加剤を含むことが好ましい。
光重合開始剤としては、アセトフェノン、ベンゾフェノン、α−ヒドロキシアルキルフェノン、ミヒラーケトン、ベンゾイン、ベンジルジメチルケタール、ベンゾイルベンゾエート、α−アシルオキシムエステル、チオキサンソン類等から選ばれる1種以上が挙げられる。
また、光重合促進剤は、硬化時の空気による重合阻害を軽減させ硬化速度を速めることができるものであり、例えば、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル、p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル等から選ばれる1種以上が挙げられる。
部分凹凸層の厚みは特に限定されないが、1〜15μmであることが好ましく、2〜12μmであることがより好ましい。
部分凹凸層中には、離型シートと転写層との離型性を向上する観点から、粒子を実質的に含有しないことが好ましい。具体的には、部分凹凸層中の粒子の含有量は1質量%未満であることが好ましく、0.1質量%未満であることがより好ましく、0.01質量%未満であることがさらに好ましく、0質量%であることがよりさらに好ましい。
<離型層>
離型シートと、転写層との界面は、被転写物に密着した際に剥離可能に形成されている。
離型性を向上させるため、離型シートは、転写層と接する側の面の少なくとも一部に離型層を有することが好ましい。また、転写シートの面内の離型性の均一化の観点からは、離型シートは、転写層と接する側の面の全面に離型層を有することが好ましい。
また、第1領域Xの凹凸部上に離型層が形成されることで、被転写物の表面に高周波成分の少ない凹凸形状を形成することができ、被転写物の白化及びギラツキを抑制できる。
離型層は主として樹脂から構成することが好ましい。
離型層の樹脂は、所定の被膜強度を有し、転写層との接着力が低い材料であれば特に限定されず、汎用の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂組成物の硬化物、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物等が挙げられる。具体的には、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、セルロース系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体樹脂、硝化綿等が挙げられる。
これらの中でも、熱硬化性樹脂組成物の硬化物が好ましく、アクリルポリオール及びイソシアネートを含む熱硬化性樹脂組成物がより好ましい。
離型層は、離型性を向上させるために離型剤をさらに含んでもよい。離型剤としては、合成ワックスや天然ワッス等のワックス類が挙げられる。合成ワックスとしては、ポリエチレンワックスやポリプピレンワックス等のポリオレフィンワックスが好ましい。
離型層の厚みは、0.1〜5.0μmであることが好ましく、0.3〜1.0μmであることがより好ましい。
離型シートは、その他の層を有していてもよい。
その他の層としては、帯電防止層が挙げられる。帯電防止層を有することにより、離型シートを剥離する際の剥離帯電を抑制でき、転写の作業性を向上できる。
帯電防止層は、電子伝導型帯電防止剤、イオン伝導型帯電防止剤等の帯電防止剤、及びバインダー樹脂を含むことが好ましい。
帯電防止層は、離型シートの転写層と接する側の面とは反対側の表面に形成されていることが好ましい。
帯電防止層は、表面抵抗率を1.0×10−9Ω/□〜1.0×10−12Ω/□の範囲に調整することが好ましい。
なお、帯電防止剤を樹脂層等の他の層に含有させて帯電防止性を発揮させてもよい。
<離型シートの製造方法>
第1領域X及び第2領域Yを有する離型シートは、例えば、以下の(A1)〜(A2)の工程により製造できる。
(A1)支持体上に、電離放射線硬化性樹脂組成物を含む部分凹凸層形成用インキを塗布し、電離放射線硬化性樹脂組成物を含む層を形成する工程。
(A2)第1領域X及び第2領域Yと相補的な形状を有する版を用いて、未硬化の部分凹凸層を賦形すると同時に、電離放射線を照射して、賦形した部分凹凸層を硬化させる工程。
電離放射線硬化性樹脂組成物が溶剤を含む場合、(A1)工程で溶剤を乾燥させることが好ましい。
離型シートが離型層を有する場合、(A2)工程の後に、(A3)部分凹凸層上に離型層を形成する工程、を行えばよい。
離型シートがその他の領域を有する場合、(A2)工程の版として、第1領域X、第2領域Y及びその他の領域と相補的な形状を有する版を用いればよい。
(A2)工程で使用する版は、例えば、エッチング、サンドブラスト、切削及びレーザー加工、あるいはこれらの組み合わせなどによって、シリンダーの表面を所望の形状に彫刻することにより得ることができる。あるいは、レーザー彫刻、光造形等によって長尺の雄型の版(第1領域X及び第2領域Yと同一の形状を有する版)を作製し、これを反転したものをシリンダーの表面に巻き付けることによって得ることができる。
(A2)工程で使用する版の表面は、クロム等で硬質メッキ処理することが好ましい。
また、離型シートは、例えば、以下の(B1)〜(B2)工程によっても製造できる。
(B1)第1領域X及び第2領域Yと相補的な形状を有する版に、部分凹凸層形成用インキを充填する工程。
(B2)版に充填した部分凹凸層形成用インキを支持体上に転写し、必要に応じて乾燥及び硬化して、部分凹凸層を形成する工程。
正確かつ精密な形状を形成する観点からは、上述した(A1)〜(A2)工程が好適である。
<転写層>
離型シート上には、転写層が形成される。
転写層40は、被転写物に転写される層であり、例えば、図1に示すように、離型シート10に近い側から順に、保護層20及び樹脂層30を有する。
<保護層>
転写層を構成する保護層は、硬化性樹脂組成物の硬化物を含む層である。保護層は、転写層が転写シートから被転写物へと転写された後は、摩耗や光、薬品等から加飾成形品を保護する役割を有する。
保護層は硬化性樹脂組成物の硬化物を主成分として含むことが好ましい。主成分とは、保護層を構成する全固形分の50質量%以上を意味し、該割合は70質量%以上であることが好ましく、80質量%以上であることがより好ましく、90質量%以上であることがよりさらに好ましい。
硬化性樹脂組成物の硬化物は、熱硬化性樹脂組成物の硬化物、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物が挙げられ、これらの中でも電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物が好ましい。
また、保護層は熱可塑性樹脂を含有してもよいが、耐擦傷性を向上する観点から、その量は微量であることが好ましい。具体的には、保護層中の熱可塑性樹脂の含有量は5質量%未満であることが好ましく、1質量%未満であることがより好ましく、0.1質量%未満であることがさらに好ましく、0質量%であることがよりさらに好ましい。
保護層の硬化性樹脂組成物の実施の形態は、上述した部分凹凸層の硬化性樹脂組成物の実施の形態と同様である。
なお、硬化性樹脂組成物の硬化物は、保護層を形成する時点では半硬化の状態にしておき、被転写物に転写した後に、加熱、電離放射線の照射等により硬化性樹脂組成物の硬化を進行させ、完全硬化させてもよい。このようにすることにより、被転写物に対する転写シートの追従性が良好となるため、成形性を良好にすることができる。
保護層中には、有機粒子及び無機粒子等の粒子を含有していてもよいが、含有量は少ないことが好ましい。
被転写物に転写層を転写して加飾成形品を得た際、保護層は表面側に位置する。このため、被転写物が凸形状である場合、成型時に、保護層は他の層よりも面積を広げる必要があるため負荷がかかりやすい。また、加飾成形品を撓ませた場合にも保護層に負荷がかかりやすい。そして、表面側に位置する保護層中に粒子を含有すると、粒子がトリガーとなり、成形時等に保護層にひび割れ等の欠陥が生じやすくなる。この理由は、以下(1)〜(3)のように考えられる。
(1)粒子と硬化性樹脂組成物の硬化物との物性が異なる。
(2)両者の物性が異なるため、成型時に両者は異なった挙動を示そうとするが、硬化性樹脂組成物の硬化物(特に、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物)を含む保護層内では粒子の挙動が制限される。
(3)保護層内では粒子の挙動が制限される結果、粒子の界面に負荷がかかり、保護層にひび割れ等の欠陥が生じる。
保護層中の粒子の含有量は5質量%未満であることが好ましく、1質量%未満であることがより好ましく、0.1質量%未満であることがさらに好ましく、0質量%であることがよりさらに好ましい。
<樹脂層>
樹脂層は、保護層の離型シートとは反対側に位置する層である。また、樹脂層は、バインダー樹脂と、粒子とを含有し、かつ、バインダー樹脂の屈折率nと粒子の屈折率nとが異なるように構成されている。かかる樹脂層は一層のみでもよいし、二層以上有していてもよい。
樹脂層中のバインダー樹脂の屈折率nと粒子の屈折率nとが異なるように構成することにより、内部ヘイズ(内部拡散)が発現し、欠陥を目立ちにくくして歩留まりを向上することができる。
上述したように、保護層に粒子を含有させた場合、成形時等にひび割れ等の欠陥を生じやすい。しかし、本発明のように、保護層よりも被転写物側に位置する樹脂層に粒子を含有させた場合、成形時等にひび割れ等の欠陥を抑制することができる。
また、被転写物に転写した際に、樹脂層は保護層よりも下層に位置する。このため、本発明のように樹脂層中に粒子を含む構成は、保護層中に粒子を含む構成に比べて、内部拡散した光が保護層の表面に到達するまでにより広い角度範囲に広げやすくすることができ、保護層の表面に生じた欠陥を目立ちにくくすることができるとともに、ギラツキを抑制しやすくできる。また、本発明のように樹脂層中に粒子を含む構成は、保護層中に粒子を含む構成に比べて、粒子の含有量が少なくても、前述した効果(欠陥の不可視化、ギラツキ抑制)を得やすい点で好適である。
上述した効果を発揮しやすくするため、樹脂層は、転写層の離型シートとは反対側の最表面に位置することが好ましい。言い換えると、樹脂層は、被転写物に転写した際に、転写層の中で最も被転写物側に位置することが好ましい。
バインダー樹脂の屈折率nと、粒子の屈折率nとの比は、n/nが0.98以下、又は、1.02以上であることが好ましい。
また、内部ヘイズ(内部拡散)を強くして、欠陥及びギラツキをより目立ちにくくする観点からは、n/nが0.98以下であることがより好ましい。また、n/nを0.98以下とした場合、同程度の内部ヘイズ(内部拡散)を得るための粒子の量を減らしやすくできる点で好適である。
なお、n/nが0.98以下、又は、1.02以上であることにより、干渉縞を抑制しやすくできる点でも好適である。
本発明において、屈折率は波長589nmの光によるものとする。
粒子は、有機粒子、無機粒子から選ばれる1種以上を用いることができる。
有機粒子としては、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリル−スチレン共重合体、メラミン樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ベンゾグアナミン−メラミン−ホルムアルデヒド縮合物、シリコーン、フッ素系樹脂及びポリエステル系樹脂等からなる粒子が挙げられる。
無機粒子としては、シリカ、アルミナ、アンチモン、ジルコニア及びチタニア等からなる粒子が挙げられる。
粒子の形状は、球形でも不定形でもよいが、内部ヘイズ(内部拡散)を強くする観点からは不定形が好ましい。
粒子の平均粒子径は、0.05〜8.0μmが好ましく、0.5〜5.0μmがより好ましい。
本明細書において、平均粒子径は、溶液中に分散した粒子を動的光散乱方法で測定し、粒子径分布を累積分布で表したときの50%粒子径(d50:メジアン径)である。50%粒子径は、例えば、Microtrac粒度分析計(日機装株式会社製)を用いて測定することができる。
樹脂層中の粒子の含有量は0.1〜20質量%であることが好ましく、0.5〜15質量%であることがより好ましく、1〜10質量%であることがさらに好ましい。
粒子の含有量を0.1質量%以上とすることにより、欠陥を目立ちにくくすることができるとともに、ギラツキを抑制しやすくできる。粒子の含有量を20質量%以下とすることにより、第1領域Xと第2領域Yとが区別しにくくなることを抑制し、意匠性の低下を抑制することができる。
樹脂層のバインダー樹脂としては、熱硬化性樹脂組成物の硬化物、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物等の硬化性樹脂組成物の硬化物、熱可塑性樹脂が挙げられる。これらの中でも、成形時等のひび割れ抑制の観点から、熱可塑性樹脂が好ましい。バインダー樹脂として熱可塑性樹脂を含む場合、成型時に樹脂層中の粒子の挙動が制限されにくくなり、粒子の界面に負荷がかかりにくくなるため、ひび割れを抑制しやすくなると考えられる。
また、樹脂層のバインダー樹脂は、熱可塑性樹脂を主成分とすることが好ましい。なお、主成分とは、樹脂層を構成する全固形分の50質量%以上を意味し、該割合は70質量%以上であることが好ましく、90質量%以上であることがより好ましく、100質量%であることがよりさらに好ましい。
樹脂層のバインダー樹脂の主成分を熱可塑性樹脂とすることにより、成型時に樹脂層中の粒子の挙動がさらに制限されなくなり、欠陥の発生をより抑制することができる。また、樹脂層のバインダー樹脂の主成分を熱可塑性樹脂として、かつ、樹脂層を転写層の離型シートとは反対側の最表面に位置させることにより、被転写物への密着性を良好にしやすくしたり、成型時にヒートシール層として作用させたりできる。
硬化性樹脂組成物の実施の形態は、上述した部分凹凸層の硬化性樹脂組成物の実施の形態と同様である。
熱可塑性樹脂としては、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、アミド系樹脂、セルロース系樹脂、ウレタン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、エステル系樹脂、オレフィン系樹脂、カーボネート系樹脂等が挙げられる他、これらの変性樹脂が挙げられる。
被転写物への密着性を良好する観点からは、被転写物の素材に適した樹脂を選択することが好ましい。例えば、被転写物の材質がアクリル系樹脂の場合は、アクリル系樹脂を用いることが好ましい。また、被転写物の材質がポリフェニレンオキサイド・ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、スチレン系樹脂の場合は、これらの樹脂と親和性のあるアクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂などを使用することが好ましい。さらに、被転写物の材質がポリプロピレン樹脂の場合は、塩素化ポリオレフィン樹脂、塩素化エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、環化ゴム、クマロンインデン樹脂を使用することが好ましい。
樹脂層には、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤等の添加剤を配合してもよい。
樹脂層の厚みは、0.1〜10μmであることが好ましく、0.5〜5μmであることがより好ましい。
<アンカー層>
アンカー層は、インモールド成形等の高温環境に置かれる場合において、耐熱性を向上させるために必要に応じて設けられる層である。アンカー層は、保護層と樹脂層との間に形成することが好ましい。
アンカー層は、硬化性樹脂組成物の硬化物を含むことが好ましい。
硬化性樹脂組成物としては、熱硬化性樹脂組成物、電離放射線硬化性樹脂組成物が挙げられる。
アンカー層の熱硬化性樹脂組成物、電離放射線硬化性樹脂組成物の実施の形態は、部分凹凸層の熱硬化性樹脂組成物、電離放射線硬化性樹脂組成物の実施の形態と同様である。
アンカー層の厚みは、0.1〜6μmであることが好ましく、0.5〜5μmであることがより好ましい。
なお、アンカー層中に粒子を含有させて、樹脂層として作用させることも可能である。この場合、アンカー層(樹脂層)の保護層とは反対側の面には、熱可塑性樹脂を主成分としたヒートシール層を有することが好ましい。
<印刷層>
転写層は、さらに印刷層を有していてもよい。印刷層は、被転写物の意匠性を高める役割を有する。
印刷層の厚み方向の位置は、樹脂層上に配置してもよいし、樹脂層と保護層との間に配置してもよいし、保護層と離型シートとの間に配置してもよい。また、印刷層の平面内の位置は任意である。
印刷層のパターンは任意であり、例えば、木目、石目、布目、砂目、円、四角形、多角形、幾何学模様、文字、ベタ印刷等が挙げられる。
印刷層は、ポリビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、セルロース系樹脂等のバインダー樹脂と、顔料及び/又は染料とを含むことが好ましい。
印刷層の厚みは、意匠性の観点から0.5〜40μmが好ましく、1〜30μmがより好ましい。
転写層は、光透過性を有することが好ましい。具体的には、転写層のJIS K7361−1:1997の全光線透過率は80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましい。なお、転写層のうち印刷層を有する箇所は、光透過性を有さず隠蔽されていても構わない。
転写層を構成する保護層、樹脂層、アンカー層、印刷層等の各層は、例えば、各層の構成成分を含むインキを調整し、離型シート上に、グラビアコート法、ロールコート法などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法により塗布、乾燥し、必要に応じて電離放射線を照射して硬化することにより形成できる。
[加飾成形品の製造方法]
本発明の加飾成形品の製造方法は、上述した本発明の転写シートの転写層を被転写物に転写する工程と、転写シートの離型シートを剥離する工程と、を有する。
被転写物としては、樹脂成形体等が挙げられる。
加飾成形品の製造方法には、公知の転写法を用いることができる。例えば、(i)予め成形された被転写物に転写シートを貼着し、該転写シートの転写層を転写した後、該転写シートの離型シートを剥離する方法、(ii)平板状の被転写物に転写シートを貼着し、該転写シートの転写層を転写した後、該転写シートの離型シートを剥離し、その後、転写層が積層された被転写物を成形する方法、(iii)被転写物を射出成形する際に転写シートと一体化させ、その後、転写シートの離型シートを剥離する方法〔インモールド成形(射出成形同時転写加飾法)〕等が挙げられる。中でも、インモールド成形(射出成形同時転写加飾法)によれば、三次元曲面などの複雑な表面形状を有する樹脂成形体に加飾成形することができる。
インモールド成形による本発明の転写シートを用いる加飾成形品の製造方法の一実施態様としては、
(z1)上記の転写シートの転写層側をインモールド成形用金型の内側に向けて配置する工程と、
(z2)上記インモールド成形用金型内に樹脂を射出注入する工程と、
(z3)上記転写シートと、上記樹脂とを一体化させて、樹脂成形体(被転写物)の表面上に上記転写シートの転写層を転写する工程と、
(z4)樹脂成形体(被転写物)を金型から取り出した後、上記転写シートの離型シートを剥離する工程と、を有するものが挙げられる。
<樹脂成形体>
樹脂成形体としては、射出成形可能な熱可塑性樹脂もしくは熱硬化性樹脂を用いることが好ましく、公知の様々な樹脂を用いることができる。
本発明による加飾成形品をインモールド成形により製造する場合には、熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。このような熱可塑性樹脂としては、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ABS樹脂(耐熱ABS樹脂を含む)、AS樹脂、AN樹脂、ポリフェニレンオキサイド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアセタール系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリブチレンテフタレート系樹脂、ポリスルホン系樹脂、およびポリフェニレンサルファイド系樹脂等が挙げられる。
図3は、本発明による加飾成形品の一実施形態を示す断面図である。加飾成形品300は、樹脂成形体(被転写物)200の一方の面上に、転写層40(樹脂層30及び部分凹凸層20)を有している。
[加飾成形品]
本発明の加飾成形品は、被転写物上に転写層を有する加飾成形品であって、前記転写層の前記被転写物とは反対側の面は、凹凸部を有する第1領域X’と、前記第1領域X’に隣接する第2領域Y’とを有してなり、前記転写層は、樹脂層と、前記樹脂層の前記被転写物とは反対側に位置する硬化性樹脂組成物の硬化物を含む保護層とを有してなり、前記樹脂層は、バインダー樹脂と粒子とを含有してなり、かつ、前記バインダー樹脂の屈折率nと前記粒子の屈折率nとが異なるものである。
被転写物の実施の形態、上述した本発明の加飾成形品の製造方法の被転写物の実施の形態と同様である。
転写層は、上述した本発明の転写シートの転写層に相当する。加飾成形品の転写層の第1領域X’及び第2領域Y’は、転写シートの離型シートの第1領域X及び第2領域Yと相補的な形状を有している。
本発明の加飾成形品は、加飾成形品の表面に位置しない樹脂層中に粒子を含有するため、加飾成形品を撓ませた際に、ひび割れ等の欠陥を抑制することができる。また、本発明の加飾成形品は、保護層よりも下層に位置する樹脂層中に粒子を含むため、内部拡散した光が保護層の表面に到達するまでにより広い角度範囲に広げやすくすることができ、保護層の表面に生じた欠陥を目立ちにくくすることができるとともに、ギラツキを抑制しやすくできる。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明する。なお、本発明は、実施例に記載の形態に限定されるものではない。
1.評価、測定
実施例及び比較例で得られた加飾成形品について以下の評価、測定を行った。結果を表1に示す。
1−1.ひび割れ
実施例及び比較例で得られた加飾成形品の表面のひび割れの有無を目視で評価した。その結果、ひび割れが生じていないものをA、ひび割れが生じているものをCとした。
1−2.傷の視認性
実施例及び比較例で得られた加飾成形品の第1領域Xの表面を爪で擦った後の傷の見えやすさを目視で評価した。その結果、傷がほとんど目立たないものをA、傷がわずかに目立つものをB、傷が非常に目立つものをCとした。
1−3.ギラツキ
実施例及び比較例で得られた加飾成形品の透明アクリルシート側の面を液晶表示装置の画面に貼り合わせ、液晶表示装置の画面を正面から観察した。ギラツキが最も目立たなかったものをA、ギラツキが2番目に目立たなかったものをB、ギラツキが3番目に目立たなかったものをCとした。
1−4.算術平均粗さRa、十点平均粗さRz
表面粗さ測定器(型番:SE−3400/小坂研究所株式会社製)を用いて、下記の測定条件により、実施例及び比較例で得られた加飾成形品の保護層の第1領域X’(転写シートの第1領域Xに対応する部分)及び第2領域Y’(転写シートの第2領域Yに対応する部分)について、カットオフ値0.8mmでのJIS B0601:1994のRa及びRzを測定した。
[表面粗さ検出部の触針]
小坂研究所社製の商品名SE2555N(先端曲率半径:2μm、頂角:90度、材質:ダイヤモンド)
[表面粗さ測定器の測定条件]
・基準長さ(粗さ曲線のカットオフ値λc):0.8mm
・評価長さ(基準長さ(カットオフ値λc)×5):4.0mm
・触針の送り速さ:0.5mm/s
・予備長さ:(カットオフ値λc)×2
・縦倍率:2000倍
・横倍率:10倍
2.版の作製
厚み200μmの銅メッキ層を有するシリンダーを準備し、シリンダーの全面を、第1領域Xの凹凸部を形成する箇所が抜き加工されたマスクで覆った。次いで、ガラスビーズを用いたブラスト加工により、マスクで覆われていない箇所に凹凸を形成した。次いで、マスクを外し、シリンダーの表面を硬質メッキ処理(クロムメッキ)して版を得た。
3.離型シートの作製
厚み50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に、下記処方の部分凹凸層形成用インキを塗布、乾燥し、厚み8.0μmの未硬化の部分凹凸層を形成した。
<部分凹凸層形成用インキ>
・電離放射線硬化性樹脂組成物 60質量部
(共栄化学社製、ES105M)
・メチルエチルケトン 40質量部
・シリコーン系レベリング剤 0.5質量部
次いで、上記「2」で作製した版を用いて、未硬化の部分凹凸層を賦形すると同時に、ポリエチレンテレフタレートフィルム側から電離放射線を照射して、賦形した部分凹凸層を硬化させ、ポリエチレンテレフタレートフィルム上に部分凹凸層を形成した。
次いで、下記処方の離型層形成用インキを全面に塗布、乾燥し、厚み0.5μmの離型層を形成し、離型シートを得た。
<離型層形成用インキ>
・アクリルポリオール 70質量部
(綜研化学社製、商品名:サーモラックSU100A)
・イソシアネート 25質量部
(三井化学社製、商品名:タケネートD−110N)
・酢酸エチル 161質量部
・メチルイソブチルケトン 56質量部
4.転写シートの作製、加飾成形品の作製
4−1.実施例1
上記「3」で得られた離型シート上に、下記処方の保護層形成用インキを乾燥後の付着量が6.5g/m(6.0μm)となるように塗布し、塗膜を形成した後、フュージョンUVランプシステムを用いて光源をHバルブ、搬送速度20m/min、出力40%の条件で照射し、保護層を半硬化させた。このときの積算光量を、アイグラフィックス社製の照度計(商品名:UVPF−A1)により測定したところ、15mJ/mであった。
<保護層形成用インキ>
・ウレタンアクリレート系紫外線硬化樹脂組成物 70質量部
(大日精化社製、商品名:セイカビームHT−X)
(固形分35質量%、トルエン/酢酸エチル混合溶剤)
・ウレタンアクリレート系紫外線硬化樹脂組成物 30質量部
(大日精化社製、商品名:セイカビームEXF−HT−1)
(固形分40質量%、トルエン/メチルエチルケトン混合溶剤)
次いで、保護層上に下記処方のアンカー層形成用インキを乾燥後の付着量が3.0g/mとなるように塗布し、塗膜を形成した後、40℃で72時間乾燥し、硬化させ、厚さ2μmのアンカー層を形成した。
<アンカー層形成用インキ>
・アクリルポリオール 100質量部
(大日精化社製、商品名:TM−VMAC、固形分25質量%)
(トルエン/酢酸エチル/メチルエチルケトン混合溶剤)
・キサンメチレンジイソシアネート 10質量部
(大日精化社製、商品名:PTC−RC3)
(固形分75質量%、溶剤:酢酸エチル)
次いで、アンカー層上に下記処方の樹脂層形成用インキを乾燥後の付着量が2.5g/mとなるように塗布し、塗膜を形成した。該塗膜を乾燥し、厚み2μmの樹脂層を形成し、実施例1の転写シートを得た(n/n=0.98)。
<樹脂層形成用インキ>
・熱可塑性樹脂 465質量部
(アクリルエステル系樹脂インキ、固形分20質量%)
(屈折率n:1.49)
・シリカ粒子 3質量部
(平均粒子径:3.0μm、屈折率n:1.46)
・メチルエチルケトン 40質量部
得られた転写シートの樹脂層側の面を透明アクリルシート(クラレ社製、商品名:コモグラスDK3、厚み2mm)に重ね合わせ、転写シートの支持体側から加熱転写した。次いで、転写シートの離型シートを剥離した後、樹脂成形体に紫外線照射(大気中、Hバルブ、800mJ/cm)し、保護層を完全に硬化させ、実施例1の加飾成形品を得た。
4−2.比較例1
保護層形成用インキとして、実施例1の保護層形成用インキにアクリル−スチレン共重合体粒子(平均粒子径2.5μm、屈折率n:1.55)を2.75質量部添加したものを用い(n/n=約1.03)、樹脂層形成用インキとして、実施例1の樹脂層形成用インキからシリカ粒子を除いたものを用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例1の転写シート及び加飾成形品を得た。
4−3.比較例2
樹脂層形成用インキとして、実施例1の樹脂層形成用インキからシリカ粒子を除いたものを用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例2の転写シート及び加飾成形品を得た。
表1の結果から、熱可塑性樹脂を含む樹脂層中に粒子を含む実施例1の転写シートは、成型時にひび割れが生じることなく、意匠性及び歩留まりを良好にできることが確認できる。さらに、表1の結果から、実施例1の転写シートは、被転写物に転写層を転写した際に、粒子を含有する層の位置が保護層よりも下方に位置することから、比較例の転写シートに比べて、傷の視認性及びギラツキの評価が良好であることが確認できる。
一方、比較例1の転写シートは、硬化性樹脂組成物の硬化物を含む層に粒子を含有することから、転写時にひび割れを生じてしまうものであった。また、比較例2の転写シートは、転写層に粒子を含有しないため、成形時のひび割れは生じないものの、保護層に傷が生じた場合に傷が目立ち、意匠性及び歩留まりを良好にできないものであった。
なお、表1には示していないが、比較例1の保護層中に熱可塑性樹脂を添加した場合、ひび割れは良くなる傾向にあるものの、保護層の耐擦傷性が低下するため、意匠性及び歩留まりを良好にすることができない。
本発明の転写シートは、携帯電話などの通信機器、自動車内部の情報機器、家電製品などの加飾成形品の製造に好適に用いることができる。
11:支持体
12:部分凹凸層
10:離型シート
20:保護層
31:バインダー樹脂
32:粒子
30:樹脂層
40:転写層
100:転写シート
200:被転写物
300:加飾成形品

Claims (8)

  1. 離型シート上に転写層を有する転写シートであって、
    前記離型シートの前記転写層と接する側の面は、凹凸部を有する第1領域Xと、前記第1領域Xに隣接する第2領域Yとを有してなり、
    前記転写層は、硬化性樹脂組成物の硬化物を含む保護層と、前記保護層の前記離型シートとは反対側に位置する樹脂層とを有してなり、
    前記樹脂層は、バインダー樹脂と、粒子とを含有してなり、かつ、前記バインダー樹脂の屈折率nと前記粒子の屈折率nとが異なる、転写シート。
  2. 前記バインダー樹脂として熱可塑性樹脂を含む、請求項1に記載の転写シート。
  3. 前記バインダー樹脂の屈折率nと、前記粒子の屈折率nとの比[n/n]が、0.98以下又は1.02以上である、請求項1又は2に記載の転写シート。
  4. 前記樹脂層中に前記粒子を0.1〜20質量%含む、請求項1〜3の何れか1項に記載の転写シート。
  5. 前記転写層の前記離型シートとは反対側の最表面に前記樹脂層が位置してなる、請求項1〜4の何れか1項に記載の転写シート。
  6. JIS B0601:1994に準じて測定される、前記第1領域Xのカットオフ値0.8mmでの算術平均粗さRaが0.05〜2.00μmであり、前記第2領域Yの算術平均粗さRaが前記Raより小さい、請求項1〜5の何れか1項に記載の転写シート。
  7. 請求項1〜5の何れか1項に記載の転写シートの転写層を被転写物に転写する工程と、前記転写シートの前記離型シートを剥離する工程とを有する、加飾成形品の製造方法。
  8. 被転写物上に転写層を有する加飾成形品であって、
    前記転写層の前記被転写物とは反対側の面は、凹凸部を有する第1領域X’と、前記第1領域X’に隣接する第2領域Y’とを有してなり、
    前記転写層は、樹脂層と、前記樹脂層の前記被転写物とは反対側に位置する硬化性樹脂組成物の硬化物を含む保護層とを有してなり、
    前記樹脂層は、バインダー樹脂と粒子とを含有してなり、かつ、前記バインダー樹脂の屈折率nと前記粒子の屈折率nとが異なる、加飾成形品。
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