JP2018090144A - 乗物用シート - Google Patents

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健太朗 内田
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Abstract

【課題】車載設備に接続されたソケットをシートバックの着座乗員の身体が当接する着座面に対応する背面部に配設するに当たり、着座乗員が違和感を覚えることを抑制してソケットを配設した乗物用シートを提供する。【解決手段】シートバック20の後面をなす背面部の上部にアシストグリップ40が配設される。アシストグリップ40はシートバック20の着座面部とは反対側方向に膨出したベース部41bを有し、ベース部41bはシートバック20のパッド22の背面部側の面との間に第1空間部42eと第2空間部28とを形成する。ベース部41bには、シートバック20が起立状態において、シート前後方向に延びる長尺形状のUSBソケット50がパッド22に当接しないように第1空間部41eと第2空間部28内に配置されて取付けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、乗物用シートに関する。
乗物用シートの後部乗員の利用に供するため、USBソケット等のソケットがシートバックの背面部に設けられている乗物用シートがある。特許文献1には、シートバックの背面の左上端部にUSBソケットが取付けられた車両用シートが開示されている。
特開2016−182905号公報
特許文献1に開示される車両用シートにおいて、USBソケットが取付けられているシートバックの背面の左上端部の着座面側の部分は、乗員が着座したとき乗員の身体が当接しない部分である。したがって、USBソケットのシートバック内部に配設される部分の前後長が長くUSBソケットの前側端部がシートバックの着座面近傍に位置していたとしても着座乗員が違和感を覚えにくい。すなわち、シートバック内部に配設されたUSBソケットの前側端部とシートバックの着座面との間に薄肉のクッション材であるバックパッドが介在しているだけで着座乗員がバックパッドを介してUSBソケットの前側端部の存在を感じることがない。一方、USBソケット等のソケットをシートバックの着座乗員の身体が当接する部分に対応するシートバックの背面部分に配設しようとするとソケットの前端部を薄肉のバックパッドを介して着座乗員が感じて違和感を覚えるおそれがあった。
このような問題に鑑み本発明の課題は、車載設備に接続されたソケットをシートバックの着座乗員の身体が当接する着座面に対応する背面部に配設するに当たり、着座乗員が違和感を覚えることを抑制してソケットを配設した乗物用シートを提供することにある。
本発明の第1発明は、シートバックを有する乗物用シートであって、前記シートバックは、乗員が着座する着座面部と、前記シートバックの後面をなす背面部と、前記シートバックの内部に配されクッション材をなすバックパッドと、を有し、前記背面部に機能部品が配設され、該機能部品は前記着座面部とは反対側方向に前記背面部から膨出した膨出部を有し、該膨出部は前記バックパッドの前記背面部の裏面との間に空間部を形成するように構成され、該膨出部には乗物搭載設備に接続され前記シートバックの起立状態においてシート前後方向に延びる長尺形状のソケットが取付けられ、該ソケットは前記バックパッドに当接しないように前記空間部内に配置されていることを特徴とする。
第1発明によれば、シートバックの後面をなす背面部に配設された機能部品の膨出部に長尺形状のソケットがバックパッドに当接しないように前記空間部内に配置されて取付けられている。これによって、シートバックの着座乗員の身体が当接する着座面部に対応する背面部にソケットを取付ける場合においても着座乗員がバックパッドを介して違和感を覚えることを抑制した乗物用シートを提供することができる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記シートバックが起立状態で、前記ソケットが前記シートバックに取付けられる部位を通り前記シートバックの幅方向に対し垂直に延びる面で切った断面において、前記ソケットの前記空間部内におけるシート前後方向に延びる長さは、前記機能部品を取付けない状態の前記ソケットが前記シートバックに取付けられる部位における前記シートバックのシート前後方向長さの1/2以上の長さであることを特徴とする。
第2発明によれば、ソケットのシート前後方向に延びる長さが、機能部品を取付けない状態におけるシートバックのシート前後方向長さの1/2以上の長さであっても、ソケットが膨出部に取付けられるのでソケットがバックパッドに当接せず、着座乗員がバックパッドを介して違和感を覚えることを抑制できる。
本発明の第3発明は、上記第1発明において、前記シートバックが起立状態で、前記ソケットが前記シートバックに取付けられる部位を通り前記シートバックのシート幅方向に対し垂直に延びる面で切った断面において、前記ソケットのシート前後方向に延びる長さは、前記機能部品を取付けない状態の前記ソケットが前記シートバックに取付けられる部位における前記シートバックの前記背面部の外形線から前記バックパッドの前記背面部側の面までの距離より長いことを特徴とする。
第3発明によれば、ソケットのシート前後方向に延びる長さが、機能部品を取付けない状態におけるシートバックの背面部の外形線からバックパッドの背面部側の面までの距離より長くても、ソケットが膨出部に取付けられるのでソケットがバックパッドに当接せず、着座乗員がバックパッドを介して違和感を覚えることを抑制できる。
本発明の第4発明は、上記第1発明から上記第3発明のいずれかにおいて、前記機能部品は前記シートバックのシート幅方向に延びるアシストグリップを有しており、前記膨出部は前記アシストグリップの下方に一体的に設けられていることを特徴とする。
第4発明によれば、後席乗員の身体支えとして利用可能なアシストグリップは後席乗員が手を伸ばして把持しやすい部位に配設されているので、後席乗員がソケットを利用しやすくすることができる。
本発明の一実施形態の自動車用シートのシートバックにUSBソケットが配設されたアシストグリップが取付けられた状態を斜め後方から見た斜視図である。 上記実施形態の自動車用シートのシートバックにUSBソケットが配設されたアシストグリップが取付けられた状態を後方から見た正面図である。ヘッドレストは省かれている。 上記実施形態の自動車用シートのシートバックにアシストグリップが取付けられた状態を左方から見た側面図である。ヘッドレストは省かれている。 図2のIV−IV矢視線断面図である。 図2のV−V矢視線断面図である。
図1〜図5は、本発明の一実施形態を示す。この実施形態は、自動車用シート1に本発明を適用した例を示す。各図中、矢印により自動車用シート1を自動車に取付けたときの各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。本実施形態の自動車用シート1は、着座部となるシートクッション10と、背凭れとなるシートバック20と、頭部を支持するヘッドレスト30と、シートバック20に取付けられたUSBソケット50が配設されたアシストグリップ40と、を備えている。図1に示す自動車用シート1の状態が、シートクッション10に対してシートバック20が起立した状態であり、特許請求の範囲における「シートバックが起立状態」に相当する。
図1に示すように、シートクッション10とシートバック20とヘッドレスト30は、それぞれ、骨格を成すフレーム11、21、31と、クッション材であるパッド12、22、32と、表皮材である表皮13、23、33と、を備えている。シートクッション10、ヘッドレスト30については、公知の構成のものであるので説明を省略し、シートバック20及びUSBソケット50が配設されたアシストグリップ40について説明していく。ここで、自動車用シート1とアシストグリップ40が、特許請求の範囲の「乗物用シート」と「機能部品」に相当する。また、パッド22が、特許請求の範囲の「バックパッド」に相当する。
図2に示すように、シートバック20のフレーム21は、鉄製で、上下方向に延びる左右一対のサイドフレーム24と、各サイドフレーム24の上端部間を連結するアッパフレーム25と、各サイドフレーム24の下端部間を連結するロアパイプ26と、を備え正面視略矩形状に形成されている。サイドフレーム24は水平面で切った断面がシート内側方向に開口した略U字状のプレス成形部材である。アッパフレーム25は円形断面のパイプを正面視で下方向に開口した略U字状に曲げ加工された部材である。アッパフレーム25の左右のシート内側コーナ部には、左右一対のコーナパネル27が取付けられている。コーナパネル27は、後述するアシストグリップ40をシートバック20に対して固定するための部材である。コーナパネル27の下部には、アシストグリップ40を固定するための横断面が円形の係止ワイヤ27aが取付けられている。フレーム21には、そのほかに、ヘッドレスト30を取付けるためのヘッドレストブラケットやヘッドレストブラケットを固定するための部材、さらにパッド22を支持するためのワイヤ等が取付けられているが図示及び説明を省略する。
図2及び図5に示すように、左右のコーナパネル27は左右方向(シート幅方向)のシートセンターにおけるシートバック20の着座面に垂直な面に関して対称な形状をしたプレス成形部材であるので、代表として右側のコーナパネル27について説明する。コーナパネル27は、後方から見て略矩形状をしており、左上端部にアッパフレーム25の上部パイプの後面に溶接固定するための上ブラケット27bと、下右端部にアッパフレーム25の側部パイプの後面に溶接固定するための下ブラケット27cと、を有している。また、コーナパネル27は、左側の上下方向中央部やや下に後下方に向けて突出した取付平面部27dを有し、取付平面部27dには上側にボルト孔27d1が設けられ、下側に位置決め孔27d2が設けられている。取付平面部27dの前面側にはボルト孔27d1に対応してボルト43を締結するためのナット44が溶接によって連結されている。ボルト孔27d1及び位置決め孔27d2は、アシストグリップ40をコーナパネル27に取付けるためのものである。係止ワイヤ27aは、ワイヤを後方から見て略U字状に形成した部材で、コーナパネル27の下側に溶接で固定されている。
図2〜図5に示すように、アシストグリップ40は樹脂製の成形部品であり、アウターカバー41と、インナーカバー42と、を有する。アウターカバー41は、樹脂のインジェクション成形品であり、例えばポリプロピレン樹脂等により形成されている。アウターカバー41は、左右両端部において左右方向の断面が前方に向けて開口した略U字状で後方に向けて湾曲しながら上下方向に延びる左右一対の柱状部41aを有する。また、アウターカバー41は、左右一対の柱状部41aの内側壁同士を上下方向中央部から下部にかけて連結する上下方向の断面が前方に向けて開口した略U字状のベース部41bを有する。さらに、アウターカバー41は、左右一対の柱状部41aの上端部同士を連結するグリップ後面部41cを有する。ベース部41bに対してグリップ後面部41cは、後方に離隔してその間に開口部41dが形成されている。
図5に示すように、左右の柱状部41aの上下方向略中央部には、前上方に向かって延びる略直方体状の突出部41a1が設けられている。突出部41a1の前面部41a11の中央にはボルト孔41a111が設けられるとともに、突出部41a1の上下左右の面である側面部41a12が柱状部41aの一般面部と連結される部分には段部41a121が形成されている。段部41a121に4周を囲われた部分は開口しており、この段部41a121に蓋41a2の外周部が嵌め込まれたとき、蓋41a2の外表面は柱状部41aの一般面部と面一になる。蓋41a2の左右端部には、係止部(図示せず)が設けられ、蓋41a2の外周部が段部41a121に嵌め込まれたとき、係止部が左右の側面部41a12の段部41a121近傍に設けられた係止孔(図示せず)に係合して蓋41a2がアウターカバー41に取付けられる。蓋41a2は、アウターカバー41と同樹脂材料で同色に形成されている。ボルト孔41a111は、アウターカバー41をシートバック20のフレーム21に取付けるためのボルトを通す孔である。左右の柱状部41aの下部前面には、前上方に向かって面に対して垂直に延びる板状の係止部41a3が立設されている。係止部41a3の下部には前下方に向かって開口する略U字状の係止孔41a31が形成され、係止孔41a31の開口部近傍には突起部41a32が形成されている。係止孔41a31は、アウターカバー41をシートバック20のフレーム21の係止ワイヤ27aに係止するためのものである。また、突起部41a32は係止ワイヤ27aに係止部41a3を係止させたとき係止ワイヤ27aが係止孔41a31から外れにくくするためのものである。
ベース部41bは、図2及び図4に示すように、その左右端部が左右の柱状部41aのシート内側の壁部に連結されている。そして、アウターカバー41がシートバック20に取付けられたとき、シートバック20との間に形成される第1空間部41eが左右の柱状部41aとベース部41bにおいて連続して一体に形成される。シートバック20の背面部の表皮23とパッド22の背面部との間には第2空間部28が形成されており、第1空間部41eと第2空間部28は表皮23に設けられた後述するUSBソケット50を通す表皮孔23aを介して連結されている。ベース部41bは、上下方向の略中央付近である中央部41b1が第1空間部41eの前後長を最大とするように後方に向かって膨出した形状に形成されている。換言すると、ベース部41bは、シートバック20の着座面部とは反対側方向に膨出した形状で、アシストグリップ40の下方に一体的に形成されている。中央部41b1の左側には、前後方向(シート前後方向)に貫通する後方から見て矩形状のソケット孔41b11が設けられている。ソケット孔41b11には、USBソケット50が左右に2つ並んで挿入され取付けられている。シートバック20に対しアシストグリップ40を取付けたとき、ベース部41bのソケット孔41b11が設けられている部位は、シートバック20に着座した乗員の身体が当接する着座面部に対応するシートバック20の背面部に該当する。
図4に示すように、USBソケット50は、前後方向に延びる直方体状の本体部51と、本体部51のUSB差込口側である後端部側に嵌め込まれた枠体部52と、を有する。本体部51のUSB差込口側の反対側である前端部側には、図示しない充電器等の乗物搭載設備に接続されたケーブル53が配設されている。枠体部52は、角筒状でその内筒部分が本体部51の後端部側に嵌合し、その外筒部分がソケット孔41b11の周縁部に嵌合する筒状部52aと、筒状部52aの後端部側開口を開閉可能とする蓋部52bと、を有する。蓋部52bは、筒状部52aの上後端部において、左右方向に延びて配設された回動軸52cを中心に上下に回動して筒状部52aの後端部側開口を閉じた状態と開いた状態とを採ることができるように構成されている。USBソケット50は、枠体部52を仮にシートバック20の背面部の表皮23の位置に取付けた場合、本体部51の前端部側がパッド22の背面部に当接する大きさとされている。また、USBソケット50のベース部41bより前側部分の前後方向に延びる長さL1は、図4においてUSBソケット50が取付けられる部位におけるシートバック20の前後方向長さL2の1/2より大きく設定されている。ここで、ベース部41bとUSBソケット50が、特許請求の範囲の「膨出部」と「ソケット」に相当する。また、第1空間部41eと第2空間部28を合わせたものが、特許請求の範囲の「空間部」に相当する。
グリップ後面部41cは、図2、図4及び図5に示すように、その左右端部が左右の柱状部41aの上端部に連結されるとともに、アウターカバー41の全幅にわたって左右方向に延びて形成されている。グリップ後面部41cは、その左右端部が左右の柱状部41aの上方への延長形状として形成され、左右端部間は、図4に示すように上下方向の断面が前上方に向かって開口した略U字状に形成されている。グリップ後面部41cには、インナーカバー42をビスで固定するための複数のビス締付け座部(図示せず)が配設されている。
図2〜図5に示すように、インナーカバー42は、アウターカバー41に対して、アウターカバー41の上部前側のグリップ後面部41c前面と左右の柱状部41aの上部前面に対向して配設される樹脂のインジェクション成形品である。インナーカバー42において、アウターカバー41の上部前側のグリップ後面部41c前面に対向する部分が、グリップ前面部42bで、アウターカバー41の左右の柱状部41aの上部前面に対向対向する部分が、インナーカバー柱状部42aである。インナーカバー42は、本体部42Aが例えばガラス繊維入りポリアミド樹脂製であり、本体部42Aの外観に露出する部分の表面には表面部42Bとして例えばサーモプラスチックエラストマー(TPO)樹脂が2色成形されている。表面部42BにTPO樹脂が2色成形されているのは、手が触れたときの触感を向上させるためである。図5に示すように、インナーカバー柱状部42aの下部、すなわち本体部42Aの左右端部下には前下方に延びる延設部42a1が設けられ、延設部42a1の上下方向略中央部にはボルト孔42a11が設けられ、延設部42a1の下端部には位置決めピン部42a12が前上方に向かって延びるように配設されている。ボルト孔42a11の外周には、その前後面ともリング状のスペーサ部42a13が設けられている。グリップ前面部42bの本体部42Aには、インナーカバー42をグリップ後面部41cにビスで固定するための複数のビス孔(図示せず)がグリップ後面部41cのビス締付け座部に対応して配設されている。また、本体部42Aには、後述する表示パネル42Cを位置決めして取付けるための複数の位置決め孔(図示せず)が配設されている。
図4及び図5に示すように、表示パネル42Cはグリップ前面部42bの本体部42A前面側に取付けられている。表示パネル42Cは、このアシストグリップ40がユニバーサルデザインに合致するものであることを示すとともに、乗員が乗降時に使用するグリップの位置を明示するためのものである。表示パネル42Cは、アシストグリップ40の他の部分が黒色であるとき、表示機能を十分果たすように目立ちやすい色、例えば黄色に着色されたポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂で形成されている。PBT樹脂を採用したのは、手に触れやすい部位であるため柔らかい感触とすることを企図したものである。表示パネル42C後面には、グリップ前面部42bの本体部42Aの位置決め孔に対応する位置に複数の突起部(図示せず)が配設されている。
アシストグリップ40をシートバック20に対して固定する手順について説明する。まず、アウターカバー41に対してUSBソケット50を2つ取付ける。具体的には、アウターカバー41のソケット孔41b11に対してUSBソケット50を左右に並べて本体部51から挿入し、ソケット孔41b11の周縁部に枠体部52の外筒部分を嵌合させる。次に、アウターカバー41に対してインナーカバー42を取付ける。具体的には、アウターカバー41のグリップ後面部41cのビス締付け座部のビス締め孔と、インナーカバー42のビス孔と、を一致させてビス締めにより固定する。このとき、アウターカバー41のボルト孔41a111にインナーカバー42のボルト孔42a11外周のスペーサ部42a13が挿入されてアウターカバー41に対するインナーカバー42の位置決めがより確実になされる。次に、インナーカバー42のグリップ前面部42bの本体部42Aの位置決め孔に、表示パネル42Cの突起部を挿入して位置決めした状態でグリップ前面部42bの本体部42Aに対し表示パネル42Cを接着により固定する。次に、アウターカバー41の係止部41a3の係止孔41a31をコーナパネル27の係止ワイヤ27aに係止させた状態で、アウターカバー41のボルト孔41a111と、インナーカバー42のボルト孔42a11と、コーナパネル27のボルト孔27d1と、を一致させてボルト43及びナット44で締結固定する。具体的には、アウターカバー41のボルト孔41a111とインナーカバー42のボルト孔42a11とは既にボルト孔41a111とスペーサ部42a13の嵌合により一体化されているので、インナーカバー42の位置決めピン部42a12をコーナパネル27の位置決め孔27d2に挿入してボルト孔41a111及びボルト孔42a11と、ボルト孔27d1と、の一致化を行う。これによって、アシストグリップ40はアウターカバー41及びインナーカバー42の前端部をシートバック20に対し、パッド22及び表皮23を変形させながら食い込ませて隙なく取付けられる。最後に、アウターカバー41の突出部41a1の段部41a121に蓋41a2を嵌め込んで固定する。
以上のように構成される実施形態は、以下のような作用効果を奏する。シートバック20の後面をなす背面部の上部に配設されたアシストグリップ40のベース部41bにUSBソケット50がパッド22に当接しないように第1空間部41eと第2空間部28内に配置されて取付けられている。これによって、シートバック20の着座乗員の身体が当接する着座面部に対応する背面部の上部に長尺形状のUSBソケット50を取付ける場合においても着座乗員がパッド22を介して違和感を覚えることを抑制することができる。
また、USBソケット50の第1空間部41eと第2空間部28内において前後方向に延びる長さが、アシストグリップ40を取付けない状態におけるシートバック20の前後方向長さの1/2以上であっても、USBソケット50がパッド22に当接せず、着座乗員がパッド22を介して違和感を覚えることを抑制できる。また、USBソケット50の第1空間部41eと第2空間部28内において前後方向に延びる長さが、アシストグリップ40を取付けない状態におけるシートバック20の背面部の外形線からパッド22背面部側の面までの距離より長くても、着座乗員がパッド22を介して違和感を覚えることを抑制できる。
さらに、後席乗員の身体支えとして利用可能なアシストグリップ40は後席乗員が手を伸ばして把持しやすい部位に配設されているので、後席乗員がUSBソケット50を利用しやすくすることができる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態においては、機能部品としてアシストグリップ40にUSBソケット50を取付けたが、これに限らず、ポケットやディスプレイ装置等の機能部品であってもよい。
2.上記実施形態においては、シートバック20のパッド22は、モールド成形したままの状態で使用したが、これに限らず、モールド成形後に背面部のUSBソケット50に対応する部分を削り加工したものであってもよい。
3.上記実施形態においては、ソケットとしてUSBソケット50を採用したが、これに限らず、各種電気配線のソケットであってもよい。
4.上記実施形態においては、本発明を自動車のシートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載のシートに適用しても良い。
1 自動車用シート(乗物用シート)
10 シートクッション
20 シートバック
22 パッド(バックパッド)
23 表皮
23a 表皮孔
28 第2空間部(空間部)
40 アシストグリップ(機能部品)
41 アウターカバー
41b ベース部(膨出部)
41b1 中央部
41e 第1空間部(空間部)
42 インナーカバー
50 USBソケット(ソケット)
53 ケーブル

Claims (4)

  1. シートバックを有する乗物用シートであって、
    前記シートバックは、乗員が着座する着座面部と、前記シートバックの後面をなす背面部と、前記シートバックの内部に配されクッション材をなすバックパッドと、を有し、
    前記背面部に機能部品が配設され、
    該機能部品は前記着座面部とは反対側方向に前記背面部から膨出した膨出部を有し、
    該膨出部は前記バックパッドの前記背面部の裏面との間に空間部を形成するように構成され、
    該膨出部には乗物搭載設備に接続され前記シートバックの起立状態においてシート前後方向に延びる長尺形状のソケットが取付けられ、
    該ソケットは前記バックパッドに当接しないように前記空間部内に配置されている乗物用シート。
  2. 請求項1において、前記シートバックが起立状態で、前記ソケットが前記シートバックに取付けられる部位を通り前記シートバックのシート幅方向に対し垂直に延びる面で切った断面において、
    前記ソケットの前記空間部内におけるシート前後方向に延びる長さは、前記機能部品を取付けない状態の前記ソケットが前記シートバックに取付けられる部位における前記シートバックのシート前後方向長さの1/2以上の長さである乗物用シート。
  3. 請求項1において、前記シートバックが起立状態で、前記ソケットが前記シートバックに取付けられる部位を通り前記シートバックのシート幅方向に対し垂直に延びる面で切った断面において、
    前記ソケットのシート前後方向に延びる長さは、前記機能部品を取付けない状態の前記ソケットが前記シートバックに取付けられる部位における前記シートバックの前記背面部の外形線から前記バックパッドの前記背面部側の面までの距離より長い乗物用シート。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記機能部品は前記シートバックのシート幅方向に延びるアシストグリップを有しており、前記膨出部は前記アシストグリップの下方に一体的に設けられている乗物用シート。





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