JP2018094566A - 上型クランプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】上型の着脱交換を下側から及び左右方向から行うことのできる上型クランプ装置を提供する。【解決手段】プレスブレーキにおける上部テーブル3に装着自在な固定クランプ本体5と、この固定クランプ本体5に前後方向に移動可能に備えられた移動クランプ本体15と、前記固定クランプ本体5と前記移動クランプ本体15との間に備えられ、上型19における被クランプ部29に形成された係止凹部31を係止自在なフック部33Hを下部に備えると共に前記上型19の前記被クランプ部29を前記固定クランプ本体5へ押圧固定自在な押え駒部材33を備えた上型クランプ装置であって、前記上型19における前記被クランプ部29の一側面29Aを前記固定クランプ本体5における垂直な当接面25に接触してアンクランプ状態にあるとき、前記押え駒部材33の上部側は前記上型19の前記被クランプ部29の他側面から離隔してある。【選択図】図4

Description

本発明は、プレスブレーキにおける上部テーブルに対して上型を着脱可能に装着する上型クランプに関する。さらに詳細には、前記上部テーブルに対して上型を上下方向に、及び左右方向に着脱可能な上型クランプ装置に関する。
プレスブレーキにおける上部テーブルに対して上型を着脱自在に装着するための上型クランプ装置においては、プレスブレーキにおける上部テーブルに装着自在な固定クランプ本体と、この固定クランプ本体に前後方向に揺動可能な揺動クランプとを備えた構成が一般的である。そして、前記固定クランプ本体と揺動クランプ本体との間に、上型における被クランプ部に形成された溝を係止自在なフック部を形成した複数の押え駒部材を備えた構成の上型クランプ装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
ヨーロッパ特許EP1884298B1
前記特許文献1に記載の上型クランプ装置は、プレスブレーキにおける上部テーブルに装着自在な固定クランプ本体と、この固定クランプ本体に前後方向に揺動可能に備えられた揺動クランプ本体と、前記固定クランプ本体と前記揺動クランプ本体との間に、上型における上部の被クランプ部に形成された左右方向の溝を係止自在なフックを下部に備えたほぼC形状の複数の押え駒部材を備えた構成である。そして、前記押え駒部材は、前記固定クランプ本体と揺動クランプ本体との間に挟持される形態に位置する上方突出部を備えて、押え駒部材の前後方向への大きな回動を規制する構成である。
前記構成においては、前記揺動クランプ本体と固定クランプ本体との間を開いた状態に保持することにより、前記固定クランプ本体と揺動クランプ本体との間に、上型における上部側の被クランプ部を下部から挿入することができる。そして、前記被クランプ部に形成された左右方向の溝を、複数の押え駒部材に備えたフックでもって係止することができる(特許文献1の図8a〜8f参照)。
そして、固定クランプ本体の垂直な当接面に、上型における被クランプ部の一側面を全面的に接触すると共に、上型における段差部の水平面を、前記固定クランプ本体における前記当接面と交差した水平な下面に当接した状態において、前記揺動クランプ本体によって上型の前記被クランプ部を前記固定クランプ本体に押圧固定することができる(同、図9c参照)。
前記構成において、揺動クランプ本体による押圧を解除してアンクランプ状態にすると、上型における被クランプ部に形成した左右方向の溝が、前記押え駒部材のフックによって係止され、上型の落下が防止される。上述のごときアンクランプ状態においては、上型は垂直状態にあって、上型における被クランプ部の一側面は固定クランプ本体における垂直な当接面に面接触した状態にある(同、図10c参照)。
上述のようにアンクランプ状態にあるときに、上型における下側を、固定クランプ本体の下端部付近を支点として後方向に揺動すると、上型における被クランプ部の上端部によって押え駒部材が前方向に押圧されて、押え駒部材のフックが上型における左右方向の溝から外れる。したがって、上型を下方向に取り外すことができる(同、図11b〜図11f参照)。
ところで、前述のごとくアンクランプ状態にあるときには、上型の前記溝は押え駒部材のフックに係止された状態にあり、上型の重量は押え駒部材に作用している。この際、押え駒部材はC形状を呈しており、かつ上部に備えた上方突出部によって大きな回動を規制された状態にある。したがって、押え駒部材の上部側は上型における被クランプ部を固定クランプ本体へ押圧した形態にある(同、図10c参照)。
そして、上型の左右方向の端部から外れた位置に位置して上型を非支持の押え駒部材(上型の端部を支持した押え駒部材に隣接した押え駒部材)のフックには上型の重量は作用していない。したがって、上型を非支持の押え駒部材の上部側は、上型における被クランプ部を押圧することのないフリーな状態にある。よって、上型を支持した押え駒部材の上部側と、上型を非支持であるフリーな押え駒部材の上部側との間には、前後方向に僅かな段差を生じた状態となり易いものである。
したがって、上型を左右方向に移動して着脱交換を行おうとすると、上型における被クランプ部の左右方向の端面が前記段差部に当接するので、左右方向への着脱交換を円滑に行うことが難しいものである。
本発明は、前述のごとき問題に鑑みてなされたもので、プレスブレーキにおける上部テーブルに装着自在な固定クランプ本体と、この固定クランプ本体に前後方向に移動可能に備えられた移動クランプ本体と、前記固定クランプ本体と前記移動クランプ本体との間に備えられ、上型における被クランプ部に形成された係止凹部を係止自在なフック部を下部に備えると共に前記上型の前記被クランプ部を前記固定クランプ本体へ押圧固定自在な押え駒部材とを備えた上型クランプ装置であって、
前記上型における前記被クランプ部の一側面を前記固定クランプ本体における垂直な当接面に接触したアンクランプ状態において、前記押え駒部材と前記被クランプ部の他側面の上部側とを離隔した状態に保持するために、前記押え駒部材を下方向へ押圧付勢する付勢手段を備えると共に、この付勢手段によって下方向へ付勢された押え駒部材に備えた係止突出部を係止自在な内方突出部を前記移動クランプ本体の内側面に備え、前記内方突出部の下方において前記移動クランプ本体の内側面に形成した傾斜面に当接規制される移動規制部を前記押え駒部材に備え、
前記押え駒部材に対する前記付勢手段の作用位置は、前記押え駒部材の上部側が前記上型の前記被クランプ部から離隔する方向に傾斜した状態にあるときに、前記フック部と前記係止突出部との間であって、前記内方突出部に対する前記係止突出部の当接位置を支点として、前記移動規制部を前記傾斜面に押圧する回転力を生じさせる位置である。
また、プレスブレーキにおける上部テーブルに装着自在な固定クランプ本体と、この固定クランプ本体に前後方向に移動可能に備えられた移動クランプ本体と、前記固定クランプ本体と前記移動クランプ本体との間に備えられ、上型における被クランプ部に形成された係止凹部を係止自在なフック部を下部に備えると共に前記上型の前記被クランプ部を前記固定クランプ本体へ押圧固定自在な押え駒部材とを備えた上型クランプ装置であって、
前記上型における前記被クランプ部の一側面を前記固定クランプ本体における垂直な当接面に接触したアンクランプ状態において、前記押え駒部材と前記被クランプ部の他側面の上部側とを離隔した状態に保持するために、前記押え駒部材を下方向へ押圧付勢する付勢手段を備えると共に、この付勢手段によって下方向へ付勢された押え駒部材に備えた係止突出部を係止自在な内方突出部を前記移動クランプ本体の内側面に備え、前記内方突出部に対する前記係止突出部の当接位置を支点としての前記押え駒部材の回動を規制するために、前記固定クランプ本体に当接規制される移動規制部を前記押え駒部材の上部に備えている。
また、プレスブレーキにおける上部テーブルに装着自在な固定クランプ本体と、この固定クランプ本体に前後方向に移動可能に備えられた移動クランプ本体と、前記固定クランプ本体と移動クランプ本体との間に備えられ、上型における被クランプ部に形成された係止凹部を係止自在なフック部を下部に備えると共に前記上型の前記被クランプ部を前記固定クランプ本体側へ押圧自在な押え駒部材とを備えた上型クランプ装置であって、
前記上型における前記被クランプ部の一側面を前記固定クランプ本体における垂直な当接面に接触した状態において、前記押え駒部材と前記被クランプ部の他側面の上部とを離隔した状態に保持するために、前記押え駒部材の上部側を前記被クランプ部から離反する方向へ押圧付勢する付勢手段を備え、前記上型の前記被クランプ部を前記固定クランプ本体へ押圧固定するための押圧固定部を前記移動クランプ本体に備えている。
また、前記上型クランプ装置において、前記押え駒部材は左右方向に複数備えられており、前記各押え駒部材を押圧自在なスプリングピン状の複数の弾性部材を、前記移動クランプ本体に形成した左右方向の溝内に直列に内装してある。
また、前記上型クランプ装置において、前記押え駒部材は左右方向に複数備えられており、前記各押え駒部材の下端部を支持自在な板ばねを各押え駒部材に対応して備え、前記各板ばねは折り返すことによって形成してある。
また、前記上型クランプ装置において、前記移動クランプ本体の内側面に形成した傾斜面に、前記押え駒部材を係止自在な係止部を備えている。
また、プレスブレーキにおける上部テーブルに装着自在な固定クランプ本体と、この固定クランプ本体に前後方向に移動可能に備えられた移動クランプ本体と、前記固定クランプ本体と前記移動クランプ本体との間に備えられ、上型における被クランプ部に形成された係止凹部を係止自在なフックを下部に備えると共に前記上型の前記被クランプ部を前記固定クランプ本体へ押圧固定自在な押え駒部材を備えた上型クランプ装置であって、
前記上型における前記被クランプ部の一側面を前記固定クランプ本体における垂直な当接面に接触してアンクランプ状態にあるとき、前記押え駒部材の上部側は前記上型の前記被クランプ部の他側面から離隔してある。
本発明によれば、固定クランプ本体と移動クランプ本体との間に押え駒部材を備えた構成の上型クランプ装置において、上型を上下方向に着脱交換することができると共に、左右方向に着脱交換することができる。
本発明の第1の実施形態に係る上型クランプ装置の正面図である。 上型クランプ装置の右側面図である。 後側の移動クランプ本体を省略した状態におけるクランプ装置の斜視図である。 上型クランプ装置における主要部分の構成を示す側面動作説明図である。 上型クランプ装置における主要部分の構成を示す側面動作説明図である。 上型クランプ装置における主要部分の構成を示す側面動作説明図である。 第2実施形態に係る上型クランプ装置の主要部分の構成を示す側面動作説明図である。 第3実施形態に係る上型クランプ装置の主要部分の構成を示す側面動作説明図である。 第3実施形態に係る上型クランプ装置の主要部分の構成を示す側面動作説明図である。 第4の実施形態に係る上型クランプ装置の主要部分の構成を示す側面動作説明図である。 第4の実施形態に係る上型クランプ装置の主要部分の構成を示す側面動作説明図である。 第4の実施形態に係る上型クランプ装置の主要部分の構成を示す側面動作説明図である。 第5の実施形態に係る上型クランプ装置の主要部分の構成を示す側面動作説明図である。 第5の実施形態に係る上型クランプ装置の主要部分の構成を示す側面動作説明図である。 第5の実施形態に係る上型クランプ装置の主要部分の構成を示す側面動作説明図である。
図1〜図3を参照すると、本発明の実施形態に係る上型クランプ装置1は、プレスブレーキ(図示省略)における上部テーブル3への取付部を上部に備えた固定クランプ本体5を備えている。この固定クランプ本体5の前面上部(図2において左側上部)には、前記上部テーブル3の前面に備えたクランプジョー(図示省略)によって上部テーブル3の下部に取付けられる取付板7が備えられている。この取付板7は、複数のピンなどの固定具によって前記固定クランプ本体5に一体的に固定してある。
前記固定クランプ本体5の上面は前後方向(Y軸方向)に傾斜してある。そして、この傾斜した上面と前記上部テーブル3の下面との間には、楔部材9が前後方向に位置調節自在に備えられている。前記楔部材9を前後方向に位置調節するために、前記取付板7には、押しボルト11,引きボルト13が備えられている。したがって、前記押しボルト11,引きボルト13によって前記楔部材9の前後位置を調節することにより、上部テーブル3に対して固定クランプ本体5を上下に微調節することができる。
前記固定クランプ本体5の前後両面には、移動クランプ本体(揺動クランプ本体)15が備えられている。前後の移動クランプ本体15は、前記固定クランプ本体5の下部に備えた上型支持部17との間に上型19を挟持する作用をなすものである。なお、前後の移動クランプ本体15の構成は対称的であるから、前側の移動クランプ本体15の構成について詳細に説明し、後側の移動クランプ本体15の構成についての詳細な説明は省略する。ところで、図3の斜視図においては、後側の移動クランプ本体15の図示は省略してある。
前記移動クランプ本体15は、従来の一般的な上型クランプ装置と同様に、頭部を半球形状に形成した複数の支持軸21によって前後方向へ移動自在(揺動自在)に支持されている。すなわち、前記支持軸21は前記固定クランプ本体5に水平に螺着してある。そして、支持軸21に形成した半球形状の頭部に、前記移動クランプ本体15が移動自在(揺動自在)に支持されている。したがって、前記移動クランプ本体15の下端部は、前記上型支持部17に対して接近離反する方向へ移動可能なものである。
前述のように、移動クランプ本体15の下端部側を、前記上型支持部17に対して接近離反する方向へ揺動(移動)するために、前記固定クランプ本体5内には、流体圧シリンダなどのごとき締付用アクチュエータ23(図1参照)が内装されている。この締付用アクチュエータ23は、前記移動クランプ本体15の、前記支持軸21より上側の部分を外方向(図2において左方向)へ押圧するものである。
既に理解されるように、前記締付用アクチュエータ23を作動して、移動クランプ本体15の上部側を外方向へ押圧することにより、この移動クランプ本体15の下部側と前記上型支持部17との間に位置する上型19の上部を、上型支持部17と移動クランプ15との間に挟持することができる。上述のように、上型19を挟持した動作(締付動作)を行った移動用クランプ本体15を元の状態に復帰するために、前記移動用クランプ本体15の下部側(前記支持軸21よりも下側の部分)と前記固定クランプ本体5との間には、例えば圧縮スプリングなどのごとき復帰用スプリング(図示省略)が弾装してある。
なお、前記移動クランプ本体15における内側面の下部側には、図4に示すように、内側を開口した左右方向(X軸方向)の溝15Gが形成してある。そして、この溝15G内には、後述する押え駒部材33を押圧する複数の弾性部材15SPが備えられている。上記弾性部材15SPは、スプリングピン状(スリットを形成したパイプ状)を呈する形状であって、前記溝15G内に直列に内装してある。この弾性部材15SPのX軸方向の長さは、前記押え駒部材33の厚さにほぼ等しく形成してある。
前記構成により、固定クランプ本体5の上型支持部17と移動クランプ本体15の間に対して上型19を着脱することができるものである。
前記固定クランプ本体5における前記上型支持部17は、図4に詳細に示すように、垂直な当接面25を前後両面に備えている。そして、前記上型支持部17の下面27は水平面に形成してある。
前記上型19は、前記上型支持部17と移動クランプ本体15との間にクランプされる被クランプ部29を上方向に突出して備えている。この被クランプ部29の一側面29Aは、前記上型支持部17の前記当接面25と全面的に接触自在な垂直な平面に形成してある。そして、この一側面29Aの下部には、直角な段差部が形成してある。すなわち、前記上型支持部17の前記下面27と当接自在な当接面29Bを水平に形成することにより、前記一側面29Aと当接面29Bが直角である段差部に形成してある。さらに、前記被クランプ部29の他側面29Cは、垂直面に形成してある。そして、この他側面29Cであって前記当接面29Bより高位置には、X軸方向(左右方向)の溝が係止凹部31として形成してある。
なお、被クランプ部29の前記他側面29Cは、必ずしも垂直面に限ることなく、例えば、被クランプ部29における上部側が薄肉になるように傾斜した傾斜面に形成することも可能である。この場合、後述する押え駒部材33が、前記被クランプ部29の他側面29Cに当接する面を、他側面29Cの傾斜に対応した傾斜面にすることが望ましい。
前記上型支持部17と前記移動クランプ本体15との間に挿入した上型19の被クランプ部29における前記係止凹部31を係止して上型19の落下を防止すると共に、上型19の前記被クランプ部29を前記上型支持部17へ押圧固定するために、前記移動クランプ本体15の内側には、複数(例えば14個)の押え駒部材33が左右方向に隣接して備えられている。前記各押え駒部材33は同一厚さであって、左右方向(X軸方向の側面)は、摺動可能に摺接してある。
より詳細には、前記移動クランプ本体15が前記上型支持部17と対向した内側面の上部側には、X軸方向(左右方向)に長いスプリングの座プレート35が一体的に備えられている。この座プレート35には、左右方向に隣接して備えた前記各押え駒部材33を個別に下方向へ押圧付勢する付勢手段の1例としての複数のコイルスプリング37が左右方向に並列して備えられている。そして、前記移動クランプ本体15の下端部には、前記各押え駒部材33の下端部と接触支持自在な板ばね39が備えられている。
上記板ばね39は、前記移動クランプ本体15の外側面(前記内側面の反対側の面)に複数のボルトなどの固定具41(図1参照)によって一体的に取付けてある。この板ばね39の下部側は、前記移動クランプ本体15における下端側の傾斜面15Sに沿って傾斜してある。すなわち、前記板ばね39の下部側は、下端部39Eが前記上型支持部17の下端部に近接するように傾斜してある。そして、前記板ばね39の下端部39Eは、前記移動クランプ本体15の下端部から前記上型支持部17の方向に突出してある。
前記板ばね39における下部の傾斜した部分には、前記下端部39E側が開口した複数のスリット39SL(図1,図3参照)が左右方向に等間隔に形成してある。すなわち、板ばね39における下部の傾斜した部分は、それぞれ下端部39Eが自由端である短冊状の板ばね39Sに形成してある。
ところで、前記各押え駒部材33は同一形状であって、その厚さ(X軸方向の厚さ)は、前記板ばね39の前記スリット39SLの間隔に等しく形成してある。換言すれば、複数の前記押え駒部材33は、短冊状の前記板ばね39Sの幅寸法とほぼ等しく形成してある。そして、各押え駒部材33の左右方向の側面は、隣接した押え駒部材33と接触した状態にある。
前記付勢手段37によって下方向へ付勢された前記押え駒部材33が落下されることを防止するために、前記押え駒部材33の上部には、上方向へ突出し、かつ前記移動クランプ本体15方向へ屈曲した形態の逆L字形状の係止突出部33Aが備えられている。そして、前記移動クランプ本体15の内側面には、前記係止突出部33Aを係止自在(引っ掛け自在)な内方突出部15Aが左右方向(X軸方向)に長く備えられている。
前記押え駒部材33に備えた前記係止突出部33Aは、図4に示すように、前記座プレート35と前記内方突出部15Aとの間に入り込んだ状態にある。そして、前記係止突出部33Aは前記座プレート35に当接して、前記内方突出部15Aに対する前記係止突出部33Aの当接位置を支点として、前記押え駒部材33が、図4において時計回り方向に大きく回動することを規制した状態にある。
さらに、前記押え駒部材33において、前記係止突出部33Aの下方位置には、移動規制部33Bが備えられている。この移動規制部33Bは、前記内方突出部15Aの下方位置において前記移動クランプ本体15の内側面に形成した内側傾斜面15Bに当接してある。この内側傾斜面15Bと前記移動規制部33Bとの当接関係は、前記押え駒部材33が、前記付勢手段37の付勢力によって下方向へ押圧付勢された状態に当接してある。換言すれば、内側傾斜面15Bと前記移動規制部33Bとの当接関係は、前記付勢手段37の付勢力に抗して上側へ移動可能な状態に当接してある。
前記押え駒部材33の下部には、前記係止突出部33Aの突出方向(屈曲方向)と反対方向(図4において右方向)に突出したフック部33Hが備えられている。このフック部33Hは、前記上型19における前記被クランプ部29の一側面29Aを、前記固定クランプ本体5における上型支持部17の当接面25に面接触した状態にあるときに、前記被クランプ部29に形成した前記係止凹部31を係止する(引っ掛ける)作用をなすものである。
前記押え駒部材33の下部には、下端部33Eから前記フック部33H側が高くなるように傾斜した傾斜面33Sが備えられている。そして、前記押え駒部材33の上部であって前記係止突出部33Aの突出方向の反対側には、上型19における被クランプ部29の上面29Fによって押圧され得る被押圧部33Cが固定クランプ本体5の上型支持部17方向へ突出して備えられている。
ところで、前記押え駒部材33は、図4に示すように、上型支持部17と押え駒部材33との間に上型19の被クランプ部29が位置するものの、前記締付用アクチュエータ23による押圧が作用していない状態の常態においては、押え駒部材33における上部側が前記上型支持部17から離反するように傾斜した状態にあるものである。すなわち、前記付勢手段37が前記押え駒部材33を下方向へ押圧する押圧位置(押圧作用位置)は、押え駒部材33が図4に示すように傾斜した状態にあるときに、平面視したときに前記係止突出部33Aと前記フック部33Hとの間の位置である。
したがって、前記押え駒部材33は、付勢手段37の付勢力によって、係止突出部33Aと移動クランプ本体15の内方突出部15Aとの当接部を支点として、図4において、時計回り方向に回動される傾向にある。この際、押え駒部材33における移動規制部33Bが移動クランプ本体15の内側傾斜面15Bに当接し押圧する。また、前記係止突出部33Aが座プレート35に当接する。よって、押え駒部材33の回動は規制されるものである。
上述のように、押え駒部材33が傾斜状態にあり、かつ回動を規制された状態においては、固定クランプ本体5における上型支持部17と前記押え駒部材33との間は開かれた状態にある。したがって、前記上型支持部17の当接面25に上型19における被クランプ部29の一側面29Aを面接触した状態、すなわち上型19を垂直状態に保持して、上型19における被クランプ部29を、X軸方向(左右方向、図4において紙面に垂直な方向)から前記上型支持部17と前記押え駒部材33との間に移動することができる。
ところで、前記上型支持部17の当接面25に上型19における被クランプ部29の一側面29Aを接触すると、図4から理解されるように、前記被クランプ部29の他側面29Cと前記押え駒部材33との間には、僅かなクリアランスが生じる。したがって、前記上型支持部17と押え駒部材33の間において上型19における被クランプ部29を左右方向に移動するとき、前記被クランプ部29は、僅かに傾斜可能なものである。
既に理解されるように、常態においては、押え駒部材33の上部側が上型支持部17から離反するように傾斜した状態にある。したがって、上型支持部17と押え駒部材33との間に上型19の被クランプ部29を左右方向に出入するとき、被クランプ部29における係止凹部31は、押え駒部材33のフック部33Hに支持されるものの、被クランプ部29における他側面29Cは、押え駒部材33の対応した面から離れた状態にある。したがって、上型19を左右方向に出入するとき、押え駒部材33は上型19の左右方向への移動を阻害するようなことがなく、左右方向への移動を円滑に行い得るものである。
ところで、前述したように、上型支持部17と押え駒部材33との間が開いた状態(例えば、図4において上型19が存在しない状態)にあるときには、上型支持部17と押え駒部材33との間に、上型19における被クランプ部29を下側から挿入することができるものである。すなわち、前記上型支持部17と押え駒部材33との間が開いた状態にあるときに、上型支持部17における当接面25に上型19における被クランプ部29の一側面29Aを接触し、上型支持部17に対して上型19を上方向に押圧移動する。
上述にように、上型支持部17に対して上型19を上方向に移動すると、先ず、上型19における被クランプ部29の上面29Fの端部が押え駒部材33における傾斜面33Sに当接する。したがって、押え駒部材33は、前記被クランプ部29によって、付勢手段37の付勢力に抗して上方向に押圧移動される。この際、押え駒部材33における係止突出部33Aは移動クランプ本体15の内方突出部15Aから上方向に離脱する。同様に、押え駒部材33の移動規制部33Bも移動クランプ本体15の内側傾斜面15Bから離脱する。
その後、前記被クランプ部29によって押え駒部材33における傾斜面33Sを、さらに上方向に押圧すると、上型19における被クランプ部29は上型支持部17と押え駒部材33との間に入り込み、図4に示すように、被クランプ部29に備えた係止凹部31が押え駒部材33のフック部33Hによって係止される。したがって、上型支持部17と押え駒部材33との間に被クランプ部29を押入した状態においては、上型19は落下することなく保持されるものである。よって、前述したように、上型19を左右方向(X軸方向)に移動するとき、上型19は落下するようなことがなく、安全性の向上を図ることができるものである。
上述のように、上型19の係止凹部31が押え駒部材33のフック部33Hに係止されると、上型19の重量は押え駒部材33に作用する。この際、上型19の重量は、押え駒部材33の移動規制部33Bを、移動クランプ本体15の内側傾斜面15Bへ押圧するように作用する。したがって、前記付勢手段37の付勢力と相俟って、内側傾斜面15Bに対する移動規制部33Bの押圧力が大きくなり、上型19の落下防止効果が向上するものである。
前述したように、上型支持部17と押え駒部材33との間に、上型19の被クランプ部29を挿入した後、前記締付用アクチュエータ23を作動する。そして、移動クランプ本体15の下部側を、前記上型支持部17に近接するように移動することにより移動規制部33Bが内側傾斜面15Bに沿って上方へ移動される。そして、やや遅れて押え駒部材33の下端部33Eと板ばね39の下端部39Eが接触し協働して押え駒部材33を上方へ移動させる。したがって、フック部33Hに係止している上型19が上方へ引き上げられて上型支持部17の下面27と上型19の当接面29Bが当接し、図5に示すように、固定クランプ本体5の上型支持部17と移動クランプ本体15との間に上型19の被クランプ部29を締付け固定することができる。
この際、移動クランプ本体15の下部に備えた板ばね39は押え駒部材33の下端部33Eに接触するようになる。したがって、板ばね39に備えた短冊状の板ばね39Sは、対応した押え駒部材33の下端部33Eに接触して弾性支持することになる。また、移動クランプ本体15の溝15G内に内装した複数の弾性部材15SPが各押え駒部材33をそれぞれ前記被クランプ部29側へ押圧する。したがって、上型19が分割型であって左右方向(X軸方向)に合せた構成であっても、各分割型を確実に固定することができるものである。
前記締付用アクチュエータ23による締付けを解除する。そして、前記上型支持部17と移動クランプ本体15による上型19の締付けを解除すると、上型支持部17と移動クランプ本体15との間は開かれて、図4に示すごときアンクランプ状態となる。この際、上型19の係止凹部31が押え駒部材33のフック部33Hによって係止され、上型19は落下することなく保持される。
図4に示すごときアンクランプ状態にあるとき、必要な上型19を下方向に取り外すには、次のように行う。すなわち、図4に示す状態において、必要な上型19における当接面29Bが上型支持部17の下面27に当接するように押し上げる。上述のように、上型19を押し上げると、前記被クランプ部29の上面29Fが押え駒部材33の被押圧部33Cに当接する。その後、付勢手段37の付勢力に抗してさらに押し上げると、押え駒部材33の係止突出部33Aは移動クランプ本体15の内方突出部15Aから上方向に離脱される。また押え駒部材33の移動規制部33Bは移動クランプ本体15の内側傾斜面15Bから離脱する。そして、上型19における当接面29Bは固定クランプ本体5における上型支持部17の下面27に当接する。
その後、上型19の下部側を、図4において反時計回り方向に回動すると、上型19の被クランプ部29は、上型支持部17との当接部を支点として、図6に示すように、反時計回り方向に回動される。したがって、被クランプ部29の上部でもって対応した押え駒部材33のみを移動クランプ本体15側へ押圧移動する。よって、対応した押え駒部材33におけるフック部33Hは、回動した前記被クランプ部29の係止凹部31から外れることになる。
上述のように、押え駒部材33のフック部33Hが前記係止凹部31から外れた状態にあるときに、上型19における被クランプ部29を、図6に示す矢印A方向である下方向へ引き抜くことにより、前記上型支持部17と押え駒部材33との間から下方向へ取り外すことができるものである。この際、隣接した上型19を落下することなく、取り外しが必要な上型19のみを取り外すことができる。
以上のごとき説明から理解されるように、本実施形態によれば、押え駒部材33を左右方向に重ねて複数備えた構成であっても、上型クランプ装置1に対して、上型19を左右方向に移動して着脱交換することができる。したがって、例えばATC(金型自動交換装置)を使用して上型19の着脱交換を容易に実施可能である。また、着脱交換が必要な上型19のみを上型クランプ装置1の下側から着脱することが可能であり、手動的な着脱交換をも容易に実施可能なものである。
図7は、本発明の第2の実施形態を示すもので、前述した実施形態と同一機能を奏する構成要素には同一符号を付することとして重複した説明は省略する。
この第2の実施形態においては、板ばね39における短冊状の板ばね39Sの部分を、折り返すことによって形成してある。したがって、板ばね39Sのばね定数をより小さくできる。
また、第2の実施形態においては、前記移動クランプ本体15における内側傾斜面15Bに、前記押え駒部材33における移動規制部33Bを係止自在な凹形状の係止部15Cを形成した構成である。この構成によれば、押え駒部材33の移動規制部33Bを確実に係止することができる。
この第2の実施形態においても、前述した実施形態と同様の効果を奏し得るものである。
図8,図9は、本発明の第3の実施形態を示すもので、前述した実施形態と同一機能を奏する構成要素には同一符号を付して重複した説明は省略する。
この第3の実施形態は、前記第2の実施形態における溝15G、弾性部材15SPに代えて、X軸方向に長い櫛歯状部材43を備えた構成である。この櫛歯状部材43においてX軸方向に適宜間隔に備えた複数の櫛歯部分43Tは前記上型支持部材17方向に突設してある。そして、前記各櫛歯部分43Tは、各押え駒部材33のX軸方向の側面にそれぞれ形成した溝部分33Gを通過自在に備えられている。そして、前記押え駒部材33によって上型19の被クランプ部29を上型支持部17へ押圧固定するとき、前記各櫛歯部分43Tの先端面は前記上型19の被クランプ部29に当接するように構成してある。
上記構成においては、各押え駒部材33は、櫛歯部材43における各櫛歯部分43Tの間に挟まれた形態にある。したがって、各押え駒部材33のX軸方向(左右方向)への微動が規制された状態にある。よって、移動クランプ本体15に対する各押え駒部材33の上下方向(Z軸方向)及び前後方向(Y軸方向)への移動が円滑に行われるものである。
なお、この第3の実施形態においても、前述した実施形態と同様の作用効果を奏し得るものである。
図10〜12は、本発明の第4の実施形態を示すもので、前述した実施形態と同一機能を奏する構成要素には同一符号を付することとして、重複した説明は省略する。
この実施形態においては、押え駒部材33における係止突出部33Aの屈曲方向を、前述した実施形態とは逆方向に設定してある。すなわち、前記係止突出部33Aは、前記フック部33Hと同方向であって、固定クランプ本体5方向に突出してある。そして、固定クランプ本体5には、前記係止突出部33Aを係止可能な係止凹部5Cが形成してある。
なお、移動クランプ本体15と押え駒部材33との間に弾装した付勢手段37は、移動クランプ本体15の係止部15Cに係止された押え駒部材33の移動規制部33Bを支点として、図10において時計回り方向に回動するように付勢してある。この際、押え駒部材33の前記係止突出部33Aは固定クランプ本体5に当接した状態にあって、押え駒部材33の時計回り方向の回動は規制された状態にある。
この実施形態においては、前述した実施形態と同様の効果を奏するものである。すなわち、図10に示す状態から上型19を上昇すると、図11に示すように、押え駒部材33の係止突出部33Aが固定クランプ本体5に形成した係止凹部5Cに係止されるようになる。この状態において、移動クランプ本体15による締付け動作を行うことにより、図11に示すように、上型19の被クランプ部29の締付(挟持)が行われるものである。
そして、移動クランプ本体15による締付けを解除すると、アンクランプ状態となって図10に示すごとき状態となり、上型19を左右方向(X軸方向)に移動しての着脱交換が可能なものである。図10に示すごときアンクランプ状態において、上型19の当接面29Bを上型支持部17の下面27に当接するように押し上げ、その後に上型19を、図10において反時計回り方向に回動すると、図12に示すように、上型19の係止凹部31から押え駒部材33のフック部33Hが離脱する。よって、図12において矢印A方向の下方向に上型19を取り外すことができる。
すなわち、上記構成のごとき第4の実施形態においても、前述したごとき実施形態と同様の効果を奏するものである。
図13〜15は、本発明の第5の実施形態を示すもので、前述した実施形態と同一機能を奏する構成要素には、同一符号を付することとして、重複した説明は省略する。
この実施形態においては、移動クランプ本体15に押圧バー45を一体に備えた構成である。上記押圧バー45は左右方向(X軸方向)に長い構成であって、前記移動クランプ本体15の下部側に備えられている。この押圧バー45が固定クランプ本体5における上型支持部17と対向した面には、上型19における被クランプ部29を押圧する押圧面45Fが形成してある。
上型19における前記被クランプ部29に形成した係止凹部31を係止自在なフック部33Hを備えた押え駒部材33は、前記押圧バー45を囲むように形成したC形状の開口部47を、前記上型支持部17側に開口して備えている。そして、この押え駒部材33に備えた上方突出部49は、前記固定クランプ本体5と移動クランプ本体15との間において、移動クランプ本体15に当接自在に備えられている。
そして、付勢手段37は、図13に示すアンクランプの状態にあるときに、前記開口部47の上部側を押圧バー45へ押圧し、かつ上方突出部49の上端側が移動クランプ本体15に当接した状態となるように、押え駒部材33の上部を押圧するものである。
既に理解されるように、図13に示したアンクランプ状態においては、押え駒部材33の上部は上型19の被クランプ部29から離れるように傾斜した状態にある。したがって、前記押え駒部材33のフック部33Hによって係止凹部31を係止された上型19を左右方向(X軸方向)へ容易に移動することができる。
そして、アンクランプ状態から移動クランプ本体15によって締付けを行うと、移動クランプ本体15に備えた押圧バー45の押圧面45Fでもって上型19の被クランプ部29を上型支持部17へ押圧固定するものである。したがって、図14に示すように、上型19を締付け固定することができる。
既に理解されるように、上型19の被クランプ部29の締付けを行った後、締付けを解除すると、図13に示すごときアンクランプ状態となるものである。このようにアンクランプ状態にあるときに、上型19の当接面29Bを上型支持部17の下面27に当接するように押し上げた後、付勢手段37、板ばね39の付勢力に抗して、上型19を、図13において左方向に移動する。そして、さらに左方向に移動すると、図15に示すように、上型19の係止凹部31は押え駒部材33のフック部33Hから外れる。また、押え駒部材33の下部は板ばね39に当接し、付勢手段37の付勢力に抗して上方向に押し上げられた状態となる。
したがって、上型19の係止凹部31から押え駒部材33のフック部33Hを外した後、上型19を僅かに戻して下方向へ移動することにより、上型19を下方向に取り外すことができる。換言すれば、上型クランプ装置に対して、下側から上型19の着脱交換を行うことができる。
すなわち、この実施形態においても、前述した実施形態と同様の効果を奏し得るものである。
1 上型クランプ装置
3 上部テーブル
5 固定クランプ本体
15 移動クランプ本体
15A 内方突出部
15B 内側傾斜面
17 上型支持部
19 上型
21 支持軸
23 締付用アクチュエータ
25 当接面
29 被クランプ部
29A 一側面
29C 他側面
31 係止凹部
33 押え駒部材
33A 係止突出部
33B 移動規制部
33H フック部
37 コイルスプリング(付勢手段)
39 板ばね
39SL スリット
39S 短冊状の板ばね
43 櫛歯状部材
43T 櫛歯部分
45 押圧バー
47 開口部
49 上方突出部
また、プレスブレーキにおける上部テーブルに装着自在な固定クランプ本体と、この固定クランプ本体に前後方向に移動可能に備えられた移動クランプ本体と、前記固定クランプ本体と移動クランプ本体との間に備えられ、上型における被クランプ部に形成された係止凹部を係止自在なフック部を下部に備えると共に前記上型の前記被クランプ部を前記固定クランプ本体側へ押圧自在な押え駒部材とを備えた上型クランプ装置であって、
前記上型における前記被クランプ部の一側面を前記固定クランプ本体における垂直な当接面に接触した状態において、前記押え駒部材と前記被クランプ部の他側面の上部とを離隔した状態に保持するために、前記押え駒部材の上部側を前記被クランプ部から離反する方向へ押圧付勢する付勢手段を備え、前記上型の前記被クランプ部を前記固定クランプ本体へ直接押圧固定するための押圧固定部を、前記押え駒部材と同一高さ位置において前記移動クランプ本体に備えていることを特徴とするものである。

Claims (7)

  1. プレスブレーキにおける上部テーブルに装着自在な固定クランプ本体と、この固定クランプ本体に前後方向に移動可能に備えられた移動クランプ本体と、前記固定クランプ本体と前記移動クランプ本体との間に備えられ、上型における被クランプ部に形成された係止凹部を係止自在なフック部を下部に備えると共に前記上型の前記被クランプ部を前記固定クランプ本体へ押圧固定自在な押え駒部材とを備えた上型クランプ装置であって、
    前記上型における前記被クランプ部の一側面を前記固定クランプ本体における垂直な当接面に接触したアンクランプ状態において、前記押え駒部材と前記被クランプ部の他側面の上部側とを離隔した状態に保持するために、前記押え駒部材を下方向へ押圧付勢する付勢手段を備えると共に、この付勢手段によって下方向へ付勢された押え駒部材に備えた係止突出部を係止自在な内方突出部を前記移動クランプ本体の内側面に備え、前記内方突出部の下方において前記移動クランプ本体の内側面に形成した傾斜面に当接規制される移動規制部を前記押え駒部材に備え、
    前記押え駒部材に対する前記付勢手段の作用位置は、前記押え駒部材の上部側が前記上型の前記被クランプ部から離隔する方向に傾斜した状態にあるときに、前記フック部と前記係止突出部との間であって、前記内方突出部に対する前記係止突出部の当接位置を支点として、前記移動規制部を前記傾斜面に押圧する回転力を生じさせる位置であることを特徴とする上型クランプ装置。
  2. プレスブレーキにおける上部テーブルに装着自在な固定クランプ本体と、この固定クランプ本体に前後方向に移動可能に備えられた移動クランプ本体と、前記固定クランプ本体と前記移動クランプ本体との間に備えられ、上型における被クランプ部に形成された係止凹部を係止自在なフック部を下部に備えると共に前記上型の前記被クランプ部を前記固定クランプ本体へ押圧固定自在な押え駒部材とを備えた上型クランプ装置であって、
    前記上型における前記被クランプ部の一側面を前記固定クランプ本体における垂直な当接面に接触したアンクランプ状態において、前記押え駒部材と前記被クランプ部の他側面の上部側とを離隔した状態に保持するために、前記押え駒部材を下方向へ押圧付勢する付勢手段を備えると共に、この付勢手段によって下方向へ付勢された押え駒部材に備えた係止突出部を係止自在な内方突出部を前記移動クランプ本体の内側面に備え、前記内方突出部に対する前記係止突出部の当接位置を支点としての前記押え駒部材の回動を規制するために、前記固定クランプ本体に当接規制される移動規制部を前記押え駒部材の上部に備えていることを特徴とする上型クランプ装置。
  3. プレスブレーキにおける上部テーブルに装着自在な固定クランプ本体と、この固定クランプ本体に前後方向に移動可能に備えられた移動クランプ本体と、前記固定クランプ本体と移動クランプ本体との間に備えられ、上型における被クランプ部に形成された係止凹部を係止自在なフック部を下部に備えると共に前記上型の前記被クランプ部を前記固定クランプ本体側へ押圧自在な押え駒部材とを備えた上型クランプ装置であって、
    前記上型における前記被クランプ部の一側面を前記固定クランプ本体における垂直な当接面に接触した状態において、前記押え駒部材と前記被クランプ部の他側面の上部とを離隔した状態に保持するために、前記押え駒部材の上部側を前記被クランプ部から離反する方向へ押圧付勢する付勢手段を備え、前記上型の前記被クランプ部を前記固定クランプ本体へ押圧固定するための押圧固定部を前記移動クランプ本体に備えていることを特徴とする上型クランプ装置。
  4. 請求項1又は2に記載の上型クランプ装置において、前記押え駒部材は左右方向に複数備えられており、前記各押え駒部材を押圧自在なスプリングピン状の複数の弾性部材を、前記移動クランプ本体に形成した左右方向の溝内に直列に内装してあることを特徴とする上型クランプ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の上型クランプ装置において、前記押え駒部材は左右方向に複数備えられており、前記各押え駒部材の下端部を支持自在な板ばねを各押え駒部材に対応して備え、前記各板ばねは折り返すことによって形成してあることを特徴とする上型クランプ装置。
  6. 請求項1,2又は4或は請求項3に従属した請求項5を除く請求項5に記載の上型クランプ装置において、前記移動クランプ本体の内側面に形成した傾斜面に、前記押え駒部材を係止自在な係止部を備えていることを特徴とする上型クランプ装置。
  7. プレスブレーキにおける上部テーブルに装着自在な固定クランプ本体と、この固定クランプ本体に前後方向に移動可能に備えられた移動クランプ本体と、前記固定クランプ本体と前記移動クランプ本体との間に備えられ、上型における被クランプ部に形成された係止凹部を係止自在なフックを下部に備えると共に前記上型の前記被クランプ部を前記固定クランプ本体へ押圧固定自在な押え駒部材を備えた上型クランプ装置であって、
    前記上型における前記被クランプ部の一側面を前記固定クランプ本体における垂直な当接面に接触してアンクランプ状態にあるとき、前記押え駒部材の上部側は前記上型の前記被クランプ部の他側面から離隔してあることを特徴とする上型クランプ装置。
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