JP2015147494A - コンソールボックス - Google Patents

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鈴木 崇裕
Takahiro Suzuki
崇裕 鈴木
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Abstract

【課題】着座者への使用性を高めることができるアームレストを備えたコンソールボックスを提供すること。
【解決手段】コンソールボックス4には、車室フロアFに設けられるコンソールボックス本体10の上面にアームレスト20が備えられている。アームレスト20は、運転席2および/または助手席3の着座者の肘掛け機能と、車両1の前後方向にスライド可能なスライド機能と備えている。アームレスト20は、車両1の上下方向を軸方向とする軸回りに旋回可能な旋回機能を備えている。
【選択図】図7

Description

本発明は、コンソールボックスに関し、詳しくは、運転席および/または助手席の着座者の肘掛け機能と、車両の前後方向にスライド可能なスライド機能と、を有するアームレストを備えたコンソールボックスに関する。
従来、車両の運転席と助手席との間には、小物入れとしてのコンソールボックスが設けられている。ここで、下記特許文献1には、運転席または助手席の着座者の肘掛け機能と、車両の前後方向にスライド可能なスライド機能とを有するアームレストを備えたコンソールボックスが開示されている。これにより、運転席または助手席の前後位置に合わせてアームレストも前後に位置決めできるため、着座者の体格に合った位置にアームレストを設定できる。したがって、アームレストの使用性を高めることができる。
特開2013−224086号公報
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、例えば、着座者の体格が小柄な場合、車両の前側にアームレストをスライドさせても、着座者の肘がアームレストに届かないことがあった。そのため、アームレストの使用性が悪いことがあった。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、着座者への使用性を高めることができるアームレストを備えたコンソールボックスを提供することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。
請求項1に記載の発明は、車室フロアに設けられるコンソールボックス本体の上面にアームレストが備えられ、アームレストは、運転席および/または助手席の着座者の肘掛け機能と、車両の前後方向にスライド可能なスライド機能と、備えているコンソールボックスであって、アームレストは、車両の上下方向を軸方向とする軸回りに旋回可能な旋回機能を備えていることを特徴とする構成である。
この構成によれば、例えば、運転席の着座者の体格が小柄な場合、車両の前側にアームレストをスライドさせ、さらに、このスライドさせたアームレストを、例えば、外側(運転席の着座者側)に向けて旋回できる。このように旋回できると、従来技術とは異なり、運転席の着座者の体格が小柄な場合でも、この着座者の肘がアームレストに届くため、アームレストの使用性を高める(アームレストの使用性を拡大させる)ことができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコンソールボックスであって、アームレストには、車両の電装品を操作可能な操作ユニットが設けられていることを特徴とする構成である。
この構成によれば、コンソールボックス本体の上面等に操作ユニットを設ける設置スペースを確保する必要がない。したがって、コンソールボックス本体の上面等にドリンクホルダー等を設けることができるため、このコンソールボックス本体の上面等のスペースを有効活用できる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1〜2のいずれかに記載のコンソールボックスであって、操作ユニットは、アームレストの内部に収納した収納状態と、アームレストの内部から引き出した使用可能状態とに進退可能に設けられていることを特徴とする構成である。
この構成によれば、使用しない操作ユニットをアームレストの内部に収納できるため、操作ユニットが設けられていても、アームレストの見栄えを高めることができる。
本発明の実施例に係るコンソールボックスの全体斜視図である。 図1の主要部の分解斜視図である。 図1の縦断面図である。 図1において、運転席側アームレストを前側にスライドさせた状態を示す図である。 図4の縦断面図である。 図4において、運転席側アームレストを外側に旋回させた状態を示す図である。 図6において、操作ユニットを使用可能に切り替えた状態を示すと共に助手席側アームレストを開けた状態を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜7を用いて説明する。なお、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、自動車等の車両1の運転席2と助手席3との間の車室フロアFに組み付けた状態のコンソールボックス4を基準にしたときの上、下、前、後、左、右の方向を示している。
まず、図1〜3を参照して、コンソールボックス4の構成を説明する。このコンソールボックス4は、主として、小物入れとしての収納機能を有するコンソールボックス本体10と、2本のアームレスト20、60(運転席側アームレスト20、助手席側アームレスト60)とから構成されている。以下に、これらコンソールボックス本体10と、2本のアームレスト20、60とを個別に説明していく。
はじめに、コンソールボックス本体10を説明していく。コンソールボックス本体10は、センタークラスター5から運転席2と助手席3との間に設けられる収納機能を有するボックス部材から構成されている。そのため、このコンソールボックス本体10は、その外部が上面の左側(助手席3側)に形成された開口12(図1において、図示しない)を介して内部の収納スペース14(図1〜2において、図示しない)と連通するように形成されている。なお、この開口12は、図1に示すように、通常時、後述する助手席側アームレスト60によって閉ざされた状態となっている。また、このコンソールボックス本体10の上面には、ドリンクホルダー16、18が設けられている。
次に、運転席側アームレスト20を説明する。この運転席側アームレスト20は、運転席2の着座者の肘(いずれも図示しない)を掛けることができる矩形状の肘掛け部材から構成されている。すなわち、この運転席側アームレスト20は、運転席2の着座者の肘掛け機能を備えている。そのため、この運転席側アームレスト20の上面は、運転席2の着座者が、この運転席側アームレスト20に肘を掛けても痛くないように、クッション性を有する部材によって覆われている。
また、この運転席側アームレスト20の内面側には、矩形状のベース22が組み付けられている(図2参照)。このベース22の前側には、車両1の電装品(例えば、ナビゲーションシステム5a、空調装置等)を操作可能な操作ユニット24がベース22の長手方向に沿ってスライド可能に組み付けられている。これにより、運転席側アームレスト20の前側に形成されている切欠20a(図2において、図示しない)を介して操作ユニット24を運転席側アームレスト20の内部から引き出したり運転席側アームレスト20の内部に収納したりできる。
なお、この操作ユニット24の引き出しは、ハートカム(図示しない)による公知のプッシュオープン式となっている。そのため、操作ユニット24を押し込むといった簡単な操作で運転席側アームレスト20の内部から操作ユニット24を引き出すことができる。運転席側アームレスト20は、このように構成されている。このように構成された運転席側アームレスト20は、スライド機能と旋回機能とを有するように、コンソールボックス本体10の上面の右側(運転席2側)に組み付けられている。
ここで、この組み付けについて詳述する。コンソールボックス本体10の上面の右側には、前後方向に沿ってスライド可能なスライダ32を有するスライドレール30が組み付けられている。このように組み付けられていると、運転席側アームレスト20をコンソールボックス本体10に対して前後にスライドさせることができる(図4〜5参照)。この記載が、特許請求の範囲に記載の「スライド機能」に相当する。
このスライダ32には、上下方向を軸方向とする軸回りに旋回可能なロータリーベアリング42を有するベアリングコネクター40が組み付けられている。このロータリーベアリング42は、運転席側アームレスト20のベース22の後側に組み付けられている。このように組み付けられていると、運転席側アームレスト20をコンソールボックス本体10に対して上下方向を軸方向とする軸回りに旋回させることができる(図6参照)。この記載が、特許請求の範囲に記載の「旋回機能」に相当する。
また、ベアリングコネクター40の前側には、前側蛇腹ドア50の後端が組み付けられている。また、これと逆に、ベアリングコネクター40の後側には、後側蛇腹ドア52の前端が組み付けられている。なお、これら前側蛇腹ドア50と後側蛇腹ドア52とは、スライダ32のスライドに伴ってスライドするように、コンソールボックス本体10の内部の前後に形成されたガイド10a、10bに沿ってスライド可能に組み付けられている。
また、操作ユニット24と車両1に設けられているECU(図示しない)とは、ワイヤーハーネスWを介して電気的に接続されている。このワイヤーハーネスWは、図3、5から明らかなように、ベース22と、ベアリングコネクター40と、ロータリーベアリング42と、後側蛇腹ドア52と、コンソールボックス本体10とを介して操作ユニット24とECUとの間を配索されている。
このとき、ワイヤーハーネスWは、ベアリングコネクター40と、ロータリーベアリング42との各回転軸軸40a、42aに挿し込まれた状態で配索されている。そのため、運転席側アームレスト20がコンソールボックス本体10に対して旋回しても、この旋回に対してワイヤーハーネスWもスムーズに追従させることができる。また、このとき、ワイヤーハーネスWは、後側蛇腹ドア52にインサートされた状態で配索されている。
そのため、運転席側アームレスト20がコンソールボックス本体10に対して前後にスライドしても、このスライドに対してワイヤーハーネスWもスムーズに追従させることができる。運転席側アームレスト20は、このようにコンソールボックス本体10の上面の右側(運転席2側)に組み付けられている。
最後に、助手席側アームレスト60を説明する。この助手席側アームレスト60も、運転席側アームレスト20と同様に、助手席3の着座者の肘(いずれも図示しない)を掛けることができる矩形状の肘掛け部材から構成されている。すなわち、この助手席側アームレスト60は、助手席3の着座者の肘掛け機能を備えている。そのため、この助手席側アームレスト60の上面は、助手席3の着座者が、この助手席側アームレスト60に肘を掛けても痛くないように、クッション性を有する部材によって覆われている。
このように構成された助手席側アームレスト60は、コンソールボックス本体10の上面の左側(助手席3側)に形成された開口12を覆うようにヒンジ(図示しない)を介して組み付けられている。このヒンジにより、助手席側アームレスト60を開閉できるため、開口12を介してコンソールボックス本体10の内部の収納スペース14に小物を収納できる(図7参照)。
本発明の実施例に係るコンソールボックス4は、上述したように構成されている。この構成によれば、コンソールボックス本体10の上面の右側には、前後方向に沿ってスライド可能なスライダ32を有するスライドレール30が組み付けられている。そのため、運転席側アームレスト20をコンソールボックス本体10に対して前後にスライドさせることができる(図4〜5参照)。このスライダ32には、上下方向を軸方向とする軸回りに旋回可能なロータリーベアリング42を有するベアリングコネクター40が組み付けられている。このロータリーベアリング42は、運転席側アームレスト20のベース22の後側に組み付けられている。そのため、運転席側アームレスト20をコンソールボックス本体10に対して上下方向を軸方向とする軸回りに旋回させることができる(図6参照)。したがって、例えば、運転席2の着座者の体格が小柄な場合、車両1の前側に運転席側アームレスト20をスライドさせ、さらに、このスライドさせた運転席側アームレスト20を外側(運転席2の着座者側)に向けて旋回できる(図7参照)。このように旋回できると、従来技術とは異なり、運転席2の着座者の体格が小柄な場合でも、この着座者の肘が運転席側アームレスト20に届くため、運転席側アームレスト20の使用性を高めることができる。
また、この構成によれば、運転席側アームレスト20の内面側には、矩形状のベース22が組み付けられている。このベース22の前側には、車両1の電装品(例えば、ナビゲーションシステム、空調装置等)を操作可能な操作ユニット24が組み付けられている。そのため、コンソールボックス本体10の上面等に操作ユニット24を設ける設置スペースを確保する必要がない。したがって、コンソールボックス本体10の上面等にドリンクホルダー16、18を設けることができるため、このコンソールボックス本体10の上面等のスペースを有効活用できる。また、操作ユニット24を運転席側アームレスト20に設けると、運転席2の着座者は、着座者自身が使い易い位置に操作ユニット24を設定できる。したがって、操作ユニット24の使用性をさらに高めることができる。
また、この構成によれば、運転席側アームレスト20の内面側には、矩形状のベース22が組み付けられている。このベース22の前側には、車両1の電装品(例えば、ナビゲーションシステム、空調装置等)を操作可能な操作ユニット24がベース22の長手方向に沿ってスライド可能に組み付けられている。そのため、操作ユニット24は、運転席側アームレスト20の前側に形成されている切欠(図示しない)を介して操作ユニット24を運転席側アームレスト20の内部から引き出したり運転席側アームレスト20の内部に収納したりできるように構成されている。したがって、使用しない操作ユニット24を運転席側アームレスト20の内部に収納できるため、操作ユニット24が設けられていても、運転席側アームレスト20の見栄えを高めることができる。
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
実施例では、運転席2の着座者の肘掛け部材として運転席側アームレスト20と、助手席3の着座者の肘掛け部材として助手席側アームレスト60とがコンソールボックス本体10に個別に設けられている形態を説明した。すなわち、コンソールボックス本体10に2つのアームレスト20、60が設けられている形態を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、コンソールボックス本体10に対して1つのアームレスト20が設けられていても構わない。その場合、助手席3の着座者の肘掛け部材も兼ねるように、運転席側アームレスト20を大型にする必要がある。
1 車両
2 運転席
3 助手席
4 コンソールボックス
10 コンソールボックス本体
20 運転席側アームレスト
24 操作ユニット
F 車室フロア

Claims (3)

  1. 車室フロアに設けられるコンソールボックス本体の上面にアームレストが備えられ、
    アームレストは、運転席および/または助手席の着座者の肘掛け機能と、車両の前後方向にスライド可能なスライド機能と、備えているコンソールボックスであって、
    アームレストは、車両の上下方向を軸方向とする軸回りに旋回可能な旋回機能を備えていることを特徴とするコンソールボックス。
  2. 請求項1に記載のコンソールボックスであって、
    アームレストには、車両の電装品を操作可能な操作ユニットが設けられていることを特徴とするコンソールボックス。
  3. 請求項1〜2のいずれかに記載のコンソールボックスであって、
    操作ユニットは、アームレストの内部に収納した収納状態と、アームレストの内部から引き出した使用可能状態とに進退可能に設けられていることを特徴とするコンソールボックス。


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