JP2017071338A - 車両用ドアトリム構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用シートを車両前方及び車両後方の一方に向けられる構成において、車両用シートの向きによらずテーブルを使用することができる車両用ドアトリム構造を得る。
【解決手段】車両用ドアトリム構造20は、ドアトリム22と、第1テーブル24と、第2テーブル26とを有している。ドアトリム22は、インサイドハンドル16よりも車両前後方向前側及び後側で車両用シート12側に突出されたアームレスト34を備えている。第1テーブル24は、アームレスト34の車両前後方向前側に車両用シート12側へ移動可能に設けられ、車両用シート12が車両前方へ向けられたときに車両用シート12側への移動が許容される。第2テーブル26は、アームレスト34の車両前後方向後側に車両用シート12側へ移動可能に設けられ、車両用シート12が車両後方へ向けられたときに車両用シート12側への移動が許容される。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用ドアトリム構造に関する。
特許文献1には、ドアトリムの膨出部に開口部が形成され、連結された支持板とテーブル板が一体で該開口部から出没自在とされた自動車用室内テーブルが開示されている。開口部から引き出されたテーブル板は、水平姿勢に保持されることで使用可能な状態となる。
特開2001−277924号公報
ところで、車両用シートを車両前方及び車両後方の一方に向けられる車両では、車両用シートが車両前方に向けられた状態を前提としてテーブルを設けると、車両用シートが車両後方に向けられたときに車両用シートとテーブルとが干渉する可能性がある。言い換えると、車両用シートを車両前方及び車両後方の一方に向けられる構成において、車両用シートの配置によらずテーブルを使用可能とするには、改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、車両用シートを車両前方及び車両後方の一方に向けられる構成において、車両用シートの向きによらずテーブルを使用することができる車両用ドアトリム構造を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係る車両用ドアトリム構造は、乗員が後向きに着座可能となるようにシート全体若しくはシートの一部が回転可能な車両用シートを有する車両における該車両用シートのシート側方に位置しドア開放装置の操作により開放される車両用ドアの車室内側に取り付けられ、前記ドア開放装置よりも車両前後方向前側及び後側で前記車両用シート側に突出された突出部を備えたドアトリムと、前記突出部の車両前後方向前側に前記突出部よりも前記車両用シート側へ移動可能に設けられ、前記車両用シートが車両前方へ向けられたときに前記車両用シート側への移動が許容される第1テーブルと、前記突出部の車両前後方向後側に前記突出部よりも前記車両用シート側へ移動可能に設けられ、前記車両用シートが車両後方へ向けられたときに前記車両用シート側への移動が許容される第2テーブルと、を有する。
請求項1に記載の本発明に係る車両用ドアトリム構造では、車両用シートが車両前方へ向けられた状態では、第1テーブルが突出部の車両前後方向前側で車両用シート側へ移動され使用可能となる。車両用シートが車両後方へ向けられた状態では、第2テーブルが突出部の車両前後方向後側で車両用シート側へ移動され使用可能となる。このように、車両用シートが車両前方及び車両後方のいずれの向きでも第1テーブル又は第2テーブルを使用可能となるので、車両用シートを車両前方及び車両後方の一方に向けられる構成において、車両用シートの向きによらずテーブルを使用することができる。
以上説明したように、請求項1に記載の車両用ドアトリム構造によれば、車両用シートを車両前方及び車両後方の一方に向けられる構成において、車両用シートの向きによらずテーブルを使用することができるという優れた効果を有する。
(A)第1実施形態に係る第1テーブルを乗員が車両前方へ向かって着座したときに移動させた状態を示す説明図である。(B)第1実施形態に係る第2テーブルを乗員が車両後方へ向かって着座したときに移動させた状態を示す説明図である。 第1実施形態に係る車両用ドアトリム構造の側面図である。 第1実施形態に係る車両用ドアトリム構造の部分拡大側面図である。 第2実施形態に係る車両用ドアトリム構造の側面図である。 (A)第2実施形態に係る第1テーブルを乗員が車両前方へ向かって着座したときに移動させた状態を示す説明図である。(B)第2実施形態に係る第2テーブルを乗員が車両後方へ向かって着座したときに移動させた状態を示す説明図である。 第3実施形態に係る車両用ドアトリム構造の側面図である。 (A)第3実施形態に係る第1可動部を乗員が車両前方へ向かって着座したときに移動させた状態を示す説明図である。(B)第3実施形態に係る第2可動部を乗員が車両後方へ向かって着座したときに移動させた状態を示す説明図である。
[第1実施形態]
車両用ドアトリム構造の第1実施形態について説明する。なお、各図に適宜示す矢印FRは車両前方(進行方向)を示しており、矢印UPは車両上方を示しており、OUTは車両幅方向外側を示している。以下、単に前後、上下、左右の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、進行方向を向いた場合の車両幅方向の左右を示すものとする。また、車室側は、言い換えると、車両幅方向における内側であり、後述する車両用シート12側を意味している。
図1(A)、(B)に示すように、車両10の車室の車両前方側には、乗員Pが座る車両用シート12が設けられている。車両用シート12は、車両前方へ向けられた状態及び車両後方へ向けられた状態に回転可能な構成とされている。具体的には、車両用シート12は、シートクッション12Aと、シートバック12Bと、ヘッドレスト12Cとで構成されている。
シートクッション12Aは、一例として、車両上下方向を回転軸方向として回転可能とされた図示しないターンテーブルを含んで構成されており、車両用シート12の基台として機能するようになっている。シートバック12Bは、シートクッション12Aの車両前後方向後端部に立設されて乗員Pの上半身を支持する。ヘッドレスト12Cは、シートバック12Bの車両上下方向上端部に設けられて乗員Pの頭部を支持する。
なお、本実施形態では、シートクッション12A、シートバック12B及びヘッドレスト12Cが、シート全体の一例である。一方、変形例として、シートクッション12Aに対してシートバック12B及びヘッドレスト12Cが車両前方及び車両後方の一方へ回転する構成では、シートバック12B及びヘッドレスト12Cが、シートの一部の一例である。車両用シート12のシート側方には、車両用ドアの一例としてのフロントサイドドア14が設けられている。
フロントサイドドア14の車両前後方向の中央部でかつ車両上下方向の中央部には、フロントサイドドア14を開放するドア開放装置の一例としてのインサイドハンドル16が設けられている。つまり、フロントサイドドア14は、乗員Pがインサイドハンドル16を操作することにより開放されるようになっている。さらに、フロントサイドドア14には、車両用ドアトリム構造20が設けられている。
〔車両用ドアトリム構造〕
図2に示すように、車両用ドアトリム構造20は、一例として、ドアトリム22と、第1テーブル24と、第2テーブル26とを有している。
<ドアトリム>
ドアトリム22は、フロントサイドドア14の車室内側に取り付けられて(内張りされて)いる。また、ドアトリム22は、主に樹脂により構成され内装材として機能するようになっている。具体的には、ドアトリム22は、一例として、意匠面を構成するドアトリム本体32と、ドアトリム本体32から車室側へ突出された突出部の一例としてのアームレスト34とを含んで構成されている。
(ドアトリム本体)
ドアトリム22における、乗員P(図1(A)参照)と対向する部分を「ドアトリム本体32」と称する。ドアトリム本体32は、図示しないドアインナパネルにクリップ等で留め付けられている。また、ドアトリム本体32は、車両前後方向及び車両上下方向に広がっている。さらに、ドアトリム本体32の車両前後方向及び車両上下方向のほぼ中央部には、車両幅方向外側へ向けて窪むと共に車室側へ向けて開口された窪み部33が形成されている。窪み部33の内側には、既述のインサイドハンドル16が操作可能に設けられている。
加えて、ドアトリム本体32における窪み部33よりも車両上下方向の上側には、図示しないウインドウガラスを開閉するためのスイッチパネル35が設けられている。また、ドアトリム本体32の車両上下方向下端部近傍には、車両上下方向の上側に向けて開口したボックス36が設けられている。
(アームレスト)
アームレスト34は、一例として、ドアトリム本体32の車両上下方向の中央部よりも下側で、ドアトリム本体32の車両前後方向の中央部から後端部近傍にかけて車室側へ突出されている。また、アームレスト34は、ドアグリップ部42と、後部44と、前部46とを有している。
ドアグリップ部42は、窪み部33よりも車両上下方向の下側で車室側に突出されている。つまり、ドアグリップ部42、インサイドハンドル16及びスイッチパネル35は、車両上下方向に並んでいる。また、ドアグリップ部42の車両上下方向及び車両幅方向の大きさは、乗員P(図1参照)が手で把持可能な大きさとされている。
図3に示すように、後部44は、ドアグリップ部42及びインサイドハンドル16よりも車両前後方向の後側で車両用シート12(図1(A)参照)側に突出された部位である。後部44の車両上下方向の上端面44Aは、ほぼ水平方向に沿った平面とされている。また、後部44には、一例として、車両上下方向の下側へ向けて窪んだ(上側へ向けて開口した)部位であるカップホルダー44B及び物入れ部44Cが形成されている。さらに、物入れ部44Cの周縁のうち車両前後方向前端部でかつ車両用シート12側の部位には、車両上下方向の下側へ窪んだ取付穴44Dが形成されている。取付穴44Dの壁面には図示しない雌ネジ部が形成されている。
図2に示すように、前部46は、ドアグリップ部42及びインサイドハンドル16よりも車両前後方向の前側で車両用シート12(図1(A)参照)側に突出された部位である。なお、本実施形態では、一例として、前部46が、インサイドハンドル16を中心として車両前後方向で後部44と対称の構造とされている。つまり、前部46には、図示を省略するが、上端面44A、カップホルダー44B、物入れ部44C及び取付穴44D(図3参照)が形成されている。
<第1テーブル>
第1テーブル24は、一例として、板状の部材で構成されている。具体的には、第1テーブル24は、板厚方向に見たときの外形形状及び大きさが、前部46の車両上下方向上端部を車両上下方向に見たときの外形形状及び大きさに合わせて形成されている。また、第1テーブル24の車両前後方向後端部でかつ車両幅方向内側端部には、車両上下方向に貫通した図示しない貫通孔が形成されている。この貫通孔には、ヒンジネジ52が挿入されている。
ヒンジネジ52は、段付きボルトであり、車両上下方向を軸方向として配置されている。ヒンジネジ52の段部の外周面(ネジ部を除く)の少なくとも一部は、第1テーブル24の図示しない貫通孔の孔壁と接触している。また、ヒンジネジ52の段部よりも先端側の雄ネジ部は、前部46の取付穴44D(図3参照)の雌ネジ部に螺号している。このように、第1テーブル24は、アームレスト34の車両前後方向前側にアームレスト34よりも車両用シート12側へ移動可能に設けられている。言い換えると、第1テーブル24は、前部46の上端面に沿って(ほぼ水平面に沿って)回動自在とされている。
図1(A)に示すように、第1テーブル24は、車両用シート12が車両前方へ向けられたときに車両用シート側への移動(以後、回動という)が許容されるように配置されている。また、図1(B)に示すように、第1テーブル24は、車両用シート12が車両後方へ向けられたときに車両用シート12側への回動が車両用シート12との接触により規制されるように配置されている。
<第2テーブル>
図2に示すように、第2テーブル26は、一例として、板状の部材で構成されている。具体的には、第2テーブル26は、板厚方向に見たときの外形形状及び大きさが、後部44の車両上下方向上端部を車両上下方向に見たときの外形形状及び大きさに合わせて形成されている。なお、第1テーブル24及び第2テーブル26は、一例として、同様の外形形状及び大きさとされており、インサイドハンドル16を間にして車両前後方向で対称配置されている。また、第2テーブル26の車両前後方向後端部でかつ車両幅方向内側端部には、車両上下方向に貫通した図示しない貫通孔が形成されている。この貫通孔には、ヒンジネジ54が挿入されている。
ヒンジネジ54は、段付きボルトであり、車両上下方向を軸方向として配置されている。ヒンジネジ54の段部の外周面(ネジ部を除く)の少なくとも一部は、第2テーブル26の図示しない貫通孔の孔壁と接触している。また、ヒンジネジ54の段部よりも先端側の雄ネジ部は、後部44の取付穴44Dの雌ネジ部に螺号している。このように、第2テーブル26は、アームレスト34の車両前後方向後側にアームレスト34よりも車両用シート12(図1(A)参照)側へ移動可能に設けられている。言い換えると、第2テーブル26は、後部44の上端面Aに沿って(ほぼ水平面に沿って)回動自在とされている。
図1(B)に示すように、第2テーブル26は、車両用シート12が車両後方へ向けられたときに車両用シート側への移動(以後、回動という)が許容されるように配置されている。また、図1(A)に示すように、第2テーブル26は、車両用シート12が車両前方へ向けられたときに車両用シート12側への回動が車両用シート12との接触により規制されるように配置されている。なお、第1テーブル24又は第2テーブル26が車両用シート12側へ回動された状態が使用状態であり、第1テーブル24又は第2テーブル26がアームレスト34上に位置している状態が収納状態である。
<作用及び効果>
次に、第1実施形態の車両用ドアトリム構造20の作用及び効果について説明する。
図1(A)に示すように、車両用シート12が車両前方へ向けられ、乗員Pが車両用シート12に座った状態では、第1テーブル24がアームレスト34の前部46に対して車両用シート12側へ回動され、使用可能となる。また、第1テーブル24が回動されたことにより、前部46のカップホルダー44B及び物入れ部44Cが開放され、使用可能となる。なお、車両用シート12が車両前方へ向けられた状態では、第2テーブル26の回動が車両用シート12の側部により規制される。
図1(B)に示すように、車両用シート12が車両後方へ向けられ、乗員Pが車両用シート12に座った状態では、第2テーブル26がアームレスト34の後部44に対して車両用シート12側へ回動され、使用可能となる。また、第2テーブル26が回動されたことにより、後部44のカップホルダー44B及び物入れ部44Cが開放され、乗員Pが使用可能となる。なお、車両用シート12が車両後方へ向けられた状態では、第1テーブル24の回動が車両用シート12の側部により規制される。
このように、車両用ドアトリム構造20では、車両用シート12が車両前方及び車両後方のいずれの向きであっても、乗員Pが第1テーブル24又は第2テーブル26を回動させることが可能となる。このため、車両用シート12を車両前方及び車両後方の一方に向けられる構成において、車両用シート12の向きによらずテーブル(第1テーブル24又は第2テーブル26)を使用することができる。
また、車両用ドアトリム構造20では、ドアグリップ部42及びインサイドハンドル16が、アームレスト34の車両前後方向の中央部(前部46と後部44との間)に配置されている。これにより、車両用シート12及び乗員Pが車両前方及び車両後方のいずれか一方を向いた場合においても、フロントサイドドア14の開閉時にインサイドハンドル16を操作することができる。
さらに、車両用ドアトリム構造20では、車両上下方向に高さを有するアームレスト34にカップホルダー44B及び物入れ部44Cを形成しているので、これらの車両上下方向の深さを確保することができる。このため、アームレスト34の高さが低い構成に比べて、第1テーブル24又は第2テーブル26の回動時に物入れ部44Cから物が飛び出すのを抑制することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る車両用ドアトリム構造60について説明する。
図4に示す車両用ドアトリム構造60は、第1実施形態に係る車両10において、車両用ドアトリム構造20(図2参照)に換えて設けられている。なお、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付して説明を適宜省略する。同様の構成とは、一部の長さや形状が異なるものの、基本的な機能が同様である構成を含む概念である。
図5(A)、(B)に示すように、車両用ドアトリム構造60は、ドアトリム22と、第1テーブル24と、第2テーブル26とを有している。車両用ドアトリム構造60では、ヒンジネジ54(図2参照)に換えて、ガイドレール62、64が、前部46及び後部44にそれぞれ1組ずつ設けられている。また、第1テーブル24の車両上下方向下部及び第2テーブル26の車両上下方向下部には、ガイドレール62、64と接触することによって車両幅方向に案内される図示しない溝部が形成されている。
ガイドレール62は、物入れ部44Cの周縁部のうち車両前後方向前側の部位に車両幅方向を長手方向として設けられている。ガイドレール64は、物入れ部44Cの周縁部のうち車両前後方向後側の部位に車両幅方向を長手方向として設けられている。つまり、ガイドレール62及びガイドレール64は、車両前後方向に間隔をあけてほぼ平行に並んでいる。そして、第1テーブル24及び第2テーブル26は、ガイドレール62及びガイドレール64に沿って、車両幅方向に移動(以後、スライドという)可能となっている。なお、第1テーブル24又は第2テーブル26が車両用シート12側へスライドされた状態が使用状態であり、第1テーブル24又は第2テーブル26がアームレスト34上に位置している状態が収納状態である。
<作用及び効果>
次に、第2実施形態の車両用ドアトリム構造60の作用及び効果について説明する。
図5(A)に示すように、車両用シート12が車両前方へ向けられ、乗員Pが車両用シート12に座った状態では、第1テーブル24がアームレスト34の前部46に対して車両用シート12側へスライドされ、使用可能となる。また、第1テーブル24がスライドされたことにより、前部46のカップホルダー44B及び物入れ部44Cが開放され、乗員Pが使用可能となる。なお、車両用シート12が車両前方へ向けられた状態では、第2テーブル26のスライドが車両用シート12の側部により規制される。
図5(B)に示すように、車両用シート12が車両後方へ向けられ、乗員Pが車両用シート12に座った状態では、第2テーブル26がアームレスト34の後部44に対して車両用シート12側へスライドされ、使用可能となる。また、第2テーブル26がスライドされたことにより、後部44のカップホルダー44B及び物入れ部44Cが開放され、乗員Pが使用可能となる。なお、車両用シート12が車両後方へ向けられた状態では、第1テーブル24のスライドが車両用シート12の側部により規制される。
このように、車両用ドアトリム構造60では、車両用シート12が車両前方及び車両後方のいずれの向きであっても、乗員Pが第1テーブル24又は第2テーブル26をスライドさせることが可能となる。このため、車両用シート12を車両前方及び車両後方の一方に向けられる構成において、車両用シート12の向きによらずテーブル(第1テーブル24又は第2テーブル26)を使用することができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る車両用ドアトリム構造70について説明する。
図6に示す車両用ドアトリム構造70は、図1に示す第1実施形態に係る車両10において、車両用ドアトリム構造20に換えて設けられている。なお、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付して説明を適宜省略する。同様の構成とは、一部の長さや形状が異なるものの、基本的な機能が同様である構成を含む概念である。
図6に示すように、車両用ドアトリム構造70は、ドアトリム72と、第1テーブルの一例としての第1可動部74と、第2テーブルの一例としての第2可動部76とを有している。
<ドアトリム>
ドアトリム72は、フロントサイドドア14の車室内側に取り付けられて(内張りされて)いる。また、ドアトリム72は、主に樹脂により構成され内装材として機能するようになっている。具体的には、ドアトリム72は、一例として、ドアトリム本体32と、ドアトリム本体32から車室側へ突出された突出部の一例としてのドアグリップ部75とを含んで構成されている。
ドアグリップ部75は、窪み部33よりも車両上下方向の下側で車室側に突出されている。つまり、ドアグリップ部75、インサイドハンドル16及びスイッチパネル35は、車両上下方向に並んでいる。また、ドアグリップ部75の車両上下方向及び車両幅方向の大きさは、図示しない乗員が手で把持可能な大きさとされている。なお、ドアグリップ部75の車両幅方向の内側の面を側面75Aとし、車両上下方向の上側の面を上面75Bとする。
ここで、ドアグリップ部75と、第1可動部74と、第2可動部76とで、アームレスト73が構成されている。アームレスト73は、一例として、ドアトリム本体32の車両上下方向の中央部よりも下側で、ドアトリム本体32の車両前後方向の中央部から後端部近傍にかけて車室側へ突出されている。
<第1可動部>
第1可動部74は、車両前後方向を長手方向とし車両幅方向を短手方向とする略直方体状に形成されており、車両幅方向内側の側面74Aと、車両上下方向上側の上面74Bとを有している。また、第1可動部74は、ドアグリップ部75に対して車両前後方向の前側に配置されている。
具体的には、第1可動部74の側面74Aとドアグリップ部75の側面75Aとが、車両幅方向でほぼ同じ位置となるように、車両前後方向で揃えられている。また、第1可動部74の上面74Bとドアグリップ部75の上面75Bとが、車両上下方向でほぼ同じ高さ位置となるように、車両前後方向で揃えられている。さらに、側面74Aの車両前後方向後端部と、側面75Aの車両前後方向前端部とが、ヒンジ部材78により連結されている。
ヒンジ部材78は、側面75Aに固定された第1取付板78Aと、側面74Aに固定された第2取付板78Bとが、車両上下方向に沿った図示しない軸を中心として相対回転可能とされた構成となっている。つまり、第1可動部74は、ほぼ水平面に沿って、車両前後方向前端部が後端部よりも車両用シート12(図3(A)参照)に近づくように移動(以後、回動という)自在とされている。
図7(A)に示すように、第1可動部74は、車両用シート12が車両前方へ向けられたときに車両用シート12側への回動が許容されるように配置されている。また、図7(B)に示すように、第1可動部74は、車両用シート12が車両後方へ向けられたときに車両用シート12側への回動が車両用シート12により規制されるように配置されている。
<第2可動部>
図6に示すように、第2可動部76は、車両前後方向を長手方向とし車両幅方向を短手方向とする略直方体状に形成されており、車両幅方向内側の側面76Aと、車両上下方向上側の上面76Bとを有している。また、第2可動部76は、ドアグリップ部75に対して車両前後方向の後側に配置されている。
具体的には、第2可動部76の側面76Aとドアグリップ部75の側面75Aとが、車両幅方向でほぼ同じ位置となるように、車両前後方向で揃えられている。また、第2可動部76の上面76Bとドアグリップ部75の上面75Bとが、車両上下方向でほぼ同じ高さ位置となるように、車両前後方向で揃えられている。さらに、側面76Aの車両前後方向前端部と、側面75Aの車両前後方向後端部とが、ヒンジ部材78により連結されている。
側面75Aには、第1取付板78Aが固定されている。また、側面74Aには、第2取付板78Bが固定されている。つまり、第2可動部76は、ほぼ水平面に沿って、車両前後方向後端部が前端部よりも車両用シート12(図3(A)参照)に近づくように移動(以後、回動という)自在とされている。
図7(A)に示すように、第2可動部76は、車両用シート12が車両前方へ向けられたときに車両用シート12側への回動が車両用シート12により規制されるように配置されている。また、図7(B)に示すように、第2可動部76は、車両用シート12が車両後方へ向けられたときに車両用シート12側への回動が許容されるように配置されている。なお、第1可動部74又は第2可動部76が車両用シート12側へ回動された状態が使用状態であり、第1可動部74又は第2可動部76が車両前後方向でドアグリップ部75と並んでいる状態が収納状態である。
<作用及び効果>
次に、第3実施形態の車両用ドアトリム構造70の作用及び効果について説明する。
図7(A)に示すように、車両用シート12が車両前方へ向けられ、乗員Pが車両用シート12に座った状態では、第1可動部74がドアグリップ部75よりも車両用シート12側へ回動され、使用可能となる。なお、車両用シート12が車両前方へ向けられた状態では、第2可動部76の回動が車両用シート12の側部により規制される。
図7(B)に示すように、車両用シート12が車両後方へ向けられ、乗員Pが車両用シート12に座った状態では、第2可動部76がドアグリップ部75よりも車両用シート12側へ回動され、使用可能となる。なお、車両用シート12が車両後方へ向けられた状態では、第1可動部74の回動が車両用シート12の側部により規制される。
このように、車両用ドアトリム構造70では、車両用シート12が車両前方及び車両後方のいずれの向きであっても、乗員Pが第1可動部74又は第2可動部76を回動させることが可能となる。このため、車両用シート12を車両前方及び車両後方の一方に向けられる構成において、車両用シート12の向きによらず第1可動部74又は第2可動部76を使用することができる。
(変形例)
なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。
前部46と後部44は、車両前後方向で非対称の形状であってもよい。また、前部46及び後部44には、カップホルダー44B及び物入れ部44Cが形成されていなくてもよい。さらに、前部46の上面及び後部44の上面に凸部を形成し、第1テーブル24の下面及び第2テーブル26の下面に凹部を形成して、この凸部と凹部との係合により、第1テーブル24及び第2テーブル26を車両幅方向に沿って保持させてもよい。
ドア開放装置は、フロントサイドドア14を開放させるものであればよく、インサイドハンドル16に限らない。例えば、電気スイッチが乗員Pによって操作されることによりフロントサイドドア14を開放する装置であってもよい。
インサイドハンドル16を配置する部位は、車両用シート12の向きによらずインサイドハンドル16を操作可能となる部位であれば、ドアトリム本体32の車両前後方向の中央部及び車両上下方向の中央部に限らない。また、インサイドハンドル16は、スイッチパネル35の車両上下方向の下側に配置されるものに限らず、他の位置に配置されていてもよい。
第1テーブル24と第2テーブル26は、車両前後方向で非対称の形状であってもよい。また、第1テーブル24、第2テーブル26は、前部46の上面、後部44の上面と同じ形状及び同じ大きさのものに限らず、前部46の上面、後部44の上面とは異なる形状及び異なる大きさであってもよい。
第1可動部74及び第2可動部76にカップホルダー44B、物入れ部44Cを形成してもよい。また、ヒンジ部材78にストッパー部材を設けて、第1可動部74及び第2可動部76が乗員Pに近づきすぎないように移動(回動)を規制してもよい。さらに、ヒンジ部材78の周囲にロック機構を設けて、第1可動部74及び第2可動部76の一方が、車両幅方向に沿った状態で保持されるように構成してもよい。
以上、本発明の実施形態及び変形例に係る車両用ドアトリム構造について説明したが、これらの実施形態及び変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 車両
12 車両用シート
14 フロントサイドドア(車両用ドアの一例)
16 インサイドハンドル(ドア開放装置の一例)
20 車両用ドアトリム構造
22 ドアトリム
24 第1テーブル
26 第2テーブル
34 アームレスト(突出部の一例)
60 車両用ドアトリム構造
70 車両用ドアトリム構造
72 ドアトリム
74 第1可動部(第1テーブルの一例)
75 ドアグリップ部(突出部の一例)
76 第2可動部(第2テーブルの一例)

Claims (1)

  1. 乗員が後向きに着座可能となるようにシート全体若しくはシートの一部が回転可能な車両用シートを有する車両における該車両用シートのシート側方に位置しドア開放装置の操作により開放される車両用ドアの車室内側に取り付けられ、前記ドア開放装置よりも車両前後方向前側及び後側で前記車両用シート側に突出された突出部を備えたドアトリムと、
    前記突出部の車両前後方向前側に前記突出部よりも前記車両用シート側へ移動可能に設けられ、前記車両用シートが車両前方へ向けられたときに前記車両用シート側への移動が許容される第1テーブルと、
    前記突出部の車両前後方向後側に前記突出部よりも前記車両用シート側へ移動可能に設けられ、前記車両用シートが車両後方へ向けられたときに前記車両用シート側への移動が許容される第2テーブルと、
    を有する車両用ドアトリム構造。
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