JP2013220781A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】乗員が車内でプラグアイテムを扱う際の使い勝手を向上させることができる車両用シートを得る。
【解決手段】車両用シート10は、乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッション12と、乗員の上体を支持するシートバック14と、乗員の頭部を支持するヘッドレスト16と、を備えている。また、車両用シート10は、アームレスト18と、コンソールボックス20と、を備えている。このシートクッション12、シートバック14、ヘッドレスト16、アームレスト18及びコンソールボックス20によってシート本体が構成されている。さらに、シートバック14には、プラグアイテムが差込まれるソケット22が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は車両用シートに関する。
従来、車両用シガレットマルチステー等のプラグアイテムをセンタクラスタに設けられたソケット(シガレットライター差込口)に挿入することによって、乗員がこのようなプラグアイテムを車内で使用することを可能とした構成が知られている(下記特許文献1参照)。
特開平7−25280号公報
しかしながら、乗員が多種多様なプラグアイテムを車内で扱う際の使い勝手を向上させるという点においては、更なる改善が望まれている。
本発明は上記事実を考慮し、乗員が車内でプラグアイテムを扱う際の使い勝手を向上させることができる車両用シートを得ることが目的である。
請求項1記載の本発明に係る車両用シートは、乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッションと、乗員の上体を支持するシートバックと、を含んで構成されたシート本体と、前記シート本体に設けられ、プラグアイテムのプラグが差込まれるソケットと、を備えている。
請求項1記載の本発明では、プラグアイテムのプラグが差込まれるソケットがシート本体に設けられている。換言すると、ソケットが車両用シートに着座した乗員の近くに設けられている。そのため、車両用シートに着座した乗員が、プラグアイテムのプラグをシート本体に設けられたソケットに接続することによって、車内でプラグアイテムを扱うことが可能となる。
請求項2記載の本発明に係る車両用シートは、請求項1記載の車両用シートにおいて、前記ソケットが前記シートバックの背面部に設けられている。
請求項2記載の本発明では、プラグアイテムが差込まれるソケットがシートバックの背面部に設けられている。そのため、このシートの後方側においてプラグアイテムを扱うことが可能となる。特に、このシートの後方側に設けられたシートに着座した乗員がプラグアイテムを扱う際の利便性が向上する。
請求項3記載の本発明に係る車両用シートは、請求項1又は請求項2記載の車両用シートにおいて、前記ソケットには、前記プラグが係止されることにより前記プラグアイテムが該ソケットから抜け出す方向へ移動することを規制する抜け止め部及び前記プラグが係止されることにより前記プラグアイテムが該ソケットを軸中心として回転することを規制する回り止め部の少なくとも一方が設けられている。
請求項3記載の本発明では、上記の抜け止め部及び回り止め部の少なくとも一方が設けられている。そのため、抜け止め部が設けられている場合にあっては、ソケットに差込まれたプラグがこの抜け止め部に係止されることによって、プラグアイテムがソケットから抜け出す方向へ移動することが規制される。また、回り止め部が設けられている場合にあっては、ソケットに差込まれたプラグがこの回り止め部に係止されることによって、プラグアイテムがソケットを軸中心として回転することが規制される。
請求項4記載の本発明に係る車両用シートは、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車両用シートにおいて、前記ソケットには、前記プラグアイテムに設けられた解除装置が操作されることによって前記プラグアイテムの該ソケットへの固定状態を解除する固定部が設けられている。
請求項4記載の本発明では、プラグアイテムをソケットに固定する固定部が設けられていると共に、プラグアイテム側に設けられた解除装置を操作することによってプラグアイテムのソケットへの固定状態が解除されるようになっている。換言すると、プラグアイテム側に設けられた解除装置を操作しなければ、プラグアイテムのソケットへの固定状態を解除することができないように構成されている。そのため、本発明では、プラグアイテムのソケットへの固定が安定する。
請求項1記載の本発明に係る車両用シートは、乗員が車内でプラグアイテムを扱う際の使い勝手を向上させることができる、という優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る車両用シートは、乗員が車内でプラグアイテムを扱う際の使い勝手をより一層向上させることができる、という優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係る車両用シートは、プラグアイテムがソケットから外れること及びプラグアイテムがソケットを軸中心として回転することを抑制することができる、という優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係る車両用シートは、プラグアイテムをソケットへ安定した状態で固定することができる、という優れた効果を有する。
(A)は本実施形態に係る車両用シートをシート斜め後方側から見た斜視図であり、(B)はテーブルが(A)に記載された車両用シートに取付けられた状態を示す斜視図である。 ソケットが取付けられたシートバックフレームを示す拡大斜視図である。 (A)はソケットを示す断面図であり、(B)はソケットに設けられた抜け止め溝を拡大して示す拡大断面図である。 (A)はテーブルを示す斜視図であり、(B)はテーブルに設けられたLEDコントローラを拡大して示す拡大斜視図であり、(C)はテーブルに設けられたUSB端子を拡大して示す拡大斜視図であり、(D)は(A)に記載されたテーブルを4D−4D線に沿って切断した断面を拡大して示す拡大斜視図である。 (A)はグリップを示す斜視図であり、(B)はグリップがソケットに挿入された状態を示す図4(D)に相当する拡大断面図であり、(C)はグリップに設けられた固定ピンがソケットに設けられた固定穴に嵌合した状態を示す図4(D)に相当する拡大断面図である。 (A)はソケット単体を示す斜視図であり、(B)は(A)に示されたソケットを6B−6B線に沿って切断した断面を示す断面図である。 (A)は照明装置を示す斜視図であり、(B)は照明装置をプラグ部側から見た斜視図であり、(C)は照明装置をプラグ部側から見た平面図である。 (A)はホットプレート付きカップホルダを示す斜視図であり、(B)はコンビニフックを示す斜視図である。 (A)〜(C)はソケットの設置のバリエーションを示す車両用シートの斜視図である。
図1〜図4を用いて、本発明の実施形態に係る車両用シートについて説明する。なお、以下の説明において前後左右上下の方向を用いて説明するときは、車両用シートに着座した乗員から見た前後左右上下の方向を示すものとし、また各図に適宜示す矢印FRは前方向、矢印UPは上方向、矢印RHは右方向、矢印LHは左方向をそれぞれ示すものとする。また、矢印FRの方向は車両及びシート前方向と一致しており、矢印UPの方向は車両及びシート上方向と一致しており、矢印RH及び矢印LHの方向は車幅及びシート幅方向と一致している。
図1(A)に示されるように、本実施形態に係る車両用シート10は、キャビンの右側前方に配置された運転席とされている。具体的には、車両用シート10は、乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッション12と、乗員の上体を支持するシートバック14と、乗員の頭部を支持するヘッドレスト16と、を備えている。また、車両用シート10は、アームレスト18と、コンソールボックス20と、を備えている。このシートクッション12、シートバック14、ヘッドレスト16、アームレスト18及びコンソールボックス20によってシート本体が構成されている。さらに、車両用シート10は、プラグアイテムのプラグが差込まれるソケット22を備えている。図1(B)に示されるように、このソケット22にプラグアイテムとしてのテーブル24等のプラグが差込まれることによって、乗員が車内でプラグアイテムを扱うことが可能となっている。以下、先ずシート本体を構成するシートクッション12、シートバック14、ヘッドレスト16、アームレスト18及びコンソールボックス20について説明し、次いでソケット22について説明し、最後にテーブル24について説明する。
(シート本体)
図1(A)に示されるように、シートクッション12は、このシートクッション12の骨格を形成する図示しないシートクッションフレームと、このシートクッションフレームをシート上方側から被うように取付けられたシートクッションパッド26と、を備えている。具体的には、シートクッションフレームは一対のサイドフレームを備えており、後述するシートバックフレーム30(図2参照)の下端部がこのサイドフレームの後端部に傾倒可能に接続されている。また、シートクッションパッド26は、ウレタンフォームを用いて形成されていると共に、シートクッション12のクッション層を構成している。さらに、このシートクッションパッド26は、布材やレザー等を用いて形成された表皮材28に被われている。
シートバック14は、シートバック14の骨格を形成するシートバックフレーム30(図2参照)と、このシートバックフレーム30を被うように取付けられたシートバックパッド32と、を備えている。具体的には、図2に示されるように、シートバックフレーム30は、一例として中空パイプの鋼材に曲げ加工等がなされることにより形成されており、シート幅方向に延材する第1骨格部34と、第1骨格部34のシート幅方向右側及び左側の端部からそれぞれシート下方側に向けて屈曲して延在する第2骨格部(図示省略)及び第3骨格部38と、を備えている。また、第2骨格部及び第3骨格部38の下端部は図示しないシートクッションフレームに接続される接続部とされている。さらに、第1骨格部34のシート幅方向右側及び左側には、それぞれ後述するヘッドレスト16を支持する支持部40が設けられている。また、シートバックフレーム30は、第2骨格部と第3骨格部38とをシート幅方向に繋ぐトップパネル42を備えている。このトップパネル42は、シート幅方向及び上下方向に延びる基壁部44を備えていると共に、基壁部44には後述するソケット22を取付けるための円形の取付開口が形成されている。また、トップパネル42は、基壁部44の両端部からシート前方側に向けて延びるブラケット部46を備えている。さらに、このブラケット部46の先端は第2骨格部及び第3骨格部38に溶接にて接合されている。
また、図1(A)に示されるように、シートバックパッド32は、ウレタンフォームを用いて形成されていると共に、シートバック14のクッション層を構成している。さらに、シートバックパッド32は、上記シートクッションパッド26と同様に、布材やレザー等を用いて形成された表皮材48に被われている。
ヘッドレスト16は、ヘッドレスト本体50と、ヘッドレストステー52と、を備えている。具体的には、ヘッドレスト本体50は、シート幅方向を長手方向として延在し、シート前後方向に扁平とされた樽型形状に形成されている。また、ヘッドレスト本体50は、発泡ウレタンにより形成されたクッション材54が布材やレザー等により形成された表皮材56に被われることにより構成されている。さらに、クッション材54には、ヘッドレストステー52の上端側に固定されるための図示しない固定溝が形成されている。また、ヘッドレストステー52は、一例としてステンレス鋼のパイプ材に曲げ加工が施されることにより形成されており、その形状はシート下方側に開口したU字状とされている。図2に示されるように、このヘッドレストステー52が、シートバックフレーム30に設けられた支持部40の開口に挿通されることによって、ヘッドレスト16がシートバックフレーム30の支持部40に支持されている。
図1(A)に示されるように、アームレスト18は、略箱状に形成されたアームレスト本体58と、略矩形平板状に形成された開閉蓋60と、を含んで構成されている。具体的には、アームレスト本体58は、シート上方側に向けて開口するように形成された凹部62を備えている。プラグアイテムなどの小物をこの凹部62の内部に収納することが可能となっている。また、アームレスト本体58の基端側はシートバック14の左側に傾倒可能に取付けられている。さらに、開閉蓋60は、凹部62の開口の形状に対応する略矩形平板状に形成されている。この開閉蓋60が蝶番等を解して凹部62の開口縁部に取付けられている。
コンソールボックス20は、上記アームレスト18と同様に、略箱状に形成されたコンソールボックス本体64と、このコンソールボックス本体64に形成された凹部68の開口を開閉する開閉蓋66と、を含んで構成されている。具体的には、コンソールボックス本体64は、シートクッション12の左側に取付けられていると共に、シート上方側に向けて開口するように形成された凹部68を備えている。この凹部68には、上記アームレスト本体58に形成された凹部62と同様にプラグアイテムなどの小物を収納することが可能となっている。また、開閉蓋66は、凹部68の開口の形状に対応する略矩形板状に形成されている。さらに、この開閉蓋66は、蝶番等を解して凹部68の開口縁部に取付けられている。
(ソケット22)
図3(A)に示されるように、ソケット22は、筒状に形成されたソケット本体部72と、このソケット本体部72の径方向外側に向けて延出するように形成されたフランジ部74(図2も参照)と、を備えている。具体的には、ソケット本体部72は、該ソケット本体部72の軸方向一方側に向けて開口されかつ軸方向の他方側が閉止された凹部76を備えている。また、この凹部76の内壁(周壁)には、導電性の材料を用いて形成された筒状の導電板78が一体で設けられている。さらに、導電板78には、該導電板78の周方向に沿ってかつ該導電板78の径方向外側に向けて窪むように形成された抜け止め部としての抜け止め溝80が形成されている。図3(B)に示されるように、この抜け止め溝80に後述するプラグ88のスプリング104が係止されることによって、プラグ88がソケット22から抜け出す方向へ移動することが規制される構成である。また、導電板78は図示しない配線等を介して車両のアースに接続されている。
さらに、図3(A)に示されるように、凹部76の閉止端には、導電性の材料を用いて形成された円形板状の導電板82が設けられている。この導電板82は配線84等を介して車両に搭載されたバッテリーのプラス端子に接続されている。なお、導電板78と導電板82との間は樹脂材料等の絶縁性を有する材料が介在することによって絶縁されている。
図2に示されるように、以上説明したソケット22がトップパネル42の基壁部44の左右それぞれに固定されている。また、この2つのソケット22は、シートバックパッド32及び表皮材48に形成された図示しない開口及びキャップ85等を介してシートバック14の背面部から突出している(プラグアイテムのプラグをシートバック14の後方からソケット22に差し込むことが可能となっている)。
(テーブル24)
図4(A)に示されるように、テーブル24は、矩形板状のテーブル本体86と、このテーブル本体86を支持する支持部96を有するプラグ88と、を備えている。
具体的には、テーブル本体86は、発光体90と、この発光体90の光の照度を調節するための調節部92と、USB端子94と、を備えている。発光体90は、一例としてLEDを光源としていると共に、テーブル本体86の後端及び左右の端に沿って設けられている。この発光体90が発光することによって、テーブル本体86の位置及びテーブル本体86の上に置かれた物を認識することが容易になっている。また、この発光体90が発する光の照度は、図4(B)に示された調節部92を回転(矢印A及び矢印B方向に回転)させることによって調節することが可能となっている。
また、図4(C)に示されるように、本実施形態では、2つのUSB端子94がテーブル本体86の前端部に設けられている。このUSB端子に携帯電話や携帯用音楽プレーヤ等を接続することによって、携帯電話や携帯用音楽プレーヤ等の充電等を行なうことが可能となっている。
図4(A)に示されるように、本実施形態では、2つのプラグ88がテーブル本体86の前端部に並列するように配設されていると共に、このプラグ88はテーブル本体86を支持する支持部96と一体に形成されている。また、図4(D)に示されるように、プラグ88は略円柱状に形成されていると共に、このプラグ88の先端には前述したソケット22に設けられた導電板82に当接する当接部98が設けられている。この当接部98は、導電性の材料を用いて形成されていると共にヒューズ100及び配線102等を介して発光体90及びUSB端子94に接続されている。また、プラグ88の側部には、該プラグ88の周方向外側に向けて突出するように形成されたスプリング104が設けられている。このスプリング104は、プラグ88をソケット22に差込む際に該ソケット22の内径に合わせて弾性変形するように構成されている。さらに、このスプリング104は、配線106等を介して発光体90及びUSB端子94に接続されている。
また、支持部96には、ロックヒンジ108が設けられている。このロックヒンジ108を介してテーブル本体86が支持されることによって、テーブル本体86がシート上下方向に傾倒可能になっている。さらに、このロックヒンジ108によってテーブル本体86を所定の角度に保持することが可能となっている。
図1(B)に示されるように、以上説明したテーブル24のプラグ88がシートバック14の背面部に設けられたソケット22に差込まれることによって、乗員が車内でテーブル24を使用することが可能となる構成である。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図1(A)に示されるように、本実施形態では、ソケット22がシートバック14の背面部に設けられている。そのため、図1(B)に示されるように、車両用シート10の後方側に設けられたシートに着座した乗員は、テーブル24のプラグ88をシートバックの背面部に設けられたソケット22に接続することによって、車内でテーブル24を使用することが可能となる。即ち、本実施形態では、乗員が車内でテーブル24等のプラグアイテムを扱う際の使い勝手を向上させることができる。
また、図4(D)に示されるように、本実施形態では、プラグ88のスプリング104がソケット22に設けられた抜け止め溝80に係止されることによって、プラグ88がソケット22から抜け出す方向へ移動することが規制されている。そのため、車両の振動やテーブル24上に置かれた物の重量等によってテーブル24がシートバック14の背面部から脱落することを抑制することができる。
(ソケットの変形例及び乗降グリップ116)
次に、図5を用いて、ソケットの変形例及びプラグアイテムとしての乗降グリップ116について説明する。なお、上記実施形態と同一の部材及び同一の機能を有する部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
図5(B)に示されるように、本変形例に係るソケット110は、固定部としての固定穴112がソケット本体部114に形成されていることに特徴がある。具体的には、固定穴112は、凹部76の内壁の上側及び下側にそれぞれ設けられていると共に、互いに対向するように配置されている。さらに、この固定穴112は、後述する固定ピン124の形状に対応した円形状に形成されている。以上説明したソケット110が、上記実施形態のソケット22と同位置に設けられている。
図5(A)に示されるように、乗降グリップ116は、シート前方側に向けて開口する略U字状に形成されている。具体的には、乗降グリップ116は、シート幅方向に延びるグリップ部118と、このグリップ部118の両端部からそれぞれ屈曲して延びるプラグ部120と、を備えている。また、図5(B)及び(C)に示されるように、このプラグ部120には、乗降グリップ116をソケット110に固定するための固定装置122が設けられている。この固定装置122は、略円柱状に形成された一対の固定ピン124と、この固定ピン124を動かすクランク機構126と、を主要な要素として構成されている。固定ピン124は、プラグ部120に形成された支持溝128に遊挿されていると共に、クランク機構126が作動することによって、固定ピン124の先端がプラグ部120の径方向外側に突出した状態から突出していない状態にすることが可能となっている。また、固定ピン124は、図示しない付勢手段を用いて該固定ピン124の先端がプラグ部120の径方向外側に突出した状態に付勢されている。図5(C)に示されるように、固定ピン124の先端がプラグ部120の径方向外側に突出すると共に、この固定ピン124がソケット110に設けられた固定穴112に挿入されることによって、乗降グリップ116がソケット110に固定される構成である。また、図5(B)に示されるように、解除装置としてのロック解除ボタン130を操作することによって、固定ピン124の先端がプラグ部120の径方向外側に突出していない状態にすることが可能となっている。その結果、乗降グリップ116のソケット110への固定状態が解除される構成である。
以上説明したように、本変形例に係るソケット110は、乗降グリップ116をソケット110に固定する固定穴112が設けられていると共に、乗降グリップ116側に設けられたロック解除ボタン130を操作することによって乗降グリップ116のソケット110への固定状態が解除されるようになっている。換言すると、乗降グリップ116側に設けられたロック解除ボタン130を操作しなければ、乗降グリップ116のソケット110への固定状態を解除することができないように構成されている。そのため、本変形例に係るソケット110では、乗降グリップ116をソケット110へ安定した状態で固定することができる。
(ソケットの変形例及び照明装置136)
次に、図6及び図7を用いて、ソケットの変形例及びプラグアイテムとしての照明装置136について説明する。なお、上記実施形態等と同一の部材及び同一の機能を有する部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
図6(A)及び(B)に示されるように、本変形例に係るソケット132は、後述する照明装置136のプラグ部138に設けられたスプリング104が係止されることにより、該照明装置136がソケット132を軸中心として回転することを規制する回り止め部としての回り止め溝134が設けられていることに特徴がある。具体的には、回り止め溝134は、凹部76の深さ方向に延びる角溝状に形成されている。さらに、本実施形態では、6つの回り止め溝が、凹部76に内壁の周方向に沿ってかつ等間隔に配置されている。以上説明したソケット132が、上記実施形態のソケット22と同位置に設けられている。
図7(A)に示されるように、照明装置136は、ソケット132(図6参照)に差込まれるプラグ部138と、照明装置本体部140とが一体に構成されている。図7(B)に示されるように、プラグ部138は、略円柱状に形成されていると共に、上記実施形態と同様の構成のスプリング104を備えている。また、図7(C)に示されるように、本実施形態では、3つのスプリング104がプラグ部138の周方向に沿ってかつ等間隔に配置されている。このスプリング104がソケット132に設けられた回り止め溝134(図6(B)参照)に係止されることによって、照明装置136がソケット132を軸中心として回転することが規制される構成である。
また、図7(A)に示されるように、照明装置本体部140は、一例としてLEDを光源とした照明部142を備えている。この照明部142は支持部143に対して回動自在に支持されている。その結果、照明部142を回動させることによってLEDから照射された光の向きを任意の向きに調節することが可能となっている。なお、この照明部142には、ソケット132及びプラグ部138を介して電源が供給されるようになっている。
以上説明した照明装置136のプラグ部138がソケット132に差込まれることによって、車内で照明装置136を使用することが可能となっている。また、本実施形態では、プラグ部138に設けられたスプリング104がソケット132に設けられた回り止め溝134に係止されることによって、照明装置136がソケット132を軸中心として回転することが規制されている。そのため、本実施形態では、照明装置136がソケット132を軸中心として回転することによる光の向きのずれを抑制することができる。
(カップホルダ144及びコンビニフック154)
次に、図8を用いて、プラグアイテムとしてのカップホルダ144及びコンビニフック154について説明する。なお、上記実施形態等と同一の部材及び同一の機能を有する部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
図8(A)に示されるように、カップホルダ144は、スチールやアルミニウム合金等を用いて形成された飲料容器を収容する筒状の収容部146を備えている。この収容部146の上側は開口するように形成されていると共に、収容部146の下側は底壁148によって閉止されている。さらに、この底壁148には、通電されることによって発熱するホットプレート150が設けられている。また、カップホルダ144は、収容部146の径方向外側に向けて突出するように形成されたプラグ部152を備えている。このプラグ部152を介してホットプレート150に電源が供給されるようになっている。なお、このプラグ部152の構成は上記照明装置136のプラグ部138の構成と同一である。
以上説明したカップホルダ144のプラグ部152が上記実施形態等のソケット22,110,132に差込まれることによって、車内でカップホルダ144を使用することができる。また、カップホルダ144はホットプレート150を備えているため、収容部146に収容された飲料容器の内容物を保温することができる。
図8(B)に示されるように、コンビニフック154は、ビニル袋の持ち手部分を係止することが可能とされた溝部156を有する略円柱状の本体部158と、この本体部158の軸方向の一端から突出するように形成されたプラグ部160と、を備えている。なお、このプラグ部160の構成は上記照明装置136のプラグ部138の構成と基本的には同一ではあるが、本プラグ部160は電源を供給するための当接部98を備えていない。
以上説明したコンビニフック154のプラグ部160が上記実施形態等のソケット22,110,132に差込まれることによって、車内でコンビニフック154を使用することができる。
なお、本実施形態では、プラグアイテムとしてのテーブル24、乗降グリップ116、照明装置136、カップホルダ144及びコンビニフック154をソケット22,110,132に接続した例について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、このソケット22,110,132には、様々なプラグアイテムを接続することができる。
また、本実施形態では、ソケット22,110,132をシートバック14の背面部に設けた例について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図9(A)に示されるように、ソケット22,110,132をヘッドレスト16やシートバック14の側部及び上端部に設けても良い。また、図9(A)及び(B)に示されるように、ソケット22,110,132をコンソールボックス20の前端部やアームレスト18の前端部及び後端部に設けても良い。さらに、図9(D)に示されるように、ソケット22,110,132を後席シート162のアームレスト164やこのアームレスト164の収容部166に設けても良い。
さらに、本実施形態では、プラグアイテムがソケットから抜け出す方向へ移動することを規制する抜け止め溝80及びプラグアイテムがソケットを軸中心として回転することを規制する回り止め溝134を設けた例について説明してきたが、本発明はこれに限定されず、ソケットの内部に突起部等を設けることによって、プラグアイテムがソケットから抜け出す方向へ移動すること及びプラグアイテムがソケットを軸中心として回転することを規制した構成としても良い。さらに、抜け止め溝80及び回り止め溝134の両者を備えた構成としても良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 車両用シート
12 シートクッション(シート本体)
14 シートバック(シート本体)
16 ヘッドレスト(シート本体)
18 アームレスト(シート本体)
20 コンソールボックス(シート本体)
22 ソケット
24 テーブル(プラグアイテム)
80 抜け止め溝(抜け止め部)
88 プラグ
110 ソケット
112 固定穴(固定部)
116 乗降グリップ(プラグアイテム)
120 プラグ部(プラグ)
130 ロック解除ボタン(解除装置)
132 ソケット
134 回り止め溝(回り止め部)
136 照明装置(プラグアイテム)
138 プラグ部(プラグ)
144 カップホルダ(プラグアイテム)
152 プラグ部(プラグ)
154 コンビニフック(プラグアイテム)
160 プラグ部(プラグ)
164 アームレスト(シート本体)
166 収容部(シート本体)

Claims (4)

  1. 乗員の臀部及び大腿部を支持するシートクッションと、乗員の上体を支持するシートバックと、を含んで構成されたシート本体と、
    前記シート本体に設けられ、プラグアイテムのプラグが差込まれるソケットと、
    を備えた車両用シート。
  2. 前記ソケットが前記シートバックの背面部に設けられている請求項1記載の車両用シート。
  3. 前記ソケットには、前記プラグが係止されることにより前記プラグアイテムが該ソケットから抜け出す方向へ移動することを規制する抜け止め部及び前記プラグが係止されることにより前記プラグアイテムが該ソケットを軸中心として回転することを規制する回り止め部の少なくとも一方が設けられている請求項1又は請求項2記載の車両用シート。
  4. 前記ソケットには、前記プラグアイテムに設けられた解除装置が操作されることによって前記プラグアイテムの該ソケットへの固定状態を解除する固定部が設けられている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車両用シート。
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