JP2018081057A - 磁界検出センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】消費電流の抑制、検出精度の向上、および磁界検出範囲の拡大が可能な磁界検出センサを提供すること。【解決手段】外部磁界が印加されない状態の磁気検出素子12の特性におけるインピーダンスの極値位置を基準点とし、前記基準点からのインピーダンスの変化量に応じて変化する電気信号を出力する検出ユニット30を有し、前記電気信号の電圧の変化の方向が切り替わる各頂点のタイミングにおける振幅を検出する振幅検出回路33を検出ユニット30に設けた。外部磁場が大きいと位相差を検出できないが、振幅に基づき磁界を算出することで広い範囲の検出が可能になる。位相差検出できるか否かを識別して検出モードを自動的に切り替える。位相差検出できる場合は、位相差と振幅のいずれか又は両方を使って磁界の大きさおよび方向を検出する。【選択図】図1

Description

本発明は、磁気インピーダンス効果を利用する磁界検出センサに関する。
磁気インピーダンス効果を利用した磁気検出素子(MI素子)を用いた磁気センサの従来技術が例えば特許文献1〜特許文献3に示されている。例えば、アモルファス合金ワイヤなどの高透磁率合金磁性体においては、表皮効果の影響により、外部磁界に応じてインピーダンスが敏感に変化する。これが磁気インピーダンス効果である。
特許文献1に示された構成においては、コルピッツ発振回路にMI素子が組み込まれている。また、このMI素子に巻回されたコイルに交流バイアス電流が流されることにより、MI素子に交流バイアス磁界がかけられる。そして、外部磁界とバイアス磁界に応じたMI素子のインピーダンス変化により、発振回路の出力に振幅変調波形が得られる。この振幅変調波形における高低差が外部磁界の強さに対応する。したがって、振幅変調波形を検波した後で、直流成分を除去し、コンパレータで電圧を比較することにより、パルス幅変調されたデジタル波形の出力信号を得ている。つまり、発振回路の出力における振幅の変化分から外部磁界の強さを求めるようにしている。
特許文献2に示された構成においては、発振回路の出力する高周波の正弦波電流を、バッファ回路を経由して、薄膜磁気インピーダンス素子の磁気コアの両端に印加している。検波回路は、磁気インピーダンス素子に印加された外部磁界に応じて変化する高周波電流の変化量から外部磁界の磁気変化量を検出する。また、磁気インピーダンス素子のヒステリシスを解消するヒステリシスキャンセル回路を具備している。また、磁気インピーダンス素子の動作点を移動するためにバイアスコイルに電流を流している。更に、検出された磁界に応じて負帰還コイルに電流を流している。
また、特許文献3に示された磁界検出センサにおいては、特別な構成の磁気インピーダンス素子を採用している。すなわち、この磁気インピーダンス素子は、長手方向が磁界の検出方向とされ、磁性膜の磁化容易軸が長手方向に沿う方向に磁気異方性がつけられている。ここで、磁界の検出方向と磁性膜の磁化容易軸とを同方向とすることにより磁気インピーダンス特性をピラミッド型にすることができる。そのため、M字型の特性のように傾きが急峻となるところまで直流及び交流バイアスを掛ける必要が無い。更に、ピラミッド型ではM字型よりもヒステリシスが小さいため検出精度を向上でき、且つ、傾きが全域に亘って所定の傾斜を有していることから、検出範囲を広くすることができる。従って、消費電流を抑えると共に検出精度を高め、且つ、検出範囲を広範とすることができる。
特開平9−127218号公報 特開2000−180521号公報 特開2015−92144号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2に示されているような磁気インピーダンス効果を利用した従来の磁界検出センサにおいては、以下に示すような課題がある。
(1)磁界を検出できる範囲が狭い。
(2)磁気インピーダンス素子の磁気インピーダンス特性がM字型であるため、交流バイアスを用いる場合に、傾きが急峻な位置まで交流バイアスをかけないと高感度の測定ができない。そのため、消費電流が増大する。
(3)磁気インピーダンス特性がM字型の磁気インピーダンス素子は、ピラミッド型と比べてヒステリシスが大きくなる。そのため、検出精度が低下する。
一方、特許文献3のようにピラミッド型の磁気インピーダンス特性を有する磁気インピーダンス素子を採用する場合には、上記(2)、(3)の課題を改善できる。しかし、特許文献3の図1に示されている構成の回路を用いて磁界を検出する場合には、外部磁界が大きくなると、特許文献3の図6(d)に示されている微分回路出力に必要なパルスが現れなくなるため、当該パルスの位相を検知できず磁界を検出できない状態になる。したがって、上記(1)の課題を解消できない。
本発明は、上記の状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、消費電流の抑制、検出精度の向上、および磁界検出範囲の拡大が可能な磁界検出センサを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る磁界検出センサは、下記(1)〜(5)を特徴としている。
(1) 磁気インピーダンス効果が生じる磁性材料と、前記磁性材料に対してバイアス磁界を印加するバイアスコイルとで構成される磁気検出素子と、前記磁性材料に高周波電流を供給する高周波発振回路と、前記バイアスコイルに交流バイアス電流を供給する交流バイアス回路と、を有する磁界検出センサであって、
外部磁界が印加されない状態の前記磁気検出素子の特性におけるインピーダンスの極値位置を基準点とし、前記基準点からのインピーダンスの変化量に応じて変化する電気信号を出力する検出回路を備え、
前記検出回路は、少なくとも前記電気信号の電圧の変化の方向が切り替わる各頂点のタイミングにおける振幅を検出する振幅検出回路を含む、
ことを特徴とする磁界検出センサ。
(2) 前記検出回路は、
前記磁気検出素子の磁性材料と、3個の抵抗器とで構成され、前記磁気検出素子が前記基準点のインピーダンスである時に平衡状態になるブリッジ回路と、
前記ブリッジ回路の出力電圧を検出する電圧検出回路と、
を備える、ことを特徴とする上記(1)に記載の磁界検出センサ。
(3) 前記検出回路は、
前記電気信号の電圧の変化の方向が切り替わる各頂点のタイミングにおける位相差を検出する位相差検出回路と、
前記位相差検出回路、および前記振幅検出回路のいずれか一方、または両方を選択する選択回路、
を備える、ことを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の磁界検出センサ。
(4) 前記選択回路は、
外部磁界の強さの大小を識別した結果に応じて、前記位相差検出回路、および前記振幅検出回路のいずれか一方、または両方を自動的に選択する、
ことを特徴とする上記(3)に記載の磁界検出センサ。
(5) 前記検出回路は、
前記位相差検出回路、および前記振幅検出回路の両方の出力を利用して、位相差に基づいて算出した第1の磁界強度、および振幅に基づいて算出した第2の磁界強度を取得し、前記第1の磁界強度、および前記第2の磁界強度を平均化した結果に基づいて、最終的な外部磁界の大きさを検出する、
ことを特徴とする上記(4)に記載の磁界検出センサ。
上記(1)の構成の磁界検出センサによれば、磁気検出素子に印加される外部磁界の影響によって、電気信号の電圧の変化の方向が切り替わる各頂点のタイミングにおける振幅が変化する。したがって、この振幅を振幅検出回路で検出することにより、外部磁界の大きさを検知できる。しかも、外部磁界が大きくなっても振幅の変化は検出できるので、磁界検出範囲を拡大できる。また、基準点からのインピーダンスの変化量を検知するので、動作点を移動するために大きなバイアス電流を流す必要がなく、消費電流の増大を抑制できる。
上記(2)の構成の磁界検出センサによれば、ブリッジ回路を利用することにより、電源電圧変動や温度変化などの影響を受けにくくなる。しかも、磁気検出素子が前記基準点の状態である時にブリッジが平衡状態になって出力電圧がゼロになるので、基準点の状態に対するインピーダンスの変動分を電圧として出力することができる。したがって、検出精度が向上する。
上記(3)の構成の磁界検出センサによれば、選択回路を用いることにより、位相差検出回路、および振幅検出回路のいずれか一方、または両方を必要に応じて使い分けることができる。これにより、磁界検出範囲の拡大や、検出精度の向上が可能になる。
上記(4)の構成の磁界検出センサによれば、選択回路を用いることにより、外部磁界の強さの大小に応じて、位相差検出回路、および振幅検出回路のいずれか一方、または両方を自動的に使い分けることができる。したがって、ユーザが特別な選択操作を行わなくても、状況に応じて最適な検出結果を得ることが可能になる。
上記(5)の構成の磁界検出センサによれば、位相差に基づいて算出した第1の磁界強度と、振幅に基づいて算出した第2の磁界強度とを平均化した結果を出力するので、検出誤差を減らすことができる。
本発明の磁界検出センサによれば、消費電流の抑制、検出精度の向上、および磁界検出範囲の拡大が可能になる。すなわち、前記磁気検出素子に印加される外部磁界の影響によって、電気信号の電圧の変化の方向が切り替わる各頂点のタイミングにおける振幅を振幅検出回路で検出することにより、外部磁界の大きさを検知できる。しかも、外部磁界が大きくなっても振幅の変化は検出できるので、磁界検出範囲を拡大できる。また、基準点からのインピーダンスの変化量を検知するので、動作点を移動するために大きなバイアス電流を流す必要がなく、消費電流の増大を抑制できる。また、複数種類の回路を使い分けることにより検出精度が向上する。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態における磁界検出センサの構成例を示すブロック図である。 図2(a)および図2(b)は、2種類の磁気インピーダンス素子の各々の構成例を示す斜視図である。 図3は、磁気インピーダンス素子の磁気検出特性の具体例を示すグラフである。 図4は、磁気インピーダンス素子における入力磁界と出力信号との相関関係の例を示すグラフである。 図5は、磁界検出センサ内部の主要な信号の変化例を示すタイムチャートである。 図6は、外部磁界が大きい場合の主要な信号の変化例を示すタイムチャートである。 図7は、外部磁界と位相検出回路の動作との関係の例を示すグラフである。 図8は、外部磁界と振幅検出回路が検出する振幅との関係の例を示すグラフである。 図9は、外部磁界と振幅検出回路の動作との関係の例を示すグラフである。 図10は、磁界検出センサにおける特徴的な動作の処理手順を示すフローチャートである。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
<磁界検出センサ200の構成例>
本発明の実施形態における磁界検出センサ200の構成例を図1に示す。
図1に示した磁界検出センサ200は、駆動ユニット20および検出ユニット30により構成されている。詳細については後で説明するが、駆動ユニット20に含まれている磁気インピーダンス素子12は、磁気インピーダンス効果が生じる磁性材料を含んでいる。つまり、この磁界検出センサ200は磁気インピーダンス素子12を利用して外部磁界を検出する。
図1に示した駆動ユニット20は、発振回路21、ブリッジ回路22、および信号処理部23を備えている。ブリッジ回路22は、磁気インピーダンス素子12と、3個の抵抗器24、25、および26とで構成されている。磁気インピーダンス素子12は、その磁性材料の長手方向の一端および他端でブリッジ回路22と接続されている。
磁気インピーダンス素子12の磁性材料の周囲に配置されたバイアスコイル14は、この磁性材料に交流バイアス磁界を印加するために設けてある。また、本実施形態では、バイアスコイル14は負帰還用の磁界を発生するためにも利用される。バイアスコイル14の一端に交流バイアス信号SG3が印加される。バイアスコイル14の他端はアースと接続されている。交流バイアス信号SG3の波形は基本的にはスイッチ回路36のスイッチの切替で選択した波形である。
磁気インピーダンス素子12は、1つの抵抗器としてブリッジ回路22に接続されている。本実施形態で採用している磁気インピーダンス素子12は、外部磁界が印加されない基準状態でインピーダンス(直流抵抗)が最大になる特性を有している。そして、磁気インピーダンス素子12のインピーダンスが最大になった状態でブリッジ回路22が平衡状態になるように、抵抗器24、25、および26の各抵抗値を選定してある。
ブリッジ回路22の入力側の端子22a、および22bは、それぞれ発振回路21の出力、およびアースと接続してある。発振回路21は、例えば数十[MHz]程度の周波数の高周波電圧を信号SG1としてブリッジ回路22に供給する。信号SG1の波形は矩形波、正弦波、三角波のいずれかから成る。
ブリッジ回路22の出力側の端子22c、および22dは、それぞれ信号処理部23の入力端子と接続されている。信号処理部23の内部には、2つのピークホールド回路(P/H)27および28と、計装増幅器(INS)29とが備わっている。
ピークホールド回路27は、ブリッジ回路22の端子22cに現れる電位のピーク電位を検出して保持する。ピークホールド回路28は、ブリッジ回路22の端子22dに現れる電位のピーク電位を検出して保持する。計装増幅器29は、ピークホールド回路27が保持するピーク電位と、ピークホールド回路28が保持するピーク電位との電位差を増幅し、信号SG2として出力する。
一方、検出ユニット30の内部には、増幅器(AMP)31、スイッチ回路(SW)32、振幅検出回路33、位相検出回路34、マイクロコンピュータ(マイコン)35、スイッチ回路36、および増幅器37が備わっている。
また、振幅検出回路33は、ローパスフィルタ(LPF)33a、コンパレータ(COMP)33b、アナログスイッチ33c、およびピークホールド回路33dを備えている。位相検出回路34は、微分回路34a、増幅器34b、微分回路34c、およびコンパレータ(COMP)34dを備えている。
マイクロコンピュータ35は、予め組み込まれているプログラムを実行することにより、磁界検出センサ200の機能を実現するための各種制御を行う。例えば、振幅検出回路33が出力する振幅検出信号SG9、および位相検出回路34が出力する位相差検出信号SG5に基づいて検出された外部磁界の大きさおよび方向を把握し、その情報をデジタル出力信号SG10として出力する。また、三角波の交流バイアス波形出力信号SG11、および正弦波の交流バイアス波形出力信号SG12をマイクロコンピュータ35が出力する。
交流バイアス波形出力信号SG11、およびSG12は、スイッチ回路36および増幅器37を経由して駆動ユニット20に印加され、交流バイアス信号SG3としてバイアスコイル14に供給される。
<磁気インピーダンス素子12の構成例>
2種類の磁気インピーダンス素子12の各々の構成例を図2(a)および図2(b)にそれぞれ示す。図2(a)に示すように、磁気インピーダンス素子12は、非磁性基板12aと、磁性薄膜(磁性膜)12bと、電極12c、12dとにより構成されている。
非磁性基板12aは、非磁性体から構成される基板であって、プリント基板100に載置されている。この非磁性基板12aは、チタン酸カルシウム、酸化物ガラス、チタニア、アルミナ等によって構成されており、本実施形態では略直方体に構成されている。
磁性薄膜12bは、高透磁率金属磁性膜によって構成されており、図2(a)に示すように、非磁性基板12aの表面のうち、プリント基板100が設けられる面の反対面において平面視してミアンダ形状(つづら折れ形状)となるように形成されている。より詳細に、この磁性薄膜12bは、矩形波形状における立ち上り及び立ち下り方向が、略直方体をなす非磁性基板12aの長手方向に伸びている。
また、磁性薄膜12bは、その磁化容易軸方向が膜面内で磁性薄膜12bの長手方向と同方向となるように磁気異方性がつけられており、全体として非磁性基板12aの長手方向と磁化容易軸方向とが同方向となるようにされている。
電極12c,12dは、非磁性基板12aの表面、且つ、磁性薄膜12bの両端に設けられており、プリント基板100上の電極100a,100bとボンディングワイヤにて接続されるものである。したがって、プリント基板100上の電極100a,100bがそれぞれ図1に示したブリッジ回路22の端子22a,22cと接続される。
さらに、図2(a)に示すように、プリント基板100は磁気インピーダンス素子12の幅方向の両側に、磁気インピーダンス素子12と間隔を開けて、切欠き部100cを備えている。切欠き部100cは、プリント基板100の一端からプリント基板100の中央付近まで伸びている。
また、バイアスコイル14は、プリント基板100の切欠き部100cを介して、磁気インピーダンス素子12の周囲に巻きまわされている。このため、バイアスコイル14のコイル軸方向は、非磁性基板12aの長手方向と同方向となり、当該磁気インピーダンス素子12の長手方向が磁界の検出方向とされる。さらに、上記したように、非磁性基板12aの長手方向と磁化容易軸方向とが同方向となるようにされていることから、磁性薄膜12bの磁化容易軸は磁界の検出方向と同方向となるように磁気異方性がつけられていることとなる。
また、図2(b)に示すように、磁性薄膜12bは、非磁性基板12aの裏面、すなわちプリント基板100が設けられる側の面に形成されてもよい。この場合、電極12c,12dは、非磁性基板12aの裏面、且つ、磁性薄膜12bの両端に設けられることとなる。また、プリント基板100上の電極100a,100bについても、非磁性基板12aの裏面側に設けられている。図1に示した磁界検出センサ200の磁気インピーダンス素子12の構成としては、図2(a)、図2(b)のいずれの構成を採用してもよい。
<磁気インピーダンス素子12の磁気検出特性>
磁気インピーダンス素子12の磁気検出特性の具体例を図3に示す。図3において、横軸は外部磁界の大きさおよび方向H[Oe]を表し、縦軸は磁性薄膜12bの長手方向の両端の間のインピーダンス(直流抵抗)[Ω]を表す。
つまり、磁気インピーダンス素子12のインピーダンスは、図3に示すように外部磁界の大きさがゼロの状態で最大になり、正方向または逆方向の外部磁界が印加されると外部磁界の大きさに比例するようにインピーダンスが減少するので、ピラミッドのような形状になる。したがって、磁気インピーダンス素子12の特性は、特許文献1、特許文献2に示されたようなM字形状の一般的な磁気インピーダンス素子とは大きく異なる。
このようなピラミッド型の特性を有する磁気インピーダンス素子12を採用することにより、インピーダンスが極値(この場合はピーク値)になる基準点の近傍であっても、図3に示すように外部磁界の変化に対するインピーダンス変化の傾きが十分に大きくなる。そのため、前記基準点からずれた位置に動作点をシフトすることなく高感度で外部磁界を検出可能であり、大きなバイアス電流を流す必要がない。
<磁気インピーダンス素子12を使用する場合の基本的な動作原理>
磁気インピーダンス素子12における入力磁界と出力信号との相関関係の例を図4に示す。図4において、インピーダンス特性41のグラフの横軸は磁気インピーダンス素子12に加わる入力磁界の大きさおよび方向H[A/m]を表し、縦軸は磁気インピーダンス素子12の磁性薄膜12bにおける長手方向両端間のインピーダンスZ(直流抵抗値)[Ω]を表す。
図4に示すように、インピーダンス特性41の基準点41rを中心として動作するように、バイアスコイル14に流れる電流よって交流バイアス磁界42が磁性薄膜12bに印加される。図4の例では振幅Vpの大きさで波形が三角波の交流バイアス磁界42を印加する場合を想定している。したがって、基準点41rを中心としてプラス方向およびマイナス方向に、Vpの振幅で交流バイアス磁界42の方向が交互に変化する。
そして、この交流バイアス磁界42の他に、検出対象の外部磁界が磁性薄膜12bに印加される。したがって、図4に示すように外部磁界と交流バイアス磁界の和42P、42Nが磁性薄膜12bに印加される。つまり、外部磁場がプラス方向の場合には交流バイアス磁界42の波形を外部磁場の大きさだけプラス方向にシフトした波形が外部磁界と交流バイアス磁界の和42Pとして磁性薄膜12bに印加される。外部磁場がマイナス方向の場合には交流バイアス磁界42の波形を外部磁場の大きさだけマイナス方向にシフトした波形が外部磁界と交流バイアス磁界の和42Nとして磁性薄膜12bに印加される。
そして、磁性薄膜12bに印加される磁界、すなわち交流バイアス磁界42、外部磁界と交流バイアス磁界の和42P、42Nと、インピーダンス特性41とに従い、インピーダンスZが変化する。このインピーダンスZの変化を、例えば図1に示したブリッジ回路22を用いて、センサ出力信号43、43P、43Nとして取り出すことができる。
図4において、センサ出力信号43、43P、および43Nは、それぞれ交流バイアス磁界42、外部磁界と交流バイアス磁界の和42P、および42Nに対応する。つまり、交流バイアス磁界42の変化と外部磁場とに応じて、センサ出力信号43、43P、43Nの状態が定まる。また、図4に示したセンサ出力信号43、43P、43Nにおいて、縦方向は信号の電位および振幅を表し、横方向は時間tの変化を表している。
外部磁場がゼロの場合には、センサ出力信号43が出力される。つまり、基準点41rの抵抗値に対応する電位Vrと、この点から振幅Vpに対応する電位差だけずれた電位V1までの間で交流バイアス磁界42の変化に伴って変化するようなセンサ出力信号43が得られる。
また、プラス方向の外部磁場が印加された場合には、基準点41rの電位Vrから外部磁場の大きさだけシフトした電位VrPを中心として、振幅Vpに対応する電位差だけ上下にずれた電位までの間で、交流バイアス磁界42の変化に伴って変化するようなセンサ出力信号43Pが得られる。また、マイナス方向の外部磁場が印加された場合には、基準点41rの電位Vrから外部磁場の大きさだけシフトした電位VrNを中心として、振幅Vpに対応する電位差だけ上下にずれた電位までの間で、交流バイアス磁界42の変化に伴って変化するようなセンサ出力信号43Nが得られる。
図4に示すように、センサ出力信号43、43P、43Nの間には、外部磁場の大きさおよび方向の違いに応じた変化が現れる。したがって、このセンサ出力信号43P、43Nに基づいて、外部磁場の大きさおよび方向を特定することが可能である。
<磁界検出センサ200内部の主要な信号の変化例>
磁界検出センサ200内部の主要な信号の変化例を図5に示す。図5において、各信号の横軸は共通の時間tを表し、縦軸は電位を表している。
図5に示すように、バイアスコイル14に印加されるバイアス信号SG3の波形を三角波とすると、このバイアス信号SG3は、マイクロコンピュータ35が出力する交流バイアス波形信号SG11の波形に基づいて生成される。
例えば、時刻t11で信号SG01が低電位VLから高電位VHに立ち上がると、バイアス信号SG3の電位は一定の傾きで下降を開始し、時刻t12で信号SG01が高電位VHから低電位VLに立ち下がるまでその状態が継続する。また、この時刻t12でバイアス信号SG3の電位は一定の傾きで上昇を開始し、時刻t13で信号SG01が低電位VLから高電位VHに立ち上がるまでその状態が継続する。このような動作の繰り返しによって、三角波の波形が生成される。
図5中に示した各信号SG2−A、SG2−B、SG2−Cは、ブリッジ回路22の出力、例えば図1中の信号処理部23が出力する信号SG2の波形に相当する。また、各信号SG4−A、SG4−B、SG4−Cは、微分回路の出力、例えば図1中の微分回路34cが出力する信号SG4に相当する。また、各信号SG2−AおよびSG4−Aは外部磁場がゼロの状態を表し、各信号SG2−BおよびSG4−Bは、外部磁場がプラス方向の場合の例を表し、各信号SG2−CおよびSG4−Cは、外部磁場がマイナス方向の場合の例を表す。
図5中に示した信号SG2−Aの波形は、図4中に示したセンサ出力信号43の波形と同じように変化する。すなわち、バイアス信号SG3の電位がゼロになる各時刻t22、t24、・・・で基準点41rに対応する低電位VL2になり、それ以外の時刻ではバイアス信号SG3の電位変化に伴って、VL2よりも高い電位に変化する。したがって、信号SG2−Aの波形は三角波になるが、その周期はバイアス信号SG3の周期の半分になる。
<外部磁場がゼロの場合>
また、信号SG2−Aにおいて、振幅A1とA2は同じである。ここで、振幅A1はバイアス信号SG3の電位が上昇から下降に変化する各頂点の時刻t21、t25、t29、・・・における振幅を表し、振幅A2はバイアス信号SG3の電位が下降から上昇に変化する各頂点の時刻t23、t27、・・・における振幅を表す。
一方、図5中に示した信号SG4−Aの波形においては、信号SG2−Aの電位が上昇から下降に変化する各頂点の時刻t21、t23、t25、・・・において、時間幅の小さいマイナス電位方向のパルスPnが現れる。また、信号SG4−Aの波形においては、信号SG2−Aの電位が下降から上昇に変化する各頂点の時刻t22、t24、t26、・・・において、時間幅の小さいプラス電位方向のパルスPpが現れる。
また、この信号SG4−Aの波形において、例えば互いに隣接する2つのプラス電位方向のパルスPp間の時間周期Tは、信号SG01の1周期T0の半分の長さであり一定である。マイナス電位方向のパルスPnについても同様である。なお、信号SG01の周波数がf0の場合には、周期T0はその逆数、すなわち(1/f0)で表される。
<プラス方向の外部磁場が印加された場合>
一方、信号SG2−Bにおいては、振幅A1BとA2Bとが異なっている。ここで、振幅A1Bは、信号SG01の1周期T0の間で、バイアス信号SG3の電位が上昇から下降に変化する頂点の時刻t55における振幅を表し、振幅A2Bはバイアス信号SG3の電位が下降から上昇に変化する頂点の時刻t57における振幅を表す。
つまり、信号SG2−Bが磁性薄膜12bに印加されるプラス方向の外部磁場の影響を受けるので、振幅A1Bは外部磁場がゼロの場合の前記振幅A1よりも大きくなり、振幅A2Bは外部磁場がゼロの場合の前記振幅A2よりも小さくなる。つまり、振幅A1B、A2Bの変化は外部磁場の大きさおよび方向を反映しているので、振幅A1B、A2Bの少なくとも一方を利用することにより、外部磁場の大きさおよび方向を算出することが可能である。
一方、図5中に示した信号SG4−Bの波形においては、信号SG2−Bの電位が上昇から下降に変化する各頂点の時刻t51、t53、t55、・・・において、時間幅の小さいマイナス電位方向のパルスPnが現れる。また、信号SG4−Bの波形においては、信号SG2−Bの電位が下降から上昇に変化する各頂点の時刻t52、t54、t56、・・・において、時間幅の小さいプラス電位方向のパルスPpが現れる。
また、この信号SG4−Bの波形におけるプラス電位方向のパルスPpのタイミングは、信号SG4−Aの場合と比べてずれている。つまり、外部磁場の影響が、パルスPpおよびPnの位相(タイミングの変化)に反映されている。例えば、信号SG4−Bの電位が上昇を開始する時刻t54のパルスPpから、次に信号SG4−Bの電位が上昇を開始する時刻t56のパルスPpまでのパルスPp間の時間周期Tは、信号SG4−Aの場合よりも大きくなっている。
つまり、プラス電位方向のパルスPp間の時間周期Tは、外部磁場の影響で生じた各パルスPpの位相差を反映している。したがって、各パルスPpの位相差を検出するか、または時間周期Tを検出することにより、外部磁場の大きさおよび方向を算出できる。
<マイナス方向の外部磁場が印加された場合>
一方、信号SG2−Cにおいては、振幅A1CとA2Cとが異なっている。ここで、振幅A1Cは、信号SG01の1周期T0の間で、バイアス信号SG3の電位が上昇から下降に変化する頂点の時刻75における振幅を表し、振幅A2Bはバイアス信号SG3の電位が下降から上昇に変化する頂点の時刻t77における振幅を表す。
つまり、信号SG2−Cが磁性薄膜12bに印加されるマイナス方向の外部磁場の影響を受けるので、振幅A1Cは外部磁場がゼロの場合の前記振幅A1よりも小さくなり、振幅A2Cは外部磁場がゼロの場合の前記振幅A2よりも大きくなる。つまり、振幅A1C、A2Cの変化は外部磁場の大きさおよび方向を反映しているので、振幅A1C、A2Cの少なくとも一方を利用することにより、外部磁場の大きさおよび方向を算出することが可能である。
一方、図5中に示した信号SG4−Cの波形においては、信号SG2−Cの電位が上昇から下降に変化する各頂点の時刻t71、t73、t75、・・・において、時間幅の小さいマイナス電位方向のパルスPnが現れる。また、信号SG4−Cの波形においては、信号SG2−Cの電位が下降から上昇に変化する各頂点の時刻t72、t74、t76、・・・において、時間幅の小さいプラス電位方向のパルスPpが現れる。
また、この信号SG4−Cの波形におけるプラス電位方向のパルスPpのタイミングは、信号SG4−Aの場合と比べてずれている。つまり、外部磁場の影響が、パルスPpおよびPnの位相(タイミングの変化)に反映されている。例えば、信号SG4−Cの電位が上昇を開始する時刻t74のパルスPpから、次に信号SG4−Cの電位が上昇を開始する時刻t76のパルスPpまでのパルスPp間の時間周期Tは、信号SG4−Aの場合よりも小さくなっている。
つまり、プラス電位方向のパルスPp間の時間周期Tは、外部磁場の影響で生じた各パルスPpの位相差を反映している。したがって、各パルスPpの位相差を検出するか、または時間周期Tを検出することにより、外部磁場の大きさおよび方向を算出できる。
<外部磁界が大きい場合の主要な信号の変化例>
外部磁界が大きい場合の主要な信号の変化例を図6に示す。図6において、各信号の横軸は共通の時間tを表し、縦軸は電位を表している。また、図6中の各信号SG01、SG3、SG2−A、およびSG4−Aは、図5の内容と同一である。
図5中に示した各信号SG2−A、SG2−D、SG2−Eは、ブリッジ回路22の出力、例えば図1中の信号処理部23が出力する信号SG2の波形に相当する。また、各信号SG4−A、SG4−D、SG4−Eは、微分回路の出力、例えば図1中の微分回路34cが出力する信号SG4に相当する。
また、各信号SG2−AおよびSG4−Aは外部磁場がゼロの状態を表している。また、各信号SG2−DおよびSG4−Dは、外部磁場がプラス方向で、且つ外部磁界の大きさが交流バイアスの振幅Vpよりも大きい場合の例を表している。また、各信号SG2−EおよびSG4−Eは、外部磁場がマイナス方向で、且つ外部磁界の大きさが交流バイアスの振幅Vpよりも大きい場合の例を表している。
図6に示した例では、外部磁界が振幅Vpよりも大きい影響で、信号SG2−DおよびSG2−Eの各々の波形が、バイアス信号SG3とほぼ同じになっている。そのため、信号SG4−Dに現れるプラス方向の各パルスPpの位相は一定になり、隣接する2つのパルスPpの間の時間周期Tも一定になる。同様に、信号SG4−Eにおいても、プラス方向の各パルスPpの位相が一定になり、隣接する2つのパルスPpの間の時間周期Tも一定になる。
したがって、図6に示したような状況においては、信号SG4−D、SG4−Eにおけるパルスの位相や周期から、外部磁場を検知することができない。つまり、図5に示した信号SG4−B、SG4−CのようにパルスPpの位相の変化を検出できるのは、外部磁界の大きさが交流バイアスの振幅Vpよりも小さい場合のみに限られる。
しかし、図6に示した状況においても、信号SG2−Dの振幅A1D、A2Dには、外部磁界の大きさの影響が現れているので、これらの振幅A1D、A2Dの少なくとも一方の情報に基づいて、外部磁界の大きさや方向を算出することが可能である。同様に、信号SG2−Eの振幅A1E、A2Eには、外部磁界の大きさの影響が現れているので、これらの振幅A1E、A2Eの少なくとも一方の情報に基づいて、外部磁界の大きさや方向を算出することが可能である。
<検出ユニット30の動作>
検出ユニット30内の増幅器31の入力には、駆動ユニット20の計装増幅器29から出力される信号SG2が印加される。この信号SG2は、外部磁場がゼロの場合には図5に示した信号SG2−Aのような三角波の波形である。また、外部磁場がプラス方向の場合、およびマイナス方向の場合には、それぞれ図5に示した信号SG2−B、およびSG2−Cのような波形になる。また、外部磁界の大きさがバイアス信号の振幅Vp以上になった場合には、図6に示した信号SG2−D、およびSG2−Eのような波形になる。この信号SG2は、増幅器31で増幅され、スイッチ回路32の切替により、振幅検出回路33および位相検出回路34のいずれかの入力に選択的に印加される。
<振幅検出回路33の動作>
振幅検出回路33においては、図5の信号SG2A、SG2−B、SG−2Cと同等の波形の信号がローパスフィルタ(LPF)33aの入力に印加される。ローパスフィルタ33aは、信号の積分動作を行い、周波数の高い成分を除去する。したがって、例えば波形が三角波の信号が入力された場合には、正弦波に近い波形の信号SG6がローパスフィルタ33aから出力される。
コンパレータ(COMP)33bは、ローパスフィルタ33aの出力信号の電位を閾値と比較して、アナログスイッチ33cのオンオフを制御するための二値信号SG8を生成する。ローパスフィルタ33aから出力される信号SG6は、アナログスイッチ33cを通ってピークホールド回路33dに入力される。
ピークホールド回路33dは、アナログスイッチ33cから出力される信号SG7におけるピーク電位を検出し保持することができる。したがって、例えば図5に示した各信号SG2−B、SG2−Cの振幅A1B、A2B、A1C、A2Cなどの各々に相当する電圧を、振幅検出信号SG9として出力することができる。
<位相検出回路34の動作>
位相検出回路34においては、図5の信号SG2−A、SG2−B、SG−2Cと同等の波形の信号が、スイッチ回路32の出力から微分回路34aに入力される。位相検出回路34は、この入力信号を微分回路34aで微分処理した後、増幅器34bで増幅し、次の微分回路34cで再び微分処理して信号SG4を生成する。
したがって、図5に示した信号SG4−B、SG4−Cのように、信号SG2−B、SG−2Cの電位変化が上昇から下降に切り替わる各頂点のタイミングで、マイナス方向のパルスPnが発生する。また、信号SG2−B、SG−2Cの電位変化が下降から上昇に切り替わる各頂点のタイミングで、プラス方向のパルスPpが発生する。
コンパレータ(COMP)34dは、微分回路34cが出力する信号SG4の電位を閾値と比較した結果を二値信号として出力する。この二値信号は、プラス方向の各パルスPpのタイミングを正確に表す位相差検出信号SG5である。
<マイクロコンピュータ35の基本動作>
マイクロコンピュータ35は、振幅検出回路33から出力される振幅検出信号SG9の電圧を計測することにより、例えば図5に示した振幅A1B、A2Bのいずれか一方、または両方を把握し、その結果に基づいて外部磁界の大きさおよび方向を算出することができる。また、マイクロコンピュータ35は、位相検出回路34から出力される位相差検出信号SG5のタイミングに基づいて、例えば図5に示した各時間周期Tの長さを計測し、その結果に基づいて外部磁界の大きさおよび方向を算出することができる。
<外部磁界と位相検出回路34の動作との関係>
外部磁界と位相検出回路34の動作との関係の例を図7に示す。図7に示した特性C71は、検出ユニット30内の位相検出回路34における検出特性の例を表している。また、図7において横軸は外部磁界H[A/m]の大きさおよび方向を表し、縦軸は位相検出回路34の信号SG4、SG5におけるプラス方向のパルスPpの時間周期T(図5、図6参照)の長さを表している。
図7に示すように、特性C71においては、外部磁界Hがゼロの状態で、検出される時間周期Tが「(1/(2×f0)」になる。周波数f0は、信号SG01の基本周波数である。また、外部磁界Hが「−Vp<H<+Vp」の範囲内では、外部磁界Hの大きさの変化に比例して検出される時間周期Tが直線的に増大する。「Vp」は交流バイアス磁界の振幅である。また、外部磁界Hが「−Vp」以下の範囲、および外部磁界Hが「Vp」以上の範囲では、検出される時間周期Tは一定値、すなわち「T=(1/f0)」になる。
つまり、外部磁界Hが「−Vp<H<+Vp」の範囲内であれば、特性C71に対応する計算式と、位相検出回路34が出力する位相差検出信号SG5の時間周期Tとに基づいて、外部磁界Hの大きさおよび方向をマイクロコンピュータ35が算出することができる。
外部磁界Hの方向については、図7に示した特性C71のように、検出される時間周期Tが「(1/(2×f0)」よりも大きい場合はプラス方向であり、検出される時間周期Tが「(1/(2×f0)」よりも小さい場合はマイナス方向であると判断できる。
しかし、外部磁界Hが「−Vp」以下の範囲、および外部磁界Hが「+Vp」以上の範囲では、検出される時間周期Tから外部磁界Hを算出することはできない。そこで、外部磁界Hが「−Vp」以下の範囲、および外部磁界Hが「+Vp」以上の範囲では、振幅検出回路33が出力する振幅検出信号SG9を利用して外部磁界Hの大きさおよび方向をマイクロコンピュータ35が算出する。
<外部磁界と位相検出回路34が検出する振幅との関係>
外部磁界と位相検出回路34が検出する振幅との関係の例を図8に示す。図8に示した特性C81、C82は振幅検出回路33の検出特性を表し、特性C81、およびC82は、それぞれ振幅検出回路33が出力する振幅検出信号SG9における図5中の振幅A1およびA2に対応する。
すなわち、振幅A1は信号SG01の立ち上がりのタイミングにおける信号SG2の振幅の電圧[V]であり、振幅A2は信号SG01の立ち下がりのタイミングにおける信号SG2の振幅の電圧である。図8において、横軸は外部磁界H[A/m]の大きさおよび方向を表し、縦軸は振幅A1、A2の電圧を表す。
図8に示したように、特性C81においては、外部磁界Hの大きさがマイナス側で「2Vp」の場合に振幅A1の電圧が最小になり、この基準点から外部磁界Hの大きさが離れるにつれて振幅A1の電圧が増大する。
また、特性C82においては、外部磁界Hの大きさがプラス側で「2Vp」の場合に振幅A2の電圧が最小になり、この基準点から外部磁界Hの大きさが離れるにつれて振幅A2の電圧が増大する。
したがって、例えば図8に示した特性C81、C82の少なくとも一方の情報と、振幅検出回路33が出力する振幅検出信号SG9における振幅A1、A2の電圧とに基づいて、外部磁界Hの大きさを算出することができる。また、特性C81、C82が互いに異なっているので、例えば振幅A1、A2の電圧の大小関係を比較することにより、外部磁界Hの方向(プラス/マイナス)を特定できる。
<外部磁界と振幅検出回路33の動作との関係>
外部磁界と振幅検出回路33の動作との関係の例を図9に示す。図9に示した特性C91は振幅検出回路33の検出特性を表し、具体的には、振幅検出回路33が出力する振幅検出信号SG9における図5中の振幅A1とA2との差分(A1−A2)に対応する。図9において、横軸は外部磁界H[A/m]の大きさおよび方向を表し、縦軸は振幅差分(A1−A2)の電圧[V]を表す。
図9に示したように、特性C91においては、外部磁界Hがゼロの状態で振幅差分(A1−A2)の電圧がゼロになる。また外部磁界Hのプラス側の領域では、外部磁界Hの大きさの増大に比例して振幅差分(A1−A2)の電圧がプラス方向に増大する。また、外部磁界Hのマイナス側の領域では、外部磁界Hの大きさの増大に比例して振幅差分(A1−A2)の電圧がマイナス方向に増大する。
つまり、マイクロコンピュータ35は振幅検出回路33が出力する振幅検出信号SG9の電圧に基づいて、振幅差分(A1−A2)の電圧を算出し、この振幅差分(A1−A2)と図9に示した特性C91とに基づいて、外部磁界Hの大きさを算出することができる。また、振幅差分(A1−A2)の電圧の正/負を識別することにより、外部磁界Hの方向(プラス/マイナス)を特定できる。
<特徴的な動作の処理手順>
磁界検出センサ200における特徴的な動作の処理手順を図10に示す。すなわち、磁界検出センサ200のマイクロコンピュータ35が図10に示した処理手順を実行することにより、振幅検出回路33および位相検出回路34を状況に応じて自動的に使い分けることが可能になる。
ステップS11では、マイクロコンピュータ35は、スイッチ回路32を切り替えて信号SG2に対応する信号を振幅検出回路33に入力し、振幅検出回路33が出力する振幅検出信号SG9の電圧を計測することにより、前記振幅A1、A2のいずれか一方、または両方の情報を取得する。
ステップS12では、マイクロコンピュータ35は、スイッチ回路32を切り替えて信号SG2に対応する信号を位相検出回路34に入力し、位相検出回路34が出力する位相差検出信号SG5から時間周期Tを計測する。
ステップS13では、マイクロコンピュータ35は、ステップS12の位相差検出で得られた時間周期Tと、交流バイアス周期T0(=1/f)とを比較する。「T=T0」であればステップS14に進み、時間周期Tと、交流バイアス周期T0とが異なる場合はステップS15に進む。
ステップS14に進む場合の状況は、磁気インピーダンス素子12に印加される外部磁界Heの大きさが、交流バイアス信号SG3の振幅Vp以上の場合であり、図6に示した信号SG4−D、SG4−Eのように外部磁界に応じて変化する位相差の情報が得られない状態に相当する。
したがって、ステップS14においては、マイクロコンピュータ35は、ステップS11の振幅検出の結果(A1、A2)だけを利用して、外部磁界Heの大きさおよび方向を算出する。
一方、ステップS15に進む場合の状況は、磁気インピーダンス素子12に印加される外部磁界Heの大きさが、交流バイアス信号SG3の振幅Vp未満の場合であり、図5に示した信号SG4−B、SG4−Cのように外部磁界に応じて変化する位相差の情報が得られる状態に相当する。
したがって、ステップS15においては、マイクロコンピュータ35は、ステップS11の振幅検出の結果(A1、A2)と、ステップS12の位相差検出の結果(T)との両方を利用して、外部磁界Heの大きさおよび方向を算出する。
なお、ステップS15では、例えばより高い精度の検出結果を得るために、例えばユーザの選択操作により、あるいは状況に応じて自動的に以下の(A)、(B)、(C)のいずれかの動作を選択することができる。
(A)振幅および位相差の両方の情報を利用して外部磁界Heの大きさを算出する。
(B)位相差の情報のみを利用して外部磁界Heの大きさを算出する。
(C)振幅の情報のみを利用して外部磁界Heの大きさを算出する。
また、上記(A)の動作を行う場合には、例えば次式により最終的な外部磁界の大きさHtを算出してもよい。
Ht=(Ha+Hp)/2
Ha:振幅の情報のみに基づいて算出した外部磁界の大きさ
Hp:位相差の情報のみに基づいて算出した外部磁界の大きさ
このような平均化を行うことにより、外部磁界の大きさの広い範囲にわたり、より信頼性の高い検出結果を得ることが可能になる。
ここで、上述した本発明に係る磁界検出センサの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[5]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 磁気インピーダンス効果が生じる磁性材料(磁性薄膜12b)と、前記磁性材料に対してバイアス磁界を印加するバイアスコイル(14)とで構成される磁気検出素子(磁気インピーダンス素子12)と、前記磁性材料に高周波電流を供給する高周波発振回路(発振回路21)と、前記バイアスコイルに交流バイアス電流を供給する交流バイアス回路(増幅器37)と、を有する磁界検出センサ(200)であって、
外部磁界が印加されない状態の前記磁気検出素子の特性におけるインピーダンスの極値位置(図3の特性のピーク位置)を基準点とし、前記基準点からのインピーダンスの変化量に応じて変化する電気信号を出力する検出回路(検出ユニット30)を備え、
前記検出回路は、少なくとも前記電気信号の電圧の変化の方向が切り替わる各頂点のタイミングにおける振幅(A1、A2)を検出する振幅検出回路(33)を含む、
ことを特徴とする磁界検出センサ。
[2] 前記検出回路は、
前記磁気検出素子の磁性材料(磁性薄膜12b)と、3個の抵抗器(24、25、26)とで構成され、前記磁気検出素子が前記基準点のインピーダンスである時に平衡状態になるブリッジ回路と、
前記ブリッジ回路の出力電圧を検出する電圧検出回路(信号処理部23)と、
を備える、ことを特徴とする上記[1]に記載の磁界検出センサ。
[3] 前記検出回路は、
前記電気信号の電圧の変化の方向が切り替わる各頂点のタイミングにおける位相差を検出する位相差検出回路(位相検出回路34)と、
前記位相差検出回路、および前記振幅検出回路のいずれか一方、または両方を選択する選択回路(スイッチ回路32、マイクロコンピュータ35)、
を備える、ことを特徴とする上記[1]又は[2]に記載の磁界検出センサ。
[4] 前記選択回路は、
外部磁界の強さの大小を識別した結果に応じて、前記位相差検出回路、および前記振幅検出回路のいずれか一方、または両方を自動的に選択する(ステップS13〜S15)、
ことを特徴とする上記[3]に記載の磁界検出センサ。
[5] 前記検出回路は、
前記位相差検出回路、および前記振幅検出回路の両方の出力を利用して、位相差に基づいて算出した第1の磁界強度(Hp)、および振幅に基づいて算出した第2の磁界強度(Ha)を取得し、前記第1の磁界強度、および前記第2の磁界強度を平均化した結果に基づいて、最終的な外部磁界の大きさ(Ht)を検出する、
ことを特徴とする上記[4]に記載の磁界検出センサ。
12 磁気インピーダンス素子
12a 非磁性基板
12b 磁性薄膜
12c,12d 電極
14 バイアスコイル
20 駆動ユニット
21 発振回路
22 ブリッジ回路
23 信号処理部
24,25,26 抵抗器
27,28 ピークホールド回路
29 計装増幅器
30 検出ユニット
31,34b 増幅器
32 スイッチ回路
33 振幅検出回路
33a ローパスフィルタ(LPF)
33b,34d コンパレータ(COMP)
33c アナログスイッチ
33d ピークホールド回路
34 位相検出回路
34a,34c 微分回路
35 マイクロコンピュータ
36 スイッチ回路
37 増幅器
41 インピーダンス特性
41r 基準点
42 交流バイアス磁界
42P,42N 外部磁界と交流バイアス磁界の和
43,43P,43N センサ出力信号
100 プリント基板
100a,100b 電極
100c 切欠き部
200 磁界検出センサ

Claims (5)

  1. 磁気インピーダンス効果が生じる磁性材料と、前記磁性材料に対してバイアス磁界を印加するバイアスコイルとで構成される磁気検出素子と、前記磁性材料に高周波電流を供給する高周波発振回路と、前記バイアスコイルに交流バイアス電流を供給する交流バイアス回路と、を有する磁界検出センサであって、
    外部磁界が印加されない状態の前記磁気検出素子の特性におけるインピーダンスの極値位置を基準点とし、前記基準点からのインピーダンスの変化量に応じて変化する電気信号を出力する検出回路を備え、
    前記検出回路は、少なくとも前記電気信号の電圧の変化の方向が切り替わる各頂点のタイミングにおける振幅を検出する振幅検出回路を含む、
    ことを特徴とする磁界検出センサ。
  2. 前記検出回路は、
    前記磁気検出素子の磁性材料と、3個の抵抗器とで構成され、前記磁気検出素子が前記基準点のインピーダンスである時に平衡状態になるブリッジ回路と、
    前記ブリッジ回路の出力電圧を検出する電圧検出回路と、
    を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の磁界検出センサ。
  3. 前記検出回路は、
    前記電気信号の電圧の変化の方向が切り替わる各頂点のタイミングにおける位相差を検出する位相差検出回路と、
    前記位相差検出回路、および前記振幅検出回路のいずれか一方、または両方を選択する選択回路、
    を備える、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の磁界検出センサ。
  4. 前記選択回路は、
    外部磁界の強さの大小を識別した結果に応じて、前記位相差検出回路、および前記振幅検出回路のいずれか一方、または両方を自動的に選択する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の磁界検出センサ。
  5. 前記検出回路は、
    前記位相差検出回路、および前記振幅検出回路の両方の出力を利用して、位相差に基づいて算出した第1の磁界強度、および振幅に基づいて算出した第2の磁界強度を取得し、前記第1の磁界強度、および前記第2の磁界強度を平均化した結果に基づいて、最終的な外部磁界の大きさを検出する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の磁界検出センサ。
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