JP2018093629A - ケーブル送り出し装置 - Google Patents

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【課題】 対をなす弾性ローラの間に挟み込んだケーブルを弾性ローラの回転力で線長方向に送り出すケーブル送り出し装置において、ケーブルが弾性ローラの間から外れないようにケーブルの姿勢を安定させる。【解決手段】 弾性ローラ33の上流側(前側)に、ケーブルCの下面を支承する受けローラ41と、ケーブルCの上面を押さえる押えローラ51とを設置する。受けローラ41および押えローラ51は、ともに正面視略半円形の周面形状を有し、それぞれの軸心を水平に、かつケーブルCの線長方向と直交させて、受けローラ41よりも押えローラ51が下流側かつ高位置になるように、高さ調整可能な支持部材を介して基台20上に保持される。【選択図】 図4

Description

本発明は、中高層建物用垂直幹線ケーブルの下方延線工法等において、高層階からケーブルを横方向に送り出すために用いるケーブル送り出し装置に関する。
中高層建物の各階に電気を供給するための幹線ケーブル(以下、単に「ケーブル」という。)を、該建物の階層間を縦方向に貫通する配線シャフト内に配設するに際し、ケーブルを低層階側からではなく高層階側から配線シャフト内に送り込んで所定の階まで延線する垂直幹線ケーブルの下方延線工法が、特許文献1、2に提案されている。この下方延線工法では、図9に示すように、ケーブルドラムDに巻いたケーブルCを高層階に搬入し、該高層階に設置した速度制御可能な送り出し装置1を用いてケーブルCを安全な速度で横方向に送り出しながら、その自重を利用して配線シャフトS内に降ろしてゆく。配線シャフトS内には、ケーブルCの落下速度を制御する装置2を設置し、数階ないし十数階分の高さに及ぶケーブルCの重量を支えながら、ケーブルCが急激に落下するのを防ぐ。配線シャフトS内に降ろされたケーブルCは、必要な階で、当該階にいる作業員の手によって取り込まれ、当該階に横引きされる。
前述のような下方延線工法では、高層階に設置したケーブル送り出し装置1にケーブルCを通して、ケーブルCの送り出し速度を適切に保持するようにしている。かかるケーブル送り出し装置1としては、例えば特許文献3、4に開示されたものが公知である。
該文献に記載されたケーブル送り出し装置は、対をなす弾性ローラの間にケーブルを挟み込み、弾性ローラの回転力でケーブルを線長方向に送り出すものである。弾性ローラは、基台上に相対して立設された枢軸に、高さを揃えて取り付けられている。枢軸の一方は、固定枢軸として基台の定位置に固定され、他方は可動枢軸として、固定枢軸との間隔を拡縮しうるように保持される。固定枢軸と可動枢軸との間隔はケーブルの外径に合わせて調整される。固定枢軸と可動枢軸とは、常に同期して互いに反対向きに回転するように制御され、正方向(ケーブルを繰り出す向き)または逆方向(ケーブルを引き戻す向き)に駆動される。固定枢軸および可動枢軸の駆動手段は、インバータ制御の電動機と、基台の内部に組み込まれたギヤ、チェーン等によって構成される。
弾性ローラは略球状の中空弾性体で、内部の空気圧が適切に調整されることにより、適度に変形してケーブルに吸着し、確実な送出力と延線停止時の制動力を発揮する。
また、基台における弾性ローラの上流側(ケーブルの送り込み側)および下流側(ケーブルの取り出し側)には、ケーブル案内ローラがそれぞれ取り付けられている。ケーブル案内ローラは、細長い円筒状をなし、その軸心を水平に、かつケーブルの線長方向と直交させ、ケーブルの下面を支える高さにセットされて基台に取り付けられている。ケーブルが、このケーブル案内ローラによって支えられながら送り込まれることにより、ケーブルの自重による沈み込みが防止される。
特許文献3に記載されたケーブル送り出し装置は、一組の固定枢軸と可動枢軸とを有する二輪駆動型の構成を有し、特許文献4に記載されたケーブル送り出し装置は、二組の固定枢軸および可動枢軸を有する四輪駆動型の構成を有している。
特開2011−188562号公報 特開2011−188563号公報 特開平9−56029号公報 特開平9−117027号公報
図10は、前述のような構成を有する四輪駆動形のケーブル送り出し装置1をケーブルCの送出方向の側方から見た図である。このケーブル送り出し装置1においては、ケーブルCが、弾性ローラ3の中心と高さを揃えて、水平に送り込まれる必要がある。ここで、もし図中に想像線で示すように、ケーブルCが少し高い位置から斜めに送り込まれるなどすると、ケーブルCが弾性ローラ3の反発力を受けて押し上げられ、上方に外れてしまうおそれがある。特に、この種のケーブルCには三相の撚り線ケーブル(CVTケーブル)が多用されるので、ケーブルCの外周面と弾性ローラ3との接触状態が連続的に変化することになり、ケーブルCの送り込み状態が不安定になりやすい。ケーブルCが弾性ローラ3の間から押し出されてしまうと、ケーブルCを安全に保持できなくなって非常に危険である。
本発明は、かかる事態を防止すべく、従来のケーブル送り出し装置に改良を加えて、より安定的にケーブルを送り出すことができるようにしたものである。
前述の目的を達成するため、本発明のケーブル送り出し装置は、基台上に対をなすように立設された枢軸に弾性ローラが高さを揃えて取り付けられ、前記弾性ローラの間に挟み込んだケーブルが前記弾性ローラの回転力で線長方向に送り出されるケーブル送り出し装置において、前記弾性ローラの上流側に、ケーブルの下面を支承する受けローラと、ケーブルの上面を押さえる押えローラとが設置され、前記受けローラおよび前記押えローラは、ともに正面視略半円形の周面形状を有し、それぞれの軸心を水平に、かつケーブルの線長方向と直交させて、前記受けローラよりも前記押えローラが下流側かつ高位置になるように、高さ調整可能な支持部材を介して前記基台上に保持された、との構成を採用する。
この発明によれば、ケーブルが弾性ローラによって左右から挟み込まれる手前の位置で、受けローラと押えローラとによって一定の高さに位置決めされるので、ケーブルの送り込み状態が安定して、延線作業の安全性が向上する。
さらに、本発明は、前記のケーブル送り出し装置において、対をなす前記枢軸の一方は固定枢軸として前記基台の定位置に固定され、他方は可動枢軸として前記固定枢軸との間隔を拡縮しうるように前記基台に取り付けられるとともに、前記受けローラおよび前記押えローラは、それぞれの支軸に沿って横移動し得るように保持された、との構成を採用する。
この発明によれば、ケーブルの呼び径に合わせて固定枢軸と可動枢軸との間隔が変化した場合、前記受けローラおよび前記押えローラの位置も、それに追従して適宜範囲内で自由に横移動するので、呼び径の異なる様々な種類のケーブルを、常に安定して送り込むことができる。
さらに、本発明は、前記ケーブル送り出し装置における押えローラについて、前記押えローラは、一方の軸端近傍が前記支持部材から取り外され、他方の軸端近傍をヒンジ支点として開閉し得るように形成された、との構成を採用する。
この発明によれば、受けローラと押えローラとの間にケーブルを挿装したり取り外したりするのが容易になるので、延線作業の開始時および終了時の作業性が向上する。
前述のように構成される本発明のケーブル送り出し装置によれば、ケーブルが、受けローラと押えローラとによって上下方向に挟み込まれ、一定の高さに保持された状態で、横方向に対向配置された弾性ローラの間に送り込まれるので、ケーブルの姿勢が安定して、延線作業の安全性が向上する。
さらに、弾性ローラの枢軸の一方が可動枢軸となされ、ケーブルの呼び径に合わせて弾性ローラの対向間隔が調整される場合には、受けローラおよび押えローラも、それぞれの支軸に沿って横移動し得る構成としてケーブルの位置に追従させることにより、呼び径の異なる様々な種類のケーブルを、常に安定して送り込むことができる。
垂直幹線ケーブルの下方延線工法の全体的構成を示す説明図である。 前記下方延線工法に用いられるケーブル送り出し装置を送り込み側から見た正面図である。 前記ケーブル送り出し装置の上面図である。 前記ケーブル送り出し装置の左側面図である。 前記ケーブル送り出し装置の要部斜視図である 前記ケーブル送り出し装置の押えローラを開放した状態を示す正面図である。 前記ケーブル送り出し装置の弾性ローラの間隔を狭めた状態を示す上面図である。 前記ケーブル送り出し装置の弾性ローラの間隔を狭めた状態を示す正面図である。 特許文献1に記載された垂直幹線ケーブルの下方延線工法の概略構成図である。 前記従来の下方延線工法に用いられる送り出し装置の概略的構成と問題点を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、垂直幹線ケーブルの下方延線工法の全体的構成を表している。この下方延線工法では、高層階に、ケーブルCを巻いたケーブルドラムDが設置される。ケーブルドラムDから繰り出されたケーブルCは、該高層階に設置されたケーブル送り出し装置10を経由して配線シャフトSの開口部まで横引きされ、複数個の延線ローラを弧状に配設した延線補助具4を経由して下向きに曲げられ、配線シャフトS内に送り込まれる。ケーブル送り出し装置10は、複数台(例示形態では6台)が直列的に連結され、それらが制御盤5に接続されて、同期して駆動するように制御される。
配線シャフトS内には、適宜の懸吊部材等を用いて、ケーブルグリッパ6が設置される。ケーブルグリッパ6は、垂下するケーブルCを間に挟んで対向配置される一対のグリッパ半体を備えており、万一、ケーブルCの異常な落下等が生じたとき、適所に設けられた緊急停止スイッチ等の操作により、両グリッパ半体がケーブルCを瞬間的に挟み込んで、ケーブルCがそれ以上落下するのを制止するように構成されている。本明細書においては、ケーブルグリッパ6の詳細な説明は省略する。
図2〜図8は、本発明の実施の形態に係るケーブル送り出し装置10を示す。このケーブル送り出し装置10は、基台20上に二対4本の枢軸31、32が立設され、各枢軸31、32に弾性ローラ33が高さを揃えて取り付けられた四輪駆動型のものである。以下の説明において、装置各部の位置関係や動作の向きを表す際には、送り出されるケーブルCの線長方向を基準とし、その上流側から下流側に向かって、手前側を前(正面)、奥側を後(背面)と表すこととする。
基台20は、略平板状の基台底板21と、その上面に取り付けられた基台箱体22とを有している。対をなす枢軸31、32のうち片側(図2、図3における右側)2個の弾性ローラ33を支持する枢軸31は、固定枢軸として、基台箱体22内の定位置に固定された図示しない固定軸受により保持されている。また、対をなす枢軸のうち他側(同、左側)2個の弾性ローラ33を支持する枢軸32は、可動枢軸として、基台箱体22内に組み込まれた図示しない可動軸受により保持されている。可動軸受は、基台箱体22の左側面に突設された調整摘み34を操作することにより左右方向に移動する。これにより、固定枢軸31と可動枢軸32との間隔が、ケーブルCの外径に合わせて調整される。
基台箱体22内には、図示しないギヤ、チェーン等の駆動手段が組み込まれるとともに、基台箱体22の後側には電動機23が取り付けられている。これらの駆動力により、固定枢軸31と可動枢軸32とが常に同期して互いに反対向きに回転し、弾性ローラ33の間に挟み込んだケーブルCを線長方向に送り出す。ケーブルCは、正方向(ケーブルCを繰り出す向き)だけでなく、逆方向(ケーブルCを引き戻す向き)にも送り出すことができる。
弾性ローラ33は、図示しない筒軸体に中空弾性体を嵌着し、その天極および底極を取付具35、36で封着するなどして略球状に形成したものである。中空弾性体の周面には、ケーブルCの把持力を高めるために複数個の凹凸37が形成されている。また、天極の取付具35には空気注入用のバルブ38が設けられている。
弾性ローラ33の手前(図3における下側、図4における右側)には、弾性ローラ33の間に送り込まれるケーブルCの下面を支承する受けローラ41と、ケーブルCの上面を押さえる押えローラ51とが設置されている。また、弾性ローラ33の後方には、弾性ローラ33の間から送り出されるケーブルCの下面を支承するケーブル案内ローラ24が2個、設置されている。後方2個のケーブル案内ローラ24は、前述の特許文献3、4に記載されたケーブル案内ローラと同様に細長い円筒状をなし、その軸心を水平に、かつケーブルCの線長方向と直交させ、ケーブルCの下面を支える適当な高さにセットされて基台底板21上に取り付けられている。
本発明の要部は、弾性ローラ33の手前に設置された受けローラ41および押えローラ51にあり、以下、これらについて詳述する。図5は、受けローラ41および押えローラ51と、その支持部材の要部を右上側から見た斜視図である。
受けローラ41および押えローラ51の周面形状は、いずれも円筒形ではなく、正面視略半円形をなしている。ここで、「正面視略半円形」とは、ローラ41、51を正面から見たときの輪郭線が、ローラ41、51の軸長の2等分面を挟んで左右対称な弧形であり、中間付近の曲率半径と両端付近の曲率半径との比がおおむね0.9〜1.1の範囲に納まる程度を目安とする。
受けローラ41および押えローラ51は、それぞれの軸心を水平に、かつケーブルCの線長方向と直交させた姿勢で、受けローラ41よりも押えローラ51が下流側(後方)かつ高位置になるように、それぞれの支軸42、52を支持部材により保持されて基台20上に配置されている。したがって、図2に示すように、正面側からケーブルCの送出方向を見ると、受けローラ41と押えローラ51との間に略円形のケーブル案内スペースが形成されることとなる。
受けローラ41および押えローラ51を保持する支持部材は、基台箱体22の手前に設けられた左右一対の門柱部25を利用して取り付けられている。門柱部25は、縦長の直方体状をなす部材で、基台底板21の前側張り出し部分に立設されている。
受けローラ41の支持部材は、両門柱部25の正面に取り付けられた受けローラ支持板43と、受けローラ支持板43に昇降自在に取り付けられた左右一対の受けローラ支持ブラケット44とによって構成される。受けローラ支持板43は、正面視矩形の平坦な板材で、左右の門柱部25にわたるようにして、両門柱部25の正面に添着されている。受けローラ支持ブラケット44は、上面視L字形の部材を2個結合して上面視T字形に形成された部材で、受けローラ支持板43の正面に重ねられる昇降部441と、昇降部441に直交して前方斜め上方にせり出す腕部442とを有している。
受けローラ支持ブラケット44の昇降部441には、縦長の調整孔443が形成され、この調整孔443に挿通されたクランプねじ45が受けローラ支持板43に締着されている。このクランプねじ45を緩めると、受けローラ支持ブラケット44の高さを変えることができ、所望の位置でクランプねじ45を締めると受けローラ支持ブラケット44の高さが固定される。この高さ調整作業を容易にするため、受けローラ支持板43および昇降部441の下縁近傍には、両者の重なり位置とケーブルCの呼び径とを対応付ける目盛46が表示されている。また、受けローラ支持板43の正面には、受けローラ支持ブラケット44の昇降部441の側縁に摺接して受けローラ支持ブラケット44を真っ直ぐに昇降させるためのガイドレール431が取り付けられている。
受けローラ41の支軸42は、左右の受けローラ支持ブラケット44の腕部442の間にわたるようにして、腕部442の前端近傍に取り付けられ、この支軸42に受けローラ41がベアリングを介して回転自在に挿装されている。受けローラ41の支軸42は、受けローラ41自体の軸長よりもいくらか長く形成されており、受けローラ41はその支軸42に沿って左右方向にも移動することができる。
押えローラ51の支持部材は、両門柱部25の側面にそれぞれ取り付けられた左右一対の押えローラ支持板53と、各押えローラ支持板53に昇降自在に取り付けられた左右一対の押えローラ支持ブラケット54R、54Lと、両押えローラ支持ブラケット54R、54Lの上部にそれぞれ連結される左右一対の押えローラ軸受け板57R、57Lと、を含んで構成される。押えローラ支持板53は、略矩形の平坦な板材で、両門柱部25の外側面にそれぞれ添着されている。
左側の押えローラ支持ブラケット54Lは、左側の押えローラ支持板53の左外側面に重ねられて縦長に延びる昇降板541と、昇降板541の上端からケーブルC側に突出する2枚のヒンジ受け片542とを有している。昇降板541には、縦長の調整孔543が形成され、この調整孔543に挿通されたクランプねじ55が押えローラ支持板53に締着されている。このクランプねじ55を緩めると、押えローラ支持ブラケット54Lの高さを変えることができ、所望の位置でクランプねじ55を締めると押えローラ支持ブラケット54Lの高さが固定される。この高さ調整作業を容易にするため、押えローラ支持板53および昇降板541の下縁近傍には、両者の重なり位置とケーブルCの呼び径とを対応付ける目盛56が表示されている。
2枚のヒンジ受け片542は、前後方向に適宜の間隔を設けて互いに平行に突出し、それらを前後方向に貫通するようにしてヒンジ軸材58が取り付けられている。
左側の押えローラ軸受け板57Lは、略矩形の板体で、その上部に押えローラ51の支軸52の左端が取り付けられている。押えローラ51の支軸52には、押えローラ51がベアリングを介して回転自在に挿装されている。押えローラ51の支軸52は、受けローラ41の支軸42と同様に、押えローラ51自体の軸長よりもいくらか長く形成されており、押えローラ51はその支軸52に沿って左右方向にも移動することができる。
押えローラ軸受け板57Lの下部外側面にはヒンジアーム571が突設されて、このヒンジアーム571が左側の押えローラ支持ブラケット54Lのヒンジ受け片542の間に挟み込まれ、ヒンジ軸材58を介して回動自在に連結されている。
右側の押えローラ支持ブラケット54Rは、右側の押えローラ支持板53の右外側面に重ねられて縦長に延びる昇降板541と、昇降板541の上端からケーブルC側に突出する2枚の開閉操作片544とを有している。昇降板541には、縦長の調整孔543が形成され、この調整孔543に挿通されたクランプねじ55が押えローラ支持板53に締着されている。このクランプねじ55を緩めると、押えローラ支持ブラケット54Rの高さを変えることができ、所望の位置でクランプねじ55を締めると押えローラ支持ブラケット54Rの高さが固定される。この高さ調整作業を容易にするため、押えローラ支持板53および昇降板541の下縁近傍には、両者の重なり位置とケーブルCの呼び径とを対応付ける目盛56が表示されている。
2枚の開閉操作片544は、前後方向に適宜の間隔を設けて互いに平行に突出し、それらを前後方向に貫通するようにしてロックピン59が挿脱自在に取り付けられている。
右側の押えローラ軸受け板57Rは、略矩形の板体で、その上部に押えローラ51の支軸52の右端が取り付けられている。押えローラ軸受け板57Rの下部外側面には、開閉アーム572が突設されている。この開閉アーム572が昇降板541の開閉操作片544の間に挟み込まれ、それらの重なり部分にロックピン59が閂状に挿し込まれることにより、右側の押えローラ軸受け板57Rが開閉操作片544に連結される。ロックピン59を手前に抜き取ると、開閉アーム572が自由になって、右側の押えローラ軸受け板57R、押えローラ51およびその支軸52が、左側の押えローラ支持ブラケット54Lに取り付けられたヒンジ軸材58を中心にして、図2に示す姿勢から図6に示す姿勢までの間で回動可能になる。
このような支持部材を介して弾性ローラ33の手前側に受けローラ41および押えローラ51を設置し、それら両ローラ41、51の間にケーブルCを挟み込むことにより、ケーブルCが一定の高さに保持された状態で弾性ローラ33の間に送り込まれる。特に、受けローラ41よりも押えローラ51のほうが下流側に配置されていることから、弾性ローラ33に挟み込まれる直前の位置で、ケーブルCの浮き上がりが確実に押さえ込まれることとなる。また、受けローラ41および押えローラ51の周面形状がともに正面視略半円形をなしているので、円筒形状のローラに比べて、ケーブルCの横ブレを抑制する効果も大きくなる。
支持部材は、受けローラ41および押えローラ51の高さを個別に調整することができるように構成されているので、ケーブルCの呼び径の大小にかかわらず、ケーブルCの線心位置を弾性ローラ33の高さ方向の適正位置に合わせることができる。また、受けローラ41および押えローラ51がそれぞれの支軸42、52に沿って左右に移動するので、弾性ローラ33の間隔が一方を固定枢軸31、他方を可動枢軸32として片側基準で調整される場合でも、ケーブルCの案内位置を弾性ローラ33の間隔の中心に無理なく誘導することができる。
さらに、例示の支持部材は、押えローラ51の支軸52の右端を支持する右側の押えローラ軸受け板57Rと右側の押えローラ支持ブラケット54Rとがロックピン59の抜き挿しによって着脱でき、左側の押えローラ軸受け板57Lと左側の押えローラ支持ブラケット54Lとを連結するヒンジ軸材58を支点として上方に開閉し得るように構成されているので、受けローラ41と押えローラ51との間にケーブルCを挿装したり取り外したりするのも容易になる。
このように、本発明のケーブル送り出し装置10を利用すれば、呼び径の異なる様々な種類のケーブルCを、常に安定した姿勢で弾性ローラ33の間に送り込むことが可能になり、ケーブル延線作業の施工性および安全性が格段に向上する。
なお、本発明の技術的範囲は、例示した実施の形態によって限定的に解釈されるべきものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて概念的に解釈されるべきものである。したがって、本発明は、四輪駆動型だけでなく、二輪駆動型あるいは六輪以上の弾性ローラ33によって駆動されるケーブル送り出し装置にも適用可能である。また、弾性ローラ33とそれを駆動する枢軸および基台の内部機構、受けローラ41および押えローラ51を保持する支持部材等に関しては、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、細部の構造や左右の位置関係、部材形状等を適宜改変して実施することが可能である。
10 ケーブル送り出し装置
20 基台
21 基台底板
22 基台箱体
25 門柱部
31 固定枢軸
32 可動枢軸
33 弾性ローラ
41 受けローラ
42 受けローラの支軸
43 受けローラ支持板
44 受けローラ支持ブラケット
51 押えローラ
52 押えローラの支軸
53 押えローラ支持板
54L 左側の押えローラ支持ブラケット
54R 右側の押えローラ支持ブラケット
542 ヒンジ受け片
544 開閉操作片
57L 左側の押えローラ軸受け板
57R 右側の押えローラ軸受け板
571 ヒンジアーム
572 開閉アーム
58 ヒンジ軸材
59 ロックピン
C ケーブル

Claims (3)

  1. 基台上に対をなすように立設された枢軸に弾性ローラが高さを揃えて取り付けられ、前記弾性ローラの間に挟み込んだケーブルが前記弾性ローラの回転力で線長方向に送り出されるケーブル送り出し装置において、
    前記弾性ローラの上流側に、ケーブルの下面を支承する受けローラと、ケーブルの上面を押さえる押えローラとが設置され、
    前記受けローラおよび前記押えローラは、ともに正面視略半円形の周面形状を有し、それぞれの軸心を水平に、かつケーブルの線長方向と直交させて、前記受けローラよりも前記押えローラが下流側かつ高位置になるように、高さ調整可能な支持部材を介して前記基台上に保持されたことを特徴とするケーブル送り出し装置。
  2. 請求項1に記載されたケーブル送り出し装置において、
    対をなす前記枢軸の一方は固定枢軸として前記基台の定位置に固定され、他方は可動枢軸として前記固定枢軸との間隔を拡縮しうるように前記基台に取り付けられるとともに、
    前記受けローラおよび前記押えローラは、それぞれの支軸に沿って横移動し得るように保持されたことを特徴とするケーブル送り出し装置。
  3. 請求項1または2に記載されたケーブル送り出し装置において、
    前記押えローラは、一方の軸端近傍が前記支持部材から取り外され、他方の軸端近傍をヒンジ支点として開閉し得るように形成されたことを特徴とするケーブル送り出し装置。
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